JP2004016725A

JP2004016725A - 超音波内視鏡

Info

Publication number: JP2004016725A
Application number: JP2002180086A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Tarumoto; 樽本　哲也
Original assignee: Pentax Corp
Current assignee: Pentax Corp
Priority date: 2002-06-20
Filing date: 2002-06-20
Publication date: 2004-01-22
Anticipated expiration: 2022-06-20
Also published as: JP4017925B2

Abstract

【課題】超音波プローブに入出力される信号を伝送するためのフレキシブル基板が湾曲部内で繰り返して屈曲されても、配線が断線し難くて耐久性の優れた超音波内視鏡を提供すること。
【解決手段】超音波プローブ３１に入出力される信号を湾曲部２内において伝送するための信号伝送部材としてフレキシブル基板４０が用いられた超音波内視鏡において、フレキシブル基板４０を、湾曲部２内において湾曲部２の軸線方向と平行な軸線回りにらせん状に巻いて配置した。
【選択図】　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、超音波プローブと光学観察用の観察窓とが挿入部の先端に併設された超音波内視鏡に関する。
【０００２】
【従来の技術】
超音波内視鏡においては、超音波プローブに入出力される信号を伝送するための信号伝送部材を挿入部内に挿通配置する必要があり、近年は、湾曲部内においては信号伝送部材としていわゆるフレキシブル基板が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
超音波内視鏡は、一般の内視鏡と同様に、挿入部の先端近傍部に形成された湾曲部を手元側の操作部からの遠隔操作によって上下及び左右方向に任意に屈曲させて、挿入及び誘導を容易に行うことができるようになっている。
【０００４】
しかし、超音波プローブに入出力される信号を伝送するための信号伝送部材であるフレキシブル基板は断面形状が平板状なので、板面に沿う方向等に湾曲部内で繰り返して屈曲されると折れ曲がりができて配線が断線する恐れがある。
【０００５】
そこで本発明は、超音波プローブに入出力される信号を伝送するためのフレキシブル基板が湾曲部内で繰り返して屈曲されても、配線が断線し難くて耐久性の優れた超音波内視鏡を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の超音波内視鏡は、挿入部を形成する可撓管部の先端に遠隔操作によって屈曲する湾曲部が連結されて、超音波信号を発受信するための超音波プローブと光学観察を行うための観察窓とが湾曲部より先端側の部分に配置され、超音波プローブに入出力される信号を湾曲部内において伝送するための信号伝送部材としてフレキシブル基板が用いられた超音波内視鏡において、フレキシブル基板を、湾曲部内において湾曲部の軸線方向と平行な軸線回りにらせん状に巻いて配置したものである。
【０００７】
なお、フレキシブル基板が湾曲部の外壁の内側に沿って配置されていてもよく、或いは、フレキシブル基板が、湾曲部に挿通配置されている処置具挿通チャンネルの外面に沿って配置されていてもよい。
【０００８】
また、フレキシブル基板が複数枚並列に並べて配置されていてもよく、フレキシブル基板として、巻き方向と巻き径の相違する複数のフレキシブル基板が混在していてもよい。
【０００９】
また、フレキシブル基板に保護用チューブが被覆されていてもよく、フレキシブル基板が複数枚重ね合わされて配置されていても差し支えない。
【００１０】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図２は超音波内視鏡を示しており、体腔内に挿入される可撓管部１の先端に遠隔操作によって屈曲する湾曲部２が連結されて、その湾曲部２の先端に先端部本体３が連結されている。先端部本体３の先端側半部は超音波走査部３ａになっていて、基端側半部は光学観察部３ｂになっている。
【００１１】
可撓管部１の基端に連結された操作部５には、湾曲部２を屈曲操作するための湾曲操作ノブ６等が配置されている。湾曲部２は、上下左右の全方向に屈曲自在であり、図２には、上方向に途中まで屈曲した状態が二点鎖線で図示されている。
【００１２】
可撓管部１内と湾曲部２内の全長にわたって、処置具を挿通するための処置具挿通チャンネル１０が挿通配置されており、処置具挿通チャンネル１０への処置具類の挿入口７が、操作部５の下端部に斜め上方に向けて突出配置されている。
【００１３】
操作部５に連結された第１の連結可撓管８の先端には、図示されていないビデオプロセッサに接続されるビデオ信号コネクタ部８１とライトガイドコネクタ部８２とが並んで設けられ、第２の連結可撓管９の先端には、図示されていない超音波信号処理装置に接続される超音波信号コネクタ部９１が設けられている。
【００１４】
図１及び図３は挿入部の先端部分を示しており、３１は、超音波走査部３ａに配置されてセクタ走査により超音波信号を発受信するコンベックスタイプの超音波プローブである。
【００１５】
３２、３３及び３４は、光学観察部３ｂに配置された観察窓、照明窓及び処置具突出口、２１は湾曲操作ワイヤである。光学観察部３ｂには、その他にも、光学観察のための対物光学系及び光学観察像を撮像するための固体撮像素子や、光学観察範囲を照明するためのライトガイドファイババンドルの射出端等が内蔵されている。
【００１６】
先端部本体３の後端から湾曲部２内には、超音波プローブ３１に入出力される信号を超音波信号コネクタ部９１との間で伝送するための配線が施されたフレキシブル基板４０が配置されている。なお、図１においては、フレキシブル基板４０以外の湾曲部２内の部材は図示が省略されている。
【００１７】
この実施例のフレキシブル基板４０は、湾曲部２内において湾曲部２の外壁の内側に沿って（外壁との間に僅かに隙間をあけて）湾曲部２の軸線周りにらせん状に巻いて配置されていて、可撓管部１内において信号ケーブル４１に接続されている。
【００１８】
その結果、湾曲部２が色々な方向に繰り返し屈曲操作されても、その内部に挿通配置されているフレキシブル基板４０に折れ曲がりができ難く、フレキシブル基板４０に施された配線が断線し難い。
【００１９】
フレキシブル基板４０の先端部分４０ａは、図３におけるＩＶ−ＩＶ断面を示す図４にも示されるように、先端部本体３の後端から湾曲部２の外壁に近い位置に平板状に延出している。それにより、処置具挿通チャンネル１０を湾曲部２の軸線位置から離れた位置に配置して、処置具突出口３４までの偏位量を大きく設定し、処置具を斜め前方に向けて無理なく突出させることができる。
【００２０】
図４に示される３６、３７、３８及び３９は、撮像素子、ライトガイド、送気送水パイプ及びバルーン内への送排水用パイプである。
なお、フレキシブル基板４０の先端部分４０ａは、図５に示されるように、湾曲部２の外壁のカーブに沿って円弧状に配置してもよい。
【００２１】
図６は、本発明の第２の実施例を示しており、湾曲部２の軸線方向と平行に湾曲部２内に挿通配置された処置具挿通チャンネル１０の外面に沿って、フレキシブル基板４０をらせん状に巻き付けて配置したものである。このようにしても、第１の実施例と同様に、フレキシブル基板４０の配線が屈曲に対して優れた耐久性を有する。
【００２２】
図７は、フレキシブル基板４０を複数枚並列に並べてそれらを湾曲部２内においてらせん状に配置した本発明の第３の実施例、図８は、巻き方向と巻き径の相違する二種類のフレキシブル基板４０，４０′を二重巻き状に配置した第４の実施例である。
【００２３】
これらの実施例の超音波内視鏡は、光学観察方向が先端部本体３の前方に向けられて、超音波走査方向が先端部本体３の軸線周りに向けられたいわゆるラジアル走査を行うタイプであって、先端部本体３の軸線周りに多数のフレキシブル基板４０が延出するので、それらを並列に並べてらせん状に巻いた状態に配置することにより、屈曲に対する優れた耐久性を得ることができる。
【００２４】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、フレキシブル基板４０に保護用チューブ等を被覆してもよく、フレキシブル基板４０を複数枚重ね合わせて配置しても差し支えない。
【００２５】
【発明の効果】
本発明によれば、超音波プローブに入出力される信号を湾曲部内において伝送するためのフレキシブル基板を、湾曲部の軸線方向と平行な軸線回りにらせん状に巻いて配置したことにより、湾曲部内において繰り返して屈曲されても配線が断線し難くて優れた耐久性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の略示透視図である。
【図２】本発明の第１の実施例の超音波内視鏡の全体側面図である。
【図３】本発明の第１の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の側面部分断面図である。
【図４】本発明の第１の実施例の超音波内視鏡の図３におけるＩＶ−ＩＶ断面図である。
【図５】本発明の第１の実施例の超音波内視鏡のフレキシブル基板の先端部分の変形例を示す図３におけるＩＶ−ＩＶ断面に相当する部分の断面図である。
【図６】本発明の第２の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の側面部分断面図である。
【図７】本発明の第３の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の略示透視図である。
【図８】本発明の第４の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の略示透視図である。
【符号の説明】
２　湾曲部
３　先端部本体
１０　処置具挿通チャンネル
３１　超音波プローブ
４０　フレキシブル基板

Claims

挿入部を形成する可撓管部の先端に遠隔操作によって屈曲する湾曲部が連結されて、超音波信号を発受信するための超音波プローブと光学観察を行うための観察窓とが上記湾曲部より先端側の部分に配置され、上記超音波プローブに入出力される信号を上記湾曲部内において伝送するための信号伝送部材としてフレキシブル基板が用いられた超音波内視鏡において、
上記フレキシブル基板を、上記湾曲部内において上記湾曲部の軸線方向と平行な軸線回りにらせん状に巻いて配置したことを特徴とする超音波内視鏡。
上記フレキシブル基板が上記湾曲部の外壁の内側に沿って配置されている請求項１記載の超音波内視鏡。
上記フレキシブル基板が、上記湾曲部に挿通配置されている処置具挿通チャンネルの外面に沿って配置されている請求項１記載の超音波内視鏡。
上記フレキシブル基板が複数枚並列に並べて配置されている請求項１、２又は３記載の超音波内視鏡。
上記フレキシブル基板として、巻き方向と巻き径の相違する複数のフレキシブル基板が混在している請求項１、２、３又は４記載の超音波内視鏡。
上記フレキシブル基板に保護用チューブが被覆されている請求項１、２、３、４又は５記載の超音波内視鏡。
上記フレキシブル基板が複数枚重ね合わされて配置されている請求項１、２、３、４、５又は６記載の超音波内視鏡。