JP2004018293A - 合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
合わせガラス製造用ゴム袋に機械的に固定することができ、取り付けが容易であり、長期間の繰り返し使用に耐え、廃棄に際しても材料別の分別が容易な合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置を提供する。
【解決手段】
一方が開口し三方が接着されて閉じられ、底部に沿ってロープが備えられた合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置において、ゴム袋の底部に設置される吸気孔を有する吸引パイプと根元におねじを有する吸気ノズルが金属製の一体構造であり、吸気ノズルにパッキンを嵌合し、ゴム袋の底部に設けた穴から吸気ノズルを袋外に嵌通させ、該吸気ノズルにパッキンとワッシャを順次嵌合し、次いで前記おねじにナットを螺着することにより吸気ノズルをゴム袋に気密状に固定してなることを特徴とする合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置。
【選択図】 図4
合わせガラス製造用ゴム袋に機械的に固定することができ、取り付けが容易であり、長期間の繰り返し使用に耐え、廃棄に際しても材料別の分別が容易な合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置を提供する。
【解決手段】
一方が開口し三方が接着されて閉じられ、底部に沿ってロープが備えられた合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置において、ゴム袋の底部に設置される吸気孔を有する吸引パイプと根元におねじを有する吸気ノズルが金属製の一体構造であり、吸気ノズルにパッキンを嵌合し、ゴム袋の底部に設けた穴から吸気ノズルを袋外に嵌通させ、該吸気ノズルにパッキンとワッシャを順次嵌合し、次いで前記おねじにナットを螺着することにより吸気ノズルをゴム袋に気密状に固定してなることを特徴とする合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、合わせガラス製造用ゴム袋に機械的に固定することができ、取り付けが容易であり、長期間の繰り返し使用に耐え、廃棄に際しても材料別の分別が容易な合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
合わせガラスは、2枚の板ガラスの間に透明で接着力の強いポリビニルブチラール樹脂などの薄膜を挟み、加圧、加熱して接着したガラスである。ガラスが割れても破片が強靭な中間膜に保持されるので、飛散防止性や耐衝撃貫通性に優れたガラスである。合わせガラスは、住宅、ビル、学校、公共施設、店舗など、特に安全性を要する窓、ベランダ、吹き抜け、階段のフェンス、扉、浴室の間仕切りなどのほか、自動車のフロントガラス、ショーウィンドウの防犯用、海中構築物の覗き窓、大型水槽、板ガラスを多層張り合わせた防弾ガラスなど、広い用途に供されている。
合わせガラスを製造するためには、一方が開口し三方が接着されて閉じられた合わせガラス製造用ゴム袋に、中間膜を挟んだ2枚の板ガラスを入れ、開口部を閉じて袋の底に設けられた吸気装置から袋内の空気を吸気して減圧にし、大気圧により中間膜を挟んだ2枚の板ガラスを圧着し、加熱することにより、板ガラスと中間膜を接着する。
図1は、従来の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一例の説明図である。図1(a)は、合わせガラス製造用ゴム袋を完成させた状態の模式的部分正面図であり、図1(b)は、合わせガラス製造用ゴム袋に吸気装置を取り付けた状態の模式的部分側面図である。本例の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置は、金属製の吸気ノズル1とゴムベース2で構成され、吸気ノズルがゴム袋3にゴムベースで接着されている。吸気装置の内部構造は、金属製の十字管4が吸気ノズルに差し込んで接合され、3本のナイロン樹脂製の吸引パイプ5が十字管に接合されている。ゴム袋の底部全体に沿ってロープ6が備えられ、通気装置の近傍でゴム袋が大気圧により密接されて袋全体からの吸気が妨げられることを防いでいる。ロープは、固縛テープ7によりゴム袋に固定されている。
吸気ノズルをゴム袋にゴムベースで接着するためには、ゴムベースのバフ粉を拭き取り、プライマーを塗布して乾燥したのちゴム糊を塗布し、ゴム袋をブラシで粗面化してゴム糊を塗布し、さらにゴム糊を塗布した補強布を準備する。塗布したゴム糊を乾燥したのち、図1(b)に示す状態に張り合わせ、加硫を行って、吸気ノズルをゴム袋に固定する。次いで、吸気ノズルに十字管を接合し、十字管に吸引パイプを接合し、袋体の底部に沿ってロープをゴム袋に固定する。
このような吸気装置の取り付け作業は、複雑で時間と手間がかかり、ゴム袋の内部での作業も多いために簡単ではない。合わせガラスの製造の際には、ゴム袋全体が加熱されるために、ナイロン樹脂製の吸引パイプは熱劣化し、耐用期間が限られる。また、合わせガラス製造用ゴム袋を廃棄するとき、金属、プラスチック、ゴムを分別することが困難である。
このために、ゴム袋に容易かつ確実に取り付けることができ、耐久性が良好で、廃棄の際には材料別に分別しやすい合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、合わせガラス製造用ゴム袋に機械的に固定することができ、取り付けが容易であり、長期間の繰り返し使用に耐え、廃棄に際しても材料別の分別が容易な合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、吸引パイプと吸気ノズルを金属製の一体構造とし、吸気ノズルをおねじとナットによってゴム袋に機械的に固定することにより、吸気装置を合わせガラス製造用ゴム袋に簡単かつ確実に取り付けることができ、耐用期間が長く、廃棄に際して容易に材料別に分別し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一方が開口し三方が接着されて閉じられ、底部に沿ってロープが備えられた合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置において、ゴム袋の底部に設置される吸気孔を有する吸引パイプと根元におねじを有する吸気ノズルが金属製の一体構造であり、吸気ノズルにパッキンを嵌合し、ゴム袋の底部に設けた穴から吸気ノズルを袋外に嵌通させ、該吸気ノズルにパッキンとワッシャを順次嵌合し、次いで前記おねじにナットを螺着することにより吸気ノズルをゴム袋に気密状に固定してなることを特徴とする合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
図2(a)は、本発明の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一態様の平面図であり、図2(b)は、その正面図であり、図2(c)は、その側面図である。本態様の装置においては、吸気孔8を有する吸引パイプ9と、根元におねじ10を有する吸気ノズル11が金属製で、一体構造をなしている。本発明装置の吸引パイプと吸気ノズルの材料とする金属に特に制限はないが、鉄又は真鍮を好適に用いることができる。吸引パイプと吸気ノズルを一体化する方法にも特に制限はなく、例えば、吸引パイプにめねじ、吸気ノズルにおねじを加工して、螺合することができ、あるいは、溶接又はろう付けすることもできる。これらの中で、溶接及びろう付けは、加工に必要な工数が少ないので好適に実施することができる。材料が鉄である場合は溶接により、真鍮である場合はろう付けにより、良好な接合状態を得ることができる。
【0006】
図3は、本発明装置の一態様の組み立て方法を示す説明図である。根元におねじ10を有する吸気ノズル11にパッキン12を嵌合し、ゴム袋13の底部に設けた穴14から吸気ノズルを袋外に嵌通させ、吸気ノズルにパッキン15とワッシャ16を順次嵌合し、おねじにナット17を螺着することにより、吸気ノズルをゴム袋に気密状に固定する。ゴム袋の底部に設ける穴の直径は、吸気ノズルの外径より1〜2mm小さいことが好ましい。ゴム袋の底部に設ける穴の直径を吸気ノズルの外径より1〜2mm小さくすることにより、吸気ノズル取り付け部の気密性をいっそう確実にすることができる。
本発明装置においては、おねじとナットを使用して吸気ノズルをゴム袋に機械的に固定するので、ゴム糊を用いて接着し加硫する化学的な固定方法に比べて、はるかに短時間で、しかも確実に固定することができる。また、吸引パイプ、吸気ノズルともに金属製なので、加熱による劣化が起こらず、長期間の使用に耐える。合わせガラス製造用ゴム袋の廃棄に際しては、ナットを外して吸気ノズルを取り外し、パッキンを交換して再使用することができ、あるいは、状況に応じて廃金属として回収することもできる。
【0007】
図4は、本発明の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一態様の説明図である。本態様の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置は、金属製で一体構造となった吸気孔を有する吸引パイプ9と根元におねじを有する吸気ノズル11が、図3に示す方法によりゴム袋13の底部にナット17を用いて気密状に固定されている。ゴム袋の底部全体に沿ってロープ6が備えられ、固縛テープ7によりゴム袋に固定されている。吸引パイプ9の部分では、ロープ6が吸引パイプの上に這わされ、インシュロックタイ18により吸気孔8に固定されている。
ロープの種類は、合わせガラスを製造するときの加熱に耐えられるロープであれば、特に制限なく使用することができ、例えば、JIS L 2707に規定されるポリエステルロープなどを挙げることができる。ロープは、使用前にあらかじめ加熱収縮処理を施すことが好ましい。ロープの太さは、製造する合わせガラスの厚さの1.5〜2.5倍であることが好ましい。水平な位置で合わせガラス製造用ゴム袋に入れられた中間膜を挟んだ2枚のガラス板が、ゴム袋が回転して縦位置になるときに、ロープによる緩衝作用を受けてゴム袋の底部に強く当たることがない。また、このロープにより、通気装置の近傍でゴム袋が大気圧により密接されて袋全体からの吸気が妨げられることが防がれ、ゴム袋の全体を均一に減圧にし、中間膜を挟んだ2枚のガラス全体を均等に加圧することができる。合わせガラス製造に際しては、中間膜とガラス板は通常90〜140℃に加熱されるが、本発明の吸気装置は金属製の一体構造なので、この温度において熱劣化する部分がなく、安定して長期間にわたり使用することができる。
【0008】
【発明の効果】
本発明の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置は、吸引パイプと吸気ノズルが金属製の一体構造となっているので、耐久性に優れる。また、吸気ノズルをおねじとナットを用いてゴム袋に機械的に固定するので、取り付け工数を低減することができる。さらに、異質材料を接着剤を用いて化学的に固定している部分がないので、容易に原材料に解体してリサイクルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一例の説明図である。
【図2】図2は、本発明装置の一態様の平面図、正面図及び側面図である。
【図3】図3は、本発明装置の一態様の組み立て方法を示す説明図である。
【図4】図4は、本発明装置の一態様の説明図である。
【符号の説明】
1 吸気ノズル
2 ゴムベース
3 ゴム袋
4 十字管
5 吸引パイプ
6 ロープ
7 固縛テープ
8 吸気孔
9 吸引パイプ
10 おねじ
11 吸気ノズル
12 パッキン
13 ゴム袋
14 穴
15 パッキン
16 ワッシャ
17 ナット
18 インシュロックタイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、合わせガラス製造用ゴム袋に機械的に固定することができ、取り付けが容易であり、長期間の繰り返し使用に耐え、廃棄に際しても材料別の分別が容易な合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
合わせガラスは、2枚の板ガラスの間に透明で接着力の強いポリビニルブチラール樹脂などの薄膜を挟み、加圧、加熱して接着したガラスである。ガラスが割れても破片が強靭な中間膜に保持されるので、飛散防止性や耐衝撃貫通性に優れたガラスである。合わせガラスは、住宅、ビル、学校、公共施設、店舗など、特に安全性を要する窓、ベランダ、吹き抜け、階段のフェンス、扉、浴室の間仕切りなどのほか、自動車のフロントガラス、ショーウィンドウの防犯用、海中構築物の覗き窓、大型水槽、板ガラスを多層張り合わせた防弾ガラスなど、広い用途に供されている。
合わせガラスを製造するためには、一方が開口し三方が接着されて閉じられた合わせガラス製造用ゴム袋に、中間膜を挟んだ2枚の板ガラスを入れ、開口部を閉じて袋の底に設けられた吸気装置から袋内の空気を吸気して減圧にし、大気圧により中間膜を挟んだ2枚の板ガラスを圧着し、加熱することにより、板ガラスと中間膜を接着する。
図1は、従来の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一例の説明図である。図1(a)は、合わせガラス製造用ゴム袋を完成させた状態の模式的部分正面図であり、図1(b)は、合わせガラス製造用ゴム袋に吸気装置を取り付けた状態の模式的部分側面図である。本例の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置は、金属製の吸気ノズル1とゴムベース2で構成され、吸気ノズルがゴム袋3にゴムベースで接着されている。吸気装置の内部構造は、金属製の十字管4が吸気ノズルに差し込んで接合され、3本のナイロン樹脂製の吸引パイプ5が十字管に接合されている。ゴム袋の底部全体に沿ってロープ6が備えられ、通気装置の近傍でゴム袋が大気圧により密接されて袋全体からの吸気が妨げられることを防いでいる。ロープは、固縛テープ7によりゴム袋に固定されている。
吸気ノズルをゴム袋にゴムベースで接着するためには、ゴムベースのバフ粉を拭き取り、プライマーを塗布して乾燥したのちゴム糊を塗布し、ゴム袋をブラシで粗面化してゴム糊を塗布し、さらにゴム糊を塗布した補強布を準備する。塗布したゴム糊を乾燥したのち、図1(b)に示す状態に張り合わせ、加硫を行って、吸気ノズルをゴム袋に固定する。次いで、吸気ノズルに十字管を接合し、十字管に吸引パイプを接合し、袋体の底部に沿ってロープをゴム袋に固定する。
このような吸気装置の取り付け作業は、複雑で時間と手間がかかり、ゴム袋の内部での作業も多いために簡単ではない。合わせガラスの製造の際には、ゴム袋全体が加熱されるために、ナイロン樹脂製の吸引パイプは熱劣化し、耐用期間が限られる。また、合わせガラス製造用ゴム袋を廃棄するとき、金属、プラスチック、ゴムを分別することが困難である。
このために、ゴム袋に容易かつ確実に取り付けることができ、耐久性が良好で、廃棄の際には材料別に分別しやすい合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、合わせガラス製造用ゴム袋に機械的に固定することができ、取り付けが容易であり、長期間の繰り返し使用に耐え、廃棄に際しても材料別の分別が容易な合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、吸引パイプと吸気ノズルを金属製の一体構造とし、吸気ノズルをおねじとナットによってゴム袋に機械的に固定することにより、吸気装置を合わせガラス製造用ゴム袋に簡単かつ確実に取り付けることができ、耐用期間が長く、廃棄に際して容易に材料別に分別し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一方が開口し三方が接着されて閉じられ、底部に沿ってロープが備えられた合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置において、ゴム袋の底部に設置される吸気孔を有する吸引パイプと根元におねじを有する吸気ノズルが金属製の一体構造であり、吸気ノズルにパッキンを嵌合し、ゴム袋の底部に設けた穴から吸気ノズルを袋外に嵌通させ、該吸気ノズルにパッキンとワッシャを順次嵌合し、次いで前記おねじにナットを螺着することにより吸気ノズルをゴム袋に気密状に固定してなることを特徴とする合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
図2(a)は、本発明の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一態様の平面図であり、図2(b)は、その正面図であり、図2(c)は、その側面図である。本態様の装置においては、吸気孔8を有する吸引パイプ9と、根元におねじ10を有する吸気ノズル11が金属製で、一体構造をなしている。本発明装置の吸引パイプと吸気ノズルの材料とする金属に特に制限はないが、鉄又は真鍮を好適に用いることができる。吸引パイプと吸気ノズルを一体化する方法にも特に制限はなく、例えば、吸引パイプにめねじ、吸気ノズルにおねじを加工して、螺合することができ、あるいは、溶接又はろう付けすることもできる。これらの中で、溶接及びろう付けは、加工に必要な工数が少ないので好適に実施することができる。材料が鉄である場合は溶接により、真鍮である場合はろう付けにより、良好な接合状態を得ることができる。
【0006】
図3は、本発明装置の一態様の組み立て方法を示す説明図である。根元におねじ10を有する吸気ノズル11にパッキン12を嵌合し、ゴム袋13の底部に設けた穴14から吸気ノズルを袋外に嵌通させ、吸気ノズルにパッキン15とワッシャ16を順次嵌合し、おねじにナット17を螺着することにより、吸気ノズルをゴム袋に気密状に固定する。ゴム袋の底部に設ける穴の直径は、吸気ノズルの外径より1〜2mm小さいことが好ましい。ゴム袋の底部に設ける穴の直径を吸気ノズルの外径より1〜2mm小さくすることにより、吸気ノズル取り付け部の気密性をいっそう確実にすることができる。
本発明装置においては、おねじとナットを使用して吸気ノズルをゴム袋に機械的に固定するので、ゴム糊を用いて接着し加硫する化学的な固定方法に比べて、はるかに短時間で、しかも確実に固定することができる。また、吸引パイプ、吸気ノズルともに金属製なので、加熱による劣化が起こらず、長期間の使用に耐える。合わせガラス製造用ゴム袋の廃棄に際しては、ナットを外して吸気ノズルを取り外し、パッキンを交換して再使用することができ、あるいは、状況に応じて廃金属として回収することもできる。
【0007】
図4は、本発明の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一態様の説明図である。本態様の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置は、金属製で一体構造となった吸気孔を有する吸引パイプ9と根元におねじを有する吸気ノズル11が、図3に示す方法によりゴム袋13の底部にナット17を用いて気密状に固定されている。ゴム袋の底部全体に沿ってロープ6が備えられ、固縛テープ7によりゴム袋に固定されている。吸引パイプ9の部分では、ロープ6が吸引パイプの上に這わされ、インシュロックタイ18により吸気孔8に固定されている。
ロープの種類は、合わせガラスを製造するときの加熱に耐えられるロープであれば、特に制限なく使用することができ、例えば、JIS L 2707に規定されるポリエステルロープなどを挙げることができる。ロープは、使用前にあらかじめ加熱収縮処理を施すことが好ましい。ロープの太さは、製造する合わせガラスの厚さの1.5〜2.5倍であることが好ましい。水平な位置で合わせガラス製造用ゴム袋に入れられた中間膜を挟んだ2枚のガラス板が、ゴム袋が回転して縦位置になるときに、ロープによる緩衝作用を受けてゴム袋の底部に強く当たることがない。また、このロープにより、通気装置の近傍でゴム袋が大気圧により密接されて袋全体からの吸気が妨げられることが防がれ、ゴム袋の全体を均一に減圧にし、中間膜を挟んだ2枚のガラス全体を均等に加圧することができる。合わせガラス製造に際しては、中間膜とガラス板は通常90〜140℃に加熱されるが、本発明の吸気装置は金属製の一体構造なので、この温度において熱劣化する部分がなく、安定して長期間にわたり使用することができる。
【0008】
【発明の効果】
本発明の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置は、吸引パイプと吸気ノズルが金属製の一体構造となっているので、耐久性に優れる。また、吸気ノズルをおねじとナットを用いてゴム袋に機械的に固定するので、取り付け工数を低減することができる。さらに、異質材料を接着剤を用いて化学的に固定している部分がないので、容易に原材料に解体してリサイクルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置の一例の説明図である。
【図2】図2は、本発明装置の一態様の平面図、正面図及び側面図である。
【図3】図3は、本発明装置の一態様の組み立て方法を示す説明図である。
【図4】図4は、本発明装置の一態様の説明図である。
【符号の説明】
1 吸気ノズル
2 ゴムベース
3 ゴム袋
4 十字管
5 吸引パイプ
6 ロープ
7 固縛テープ
8 吸気孔
9 吸引パイプ
10 おねじ
11 吸気ノズル
12 パッキン
13 ゴム袋
14 穴
15 パッキン
16 ワッシャ
17 ナット
18 インシュロックタイ
Claims (1)
- 一方が開口し三方が接着されて閉じられ、底部に沿ってロープが備えられた合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置において、ゴム袋の底部に設置される吸気孔を有する吸引パイプと根元におねじを有する吸気ノズルが金属製の一体構造であり、吸気ノズルにパッキンを嵌合し、ゴム袋の底部に設けた穴から吸気ノズルを袋外に嵌通させ、該吸気ノズルにパッキンとワッシャを順次嵌合し、次いで前記おねじにナットを螺着することにより吸気ノズルをゴム袋に気密状に固定してなることを特徴とする合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173195A JP2004018293A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173195A JP2004018293A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004018293A true JP2004018293A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31172552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002173195A Pending JP2004018293A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 合わせガラス製造用ゴム袋吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004018293A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8287683B2 (en) | 2008-12-24 | 2012-10-16 | Asahi Glass Company, Limited | Bag member for compression prebonding, holding tool for producing laminated glass, and device of producing laminated glass and method of producing the same |
CN102992656A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-03-27 | 王均合 | 夹层玻璃设备硅胶袋用吸气嘴 |
JP2018024558A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 東洋ゴム工業株式会社 | 合わせガラス用成形袋 |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002173195A patent/JP2004018293A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8287683B2 (en) | 2008-12-24 | 2012-10-16 | Asahi Glass Company, Limited | Bag member for compression prebonding, holding tool for producing laminated glass, and device of producing laminated glass and method of producing the same |
US8475620B2 (en) | 2008-12-24 | 2013-07-02 | Asahi Glass Company, Limited | Bag member for compression prebonding, holding tool for producing laminated glass, and device of producing laminated glass and method of producing the same |
CN102992656A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-03-27 | 王均合 | 夹层玻璃设备硅胶袋用吸气嘴 |
CN102992656B (zh) * | 2012-12-25 | 2016-03-30 | 山东方鼎安全玻璃科技有限公司 | 夹层玻璃设备硅胶袋用吸气嘴 |
JP2018024558A (ja) * | 2016-08-10 | 2018-02-15 | 東洋ゴム工業株式会社 | 合わせガラス用成形袋 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080811 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081209 |