JP2004009866A - 浮体構造物 - Google Patents

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太田 真
Masami Matsuura
松浦 正己
Shinkichi Tanigaki
谷垣 信吉
Naoji Toki
土岐 直二
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Abstract

【課題】大掛かりな設備を設けることなしに浮体本体上面の熱変形を生じにくくする。
【解決手段】浮体構造物1を構成する中空箱形状の浮体本体2の、水面W上に露出される上面2cにおいて、少なくとも端部に断熱部3を設ける。断熱部3として、発泡スチロールや発泡ポリエチレン等の発泡材を用いる。この断熱部3上に、浮体構造物1の使用目的に応じて、アスファルトやコンクリート等の舗装4を施したり、様々な構造物を設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洋上コンテナバース(埠頭)や洋上空港、水上防災基地等、水上に浮かべられる浮体構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような浮体構造物は、上部を水面上に露出した状態で水上に浮かべられる中空箱形状をなす浮体本体を有しており、その上部には、使用目的に応じて、アスファルトやコンクリート等の舗装や施設等の建造物などの構造物が設けられる。
【0003】
ここで、浮体本体の下部は水没していて常に周辺の水温に近い温度に保たれるのに対して、水上に露出している上面は、日射を受けることによって加熱されて下部よりも高温となり、また、昼夜での気温の変動に伴って温度が変化する。
このように浮体本体に上下方向の温度差が生じることで、上面にゆがみが生じることとなる。特に、上面の端部近傍では、より大きなゆがみが生じる。
このようなゆがみが生じることで、浮体本体の構造部材にストレスが加わることとなる。また、浮体構造物上の舗装等の構造物が浮体本体上面の変形を抑えるように作用して、上面の構造部材にストレスを与えてしまう可能性がある。
従来は浮体構造物が比較的小規模であるために前記のゆがみによる影響は特に問題とならないが、今後建造されるであろう洋上空港などのより大規模なものでは、ゆがみによる影響が顕著に表れる可能性がある。
【0004】
このゆがみの解消を図るため、特開平9−272493号公報に、浮体式構造物内の上表面に接近して浮体内部隔室を設けて、この浮体内部隔室の一方の側壁から低温の海水を送り込み、この側壁に対向するもう一方の側壁から排出する浮体式構造物の冷却方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この浮体式構造物の冷却方法を採用した場合、大量の海水を浮体内部隔室内に送り込む必要があるため、大掛かりなポンプ装置が必要となってしまう。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、大掛かりな設備を設けることなしに浮体本体上面の熱変形を生じにくくした浮体構造物を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる浮体構造物は、上部を水上に露出させた状態で水上に浮かべられる浮体構造物であって、浮体本体の上面の少なくとも端部に、断熱部が設けられていることを特徴としている。
このように構成される浮体構造物においては、浮体本体の上面に断熱部が設けられているので、浮体構造物上に設けられた構造物や断熱部の上面が日射や外気温によって加熱されても、その熱が断熱部によって遮断されて浮体本体上面に伝わりにくい。
ここで、断熱部は、浮体本体の上面全体に設ける必要はなく、少なくとも上面において大きなゆがみの生じる端部の上にのみ設けられていればよい。
【0008】
断熱部としては、例えば発泡スチロールや発泡ポリエチレン等の発泡材を用いることができる。この場合には、安価で軽量な断熱部を用いるので、浮体構造物を安価で軽量なものとすることができる。
【0009】
また、浮体本体の上面の少なくとも端部に、気体を満たされる気体室を設けて、この気体室内に形成される気体層を前記断熱部とする構成を採用してもよい。この場合にも、安価で軽量な断熱部を用いるので、浮体構造物を安価で軽量なものとすることができる。
【0010】
また、気体室を画成する上壁部に、スリット状の開口部を形成してもよい。
このように気体室の上壁部に開口部を形成することで、開口部が上壁部の熱膨張を許容するスペースとなるので、上壁部が熱膨張しても、ゆがみの累積が生じなくなる。
【0011】
さらに、気体室の上壁部よりも低温の気体を気体室内に送り込む低温気体供給装置を設けてもよい。
これにより、気体室の断熱作用に加えて、気体室内に供給される低温の気体によって浮体本体上面や浮体構造物上に設けられる構造物の冷却を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第一の実施の形態〕
以下より、本発明の第一の実施の形態にかかる浮体構造物について、図1を用いて説明する。ここで、図1は本実施形態にかかる浮体構造物の概略形状を示す側断面図である。
【0013】
本実施の形態にかかる浮体構造物1は、底面2aと、底面2aの端部から上方に立ち上げられる側壁2bと、側壁2bの上端に底面2aと対向させて設けられる上面2cとを有する中空箱形状の浮体本体2を有している。
浮体構造物1は、この浮体本体2単体によって構成されるほか、複数の浮体本体2を連結して所望の大きさとした構成とされる。本実施の形態では、浮体構造物1を、浮体本体2単体で構成した例を示している。
【0014】
浮体本体2の上面2cにおいて、少なくとも端部には、断熱部3が設けられている。本実施の形態では、断熱部3を上面2c全体に設けており、また断熱部3として、例えば発泡スチロールや発泡ポリエチレン等の発泡材を用いている。
この断熱部3上には、浮体構造物1の使用目的に応じて、アスファルトやコンクリート等の舗装や施設等の建造物などの構造物が設けられる。
本実施の形態では、断熱部3上に舗装4を施した例を示している。
【0015】
このように構成される浮体構造物1は、浮体本体2の上面2cを水面W上に露出した状態で水上に浮かべられる。
このため、浮体本体2の下部は水没していて常に周辺の水温に近い温度に保たれるのに対して、水上に露出している上部に設けられる構造物や断熱部3の上面は、日射や外気温によって加熱され、浮体本体2の下部よりも高温となる。
【0016】
しかし、浮体本体2の上面2cに断熱部3が設けられているので、浮体構造物1上に設けられた舗装4等の構造物や断熱部3の上面の熱が断熱部3によって遮断されて、浮体本体2の上面2cに伝わりにくい。
このように、本実施形態にかかる浮体構造物1によれば、浮体本体2に生じる上下方向の温度差が断熱部3を設けていない場合に比べて小さくなり、浮体構造物1に生じるゆがみを小さくすることができるので、浮体構造物1が洋上空港などのこれまでにない大規模なものであっても、浮体本体2の上面2cのゆがみによる影響が生じにくい。
【0017】
さらに、この浮体構造物1では、浮体本体2上に断熱部3を設けるだけでよく、また断熱部3は、少なくとも、浮体本体2の上面2cにおいて大きなゆがみの生じる端部にのみ設ければよいので、大掛かりな設備を設けずに済む。
そして、断熱部として、発泡スチロールや発泡ポリエチレン等の安価で軽量な発泡材を用いているので、浮体構造物1を安価で軽量なものとすることができる。
【0018】
〔第二の実施の形態〕
以下より、本発明の第二の実施の形態にかかる浮体構造物について、図2及び図3を用いて説明する。図2は本実施の形態にかかる浮体構造物の概略形状を示す側断面図、図3は本実施の形態にかかる浮体構造物の概略形状を示す平面図である。ここで、本実施の形態において、第一の実施の形態と同一または同様の部分については同じ符号を用いて説明する。
【0019】
本実施の形態にかかる浮体構造物11は、第一の実施の形態に示した浮体構造物1において、浮体本体2の上面2c上に発泡材からなる断熱部3を設ける代わりに、上面2cのうちの少なくとも端部に、気体を満たされる中空箱形状の気体室13を設けて、この気体室13内に形成される気体層14によって断熱部を構成したものである。ここで、気体室13内に満たされる気体としては、空気のほか、任意のものを用いることができる。
【0020】
本実施の形態では、気体室13を上面2c全体に設けている。
また、気体室13を画成する上壁部13aには、スリット状の開口部15が形成されている。上壁部13aは、この開口部15によって複数の区画16に区分されている。
この開口部15は、上壁部13aにおいて熱膨張の生じる方向に対して交差する方向に沿って設けられるものであって、上壁部13aの端部においては、縁部に平行にして設けられている。
ここで、この開口部15は、必ずしも上壁部13a全体に設ける必要はなく、少なくとも、上壁部13aにおいて大きなゆがみの生じる端部近傍に設けていればよい。
【0021】
そして、気体室13上には、浮体構造物11の使用目的に応じて、アスファルトやコンクリート等の舗装4が施されたり、様々な構造物が設けられる。
また、気体室13内には、上壁部13a上に設けられる構造物の重量及び上壁部13a自体の重量を支えるための支持部材13bが設けられている。
【0022】
本実施の形態にかかる浮体構造物11によれば、気体室13内に形成される気体層14を断熱部としているので、浮体構造物11を安価で軽量なものとすることができる。
また、気体室13の上壁部13aに開口部15を形成しているので、開口部15が各区画16の熱膨張を許容するスペースとなり、気体室13の上壁部13aが熱膨張しても、開口部15によって区分される各区画16がそれぞれ独立して熱膨張するために、ゆがみの累積が生じなくなり、ゆがみの量を小さくすることができる。
【0023】
ここで、本実施の形態において、気体室13の上壁部13aよりも低温の気体を気体室13内に送り込む低温気体供給装置21を設けてもよい。
低温気体供給装置21としては、任意の構成のものを採用することができ、例えば、装置本体内に外気を取り入れる吸気ファンと、この外気を冷却する熱交換器と、冷却された外気を気体室13内に導く導管とによって構成することができる。
また、低温気体供給装置21の設置位置は任意であって、上壁部13a上に設置してもよく、浮体本体2内に設置してもよい。
この構成を採用することにより、気体室13内の気体層14の断熱作用に加えて、気体室13内に供給される低温の気体によって浮体本体2の上面2aや浮体構造物11上に設けられる構造物の冷却を図ることができる。
【0024】
また、本実施の形態では、気体室13の上壁部13aに開口部15を設けた例を示したが、上壁部13aには、必ずしも開口部15を設ける必要はない。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる浮体構造物によれば、浮体本体の上面に断熱部が設けられているので、浮体構造物上に設けられた舗装や構造物が日射によって加熱されても、その熱が断熱部によって遮断されて浮体本体上面に伝わりにくくいので、浮体本体に熱変形が生じにくくなる。
この構成では、浮体本体上に断熱部を設けるだけでよく、また断熱部は、浮体本体の上面全体に設ける必要はなく、少なくとも、上面において大きなゆがみの生じる端部にのみ設ければよいので、大掛かりな設備を設けずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態にかかる浮体構造物を示す側断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態にかかる浮体構造物を示す側断面図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態にかかる浮体構造物を示す平面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態にかかる浮体構造物の他の形態例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1、11 浮体構造物          2 浮体本体
2c 上面               3 断熱部
13 気体室              13a 上壁部
14 気体層(断熱部)         15 開口部
16 区画               21 低温気体供給装置

Claims (5)

  1. 上部を水上に露出させた状態で水上に浮かべられる浮体構造物であって、
    浮体本体の上面の少なくとも端部に、断熱部が設けられていることを特徴とする浮体構造物。
  2. 前記断熱部が、発泡材によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の浮体構造物。
  3. 前記浮体本体の上面の少なくとも端部に、気体を満たされる気体室が設けられ、
    該気体室内に形成される気体層が前記断熱部とされていることを特徴とする請求項1記載の浮体構造物。
  4. 前記気体室を画成する上壁部に、スリット状の開口部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の浮体構造物。
  5. 前記気体室を画成する上壁部よりも低温の気体を前記気体室内に送り込む低温気体供給装置を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の浮体構造物。
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