JP2004018998A - プラズマ放電処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング作業の作業性を向上し、効率的に薄膜を形成できるプラズマ放電処理装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るプラズマ放電処理装置10は、大気圧または大気圧近傍の圧力の下で、対向する電極21間から反応性ガスを外部に噴出し、放電により反応性ガスをプラズマ状態とするガス噴出手段20を少なくとも二つ以上備え、少なくとも一つのガス噴出手段による成膜作業中に、成膜作業を行なっていない他のガス噴出手段の前記電極間にクリーニングガスを導入し、該電極に付着した堆積物を除去するクリーニング作業を行なう。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大気圧または大気圧近傍の圧力下において、反応性ガスをプラズマ化し、基材表面に薄膜を形成するプラズマ放電処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、LSI、半導体素子、液晶表示デバイス等の各種製品には、基材上に電極膜、誘電体保護膜、反射防止膜等の高機能性の薄膜を設けた材料が多数用いられている。
薄膜の形成方法としては、大気圧または大気圧近傍の圧力下で、対向する電極間に導入した反応性ガスに対して所定の周波数で電圧を印加することで、この反応性ガスをプラズマ化した状態で電極から離れて配置した基材に吹き付けることで薄膜を形成する、いわゆる大気圧プラズマ法が知られており、この大気圧プラズマ法を使用する装置としてプラズマ放電処理装置が知られている。
【0003】
通常、プラズマ放電処理装置では薄膜形成の際に電極表面がプラズマ化した反応性ガスに曝されることになるため、形成する薄膜とほぼ同一成分からなる堆積物が電極表面にも付着する。
従って、これら堆積物の影響による電極の放電状態の変化や薄膜の性能低下を防止すべく、定期的に電極表面のクリーニング作業を行なっている。
一般的なクリーニング作業としては、例えば、作業者が手作業により電極表面の堆積物を削り落とす方法や、あるいは、電極間に導入したクリーニングガスに電圧を印可してプラズマ化させ、プラズマ化したクリーニングガスのエッチング作用により堆積物をガス状の物質に分解して除去する方法(セルフクリーニング法)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の堆積物除去方法では、成膜作業の終了後にクリーニング作業を行なわなければならないため、作業性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、上述の問題を考慮したものであり、クリーニング作業の作業性を向上し、効率的に薄膜を形成できるプラズマ放電処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、大気圧または大気圧近傍の圧力の下で、対向する電極間から反応性ガスを外部に噴出し、放電により前記反応性ガスをプラズマ状態とするガス噴出手段を備え、前記ガス噴出手段を基材に対して相対的に移動させることで基材表面に薄膜を形成するプラズマ放電処理装置であって、前記ガス噴出手段を少なくとも二つ以上備え、少なくとも一つのガス噴出手段による成膜作業中に、成膜作業を行なっていない他のガス噴出手段の前記電極間にクリーニングガスを導入し、該電極に付着した堆積物を除去するクリーニング作業を行なうことを特徴とする。
【0007】
ここで、反応性ガスをプラズマ状態にするとは、反応性ガスに励起不活性ガスを接触させることにより、反応性ガス中の分子の少なくとも一部をイオン化又はラジカル化された分子にすることをいう。
また、励起不活性ガスとは、電子が解離、イオン化された状態になった不活性ガス分子を含有する不活性ガス又は電子が高エネルギー状態に遷移し、ラジカル化された不活性ガス分子を含有する不活性ガスのことをいう。
また、クリーニングガスとしては特に限定されるものではないが、堆積物の種類に応じて、例えば、CF4、SF6、NF3、ClF3等を用いるものとする。
また、大気圧又は大気圧近傍の圧力下とは、20kPa〜110kPaの圧力下を指す。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、二つ以上備えたガス噴出手段のうち、少なくとも一つのガス噴出手段が成膜作業を行なっている間に、成膜作業を行なっていない他のガス噴出手段の電極間にクリーニングガスを導入し、電極に付着した堆積物を除去するクリーニング作業を行なう。
従って、クリーニング作業を成膜作業の終了後、あるいは成膜作業を一旦停止して行なう必要がなくなるので、作業性を向上させることができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のプラズマ放電処理装置であって、成膜作業を行なうための成膜部とクリーニング作業を行なうためのクリーニング部とを、前記成膜部中の前記反応性ガスと前記クリーニング部中の前記クリーニングガスとが混在しない位置に離間して配設し、前記各ガス噴出手段を、作業内容に応じて前記成膜部内又は前記クリーニング部内に移動させることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、成膜部とクリーニング部とを、成膜部中の反応性ガスとクリーニング部中のクリーニングガスとが混在しない位置に離して配設し、ガス噴出手段を必要に応じて成膜部内又はクリーニング部内に移動させる。
従って、成膜作業中に、反応性ガスにクリーニングガスが混在してしまう事態を未然に防止でき、薄膜品質の低下を防止できる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載のプラズマ放電処理装置であって、前記各ガス噴出手段の間に、前記反応性ガスと前記クリーニングガスとの混在を防止する遮蔽手段を配設することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、各ガス噴出手段の間に、反応性ガスとクリーニングガスとの混在を防止する遮蔽手段を配設するので、成膜作業とクリーニング作業を近接した場所で行なうことが可能となり、作業性を向上できる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラズマ放電処理装置であって、前記電極の放電面以外の部分に絶縁性を有する部材を着脱自在に配設することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項と同様の効果を得られると共に、電極の放電面以外の部分に配設した絶縁性を有する部材に堆積物が付着することになる。従って、一定量の堆積物が付着した時点で絶縁性を有する部材を取り替えることで、少なくとも電極の放電面以外の部分における堆積物の付着を防止できると共に、クリーニング作業に要する時間を短縮できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態例〕
以下、本発明の第1の実施の形態例について詳細に説明する。
図1に示すように、プラズマ放電処理装置10は、左右方向に連設された少なくとも二つ以上(図1には成膜部50内に1つ、クリーニング部60内に1つ示す。)のガス噴出手段20、ガス噴出手段20を所定方向に移動させる移動手段30(図2を参照)、基材1を載置するためのテーブル40、成膜作業を行なうための成膜部50、クリーニング作業を行なうためのクリーニング部60、ガス噴出手段20及び移動手段30の駆動を制御する制御手段70(図2を参照)等から概略構成される。
各ガス噴出手段20は、電源3に接続した電極21、ガス流路22、ノズル23等を備える。
電極21としては、略矩形状の二枚の平板電極21aが左右に対向して配置された、いわゆる平行平板型の電極21が用いられている。
【0016】
図示は省略するが、平板電極21aの対向する面(内面)の少なくとも一方は誘電体で被覆されている。
電極21としては、銀、白金、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金属を用いることができる。
誘電体としては、ケイ酸塩系ガラス・ホウ酸塩系ガラス・リン酸塩系ガラス・ゲルマン酸塩系ガラス・亜テルル酸塩ガラス・アルミン酸塩ガラス・バナジン酸塩ガラス等を用いることができ、また、気密性の高い高耐熱性のセラミックスを焼結したセラミックスを用いてもよい。セラミックスの材質としては例えばアルミナ系、ジルコニア系、窒化珪素系、炭化珪素系のセラミックスが挙げられる。
【0017】
また、図示は省略するが、電極21の内面(放電面)以外の部分には、絶縁性を有する部材が着脱自在に配設されている。絶縁性を有する部材としては、例えば「カプトン」(登録商標 デュポン株式会社製)が挙げられる。このように、電極21の放電面以外の部分に絶縁性を有する部材を配設することで、堆積物は絶縁性を有する部材の表面に付着することとなる。従って、一定量の堆積物が付着した時点で絶縁性を有する部材を取り替えることで、少なくとも電極21の放電面以外の部分における堆積物の付着を防止できると共に、クリーニング作業に要する時間を短縮できる。なお、絶縁性を有する部材を電極21に配設しないものとしてもよい。
【0018】
ガス流路22は、作業内容に応じて、反応性ガスと不活性ガスが混在したガス(以下、「混合ガス」という。)又はクリーニングガスを送給するためのものであり、二枚の平板電極21a間の隙間がガス流路22として利用されている。
なお、図示は省略するが、二枚の平板電極21aの前後左右を、若干の隙間を設けた状態で囲むように側壁が配置されており、電極21間に存在する混合ガスの周囲への拡散や、あるいは、複数のガス噴出手段2020が噴出した混合ガス同士が混ざり合うことを防止するようになっている。
【0019】
ガス流路22の上部にはガス導入口22aが設けられており、このガス導入口22aは混合ガス又はクリーニングガスを一時的に貯留するガス貯留部24を介してガス供給手段25(図2を参照)に連結している。そして、制御手段70がガス供給手段25の駆動を制御することで、ガス流路22内に所定の混合ガス又はクリーニングガスが供給されるようになっている。
ガス流路22の下部には、二枚の平板電極21a間で発生した励起不活性ガスを外部に放出するためのノズル23が設けられている。
本実施の形態のプラズマ放電処理装置10においては、ガス流路22の下部をそのままノズル23として用いているが、二枚の平板電極21a間で発生した反応性ガスを外部に放出する際の放出角度や放出強度を調整できるように部材を取り付けたり、あるいは加工を施すことが好ましい。
【0020】
テーブル40は、上面に載置される基材1を、ガス噴出手段20のノズル23に対向する位置に保持するための略矩形状の板体である。
テーブル40の左右方向の長さは、基材1の左右方向の長さLより長く形成されており、基材1を左右から挟む部分には品質保持用基材12が配置されている。品質保持用基材12は、その表面が基材1の表面と略面一となるように配置される部材であり、成膜作業時に品質保持用部材12の上方までガス噴出手段20を移動させ、品質保持用部材12の表面に対してもプラズマ化した反応性ガスを噴出することにより、基材1表面に形成される薄膜の左右側縁部分の品質を、他の部分と同様の品質にすることができる。
なお、成膜効率を向上させるため、図1に示すように、テーブル40上面と基材1との間に平板状の誘電体41を敷設しておくことが好ましい。
【0021】
成膜部50は、その内部において製膜作業を行なうために配設され、また、クリーニング部60は、その内部においてクリーニング作業を行なうために配設される。
成膜部50及びクリーニング部60の形状は特に限定されるものではないが、本実施の形態においては、成膜部50に関してはその内部にガス噴出手段20及びテーブル40を配設できる程度の寸法を備える箱型に形成し、クリーニング部60に関してはその内部にガス噴出手段20を配設できる程度の寸法を備える箱型に形成している。
なお、クリーニング部60内に配設されるテーブル40は、成膜部50内のテーブル40と比較して左右方向に短いものとなっている。
【0022】
また、成膜部50とクリーニング部60は、成膜部50中の反応性ガスとクリーニング部60中のクリーニングガスとが混在しない程度に離れた位置に配設されている。
また、成膜部50及びクリーニング部60には、反応性ガス及びクリーニングガスが外部に大量に拡散しない程度の大きさで開口(図示せず)が設けられている。そして、この開口を介してガス噴出手段20が成膜部50内とクリーニング部60内を移動するようになっている。
【0023】
図2に示すように、制御手段70はインターフェイス71、ROM72(ReadOnly Memory)、RAM73(Random Access Memory)、CPU74(Central Processing Unit)等から構成され、ROM72中に書き込まれている制御プログラムやパターンデータに従いインターフェイス71に接続された各種装置を制御するようになっている。
【0024】
インターフェイス71には、ガス供給手段25、ガス噴出手段20を基材1に対して移動させるための移動手段30、電極21に所定の周波数及び出力の電圧を印加するための電源コントロール手段80、各種センサー90等が電気的に接続されている。
【0025】
ROM52には、プラズマ放電処理装置10の動作に必要な各種制御プログラムやパターンデータが書き込まれている。RAM53は、電力が供給されている間だけ入力されたデータを複数記憶可能であり、各種データの記憶領域とCPU54による作業領域などが備えられている。
CPU54は、ROM52に格納されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM53内の作業領域に展開し、指定されたパターンデータや各センサーからの入力信号に応じて、プログラムに従った各種処理を実行する。
【0026】
パターンデータは、例えば、反応性ガス、不活性ガス及びクリーニングガスの種類、混合比率、流量、電極21に印加する電圧の出力値及び周波数、パターニング条件、ヘッドの移動速度、排気ガスの流量等のデータから構成されており、このようなパターンデータが予め複数設定され、ROM52に記憶されている。
【0027】
次に図1に示したプラズマ放電処理装置10を用いた成膜作業及びクリーニング作業について説明する。
まず、作業者が複数のパターンデータから任意のパターンデータを選択すると、制御手段70は制御プログラムに従い、成膜部50内に位置するガス噴出手段20のガス導入口22aからガス流路22内に同一種類あるいは異なる種類の混合ガスを導入し、電極21間に大気圧又は大気圧近傍の圧力下で不活性ガスを存在させる。
そして、電源コントロール手段80の駆動を制御して電極21間に所定の電圧を印加することで、電極21間の不活性ガスを励起し、励起不活性ガスを発生させる。
【0028】
反応性ガスはガス流路22内において励起不活性ガスに接触することでプラズマ化される。そして、プラズマ化した反応性ガス及び励起不活性ガスは、新たにガス導入口22aからガス流路22内に導入されてくる混合ガスに押され、ノズル23から外部へと噴出される。
制御手段70は、移動手段30の駆動を制御して、ガス噴出手段20を左右方向に往復移動させつつ、基板1に対してプラズマ化した反応性ガスを噴出する。そして、プラズマ化した反応性ガスが基材1に接触することで、基材1表面に所定の薄膜が形成される。
【0029】
さらに、上記成膜作業中に、制御手段70はクリーニング部60内に位置するガス噴出手段20のガス導入口22aからガス流路22内にクリーニングガスを導入し、電極21間に大気圧又は大気圧近傍の圧力下でクリーニングガスを存在させる。そして、電極21間に電圧を印加することで放電プラズマを発生させ、エッチング作用により電極21に付着した堆積物をガス状の物質に分解して除去する。
ガス状の物質は新たにガス導入口22aからガス流路22内に導入されるクリーニングガスに押され、ノズル23から外部へ排出される。
その後、成膜作業及びクリーニング作業が終了した時点で、制御手段70は移動手段30の駆動を制御し、クリーニング作業を行なったガス噴出手段20を成膜部50内に移動させ、また、堆積物を除去する必要があるガス噴出手段20をクリーニング部60内に移動させる。そして、必要に応じて上述の作業を繰り返し行なう。
【0030】
このように、本実施の形態に示したプラズマ放電処理装置10によれば、二つ以上備えたガス噴出手段20のうち、少なくとも一つのガス噴出手段20が成膜部50内において成膜作業を行なっている間に、クリーニング部60内において成膜作業を行なっていない他のガス噴出手段20に対してクリーニング作業を行なう。
従って、クリーニング作業を、成膜作業の終了後や、成膜作業を一旦停止させた後に行なう必要がなくなるので、作業性を向上させることができる。
【0031】
また、本実施の形態に示したプラズマ放電処理装置10によれば、成膜部50とクリーニング部60とを、成膜部50中の反応性ガスとクリーニング部60中のクリーニングガスとが混在しない位置に離して配設し、ガス噴出手段20を成膜部50内又はクリーニング部60内に移動させる。
従って、成膜作業中に、反応性ガスにクリーニングガスが混在する事態を未然に防止でき、薄膜品質の低下を防止できる。
【0032】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態例について図3を用いて説明する。なお、本実施の形態にかかるプラズマ放電処理装置100において、上述の第1の実施の形態と同じ構成となる部分には図面中同一の符号を付してあり、また、それらの説明は省略する。
【0033】
このプラズマ放電処理装置100の構成において、第1の実施の形態に示したプラズマ放電処理装置10と相違するのは、ガス噴出手段20として平行平板型の電極21を用いずに、前後方向に延びる左右一対の棒状の電極101を用い、テーブル40上面に平板型の電極102を配設する点である。
本実施の形態においては、棒状の電極101を高周波の電源3に接続し、平板型の電極102を接地するものとするが、これに限らず、例えば、棒状の電極101を低周波の電源3に接続し、平板型の電極102を高周波の電源3に接続する構成であってもよい。
【0034】
そして、電極102の上面に基材1を載置した状態で、電極101間から混合ガスを基材1に噴出させると共に電極101及び電極102を放電させることにより、電極101間から電極102に及ぶ範囲内の反応性ガスがプラズマ状態となり、基材1表面に薄膜が形成される。また、第1の実施の形態例と同様に、所定のタイミングで電極101間にクリーニングガスを導入することで、エッチング作用により電極101及び電極102に付着した堆積物をガス状の物質に分解して除去する。
このような構成を備えたプラズマ放電処理装置によっても、上記第1の実施の形態例と同様の効果を得ることができる。
【0035】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく適宜変更可能である。例えば、本実施の形態においては、成膜作業を行なうための成膜部50とクリーニング作業を行なうためのクリーニング部60とを離して配置するものとしたが、これに限らず、成膜作業を行なっているガス噴出手段20とクリーニング作業を行なっているガス噴出手段20の間に、反応性ガスとクリーニングガスとの混在を防止する遮蔽手段として、例えばシャッターや衝立のような部材を設けるものとしても良い。
そして、クリーニング作業が終了したガス噴出手段20を他の場所に移動させずにそのまま成膜作業を行ない、また、成膜作業が終了したガス噴出手段20を他の場所に移動させずにそのままクリーニング作業を行なうものとしてもよい。このような遮蔽部材を設けることで、成膜作業とクリーニング作業とを近接した場所で行なうことが可能となり、作業性を向上できる。また、成膜部50及びクリーニング部60を設ける場合と比較して、プラズマ放電処理装置10及び100の製造コストを抑えることができる。
【0036】
また、遮蔽手段の一部に開閉自在の開口を設け、クリーニング作業が終了したガス噴出手段20を開口を介して成膜作業を行なう場所に移動させ、成膜作業が終了したガス噴出手段20を開口を介してクリーニング作業を行なう場所に移動させるものとしてもよい。
また、本実施の形態では、成膜作業において、基材1をテーブル40上に固定した状態でガス噴出手段20を左右に移動させるものとしたが、これに限らず、例えば、ガス噴出手段20を固定しておき、テーブル40を基材1と一体に左右に移動させるなど、ガス噴出手段20と基材1とを相対的に移動できる構成を備えていれば良い。
また、制御手段70については、図2に示した構成に限定されず、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明のプラズマ放電処理装置によれば、クリーニング作業の作業性を向上し、効率的に薄膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に示すプラズマ放電処理装置を示す要部断面図である。
【図2】プラズマ放電処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第2の実施の形態に示すプラズマ放電処理装置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1   基材
10  プラズマ放電処理装置
20  ガス噴出手段
21  電極
50  成膜部
60  クリーニング部
100 プラズマ放電処理装置
101 電極
102 電極

Claims (4)

  1. 大気圧または大気圧近傍の圧力の下で、対向する電極間から反応性ガスを外部に噴出し、放電により前記反応性ガスをプラズマ状態とするガス噴出手段を備え、前記ガス噴出手段を基材に対して相対的に移動させることで基材表面に薄膜を形成するプラズマ放電処理装置であって、
    前記ガス噴出手段を少なくとも二つ以上備え、
    少なくとも一つのガス噴出手段による成膜作業中に、成膜作業を行なっていない他のガス噴出手段の前記電極間にクリーニングガスを導入し、この電極に付着した堆積物を除去するクリーニング作業を行なうことを特徴とするプラズマ放電処理装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ放電処理装置であって、
    成膜作業を行なうための成膜部とクリーニング作業を行なうためのクリーニング部とを、前記成膜部中の前記反応性ガスと前記クリーニング部中の前記クリーニングガスとが混在しない位置に離間して配設し、
    前記各ガス噴出手段を、作業内容に応じて前記成膜部内又は前記クリーニング部内に移動させることを特徴とするプラズマ放電処理装置。
  3. 請求項1に記載のプラズマ放電処理装置であって、
    前記各ガス噴出手段の間に、前記反応性ガスと前記クリーニングガスとの混在を防止する遮蔽手段を配設することを特徴とするプラズマ放電処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラズマ放電処理装置であって、
    前記電極の放電面以外の部分に絶縁性を有する部材を着脱自在に配設することを特徴とするプラズマ放電処理装置。
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