JP2004015335A - データ通信システムおよびデータ通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の副装置からのデータ送信要求が同時に発生した場合の衝突を回避することができ、これによりデータ転送率の向上を図ったデータ通信システムおよびデータ通信方法を提供する。
【解決手段】主装置1と副装置21,22,〜の間に、データ転送を行うためのホットラインHLと、ホットラインHLにおけるデータ転送の送信順序を制御する第1制御線C1および第2制御線C2を設ける。そうして、副装置がデータ転送を行うときには、まず第1制御線C1を介して送信要求を主装置1に送出する。複数の副装置からの送信要求が主装置1で検知された場合には、通信要求履歴/優先順位制御部7において蓄積された送信要求の履歴をもとに、優先順位の最も高い副装置を選択決定して、1系統の許可出力を排他的に送出する。
【選択図】 図1
【解決手段】主装置1と副装置21,22,〜の間に、データ転送を行うためのホットラインHLと、ホットラインHLにおけるデータ転送の送信順序を制御する第1制御線C1および第2制御線C2を設ける。そうして、副装置がデータ転送を行うときには、まず第1制御線C1を介して送信要求を主装置1に送出する。複数の副装置からの送信要求が主装置1で検知された場合には、通信要求履歴/優先順位制御部7において蓄積された送信要求の履歴をもとに、優先順位の最も高い副装置を選択決定して、1系統の許可出力を排他的に送出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばSDH(Synchronous Digital Hierarchy)やSONET(Synchronous Optical Network)などの規格に準拠するディジタル信号伝送システムにおいて用いられるディジタル信号伝送装置のように、一つの主装置に対して複数の副装置が1:n接続形態で接続されるデータ通信システムと、このシステムで用いられるデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば幹線系伝送システムに設けられる信号伝送装置などにあっては、図9に示されるように、それぞれ通信I/O(Input /Output)31〜3nを備えた複数の副装置21〜2nを主装置1にパラレルに接続する形態が主流となっている。このような1:n接続形態の装置では、主装置1側に副装置と同数(n個)の通信I/O41〜4nが設けられるため、主装置1の回路規模が大きくなるという不具合がある。
【0003】
また、主装置1には副装置21〜2nからの接続線が集線されるため、複数の副装置21〜2nとのデータ授受が一度に集中すると、主装置1の処理負担が一時的にオーバフローする虞がある。このような事態に陥ると、主装置1の処理負荷が重くなったり、集中されるデータから必要な情報を取り出す処理の能率が低下したり、通信システムの転送率(単位時間当たりのデータ量)が低下するという不具合を生じる。
【0004】
この不具合を避けるためには、図10に示されるように、複数の副装置21〜2nを主装置1にバスラインBLを介してバス状に接続し、主装置1への負荷集中を回避することが考えられる。このようにすると、主装置1に設けるべき通信I/O40は一つのみとなるため、主装置1の構成を簡易化することができる。
【0005】
しかしながら図10に示される構成では、複数の副装置21〜2nから主装置1へのデータ送信要求が非同期的に発生することから、出力データの回線衝突が発生する虞があった。このことは、ソフトウェアにて衝突制御するプロトコルを実装していても根本的には解決し得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように従来の1:n接続型の装置にあっては、主装置の処理負担がオーバフローし処理能率が低下するといった不具合や、複数の副装置から非同期にデータ送信要求が発生するため、出力データの回線衝突が避けられないといった不具合があった。
【0007】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、複数の副装置からのデータ送信要求が同時に発生した場合の衝突を回避することができ、これによりデータ転送率の向上を図ったデータ通信システムおよびデータ通信方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、主装置に複数の副装置が接続される通信システムにおける前記主装置と副装置との間でのデータ通信システムにおいて、前記主装置に前記複数の副装置をバス状に接続するデータ通信回線と、前記主装置と前記複数の副装置とを互いに個別に接続する第1および第2の制御線と、前記副装置に設けられ、当該副装置から前記主装置に対するデータ転送の必要が生じた場合に、前記第1の制御線を介して当該主装置に通信要求を送出する要求手段と、前記主装置に設けられ、前記通信要求を受け付ける通信要求受け付け手段と、前記主装置に設けられ、各副装置ごとに通信要求の到来の履歴を管理する管理手段と、前記主装置に設けられ、前記管理手段で管理された通信要求の履歴に基づいて、データ転送を許可すべき副装置を選択的に決定する選択決定手段と、前記主装置に設けられ、この選択決定手段で決定された副装置に対して、前記第2の制御線を介して通信許可を送出する許可出力手段と、前記副装置に設けられ、前記主装置から前記通信許可を受けた場合にのみ、前記主装置に対して前記データ通信回線を介してデータ転送を行う出力制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
このような手段を講じたことにより、副装置から主装置へのデータ転送の必要が生じた場合には、事前に第1の制御線を介して通信要求が主装置に送出される。主装置では、送信要求を受けた副装置のうち、例えば予め定められた優先順位に基づいて一つの副装置が選択され、この選択された副装置にのみ通信許可が与えられる。
【0010】
従って、複数の副装置から同時に送信要求が発生した場合でも、一つの副装置にのみデータの通信許可が与えられるので、前記データ通信回線におけるデータの衝突を回避することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる信号伝送装置の構成を示すブロック図である。この信号伝送装置は、主装置1に複数の副装置21,22,…が接続されている。主装置1と副装置21,22,…との間には、副装置21,22,…を主装置1にバス状に接続するホットラインHLと、主装置1と副装置21,22,…とを個別に接続する第1制御線C1および第2制御線C2とが設けられている。
【0012】
主装置1は、主衝突制御部4と、通信I/O3と、集線部9とを備える。主衝突制御部4は、ノイズ保護部6と、通信要求履歴/優先順位制御部7と、許可出力部8とを備える。
【0013】
副装置21,22,…は、通信I/O30と、副衝突制御部5とを備える。副衝突制御部5は、出力制御部10と、衝突制御部11と、許可入力部12とを備える。
【0014】
各副装置21,22,…の出力制御部10は、それぞれホットラインHLを介して主装置1の集線部9に接続される。集線部9は、主装置1の通信I/O3に接続される。各副装置21,22,…の衝突制御部11は、第1制御線C1を介して主装置1のノイズ保護部6に接続される。主装置1の許可出力部8は、各副装置21,22,…の許可入力部5に第2制御線C2を介してそれぞれ接続される。
【0015】
図2は、図1に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図である。図2において、副装置21〜28は、まずバスラインBLを介して主装置1にバス状に接続される。バスラインBLは従来のシステムに備わるバスラインBLと同様である。バスラインBLを介するデータ転送方式も従来と同じとし、ここでは、比較的優先度の低いデータ伝送するためにバスラインBLを使用する。
【0016】
本発明に係わる新規な手段は、副装置21〜28を主装置1にバス状に接続するホットラインHLを備えることと、主装置1と個々の副装置21〜28とを個別に接続する第1制御線C1および第2制御線C2とを備えることである。
【0017】
図3は、本発明に係わるデータ通信システムの平常時における送信手順を示すフローチャートである。図3のステップS1において、主装置1は副装置21,22,…からの送信要求を待ち受ける。ステップS2で、例えば副装置21の衝突制御部11から送信要求が送出されると、この送信要求は第1制御線C1を介して主装置1のノイズ保護部6に到達する。
【0018】
ステップS3で、ノイズ保護部6は送信要求に対してノイズ保護を施し、正式の送信要求である場合にのみ送信要求を受け入れる。送信要求が受け入れられると、ステップS4において通信要求履歴/優先順位制御部7に送信要求の履歴が蓄積される。
【0019】
ステップS5においては、通信要求履歴/優先順位制御部7により送信要求の履歴が参照され、その結果をもとに最も優先順位の高い副装置(ここでは副装置21とする)の送信要求が判定され、通信を許可すべき副装置として副装置21が選択決定される。
【0020】
ステップS6では、主装置1の許可出力部8から副装置21に向け、第2制御線C2を介して送信許可が出力される。次いで副装置21の許可入力部12において主装置1からの送信許可が受信され、許可入力部12から内部の衝突制御部11に送信許可信号が出力される。またこれと同時に、出力制御部10の通信ゲートがオープンされる(ステップS7,S8)。
【0021】
次のステップS9では、副装置21の衝突制御部11は通信I/O30に送信許可を行う。そうして、次のステップS10で副装置21の通信I/O30は出力制御部10に送信データを送信する。ステップS11では、出力制御部10は送出許可をしているので、送信データが副装置21からホットラインHLを介して主装置1の集線部9に送信される。ステップS12では、集線部9は送信データを集線し、送信データが主装置1の通信I/O3にて受信される。
【0022】
図4は、本発明に係わるデータ通信システムの平常時における送信完了手順を示すフローチャートである。ステップS13において副装置21からのデータ送信が完了すると、ステップS14で副装置21の衝突制御部11は要求取下げを主装置1に出力する。
【0023】
ステップS15では、主装置1のノイズ保護部6が副装置21からの要求取下げ入力についてノイズ保護し、通信要求履歴/優先順位制御部7に出力する。ステップS16,S17では、通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置21からの要求取下げ入力を受信し、副装置21の送信要求を履歴から削除する。主装置1の許可出力部8は副装置21に要求取り下げを出力する。
【0024】
ステップS18では、副装置21では許可入力部12が主装置1からの要求取り下げを受信する。ステップS19においては、副装置21の許可入力部12は衝突制御部11に送信完了を出力し、これと同時に出力制御部10のゲートがクローズされ送信完了となる。
【0025】
図5、図6は本発明に係わるデータ通信システムの衝突対策時における送信完了手順を示すフローチャートである。図5のステップS20においては、副装置21からの送信要求の優先順位を、副装置22からの送信要求の優先順位よりも高いとする。ステップS21において、ノイズ保護部6は副装置21,22からの送信要求についてノイズ保護をする。ステップS22で、通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置21、22からの送信要求の履歴を蓄積する。ステップS23で、通信要求履歴/優先順位制御部7は履歴を参照し、優先順位の一番高い送信要求を判定し、その結果副装置21に送信を許可する。
【0026】
ステップS24で、許可出力部8は副装置21に送信許可を出力する。ステップS25で、副装置21の許可入力部12は主装置1からの送信許可を受信する。ステップS26で、副装置21の許可入力部12は衝突制御部11に送信許可信号を出力すると同時に出力制御部10のゲートをオープンする。
【0027】
ステップS27で、衝突制御部11は副装置21の通信I/O30に送信許可を行う。ステップS28で、送信許可信号を受信した副装置21の通信I/O30は出力制御部10にデータを送信する。ステップS29で、副装置21の出力制御部10は送出許可をしているので副装置21のデータを集線部9に送信する。
【0028】
ステップS30で、主装置1の集線部9は送信データを集線し、副装置21からの送信データが主装置1の通信I/O3において受信される。ステップS31で、副装置21の衝突制御部11はデータ送信完了後、要求取下げを出力する。ステップS32で、ノイズ保護部6は副装置21からの要求取下げについてノイズ保護をする。ステップS33で、通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置21の送信要求の履歴を削除する。
【0029】
図6のステップS34において、通信要求履歴/優先順位制御部7は履歴を参照し、この時点での優先順位の一番高い送信要求を判定する。ステップS35で、主装置1の許可出力部8は副装置21に要求取下げを出力する。またこのステップで主装置1の許可出力部8は、副装置22に送信許可を出力する。
【0030】
ステップS36で副装置21の許可入力部12は主装置1からの要求取下げを受信する。またこのステップで、副装置22の許可入力部12は主装置1からの送信許可信号を受信する。
【0031】
ステップS37で副装置21の許可入力部12は衝突制御部11に送信完了通知を出力すると同時に出力制御部10のゲートをクローズする。またこのステップで、副装置22の許可入力部12は衝突制御部11に送信許可信号を出力すると同時に出力制御部10のゲートをオープンする。
【0032】
ステップS38で、衝突制御部11は副装置22の通信I/O30に送信許可を行う。ステップS39で送信許可信号を受信した副装置22の通信I/O30は、出力制御部10に送信データを送信する。ステップS40で副装置22の出力制御部10は、送出許可をしているので副装置22のデータを主装置1の集線部9に送信する。
【0033】
ステップS41で、集線部9は送信データを集線し副装置22からの送信データは主装置1の通信I/O3で受信される。ステップS42で副装置22の衝突制御部11は、データ送信完了後、要求取下げを出力する。ステップS43で主装置1のノイズ保護部6は、副装置22からの要求取下げについてノイズ保護をする。ステップS44で通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置22の送信要求の履歴を削除する。ステップS45で許可出力部8は副装置22に要求取下げを出力する。
【0034】
ステップS46で副装置22の許可入力部12は主装置1からの要求取下げ信号を受信する。ステップS47で副装置22の許可入力部12は、衝突制御部11に送信完了通知を出力すると同時に出力制御部10のゲートをクローズする。
【0035】
このような動作を行うことにより、複数の副装置からの送信要求が主装置1で検知された場合には、通信要求履歴/優先順位制御部7において蓄積された送信要求の履歴が参照されて、優先順位の最も高い送信要求が判定され、1系統の許可出力が排他的に送出される。
【0036】
従って、主衝突制御部4において、複数の副装置からの同時送信要求に対しての順序制御を行うことが可能となり、その結果、複数の副装置から送出されるデータの衝突を回避することが可能となる。したがって本実施形態によれば、複数の副装置からのデータ送信要求が同時に発生した場合の衝突を回避することができ、これによりデータ転送率の向上を図ったデータ通信システムおよびデータ通信方法を提供することが可能になる。
【0037】
また本実施形態によれば、ソフトウェアによる衝突検出及び回避制御を無くすることができ、従ってこれらの処理が原因となるCPU処理の輻輳がなくなるので、他の処理に計算機の能力を他の処理にまわすことが可能になるなどの利点がある。
【0038】
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係わる信号伝送装置の実施の形態を示すブロック図である。図7において図1と同様の部分には共通の符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。本実施形態においては、図1に示される構成に加え、主装置1と副装置21〜2nとを個別に接続する第3制御線C3と第4制御線C4とが新たに設けられる。主装置1の主衝突制御部4は、各副装置21〜2nに接続される第4制御線C4を収容する転送制御部13と、CPU(Central Processing Unit)14と、選択部15とを備える。選択部15は各副装置21〜2nに至る第3制御線C3を収容する。CPU14は、副装置21〜2nから送出されるデータを通信I/O3を介して受信する。
【0039】
一方、副装置21〜2nの副衝突制御部5は、応答部16と、入力制御部17と、ゲート制御部18とを備える。このうちゲート制御部18に第3制御線C3が接続され、応答部16に第4制御線C4が接続される。またホットラインHLは、入力制御部17に接続される。
【0040】
上記構成において、選択部15は、主装置1から任意の副装置に対するデータ転送の必要が生じた場合に、第3制御線C3を介して相手方の副装置のゲート制御部18に向け選択メッセージを送出する。応答部16は、ゲート制御部18に選択メッセージが到来した場合、データ転送を受け付け可能な状態であれば、主装置1に対して応答メッセージを第4制御線C4を介して返送する。転送制御部13は第4制御線C4を介して応答メッセージを受信し、応答メッセージを返送した副装置に対して通信I/O3、集線部9、ホットラインHLを介してデータ転送を行う。
【0041】
転送制御部13は第4制御線C4における信号レベルの立ち上りおよび立ち下がりに応じてCPU14に割り込みをかけ、副装置から転送された情報を割り込みの発生順にCPUに与える。
【0042】
入力制御部17は、ホットラインHLを介して主装置1から送られたデータを受信する。その際、ゲート制御部18により入力制御部17の通信ゲートがオープンされる。受信されたデータは通信I/O30に与えられる。
【0043】
図8は、図7に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図である。本実施形態においては、図2に示される構成に加え、主装置1と個々の副装置21〜28とを個別に接続する第3制御線C3および第4制御線C4とを備える。
【0044】
上記構成によれば、第3制御線C3および第4制御線C4を設けることにより、主装置1から任意の複数の副装置に対して、ホットラインHLを介して同報的にデータを転送することができるようになる。これによりホットラインHLを使用して実施されるデータ転送の効率をさらに高めることが可能となり、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、処理速度の更なる向上などのメリットを得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳しく述べたように本発明は、主装置と副装置にそれぞれ主衝突制御部と副衝突制御部とを備え、送信要求判定による順序制御と出力制御部の排他的なゲート制御を行うようにした。これにより、副装置からの同時送信出力があったとしても衝突によるデータ破壊などの虞を無くすことができ、また障害による再送が発生しないため、通信システム上の転送率を上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる信号伝送装置の実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図。
【図3】図1に示される信号伝送装置の平常時におけるデータ送信手順を示すフローチャート。
【図4】図1に示される信号伝送装置の平常時における送信完了手順を示すフローチャート。
【図5】図1に示される信号伝送装置の衝突対策時における送信完了手順を示すフローチャート。
【図6】図1に示される信号伝送装置の衝突対策時における送信完了手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態に係わる信号伝送装置の実施の形態を示すブロック図。
【図8】図7に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図。
【図9】従来の信号伝送装置の構成を示すブロック図。
【図10】従来の信号伝送装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…主装置
21,22,〜,2n…副装置
30…通信I/O(Input/Output)
4…主衝突制御
5…副衝突制御
6…ノイズ保護部
7…通信要求履歴/優先順位制御部
8…許可出力部
9…集線部
10…出力制御部
11…衝突制御部
12…許可入力部
HL…ホットライン
BL…バスライン
C1…第1制御線
C2…第2制御線
C3…第3制御線
C4…第4制御線
13…転送制御部
14…CPU(Central Processing Unit)
15…選択部
16…応答部
17…入力制御部
18…ゲート制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばSDH(Synchronous Digital Hierarchy)やSONET(Synchronous Optical Network)などの規格に準拠するディジタル信号伝送システムにおいて用いられるディジタル信号伝送装置のように、一つの主装置に対して複数の副装置が1:n接続形態で接続されるデータ通信システムと、このシステムで用いられるデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば幹線系伝送システムに設けられる信号伝送装置などにあっては、図9に示されるように、それぞれ通信I/O(Input /Output)31〜3nを備えた複数の副装置21〜2nを主装置1にパラレルに接続する形態が主流となっている。このような1:n接続形態の装置では、主装置1側に副装置と同数(n個)の通信I/O41〜4nが設けられるため、主装置1の回路規模が大きくなるという不具合がある。
【0003】
また、主装置1には副装置21〜2nからの接続線が集線されるため、複数の副装置21〜2nとのデータ授受が一度に集中すると、主装置1の処理負担が一時的にオーバフローする虞がある。このような事態に陥ると、主装置1の処理負荷が重くなったり、集中されるデータから必要な情報を取り出す処理の能率が低下したり、通信システムの転送率(単位時間当たりのデータ量)が低下するという不具合を生じる。
【0004】
この不具合を避けるためには、図10に示されるように、複数の副装置21〜2nを主装置1にバスラインBLを介してバス状に接続し、主装置1への負荷集中を回避することが考えられる。このようにすると、主装置1に設けるべき通信I/O40は一つのみとなるため、主装置1の構成を簡易化することができる。
【0005】
しかしながら図10に示される構成では、複数の副装置21〜2nから主装置1へのデータ送信要求が非同期的に発生することから、出力データの回線衝突が発生する虞があった。このことは、ソフトウェアにて衝突制御するプロトコルを実装していても根本的には解決し得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように従来の1:n接続型の装置にあっては、主装置の処理負担がオーバフローし処理能率が低下するといった不具合や、複数の副装置から非同期にデータ送信要求が発生するため、出力データの回線衝突が避けられないといった不具合があった。
【0007】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、複数の副装置からのデータ送信要求が同時に発生した場合の衝突を回避することができ、これによりデータ転送率の向上を図ったデータ通信システムおよびデータ通信方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、主装置に複数の副装置が接続される通信システムにおける前記主装置と副装置との間でのデータ通信システムにおいて、前記主装置に前記複数の副装置をバス状に接続するデータ通信回線と、前記主装置と前記複数の副装置とを互いに個別に接続する第1および第2の制御線と、前記副装置に設けられ、当該副装置から前記主装置に対するデータ転送の必要が生じた場合に、前記第1の制御線を介して当該主装置に通信要求を送出する要求手段と、前記主装置に設けられ、前記通信要求を受け付ける通信要求受け付け手段と、前記主装置に設けられ、各副装置ごとに通信要求の到来の履歴を管理する管理手段と、前記主装置に設けられ、前記管理手段で管理された通信要求の履歴に基づいて、データ転送を許可すべき副装置を選択的に決定する選択決定手段と、前記主装置に設けられ、この選択決定手段で決定された副装置に対して、前記第2の制御線を介して通信許可を送出する許可出力手段と、前記副装置に設けられ、前記主装置から前記通信許可を受けた場合にのみ、前記主装置に対して前記データ通信回線を介してデータ転送を行う出力制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
このような手段を講じたことにより、副装置から主装置へのデータ転送の必要が生じた場合には、事前に第1の制御線を介して通信要求が主装置に送出される。主装置では、送信要求を受けた副装置のうち、例えば予め定められた優先順位に基づいて一つの副装置が選択され、この選択された副装置にのみ通信許可が与えられる。
【0010】
従って、複数の副装置から同時に送信要求が発生した場合でも、一つの副装置にのみデータの通信許可が与えられるので、前記データ通信回線におけるデータの衝突を回避することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる信号伝送装置の構成を示すブロック図である。この信号伝送装置は、主装置1に複数の副装置21,22,…が接続されている。主装置1と副装置21,22,…との間には、副装置21,22,…を主装置1にバス状に接続するホットラインHLと、主装置1と副装置21,22,…とを個別に接続する第1制御線C1および第2制御線C2とが設けられている。
【0012】
主装置1は、主衝突制御部4と、通信I/O3と、集線部9とを備える。主衝突制御部4は、ノイズ保護部6と、通信要求履歴/優先順位制御部7と、許可出力部8とを備える。
【0013】
副装置21,22,…は、通信I/O30と、副衝突制御部5とを備える。副衝突制御部5は、出力制御部10と、衝突制御部11と、許可入力部12とを備える。
【0014】
各副装置21,22,…の出力制御部10は、それぞれホットラインHLを介して主装置1の集線部9に接続される。集線部9は、主装置1の通信I/O3に接続される。各副装置21,22,…の衝突制御部11は、第1制御線C1を介して主装置1のノイズ保護部6に接続される。主装置1の許可出力部8は、各副装置21,22,…の許可入力部5に第2制御線C2を介してそれぞれ接続される。
【0015】
図2は、図1に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図である。図2において、副装置21〜28は、まずバスラインBLを介して主装置1にバス状に接続される。バスラインBLは従来のシステムに備わるバスラインBLと同様である。バスラインBLを介するデータ転送方式も従来と同じとし、ここでは、比較的優先度の低いデータ伝送するためにバスラインBLを使用する。
【0016】
本発明に係わる新規な手段は、副装置21〜28を主装置1にバス状に接続するホットラインHLを備えることと、主装置1と個々の副装置21〜28とを個別に接続する第1制御線C1および第2制御線C2とを備えることである。
【0017】
図3は、本発明に係わるデータ通信システムの平常時における送信手順を示すフローチャートである。図3のステップS1において、主装置1は副装置21,22,…からの送信要求を待ち受ける。ステップS2で、例えば副装置21の衝突制御部11から送信要求が送出されると、この送信要求は第1制御線C1を介して主装置1のノイズ保護部6に到達する。
【0018】
ステップS3で、ノイズ保護部6は送信要求に対してノイズ保護を施し、正式の送信要求である場合にのみ送信要求を受け入れる。送信要求が受け入れられると、ステップS4において通信要求履歴/優先順位制御部7に送信要求の履歴が蓄積される。
【0019】
ステップS5においては、通信要求履歴/優先順位制御部7により送信要求の履歴が参照され、その結果をもとに最も優先順位の高い副装置(ここでは副装置21とする)の送信要求が判定され、通信を許可すべき副装置として副装置21が選択決定される。
【0020】
ステップS6では、主装置1の許可出力部8から副装置21に向け、第2制御線C2を介して送信許可が出力される。次いで副装置21の許可入力部12において主装置1からの送信許可が受信され、許可入力部12から内部の衝突制御部11に送信許可信号が出力される。またこれと同時に、出力制御部10の通信ゲートがオープンされる(ステップS7,S8)。
【0021】
次のステップS9では、副装置21の衝突制御部11は通信I/O30に送信許可を行う。そうして、次のステップS10で副装置21の通信I/O30は出力制御部10に送信データを送信する。ステップS11では、出力制御部10は送出許可をしているので、送信データが副装置21からホットラインHLを介して主装置1の集線部9に送信される。ステップS12では、集線部9は送信データを集線し、送信データが主装置1の通信I/O3にて受信される。
【0022】
図4は、本発明に係わるデータ通信システムの平常時における送信完了手順を示すフローチャートである。ステップS13において副装置21からのデータ送信が完了すると、ステップS14で副装置21の衝突制御部11は要求取下げを主装置1に出力する。
【0023】
ステップS15では、主装置1のノイズ保護部6が副装置21からの要求取下げ入力についてノイズ保護し、通信要求履歴/優先順位制御部7に出力する。ステップS16,S17では、通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置21からの要求取下げ入力を受信し、副装置21の送信要求を履歴から削除する。主装置1の許可出力部8は副装置21に要求取り下げを出力する。
【0024】
ステップS18では、副装置21では許可入力部12が主装置1からの要求取り下げを受信する。ステップS19においては、副装置21の許可入力部12は衝突制御部11に送信完了を出力し、これと同時に出力制御部10のゲートがクローズされ送信完了となる。
【0025】
図5、図6は本発明に係わるデータ通信システムの衝突対策時における送信完了手順を示すフローチャートである。図5のステップS20においては、副装置21からの送信要求の優先順位を、副装置22からの送信要求の優先順位よりも高いとする。ステップS21において、ノイズ保護部6は副装置21,22からの送信要求についてノイズ保護をする。ステップS22で、通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置21、22からの送信要求の履歴を蓄積する。ステップS23で、通信要求履歴/優先順位制御部7は履歴を参照し、優先順位の一番高い送信要求を判定し、その結果副装置21に送信を許可する。
【0026】
ステップS24で、許可出力部8は副装置21に送信許可を出力する。ステップS25で、副装置21の許可入力部12は主装置1からの送信許可を受信する。ステップS26で、副装置21の許可入力部12は衝突制御部11に送信許可信号を出力すると同時に出力制御部10のゲートをオープンする。
【0027】
ステップS27で、衝突制御部11は副装置21の通信I/O30に送信許可を行う。ステップS28で、送信許可信号を受信した副装置21の通信I/O30は出力制御部10にデータを送信する。ステップS29で、副装置21の出力制御部10は送出許可をしているので副装置21のデータを集線部9に送信する。
【0028】
ステップS30で、主装置1の集線部9は送信データを集線し、副装置21からの送信データが主装置1の通信I/O3において受信される。ステップS31で、副装置21の衝突制御部11はデータ送信完了後、要求取下げを出力する。ステップS32で、ノイズ保護部6は副装置21からの要求取下げについてノイズ保護をする。ステップS33で、通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置21の送信要求の履歴を削除する。
【0029】
図6のステップS34において、通信要求履歴/優先順位制御部7は履歴を参照し、この時点での優先順位の一番高い送信要求を判定する。ステップS35で、主装置1の許可出力部8は副装置21に要求取下げを出力する。またこのステップで主装置1の許可出力部8は、副装置22に送信許可を出力する。
【0030】
ステップS36で副装置21の許可入力部12は主装置1からの要求取下げを受信する。またこのステップで、副装置22の許可入力部12は主装置1からの送信許可信号を受信する。
【0031】
ステップS37で副装置21の許可入力部12は衝突制御部11に送信完了通知を出力すると同時に出力制御部10のゲートをクローズする。またこのステップで、副装置22の許可入力部12は衝突制御部11に送信許可信号を出力すると同時に出力制御部10のゲートをオープンする。
【0032】
ステップS38で、衝突制御部11は副装置22の通信I/O30に送信許可を行う。ステップS39で送信許可信号を受信した副装置22の通信I/O30は、出力制御部10に送信データを送信する。ステップS40で副装置22の出力制御部10は、送出許可をしているので副装置22のデータを主装置1の集線部9に送信する。
【0033】
ステップS41で、集線部9は送信データを集線し副装置22からの送信データは主装置1の通信I/O3で受信される。ステップS42で副装置22の衝突制御部11は、データ送信完了後、要求取下げを出力する。ステップS43で主装置1のノイズ保護部6は、副装置22からの要求取下げについてノイズ保護をする。ステップS44で通信要求履歴/優先順位制御部7は副装置22の送信要求の履歴を削除する。ステップS45で許可出力部8は副装置22に要求取下げを出力する。
【0034】
ステップS46で副装置22の許可入力部12は主装置1からの要求取下げ信号を受信する。ステップS47で副装置22の許可入力部12は、衝突制御部11に送信完了通知を出力すると同時に出力制御部10のゲートをクローズする。
【0035】
このような動作を行うことにより、複数の副装置からの送信要求が主装置1で検知された場合には、通信要求履歴/優先順位制御部7において蓄積された送信要求の履歴が参照されて、優先順位の最も高い送信要求が判定され、1系統の許可出力が排他的に送出される。
【0036】
従って、主衝突制御部4において、複数の副装置からの同時送信要求に対しての順序制御を行うことが可能となり、その結果、複数の副装置から送出されるデータの衝突を回避することが可能となる。したがって本実施形態によれば、複数の副装置からのデータ送信要求が同時に発生した場合の衝突を回避することができ、これによりデータ転送率の向上を図ったデータ通信システムおよびデータ通信方法を提供することが可能になる。
【0037】
また本実施形態によれば、ソフトウェアによる衝突検出及び回避制御を無くすることができ、従ってこれらの処理が原因となるCPU処理の輻輳がなくなるので、他の処理に計算機の能力を他の処理にまわすことが可能になるなどの利点がある。
【0038】
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係わる信号伝送装置の実施の形態を示すブロック図である。図7において図1と同様の部分には共通の符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。本実施形態においては、図1に示される構成に加え、主装置1と副装置21〜2nとを個別に接続する第3制御線C3と第4制御線C4とが新たに設けられる。主装置1の主衝突制御部4は、各副装置21〜2nに接続される第4制御線C4を収容する転送制御部13と、CPU(Central Processing Unit)14と、選択部15とを備える。選択部15は各副装置21〜2nに至る第3制御線C3を収容する。CPU14は、副装置21〜2nから送出されるデータを通信I/O3を介して受信する。
【0039】
一方、副装置21〜2nの副衝突制御部5は、応答部16と、入力制御部17と、ゲート制御部18とを備える。このうちゲート制御部18に第3制御線C3が接続され、応答部16に第4制御線C4が接続される。またホットラインHLは、入力制御部17に接続される。
【0040】
上記構成において、選択部15は、主装置1から任意の副装置に対するデータ転送の必要が生じた場合に、第3制御線C3を介して相手方の副装置のゲート制御部18に向け選択メッセージを送出する。応答部16は、ゲート制御部18に選択メッセージが到来した場合、データ転送を受け付け可能な状態であれば、主装置1に対して応答メッセージを第4制御線C4を介して返送する。転送制御部13は第4制御線C4を介して応答メッセージを受信し、応答メッセージを返送した副装置に対して通信I/O3、集線部9、ホットラインHLを介してデータ転送を行う。
【0041】
転送制御部13は第4制御線C4における信号レベルの立ち上りおよび立ち下がりに応じてCPU14に割り込みをかけ、副装置から転送された情報を割り込みの発生順にCPUに与える。
【0042】
入力制御部17は、ホットラインHLを介して主装置1から送られたデータを受信する。その際、ゲート制御部18により入力制御部17の通信ゲートがオープンされる。受信されたデータは通信I/O30に与えられる。
【0043】
図8は、図7に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図である。本実施形態においては、図2に示される構成に加え、主装置1と個々の副装置21〜28とを個別に接続する第3制御線C3および第4制御線C4とを備える。
【0044】
上記構成によれば、第3制御線C3および第4制御線C4を設けることにより、主装置1から任意の複数の副装置に対して、ホットラインHLを介して同報的にデータを転送することができるようになる。これによりホットラインHLを使用して実施されるデータ転送の効率をさらに高めることが可能となり、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、処理速度の更なる向上などのメリットを得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳しく述べたように本発明は、主装置と副装置にそれぞれ主衝突制御部と副衝突制御部とを備え、送信要求判定による順序制御と出力制御部の排他的なゲート制御を行うようにした。これにより、副装置からの同時送信出力があったとしても衝突によるデータ破壊などの虞を無くすことができ、また障害による再送が発生しないため、通信システム上の転送率を上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる信号伝送装置の実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図。
【図3】図1に示される信号伝送装置の平常時におけるデータ送信手順を示すフローチャート。
【図4】図1に示される信号伝送装置の平常時における送信完了手順を示すフローチャート。
【図5】図1に示される信号伝送装置の衝突対策時における送信完了手順を示すフローチャート。
【図6】図1に示される信号伝送装置の衝突対策時における送信完了手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態に係わる信号伝送装置の実施の形態を示すブロック図。
【図8】図7に示される信号伝送装置における信号線の接続形態を示す模式図。
【図9】従来の信号伝送装置の構成を示すブロック図。
【図10】従来の信号伝送装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…主装置
21,22,〜,2n…副装置
30…通信I/O(Input/Output)
4…主衝突制御
5…副衝突制御
6…ノイズ保護部
7…通信要求履歴/優先順位制御部
8…許可出力部
9…集線部
10…出力制御部
11…衝突制御部
12…許可入力部
HL…ホットライン
BL…バスライン
C1…第1制御線
C2…第2制御線
C3…第3制御線
C4…第4制御線
13…転送制御部
14…CPU(Central Processing Unit)
15…選択部
16…応答部
17…入力制御部
18…ゲート制御部
Claims (4)
- 主装置と、この主装置に接続される複数の副装置とを備えるデータ通信システムにおいて、
前記主装置に前記複数の副装置をバス状に接続するデータ通信回線と、
前記主装置と前記複数の副装置とを互いに個別に接続する第1および第2の制御線と、
前記副装置に設けられ、当該副装置から前記主装置に対するデータ転送の必要が生じた場合に、前記第1の制御線を介して当該主装置に通信要求を送出する要求手段と、
前記主装置に設けられ、前記通信要求を受け付ける通信要求受け付け手段と、
前記主装置に設けられ、各副装置から送出される通信要求の到来の履歴を管理し、この履歴に基づいて、データ転送を許可すべき副装置を排他的に決定する選択決定手段と、
前記主装置に設けられ、この選択決定手段で決定された副装置に対して、前記第2の制御線を介して通信許可を送出する許可出力手段と、
前記副装置に設けられ、前記主装置から前記通信許可を受けた場合に、前記主装置に対して前記データ通信回線を介してデータ転送を行う出力制御手段とを具備することを特徴とするデータ通信システム。 - さらに、前記主装置と前記複数の副装置とを互いに個別に接続する第3および第4の制御線と、
前記主装置に設けられ、当該主装置から任意の副装置に対するデータ転送の必要が生じた場合に、前記第3の制御線を介して相手方の副装置に選択メッセージを送出する選択手段と、
前記副装置に設けられ、前記選択メッセージが到来した場合に、前記主装置に対して前記第4の制御線を介して応答メッセージを返送する応答手段と、
前記主装置に設けられ、前記応答メッセージを返送した副装置に対してのみ、データ転送を行う転送制御手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信システム。 - 前記主装置は、前記副装置から転送された情報を利用して動作する計算機を備え、
前記制御線における信号レベルの立ち上りおよび立ち下がりに応じて前記計算機に割り込みをかけ、前記副装置から転送された情報を前記割り込みの発生順に前記計算機に与えるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ通信システム。 - 主装置と、この主装置に接続される複数の副装置と、前記主装置に前記複数の副装置をバス状に接続するデータ通信回線と、前記主装置と前記複数の副装置とを互いに個別に接続する第1および第2の制御線とを備えるデータ通信システムで用いられるデータ通信方法であって、
、
前記副装置から前記主装置に対するデータ転送の必要が生じた場合に、前記第1の制御線を介して前記副装置から当該主装置に通信要求を送出する第1ステップと、
前記主装置において前記通信要求を受け付ける第2ステップと、
前記主装置において各副装置から送出される通信要求の到来の履歴を管理し、この履歴に基づいて、データ転送を許可すべき副装置を排他的に決定する第3ステップと、
前記主装置において前記第3ステップで決定された副装置に対して、前記第2の制御線を介して通信許可を送出する第4ステップと、
前記副装置において前記主装置から前記通信許可を受けた場合に、前記主装置に対して前記データ通信回線を介してデータ転送を行う第5ステップとを具備することを特徴とするデータ通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164750A JP2004015335A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | データ通信システムおよびデータ通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002164750A JP2004015335A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | データ通信システムおよびデータ通信方法 |
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JP2004015335A true JP2004015335A (ja) | 2004-01-15 |
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JP2002164750A Pending JP2004015335A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | データ通信システムおよびデータ通信方法 |
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JP (1) | JP2004015335A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006009039A1 (ja) * | 2004-07-22 | 2006-01-26 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | カラー発光装置 |
-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002164750A patent/JP2004015335A/ja active Pending
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WO2006009039A1 (ja) * | 2004-07-22 | 2006-01-26 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | カラー発光装置 |
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