JP2004018019A - 用時混合容器セット - Google Patents

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Abstract

【課題】2剤を別容器にそれぞれ収容しつつ、用時混合のために各容器の接続がなされるまでは特に液剤用容器の口の密封状態を維持できるようにすることで、薬液等を零すことなく用時混合作業を確実に行うことができる用時混合容器セットを提供する。
【解決手段】バイアル1の口部4に離脱可能にゴム栓5を設けるとともに、液剤容器2の口部22にキャップ30を装着する。このキャップ30は、口部22に液密状に装着される第1構成体31と、該第1構成体31に液密状に嵌合するとともに口部4に液密状に接続可能な接続口部32aを有する第2構成体32とを備え、第2構成体32は、液剤容器2の内部空間を外気から密封する第1位置から、該第1位置よりも軸方向内方の第2位置に向けて相対的に移動可能であり、第2位置のとき、接続口部32aに接続されたバイアル1と液剤容器2の内部空間同士が連通されるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結乾燥された固形薬剤と溶媒乃至分散媒とを分離して収容可能であり、用時に両者を混合して使用するための用時混合容器セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種従来の用時混合容器として、本願出願人は、従来より特開2001−29471号公報や特開平8−280807号公報等に開示したものを開発している。これら従来の用時混合容器は、単一の容器内に、互いに分離された固体成分収容部と液体成分収容部とを設けておき、用時にこれら収容部を互いに連通させて固体成分を液体成分に溶解乃至分散させて、かかる薬液を噴霧し得るように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のタイプの用時混合容器では、充填工場等で無菌状態で容器内に固体成分並びに液体成分を充填・密封し、無菌状態を維持したまま保管・輸送を行い、用時の混合作業においても容器内部が外気に曝されないため、極めて衛生的な取扱いを行い得るものでありながら、使用直前に溶解を行うことで薬効の低下を防止し得るものである。
【0004】
しかし、用時混合前に2剤(すなわち、固体成分と液体成分)を分離収容する収容部を容器内にそれぞれ設けており、混合後においても不要となった収容部を一体に備えるものであるため、使用時の容器全高が大きく、収納性や取扱い性を犠牲にするという問題がある。さらに、用途や薬剤の性質等によっては、用時混合作業時に固体成分や液体成分が多少外気に曝されても問題はない場合もある。かかる場合においては、製造設備の新設や充填工場における充填工程の効率低下の要因ともなり得る上記従来の用時混合容器を用いる必要はない。このような場合において、従来、バイアル瓶と、これとは別体の溶媒用容器と、スプレー容器との3つをセット販売し、用時にバイアル瓶内の固体成分を溶媒用容器内の液体成分に混合溶解させ、この混合液剤をスプレー容器内に充填して使用することも行われている。しかしながら、3つの容器を梱包してセット販売すると、梱包材が大きくなり、保管コストや搬送コストが高くなるとともに、混合後にバイアル瓶と溶媒用容器の2つの容器が不要となって、廃棄量が増加し、環境にも好ましいものではない。
【0005】
さらに、溶媒用容器とバイアル瓶との間で薬液を移し替える際に、注意していても薬液等が容器外に零れてしまい、2剤の混合比率を正確にすることが困難であるとともに、零れた薬液が容器外面に付着するとその付着部分に細菌類が繁殖する可能性があり、衛生面においても問題である。
【0006】
そこで、本願発明は、2剤を別容器にそれぞれ収容しつつ、用時混合のために各容器の接続がなされるまでは特に液剤用容器の口の密封状態を維持できるようにすることで、薬液等を零すことなく用時混合作業を確実に行うことができる用時混合容器セットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0008】
すなわち、本発明の用時混合容器セットは、第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に離脱可能に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の第2の口部に装着されるキャップとを備えることができる。このように、第1容器と第2容器とを別体に設け、それぞれの口部を栓体或いはキャップによって密封することにより、凍結乾燥製剤やその溶媒等となる液体成分を従来と同様の充填設備や工程によってそれぞれ無菌充填することができる。なお、第1容器は好ましくはバイアル瓶により構成することができ、第2容器は、液体成分を収容するのに適した水蒸気バリアー性などを備えたブロー成形樹脂ボトルにより構成することができる。各容器は、有底筒状の胴部を口部に一体に備えることができ、この胴部の内部空間を内容物の収容空間として利用できる。第1容器の口部を密封する栓体は、ブチルゴムなどからなるゴム栓とするのが好ましい。該栓体による密封をより確実にするために、アルミ箔を栓体の上から包装したり、栓体を覆い且つ保持するようにさらに第1容器の口部にキャップを装着することもできる。
【0009】
前記キャップは、第2の口部に液密状に装着される第1キャップ構成体と、第1の口部に液密状に接続可能な接続口部を有するとともに第1キャップ構成体に液密状に嵌合する第2キャップ構成体とを備えることができる。この第2キャップ構成体は、第1及び第2キャップ構成体により第2容器の内部空間を外気から密封する第1位置から、該第1位置よりも第2容器の軸方向内方に位置する第2位置に向けて第1キャップ構成体に対して相対的に移動可能であってよい。また、第2キャップ構成体が第2位置にあるとき、第2キャップ構成体の接続口部に接続された第1容器の内部空間と第2容器の内部空間とを連通させる連通路が前記キャップ内に形成されるものとすることができる。なお、前記接続口部は、第2キャップ構成体が第1位置にあるときに第1容器の口部に接続し得るように構成できる。また、各キャップ構成体はそれぞれ筒状に構成することができ、上記連通路はこれらキャップ構成体の内部空間によって主構成することができる。
【0010】
かかる本発明の用時混合容器セットによれば、流通時や保管時には、第1容器内に例えば凍結乾燥製剤などの固体成分を無菌状態で収容しておき、第2容器には固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分を無菌状態で収容しておくことができる。そして、これら固体成分と液体成分とを患者自身或いは付添人などが用時に混合するには、まず、第1容器の口部から栓体を取り外し、この上向きに開口された第1の口部に、上下反転させた第2容器の第2キャップ構成体の接続口部を接続する。このとき、第2キャップ構成体はまだ第1位置にあり、第2の口部は密封された状態を維持しているので、第2容器内の液体成分が零れることはない。次に、接続口部を第1の口部に接続した第2容器を第1容器側に向けて押し込むと、第1容器に押されることにより第2キャップ構成体が第1位置から第2位置へと移動してキャップ内に上記連通路が形成され、この連通路を通って第2容器内の液体成分を零すことなく第1容器内に移し替えることができる。そして、十分に混合(溶解乃至分散)を行った後、第1容器と第2容器とを接続したまま第2容器を成立させると、上下反転された第1容器内から混合液剤が連通路を通ってすべて第2容器内に移し替えられる。そして第2容器の口部から第1容器並びにキャップを取り外し、この第2の口部に点眼ノズルやポンプスプレー装置などの吐出装置を装着することにより、第2容器を混合液剤の吐出容器として使用することが可能となる。
【0011】
上記本発明の用時混合容器セットにおいて、第1キャップ構成体は、第2キャップ構成体が第1位置にあるときは第2の口部に離脱不能に係合するとともに、第2キャップ構成体が第2位置にあるときは第2の口部に対する前記係合が解除されるものであってよい。かかる構成によれば、上記した用時混合操作によって第2キャップ構成体が第1位置から第2位置へ移動されない限り、第1キャップ構成体を第2の口部から取り外すことができないので、不用意に第2容器からキャップが取り外されることを防止することができ、混合操作の確実性を担保することができる。
【0012】
また、第1キャップ構成体は、第2の口部に対する軸方向移動を阻止するように第2の口部に係脱自在に係合する係止部を備え、第2キャップ構成体は、その第1位置にあるときに前記係止部が第2の口部に係合するように係止部を強制的に押さえ付けるロック部と、その第2位置にあるときに前記係合を解除させる方向に前記係止部を移動させるように該係止部に係合する解除部とを備えることができる。これによれば、上記した用時混合操作によって第2キャップ構成体が第1位置から第2位置へ移動されない限り、第1キャップ構成体を第2の口部から取り外すことができないので、不用意に第2容器からキャップが取り外されることを防止することができ、混合操作の確実性を担保することができる。さらに、第2キャップ構成体が第2位置へ移動したときには、解除部が係止部に係合することによって確実に係止部と第2の口部との係合を解除させることができ、混合作業後は容易かつ確実にキャップを第2容器から取り外せるようになる。
【0013】
また、上記第1キャップ構成体は、第2口部の軸方向外方に向けて突出する内筒部と、該内筒部の先端に固定されたプラグとを備え、該プラグの外径は第1の口部の内径よりも小径であり、該プラグと内筒部との間には開口部が設けられており、前記接続口部は第1の口部に内嵌されるものであり、前記内筒部は前記接続口部に内嵌され、前記第2キャップ構成体が第1位置にあるとき前記接続口部の先端部に前記プラグが液密状に内嵌されて前記連通路が閉じられ、第2キャップ構成体が第2位置にあるとき前記プラグは接続口部から離脱されて前記連通路が形成されるように構成することができる。
【0014】
さらに、前記プラグを内筒部とは別体に成形し、該プラグを内筒部に軸方向先端側から取付固定し、該プラグの外周縁を第2キャップ構成体の接続口部の先端面に係合させることができる。これによれば、第2キャップ構成体が第1キャップ構成体から離脱することをプラグによって阻止することができ、さらに、構造の簡素化と組立性の向上とを図ることができる。
【0015】
また、前記プラグと内筒部とを一体成形し、プラグと内筒部とを周方向に離間して複数設けられた接続リブを介して一体的に接続し、複数の接続リブの間を前記開口部とすることもできる。これによれば、さらなる構成部品点数の削減を図ることができ、一層のコスト低減を図ることができる。
【0016】
さらに、本発明の用時混合容器セットは、第2キャップ構成体が第1位置から第2位置へ移動することを規制するように第2キャップ構成体に当接するストッパーが取り外し可能に設けられていてもよい。これによれば、不慮に第2キャップ構成体が第2位置へ移動して第2容器の口部が開口され、液体成分が大気に曝されることを防止できる。なお、ストッパーは、第2容器の胴部外周に着脱自在に取り付けてもよく、第1キャップ構成体の外周に着脱自在に取り付けてもよい。
【0017】
また、第2キャップ構成体の接続口部は第1の口部に内嵌されるものであり、第2キャップ構成体は、接続口部の径方向外方に位置しかつ軸方向先端側に向けて延設された係止片をさらに備え、第1の口部には径方向外方に突出するフランジ部が設けられ、前記係止片は、接続口部を第1の口部に内嵌したときにフランジ部の基端側周縁に軸方向に係合するものであってよい。これによれば、第1容器の口部に接続口部を接続したとき、該接続口部の外周に設けた係止片によって第1の口部が抱持されるため、混合操作完了後に第1容器を第2容器から離反させると、第1容器と共にキャップも第2容器から離反させることができる。したがって、混合後の後工程の操作を簡素化することができ、混合から使用までの時間も短縮することができる。
【0018】
また、上記本発明の用時混合容器セットにおいて、第1キャップ構成体は、第2の口部の外周側に装着される第1筒部と、該第1筒部に連設された第2筒部とを備え、該第2筒部の内径は第2の口部の内径よりも小さくなされており、第2キャップ構成体は第2筒部の基端部に内嵌されるプラグを備え、該プラグは、前記第2キャップ構成体が第1位置にあるとき前記プラグにより前記連通路を閉塞し、かつ、第2キャップ構成体が第2位置にあるとき前記連通路を形成するように構成することもできる。さらに、第1キャップ構成体は、第2筒部の先端側に連設された第3筒部をさらに備え、第2キャップ構成体の接続口部は第1の口部に内嵌されるものであり、第2キャップ構成体は、接続口部の基端部から径方向外方に向けて形成されたフランジ部をさらに備え、該フランジ部は前記第3筒部に内嵌され、第3筒部の内周面には、第2キャップ構成体が第1位置から第2位置へ移動することを防止するように前記フランジ部に軸方向に係合する係合凸部が設けられるとともに、第3筒部は、係合凸部とフランジ部との前記係合が解除されるように径方向外方へ弾性変形可能であってよい。
【0019】
上記した本発明の用時混合容器セットによれば、次の用時混合方法を容易に実施することが可能である。かかる本発明の用時混合方法は、(1)第1容器内に固体成分を密封収容しておくとともに、第1容器とは独立した第2容器内に、前記固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分を密封収容しておき、(2)用時において第1容器を開封する一方第2容器の密封収容状態を保持したまま、開封した第1容器の口部に第2容器を連結し、この連結部分の内部に第1容器の内部空間と第2容器の内部空間とを連通させる連通路を開成し、該連通路を介して第1成分と第2成分とを混合させて該混合液剤を第2容器内に収容し、(3)前記混合後に、第2容器から第1容器を取り外し、第2容器に、第2容器内の液体を吐出するための吐出装置を装着することで、第2容器内の前記混合液剤を吐出可能として、前記混合前においては液体成分用容器として用いた第2容器を混合液剤の吐出容器として用いることを特徴とするものである。これによれば、用時混合前の保管や輸送時等においては、セットを構成する容器が2つであるので、スプレー容器を別途設ける場合に比して梱包材が大きくなりすぎることがなく、取扱いの容易化とコスト低減を図ることが可能となる。また、用時混合前においては液体成分用の収容容器として用いた第2容器を、用時混合後は混合液剤の吐出装置として流用しているので、構成要素の削減によるコスト低減と、廃棄量の低減とを図ることができ、環境性の向上をも図ることが可能となる。
【0020】
上記本発明方法において、より好ましくは、第1容器を、ガラス等のガスバリア性に優れた材質からなる瓶体(例えば、従来公知のバイアル瓶など)によって構成することができる。これによれば、瓶体内で凍結乾燥させることにより該瓶体内に無菌状態で固体成分を収容でき、特に、不安定な凍結乾燥製剤を硝子容器によって安定的に保存可能となる。
【0021】
なお、第1容器の第1の口部に装着された栓体を確実に保持するために、第1の口部にさらに蓋部材(例えば、特開平9−278051号公報に開示したロック機構付き環状蓋など)を装着することが可能である。この蓋部材は、円盤状の天板部の周縁に複数の係止舌片を周方向に配設してなる係止部材と、該係止部材の複数の係止舌片の外周側に装着される円筒状のホルダー部材とを備えることができ、前記各係止舌片は、天板部周縁から下方に延設させて、その下端側が径方向に拡縮するように弾性変形可能とすることができる。係止部材の上端とホルダー部材の下端とを、破断可能な連結部を介して一体成形することができ、この蓋部材の使用時に、ホルダー部材を係止部材に対して下方に押し込むことによって連結部を破断して、ホルダー部材を複数の係止舌片の外周に装着させ、該ホルダー部材によって複数の係止舌片を径方向内方に変形させて、この係止舌片を第1の口部外周に係止させることができる。好ましくは、ホルダー部材の内周面と係止舌片の外周面とに、ホルダー部材が係止舌片の外周に装着されたときに互いに係止する係止部(凹部若しくは凸部など)をそれぞれ設けることで、ホルダー部材が不慮に外れてしまうことを防止できる。また、ホルダー部材の内周面と係止舌片の外周面とに、互いに螺合するネジ部を形成して、ホルダー部材を複数の係止舌片に螺着することも可能である。これによれば、不慮にホルダー部材が外れてしまうことを防止できるとともに、ホルダー部材によって係止舌片を径方向内方に強く押し付けていても、ホルダー部材の回転操作によってホルダー部材を比較的軽い力で係止部材から離脱させることが可能となる。また、係止部材外周に装着されているホルダー部材を引き上げたときに、係止部材の上端近傍の外周縁に係止する係止部を、ホルダー部材の下端近傍の内周に設けることもでき、これによれば、ホルダー部材の引き抜きとともに係止部材を口部から取り外すことが可能となる。この蓋部材は、ガラス製バイアル瓶の口部に装着されたブチルゴム製などの栓体の保持、並びに、気密性の確実性の向上等のために好適に使用することができ、本発明の用時混合容器セット以外にも適宜流用できるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図3は本発明の第1の実施形態に係る用時混合容器セットを示しており、該用時混合容器セットは、凍結乾燥製剤からなる固体成分を収容するためのバイアル瓶1(第1容器)と、固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分を収容するための樹脂製ボトル2(第2容器)とにより主構成されている。なお、上記液体成分自体が有効成分を含有していてもよい。このセットは、例えば、用時溶解式の点鼻剤ポンプスプレー容器として好適に用いることができ、その他、適宜の用途に使用できる。
【0024】
バイアル瓶1はガラス製であって、有底円筒状の胴部3の上端に円筒状の口部4(第1の口部)を一体に備えるものである。この口部4には、ブチルゴムなどのゴム製の栓体5が液密状に嵌め込まれるとともに、栓体5が不慮に離脱することを防止するとともに気密性を向上するための蓋部材6(ゴム栓押さえ)が被冠されている。また、口部4の上端部には径方向外方に突出するフランジ部7が設けられており、上記蓋部材6は、このフランジ部7に係止することで口部4に取り付けられる。なお、フランジ部7は、口部4の軸方向中途部に設けてもよい。このように、フランジ部7を軸方向中途部に設ければ、バイアル瓶1の口上面構造が2段となり、フランジ部7と栓体5の鍔部9との間に隙間ができるので、この隙間に指先を差し込んで、栓体5を容易に抜き取れるようになる。
【0025】
栓体5は、口部4内に嵌入する密栓部8と、口部4の口上面に接触する鍔部9とを一体に備えている。鍔部9の外径は、口部4のフランジ部7の外径とほぼ同一となされている。密栓部8の側部には、その下端部から上方に延びる凹部10が形成されており、この凹部10上端が口部4上端よりも上方に位置している半打栓状態においては、栓体5と口部4との間に凹部10による通気路が形成されるようになっている。一方、鍔部9が口部4の口上面に接触するまで栓体5を口部4に嵌め込んだ全打栓状態においては、凹部10上端は口部4上端よりも容器内方(下方)に位置して、口部4を気密状に密封し得るようになっている。
【0026】
蓋部材6は、円盤状の天板部11の周縁に複数の係止舌片12を周方向に配設してなる係止部材13と、該係止部材13の複数の係止舌片12の外周側に装着される円筒状のホルダー部材14とを備えている。これら係止部材13とホルダー部材14とは、製造時において容易に破断可能な細い連結部を介して一体成形することができ、バイアル瓶1への凍結乾燥製剤の充填後のキャッピング時にホルダー部材14の押し込み操作によって連結部を破断して、両者を別体とすることができる。なお、蓋部材6は、焼却廃棄可能な樹脂製とすることが好ましい。
【0027】
図示実施例では、8つの係止舌片12が口部4を包囲するように周方向に均等配置され、隣接する2つの係止舌片12の間にはスリットが形成されている。各係止舌片12は、上下方向に長尺状に構成され、天板部11周縁から下方に延設されており、その下端側が径方向に拡縮するように弾性変形可能であり、非変形状態では下端側が上端側よりも径方向外方に拡がるように形成されている。係止舌片の内周面には、口部4のフランジ部7に軸方向に係止可能な係止凸部15が設けられている。係止舌片12の下端には、径方向外方に突出する張出部16が設けられている。
【0028】
ホルダー部材14は、天板部11の外径とほぼ一致する内径を有する円筒からなり、該ホルダー部材14の上端には径方向外方に突出するフランジ部17が設けられている。このホルダー部材14の軸長は、上記係止部材13の軸長とほぼ等しくなされている。
【0029】
上記バイアル瓶1に凍結乾燥製剤(固体成分)を無菌状態で密封収容するには、まず、滅菌処理されたバイアル瓶1内に無菌室内で薬液を充填する。次に、栓体5をバイアル瓶1の口部4に半打栓し、凍結乾燥装置内で薬液の液体成分を蒸発させ、該蒸気を凹部10による通気路を介して瓶外部へ排出する。次に、栓体5を完全に口部4内に打栓して、凍結乾燥製剤をバイアル瓶1の内部空間に気密状に密封収容する。次に、蓋部材6の係止部材13を、栓体5並びに口部4に被冠して、ホルダー部材14を下方に強く押し込むと、連結部15が破断してホルダー部材14が係止部材13の外周側に装着され、該ホルダー部材14によって係止舌片12が径方向内方に弾性変形されて、この係止舌片12の係止凸部15が、口部4のフランジ部7に係止する。かかる蓋部材6の装着状態では、ホルダー部材14が係止部材13から離脱されない限り、蓋部材6によって栓体5を確実に保持できる。
【0030】
上記ボトル2は、有底円筒状の胴部21の上端に円筒状の口部22が一体成形されている。ボトル2の下部には有底円筒状の台座23が装着されている。ボトル2は、軸方向中央の胴部21が径方向外方に膨出形成されるとともに、軸方向中央から底部側に移行するにしたがって徐々に小径となるように形成されている。ボトル2の上端の口部22は、上方に向けて開口する円筒状であって、その外周面には、後述するポンプスプレー装置を螺着するためのねじ部22aが形成されているとともに該ねじ部22aの下側(基端側)に位置して径方向外方に突出するフランジ22bが一体成形されている。
【0031】
このボトル2の口部22には、円筒状の第1キャップ構成体31と円筒状の第2キャップ構成体32とにより主構成されるキャップ30が装着されており、液体成分を充填したボトル2の輸送時や保管時等においてはキャップ30によって口部22を気密状かつ液密状に密封する一方、用時においてはキャップ30をバイアル瓶1との接続アダプタとして用いて容易に2剤混合作業を行えるようにしている。
【0032】
第1キャップ構成体31は、ボトル口部22の口上面に接触するリング状の基部31aと、該基部31aから軸方向内方に延設され且つボトル口部22に液密状に内嵌する円筒状のシール筒部31bとを備えており、これによりボトル口部22に液密状に装着されている。また、第1キャップ構成体31は、基部31aの外周縁から軸方向内方(下方)に延設された複数の係止片31c(係止部)を備えている。この複数の係止片31cは周方向に離間してほぼ均等配置されており、各係止片31cの下端側が径方向外方に拡がるように変形自在に構成されている。各係止片31cの下端部近傍の内面には、ボトル口部22のフランジ22bの下面側に係合する係合突部40が設けられており、これにより係止片31cはボトル口部22に対する軸方向移動を阻止するようにボトル口部22に係脱自在に係合可能とされている。さらに、各係止片31cの下端部外周面には案内係止部31dが折り返し状に設けられている。
【0033】
また、第1キャップ構成体31は、基部31aの内周縁から軸方向外方(上方)に延設された円筒状の内筒部31eと、該内筒部31eの先端部に一体的に設けられたロッド31fと、該ロッド31fに嵌着することで内筒部31eの先端に固定されたプラグ31gとを備えている。本実施例では、第1キャップ構成体31の構成要素中、プラグ31gのみが別体に成形され、他の構成要素は射出成形等によって一体成形されている。プラグ31gの外径はバイアル瓶1の口部4の内径よりも小径とされている。また、プラグ31g及びロッド31fと、内筒部31eとの間には開口部41が形成されていて、ボトル2内の液体成分がプラグ31gの外周側に自由に流入し得るようになっている。
【0034】
一方、第2キャップ構成体32は、第1キャップ構成体31に液密状に嵌合しているとともに、バイアル瓶1の口部4に液密状に接続可能な円筒状の接続口部32aを有している。第2キャップ構成体32は、第1及び第2キャップ構成体31,32によりボトル2の内部空間を外気から密封する第1位置(図1参照)から、第1位置よりもボトル2の軸方向内方に位置する第2位置に向けて第1キャップ構成体に対して相対的に移動可能であって、第2キャップ構成体32が第2位置にあるとき、第2キャップ構成体32の接続口部32aに接続されたバイアル瓶1の内部空間とボトル2の内部空間とを連通させる連通路がキャップ30内に形成されるようになっている。
【0035】
より詳細には、第2キャップ構成体32は、接続口部32aの基端部から径方向外方に延設されたフランジ部32bと、接続口部32aの径方向外方に位置し且つフランジ部32bから軸方向先端側(外方)に向けて延設された周方向に複数の係止片32cと、フランジ部32bから軸方向基端側(内方)に向けて延設された円筒状の解除部32dと、フランジ部32bの外周縁から軸方向基端側に向けて延設された円筒状の本体部32eとを備えている。上記係止片32cの先端部近傍の内面には係止凸部42が設けられており、接続口部32aをバイアル瓶1の口部4に内嵌・接続したときに、係止凸部42が、バイアル瓶1のフランジ部7の基端側周縁に軸方向に係合することで、第2キャップ構成体32によりバイアル瓶1の口部4をチャックし得るようになっている。
【0036】
また、第2キャップ構成体32の本体部32eの内周面には、第2キャップ構成体32が第1位置にあるときに第1キャップ構成体31の係止片31cがボトル口部22のフランジ部22bに係合するように係止片32cを外面側から強制的に押さえ付けるロック部32fが膨出形成されており、これにより第1キャップ構成体をボトル口部22に離脱不能に係合させることができる。上記解除部32dは、第2キャップ構成体32が第1位置にあるときには、第1キャップ構成体31の案内係止部31dに対して軸方向に離間しているとともに、該解除部32dの先端部と案内係止部31dとは軸方向に対向配置されている。そして、第2キャップ構成体32を第2位置に移動させると、解除部32dの先端部が案内係止部31dに係合して、第1キャップ構成体31の係止片31cとボトル口部22のフランジ部22bとの係合を解除させる方向(即ち、径方向外方)に該係止片31cを移動させ、第1キャップ構成体31のボトル口部22に対する係合を解除させるようになっている。かかる係合解除を円滑に行わせるために、解除部32dの先端部並びに案内係止部31dの相互の接触面はテーパー状に形成されている。
【0037】
また、プラグ31gの周辺構造をより詳細に説明すると、接続口部32aの先端部は先窄まり状に縮径され、第2キャップ構成体32が第1位置にあるときは、プラグ31gの外周縁は、接続口部32aの先端面に係合しているとともに、プラグ31によって接続口部32aの先端開口が液密状且つ気密状に密封されており、これによって連通路が閉じられるようにしている。接続口部32aをバイアル瓶1の口部4に内嵌して第2キャップ構成体32を第2位置に移動させると、プラグ31gが接続口部32aから軸方向に離間してバイアル瓶1の口部4内に入り込む形となり、これにより上記連通路が形成されるようになっている。
【0038】
また、本実施例では、ボトル胴部21に、第2キャップ構成体32が第1位置から第2位置へ移動することを規制するように第2キャップ構成体32の本体部32eの下端面に当接するストッパー44を取り外し可能に装着している。図示例においては、ボトル胴部21に設けた段部21aと、第2キャップ構成体32の下端部との間にストッパー44を介装することによってその移動を規制している。
【0039】
なお、図示例においては、上記キャップ30にさらに外キャップ45が螺着されており、この外キャップ45によって特にプラグ31g周辺が汚染されることを防止している。このような外キャップ45に代えて、アルミ箔などによりキャップ30を包装することも可能である。
【0040】
次に、図3を参照して上記用時混合容器セットの混合工程を説明する。
【0041】
工程(a)は製品の納入形態、即ち、輸送時や保管時の状態を示している。使用する際には、まず、工程(b)に示すようにバイアル瓶1の口部4から蓋部材6並びに栓体5を取り外すとともに、ボトル2の外キャップ45を取り外す。次に、工程(c)〜(d)に示すようにボトル2を上下反転して、接続口部32aをバイアル瓶1の口部4内に押し込み、両容器1,2を接続する。このとき、ストッパー44によって第2キャップ構成体32の第2位置への移動が阻止されているので、接続完了前に接続口部32aの先端が開口して液漏れを生じさせることもない。
【0042】
次に、ストッパー44を取り外してボトル2をさらに押し込むと、工程(e)〜(f)に示すように、第2キャップ構成体32が第1キャップ構成体31に対して相対的に軸方向に移動して、プラグ31gが接続口部32aから離脱され、キャップ30内に、バイアル瓶1の内部空間とボトル2の内部空間とを連通させる連通路が形成され、ボトル2内の液体成分が連通路を介してバイアル瓶1内に流入する。また、このとき、第2キャップ構成体32の解除部32dが、第1キャップ構成体31の係止片31cの案内係止部31dに係合して、該係止片31cを径方向外方に拡径させて、係止片31cとボトル口部22との係合が解除される。
【0043】
十分に固体成分と液体成分との混合を行った後、工程(g)に示すように全体を上下反転させてボトル2を下方側に且つバイアル瓶1を上方側に位置させると、混合液剤がすべてボトル2内に流入する。そして、工程(h)に示すようにバイアル瓶1をボトル2から引き離すと、上記したようにキャップ30とボトル口部22との係合がすでに解除されているため、バイアル瓶1とともにキャップ30がボトル2から離脱される。そして、工程(i)に示すように、別途用意しておいたポンプスプレー装置などの吐出装置50をボトル口部22に装着することによって、混合前は液体成分用容器として用いたボトル2を吐出容器として用いることが可能となる。
【0044】
なお、ポンプスプレー装置50は、口部22に螺着される円筒状キャップ部材と、ボトル2の内部空間に収容された液体を、該内部空間の底部側から吸い上げるための吸い上げ管と、該吸い上げ管を介して液体を吸い上げるための吸引力を生じさせるポンプ部と、吸い上げた液体を外部に噴霧するためのスプレー部とを備えている。吸い上げ管とポンプ部とスプレー部とは、軸方向に連設されており、また、ポンプ部は、キャップ部材に取付保持されている。吸い上げ管は、ボトルの軸中央部に配置され、ボトルのほぼ全長にわたって軸方向に延設される。
【0045】
また、上記した各構成部材は適宜の材質によって構成することができるが、好ましくは、ゴム栓はブチルゴム製、バイアル瓶はガラス製、プラグは低密度ポリエチレン製、バイアル瓶の蓋部材はポリプロピレン製、ボトルは高密度ポリエチレン製とし、他の構成部材は、ポリプロピレン若しくは高密度ポリエチレン製とするのがよい。
【0046】
図4及び図5は本発明の第2実施形態に係る用時混合容器セットを示しており、特に耳鼻科用の用時溶解容器として好適に使用できるものである。以下、上記第1実施形態と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0047】
バイアル瓶1のゴム栓5としては従来公知のものを用いており、ゴム栓5を口部4に嵌着した後、バイアル瓶1全体にアルミ包装を施している。
【0048】
第1キャップ構成体31は、上記係止片が設けられておらず、ボトル口部22の外周に螺着される構成としている。また、プラグ31gをも他の構成要素とともに一体成形しており、プラグ31gと内筒部31eとは周方向に離間して複数設けられた接続リブ31hを介して一体的に接続され、複数の接続リブ31hの間が開口部41となされている。このプラグ31gは接続口部32aの内周側に嵌合しているのみで、第2キャップ構成体32が離脱することを阻止するように接続口部32aの先端面に係合してはいない。本実施例では、第2キャップ構成体32の本体部32eを第1キャップ構成体に外嵌するとともに、この嵌合部位にアンダーカット部46を設けることによって、第2キャップ構成体32が不慮に第2キャップ構成体31から離脱してしまうことを防止している。
【0049】
また、上記第1実施形態における解除部32d、案内係止部31d、ロック部32fも本第2実施形態では設けられておらず、第2キャップ構成体32を第2位置に移動させても自動的には第1キャップ構成体とボトル口部22との係合(螺合)が解除されないようになっている。したがって、2液混合した後工程において、キャップ30をボトル口部22から取り外すためには、バイアル瓶1とボトル2とを相対的に回転操作する。この際、第1キャップ構成体31に対して第2キャップ構成体32が空回りすることを防止するために、第2位置にある第2キャップ構成体32と第1キャップ構成体31とを回転操作方向に係合させる係合部を適宜の部位、例えば、第2キャップ構成体32の本体部32eの下端部などに設けるのが好ましい。なお、本実施形態の吐出装置50は、吐出ノズルが用いられている。
【0050】
本実施形態における用時混合工程も、上記第1実施形態とほぼ同様であるので、図5を参照して詳細説明を省略する。
【0051】
図6及び図7は本発明の第3実施形態に係る用時混合容器セットを示しており、上記第2実施形態とはボトル形状が異なるのみで他の点は共通であるので、同符号を付して詳細説明を省略する。なお、本実施形態は、特に点眼容器として好適に用いることができるものである。
【0052】
図8〜図10は本発明の第4実施形態に係る用時混合容器セットを示しており、特に用時溶解型点鼻容器として好適に用いることができるものである。バイアル瓶1並びにその栓構造、及び、ボトル2については上記第1実施形態と同様であるので、同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0053】
本実施形態のボトル2の口部22には、円筒状の第1キャップ構成体51と円筒状の第2キャップ構成体52とにより主構成されるキャップ50が装着されており、液体成分を充填したボトル2の輸送時や保管時等においてはキャップ50によって口部22を気密状かつ液密状に密封する一方、用時においてはキャップ50をバイアル瓶1との接続アダプタとして用いて容易かつ確実に2剤混合作業を行えるようにしている。
【0054】
第1キャップ構成体51は、ボトル口部22の外周側に螺着される円筒状の第1筒部51aと、該第1筒部51aに連設された円筒状の第2筒部51bと、第2筒部51bの軸方向先端側に連設された円筒状の第3筒部51cと、該第3筒部51cの軸方向先端側に連設された略カップ状のホルダー部51dとにより主構成されている。第1筒部51aの内周面にはボトル口部外周のねじ部22aに螺合するねじ部が設けられている。第2筒部51bの内径及び外径はボトル口部22の内径よりも小径となされており、図示例においては第2筒部51bの基端部はボトル口部22内に突入されている。第1筒部51aと第2筒部51bとはフランジ部51eを介して一体的に接続されており、このフランジ部51eの下面は、ボトル口部22の口上面に対向している。第1キャップ構成体51とボトル口部22との間の液密性並びに気密性を確保するために、フランジ部51eとボトル口部22との間にゴムパッキン53が介装されている。
【0055】
第3筒部51cは、バイアル瓶1の口部4に外嵌可能に構成されているとともに、第3筒部51cを口部4に外嵌したときに、口部4のフランジ部7の基端部に軸方向に係合する係合凸部54が第3筒部51cの内周面に設けられている。また、第3筒部51cのバイアル瓶口部4への外嵌を円滑に行わせるために、第3筒部51cには、図8及び図9に示すようにスリット55が形成され、第3筒部51cの周方向所定部位が径方向外方に弾性変形し得るようになっている。上記ホルダー部51dは、バイアル瓶1の肩部並びに胴部形状に適合する形状となされ、第3筒部51cを口部4に外嵌したときに、ホルダー部51dの内周面によりバイアル瓶1の上部側の外周面を保持し得るようになっている。
【0056】
第2キャップ構成体52は、バイアル瓶1の口部4に液密状かつ気密状に内嵌される円筒状の接続口部52aと、該接続口部52aに連設され且つ前記第2筒部51bに軸方向摺動可能に内嵌される円筒状のジョイント部52bと、上記第2筒部51bの軸方向基端部に内嵌される有底円筒状のプラグ52cと、接続口部52aの軸方向基端部から径方向外方に向けて形成されたフランジ部52dとにより主構成されている。これら構成要素のうち、プラグ52cのみが別体に構成されており、他の構成要素は一体成形されている。また、プラグ52cの先端部とジョイント部52bの基端部とは当接されている。なお、プラグ52cをジョイント部52bに一体成形することも可能である。また、フランジ部52dや接続口部52aを別部材構成として適宜組み合わせることも可能である。
【0057】
第2キャップ構成体52は、第1及び第2キャップ構成体51,52によりボトル2の内部空間を外気から密封する第1位置(図8参照)から、第1位置よりもボトル2の軸方向内方に位置する第2位置(図10(d)参照)に向けて第1キャップ構成体51に対して相対的に移動可能であって、第2キャップ構成体52が第2位置にあるとき、第2キャップ構成体52の接続口部52aに接続されたバイアル瓶1の内部空間とボトル2の内部空間とを連通させる連通路がキャップ50内に形成されるようになっている。
【0058】
即ち、プラグ52cの周壁にはその内外に貫通する開口部56が設けられており、第2キャップ構成体52が第2位置に移動すると、プラグ52cの開口部56が第2筒部51bの基端部よりも下方に露呈して、上記連通路が開成されるようになっている。一方、第2キャップ構成体52が第1位置にあるときは、プラグ52cの開口部56は第2筒部51bの下端部よりも上方に収納された状態であり、このプラグ52cにより上記連通路を閉塞し得るようになっている。
【0059】
また、第2キャップ構成体52のフランジ部52dは、第1キャップ構成体51の第3筒部51cに内嵌されている。そして、第2キャップ構成体52が第1位置にあるとき、フランジ部52dは上記係合凸部54に軸方向に係合することで、第2キャップ構成体52の第2位置への移動が防止されている。上記したように、第3筒部51cの周方向所定部位は径方向外方へ弾性変形可能であるため、接続口部52aに接続したバイアル瓶1を強く押し込むと、フランジ部52dによって第3筒部51cが強制的に径方向外方へ押し拡げられ、フランジ部52dと係合凸部54との係合が解除されるので、第2位置への相対移動が可能となる。
【0060】
なお、上記ホルダー部51dの先端部には、カバーキャップ45が装着されており、第1キャップ構成体51や第2キャップ構成体52の内面が汚染されることを防止している。
【0061】
次に、図10を参照して上記用時混合容器セットの混合工程を説明する。
【0062】
工程(a)は製品の納入形態、即ち、輸送時や保管時の状態を示している。使用する際には、まず、工程(b)に示すようにバイアル瓶1の口部4から蓋部材6並びに栓体5を取り外すとともに、ボトル2のカバーキャップ45を取り外す。次に、工程(c)に示すようにボトル2を上下反転して、接続口部52aをバイアル瓶1の口部4内に押し込み、両容器1,2を接続する。次に、ボトル2をさらに押し込むと、工程(d)〜(e)に示すように、第2キャップ構成体52が第1キャップ構成体51に対して相対的に軸方向に移動して、プラグ52cの開口部56がボトル内部空間に露呈して、キャップ50内に、バイアル瓶1の内部空間とボトル2の内部空間とを連通させる連通路が形成され、ボトル2内の液体成分が連通路を介してバイアル瓶1内に流入する。
【0063】
十分に固体成分と液体成分との混合を行った後、工程(f)に示すように全体を上下反転させてボトル2を下方側に且つバイアル瓶1を上方側に位置させると、混合液剤がすべてボトル2内に流入する。そして、工程(g)に示すように、ホルダー部51dを把持して第1キャップ構成体51全体を回転操作することでボトル口部22からキャップ50をバイアル瓶1とともに取り外す。なお、工程(d)から工程(g)までの作業はホルダー部51dを把持して行うことができ、一連の操作の簡略化と迅速化を図ることができる。
【0064】
そして、工程(h)に示すように、別途用意しておいたポンプスプレー装置などの吐出装置50をボトル口部22に装着することによって、混合前は液体成分用容器として用いたボトル2を吐出容器として用いることが可能となる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、用時において第1容器と第2容器とを接続して固体成分と液体成分とを混合する際に、液体成分を零すことがなく、定められた混合比率で確実に混合液剤を生成することが可能であるとともに、衛生的に取り扱うことが可能となる。また、混合作業を行った後、混合液を第2容器内に収容し、この容器に吐出装置を装着して、スプレー容器などの吐出容器として流用することができ、梱包の小型化、廃棄物の削減を図りつつも用時混合を的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る用時混合容器セットを示す縦断面図であり、特に、(a)は溶解液容器並びにスプレー容器兼用の樹脂ボトルを示し、(b)はバイアル瓶を示す。
【図2】同用時混合容器セットの樹脂ボトルの正面図である。
【図3】同用時混合容器セットの用時混合工程を示す工程図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る用時混合容器セットを示す縦断面図であり、特に、(a)は吐出装置である吐出ノズルを示し、(b)はバイアル瓶を示し、(c)は溶解液容器並びに耳鼻科用薬液容器兼用の樹脂ボトルを示す。
【図5】同用時混合容器セットの用時混合工程を示す工程図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る用時混合容器セットを示す縦断面図であり、特に、(a)は吐出装置である吐出ノズルを示し、(b)はバイアル瓶を示し、(c)は溶解液容器並びに点眼用薬液吐出容器兼用の樹脂ボトルを示す。
【図7】同用時混合容器セットの用時混合工程を示す工程図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る用時混合容器セットを示す縦断面図であり、特に、(a)は溶解液容器並びにスプレー容器兼用の樹脂ボトルを示し、(b)はバイアル瓶を示す。
【図9】同用時混合容器セットの樹脂ボトルの正面図である。
【図10】同用時混合容器セットの用時混合工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 バイアル瓶(第1容器)
2 ボトル(第2容器)
4 バイアル瓶の口部(第1の口部)
5 栓体
22 ボトル口部(第2の口部)
30 キャップ
31 第1キャップ構成体
31c 係止片(係止部)
31e 内筒部
31g プラグ
31h 接続リブ
32 第2キャップ構成体
32c 係止片
32d 解除部
32f ロック部
41 開口部
44 ストッパー
50 キャップ
51 第1キャップ構成体
51a 第1筒部
51b 第2筒部
51c 第3筒部
52 第2キャップ構成体
52c プラグ
52d フランジ部
54 係合凸部

Claims (10)

  1. 第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に離脱可能に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の第2の口部に装着されるキャップとを備え、
    前記キャップは、第2の口部に液密状に装着される第1キャップ構成体と、該第1キャップ構成体に液密状に嵌合するとともに第1の口部に液密状に接続可能な接続口部を有する第2キャップ構成体とを備え、
    該第2キャップ構成体は、第1及び第2キャップ構成体により第2容器の内部空間を外気から密封する第1位置から、該第1位置よりも第2容器の軸方向内方に位置する第2位置に向けて第1キャップ構成体に対して相対的に移動可能であり、
    第2キャップ構成体が第2位置にあるとき、第2キャップ構成体の接続口部に接続された第1容器の内部空間と第2容器の内部空間とを連通させる連通路が前記キャップ内に形成されることを特徴とする用時混合容器セット。
  2. 請求項1記載の用時混合容器セットにおいて、第1キャップ構成体は、第2キャップ構成体が第1位置にあるときは第2の口部に離脱不能に係合するとともに、第2キャップ構成体が第2位置にあるときは第2の口部に対する前記係合が解除されることを特徴とする用時混合容器セット。
  3. 請求項1記載の用時混合容器セットにおいて、第1キャップ構成体は、第2の口部に対する軸方向移動を阻止するように第2の口部に係脱自在に係合する係止部を備え、第2キャップ構成体は、その第1位置にあるときに前記係止部が第2の口部に係合するように係止部を強制的に押さえ付けるロック部と、その第2位置にあるときに前記係合を解除させる方向に前記係止部を移動させるように該係止部に係合する解除部とを備えていることを特徴とする用時混合容器セット。
  4. 請求項1,2又は3に記載の用時混合容器セットにおいて、第1キャップ構成体は、第2口部の軸方向外方に向けて突出する内筒部と、該内筒部の先端に固定されたプラグとを備え、該プラグの外径は第1の口部の内径よりも小径であり、該プラグと内筒部との間には開口部が設けられており、前記接続口部は第1の口部に内嵌されるものであり、前記内筒部は前記接続口部に内嵌され、前記第2キャップ構成体が第1位置にあるとき前記接続口部の先端部に前記プラグが液密状に内嵌されて前記連通路が閉じられ、第2キャップ構成体が第2位置にあるとき前記プラグは接続口部から離脱されて前記連通路が形成されることを特徴とする用時混合容器セット。
  5. 請求項4記載の用時混合容器セットにおいて、前記プラグは内筒部とは別体に成形され、該プラグが内筒部に軸方向先端側から取付固定され、該プラグの外周縁が第2キャップ構成体の接続口部の先端面に係合していることを特徴とする用時混合容器セット。
  6. 請求項4記載の用時混合容器セットにおいて、前記プラグと内筒部とが一体成形され、プラグと内筒部とは周方向に離間して複数設けられた接続リブを介して一体的に接続され、複数の接続リブの間が前記開口部とされることを特徴とする用時混合容器セット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の用時混合容器セットにおいて、第2キャップ構成体が第1位置から第2位置へ移動することを規制するように第2キャップ構成体に当接するストッパーが取り外し可能に設けられていることを特徴とする用時混合容器セット。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の用時混合容器セットにおいて、第2キャップ構成体の接続口部は第1の口部に内嵌されるものであり、第2キャップ構成体は、接続口部の径方向外方に位置しかつ軸方向先端側に向けて延設された係止片をさらに備え、第1の口部には径方向外方に突出するフランジ部が設けられ、前記係止片は、接続口部を第1の口部に内嵌したときにフランジ部の基端側周縁に軸方向に係合することを特徴とする用時混合容器セット。
  9. 請求項1記載の用時混合容器セットにおいて、
    第1キャップ構成体は、第2の口部の外周側に装着される第1筒部と、該第1筒部に連設された第2筒部とを備え、該第2筒部の内径は第2の口部の内径よりも小さくなされており、
    第2キャップ構成体は第2筒部の基端部に内嵌されるプラグを備え、該プラグは、前記第2キャップ構成体が第1位置にあるとき前記プラグにより前記連通路を閉塞し、かつ、第2キャップ構成体が第2位置にあるとき前記連通路を形成するように構成されていることを特徴とする用時混合容器セット。
  10. 請求項9記載の用時混合容器セットにおいて、第1キャップ構成体は、第2筒部の先端側に連設された第3筒部をさらに備え、第2キャップ構成体の接続口部は第1の口部に内嵌されるものであり、第2キャップ構成体は、接続口部の基端部から径方向外方に向けて形成されたフランジ部をさらに備え、該フランジ部は前記第3筒部に内嵌され、第3筒部の内周面には、第2キャップ構成体が第1位置から第2位置へ移動することを防止するように前記フランジ部に軸方向に係合する係合凸部が設けられるとともに、第3筒部は、係合凸部とフランジ部との前記係合が解除されるように径方向外方へ弾性変形可能であることを特徴とする用時混合容器セット。
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