JP2004017626A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ温度の均一化を早期に図り、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】光源1からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズ4を備え、像坦持体5に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプ11又はヒートプレートがレンズ4の光束の通らない面に接するように配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光源1からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズ4を備え、像坦持体5に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプ11又はヒートプレートがレンズ4の光束の通らない面に接するように配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを備え、像坦持体に光束を導いて書き込む電子写真方式の記録装置である画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8はこの種の画像形成装置の一例を示す。図において1は光源、2はコリメートレンズ、3はポリゴンミラー、4は2個構成のfθレンズ、5は像坦持体(感光体ドラム)、6はシリンダレンズ、7は折り返しミラー、8はミラー、9は同期検知部材である。この画像形成装置においては、その光書き込みのために、光源1から光束を像坦持体5上に所定のビーム径になるようにレンズ4を用いている。そして、この画像形成装置においては、ポリゴンミラー3を回転駆動する図示しないポリゴンモータや、装置本体内の発熱源によって、レンズ4が熱変形を起こすことが知られている。昨今の高速化、小型化、マルチビーム化、カラー化や、また更にはレンズ4の樹脂化など、精度良くビームを書き込むために前記レンズの熱変形によるビーム位置ずれは深刻な課題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなレンズ4の熱変形によるビーム位置ずれを防止するために、従来から、ポリゴンモータの断熱や冷却、あるいはレンズ4の温度検知手段によって書き込み周波数を補正し、精度向上を狙った発明は開示されている。しかしながら、たとえばレンズ全体が均一の温度になるための時間がかかると、検知した温度と実際の内部屈折率の変化とが合致せず、有効な対策とはならない。また、従来から光学ハウジングをマグネシウム合金などの熱伝導率の高い材質で構成することも提案されているが、より早くレンズの温度を均一化するためにはより工夫が必要である。
【0004】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、レンズ温度の均一化を早期に図り、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプ又はヒートプレートがレンズの光束の通らない面に接するように配置されていることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1において、ヒートパイプ又はヒートプレートが、レンズの長手方向にわたって配置されていることを特徴とする。
【0006】
請求項3に記載の発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプがレンズの光束の通らない面にそれぞれ接するように複数個配置されているとともに、各レンズのヒートパイプ間が熱伝達経路により連結されていることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項3において、熱伝達経路が、複数設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項5に記載の発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートプレートがレンズの光束の通らない面に接するように少なくとも1個配置されていることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項5において、ヒートプレートが、レンズの光束の通らない面に相対向して配置されていることを特徴とする。尚、前記請求項において、ヒートパイプ又はヒートプレートが、レンズの光束の通らない面の中で最大投影面を覆うよう配置されるようにしてもよい。またレンズが、プラスチック成型されたレンズであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。以下に示す実施の形態において、図8に示した従来の装置と同様の構成部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として相違する部分について説明することとする。
【0009】
図1は実施の形態1を示し、この実施の形態ではヒートパイプ11が像坦持体5に近い側にあるレンズ4の光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートパイプ11は真空状態にしたパイプの中に適量の作動液とその還流を促進するグループを装備した熱伝導素子であり、機器等の放熱冷却用として広く利用されている。すなわち、ヒートパイプ11においては一端で加熱され、蒸発した作動液が圧力差によって他端に移動し、ここで冷却され凝縮し、この凝縮した作動液がグループにより加熱部に還流され、このサイクルを繰り返すことにより、熱は一端から他端へと移動する。このようにヒートパイプ11は金属などに比べ熱伝導率がきわめて高く、レンズ4の温度の均一化には最適である。前記のようなヒートパイプ11によって熱膨張しやすいレンズ4の長手方向の温度を均一化させることが可能となる。しかも、レンズ4としてプラスチック成型されたレンズを用いれば、より熱に対して変形余裕の少ないレンズの熱均一化を行うことが可能となり、書き込み位置精度が向上する。
【0010】
図2は実施の形態2を示し、この実施の形態ではヒートパイプ11の集合体であるヒートプレート12が像坦持体5に近い側にあるレンズ4の光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートプレート12はヒートパイプ11を複数個横に並べて格子状あるいは網状にしてなるもの(ヒートパイプ11の集合体)であり、ヒートパイプ11と同様な機能を有する。この実施の形態では、ヒートプレート12はレンズ4の上面にその最大投影面を覆うように配置されている。このようなヒートプレート12を用いることにより、レンズ4の長手方向の温度を均一化させることがより効果的になる。
【0011】
図3は実施の形態3を示し、この実施の形態ではヒートパイプ13,14が2個のレンズ4の、それぞれ光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置され、該レンズの温度を均一化するようになっている。この実施の形態では像坦持体5に近い側にあるレンズ4だけでなく、ポリゴンミラー3に近い側にあるレンズ4も同様にその長手方向の温度が均一化される。
【0012】
図4は実施の形態4を示し、この実施の形態ではヒートパイプ16,17が2個のレンズ4の、それぞれ光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置されているとともに、これらヒートパイプ16,17の中間部が熱伝達経路としての例えばヒートパイプ18により連結され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートパイプ18は熱伝達経路の一例であり、両パイプ16,17間の熱伝達を可能とするものであれば、必ずしもヒートパイプでなくともよい。この実施の形態ではヒートパイプ18で連結されたヒートパイプ16,17を介して2個のレンズ4間の温度差が少なくなってほぼ同温度に保たれ、その長手方向の温度が均一化される。そのため、2個のレンズ4の温度上昇による変形を均一化させることが可能となる。
【0013】
図5は実施の形態5を示し、この実施の形態ではヒートパイプ21,22が2個のレンズ4の、それぞれ光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置されているとともに、これらヒートパイプ21,22の両端部が熱伝達経路としての例えばヒートパイプ23,24により連結され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートパイプ23,24が熱伝達経路の一例である点は前記した通りである。実施の形態4によって、前記のようにそれぞれのレンズ4の長手方向の温度が均一化し、かつその温度がほぼ同温度に保たれるが、この実施の形態のように連結部としてのヒートパイプ23,24が複数設けられることでより早く2個のレンズ4の温度が均一化されるとともに、レンズ間の長手方向の温度差が最小限にされる。
【0014】
図6は実施の形態6を示し、この実施の形態ではヒートプレート26が2個のレンズ4の光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置されている。このヒートプレート26の場合も、実施の形態2で説明したヒートプレート12と同様にレンズ4の長手方向の温度が均一化される。しかも、1個のヒートプレート26で2個のレンズ4の上面にその最大投影面を覆うように配置されているので、レンズ4間の温度差がより効果的に少なくなり、それぞれのレンズ温度の均一化が可能になる。
【0015】
図7は実施の形態7を示し、この実施の形態では実施の形態6のヒートプレー26に加え、さらにもう1個のヒートプレート27がレンズ4の光束の通らない下面に接するようにその長手方向にわたって、ヒートプレー26と相対向して配置されている。このように2個のレンズ4の上下両面にヒートプレート26,27を設け、上下両面から該レンズの長手方向の温度の均一化を行うことで、より早く、より小さい温度差を実現することが可能となり、効果を高めることができる。このような効果は、レンズ4をガラスに比べ熱膨張率の高い樹脂製とした場合に特に有効である。樹脂製のレンズであれば、より熱に対して変形余裕の少ないレンズの熱均一化を行い、書き込み位置精度を向上することが可能となる。
【0016】
前記各実施の形態は好ましい一例を示したにすぎず、実際の実施に際して請求項に記載した技術的事項の範囲内で種々の設計的な変更や修正ができることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記のように光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプ又はヒートプレートが前記レンズの光束の通らない面に接するように配置されているので、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる。請求項2の発明は、ヒートパイプ又はヒートプレートが、レンズの長手方向にわたって配置されているので、前記の効果に加えて、熱膨張しやすい方向に効果的に熱の均一化を図ることができる。
【0018】
請求項3の発明は、前記のように光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプが前記レンズの光束の通らない面にそれぞれ接するように複数個配置されているとともに、各レンズのヒートパイプ間が熱伝達経路により連結されているので、レンズ間の温度差を少なくして、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる。請求項4の発明は、熱伝達経路が、複数設けられているので、前記の効果に加えて、より早く均一化するとともに、レンズ間の長手方向の温度差を最小限にすることができる。
【0019】
請求項5の発明は、前記のように光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートプレートが前記レンズの光束の通らない面に接するように少なくとも1個配置されているので、ヒートプレートによって複数個のレンズ間の温度差を少なくして、それぞれのレンズ温度の均一化が可能となり、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる。請求項6の発明は、ヒートプレートが、レンズの光束の通らない面に相対向して配置されているので、前記の効果に加えて、両面から均一化を行うことで、より早く、より小さい温度差を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す斜視図である。
【図2】実施の形態2を示す斜視図である。
【図3】実施の形態3を示す斜視図である。
【図4】実施の形態4を示す斜視図である。
【図5】実施の形態5を示す斜視図である。
【図6】実施の形態6を示す斜視図である。
【図7】実施の形態7を示す斜視図である。
【図8】従来の画像形成装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光源 2 コリメートレンズ
3 ポリゴンミラー 4 fθレンズ
5 像坦持体(感光体ドラム) 6 シリンダレンズ
7 折り返しミラー 8 ミラー
9 同期検知
11,13,14,16,17,21,22 ヒートパイプ
18,23,24 ヒートパイプ(熱伝達経路)
12,26,27 ヒートプレート
【発明の属する技術分野】
この発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを備え、像坦持体に光束を導いて書き込む電子写真方式の記録装置である画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8はこの種の画像形成装置の一例を示す。図において1は光源、2はコリメートレンズ、3はポリゴンミラー、4は2個構成のfθレンズ、5は像坦持体(感光体ドラム)、6はシリンダレンズ、7は折り返しミラー、8はミラー、9は同期検知部材である。この画像形成装置においては、その光書き込みのために、光源1から光束を像坦持体5上に所定のビーム径になるようにレンズ4を用いている。そして、この画像形成装置においては、ポリゴンミラー3を回転駆動する図示しないポリゴンモータや、装置本体内の発熱源によって、レンズ4が熱変形を起こすことが知られている。昨今の高速化、小型化、マルチビーム化、カラー化や、また更にはレンズ4の樹脂化など、精度良くビームを書き込むために前記レンズの熱変形によるビーム位置ずれは深刻な課題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなレンズ4の熱変形によるビーム位置ずれを防止するために、従来から、ポリゴンモータの断熱や冷却、あるいはレンズ4の温度検知手段によって書き込み周波数を補正し、精度向上を狙った発明は開示されている。しかしながら、たとえばレンズ全体が均一の温度になるための時間がかかると、検知した温度と実際の内部屈折率の変化とが合致せず、有効な対策とはならない。また、従来から光学ハウジングをマグネシウム合金などの熱伝導率の高い材質で構成することも提案されているが、より早くレンズの温度を均一化するためにはより工夫が必要である。
【0004】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、レンズ温度の均一化を早期に図り、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプ又はヒートプレートがレンズの光束の通らない面に接するように配置されていることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1において、ヒートパイプ又はヒートプレートが、レンズの長手方向にわたって配置されていることを特徴とする。
【0006】
請求項3に記載の発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプがレンズの光束の通らない面にそれぞれ接するように複数個配置されているとともに、各レンズのヒートパイプ間が熱伝達経路により連結されていることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項3において、熱伝達経路が、複数設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項5に記載の発明は、光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートプレートがレンズの光束の通らない面に接するように少なくとも1個配置されていることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項5において、ヒートプレートが、レンズの光束の通らない面に相対向して配置されていることを特徴とする。尚、前記請求項において、ヒートパイプ又はヒートプレートが、レンズの光束の通らない面の中で最大投影面を覆うよう配置されるようにしてもよい。またレンズが、プラスチック成型されたレンズであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。以下に示す実施の形態において、図8に示した従来の装置と同様の構成部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として相違する部分について説明することとする。
【0009】
図1は実施の形態1を示し、この実施の形態ではヒートパイプ11が像坦持体5に近い側にあるレンズ4の光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートパイプ11は真空状態にしたパイプの中に適量の作動液とその還流を促進するグループを装備した熱伝導素子であり、機器等の放熱冷却用として広く利用されている。すなわち、ヒートパイプ11においては一端で加熱され、蒸発した作動液が圧力差によって他端に移動し、ここで冷却され凝縮し、この凝縮した作動液がグループにより加熱部に還流され、このサイクルを繰り返すことにより、熱は一端から他端へと移動する。このようにヒートパイプ11は金属などに比べ熱伝導率がきわめて高く、レンズ4の温度の均一化には最適である。前記のようなヒートパイプ11によって熱膨張しやすいレンズ4の長手方向の温度を均一化させることが可能となる。しかも、レンズ4としてプラスチック成型されたレンズを用いれば、より熱に対して変形余裕の少ないレンズの熱均一化を行うことが可能となり、書き込み位置精度が向上する。
【0010】
図2は実施の形態2を示し、この実施の形態ではヒートパイプ11の集合体であるヒートプレート12が像坦持体5に近い側にあるレンズ4の光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートプレート12はヒートパイプ11を複数個横に並べて格子状あるいは網状にしてなるもの(ヒートパイプ11の集合体)であり、ヒートパイプ11と同様な機能を有する。この実施の形態では、ヒートプレート12はレンズ4の上面にその最大投影面を覆うように配置されている。このようなヒートプレート12を用いることにより、レンズ4の長手方向の温度を均一化させることがより効果的になる。
【0011】
図3は実施の形態3を示し、この実施の形態ではヒートパイプ13,14が2個のレンズ4の、それぞれ光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置され、該レンズの温度を均一化するようになっている。この実施の形態では像坦持体5に近い側にあるレンズ4だけでなく、ポリゴンミラー3に近い側にあるレンズ4も同様にその長手方向の温度が均一化される。
【0012】
図4は実施の形態4を示し、この実施の形態ではヒートパイプ16,17が2個のレンズ4の、それぞれ光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置されているとともに、これらヒートパイプ16,17の中間部が熱伝達経路としての例えばヒートパイプ18により連結され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートパイプ18は熱伝達経路の一例であり、両パイプ16,17間の熱伝達を可能とするものであれば、必ずしもヒートパイプでなくともよい。この実施の形態ではヒートパイプ18で連結されたヒートパイプ16,17を介して2個のレンズ4間の温度差が少なくなってほぼ同温度に保たれ、その長手方向の温度が均一化される。そのため、2個のレンズ4の温度上昇による変形を均一化させることが可能となる。
【0013】
図5は実施の形態5を示し、この実施の形態ではヒートパイプ21,22が2個のレンズ4の、それぞれ光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置されているとともに、これらヒートパイプ21,22の両端部が熱伝達経路としての例えばヒートパイプ23,24により連結され、該レンズの温度を均一化するようになっている。ヒートパイプ23,24が熱伝達経路の一例である点は前記した通りである。実施の形態4によって、前記のようにそれぞれのレンズ4の長手方向の温度が均一化し、かつその温度がほぼ同温度に保たれるが、この実施の形態のように連結部としてのヒートパイプ23,24が複数設けられることでより早く2個のレンズ4の温度が均一化されるとともに、レンズ間の長手方向の温度差が最小限にされる。
【0014】
図6は実施の形態6を示し、この実施の形態ではヒートプレート26が2個のレンズ4の光束の通らない上面に接するようにその長手方向にわたって配置されている。このヒートプレート26の場合も、実施の形態2で説明したヒートプレート12と同様にレンズ4の長手方向の温度が均一化される。しかも、1個のヒートプレート26で2個のレンズ4の上面にその最大投影面を覆うように配置されているので、レンズ4間の温度差がより効果的に少なくなり、それぞれのレンズ温度の均一化が可能になる。
【0015】
図7は実施の形態7を示し、この実施の形態では実施の形態6のヒートプレー26に加え、さらにもう1個のヒートプレート27がレンズ4の光束の通らない下面に接するようにその長手方向にわたって、ヒートプレー26と相対向して配置されている。このように2個のレンズ4の上下両面にヒートプレート26,27を設け、上下両面から該レンズの長手方向の温度の均一化を行うことで、より早く、より小さい温度差を実現することが可能となり、効果を高めることができる。このような効果は、レンズ4をガラスに比べ熱膨張率の高い樹脂製とした場合に特に有効である。樹脂製のレンズであれば、より熱に対して変形余裕の少ないレンズの熱均一化を行い、書き込み位置精度を向上することが可能となる。
【0016】
前記各実施の形態は好ましい一例を示したにすぎず、実際の実施に際して請求項に記載した技術的事項の範囲内で種々の設計的な変更や修正ができることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記のように光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプ又はヒートプレートが前記レンズの光束の通らない面に接するように配置されているので、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる。請求項2の発明は、ヒートパイプ又はヒートプレートが、レンズの長手方向にわたって配置されているので、前記の効果に加えて、熱膨張しやすい方向に効果的に熱の均一化を図ることができる。
【0018】
請求項3の発明は、前記のように光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプが前記レンズの光束の通らない面にそれぞれ接するように複数個配置されているとともに、各レンズのヒートパイプ間が熱伝達経路により連結されているので、レンズ間の温度差を少なくして、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる。請求項4の発明は、熱伝達経路が、複数設けられているので、前記の効果に加えて、より早く均一化するとともに、レンズ間の長手方向の温度差を最小限にすることができる。
【0019】
請求項5の発明は、前記のように光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートプレートが前記レンズの光束の通らない面に接するように少なくとも1個配置されているので、ヒートプレートによって複数個のレンズ間の温度差を少なくして、それぞれのレンズ温度の均一化が可能となり、レンズの温度上昇による変形を均一化させることができる。請求項6の発明は、ヒートプレートが、レンズの光束の通らない面に相対向して配置されているので、前記の効果に加えて、両面から均一化を行うことで、より早く、より小さい温度差を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す斜視図である。
【図2】実施の形態2を示す斜視図である。
【図3】実施の形態3を示す斜視図である。
【図4】実施の形態4を示す斜視図である。
【図5】実施の形態5を示す斜視図である。
【図6】実施の形態6を示す斜視図である。
【図7】実施の形態7を示す斜視図である。
【図8】従来の画像形成装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光源 2 コリメートレンズ
3 ポリゴンミラー 4 fθレンズ
5 像坦持体(感光体ドラム) 6 シリンダレンズ
7 折り返しミラー 8 ミラー
9 同期検知
11,13,14,16,17,21,22 ヒートパイプ
18,23,24 ヒートパイプ(熱伝達経路)
12,26,27 ヒートプレート
Claims (6)
- 光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプ又はヒートプレートが前記レンズの光束の通らない面に接するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
- ヒートパイプ又はヒートプレートが、レンズの長手方向にわたって配置されている請求項1記載の画像形成装置。
- 光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートパイプが前記レンズの光束の通らない面にそれぞれ接するように複数個配置されているとともに、各レンズのヒートパイプ間が熱伝達経路により連結されていることを特徴とする画像形成装置。
- 熱伝達経路が、複数設けられている請求項3記載の画像形成装置。
- 光源からの光束を所定のビームスポットに形成するレンズを複数個備え、像坦持体に光束を導いて書き込む画像形成装置であって、ヒートプレートが前記レンズの光束の通らない面に接するように少なくとも1個配置されていることを特徴とする画像形成装置。
- ヒートプレートが、レンズの光束の通らない面に相対向して配置されている請求項5記載の画像形成装置。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-06-20 JP JP2002180206A patent/JP2004017626A/ja active Pending
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