JP2004012278A - 形状及び位置計測システム - Google Patents

形状及び位置計測システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004012278A
JP2004012278A JP2002165606A JP2002165606A JP2004012278A JP 2004012278 A JP2004012278 A JP 2004012278A JP 2002165606 A JP2002165606 A JP 2002165606A JP 2002165606 A JP2002165606 A JP 2002165606A JP 2004012278 A JP2004012278 A JP 2004012278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
traveling unit
measurement
measuring
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002165606A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Miura
三浦 正美
Takayuki Kono
河野 隆之
Hidenori Tsuruta
鶴田 秀紀
Takeshi Nakahama
中濱 剛
Masao Funakura
舟倉 昌雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PAL KOZO KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
PAL KOZO KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PAL KOZO KK, Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical PAL KOZO KK
Priority to JP2002165606A priority Critical patent/JP2004012278A/ja
Publication of JP2004012278A publication Critical patent/JP2004012278A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】測定対象物の形状を容易に測定することができる形状計測システムを提供する。
【解決手段】本発明は、測定対象物(S)の表面形状を計測する形状計測システム(1)であって、ターゲット手段(4)を備え、測定対象物の表面上を任意の方向に自走可能な走行ユニット(2)と、ターゲット手段に光を照射し、ターゲット手段によって反射された反射光を受光することによってターゲット手段の位置を計測する位置測定手段(6)と、を有することを特徴としている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状計測システム及び位置計測システムに係わり、特に、光を反射するターゲットに光を照射し、ターゲットからの反射光を受光することによってターゲットの位置を測定する位置計測システム、及び、測定対象物上の多数の点の位置を測定することによって測定対象物の形状を計測する形状計測システムに係わる。
【0002】
【従来の技術】
現在、トータルステーションと呼ばれる三次元座標計測器が広く使用されている。このトータルステーションは、座標を計測したい点に、ターゲットと呼ばれる反射プリズムを置き、このターゲットに光を照射する。次に、照射した光と、ターゲットから反射された光の位相差を測定することにより、トータルステーションとターゲットとの間の距離を測定することができる。また、同時に、トータルステーションからターゲットに向けて光を照射した角度を計測することによって、トータルステーションとターゲットとの相対位置関係を測定することができる。
【0003】
また、トータルステーションの中には、ターゲットを自動的に視準してターゲットの存在する角度を測定し、ターゲットの座標を計測するものもある。さらに、ターゲットが移動する場合にも、ターゲットを時々刻々追尾して、自動的にターゲットの座標を計測することができるトータルステーションもある。
【0004】
形状を測定すべき測定対象物の各所にターゲットを配置し、トータルステーションを使用してそれらのターゲットの位置を多数計測することによって、測定対象物の形状を計測することができる。また、ターゲットの位置を追尾することができるトータルステーションを使用することによって、移動するターゲットの位置を時々刻々計測することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、トータルステーションを使用して、測定対象物の形状を計測する場合、多数のターゲットを測定対象物上に配置するか、又は、ターゲットの位置を測定対象物上で何度も移動させながら測定を繰り返す必要があり、多数の点を計測するには、非常に長い時間を要するという問題がある。また、この方法では、ターゲットを測定対象物の縁に配置するのが難しく、測定対象物の縁の形状を測定するのが困難であるという問題がある。
【0006】
また、トータルステーションを使用して、移動するターゲットの位置を計測する場合、トータルステーションから照射された光が常にターゲットに直接到達しなければならないので、トータルステーションとターゲットとの間に障害物があるような環境では、ターゲットの位置を計測することができないという問題がある。
【0007】
従って、本発明は、測定対象物の形状を容易に測定することができる形状計測システムを提供することを目的としている。また、本発明は、測定対象物の縁の形状を容易に計測することができる形状計測システムを提供することを目的としている。
さらに、本発明は、障害物の多い環境においても使用することができる位置計測システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、測定対象物の表面形状を計測する形状計測システムであって、ターゲット手段を備え、測定対象物の表面上を任意の方向に自走可能な走行ユニットと、ターゲット手段に光を照射し、ターゲット手段によって反射された反射光を受光することによってターゲット手段の位置を計測する位置測定手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明においては、測定対象物の表面上に、ターゲット手段を備えた走行ユニットを置いて、測定対象物の表面上で走行ユニットを走行させる。位置測定手段は、測定対象物の表面上を走行する走行ユニットに光を照射し、ターゲット手段によって反射される光によって走行ユニットの位置を随時測定する。測定対象物上の多数の位置を測定することによって、測定対象物の形状を測定することができる。
このように構成された本発明によれば、測定対象物の形状を容易に測定することができる。
【0010】
また、走行ユニットは、ターゲット手段を備えたボディー部と、このボディー部に、任意の方向に回転可能に保持された球体と、この球体を互いに直交する2本の軸線を中心に回転させるための2つの駆動手段と、を有するように構成することができる。
このように構成された本発明においては、ターゲット手段を測定対象物上で自由に移動させることができる。
【0011】
或いは、走行ユニットは、ターゲット手段を備えたボディー部と、このボディー部に回転可能に取付けられ、中心軸線が同一平面内で互いに90゜の角度をなして放射状に延びるように配置された4本の車軸と、これら4本の車軸に夫々取付けられた車輪と、これら各車輪の円周上に配列され、任意の方向に回転可能に保持された多数の球体と、各車軸を回転駆動する駆動手段と、を有するように構成することができる。
【0012】
さらに、本発明は、板状の測定対象物の周縁の形状を計測する形状計測システムであって、ターゲット手段を備え、板状の測定対象物の周縁に沿って自走可能な走行ユニットと、ターゲット手段に光を照射し、ターゲット手段によって反射された反射光を受光することによってターゲット手段の位置を計測する位置測定手段と、を有することを特徴としている。
【0013】
このように構成された本発明においては、ターゲット手段を備えた走行ユニットが、板状の測定対象物の周縁に沿って走行する。位置測定手段は、測定対象物の周縁を走行する走行ユニットに光を照射し、ターゲット手段によって反射される光によって走行ユニットの位置を随時測定する。測定対象物の周縁の多数の位置を測定することによって、測定対象物の周縁の形状を測定することができる。このように構成された本発明によれば、位置測定手段によって測定することが難しい、測定対象物の周縁の形状を容易に測定することができる。
【0014】
また、走行ユニットは、互いに回動可能に連結された少なくとも2台の台車を有し、これらの台車が、板状の測定対象物を間に挟むことによって台車を板状の測定対象物に保持し、台車が板状の測定対象物に対して移動できるように、台車に回転可能に取付けられた一対の保持手段と、台車が板状の測定対象物の側面に沿って移動するように、板状の測定対象物の側面に当接しながら回転するガイド手段と、保持手段又は前記ガイド手段を回転駆動する駆動手段と、を有するように構成することができる。
【0015】
このように構成された本発明においては、周縁に沿って走行する走行ユニットが、測定対象物のコーナー部に差し掛かると、先頭の台車が、測定対象物のコーナー部に沿って回動するので、走行ユニットはコーナー部に沿って移動することができる。
【0016】
さらに、走行ユニットは、予めプログラムされた走行経路に従って走行するのが良い。
このように構成された本発明においては、測定対象物の各点の位置を自動的に計測することができる。
【0017】
また、走行ユニットは、遠隔操作により指示された経路を走行するように構成することもできる。
このように構成された本発明においては、測定対象物の形状に関するデータがない場合にも、形状を計測することができる。
【0018】
さらに、本発明は、形状を計測すべき測定対象物上を走行する走行ユニットであって、ターゲット手段を備えたボディー部と、このボディー部に、任意の方向に回転可能に保持された球体と、この球体を互いに直交する2つの軸線を中心に回転させるための2つの駆動手段と、を有することを特徴としている。
【0019】
また、本発明は、形状を計測すべき測定対象物上を走行する走行ユニットであって、ターゲット手段を備えたボディー部と、このボディー部に回転可能に取付けられ、同一平面内で互いに90゜の角度をなして、放射状に向けられた4本の車軸と、これら4本の車軸に夫々取付けられた車輪と、これら各車輪の円周上に配列され、任意の方向に回転可能に保持された多数の球体と、各車軸を回転駆動する駆動手段と、を有することを特徴としている。
【0020】
或いは、本発明は、形状を計測すべき板状の測定対象物の縁に沿って走行する走行ユニットであって、互いに回動可能に連結された少なくとも2台の台車と、板状の測定対象物を間に挟むことによって台車を板状の測定対象物に保持し、台車が板状の測定対象物に対して移動できるように、台車に回転可能に取付けられた一対の保持手段と、台車が板状の測定対象物の側面に沿って移動するように、板状の測定対象物の側面に当接しながら回転するガイド手段と、保持手段又はガイド手段を回転駆動する駆動手段と、を有することを特徴としている。
【0021】
また、本発明は、移動体の位置を計測する位置計測システムであって、移動体に取付けられたターゲット手段と、このターゲット手段に光を照射し、ターゲット手段によって反射された反射光を受光することによってターゲット手段の位置を計測する複数の位置測定手段と、この複数の位置測定手段によって計測された位置データに基づいて、ターゲット手段の位置を決定する位置決定手段と、を有することを特徴としている。
【0022】
このように構成された本発明においては、ターゲット手段が移動体に取付けられて移動する。複数の位置測定手段は、夫々、移動するターゲット手段に光を照射して、照射した光の反射光を受光することによってターゲット手段の位置を計測する。位置決定手段は、各位置計測手段によって計測されたターゲット手段の位置に基づいて、ターゲット手段の位置を決定する。
【0023】
このように構成された本発明によれば、ターゲット手段が移動して、或る位置測定手段からは位置を測定できない領域に入った場合にも、他の位置測定手段によって位置を測定することができるので、例えば、位置測定手段が照射した光を遮る障害物が多い環境においても、移動するターゲット手段の位置を測定することができる。
【0024】
さらに、本発明の位置計測システムは、移動制御手段を更に有し、この移動制御手段が、位置決定手段によって求められたターゲット手段の位置に基づいて、移動体の移動を制御するように構成しても良い。
【0025】
また、本発明は、移動体の位置を計測する位置計測システムであって、所定の位置に配置された複数のターゲット手段と、移動体に備えられ、ターゲット手段に光を照射し、光を照射したターゲット手段からの反射光を受光して移動体の位置を計測する位置測定手段と、この位置測定手段から光を直接照射することができるターゲット手段を、複数のターゲット手段の中から選択し、選択されたターゲット手段に光を照射させる位置決定手段と、を有することを特徴としている。
【0026】
このように構成された本発明においては、移動体に備えられた位置測定手段が、所定の位置に配置された複数のターゲット手段のうちの何れかに光を照射して、移動体の位置を計測しながら移動する。位置測定手段が光を照射していた或るターゲット手段に光を照射することができない位置に移動体が移動したならば、位置決定手段は、光を照射することができる別のターゲット手段を選択して、移動体の位置を計測する。
このように構成された本発明によれば、1つの位置測定手段によって、広い範囲で位置を計測することができる。
【0027】
さらに、本発明の位置計測システムは、更に移動制御手段が移動体に備えられ、移動制御手段が、位置測定手段によって計測された移動体の位置に基づいて、移動体の移動を制御するように構成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による形状計測システムの全体構成を示す図である。本実施形態による形状計測システム1は、ターゲット手段である反射プリズム4を備え、板状の測定対象物Sの縁に沿って走行する走行ユニット2と、反射プリズム4に光を照射して反射プリズム4の位置を測定する位置測定手段であるトータルステーション6と、を有する。
【0029】
図2は、測定対象物Sの縁に沿って走行する走行ユニット2の拡大斜視図であり、図3は、走行ユニット2の構造を示す図2のIII−III断面図である。図2及び図3に示すように、走行ユニット2は、測定対象物Sを挟む概略コの字形断面を有するの3台の台車8a、8b、8cと、この台車8を回動可能に連結する連結部材10と、台車8の内部に回転自在に保持され、測定対象物Sを間に挟むように配置された保持手段である一対の球体12と、この2つの球体12を、板状の測定対象物Sの両面に押付ける2本のスプリング14と、板状の測定対象物Sの側面上を転がるように配置された、ガイド手段である駆動ローラー16と、この駆動ローラー16を回転駆動する駆動手段であるモーター18と、を有する。
【0030】
図2に示すように、3つの台車8の夫々は、板状の測定対象物Sを受け入れる溝部又は凹部9を有する断面コの字形に形作られ、台車8の両側側面に取付けられた連結部材10によって互いに回動可能に連結されている。また、連結部材10には、連結部材10によって連結される隣接した台車8によって構成される角度を変化させるためのアクチュエータ(図示せず)と、予め設定されたプログラムに従ってモーター18及びアクチュエータ(図示せず)を作動させるための制御手段(図示せず)が備えられている。さらに、中央の台車8bには、反射プリズム4が取付けられている。
【0031】
また、図3に示すように、台車8の両側部には、球体12を挿入し、保持するための概略円筒形の貫通穴20が設けられている。この貫通穴20の直径は、球体12の直径よりも僅かに大きく、貫通穴20の内方端、即ち、先端は、球面状に形作られコの字形断面の内側面に開口している。また、貫通穴20には、先端に球面状の凹部を有するキャップ22が台車8の側部外方から挿入されるようになっている。従って、貫通穴20の先端部とキャップ22の先端部によって球形のキャビティ20aが形成され、球体12は、球形のキャビティ20a内で回転自在に保持される。さらに、キャップ22の内部には、スプリング14を受け入れるための円筒形の凹部22aが形成され、球体12は、この凹部22aに受け入れられたスプリング14によって台車8の内方に向けて付勢され、測定対象物Sに押付けられる。これにより、台車8が測定対象物Sに保持される。
【0032】
さらに、図3における台車8の凹部9の上部には、円筒形の駆動ローラー16が回転可能に取付けられており、この駆動ローラー16は、モーター18によって回転駆動されるようになっている。円筒形の駆動ローラー16の周面は、測定対象物Sの外端面に当接し、駆動ローラー16が回転することによって、台車8が測定対象物Sの縁に沿って走行するように構成されている。
【0033】
トータルステーション6は、走行ユニット2に備えられている反射プリズム4に測定用の光を照射し、照射した光と反射プリズム4によって反射された反射光との位相差を測定することによって、トータルステーション6と反射プリズム4との間の距離を計測するように構成されている。また、トータルステーション6は、反射プリズム4を視準する方向を同時に測定するように構成されており、トータルステーション6と反射プリズム4との間の距離、及び、反射プリズム4を視準する方向によって、反射プリズム4の位置を計測するように構成されている。また、トータルステーション6は、追尾用の光を照射し、反射プリズム4の移動を追尾しながら、常に反射プリズム4を視準するように構成されている。
【0034】
次に、本発明の第1実施形態による形状計測システムの作用を説明する。まず、縁の形状を計測すべき板状の測定対象物Sをセットする。次に、測定対象物Sの大まかな形状を走行ユニット2の制御手段(図示せず)にプログラムし、測定対象物Sの縁を、走行ユニット2の凹部9に挟むように、走行ユニット2をセットする。次いで、トータルステーション6によって、走行ユニット2に取付られた反射プリズム4を視準する。次に、走行ユニット2の制御手段(図示せず)を作動させると、モーター18が駆動ローラー16を回転させ、走行ユニット2が測定対象物Sの縁に沿って走行する。トータルステーション6は、走行する走行ユニット2の反射プリズム4を追尾しながら視準し、反射プリズム4の位置を所定の時間間隔で計測する。
【0035】
図4は、走行ユニット2が測定対象物Sのコーナー部に差し掛かった際の作用を示す斜視図である。図4(a)に示すように、走行ユニット2が測定対象物Sの縁に沿って走行し、先頭の台車8aが、測定対象物Sのコーナー部を通り過ぎ、測定対象物Sの縁から外れると、制御手段(図示せず)は、先頭の台車8aが再び測定対象物Sを挟み込むように、台車8aと台車8bを連結する連結部材10に備えられたアクチュエータ(図示せず)によって台車8aを回動させる。次いで、図4(b)に示すように、先頭の台車8aが再び測定対象物Sの縁と係合すると、後続の2台の台車8b、8cも続いて測定対象物Sのコーナーに沿って前進する。さらに、図4(c)に示すように、先頭の2台の台車8a、8bが測定対象物Sのコーナー部を通り過ぎると、制御手段(図示せず)は、台車8bと台車8cとを連結する連結部材10に備えられたアクチュエータ(図示せず)によって台車8cを回動させ、台車8a、8bと同一の方向に向ける。
【0036】
走行ユニット2が測定対象物Sの縁に沿って測定対象物Sの周囲を一周し、走行ユニット2に取付けられた反射プリズム4の移動を、トータルステーション6が追尾すると測定対象物Sの縁の形状計測が完了する。計測結果はトータルステーションの表示部(図示せず)に表示される。
【0037】
本発明の第1実施形態の形状計測システムによれば、走行ユニットが測定対象物の縁に沿って走行し、その軌跡をトータルステーションが追尾して位置を計測するので、測定対象物の縁の形状を容易に計測することができる。
【0038】
また、本実施形態においては、走行ユニットの移動は、予め入力されたプログラムによって制御されているが、測定者が走行ユニットの走行状況を見ながら、有線又は無線の遠隔操作によって走行ユニットを移動させるように構成することもできる。また、本実施形態においては、走行ユニットが3台の台車によって構成されているが、2台又は4台以上の台車を連結して走行ユニットを構成しても良い。
【0039】
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態による形状計測システムを説明する。本発明の第2実施形態は、走行ユニットの駆動機構が第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、第1実施形態と異なる点のみを説明し、第1実施形態と同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
【0040】
図5は、本発明の第2実施形態による形状計測システムの走行ユニットの断面図を示す。図5に示すように、本発明の第2実施形態で使用される走行ユニット30は、3台の台車(1台のみ図示)32と、台車32に取付けられた反射プリズム4と、各台車32を連結する連結部材10と、台車32の内部に回転自在に支持され、測定対象物Sを間に挟むように配置された保持手段である一対の保持ローラー34a、34bと、板状の測定対象物Sの側面上を転がるように配置されたガイド手段である駆動ローラー36と、駆動ローラー36及び保持ローラー34を駆動するモーター18と、モーター18の動力を駆動ローラー36及び保持ローラー34に伝達する2つのギアボックス38a、38bと、を有する。
【0041】
図5に示すように、台車32は概略コの字形断面を有し、コの字形の凹部に測定対象物Sを受け入れるように構成されている。一対の保持ローラー34は、概ね円柱形であり、夫々台車32のコの字形断面の内側側面で測定対象物Sを間に挟んで保持するように配置されている。駆動ローラー36は、概ね円筒形であり、台車32のコの字形断面の凹部の底に回転可能に取付けられている。この駆動ローラー36は、その側面が測定対象物Sの側面と当接するように配置され、駆動ローラー36が回転することによって、台車32が測定対象物Sの縁に沿って走行するように構成されている。
【0042】
モーター18は、一方のギアボックス38aを介して保持ローラー34aを回転駆動する。また、モーター18の回転は、ギアボックス38aによって駆動ローラー36の軸にも伝達され、駆動ローラー36が駆動される。さらに、駆動ローラー36の軸の回転は、ギアボックス38bによって、もう一方の保持ローラー34bの軸に伝達され、保持ローラー34bが駆動される。
【0043】
本発明の第2実施形態による形状計測システムの作用は、走行ユニット30が、駆動ローラー36及び2つの保持ローラー34a、34bによって駆動されることを除き、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0044】
本発明の第2実施形態によれば、走行ユニットを、より強固に測定対象物に保持することができる。
本発明の第2実施形態においては、駆動ローラー及び2つの保持ローラーが全て回転駆動されていたが、駆動ローラーのみ、又は保持ローラーのみをモーターによって回転駆動するように構成しても良い。
【0045】
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態による形状計測システムを説明する。本発明の第3実施形態は、走行ユニットが、測定対象物の表面上を走行する点が第1、第2実施形態とは異なる。従って、ここでは、第3実施形態の第1実施形態と異なる点のみを説明し、第1実施形態と同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
【0046】
図6は、本発明の第3実施形態による形状計測システムに使用される走行ユニットの斜視図である。図6に示すように、走行ユニット40は、反射プリズム4を備えたボディー部42と、このボディー部42の中に回転自在に保持された駆動用球体44と、駆動用球体44を回転させる駆動手段である2つの駆動ローラー46a、46bと、各駆動ローラーを回転させる2つのモーター48a、48bと、各モーターの駆動を制御する制御手段(図示せず)と、ボディー部42を水平に維持するための3つの補助球体49と、を有する。
【0047】
図6に示すように、ボディー部42は、概略円筒形で、その上方端部は閉鎖されており、ボディー部42の上面には反射プリズム4が取付けられている。円筒状のボディー部42の内径は、駆動用球体44の直径よりも僅かに大きく、駆動用球体44を、ボディー部42の中に受け入れている。
【0048】
ボディー部42の内側には、概略円柱形の2つの駆動ローラー46a、46bが互いに直角に、夫々、駆動用球体44と当接するように配置されている。各駆動ローラー46a、46bの回転軸には2つのモーター48a、48bが、夫々連結され、各駆動ローラーを回転駆動するように構成されている。
【0049】
また、ボディー部42の底部には、ボディー部42を水平に維持するための3つの補助球体49が回転自在に保持されている。3つの補助球体49は、ボディー部42の中心軸に対して互いに120゜ずつ間隔を隔てて配置され、ボディー部42の底部に形成された3つのキャビティ42aの中に回転自在に保持されている。
【0050】
次に、本発明の第3実施形態による形状計測システムの作用を説明する。まず、測定対象物Sをセットし、形状を計測すべき測定対象物Sの表面に走行ユニット40を配置する。次に、トータルステーションによって、走行ユニット40のボディー部42に取付けられた反射プリズム4を視準する。
【0051】
次いで、走行ユニット40を起動すると、制御手段(図示せず)は、所定のプログラムに従って2つのモーター48a、48bを作動させる。モーター48aを作動させると、モーターに連結された駆動ローラー46aが回転され、駆動ローラー46aと当接している駆動用球体44が摩擦力により回転する。これにより、ボディー部42が、駆動ローラー46aの中心軸と直交する方向に走行する。同様に、モーター48bを作動させると、ボディー部42が、駆動ローラー46bの中心軸と直交する方向に走行する。モーター48a及び48bを同時に、任意の方向に、任意の回転数で回転させることによって、ボディー部42を任意の方向に移動させることができる。
【0052】
トータルステーションは、走行ユニット40のボディー部42に取付けられている反射プリズム4を追尾し、測定対象物Sの表面の各点の位置を計測する。走行ユニット40が、予め設定されたプログラムに従って測定対象物S上の所定の経路を走行し、トータルステーションが所定の位置データを取得すると形状計測を終了する。
【0053】
本発明の第3実施形態の形状計測システムによれば、測定対象物の表面の任意の位置を計測することができる。また、本実施形態の走行ユニットは、任意の方向に移動することができるので、形状を計測する経路を自由に設定することができる。
【0054】
また、本実施形態においては、走行ユニットの移動は、予め入力されたプログラムによって制御されているが、測定者が走行ユニットの走行状況を見ながら、有線又は無線の遠隔操作によって走行ユニットを移動させるように構成することもできる。
【0055】
次に、図7を参照して、本発明の第4実施形態による形状計測システムを説明する。本発明の第4実施形態は、走行ユニットを走行させる機構が、第3実施形態とは異なる。従って、ここでは、第4実施形態の第3実施形態と異なる点のみを説明し、第3実施形態と同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
【0056】
図7に示すように、本発明の第4実施形態による形状計測システムの走行ユニット50は、互いに90゜の角度を為して放射状に延びる4本の車軸52a、52b、52c、52dと、各車軸の先端に取付けられた車輪54a、54b、54c、54dと、各車輪54の周囲に、回転自在に保持された複数の球体56と、各車軸52を夫々回転駆動する駆動手段である4つのモーター58a、58b、58c、58dと、以上の機構全体を包囲し、反射プリズムが取付けられたボディー部(図示せず)と、を有する。なお、図7においては、図面を簡単にするため、ボディー部及びそれに取付けられた反射プリズムは図示していない。
【0057】
4本の車軸52a、52b、52c、52dは、その中心軸線が同一水平面内にあり、互いに90゜の角度をなして放射状に延びるように配置されている。各モーター58a乃至58dは、各車軸52a乃至52dを回転駆動するように構成されている。各車輪54a乃至54dは、各車軸52a乃至52dの先端に取付けられている。各車輪54a乃至54dの周縁部には、球体56を回転自在に保持するための凹部が各々14個ずつ等間隔に並べて形成されており、その中に球体56が夫々保持されている。
【0058】
次に、本発明の第4実施形態による形状計測システムの走行ユニット50を走行させる作用について説明する。まず、モーター58b及び58dを停止させておき、モーター58a及び58cを同一の方向に回転させると、走行ユニット50は、図7の矢印A方向に移動する。また、この際、車輪54b及び54dは、回転していないが、車輪54b及び54dに保持された球体56が、凹部の中で円滑に回転するので、車輪54a及び54cによる矢印A方向の駆動の妨げになることはない。同様に、モーター58a及び58cを停止させておき、モーター58b及び58dを同一の方向に回転させると、走行ユニット50は、図7の矢印A方向と直交する方向に移動する。さらに、モーター58a乃至58dを同時に回転させると、各車軸の回転速度、回転方向に応じて、走行ユニット50を任意の方向に移動させることができる。また、対向する車軸を各々反対方向に回転させることによって、走行ユニット50を自転させることもできる。
【0059】
走行ユニット50を使用して測定対象物の形状を計測する手順は、第3実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態における走行ユニットは、運動の自由度が高く、車軸の交点を中心に自転させることもできる。
【0060】
次に、図8を参照して、本発明の第5実施形態による位置計測システムを説明する。本実施形態は、上述した第1乃至第4実施形態のようにトータルステーションを形状計測に使用するものではなく、トータルステーションを位置計測に使用した位置計測システムである。
【0061】
図8は、本発明の第5実施形態による位置計測システムの全体構成を示す斜視図である。図8に示すように、本発明の第5実施形態による位置計測システム60は、ターゲット手段である反射プリズム4を備えた移動体である走行ユニット62と、反射プリズム4に光を照射し、その反射光を受光することによって反射プリズム4の位置を計測する位置測定手段である2つのトータルステーション6a、6bと、2つのトータルステーション6による位置測定結果に基づいて反射プリズム4の位置を決定する位置決定手段64と、位置決定手段64によって決定された反射プリズムの位置に基づいて、走行ユニット62の移動を制御する移動制御手段66と、を有する。
【0062】
走行ユニット62は、反射プリズム4を備え、移動制御手段66から送信される指令を受信し、その指令に基づいて種々の方向に移動できるように構成されている。2つのトータルステーション6a、6bは、移動する反射プリズム4を追尾しながら視準し、反射プリズム4の位置を測定するように構成されている。
【0063】
位置決定手段64は、2つのトータルステーション6a、6bによって測定された反射プリズム4の位置データを、各トータルステーション6a、6bから取得し、反射プリズム4の現在位置を決定する。例えば、図8に示すように、走行ユニット62が、障害物Bの陰に隠れ、トータルステーション6bからは視準できない場合には、位置決定手段64は、トータルステーション6aから取得された位置データを反射プリズム4の位置として決定するように構成されている。また、反射プリズム4の位置が、2つのトータルステーション6a、6b両方から測定できる場合には、それらの位置データの平均を取って、測定精度を向上させるように構成することもできる。
【0064】
また、移動制御手段66は、位置決定手段64によって決定された走行ユニット62の現在位置と、予め設定された走行ユニット62を走行させるべき経路に基づいて、走行ユニット62に、走行すべき方向、速度等を無線で指令するように構成されている。具体的には、位置決定手段64及び移動制御手段66は、コンピュータ及びそれを作動させるソフトウェア、無線送信機等で構成することができる。
【0065】
次に、図8を参照して、本発明の第5実施形態による位置計測システムの作用を説明する。ここでは、本実施形態による位置計測システムを、工場内の無人搬送車に適用する場合について説明する。従って、本実施形態の走行ユニット62は、無人搬送車として作用する。
【0066】
まず、走行ユニット62を走行させるべき工場内の経路を、移動制御手段66に記憶させておく。また、2つのトータルステーション6a、6bは、移動制御手段66に記憶させた経路上の各位置が、少なくとも一方のトータルステーションから視準できるような位置に配置する。次に、走行ユニット62を、2つのトータルステーション6a、6b両方から視準できる位置に配置し、走行ユニット62に取付けられた反射プリズム4の位置を、2つのトータルステーション6a、6bで測定する。これにより、2つのトータルステーション6a、6bの相対的な位置関係を認識することが可能になる。
【0067】
次に、走行ユニット62を、搬送経路の始点に配置し、搬送を開始する。走行ユニット62は、移動制御手段66から送信された指令を受信し、移動を開始する。走行ユニット62に取付けられた反射プリズム4は、トータルステーション6a、6bによって追尾され、反射プリズム4の位置が、時々刻々測定される。各トータルステーション6によって測定された位置データは、位置決定手段64に入力される。位置決定手段64は、各トータルステーション6から入力された位置データを平均して、その値を走行ユニット62の位置として決定し、移動制御手段66に出力する。移動制御手段66は、位置決定手段64から入力された位置データと、予め設定されている搬送経路とを比較し、走行ユニット62に指令すべき移動速度、移動方向等を決定する。決定された指令は、移動制御手段66から走行ユニット62に送信され、走行ユニット62は、指令に従って走行する。
【0068】
走行ユニット62が、例えば、トータルステーション6bから反射プリズム4を視準できない位置に移動した場合には、トータルステーション6bからの位置データがなくなるので、移動制御手段66は、トータルステーション6aから送られた位置データを走行ユニット62の位置として決定し、移動制御手段66に送る。また、トータルステーション6aによって測定された位置データは、反射プリズム4を視準できないトータルステーション6bにも送られ、トータルステーション6bは、送られた位置データの方向に向けられる。このため、走行ユニット62が、障害物等の陰からトータルステーション6bによって視準できる位置に移動した際には、トータルステーション6bは、速やかに走行ユニット62の反射プリズム4を視準する。
【0069】
本発明の第5実施形態の位置計測システムによれば、2つのトータルステーションによる位置測定データを平均するので、精度良く走行ユニットの位置を測定することができる。また、2つのトータルステーションによって位置を測定しているので、工場内等の障害物の多い場所においても、走行ユニットの位置を計測することができる。さらに、従来、工場内の無人搬送システムで使用されていたような、床に誘導用のテープを貼って無人搬送車を走行させるシステムに比べ、搬送経路を容易に変更することができ、また、誘導用テープの汚れや、剥がれ等によるトラブルを回避することができる。
【0070】
本実施形態では、2つのトータルステーションを使用して走行ユニットの位置を計測しているが、3台以上のトータルステーションを使用することもできる。また、本実施形態においては、各トータルステーションによる位置測定データを有線で位置決定手段に送り、走行ユニットに対する指令を無線で走行ユニットに送信しているが、有線、無線を問わず任意の手段によって情報を送信することができる。さらに、本実施形態による位置計測システムは、無人搬送車以外のシステムに適用することもできる。
【0071】
次に、図9を参照して、本発明の第6実施形態による位置計測システムを説明する。本実施形態は、トータルステーションを走行ユニットに搭載し、複数の反射プリズムを所定の位置に配置する点が、第5実施形態とは異なる。従って、ここでは、第5実施形態と異なる点のみを説明し、同様の構成、作用、効果については説明を省略する。
【0072】
図9は、本発明の第6実施形態による位置計測システムの全体構成を示す図である。図9に示すように、本実施形態による位置計測システム70は、走行ユニット72と、工場の天井等、所定の位置に配置された複数の反射プリズム74a乃至74fと、走行ユニット72に搭載されたトータルステーション76と、走行ユニット72に搭載され、トータルステーション76が視準すべき反射プリズムを選択し、走行ユニット72の位置を測定する位置決定手段78と、走行ユニット72に搭載され、位置決定手段78によって求められた位置に基づいて走行ユニット72の移動を制御する移動制御手段79と、を有する。
【0073】
トータルステーション76は、所定の位置に配置された複数の反射プリズムのうちの1つを追尾し、トータルステーション76が搭載されている走行ユニット72の位置を測定するように構成されている。位置決定手段78は、トータルステーション76が追尾していた反射プリズム74が、障害物の陰に隠れて視準できなくなった場合、視準することができる他の反射プリズムを探して、新たにその反射プリズムの位置を基に走行ユニット72の位置を測定するように構成されている。移動制御手段79は、予め設定された走行ユニット72の移動経路と、位置決定手段78によって決定された走行ユニット72の位置に基づいて、走行ユニット72を走行させる方向、速度等を制御するように構成されている。
【0074】
次に、図9を参照して、本発明の第6実施形態による位置計測システムの作用を説明する。ここでは、本実施形態による位置計測システムを、工場内の無人搬送車に適用する場合について説明する。従って、本実施形態の走行ユニット62は、無人搬送車として作用する。
【0075】
まず、走行ユニット72を走行させるべき工場内の経路を、移動制御手段79に記憶させておく。また、6つの反射プリズム74a乃至74fを、工場の天井の所定の位置に取付ける。各反射プリズム74を取り付ける位置は、移動制御手段79に記憶させた経路上の各位置から、少なくとも1つの反射プリズム74が視準できるような位置に配置する。さらに、各反射プリズム74を配置した位置は位置決定手段78に記憶させておく。
【0076】
次に、走行ユニット72を搬送経路の始点に配置し、この位置からトータルステーション76によって、工場の天井に配置された何れかの反射プリズム、例えば、74aを視準し、搬送を開始する。走行ユニット72は、移動制御手段79の出力する指令によって移動を開始する。工場の天井に取付けられた反射プリズム74aは、トータルステーション76によって追尾され、反射プリズム74aとトータルステーション76との相対的な位置が、時々刻々測定される。位置決定手段78は、測定された相対的な位置と、予め記憶されている反射プリズム74aの位置から、走行ユニット72の絶対的な位置を決定する。位置決定手段78によって決定された位置は、移動制御手段79に出力される。移動制御手段79は、位置決定手段78から入力された位置データと、予め設定されている搬送経路とを比較し、走行ユニット72に指令すべき移動速度、移動方向等を決定して走行ユニット72を走行させる。
【0077】
走行ユニット72が、トータルステーション76によって反射プリズム74aを視準できない位置に移動した場合には、位置を測定できなくなるので、位置決定手段78は所定の信号を移動制御手段79に発して、走行ユニット72を停止させる。さらに、位置決定手段78は、走行ユニット72の現在位置と、予め記憶されている反射プリズム74a以外の反射プリズム、例えば、74dの存在する方向を特定し、トータルステーション76をその方向に向ける。トータルステーション76が反射プリズム74dを視準することができたならば、位置決定手段78は、トータルステーション76に反射プリズム74dを追尾させながら、走行ユニット72を走行させる。トータルステーション76が反射プリズム74dを視準することができない場合には、トータルステーション76をまた別の反射プリズムに向けて同様の操作を繰り返す。
【0078】
本発明の第6実施形態の位置計測システムによれば、障害物の多い場所においても、単一のトータルステーションによって広い範囲で走行ユニットの位置を計測することができる。
【0079】
また、本実施形態おいては、6つの反射プリズムを天井に配置していたが、任意の数の反射プリズムを、任意の位置に配置することができる。さらに、本実施形態による位置計測システムは、無人搬送車以外のシステムに適用することもできる。
【0080】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に、種々の変更を加えることができる。特に、位置測定手段として、トータルステーション以外の、ターゲット手段からの反射光を利用する任意の測定手段を使用することができる。また、位置測定手段から照射された光を反射するターゲット手段は、反射プリズム以外の任意のターゲットを使用することができ、光を反射するターゲットとして作用する要素であれば、如何なる構成のものでも良い。
【0081】
【発明の効果】
本発明の形状計測システムによれば、測定対象物の形状を容易に測定することができ、また、測定対象物の縁の形状を容易に計測することができる。
さらに、本発明の位置計測システムによれば、障害物の多い環境においても容易に位置を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による形状計測システムの全体構成を示す図である。
【図2】測定対象物の縁に沿って走行する、第1実施形態による形状計測システムの走行ユニットの拡大斜視図である。
【図3】図2に示す走行ユニットのIII−III断面図である。
【図4】測定対象物のコーナー部を曲る走行ユニットの作用を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態による形状計測システムの走行ユニットを示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態による形状計測システムの走行ユニットを示す斜視図である。
【図7】本発明の第4実施形態による形状計測システムの走行ユニットを示す斜視図である。
【図8】本発明の第5実施形態による位置計測システムの全体構成を示す図である。
【図9】本発明の第6実施形態による位置計測システムの全体構成を示す図である。
【符号の説明】
B   障害物
S   測定対象物
1   本発明の第1実施形態による形状計測システム
2   走行ユニット
4   反射プリズム
6   トータルステーション
8   台車
10  連結部材
12  球体
14  スプリング
16  駆動ローラー
18  モーター
20  貫通穴
22  キャップ
30  本発明の第2実施形態による形状計測システムの走行ユニット
32  台車
34  保持ローラー
36  駆動ローラー
38  ギアボックス
40  本発明の第3実施形態による形状計測システムの走行ユニット
42  ボディー部
44  駆動用球体
46  駆動ローラー
48  モーター
49  補助球体
50  本発明の第4実施形態による形状計測システムの走行ユニット
52  車軸
54  車輪
56  球体
58  モータ
60  本発明の第5実施形態による位置計測システム
62  走行ユニット
64  位置決定手段
66  移動制御手段
70  本発明の第6実施形態による位置計測システム
72  走行ユニット
74  反射プリズム
76  トータルステーション
78  位置決定手段
79  移動制御手段

Claims (14)

  1. 測定対象物の表面形状を計測する形状計測システムであって、
    ターゲット手段を備え、前記測定対象物の表面上を任意の方向に自走可能な走行ユニットと、
    前記ターゲット手段に光を照射し、前記ターゲット手段によって反射された反射光を受光することによって前記ターゲット手段の位置を計測する位置測定手段と、
    を有することを特徴とする形状計測システム。
  2. 前記走行ユニットが、前記ターゲット手段を備えたボディー部と、
    このボディー部に、任意の方向に回転可能に保持された球体と、
    この球体を互いに直交する2本の軸線を中心に回転させるための2つの駆動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の形状計測システム。
  3. 前記走行ユニットが、前記ターゲット手段を備えたボディー部と、
    このボディー部に回転可能に取付けられ、中心軸線が同一平面内で互いに90゜の角度をなして放射状に延びるように配置された4本の車軸と、
    これら4本の車軸に夫々取付けられた車輪と、
    これら各車輪の円周上に配列され、任意の方向に回転可能に保持された多数の球体と、
    前記各車軸を回転駆動する駆動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の形状計測システム。
  4. 板状の測定対象物の周縁の形状を計測する形状計測システムであって、
    ターゲット手段を備え、前記板状の測定対象物の周縁に沿って自走可能な走行ユニットと、
    前記ターゲット手段に光を照射し、前記ターゲット手段によって反射された反射光を受光することによって前記ターゲット手段の位置を計測する位置測定手段と、
    を有することを特徴とする形状計測システム。
  5. 前記走行ユニットが、互いに回動可能に連結された少なくとも2台の台車を有し、
    これらの台車が、
    前記板状の測定対象物を間に挟むことによって前記台車を前記板状の測定対象物に保持し、前記台車が前記板状の測定対象物に対して移動できるように、前記台車に回転可能に取付けられた一対の保持手段と、
    前記台車が前記板状の測定対象物の側面に沿って移動するように、前記板状の測定対象物の側面に当接しながら回転するガイド手段と、
    前記保持手段又は前記ガイド手段を回転駆動する駆動手段と、
    を有することを特徴とする請求項4記載の形状計測システム。
  6. 前記走行ユニットが予めプログラムされた走行経路に従って走行することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の形状計測システム。
  7. 前記走行ユニットが遠隔操作により指示された経路を走行することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の形状計測システム。
  8. 形状を計測すべき測定対象物上を走行する走行ユニットであって、
    ターゲット手段を備えたボディー部と、
    このボディー部に、任意の方向に回転可能に保持された球体と、
    この球体を互いに直交する2つの軸線を中心に回転させるための2つの駆動手段と、
    を有することを特徴とする走行ユニット。
  9. 形状を計測すべき測定対象物上を走行する走行ユニットであって、
    ターゲット手段を備えたボディー部と、
    このボディー部に回転可能に取付けられ、同一平面内で互いに90゜の角度をなして、放射状に延びる4本の車軸と、
    これら4本の車軸に夫々取付けられた車輪と、
    これら各車輪の円周上に配列され、任意の方向に回転可能に保持された多数の球体と、
    前記各車軸を回転駆動する駆動手段と、
    を有することを特徴とする走行ユニット。
  10. 形状を計測すべき板状の測定対象物の縁に沿って走行する走行ユニットであって、
    互いに回動可能に連結された少なくとも2台の台車と、
    前記板状の測定対象物を間に挟むことによって前記台車を前記板状の測定対象物に保持し、前記台車が前記板状の測定対象物に対して移動できるように、前記台車に回転可能に取付けられた一対の保持手段と、
    前記台車が前記板状の測定対象物の側面に沿って移動するように、前記板状の測定対象物の側面に当接しながら回転するガイド手段と、
    前記保持手段又は前記ガイド手段を回転駆動する駆動手段と、
    を有することを特徴とする走行ユニット。
  11. 移動体の位置を計測する位置計測システムであって、
    前記移動体に取付けられたターゲット手段と、
    このターゲット手段に光を照射し、前記ターゲット手段によって反射された反射光を受光することによって前記ターゲット手段の位置を計測する複数の位置測定手段と、
    この複数の位置測定手段によって計測された位置データに基づいて、前記ターゲット手段の位置を決定する位置決定手段と、
    を有することを特徴とする位置計測システム。
  12. さらに、移動制御手段を有し、
    この移動制御手段が、前記位置決定手段によって求められた前記ターゲット手段の位置に基づいて、前記移動体の移動を制御する請求項11記載の位置計測システム。
  13. 移動体の位置を計測する位置計測システムであって、
    所定の位置に配置された複数のターゲット手段と、
    前記移動体に備えられ、前記ターゲット手段に光を照射し、光を照射した前記ターゲット手段からの反射光を受光して前記移動体の位置を計測する位置測定手段と、
    この位置測定手段から光を直接照射することができる前記ターゲット手段を、前記複数のターゲット手段の中から選択し、選択された前記ターゲット手段に光を照射させる位置決定手段と、
    を有することを特徴とする位置計測システム。
  14. さらに、移動制御手段が前記移動体に備えられ、
    前記移動制御手段が、前記位置測定手段によって計測された前記移動体の位置に基づいて、前記移動体の移動を制御する請求項13記載の位置計測システム。
JP2002165606A 2002-06-06 2002-06-06 形状及び位置計測システム Pending JP2004012278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002165606A JP2004012278A (ja) 2002-06-06 2002-06-06 形状及び位置計測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002165606A JP2004012278A (ja) 2002-06-06 2002-06-06 形状及び位置計測システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004012278A true JP2004012278A (ja) 2004-01-15

Family

ID=30433407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002165606A Pending JP2004012278A (ja) 2002-06-06 2002-06-06 形状及び位置計測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004012278A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078569A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社竹中工務店 位置認識方法、位置認識装置、基準点設置用移動体、作業用移動体、及び位置認識システム
JP2021085739A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 株式会社インフォマティクス 空間認識システム、空間認識装置、空間認識方法及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078569A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社竹中工務店 位置認識方法、位置認識装置、基準点設置用移動体、作業用移動体、及び位置認識システム
JP7184243B2 (ja) 2017-10-20 2022-12-06 株式会社竹中工務店 位置認識方法、位置認識装置、基準点設置用移動体、作業用移動体、及び位置認識システム
JP2021085739A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 株式会社インフォマティクス 空間認識システム、空間認識装置、空間認識方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11194340B1 (en) Light steering device with an array of oscillating reflective slats
KR101146468B1 (ko) 광학 레이저 안내 시스템 장치 및 방법
JP4195894B2 (ja) ドッキングシステム
JP2001515237A (ja) 誘導ビームを使用した自律型運動ユニットのドッキング方法
WO2014156498A1 (ja) 移動体及び位置検出装置
US20180079079A1 (en) Mobile robot with collision anticipation
US20080012310A1 (en) Automatic self-centering duct robot
WO2014156501A1 (ja) 自動搬送車
US10635113B2 (en) Automated guided vehicle and method of operating
US10401865B1 (en) Light steering device with an array of oscillating reflective slats
JP2019514103A (ja) プッシュモードでの誘導を伴う自律ロボット
TW200415056A (en) Method and device for steering vehicle without contact with track
JPWO2019059307A1 (ja) 移動体および移動体システム
JPH02244206A (ja) 運搬手段及びその案内システム並びにその案内方法
CN111716969A (zh) 用于温室自动作业的路轨两用底盘车
JP3809698B2 (ja) 搬送装置
JP2004012278A (ja) 形状及び位置計測システム
KR102340646B1 (ko) 자율주행 로봇용 동력 전달 장치
JP2662946B2 (ja) 自立走行する車両の走行制御方法
WO2016072186A1 (ja) 位置検出装置、制御方法及び自動走行車
JP6957781B1 (ja) 自走装置
JP6970852B1 (ja) 走行システム
JP6944611B1 (ja) 自走装置および自走装置の走行システム
JPS61294512A (ja) 無人搬送車
Ribeiro et al. Conceptual study on flexible guidance and navigation for ITER remote handling transport casks

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041209

A621 Written request for application examination

Effective date: 20041214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041209

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060921

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061023

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070305

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02