JP2004016418A - 生体情報の測定機能付き携帯電話 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザが必要とするサービスに対応して送信モードを設定する。緊急のサービスを必要とするときには、第1の送信モードで、生体情報をサービス提供者に送信する。第1の送信モードは電話網による通話である。蓄積されたデータからの診断を得るために生体情報を送信する場合には、パケット交換網による第2の送信モードで送信する。在宅の病人と看護人の間のように、近距離通信の場合には、例えば、赤外線インタフェースや無線インタフェースのような専用のインタフェースを用いた、ネットワークを介さない第3の送信モードで送信する。第2、第3の送信モードは、自動送信および手動送信のうち、任意に選択された方法で実施される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機に関し、特に、発汗、脈拍、体温などの生体情報を測定して送信する生体情報測定機能付き携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロプロセッサの高速化、メモリの小型、大容量化によって、多様なプログラムが組み込まれた廉価な小型電子装置が広く使用されるようになっている。特に、携帯電話はユーザが何処にいても情報の交換ができるという利点とその低価格のために多くの人々に愛用されるようになっている。
【0003】
それと共に、携帯電話の優れた携帯性と通信機能を種々の分野の中に採り入れる仕方を模索する傾向が出始めている。その一つの現れが、携帯電話を保健・医療に利用するという試みである。
【0004】
従来の保健・医療においては、患者が病院に通わなければ診察を受けることができない。また、テレビ電話などのネットワークを用いた診察においても、医者と患者両者の都合のいい時間に、両者ともカメラやディスプレイの前にいなければならないという、時間的制約およびネットワーク環境上の制約あった。
そのような保健・医療システムでは、医者、患者ともに自由な時間が奪われる可能性があり、医者、患者ともに自分の都合のいい時間、場所において診察できるシステムが望まれている。
【0005】
そればかりでなく、患者の、不定期に、突発的に発生する発作に対する医師の診断は、発作を起こしている現在の容態を診察しなければ行うことができない場合がある。例えば、不整脈は、患者がそれを自覚して医師の診断を仰ぐとき、医師と対面しているそのときに不整脈の発作がなければ、医師は診断をすることができない場合がある。
【0006】
また、成人病のように、患者の日常的な勤務の間における患者の生理的情報が病状の判断に重要である場合においても、設備が整った病院で医師と対面しなければ診断を受けることができないという保健・医療環境は、改善されなければならない1つの課題である。
【0007】
このような課題を解決するための発明が特開2002−102179に記載されている。この発明は容態測定機能付き携帯電話の発明である。この携帯電話は、人体の心拍数、体温、血圧、心電図などの容態を必要に応じて常時測定し、異常が認められた場合には、測定結果を携帯電話機能により外部に通報することができる機能を備えている。以下の記述において、この従来技術を公報記載技術と記す。
【0008】
この携帯電話は、本体とセンサを備えている。本体は、通常の携帯電話の機能を有する携帯電話機能部と、容態測定機能を備えた容態測定機能部と、携帯電話機能部と容態測定機能部とを相互に接続するインタフェース部とを備えている。センサは、容態測定機能部に容態データを提供する。容態測定機能部は、センサが提供する容態データを収集して、収集された容態データに異常が検出されたとき、その異常の情報を、携帯電話機能部を介して外部に通報する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前掲の公報記載技術は、携帯電話のもつ携帯性と通信機能を保健・医療に用いることを意図した発明である。しかし、この発明は、生体情報の測定機能付き携帯電話そのものの発明で、この携帯電話を保健・医療システムの仕組みの中に組み込むために、すなわち、実社会の、専門の設備、技術、情報を保持しているサイトに、検出された異常を通報し、およびそれらのサイトから必要かつ充分なサービス(多くの場合には有料の)を受けるために必要な技術に関する記述が不足しているように考えられる。
【0010】
例えば、ユーザは、異常な生体情報を通報するとき、その通報によってどのようなサービスを受けたいかは場合によって異なる。例えば、その通報によって緊急のサービスを受けたい場合もあるし、または、一定期間の生体情報を蓄積して、その蓄積された情報に基づく判断に従ったサービスを受けたい場合もある。このように、ユーザが必要とするサービスの内容によって通報の仕方も通報の内容も異なるのが普通である。したがって、ユーザが必要とするサービスに適合した生体情報の送信の仕方を、予め、携帯電話に覚え込ませておくことが、生体情報を有効に用いるために大切なことである。
【0011】
さらに、ユーザが現在の生体情報を送信しようとするとき、当該携帯電話が基地局の無線通信圏外の位置にいる場合がある。または、通報すべき生体情報の情報量が携帯電話機に内蔵されているメモリ容量を超える場合もあり得る。
また、在宅の病人の容態を示す情報を、携帯電話を用いて、自動的に、同居している看護人に知らせたい場合がある。このような近距離通信の場合に、いちいち、電話網やパケット交換網を用いないで、手軽に通信をすることが望まれる。
【0012】
このような事態は、公報記載の携帯電話を実際に使用するときには、日常的に起こり得ることである。
【0013】
本発明の目的は、実社会における保健・医療システムの仕組みの中に組み込むことができる生体情報の測定機能付き携帯電話を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
生体情報測定機能付き携帯電話は、生体情報取得部において生体情報を取得し、そのデータをサービスセンタや他の携帯電話端末に随時送信することによって、ユーザは、きめこまやかなサービスや新しいアプリケーションを享受することができる。携帯電話端末には、発汗、脈拍、体温などの生体情報データを測定する装置が取り付けられ、そこで取得したデータを、通話、web、メールなどの手段を用いて随時送信する。サービス提供者は、そのデータを受信し、データ送信者のニーズに合わせたサービスを随時提供する。
【0015】
本発明の生体情報測定機能付き携帯電話端末のデータ処理部は、生体情報を送信するために必要な送信情報(送信先のIDや、パケット通信の場合にはヘッダの作成に必要な情報)を送信基準に関連させて予め登録する送信情報登録プログラムと、送信モード切替プログラムを備えている。ここで、送信基準とは、測定された生体情報を、送信すべきか否かを判定する基準である。このように、送信情報を送信基準に関連させて登録する理由は、送信される生体情報は送信基準によって選択された内容をもっているので、生体情報の内容にふさわしい送信先に生体情報を送信するためである。
【0016】
送信モード切替プログラムは、ユーザのキー操作による選択に基づいて第1の送信モードと第2の送信モードとを切り替える。第1の送信モードとは、当該生体情報を電話網上の予め登録されている送信先に送信する送信モードである。第2の送信モードは、パケット交換網上の予め登録されている送信先に送信する送信モードである。この場合、生体情報取得部から受信した総ての生体情報を送信するのではなく、予め登録されている送信基準を満たした生体情報のみを送信することは前掲の通りである。
【0017】
ユーザが、キー操作によって第1の送信モードを選択したときには、送信モード切替プログラムは、送信基準を満たす最新の生体情報、またはユーザが指定した生体情報を、メモリ装置から読み出してその生体情報を表示装置上に表示すると共に、当該携帯電話を、予め登録されている送信先に自動接続し、ユーザは音声で表示装置上に表示されている生体情報を通話する。
【0018】
ユーザが、キー操作によって第2の送信モードを選択した場合には、1)送信モード切替プログラムがパケットを自動生成する場合と、2)ユーザがパケットを手動生成する場合とがある。ユーザが生体情報送信用のパケットを自動生成することを選択した場合には、送信モード切替プログラムは、ヘッダの作成に必要な登録送信情報を読み出してヘッダを自動作成し、生体情報をメモリ装置から読み出し、その読み出された生体情報のうち、送信基準を満たす生体情報を使用してペイロードを自動作成する。そして、生成されたパケットをパケット交換網上に送信する。
【0019】
上記2)の場合、すなわち、ユーザが生体情報送信用のパケットを手動生成することを選択した場合には、送信モード切替プログラムは、キーボードから入力されるユーザの指示に応じてヘッダの作成に必要な登録送信情報を読み出して表示部上に表示し、キーボードから入力されるユーザの指示に応じて、送信すべき生体情報として指定された生体情報をメモリ装置から読み出して表示部に表示し、ユーザが表示部の表示を参照しながら手動作成したパケットをパケット交換網上に送信する。
【0020】
上記の本発明の特徴は次のように要約される。
イ)、生体情報の送信モードが、即時式網(電話網)による送信方式と待時式網(パケット交換網)による送信方式という視点から分類されている。
ロ)第1の送信モードは、通話による即時的な通信であるから、ユーザが音声で生体情報を通報する。したがって、生体情報の自動送信は、採用しない。
しかし、第2の送信モード(パケット送信)の場合にはプログラムによる自動送信と、ユーザによる手動送信が可能である。自動送信のために、送信基準の設定と送信情報登録が予め行われている。送信モード切替プログラムは、送信基準に準拠して、測定された生体情報の中から送信先のサービスを受けるために必要な生体情報のみを自動選択して、予め登録されている送信情報を参照してヘッダを自動生成して送信することができる。ユーザによる手動送信の利点は、送信データをフレキシブルに選択できる点と、送信の仕方、例えば、送信経路等をフレキシブルに変更できる点にある。ユーザは、キー操作によって自動送信と手動送信とを任意に選択することができる。
【0021】
第1の送信モードが選択されたときに送信されるべき生体情報を判定する送信基準は、生体情報の測定値が救急を要すると医学的に判断される値であり、第1の送信モードにおいて生体情報が送信されるべき登録された送信先は、当該生体情報に対処する機能を有する救急施設であることができる。
【0022】
第2の送信モードが選択されたときに送信されるべき生体情報を判定する送信基準は、当該生体情報の測定値が、送信先のサービスの提供を受けるために必要であると判断される値であることが望ましい。
【0023】
生体情報を蓄積するメモリカードを挿入するスロットを有することができる。また、生体情報を蓄積する外付け記憶装置を接続するインタフェース部を有することができる。
【0024】
このように、メモリカードや外付け記憶装置を使用することによって、携帯電話が基地局の圏外にあるときの生体情報を保存しておいて、携帯電話が基地局の圏内に来たときに、必要な生体情報を送信することができる。
【0025】
更に、ネットワークを経由しないで、生体情報を前記予め登録されている送信先に直接的に送信するための専用インタフェースを有し、前記送信モード切替手段は、第1の送信モードと、第2の送信モードと、前記専用インタフェースを介してネットワークを経由しないで送信する第3の送信モードとのいずれかに生体情報の送信を切り替えることができる。
【0026】
第3の送信モードで送信を行うときには、前記送信モード切替プログラムは、ユーザのキー操作による指定に基づいて自動送信か手動送信であるかを判断する。
自動送信が指定されたときには、メモリから生体情報を読み出し、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断し、送信基準を満たしていない場合には読み出されたデータを廃棄し、送信基準を満たしている場合には、その生体情報を表示部に表示し、当該生体情報を送信先に自動送信する。
【0027】
手動送信が指定されたときには、ユーザのキー操作によって指定された生体情報を読み出し、読み出された生体情報を表示部に表示し、ユーザのキー操作に応答して、表示された生体情報を専用インタフェースを介して、登録されている送信先に送信する。
【0028】
専用インタフェースが赤外通信用のインタフェース、またはBlue Tooth(登録商標)用のインタフェースであることができる。
【0029】
本発明の生体情報測定機能付き携帯電話のデータ処理部が実行する送信モード切替プログラムは、生体情報測定機能によって測定され、メモリに蓄積されている生体情報を、当該生体情報に関連するサービスを提供するサービス提供者に、ユーザが必要とするサービスに応じて送信モードを切り替えて送信する生体情報送信プログラムであって、
メモリに送信基準と送信情報を予め登録する第1の手順と、送信モード切替処理を開始する第2の手順と、ユーザのキーボード操作に基づいて送信先が電話網上にあるか、パケット交換網上にあるか、または、送信が、ネットワークを経由しない送信であるかを判断する第3の手順と、
第3の手順において送信先が電話網上にある場合にはメモリから生体情報を読み出す第4の手順と、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断する第5の手順と、送信基準を満たしていない場合には読み出されたデータを廃棄する第6の手順と、送信基準を満たしている場合には、そのデータを表示部に表示する第7の手順と、当該携帯電話を送信先に自動接続する第8の手順と、そして、生体情報を通話する第9の手順と、
第3の手順において送信先がパケット交換網上にある場合には、パケットを自動生成するか、否かを、ユーザのキーボード操作に基づいて判断する第10の手順と、
第10の手順においてパケットを自動生成する場合には、送信情報を読み出す第11の手順と、読み出した送信情報に基づいてヘッダを自動作成する第12の手順と、メモリから生体情報を読み出す第13の手順と、読み出された生体情報が送信基準を満たしているか、否かを判断する第14の手順と、読み出された生体情報が送信基準を満たしていない場合にはそのデータを廃棄する第15の手順と、読み出された生体情報が送信基準を満たしている場合には、その生体情報によってペイロードを作成する第16の手順と、第12の手順で作成されたヘッダと第16の手順によって作成されたペイロードによって作成されたパッケットを送信する第17の手順と、
第10の手順において、パケットを手動生成する場合には、ユーザのキーボード操作によって指定された送信情報をメモリから読み出す第18の手順と、読み出された送信情報を表示部に表示し、ユーザのキーボード操作に応答してヘッダを作成する第19の手順と、ユーザのキーボード操作によって指定された生体情報をメモリから読み出す第20の手順と、そして、読み出された生体情報を表示部に表示してユーザのキーボード操作に応答してペイロードを作成する第21の手順と、そして、第19の手順で作成されたヘッダと、第21の手順で作成されたペイロードによって生成されたパケットを送信する第22の手順と、
第3の手順において、送信が、ネットワークを経由しない送信である場合において、自動送信か手動送信であるかを、ユーザのキーボード操作に基づいて判断する第23の手順と、自動送信が指定されたときには、
メモリから生体情報を読み出す第24の手順と、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断する第25の手順と、送信基準を満たしていない場合には読み出されたデータを廃棄する第26の手順と、送信基準を満たしている場合には、その生体情報を表示部に表示する第27の手順と、当該生体情報を送信先に自動送信する第28の手順と、
第23の手順によって、手動送信が指定されたときには、
ユーザのキーボード操作によって指定された生体情報を読み出す第29の手順と、読み出された生体情報を表示部に表示する第30の手順と、ユーザのキーボード操作に応答して、表示された生体情報を、専用インタフェースを介して送信する第31の手順
が記述されている。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の生体情報測定機能付き携帯電話の第1の実施形態が適用されている保健・医療システムの全体の構成を示す図である。
携帯電話端末1は、無線制御部11、データ処理部12、メモリ13、アンテナ14、キーボード(図示せず)および表示部(図示せず)を備えた携帯電話機能部と、生体情報取得部15を備えている。携帯電話機能部は、携帯電話の基本的な動作を行う部分で、無線制御部11は信号の送受信を制御する。データ処理部12は、送信する音声信号をコード化し多重し変調して送信信号として前記無線制御部11に送出し、および前記無線制御部11が受信した受信信号を復調して多重分離し、多重分離された信号をデコードして音声信号に変換する。キーボードは、ユーザが情報を入力する。表示部は、キーボードからの入力に対応する情報を表示する。
【0031】
生体情報取得部15は、発汗、脈拍、体温などの生体情報を測定する機能要素である。データ処理部12は測定された生体情報から、サービス提供を受けるために必要なデータだけを抽出し、圧縮や暗号化により送信に適したデータへの変換を行う。メモリ13は、当該携帯電話の動作に必要な情報およびプログラム、ならびに測定されたユーザの生体情報を含む個人情報を蓄積している。
【0032】
無線制御部11、アンテナ14は変換された生体情報を基地局30に送り出す。基地局30は、サービスセンタ5や他の携帯電話端末2に生体情報を送信するために、その基地局30、交換機40を含んで構成されている無線ネットワーク、および、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク100に当該携帯電話を接続する。そのとき、電話網のような即時式網を用いて通話をするか、または、パケット交換網のような待時式網によってweb、電子メールなどで通信をするかは、携帯電話のキーボードからの、ユーザの指示によって選択される。
【0033】
サービスセンタ5は、ネットワーク接続部51と生体情報処理、管理部52を備えている。ネットワーク接続部51はサービスセンタ5とネットワーク100間におけるデータの交換をインタフェースする。また、生体情報処理、管理部52は、受信した生体情報データの解凍や復元等のデータ変換および保存を行う。また、サービスを提供するために、送信データを画像、文字、音声データに変換し、およびデータを送信するために圧縮および暗号化する。
【0034】
他の携帯電話端末2は、携帯電話端末1やサービスセンタ5からデータを受信してサービスを受けるために、無線制御部21、データ処理部22、メモリ23、アンテナ24を備えて構成されている。これらの構成要素の機能は、通常の(生体情報の測定機能を備えていない)携帯電話の該当部品と同等である。
【0035】
本実施形態においては、携帯電話端末1はユーザが必要とするサービスに適応するように、生体情報を送信する。
前記したように、本実施形態においては、データ処理部12は測定された生体情報から、サービス提供を受けるために必要なデータだけを抽出する。そのために、メモリに生体情報の送信基準を登録して、この送信基準を満たすデータのみを送信する。これは、必要かつ充分なサービスを受けるため(生体情報の送信情報量に対して最大効率でサービスを享受するため)である。送信基準は、例えば、生体情報の測定値が医学的に要注意の状態を示す数値であるか、否かを判定するように定めることができる。
【0036】
送信基準は生体情報の種類によって異なる。例えば、循環器に関する生体情報の送信基準と消化器に関する生体情報の送信基準とを同一にすることはできないからである。
【0037】
送信基準は、特に、生体情報を自動で送信するときに、適切な生体情報を選択するために必要である。したがって、生体情報をユーザの手動で送信する場合において、ユーザの判断によって生体情報を選択するときには、送信基準に準拠して送信すべき生体情報を選択する必要は必ずしもない。
【0038】
生体情報の送信先は生体情報の種類によって必ずしも同一ではない。したがって、生体情報の送信先、およびその他の送信に必要な情報は、送信基準に関連づけて(したがって、送信しようとする生体情報の内容に関連づけて)送信情報としてメモリ13に登録されている。送信基準と送信情報との登録は、送信情報蓄積プログラムによって実行される。このようにして、データ処理部12は、サービスを受けるために必要な生体情報のみを予め登録されている送信先に送信することができる。
【0039】
次に、本実施形態においては、ユーザが必要とするサービスが、例えば、救急のように、緊急を要するサービスであるか、緊急であることを要しないサービスであるかによって、生体情報の送信モードが切り替えられる。そのために、データ処理部12には、送信モード切替プログラムが組み込まれている。このプログラムは、キーボードからのユーザの指示に基づいて、生体情報を電話網上の送信先に送信する第1の送信モードと、パケット交換網上の送信先に送信する第2の送信モードとのいずれかに生体情報の送信を切り替えて送信を実行する。
【0040】
電話網は即時式網であるから、当該携帯電話の発呼に応答して待ち合わせなく応答が返ってくる。したがって、緊急のサービスを必要とする場合には、送信モード切替プログラムは、第1の送信モードを実行する。
【0041】
しかし、第1の送信モードは、電話網による通信であるから、ユーザが音声で生体情報を通話する。そのために、第1の送信モードが選択されたときには、送信モード切替プログラムは、メモリ13に蓄積されている生体情報のうち、送信基準を満たす最新の生体情報、または、ユーザによって設定された条件を満たす生体情報を表示部に表示して、送信先を自動発呼する。ユーザは、表示部に表示された生体情報を送信先に通話する。
【0042】
第2の送信モードは、所謂iモード送信である。
この場合においては、送信モード切替プログラムがパケットを自動作成する場合とユーザがパケットを手動作成する場合とがある。
【0043】
ユーザがパケットの自動作成を選択した場合には、送信モード切替プログラムは、メモリ13に登録されている送信情報のうち、ヘッダの作成に必要なデータを読み出して、ヘッダを自動作成する。また、送信モード切替プログラムは、メモリ13に蓄積されている生体情報を読み出し、その生体情報のうち、送信基準を満たす生体情報によってペイロードを作成する。このようにして、パケットが自動作成される。
【0044】
ユーザがパケットの手動作成を選択した場合には、ユーザは、キー操作によってメモリ13に登録されている送信情報のうち、ヘッダの作成に必要なデータを読み出して表示部に表示する。このとき、ユーザが作成するヘッダは、その送信先が自動作成の場合と同一であっても、その他の細目において、ユーザの意図を反映させることができる。
【0045】
また、ユーザは、メモリ13に蓄積されている生体情報のうち、ユーザが指定した生体情報(ユーザが送信すべき生体情報を指定するとき、予め登録されている送信基準に準拠して指定してもよいし、または、ユーザがそのとき臨時に設定した送信基準に準拠して指定しもよい)によってペイロードを作成する。このようにして、パケットが手動作成される。
【0046】
次に本実施形態の動作を説明する。
初めに、図1を参照して、データの流れを説明する。
まず、携帯電話端末1の生体情報取得部15によって、汗、脈拍、体温等の生体情報が測定される。測定されたデータはデータ処理部12を経由してメモリ13に蓄積される。生体情報の送信時には、生体情報は、データ処理部12によってメモリ13から読み出された後、送信基準に従って選択され、またはユーザのキー操作に応答して指定される。このようにして抽出された生体情報のみがサービス提供に必要なデータとして送信される。データ処理部12は、通信の効率化およびセキュリティのためにデータ圧縮や暗号化を行なう。
【0047】
上記の処理によって変換されたデータは、無線制御部11およびアンテナ14を介してネットワーク上に送信される。送信手段としては、通話、web、または電子メールが用いられる。これらの送信手段のどれが選択されるかは、ユーザがキー操作によって指定する。
【0048】
基地局に送信されたデータは、基地局30と交換局40、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク100を通して、サービスセンタ5、および、当該携帯電話端末1以外の携帯電話端末2の、指定された送信先で受信される。
【0049】
サービスセンタ5はネットワーク接続部51を介してデータを受信する。
生体情報処理、管理部52により、圧縮されたデータの解凍や暗号化されたデータの復元、受信データの保存や、ネットワークへ送信するためのデータ圧縮や暗号化などが行われる。
また、生体情報処理、管理部52では、健康診断や占い、相性診断などのサービスに適したデータにするため、画像、音声、文字データへの変換も行う。
【0050】
サービスセンタ5は、携帯電話端末1によって指定されたサービスおよび情報を、指定された携帯電話端末1、2に提供するためにネットワーク接続部51を介して、ネットワーク100にサービスまたは情報を送信する。
【0051】
携帯電話端末1、2は、それぞれ、無線制御部11、21、データ処理部12、22、メモリ13、23、アンテナ14、24を通してデータを受信し、サービスや情報の提供を受けることができる。
次に、図2および図3を参照して、本実施形態のデータ処理部12の動作を説明する。
図2および図3は、本実施形態の携帯電話端末の動作を説明するフロー図である。図2と図3とは、図中Aで示されている結合子によって結合される。
先ず、メモリ13に送信基準と送信情報を登録する(ステップS1)。次に送信モード切替処理を開始する(ステップS2)。次に、ユーザのキーボード操作に基づいて送信先が電話網上にある(第1の送信モード)か、パケット交換網上にある(第2の送信モード)か、またはネットワークを経由しない送信をする(第3の送信モード)かを判断する(ステップS3)。第2の送信モードが選択された場合には、図3の処理を実行する。第3の送信モードが選択された場合については、第2の実施形態の動作に関連して図5を参照して後述する。
【0052】
第1の送信モードが選択された場合(電話網上にある場合)にはメモリ13から生体情報を読み出す(ステップS4)。そして、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断する(ステップS5)。満たしていない場合(NOの場合)には読み出されたデータを廃棄する(ステップS6)。満たしている場合(YESの場合)には、そのデータを表示部に表示する(ステップS7)。そして、当該携帯電話を送信先に自動接続する(ステップS8)。そして、生体情報を通話する(ステップS9)。
【0053】
ステップS3で第2の送信モードが選択された場合(送信先がパケット交換網上にある場合)には、ユーザのキーボード操作に基づいて、パケットを自動生成するか、否かを判断する(ステップS10)。パケットを自動生成する場合(YES)には、送信情報を読み出して(ステップS11)ヘッダを自動作成する(ステップS12)。また、メモリ13から生体情報を読み出し(ステップS13)、読み出された生体情報が送信基準を満たしているか、否かを判断する(ステップS14)。満たしていない場合(NOの場合)にはそのデータを廃棄する(ステップS15)。満たしている場合(YES)には、その生体情報によってペイロードを作成する(ステップS16)。次に、ステップS12で作成されたヘッダとステップS16によって作成されたペイロードによって作成されたパッケットを送信する(ステップS17)。
【0054】
ステップS10で、パケットを手動生成する場合(NOの場合)には、ユーザのキー操作によって指定された送信情報をメモリ13から読み出す(ステップS18)。読み出された送信情報を表示部に表示してヘッダを手動作成する(ステップS19)。このヘッダは、プログラムが自動作成するヘッダとは、送信先は同一であるけれど、その他の項目は必ずしも同一ではない。次にユーザがキー操作によって指定した生体情報をメモリ1から読み出す(ステップS20)。そして、読み出された生体情報を表示部に表示してペイロードを作成する(ステップS21)。そして、ステップS19で作成されたヘッダと、ステップS21で作成されたペイロードによって、生成されたパケットを送信する(ステップS17)。
【0055】
図4は本発明の生体情報測定機能付き携帯電話の、第2の実施形態が適用されている保健・医療システムの全体の構成を示す図である。
図4に示されているように、本保健・医療システムの携帯電話端末にBT(Blue Tooth、登録商標)I/F17や赤外線I/F16、すなわち、近距離専用インタフェースが付加されている。これにより、ネットワークを介さず、携帯電話端末同士で送受信が可能になり、近距離の通信を簡易に行うことができる。例えば、在宅の病人と看護人との通信や、病院の患者とナースセンタとの間の通信等に応用することができる。
また、本実施形態においては携帯電話端末31に外部記憶装置接続部18を付加することができる。これにより、外部記憶装置19と接続することが可能になり、携帯電話端末が基地局の圏外にある時にデータを保存し、保存されたデータを、後からサービスセンタ5または他の端末に送信することが可能になる。
【0056】
このように、本実施形態のメモリ装置33には、第1の実施形態のメモリ装置13の機能のほかに、BTI/F17および赤外線I/F16、ならびに外部記憶装置19との間のデータ交換機能が付加される。また、本実施形態のデータ処理部42には、第1の実施形態のデータ処理部12の機能のほかに、ネットワークを介しないでBTI/F17および赤外線I/F16経由で直接、近距離通信をする第3の送信モードを実行する機能が付加されている。また、外部記憶装置19との間のデータ交換のためのデータ処理機能が付加されている。
【0057】
携帯電話端末31と赤外線および無線による短距離通信をする相手方の携帯電話端末32にもBTI/F27および赤外線I/F26が装備される。このようにして、これらの専用インタフェースを介してネットワークを経由しないで通信をする第3の送信モード機能が設定される。また、本実施形態においては、携帯電話端末32にも外部記憶装置接続部28が設けられ、この接続部28を介して外部記憶装置29が接続されている。したがって、携帯電話端末32のメモリ装置43は、通常の携帯電話端末の、メモリ装置の機能のほかに、BTI/F17および赤外線I/F16、ならびに外部記憶装置19との間のデータ交換機能が付加される。また、本実施形態のデータ処理部42には、通常の携帯電話端末の、データ処理部の機能のほかに、ネットワークを介しないでBTI/F27および赤外線I/F26経由で直接、近距離通信をする第3の送信モードを実行する機能が付加されている。また、外部記憶装置29との間のデータ交換のためのデータ処理機能が付加されている。
その他、図1と同一の参照番号が付されている図4の部品は、図1の対応する部品と同一の機能を備えている。
【0058】
次に、本実施形態の動作を説明する。
本実施形態の携帯電話端末31の動作は、第1、および第2の送信モードに関しては、第1の実施形態の、携帯電話端末1の動作と同様である。しかし、第3の送信モードは第1の実施形態には存在しないので、ここでは、図5を参照して本実施形態におけるデータ処理部42の、第3の送信モードにおける動作を説明する。
【0059】
図5は、本実施形態のデータ処理部22が実行する送信モード切替処理を説明するフロー図である。図2の処理と図5の処理とは、結合子Bによって結合している。
第3の送信モードが選択された場合、すなわち、送信が、ネットワークを経由しない送信である場合には、送信モード切替プログラムは、自動送信をするか手動送信をするかを、ユーザのキー操作に基づいて判断する(ステップS22)。自動送信が指定されたときには、メモリから生体情報を読み出す(ステップS23)。そして、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断する(ステップS24)。送信基準を満たしていない場合には読み出されたデータを廃棄する(ステップS25)。送信基準を満たしている場合には、その生体情報を表示部に表示する(ステップS26)。そして、当該生体情報を送信先に自動送信する(ステップS27)。
【0060】
ステップS22によって、手動送信が指定されたときには、送信モード切替プログラムは、ユーザのキー操作によって指定された生体情報を読み出す(ステップS28)。読み出された生体情報を表示部に表示する(ステップS29)。ユーザのキー操作に応答して、表示された生体情報を、専用インタフェースを介して送信する(ステップS30)。
【0061】
本実施形態においては、生体情報が蓄積されている外部記憶装置19を新しい外部記憶装置と交換して携帯電話から取り外して、外部記憶装置のままの形でデータをやり取りすることができる。
【0062】
生体情報取得部は、携帯電話に取り付けたまま、または取り外して外部装置の生体情報測定装置として構成することができる。
【0063】
【発明の効果】
生体情報を携帯電話端末において測定し、送信先のサービスを受けるために必要な送信モードで、生体情報を、即時式または待時式ネットワークを介して、または、ネットワークを介さないで随時送信することによって、場所や時間にとらわれることなく、ユーザの健康状態や心理状態などに適応したサービスを享受することができる。また、サービス提供者は、医療看護に関するサービスに限らず、生体情報データから健康状態や心理状態を解析することにより、占いや相性診断といったエンターテイメント性の高いサービスを提供することが可能になる。
【0064】
このように、携帯電話端末で日常の生活中の生体情報を得て、適切な送信モードで、生体情報データを他の携帯電話端末や、生体情報処理部を有するサービスセンタ等に送ることによって、人体に密接したサービスおよび、占いや相性診断等のエンターテイメント性の高いサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生体情報測定機能付き携帯電話の第1の実施形態が適用されている保健・医療システムの全体の構成を示す図である
【図2】本実施形態の携帯電話端末の第1の送信モードの動作を説明するフロー図である。
【図3】本実施形態の携帯電話端末の第2の送信モードの動作を説明するフロー図である。
【図4】生体情報測定機能付き携帯電話の、第2の実施形態が適用されている保健・医療システムの全体の構成を示す図である。
【図5】本実施形態の携帯電話端末の第3の送信モードの動作を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1、2 携帯電話端末
11、21 無線制御部
12、22、42、52 データ処理部
13 23 33 43メモリ装置
15 生体情報取得部
16、26 赤外線I/F
17、27 BT I/F
18、28 外部記憶装置接続部
19、29 外部記憶装置
Claims (9)
- 信号の送受信を制御する無線部と、送信する音声信号を送信信号に変換して前記無線部に送出し、および前記無線部が受信した受信信号を音声信号に変換するデータ処理部と、通信に必要な情報を保持するメモリ装置と、ユーザが信号を入力するキーボードと、該キーボードからの入力信号に対応する情報を表示する表示部とを有する携帯電話機能部と、ユーザの身体の状態を示す生体情報を測定して、測定された生体情報を前記データ処理部に送出する生体情報取得部とを有し、
前記メモリ装置には、受信した前記生体情報を、前記携帯電話機能部を介して送信するか否かを判定する基準である送信基準と、当該生体情報を送信すべき送信先とが予め登録されており、
前記データ処理部は、生体情報取得部から受信した生体情報を前記メモリ装置に蓄積し、該生体情報が前記送信基準を満たしているときには、当該生体情報を前記送信信号に変換し、前記無線部を介して、前記送信先に送出する、付加的機能を有する、生体情報の測定機能付き携帯電話において、
前記データ処理部は、生体情報を送信するために必要な情報を、前記送信基準と関連させて予め登録する送信情報登録手段と、受信した生体情報が前記送信基準を満たした場合において、当該生体情報を電話網上の前記予め登録されている送信先に送信する第1の送信モードと、パケット交換網上の前記予め登録されている送信先に送信する第2の送信モードとのいずれかに生体情報の送信を切り替える送信モード切替手段を有し、
ユーザが、キー操作によって第1の送信モードを選択したときには、前記送信モード切替手段は、前記送信基準を満たす最新の生体情報、またはユーザが指定した生体情報を前記メモリ装置から読み出してその生体情報を表示装置上に表示すると共に、当該携帯電話を前記予め登録されている送信先に自動接続し、ユーザは音声で表示装置上に表示されている生体情報を通話し、
ユーザが、キー操作によって第2の送信モードを選択した場合においてユーザが生体情報送信用のパケットを自動生成することを選択した場合には、前記送信モード切替手段は、ヘッダの作成に必要な情報を前記送信情報登録手段から読み出してヘッダを自動作成し、送信すべき生体情報を前記メモリ装置から読み出し、その読み出された生体情報のうち、前記送信基準を満たす生体情報を使用してペイロードを自動作成し、生成されたパケットをパケット交換網上に送信し、
ユーザが、キー操作によって第2の送信モードを選択した場合においてユーザが生体情報送信用のパケットを手動生成することを選択した場合には、前記送信モード切替手段は、キーボードから入力されるユーザの指示に応じてヘッダの作成に必要な情報を前記送信情報登録手段から読み出して前記表示部上に表示し、キーボードから入力されるユーザの指示に応じて、送信すべき生体情報として指定された生体情報を前記メモリ装置から読み出して表示部に表示し、ユーザが表示部の表示を参照しながら手動作成したパケットをパケット交換網上に送信することを特徴とする生体情報の測定機能付き携帯電話。 - 前記第1の送信モードが選択されたときに送信されるべき生体情報を判定する前記送信基準は、生体情報の測定値が救急を要すると医学的に判断される値であり、前記第1の送信モードにおいて生体情報が送信されるべき登録された送信先は、当該生体情報に対処する機能を有する救急施設である、請求項1に記載の携帯電話。
- 前記第2の送信モードが選択されたときに送信されるべき生体情報を判定する前記送信基準は、当該生体情報の測定値が、送信先のサービスの提供を受けるために必要であると判断される値である、請求項1に記載の携帯電話。
- 生体情報を蓄積するメモリカードを挿入するスロットを有する、請求項1に記載の携帯電話。
- 生体情報を蓄積する外付け記憶装置を接続するインタフェース部を有する、請求項1に記載の携帯電話機。
- ネットワークを経由しないで、生体情報を前記予め登録されている送信先に直接的に送信するための専用インタフェースを有し、前記送信モード切替手段は、第1の送信モードと、第2の送信モードと、前記専用インタフェースを介してネットワークを経由しないで送信する第3の送信モードとのいずれかに生体情報の送信を切り替える請求項1に記載の携帯電話機。
- 第3の送信モードで送信を行うときには、前記送信モード切替手段は、ユーザのキー操作による指定に基づいて自動送信か手動送信であるかを判断し、自動送信が指定されたときには、
メモリから生体情報を読み出し、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断し、送信基準を満たしていない場合には読み出されたデータを廃棄し、送信基準を満たしている場合には、その生体情報を表示部に表示し、当該生体情報を送信先に自動送信し、
手動送信が指定されたときには、
ユーザのキー操作によって指定された生体情報を読み出し、読み出された生体情報を表示部に表示し、ユーザのキー操作に応答して、表示された生体情報を専用インタフェースを介して、登録されている送信先に送信する、請求項6に記載の携帯電話機。 - 専用インタフェースが赤外通信用のインタフェース、またはBlue Tooth(登録商標)用のインタフェースである請求項6または7に記載の携帯電話。
- 生体情報測定機能付き携帯電話の生体情報測定機能によって測定され、メモリに蓄積されている生体情報を、当該生体情報に関連するサービスを提供するサービス提供者に、ユーザが必要とするサービスに応じて送信モードを切り替えて送信する送信モード切替プログラムであって、
メモリに送信基準と送信情報を予め登録する第1の手順と、送信モード切替処理を開始する第2の手順と、ユーザのキーボード操作に基づいて送信先が電話網上にあるか、パケット交換網上にあるか、または、送信が、ネットワークを経由しない送信であるかを判断する第3の手順と、
第3の手順において送信先が電話網上にある場合にはメモリから生体情報を読み出す第4の手順と、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断する第5の手順と、送信基準を満たしていない場合には読み出されたデータを廃棄する第6の手順と、送信基準を満たしている場合には、そのデータを表示部に表示する第7の手順と、当該携帯電話を送信先に自動接続する第8の手順と、そして、生体情報を通話する第9の手順と、
第3の手順において送信先がパケット交換網上にある場合には、パケットを自動生成するか、否かを、ユーザのキーボード操作に基づいて判断する第10の手順と、
第10の手順においてパケットを自動生成する場合には、送信情報を読み出す第11の手順と、読み出した送信情報に基づいてヘッダを自動作成する第12の手順と、メモリから生体情報を読み出す第13の手順と、読み出された生体情報が送信基準を満たしているか、否かを判断する第14の手順と、読み出された生体情報が送信基準を満たしていない場合にはそのデータを廃棄する第15の手順と、読み出された生体情報が送信基準を満たしている場合には、その生体情報によってペイロードを作成する第16の手順と、第12の手順で作成されたヘッダと第16の手順によって作成されたペイロードによって作成されたパッケットを送信する第17の手順と、
第10の手順において、パケットを手動生成する場合には、ユーザのキーボード操作によって指定された送信情報をメモリから読み出す第18の手順と、読み出された送信情報を表示部に表示し、ユーザのキーボード操作に応答してヘッダを作成する第19の手順と、ユーザのキーボード操作によって指定された生体情報をメモリから読み出す第20の手順と、そして、読み出された生体情報を表示部に表示してユーザのキーボード操作に応答してペイロードを作成する第21の手順と、そして、第19の手順で作成されたヘッダと、第21の手順で作成されたペイロードによって生成されたパケットを送信する第22の手順と、
第3の手順において、送信が、ネットワークを経由しない送信である場合において、自動送信か手動送信であるかを、ユーザのキーボード操作に基づいて判断する第23の手順と、自動送信が指定されたときには、
メモリから生体情報を読み出す第24の手順と、読み出されたデータが送信基準を満たしているか、否かを判断する第25の手順と、送信基準を満たしていない場合には読み出されたデータを廃棄する第26の手順と、送信基準を満たしている場合には、その生体情報を表示部に表示する第27の手順と、当該生体情報を送信先に自動送信する第28の手順と、
第23の手順によって、手動送信が指定されたときには、
ユーザのキーボード操作によって指定された生体情報を読み出す第29の手順と、読み出された生体情報を表示部に表示する第30の手順と、ユーザのキーボード操作に応答して、表示された生体情報を、専用インタフェースを介して予め登録されている送信先に送信する第31の手順
が記述されている生体情報送信プログラム。
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