JP2004019140A - 指紋照合システム - Google Patents
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Abstract
【課題】指紋登録運用を容易にすることのできる指紋照合システムを得る。
【解決手段】指紋登録装置と、記録媒体と、扉に設置された指紋照合装置とを備え、指紋登録装置は、指紋未登録者の第1の指紋情報を検出する第1の指紋検出手段を含み、第1の指紋検出手段により第1の指紋情報を検出して記録媒体に格納し、指紋照合装置は、指紋登録未知者の第2の指紋情報を検出する第2の指紋検出手段と、扉の解錠を許可するための基準指紋情報を格納する指紋情報格納手段とを含み、記録媒体から第1の指紋情報を取得し、基準指紋情報として指紋情報格納手段に格納することにより、指紋未登録者を登録するとともに、第2の指紋情報と基準指紋情報とを照合することにより扉の解錠制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】指紋登録装置と、記録媒体と、扉に設置された指紋照合装置とを備え、指紋登録装置は、指紋未登録者の第1の指紋情報を検出する第1の指紋検出手段を含み、第1の指紋検出手段により第1の指紋情報を検出して記録媒体に格納し、指紋照合装置は、指紋登録未知者の第2の指紋情報を検出する第2の指紋検出手段と、扉の解錠を許可するための基準指紋情報を格納する指紋情報格納手段とを含み、記録媒体から第1の指紋情報を取得し、基準指紋情報として指紋情報格納手段に格納することにより、指紋未登録者を登録するとともに、第2の指紋情報と基準指紋情報とを照合することにより扉の解錠制御を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、扉の前に設置され、指紋照合によってその扉の解錠を制御する指紋照合システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の指紋照合システムを示す説明図である。
【0003】
図7において、扉の前に設置される指紋照合システムは、登録キー11を押下されることにより指紋の登録モードに切り替わる。指紋登録の管理者は、LCDなどの表示装置31を見ながら、テンキー12を押下することにより、指紋登録を実行するためのパスワードを入力する。
【0004】
指紋照合システムは、入力されたパスワードが正しいか否かによって、管理者が同行しているか否かを判断し、指紋登録を開始させる。なお、このパスワードは、管理者のみ知るものなので、指紋登録時には管理者の同行が必要であり、パスワードの誤りがある場合には、指紋を登録することができない。
【0005】
指紋登録が開始されると、使用者(指紋登録者)は、指紋を読み込む指紋センサー15の指置き部に自分の指を置き、指紋センサー15に指紋を読み取らせて、指紋照合システムに自分の指紋データを格納し、登録を終了する。
【0006】
一方、指紋照合時には、使用者は「照合」キー11を押下することにより指紋の照合モードに切り替え、指紋センサー15の指置き部に自分の指を置くことにより、指紋センサー15に指紋を読み取らせる。指紋照合システムは、既に格納されている指紋データとの照合を行い、指紋データが一致すれば、接続されている扉の解錠制御を行い、通行を可能にする。
【0007】
図8は、従来の指紋照合システムを示すブロック構成図である。
【0008】
図8において、指紋登録時、登録指示手段12は、登録キー(ファンクションキー)11が押下されることにより、管理者権限チェック手段71に指紋登録開始を通知する。
【0009】
管理者権限チェック手段71は、テンキー12が押下されることにより管理者のパスワードが入力されると、入力されたパスワードが、正しいパスワードか否かをチェックし、正しい場合のみ指紋登録を続行する。
【0010】
使用者番号指定手段72は、テンキー12が押下されることにより入力された使用者(指紋登録者)のID番号(使用者番号)を内部メモリ(図示せず)に書き込む。さらに、指紋データ取り込み手段13は、指紋センサー15により取り込まれた指紋データを内部メモリに書き込む。
【0011】
登録データ書き込み手段73は、ID番号と指紋データとを指紋データベース22に書き込み、指紋登録を終了する。
【0012】
一方、指紋の照合時、照合指示手段74は、照合キー(ファンクションキー)11が押下されることにより、ID番号入力手段75に指紋照合開始を通知する。
【0013】
ID番号入力手段75は、テンキー12が押下されることによりID番号が入力されると、入力されたID番号を内部メモリに書き込む。
【0014】
また、指紋データ取込照合手段76は、指紋センサー15により読み取られた指紋データを取り込み、ID番号入力手段75で内部メモリに書き込まれたID番号と指紋データとで、指紋データベース22を参照し、ID番号に対応する指紋データとの照合を行う。
【0015】
照合の結果、指紋データが一致すれば、扉制御手段24は、扉に設置された電気錠の解錠制御を行い、指紋データが一致しなければ、解錠制御を行なわない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の指紋照合システムは以上のように、通行可能とする使用者の指紋データを登録する場合、パスワードを入力するために管理者立ち会いのもと、予め登録作業を行わなければならないため、使用者が遠隔地にいる場合や、指紋登録時に装置のある登録場所に出向けない場合には、指紋データを登録することができず、管理者の管理が非常に面倒となるという問題点があった。
【0017】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、指紋登録運用を容易にすることのできる指紋照合システムを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る指紋照合システムは、扉の解錠制御を行う指紋照合システムであって、指紋登録装置と、記録媒体と、扉に設置された指紋照合装置とを備え、指紋登録装置は、指紋未登録者の第1の指紋情報を検出する第1の指紋検出手段を含み、第1の指紋検出手段により第1の指紋情報を検出して記録媒体に格納し、指紋照合装置は、指紋登録未知者の第2の指紋情報を検出する第2の指紋検出手段と、扉の解錠を許可するための基準指紋情報を格納する指紋情報格納手段とを含み、記録媒体から第1の指紋情報を取得し、基準指紋情報として指紋情報格納手段に格納することにより、指紋未登録者を登録するとともに、第2の指紋情報と基準指紋情報とを照合することにより扉の解錠制御を行うものである。
【0019】
また、この発明に係る指紋照合システムの記録媒体は、指紋登録管理者の基準管理者指紋情報を含み、指紋登録装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第1の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第3の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第3の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を記録媒体に格納し、一致しない場合には、記録媒体への格納を禁止するものである。
【0020】
さらに、この発明に係る指紋照合システムの指紋照合装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第2の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第4の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第4の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を指紋情報格納手段に格納し、一致しない場合には、指紋情報格納手段への格納を禁止するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
【0022】
図1は、この発明の実施の形態1を示す指紋照合システムのブロック構成図である。なお、図1において、前述(図8参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0023】
図1において、指紋照合システムは、指紋登録装置1と、指紋照合装置2とを備え、外部に持ち出し可能な記録媒体3によって、指紋データを指紋登録装置1から指紋照合装置2へ転送している。
【0024】
次に、指紋登録装置1および指紋照合装置の内部構成について説明する。指紋登録装置1は、ファンクションキー11およびテンキー12が押下されることによって登録を指示する登録指示手段13と、指紋センサー15から指紋データを取り込む指紋データ取込手段14とを備えている。
【0025】
また、管理者の指紋データを照合する管理者照合手段16と、管理者の指紋データが一致している場合のみ、記録媒体3に指紋データを格納することを許可する指紋データ登録許可手段17と、記録媒体3に対してデータを読み書きする媒体読み書き手段18とを備えている。
【0026】
また、指紋照合装置2は、ファンクションキー11およびテンキー12が押下されることにより、指紋データの読み込みを指示する指紋データ読込指示手段19と、指紋センサー15から指紋データを取り込む指紋データ取込手段14と、管理者の指紋データを照合する管理者照合手段16とを備えている。
【0027】
また、ファンクションキー11およびテンキー12が押下されることにより、指紋照合を開始する指紋照合開始手段20と、記録媒体3内に格納された指紋データを指紋データベース22に転送する使用者データ転送手段21と、通行を許可する全ての使用者の指紋データを格納する指紋データベース22と、指紋データを照合する指紋照合手段23と、照合結果に応じて、扉に設置された電気錠の解錠制御を行う扉制御手段24とを備えている。
【0028】
次に、指紋照合装置2を例に挙げて、ハードウェア構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による指紋照合装置のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図2において、前述(図1、図8参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0029】
図2において、指紋照合装置2は、ファンクションキー11と、テンキー12と、表示装置(LCD)31と、記録媒体3を読み込む記録媒体リーダ・ライター(R/W)32とが、入出力回路(I/O)34を介して、全体の処理、制御を行う中央演算装置(CPU)35に接続される。
【0030】
また、指紋照合装置2のみ、扉の電気錠の解錠を制御するリレー回路(Ry)33が入出力回路(I/O)34を介して中央演算装置(CPU)35に接続される。
【0031】
また、中央演算装置35は、指紋データ等を格納するメモリ36と接続され、アナログ/デジタル変換器(A/D)37を介して指紋センサー15が接続される。
【0032】
次に、指紋照合システムの外観例について説明する。図3は、この発明の実施の形態1による動作を示す説明図である。なお、図3において、前述(図1、図2、図8参照)と同様のものについては、同一符号または符号の後に「A」を付して、詳述を省略する。
【0033】
まず、指紋登録装置1は、利用者の指紋データがどこでも登録できるように卓上型になっている。指紋登録装置1は、操作ガイダンスを出力する表示装置3と、「登録」および「終了」モード切替用のファンクションキー11と、ID番号を入力するテンキー12と、指紋データを取り込む指紋センサー15と、指紋データを格納するメモリカードやICカード等の記録媒体3を挿入する媒体挿入口18Aとを備えている。
【0034】
また、各扉の前に設置される指紋照合装置2は、操作ガイダンスを出力する表示装置31と、「読込」および「照合」モード切替用のファンクションキー11と、ID番号を入力するテンキー12と、指紋データを取り込む指紋センサー15とを備えており、記録媒体3の媒体挿入口(図示せず)は、指紋照合装置2の下部に配置されている。
【0035】
次に、指紋照合システムを用いた指紋登録および照合の運用方法について説明する。
【0036】
図3において、管理者の指紋データを格納した記録媒体3を持参した指紋登録の管理者が、指紋登録装置1が設置されている使用者の場所まで出向き、管理者立ち会いのもと、指紋登録装置1を用いて、記録媒体3の中に使用者の指紋データを格納する。登録する使用者が複数存在する場合には、それぞれの場所に出向いて登録作業を行い、記録媒体3に複数の指紋データを格納させる。
【0037】
管理者は、管理者と使用者との指紋データを格納した記録媒体3を持ち、各扉の前に設置された指紋照合装置2に記録媒体3を挿入して、管理者チェック(管理者の指紋照合)の上、使用者の指紋データを指紋データベース22に転送させ、指紋登録を終了する。
【0038】
次に、図4〜図6を参照しながら、この発明の実施の形態1による動作について説明する。図4は、この発明の実施の形態1による指紋登録装置1の動作を示すフローチャートであり、図5は、この発明の実施の形態1による記録媒体の格納方法を示すブロック構成図であり、図6は、この発明の実施の形態1による指紋照合装置2の動作を示すフローチャートである。
【0039】
まず、図4を参照しながら、指紋登録装置1の動作について説明する。
【0040】
指紋登録装置1の媒体挿入口18Aに記録媒体3が挿入され(ステップS401)、登録キー11が押下されると(ステップS402)、指紋登録装置1の登録指示手段13は、指紋登録開始を指示し、媒体読み書き手段18は、記録媒体3から管理者の指紋データを読み込み(ステップS403)、読み込んだ指紋データが記録媒体3内に格納されているか判断する(ステップS404)。
【0041】
ステップS404において、管理者の指紋データが格納されていない場合(すなわち、NO)、表示装置31は「管理者登録モード」と表示し(ステップS405)、登録指示手段13は、管理者の指紋登録を開始させる。
【0042】
管理者の指紋登録が開始されると、登録指示手段13は、指紋データ取込手段14に指示し、指紋センサー15から管理者の指紋データを取り込ませる。
【0043】
管理者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取り込み(ステップS406)、媒体読み書き手段18は、管理者の指紋データを記録媒体3に格納し(ステップS407)、ステップS408に進む。
【0044】
ステップS404において、記録媒体3に管理者の指紋データが格納されている場合(すなわち、YES)、表示装置31は、「管理者照合モード」と表示し(ステップS408)、記録媒体3から読み込んだ管理者の指紋データの照合を開始する。
【0045】
管理者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取込み(ステップS409)、管理者照合手段16は、指紋センサー15から取り込んだ指紋データと、記録媒体3から読み込んだ指紋データとを照合し、両者の指紋データが一致するか否かを判断する(ステップS410)
【0046】
ステップS410において、指紋データが不一致の場合(すなわち、NO)、管理者不正と見なして、ステップS411からステップS416までをスキップし、図4の処理ルーチンを終了する。
【0047】
また、ステップS410において、指紋データが一致する場合(すなわち、YES)、管理者照合手段16は、使用者の指紋データの登録を許可する旨を指紋データ登録許可手段17に通知する。また、表示装置31は、「使用者登録モード」と表示する(ステップS411)。
【0048】
使用者がテンキー12を用いて、使用者のID番号を入力すると(ステップS412)、登録指示手段13は、指紋データ取込手段14に指示し、指紋センサー15から使用者の指紋データを取り込ませる。
【0049】
使用者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取込み(ステップS413)、指紋データ登録許可手段17は、管理者照合手段16からの登録許可通知を受けていることを媒体読み書き手段18に通知する。
【0050】
媒体読み書き手段18は、入力された使用者のID番号と、指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを対にして、記録媒体3に格納し(ステップS414)、記録媒体3の使用者数のカウンタをインクリメントする(ステップS415)。
【0051】
続いて、「終了」キー11が押下されたか否かを判断し(ステップS416)、「終了」キー11が押下された場合(すなわち、YES)、図4の処理ルーチンを終了する。また、ステップS416において、「終了」キー11が押下されていない場合(すなわち、NO)、ステップS411に戻り、使用者の指紋登録を継続する。
【0052】
記録媒体3に格納された指紋データは、図5のように格納されている。図5は、この発明の実施の形態1による記録媒体3の指紋データの格納方法を示す説明図である。
【0053】
図5において、記録媒体3は、管理者の指紋データと、格納された使用者の数とが格納され、さらに、その使用者のID番号と指紋データとが対になって、使用者の数の分だけ格納されている。
【0054】
続いて、図6を参照しながら、指紋照合装置2の動作について説明する。
【0055】
指紋照合装置2の媒体挿入口に記録媒体3を挿入し、読込キー11が押下されると(ステップS601)、指紋照合装置2の指紋データ読込指示手段19は、媒体読み書き手段18に記録媒体3が挿入されているかチェックさせる(ステップS602)。
【0056】
ステップS602において、記録媒体3が挿入されていない場合(すなわち、NO)、ステップS603からステップS610までをスキップし、図6の処理ルーチンを終了する。
【0057】
また、ステップS602において、記録媒体3が挿入されている場合(すなわち、YES)、媒体読み書き手段18は、記録媒体3から管理者の指紋データを読み込む(ステップS603)。
【0058】
また、指紋データ読込指示手段19は、指紋データ取込手段14に指示し、指紋センサー15から管理者の指紋データを取り込ませる。
【0059】
管理者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取込む(ステップS604)。
【0060】
管理者照合手段16は、記録媒体3から読み込んだ管理者の指紋データと、指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを照合し、一致するか否かを判断する(ステップS605)。
【0061】
ステップS605において、指紋データが不一致の場合(すなわち、NO)、ステップS606からステップS610までをスキップして、図6の処理ルーチンを終了する。また、指紋データが一致した場合(すなわち、YES)、使用者データ転送手段21に管理者の照合が一致した旨を通知し、使用者数をカウントするカウンタiに「1」をセットする(ステップS606)。
【0062】
次に、媒体読み書き手段18は、記録媒体3に格納された使用者の指紋データ(i)と、対応するID番号(i)とを読み込む(ステップS607)。使用者データ転送手段21は、管理者照合手段16からの通知を確認した場合に、指紋データ(i)と、対応するID番号(i)とを指紋データベース22に格納する(ステップS608)。
【0063】
続いて、記録媒体3に記録された使用者の数が、カウンタi以上であるか否かを判断する(ステップS609)。
【0064】
ステップS609において、カウンタi以上である場合(すなわち、YES)、記録媒体3に使用者の指紋データが残っていると判断し、カウンタiをインクリメントして(ステップS610)、ステップS607に戻り、次に格納された使用者の指紋データの読み込みを行う。また、使用者の数がカウンタiよりも小さい場合(すなわち、NO)、ステップS611をスキップして、図6の処理ルーチンを終了する。
【0065】
一方、照合キー11が押下され(ステップS611)、テンキー12からID番号が入力されると(ステップS612)、指紋照合開始手段20は、指紋照合手段23に指示し、ID番号に対応した指紋データを検索させる(ステップS613)。
【0066】
指紋照合手段23は、指紋センサー15から使用者の指紋データを取り込み(ステップS614)、指紋データベース22から検索した指紋データと、指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを照合し、一致するか否かを判断する(ステップS615)。
【0067】
ステップS615において、指紋データが一致した場合(すなわち、YES)、表示装置31は、一致した旨を表示し(ステップS616)、扉制御手段24は、所定扉の電気錠を解錠制御し(ステップS617)、通行可能とする。
【0068】
また、指紋データが不一致の場合(すなわち、NO)、表示装置31は、一致しない旨を表示し(ステップS618)、図6の処理ルーチンを終了する。
【0069】
このように、指紋登録を行う装置と、指紋照合を行う装置とを分け、指紋登録時には、指紋登録装置1を用いて、持ち運び可能な記録媒体3に指紋データを格納するので、使用者が各指紋照合装置まで出向く手間を省き、使用者が遠隔地にいる場合などでも、指紋照合装置2に指紋データを登録することができ、登録運用が簡単で便利となる。
【0070】
また、記録媒体3に使用者の指紋データを格納する場合、記録媒体3に格納された管理者の指紋データと、指紋登録装置1の指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを照合して、一致した場合のみ、使用者の指紋データを記録媒体3に格納するので、指紋登録時には、必ず管理者の立ち会いと、管理者の指紋照合が必要となり、管理者の責任の上で使用者の指紋データが登録されることを保証し、不正な登録を防ぎ、セキュリティー性能を高めることができる。
【0071】
また、指紋照合装置2の指紋データベース22に格納する時も、指紋登録装置1と同様に、記録媒体3の管理者の指紋データと、指紋照合装置2の指紋センサー15から取り込まれた指紋データとを照合して、一致した場合のみ、記録媒体3中の使用者の指紋データを指紋データベース22に格納するので、不正な指紋データが記録媒体3中に格納されていても、指紋データベース22に格納されることを防ぐことができる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、扉の解錠制御を行う指紋照合システムであって、指紋登録装置と、記録媒体と、扉に設置された指紋照合装置とを備え、指紋登録装置は、指紋未登録者の第1の指紋情報を検出する第1の指紋検出手段を含み、第1の指紋検出手段により第1の指紋情報を検出して記録媒体に格納し、指紋照合装置は、指紋登録未知者の第2の指紋情報を検出する第2の指紋検出手段と、扉の解錠を許可するための基準指紋情報を格納する指紋情報格納手段とを含み、記録媒体から第1の指紋情報を取得し、基準指紋情報として指紋情報格納手段に格納することにより、指紋未登録者を登録するとともに、第2の指紋情報と基準指紋情報とを照合することにより扉の解錠制御を行うので、使用者が各指紋照合装置まで出向く手間を省き、使用者が遠隔地にいる場合などでも、指紋照合装置に指紋データを登録することができ、登録運用が簡単で便利となる指紋照合システムが得られる効果がある。
【0073】
また、この発明によれば、記録媒体は、指紋登録管理者の基準管理者指紋情報を含み、指紋登録装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第1の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第3の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第3の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を記録媒体に格納し、一致しない場合には、記録媒体への格納を禁止するので、指紋登録時には、必ず管理者の立ち会いと、管理者の指紋照合が必要となり、管理者の責任の上で使用者の指紋データが登録されることを保証し、不正な登録を防ぎ、セキュリティー性能を高めることのできる指紋照合システムが得られる効果がある。
【0074】
さらに、この発明によれば、指紋照合装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第2の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第4の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第4の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を指紋情報格納手段に格納し、一致しない場合には、指紋情報格納手段への格納を禁止するので、不正な指紋データが記録媒体中に格納されていても、指紋データベースに格納されることを防ぎ、さらにセキュリティー性能を高めることのできる指紋照合システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す指紋照合システムのブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による指紋照合装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1による動作を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1による指紋登録装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1による記録媒体の格納方法を示すブロック構成図である。
【図6】この発明の実施の形態1による指紋照合装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の指紋照合システムを示す説明図である。
【図8】従来の指紋照合システムを示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 指紋登録装置、2 指紋照合装置、3 記録媒体、11 ファンクションキー、12 テンキー、13 登録指示手段、14 指紋データ取込手段、15指紋センサー、15A 指紋センサーの指置き部、16 管理者照合手段、17 指紋データ登録許可手段、18 媒体読み書き手段、18A 記録媒体挿入口、19 指紋データ読込指示手段、20 指紋照合開始手段、21 使用者データ転送手段、22 指紋データベース、23 指紋照合手段、24 扉制御手段、31 表示手段(LCD)、32 記録媒体リーダ・ライター(R/W)、33 リレー回路、34 入出力回路(I/O)、35 中央演算装置(CPU)、36 メモリ、37 アナログ/デジタル変換器(A/D)。
【発明の属する技術分野】
この発明は、扉の前に設置され、指紋照合によってその扉の解錠を制御する指紋照合システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の指紋照合システムを示す説明図である。
【0003】
図7において、扉の前に設置される指紋照合システムは、登録キー11を押下されることにより指紋の登録モードに切り替わる。指紋登録の管理者は、LCDなどの表示装置31を見ながら、テンキー12を押下することにより、指紋登録を実行するためのパスワードを入力する。
【0004】
指紋照合システムは、入力されたパスワードが正しいか否かによって、管理者が同行しているか否かを判断し、指紋登録を開始させる。なお、このパスワードは、管理者のみ知るものなので、指紋登録時には管理者の同行が必要であり、パスワードの誤りがある場合には、指紋を登録することができない。
【0005】
指紋登録が開始されると、使用者(指紋登録者)は、指紋を読み込む指紋センサー15の指置き部に自分の指を置き、指紋センサー15に指紋を読み取らせて、指紋照合システムに自分の指紋データを格納し、登録を終了する。
【0006】
一方、指紋照合時には、使用者は「照合」キー11を押下することにより指紋の照合モードに切り替え、指紋センサー15の指置き部に自分の指を置くことにより、指紋センサー15に指紋を読み取らせる。指紋照合システムは、既に格納されている指紋データとの照合を行い、指紋データが一致すれば、接続されている扉の解錠制御を行い、通行を可能にする。
【0007】
図8は、従来の指紋照合システムを示すブロック構成図である。
【0008】
図8において、指紋登録時、登録指示手段12は、登録キー(ファンクションキー)11が押下されることにより、管理者権限チェック手段71に指紋登録開始を通知する。
【0009】
管理者権限チェック手段71は、テンキー12が押下されることにより管理者のパスワードが入力されると、入力されたパスワードが、正しいパスワードか否かをチェックし、正しい場合のみ指紋登録を続行する。
【0010】
使用者番号指定手段72は、テンキー12が押下されることにより入力された使用者(指紋登録者)のID番号(使用者番号)を内部メモリ(図示せず)に書き込む。さらに、指紋データ取り込み手段13は、指紋センサー15により取り込まれた指紋データを内部メモリに書き込む。
【0011】
登録データ書き込み手段73は、ID番号と指紋データとを指紋データベース22に書き込み、指紋登録を終了する。
【0012】
一方、指紋の照合時、照合指示手段74は、照合キー(ファンクションキー)11が押下されることにより、ID番号入力手段75に指紋照合開始を通知する。
【0013】
ID番号入力手段75は、テンキー12が押下されることによりID番号が入力されると、入力されたID番号を内部メモリに書き込む。
【0014】
また、指紋データ取込照合手段76は、指紋センサー15により読み取られた指紋データを取り込み、ID番号入力手段75で内部メモリに書き込まれたID番号と指紋データとで、指紋データベース22を参照し、ID番号に対応する指紋データとの照合を行う。
【0015】
照合の結果、指紋データが一致すれば、扉制御手段24は、扉に設置された電気錠の解錠制御を行い、指紋データが一致しなければ、解錠制御を行なわない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の指紋照合システムは以上のように、通行可能とする使用者の指紋データを登録する場合、パスワードを入力するために管理者立ち会いのもと、予め登録作業を行わなければならないため、使用者が遠隔地にいる場合や、指紋登録時に装置のある登録場所に出向けない場合には、指紋データを登録することができず、管理者の管理が非常に面倒となるという問題点があった。
【0017】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、指紋登録運用を容易にすることのできる指紋照合システムを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る指紋照合システムは、扉の解錠制御を行う指紋照合システムであって、指紋登録装置と、記録媒体と、扉に設置された指紋照合装置とを備え、指紋登録装置は、指紋未登録者の第1の指紋情報を検出する第1の指紋検出手段を含み、第1の指紋検出手段により第1の指紋情報を検出して記録媒体に格納し、指紋照合装置は、指紋登録未知者の第2の指紋情報を検出する第2の指紋検出手段と、扉の解錠を許可するための基準指紋情報を格納する指紋情報格納手段とを含み、記録媒体から第1の指紋情報を取得し、基準指紋情報として指紋情報格納手段に格納することにより、指紋未登録者を登録するとともに、第2の指紋情報と基準指紋情報とを照合することにより扉の解錠制御を行うものである。
【0019】
また、この発明に係る指紋照合システムの記録媒体は、指紋登録管理者の基準管理者指紋情報を含み、指紋登録装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第1の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第3の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第3の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を記録媒体に格納し、一致しない場合には、記録媒体への格納を禁止するものである。
【0020】
さらに、この発明に係る指紋照合システムの指紋照合装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第2の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第4の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第4の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を指紋情報格納手段に格納し、一致しない場合には、指紋情報格納手段への格納を禁止するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
【0022】
図1は、この発明の実施の形態1を示す指紋照合システムのブロック構成図である。なお、図1において、前述(図8参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0023】
図1において、指紋照合システムは、指紋登録装置1と、指紋照合装置2とを備え、外部に持ち出し可能な記録媒体3によって、指紋データを指紋登録装置1から指紋照合装置2へ転送している。
【0024】
次に、指紋登録装置1および指紋照合装置の内部構成について説明する。指紋登録装置1は、ファンクションキー11およびテンキー12が押下されることによって登録を指示する登録指示手段13と、指紋センサー15から指紋データを取り込む指紋データ取込手段14とを備えている。
【0025】
また、管理者の指紋データを照合する管理者照合手段16と、管理者の指紋データが一致している場合のみ、記録媒体3に指紋データを格納することを許可する指紋データ登録許可手段17と、記録媒体3に対してデータを読み書きする媒体読み書き手段18とを備えている。
【0026】
また、指紋照合装置2は、ファンクションキー11およびテンキー12が押下されることにより、指紋データの読み込みを指示する指紋データ読込指示手段19と、指紋センサー15から指紋データを取り込む指紋データ取込手段14と、管理者の指紋データを照合する管理者照合手段16とを備えている。
【0027】
また、ファンクションキー11およびテンキー12が押下されることにより、指紋照合を開始する指紋照合開始手段20と、記録媒体3内に格納された指紋データを指紋データベース22に転送する使用者データ転送手段21と、通行を許可する全ての使用者の指紋データを格納する指紋データベース22と、指紋データを照合する指紋照合手段23と、照合結果に応じて、扉に設置された電気錠の解錠制御を行う扉制御手段24とを備えている。
【0028】
次に、指紋照合装置2を例に挙げて、ハードウェア構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による指紋照合装置のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図2において、前述(図1、図8参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0029】
図2において、指紋照合装置2は、ファンクションキー11と、テンキー12と、表示装置(LCD)31と、記録媒体3を読み込む記録媒体リーダ・ライター(R/W)32とが、入出力回路(I/O)34を介して、全体の処理、制御を行う中央演算装置(CPU)35に接続される。
【0030】
また、指紋照合装置2のみ、扉の電気錠の解錠を制御するリレー回路(Ry)33が入出力回路(I/O)34を介して中央演算装置(CPU)35に接続される。
【0031】
また、中央演算装置35は、指紋データ等を格納するメモリ36と接続され、アナログ/デジタル変換器(A/D)37を介して指紋センサー15が接続される。
【0032】
次に、指紋照合システムの外観例について説明する。図3は、この発明の実施の形態1による動作を示す説明図である。なお、図3において、前述(図1、図2、図8参照)と同様のものについては、同一符号または符号の後に「A」を付して、詳述を省略する。
【0033】
まず、指紋登録装置1は、利用者の指紋データがどこでも登録できるように卓上型になっている。指紋登録装置1は、操作ガイダンスを出力する表示装置3と、「登録」および「終了」モード切替用のファンクションキー11と、ID番号を入力するテンキー12と、指紋データを取り込む指紋センサー15と、指紋データを格納するメモリカードやICカード等の記録媒体3を挿入する媒体挿入口18Aとを備えている。
【0034】
また、各扉の前に設置される指紋照合装置2は、操作ガイダンスを出力する表示装置31と、「読込」および「照合」モード切替用のファンクションキー11と、ID番号を入力するテンキー12と、指紋データを取り込む指紋センサー15とを備えており、記録媒体3の媒体挿入口(図示せず)は、指紋照合装置2の下部に配置されている。
【0035】
次に、指紋照合システムを用いた指紋登録および照合の運用方法について説明する。
【0036】
図3において、管理者の指紋データを格納した記録媒体3を持参した指紋登録の管理者が、指紋登録装置1が設置されている使用者の場所まで出向き、管理者立ち会いのもと、指紋登録装置1を用いて、記録媒体3の中に使用者の指紋データを格納する。登録する使用者が複数存在する場合には、それぞれの場所に出向いて登録作業を行い、記録媒体3に複数の指紋データを格納させる。
【0037】
管理者は、管理者と使用者との指紋データを格納した記録媒体3を持ち、各扉の前に設置された指紋照合装置2に記録媒体3を挿入して、管理者チェック(管理者の指紋照合)の上、使用者の指紋データを指紋データベース22に転送させ、指紋登録を終了する。
【0038】
次に、図4〜図6を参照しながら、この発明の実施の形態1による動作について説明する。図4は、この発明の実施の形態1による指紋登録装置1の動作を示すフローチャートであり、図5は、この発明の実施の形態1による記録媒体の格納方法を示すブロック構成図であり、図6は、この発明の実施の形態1による指紋照合装置2の動作を示すフローチャートである。
【0039】
まず、図4を参照しながら、指紋登録装置1の動作について説明する。
【0040】
指紋登録装置1の媒体挿入口18Aに記録媒体3が挿入され(ステップS401)、登録キー11が押下されると(ステップS402)、指紋登録装置1の登録指示手段13は、指紋登録開始を指示し、媒体読み書き手段18は、記録媒体3から管理者の指紋データを読み込み(ステップS403)、読み込んだ指紋データが記録媒体3内に格納されているか判断する(ステップS404)。
【0041】
ステップS404において、管理者の指紋データが格納されていない場合(すなわち、NO)、表示装置31は「管理者登録モード」と表示し(ステップS405)、登録指示手段13は、管理者の指紋登録を開始させる。
【0042】
管理者の指紋登録が開始されると、登録指示手段13は、指紋データ取込手段14に指示し、指紋センサー15から管理者の指紋データを取り込ませる。
【0043】
管理者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取り込み(ステップS406)、媒体読み書き手段18は、管理者の指紋データを記録媒体3に格納し(ステップS407)、ステップS408に進む。
【0044】
ステップS404において、記録媒体3に管理者の指紋データが格納されている場合(すなわち、YES)、表示装置31は、「管理者照合モード」と表示し(ステップS408)、記録媒体3から読み込んだ管理者の指紋データの照合を開始する。
【0045】
管理者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取込み(ステップS409)、管理者照合手段16は、指紋センサー15から取り込んだ指紋データと、記録媒体3から読み込んだ指紋データとを照合し、両者の指紋データが一致するか否かを判断する(ステップS410)
【0046】
ステップS410において、指紋データが不一致の場合(すなわち、NO)、管理者不正と見なして、ステップS411からステップS416までをスキップし、図4の処理ルーチンを終了する。
【0047】
また、ステップS410において、指紋データが一致する場合(すなわち、YES)、管理者照合手段16は、使用者の指紋データの登録を許可する旨を指紋データ登録許可手段17に通知する。また、表示装置31は、「使用者登録モード」と表示する(ステップS411)。
【0048】
使用者がテンキー12を用いて、使用者のID番号を入力すると(ステップS412)、登録指示手段13は、指紋データ取込手段14に指示し、指紋センサー15から使用者の指紋データを取り込ませる。
【0049】
使用者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取込み(ステップS413)、指紋データ登録許可手段17は、管理者照合手段16からの登録許可通知を受けていることを媒体読み書き手段18に通知する。
【0050】
媒体読み書き手段18は、入力された使用者のID番号と、指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを対にして、記録媒体3に格納し(ステップS414)、記録媒体3の使用者数のカウンタをインクリメントする(ステップS415)。
【0051】
続いて、「終了」キー11が押下されたか否かを判断し(ステップS416)、「終了」キー11が押下された場合(すなわち、YES)、図4の処理ルーチンを終了する。また、ステップS416において、「終了」キー11が押下されていない場合(すなわち、NO)、ステップS411に戻り、使用者の指紋登録を継続する。
【0052】
記録媒体3に格納された指紋データは、図5のように格納されている。図5は、この発明の実施の形態1による記録媒体3の指紋データの格納方法を示す説明図である。
【0053】
図5において、記録媒体3は、管理者の指紋データと、格納された使用者の数とが格納され、さらに、その使用者のID番号と指紋データとが対になって、使用者の数の分だけ格納されている。
【0054】
続いて、図6を参照しながら、指紋照合装置2の動作について説明する。
【0055】
指紋照合装置2の媒体挿入口に記録媒体3を挿入し、読込キー11が押下されると(ステップS601)、指紋照合装置2の指紋データ読込指示手段19は、媒体読み書き手段18に記録媒体3が挿入されているかチェックさせる(ステップS602)。
【0056】
ステップS602において、記録媒体3が挿入されていない場合(すなわち、NO)、ステップS603からステップS610までをスキップし、図6の処理ルーチンを終了する。
【0057】
また、ステップS602において、記録媒体3が挿入されている場合(すなわち、YES)、媒体読み書き手段18は、記録媒体3から管理者の指紋データを読み込む(ステップS603)。
【0058】
また、指紋データ読込指示手段19は、指紋データ取込手段14に指示し、指紋センサー15から管理者の指紋データを取り込ませる。
【0059】
管理者が指を指紋センサー15の指置き部15Aに置くと、指紋センサー15は、指紋データを取込む(ステップS604)。
【0060】
管理者照合手段16は、記録媒体3から読み込んだ管理者の指紋データと、指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを照合し、一致するか否かを判断する(ステップS605)。
【0061】
ステップS605において、指紋データが不一致の場合(すなわち、NO)、ステップS606からステップS610までをスキップして、図6の処理ルーチンを終了する。また、指紋データが一致した場合(すなわち、YES)、使用者データ転送手段21に管理者の照合が一致した旨を通知し、使用者数をカウントするカウンタiに「1」をセットする(ステップS606)。
【0062】
次に、媒体読み書き手段18は、記録媒体3に格納された使用者の指紋データ(i)と、対応するID番号(i)とを読み込む(ステップS607)。使用者データ転送手段21は、管理者照合手段16からの通知を確認した場合に、指紋データ(i)と、対応するID番号(i)とを指紋データベース22に格納する(ステップS608)。
【0063】
続いて、記録媒体3に記録された使用者の数が、カウンタi以上であるか否かを判断する(ステップS609)。
【0064】
ステップS609において、カウンタi以上である場合(すなわち、YES)、記録媒体3に使用者の指紋データが残っていると判断し、カウンタiをインクリメントして(ステップS610)、ステップS607に戻り、次に格納された使用者の指紋データの読み込みを行う。また、使用者の数がカウンタiよりも小さい場合(すなわち、NO)、ステップS611をスキップして、図6の処理ルーチンを終了する。
【0065】
一方、照合キー11が押下され(ステップS611)、テンキー12からID番号が入力されると(ステップS612)、指紋照合開始手段20は、指紋照合手段23に指示し、ID番号に対応した指紋データを検索させる(ステップS613)。
【0066】
指紋照合手段23は、指紋センサー15から使用者の指紋データを取り込み(ステップS614)、指紋データベース22から検索した指紋データと、指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを照合し、一致するか否かを判断する(ステップS615)。
【0067】
ステップS615において、指紋データが一致した場合(すなわち、YES)、表示装置31は、一致した旨を表示し(ステップS616)、扉制御手段24は、所定扉の電気錠を解錠制御し(ステップS617)、通行可能とする。
【0068】
また、指紋データが不一致の場合(すなわち、NO)、表示装置31は、一致しない旨を表示し(ステップS618)、図6の処理ルーチンを終了する。
【0069】
このように、指紋登録を行う装置と、指紋照合を行う装置とを分け、指紋登録時には、指紋登録装置1を用いて、持ち運び可能な記録媒体3に指紋データを格納するので、使用者が各指紋照合装置まで出向く手間を省き、使用者が遠隔地にいる場合などでも、指紋照合装置2に指紋データを登録することができ、登録運用が簡単で便利となる。
【0070】
また、記録媒体3に使用者の指紋データを格納する場合、記録媒体3に格納された管理者の指紋データと、指紋登録装置1の指紋センサー15から取り込んだ指紋データとを照合して、一致した場合のみ、使用者の指紋データを記録媒体3に格納するので、指紋登録時には、必ず管理者の立ち会いと、管理者の指紋照合が必要となり、管理者の責任の上で使用者の指紋データが登録されることを保証し、不正な登録を防ぎ、セキュリティー性能を高めることができる。
【0071】
また、指紋照合装置2の指紋データベース22に格納する時も、指紋登録装置1と同様に、記録媒体3の管理者の指紋データと、指紋照合装置2の指紋センサー15から取り込まれた指紋データとを照合して、一致した場合のみ、記録媒体3中の使用者の指紋データを指紋データベース22に格納するので、不正な指紋データが記録媒体3中に格納されていても、指紋データベース22に格納されることを防ぐことができる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、扉の解錠制御を行う指紋照合システムであって、指紋登録装置と、記録媒体と、扉に設置された指紋照合装置とを備え、指紋登録装置は、指紋未登録者の第1の指紋情報を検出する第1の指紋検出手段を含み、第1の指紋検出手段により第1の指紋情報を検出して記録媒体に格納し、指紋照合装置は、指紋登録未知者の第2の指紋情報を検出する第2の指紋検出手段と、扉の解錠を許可するための基準指紋情報を格納する指紋情報格納手段とを含み、記録媒体から第1の指紋情報を取得し、基準指紋情報として指紋情報格納手段に格納することにより、指紋未登録者を登録するとともに、第2の指紋情報と基準指紋情報とを照合することにより扉の解錠制御を行うので、使用者が各指紋照合装置まで出向く手間を省き、使用者が遠隔地にいる場合などでも、指紋照合装置に指紋データを登録することができ、登録運用が簡単で便利となる指紋照合システムが得られる効果がある。
【0073】
また、この発明によれば、記録媒体は、指紋登録管理者の基準管理者指紋情報を含み、指紋登録装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第1の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第3の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第3の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を記録媒体に格納し、一致しない場合には、記録媒体への格納を禁止するので、指紋登録時には、必ず管理者の立ち会いと、管理者の指紋照合が必要となり、管理者の責任の上で使用者の指紋データが登録されることを保証し、不正な登録を防ぎ、セキュリティー性能を高めることのできる指紋照合システムが得られる効果がある。
【0074】
さらに、この発明によれば、指紋照合装置は、記録媒体から基準管理者指紋情報を取得するとともに、第2の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第4の指紋情報を検出し、基準管理者指紋情報と第4の指紋情報とが一致した場合には、第1の指紋情報を指紋情報格納手段に格納し、一致しない場合には、指紋情報格納手段への格納を禁止するので、不正な指紋データが記録媒体中に格納されていても、指紋データベースに格納されることを防ぎ、さらにセキュリティー性能を高めることのできる指紋照合システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す指紋照合システムのブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による指紋照合装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1による動作を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1による指紋登録装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1による記録媒体の格納方法を示すブロック構成図である。
【図6】この発明の実施の形態1による指紋照合装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の指紋照合システムを示す説明図である。
【図8】従来の指紋照合システムを示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 指紋登録装置、2 指紋照合装置、3 記録媒体、11 ファンクションキー、12 テンキー、13 登録指示手段、14 指紋データ取込手段、15指紋センサー、15A 指紋センサーの指置き部、16 管理者照合手段、17 指紋データ登録許可手段、18 媒体読み書き手段、18A 記録媒体挿入口、19 指紋データ読込指示手段、20 指紋照合開始手段、21 使用者データ転送手段、22 指紋データベース、23 指紋照合手段、24 扉制御手段、31 表示手段(LCD)、32 記録媒体リーダ・ライター(R/W)、33 リレー回路、34 入出力回路(I/O)、35 中央演算装置(CPU)、36 メモリ、37 アナログ/デジタル変換器(A/D)。
Claims (3)
- 扉の解錠制御を行う指紋照合システムであって、
指紋登録装置と、記録媒体と、前記扉に設置された指紋照合装置とを備え、
前記指紋登録装置は、
指紋未登録者の第1の指紋情報を検出する第1の指紋検出手段を含み、
前記第1の指紋検出手段により前記第1の指紋情報を検出して前記記録媒体に格納し、
前記指紋照合装置は、
指紋登録未知者の第2の指紋情報を検出する第2の指紋検出手段と、前記扉の解錠を許可するための基準指紋情報を格納する指紋情報格納手段とを含み、
前記記録媒体から前記第1の指紋情報を取得し、前記基準指紋情報として前記指紋情報格納手段に格納することにより、前記指紋未登録者を登録するとともに、前記第2の指紋情報と前記基準指紋情報とを照合することにより前記扉の解錠制御を行うことを特徴とする指紋照合システム。 - 前記記録媒体は、指紋登録管理者の基準管理者指紋情報を含み、
前記指紋登録装置は、
前記記録媒体から前記基準管理者指紋情報を取得するとともに、前記第1の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第3の指紋情報を検出し、
前記基準管理者指紋情報と前記第3の指紋情報とが一致した場合には、前記第1の指紋情報を前記記録媒体に格納し、一致しない場合には、前記記録媒体への格納を禁止することを特徴とする請求項1に記載の指紋照合システム。 - 前記指紋照合装置は、
前記記録媒体から前記基準管理者指紋情報を取得するとともに、前記第2の指紋検出手段により指紋登録未知管理者の第4の指紋情報を検出し、
前記基準管理者指紋情報と前記第4の指紋情報とが一致した場合には、前記第1の指紋情報を前記指紋情報格納手段に格納し、一致しない場合には、前記指紋情報格納手段への格納を禁止することを特徴とする請求項2に記載の指紋照合システム。
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