JP2004018416A - ピラゾール誘導体及び除草剤組成物 - Google Patents

ピラゾール誘導体及び除草剤組成物 Download PDF

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Ichiro Nasuno
那須野 一郎
Kazuyoshi Koike
小池 和好
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

【課題】トウモロコシなどの畑栽培作物に対して薬害を及ぼすことがなく、広範な畑地雑草を低薬量で防除しうる新規なピラゾール誘導体、及び該ピラゾール誘導体を有効成分として含む除草剤組成物を提供する。
【解決手段】一般式(I):
Figure 2004018416

(式中、各記号は明細書で定義したとおりである。)
で表されるピラゾール誘導体、及び上記ピラゾール誘導体及び/又はその塩を有効成分として含む除草剤組成物である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なピラゾール誘導体及びそれを用いた除草剤組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、トウモロコシなどの畑栽培作物に対して薬害を及ぼすことがなく、広範な畑地雑草を低薬量で防除しうるピラゾール誘導体、及びこのピラゾール誘導体を有効成分とする除草剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
雑草防除作業の省力化や農園芸作物の生産性向上にとって、除草剤はきわめて重要な薬剤であり、そのため長年にわたって除草剤の研究開発が積極的に行われ、現在多種多様な薬剤が実用化されている。しかし、今日においてもさらに卓越した除草特性を有する新規薬剤、特に栽培作物に薬害を及ぼすことがなく、対象雑草のみを選択的に、かつ低薬量で防除しうる薬剤の開発が望まれている。
【0003】
従来、トウモロコシなどの栽培時には、トリアジン系除草剤であるアトラジンや、酸アニリド系除草剤であるアラクロール及びメトラクロールが用いられてきたが、アトラジンはイネ科雑草に対する活性が低く、アラクロール、メトラクロールは逆に広葉雑草に対する活性が低い。したがって現在のところ、単一の薬剤でイネ科及び広葉の雑草を一度に防除することは困難である。さらに、これらの除草剤は高薬量を必要とし、環境問題上好ましくない。
【0004】
ところで、特定の4−ベンゾイル誘導体が除草活性を有することは、公知であり(特開昭63−122672号、同63−122673号、同63−170365号、特開平1−52759号、同2−173号、同2−288866号公報など)、現在市販されている除草剤としては下記化学式で示されるピラゾレートがある。
【化24】
Figure 2004018416
【0005】
しかし、これらの4−ベンゾイル誘導体は、除草活性を有するものの、実用的には不十分であり、とりわけノビエ、エノコログサ等のイネ科雑草に対する除草活性は著しく劣っている。これらの欠点を解消するためにチオクロマン環とピラゾール環を結合させた化合物が、特許出願されている(WO95/04054号)。この公報に記載の化合物の代表例を以下に示す。
【化25】
Figure 2004018416
これらのチオクロマン誘導体は、4−ベンゾイル誘導体と比較すると、高い除草活性を持つものの、すべての場面で満足できるものとはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、トウモロコシなどの畑栽培作物に対して薬害を及ぼすことがなく、広範な畑地雑草を低薬量で防除しうる新規なピラゾール誘導体、及び該ピラゾール誘導体を有効成分として含む除草剤組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、農業以外の分野においても有用な高性能除草剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定構造を有するピラゾール系化合物により、その目的を達成し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【0008】
すなわち、本発明は、一般式(I):
【化26】
Figure 2004018416
(式中、Xは酸素原子、あるいは下記式:
【化27】
Figure 2004018416
【化28】
Figure 2004018416
【化29】
Figure 2004018416
(ただし、Xが左右非対称な基を表す場合には、左側の結合がベンゼン環に結合し、右側の結合がY部分に結合する)で表される基を示す。
【0009】
Yは、下記式:
【化30】
Figure 2004018416
(ただし、Yが左右非対称な基を表す場合には、左側の結合がX部分に結合し、右側の結合がZ部分に結合する)で表される基を示す。
【0010】
Zは酸素原子、あるいは下記式:
【化31】
Figure 2004018416
(ただし、Zが左右非対称な基を表す場合、左側の結合がベンゼン環に結合し、右側の結合がY部分に結合する)で表される基を示す。
【0011】
Yが、下記式:
【化32】
Figure 2004018416
で表される基である場合には、Xが酸素原子及び下記式:
【化33】
Figure 2004018416
で表される基であることはない。
【0012】
Yが、下記式:
【化34】
Figure 2004018416
で表される基である場合には、Zが下記式:
【化35】
Figure 2004018416
で表される基であることはない。
【0013】
Yが酸素原子を表す場合には、Xは、下記式:
【化36】
Figure 2004018416
で表される基を示し、Zは、下記式:
【化37】
Figure 2004018416
で表される基を示す。
【0014】
Yが硫黄原子を表す場合には、Xは、下記式:
【化38】
Figure 2004018416
で表される基を示し、Zは、下記式:
【化39】
Figure 2004018416
で表される基を示す。
【0015】
Yが、下記式:
【化40】
Figure 2004018416
で表される基である場合には、Xは酸素原子又は下記式:
【化41】
Figure 2004018416
で表される基の中のいずれかを示し、Zは、下記式:
【化42】
Figure 2004018416
で表される基を示す。
【0016】
Qは、酸素原子または硫黄原子を示す。
【0017】
及びRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。
【0018】
は水素原子、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基を示し、上記硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。
【0019】
は水素原子、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基、シアノ基、カルボキシル基又は(C〜Cアルコキシ)カルボニル基を示し、上記硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されてい
てもよい。
【0020】
は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基、シアノ基、チオシアノ基、C〜Cアルコキシル基、C〜Cハロアルコキシル基、(C〜Cアルコキシ)カルボニル基、メルカプト基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、又はC〜Cアルキニル基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。
はハロゲン原子、ニトロ基、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基,シアノ基,チオシアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,メルカプト基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,C〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基,又はC〜Cアルキニル基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。
【0021】
〜Xは、それぞれ酸素原子又は硫黄原子を示す。
【0022】
及びRは、それぞれ独立して水素原子,ハロゲン原子,ニトロ基,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,式:−CHR37NO,−CHR37NR1314,−CHR37P(=O)(OR38,−NR1314,−NR37COR39,−NR37CO38,−NR37SO39,−OCOR39,−OCO37,−OCONR1314,−OCHR37CN,−OCHR37COR39,−OCHR37CO38,−OCHR37CONR1314,−SONR1314,−OSO39,−O−N=CR1337,−P(=O)(OR38,−OP(=O)(OR38で表される基,置換若しくは無置換のフェニル基、あるいは置換若しくは無置換の5員又は6員環の芳香族性複素環式基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。
【0023】
は水素原子、C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,−COR39又は−SO39を示す。
【0024】
10は水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基,C〜Cアルキニル基,又は式:−COR39,−CO37,−CHR37CN,−CHR37COR39,−CHR37CO38,−CHR37CONR1314,−CONR1314,−SO39で表される基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。
【0025】
11及びR12は、それぞれ独立して水素原子,ニトロ基,カルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基又は−COR39を示す。
【0026】
13は水素原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を示す。
【0027】
14は水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。
【0028】
15〜R23,R26及びR27は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。
【0029】
24及びR25は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,カルボキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,アミノ基,モノ(C〜Cアルキル)アミノ基又はジ(C〜Cアルキル)アミノ基を示す。
【0030】
28,R29及びR31〜R34は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。
【0031】
35及びR36は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシル基を示すか、又はR35、R36及びそれらが結合している炭素原子が一緒になって、下記式:
【化43】
Figure 2004018416
で表される基を形成してもよい。
【0032】
30,R37,R38及びR40は、それぞれ水素原子又はC〜Cアルキル基を示す。
【0033】
39はC〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を示す。
【0034】
nは0又は1である。
【0035】
m,p及びqは、それぞれ0,1又は2を示し、pが2の場合、2つのR24はたがいに同一でも異なっていてもよく、qが2の場合、2つのRはたがいに同一でも異なっていてもよい)
で表されるピラゾール誘導体を提供するものである。
【0036】
本発明はまた、前記ピラゾール誘導体及び/又はその塩を有効成分として含む除草剤組成物をも提供するものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
まず、本発明のピラゾール誘導体について説明する。
本発明のピラゾール誘導体は、一般式(I):
【化44】
Figure 2004018416
で表される化合物である。
【0038】
一般式(I)において、Xは酸素原子、あるいは下記式:
【化45】
Figure 2004018416
【化46】
Figure 2004018416
【化47】
Figure 2004018416
で表される基を示すが、Xが左右非対称な基を表す場合には、左側の結合がベンゼン環に結合し、右側の結合がYの部分に結合する。
【0039】
Yは、下記式:
【化48】
Figure 2004018416
で表される基を示すが、Yが左右非対称な基を表する場合には、左側の結合がX部分に結合し、右側の結合がZ部分に結合する。
【0040】
Zは酸素原子、あるいは下記式:
【化49】
Figure 2004018416
で表される基を示すが、Zが左右非対称な基を表す場合には、左側の結合がベンゼン環に結合し、右側の結合がYの部分に結合する。
【0041】
Yが、下記式:
【化50】
Figure 2004018416
で表される基である場合には、Xが酸素原子及び下記式:
【化51】
Figure 2004018416
で表される基であることはない。
【0042】
Yが、下記式:
【化52】
Figure 2004018416
で表される基である場合には、Zが、下記式:
【化53】
Figure 2004018416
で表される基であることはない。
【0043】
Yが、酸素原子を表す場合には、Xは、下記式:
【化54】
Figure 2004018416
で表される基を示し、Zは、下記式:
【化55】
Figure 2004018416
で表される基を示す。
【0044】
Yが、硫黄原子を表す場合には、Xは、下記式:
【化56】
Figure 2004018416
で表される基を示し、Zは、下記式:
【化57】
Figure 2004018416
で表される基を示す。
【0045】
Yが、下記式:
【化58】
Figure 2004018416
で表される基である場合には、Xは酸素原子又は下記式:
【化59】
Figure 2004018416
で表される基の中のいずれかを示し、Zは、下記式:
【化60】
Figure 2004018416
で表される基を示す。
【0046】
Qは、酸素原子または硫黄原子を示す。
【0047】
及びRは、それぞれ独立して水素原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。このR及びRの好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基が挙げられ、特に好ましいものは、水素原子及びメチル基である。
【0048】
は水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基,又はC〜Cアルキニル基を示し、上記硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。このようなRの中で、好ましいものとしては、水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよいC〜Cアルキル基やC〜Cハロアルキル基やC〜Cシクロアルキル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができ、特に好ましいものとしては、メチル基,エチル基及びイソプロピル基を挙げることができる。
【0049】
は水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基,C〜Cアルキニル基,シアノ基,カルボキシル基又は(C〜Cアルコキシ)カルボニル基を示し、上記硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。このようなRの中で、好ましいものとしては、水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよいC〜Cアルキル基やC〜Cハロアルキル基やC〜Cシクロアルキル基、さらにはカルボキシル基及び(C〜Cアルコキシ)カルボニル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができ、特に好ましいものとしては水素原子及びメチル基を挙げることができる。
【0050】
は水素原子,ハロゲン原子,ニトロ基,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基,シアノ基,チオシアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,メルカプト基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,C〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基又はC〜Cアルキニル基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。
このようなRの中で、好ましいものとしては、ハロゲン原子,ニトロ基,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよいC〜Cアルキル基やC〜Cハロアルキル基やC〜Cシクロアルキル基、さらにはシアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基及びC〜Cアルキルスルホニル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、ハロゲン原子,ニトロ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基及びC〜Cアルキルスルホニル基を挙げることができ、特に好ましいものとしては、ハロゲン原子,ニトロ基及びC〜Cアルキル基を挙げることができる。
【0051】
はハロゲン原子,ニトロ基,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基,あるいはカルボキシル基,シアノ基,チオシアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,メルカプト基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,C〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基又はC〜Cアルキニル基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。このようなRの中で、好ましいものとしては、ハロゲン原子,ニトロ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基及びC〜Cアルキルスルホニル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、ハロゲン原子,ニトロ基及びC〜Cアルキル基を挙げることができ、特に好ましいものとしては、C〜Cアルキル基を挙げることができ、最も好ましいものとしては、メチル基を挙げることができる。
【0052】
〜Xは、それぞれ酸素原子又は硫黄原子を示すが、酸素原子が好適である。
【0053】
及びRは、それぞれ独立して水素原子,ハロゲン原子,ニトロ基,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,式:−CHR37NO,−CHR37NR1314,−CHR37P(=O)(OR38,−NR1314,−NR37COR39,−NR37CO38,−NR37SO39,−OCOR39,−OCO37,−OCONR1314,−OCHR37CN,−OCHR37COR39,−OCHR37CO38,−OCHR37CONR1314,−SONR1314,−OSO39,−O−N=CR1337,−P(=O)(OR38,−OP(=O)(OR38で表される基,置換若しくは無置換のフェニル基、あるいは置換若しくは無置換の5員又は6員環の芳香族性複素環式基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。
【0054】
上記フェニル基や芳香族性複素環式基が置換基を有する場合、この置換基としては、例えばハロゲン原子,ニトロ基,カルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基及びC〜Cアルキルスルホニル基の中から選ばれる1又は2個の基を好ましく挙げることができる。
【0055】
このようなR及びRの中で、好ましいものとしては、水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよいC〜Cアルキル基やC〜Cハロアルキル基、さらにはC〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基及び式:−OCOR39,−OCO37,−OCONR1314,−OCHR37CN,−OCHR37COR39,−OCHR37CO38,−OCHR37CONR1314で表される基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよいC〜Cアルキル基、さらにはC〜Cアルコキシル基及びC〜Cハロアルコキシル基を挙げることができ、特に好ましいものとしては、水素原子,C〜Cアルキル基及びC〜Cアルコキシル基を挙げることができ、最も好ましいものとしては、水素原子,メチル基及びメトキシ基を挙げることができる。
【0056】
は水素原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,−COR39又は−SO39を示す。このRの中で、好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子,メチル基及びエチル基を挙げることができる。
【0057】
10は水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基,C〜Cアルキニル基,又は式:−COR39,−CO37,−CHR37CN,−CHR37COR39,−CHR37CO38,−CHR37CONR1314,−CONR1314,−SO39で表される基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよい。このようなR10の中で、好ましいものとしては、水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよいC〜Cアルキル基やC〜Cハロアルキル基、さらにはC〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基及びC〜Cアルキニル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子,C〜Cアルキル基及びC〜Cハロアルキル基を挙げることができ、特に好ましいものとしては、メチル基及びエチル基を挙げることができる。
【0058】
11及びR12は、それぞれ独立して水素原子,ニトロ基,カルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基又は−COR39を示す。このようなR11及びR12の中で、好ましいものとしては、水素原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基及び(C〜Cアルコキシ)カルボニル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができる。
【0059】
13は水素原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を示す。上記フェニル基が置換基を有する場合、この置換基としては、例えばハロゲン原子,ニトロ基,カルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基及びC〜Cアルキルスルホニル基の中から選ばれる1又は2個の基を好ましく挙げることができる。このようなR13の中で、好ましいものとしては、水素原子,C〜Cアルキル基、あるいはハロゲン原子,C〜Cアルキル基及びC〜Cアルコキシル基の中で選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよいフェニル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができる。
【0060】
14は水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。このR14の中の好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子及びメチル基を挙げることができる。
【0061】
15〜R23,R26及びR27は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。これらの中で、好ましいものとしては、水素原子,ハロゲン原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子,塩素原子及びメチル基を挙げることができる。
【0062】
24及びR25は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,カルボキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,アミノ基,モノ(C〜Cアルキル)アミノ基又はジ(C〜Cアルキル)アミノ基を示す。このようなR24及びR25の中で、好ましいものとしては、水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基及びC〜Cアルコキシル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子,塩素原子,メチル基及びメトキシ基を挙げることができる。
【0063】
28,R29及びR31〜R34は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示す。これらの中で、好ましいものとしては、水素原子及びC〜Cアルキル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、水素原子及びメチル基を挙げることができる。
【0064】
35及びR36は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシル基を示すか、又はR35、R36及びそれらが結合している炭素原子が一緒になって、下記式:
【化61】
Figure 2004018416
で表される基を形成してもよい。このR35及びR36の好ましいものとしては、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシル基及びR35,R36及びそれらが結合している炭素原子が一緒になって、下記式:
【化62】
Figure 2004018416
で表される基を形成しているものがあげられ、さらに好ましくは、水素原子、メチル基、エチル基、あるいはR35,R36及びそれらが結合している炭素原子が一緒になって、下記式:
【化63】
Figure 2004018416
で表される基を形成しているものが挙げられる。
【0065】
30,R37,R38及びR40は、それぞれ水素原子又はC〜Cアルキル基を示す。これらの中で、好ましいものとしては、水素原子,メチル基及びエチル基を挙げることができる。
【0066】
39はC〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を示す。ここで、フェニル基が置換基を有する場合、この置換基としては、例えばハロゲン原子,ニトロ基,カルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基及びC〜Cアルキルスルホニル基の中から選ばれる1又は2個の基を好ましく挙げることができる。このようなR39の中で、好ましいものとしては、C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,あるいはハロゲン原子,C〜Cアルキル基及びC〜Cアルコキシル基の中から選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよいフェニル基を挙げることができ、より好ましいものとしては、C〜Cアルキル基を挙げることができる。
【0067】
前記各種の基の中で、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されているC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基の中で、C〜Cアルキル基(鎖状)の例としては、式:−CHCH、−CHCHCH、−CHCHCHCH、−CHCHCH、−CHCHCHCH、−CH(CH)XCHCH、−CHCH(CH、−CHC(CH、−CHCH(CHCH、−CHCHCHCH、−CHCHCHCHCH、−CHCHCHCH(CHで表される基などを挙げることができる。また、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断され、かつハロゲン原子を有するC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基の中で、C〜Cハロアルキル基(鎖状)としては、例えば上記例示の1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されているC〜Cアルキル基(鎖状)の一つ又はそれ以上の水素原子をハロゲン原子、具体的にはフッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子で置換したものを挙げることができる。
【0068】
さらに、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されているC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基の中で、C〜Cシクロアルキル基の例としては、下記式:
【化64】
Figure 2004018416
で表される基などを挙げることができる。
【0069】
上記X及びXは、それぞれ酸素原子又は硫黄原子を示し、硫黄原子の場合には、部分的に酸化されてスルホキシド(SO),あるいは完全に酸化されてスルホン(SO)となっていてもよい。
【0070】
nは0又は1を示し、m,p及びqは、それぞれ0,1又は2を示し、pが2の場合、2つのR24はたがいに同一でも異なっていてもよく、qが2の場合、2つのRはたがいに同一でも異なっていてもよい。上記mは、2であるのが好ましく、また、p及びqは、それぞれ0又は1であるのが好ましい。
【0071】
前記一般式(I)で表されるピラゾール誘導体の中で好ましいものとしては、一般式(I−a):
【化65】
Figure 2004018416
(式中、Q,R〜R,X,X,Y,Z及びqは、前記と同じである)で表される化合物を挙げることができる。
【0072】
上記一般式(I−a)で表される化合物は、ベンゼン環のRに対してo−位に、−C(=X)−を介してピラゾリル基が結合した構造を有するものである。この一般式(I−a)において、Xが、下記式:
【化66】
Figure 2004018416
(式中、R,R及びR10は前記と同じである)で表される基,Yが、下記式:
【化67】
Figure 2004018416
(式中、R28,R29,R31及びR32は前記と同じである)で表される基、及びZが、下記式:
【化68】
Figure 2004018416
(式中、mは前記と同じである)で表される基であるものが特に好ましい。
【0073】
このような化合物としては、一般式(I−b),一般式(I−c),一般式(I−d)又は一般式(I−e):
【化69】
Figure 2004018416
(式中、Q,R〜R,R10,R28,R29,R31,R32,X,m及びqは前記と同じである)で表される化合物を挙げることができる。
【0074】
前記一般式(I)で表されるピラゾール誘導体の中で、塩を形成しうる化合物である場合には、その塩も本発明のピラゾール誘導体に包含されるものである。
【0075】
本発明のピラゾール誘導体はトウモロコシなどの畑栽培作物に対して薬害を及ぼすことがなく、かつ除草活性に優れ、広範な畑地雑草を低薬量で防除することができる。
【0076】
一般式(I)で表される本発明のピラゾール誘導体は、例えば、下記反応式に従って製造することができる。
【化70】
Figure 2004018416
(式中、Q,R〜R,X,X,Y,Z及びqは前記と同じである)。
【0077】
すなわち、化合物(II)を塩基の存在下、ハロゲン化物(III)と不活性溶媒中で反応させて一般式(I)で表されるピラゾール誘導体を合成することができる。ハロゲン化物(III)は化合物(II)に対して、1〜3当量用いるのが好ましい。ハロゲン化物(III)は、公知の方法、例えば、特開昭63−5090記載の方法により合成される。
【0078】
反応により副生するハロゲン化水素を捕捉するために、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等の塩基を化合物(II)に対して等モル以上用いるのが好ましい。反応温度は、室温から用いる溶媒の沸点までの範囲とするのが好ましい。不活性溶媒としては、例えばベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水素;ジエチルエーテル等のエーテル;メチルエチルケトン等のケトン;およびジクロロメタン,クロロホルム,ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
【0079】
本発明の除草剤は、一般式(I)で表される本発明のピラゾール誘導体及び/又はその塩を有効成分として含むものであって、これらの化合物を溶媒などの液状担体又は鉱物質微粉などの固体担体と混合し、水和剤,乳剤,粉剤,粒剤などの形態に製剤化して使用することができる。製剤化に際して乳化性,分散性,展着性などを付与するためには界面活性剤を添加すればよい。
【0080】
本発明の除草剤を水和剤の形態で用いる場合、通常本発明のピラゾール誘導体及び/又はその塩を10〜55重量%、固体担体40〜88重量%及び界面活性剤2〜5重量%の割合で配合して組成物を調製し、これを用いればよい。また、乳剤の形態で用いる場合、通常は本発明のピラゾール誘導体及び/又はその塩を20〜50重量%、固体担体35〜75重量%及び界面活性剤5〜15重量%の割合で配合して組成物を調製すればよい。一方、粉剤の形態で用いる場合、通常は本発明のピラゾール誘導体及び/又はその塩を1〜15重量%、固体担体80〜97重量%及び界面活性剤2〜5重量%の割合で配合して組成物を調製すればよい。さらに、粒剤の形態で用いる場合、通常は本発明のピラゾール誘導体及び/又はその塩を1〜15重量%、固体担体80〜97重量%及び界面活性剤2〜5重量%の割合で配合して組成物を調製すればよい。
【0081】
固体担体としては鉱物質の微粉が用いられ、この鉱物質の微粉としては、例えばケイソウ土、消石灰等の酸化物、リン灰石等のリン酸塩、セッコウ等の硫酸塩,タルク,パイロフェライト,クレー,カオリン,ベントナイト,酸性白土,ホワイトカーボン,石英粉末,ケイ石粉等のケイ酸塩等が挙げられる。
【0082】
溶剤としては有機溶剤が用いられ、具体的にはベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素、o−クロロトルエン,トリクロロエタン,トリクロロエチレン等の塩素化炭化水素、シクロヘキサノール,アミルアルコール,エチレングリコール等のアルコール、イソホロン,シクロヘキサノン,シクロヘキセニルシクロヘキサノン等のケトン、ブチルセロソルブ,ジエチルエーテル,メチルエチルエーテル等のエーテル、酢酸イソプロピル,酢酸ベンジル,フタル酸メチル等のエステル、ジメチルホルムアミド等のアミドあるいはこれらの混合物を挙げることができる。
【0083】
界面活性剤としては、アニオン型(脂肪酸塩、アルキルスルフェート,アルキルベンゼンスルホン酸,ジアルキルスルホスクシネート,アルキルホスフェート,ナフタレンスルホン酸−ホルマリン縮合物の塩,ポリオキシエチレンアルキルスルフェートなど),ノニオン型(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルエステル,ポリオキシエチレンアルキルアミン,ソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなど),カチオン型あるいは両性イオン型(アミノ酸,ベタイン等)のいずれも用いることができる。
【0084】
本発明の除草剤組成物には、有効成分として前記一般式(I)で表されるピラゾール誘導体及び/又はその塩と共に、必要に応じ他の除草活性成分を含有させることができる。このような他の除草活性成分としては、従来公知の除草剤、例えばフェノキシ系、ジフエニルエーテル系、トリアジン系、尿素系、カーバメート系、チオールカーバメート系、酸アニリド系、ピラゾール系、リン酸系、スルホニルウレア系、オキサジアゾン系等を挙げることができ、これらの除草剤の中から適宜選択して用いることができる。さらに、本発明の除草剤組成物は、必要に応じて殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料等と混用することができる。
【0085】
本発明の除草剤組成物は、畑地用の除草剤組成物として、土壌処理、土壌混和処理、茎葉処理のいずれの処理方法においても使用できる。本発明のピラゾール誘導体が駆除の対象とする畑地雑草(Cropland weeds)としては、(1)広葉雑草(Broad−leaved weeds)、例えば、イヌホウズキ(Solanum nigrum)、チョウセンアサガオ(Datura stramonium)等に代表されるナス科(Solanaceae〉雑草;イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)等に代表されるアオイ科(Malvaceae)雑草;マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)等のアサガオ類(Ipomoea spps.)やヒルガオ類(Calystegia spps.)に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草;イヌビユ(Amaranthus lividus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草;オナモミ(Xanthium strumarium)、ブタクサ(Ambrosia artemisiaefolia)、ヒマワリ(Helianthus annus)、ハキダメギク(Galinsoga ciliata)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ヒメジョオン(Erigeron annus)等に代表されるキク科(Compositae)雑草;イヌガラシ(Rorippa indica)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsellaurea bursa−pastoris)等に代表されるアブラナ科(Cruciferae)雑草;イヌタデ(polygonum blumei)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草;スベリヒユ(Portulaca oleracea)等に代表されるスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草;シロザ(Chenopodium album)、コアカザ(Chenopodium ficifolium)、ホウキギ(Kchia scoparia)等に代表されるアカザ科(Chenopodiaceae)雑草;ハコベ(Stellaria media)等に代表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)雑草;オオイヌノフグリ(Veronica persica)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草;ツユクサ(Commelina communis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草;ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)等に代表されるシソ科(Labiatae)雑草;コニシキソウ(Euphorbia supina)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)等に代表されるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑草;トゲナシヤエムグラ(Galium spurium)、ヤエムグラ(Galium aparine)、アカネ(Rubia akane)等に代表されるアカネ科(Rubiaceae)雑草;スミレ(Viola arvensis)等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑草;およびアメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)等に代表されるマメ科(Leguminosae)雑草;(2)細葉雑草(Narrow−leaved weeds)、例えば、野生ソルガム(Sorgham bicolor)、オオクサキビ(panicum dichotomiflorum)、ジョンソングラス(Sorghum halepense)、ノビエ(Echinochloa crus−galli)、メヒシバ(Digitaria adscendens)、カラスムギ(Avena fatua)、オヒシバ(Eleusine indica)、エノコログサ(Setaria viridis)、スズメノテッポウ(Alopecurus aequalis)等に代表されるイネ科雑草(Graminaceous weeds)、ハマスゲ(Cyperus rotundus,Cyperus esculentus)等に代表されるカヤツリグサ科雑草(Cyperaceous weeds)等があげられる。
【0086】
また、本発明のピラゾール誘導体は水田用の除草剤として、湛水下の土壌処理および茎葉処理のいずれの処理においても使用できる。水田雑草(Paddy weeds)としては、例えば、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、オモダカ(Sagittaria trifolia)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea)等に代表されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、タマガヤツリ(Cyperus difformis)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、アゼナ(Lindenia pyxidaria)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrothuslariaceae)雑草、コナギ(Monochoria Vaginalis)等に代表されるミズアオイ科(Potenderiaceae)雑草、ヒルムシロ(PoIgeton distinctus)等に代表されるヒルムシロ科(potamogetonaceae)雑草、キカシグサ(Rotala indica)等に代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、ノビエ(Echinochloa crus−galli)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草等があげられる。
【0087】
本発明ピラゾール誘導体の除草に効果的な散布量は、製剤の形態、散布方法、雑草の種類と量、生育状況など様々な条件を考慮して決められる。好ましくは、0.03〜1.0kg/haであり、当業者であれば、必要な除草効果を得るための有効量を容易に決めることができる。
【0088】
【実施例】
次に、本発明を製造実施例および除草剤実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
【0089】
製造参考例1
3−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオンの合成
5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン2.0gに37%ホルマリン液20mlを加え、45℃で1時間反応させた。反応液をジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。ジクロロメタンを留去して、標題化合物3.5gを得た。
【0090】
製造参考例2
3−クロロメチル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオンの合成
製造参考例1で得た3−ヒドロキシメチル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン1.62gをジエチルエーテル20mlに溶解し、氷冷下、五塩化リン2.3gを少量ずつ加えた。氷冷下で1時間攪拌後、一晩放置した。次いで、水を加え、エーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、エーテルを留去して、標題化合物1.41gを得た。
【0091】
製造実施例1
5−(1−メチル−5−(5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イルメトキシ)ピラゾール−4−イル)カルボニル−3,3,4−トリメチルヒドロベンゾチオフェン 1,1−ジオキシド(化合物No.1)の合成
【化71】
Figure 2004018416
5−(1−メチル−5−ヒドロキシピラゾール−4−イル)カルボニル−3,3,4−トリメチルヒドロベンゾチオフェン 1,1−ジオキシド0.5gをアセトン20mlに溶解し、3−クロロメチル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン0.27g、炭酸カリウム0.41gを加えて3時間加熱還流した。溶媒を減圧留去した後、飽和食塩水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、カラムクロマトグラフィーで精製することにより、標題化合物0.14gを得た。
NMR(CHCl):
1.59(d,6H),1.68(s,6H),2.42(s,3H)
3.38(s,2H),3.78(d,3H),5.75(s,2H)
7.24(s,1H),7.52(q,2H)
MS:m/z=475
【0092】
製造実施例2
6−(1−メチル−5−(5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イルメトキシ)ピラゾール−4−イル)カルボニル−5−メチル−4−メトキシイミノチオクロマン 1,1−ジオキシド(化合物No.2)の合成
【化72】
Figure 2004018416
6−(1−エチル−5−ヒドロキシピラゾール−4−イル)カルボニル−5−メチル−4−メトキシイミノチオクロマン 1,1−ジオキシド0.5gをアセトン10mlに溶解し、3−クロロメチル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン0.24g、炭酸カリウム0.37gを加えて3時間加熱還流した。溶媒を減圧留去した後、飽和食塩水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、カラムクロマトグラフィーで精製することにより、標題化合物0.07gを得た。
NMR(CHCl):
1.40(t,3H),1.58(s,6H),2.53(s,3H)
3.36(s,4H),6.03(s,2H),7.27(s,1H)
5.71(q,2H)
【0093】
製造実施例3
6−(1−イソプロピル−5−(5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イルメトキシ)ピラゾール−4−イル)カルボニル−4−メトキシ−5−クロロ−8−メチルチオクロマン 1,1−ジオキシド(化合物No.3)の合成
【化73】
Figure 2004018416
6−(1−イソプロピル−5−ヒドロキシピラゾール−4−イル)カルボニル−5−メチル−8−クロロチオクロマン 1,1−ジオキシド0.5gをアセトン20mlに溶解し、3−クロロメチル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン0.24g、炭酸カリウム0.33g、を加えて4時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、飽和食塩水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、カラムクロマトグラフィーで精製することにより、標題化合物0.16gを得た。
NMR(CHCl):
1.49(d,6H),1.61(s,6H),2−4(m,4H)
2.76(s,3H),3.49(s,3H),4.69(m,1H)
4.76(m,1H),5.72(s,2H),7.28(s,1H)
7.33(s,1H)
【0094】
製造実施例4
6−(1−エチル−5−(5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン−3−イルメトキシ)ピラゾール−4−イル)カルボニル−4,4,5,8−テトラメチルチオクロマン−1,1−ジオキシド(化合物No.4)の合成
【化74】
Figure 2004018416
6−(1−エチル−5−ヒドロキシピラゾール−4−イル)カルボニル−4,4,5,8−テトラメチルチオクロマン 1,1−ジオキシド0.5gをアセトン20mlに溶解し、3−クロロメチル−5,5−ジメチルオキサゾリジン−2,4−ジオン0.28g、炭酸カリウム0.37g、を加えて4時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、飽和食塩水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、カラムクロマトグラフィーで精製することにより、標題化合物0.10gを得た。
NMR(CHCl):
1.24(t.3H),1.57(s,12H),
2.3−2.5(m,2H),2.43(s,3H),2.48(s,3H)
2.76(s,4H),3.3−3.5(m,2H),4.10(q,2H)
6.01(s,2H),7.06(s,1H),7.23(s,1H)
【0095】
除草剤実施例
(1)除草剤の調製
担体としてタルク(商品名:ジークライト,ジークライト工業(株)社製)97重量部、界面活性剤としてアルキルアリールスルホン酸塩(商品名:ネオペレックス、花王アトラス(株)社製)1.5重量部及びノニオン型とアニオン型の界面活性剤(ソルポ−ル800A、東邦化学工業(株)社製)1.5重量部を均一に粉砕混合して水和剤用担体を得た。この水和剤用担体90重量部と本発明化合物各10重量部を均一に粉砕混合してそれぞれ除草剤組成物を得た。
また、比較化合物として下記化合物A〜Dを用いて、各比較除草剤組成物を上記と同様の方法で調製した。
化合物A:WO95/04054記載の化合物
化合物B:WO96/25412記載の化合物
化合物C:WO01/79199記載の化合物
化合物D:WO01/79200記載の化合物
【化75】
Figure 2004018416
【0096】
(2)除草効果、作物薬害の判定基準
以下の生物試験において、除草効果および作物薬害は、
残草重量比(%)=(処理区の残草重/無処理区の残草重)×100
により計算して求めた残草重量比を基準として判定した。
【0097】
判定基準
 除草効果    残草重量比(%)
0       81〜100
1       61〜80
2       41〜60
3       21〜40
4        1〜20
5         0
【0098】
 作物薬害    残草重量比(%)
−         100
±        95〜99
+        90〜94
++       80〜89
+++       0〜79
【0099】
(3)生物試験(湛水土壌処理試験)
1/15500アールの磁製ポットに水田土壌を詰め、表層にノビエ、タマガヤツリの種子を均一に播種して、2.5葉期の水稲を移植した。
その後、雑草の発芽時に前記(1)で得た除草剤組成物の希釈液を所定量水面に均一に滴下した後、ポットを温室内に放置して適宜散水した。
滴下処理後20日目に除草効果および水稲への薬害を(2)の基準に従い判定した。結果を表1に示す。
【0100】
【表1】
Figure 2004018416
【0101】
【発明の効果】
本発明のピラゾール誘導体は、トウモロコシなどの畑栽培作物に対して薬害を及ぼさず、イネ科雑草及び広葉雑草などの広範な畑地雑草を低薬量で選択的に防除することができる。このピラゾール誘導体を含む本発明の除草剤は、高性能を有し、畑地雑草を防除するための農業用としてのみならず、非農耕地の雑草を防除するための非農業用としても有用である。

Claims (5)

  1. 一般式(I):
    Figure 2004018416
    (式中、Xは酸素原子、あるいは下記式:
    Figure 2004018416
    Figure 2004018416
    Figure 2004018416
    (ただし、Xが左右非対称な基を表す場合には、左側の結合がベンゼン環に結合し、右側の結合がY部分に結合する)で表される基を示し;
    Yは、下記式:
    Figure 2004018416
    (ただし、Yが左右非対称な基を表す場合には、左側の結合がX部分に結合し、右側の結合がZ部分に結合する)で表される基を示し;
    Zは酸素原子、あるいは下記式:
    Figure 2004018416
    (ただし、Zが左右非対称な基を表す場合、左側の結合がベンゼン環に結合し、右側の結合がY部分に結合する)で表される基を示し;
    Yが、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基である場合には、Xが酸素原子及び下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基であることはなく、
    Yが、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基である場合には、Zが下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基であることはなく、
    Yが酸素原子を表す場合には、Xは、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基を示し、Zは、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基を示し、
    Yが硫黄原子を表す場合には、Xは、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基を示し、Zは、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基を示し、
    Yが、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基である場合には、Xは酸素原子又は下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基の中のいずれかを示し、Zは、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基を示し;
    Qは、酸素原子または硫黄原子を示し;
    及びRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示し;
    は水素原子、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基を示し、上記硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよく;
    は水素原子、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、C〜Cアルキニル基、シアノ基、カルボキシル基又は(C〜Cアルコキシ)カルボニル基を示し、上記硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよく;
    は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基、シアノ基、チオシアノ基、C〜Cアルコキシル基、C〜Cハロアルコキシル基、(C〜Cアルコキシ)カルボニル基、メルカプト基、C〜Cアルキルチオ基、C〜Cアルキルスルフィニル基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cハロアルケニル基、又はC〜Cアルキニル基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよく;
    はハロゲン原子、ニトロ基、1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基,シアノ基,チオシアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,メルカプト基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,C〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基,又はC〜Cアルキニル基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよく;
    〜Xは、それぞれ酸素原子又は硫黄原子を示し;
    及びRは、それぞれ独立して水素原子,ハロゲン原子,ニトロ基,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはカルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,式:−CHR37NO,−CHR37NR1314,−CHR37P(=O)(OR38,−NR1314,−NR37COR39,−NR37CO38,−NR37SO39,−OCOR39,−OCO37,−OCONR1314,−OCHR37CN,−OCHR37COR39,−OCHR37CO38,−OCHR37CONR1314,−SONR1314,−OSO39,−O−N=CR1337,−P(=O)(OR38,−OP(=O)(OR38で表される基,置換若しくは無置換のフェニル基、あるいは置換若しくは無置換の5員又は6員環の芳香族性複素環式基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよく;
    は水素原子、C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,−COR39又は−SO39を示し;
    10は水素原子,1個若しくは2個の酸素原子及び/又は硫黄原子で中断されていてもよく、またハロゲン原子を有していてもよいC〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基、あるいはC〜Cアルケニル基,C〜Cハロアルケニル基,C〜Cアルキニル基,又は式:−COR39,−CO37,−CHR37CN,−CHR37COR39,−CHR37CO38,−CHR37CONR1314,−CONR1314,−SO39で表される基を示し、上記C〜C鎖状アルキル基又はC〜C環状アルキル基に含まれる硫黄原子は酸素によって部分的若しくは完全に酸化されていてもよく;
    11及びR12は、それぞれ独立して水素原子,ニトロ基,カルボキシル基,シアノ基,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基又は−COR39を示し;
    13は水素原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を示し;
    14は水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示し;
    15〜R23,R26及びR27は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示し;
    24及びR25は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基,C〜Cアルコキシル基,C〜Cハロアルコキシル基,カルボキシル基,(C〜Cアルコキシ)カルボニル基,C〜Cアルキルチオ基,C〜Cアルキルスルフィニル基,C〜Cアルキルスルホニル基,アミノ基,モノ(C〜Cアルキル)アミノ基又はジ(C〜Cアルキル)アミノ基を示し;
    28,R29及びR31〜R34は、それぞれ水素原子,ハロゲン原子,C〜Cアルキル基又はC〜Cハロアルキル基を示し;
    35及びR36は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cハロアルキル基、C〜Cアルコキシル基を示すか、又はR35、R36及びそれらが結合している炭素原子が一緒になって、下記式:
    Figure 2004018416
    で表される基を形成してもよく;
    30,R37,R38及びR40は、それぞれ水素原子又はC〜Cアルキル基を示し;
    39はC〜Cアルキル基,C〜Cハロアルキル基又は置換若しくは無置換のフェニル基を示し;
    nは0又は1であり;
    m,p及びqは、それぞれ0,1又は2を示し、pが2の場合、2つのR24はたがいに同一でも異なっていてもよく、qが2の場合、2つのRはたがいに同一でも異なっていてもよい)
    で表されるピラゾール誘導体。
  2. 一般式(I)の化合物が、一般式(I−a):
    Figure 2004018416
    (式中、Q、R〜R、X、X、Y、Z及びqは、前記と同じである)で表される化合物である請求項1記載のピラゾール誘導体。
  3. 一般式(I−a)において、Xが、下記式:
    Figure 2004018416
    (式中、R、R及びR10は前記と同じである)で表される基、及びYが、下記式:
    Figure 2004018416
    (式中、R28、R29、R31及びR32は前記と同じである)で表される基、及びZが、下記式:
    Figure 2004018416
    (式中、mは前記と同じである)で表される基である請求項2記載のピラゾール誘導体。
  4. 一般式(I−a)の化合物が、一般式(I−b)、一般式(I−c)、一般式(I−d)又は一般式(I−e):
    Figure 2004018416
    (式中、Q、R〜R、R10、R28〜R32、X、m及びqは前記と同じである)で表される化合物である請求項2記載のピラゾール誘導体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のピラゾール誘導体及び/又はその塩を有効成分として含む除草剤組成物。
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