JP2004015133A - 画像読み取り印刷装置およびシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像読み取りと印刷が可能で、読み取り原稿と印刷用紙の給紙トレイが共用で、読み取り原稿の連続読み取りが可能な装置において、読み取り原稿と印刷用紙の自動判別を行うことを目的とする。
【解決手段】読み取り原稿と印刷用紙の給紙トレイが共用で、ホスト(PC、ワークステーション、ゲーム機等)と送信受信可能で、原稿の白基準データを記憶保持する手段と、読み取った原稿の画像データと一時格納しする手段、読み取り給紙するための手段、原稿を読み取るための読み取り手段、原稿を排紙する手段、給排紙の判定手段を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】読み取り原稿と印刷用紙の給紙トレイが共用で、ホスト(PC、ワークステーション、ゲーム機等)と送信受信可能で、原稿の白基準データを記憶保持する手段と、読み取った原稿の画像データと一時格納しする手段、読み取り給紙するための手段、原稿を読み取るための読み取り手段、原稿を排紙する手段、給排紙の判定手段を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取りと画像印刷を行うことが可能な装置における読み取り原稿と印刷用紙の判別処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像読み取り印刷装置の給紙用の用紙トレイが、画像読み取りの原稿トレイと印刷用トレイを共用してる装置においては、画像読み取りを行った場合に、給紙用の用紙トレイから、印刷用紙を取り除いて、読み取り原稿をセットしなければ、画像読み取り印刷装置は、読み取り原稿と印刷用紙の別なくを、1ページずつ給紙し、給紙用の用紙トレイの読み取り原稿または印刷用紙がなくなるまで、画像読み取りを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、印刷用紙の枚数分のデータを読み取ってしまい、ホストに無駄な画像データを蓄積し、また、無駄な電力も消費してしまう結果となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、印刷用紙が白紙であることが多いことに着目し、読み取った画像データが、1ページ、白紙であるかどうかの判定手段を設けることにより、読み取り原稿以外の用紙を読み取ることを最小限にし、ホストへの無駄な画像データの蓄積と電力の消費を抑止することができた。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態である画像読み取り印刷装置およびシステムを図面を用いて説明する。
【0006】
(実施例)
(実施例1)
本発明の実施例について説明する。
【0007】
図1の概念図にあるような給紙用の用紙トレイに印刷用紙の上に読み取り原稿をセットされている。
【0008】
給紙用の用紙トレイから、画像読み取り装置は、矢印の方向に給紙され、給紙が成功すれば読み取り動作が開始され、ホストのドライバで指定された読み取り範囲を読み取ると排紙され、排紙トレイに読み取り画像は、載せられる。
【0009】
そして、再び、給紙動作を行い、給紙用の用紙トレイの次の読み取り原稿また印刷用紙を給紙を行う。この動作を読み取り原稿の次のページの印刷用紙を読み取るまで、同様な操作が行われる。
【0010】
読み取り原稿は、通常、赤、青、緑(RGB)の色に分解されて画像データとして取り込まれる。画像読み取り装置は、図2のハード構成図のスキャナデバイスドライバを介して読み取りの原稿の給紙方向に対して垂直方向にスキャニングされ、画像入力デバイスの読み取り幅分、1スキャンで読み取る。
【0011】
読み取られた画像データは、図2のハード構成図のスキャナバッファにDMAを介して格納される。
【0012】
格納されたデータを1ラスターずつスキャンアドレスに格納されたデータを1ピクセル単位で隣のデータの差分をとり、順次、ゼロに近い値を示すどうかチェックを行う。
【0013】
図4および図5のフローチャート、図2のハード構成図、図6のスキャナバッファの概念図、また図7のホストと画像読み取り印刷装置の通信フローを用いて処理の流れを説明する。
【0014】
図7の7.1.1の読み取りモードおよび、7.1.2読み取り範囲の設定を指示するコマンドが画像読み取り装置に送信され、
図4の処理4.1.1の読み取り範囲の設定処理では、ホストのスキャナドライバから送られてきた情報を元に、読み取りの範囲やスキャナモード(カラー/モノクロ・解像度・多値/ニ値・圧縮/非圧縮等)の設定を行い、図2の2.1.4のスキャナバッファのメモリへの割り当てが計算される。
【0015】
図7の給紙命令がホストから送信されて、図4の処理4.1.2では、図2の2.1.5のモータドライバによって給紙用のモータを駆動して、給紙を開始する。図4の処理4.1.3では、図2の2.1.12のセンサの用紙センサで用紙(読み取り原稿)の有無を判断し、用紙があれば、図4の処理4.1.5に進み、用紙がなければ、処理図4の4.2.1に進む。
【0016】
図4の処理4.2.1.に進んだ場合、読み取りページ数がゼロかどうか、すなわち給紙が1ページでも成功して、読み取りをおこなっているかどうかを判定し、読み取りページ数がゼロなら図4の処理4.2.2で再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0017】
図4の処理4.2.1の読み取りページ数がゼロでなければ、原稿読み取りがなくなり、完了したとみなして、ジョブの終了処理にはいる。
【0018】
図4の処理、4.1.3では、給紙の成功の有無を判定し、失敗であれば、図4の処理4.2.2にもどり、再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、画像読み取り印刷装置は、図7の7.2.2.の給紙完了の情報をホストに送信し、給紙完了を受信したホストは、図7の7.1.4の読み取り開始の命令を画像読み取り印刷装置に送信し、画像読み取り印刷装置は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0019】
図4の処理4.1.6では、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図2の2.1.8のDMAによって、図2の2.1.4のスキャナバッファに図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向に格納される。
【0020】
図4の処理4.1.7の白紙かどうかの判定処理では、読み取り原稿か印刷用紙かを判別する処理が行われる。ここの処理については、図5のフローチャートで詳細に説明する。
【0021】
図4の処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理は、スキャナヘッドが給紙方向と垂直の方向に1スキャンして読み取った画像データの処理なので、指定された読み取り範囲分のスキャンを繰り返す。この判定を行っているのが処理4.1.7である。
【0022】
読み取り範囲分スキャン数分、処理処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理を行ったのち、処理4.1.9に進む。
【0023】
図4の処理4.1.9では、図2の2.1.5のモータドライバによって排紙用のモータを駆動して、排紙処理が実行される。
【0024】
図4の処理4.1.10では、排紙処理においても排紙の成功・失敗の判定処理を行い、排紙処理が失敗の場合には、図4の処理4.3.1の排紙エラー処理が行われる。
【0025】
図4の処理4.3.1の排紙処理エラーは、ユーザに排紙に失敗したことを知らせる処理を行う。
【0026】
排紙に成功した場合は、図4の処理4.1.11に進む。
【0027】
図4の処理4.1.11では、処理4.1.7の結果からそのページが白紙すなわち、読み取り原稿ではなく、印刷用紙であるかの判定を行い、白紙の場合は、ジョブの終了処理に進み、
白紙でない場合は、図4の処理4.1.2の給紙処理に戻り、図4の処理4.1.3の用紙の判定処理で、用紙がない、すなわち読み取り原稿をすべてのページを読み取ったと判定されるかあるいは、図4の処理4.1.11の白紙の判定処理で、白紙、すなわち読み取り原稿を読み終えて印字用紙と判定するまで、あるいは、図4の処理4.2.4の給紙エラーあるいは図4の処理4.3.1の排紙エラーになるまで、一連の処理が繰り返されることになる。
【0028】
ここで、図5のフローの処理について説明する。
【0029】
ここに出てくるのパラメータの説明を行う。
【0030】
Flgは、読み取り原稿か白紙の印刷用紙かを判定するフラグで、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))、
Flg=1の場合は、真(読み取り原稿)
である。
【0031】
Nは、読み取り幅のカラム数
Nは、0からNまでの整数
Iは、読み取り幅のラスター数
Iは、0からI−1の整数
X(n)は、nカラム目の読み取り画像のデータ
ΔX(n)は、nカラム目と(n+1)カラム目の読み取り画像データの差分値
Wは、白基準値。実際には、RGBでそれぞれの基準値データをもっている
εwは、白基準の許容誤差
ε0は、差分の許容誤差
図5の処理5.1.1は、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図2の2.1.8のDMAによって、図2の2.1.4のスキャナバッファに図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向にNカラム(読み取り幅分)格納され、次のラスターの先頭にアドレスにされる。
【0032】
図5の5.1.2の処理において、フローには書かれていないが、画像読み取り印刷装置の画像読み取りモードのジョブスタート時の初期化処理において、このFlgは、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))
となっていることとする。
【0033】
そのため、図5の処理の5.1.2の判定では、はじめは、Flgが偽のため、ジョブスタートの最初にスキャナバッファの画像データ読み込まれた後は、必ず図5の処理5.1.3に進む。
【0034】
図5の処理5.1.2の判定で、Flgが真となりうるのは、処理5.1.3.の処理をしてからのこととなる。
【0035】
図5の処理5.1.4では、nカラム目とその(n+1)のカラム目の画像データの差分を求めている。
【0036】
図5の処理5.1.5では、nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロか判定を行っている。
【0037】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロでなければ、図5の処理5.2.1に進む。これは、白基準からはずれており、かつ画像データも一様でないので、白紙の印刷用紙ではない、つまり読み取り原稿であると判定されたことになる。したがって、図5の処理5.2.1でFlgを真(読み取り原稿)である1にする。これ以降、このページが、読み取り原稿と確定したので、判定処理である図5の処理5.1.4、および処理5.1.5をする必要はないので、読み取りスキャンごとに、この図5の処理5.1.2で処理5.1.4、および処理5.1.5に進まないようになっている。
【0038】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロであれば、図5の処理5.1.6に進み、以降、このページの読み取り範囲のスキャン分か、あるいは、その途中で読み取り原稿と判定されるまで、この処理がおこなわれることになる。
【0039】
以上のような処理を繰り返し、図7の7.2.3.1〜7.2.3.nまでの読み取りデータの送信する前に行う。
【0040】
(実施例2)
本発明の実施例について説明する。
【0041】
図1の概念図にあるような給紙用の用紙トレイに印刷用紙の上に読み取り原稿をセットされている。
【0042】
給紙用の用紙トレイから、画像読み取り装置は、矢印の方向に給紙され、給紙が成功すれば読み取り動作が開始され、ホストのドライバで指定された読み取り範囲を読み取ると排紙され、排紙トレイに読み取り画像は、載せられる。
【0043】
そして、再び、給紙動作を行い、給紙用の用紙トレイの次の読み取り原稿また印刷用紙を給紙を行う。この動作を読み取り原稿の次のページの印刷用紙を読み取るまで、同様な操作が行われる。
【0044】
読み取り原稿は、通常、赤、青、緑(RGB)の色に分解されて画像データとして取り込まれる。画像読み取り装置は、図2のハード構成図のスキャナデバイスドライバを介して読み取りの原稿の給紙方向に対して垂直方向にスキャニングされ、画像入力デバイスの読み取り幅分、1スキャンで読み取る。
【0045】
読み取られた画像データは、図2のハード構成図のスキャナバッファにDMAを介して格納される。
【0046】
格納されたデータを1ラスターずつスキャンアドレスに格納されたデータを1ピクセル単位で隣のデータの差分をとり、順次、ゼロに近い値を示すどうかチェックを行う。
【0047】
図4および図5のフローチャート、図2のハード構成図、図6のスキャナバッファの概念図、また図7のホストと画像読み取り印刷装置の通信フローを用いて処理の流れを説明する。
【0048】
図7の7.1.1の読み取りモードおよび、7.1.2読み取り範囲の設定を指示するコマンドが画像読み取り装置に送信され、
図4の処理4.1.1の読み取り範囲の設定処理では、ホストのスキャナドライバから送られてきた情報を元に、読み取りの範囲やスキャナモード(カラー/モノクロ・解像度・多値/ニ値・圧縮/非圧縮等)の設定を行い、図2の2.1.4のスキャナバッファのメモリへの割り当てが計算される。
【0049】
図7の給紙命令がホストから送信されて、図4の処理4.1.2では、図2の2.1.5のモータドライバによって給紙用のモータを駆動して、給紙を開始する。図4の処理4.1.3では、図2の2.1.12のセンサの用紙センサで用紙(読み取り原稿)の有無を判断し、用紙があれば、図4の処理4.1.5に進み、用紙がなければ、処理図4の4.2.1に進む。
【0050】
図4の処理4.2.1.に進んだ場合、読み取りページ数がゼロかどうか、すなわち給紙が1ページでも成功して、読み取りをおこなっているかどうかを判定し、読み取りページ数がゼロなら図4の処理4.2.2で再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0051】
図4の処理4.2.1の読み取りページ数がゼロでなければ、原稿読み取りがなくなり、完了したとみなして、ジョブの終了処理にはいる。
【0052】
図4の処理、4.1.3では、給紙の成功の有無を判定し、失敗であれば、図4の処理4.2.2にもどり、再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、画像読み取り印刷装置は、図7の7.2.2.の給紙完了の情報をホストに送信し、給紙完了を受信したホストは、図7の7.1.4の読み取り開始の命令を画像読み取り印刷装置に送信し、画像読み取り印刷装置は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0053】
図4の処理4.1.6では、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図2の2.1.8のDMAによって、図2の2.1.4のスキャナバッファに図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向に格納される。
【0054】
図4の処理4.1.7の白紙かどうかの判定処理では、読み取り原稿か印刷用紙かを判別する処理が行われる。ここの処理については、図5のフローチャートで詳細に説明する。
【0055】
図4の処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理は、スキャナヘッドが給紙方向と垂直の方向に1スキャンして読み取った画像データの処理なので、指定された読み取り範囲分のスキャンを繰り返す。この判定を行っているのが処理4.1.7である。
【0056】
読み取り範囲分スキャン数分、処理処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理を行ったのち、処理4.1.9に進む。
【0057】
図4の処理4.1.9では、図2の2.1.5のモータドライバによって排紙用のモータを駆動して、排紙処理が実行される。
【0058】
図4の処理4.1.10では、排紙処理においても排紙の成功・失敗の判定処理を行い、排紙処理が失敗の場合には、図4の処理4.3.1の排紙エラー処理が行われる。
【0059】
図4の処理4.3.1の排紙処理エラーは、ユーザに排紙に失敗したことを知らせる処理を行う。
【0060】
排紙に成功した場合は、図4の処理4.1.11に進む。
【0061】
図4の処理4.1.11では、処理4.1.7の結果からそのページが白紙すなわち、読み取り原稿ではなく、印刷用紙であるかの判定を行い、白紙の場合は、ジョブの終了処理に進み、白紙でない場合は、図4の処理4.1.2の給紙処理に戻り、図4の処理4.1.3の用紙の判定処理で、用紙がない、すなわち読み取り原稿をすべてのページを読み取ったと判定されるかあるいは、図4の処理4.1.11の白紙の判定処理で、白紙、すなわち読み取り原稿を読み終えて印字用紙と判定するまで、あるいは、図4の処理4.2.4の給紙エラーあるいは図4の処理4.3.1の排紙エラーになるまで、一連の処理が繰り返されることになる。
【0062】
ここで、図5のフローの処理について説明する。
【0063】
ここに出てくるのパラメータの説明を行う。
【0064】
Flgは、読み取り原稿か白紙の印刷用紙かを判定するフラグで、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))、
Flg=1の場合は、真(読み取り原稿)
である。
【0065】
Nは、読み取り幅のカラム数
Nは、0からNまでの整数
Iは、読み取り幅のラスター数
Iは、0からI−1の整数
X(n)は、nカラム目の読み取り画像のデータ
ΔX(n)は、nカラム目と(n+1)カラム目の読み取り画像データの差分値
Wは、白基準値。実際には、RGBでそれぞれの基準値データをもっている
εwは、白基準の許容誤差
ε0は、差分の許容誤差
図5の処理5.1.1は、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図7の7.2.3.1〜7.2.3.nの送信されたデータをホスト側で受信して、図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向にNカラム(読み取り幅分)格納され、次のラスターの先頭にアドレスにされる。
【0066】
図5の5.1.2の処理において、フローには書かれていないが、画像読み取り印刷装置の画像読み取りモードのジョブスタート時の初期化処理において、このFlgは、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))
となっていることとする。
【0067】
そのため、図5の処理の5.1.2の判定では、はじめは、Flgが偽のため、ジョブスタートの最初にスキャナバッファの画像データ読み込まれた後は、必ず図5の処理5.1.3に進む。
【0068】
図5の処理5.1.2の判定で、Flgが真となりうるのは、処理5.1.3.の処理をしてからのこととなる。
【0069】
図5の処理5.1.4では、nカラム目とその(n+1)のカラム目の画像データの差分を求めている。
【0070】
図5の処理5.1.5では、nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロか判定を行っている。
【0071】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロでなければ、図5の処理5.2.1に進む。これは、白基準からはずれており、かつ画像データも一様でないので、白紙の印刷用紙ではない、つまり読み取り原稿であると判定されたことになる。したがって、図5の処理5.2.1でFlgを真(読み取り原稿)である1にする。これ以降、このページが、読み取り原稿と確定したので、判定処理である図5の処理5.1.4、および処理5.1.5をする必要はないので、読み取りスキャンごとに、この図5の処理5.1.2で処理5.1.4、および処理5.1.5に進まないようになっている。
【0072】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロであれば、図5の処理5.1.6に進み、以降、このページの読み取り範囲のスキャン分か、あるいは、その途中で読み取り原稿と判定されるまで、この処理がおこなわれることになる。
【0073】
以上のような処理を繰り返し、図7の7.2.3.1〜7.2.3.nまでの読み取りデータを受けたホスト側で行う。
【0074】
【発明の効果】
以上の実施例1および2によって、
給紙した用紙が原稿か印刷用紙であるかを自動判別をし、読み取り原稿以外の用紙を読み取ることを最小限にし、ホストへの無駄な画像データの蓄積と電力の消費を抑止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】読み取り画像印刷装置の概観図とシステム構成図
【図2】ハード構成図。
【図3】従来の画像読み取りのフローチャート
【図4】読み取り原稿と印刷用紙の判別処理を含む画像読み取りの処理のフローチャート
【図5】読み取り原稿と印刷用紙の判別処理を含む画像読み取りの処理のフローチャート
【図6】スキャンバッファの概念図
【図7】ホストと画像読み取り印刷装置の通信フロー
【符号の説明】
Flgは、読み取り原稿か白紙の印刷用紙かを判定するフラグ
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))
Flg=1の場合は、真(読み取り原稿)
Nは、読み取り幅のカラム数。(Nは、0からNまでの整数)
Iは、読み取り幅のラスター数。(Iは、0からI−1の整数)
X(n)は、nカラム目の読み取り画像のデータ。
ΔX(n)は、nカラム目と(n+1)カラム目の読み取り画像データの差分値。
Wは、白基準値。
εwは、白基準の許容誤差。
ε0は、差分の許容誤差。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取りと画像印刷を行うことが可能な装置における読み取り原稿と印刷用紙の判別処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像読み取り印刷装置の給紙用の用紙トレイが、画像読み取りの原稿トレイと印刷用トレイを共用してる装置においては、画像読み取りを行った場合に、給紙用の用紙トレイから、印刷用紙を取り除いて、読み取り原稿をセットしなければ、画像読み取り印刷装置は、読み取り原稿と印刷用紙の別なくを、1ページずつ給紙し、給紙用の用紙トレイの読み取り原稿または印刷用紙がなくなるまで、画像読み取りを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、印刷用紙の枚数分のデータを読み取ってしまい、ホストに無駄な画像データを蓄積し、また、無駄な電力も消費してしまう結果となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、印刷用紙が白紙であることが多いことに着目し、読み取った画像データが、1ページ、白紙であるかどうかの判定手段を設けることにより、読み取り原稿以外の用紙を読み取ることを最小限にし、ホストへの無駄な画像データの蓄積と電力の消費を抑止することができた。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態である画像読み取り印刷装置およびシステムを図面を用いて説明する。
【0006】
(実施例)
(実施例1)
本発明の実施例について説明する。
【0007】
図1の概念図にあるような給紙用の用紙トレイに印刷用紙の上に読み取り原稿をセットされている。
【0008】
給紙用の用紙トレイから、画像読み取り装置は、矢印の方向に給紙され、給紙が成功すれば読み取り動作が開始され、ホストのドライバで指定された読み取り範囲を読み取ると排紙され、排紙トレイに読み取り画像は、載せられる。
【0009】
そして、再び、給紙動作を行い、給紙用の用紙トレイの次の読み取り原稿また印刷用紙を給紙を行う。この動作を読み取り原稿の次のページの印刷用紙を読み取るまで、同様な操作が行われる。
【0010】
読み取り原稿は、通常、赤、青、緑(RGB)の色に分解されて画像データとして取り込まれる。画像読み取り装置は、図2のハード構成図のスキャナデバイスドライバを介して読み取りの原稿の給紙方向に対して垂直方向にスキャニングされ、画像入力デバイスの読み取り幅分、1スキャンで読み取る。
【0011】
読み取られた画像データは、図2のハード構成図のスキャナバッファにDMAを介して格納される。
【0012】
格納されたデータを1ラスターずつスキャンアドレスに格納されたデータを1ピクセル単位で隣のデータの差分をとり、順次、ゼロに近い値を示すどうかチェックを行う。
【0013】
図4および図5のフローチャート、図2のハード構成図、図6のスキャナバッファの概念図、また図7のホストと画像読み取り印刷装置の通信フローを用いて処理の流れを説明する。
【0014】
図7の7.1.1の読み取りモードおよび、7.1.2読み取り範囲の設定を指示するコマンドが画像読み取り装置に送信され、
図4の処理4.1.1の読み取り範囲の設定処理では、ホストのスキャナドライバから送られてきた情報を元に、読み取りの範囲やスキャナモード(カラー/モノクロ・解像度・多値/ニ値・圧縮/非圧縮等)の設定を行い、図2の2.1.4のスキャナバッファのメモリへの割り当てが計算される。
【0015】
図7の給紙命令がホストから送信されて、図4の処理4.1.2では、図2の2.1.5のモータドライバによって給紙用のモータを駆動して、給紙を開始する。図4の処理4.1.3では、図2の2.1.12のセンサの用紙センサで用紙(読み取り原稿)の有無を判断し、用紙があれば、図4の処理4.1.5に進み、用紙がなければ、処理図4の4.2.1に進む。
【0016】
図4の処理4.2.1.に進んだ場合、読み取りページ数がゼロかどうか、すなわち給紙が1ページでも成功して、読み取りをおこなっているかどうかを判定し、読み取りページ数がゼロなら図4の処理4.2.2で再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0017】
図4の処理4.2.1の読み取りページ数がゼロでなければ、原稿読み取りがなくなり、完了したとみなして、ジョブの終了処理にはいる。
【0018】
図4の処理、4.1.3では、給紙の成功の有無を判定し、失敗であれば、図4の処理4.2.2にもどり、再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、画像読み取り印刷装置は、図7の7.2.2.の給紙完了の情報をホストに送信し、給紙完了を受信したホストは、図7の7.1.4の読み取り開始の命令を画像読み取り印刷装置に送信し、画像読み取り印刷装置は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0019】
図4の処理4.1.6では、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図2の2.1.8のDMAによって、図2の2.1.4のスキャナバッファに図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向に格納される。
【0020】
図4の処理4.1.7の白紙かどうかの判定処理では、読み取り原稿か印刷用紙かを判別する処理が行われる。ここの処理については、図5のフローチャートで詳細に説明する。
【0021】
図4の処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理は、スキャナヘッドが給紙方向と垂直の方向に1スキャンして読み取った画像データの処理なので、指定された読み取り範囲分のスキャンを繰り返す。この判定を行っているのが処理4.1.7である。
【0022】
読み取り範囲分スキャン数分、処理処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理を行ったのち、処理4.1.9に進む。
【0023】
図4の処理4.1.9では、図2の2.1.5のモータドライバによって排紙用のモータを駆動して、排紙処理が実行される。
【0024】
図4の処理4.1.10では、排紙処理においても排紙の成功・失敗の判定処理を行い、排紙処理が失敗の場合には、図4の処理4.3.1の排紙エラー処理が行われる。
【0025】
図4の処理4.3.1の排紙処理エラーは、ユーザに排紙に失敗したことを知らせる処理を行う。
【0026】
排紙に成功した場合は、図4の処理4.1.11に進む。
【0027】
図4の処理4.1.11では、処理4.1.7の結果からそのページが白紙すなわち、読み取り原稿ではなく、印刷用紙であるかの判定を行い、白紙の場合は、ジョブの終了処理に進み、
白紙でない場合は、図4の処理4.1.2の給紙処理に戻り、図4の処理4.1.3の用紙の判定処理で、用紙がない、すなわち読み取り原稿をすべてのページを読み取ったと判定されるかあるいは、図4の処理4.1.11の白紙の判定処理で、白紙、すなわち読み取り原稿を読み終えて印字用紙と判定するまで、あるいは、図4の処理4.2.4の給紙エラーあるいは図4の処理4.3.1の排紙エラーになるまで、一連の処理が繰り返されることになる。
【0028】
ここで、図5のフローの処理について説明する。
【0029】
ここに出てくるのパラメータの説明を行う。
【0030】
Flgは、読み取り原稿か白紙の印刷用紙かを判定するフラグで、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))、
Flg=1の場合は、真(読み取り原稿)
である。
【0031】
Nは、読み取り幅のカラム数
Nは、0からNまでの整数
Iは、読み取り幅のラスター数
Iは、0からI−1の整数
X(n)は、nカラム目の読み取り画像のデータ
ΔX(n)は、nカラム目と(n+1)カラム目の読み取り画像データの差分値
Wは、白基準値。実際には、RGBでそれぞれの基準値データをもっている
εwは、白基準の許容誤差
ε0は、差分の許容誤差
図5の処理5.1.1は、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図2の2.1.8のDMAによって、図2の2.1.4のスキャナバッファに図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向にNカラム(読み取り幅分)格納され、次のラスターの先頭にアドレスにされる。
【0032】
図5の5.1.2の処理において、フローには書かれていないが、画像読み取り印刷装置の画像読み取りモードのジョブスタート時の初期化処理において、このFlgは、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))
となっていることとする。
【0033】
そのため、図5の処理の5.1.2の判定では、はじめは、Flgが偽のため、ジョブスタートの最初にスキャナバッファの画像データ読み込まれた後は、必ず図5の処理5.1.3に進む。
【0034】
図5の処理5.1.2の判定で、Flgが真となりうるのは、処理5.1.3.の処理をしてからのこととなる。
【0035】
図5の処理5.1.4では、nカラム目とその(n+1)のカラム目の画像データの差分を求めている。
【0036】
図5の処理5.1.5では、nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロか判定を行っている。
【0037】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロでなければ、図5の処理5.2.1に進む。これは、白基準からはずれており、かつ画像データも一様でないので、白紙の印刷用紙ではない、つまり読み取り原稿であると判定されたことになる。したがって、図5の処理5.2.1でFlgを真(読み取り原稿)である1にする。これ以降、このページが、読み取り原稿と確定したので、判定処理である図5の処理5.1.4、および処理5.1.5をする必要はないので、読み取りスキャンごとに、この図5の処理5.1.2で処理5.1.4、および処理5.1.5に進まないようになっている。
【0038】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロであれば、図5の処理5.1.6に進み、以降、このページの読み取り範囲のスキャン分か、あるいは、その途中で読み取り原稿と判定されるまで、この処理がおこなわれることになる。
【0039】
以上のような処理を繰り返し、図7の7.2.3.1〜7.2.3.nまでの読み取りデータの送信する前に行う。
【0040】
(実施例2)
本発明の実施例について説明する。
【0041】
図1の概念図にあるような給紙用の用紙トレイに印刷用紙の上に読み取り原稿をセットされている。
【0042】
給紙用の用紙トレイから、画像読み取り装置は、矢印の方向に給紙され、給紙が成功すれば読み取り動作が開始され、ホストのドライバで指定された読み取り範囲を読み取ると排紙され、排紙トレイに読み取り画像は、載せられる。
【0043】
そして、再び、給紙動作を行い、給紙用の用紙トレイの次の読み取り原稿また印刷用紙を給紙を行う。この動作を読み取り原稿の次のページの印刷用紙を読み取るまで、同様な操作が行われる。
【0044】
読み取り原稿は、通常、赤、青、緑(RGB)の色に分解されて画像データとして取り込まれる。画像読み取り装置は、図2のハード構成図のスキャナデバイスドライバを介して読み取りの原稿の給紙方向に対して垂直方向にスキャニングされ、画像入力デバイスの読み取り幅分、1スキャンで読み取る。
【0045】
読み取られた画像データは、図2のハード構成図のスキャナバッファにDMAを介して格納される。
【0046】
格納されたデータを1ラスターずつスキャンアドレスに格納されたデータを1ピクセル単位で隣のデータの差分をとり、順次、ゼロに近い値を示すどうかチェックを行う。
【0047】
図4および図5のフローチャート、図2のハード構成図、図6のスキャナバッファの概念図、また図7のホストと画像読み取り印刷装置の通信フローを用いて処理の流れを説明する。
【0048】
図7の7.1.1の読み取りモードおよび、7.1.2読み取り範囲の設定を指示するコマンドが画像読み取り装置に送信され、
図4の処理4.1.1の読み取り範囲の設定処理では、ホストのスキャナドライバから送られてきた情報を元に、読み取りの範囲やスキャナモード(カラー/モノクロ・解像度・多値/ニ値・圧縮/非圧縮等)の設定を行い、図2の2.1.4のスキャナバッファのメモリへの割り当てが計算される。
【0049】
図7の給紙命令がホストから送信されて、図4の処理4.1.2では、図2の2.1.5のモータドライバによって給紙用のモータを駆動して、給紙を開始する。図4の処理4.1.3では、図2の2.1.12のセンサの用紙センサで用紙(読み取り原稿)の有無を判断し、用紙があれば、図4の処理4.1.5に進み、用紙がなければ、処理図4の4.2.1に進む。
【0050】
図4の処理4.2.1.に進んだ場合、読み取りページ数がゼロかどうか、すなわち給紙が1ページでも成功して、読み取りをおこなっているかどうかを判定し、読み取りページ数がゼロなら図4の処理4.2.2で再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0051】
図4の処理4.2.1の読み取りページ数がゼロでなければ、原稿読み取りがなくなり、完了したとみなして、ジョブの終了処理にはいる。
【0052】
図4の処理、4.1.3では、給紙の成功の有無を判定し、失敗であれば、図4の処理4.2.2にもどり、再給紙を行い、図4の処理4.2.3で給紙が成功したどうかを判定して、失敗なら図4の処理4.2.4のエラー処理に進み、給紙が失敗したことをユーザに知らせる処理を行う。図4の処理4.2.3で給紙が成功した場合は、画像読み取り印刷装置は、図7の7.2.2.の給紙完了の情報をホストに送信し、給紙完了を受信したホストは、図7の7.1.4の読み取り開始の命令を画像読み取り印刷装置に送信し、画像読み取り印刷装置は、図4の処理4.1.6の画像読み取り処理に進む。
【0053】
図4の処理4.1.6では、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図2の2.1.8のDMAによって、図2の2.1.4のスキャナバッファに図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向に格納される。
【0054】
図4の処理4.1.7の白紙かどうかの判定処理では、読み取り原稿か印刷用紙かを判別する処理が行われる。ここの処理については、図5のフローチャートで詳細に説明する。
【0055】
図4の処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理は、スキャナヘッドが給紙方向と垂直の方向に1スキャンして読み取った画像データの処理なので、指定された読み取り範囲分のスキャンを繰り返す。この判定を行っているのが処理4.1.7である。
【0056】
読み取り範囲分スキャン数分、処理処理4.1.6の読み取り処理と処理4.1.7の白紙判定処理を行ったのち、処理4.1.9に進む。
【0057】
図4の処理4.1.9では、図2の2.1.5のモータドライバによって排紙用のモータを駆動して、排紙処理が実行される。
【0058】
図4の処理4.1.10では、排紙処理においても排紙の成功・失敗の判定処理を行い、排紙処理が失敗の場合には、図4の処理4.3.1の排紙エラー処理が行われる。
【0059】
図4の処理4.3.1の排紙処理エラーは、ユーザに排紙に失敗したことを知らせる処理を行う。
【0060】
排紙に成功した場合は、図4の処理4.1.11に進む。
【0061】
図4の処理4.1.11では、処理4.1.7の結果からそのページが白紙すなわち、読み取り原稿ではなく、印刷用紙であるかの判定を行い、白紙の場合は、ジョブの終了処理に進み、白紙でない場合は、図4の処理4.1.2の給紙処理に戻り、図4の処理4.1.3の用紙の判定処理で、用紙がない、すなわち読み取り原稿をすべてのページを読み取ったと判定されるかあるいは、図4の処理4.1.11の白紙の判定処理で、白紙、すなわち読み取り原稿を読み終えて印字用紙と判定するまで、あるいは、図4の処理4.2.4の給紙エラーあるいは図4の処理4.3.1の排紙エラーになるまで、一連の処理が繰り返されることになる。
【0062】
ここで、図5のフローの処理について説明する。
【0063】
ここに出てくるのパラメータの説明を行う。
【0064】
Flgは、読み取り原稿か白紙の印刷用紙かを判定するフラグで、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))、
Flg=1の場合は、真(読み取り原稿)
である。
【0065】
Nは、読み取り幅のカラム数
Nは、0からNまでの整数
Iは、読み取り幅のラスター数
Iは、0からI−1の整数
X(n)は、nカラム目の読み取り画像のデータ
ΔX(n)は、nカラム目と(n+1)カラム目の読み取り画像データの差分値
Wは、白基準値。実際には、RGBでそれぞれの基準値データをもっている
εwは、白基準の許容誤差
ε0は、差分の許容誤差
図5の処理5.1.1は、読み取り処理は、図2の2.1.11のスキャナヘッドから給紙方向と垂直方向に読み取られ、読み取られた画像データは、図7の7.2.3.1〜7.2.3.nの送信されたデータをホスト側で受信して、図6のスキャナバッファ概念図のように先頭アドレスからカラム方向にNカラム(読み取り幅分)格納され、次のラスターの先頭にアドレスにされる。
【0066】
図5の5.1.2の処理において、フローには書かれていないが、画像読み取り印刷装置の画像読み取りモードのジョブスタート時の初期化処理において、このFlgは、
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))
となっていることとする。
【0067】
そのため、図5の処理の5.1.2の判定では、はじめは、Flgが偽のため、ジョブスタートの最初にスキャナバッファの画像データ読み込まれた後は、必ず図5の処理5.1.3に進む。
【0068】
図5の処理5.1.2の判定で、Flgが真となりうるのは、処理5.1.3.の処理をしてからのこととなる。
【0069】
図5の処理5.1.4では、nカラム目とその(n+1)のカラム目の画像データの差分を求めている。
【0070】
図5の処理5.1.5では、nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロか判定を行っている。
【0071】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロでなければ、図5の処理5.2.1に進む。これは、白基準からはずれており、かつ画像データも一様でないので、白紙の印刷用紙ではない、つまり読み取り原稿であると判定されたことになる。したがって、図5の処理5.2.1でFlgを真(読み取り原稿)である1にする。これ以降、このページが、読み取り原稿と確定したので、判定処理である図5の処理5.1.4、および処理5.1.5をする必要はないので、読み取りスキャンごとに、この図5の処理5.1.2で処理5.1.4、および処理5.1.5に進まないようになっている。
【0072】
nカラム目の画像データがその画像読み取り印刷装置があらかじめ読み取った白基準値データWと比較して許容誤差の範囲で等しく、かつ、nカラム目と(n+1)カラム目の差分値ΔX(n)が許容誤差の範囲でゼロであれば、図5の処理5.1.6に進み、以降、このページの読み取り範囲のスキャン分か、あるいは、その途中で読み取り原稿と判定されるまで、この処理がおこなわれることになる。
【0073】
以上のような処理を繰り返し、図7の7.2.3.1〜7.2.3.nまでの読み取りデータを受けたホスト側で行う。
【0074】
【発明の効果】
以上の実施例1および2によって、
給紙した用紙が原稿か印刷用紙であるかを自動判別をし、読み取り原稿以外の用紙を読み取ることを最小限にし、ホストへの無駄な画像データの蓄積と電力の消費を抑止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】読み取り画像印刷装置の概観図とシステム構成図
【図2】ハード構成図。
【図3】従来の画像読み取りのフローチャート
【図4】読み取り原稿と印刷用紙の判別処理を含む画像読み取りの処理のフローチャート
【図5】読み取り原稿と印刷用紙の判別処理を含む画像読み取りの処理のフローチャート
【図6】スキャンバッファの概念図
【図7】ホストと画像読み取り印刷装置の通信フロー
【符号の説明】
Flgは、読み取り原稿か白紙の印刷用紙かを判定するフラグ
Flg=0の場合は偽(読み取り原稿でない(白紙の印刷用紙))
Flg=1の場合は、真(読み取り原稿)
Nは、読み取り幅のカラム数。(Nは、0からNまでの整数)
Iは、読み取り幅のラスター数。(Iは、0からI−1の整数)
X(n)は、nカラム目の読み取り画像のデータ。
ΔX(n)は、nカラム目と(n+1)カラム目の読み取り画像データの差分値。
Wは、白基準値。
εwは、白基準の許容誤差。
ε0は、差分の許容誤差。
Claims (7)
- ホスト(PC、ワークステーション、ゲーム機等)との通信手段をもち、前記ホスト上の画像読み取りのドライバで動作を行い、印刷と画像読み取りの両方を行う手段を有した装置において、給紙用の用紙トレイをもち、自動給紙の手段をもち、前記給紙用の用紙トレイの用紙を1ページずつ連続に給紙する手段をもち、複数ページの読み取りと原稿と用紙を同じ、前記給紙用の用紙トレイにセットした場合、読み取り原稿の画像をラスター単位で入力する手段をもち、入力画像が1ページ白紙かどうかを自動判定する手段をもち、そのページが白紙と判定された場合に、給紙用の用紙トレイに用紙があっても給紙をおこなわず、読み取りを停止することを特徴をとする画像読み取り印刷装置装置およびシステム。
- 請求項1の画像読み取り印刷装置において、画像読み取り印刷装置は、ラスター単位に赤・青・緑(以下RGB)で読み取り原稿の画像を入力することを特徴とし、入力画像データを一時記憶する手段をもち、RGB各色の入力されたラスター単位の画像データがある閾値において、同一かどうか判定する手段をもち、前記判定した結果を記憶する手段を、少なくとも、読み取り原稿のラスター数分もち、読み取り原稿の読み取り範囲にわたるラスター数分の前記判定結果をもとに、読み取り原稿が白紙かいなかを判定する画像読み取り印刷装置およびシステム。
- 請求項1の画像読み取り印刷装置において、画像読み取り印刷装置は、ラスター単位に赤・青・緑(以下RGB)で読み取り原稿の画像を入力することを特徴とし、入力画像データを一時記憶する手段をもち、用紙のRGB各色の白基準データを記憶する手段をもち、RGB各色の入力されたラスター単位の画像データがRGB各色の白基準データと比較してある閾値において、同一かどうか判定する手段をもち、前記判定した結果を記憶する手段を、少なくとも、読み取り原稿のラスター数分もち、読み取り原稿の読み取り範囲にわたるラスター数分の前記判定結果をもとに、読み取り原稿が白紙かいなかを判定する画像読み取り印刷装置およびシステム。
- 請求項2の画像読み取り装置において、白紙と判定された場合に、その用紙を最後に、画像読み取り処理を終了することを、ホストに通信し、画像読み取り処理を終了することを特徴とする画像読み取り印刷装置およびシステム。
- 請求項1の画像読み取り印刷装置およびシステムにおいて、画像読み取り印刷装置は、ラスター単位に赤・青・緑(以下RGB)で読み取り原稿の画像を入力することを特徴とし、入力画像データを一時記憶する手段をもち、前記一時記憶された画像データにヘッダー情報等を付加し、ホストに送信する手段をもち、請求項1のホストは、前記画像読み取り装置から送信された画像データを一時記憶する手段をもち、請求項1のホストの読み取りドライバーは、RGB各色の入力されたラスター単位の画像データがある閾値において、同一かどうか判定する手段をもち、前記判定した結果を記憶する手段を、少なくとも、読み取り原稿のラスター数分もち、読み取り原稿の読み取り範囲にわたるラスター数分の前記判定結果をもとに、読み取り原稿が印刷用紙かいなかを判定する画像読み取り印刷装置およびシステム。
- 請求項1の画像読み取り印刷装置およびシステムにおいて、画像読み取り印刷装置は、ラスター単位に赤・青・緑(以下RGB)で読み取り原稿の画像を入力することを特徴とし、入力画像データを一時記憶する手段をもち、前記一時記憶された画像データにヘッダー情報等を付加し、ホストに送信する手段をもち、請求項1のホストは、前記画像読み取り装置から送信された画像データを一時記憶する手段をもち、また、用紙のRGB各色の白基準データを記憶する手段をもち、請求項1のホストの読み取りドライバーは、RGB各色の入力されたラスター単位の画像データとRGB各色の白基準データを比較してある閾値において、同一かどうか判定する手段をもち、前記判定した結果を記憶する手段を、少なくとも、読み取り原稿のラスター数分もち、読み取り原稿の読み取り範囲にわたるラスター数分の前記判定結果をもとに、読み取り原稿が印刷用紙かいなかを判定する画像読み取り印刷装置およびシステム。
- 請求項4の画像読み取り装置およびシステムにおいて、白紙と判定された場合に、その用紙を最後に、画像読み取り処理を終了することを、画像読み取り印刷装置に通信し、画像読み取りを処理を終了することを特徴とする画像読み取り印刷装置およびシステム。
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JP2010136024A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像読取装置、画像読取装置による画像ファイル格納方法、画像読取装置の制御プログラム |
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2002
- 2002-06-04 JP JP2002162249A patent/JP2004015133A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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