JP2004005843A - 記録媒体及び再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光束の波長及び媒体の大きさを変えることなく、記録できる情報信号の容量をより大きくする。
【解決手段】第1の情報信号がピット6の有無の検出によって読出され、第2の情報信号がピット6内より基体1の主面部に略々平行な方向に導かれた光によるピット6の深さの検出によって読出されるようにする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報信号が記録される記録媒体及びこの記録媒体より情報信号を読出す再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報信号が記録されるための種々の記録媒体が提案され、また、このような記録媒体より情報信号を読出す再生装置が提案されている。例えば、いわゆる「CD(コンパクトディスク)」(商標名)や「CD−R」(商標名)などの記録媒体は、図12に示すように、ポリカーボネイト(Polycarbonate)からなるディスク基体101を有し、このディスク基体101の主面部上に信号記録層102が形成されて構成されている。この信号記録層102は、ディスク基体101の反対側となる面を保護層103によって保護されている。この保護層103上には、コーティング層104が形成され、このコーティング層104の表面がラベル面105となっている。信号記録層102には、情報信号に応じた位置にピット106が形成されることにより、該情報信号が記録されている。
【0003】
そして、この記録媒体は、再生装置において、ディスク基体101側からこのディスク基体101の主面部に対して略々垂直にレーザ光束を照射して信号記録層102上に集光させ、このレーザ光束の反射光束を検出することにより、情報信号の読出しを行うことができる。
【0004】
このような記録媒体においては、信号記録層には、記録される情報信号に応じて、いわゆるピットやランドといわれる凹凸が形成されている。そして、再生装置においては、信号記録層からの反射光束の光出力を検出することにより、該信号記録層におけるピットやランドの状態(有無)を判定し、情報信号の再生(復号)を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような記録媒体及び再生装置においては、光束を信号記録層上に集光させるための対物レンズの開口数(NA)及び該光束の波長によって、該光束が信号記録層上に集光されて形成する光スポットの大きさが決まってしまう。そして、この光スポットの大きさによって、信号記録層における記録密度が決まるため、信号記録領域の面積が決まれば、1枚の記録媒体に記録できる情報信号の容量も決まってしまう。
【0006】
そのため、これら対物レンズの開口数(NA)、光束の波長及び媒体の大きさ(信号記録領域の面積)という条件が等しい場合においては、記録できる情報信号の容量をより大きくすることはできない。
【0007】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、対物レンズの開口数(NA)、光束の波長及び媒体の大きさを変えることなく、記録できる情報信号の容量をより大きくできる記録媒体及びこのような記録媒体から情報信号の読出しを行う再生装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係る記録媒体は、ディスク状の基体とこの基体の主面部上に形成された信号記録層とを備えた記録媒体であって、信号記録層には、第1の情報信号に応じた位置に第2の情報信号に応じた深さを有するピットが形成されており、第1の情報信号は、基体の主面部に略々垂直に入射された光束の反射光束によってピットの有無を検出することによって読出され、第2の情報信号は、基体の主面部に略々垂直に入射されピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光によってピットの深さを検出することによって読出されることを特徴とするものである。
【0009】
この記録媒体においては、第1の情報信号がピットの有無の検出によって読出され、第2の情報信号がピット内より基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光によるピットの深さの検出によって読出されるので、一の記録媒体に記録される情報信号の容量を大きくすることができる。
【0010】
そして、本発明に係る再生装置は、ディスク状の基体とこの基体の主面部上に形成された信号記録層とを備えた記録媒体が装着されこの記録媒体から情報信号の読出しを行う再生装置であって、信号記録層に対し基体の主面部に略々垂直に光束を入射させこの光束の該信号記録層からの反射光束により該信号記録層におけるピットの有無を検出することによって第1の情報信号の読出しを行う第1の読出し手段と、信号記録層に対し基体の主面部に略々垂直に光束を入射させこの光束がピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光により該信号記録層におけるピットの深さを検出することによって上記第1の情報信号と異なる第2の情報信号の読出しを行う第2の読出し手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
この再生装置においては、第1の読出し手段によって第1の情報信号がピットの有無の検出により読出され、第2の読出し手段によって第2の情報信号がピット内より基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光によるピットの深さの検出により読出されるので、一の記録媒体から読出される情報信号の容量を大きくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0013】
〔1〕ピット検出を行うレーザ光束を付加情報として側面から出力する方式(光ファイバを用いる方式)
(1)記録媒体の構成
本発明に係る記録媒体は、図1に示すように、ポリカーボネイト(Polycarbonate)からなる透明なディスク基体1を有し、このディスク基体1の主面部上に信号記録層2が形成されて構成されている。ディスク基体1は、円盤状に形成され、中央部分にこのディスク基体1を支持するための透孔が形成されている。信号記録層2は、ディスク基体1の反対側となる面を保護層3によって保護されている。この保護層3上には、コーティング層4が形成され、このコーティング層4の表面がラベル面5となっている。
【0014】
この記録媒体においては、信号記録層2には、第1の情報信号に応じた位置にピット6が形成されている。この第1の情報信号は、この記録媒体における主たる記録情報となるものであり、ディスク基体1の主面部に略々垂直にディスク基端1側より入射された光束の反射光束の強度によって、ピット6の有無(位置)を検出することによって読出される。
【0015】
そして、各ピット6は、第2の情報信号に応じた深さを有している。この第2の情報信号は、この記録媒体における付加記録情報となるものであり、ディスク基体1の主面部に略々垂直に入射されピット6内より該ディスク基体1の主面部に略々平行な方向に導かれた光によって該ピット6の深さを検出することにより、読出される。
【0016】
第1の情報信号の読出しを行う場合において、ピット6の深さが数段階(図1中では4段階)の異なるものとなっていても、ディスク基材1の主面部に略々垂直に入射した光の信号記録層2における反射光束の強度は、ピット6の存在する箇所において、ピット6の深さによって異ならない。すなわち、この記録媒体においては、ピット6の深さは、(n+1/4)λ(∵nは整数、λは照射する光束の波長)に設定されている。したがって、このピット6の存在する箇所に照射された光は、ピット6の周囲部からの反射光とピット6の底部からの反射光との干渉により、反射強度が落ちる。この場合、上記の式中のnがいかなる整数であっても、干渉による反射強度の落ち方は等しい。
【0017】
なお、付加記録情報としては、主たる記録情報に関連した情報を示す文字または数字のデータ(情報信号の題名や長さなどを示すもの)や、主たる記録情報に関連した時刻を示す時刻データ(記録された時刻などを示すもの)や、主たる記録情報についてクラス分類適応処理を行うための係数データまたは係数種データなどが考えられる。
【0018】
そして、この記録媒体においては、ピット6内よりディスク基体1の主面部に略々平行な方向に光を導くため、信号記録層2内に、複数の光ファイバ7が埋設されている。これら光ファイバ7は、信号記録層2内において、異なる深さに位置して埋設されている。そして、光ファイバ7の信号記録層2の表面からの深さは、例えば、ピット6の深さが4段階の異なるものとなっている場合において、最も浅いピット6においては1本の光ファイバ7がピット6内に位置する深さとなされ、2番目に浅いピット6においては2本の光ファイバ7がピット6内に位置する深さとなされ、3番目に浅いピット6においては3本の光ファイバ7がピット6内に位置する深さとなされ、最も深いピット6においては4本の光ファイバ7がピット6内に位置する深さとなされている。
【0019】
すなわち、図2に示すように、ピット6の深さが4段階の異なるものとなっている場合において、後述する再生装置の光学ピックアップ装置9により、ピット6に光束が照射されていないときには、いずれの光ファイバ7にも光束が入射されず、最も浅いピット6に光束が照射されると、1本の光ファイバ7に光束が入射され、図3に示すように、2番目に浅いピット6に光束が照射されると、2本の光ファイバ7に光束が入射され、図4に示すように、3番目に浅いピット6に光束が照射されると、3本の光ファイバ7に光束が入射され、最も深いピット6に光束が照射されると、4本の光ファイバ7に光束が入射される。
【0020】
したがって、各光ファイバ7の端面において、何本の光ファイバ7に光束が入射されているかを検出すれば、そのとき光束を照射されているピット6の深さを検出することができる。各光ファイバ7の端面は、信号記録層2の最外周縁部、または、透孔1aの内周縁部に臨んでいる。
【0021】
(2)情報信号の記録方法
上述のように、第1の情報信号については、信号記録面2に形成するピット2の位置によって記録する。そして、このピット6の深さを数段階の異なるものとすることにより、第2の情報信号を記録する。
【0022】
図2に示すように、ピット6の深さが4段階の異なるものとなっている場合において、後述する再生装置の光学ピックアップ装置9により、ピット6に光束が照射されていないときには、いずれの光ファイバ7にも光束が入射されず、第1の情報信号についての読出しデータは「0」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「0000」となる。最も浅いピット6に光束が照射されると、1本の光ファイバ7に光束が入射され、第1の情報信号についての読出しデータは「1」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「0001」となる。図3に示すように、2番目に浅いピット6に光束が照射されると、2本の光ファイバ7に光束が入射され、第1の情報信号についての読出しデータは「1」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「0011」となる。図4に示すように、3番目に浅いピット6に光束が照射されると、3本の光ファイバ7に光束が入射され、第1の情報信号についての読出しデータは「1」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「0111」となる。最も深いピット6に光束が照射されると、4本の光ファイバ7に光束が入射され、第1の情報信号についての読出しデータは「1」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「1111」となる。
【0023】
(3)再生装置の構成
そして、本発明に係る再生装置は、図5に示すように、上述の記録媒体の中心部の透孔1aに嵌入されて記録媒体を支持する回転軸8を有している。この回転軸8は、図示しないモータにより回転操作され、支持している記録媒体とともに回転される。
【0024】
そして、この記録装置においては、回転軸8に支持された記録媒体の主面部に対向して、光学ピックアップ装置9が設けられている。この光学ピックアップ装置9は、光源と、この光源から発せられる光束を記録媒体の信号記録層上に集光させる光学系と、信号記録層からの反射光束を光学系を介して検出する光検出器とを有して構成されている。この光学ピックアップ装置9は、支持機構10によって支持されることにより、記録媒体の径方向及び記録媒体に対する接離方向に移動操作可能となっている。そして、この光学ピックアップ装置9は、光検出器により検出される光検出信号に基づいて、記録媒体の径方向(トラッキング方向)及び記録媒体に対する接離方向(フォーカス方向)について、回転操作される記録媒体における偏芯及びいわゆる面ぶれに追従するトラッキングサーボ動作及びフォーカスサーボ動作を行う。
【0025】
そして、この再生装置においては、光学ピックアップ装置9に対して、連結アーム11を介して連結されて支持された検出器12が設けられている。この検出器12は、高感度の光検出素子を有して構成されており、記録媒体の外周縁部の各光ファイバ7の端面から出射される光束を検出する。この検出器12は、支持アーム部11を介して、光学ピックアップ装置9におけるフォーカスサーボ動作に同期して移動操作される。すなわち、この検出器12は、記録媒体の回転に伴ういわゆる面ぶれに追従して移動操作され、常に、記録媒体の外周縁部の各光ファイバ7の端面に対向している状態となされる。
【0026】
この検出器12は、各光ファイバ7について個別的に光束の出射の有無を検出するように構成されている。したがって、この検出器12における光ファイバ7の本数に相当するビット数の2値信号と、光学ピックアップ装置9において読み出されるアドレス情報とを照合させることにより、記録媒体におけるピットごとの深さを検出することができる。
【0027】
(4)再生動作
この再生装置においては、検出器12により検出されて出力される信号が、そのまま付加情報信号となる。信号記録層におけるピットの深さの段階がn段階あれば、n(bit)分、すなわち2n通りのデータを付加情報として読出すことが可能である。
【0028】
なお、この再生装置において、記録媒体として、ピット6に照射された光束がディスク基体1の主面部に略々平行な方向に光ファイバ7により導かれてこの記録媒体の透孔1aの内周縁部に出射されるものを用いる場合には、検出器12は、回転軸8の内部に、この回転軸8とともに回転しない状態に固定して、設けるようにする。この場合には、記録媒体の透孔1aの内周縁部の位置は回転軸8に対する高さ位置として正確な位置に位置決めされ、いわゆる面ぶれを生ずることがないので、検出器12を光学ピックアップ装置9におけるフォーカスサーボ動作に同期させる必要はなく、固定して配置することができる。
【0029】
〔2〕ピット検出を行うレーザ光束を付加情報として側面から出力する方式(ハーフミラー素材を用いる方式)
(1)記録媒体の構成
また、本発明に係る記録媒体は、図6に示すように、ピット6の底部に光反射部材13を設けて構成してもよい。すなわち、この記録媒体は、上述の記録媒体と同様に、ポリカーボネイト(Polycarbonate)からなる透明なディスク基体1及びこのディスク基体1の主面部上に形成された信号記録層2を有し、この信号記録層2のディスク基体1の反対側となる面を保護する保護層3、この保護層3上のコーティング層4を有して構成されている。ディスク基体1は、円盤状に形成され、中央部分にこのディスク基体1を支持するための透孔1aが形成されている。
【0030】
この記録媒体においては、信号記録層2には、第1の情報信号に応じた位置にピット6が形成されている。この第1の情報信号は、この記録媒体における主たる記録情報となるものであり、ディスク基体1の主面部に略々垂直にディスク基端1側より入射された光束の反射光束の強度によって、ピット6の有無(位置)を検出することによって読出される。
【0031】
そして、各ピット6は、第2の情報信号に応じた深さを有している。この第2の情報信号は、この記録媒体における付加記録情報となるものであり、ディスク基体1の主面部に略々垂直に入射されピット6内より該ディスク基体1の主面部に略々平行な方向に導かれた光によって該ピット6の深さを検出することにより、読出される。
【0032】
第1の情報信号の読出しを行う場合において、ピット6の深さが数段階(図6中では3段階)の異なるものとなっていても、ディスク基材1の主面部に略々垂直に入射した光の信号記録層2における反射光束の強度は、ピット6の存在する箇所において、ピット6の深さによって異ならない。すなわち、この記録媒体においては、ピット6内に入射された光束は、後述するように、ピット6の底部に設けられた光反射部材13によってディスク基体1の主面部に略々平行な方向に光を導かれ、入射側に戻ることがないからである。
【0033】
また、付加記録情報として、主たる記録情報に関連した情報を示す文字または数字のデータ(情報信号の題名や長さなどを示すもの)や、主たる記録情報に関連した時刻を示す時刻データ(記録された時刻などを示すもの)や、主たる記録情報についてクラス分類適応処理を行うための係数データまたは係数種データなどが考えられる。
【0034】
そして、この記録媒体においては、ピット6内よりディスク基体1の主面部に略々平行な方向に光を導くため、各ピット6の底部には、ディスク基体1の主面部に対して略々45°の角度を有して傾斜された光反射部材13が配設されている。この光反射部材13としては、マイクロハーフミラー(微細なハーフミラー)素材を用いることができる。
【0035】
この記録媒体においては、再生装置の光学ピックアップ装置9によりピット6に光束が照射されると、この光束は、ピット6の底部において光反射部材13によって反射され、ディスク基体1の主面部に略々平行な方向に導かれる。このようにして光反射部材13により反射された光束は、信号記録層2及び他の光反射部材13を透過して、記録媒体の外周縁部、または、透孔1aの内周縁部から出射される。この記録媒体においては、信号記録層2は、光を透過させる材料によって形成されている。
【0036】
光反射部材13は、ハーフミラー素材からなるので、図7に示すように、ディスク基体1の主面部に略々垂直に入射された光束を反射させるが、他の光反射部材13によってすでに反射されてディスク基体1の主面部に略々平行に進行している光束は透過させる。すなわち、この光反射部材13は、光学ピックアップ装置からの光束が入射される側が反射面となされ、他の光反射部材13によってすでに反射された光束が入射される側が透過面となされている。したがって、各光反射部材13によって反射された光束は、それぞれが記録媒体の外周縁部、または、透孔1aの内周縁部まで導かれることとなる。
【0037】
記録媒体の外周縁部、または、透孔1aの内周縁部においては、その光束が反射された光反射部材13の位置、すなわち、その光反射部材13が設けられているピットの深さに応じた位置に出射される。
【0038】
したがって、記録媒体の外周縁部、または、透孔1aの内周縁部において、信号記録層に対するどのような高さ位置から光束が出射されているかを検出すれば、そのとき光束を照射されているピット6の深さを検出することができる。
【0039】
また、この記録媒体においては、図8に示すように、各ピット6の底部をディスク基体1の主面部に対して傾斜された光反射部14として構成してもよい。この場合には、この光反射部14は、上述の光反射部材13と同様に、ディスク基体1の主面部に対して略々45°の角度をなして傾斜された半透過面(ハーフミラー)となされている。この場合にも、上述の光反射部材13を設けた場合と同様の作用が得られる。
【0040】
(2)情報信号の記録方法
上述のように、光反射部材13、または、光反射部14を設けた記録媒体においては、第1の情報信号については、信号記録面2に形成するピット2の位置によって記録する。そして、このピット6の深さを数段階の異なるものとすることにより、第2の情報信号を記録する。
【0041】
図8に示すように、ピット6の深さが3段階の異なるものとなっている場合において、再生装置の光学ピックアップ装置9により、ピット6に光束が照射されていないときには、いずれの高さ位置からも光束は出射されず、第1の情報信号についての読出しデータは「0」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「000」となる。図9に示すように、最も浅いピット6に光束が照射されると、信号記録層2の表面部に最も近い位置から光束が出射され、第1の情報信号についての読出しデータは「1」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「001」となる。2番目に浅いピット6に光束が照射されると、中間の高さ位置から光束が出射され、第1の情報信号についての読出しデータは「1」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「010」となる。図10に示すように、最も深いピット6に光束が照射されると、最も深い位置から光束が出射され、第1の情報信号についての読出しデータは「1」となり、第2の情報信号についての読出しデータは「100」となる。
【0042】
(3)再生装置の構成
そして、本発明に係る再生装置は、図11に示すように、上述の記録媒体の中心部の透孔1aに嵌入されて記録媒体を支持する回転軸8を有している。この回転軸8は、図示しないモータにより回転操作され、支持している記録媒体とともに回転される。
【0043】
そして、この記録装置においては、回転軸8に支持された記録媒体の主面部に対向して、光学ピックアップ装置9が設けられている。この光学ピックアップ装置9は、光源と、この光源から発せられる光束を記録媒体の信号記録層上に集光させる光学系と、信号記録層からの反射光束を光学系を介して検出する光検出器とを有して構成されている。この光学ピックアップ装置9は、支持機構10によって支持されることにより、記録媒体の径方向及び記録媒体に対する接離方向に移動操作可能となっている。そして、この光学ピックアップ装置9は、光検出器により検出される光検出信号に基づいて、記録媒体の径方向(トラッキング方向)及び記録媒体に対する接離方向(フォーカス方向)について、回転操作される記録媒体における偏芯及びいわゆる面ぶれに追従するトラッキングサーボ動作及びフォーカスサーボ動作を行う。
【0044】
そして、この再生装置においては、光学ピックアップ装置9に対して、連結アーム11を介して連結されて支持された検出器12が設けられている。この検出器12は、高感度の光検出素子を有して構成されており、記録媒体の外周縁部から出射される光束を検出する。この検出器12は、支持アーム部11を介して、光学ピックアップ装置9におけるフォーカスサーボ動作に同期して移動操作される。すなわち、この検出器12は、記録媒体の回転に伴ういわゆる面ぶれに追従して移動操作され、常に、記録媒体の外周縁部に対向している状態となされる。
【0045】
この検出器12は、記録媒体の外周縁部の各高さ位置について個別的に光束の出射の有無を検出するように構成されている。したがって、この検出器12におけるピットの深さの段階数に相当するビット数の2値信号と、光学ピックアップ装置9において読み出されるアドレス情報とを照合させることにより、記録媒体におけるピットごとの深さを検出することができる。
【0046】
(4)再生動作
この再生装置においては、検出器12により検出されて出力される信号が、そのまま付加情報信号となる。信号記録層におけるピットの深さの段階がn段階あれば、n+1通りのデータすなわち、「000・・・000」、「000・・・001」、「000・・・010」・・・・・「010・・・000」、「100・・・000」という情報を付加情報として読出すことが可能である。
【0047】
なお、上述した再生装置において、記録媒体として、ピット6に照射された光束がディスク基体1の主面部に略々平行な方向に導かれてこの記録媒体の透孔1aの内周縁部に出射されるものを用いる場合には、検出器12は、回転軸8の内部に、この回転軸8とともに回転しない状態に固定して、設けるようにする。この場合には、記録媒体の透孔1aの内周縁部の位置は回転軸8に対する高さ位置として正確な位置に位置決めされ、いわゆる面ぶれを生ずることがないので、検出器12を光学ピックアップ装置9におけるフォーカスサーボ動作に同期させる必要はなく、固定して配置することができる。
【0048】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る記録媒体においては、第1の情報信号がピットの有無の検出によって読出され、第2の情報信号がピット内より基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光によるピットの深さの検出によって読出されるので、一の記録媒体に記録される情報信号の容量を大きくすることができる。
【0049】
また、本発明に係る再生装置においては、第1の読出し手段によって第1の情報信号がピットの有無の検出により読出され、第2の読出し手段によって第2の情報信号がピット内より基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光によるピットの深さの検出により読出されるので、一の記録媒体から読出される情報信号の容量を大きくすることができる。
【0050】
すなわち、本発明は、対物レンズの開口数(NA)、光束の波長及び媒体の大きさを変えることなく、記録できる情報信号の容量をより大きくできる記録媒体及びこのような記録媒体から情報信号の読出しを行う再生装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体の構成を示す要部断面図である。
【図2】上記記録媒体に対して本発明に係る再生装置において光束の照射が行われている状態(付加情報が0000である状態)を示す要部断面である。
【図3】上記記録媒体に対して本発明に係る再生装置において光束の照射が行われている状態(付加情報が0011である状態)を示す要部断面である。
【図4】上記記録媒体に対して本発明に係る再生装置において光束の照射が行われている状態(付加情報が0111である状態)を示す要部断面である。
【図5】上記再生装置の構成を示す側面図である。
【図6】本発明に係る記録媒体の構成の他の形態を示す要部断面図である。
【図7】上記図6に示した記録媒体における要部の構成を示す要部断面図である。
【図8】上記図6に示した記録媒体に対して本発明に係る再生装置において光束の照射が行われている状態(付加情報が000である状態)を示す要部断面である。
【図9】上記図6に示した記録媒体に対して本発明に係る再生装置において光束の照射が行われている状態(付加情報が001である状態)を示す要部断面である。
【図10】上記図6に示した記録媒体に対して本発明に係る再生装置において光束の照射が行われている状態(付加情報が100である状態)を示す要部断面である。
【図11】上記図6に示した記録媒体を用いる本発明に係る再生装置の構成を示す側面図である。
【図12】従来の記録媒体の構成を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク基体、2 信号記録層、6 ピット、7 光ファイバ、8 回転軸、9 光学ピックアップ装置、12 検出器、13 光反射部材、14 光反射部

Claims (16)

  1. ディスク状の基体と、この基体の主面部上に形成された信号記録層とを備えた記録媒体であって、
    上記信号記録層には、第1の情報信号に応じた位置に、第2の情報信号に応じた深さを有するピットが形成されており、
    上記第1の情報信号は、上記基体の主面部に略々垂直に入射された光束の反射光束によって上記ピットの有無を検出することによって読出され、
    上記第2の情報信号は、上記基体の主面部に略々垂直に入射され上記ピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光によって上記ピットの深さを検出することによって読出される
    ことを特徴とする記録媒体。
  2. 上記信号記録層には、上記基体の主面部に略々垂直に入射された光束を上記ピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導く互いに深さの異なる複数の光ファイバが埋設されており、
    上記各光ファイバの出射端における出射光の有無によって、上記ピットの深さが検出されることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 上記信号記録層は、光透過性を有する材料により形成され、
    上記各ピットの底部には、上記基体の主面部に対して傾斜された光反射部材が配設されており、
    上記光反射部材は、上記基体の主面部に略々垂直に入射された光束を反射して該主面部に略々平行な方向に偏向させ、上記信号記録層内を経て外方に出射させることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  4. 上記信号記録層は、光透過性を有する材料により形成され、
    上記各ピットの底部は、上記基体の主面部に対して傾斜された光反射部となされており、
    上記光反射部は、上記基体の主面部に略々垂直に入射された光束を反射して該主面部に略々平行な方向に偏向させ、上記信号記録層内を経て外方に出射させることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  5. 上記基体の主面部に略々垂直に入射され上記ピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光の出射端は、上記信号記録層の外周縁部であることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  6. 上記基体の主面部に略々垂直に入射され上記ピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光の出射端は、上記基体の中心部に形成されこの基体を支持するための透孔の内周縁部であることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  7. ディスク状の基体とこの基体の主面部上に形成された信号記録層とを備えた記録媒体が装着され、この記録媒体から情報信号の読出しを行う再生装置であって、
    上記信号記録層に対し、上記基体の主面部に略々垂直に光束を入射させ、この光束の該信号記録層からの反射光束により、該信号記録層におけるピットの有無を検出することによって第1の情報信号の読出しを行う第1の読出し手段と、
    上記信号記録層に対し、上記基体の主面部に略々垂直に光束を入射させ、この光束が上記ピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導かれた光により、該信号記録層におけるピットの深さを検出することによって上記第1の情報信号と異なる第2の情報信号の読出しを行う第2の読出し手段と
    を備えた
    ことを特徴とする再生装置。
  8. 装着される記録媒体の信号記録層は、上記基体の主面部に略々垂直に入射された光束を上記ピット内より該基体の主面部に略々平行な方向に導く互いに深さの異なる複数の光ファイバが埋設されたものであり、
    上記第2の読出し手段は、上記各光ファイバの出射端における出射光の有無によって、上記ピットの深さを検出することを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  9. 上記第2の読出し手段は、上記信号記録層の外周縁部において、上記ピット内より上記基体の主面部に略々平行に導かれた光を検出することを特徴とする請求項8記載の再生装置。
  10. 上記第2の読出し手段は、上記基体の中心部に形成されこの基体を支持するための透孔の内周縁部において、上記ピット内より上記基体の主面部に略々平行に導かれた光を検出することを特徴とする請求項8記載の再生装置。
  11. 装着される記録媒体の信号記録層は、光透過性を有する材料により形成され、上記各ピットの底部には、上記基体の主面部に対して傾斜された光反射部材が配設されており、上記基体の主面部に略々垂直に入射された光束を該光反射部材により反射して該主面部に略々平行な方向に偏向させ、上記信号記録層内を経て外方に出射させるものであって、
    上記第2の読出し手段は、上記各光反射部材によって反射された光の信号記録層からの出射位置によって、上記ピットの深さを検出することを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  12. 上記第2の読出し手段は、上記信号記録層の外周縁部において、上記ピット内より上記基体の主面部に略々平行に導かれた光を検出することを特徴とする請求項11記載の再生装置。
  13. 上記第2の読出し手段は、上記基体の中心部に形成されこの基体を支持するための透孔の内周縁部において、上記ピット内より上記基体の主面部に略々平行に導かれた光を検出することを特徴とする請求項11記載の再生装置。
  14. 装着される記録媒体の信号記録層は、光透過性を有する材料により形成され、上記各ピットの底部は、上記基体の主面部に対して傾斜された光反射部となされており、上記基体の主面部に略々垂直に入射された光束を該光反射部により反射して該主面部に略々平行な方向に偏向させ、上記信号記録層内を経て外方に出射させるものであって、
    上記第2の読出し手段は、上記各光反射部によって反射された光の信号記録層からの出射位置によって、上記ピットの深さを検出することを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  15. 上記第2の読出し手段は、上記信号記録層の外周縁部において、上記ピット内より上記基体の主面部に略々平行に導かれた光を検出することを特徴とする請求項14記載の再生装置。
  16. 上記第2の読出し手段は、上記基体の中心部に形成されこの基体を支持するための透孔の内周縁部において、上記ピット内より上記基体の主面部に略々平行に導かれた光を検出することを特徴とする請求項14記載の再生装置。
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