JP2004008583A - 電気手術装置 - Google Patents

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Taizo Kihara
木原 泰三
Takashi Hosobe
細部 孝
Shigeru Hanaoka
花岡 茂
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Aloka Co Ltd
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Abstract

【課題】広範囲の熱凝固手術を容易かつ確実に行うことができ、安全性の高い電気手術装置を提供する。
【解決手段】電気手術装置1は、生理食塩水を注入する液体注入手段を備え、生体組織に対し高周波電流(高周波電力)を印加して生体組織の電気手術を行うモノポーラ型の電気手術装置であり、装置本体2と、装置本体2に接続されたハンドピース3および対極板4とを有している。装置本体2は、中央演算装置61、ポンプ62、高周波出力用電源、高周波出力装置、絶縁トランス、モニタ装置、生理食塩水の流量を検出する流量センサ69および操作部等を有している。中央演算装置61は、流量センサ69の検出結果に基づいて、ポンプ62の駆動を制御することにより、生理食塩水の流量を調整する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気手術装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気手術を行う電気手術装置が知られており、その電気手術は、電気手術装置のハンドピースを操作者(使用者)が操作することにより行われる。
【0003】
操作者は、ハンドピースの基端側に設けられた把持部を把持し、先端側に設けられた通電部を生体組織の手術箇所に当接させる。通電部は、高周波電流を生体組織に流すための電極であり、この通電部からの高周波電流により発生する熱によって手術箇所の切開や凝固といった電気手術が行われる。
【0004】
この電気手術装置は、通電部からの高周波電流により発生する熱によって、例えば、癌組織を熱凝固・壊死させるという手術に用いられる。
【0005】
しかしながら、従来の電気手術装置では、通電部の周囲の生体組織が熱凝固すると、その部分で生体組織が乾燥して電流が流れ難くなり、それより外側が熱凝固し難くなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、広範囲の熱凝固手術を容易かつ確実に行うことができ、安全性の高い電気手術装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(15)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 生体組織に対し高周波電流を印加して前記生体組織の電気手術を行う電気手術装置であって、
生体組織に当接し、前記生体組織に高周波電流を印加する通電部と、
前記通電部の近傍に湿潤液を注入する液体注入手段と、
前記湿潤液の流量を検出する流量検出手段と、
前記流量検出手段の検出結果に基づいて、注入される前記湿潤液の流量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電気手術装置。
【0009】
(2) 生体組織に対し高周波電流を印加して前記生体組織の電気手術を行う電気手術装置であって、
生体組織に当接し、前記生体組織に高周波電流を印加する通電部を有するハンドピースと、
前記ハンドピースから、前記通電部の近傍に湿潤液を注入する液体注入手段と、
前記湿潤液の流量を検出する流量検出手段と、
前記流量検出手段の検出結果に基づいて、注入される前記湿潤液の流量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電気手術装置。
【0010】
(3) 前記制御手段は、前記流量検出手段の検出結果に基づいて、前記湿潤液の流量が目標値に可及的に一致するように制御する上記(1)または(2)に記載の電気手術装置。
【0011】
(4) 前記湿潤液注入手段は、前記湿潤液の貯留部と、前記湿潤液の流路と、前記湿潤液を送液するポンプとを有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0012】
(5) 前記制御手段は、前記流量検出手段の検出結果に基づいて、前記ポンプの駆動を制御することにより前記湿潤液の流量を調整する上記(4)に記載の電気手術装置。
【0013】
(6) 前記流量検出手段は、前記湿潤液の流路の途中に設けられた流量センサである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0014】
(7) 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が、許容範囲の上限値を超えた場合は、当該電気手術装置を停止させるよう構成されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0015】
(8) 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が許容範囲の上限値を超えた場合に警告を行う報知手段を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0016】
(9) 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が、許容範囲の下限値未満になった場合は、当該電気手術装置を停止させるよう構成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0017】
(10) 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が許容範囲の下限値未満になった場合に警告を行う報知手段を有する上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0018】
(11) 前記流量検出手段の検出結果に基づいて前記湿潤液の注入量の積算値を求める手段と、その積算値を表示する表示手段とを有する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0019】
(12) 前記通電部に、前記湿潤液を吐出する吐出口が設けられている上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0020】
(13) 前記吐出口を複数有する上記(12)に記載の電気手術装置。
【0021】
(14) 前記通電部を一方の電極とした場合の他方の電極である対極板を有する上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0022】
(15) 前記湿潤液は、生理食塩水である上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の電気手術装置。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気手術装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の電気手術装置の実施形態を模式的に示す図、図2は、図1に示す電気手術装置のハンドピースの構成例を示す断面図、図3は、図1に示す電気手術装置の回路構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、図2中の左側を「先端」、右側を「基端」と言う。
【0025】
図1に示す電気手術装置1は、湿潤液を注入(供給)する液体注入手段を備え、生体組織に対し高周波電流(高周波電力)を印加(通電)して生体組織の電気手術を行うモノポーラ型(ユニポーラ型)の電気手術装置である。
【0026】
同図に示すように、電気手術装置1は、装置本体2と、装置本体2に接続されたハンドピース3および対極板(電極)4とを有している。
【0027】
図3に示すように、装置本体2は、中央演算装置(制御手段)61と、モータ(駆動源)621を備え、湿潤液を送液するポンプ(送液手段)62と、モータ621を駆動(駆動制御)するモータ制御装置622と、高周波出力用電源63と、高周波出力装置64と、絶縁トランス65と、各情報を報知する報知手段として、表示部(表示手段)60と、高周波出力装置64の出力(例えば、電力、周波数、電流、電圧等)を検出(モニタ)するモニタ装置66と、注入される湿潤液の流量を検出する流量センサ(流量検出手段)69と、操作部68とを有している。
【0028】
また、図1に示すように、装置本体2には、湿潤液として、生理食塩水が収納(充填)された液リザーバ(貯留部)5が設置されている。
【0029】
なお、用いる湿潤液は、生理食塩水に限定されないことは言うまでもない。湿潤液には加熱乾燥した生体組織に水分を補給する効果、冷却効果、導電性を高め、急激な加熱乾燥を抑制する効果が期待される。したがって、湿潤液としては、例えば、蒸留水、生理食塩水、高張食塩水、あるいはイオン補正作用を有する電解質補液製剤等を使用し得る。
【0030】
図1および図2に示すように、ハンドピース3は、操作者(使用者)が手、指で把持する把持部31と、生体組織の手術箇所(術部)に穿刺され、細い棒状(針状)のカニューレ(穿刺部)32とを有している。
【0031】
カニューレ32は、絶縁部322と、その絶縁部322の先端側に位置し、鋭利な先端を有する通電部(電極)321とで構成されている。
【0032】
すなわち、把持部31の先端側には、鋭利な先端を有し、基端側が開放した中空の棒状の導電体320が接合されている。この導電体320の基端側の外周面には、絶縁膜323が被覆されている。把持部31の先端から前記導電体320の絶縁膜323の被覆されている部分までが絶縁部322であり、この絶縁部322の先端側の前記導電体320における絶縁膜323の被覆されていない部分が、生体組織の手術箇所に当接する通電部321である。
【0033】
図1〜図3に示すように、高周波出力装置64の一方の出力端子は、絶縁トランス65および電力線93を介してハンドピース3の導電体320に接続され、他方の出力端子は、電力線94を介して対極板4に接続されている。
【0034】
高周波出力装置64では、高周波電力が発生し、この高周波電力(高周波電圧)は、高周波出力装置64から出力され、絶縁トランス65等を介して、ハンドピース3の通電部321と、対極板4との間に印加される。これにより、通電部321から術部の組織へ高周波電流が流れ、電気手術が行われる。
【0035】
この電気手術装置1は、特に、通電部321を生体内の例えば肝臓癌のような癌組織等の術部組織に挿入、当接して、その術部組織を高周波電流により発生する熱によって、熱凝固・壊死させる手術(用途)に用いられる。
【0036】
高周波出力装置64の駆動は、中央演算装置61により制御される。この高周波出力装置64から出力する高周波電力の大きさ(電力値)や周波数等は、特に限定されないが、電力値は、例えば、50〜300W程度が好ましく、周波数は、例えば、200〜1000kHz程度が好ましい。
【0037】
図2に示すように、ハンドピース3の把持部31内には、絶縁性を有する筒状のプラグ部96が設置されており、そのプラグ部96の一端側(基端側)は、把持部31の外側に突出している。このプラグ部96の一端側(基端側)には、可撓性(柔軟性)を有するチューブ91の一端側が接続されており、他端側(先端側)は、導電体320の基端部に接続されている。
【0038】
図1に示すように、前記チューブ91の他端側は、装置本体2側に接続されている。すなわち、チューブ91の他端側は、ポンプ62を介して液リザーバ5の排出口に接続されている。
【0039】
図2に示すように、ハンドピース3の通電部321には、生理食塩水を吐出(噴出)する吐出口(開口)324が形成されている。
【0040】
本実施形態では、吐出口324は、複数形成されている。これらの吐出口324は、通電部321の周方向に沿って配置されているとともに、軸方向(長手方向)に沿っても配置されている。
【0041】
ポンプ62は、生理食塩水を液リザーバ5からチューブ91を介してハンドピース3へ送液し、ハンドピース3の通電部321の吐出口324から吐出させるものであり、本実施形態では、ポンプ62として、ローラポンプが用いられている。このポンプ62(モータ621)の駆動は、モータ制御装置622を介して中央演算装置61により制御される。
【0042】
ポンプ62が作動すると、液リザーバ5内の生理食塩水は、チューブ91を介してハンドピース3へ送液され、プラグ部96および導電体320の中空部を経て、通電部321の吐出口324から吐出(噴出)し、その通電部321の近傍に注入(供給)される。
【0043】
なお、ポンプ62としては、前記ローラポンプの他、例えば、シリンジポンプ、インペラーポンプ等の各種のポンプを用いることができる。
【0044】
中央演算装置61は、マイクロコンピュータ(CPU)等を有しており、前記ポンプ62(モータ制御装置622)、高周波出力装置64および表示部60等、電気手術装置1(装置本体2)全体の制御を行う。
【0045】
流量センサ69は、装置本体2側におけるチューブ91の途中であって、ポンプ62より下流側に設けられている。この流量センサ69により、注入される生理食塩水の流量(単位時間当りの注入量)が検出される。
【0046】
前記流量センサ69としては、例えば、液体に対して使用可能な質量流量計や体積流量計、液体の流れを回転運動や直線運動等に変換して電気的に検出する流量センサ等、液体に対して使用可能な各種の流量センサを用いることができる。
【0047】
流量センサ69からの出力信号(検出値)は、中央演算装置61へ送信(伝送)され、その中央演算装置61に入力される。中央演算装置61では、前記検出値に基づいて、生理食塩水の流量(単位時間当りの注入量)や、注入量の積算値(積算注入量)を求める。この求められた流量および積算注入量は、それぞれ、後述する所定の処理や制御に利用される。
【0048】
なお、流量センサ69は、液リザーバ5と、ハンドピース3の通電部321の吐出口324との間の生理食塩水の流路の途中のいずれの位置に設けられていてもよい。すなわち、流量センサ69は、例えば、ハンドピース3側に設けられていてもよく、また、装置本体2とハンドピース3との間の生理食塩水の流路(チューブ91)の途中に設けられていてもよく、また、ポンプ62より上流側の流路の途中に設けられていてもよい。
【0049】
また、流量検出手段は、流量センサには限定されない。
例えば、生理食塩水に印加する圧力と、その圧力印加後の圧力変化と、生理食塩水の流路の幾何学的性状(形状や寸法等)とに基づいて、演算により流量を算出してもよい。
【0050】
また、例えば、ポンプ62の駆動速度やモータ621の回転速度を検出し、その検出値に基づいて(検出値から換算して)、流量を求めてもよい。
【0051】
また、例えば、液リザーバ5における生理食塩水の液面の降下速度を光学的に検出したり、また、液リザーバ5の重量の減少速度を検出し、前記検出値に基づいて(検出値から換算して)、流量を求めてもよい。
【0052】
図2に示すように、ハンドピース3の通電部321内には、温度センサ(温度検出手段)71が設置されており、この温度センサ71により、通電部321の近傍の生体組織の温度が検出される。
【0053】
この温度センサ71は、例えばシリコーン樹脂等の図示しない封止部材でモールドされ、生理食塩水に直接触れることが防止されている。よって、温度センサ71は、生理食塩水の温度の影響を受け難くなり、これにより、通電部321の近傍の生体組織の温度を精度良く測定することができる。
【0054】
温度センサ71からの出力信号(検出値)は、信号線92を介して中央演算装置61へ送信(伝送)され、その中央演算装置61に入力される。中央演算装置61では、前記検出値に基づいて、通電部321の近傍の生体組織の温度を求める。この求められた温度(温度情報)は、所定の処理や制御に利用される。
【0055】
図2に示すように、信号線92および電力線93は、それぞれ、可撓性(柔軟性)を有する円筒状の被覆部材(シース)95の中空部に設置されており、この被覆部材95とチューブ91とが束ねられて、1本のケーブルが構成されている。
【0056】
なお、前記被覆部材95とチューブ91とを、可撓性を有する円筒状の図示しない被覆部材(シース)の中空部に設置し、これにより1本のケーブルを構成してもよい。
【0057】
図3に示す操作部68には、例えば、電源スイッチ(メインスイッチ)、通電スイッチ等の各種スイッチや、各種操作ダイヤル等(いずれも図示せず)が設けられている。
【0058】
前記通電スイッチは、電気手術装置1の作動状態/非作動状態の切り換えを行うためのスイッチであり、その通電スイッチとしては、例えば、操作者が足で踏むとオンとなり、踏むのを止めるとオフとなるフットスイッチを用いることができる。
【0059】
次に、電気手術装置1の作用を説明する。
図4は、電気手術装置1の通電スイッチがオンのときの動作の一例を示す図である。
【0060】
この電気手術装置1では、通電部321の近傍(周辺)の生体組織のインピーダンスを検出し、その検出結果(検出値)に基づいて、高周波出力装置64の駆動(例えば、高周波電力の出力・停止等)やポンプ62の駆動(例えば、生理食塩水の注入等)等を制御する。
【0061】
すなわち、図4に示すように、この電気手術装置1では、予め設定された高周波電力を出力し、通電部321の近傍の生体組織のインピーダンス変化の特定パターンが検出されると、高周波電力の出力を所定期間(一定期間)だけ停止し、生理食塩水を注入するという制御方式を採用している。
【0062】
前記高周波電力の出力を停止するタイミングと、前記生理食塩水を注入するタイミングとは、同じでもよく、また、いずれか一方が先であってもよい。
【0063】
また、前記高周波電力の出力の停止に換えて、高周波電力の出力を減少させてもよい。この場合、出力を例えば1/nに、瞬時に減少させてもよく、また、徐々に減少させてもよい。
【0064】
前記インピーダンス(インピーダンス変化)は、通電部321の近傍の生体組織の状況(状態)を正確かつ確実に反映しており、このため、前記インピーダンスを検出し、その検出結果に基づいて、高周波出力装置64やポンプ62等の駆動を制御することにより、電気手術装置1を適正に作動させることができる。
【0065】
ここで、前記高周波電力の出力としては、例えば100Wの定常出力や、例えば60W、80W、100W等と段階的に増加(変化)するようにプログラミングされている出力等が挙げられる。なお、前記数値は、一例であり、それに限定されるものではない。
【0066】
また、前記インピーダンス変化の特定パターンとしては、例えば、インピーダンスの極小値(またはその近傍)を示すパターン、インピーダンスの急激な上昇を示すパターン等が挙げられる。
【0067】
なお、測定されるインピーダンスは、高周波出力装置64の出力や周波数、通電部321の表面積、生体組織等の諸条件により左右されるが、以下、インピーダンスの初期値が100Ω程度の場合のインピーダンス変化の一例を述べる。
【0068】
高周波電力が出力されると、インピーダンスは、100Ω程度(初期値)から除々に低下し、やがて40〜50Ω程度またはその近傍で極小となり、しばらく極小値を維持する。
【0069】
その後、インピーダンスは、70〜100Ωにかけて緩やかな上昇を示す。この上昇の割合(上昇率)は、次第に増大するが、あくまでも緩やかで、連続的な上昇特性を示す。このインピーダンスは、体積電流に対するインピーダンスが検出されているものと推察される。
【0070】
やがて、インピーダンスは、100〜120Ω程度から、突然、300Ω、500Ω、または1000Ω程度へ急激に上昇する。それまでの連続的な上昇特性とは明らかに異なる特性が現れ、これは、体積電流から放電電流へ変化しているものと推察される。
【0071】
高周波出力装置64の駆動制御は、例えば、下記(1)〜(3)のいずれかとするのが好ましい。
(1)インピーダンスが極小値またはその近傍を超えたことを示すパターンが検出されるまでは、高周波電力を出力し、前記パターンが検出されると、高周波電力の出力を停止する。
(2)インピーダンスの上昇率が予め設定されたしきい値を超えるまで(しきい値を超えたことを示すパターンが検出されるまで)は、高周波電力を出力し、前記しきい値を超えると(しきい値を超えたことを示すパターンが検出されると)、高周波電力の出力を停止する。
(3)インピーダンスが予め設定されたしきい値を超えるまで(しきい値を超えたことを示すパターンが検出されるまで)は、高周波電力を出力し、前記しきい値を超えると(しきい値を超えたことを示すパターンが検出されると)、高周波電力の出力を停止する。
【0072】
また、前記インピーダンス変化の特定パターンが検出されたときの高周波電力の出力を停止する所定期間(一定期間)としては、例えば、下記(1)〜(3)のいずれかとされるのが好ましい。
(1)高周波電力の出力と関連付けて予め設定された一定時間とする。
(2)生理食塩水を注入するのに要する時間とほぼ等しい時間とする。
(3)生理食塩水を注入するのに要する時間よりも所定時間長い時間とする。
【0073】
なお、前記(1)〜(3)の任意の2以上を組み合わせて設定される時間としてもよい。
【0074】
また、前記インピーダンス変化の特定パターンが検出されたときの生理食塩水の注入量は、予め適正な所定量に設定されており、その制御は、例えば、下記(1)〜(3)のいずれかとするのが好ましい。
(1)生理食塩水の注入量を検出し、その注入量が予め設定された所定量に達した場合に、生理食塩水の注入を終了する。
(2)ポンプ62(モータ621)の動作量を検出し、その動作量が予め設定された値に達した場合に、生理食塩水の注入量が予め設定された所定量に達したものとして生理食塩水の注入を終了する。
(3)ポンプ62(モータ621)の動作時間を検出し、その動作時間が予め設定された値に達した場合に、生理食塩水の注入量が予め設定された所定量に達したものとして生理食塩水の注入を終了する。
【0075】
また、この電気手術装置1では、前記生理食塩水の注入の際は、流量センサ69で生理食塩水の流量を検出し、その検出結果(検出値)に基づいて、ポンプ62の駆動を制御することにより、注入される生理食塩水の流量(単位時間当りの注入量)の調整等を行う。
【0076】
すなわち、前記生理食塩水の注入の際は、前記検出結果(検出値)に基づいて、生理食塩水の流量が目標値に可及的に一致するように制御を行う。
【0077】
図5および図6は、それぞれ、電気手術装置1の動作の一例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、電気手術装置1の動作をさらに詳細に説明する。
【0078】
操作部68に設けられている図示しない通電スイッチがオンすると、電気手術装置1が作動状態となり、図5に示すプログラムが実行される。
【0079】
図5に示すように、まず、高周波出力装置64の駆動制御を開始し、その高周波出力装置64から高周波電力を出力する(ステップS1)。
【0080】
次いで、モニタ装置66により通電部321の近傍の生体組織のインピーダンスを検出する(ステップS2)。
【0081】
このステップS2では、例えば、中央演算装置61は、通電部321と対極板4との間の電圧値と電流値とを高周波出力装置64からモニタ装置66を介して取得し、その電圧値と電流値とに基づいて、インピーダンスを求める。
【0082】
次いで、高周波電力の印加時間の積算値(積算時間)を求める(ステップS3)。
次いで、前記求めた積算時間を表示部60に表示する(ステップS4)。
【0083】
次いで、生体組織に印加した高周波電力の電力量(高周波電力の時間積分値)、すなわち、生体組織に印加した熱量の積算値(積算熱量)を求める(ステップS5)。
次いで、前記求めた積算熱量を表示部60に表示する(ステップS6)。
【0084】
なお、図5のフローチャートにおいてはその処理の図示が省略されているが、高周波電力の出力値(瞬時値)も表示部60に表示される。
【0085】
次いで、前記検出されたインピーダンスについて、特定パターン(インピーダンス変化の特定パターン)が検出されたか否かを判断する(ステップS7)。
【0086】
このステップS7のインピーダンス変化の特定パターンの検出の判別では、例えば、下記(1)〜(3)のいずれかとするのが好ましい。
(1)インピーダンスが極小値またはその近傍を超えたことを示すパターンが検出された場合を特定パターンの検出とする。
(2)インピーダンスの上昇率が予め設定されたしきい値を超えた場合(しきい値を超えたことを示すパターンが検出された場合)を特定パターンの検出とする。
(3)インピーダンスが予め設定されたしきい値を超えた場合(しきい値を超えたことを示すパターンが検出された場合)を特定パターンの検出とする。
【0087】
ステップS7において、インピーダンス変化の特定パターンが検出されないと判断した場合には、前記ステップS2に戻り、再度、ステップS2以降を実行し、ステップS7において、インピーダンス変化の特定パターンが検出されたと判断した場合には、高周波出力装置64からの高周波電力の出力を停止する(ステップS8)。
【0088】
次いで、ポンプ62の駆動制御を開始し、ポンプ62を駆動させ(ステップS9)、ステップS10の注入処理へ進む。これにより、生理食塩水の注入が開始される。
【0089】
図6に示すように、この注入処理では、まず、生理食塩水の流量を検出する(ステップS101)。
【0090】
次いで、生理食塩水の注入量の積算値(積算注入量)を求める(ステップS102)。
【0091】
次いで、前記求めた積算注入量を表示部60に表示する(ステップS103)。
【0092】
次いで、前記生理食塩水の流量の検出値が、許容範囲の上限値を超えているか否かを判断する(ステップS104)。なお、生理食塩水の流量の許容範囲(上限値および下限値)は、予め設定されている。
【0093】
ステップS104において、前記検出値が許容範囲の上限値を超えていないと判断した場合には、前記検出値が、許容範囲の下限値未満であるか否かを判断する(ステップS105)。
【0094】
ステップS105において、前記検出値が許容範囲の下限値未満ではないと判断した場合、すなわち、前記検出値が許容範囲内の場合には、ステップS109へ進む。
【0095】
また、ステップS104において、前記検出値が許容範囲の上限値を超えていると判断した場合には、警告を行う(ステップS106)。
【0096】
このステップS106では、例えば、表示部60に、検出値が許容範囲の上限値を超えている旨を表示する。
【0097】
生理食塩水の流量が過剰となる原因としては、例えば、通電部321が主要血管を貫通し、吐出口324がその血管内に位置する場合、生体組織が著しく亀裂した場合等が考えられるが、これらの原因を表示部60に表示することもできる。
【0098】
なお、前記警告は、前記表示部60への表示に限らず、例えば、ランプ(発光部)の点灯や点滅、ブザー等の音声等が挙げられ、また、これらのうちの2以上を併用してもよい。
【0099】
次いで、高周波出力装置64およびポンプ62をそれぞれ停止させる(ステップS108)。
【0100】
また、ステップS105において、前記検出値が許容範囲の下限値未満であると判断した場合には、警告を行う(ステップS107)。
【0101】
このステップS107では、例えば、表示部60に、検出値が許容範囲の下限値未満である旨を表示する。
【0102】
生理食塩水の流量が過小となる原因としては、例えば、吐出口324が詰った場合、生理食塩水が生体に適切に浸透していかない場合、ポンプ62等の生理食塩水の注入手段が故障した場合等が考えられるが、これらの原因を表示部60に表示することもできる。
【0103】
なお、前記警告は、前記表示部60への表示に限らず、例えば、ランプ(発光部)の点灯や点滅、ブザー等の音声等が挙げられ、また、これらのうちの2以上を併用してもよい。
【0104】
次いで、高周波出力装置64およびポンプ62をそれぞれ停止させる(ステップS108)。
【0105】
また、前記検出値が許容範囲内の場合には、ステップS109へ進み、前記検出値が目標値と等しいか否かを判断する(ステップS109)。なお、生理食塩水の流量の目標値は、予め設定されている。
【0106】
ステップS109において、前記検出値が目標値と等しいと判断した場合には、現状の流量を維持し(ステップS110)、この注入処理を終了する。
【0107】
また、ステップS109において、前記検出値が目標値と等しくないと判断した場合には、前記検出値が目標値より大きいか否かを判断する(ステップS111)。
【0108】
ステップS111において、前記検出値が目標値より大きくないと判断した場合、すなわち、前記検出値が目標値より小さい場合には、流量を上げ(ステップS112)、この注入処理を終了する。
【0109】
なお、前記ステップS112では、例えば、ポンプ62の出力を増大させる。この場合、例えば、ポンプ62の出力を1段階または複数段階上げるようになっていてもよく、また、検出値と目標値との差、検出値、目標値等に基づいて、ポンプ62の出力を適正値(生理食塩水の流量が目標値になると推定される値)に設定するようになっていてもよい。
【0110】
また、ステップS111において、前記検出値が目標値より大きいと判断した場合には、流量を下げ(ステップS113)、この注入処理を終了する。
【0111】
なお、前記ステップS113では、例えば、ポンプ62の出力を減少させる。この場合、例えば、ポンプ62の出力を1段階または複数段階下げるようになっていてもよく、また、検出値と目標値との差、検出値、目標値等に基づいて、ポンプ62の出力を適正値(生理食塩水の流量が目標値になると推定される値)に設定するようになっていてもよい。
【0112】
図5に示すように、前記注入処理(ステップS10)を終了すると、ステップS11へ進み、生理食塩水の注入が完了したか否かを判断する(ステップS11)。
【0113】
このステップS11の生理食塩水の注入完了の判別では、例えば、下記(1)〜(3)のいずれかとするのが好ましい。
(1)生理食塩水の注入量が予め設定された値に達した場合を注入完了とする。
(2)ポンプ62(モータ621)の動作量が予め設定された値に達した場合を注入完了とする。
(3)ポンプ62(モータ621)の動作時間が予め設定された値に達した場合を注入完了とする。
【0114】
ステップS11において、生理食塩水の注入が完了していないと判断した場合には、前記ステップS10に戻り、再度、ステップS10以降を実行し、ステップS11において、生理食塩水の注入が完了したと判断した場合には、ポンプ62を停止させ、ポンプ62の駆動制御を終了する(ステップS12)。
【0115】
前記ステップS10の注入処理が実行されることにより、生理食塩水を注入している間、その生理食塩水の流量が目標値に一致する。
【0116】
これにより、生体組織に損傷を与えることなく、必要な量の生理食塩水を迅速に注入することができる。
【0117】
次いで、前記ステップS8において高周波出力装置64からの高周波電力の出力を停止してから所定期間が経過したか否かを判断する(ステップS13)。
【0118】
このステップS13の所定期間は、例えば、下記(1)〜(3)のいずれかとされるのが好ましい。
(1)高周波電力の出力と関連付けて予め設定された一定時間とする。
(2)生理食塩水を注入するのに要する時間とほぼ等しい時間とする。
(3)生理食塩水を注入するのに要する時間よりも所定時間長い時間とする。
【0119】
なお、前記ステップS11において生理食塩水の注入が完了したことをもって、前記所定期間が経過したこととしてもよい。
【0120】
ステップS13において、所定期間が経過したと判断した場合には、高周波出力装置64を駆動し、高周波電力を出力し(ステップS14)、前記ステップS2に戻り、再度、前述したステップS2以降を実行する。
【0121】
通電スイッチがオフすると、高周波出力装置64およびポンプ62をそれぞれ停止させ、高周波出力装置64およびポンプ62の駆動制御をそれぞれ終了し、電気手術装置1は、非作動状態となる。
【0122】
なお、本発明では、例えば、図5に示すフローチャートにおいて、ステップS3およびS4の処理と、ステップS5およびS6の処理とのいずれか一方または両方について、ステップS7で「YES」と判別された後に実行するように構成されていてもよい。すなわち、高周波電力の印加時間の積算値(積算時間)と、生体組織に印加した熱量の積算値(積算熱量)とのいずれか一方または両方について、高周波電力の出力が停止される度に更新するようになっていてもよい。
【0123】
また、本発明では、例えば、図6に示すフローチャートのステップS102およびS103の処理を、図5に示すフローチャートのステップS11で「YES」と判別された後に実行するように構成されていてもよい。すなわち、生理食塩水の注入量の積算値(積算注入量)を、1回分の注入が終了する度に更新するようになっていてもよい。
【0124】
また、本発明では、生理食塩水を必要に応じて常時注入し得るように構成されていてもよい。すなわち、例えば、図5および図6に示す前述した動作を実行する第1のモードと、生理食塩水を常時注入する第2のモードとを設け、この第1のモードと第2のモードとのいずれか一方を選択し得るように構成されていてもよい。
【0125】
以上説明したように、この電気手術装置1によれば、生理食塩水(湿潤液)の注入により、通電部321の近傍(周辺)の生体組織の電気的特性を是正することができ、これにより、広範囲の熱凝固手術(電気手術)を容易かつ確実に行うことができる。
【0126】
特に、通電部321の近傍の生体組織のインピーダンス変化の特定パターンが検出されると、高周波電力の出力を所定期間停止し、生理食塩水を注入するという制御方式を採用しているので、容易かつ確実に、タイミング良く、適正な所定量の生理食塩水を注入することができ、これにより、通電部321の近傍(周辺)の生体組織を熱凝固手術に適した状態に保つことができる。
【0127】
また、流量センサ69により生理食塩水の流量を検出するので、安全かつ確実に、生理食塩水を注入することができる。
【0128】
そして、生理食塩水の注入時の流量を適正値に保つことができ、これにより、必要な量の生理食塩水を安全かつ迅速に注入することができる。
【0129】
また、生理食塩水の積算注入量が表示部60に表示されるので、操作者は、その積算注入量を容易かつ確実に把握することができる。
【0130】
前記生理食塩水の積算注入量は、例えば、生理食塩水の補充、投入した高周波電力との大小関係を知る場合等において、重要な指標となる。
【0131】
以上、本発明の電気手術装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0132】
なお、前記実施形態では、インピーダンスを検出し、その検出結果(検出値)に基づいて、高周波出力装置64の駆動やポンプ62の駆動等を制御するが、本発明では、インピーダンスに限らず、例えば、温度等を検出し、その検出結果(検出値)に基づいて、高周波出力装置64の駆動やポンプ62の駆動等を制御してもよい。
【0133】
また、前記実施形態では、高周波電力の出力を所定期間(一定期間)だけ停止し、生理食塩水を注入するという制御方式を採用しているが、本発明では、この他の制御方式を採用してもよい。
【0134】
この場合、生理食塩水の注入に関する制御方式としては、前記生理食塩水を間欠的に注入する制御方式の他、例えば、生理食塩水を実際に常時注入(定常注入)する制御方式、生理食塩水を擬似的に常時注入する制御方式等が挙げられ、また、これらのうちの2以上を組み合わせることもできる。
【0135】
また、本発明は、モノポーラ型(ユニポーラ型)の電気手術装置に限らず、例えば、バイポーラ型の電気手術装置であってもよい。
【0136】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液体注入手段を有しているので、湿潤液(例えば、生理食塩水)の注入により、通電部の近傍(周辺)の生体組織の電気的特性を是正することができ、これにより、広範囲の熱凝固手術(電気手術)を容易かつ確実に行うことができる。
【0137】
特に、流量検出手段を有しているので、湿潤液の流量を検出することができ、これにより、安全かつ確実に、湿潤液を注入することができる。
【0138】
そして、湿潤液の注入時の流量を適正値に保つことができ、これにより、必要な量の湿潤液を安全かつ迅速に注入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気手術装置の実施形態を模式的に示す図である。
【図2】図1に示す電気手術装置のハンドピースの構成例を示す断面図である。
【図3】図1に示す電気手術装置の回路構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す電気手術装置の通電スイッチがオンのときの動作の一例を示す図である。
【図5】図1に示す電気手術装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図1に示す電気手術装置の動作(注入処理)の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1       電気手術装置
2       装置本体
3       ハンドピース
31      把持部
32      カニューレ
320     導電体
321     通電部
322     絶縁部
323     絶縁膜
324     吐出口
4       対極板
5       液リザーバ
60      表示部
61      中央演算装置
62      ポンプ
621     モータ
622     モータ制御装置
63      高周波出力用電源
64      高周波出力装置
65      絶縁トランス
66      モニタ装置
68      操作部
69      流量センサ
71      温度センサ
91      チューブ
92      信号線
93、94   電力線
95      被覆部材
96      プラグ部
S1〜S14  ステップ
S101〜S113 ステップ

Claims (15)

  1. 生体組織に対し高周波電流を印加して前記生体組織の電気手術を行う電気手術装置であって、
    生体組織に当接し、前記生体組織に高周波電流を印加する通電部と、
    前記通電部の近傍に湿潤液を注入する液体注入手段と、
    前記湿潤液の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流量検出手段の検出結果に基づいて、注入される前記湿潤液の流量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電気手術装置。
  2. 生体組織に対し高周波電流を印加して前記生体組織の電気手術を行う電気手術装置であって、
    生体組織に当接し、前記生体組織に高周波電流を印加する通電部を有するハンドピースと、
    前記ハンドピースから、前記通電部の近傍に湿潤液を注入する液体注入手段と、
    前記湿潤液の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流量検出手段の検出結果に基づいて、注入される前記湿潤液の流量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電気手術装置。
  3. 前記制御手段は、前記流量検出手段の検出結果に基づいて、前記湿潤液の流量が目標値に可及的に一致するように制御する請求項1または2に記載の電気手術装置。
  4. 前記湿潤液注入手段は、前記湿潤液の貯留部と、前記湿潤液の流路と、前記湿潤液を送液するポンプとを有する請求項1ないし3のいずれかに記載の電気手術装置。
  5. 前記制御手段は、前記流量検出手段の検出結果に基づいて、前記ポンプの駆動を制御することにより前記湿潤液の流量を調整する請求項4に記載の電気手術装置。
  6. 前記流量検出手段は、前記湿潤液の流路の途中に設けられた流量センサである請求項1ないし5のいずれかに記載の電気手術装置。
  7. 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が、許容範囲の上限値を超えた場合は、当該電気手術装置を停止させるよう構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の電気手術装置。
  8. 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が許容範囲の上限値を超えた場合に警告を行う報知手段を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の電気手術装置。
  9. 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が、許容範囲の下限値未満になった場合は、当該電気手術装置を停止させるよう構成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の電気手術装置。
  10. 前記流量検出手段により検出された流量の検出値が許容範囲の下限値未満になった場合に警告を行う報知手段を有する請求項1ないし9のいずれかに記載の電気手術装置。
  11. 前記流量検出手段の検出結果に基づいて前記湿潤液の注入量の積算値を求める手段と、その積算値を表示する表示手段とを有する請求項1ないし10のいずれかに記載の電気手術装置。
  12. 前記通電部に、前記湿潤液を吐出する吐出口が設けられている請求項1ないし11のいずれかに記載の電気手術装置。
  13. 前記吐出口を複数有する請求項12に記載の電気手術装置。
  14. 前記通電部を一方の電極とした場合の他方の電極である対極板を有する請求項1ないし13のいずれかに記載の電気手術装置。
  15. 前記湿潤液は、生理食塩水である請求項1ないし14のいずれかに記載の電気手術装置。
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