JP2004015248A - 天井埋め込みスピーカシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウーハユニット及びツィータユニットを有する天井埋め込みスピーカシステムにおいて、スピーカシステムの正面からみるとツィータユニットがウーハユニットと少なくとも一部重なること、ツィータユニットの中心軸がウーハユニットの中心軸と同軸上にないこと、及びツィータユニットの位置がウーハユニットの位置よりもスピーカシステム正面に近いことを特徴とする天井埋め込みスピーカシステム。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウーハユニット及びツィータユニットを有する2way型天井埋め込みスピーカシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来2way型天井埋め込みスピーカシステムとしては、図3及び図4に示すようなスピーカシステムが知られている。
【0003】
図3のスピーカシステムは一般的に使用される2way型スピーカユニットの配置を天井埋め込みスピーカシステムに適用したものであり、スピーカシステム正面から見るとウーハユニット及びツィータユニットが重ならないようにそれぞれ独立に配置されている。
【0004】
このようなウーハユニット及びツィータユニットの配置はシステムを簡単に構成する上で有効である。しかし、このようにウーハユニット及びツィータユニットを独立に配置すると、スピーカシステム正面の面積は大きくなってしまうため、取り付け時の省スペース性や施工性及びデザイン性が大きく考慮される天井埋め込みスピーカシステムとしては望ましくない。
【0005】
かかる問題を解消するため、図4に示すようなウーハユニットの中心軸とツィータユニットの中心軸が同軸上になるようにウーハユニット及びツィータユニットを配置した同軸スピーカユニットを使用したスピーカシステムが提案されている。即ち、図4のスピーカシステムは図3のスピーカシステムとは異なりスピーカシステム正面からみるとウーハユニットとツィータユニットが完全に重なっているため、スピーカシステム正面の面積を小さくすることができ、スペース効率が良い。
【0006】
しかし、図4の同軸スピーカユニットを使用したスピーカシステムはハウリングを起こしやすいという欠点を有する。例えばスピーカシステム正面から見てウーハユニットの前方にツィータユニットを配置するタイプの同軸スピーカユニットの場合、ツィータユニットがウーハユニットの前方にあるため、ツィータユニットによるウーハユニットの反射音やツィータユニットの回折音と、本来のウーハユニット・ツィータユニットから放射される音が干渉を起こし、波面のミダレが生じやすくハウリングが起きやすい。また、スピーカシステム正面からみてウーハユニットの後方にツィータユニットを配置するタイプの同軸スピーカユニットの場合、ツィータユニットがウーハユニットの後方にあるため、ツィータユニットから出る音は音導(ホーン)によって放射されることになり、指向性が鋭くなって高音域のハウリングが起きやすい。
【0007】
このように従来の天井埋め込みスピーカシステムにおいては、スペース効率が良く、しかもハウリングを起こしにくいものが今だ提供されていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的はスピーカシステム正面の取り付け面積が小さく、かつスピーカ真下でマイクロホンを使用したときでもハウリングを起こしにくい天井埋め込みスピーカシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上述の課題を解決するために鋭意研究した結果、音の方向が聴者の耳に対して正面となる床置きスピーカシステムとは異なり、天井埋め込みスピーカシステムの場合、音の方向が聴者の耳に対して上部からとなるため、良好な音響特性を得るためにはウーハユニット及びツィータユニットを必ずしも独立に配置する必要はなく、一部重ねてもよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明はウーハユニット及びツィータユニットを有する天井埋め込みスピーカシステムにおいて、スピーカシステムの正面からみるとツィータユニットがウーハユニットと少なくとも一部重なること、ツィータユニットの中心軸がウーハユニットの中心軸と同軸上にないこと、及びツィータユニットの位置がウーハユニットの位置よりもスピーカシステム正面に近いことを特徴とする天井埋め込みスピーカシステムである。
【0011】
本発明の好ましい実施態様によれば、ツィータユニットはバッフルに取り付けられており、そのバッフルの位置はウーハユニットの位置よりもスピーカシステム正面に近い。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の天井埋め込みスピーカシステムの一例を図面に基づいて以下説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】
図1は本発明の天井埋め込みスピーカシステムの一例をスピーカシステム正面からみた平面図であり、図2は図1と同じスピーカシステムの図1中の一点鎖線A−A′に沿った断面図である。
【0014】
図1からわかる通り、本発明の天井埋め込みスピーカシステムはエンクロージャに低音用の大きなスピーカであるウーハユニットと高音用の小さなスピーカであるツィータユニットが収納された基本構成を有する。
【0015】
本発明の天井埋め込みスピーカシステムの最大の特徴はウーハユニットとツィータユニットの位置関係にあり、これは聴者が頭上から音を聞くという天井埋め込みスピーカシステムならではの事情を活かしたものである。これについて従来の天井埋め込みスピーカシステムと対比させつつ以下説明する。
本発明の天井埋め込みスピーカシステムが従来の天井埋め込みスピーカシステムと異なる点はまず、スピーカシステムの正面からみるとツィータユニットがウーハユニットと少なくとも一部重なっている点である。つまり、図3の天井埋め込みスピーカシステムの場合、スピーカシステムの正面からみるとウーハユニット及びツィータユニットが重ならずそれぞれ独立に配置されているのに対し、本発明の天井埋め込みスピーカシステムはツィータユニットをウーハユニットと少なくとも一部重ねて配置している。このため、本発明のスピーカシステムにおいては同じ2way型スピーカシステムであってもスピーカシステム正面の面積を小さく抑えることができ、デザイン的に優れた天井埋め込みスピーカシステムを提供することができる。
【0016】
このようなウーハユニット及びツィータユニットの配置は床置きスピーカシステムの場合、音響特性に影響を与えるため、許容されるものではない。何故なら床置きスピーカシステムは通常、聴者がスピーカシステムの正面に位置することを意図されるからである。しかし、本発明のような天井埋め込みスピーカシステムの場合、聴者は頭上から音を聞くため、ウーハユニット及びツィータユニットを重ねて配置しても聴者にとっては音響特性の影響が少ない。
【0017】
かかるウーハユニット及びツィータユニットの配置の点のみからみると本発明の天井埋め込みスピーカシステムは図4の同軸スピーカシステムと省スペース化の点で発想を共通するようにみえる。しかし、本発明のスピーカシステムは図2からわかる通り、ツィータユニットの中心軸がウーハユニットの中心軸と同軸上にないという点で図4の同軸スピーカシステムとは大きく異なる。
【0018】
このようにツィータユニットの中心軸とウーハユニットの中心軸をずらしてツィータユニット及びウーハユニットを配置することにより、本発明のスピーカシステムにおいては図4の同軸スピーカシステムの欠点であるハウリングの発生を有効に防止することができる。つまり、ツィータユニットの中心軸とウーハユニットの中心軸をずらしてツィータユニット及びウーハユニットを配置すると、ツィータユニットによるウーハユニットの反射音は少なくなる。従って、本来のウーハユニット・ツィータユニットから放射される音とツィータユニットによるウーハユニットの反射音との干渉が低減され、ハウリングを起こしにくくなる。
【0019】
加えて、図1及び図2に示すスピーカシステムにおいてはツィータユニットはバッフルに取り付けられており、そのバッフルの位置はウーハユニットの位置よりもスピーカシステム正面に近い。このようにバッフルを配置すると、ツィータユニットから放射される音がユニット背面方向に回折することを抑制することができるので、本来のウーハユニット・ツィータユニットから放射される音との干渉を一層低減することができ、ハウリング防止に有効である。
【0020】
更に、本発明の天井埋め込みスピーカシステムは図2からわかる通り、ツィータユニットの位置がウーハユニットの位置よりもスピーカシステム正面に近いという点でも図4の同軸スピーカシステムとは異なる。図4の同軸スピーカシステムの場合、ツィータユニットはウーハユニット後方のエンクロージャ奥に取り付けられているため、ホーン(音導)により音を放射することとなり、このため指向性が鋭角となりやすく、指向特性に悪い影響を与えることがある。これに対し、本発明の天井埋め込みスピーカシステムにおいてはツィータユニットはウーハユニット前方のスピーカシステム正面近くに取り付けられるのでツィータユニットの指向角を大きく取ることができ、図4の同軸スピーカシステムのような指向特性に関する欠点を有さない。
【0021】
本発明は上述の通り、天井埋め込みスピーカシステムにおいてウーハユニットとツィータユニットの位置関係を特徴とするものであり、他の構成部材については何ら制限はない。従って、本発明のスピーカシステムの各構成部材については従来公知のものを用いればよく、特別なものを用いる必要はない。また、本発明の技術思想を満たす限り、いかなる細部の設計変更も許容される。
【0022】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので、スピーカシステム正面の取り付け面積が小さく、かつスピーカ真下でマイクロホンを使用したときでもハウリングを起こしにくい天井埋め込みスピーカシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天井埋め込みスピーカシステムの一例をスピーカシステム正面からみた平面図である。
【図2】図1と同じスピーカシステムの図1中の一点鎖線A−A′に沿った断面図である。
【図3】従来の天井埋め込みスピーカシステムの斜視図である。
【図4】従来の天井埋め込みスピーカシステムの斜視図である。
Claims (2)
- ウーハユニット及びツィータユニットを有する天井埋め込みスピーカシステムにおいて、スピーカシステムの正面からみるとツィータユニットがウーハユニットと少なくとも一部重なること、ツィータユニットの中心軸がウーハユニットの中心軸と同軸上にないこと、及びツィータユニットの位置がウーハユニットの位置よりもスピーカシステム正面に近いことを特徴とする天井埋め込みスピーカシステム。
- ツィータユニットがバッフルに取り付けられており、そのバッフルの位置がウーハユニットの位置よりもスピーカシステム正面に近いことを特徴とする請求項1記載の天井埋め込みスピーカシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002163665A JP2004015248A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 天井埋め込みスピーカシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002163665A JP2004015248A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 天井埋め込みスピーカシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004015248A true JP2004015248A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30432024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002163665A Pending JP2004015248A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 天井埋め込みスピーカシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004015248A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8379901B2 (en) | 2009-06-12 | 2013-02-19 | Seiko Epson Corporation | Sound enhancement system |
-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002163665A patent/JP2004015248A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8379901B2 (en) | 2009-06-12 | 2013-02-19 | Seiko Epson Corporation | Sound enhancement system |
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