JP2004009285A - タレット式平行2軸工作機械 - Google Patents
タレット式平行2軸工作機械 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004009285A JP2004009285A JP2002170864A JP2002170864A JP2004009285A JP 2004009285 A JP2004009285 A JP 2004009285A JP 2002170864 A JP2002170864 A JP 2002170864A JP 2002170864 A JP2002170864 A JP 2002170864A JP 2004009285 A JP2004009285 A JP 2004009285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turret
- chip
- bed
- conveyor
- machine tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
- Turning (AREA)
Abstract
【課題】ベッドを低くできて、高剛性で低振動とできるタレット式平行2軸工作機械を提供する。
【解決手段】このタレット式平行2軸工作機械は、2つの主軸1,1と、2つのタレット2,2と、チップコンベア5とを備える。2つの主軸1,1は、ベッド4上の横方向の中央に横並びに設置される。2つのタレット2,2はベッド4上に設置され、主軸1の軸心と旋回中心とが平行でかつ同じ高さとされ、両主軸1の左右外側にそれぞれ配置される。チップコンベア5は、ベッド4の前方でかつ両主軸1および両タレット2の下方に渡って設置され、搬送方向が主軸1とタレット2の並び方向とされる。チップコンベア5の搬送面5aaは、少なくともタレット2の下方で露出し、機外にチップ搬出部6を有する。
【選択図】 図2
【解決手段】このタレット式平行2軸工作機械は、2つの主軸1,1と、2つのタレット2,2と、チップコンベア5とを備える。2つの主軸1,1は、ベッド4上の横方向の中央に横並びに設置される。2つのタレット2,2はベッド4上に設置され、主軸1の軸心と旋回中心とが平行でかつ同じ高さとされ、両主軸1の左右外側にそれぞれ配置される。チップコンベア5は、ベッド4の前方でかつ両主軸1および両タレット2の下方に渡って設置され、搬送方向が主軸1とタレット2の並び方向とされる。チップコンベア5の搬送面5aaは、少なくともタレット2の下方で露出し、機外にチップ搬出部6を有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2つの主軸と2つのタレットをベッド上に横並びに設置したタレット式平行2軸工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、この種の工作機械であるタレット式平行2軸旋盤の従来例を示す。この旋盤は、ベッド34上の横方向の中央に横並びに設置された2つの主軸31,31と、旋回中心が前記主軸31の軸心と平行でかつ同じ高さとされベッド34上の両主軸31の左右外側に設置された2つのタレット32,32とを備える。ベッド34の前方には、左右に飛び散った切粉を中央のチップコンベア35に集めるために、左右から中央に向けて下降傾斜するチップシュートカバー37が設けられている。チップコンベア35は、ベッド34の横方向の中央の下部に、前後に貫通して設置され、加工により発生した切粉はベッド34の前側から後側へ搬出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように前後に貫通したチップコンベア35を設け、チップシュートカバー37で切粉を中央に集める構成では、シュート面が機体の左右両端に向かうに従い、その位置が高くなる。一方、主軸31よりも機体の左右両側寄りに設置されるタレット32は、チップシュートカバー37との干渉を避けるために、チップシュートカバー37よりも高い位置に設置しなければならない。このため、タレット32と、このタレット32の旋回中心に軸心高さを合わせた主軸31とを設置するベッド34は、必然的に高くなる。このようにベッド34が高くなると、工作機械の剛性や制振性が低下し、加工精度上の課題がある。すなわち、ベッド34を高くした支持構造では、加工中にタレット32および主軸31が振動し、加工精度に悪影響を及ぼすことになる。このような振動による加工精度への影響は、工作機械が大型化するに従って大きくなる。
【0004】
この発明の目的は、ベッドを低くできて、高剛性で低振動とできるタレット式平行2軸工作機械を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のタレット式平行2軸機械は、ベッド上の横方向の中央に横並びに設置された2つの主軸と、ベッド上に設置され主軸の軸心と旋回中心とが平行でかつ同じ高さとされ、主軸よりも全体形状が大きく、両主軸の左右外側にそれぞれ配置された2つのタレットと、ベッドの前方でかつ前記両主軸および前記両タレットの下方に渡って設置され、搬送方向が主軸とタレットの並び方向であって、搬送面が少なくともタレット下方で露出し、機外にチップ搬出部を有するチップコンベアとを備える。
この構成によると、搬送方向が左右となる横出し用のチップコンベアがベッドの前方に設けられ、その搬送面が両主軸および両タレットの下方に渡っていて、少なくともタレット下方で露出するため、機械の左右方向の中心から外側にあるタレット付近に飛び散った切粉を、この長いチップコンベアの搬送面で受けて搬送することができる。例えば、比較的大型のタレットの下方に、チップコンベアの搬送面が露出する程度のスペースが得られる。そのため、従来必要であった長い傾斜のチップシュートカバーを無くすことができ、その分、主軸、特にタレットの設置高さ位置を低くすることができて、これらを支持するベッドを低くすることができる。そのため、高剛性で低振動のベッドを備えた工作機械とできる。さらに、ベッドの中央に横並びに2つの主軸が設置してあるので、従来の平行2軸工作機械と同様に、ワークの取り扱いが便利である。
また、ベッドを低くできることから、大型の工作機械においても、床面上の作業者の手等が加工位置やベッド上の各機器,付属機器に届き、メンテナンス性、操作性の向上も期待できる。
【0006】
この発明において、上記チップコンベアの搬送面の周囲に、加工により発生した切粉をコンベア搬送面に案内するチップカバーを設けても良い。このチップカバーは、コンベア搬送面の上流端付近に設けられ案内面が下流側を向く上流側チップカバー部分と、コンベア搬送面の下流端付近に設けられ案内面が上流側を向く下流側チップカバー部分とを含み、これら上流側チップカバー部分および下流側チップカバー部分の下端を、タレットの旋回中心よりも外側に配置しても良い。
この構成の場合、チップカバーを設けるため、切粉をチップコンベアの搬送面に効率良く集めることができる。このようにチップカバーを設けても、そのコンベア搬送面の上流端付近と下流端付近において、コンベア搬送方向の前後に向くチップカバー部分は、その下端をタレットの旋回中心よりも外側に配置するため、チップコンベアの搬送面を大きく露出させることができて、主軸およびタレットの設置高さの低い設計が可能になる。
【0007】
このようにチップコンベアを設ける場合において、タレット・工具組付け体における最下端は、チップカバーの上下寸法内に位置するものとすることが好ましい。タレット・工具組付け体は、タレットに工具を装着したものである。
上記のようにチップコンベアの搬送面を大きく露出させた状態でチップカバーを設け、タレット・工具組付け体の下端をチップカバーの上下寸法内に位置させることにより、タレットの設置高さを下げることができて、タレットが従来例よりもチップコンベアに近づく。そのため、チップカバーを設けながら、主軸およびタレットを低くできて、ベッドを低くでき、高剛性で低振動のベッドとすることができる。また、タレット位置がチップコンベアの搬送面に近づくことから、切粉の収集の向上も期待できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図1ないし図4と共に説明する。図1および図2はそれぞれ、この実施形態のタレット式平行2軸工作機械の一部破断斜視図および正面断面図を示す。このタレット式平行2軸工作機械は、2つの主軸1,1と、これら両主軸1に対応する2つのタレット2,2とを備えるタレット式平行2軸旋盤からなり、主軸1およびタレット2の配置部の上方には給排ローダ3が設置されている。
2つの主軸1,1は、ベッド4上の横方向の中央に横並びに設置された各主軸台19に設置され、互いに横並びに配置されている。ベッド4は、図2に示すように、左右に分割された2つの分割ベッド4A,4Bからなるが、全体が一体のものであっても良い。ベッド4を分割型とする場合、上記両分割ベッド4A,4Bは、それぞれが独立して床面上に設置されたものとしても、共通のベース(図示せず)上に設置されたものとして良い。また、両分割ベッド4A,4Bは、図2では見やすいように互いの間隔を大きく図示してあるが、両分割ベッド4A,4B間の隙間は、図示の寸法よりも小さくても良く、また隣接面が全面的または部分的に接していても良い。ベッド4を左右に分割された2つの分割ベッド4A,4Bとする場合、2つの主軸1,1は、両分割ベッド4A,4Bの互いの隣接部の付近に配置され、タレット2は両主軸1,1の並びの外側に配置される。
【0009】
2つのタレット2,2は、その旋回中心が主軸1の軸心と平行でかつ同じ高さとされ、ベッド4上の前記両主軸1の左右外側にそれぞれ設置されている。タレット2は、各周面部分を工具用のステーションとした正面形状多角形のドラム状のものであり、タレット2は全体形状が主軸1よりも大きいものとされている。ここで言う主軸1は、主軸チャックを含むものであり、主軸チャックよりもタレット2の方が大きく形成される。タレット2は、ベッド4上に左右方向(X方向)に移動自在に設置された送り台20(図1,図4)に、タレット軸心回りに回転自在に設置され、送り台20に設置された旋回割出機構(図示せず)によって、任意の工具ステーションが主軸1に対向する回転角度に旋回割出される。タレット2の前後方向(Z方向)の移動は、送り台20を上下2段積みの構成として上側の送り台部分を下側の送り台部分に対して前後移動自在とすることによって自在とされている。なお、タレット2は、送り台20に対してタレット軸の部分で旋回および軸方向移動が自在に支持されたものであっても良い。
【0010】
ベッド4の前方には、加工により発生した切粉を機外に搬出するチップコンベア5が、両側の主軸1および両側のタレット2の下方に渡って設置され、その搬送方向は主軸1とタレット2の並び方向(X方向)、つまり左右方向とされている。チップコンベア5は、無端の搬送面構成部材5aをコンベアケース5b内に収容したものであり、搬送面構成部材5aは多数のスラットの連結体またはベルト等からなる。搬送面構成部材5aは、コンベアケース5b内のガイドローラ(図示せず)に掛装され、一部のガイドローラに連結されたモータ等の駆動源により、走行駆動される。チップコンベア5は、搬送面構成部材5aの上側軌道部分での上面が搬送面5aaとなる。チップコンベア5は、この搬送面5aaが、少なくともタレット2の下方でコンベアケース5b、およびその上方に設けられる部材(例えば、後述のチップカバー7)から露出するようにされている。ここでは搬送面5aaは、両側の主軸1および両側のタレット2の下方にわたって露出させてある。また、チップコンベア5の下流端である図の右端は、機外に突出したチップ搬出部6とされている。
【0011】
チップコンベア5の搬送面5aaの周囲には、加工により発生した切粉を搬送面5aaに案内するチップカバー7が設けられている。図2に示すようにチップカバー7は、コンベア搬送面5aaの上流端付近に設けられ案内面が下流側を向く上流側チップカバー部分7aと、コンベア搬送面5aaの下流端付近に設けられ案内面が上流側を向く下流側チップカバー部分5bとを含む。上流側チップカバー部分7aは下端が下流側に近づく方向に鉛直面に対して傾斜し、下流側チップカバー部分5bは下端が上流側に近づく方向に鉛直面に対して傾斜しており、このチップカバー7は、加工により発生した切粉を搬送面5aaに集める機能を持つ。これら上流側チップカバー部分7aおよび下流側チップカバー部分7bの下端は、左右のタレット2,2の旋回中心よりも外側に配置されている。詳しくは、各チップカバー部分7a,7bの下端が、左右のタレット2,2の旋回中心よりも外側で、かつ機体カバー21における左右の機械側部カバー部21a,21bよりも内側に配置されている。各チップカバー部分7a,7bの上端は、機械側部カバー部21a,21bの下端に続いている。機体カバー21は、工作機械におけるタレット2および主軸1を含む加工空間を覆ったカバーであり、ベッド4上に設置されている。チップカバー7は、機体カバー21の下部に設けられている。なお、上記チップカバー部分7a,7bは、いずれか片方または両方とも、鉛直であっても良い。
【0012】
図3および図4は、図2におけるIII −III 矢視断面図およびIV−IV矢視断面図を示す。図3および図4に示すように、チップカバー7のうち、コンベア搬送面5aaの前後に位置するチップカバー部分7c,7dも、下端がコンベア搬送面5aaに近づく方向に傾斜させてある。後方に位置するチップカバー部分7dは、ベッド4の前面下部に設けたベッド前面突出部4aを覆っている。ベッド前面突出部4aは、ベッド4の下部の前後幅を広げてベッド4の安定化を図った部分であり、ベッド4の下端から中間高さ、例えば略中央高さ程度までの範囲に設けられている。チップコンベア5は、このベッド前面突出部4aの前面に隣接して設置されている。
チップカバー7とタレット2の高さ位置関係は、図2に示すように、タレット2に工具8を装着したタレット・工具組付け体9における最下端Bが、チップカバー7の上下寸法H内に位置するように設定されている。
【0013】
図1において、給排ローダ3は、機体カバー21の上方で左右方向に設置された架設レール11に沿って走行するガントリ式のものである。給排ローダ3は、架設レール11上を走行する走行体12に前後移動台13を設け、前後移動台13に昇降ロッド14を昇降自在に設け、昇降ロッド14の下部にワークWを把持するローダヘッド15A,15Bを設けて構成されている。これにより、給排ローダ3のローダヘッド15A,15Bは、左右(X軸方向)、前後(Z軸方向)への移動、および上下(Y軸方向)への昇降が可能である。給排ローダ3のローダヘッド15A,15Bは、機体カバー21の上面に設けられたシャッタ付き窓から、機内に対して出入り可能である。
【0014】
2つの主軸1,1の上方には、給排ローダ3から受け渡されたワークWを表裏反転させる反転装置16の2つのチャック16A,16Bが設置されている。チップコンベア5のチップ搬出部6の下方には、このチップ搬出部6から搬出される切粉を受けて、さらに工作機械の後方に排出する2次チップコンベア18が設置されている。チップ搬出部6の上方において、給排ローダ3から加工済みワークが渡されるワークストッカ10が設置されている。
【0015】
この構成の工作機械によると、ワークWは主軸1の主軸チャックに把持された状態で、タレット2の工具8により加工される。両側の主軸1のワークWの加工には、対応するタレット2が用いられる。ワークWの表裏両面の加工が必要な場合は、片方の主軸1で保持されて加工されたワークWを、反転装置16で表裏反転させ、もう片方の主軸1に保持させて残り片面を加工する。給排ローダ3は、各主軸1と反転装置16の各チャック16A,16Bと、素材ワーク供給台(図示せず)と、上記ワークストッカ10の間でワークWの搬送を行う。
加工により発生した切粉は、チップコンベア5の搬送面5aa上に集められ、チップコンベア5のチップ搬出部6から機外に搬出され、さらに第2のチップコンベア5により工作機械の後方へと排出される。
【0016】
このタレット式平行2軸工作機械では、搬送方向が左右方向(X方向)となる横出し用のチップコンベア5がベッド4の前方に設けられ、その搬送面5aaが両主軸1および両タレット2の下方に渡っていて、少なくともタレット下方で露出するため、機械の左右方向の中心から外側にあるタレット付近に飛び散った切粉を、この長いチップコンベア5の搬送面5aaで受けて搬送することができる。例えば、タレット2が比較的大型の工作機械であっても、その下方に、チップコンベア5の搬送面5aaが露出する程度のスペースが得られる。そのため、従来必要であった長い傾斜のチップシュートカバーを無くすことができ、その分、主軸1、特にタレット2の設置高さ位置を低くすることができて、これらを支持するベッド4を低くすることができる。そのため、高剛性で低振動のベッド4を備えた工作機械とすることができる。また、ベッド2の中央に横並びに2つの主軸1が設置してあるので、従来の平行2軸工作機械と同様に、ワークWの取り扱いが便利である。
また、ベッド4を低くできることから、反転装置16の設置位置も低くでき、大型の工作機械においても、床面上の作業者の手等が加工位置やベッド4上の反転装置16等に届き、メンテナンス性、操作性の向上も期待できる。
【0017】
また、チップカバー7を設けたため、切粉をチップコンベア5の搬送面5aaに効率良く集めることができる。このようにチップカバー7を設けても、そのコンベア搬送面5aaの上流端付近と下流端付近において、コンベア搬送方向の前後に向くチップカバー部分7a,7bは、その下端をタレット2の旋回中心よりも外側に配置したため、チップコンベア5の搬送面5aaを大きく露出させることができて、主軸1およびタレット2の設置高さの低い設計が可能になる。
【0018】
さらに、チップコンベア5の搬送面5aaを大きく露出させた状態でチップカバー7を設け、タレット・工具組付け体9の下端をチップカバー7の上下寸法H内に位置させたため、タレット2の設置高さを下げることができて、タレット2が従来例よりもチップコンベア5に近づく。そのため、チップカバー7を設けながら、主軸1およびタレット2を低くできて、ベッド4を低くでき、高剛性で低振動のベッド4とすることができる。また、タレット位置がチップコンベア5の搬送面5aaに近づくことから、切粉の集積効率の向上も期待できる。
【0019】
なお、上記実施形態は、旋盤に適用した場合につき説明したが、この発明はタレット式平行2軸の工作機械一般に適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
この発明のタレット式平行2軸工作機械は、ベッド上の横方向の中央に横並びに設置された2つの主軸と、ベッド上に設置され主軸の軸心と旋回中心とが平行でかつ同じ高さとされ、主軸よりも全体形状が大きく、両主軸の左右外側にそれぞれ配置された2つのタレットと、ベッドの前方でかつ主軸およびタレットの下方に渡って設置され、搬送方向が主軸のタレットの並び方向であって、搬送面が少なくともタレット下方で露出し、機外にチップ搬出部を有するチップコンベアとを備えたものであるため、ベッドを低くできて、高剛性で低振動の工作機械とできる。
上記チップコンベアの搬送面の周囲に、加工により発生した切粉をコンベア搬送面に案内するチップカバーを設け、このチップカバーは、コンベア搬送面の上流端付近に設けられ案内面が下流側を向く上流側チップカバー部分と、コンベア搬送面の下流端付近に設けられ案内面が上流側を向く下流側チップカバー部分とを含み、これら上流側チップカバー部分および下流側チップカバー部分の下端を、タレットの旋回中心よりも外側に配置した場合は、切粉をチップコンベアの搬送面に効率良く集めることができ、しかもベッド高さを低くすることができる。このようにチップカバーを設けた場合に、タレットに工具を装着したタレット・工具組付け体における最下端が、チップカバーの上下寸法内に位置するようにした場合は、チップカバーを設けながら、ベッドを低くでき、しかもタレット位置がチップコンベアの搬送面に近づくことから、切粉の集積効率の向上も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるタレット式平行2軸工作機械の一部破断斜視図である。
【図2】同工作機械の正面図断面図である。
【図3】図2におけるIII −III 矢視断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV矢視断面図である。
【図5】従来例を示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1…主軸
2…タレット
4…ベッド
5…チップコンベア
5a…搬送面
6…チップ搬出部
7…チップカバー
7a〜7d…チップカバー部分
8…工具
9…タレット工具組付け体
H…チップカバーの上下寸法
【発明の属する技術分野】
この発明は、2つの主軸と2つのタレットをベッド上に横並びに設置したタレット式平行2軸工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、この種の工作機械であるタレット式平行2軸旋盤の従来例を示す。この旋盤は、ベッド34上の横方向の中央に横並びに設置された2つの主軸31,31と、旋回中心が前記主軸31の軸心と平行でかつ同じ高さとされベッド34上の両主軸31の左右外側に設置された2つのタレット32,32とを備える。ベッド34の前方には、左右に飛び散った切粉を中央のチップコンベア35に集めるために、左右から中央に向けて下降傾斜するチップシュートカバー37が設けられている。チップコンベア35は、ベッド34の横方向の中央の下部に、前後に貫通して設置され、加工により発生した切粉はベッド34の前側から後側へ搬出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように前後に貫通したチップコンベア35を設け、チップシュートカバー37で切粉を中央に集める構成では、シュート面が機体の左右両端に向かうに従い、その位置が高くなる。一方、主軸31よりも機体の左右両側寄りに設置されるタレット32は、チップシュートカバー37との干渉を避けるために、チップシュートカバー37よりも高い位置に設置しなければならない。このため、タレット32と、このタレット32の旋回中心に軸心高さを合わせた主軸31とを設置するベッド34は、必然的に高くなる。このようにベッド34が高くなると、工作機械の剛性や制振性が低下し、加工精度上の課題がある。すなわち、ベッド34を高くした支持構造では、加工中にタレット32および主軸31が振動し、加工精度に悪影響を及ぼすことになる。このような振動による加工精度への影響は、工作機械が大型化するに従って大きくなる。
【0004】
この発明の目的は、ベッドを低くできて、高剛性で低振動とできるタレット式平行2軸工作機械を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のタレット式平行2軸機械は、ベッド上の横方向の中央に横並びに設置された2つの主軸と、ベッド上に設置され主軸の軸心と旋回中心とが平行でかつ同じ高さとされ、主軸よりも全体形状が大きく、両主軸の左右外側にそれぞれ配置された2つのタレットと、ベッドの前方でかつ前記両主軸および前記両タレットの下方に渡って設置され、搬送方向が主軸とタレットの並び方向であって、搬送面が少なくともタレット下方で露出し、機外にチップ搬出部を有するチップコンベアとを備える。
この構成によると、搬送方向が左右となる横出し用のチップコンベアがベッドの前方に設けられ、その搬送面が両主軸および両タレットの下方に渡っていて、少なくともタレット下方で露出するため、機械の左右方向の中心から外側にあるタレット付近に飛び散った切粉を、この長いチップコンベアの搬送面で受けて搬送することができる。例えば、比較的大型のタレットの下方に、チップコンベアの搬送面が露出する程度のスペースが得られる。そのため、従来必要であった長い傾斜のチップシュートカバーを無くすことができ、その分、主軸、特にタレットの設置高さ位置を低くすることができて、これらを支持するベッドを低くすることができる。そのため、高剛性で低振動のベッドを備えた工作機械とできる。さらに、ベッドの中央に横並びに2つの主軸が設置してあるので、従来の平行2軸工作機械と同様に、ワークの取り扱いが便利である。
また、ベッドを低くできることから、大型の工作機械においても、床面上の作業者の手等が加工位置やベッド上の各機器,付属機器に届き、メンテナンス性、操作性の向上も期待できる。
【0006】
この発明において、上記チップコンベアの搬送面の周囲に、加工により発生した切粉をコンベア搬送面に案内するチップカバーを設けても良い。このチップカバーは、コンベア搬送面の上流端付近に設けられ案内面が下流側を向く上流側チップカバー部分と、コンベア搬送面の下流端付近に設けられ案内面が上流側を向く下流側チップカバー部分とを含み、これら上流側チップカバー部分および下流側チップカバー部分の下端を、タレットの旋回中心よりも外側に配置しても良い。
この構成の場合、チップカバーを設けるため、切粉をチップコンベアの搬送面に効率良く集めることができる。このようにチップカバーを設けても、そのコンベア搬送面の上流端付近と下流端付近において、コンベア搬送方向の前後に向くチップカバー部分は、その下端をタレットの旋回中心よりも外側に配置するため、チップコンベアの搬送面を大きく露出させることができて、主軸およびタレットの設置高さの低い設計が可能になる。
【0007】
このようにチップコンベアを設ける場合において、タレット・工具組付け体における最下端は、チップカバーの上下寸法内に位置するものとすることが好ましい。タレット・工具組付け体は、タレットに工具を装着したものである。
上記のようにチップコンベアの搬送面を大きく露出させた状態でチップカバーを設け、タレット・工具組付け体の下端をチップカバーの上下寸法内に位置させることにより、タレットの設置高さを下げることができて、タレットが従来例よりもチップコンベアに近づく。そのため、チップカバーを設けながら、主軸およびタレットを低くできて、ベッドを低くでき、高剛性で低振動のベッドとすることができる。また、タレット位置がチップコンベアの搬送面に近づくことから、切粉の収集の向上も期待できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を図1ないし図4と共に説明する。図1および図2はそれぞれ、この実施形態のタレット式平行2軸工作機械の一部破断斜視図および正面断面図を示す。このタレット式平行2軸工作機械は、2つの主軸1,1と、これら両主軸1に対応する2つのタレット2,2とを備えるタレット式平行2軸旋盤からなり、主軸1およびタレット2の配置部の上方には給排ローダ3が設置されている。
2つの主軸1,1は、ベッド4上の横方向の中央に横並びに設置された各主軸台19に設置され、互いに横並びに配置されている。ベッド4は、図2に示すように、左右に分割された2つの分割ベッド4A,4Bからなるが、全体が一体のものであっても良い。ベッド4を分割型とする場合、上記両分割ベッド4A,4Bは、それぞれが独立して床面上に設置されたものとしても、共通のベース(図示せず)上に設置されたものとして良い。また、両分割ベッド4A,4Bは、図2では見やすいように互いの間隔を大きく図示してあるが、両分割ベッド4A,4B間の隙間は、図示の寸法よりも小さくても良く、また隣接面が全面的または部分的に接していても良い。ベッド4を左右に分割された2つの分割ベッド4A,4Bとする場合、2つの主軸1,1は、両分割ベッド4A,4Bの互いの隣接部の付近に配置され、タレット2は両主軸1,1の並びの外側に配置される。
【0009】
2つのタレット2,2は、その旋回中心が主軸1の軸心と平行でかつ同じ高さとされ、ベッド4上の前記両主軸1の左右外側にそれぞれ設置されている。タレット2は、各周面部分を工具用のステーションとした正面形状多角形のドラム状のものであり、タレット2は全体形状が主軸1よりも大きいものとされている。ここで言う主軸1は、主軸チャックを含むものであり、主軸チャックよりもタレット2の方が大きく形成される。タレット2は、ベッド4上に左右方向(X方向)に移動自在に設置された送り台20(図1,図4)に、タレット軸心回りに回転自在に設置され、送り台20に設置された旋回割出機構(図示せず)によって、任意の工具ステーションが主軸1に対向する回転角度に旋回割出される。タレット2の前後方向(Z方向)の移動は、送り台20を上下2段積みの構成として上側の送り台部分を下側の送り台部分に対して前後移動自在とすることによって自在とされている。なお、タレット2は、送り台20に対してタレット軸の部分で旋回および軸方向移動が自在に支持されたものであっても良い。
【0010】
ベッド4の前方には、加工により発生した切粉を機外に搬出するチップコンベア5が、両側の主軸1および両側のタレット2の下方に渡って設置され、その搬送方向は主軸1とタレット2の並び方向(X方向)、つまり左右方向とされている。チップコンベア5は、無端の搬送面構成部材5aをコンベアケース5b内に収容したものであり、搬送面構成部材5aは多数のスラットの連結体またはベルト等からなる。搬送面構成部材5aは、コンベアケース5b内のガイドローラ(図示せず)に掛装され、一部のガイドローラに連結されたモータ等の駆動源により、走行駆動される。チップコンベア5は、搬送面構成部材5aの上側軌道部分での上面が搬送面5aaとなる。チップコンベア5は、この搬送面5aaが、少なくともタレット2の下方でコンベアケース5b、およびその上方に設けられる部材(例えば、後述のチップカバー7)から露出するようにされている。ここでは搬送面5aaは、両側の主軸1および両側のタレット2の下方にわたって露出させてある。また、チップコンベア5の下流端である図の右端は、機外に突出したチップ搬出部6とされている。
【0011】
チップコンベア5の搬送面5aaの周囲には、加工により発生した切粉を搬送面5aaに案内するチップカバー7が設けられている。図2に示すようにチップカバー7は、コンベア搬送面5aaの上流端付近に設けられ案内面が下流側を向く上流側チップカバー部分7aと、コンベア搬送面5aaの下流端付近に設けられ案内面が上流側を向く下流側チップカバー部分5bとを含む。上流側チップカバー部分7aは下端が下流側に近づく方向に鉛直面に対して傾斜し、下流側チップカバー部分5bは下端が上流側に近づく方向に鉛直面に対して傾斜しており、このチップカバー7は、加工により発生した切粉を搬送面5aaに集める機能を持つ。これら上流側チップカバー部分7aおよび下流側チップカバー部分7bの下端は、左右のタレット2,2の旋回中心よりも外側に配置されている。詳しくは、各チップカバー部分7a,7bの下端が、左右のタレット2,2の旋回中心よりも外側で、かつ機体カバー21における左右の機械側部カバー部21a,21bよりも内側に配置されている。各チップカバー部分7a,7bの上端は、機械側部カバー部21a,21bの下端に続いている。機体カバー21は、工作機械におけるタレット2および主軸1を含む加工空間を覆ったカバーであり、ベッド4上に設置されている。チップカバー7は、機体カバー21の下部に設けられている。なお、上記チップカバー部分7a,7bは、いずれか片方または両方とも、鉛直であっても良い。
【0012】
図3および図4は、図2におけるIII −III 矢視断面図およびIV−IV矢視断面図を示す。図3および図4に示すように、チップカバー7のうち、コンベア搬送面5aaの前後に位置するチップカバー部分7c,7dも、下端がコンベア搬送面5aaに近づく方向に傾斜させてある。後方に位置するチップカバー部分7dは、ベッド4の前面下部に設けたベッド前面突出部4aを覆っている。ベッド前面突出部4aは、ベッド4の下部の前後幅を広げてベッド4の安定化を図った部分であり、ベッド4の下端から中間高さ、例えば略中央高さ程度までの範囲に設けられている。チップコンベア5は、このベッド前面突出部4aの前面に隣接して設置されている。
チップカバー7とタレット2の高さ位置関係は、図2に示すように、タレット2に工具8を装着したタレット・工具組付け体9における最下端Bが、チップカバー7の上下寸法H内に位置するように設定されている。
【0013】
図1において、給排ローダ3は、機体カバー21の上方で左右方向に設置された架設レール11に沿って走行するガントリ式のものである。給排ローダ3は、架設レール11上を走行する走行体12に前後移動台13を設け、前後移動台13に昇降ロッド14を昇降自在に設け、昇降ロッド14の下部にワークWを把持するローダヘッド15A,15Bを設けて構成されている。これにより、給排ローダ3のローダヘッド15A,15Bは、左右(X軸方向)、前後(Z軸方向)への移動、および上下(Y軸方向)への昇降が可能である。給排ローダ3のローダヘッド15A,15Bは、機体カバー21の上面に設けられたシャッタ付き窓から、機内に対して出入り可能である。
【0014】
2つの主軸1,1の上方には、給排ローダ3から受け渡されたワークWを表裏反転させる反転装置16の2つのチャック16A,16Bが設置されている。チップコンベア5のチップ搬出部6の下方には、このチップ搬出部6から搬出される切粉を受けて、さらに工作機械の後方に排出する2次チップコンベア18が設置されている。チップ搬出部6の上方において、給排ローダ3から加工済みワークが渡されるワークストッカ10が設置されている。
【0015】
この構成の工作機械によると、ワークWは主軸1の主軸チャックに把持された状態で、タレット2の工具8により加工される。両側の主軸1のワークWの加工には、対応するタレット2が用いられる。ワークWの表裏両面の加工が必要な場合は、片方の主軸1で保持されて加工されたワークWを、反転装置16で表裏反転させ、もう片方の主軸1に保持させて残り片面を加工する。給排ローダ3は、各主軸1と反転装置16の各チャック16A,16Bと、素材ワーク供給台(図示せず)と、上記ワークストッカ10の間でワークWの搬送を行う。
加工により発生した切粉は、チップコンベア5の搬送面5aa上に集められ、チップコンベア5のチップ搬出部6から機外に搬出され、さらに第2のチップコンベア5により工作機械の後方へと排出される。
【0016】
このタレット式平行2軸工作機械では、搬送方向が左右方向(X方向)となる横出し用のチップコンベア5がベッド4の前方に設けられ、その搬送面5aaが両主軸1および両タレット2の下方に渡っていて、少なくともタレット下方で露出するため、機械の左右方向の中心から外側にあるタレット付近に飛び散った切粉を、この長いチップコンベア5の搬送面5aaで受けて搬送することができる。例えば、タレット2が比較的大型の工作機械であっても、その下方に、チップコンベア5の搬送面5aaが露出する程度のスペースが得られる。そのため、従来必要であった長い傾斜のチップシュートカバーを無くすことができ、その分、主軸1、特にタレット2の設置高さ位置を低くすることができて、これらを支持するベッド4を低くすることができる。そのため、高剛性で低振動のベッド4を備えた工作機械とすることができる。また、ベッド2の中央に横並びに2つの主軸1が設置してあるので、従来の平行2軸工作機械と同様に、ワークWの取り扱いが便利である。
また、ベッド4を低くできることから、反転装置16の設置位置も低くでき、大型の工作機械においても、床面上の作業者の手等が加工位置やベッド4上の反転装置16等に届き、メンテナンス性、操作性の向上も期待できる。
【0017】
また、チップカバー7を設けたため、切粉をチップコンベア5の搬送面5aaに効率良く集めることができる。このようにチップカバー7を設けても、そのコンベア搬送面5aaの上流端付近と下流端付近において、コンベア搬送方向の前後に向くチップカバー部分7a,7bは、その下端をタレット2の旋回中心よりも外側に配置したため、チップコンベア5の搬送面5aaを大きく露出させることができて、主軸1およびタレット2の設置高さの低い設計が可能になる。
【0018】
さらに、チップコンベア5の搬送面5aaを大きく露出させた状態でチップカバー7を設け、タレット・工具組付け体9の下端をチップカバー7の上下寸法H内に位置させたため、タレット2の設置高さを下げることができて、タレット2が従来例よりもチップコンベア5に近づく。そのため、チップカバー7を設けながら、主軸1およびタレット2を低くできて、ベッド4を低くでき、高剛性で低振動のベッド4とすることができる。また、タレット位置がチップコンベア5の搬送面5aaに近づくことから、切粉の集積効率の向上も期待できる。
【0019】
なお、上記実施形態は、旋盤に適用した場合につき説明したが、この発明はタレット式平行2軸の工作機械一般に適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
この発明のタレット式平行2軸工作機械は、ベッド上の横方向の中央に横並びに設置された2つの主軸と、ベッド上に設置され主軸の軸心と旋回中心とが平行でかつ同じ高さとされ、主軸よりも全体形状が大きく、両主軸の左右外側にそれぞれ配置された2つのタレットと、ベッドの前方でかつ主軸およびタレットの下方に渡って設置され、搬送方向が主軸のタレットの並び方向であって、搬送面が少なくともタレット下方で露出し、機外にチップ搬出部を有するチップコンベアとを備えたものであるため、ベッドを低くできて、高剛性で低振動の工作機械とできる。
上記チップコンベアの搬送面の周囲に、加工により発生した切粉をコンベア搬送面に案内するチップカバーを設け、このチップカバーは、コンベア搬送面の上流端付近に設けられ案内面が下流側を向く上流側チップカバー部分と、コンベア搬送面の下流端付近に設けられ案内面が上流側を向く下流側チップカバー部分とを含み、これら上流側チップカバー部分および下流側チップカバー部分の下端を、タレットの旋回中心よりも外側に配置した場合は、切粉をチップコンベアの搬送面に効率良く集めることができ、しかもベッド高さを低くすることができる。このようにチップカバーを設けた場合に、タレットに工具を装着したタレット・工具組付け体における最下端が、チップカバーの上下寸法内に位置するようにした場合は、チップカバーを設けながら、ベッドを低くでき、しかもタレット位置がチップコンベアの搬送面に近づくことから、切粉の集積効率の向上も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるタレット式平行2軸工作機械の一部破断斜視図である。
【図2】同工作機械の正面図断面図である。
【図3】図2におけるIII −III 矢視断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV矢視断面図である。
【図5】従来例を示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1…主軸
2…タレット
4…ベッド
5…チップコンベア
5a…搬送面
6…チップ搬出部
7…チップカバー
7a〜7d…チップカバー部分
8…工具
9…タレット工具組付け体
H…チップカバーの上下寸法
Claims (3)
- ベッド上の横方向の中央に横並びに設置された2つの主軸と、ベッド上に設置され主軸の軸心と旋回中心とが平行でかつ同じ高さとされ、主軸よりも全体形状が大きく、両主軸の左右外側にそれぞれ配置された2つのタレットと、ベッドの前方でかつ前記両主軸および前記両タレットの下方に渡って設置され、搬送方向が主軸とタレットの並び方向であって、搬送面が少なくともタレット下方で露出し、機外にチップ搬出部を有するチップコンベアとを備えたタレット式平行2軸工作機械。
- 上記チップコンベアの搬送面の周囲に、加工により発生した切粉をコンベア搬送面に案内する機能を持つチップカバーを設け、このチップカバーは、コンベア搬送面の上流端付近に設けられ案内面が下流側を向く上流側チップカバー部分と、コンベア搬送面の下流端付近に設けられ案内面が上流側を向く下流側チップカバー部分とを含み、これら上流側チップカバー部分および下流側チップカバー部分の下端を、タレットの旋回中心よりも外側に配置した請求項1記載のタレット式平行2軸工作機械。
- タレットに工具を装着したタレット・工具組付け体における最下端が、チップカバーの上下寸法内に位置する請求項2記載のタレット式平行2軸工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170864A JP2004009285A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | タレット式平行2軸工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170864A JP2004009285A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | タレット式平行2軸工作機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004009285A true JP2004009285A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30436968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002170864A Pending JP2004009285A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | タレット式平行2軸工作機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004009285A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006297510A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Fuji Mach Mfg Co Ltd | テレスコカバー装置 |
JP2010504221A (ja) * | 2006-09-21 | 2010-02-12 | エアバス・フランス | 天井固定部品の機械加工手段 |
KR101075712B1 (ko) | 2004-12-28 | 2011-10-21 | 두산인프라코어 주식회사 | 공작기계의 다단 칩컨베이어 제어장치 및 방법 |
CN108058029A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-05-22 | 江苏工大金凯高端装备制造有限公司 | 一种便于切削废物排出的机床型腔装置 |
WO2022113190A1 (ja) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 株式会社Fuji | 工作機械 |
-
2002
- 2002-06-12 JP JP2002170864A patent/JP2004009285A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101075712B1 (ko) | 2004-12-28 | 2011-10-21 | 두산인프라코어 주식회사 | 공작기계의 다단 칩컨베이어 제어장치 및 방법 |
JP2006297510A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Fuji Mach Mfg Co Ltd | テレスコカバー装置 |
JP2010504221A (ja) * | 2006-09-21 | 2010-02-12 | エアバス・フランス | 天井固定部品の機械加工手段 |
CN108058029A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-05-22 | 江苏工大金凯高端装备制造有限公司 | 一种便于切削废物排出的机床型腔装置 |
WO2022113190A1 (ja) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 株式会社Fuji | 工作機械 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7192225B2 (en) | Machine tool | |
KR101537135B1 (ko) | 워크 가공 장치 및 워크 가공 방법 | |
CN104023907B (zh) | 机床 | |
US9120192B2 (en) | Dual-spindle machining apparatus | |
JP2006326740A (ja) | 工作機械 | |
JP6598867B2 (ja) | 工作機械 | |
JP3913556B2 (ja) | 工作機械のワーク搬送装置 | |
JPH1190701A (ja) | 加工セル | |
KR101324666B1 (ko) | 공작기계 | |
US20080000072A1 (en) | Flexible Transfer Machine | |
TW548160B (en) | Machining system and method of machining a workpiece using the machining system | |
US20060207396A1 (en) | Lathe, and Machining System Equipped with the Lathe | |
JP2005034933A (ja) | マシニングセンタ | |
JP2004009285A (ja) | タレット式平行2軸工作機械 | |
JP4674497B2 (ja) | 加工ラインシステム | |
WO2012132648A1 (ja) | ワークの回収装置 | |
KR20070004458A (ko) | 선반 | |
TWM448342U (zh) | 工具機之工件移出裝置及工具機 | |
JP4355816B2 (ja) | 工作機械における工作物搬出入装置 | |
JP3978218B2 (ja) | 工作機械 | |
KR19990082125A (ko) | 다수의 스핀들을 갖는 공작기계 | |
JP2004330336A (ja) | 平行2軸旋盤のワーク反転機 | |
JP4474869B2 (ja) | 旋盤 | |
JP2014065131A (ja) | 工作機械システム | |
JP2002200527A (ja) | 歯切り盤用切り屑排出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050419 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080507 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081007 |