JP2004016177A - 魚釣用リ−ル - Google Patents

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小池 守
Arata Sukegawa
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Abstract

【課題】非接触の磁気作用で釣糸放出状態にある切換機構の誤復帰を防止した魚釣用リ−ルを提供すること。
【解決手段】リ−ル本体1の前部1a内の軸受10で筒状の回転軸11が軸承されてロ−タが取り付けられ、リ−ル本体1の前部1aより後側に円盤状の鍔部1bが形成されて鍔部1bの前面には環状磁性体21が固定されている。
ロ−タの一方の支持ア−ムの中には釣糸巻取り位置と釣糸放出位置の選択で揺動する作動杆と筒体4が収容されて支持ア−ムの外部に突出されている。
支持ア−ムの後面にはベ−ル作動体5がビス30で回動自在に取り付けられて筒体4の後端部4cで回動され、釣糸放出状態でベ−ル作動体5の突出部5cと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受ける。
【選択図】    図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣糸巻取り状態から釣糸放出状態に切換可能な切換機構を備えた魚釣用リ−ルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、魚釣用リ−ルには、ハンドル回転操作で連動回転する釣糸案内部を有するロ−タを介してスプ−ルに釣糸を巻回するロ−タ回転タイプ(オ−プンフェ−ス型、クロ−ズドフェ−ス型)と、ハンドル回転操作で連動回転するスプ−ルに直接、釣糸を巻回するスプ−ル回転タイプ(両軸、片軸)に大別される。
上記魚釣用リ−ルの釣糸巻取り状態から釣糸放出状態への切り換えは、
ロ−タ回転タイプは、ロ−タに反転自在に取り付けられるベ−ルの反転操作で、又、スプ−ル回転タイプは、スプ−ルと巻取駆動機構の動力伝達状態をON/OFFするクラッチ機構の操作で行われている。
実釣において、釣糸放出状態からの釣糸(仕掛け)放出操作時の振り下ろす勢いやロ−タ、ハンドル等が巻き取り方向に回転して自動復帰機構(ハンドル回転操作によるベ−ル復帰、クラッチ復帰)を釣糸放出操作時に誤って作動させてしまい、釣糸を切断してしまう不具合が発生する。
【0003】
そこで、このような釣糸放出操作時の誤復帰を防止するために、ロ−タ回転タイプにおいて、釣糸放出状態時にロ−タの回転方向をロックしたり、ブレ−キを掛けるようにしたものが、実開平3−16867号公報、特開平11−69931号公報等で、又、スプ−ル回転タイプでは特開平7−135877号公報等で知られている。
しかしながら、前記実開平3−16867号公報の構成はロ−タをロックする構成のため、ハンドル回転操作で釣糸放出状態から釣糸巻取り状態に自動復帰できない。
又、他のものは、ハンドルに連動回転する回転体(ロ−タ、ハンドル等)を直接圧接して回転方向に抵抗を加える構成のため、釣糸放出位置切換時での切換節度感がないと共に安定しない。
更に、圧接部が損傷し易く、長期使用の耐久性の面でも劣る等の課題が残されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、前記従来例で、ロ−タをロックする構成のものでは、ハンドル回転操作で釣糸放出状態から釣糸巻取り状態に自動復帰できない。前記他の従来例では、ハンドルに連動回転するロ−タやハンドル等の回転体を直接圧接して回転方向に抵抗を加える構成のため、釣糸放出位置切換時での切換節度感がないと共に安定しない。
更に、圧接部が損傷し易く、長期使用の耐久性の面でも劣ること等である。
【0005】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、非接触の磁気作用で釣糸放出状態にある切換機構の誤復帰を防止した魚釣用リ−ルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、
請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体に設けたスプ−ルに釣糸を巻回する釣糸巻取り状態とスプ−ルから釣糸を放出する釣糸放出状態の両状態に切り換える切換機構を備えた魚釣用リ−ルにおいて、前記切換機構で釣糸を釣糸巻取り状態から釣糸放出状態に切り換えた時に作動する作動体と該作動体と対向する部材との間に非接触の磁気作用領域を設けて前記切換機構の誤復帰を防止したことを要旨とするものである。
【0007】
請求項2に係わる本発明は、前記作動体が、ロ−タの支持ア−ムに設けられ、ベ−ルを釣糸巻取り状態から釣糸放出状態への反転操作に連動してリ−ル本体側の磁気作用領域に移動するベ−ル作動体であることを要旨とするものである。
請求項3に係わる本発明は、前記作動体が、クラッチ機構の釣糸巻取り状態から釣糸放出状態への反転操作に連動してリ−ル本体側の磁気作用領域に移動するクラッチ機構のクラッチ作動体であることを要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1の本発明により、釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作された時、作動体5、7iは対向する部材のリ−ル本体やリ−ル本体側との間に非接触の磁気作用領域を設けたので、磁力を受けてハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止でき、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
【0009】
請求項2の本発明により、ベ−ル支持部材22が釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作されると、ベ−ル作動体5の突出部5cと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受け、簡単にベ−ル作動体5は移動することが制約されるので環状磁性体21を固定したリ−ル本体1に対してロ−タ2が回転されず、ハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止できるので、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
更に、圧接部がないので、損傷する部分がなく、摩耗の心配もない。
【0010】
請求項3の本発明により、クラッチ操作体7とクラッチ板8が釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作されると、クラッチ操作体7に設けられたクラッチ作動体7iと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受け、簡単にクラッチ作動体7iは移動することが制約されるので環状磁性体21を固定したリ−ル本体1側の円板46が回転されず、ハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止できるので、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
更に、圧接部がないので、損傷する部分がなく、摩耗の心配もない。
【0011】
【実施例】
以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図9は魚釣用リ−ルをロ−タ回転タイプの魚釣用スピニングリ−ルで述べる第1実施例で、図1は魚釣用スピニングリ−ルの一部断面側面図、図2は図1の要部拡大断面側面図、図3は釣糸巻取り状態のロ−タの平面図、図4は作動体が釣糸巻取り状態位置のリ−ル本体の正面図、図5は作動体の拡大背面図、図6は釣糸巻取り状態のロ−タの要部拡大平面図、図7は作動体が釣糸巻取り状態位置のリ−ル本体の要部拡大正面図、図8は釣糸放出状態のロ−タの平面図、図9は作動体が釣糸放出状態位置のリ−ル本体の正面図である。
【0012】
魚釣用スピニングリ−ルは、リ−ル本体1の前部1a内の軸受10で筒状の回転軸11が軸承されている。
軸受10から前方に突出された回転軸11の外周に逆転防止歯車12とカラ−13が嵌合され、カラ−13の前方にロ−タ2の筒部2aが回り止め嵌合されてナット14で固定されている。
ロ−タ2は回転軸11に設けられた図示しないピニオンと噛合する駆動歯車15を介してハンドル16の回転に連動して回転されるように支持されている。
前記回転軸11内に嵌合されて突出されたスプ−ル軸17の先端部にスプ−ル18が取り付けられ、スプ−ル18はハンドル16の回転に連動して前後に往復動される。
【0013】
リ−ル本体1の前部1aより後側に円盤状の鍔部1bが形成されて鍔部1bより後側のリ−ル本体1の一側に蓋体19がビス20で取り付けられている。
鍔部1bの前面には環状磁性体21が固定されている。
リ−ル本体1の上部にはリ−ル脚1cが形成されていると共に、リ−ル脚1cに反転突起1dが形成されている。
【0014】
ロ−タ2は、前記筒部2aと前壁2bと大径の筒部2cと筒部2cの基部2d、2e外周から前方に向けて突出された一対の支持ア−ム2f、2gで形成されている。
一方の支持ア−ム2f内の軸部2hには一方のベ−ル支持部材22がネジ軸23で反転自在に支持され、一方のベ−ル支持部材22は釣糸巻取り時図3の釣糸巻取り位置にあり、釣糸放出時図8の釣糸放出位置に反転される。
他方の支持ア−ム2g内の軸部2iには他方のベ−ル支持部材24がネジ軸25で反転自在に支持され、他方のベ−ル支持部材24は一方のベ−ル支持部材22と同様に図示しない釣糸巻取り位置と、釣糸放出位置に反転される。
一方のベ−ル支持部材22には釣糸案内ロ−ラ支持部26が固定され、釣糸案内ロ−ラ支持部26と他方のベ−ル支持部材24の間に半環状のベ−ルア−ム27の両端が取り付けられている。
【0015】
一方の支持ア−ム2fの中には、作動杆3と回動可能な筒体4が収容されている。
作動杆3の一端3aは屈曲されて一方のベ−ル支持部材22の側部の孔の挿入され、作動杆3の一端側にEリング28が係止されている。
作動杆3の他端側の外周には発条29が嵌合され、他端3bは筒体4の筒穴4aの中に挿入されている。
筒体4は底部に突出された軸部4bが一方の支持ア−ム2f内底部の穴に嵌合されて作動杆3と筒体4は釣糸巻取り位置と釣糸放出位置に回動される。
筒体4の後端部4cは一方の支持ア−ム2fの後端から外部に突出されている。
一方の支持ア−ム2f側の基部2d後面にはベ−ル作動体5がビス30で回動自在に取り付けられている。
【0016】
ベ−ル作動体5は平板状で略中心に透孔5aが穿設され、上方は二股に形成されて中央に凹部5bが形成され、下端には一方向に偏寄した突出部5cが形成されている。
突出部5cには磁石31が固定されている。
凹部5bには筒体4の後端部4cが挿入されている。
磁石31は環状磁性体21に臨まされて環状磁性体21と磁石31で非接触の磁気作用領域が構成されている。
【0017】
一対の支持ア−ム2f、2gの後側の外側は夫々カバ−32、33で覆われてビス34、35で固定されている。
一方の支持ア−ム2fの後側の外側を覆うカバ−32は一方の支持ア−ム2fの後側に突出した筒体4の後端部4cとベ−ル作動体5を覆うように形成されている。
【0018】
魚釣用スピニングリ−ルの動作は、仕掛が投擲される時ベ−ル支持部材22が図3の釣糸巻取り位置から反転操作されて図8の釣糸放出位置にあってスプ−ル18に巻回された図示しない釣糸が放出される。
仕掛が投擲された後ハンドル16の回転でロ−タ2が回転されると、ベ−ル支持部材22がリ−ル脚1cに形成された反転突起1dに衝接されて反転され、ベ−ル支持部材22とベ−ルア−ム27が図3の釣糸巻取り位置に起こされる。
ハンドル16の回転でロ−タ2が回転されると、図示しない釣糸がスプ−ル18に巻回される。
【0019】
ベ−ル作動体5はベ−ル支持部材22が図3、図6の釣糸巻取り位置にある時、筒体4の後端部4cで回動されて図4、図7のように突出部5cと磁石31が環状磁性体21から離間した非接触の磁気作用領域外に移動している。
次にベ−ル支持部材22が反転操作されて図8の釣糸放出位置にある時は、筒体4の後端部4cが軸部4bを中心に反時計方向に回動されているから、ベ−ル作動体5は図7から図9の反時計方向に回動されて突出部5cと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受けるので簡単にベ−ル作動体5は移動することが制約される。
【0020】
ベ−ル作動体5の突出部5cと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域にあって、スプ−ル18に図示しない釣糸が巻回される方向にハンドル16が回転されるとロ−タ2が回転され、ベ−ル支持部材22がリ−ル脚1cの反転突起1dに衝接されて反転されると、筒体4の後端部4cでベ−ル作動体5が回動されて突出部5cと磁石31が環状磁性体21から離間した非接触の磁気作用領域外に移動される。
【0021】
前記のように魚釣用スピニングリ−ルが構成されると、ベ−ル支持部材22が釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作されると、ベ−ル作動体5の突出部5cと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受け、簡単にベ−ル作動体5は移動することが制約されるので環状磁性体21を固定したリ−ル本体1に対してロ−タ2が回転されず、ハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止できるので、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
更に、圧接部がないので、損傷する部分がなく、摩耗の心配もない。
【0022】
図10から図15は魚釣用リ−ルをスプ−ル回転タイプの魚釣用両軸受型リ−ルで述べる第2実施例で、図10は魚釣用両軸受型リ−ルの一部断面平面図、図11はハンドル側の要部拡大断面平面図、図12は釣糸巻取り状態のハンドル側の側板内の要部拡大側面図、図13は釣糸放出回数を検知する磁気センサ−を示す図12の要部拡大側面図、図14は磁気センサ−と積算回数回路と表示部のブロック図、図15は釣糸放出状態のハンドル側の側板内の要部拡大側面図である。
【0023】
第2実施例の魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Aの側枠1′の左右両側枠1e、1fが後側指載せ板1gとリ−ル脚36の固定板1hで平行に一体的に保持されている。
左側枠1eの外側にはリ−ル本体Aの側板37が取り付けられている。
右側枠1fの外側にはリ−ル本体Aの側板38が取り付けられている。
左右両側枠1e、1f間にはスプ−ル39が回転可能に支持され、スプ−ル39に固定されたスプ−ル軸40は一方の軸受41と他方の軸受42、43で回転可能に支持されている。
軸受41は左側枠1eの筒部1i内に、軸受42は右側枠1fの筒部1j内に、軸受43は側板38に取り付けられている。
他方の軸受43から外側に突出されたスプ−ル軸40の一端40aには圧力調整ツマミ44内の押圧板が押圧されている。
【0024】
スプ−ル軸40の側板38内の小径部40b外周にはピニオン6が軸方向に移動自在に嵌合されている。
スプ−ル軸40の太径部の右側とピニオン6には夫々係合部40cと係合部6aが形成されて係脱自在に嵌合されている。
側板38内はギヤボックスに構成されると共に、クラッチレバ−45の回動で軸部45aとクラッチ操作体7の横向き長孔の係合部7aで前進後退されるクラッチ操作体7で操作されるクラッチ機構が収容されている。
クラッチ機構はスプ−ル軸40の係合部40cと係合・離脱されるピニオン6の係合部6aと、クラッチ操作体7のクラッチカム7bと、クラッチ板8と、環状磁性体21が固定された円板46と爪車47の複数個のキックピン48と、キックレバ−9とで構成されている。
【0025】
クラッチ操作体7は右側枠1fに摺動自在に設けられてクラッチ操作体7には横向き長孔の係合部7aとクラッチカム7bとバネ掛け部7cと二股の延長片7d、7eと屈曲係合部7fと一方の延長片7dに長孔7gと延長片7dの一側に屈曲部7hが形成されている。
右側枠1fに固定されたピン49とバネ掛け部7cの間にバネ50が張設されている。
長孔7gには右側枠1fに固定されたピン51が嵌められ、延長片7d上にキックレバ−9が重ねられてキックレバ−9に穿設された長孔9aにピン51が嵌められている。
キックレバ−9には切欠部9bとバネ掛け部9cが形成されてバネ掛け部9cにバネ52の一端が係合され、バネ52の他端は右側枠1fに固定されたピン53に係合されている。
【0026】
二股の延長片7dとキックレバ−9の他側の右側枠1fに係止ピン54が固定されている。
二股の延長片7eの先端内側はクラッチ作動体7iに形成されてクラッチ作動体7iに磁石31が固定されている。
釣糸巻取り状態の図12で磁石31の位置の右側枠1fにリ−ドスイッチからなる磁気センサ55が固定されている。
磁気センサ55の出力は回数積算回路56を介して表示部57で表示される。表示部57はスプ−ル39の上方の左右両側枠1e、1f間に設けられた表示器58内に設けられている。
【0027】
クラッチ板8は両端が右側枠1fに固定された支柱59、59に嵌められ、図示しない発条で前記スプ−ル軸40の係合部40cとピニオン6の係合部6aが係合される方向に付勢されている。
クラッチ板8にはピニオン6の溝6bに嵌まる円弧上の凹部8aが形成されている。
【0028】
ピニオン6にハンドル軸60に摩擦結合された駆動歯車61が噛合されてスプ−ル39は駆動歯車61を介してハンドル軸60に取り付けられたハンドル62で回転される。
駆動歯車61はドラグ制動部材の摩擦板と制動板を介してハンドル軸60で回転可能に構成され、側板38から突出されたハンドル軸60にハンドル62が回り止め嵌合されてナット63で抜け止めされている。
ハンドル軸60の一端は右側枠1fの穴1kに嵌合された軸受64に軸承されて抜け止め板65で抜け止めされ、他端は側板38に取り付けられた軸受66で回転自在に支持されて軸受66の外側のハンドル軸60にはドラグ調整ツマミ67が螺合されている。
【0029】
ハンドル軸60の一端側には環状磁性体21が固定された円板46と爪車47が回り止め嵌合されて摩擦板が圧接され、爪車47には複数個のキックピン48が固定されている。
爪車47の外側にはバネ板68、68で挟まれた逆転防止爪69が軸70で回動自在に軸承され、バネ板68、68は爪車47の両側面を挟み込み、逆転防止爪69の先端は爪車47の外周に形成された係止歯に係合自在に臨まされている。
逆転防止爪69の外側には逆転防止爪69の回動を度当りするピン71が設けられている。
【0030】
魚釣用両軸受型リ−ルのクラッチ機構の動作は、スプ−ル軸40の係合部40cとピニオン6の係合部6aが係合されたクラッチオン状態でハンドル62が回転されると、駆動歯車61でピニオン6が回転されてスプ−ル39に釣糸が巻き取られる。
この時駆動歯車61と摩擦板を介して爪車47が図12で時計方向に回転されると、爪車47とバネ板68、68の摩擦でバネ板68、68と逆転係止爪69は反時計方向に回動されて逆転係止爪69の先端は爪車47の係止歯から離間され、爪車47が駆動歯車61と一体に回転される。
次にスプ−ル39が釣糸の繰出しで逆回転されると、駆動歯車61と爪車47は反時計方向に回転され、バネ板68、68と逆転係止爪69は時計方向に回動されて逆転係止爪69の先端は爪車47の係止歯に係止される。
【0031】
次にクラッチレバ−45が図12で下方の反時計方向に回動されると、軸部45aが横向き長孔の係合部7aでクラッチ操作体7が右下方向に摺動されて図15の釣糸放出状態となる。
この摺動でクラッチ板8がクラッチカム7bで上昇されてピニオン6の係合部6aとスプ−ル軸40の係合部40cの係合が離脱されてクラッチオフ状態となり、スプ−ル39はフリ−回転状態となる。
前記のようにクラッチ操作体7が摺動された時、延長片7cも右下方向に摺動されるので、係止ピン54と屈曲部7hで回動が係止されていたキックレバ−9がバネ50で反時計方向に回動され、キックレバ−9の切欠部9bはキックピン48に当接可能位置に臨まされる。
【0032】
クラッチオフの釣糸放出状態ではクラッチ操作体7の延長片7eの先端内側のクラッチ作動体7iと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域に移動されるので、クラッチ作動体7iは非接触の磁気作用領域にあって磁力を受ける。
クラッチオンの釣糸巻取り状態ではクラッチ操作体7の延長片7eの先端内側のクラッチ作動体7iと磁石31が上方に後退して環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域外に移動されるので、磁力を受けない。
クラッチ作動体7iと磁石31が釣糸巻取り状態と釣糸放出状態で移動するので、この移動をリ−ドスイッチからなる磁気センサ55で検知すると、釣糸放出状態にした時の回数を表示部57で表示かることが出来る。
【0033】
次にハンドル62が回転されると、爪車47と駆動歯車61が時計方向に回転され、キックピン48がキックレバ−9の切欠部9bに当接されてキックレバ−9が左方向に押し戻され、キックレバ−9の左端がクラッチ操作体7の屈曲係合部7fを押し上げてクラッチ操作体7が後退され、クラッチカム7bとクラッチ板8の係合が解除されてピニオン6の係合部7aとスプ−ル軸40の係合部4aが係合されてクラッチオン状態となる。
クラッチオン状態でハンドル62が回転されると、ピニオン6とスプ−ル軸40が回転されてスプ−ル39が回転され、スプ−ル39に釣糸が巻き取られる。
【0034】
前記のように魚釣用両軸受型リ−ルが構成されると、クラッチ操作体7とクラッチ板8が釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作されると、クラッチ操作体7に設けられたクラッチ作動体7iと磁石31が環状磁性体21に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受け、簡単にクラッチ作動体7iは移動することが制約されるので環状磁性体21を固定したリ−ル本体1側の円板46が回転されず、ハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止できるので、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
更に、圧接部がないので、損傷する部分がなく、摩耗の心配もない。
尚、磁石31及び環状磁性体21の表面には、塗膜で防食層が形成されて、耐食処理が施されている。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】
請求項1により、釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作された時、作動体は対向する部材のリ−ル本体やリ−ル本体側との間に非接触の磁気作用領域を設けたので、磁力を受けてハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止でき、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
請求項2により、ベ−ル支持部材が釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作されると、ベ−ル作動体の突出部と磁石が環状磁性体に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受け、簡単にベ−ル作動体は移動することが制約されるので環状磁性体を固定したリ−ル本体に対してロ−タが回転されず、ハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止できるので、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
更に、圧接部がないので、損傷する部分がなく、摩耗の心配もない。
【0037】
請求項3により、クラッチ操作体とクラッチ板が釣糸巻取り位置から釣糸放出位置に反転操作されると、クラッチ操作体に設けられたクラッチ作動体と磁石が環状磁性体に対向する非接触の磁気作用領域にあって磁力を受け、簡単にクラッチ作動体は移動することが制約されるので環状磁性体を固定したリ−ル本体側の円板が回転されず、ハンドルの誤作動による釣糸巻取り状態への誤復帰を防止できるので、釣糸放出位置切換時で切換節度感が得られると共に釣糸放出位置での保持も安定する。
更に、圧接部がないので、損傷する部分がなく、摩耗の心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】魚釣用リ−ルをロ−タ回転タイプの魚釣用スピニングリ−ルで述べる第1実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの一部断面側面図である。
【図2】同図1の要部拡大断面側面図である。
【図3】同釣糸巻取り状態のロ−タの平面図である。
【図4】同作動体が釣糸巻取り状態位置のリ−ル本体の正面図である。
【図5】同作動体の拡大背面図である。
【図6】同釣糸巻取り状態のロ−タの要部拡大平面図である。
【図7】同作動体が釣糸巻取り状態位置のリ−ル本体の要部拡大正面図である。
【図8】同釣糸放出状態のロ−タの平面図である。
【図9】同作動体が釣糸放出状態位置のリ−ル本体の正面図である。
【図10】魚釣用リ−ルをスプ−ル回転タイプの魚釣用両軸受型リ−ルで述べる第2実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの一部断面平面図である。
【図11】同ハンドル側の要部拡大断面平面図である。
【図12】同釣糸巻取り状態のハンドル側の側板内の要部拡大側面図である。
【図13】同釣糸放出回数を検知する磁気センサ−を示す図12の要部拡大側面図である。
【図14】同磁気センサ−と積算回数回路と表示部のブロック図である。
【図15】同釣糸放出状態のハンドル側の側板内の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
1、A リ−ル本体
2 ロ−タ
5 ベ−ル作動体
7i クラッチ作動体

Claims (3)

  1. リ−ル本体に設けたスプ−ルに釣糸を巻回する釣糸巻取り状態とスプ−ルから釣糸を放出する釣糸放出状態の両状態に切り換える切換機構を備えた魚釣用リ−ルにおいて、前記切換機構で釣糸を釣糸巻取り状態から釣糸放出状態に切り換えた時に作動する作動体と該作動体と対向する部材との間に非接触の磁気作用領域を設けて前記切換機構の誤復帰を防止したことを特徴とする魚釣用リ−ル。
  2. 前記作動体が、ロ−タの支持ア−ムに設けられ、ベ−ルを釣糸巻取り状態から釣糸放出状態への反転操作に連動してリ−ル本体側の磁気作用領域に移動するベ−ル作動体であることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
  3. 前記作動体が、クラッチ機構の釣糸巻取り状態から釣糸放出状態への反転操作に連動してリ−ル本体側の磁気作用領域に移動するクラッチ機構のクラッチ作動体であることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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