JP2004005921A - レッドブック・フォーマットのデータと、そのデータを自動的に変換して再生するために、イエローブック・フォーマットのコードとを両方含んでいるcd - Google Patents
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Abstract
【課題】レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDを記録および再生する方法を提供する。
【解決手段】レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータは、レッドブック非符号化フォーマットで保持され、変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化された変換済みコンテンツは、入力コンテンツから変換されたコンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを現在再生不可能データにレッドブック復号し、現在再生不可能データを、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換する。
【選択図】 図1
【解決手段】レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータは、レッドブック非符号化フォーマットで保持され、変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化された変換済みコンテンツは、入力コンテンツから変換されたコンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを現在再生不可能データにレッドブック復号し、現在再生不可能データを、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、データの記憶と検索の分野に関する。より具体的には、本発明は、CDにデータを記録し、再生することに関する。
【0002】
(発明の背景)
音声コンテンツをコンパクト・ディスク(「CD」)に記録して、その後、コンパクト・ディスク(「CD」)から再生することができることがよく知られている。CDに関する音声コンテンツの記憶と再生に含まれる処理は、いくつかの段階からなり、レッドブック仕様と呼ばれる標準的な仕様に従う符号化と復号化が含まれる。
【0003】
記憶プロセスは、本明細書では「入力音声コンテンツ」と呼ぶアナログ音声コンテンツから開始される。次いで、入力音声コンテンツをサンプリングする。サンプリングにより、サンプリング済み音声コンテンツを表す「現在再生可能」データが生成され、レッドブック非符号化フォーマット(レッドブック符号化のために、レッドブック仕様に受入れ可能なフォーマット)で保持される。この現在再生可能データは、ある品質を特徴とする。データは、その段階で「現在再生可能」であるが、その理由は、デジタル・アナログ変換器に入力として提示された場合、デジタル・アナログ変換器は、データがスピーカに入力された場合に、データが表すサンプリング済み音声コンテンツとして人が認識することができる音声をスピーカに生成させるアナログ信号を応答して出力するからである。
【0004】
次いで、レッドブック非符号化フォーマットで保持された、サンプリング済み音声コンテンツを表す現在再生可能データをレッドブック符号化する。レッドブック符号化により、レッドブック符号化フォーマットのデータが生成される。次いで、レッドブック符号化フォーマットのデータをCDに光学的に記録する。
【0005】
再生プロセスは、CDを光学的に読み取ることから開始される。光学読取りにより、以前にCD上に光学的に記録されたものと同じデータがレッドブック符号化フォーマットで生成される。次いで、レッドブック符号化フォーマットのデータをレッドブック復号する。この復号プロセスには、レッドブック仕様によって決められたエラー訂正が含まれる。レッドブック復号により、上記で議論したサンプリングによって生成されたものと同じ現在再生可能データが生成され、これは、サンプリング済み音声コンテンツを表し、レッドブック非符号化フォーマットで保持される。
【0006】
残念ながら、サンプリング・プロセスに内在する影響により、出力されたサンプリング済み音声コンテンツは、上記で言及した入力音声コンテンツより品質が劣る。品質は、サンプリング周波数とワード長によって影響を受ける。レッドブック仕様によって指定されたサンプリング周波数は44.1kHzである。レッドブック仕様により指定されたワード長は16ビットである。サンプリング周波数にワード長を乗算することによって、ビット・レートを獲得することができる。ビット・レートは品質のインジケータであり、ビット・レートが高くなるとコンテンツの品質は高くなる。
【0007】
そのような品質の低下を克服する努力として、なかでも、スーパー・オーディオCD(「SACD」)仕様が開発された。SACD仕様は、レッドブック符号化によって符号化することができるよりも、高品質のデータ(より高いサンプリング周波数とより長いワード長とを有する)の符号化を行う。しかし、レッドブック符号化フォーマットのデータによって表された音声コンテンツを再生するように構築された多くの既存のデバイスは、SACD仕様に従って符号化されたデータが表す音声コンテンツを再生することができない。
【0008】
レッドブック符号化の制約を克服する他の努力として、ハイ・デフィニション・コンパチブル・デジタル(「HDCD」)と呼ばれる仕様の開発が行われた。HDCDに従って、音声コンテンツを表すデータのあるビットの範囲内で表された相対的に聞こえない音は、上記で議論したサンプリングでは保存されないより意味のある音声情報によって置き換えられる。HDCD符号化により、サンプリング済み音声コンテンツをほぼ表す現在再生可能データが生成される。ほぼであるのは、そのサンプリング済みデータコンテンツの一部が、サンプリング済み音声コンテンツには当初なかった異なる音声コンテンツによって代用、または置換されているからである。レッドブック符号化フォーマットのデータによって表された音声コンテンツを再生することはできるが、HDCD復号を実施することができないデバイスでは、HDCD符号化データにより、レッドブック符号化フォーマットのデータなどの非HDCD符号化データによって生成された出力と比較して、わずかに質の低下した出力が生成される。この質の低下は、HDCD符号化により置換された音声コンテンツの損失と、損失音声コンテンツの代わりに代用した異なる音声コンテンツの解釈が不能であることとによって生じる。その装置に内蔵のHDCD復号ユニットによるHDCD復号を実施することができるデバイスでは、HDCD符号化データにより、非HDCD符号化データによって生成された出力より質の高い出力が生成される。
【0009】
音声コンテンツ以外のタイプのコンテンツをCDに記録し、かつCDから再生することができる程度まで、レッドブック仕様とは異なる規格が、それぞれの異なるコンテンツタイプに対して開発されてきた。たとえば、ビデオコンテンツは、ホワイトブック仕様に従って符号化されるとCDに記憶することができる。ホワイトブック復号を実施することができるデバイスのみが、ホワイトブック符号化されたビデオコンテンツを正確に再生することができる。コンピュータ実行可能コードを含んでいるコンピュータ・データは、イエローブック仕様に従って符号化される。
【0010】
(発明の概要)
レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するためにイエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDを記録および再生するための方法と装置について記述する。本発明の一実施態様では、CDには、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを記憶する第1部分と、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを含んでいる第2部分とが含まれる。レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータは、レッドブック非符号化フォーマットで保持された変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化される。変換済みコンテンツは入力コンテンツから変換される。コンピュータ実行可能コードにより、コンピュータが実行したとき、コンピュータは、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを現在再生不可能データにレッドブック復号し、現在再生不可能データを入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換する。変換は、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより達成される。入力コンテンツは、入力ビデオコンテンツや、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツ、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツなどとすることが可能である。
【0011】
本発明の実施形態は、以下の記述とそのような実施形態を示す添付の図面とを参照することによって、最適に理解することが可能である。本明細書に含まれている図の番号は、図の所与の要素の最初の番号が、図の番号と関連するような方式で付けられている。しかし、要素の番号は、異なる図を通して同じである要素に対しては同じである。
【0012】
(詳細な説明)
以下の記述では、本発明の完全な理解を提供するために、多くの特有の詳細を記述する。しかし、本発明は、これらの特有の詳細を必要とせずに実施することが可能であることを理解されたい。他の事項については、本発明をあいまいにしないように、よく知られている回路、構造、および技術については、詳細に示していない。以下の多くの箇所において、「圧縮」による低減、または「解凍」による拡張が含まれている変換が実施されているデータについて記述する。これらの場合のそれぞれでは、変換に含まれるデータ処理は、エラー訂正のためのデータを挿入すること、または挿入されたエラー訂正データを抽出し、それを使用して、データ・ストリームに存在する可能性のあるエラーを訂正することを含むことが可能である。
【0013】
図1Aは、本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDに記憶することを示すデータ流れ図である。事前レッドブック符号化変換(圧縮を含む)ユニット101において、入力ジェネリック・コンテンツ110は、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツに変換される。ある実施形態では、入力ジェネリック・コンテンツ110は、ビデオコンテンツ、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた音声コンテンツ、およびレッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた音声コンテンツの1つまたは複数であり、代替実施形態では、入力ジェネリック・コンテンツ110は任意のコンテンツとすることができる。
【0014】
ビデオコンテンツは、モーション・ビデオコンテンツまたは静止ビデオコンテンツなどである。静止ビデオコンテンツは、単一画像であり、一方運動ビデオコンテンツには、連続して表示される画像(しばしばフレームと呼ばれる)のシーケンスが含まれる。モーション・ビデオコンテンツは、特定のフレーム・レートで表示されたとき、人間の目に「実時間」の動きに見えるフル・モーション・ビデオコンテンツである。静止ビデオコンテンツとモーション・ビデオコンテンツの各画像とは、画素と呼ばれるいくつかの要素を備える(たとえば、640×480の画像は、300,000を超える画素を備える)。各画素は、その画素の特性(色、輝度など)を表す1つまたは複数の2進数によって表される。通常の画像の画素の数を考慮すると、解凍した静止ビデオコンテンツまたはモーション・ビデオコンテンツを記憶および/送信するには、比較的大量のコンピュータ記憶空間および/または帯域幅を必要とする。したがって、記憶空間および/または帯域幅の要件を低減するために、様々な圧縮技術が使用されることが多い。
【0015】
事前レッドブック符号化変換ユニット101によって実施される変換には圧縮が含まれる。あらゆる数のよく知られたまたは将来開発される圧縮技術を使用することができる。使用する特定の圧縮技術は、圧縮する入力コンテンツのタイプに対応することが可能である。たとえば、入力コンテンツのタイプがモーション・ビデオコンテンツである場合、圧縮は、MPEG−4圧縮、MPEG−2圧縮、MPEG−1圧縮などとすることが可能である。他の例では、コンテンツのタイプが静止ビデオコンテンツである場合、圧縮は、JIFF圧縮、TIFF圧縮、JPEG圧縮などとすることが可能である。さらに他の例では、コンテンツのタイプがテキストである場合、PKZIP圧縮を使用することが可能である。
【0016】
上述したように、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって実施される変換は、エラー訂正用のデータを挿入することも含むことが可能である。レッドブック符号化は、以下で議論するように、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって提供されたエラー訂正とは別のあるエラー訂正を備えるが、レッドブック符号化によって別個に提供されたエラー訂正は、いくつかのタイプのコンテンツには十分なエラー訂正を実施できない可能性がある。これは、主に、レッドブック符号化によって提供されたエラー訂正が、特に音声コンテンツ用に適合されているからである。音声コンテンツでは、破損データの省略を可能にするエラー訂正方式が許容可能である。時間の一点で符号化された音声コンテンツは、時間のあらゆる他の点で符号化された音声コンテンツと独立であり、したがって、コンテンツ全体は、破損データが気付かれずに省略されるにもかかわらず依然として一貫している。これは、モーション・ビデオコンテンツなどビデオコンテンツのある形態には当てはまらない。時間の一点で符号化されたビデオコンテンツは、時間の他点で符号化されたビデオコンテンツに依存する可能性がある(たとえば、ビデオの1つのフレームの符号化は、ビデオの先行フレームの変化を単に参照するだけである可能性がある、またはいくつかのフレームは、一緒に表される可能性がある)。その結果、破損データの省略に備えるレッドブック符合化によって提供されたエラー訂正は、いくつかのタイプのコンテンツと共に使用されたとき単独では不十分である。したがって、いくつかのタイプのコンテンツでは、エラー訂正データが、レッドブック符号化によって提供されたものに追加されることが望ましい。事前レッドブック符号化変換ユニット101によって挿入されたエラー訂正データは、これらのタイプのコンテンツと共に使用するのに適している。事前レッドブック符号化変換ユニット101は、識別子を追加挿入することが可能である。この識別子は、1ビット程度に小さくすることが可能であり、エラー訂正データが、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって挿入されたかを識別する。この識別子は、挿入されたエラー訂正データのタイプを識別することも可能である。このエラー訂正データについて、事後レッドブック復号変換ユニット107に関して以下でより多くを開示する。
【0017】
レッドブック符号化ユニット102において、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツは、レッドブック符号化フォーマット112で保持されるデータに、レッドブック符号化される。光学記録ユニット103において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータは、CD104上に光学的に記録される。様々な実施形態が、ユニット102と103を異なるように実施することが可能であるが(既存の構成要素および/またはデバイスの使用を含む)、これらのユニットの基本的なオペレーションは、よく知られたレッドブック仕様に従って実施される。入力ジェネリック・コンテンツは、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データに変換され、かつレッドブック仕様に従ってCD上に記憶されたので、レッドブック仕様に従って符号化されたCDを復号するために開発された既存のCD構成要素および/またはデバイスを使用して、CD104から、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データを生成することができる。
【0018】
図1Bは、本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索することを示すデータ流れ図である。光学読取りユニット105において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータはCD104から読み取られる。レッドブック復号ユニット106において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータが、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データによって表される変換済みジェネリック・コンテンツにレッドブック復合される。様々な実施形態が、ユニット105と106を異なるように実施することが可能であるが、これらのユニットの基本的なオペレーションは、よく知られたレッドブック仕様に従って実施される。したがって、上記で示したように、レッドブック仕様に従って符号化されたCDを復号するために開発された既存のCD構成要素および/またはデバイスを使用することができる。
【0019】
事後レッドブック復号(解凍を含む)ユニット107において、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツは、入力ジェネリック・コンテンツ110をほぼ表す現在再生可能再構築データ113に変換される。この変換には、解凍が含まれる。このようにして、レッドブック仕様は、使用することを意図した情報以外の情報の移送手段として使用される。
【0020】
たとえば、レッドブック符号化して、CD上に記録する前に圧縮され、したがって、CDから検索を読み取り、レッドブック復号した後に対応して解凍されることになるビデオコンテンツを移送するために、レッドブック仕様を使用することができる。ビデオコンテンツは、レッドブック符号化されるが、必ずしもホワイトブック符号化されないので、ホワイトブック復号ユニットは、CDからビデオコンテンツを再生するのために必要ではない。CDからビデオコンテンツを再生するのはデジタル・ビデオ・ディスク(「DVD」)からビデオコンテンツを再生するより安価であるが、その理由は、CDは、通常、DVDより安価であり、CD再生デバイスは、通常、DVD再生デバイスより安価であるからである。
【0021】
他の例を提供すると、レッドブック符号化して、CD上に記憶する前に圧縮され、したがって、CDから検索を読み取りレッドブック復号した後、対応して解凍されなければならないより高品質の音声コンテンツ(レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数、またはレッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされたより高いビット・レートを有する音声コンテンツ)を保持するために、レッドブック仕様を使用することができる。しかし、既存の構成要素および/またはデバイスを使用して、現在再生不可能データを検索し、レッドブック復号することができ、したがって、事後レッドブック復号変換ユニット107だけが必要である。
【0022】
他の例として、MPEG層を通してなど、ある圧縮方式によりすでに圧縮されたコンテンツを保持するために、レッドブック仕様を使用することができる。これにより、MP3音声ファイルおよび/またはMPEGビデオ・ファイルなど、そのようなコンテンツのより多くをCDに記憶することが可能になる。
【0023】
他の例として、レッドブック仕様を使用して、レッドブック仕様が通常可能であるチャネルの数より多くのチャネルを有するコンテンツを保持することができる。レッドブック仕様は、通常、再生されたときにステレオ効果を生成する左チャネルと右チャネルのわずかに2チャネルを見込んでいる。しかし、本発明の一実施形態によれば、3つ以上のチャネルを保持して、リスナの周囲の様々な複数源から発生する音声の効果を生成するようにレッドブック仕様を使用することができる。より多くのチャネルを追加することは、各チャネルがいくつかのビットを搬送するので、入力音声のビット・レートを増大させることを本質的に意味する。上記で議論したように、圧縮を使用することにより、より大きなビット・レートをレッドブック符号化フォーマットで記憶することができる。したがって、本発明の一実施形態によれば、「サラウンド・サウンド」をレッドブック符号化フォーマットでCD上に保持することができる。
【0024】
事後レッドブック復号変換ユニット107は、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって以前に挿入されたエラー訂正データを使用して、伝送の際に生じた可能性があるエラーを訂正することも可能である。事後レッドブック復号変換ユニット107は、このエラー訂正データを含んでいるデータを変換することができ、またそのようなエラー訂正データが欠如しているデータをも変換することができる。事後レッドブック復号変換ユニット107は、上記で議論した事前レッドブック符号化変換ユニット101によって挿入された識別子を読み取ることによって、そのようなエラー訂正データが存在するかを検出することが可能である。事後レッドブック復号変換デバイス107は、スイッチまたは他の選択機構を含むことが可能であり、このスイッチまたは他の選択機構は、そのスイッチの現在のセッティングに応じて、事後レッドブック復号変換デバイス107がそのようなエラー訂正を実施する、またはそのようなエラー訂正を実施しないように動作することができるものである。
【0025】
図1Aと1Bのユニットは、様々な異なるデバイス構成に実装することができる。実際、図1Aと1Bの両方のオペレーションを実施する、あるデバイスを実装することができる。いくつかの例を提供するために、ここで図2と3について記述する。
【0026】
図2Aは、本発明の一実施形態による、インカミング変換デバイス(incoming conversion device)を示すブロック図である。事前レッドブック符号化変換(圧縮を含む)ユニット101がレッドブック符号化ユニット102と結合される。レッドブック符号化ユニット102は光学記録ユニット103に結合される。光学記録ユニット103は、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータをCD104上に光学的に記録することができる。本発明の一実施形態では、事前レッドブック符号化変換ユニット101と、レッドブック符号化ユニット102と、光学記録ユニット103とは、インカミング変換デバイス201に含まれるが、本発明の代替実施形態では、これらのユニットは、1つまたは複数の別々のデバイスに実装することが可能である。
【0027】
多くの既存のCD再生デバイスにはデジタル出力コネクタが含まれる。デジタル出力コネクタは、CD再生デバイスの出力をCD再生デバイスの外部のデジタル・アナログ変換器に直接接続するように設計されている。
【0028】
図2Bは、本発明の一実施形態による、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。光学読取りユニット105はCD104からデータを光学的に読み取ることができる。光学読取りユニット105は、レッドブック復号ユニット106と結合される。レッドブック復号ユニット106は、デジタル出力コネクタ108と結合される。デジタル出力コネクタ108は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と取外し式に結合される。
【0029】
図2Bでは、光学読取りユニット105と、レッドブック復号ユニット106と、デジタル出力コネクタ108とは、CD再生デバイス202に含まれ、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107は、CD再生デバイス202とは別個のアウトゴーイング変換デバイス203に含まれる。アウトゴーイング変換デバイス203には、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と結合され、デジタル出力コネクタ108と取外し式に結合される入力が含まれる。
【0030】
事後レッドブック復号変換ユニット107は、CD再生デバイス202とは別個なので、CD再生デバイス202は、事後レッドブック復号変換を実施することができるように修正する必要はなく、デジタル出力コネクタを有するレッドブック仕様を取り扱うように設計された標準的なCD再生デバイスとすることができる。さらに、標準的なCD再生デバイスを使用するが、デバイスによって再生することを意図したもの以外のコンテンツを、アウトゴーイング変換デバイス203を接続したデバイスを通して再生することができる。たとえば、ビデオコンテンツが記憶された場合、そのビデオコンテンツを、音声のみを再生するように設計されたCD再生デバイスから再生することができる。当然、ビデオコンテンツだけでなく、CDから入手可能であったものより高品質の音声コンテンツおよびコンテンツの様々な他の形態も、このようにして再生することができる。
【0031】
さらに、アウトゴーイング変換デバイス203は、比較的安い費用で製作し、頒布することができる。本発明の一実施形態では、アウトゴーイング変換デバイス203は、特有のタイプのコンテンツ(たとえばビデオ)を変換するように設計することが可能である。本発明の一実施形態では、アウトゴーイング変換デバイス203は、メール・システムにより、大量に分配することができる。ある文化では、ホワイトブック符号化ビデオコンテンツを含んでいるCDをマスメールすることが一般的である。ビデオコンテンツの中身は、他の可能性の中でも、宣伝または実演とすることが可能である。アウトゴーイング変換デバイス203は、安価に、かつ雑誌および新聞などの料金別納割引郵便材料に包含されるように十分寸法を小さくかつ軽量に作成することができるので、CD104などのCDは、アウトゴーイング変換デバイス203でマスメールし、次いで、受信者がホワイトブック復号を実施することができる装置を欠いている場合でも、受信者によって再生することができるようにすることが実現可能である。
【0032】
アウトゴーイング変換デバイス203は様々な構成に実装することができる。たとえば、アウトゴーイング変換デバイス203は、別個のデバイスが取外し式に結合されるデジタル出力コネクタを含むことができる。そのような別個のデバイスは、入力ビデオコンテンツに応じて、様々な形態を取ることができる。たとえば、別個のデバイスは、デジタル・アナログ変換器、TV、モニタなどを含んでいる受信器とすることができる。より詳細な例を提供するために、次を想定する:1)既存のシステムは、デジタル出力コネクタが受信器に取外し式に結合されたCD再生デバイス(図2の装置のようなもの)を含み、受信器はそれに接続されたスピーカを有する;2)合成音声を有するビデオコンテンツは本明細書に記述したように記憶される;3)アウトゴーイング変換デバイスには、ビデオ・アウト・コネクタ(Sビデオ、アナログ・ビデオなど)と音声出力コネクタとが含まれる。この音声出力コネクタは、アナログ音声出力コネクタまたはデジタル音声出力コネクタとすることが可能である。アウトゴーイング変換デバイス203は、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタを出力変換デイバス203に取外し式に結合し、かつアウトゴーイング変換デバイスの音声出力コネクタを受信器に取外し式に結合することによって、CD再生デバイスと受信器の間に挿入される。さらに、アウトゴーイング変換デバイスのビデオ・アウト・コネクタは、ビデオ再生デバイスに取外し式に結合される。
【0033】
上記の例のシステムは、この段階で、デバイスを取り替える/更新する必要なく、単にこの比較的安価なアウトゴーイング変換デバイス203を挿入することによって、合成音声コンテンツを有するビデオを保持しているレッドブック仕様CDを再生することになる。
【0034】
さらに、アウトゴーイング変換デバイス203は、バイパス・モードで動作するように、および/または異なるタイプのコンテンツ間で切り替わるように実施するまたは実施しないことが可能であることを理解されたい。たとえば、上記の例示的なシステムで使用される一実施形態は、バイパス・モード(アウトゴーイング変換デバイスを挿入する前にシステムが実施した音声CDの再生用)と動作モード(合成音声コンテンツを有するビデオを保持しているレッドブック仕様CDの再生用)の間で切り替わる(たとえば、手動スイッチ、受信されている信号に基づく遠隔自動検出のコマンドなどに応答して)ように実施することができるが、代替実施形態はそのようなバイパス・モードを含まないことも可能である。
【0035】
上記の音声/ビデオ・システム構成は、単なる例であり、多くの他の較正が可能である。他の例を挙げると、アウトゴーイング変換デバイスは、TVのビデオ・コネクタと音声コネクタに取外し式に結合することができる。先行例で言及した受信器の機能は、アウトゴーイング変換デバイス203自体に組み込むことが可能である。この構成は、CD再生デバイスが携帯式であり、別の受信器を移送することが望ましくない場合、特に有用である可能性がある。そのような構成では、ビデオ・アウト・コネクタと音声出力コネクタは、両方とも、スピーカを含むTVに取外し式に結合される。他の例を挙げると、事後レッドブック復号変換ユニットは、別個のデバイスとは対照的に、他のデバイス(受信器、TVなど)の一部とすることが可能である。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態による、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニットを組み込んでいるCD再生デバイスを示すブロック図である。光学読取りユニット105は、CD104から、データを光学的に読み取ることができる。光学読取りユニット105は、レッドブック復号ユニット106と結合される。レッドブック復号ユニット106は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と結合される。本発明の一実施形態では、光学読取りユニット105と、レッドブック復号ユニット106と、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107とは、CD再生デバイス301に含まれる。
【0037】
図4Aは、本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツを変調して、CDに記憶することを示すデータ流れ図である。図示したデータとユニットは、図1Aに示したものと同様であるが、いくつか中間に追加されている。変調ユニット402において、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツは、デジタル変調データ403に変調される。この変調はデジタル・アナログ変換を含む必要はない。変調は、デジタル・フィルタで実施することが可能である。したがって、変調ユニット402によって受信されたデータと変調ユニット402によって出力されたデータとは、依然としてデジタル形態である。変調は、モデム(たとえばV.34、V.42など)によって使用される様々な標準プロトコルのいずれかに従うことが可能である。変調はエラー訂正コードの追加を含むことが可能である。しかし、変調ユニット402は、通常のモデムの機能のすべてを含む必要はない。変調ユニットは、あるビット・レート(たとえば毎秒56キロビット)で動作する。レッドブック符号化ユニット102において、デジタル変調データ403は、レッドブック符号化フォーマット112で保持されるデータにレッドブック符号化される。変調を実施する理由は、以下の開示から明らかになるであろう。
【0038】
図4Bは、本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索し、復調することを示すデータ流れ図である。図示したデータとユニットは、図1Bに示したものと同様であるが、いくつか中間に追加されている。レッドブック復号ユニット106において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータがデジタル変調データ403にレッドブック復号される。デジタル・アナログ変換器404において、デジタル変調データ403がアナログ変調データ405に変換される。低域通過フィルタ406において、アナログ変調データ405がろ過されて、ろ過済みアナログ変調データ407を生成する。アナログ・デジタル変換器408において、ろ過済みアナログ変調データ407は、ろ過済みデジタル変調データ409に変換される。先行ユニットによって実施されたオペレーションの1つまたは複数により、エラーが議論したデータに導入されることがある。したがって、エラー訂正ユニット410において、ろ過済みデジタル変調データ409をエラー訂正して、エラー訂正済みデジタル変調データ411を生成する。復調ユニット412において、エラー訂正済みデジタル変調データ411は、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データに復調される。復調は、モデム(V.34、V.42など)によって使用される様々な標準プロトコルのいずれかに従うことが可能である。しかし、復調ユニット402は、通常のモデムの機能のすべてを含む必要はない。たとえば、復調ユニット402は、多くの標準的なモデムに見られるようなエコー消去の機能を含む必要はない。復調ユニットは、あるビット・レート(毎秒56キロビットなど)で動作する。復調を実施する理由は、以下の議論から明らかになるであろう。
【0039】
図4Aと4Bのユニットは、様々な異なるデバイス構成に実装することができる。実際、図4Aと4Bの両方のオペレーションを実施する、あるデバイスを実現することができる。いくつかの例を提供するために、ここで図5Aと5Bについて記述する。
【0040】
図5Aは、本発明の一実施形態による、変調ユニットを含んでいるインカミング変換デバイスを示すブロック図である。事前レッドブック符号化変換(圧縮を含む)ユニット101は、変調ユニット402と結合される。変調ユニット402は、レッドブック符号化ユニット102と結合される。レッドブック符号化ユニット102は、光学読取りユニット103と結合される。光学記録ユニット103は、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータをCD104上に光学的に記録することができる。本発明の一実施形態では、事前レッドブック符号化変換ユニット101と、変調ユニット402と、レッドブック符号化ユニット102と、光学記録ユニット103とは、インカミング変換デバイス201に含まれるが、本発明の代替実施形態では、これらのユニットは、1つまたは複数の別個のデバイスに実装することが可能である。
【0041】
多くの既存のCD再生デバイスには、1つまたは複数のアナログ出力コネクタが含まれる。アナログ出力コネクタは、CD再生デバイスの出力を、CD再生デバイスの外部のスピーカまたはヘッドフォンに直接接続するように設計されている。
【0042】
図5Bは、本発明の一実施形態による、CD再生デバイスの1つまたは複数のアナログ出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。光学読取りユニット105は、CD104からデータを光学的に読み取ることができる。光学読取りユニット105は、レッドブック復号ユニット106と結合される。レッドブック復号ユニット106は、デジタル・アナログ変換器404と結合される。デジタル・アナログ変換器404は、低域通過フィルタ406と結合される。低域通過フィルタ406は、1つまたは複数のアナログ出力コネクタ501と結合される。アナログ出力コネクタ501は、アナログ・デジタル変換器408と取外し式に結合される。アナログ・デジタル変換器408がエラー訂正ユニット410と結合される。エラー訂正ユニット410は、復調ユニット412と結合される。復調ユニット412は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と結合される。
【0043】
図5Bでは、光学読取りユニット105と、レッドブック復号ユニット106と、デジタル・アナログ変換器404と、低域通過フィルタ406と、アナログ出力コネクタ108とは、CD再生デバイス202に含まれ、アナログ・デジタル変換器408と、エラー訂正ユニット410と、復調ユニット412と、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107とは、CD再生デバイス202とは別個のアウトゴーイング変換デバイス203に含まれる。アウトゴーイング変換デバイス203には、アナログ・デジタル変換器408と結合され、アナログ出力コネクタ501と取外し式に結合される入力が含まれる。アナログ出力コネクタ501は、1つまたは複数のアナログ音声出力コネクタ(たとえば左コネクタと右コネクタ)を含むことが可能である。たとえば、アナログ出力コネクタ501は、RCAコネクタとすることが可能である。本発明の代替実施形態では、上記のユニットは、1つまたは複数の別個のデバイスに実装することができる。具体的には、本発明の代替実施形態では、アナログ・デジタル変換器408、エラー訂正ユニット410、復調ユニット412、および事後レッドブック復号復調ユニット107の1つまたは複数は、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)に含むことが可能であり、および/またはソフトウエアに実装することが可能である。
【0044】
図5Bに示した本発明の実施形態は、上記の図1Bに示した本発明の実施形態と同様に動作する。しかし、図1Bのデジタル出力コネクタ108を使用する代わりに、図5Bに示した本発明の実施形態は、アナログ出力コネクタ501を使用する。したがって、デジタル出力コネクタが欠如しているCD再生デバイスでさえ、アウトゴーイング変換デバイス203と取外し式に結合して、上記の図1Bに示した本発明の実施形態と同様に動作するようにすることが可能である。復調ユニット412は、アナログ出力コネクタ501を通して送信された信号を、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107によって使用可能な信号に復調する。したがって、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107は、図5Bに示した本発明の実施形態で使用するために、図1Bに示したユニットから修正する必要はない。本発明の一実施形態では、アウトゴーイング変換デバイス203には、図1Bに示したような、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタに取外し式に結合されるデジタル入力と、図5Bに示したような、CD再生デバイスのアナログ出力コネクタに取外し式に結合される1つまたは複数の音声入力との両方が含まれる。
【0045】
図6は、本発明の一実施形態による、CDの第1部分にレッドブック・フォーマットで保持されたデータを含み、かつそのデータを変換するために、CDの第2部分の上にイエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードを含むCDを示すブロック図である。CDには、第1部分601と第2部分602が含まれる。第1部分601は、図1Aおよび1Bのレッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータを記憶する。
【0046】
第2部分602は、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを記憶する。このコンピュータ実行可能コードには、1)事後レッドブック復号変換ユニット107のソフトウエア実施と、2)コンピュータのCD再生デバイスに、第1部分のデータを光学的に読み取り/レッドブック復号させ、かつ事後レッドブック復号変換のソフトウエア実施による変換のために、そのデータを提供させる命令とが含まれる。データの変換の他に、事後レッドブック復号変換のソフトウエア実施により、結果的な変換済みデータを適切な出力デバイス(サウンド・カード、スピーカ、ビデオ・カードなど)に提供される。
【0047】
コンピュータによって実行したとき、このコンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、そのコンピュータの既存のCDドライブによる光学読取りを呼び出すことによって、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータを光学的に読み取る。コンピュータ実行可能コードにより、さらに、コンピュータは、そのコンピュータの既存CDドライブによるレッドブック復号を呼び出すことによって、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータを、図1Aおよび1Bのレッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データによって表される変換済みジェネリック・コンテンツにレッドブック復号する。コンピュータ実行可能コードにより、さらに、コンピュータは、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツを、図1Aおよび1Bの入力ジェネリック・コンテンツ101をほぼ表す現在再生可能再構築データ113に変換する。この変換は、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより達成される。したがって、コンピュータは、変換を実施するために、既存のハードウエアの他に、専用ハードウエアを有する必要はない。変換は、コンピュータ実行可能コード自体によって対処される。コンピュータ実行可能コードは、図1Bの事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107において実施される解凍を実施するためにコンピュータによって使用される解凍ルーチンを表す。
【0048】
要約すると、コンピュータ実行可能コードは、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107が、図2BのCD再生デバイス201に対して実施するのと同じ機能をコンピュータに対して実施する。CD再生デバイス201が、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107を含む必要がないのと同じように、コンピュータも、同様に、CD600上でコンピュータ実行可能コードの機能を実施するハードウエアまたはソフトウエアを含む必要はない。レッドブック符号化フォーマットとイエローブック符号化フォーマットを復号することができるCDドライブを有するあらゆる市販のコンピュータは、CD600を再生することができる。したがって、自分のコンピュータでCD600を再生することを望む者が取る必要のある唯一の行動は、音声CDを標準的なCD再生デバイスに置くのと同じように、CD400を自分のコンピュータのCDドライブに置くことである。コンピュータのCDドライブが、標準的な自動再生機能を装備しているとすると、CD600の再生を望む者は、CD600を再生するために、ソフトウエアのインストールを実施する必要がなく、またはあらゆるアプリケーションを手作業で開始する必要がない。コンピュータのCDドライブは、コンピュータ実行可能コードを認識して、自動的にそれを実行し、次いで、コンピュータ実行可能コードにより、音声(CD−ROMではなく)フォーマットで符号化されたデータの読取り、変換、および再生が行われる。
【0049】
本発明の一実施形態では、第2部分602には、IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションと、マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションとが含まれる。両方のセクションとも、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを含む。IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションに含まれたコンピュータ実行可能コードは、IBM互換性コンピュータによって実行することができる。マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションに含まれたコンピュータ実行可能コードは、マッキントッシュ互換性コンピュータによって実行することができる。他の種類のコンピュータと互換性のあるセクションは、本発明の変形実施形態では、これらのセクションと共に同様に含むか、またはこれらのセクションの代用とすることが可能である。
【0050】
本発明の一実施形態では、第1部分601には、識別子が含まれ、識別子は、第1部分601に記憶されたデータによって表されるコンテンツのタイプ(たとえばビデオ)を識別する。異なるコンテンツのそれぞれに対し、異なる変換方式を使用することが可能なので、識別子は、そのタイプのコンテンツに適切な変換方式を選択するために、コンピュータ実行可能コードによって使用することができる。また、識別子は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107によって、同様に使用することができる。識別子は、図1Aの事前レッドブック符号化変換ユニット101によって、第1部分601の上に含むことが可能である。
【0051】
CD600を図2B、3、または5Bに示したシステムにおいて使用するとき、CD600は、これらの図に示したCD104と同様に機能する。したがって、本発明の一実施形態では、CD600は、コンピュータ上と、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107に含まれた(図2Bおよび5Bに示したように)または事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107を含む(図3に示したように)CD再生デバイス上の両方で再生することができる。したがって、音声のみを再生するように設計されたCD再生デバイス上でCD600のコンテンツを再生することを望む者は、CD再生デバイスが、出力変換ユニット203と取外し式に結合されている場合、依然として再生することが可能である。したがって、CD600は、コンピュータとCD再生デバイスの間を携帯可能であり、異なる位置でそのようなデバイスを複製する必要性、またはそのようなデバイスを複数位置に移送する必要性が低減される。
【0052】
図7は、本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの再生を示す流れ図である。処理ブロック701において、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードがCDから光学的に読み取られる。コンピュータによって実行したとき、コンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、図6を参照して上述したように実施する。処理ブロック702において、コンピュータ実行可能コードを実行する。
【0053】
図8は、本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの記録を示す流れ図である。処理ブロック801において、図1Aと1Bのレッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータはCDに光学的に記録される。処理ブロック802において、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードが、CD上に光学的に記録される。コンピュータによって実行したとき、コンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、図6を参照して上述したように実施する。
【0054】
本明細書で記述した方法論は、マシンによって実施することが可能であり、マシン読取り可能媒体に含まれている命令を実行することによって、そのようなマシンにこれらの方法論を実施させることが可能である。そのような媒体は、コンピュータ・システムを含むことが可能である。例示的なコンピュータ・システムには、バスによって記憶デバイスに結合されたプロセッサが含まれる。記憶デバイスは、ハード・ディスク・ドライブ、CDドライブなどとすることが可能である。さらに、キーボードおよびディスプレイなど、いくつかのユーザ入力/出力デバイスもバスに結合することが可能である。ネットワークも、バスに結合することが可能である。プロセッサは、CISC、RISC、VLIW、またはハイブリッド・アーキテクチャなど、あらゆるタイプのアーキテクチャの中央処理ユニットを表す。さらに、プロセッサは、1つまたは複数のチップ上に実装することができる。本明細書では、「マシン読取り可能媒体」という用語は、マシン(コンピュータなど)によって読取り可能な形態で情報を提供する(すなわち記憶するおよび/または伝送する)あらゆるマシンを含むと取るべきである。たとえば、マシン読取り可能媒体には、読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュ・メモリ・デバイス、電波信号(搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)の電気形態、光学形態、音響形態、または他の形態などが含まれる。
【0055】
本発明をいくつかの実施形態に関して記述してきたが、当業者なら、本発明は、記述した実施形態に限定されないことを理解するであろう。本発明の方法と装置は、添付の請求項の精神と範囲内において、修正と変更を実施することができる。したがって、記述は、本発明に関する限定の代わりに、例示と見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】A:本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCD上に記憶することを示すデータ流れ図である。
B:本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索することを示すデータ流れ図である。
【図2】A:本発明の一実施形態による、インカミング変換デバイスを示すブロック図である。
B:本発明の一実施形態による、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニットを組み込んでいるCD再生デバイスを示すブロック図である。
【図4】A:本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツを変調して、CD上に記憶することを示すデータ流れ図である。
B:本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索して、復調することを示すデータ流れ図である。
【図5】A:本発明の一実施形態による、変調ユニットを含んでいるインカミング変換デバイスを示すブロック図である。
B:本発明の一実施形態による、CD再生デバイスのアナログ出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による、CDの第1部分上にレッドブック・フォーマットで保持されたデータを含み、かつそのデータを変換するために、CDの第2部分上にイエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードを含んでいるCDを示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの再生を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの記録を示す流れ図である。
(発明の分野)
本発明は、データの記憶と検索の分野に関する。より具体的には、本発明は、CDにデータを記録し、再生することに関する。
【0002】
(発明の背景)
音声コンテンツをコンパクト・ディスク(「CD」)に記録して、その後、コンパクト・ディスク(「CD」)から再生することができることがよく知られている。CDに関する音声コンテンツの記憶と再生に含まれる処理は、いくつかの段階からなり、レッドブック仕様と呼ばれる標準的な仕様に従う符号化と復号化が含まれる。
【0003】
記憶プロセスは、本明細書では「入力音声コンテンツ」と呼ぶアナログ音声コンテンツから開始される。次いで、入力音声コンテンツをサンプリングする。サンプリングにより、サンプリング済み音声コンテンツを表す「現在再生可能」データが生成され、レッドブック非符号化フォーマット(レッドブック符号化のために、レッドブック仕様に受入れ可能なフォーマット)で保持される。この現在再生可能データは、ある品質を特徴とする。データは、その段階で「現在再生可能」であるが、その理由は、デジタル・アナログ変換器に入力として提示された場合、デジタル・アナログ変換器は、データがスピーカに入力された場合に、データが表すサンプリング済み音声コンテンツとして人が認識することができる音声をスピーカに生成させるアナログ信号を応答して出力するからである。
【0004】
次いで、レッドブック非符号化フォーマットで保持された、サンプリング済み音声コンテンツを表す現在再生可能データをレッドブック符号化する。レッドブック符号化により、レッドブック符号化フォーマットのデータが生成される。次いで、レッドブック符号化フォーマットのデータをCDに光学的に記録する。
【0005】
再生プロセスは、CDを光学的に読み取ることから開始される。光学読取りにより、以前にCD上に光学的に記録されたものと同じデータがレッドブック符号化フォーマットで生成される。次いで、レッドブック符号化フォーマットのデータをレッドブック復号する。この復号プロセスには、レッドブック仕様によって決められたエラー訂正が含まれる。レッドブック復号により、上記で議論したサンプリングによって生成されたものと同じ現在再生可能データが生成され、これは、サンプリング済み音声コンテンツを表し、レッドブック非符号化フォーマットで保持される。
【0006】
残念ながら、サンプリング・プロセスに内在する影響により、出力されたサンプリング済み音声コンテンツは、上記で言及した入力音声コンテンツより品質が劣る。品質は、サンプリング周波数とワード長によって影響を受ける。レッドブック仕様によって指定されたサンプリング周波数は44.1kHzである。レッドブック仕様により指定されたワード長は16ビットである。サンプリング周波数にワード長を乗算することによって、ビット・レートを獲得することができる。ビット・レートは品質のインジケータであり、ビット・レートが高くなるとコンテンツの品質は高くなる。
【0007】
そのような品質の低下を克服する努力として、なかでも、スーパー・オーディオCD(「SACD」)仕様が開発された。SACD仕様は、レッドブック符号化によって符号化することができるよりも、高品質のデータ(より高いサンプリング周波数とより長いワード長とを有する)の符号化を行う。しかし、レッドブック符号化フォーマットのデータによって表された音声コンテンツを再生するように構築された多くの既存のデバイスは、SACD仕様に従って符号化されたデータが表す音声コンテンツを再生することができない。
【0008】
レッドブック符号化の制約を克服する他の努力として、ハイ・デフィニション・コンパチブル・デジタル(「HDCD」)と呼ばれる仕様の開発が行われた。HDCDに従って、音声コンテンツを表すデータのあるビットの範囲内で表された相対的に聞こえない音は、上記で議論したサンプリングでは保存されないより意味のある音声情報によって置き換えられる。HDCD符号化により、サンプリング済み音声コンテンツをほぼ表す現在再生可能データが生成される。ほぼであるのは、そのサンプリング済みデータコンテンツの一部が、サンプリング済み音声コンテンツには当初なかった異なる音声コンテンツによって代用、または置換されているからである。レッドブック符号化フォーマットのデータによって表された音声コンテンツを再生することはできるが、HDCD復号を実施することができないデバイスでは、HDCD符号化データにより、レッドブック符号化フォーマットのデータなどの非HDCD符号化データによって生成された出力と比較して、わずかに質の低下した出力が生成される。この質の低下は、HDCD符号化により置換された音声コンテンツの損失と、損失音声コンテンツの代わりに代用した異なる音声コンテンツの解釈が不能であることとによって生じる。その装置に内蔵のHDCD復号ユニットによるHDCD復号を実施することができるデバイスでは、HDCD符号化データにより、非HDCD符号化データによって生成された出力より質の高い出力が生成される。
【0009】
音声コンテンツ以外のタイプのコンテンツをCDに記録し、かつCDから再生することができる程度まで、レッドブック仕様とは異なる規格が、それぞれの異なるコンテンツタイプに対して開発されてきた。たとえば、ビデオコンテンツは、ホワイトブック仕様に従って符号化されるとCDに記憶することができる。ホワイトブック復号を実施することができるデバイスのみが、ホワイトブック符号化されたビデオコンテンツを正確に再生することができる。コンピュータ実行可能コードを含んでいるコンピュータ・データは、イエローブック仕様に従って符号化される。
【0010】
(発明の概要)
レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するためにイエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDを記録および再生するための方法と装置について記述する。本発明の一実施態様では、CDには、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを記憶する第1部分と、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを含んでいる第2部分とが含まれる。レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータは、レッドブック非符号化フォーマットで保持された変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化される。変換済みコンテンツは入力コンテンツから変換される。コンピュータ実行可能コードにより、コンピュータが実行したとき、コンピュータは、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを現在再生不可能データにレッドブック復号し、現在再生不可能データを入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換する。変換は、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより達成される。入力コンテンツは、入力ビデオコンテンツや、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツ、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツなどとすることが可能である。
【0011】
本発明の実施形態は、以下の記述とそのような実施形態を示す添付の図面とを参照することによって、最適に理解することが可能である。本明細書に含まれている図の番号は、図の所与の要素の最初の番号が、図の番号と関連するような方式で付けられている。しかし、要素の番号は、異なる図を通して同じである要素に対しては同じである。
【0012】
(詳細な説明)
以下の記述では、本発明の完全な理解を提供するために、多くの特有の詳細を記述する。しかし、本発明は、これらの特有の詳細を必要とせずに実施することが可能であることを理解されたい。他の事項については、本発明をあいまいにしないように、よく知られている回路、構造、および技術については、詳細に示していない。以下の多くの箇所において、「圧縮」による低減、または「解凍」による拡張が含まれている変換が実施されているデータについて記述する。これらの場合のそれぞれでは、変換に含まれるデータ処理は、エラー訂正のためのデータを挿入すること、または挿入されたエラー訂正データを抽出し、それを使用して、データ・ストリームに存在する可能性のあるエラーを訂正することを含むことが可能である。
【0013】
図1Aは、本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDに記憶することを示すデータ流れ図である。事前レッドブック符号化変換(圧縮を含む)ユニット101において、入力ジェネリック・コンテンツ110は、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツに変換される。ある実施形態では、入力ジェネリック・コンテンツ110は、ビデオコンテンツ、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた音声コンテンツ、およびレッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた音声コンテンツの1つまたは複数であり、代替実施形態では、入力ジェネリック・コンテンツ110は任意のコンテンツとすることができる。
【0014】
ビデオコンテンツは、モーション・ビデオコンテンツまたは静止ビデオコンテンツなどである。静止ビデオコンテンツは、単一画像であり、一方運動ビデオコンテンツには、連続して表示される画像(しばしばフレームと呼ばれる)のシーケンスが含まれる。モーション・ビデオコンテンツは、特定のフレーム・レートで表示されたとき、人間の目に「実時間」の動きに見えるフル・モーション・ビデオコンテンツである。静止ビデオコンテンツとモーション・ビデオコンテンツの各画像とは、画素と呼ばれるいくつかの要素を備える(たとえば、640×480の画像は、300,000を超える画素を備える)。各画素は、その画素の特性(色、輝度など)を表す1つまたは複数の2進数によって表される。通常の画像の画素の数を考慮すると、解凍した静止ビデオコンテンツまたはモーション・ビデオコンテンツを記憶および/送信するには、比較的大量のコンピュータ記憶空間および/または帯域幅を必要とする。したがって、記憶空間および/または帯域幅の要件を低減するために、様々な圧縮技術が使用されることが多い。
【0015】
事前レッドブック符号化変換ユニット101によって実施される変換には圧縮が含まれる。あらゆる数のよく知られたまたは将来開発される圧縮技術を使用することができる。使用する特定の圧縮技術は、圧縮する入力コンテンツのタイプに対応することが可能である。たとえば、入力コンテンツのタイプがモーション・ビデオコンテンツである場合、圧縮は、MPEG−4圧縮、MPEG−2圧縮、MPEG−1圧縮などとすることが可能である。他の例では、コンテンツのタイプが静止ビデオコンテンツである場合、圧縮は、JIFF圧縮、TIFF圧縮、JPEG圧縮などとすることが可能である。さらに他の例では、コンテンツのタイプがテキストである場合、PKZIP圧縮を使用することが可能である。
【0016】
上述したように、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって実施される変換は、エラー訂正用のデータを挿入することも含むことが可能である。レッドブック符号化は、以下で議論するように、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって提供されたエラー訂正とは別のあるエラー訂正を備えるが、レッドブック符号化によって別個に提供されたエラー訂正は、いくつかのタイプのコンテンツには十分なエラー訂正を実施できない可能性がある。これは、主に、レッドブック符号化によって提供されたエラー訂正が、特に音声コンテンツ用に適合されているからである。音声コンテンツでは、破損データの省略を可能にするエラー訂正方式が許容可能である。時間の一点で符号化された音声コンテンツは、時間のあらゆる他の点で符号化された音声コンテンツと独立であり、したがって、コンテンツ全体は、破損データが気付かれずに省略されるにもかかわらず依然として一貫している。これは、モーション・ビデオコンテンツなどビデオコンテンツのある形態には当てはまらない。時間の一点で符号化されたビデオコンテンツは、時間の他点で符号化されたビデオコンテンツに依存する可能性がある(たとえば、ビデオの1つのフレームの符号化は、ビデオの先行フレームの変化を単に参照するだけである可能性がある、またはいくつかのフレームは、一緒に表される可能性がある)。その結果、破損データの省略に備えるレッドブック符合化によって提供されたエラー訂正は、いくつかのタイプのコンテンツと共に使用されたとき単独では不十分である。したがって、いくつかのタイプのコンテンツでは、エラー訂正データが、レッドブック符号化によって提供されたものに追加されることが望ましい。事前レッドブック符号化変換ユニット101によって挿入されたエラー訂正データは、これらのタイプのコンテンツと共に使用するのに適している。事前レッドブック符号化変換ユニット101は、識別子を追加挿入することが可能である。この識別子は、1ビット程度に小さくすることが可能であり、エラー訂正データが、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって挿入されたかを識別する。この識別子は、挿入されたエラー訂正データのタイプを識別することも可能である。このエラー訂正データについて、事後レッドブック復号変換ユニット107に関して以下でより多くを開示する。
【0017】
レッドブック符号化ユニット102において、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツは、レッドブック符号化フォーマット112で保持されるデータに、レッドブック符号化される。光学記録ユニット103において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータは、CD104上に光学的に記録される。様々な実施形態が、ユニット102と103を異なるように実施することが可能であるが(既存の構成要素および/またはデバイスの使用を含む)、これらのユニットの基本的なオペレーションは、よく知られたレッドブック仕様に従って実施される。入力ジェネリック・コンテンツは、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データに変換され、かつレッドブック仕様に従ってCD上に記憶されたので、レッドブック仕様に従って符号化されたCDを復号するために開発された既存のCD構成要素および/またはデバイスを使用して、CD104から、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データを生成することができる。
【0018】
図1Bは、本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索することを示すデータ流れ図である。光学読取りユニット105において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータはCD104から読み取られる。レッドブック復号ユニット106において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータが、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データによって表される変換済みジェネリック・コンテンツにレッドブック復合される。様々な実施形態が、ユニット105と106を異なるように実施することが可能であるが、これらのユニットの基本的なオペレーションは、よく知られたレッドブック仕様に従って実施される。したがって、上記で示したように、レッドブック仕様に従って符号化されたCDを復号するために開発された既存のCD構成要素および/またはデバイスを使用することができる。
【0019】
事後レッドブック復号(解凍を含む)ユニット107において、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツは、入力ジェネリック・コンテンツ110をほぼ表す現在再生可能再構築データ113に変換される。この変換には、解凍が含まれる。このようにして、レッドブック仕様は、使用することを意図した情報以外の情報の移送手段として使用される。
【0020】
たとえば、レッドブック符号化して、CD上に記録する前に圧縮され、したがって、CDから検索を読み取り、レッドブック復号した後に対応して解凍されることになるビデオコンテンツを移送するために、レッドブック仕様を使用することができる。ビデオコンテンツは、レッドブック符号化されるが、必ずしもホワイトブック符号化されないので、ホワイトブック復号ユニットは、CDからビデオコンテンツを再生するのために必要ではない。CDからビデオコンテンツを再生するのはデジタル・ビデオ・ディスク(「DVD」)からビデオコンテンツを再生するより安価であるが、その理由は、CDは、通常、DVDより安価であり、CD再生デバイスは、通常、DVD再生デバイスより安価であるからである。
【0021】
他の例を提供すると、レッドブック符号化して、CD上に記憶する前に圧縮され、したがって、CDから検索を読み取りレッドブック復号した後、対応して解凍されなければならないより高品質の音声コンテンツ(レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数、またはレッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされたより高いビット・レートを有する音声コンテンツ)を保持するために、レッドブック仕様を使用することができる。しかし、既存の構成要素および/またはデバイスを使用して、現在再生不可能データを検索し、レッドブック復号することができ、したがって、事後レッドブック復号変換ユニット107だけが必要である。
【0022】
他の例として、MPEG層を通してなど、ある圧縮方式によりすでに圧縮されたコンテンツを保持するために、レッドブック仕様を使用することができる。これにより、MP3音声ファイルおよび/またはMPEGビデオ・ファイルなど、そのようなコンテンツのより多くをCDに記憶することが可能になる。
【0023】
他の例として、レッドブック仕様を使用して、レッドブック仕様が通常可能であるチャネルの数より多くのチャネルを有するコンテンツを保持することができる。レッドブック仕様は、通常、再生されたときにステレオ効果を生成する左チャネルと右チャネルのわずかに2チャネルを見込んでいる。しかし、本発明の一実施形態によれば、3つ以上のチャネルを保持して、リスナの周囲の様々な複数源から発生する音声の効果を生成するようにレッドブック仕様を使用することができる。より多くのチャネルを追加することは、各チャネルがいくつかのビットを搬送するので、入力音声のビット・レートを増大させることを本質的に意味する。上記で議論したように、圧縮を使用することにより、より大きなビット・レートをレッドブック符号化フォーマットで記憶することができる。したがって、本発明の一実施形態によれば、「サラウンド・サウンド」をレッドブック符号化フォーマットでCD上に保持することができる。
【0024】
事後レッドブック復号変換ユニット107は、事前レッドブック符号化変換ユニット101によって以前に挿入されたエラー訂正データを使用して、伝送の際に生じた可能性があるエラーを訂正することも可能である。事後レッドブック復号変換ユニット107は、このエラー訂正データを含んでいるデータを変換することができ、またそのようなエラー訂正データが欠如しているデータをも変換することができる。事後レッドブック復号変換ユニット107は、上記で議論した事前レッドブック符号化変換ユニット101によって挿入された識別子を読み取ることによって、そのようなエラー訂正データが存在するかを検出することが可能である。事後レッドブック復号変換デバイス107は、スイッチまたは他の選択機構を含むことが可能であり、このスイッチまたは他の選択機構は、そのスイッチの現在のセッティングに応じて、事後レッドブック復号変換デバイス107がそのようなエラー訂正を実施する、またはそのようなエラー訂正を実施しないように動作することができるものである。
【0025】
図1Aと1Bのユニットは、様々な異なるデバイス構成に実装することができる。実際、図1Aと1Bの両方のオペレーションを実施する、あるデバイスを実装することができる。いくつかの例を提供するために、ここで図2と3について記述する。
【0026】
図2Aは、本発明の一実施形態による、インカミング変換デバイス(incoming conversion device)を示すブロック図である。事前レッドブック符号化変換(圧縮を含む)ユニット101がレッドブック符号化ユニット102と結合される。レッドブック符号化ユニット102は光学記録ユニット103に結合される。光学記録ユニット103は、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータをCD104上に光学的に記録することができる。本発明の一実施形態では、事前レッドブック符号化変換ユニット101と、レッドブック符号化ユニット102と、光学記録ユニット103とは、インカミング変換デバイス201に含まれるが、本発明の代替実施形態では、これらのユニットは、1つまたは複数の別々のデバイスに実装することが可能である。
【0027】
多くの既存のCD再生デバイスにはデジタル出力コネクタが含まれる。デジタル出力コネクタは、CD再生デバイスの出力をCD再生デバイスの外部のデジタル・アナログ変換器に直接接続するように設計されている。
【0028】
図2Bは、本発明の一実施形態による、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。光学読取りユニット105はCD104からデータを光学的に読み取ることができる。光学読取りユニット105は、レッドブック復号ユニット106と結合される。レッドブック復号ユニット106は、デジタル出力コネクタ108と結合される。デジタル出力コネクタ108は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と取外し式に結合される。
【0029】
図2Bでは、光学読取りユニット105と、レッドブック復号ユニット106と、デジタル出力コネクタ108とは、CD再生デバイス202に含まれ、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107は、CD再生デバイス202とは別個のアウトゴーイング変換デバイス203に含まれる。アウトゴーイング変換デバイス203には、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と結合され、デジタル出力コネクタ108と取外し式に結合される入力が含まれる。
【0030】
事後レッドブック復号変換ユニット107は、CD再生デバイス202とは別個なので、CD再生デバイス202は、事後レッドブック復号変換を実施することができるように修正する必要はなく、デジタル出力コネクタを有するレッドブック仕様を取り扱うように設計された標準的なCD再生デバイスとすることができる。さらに、標準的なCD再生デバイスを使用するが、デバイスによって再生することを意図したもの以外のコンテンツを、アウトゴーイング変換デバイス203を接続したデバイスを通して再生することができる。たとえば、ビデオコンテンツが記憶された場合、そのビデオコンテンツを、音声のみを再生するように設計されたCD再生デバイスから再生することができる。当然、ビデオコンテンツだけでなく、CDから入手可能であったものより高品質の音声コンテンツおよびコンテンツの様々な他の形態も、このようにして再生することができる。
【0031】
さらに、アウトゴーイング変換デバイス203は、比較的安い費用で製作し、頒布することができる。本発明の一実施形態では、アウトゴーイング変換デバイス203は、特有のタイプのコンテンツ(たとえばビデオ)を変換するように設計することが可能である。本発明の一実施形態では、アウトゴーイング変換デバイス203は、メール・システムにより、大量に分配することができる。ある文化では、ホワイトブック符号化ビデオコンテンツを含んでいるCDをマスメールすることが一般的である。ビデオコンテンツの中身は、他の可能性の中でも、宣伝または実演とすることが可能である。アウトゴーイング変換デバイス203は、安価に、かつ雑誌および新聞などの料金別納割引郵便材料に包含されるように十分寸法を小さくかつ軽量に作成することができるので、CD104などのCDは、アウトゴーイング変換デバイス203でマスメールし、次いで、受信者がホワイトブック復号を実施することができる装置を欠いている場合でも、受信者によって再生することができるようにすることが実現可能である。
【0032】
アウトゴーイング変換デバイス203は様々な構成に実装することができる。たとえば、アウトゴーイング変換デバイス203は、別個のデバイスが取外し式に結合されるデジタル出力コネクタを含むことができる。そのような別個のデバイスは、入力ビデオコンテンツに応じて、様々な形態を取ることができる。たとえば、別個のデバイスは、デジタル・アナログ変換器、TV、モニタなどを含んでいる受信器とすることができる。より詳細な例を提供するために、次を想定する:1)既存のシステムは、デジタル出力コネクタが受信器に取外し式に結合されたCD再生デバイス(図2の装置のようなもの)を含み、受信器はそれに接続されたスピーカを有する;2)合成音声を有するビデオコンテンツは本明細書に記述したように記憶される;3)アウトゴーイング変換デバイスには、ビデオ・アウト・コネクタ(Sビデオ、アナログ・ビデオなど)と音声出力コネクタとが含まれる。この音声出力コネクタは、アナログ音声出力コネクタまたはデジタル音声出力コネクタとすることが可能である。アウトゴーイング変換デバイス203は、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタを出力変換デイバス203に取外し式に結合し、かつアウトゴーイング変換デバイスの音声出力コネクタを受信器に取外し式に結合することによって、CD再生デバイスと受信器の間に挿入される。さらに、アウトゴーイング変換デバイスのビデオ・アウト・コネクタは、ビデオ再生デバイスに取外し式に結合される。
【0033】
上記の例のシステムは、この段階で、デバイスを取り替える/更新する必要なく、単にこの比較的安価なアウトゴーイング変換デバイス203を挿入することによって、合成音声コンテンツを有するビデオを保持しているレッドブック仕様CDを再生することになる。
【0034】
さらに、アウトゴーイング変換デバイス203は、バイパス・モードで動作するように、および/または異なるタイプのコンテンツ間で切り替わるように実施するまたは実施しないことが可能であることを理解されたい。たとえば、上記の例示的なシステムで使用される一実施形態は、バイパス・モード(アウトゴーイング変換デバイスを挿入する前にシステムが実施した音声CDの再生用)と動作モード(合成音声コンテンツを有するビデオを保持しているレッドブック仕様CDの再生用)の間で切り替わる(たとえば、手動スイッチ、受信されている信号に基づく遠隔自動検出のコマンドなどに応答して)ように実施することができるが、代替実施形態はそのようなバイパス・モードを含まないことも可能である。
【0035】
上記の音声/ビデオ・システム構成は、単なる例であり、多くの他の較正が可能である。他の例を挙げると、アウトゴーイング変換デバイスは、TVのビデオ・コネクタと音声コネクタに取外し式に結合することができる。先行例で言及した受信器の機能は、アウトゴーイング変換デバイス203自体に組み込むことが可能である。この構成は、CD再生デバイスが携帯式であり、別の受信器を移送することが望ましくない場合、特に有用である可能性がある。そのような構成では、ビデオ・アウト・コネクタと音声出力コネクタは、両方とも、スピーカを含むTVに取外し式に結合される。他の例を挙げると、事後レッドブック復号変換ユニットは、別個のデバイスとは対照的に、他のデバイス(受信器、TVなど)の一部とすることが可能である。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態による、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニットを組み込んでいるCD再生デバイスを示すブロック図である。光学読取りユニット105は、CD104から、データを光学的に読み取ることができる。光学読取りユニット105は、レッドブック復号ユニット106と結合される。レッドブック復号ユニット106は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と結合される。本発明の一実施形態では、光学読取りユニット105と、レッドブック復号ユニット106と、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107とは、CD再生デバイス301に含まれる。
【0037】
図4Aは、本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツを変調して、CDに記憶することを示すデータ流れ図である。図示したデータとユニットは、図1Aに示したものと同様であるが、いくつか中間に追加されている。変調ユニット402において、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツは、デジタル変調データ403に変調される。この変調はデジタル・アナログ変換を含む必要はない。変調は、デジタル・フィルタで実施することが可能である。したがって、変調ユニット402によって受信されたデータと変調ユニット402によって出力されたデータとは、依然としてデジタル形態である。変調は、モデム(たとえばV.34、V.42など)によって使用される様々な標準プロトコルのいずれかに従うことが可能である。変調はエラー訂正コードの追加を含むことが可能である。しかし、変調ユニット402は、通常のモデムの機能のすべてを含む必要はない。変調ユニットは、あるビット・レート(たとえば毎秒56キロビット)で動作する。レッドブック符号化ユニット102において、デジタル変調データ403は、レッドブック符号化フォーマット112で保持されるデータにレッドブック符号化される。変調を実施する理由は、以下の開示から明らかになるであろう。
【0038】
図4Bは、本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索し、復調することを示すデータ流れ図である。図示したデータとユニットは、図1Bに示したものと同様であるが、いくつか中間に追加されている。レッドブック復号ユニット106において、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータがデジタル変調データ403にレッドブック復号される。デジタル・アナログ変換器404において、デジタル変調データ403がアナログ変調データ405に変換される。低域通過フィルタ406において、アナログ変調データ405がろ過されて、ろ過済みアナログ変調データ407を生成する。アナログ・デジタル変換器408において、ろ過済みアナログ変調データ407は、ろ過済みデジタル変調データ409に変換される。先行ユニットによって実施されたオペレーションの1つまたは複数により、エラーが議論したデータに導入されることがある。したがって、エラー訂正ユニット410において、ろ過済みデジタル変調データ409をエラー訂正して、エラー訂正済みデジタル変調データ411を生成する。復調ユニット412において、エラー訂正済みデジタル変調データ411は、レッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データに復調される。復調は、モデム(V.34、V.42など)によって使用される様々な標準プロトコルのいずれかに従うことが可能である。しかし、復調ユニット402は、通常のモデムの機能のすべてを含む必要はない。たとえば、復調ユニット402は、多くの標準的なモデムに見られるようなエコー消去の機能を含む必要はない。復調ユニットは、あるビット・レート(毎秒56キロビットなど)で動作する。復調を実施する理由は、以下の議論から明らかになるであろう。
【0039】
図4Aと4Bのユニットは、様々な異なるデバイス構成に実装することができる。実際、図4Aと4Bの両方のオペレーションを実施する、あるデバイスを実現することができる。いくつかの例を提供するために、ここで図5Aと5Bについて記述する。
【0040】
図5Aは、本発明の一実施形態による、変調ユニットを含んでいるインカミング変換デバイスを示すブロック図である。事前レッドブック符号化変換(圧縮を含む)ユニット101は、変調ユニット402と結合される。変調ユニット402は、レッドブック符号化ユニット102と結合される。レッドブック符号化ユニット102は、光学読取りユニット103と結合される。光学記録ユニット103は、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータをCD104上に光学的に記録することができる。本発明の一実施形態では、事前レッドブック符号化変換ユニット101と、変調ユニット402と、レッドブック符号化ユニット102と、光学記録ユニット103とは、インカミング変換デバイス201に含まれるが、本発明の代替実施形態では、これらのユニットは、1つまたは複数の別個のデバイスに実装することが可能である。
【0041】
多くの既存のCD再生デバイスには、1つまたは複数のアナログ出力コネクタが含まれる。アナログ出力コネクタは、CD再生デバイスの出力を、CD再生デバイスの外部のスピーカまたはヘッドフォンに直接接続するように設計されている。
【0042】
図5Bは、本発明の一実施形態による、CD再生デバイスの1つまたは複数のアナログ出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。光学読取りユニット105は、CD104からデータを光学的に読み取ることができる。光学読取りユニット105は、レッドブック復号ユニット106と結合される。レッドブック復号ユニット106は、デジタル・アナログ変換器404と結合される。デジタル・アナログ変換器404は、低域通過フィルタ406と結合される。低域通過フィルタ406は、1つまたは複数のアナログ出力コネクタ501と結合される。アナログ出力コネクタ501は、アナログ・デジタル変換器408と取外し式に結合される。アナログ・デジタル変換器408がエラー訂正ユニット410と結合される。エラー訂正ユニット410は、復調ユニット412と結合される。復調ユニット412は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107と結合される。
【0043】
図5Bでは、光学読取りユニット105と、レッドブック復号ユニット106と、デジタル・アナログ変換器404と、低域通過フィルタ406と、アナログ出力コネクタ108とは、CD再生デバイス202に含まれ、アナログ・デジタル変換器408と、エラー訂正ユニット410と、復調ユニット412と、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107とは、CD再生デバイス202とは別個のアウトゴーイング変換デバイス203に含まれる。アウトゴーイング変換デバイス203には、アナログ・デジタル変換器408と結合され、アナログ出力コネクタ501と取外し式に結合される入力が含まれる。アナログ出力コネクタ501は、1つまたは複数のアナログ音声出力コネクタ(たとえば左コネクタと右コネクタ)を含むことが可能である。たとえば、アナログ出力コネクタ501は、RCAコネクタとすることが可能である。本発明の代替実施形態では、上記のユニットは、1つまたは複数の別個のデバイスに実装することができる。具体的には、本発明の代替実施形態では、アナログ・デジタル変換器408、エラー訂正ユニット410、復調ユニット412、および事後レッドブック復号復調ユニット107の1つまたは複数は、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)に含むことが可能であり、および/またはソフトウエアに実装することが可能である。
【0044】
図5Bに示した本発明の実施形態は、上記の図1Bに示した本発明の実施形態と同様に動作する。しかし、図1Bのデジタル出力コネクタ108を使用する代わりに、図5Bに示した本発明の実施形態は、アナログ出力コネクタ501を使用する。したがって、デジタル出力コネクタが欠如しているCD再生デバイスでさえ、アウトゴーイング変換デバイス203と取外し式に結合して、上記の図1Bに示した本発明の実施形態と同様に動作するようにすることが可能である。復調ユニット412は、アナログ出力コネクタ501を通して送信された信号を、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107によって使用可能な信号に復調する。したがって、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107は、図5Bに示した本発明の実施形態で使用するために、図1Bに示したユニットから修正する必要はない。本発明の一実施形態では、アウトゴーイング変換デバイス203には、図1Bに示したような、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタに取外し式に結合されるデジタル入力と、図5Bに示したような、CD再生デバイスのアナログ出力コネクタに取外し式に結合される1つまたは複数の音声入力との両方が含まれる。
【0045】
図6は、本発明の一実施形態による、CDの第1部分にレッドブック・フォーマットで保持されたデータを含み、かつそのデータを変換するために、CDの第2部分の上にイエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードを含むCDを示すブロック図である。CDには、第1部分601と第2部分602が含まれる。第1部分601は、図1Aおよび1Bのレッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータを記憶する。
【0046】
第2部分602は、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを記憶する。このコンピュータ実行可能コードには、1)事後レッドブック復号変換ユニット107のソフトウエア実施と、2)コンピュータのCD再生デバイスに、第1部分のデータを光学的に読み取り/レッドブック復号させ、かつ事後レッドブック復号変換のソフトウエア実施による変換のために、そのデータを提供させる命令とが含まれる。データの変換の他に、事後レッドブック復号変換のソフトウエア実施により、結果的な変換済みデータを適切な出力デバイス(サウンド・カード、スピーカ、ビデオ・カードなど)に提供される。
【0047】
コンピュータによって実行したとき、このコンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、そのコンピュータの既存のCDドライブによる光学読取りを呼び出すことによって、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータを光学的に読み取る。コンピュータ実行可能コードにより、さらに、コンピュータは、そのコンピュータの既存CDドライブによるレッドブック復号を呼び出すことによって、レッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータを、図1Aおよび1Bのレッドブック非符号化フォーマット111で保持される現在再生不可能データによって表される変換済みジェネリック・コンテンツにレッドブック復号する。コンピュータ実行可能コードにより、さらに、コンピュータは、レッドブック非符号化フォーマット111で保持された現在再生不可能データによって表された変換済みジェネリック・コンテンツを、図1Aおよび1Bの入力ジェネリック・コンテンツ101をほぼ表す現在再生可能再構築データ113に変換する。この変換は、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより達成される。したがって、コンピュータは、変換を実施するために、既存のハードウエアの他に、専用ハードウエアを有する必要はない。変換は、コンピュータ実行可能コード自体によって対処される。コンピュータ実行可能コードは、図1Bの事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107において実施される解凍を実施するためにコンピュータによって使用される解凍ルーチンを表す。
【0048】
要約すると、コンピュータ実行可能コードは、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107が、図2BのCD再生デバイス201に対して実施するのと同じ機能をコンピュータに対して実施する。CD再生デバイス201が、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107を含む必要がないのと同じように、コンピュータも、同様に、CD600上でコンピュータ実行可能コードの機能を実施するハードウエアまたはソフトウエアを含む必要はない。レッドブック符号化フォーマットとイエローブック符号化フォーマットを復号することができるCDドライブを有するあらゆる市販のコンピュータは、CD600を再生することができる。したがって、自分のコンピュータでCD600を再生することを望む者が取る必要のある唯一の行動は、音声CDを標準的なCD再生デバイスに置くのと同じように、CD400を自分のコンピュータのCDドライブに置くことである。コンピュータのCDドライブが、標準的な自動再生機能を装備しているとすると、CD600の再生を望む者は、CD600を再生するために、ソフトウエアのインストールを実施する必要がなく、またはあらゆるアプリケーションを手作業で開始する必要がない。コンピュータのCDドライブは、コンピュータ実行可能コードを認識して、自動的にそれを実行し、次いで、コンピュータ実行可能コードにより、音声(CD−ROMではなく)フォーマットで符号化されたデータの読取り、変換、および再生が行われる。
【0049】
本発明の一実施形態では、第2部分602には、IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションと、マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションとが含まれる。両方のセクションとも、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを含む。IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションに含まれたコンピュータ実行可能コードは、IBM互換性コンピュータによって実行することができる。マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションに含まれたコンピュータ実行可能コードは、マッキントッシュ互換性コンピュータによって実行することができる。他の種類のコンピュータと互換性のあるセクションは、本発明の変形実施形態では、これらのセクションと共に同様に含むか、またはこれらのセクションの代用とすることが可能である。
【0050】
本発明の一実施形態では、第1部分601には、識別子が含まれ、識別子は、第1部分601に記憶されたデータによって表されるコンテンツのタイプ(たとえばビデオ)を識別する。異なるコンテンツのそれぞれに対し、異なる変換方式を使用することが可能なので、識別子は、そのタイプのコンテンツに適切な変換方式を選択するために、コンピュータ実行可能コードによって使用することができる。また、識別子は、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107によって、同様に使用することができる。識別子は、図1Aの事前レッドブック符号化変換ユニット101によって、第1部分601の上に含むことが可能である。
【0051】
CD600を図2B、3、または5Bに示したシステムにおいて使用するとき、CD600は、これらの図に示したCD104と同様に機能する。したがって、本発明の一実施形態では、CD600は、コンピュータ上と、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107に含まれた(図2Bおよび5Bに示したように)または事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニット107を含む(図3に示したように)CD再生デバイス上の両方で再生することができる。したがって、音声のみを再生するように設計されたCD再生デバイス上でCD600のコンテンツを再生することを望む者は、CD再生デバイスが、出力変換ユニット203と取外し式に結合されている場合、依然として再生することが可能である。したがって、CD600は、コンピュータとCD再生デバイスの間を携帯可能であり、異なる位置でそのようなデバイスを複製する必要性、またはそのようなデバイスを複数位置に移送する必要性が低減される。
【0052】
図7は、本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの再生を示す流れ図である。処理ブロック701において、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードがCDから光学的に読み取られる。コンピュータによって実行したとき、コンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、図6を参照して上述したように実施する。処理ブロック702において、コンピュータ実行可能コードを実行する。
【0053】
図8は、本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの記録を示す流れ図である。処理ブロック801において、図1Aと1Bのレッドブック符号化フォーマット112で保持されたデータはCDに光学的に記録される。処理ブロック802において、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードが、CD上に光学的に記録される。コンピュータによって実行したとき、コンピュータ実行可能コードにより、コンピュータは、図6を参照して上述したように実施する。
【0054】
本明細書で記述した方法論は、マシンによって実施することが可能であり、マシン読取り可能媒体に含まれている命令を実行することによって、そのようなマシンにこれらの方法論を実施させることが可能である。そのような媒体は、コンピュータ・システムを含むことが可能である。例示的なコンピュータ・システムには、バスによって記憶デバイスに結合されたプロセッサが含まれる。記憶デバイスは、ハード・ディスク・ドライブ、CDドライブなどとすることが可能である。さらに、キーボードおよびディスプレイなど、いくつかのユーザ入力/出力デバイスもバスに結合することが可能である。ネットワークも、バスに結合することが可能である。プロセッサは、CISC、RISC、VLIW、またはハイブリッド・アーキテクチャなど、あらゆるタイプのアーキテクチャの中央処理ユニットを表す。さらに、プロセッサは、1つまたは複数のチップ上に実装することができる。本明細書では、「マシン読取り可能媒体」という用語は、マシン(コンピュータなど)によって読取り可能な形態で情報を提供する(すなわち記憶するおよび/または伝送する)あらゆるマシンを含むと取るべきである。たとえば、マシン読取り可能媒体には、読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュ・メモリ・デバイス、電波信号(搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)の電気形態、光学形態、音響形態、または他の形態などが含まれる。
【0055】
本発明をいくつかの実施形態に関して記述してきたが、当業者なら、本発明は、記述した実施形態に限定されないことを理解するであろう。本発明の方法と装置は、添付の請求項の精神と範囲内において、修正と変更を実施することができる。したがって、記述は、本発明に関する限定の代わりに、例示と見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】A:本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCD上に記憶することを示すデータ流れ図である。
B:本発明の実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索することを示すデータ流れ図である。
【図2】A:本発明の一実施形態による、インカミング変換デバイスを示すブロック図である。
B:本発明の一実施形態による、CD再生デバイスのデジタル出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による、事後レッドブック復号変換(解凍を含む)ユニットを組み込んでいるCD再生デバイスを示すブロック図である。
【図4】A:本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツを変調して、CD上に記憶することを示すデータ流れ図である。
B:本発明の一実施形態による、レッドブック符号化フォーマットで保持された様々なタイプのコンテンツをCDから検索して、復調することを示すデータ流れ図である。
【図5】A:本発明の一実施形態による、変調ユニットを含んでいるインカミング変換デバイスを示すブロック図である。
B:本発明の一実施形態による、CD再生デバイスのアナログ出力コネクタと取外し式に結合されたアウトゴーイング変換デバイスを示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による、CDの第1部分上にレッドブック・フォーマットで保持されたデータを含み、かつそのデータを変換するために、CDの第2部分上にイエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードを含んでいるCDを示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの再生を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施形態による、レッドブック・フォーマットで保持されたデータと、そのデータを変換するために、イエローブック・フォーマットで保持された実行可能コードとを含むCDの記録を示す流れ図である。
Claims (46)
- CDから、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを光学的に読み取るステップを備え、コンピュータ実行可能コードをコンピュータが実行すると、コンピュータは、
CDから、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、データは、レッドブック非符号化フォーマットで保持された変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化され、変換済みコンテンツは入力コンテンツから変換され、コンピュータはさらに、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを、現在再生不可能データにレッドブック復号し、
現在再生不可能データを、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換する、
コンピュータ実行可能コードを実行する方法。 - コンピュータ実行可能コードを光学的に読み取るステップが、IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションと、マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションとの一方を光学的に読み取ることを含む請求項1に記載の方法。
- レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータが、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータによって表されたコンテンツのタイプを識別する請求項1に記載の方法。
- 入力コンテンツが、入力ビデオコンテンツである請求項1に記載の方法。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項1に記載の方法。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項1に記載の方法。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるチャネルの数より多いチャネルを含んでいる入力音声コンテンツである請求項1に記載の方法。
- CD上に、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを光学的に記録するステップを備え、コンピュータ読取り可能コードをコンピュータが実行すると、コンピュータは、
CDから、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、データは、レッドブック非符号化フォーマットで保持された変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化され、変換済みコンテンツは入力コンテンツから変換され、コンピュータはさらに、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを、現在再生不可能データにレッドブック復号し、
現在再生不可能データを、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換し、
CD上に、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に記録する方法。 - コンピュータ実行可能コードを光学的に読み取るステップが、IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションと、マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションとを光学的に記録することを含む請求項8に記載の方法。
- レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータが、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータによって表されたコンテンツのタイプを識別する請求項8に記載の方法。
- 入力コンテンツが、入力ビデオコンテンツである請求項8に記載の方法。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項8に記載の方法。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項8に記載の方法。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるチャネルの数より多いチャネルを含んでいる入力音声コンテンツである請求項8に記載の方法。
- 命令を提供するマシン読取り可能媒体であって、この命令をマシンが実行すると、マシンは、
CD上に、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを光学的に記録することを含むオペレーションを実行し、このコンピュータ実行可能コードをコンピュータが実行すると、コンピュータは、
CDから、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、データは、レッドブック非符号化フォーマットで保持された変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化され、変換済みコンテンツは入力コンテンツから変換され、コンピュータはさらに、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを、現在再生不可能データにレッドブック復号し、
現在再生不可能データを、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換し、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを、CD上に光学的に記録するマシン読取り可能媒体。 - コンピュータ実行可能コードを光学的に読み取るステップが、IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションと、マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションとを光学的に記録することを含む請求項15に記載のマシン読取り可能媒体。
- レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータが、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータによって表されたコンテンツのタイプを識別する請求項15に記載のマシン読取り可能媒体。
- 入力コンテンツが、入力ビデオコンテンツである請求項15に記載のマシン読取り可能媒体。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項15に記載のマシン読取り可能媒体。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項15に記載のマシン読取り可能媒体。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるチャネルの数より多いチャネルを含んでいる入力音声コンテンツである請求項15に記載のマシン読取り可能媒体。
- CDであって、イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを記憶する第1部分を備え、
コンピュータ実行可能コードをコンピュータが実行すると、コンピュータは、
CDの第2部分から、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取り、データは、レッドブック非符号化フォーマットで保持された変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化され、変換済みコンテンツは入力コンテンツから変換され、コンピュータはさらに、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを現在再生不可能データにレッドブック復号し、
現在再生不可能データを、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンにより、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データに変換し、CDはさらに、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを記憶する第2部分とを備えるCD。 - 第1部分が、IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションと、マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションとを含む請求項22に記載のCD。
- 第2部分が、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータによって表されたコンテンツのタイプを識別する識別子を含む請求項22に記載のCD。
- 入力コンテンツが、入力ビデオコンテンツである請求項22に記載のCD。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項22に記載のCD。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項22に記載のCD。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるチャネルの数より多いチャネルを含んでいる入力音声コンテンツである請求項22に記載のCD。
- 各CDが、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを記憶する第1部分と、
イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを記憶する第2部分であって、コンピュータ実行可能コードをコンピュータが実行すると、コンピュータはレッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを解凍する第2部分とを含む複数のCDを分配するステップと、
各アウトゴーイング変換デバイスが、
別々のCD再生デバイスのデジタル出力コネクタと取外し式に結合される入力と、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを解凍するために、入力に結合された事後レッドブック復号変換ユニットとを含む複数のアウトゴーイング変換デバイスを分配するステップとを備える方法。 - レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータが宣伝を表す請求項29に記載の方法。
- CDの1つが、アウトゴーイング変換デバイスの1つで分配される請求項29に記載の方法。
- CDを分配するステップと、
複数のアウトゴーイング変換デバイスを分配するステップとを備え、
各アウトゴーイング変換デバイスは、
別々のCD再生デバイスのデジタル出力コネクタと取外し式に結合される入力と、
入力コンテンツを変換することによって生成され、レッドブック非符号化フォーマットで保持された現在再生不可能データを受信して、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データを生成するために、入力と結合された事後レッドブック復号変換ユニットとを備え、現在再生不可能データが、CDの1つの上に記憶され、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータからレッドブック復号されたものである方法。 - 入力コンテンツが宣伝である請求項32に記載の方法。
- CDの1つが、アウトゴーイング変換デバイスの1つで分配される請求項32に記載の方法。
- イエローブック符号化フォーマットで保持されたコンピュータ実行可能コードを記憶する第1部分と、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを記憶する第2部分とを含んでいるCDを含むCDドライブであって、データが、レッドブック非符号化フォーマットで保持された、変換済みコンテンツを表す現在再生不可能データからレッドブック符号化され、変換済みコンテンツが入力コンテンツから変換された、CDドライブと、
CDドライブに結合されたバスと、
コンピュータ実行可能コードを実行し、コンピュータ実行可能コードに表された少なくとも1つの解凍ルーチンの実行に応答して、現在再生不可能データを受信し、それから、入力コンテンツをほぼ表す現在再生可能再構築データを生成するために、バスに結合された処理ユニットとを備えるシステム。 - 第1部分が、IBM互換性コンピュータによって読取り可能なセクションと、マッキントッシュ互換性コンピュータによって読取り可能なセクションとを含む請求項35に記載のシステム。
- 第2部分が、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータによって表されたコンテンツのタイプを識別する識別子を含む請求項35に記載のシステム。
- 入力コンテンツが、入力ビデオコンテンツである請求項35に記載のシステム。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項35に記載のシステム。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項35に記載のシステム。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるチャネルの数より多いチャネルを含む入力音声コンテンツである請求項35に記載のシステム。
- コンピュータ実行可能コードを含んでいるCDから、レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータを光学的に読み取るステップを備え、データは、レッドブック非符号化フォーマットで保持された、変換済みコンテンツを表すレッドブック符号化データによって生成され、変換済みコンテンツは入力コンテンツから変換されたものであり、さらに、
レッドブック符号化フォーマットで保持されたデータをレッドブック非符号化フォーマットで保持されるデータにレッドブック復号するステップと、
レッドブック非符号化フォーマットで保持されたデータを、CD再生デバイスからデジタル出力コネクタを通して伝送するステップと、
デジタル出力コネクタと取外し式に結合された別個のアウトゴーイング変換デバイスにおいて、レッドブック非符号化フォーマットで保持された受信データを、入力コンテンツをほぼ表す再構築データに変換するステップとを備える方法。 - 入力コンテンツが入力ビデオコンテンツである請求項42に記載のCD。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるサンプリング周波数より高いサンプリング周波数でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項42に記載のCD。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるワード長より長いワード長でサンプリングされた入力音声コンテンツである請求項42に記載のCD。
- 入力コンテンツが、レッドブック符号化フォーマットによって可能になるチャネルの数より多いチャネルを含んでいる入力音声コンテンツである請求項42に記載のCD。
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