JP2004010089A - 液体容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内溶液2を収容するタンク3と、前記タンク3内部と外部とを連通する開口部5と、前記タンク3内部から前記開口部5に亘り連続的に配設されて該タンク3内の内溶液2を前記開口部5付近まで毛細管力により吸い上げることができる液体誘導体6と、前記タンク3内部と外部とを通気する通気孔8と、前記タンク3内の内溶液2の揮発を防止するキャップ7とを有するものとする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体容器の構造に関し、特に、タンク内に液体を充填した液体容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、化粧品用リムーバや接着剤プライマーなどの液体製品は、単純なタンクとキャップからなる容器に充填されて使用される。
これらの製品を使用する際には、化粧品用リムーバなどの場合は、タンクを傾けて内溶液を直接綿棒やティッシュペーパに含浸させて使用することが多く、また、接着剤プライマーなどでの場合は、小皿などに内溶液を滴下して綿棒やティッシュペーパに含浸させて使用することが多い。
【0003】
しかしながら、上述した何れの場合でも液量は調整が難しく、かなり過剰の内溶液を消費してしまうという欠点がある。特に、含浸部分の外径が1mm程度の小型綿棒などを使用して微細な塗布を行なう場合などには、内溶液が過剰に消費されるという問題がある。
【0004】
また、綿棒などで一部部位の化粧を落とす時などは、綿棒に過剰の液が含浸されると、使用中に液が垂れ落ちたり、綿棒を皮膚に接触して押圧したときに綿棒が圧縮されて液が溢れて垂れ落ちたりするという不具合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点を解決するために、タンク内全体にスポンジなどの吸蔵体を設けた液体を含浸させたものが知られているが、この場合、内溶液の残量が確認できないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、綿棒やティッシュペーパなどに自然な毛細管力で吸収できる分量の内溶液を容易に含浸させることができる液体容器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液体容器に係り、液体を収容するタンクと、前記タンク内部と外部とを連通する開口部と、前記タンク内部から前記開口部に亘り連続的に配設されて該タンク内の液体を前記開口部付近まで毛細管力により吸い上げることができる液体誘導体と、前記タンク内部と外部とを通気する通気孔と、前記タンク内の液体の揮発を防止するキャップとを有することを特徴とするものである。
この構成によれば、タンク内より供給される液体は、液体誘導体の毛細管力により吸い上げられる分量となるため、綿棒やティッシュペーパなどを誘導体端部に接触させて綿棒などの毛管力を自然に吸い込ませるか、開口部の液体誘導体端部を押圧することで、その押圧加減に応じて液体誘導体端部に含浸された液体を綿棒やティッシュペーパなどに適量含浸させることができる。
【0008】
また、本発明は、前記液体誘導体の構成を、前記開口部に配設された一端部が外力により変形しても復元可能とすることが好ましい。このように構成することで、液体誘導体の端部を変形させて含浸された液体を押し出しことができ、繰り返し使用することができる。
【0009】
また、本発明は、前記連通孔を前記開口部近傍に形成することが好ましい。このように構成することで、キャップにより開口部を密閉する際に連通孔を同時に密閉することができ、密閉状態を確実にすることができる。
【0010】
また、本発明は、前記液体誘導体を前記タンク内部から前記開口部に亘り外周部を包囲する筒状の保持部材を介して配設し、前記連通孔を前記保持部材とタンク内壁部とにより形成することが好ましい。このように構成することで、タンクと開口部とを簡単な構成で形成でき、かつ組立て作業を容易にして、しかも確実に連通孔を構成することができる。
【0011】
また、本発明は、前記開口部付近に、該開口部に配設された液体誘導体の一端部を押圧した際に溢れる液体を収容する液体少量供給部を設けることが好ましい。このような構成によると、液体少量供給部に貯溜した所定量の液体を供給できるので、綿棒やティッシュペーパ等に液体を定量的に含浸させることができ、しかも小型の綿棒でも自然な毛細管力により液体を適宜に含浸させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図4は発明を実施する形態の一例であって、図1は、本発明の第1実施形態に係る液体容器の全体構成を示す側面断面図、図2は前記液体容器による綿棒への液体供給操作を示す説明図、図3は前記液体容器の開口部近傍の液体供給時の詳細を示す拡大図、図4は前記液体容器の開口部近傍の液体供給状態を示す拡大図である。
【0013】
第1実施形態の液体容器1は、図1に示すように、内部に中空部3aを構成し内溶液2を収容するようにした円筒状のタンク3と、該タンク3の一部より円筒状に突設された液体供給部4とを備え、該液体供給部4の先端部に前記タンク3内部と外部とを連通する開口部5を形成し、前記タンク3内部から前記開口部5に亘り連続的に液体誘導体6を配設して、該タンク3内の内溶液2を前記開口部5付近まで毛細管力により吸い上げるように構成したものである。
【0014】
前記開口部5近傍には、該開口部5を覆うようにキャップ7が着脱自在に嵌合装着され、開口部5および該開口部5近傍に形成される通気孔8を密閉して、タンク3内の液体2が前記開口部5や通気孔8から漏洩したり蒸発したりすることを防止している。
【0015】
前記液体誘導体6は、多数の合成繊維束により略円柱状に構成され、前記開口部5付近に配設された先端部6aが外力により変形しても復元可能に構成されている。また、前記液体誘導体6は、略円柱状の外周部を包囲する筒状の保持部材9を介して前記タンク3内のタンク底部3b近傍から前記開口部5に亘り配設されている。
【0016】
前記保持部材9は、前記液体供給部4の先端部4aよりタンク底部3b近傍に亘り略直線に延設され、特に先端部4aに位置する部分には、円周方向に突設された鍔部9aが形成されて前記先端部4a上に掛かるように構成されている。
【0017】
前記液体供給部4内に保持部材9を嵌挿した状態で、図3、図4に示すように、前記液体供給部4の内壁面と保持部材9の外周面との間に通気孔8aとなる隙間または溝部が構成されるとともに、前記液体供給部4の先端部4aと前記保持部材9の鍔部9aとの間に通気孔8bとなる隙間または溝部が構成されている。尚、前記通気孔8a、8bを連続的に構成したものを通気孔8と称するとともに図示するものとする。
【0018】
前記通気孔8を通ってタンク3内部を外部に通気することで、タンク3内部の圧力が変動した場合、例えば、タンク3内部の内溶液が減少してタンク3内部の圧力が低下した場合に、前記通気孔8を介して減少した内溶液の分量だけ外部の空気をタンク3内部に取り込んで、タンク3内部の圧力を一定に保つようにしている。
【0019】
次に、本実施形態に係る液体容器1の作用について図面を参照して詳細に説明する。
液体容器1内に内溶液2が充填されている状態では、図1、図2に示すように、液体誘導体6の毛細管力により常に液体誘導体6の先端まで内溶液2が含浸されている。タンク3内の内溶液2を使用する場合、図3に示すように、綿棒20を液体供給部4の先端部の開口部5に配置して、開口部5内に露出している液体誘導体6の先端部6aより内溶液2を綿棒20に含浸させて使用する。
【0020】
綿棒20に内溶液2を含浸させるには、図4に示すように、まず、液体誘導体6の先端部6aに綿棒20を押し付けて開口部5内部に向かい変形させる。すると、前記先端部6aは綿棒20の押圧により圧縮変形して、液体誘導体6内部に含浸された内溶液2が先端部6aの上側に滲み出す。
【0021】
このとき、前記先端部6aと綿棒20とは接触しているので、綿棒20は先端部6aから内溶液2を吸収するとともに、滲み出た内溶液2を毛細管力により瞬時に吸収する。
こうして、前記綿棒20に必要量の内溶液2を含浸させた後、該綿棒20を液体誘導体6から離間して内溶液2の取り出しは終了する。
【0022】
綿棒20が液体誘導体6の先端部6aより離間されると、図3に示すように、先端部6aは弾性力により変形状態から復元してもとの形状に戻る。
このとき、先端部6a内に含浸された内溶液2の量は、一部が綿棒20に吸収されたために所定の含浸量より減少するが、速やかに毛細管力によりタンク3内部の内溶液2が吸い上げられて補給され所定の含浸量に戻る。
こうして、液体誘導体6の先端部6aは、次の内溶液2の供給に備えることができる。
【0023】
以上のように、本実施形態を構成したので、液体容器1によれば、綿棒20のように毛細管力を有するものを用いて、液体誘導体6の先端部6aからいつでも簡単に内溶液2を取り出すことができる。
【0024】
尚、本実施形態では、通気孔8を液体誘導体6の保持部材9と液体供給部との隙間に構成しているが、本発明は、タンク内部を通気する通気孔の構成に限定されるものではない。
【0025】
例えば、本実施形態の変形例として、図5、図6に示すように、概ね本実施形態の液体容器1と同様な構成を有する液体容器101において、液体供給部104に嵌挿された円柱状の液体誘導体106の保持部材109の先端部109aに、開口部105に近接して、且つ該開口部105よりも突出して通気孔108を構成するようにしたものであってもよい。
【0026】
前記通気孔108は、突出部分に形成される先端側通気孔108bの開口面積よりも液体供給部104内側に形成されるタンク側通気孔108aの開口面積の方が大きくなるように構成されている。この構成によれば、突出した通気孔108をノズルのように使用して、通気孔108より内溶液を少量ずつ流出させて、コットン、ティッシュペーパなどに必要量液体を含ませて使用することも可能となる。
【0027】
また、本実施形態では、液体誘導体6を多数の合成繊維束により略円柱状に構成しているが、本発明は、液体誘導体6の構成に限定されるものではなく、例えば、液体誘導体を繊維束棒状体やスポンジなどの多孔質体により構成したものであってもよい。
【0028】
さらに、例えば、図7に示すように、円柱状の液体誘導体206の略中央部に、毛管力を有するスリット208を軸線方向に沿って形成したものや、図8に示すように、円柱状の液体誘導体306の略中央部に、円周方向に向かい放射状に形成された毛管力を有するスリット308を軸線方向に沿って形成したものの適応も可能である。
【0029】
また、本実施形態では、綿棒20などにより液体誘導体6の端部6aを押圧、変形させて液体を滲み出させて、これを該綿棒20などに含浸させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、液体誘導体の先端部を変形させるほど押圧せずに、綿棒などを接触させてその毛管力で液体を含浸させることも可能である。
【0030】
次に、本発明の第2実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図9〜図14は、発明を実施する形態の第2の例であって、図9は、本発明の第2実施形態に係る液体容器の全体構成を示す側面断面図、図10は前記液体容器に嵌挿される液体誘導体を保持する保持部材の構成を示す側面断面図、図11は図10のB矢視図、図12は前記保持部材の中栓部近傍の構成を示す部分詳細断面図、図13は前記液体誘導体からの液体供給時の内溶液を取り出す操作を示す部分詳細断面図、図14は前記液体誘導体から所定量の内溶液を取り出した状態を示す部分詳細断面図である。
【0031】
第2実施形態の液体容器401は、図9に示すように、内部に中空部403aを構成し内溶液2を収容するようにした円筒状のタンク403と、該タンク403の一部より円筒状に突設された液体供給部404とを備え、該液体供給部404の先端部に前記タンク403内部と外部とを連通する開口部405を形成し、前記タンク403内部から前記開口部405に亘り連続的に液体誘導体6を配設して、該タンク403内の内溶液2を前記開口部405付近まで毛細管力により吸い上げるように構成したものである。
【0032】
前記開口部405近傍には、該開口部405および後述する開口部405近傍に形成される通気孔408を覆うようにキャップ407が着脱自在に嵌合装着されている。
【0033】
前記液体誘導体406は、多数の合成繊維束により略円柱状に構成され、前記開口部405付近に配設された先端部406aが外力により変形しても復元可能に構成されている。また、前記液体誘導体406は、略円柱状の外周部を包囲する筒状の保持部材409の介して前記タンク403内のタンク底部403b近傍から前記開口部405に亘り配設されている。
【0034】
前記保持部材409は、図9、図10に示すように、前記液体供給部404の先端部404aよりタンク底部403b近傍に亘り略直線に延設され、特に先端部404aに位置する部分は、該先端部404aの開口部分と嵌合される寸法で構成され、その上部には先端部404aの開口部分より大径で段付き状に中栓部409aが形成されている。
【0035】
前記保持部材409の壁部内には、タンク403内部に配置される筒状部分を通って前記中栓部409aの上面に亘り、タンク403内部と外部とを連通する通気孔408が形成されている。前記通気孔408の前記中栓部409a上面の開口部408aは、図11に示すように、該中栓部409aの略中央部に形成された開口部405近傍に開口形成されている。また、前記通気孔408のタンク403内部への開口部408bは、該タンク403内部の上部寄りに開口形成されている。
【0036】
前記通気孔408を通ってタンク3内部を外部に通気することで、タンク403内部の圧力が変動した場合、例えば、タンク403内部の内溶液が減少してタンク403内部の圧力が低下した場合に、前記通気孔408を介して減少した内溶液の分量だけ外部の空気をタンク403内部に取り込んで、タンク3内部の圧力を一定に保つようにしている。
【0037】
前記開口部405付近には、図11に示すように、平面視で該開口部405の一部と連続的に形成されるとともに該開口部405の内周より中栓部409a内側に湾入して形成され、且つ該中栓部409a上面より内部に凹んだ液体少量供給部420が形成されている。
【0038】
前記液体少量供給部420は、図12に示すように、開口部405に配置される液体誘導体406の先端部406aの上端面より中栓部409a内部に深く切り欠かれ且つ前記開口部405の一部と連続的に形成された液体流入路421と、前記液体流入路421よりも中栓部409a内部に深く凹んで形成され、該液体流入路421に流れ込む内溶液2を貯溜するための貯溜部422が形成されている。
【0039】
次に、第2実施形態に係る液体容器401の作用について図面を参照して詳細に説明する。
液体容器401内に内溶液2が充填されている状態では、図9、図12に示すように、液体誘導体406の毛細管力により常に液体誘導体406の先端部406aまで内溶液2が含浸されている。
【0040】
タンク403内の内溶液2を使用する場合、図13に示すように、まず、開口部405内に露出している液体誘導体406の先端部406aに棒体30を押し付けて開口部405内部に向かい変形させる。すると、先端部406aは棒体30の押圧により圧縮変形し、内部に含浸された内溶液2が先端部406aの上側に押し出され、開口部405に隣接し且つ連通して設けられた液体流入路421を通って貯溜部422に流れ込む。
【0041】
その後、図14に示すように、棒体30による押圧をやめて先端部406aから離間させると、先端部406aは弾性力により元の形状に復元する。その際、先端部406aと接している内溶液2は再び先端部406aより液体誘導体406に吸収されるが、貯溜部422に流入した内溶液2は先端部406aに接していないため、液体誘導体406に吸収されることなく一定量が貯溜部422内に貯溜される。
【0042】
内溶液2を使用するときは、前記貯溜部422に溜まった内溶液2を細い綿棒等の毛細管力を有するものに適量含浸させて使用する。
【0043】
ここで、前記液体誘導体406においては、貯溜部422に貯溜されて減少した分の内溶液2は、速やかに毛細管力によりタンク403内部から吸い上げられて補給され所定の含浸量に戻る。こうして、前記液体誘導体6は、次の内溶液2の供給に備えることができる。
【0044】
一方、タンク403内部においては、貯溜部422に貯溜された分量の内溶液2が減少するためタンク403内部の圧力が低下するが、通気孔408を介してタンク内で減少した容積分の空気が外部より供給されてタンク403内部の圧力は一定に保たれる。
【0045】
以上のように、第2実施形態を構成したので、液体容器401によれば、内溶液を供給する開口部405近傍に液体少量供給部420を設けたことで、液体誘導体406から直接内溶液2を供給できるだけでなく、該液体少量供給部420の貯溜部422により精密に内溶液2を貯溜して定量的に供給できるので、綿棒20やティッシュペーパ等に内溶液2を定量的に含浸させることができる。しかも、内溶液2が貯溜部422に取り置きされているので、小型の綿棒でも自然な毛細管力により液体を適宜に含浸させることができる。
【0046】
尚、第2実施形態においても、前述した実施形態と同様に、液体誘導体406の構成や材質、通気孔408の構成などに限定されるものではなく、さらに、前述した図5〜図8に示す変形例のような構成に展開することは可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜5に記載の液体容器によれば、簡単な構成で、綿棒やティッシュペーパなどに、過剰に供給すること無く、自然な毛細管力で吸収できる分量の内溶液を容易に含浸させることができるという優れた効果を奏する。
【0048】
詳しくは、本発明によれば、液体容器において、液体を収容するタンクと、前記タンク内部と外部とを連通する開口部と、前記タンク内部から前記開口部に亘り連続的に配設されて該タンク内の液体を前記開口部付近まで毛細管力により吸い上げることができる液体誘導体と、前記タンク内部と外部とを通気する通気孔と、前記タンク内の液体の揮発を防止するキャップとを有することで、タンク内より供給される液体は、液体誘導体の毛細管力により吸い上げられる分量となるため、綿棒やティッシュペーパなどで開口部の液体誘導体端部を押圧することで、その押圧加減に応じて液体誘導体端部に含浸された液体を綿棒やティッシュペーパなどに適量含浸させることができる。
【0049】
また、本発明によれば、前記液体誘導体の構成を、前記開口部に配設された一端部が外力により変形しても復元可能とすることで、液体誘導体の端部を変形させて含浸された液体を押し出すことができ、繰り返し使用することができる。
また、本発明によれば、前記連通孔を前記開口部近傍に形成することで、キャップにより開口部を密閉する際に連通孔を同時に密閉することができ、密閉状態を確実にすることができる。
【0050】
また、本発明によれば、前記液体誘導体を前記タンク内部から前記開口部に亘り外周部を包囲する筒状の保持部材を介して配設し、前記連通孔を前記保持部材とタンク内壁部とにより形成することで、タンクと開口部とを簡単な構成で形成でき、かつ組立て作業を容易にして、しかも確実に連通孔を構成することができる。
【0051】
また、本発明によれば、前記開口部付近に、該開口部に配設された液体誘導体の一端部を押圧した際に溢れる液体を収容する液体少量供給部を設けることで、液体少量供給部に貯溜した所定量の液体を供給できるので、綿棒やティッシュペーパ等に液体を定量的に含浸させることができ、しかも小型の綿棒でも自然な毛細管力により液体を適宜に含浸させることができる。
以上のような顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液体容器の全体構成を示す側面断面図である。
【図2】前記液体容器による綿棒への液体供給操作を示す説明図である。
【図3】前記液体容器の開口部近傍の液体供給時の詳細を示す拡大図である。
【図4】前記液体容器の開口部近傍の液体供給状態を示す拡大図である。
【図5】第1実施形態に係る通気孔の変形例の構成を示す部分詳細側面断面図である。
【図6】図5のA矢視図である。
【図7】第1実施形態に係る液体誘導体の変形例として毛管力を有するスリットの構成を示す平面図である。
【図8】第1実施形態に係る液体誘導体の変形例として毛管力を有するその他のスリットの構成を示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る液体容器の全体構成を示す側面断面図である。
【図10】前記液体容器に嵌挿される液体誘導体を保持する保持部材の構成を示す側面断面図である。
【図11】図10のB矢視図である。
【図12】前記保持部材の中栓部近傍の構成を示す部分詳細断面図である。
【図13】前記液体誘導体からの液体供給時の内溶液を取り出す操作を示す部分詳細断面図である。
【図14】前記液体誘導体から所定量の内溶液を取り出した状態を示す部分詳細断面図である。
【符号の説明】
1、101、401 液体容器
2 内溶液
3、403 タンク
4、104、404 液体供給部
5、105、405 開口部
6、106、206、306、406 液体誘導体
7、407 キャップ
8、108、408 通気孔
9、109、409 保持部材
20 綿棒
30 棒体
208、308 スリット
420 液体少量供給部
421 液体流入路
422 貯溜部
Claims (5)
- 液体を収容するタンクと、
前記タンク内部と外部とを連通する開口部と、
前記タンク内部から前記開口部に亘り連続的に配設されて該タンク内の液体を前記開口部付近まで毛細管力により吸い上げることができる液体誘導体と、
前記タンク内部と外部とを通気する通気孔と、
前記タンク内の液体の揮発を防止するキャップとを有することを特徴とする液体容器。 - 前記液体誘導体は、前記開口部に配設された一端部が外力により変形しても復元可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の液体容器。
- 前記連通孔は、前記開口部近傍に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の液体容器。
- 前記液体誘導体は、前記タンク内部から前記開口部に亘り外周部を包囲する筒状の保持部材を介して配設され、
前記連通孔は、前記保持部材とタンク内壁部とにより形成されることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の液体容器。 - 前記開口部付近に、該開口部に配設された液体誘導体の一端部を押圧した際に溢れる液体を収容する液体少量供給部を設けることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の液体容器。
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