JP2004010122A - 高光沢紙器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面のベック平滑度が300秒以上のコート紙からなる基材(1)の片面に、アルコール含有率5重量%未満の水を溶媒としたアクリル樹脂系水性インキからなる印刷層(2)、アルコール含有率20重量%未満の水を溶媒としたアクリル/ロジン混合樹脂を主成分とする水性コート剤若しくは粘度調整剤として水を含有するアクリル樹脂モノマーを主成分とする紫外線硬化型水性コート剤からなるオーバーコート層(3)を積層してなり、該オーバーコート層(3)表面の入射角60°における鏡面光沢度が70%以上である紙積層材料からなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面の入射角60°における鏡面光沢度が70%以上の紙積層材料を用いた紙器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品、医薬品、化粧品などを包装する化粧函に用いる表面光沢性の優れた紙積層材料としては、通常、基材として表面のベック平滑度が300秒未満のコートボール紙を使用し、その基材の片面にアルコール含有率20〜30重量%の水を溶媒に使用したアクリル樹脂からなる水性インキを用いて印刷層を形成し、この印刷層の上にアルコール含有率20〜30重量%の水を溶媒としたアクリル樹脂からなる水性コート剤あるいは酢酸エチル50重量%含有のアクリル樹脂モノマーを主成分とする紫外線硬化型コート剤からなるオーバーコート層を積層した構成が一般的であった。しかし、このような紙積層材料は、表面の入射角60°における鏡面光沢度が50%程度であり、水性インキ及びコート剤に水以外の有機溶剤を20重量%以上含有するものを使用しているので、溶剤の含有量が多いく、印刷時あるいはコート剤のコーティング時にこれらの溶剤が蒸発し、臭気等により作業環境を悪化させる等の弊害があり、労働衛生的にも改善する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、紙積層材料のオーバーコート層表面の入射角60°における鏡面光沢度が70%以上であり、積層加工時に溶剤の蒸発量が少なく、臭気等の作業環境を悪化させない方法で製造される紙積層材料からなる高光沢紙器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、表面のベック平滑度が300秒以上のコート紙からなる基材の片面に、アルコール含有率5重量%未満の水を溶媒としたアクリル樹脂系水性インキからなる印刷層、アルコール含有率20重量%未満の水を溶媒としたアクリル/ロジン混合樹脂を主成分とする水性コート剤若しくは粘度調整剤として水を含有するアクリル樹脂モノマーを主成分とする紫外線硬化型水性コート剤からなるオーバーコート層を積層してなり、該オーバーコート層表面の入射角60°における鏡面光沢度が70%以上である紙積層材料からなることを特徴とする高光沢紙器である。
【0005】
【作用】
本発明によれば、紙器に使用した紙積層材料が、表面のベック平滑度が300秒以上のコート紙からなる基材の片面にアルコール含有率5重量%未満の水を溶媒としたアクリル樹脂系水性インキを使用して印刷層を形成し、その上にアルコール含有率20重量%未満の水を溶媒としたアクリル/ロジン混合樹脂を主成分とする水性コート剤若しくは粘度調整剤として水を含有するアクリル樹脂モノマーを主成分とする紫外線硬化型水性コート剤からなるオーバーコート層を積層した積層体からなっているので、オーバーコート層の表面の入射角60°における鏡面光沢度が70%以上である為高い光沢性を有している。又、紙積層材料の積層加工時にアルコールの蒸発量が少なく、臭気等による作業環境の悪化が少ない。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の高光沢紙器を実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0007】
図1は本発明の高光沢紙器に使用する紙積層材料の一例を示す断面図であり、外表面から厚み方向に順に、オーバーコート層(3)、印刷層(2)、基材(1)が積層されている。
【0008】
前記基材(1)に使用する材料は、表面のベック平滑度が300秒以上で、坪量100g/m2以上のコート紙を使用する。
【0009】
前記印刷層(2)に使用する水性インキは、アクリル系樹脂を主成分とするバインダー、水単独あるいは水/アルコール混合液からなる溶媒、顔料、助剤などを混練した水性インキを使用する。水/アルコール混合液の場合は、アルコール含有率は5重量%未満のものを使用する。
【0010】
前記オーバーコート層(3)はアルコ−ル含有率20重量%未満の水を溶媒としたアクリル/ロジン混合樹脂からなる水性コート剤若しくは粘度調整剤として水を含有するアクリル樹脂モノマーを主成分とする紫外線硬化型水性コート剤を使用して形成する。
【0011】
前記水性インキ及び水性コート剤に使用するアルコールとしては、エチルアルコール、メチルアルコール、イソプロピルアルコールのいずれかを単独に使用するか又はこれらのアルコールを混合したものを使用しても良い。
【0012】
前記印刷層(2)の印刷方法は公知のグラビア印刷法、フレキソ印刷法等で印刷する。
【0013】
前記オーバーコート層(3)の積層方法は、アクリル/ロジン混合樹脂からなる水性コート剤又は粘度調整剤として水を含有する紫外線硬化型水性コート剤を、使用時の粘度がザーンカップ#4を使用した測定法で20〜30秒の範囲になるように溶媒あるいは水で調整して、公知のグラビアコート法、ロールコート法、リバースロールコート法等で塗布量が2〜7g/m2(乾燥状態)の範囲となるように塗布する方法が塗布適性が良く、得られるコート表面が平滑になり、光沢性が向上する。さらに、前記塗布後の乾燥は前者のコート剤の場合は熱風あるいは赤外線による乾燥を実施し、後者のコート剤の場合は最初に熱風乾燥し、その後に紫外線ランプを用いて樹脂を硬化させる。
【0014】
本発明の高光沢紙器は、例えば、前記紙積層材料を用いて所定の形状に打ち抜いたブランクに罫線を設け、その罫線から折り曲げ、組立てるか又は前記罫線を設けたブランクを折り曲げ、糊貼りするなどの公知の方法で製造する。形状としては箱状のもの、筒状のもの、その他の各種形状のものがある。
【0015】
【発明の効果】
本発明の高光沢紙器に使用する紙積層材料は、基材として表面のベック平滑度が300秒以上のコート紙を使用し、その基材の片面にアルコール含有率5重量%未満の水を溶媒としたアクリル樹脂系水性インキからなる印刷層、アルコール含有率20重量%未満の水を溶媒としたアクリル/ロジン混合樹脂を主成分とする水性コート剤若しくは粘度調整剤として水を含有するアクリル樹脂モノマーを主成分とする紫外線硬化型水性コート剤からなるオーバーコート層を積層した積層体からなっているので、オーバーコート層表面の入射角60°における鏡面光沢度が70%以上であり、積層加工時には蒸発した溶剤臭気等により作業環境を悪化させることが少ない。従ってこの紙積層材料を用いた紙器は表面光沢性が高く、食品、医薬品、化粧品などの高光沢性を要求される用途に広く使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高光沢紙器に使用する紙積層材料の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…基材
2…印刷層
3…オーバーコート層
Claims (1)
- 表面のベック平滑度が300秒以上のコート紙からなる基材の片面に、アルコール含有率5重量%未満の水を溶媒としたアクリル樹脂系水性インキからなる印刷層、アルコール含有率20重量%未満の水を溶媒としたアクリル/ロジン混合樹脂を主成分とする水性コート剤若しくは粘度調整剤として水を含有するアクリル樹脂モノマーを主成分とする紫外線硬化型水性コート剤からなるオーバーコート層を積層してなり、該オーバーコート層表面の入射角60°における鏡面光沢度が70%以上である紙積層材料からなることを特徴とする高光沢紙器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002166690A JP2004010122A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 高光沢紙器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002166690A JP2004010122A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 高光沢紙器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004010122A true JP2004010122A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30434163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002166690A Pending JP2004010122A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 高光沢紙器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004010122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007276194A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Toppan Printing Co Ltd | 積層体およびそれを用いた包装袋 |
-
2002
- 2002-06-07 JP JP2002166690A patent/JP2004010122A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007276194A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Toppan Printing Co Ltd | 積層体およびそれを用いた包装袋 |
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