JP2004005252A - 携帯機器、所持品管理処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】物品の所持の管理を簡単にすることができる。
【解決手段】携帯機器10は、管理対象とする物品を識別するためのIDをID・物品名テーブル22bに登録しておく。携帯機器10は、接触通信部29により、人体と接触している物品(接触通信タグ12、電子機器14)から、人体を通じた接触通信によって物品を識別するIDを受信すると、このIDがID・物品名テーブル22bに登録されている場合に、この物品に関する情報(物品名、日時、場所情報、保持状態など)を取得して物品履歴データ22dに登録しておく。携帯機器10は、物品履歴データ22dに登録された情報を所定の形態によって出力することで、ユーザに物品の状況を把握させる。
【選択図】 図2
【解決手段】携帯機器10は、管理対象とする物品を識別するためのIDをID・物品名テーブル22bに登録しておく。携帯機器10は、接触通信部29により、人体と接触している物品(接触通信タグ12、電子機器14)から、人体を通じた接触通信によって物品を識別するIDを受信すると、このIDがID・物品名テーブル22bに登録されている場合に、この物品に関する情報(物品名、日時、場所情報、保持状態など)を取得して物品履歴データ22dに登録しておく。携帯機器10は、物品履歴データ22dに登録された情報を所定の形態によって出力することで、ユーザに物品の状況を把握させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の所持を管理する携帯機器、所持品管理処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、物品の所持についての管理は、人の記憶に頼っており、所持している物品が何であるか、何時何処で物品を取得したか、あるいは何時何処に物品を置いた(手放した)かといったことを記憶する必要がある。
【0003】
従って、物品に対する記憶が曖昧になったり、意図しないうちに物品を落としてしまう、あるいは所持品の盗難に合ってしまったりすると、所持品の管理ができなくなってしまう。
【0004】
特開平6−93765号には、物品の盗難を防止する盗難防止装置が開示されている。この盗難防止装置は、親機と、この親機と相互に無線交信可能な子機との組み合わせから成り、親機は旅行者等、鞄所持者が所持し、かつ子機は旅行鞄等紛失する虞のある所持品に取り付けられるよう構成されている。親機及び子機には信号発信部と受信部及びブザー等の警報装置が組み込まれ、鞄等の所持品が所有者の手元から一定距離離れた場合に、親機および子機の少なくとも一方の警報装置が作動して警報を発するよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、物品の所持の管理を人の記憶に頼っているために確実ではなかった。これに対し、人の記憶の曖昧さを解消するために、これまで記憶していた内容を情報機器に登録しておくことも考えられるが、物品を取得する、あるいは手放すたびに、情報機器に対して物品に関する情報の登録作業などを行うことは、非常に煩雑な作業であり、また作業負担が大きいために現実的ではない。
【0006】
また、特開平6−93765号に開示された盗難防止装置では、所持品が所有者の手元から一定距離離れた場合に警報を発するだけであり、物品の所持を確実にすることができるものの物品を管理することができなかった。
【0007】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、物品の所持の管理を簡単にすることが可能な携帯機器、所持品管理処理プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、人に装着されて当該人により管理対象となる物品を識別するための識別情報を記録している物品記憶手段と、人体と接触している物品から物品識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した識別情報が前記物品記憶手段に記憶されている場合に、当該識別情報に対応する物品に関する情報を登録する情報登録手段と、前記情報登録手段によって登録された情報を出力する出力手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、物品の所持を管理するための物品管理装置として構成された本実施形態における携帯機器10の使用形態の一例を示している。携帯機器10は、例えば時計型接触通信装置として構成されるもので、人体と直接接触することで、人体の電気伝導性を利用して人体に微弱電流を流し、人体と接触している他の機器との間で電子データの送受信を行う接触通信機能が搭載されている。携帯機器10は、例えば腕時計型に構成されており、手首などに装着することで人体と接触した状態で使用することができる。
【0010】
図1には、管理対象とする物品として、複数の鍵が装着されたキーホルダーと電子機器14(図1に示す例ではデジタルカメラ)を示している。キーホルダーには、携帯機器10による接触通信機能によって物品の所持を管理するために用いられる接触通信タグ12が装着されている。接触通信タグ12は、所持品管理タグとして任意の物品に装着して使用することができ、携帯機器10と接触通信により通信が可能な接触通信機能が設けられている。また、電子機器14には、接触通信により通信が可能な接触通信機能(接触通信部33を含む)が設けられている。接触通信タグ12と電子機器14の詳細については後述する。
【0011】
図2は、本実施形態における携帯機器10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯機器10は、接触通信により12及び電子機器14と通信可能である他、例えばBluetoothなどによる近距離無線通信によって近距離通信機器19と通信が可能である。近距離通信機器19は、携帯機器10と近距離無線通信が可能な通信モジュールが搭載された各種機器を含むもので、例えばパーソナルコンピュータなどの情報機器、エアコンやテレビ、ビデオデッキなどの家電製品、電話機などの通信機器などがある。また、携帯機器10は、インターネット、公衆回線網などの各種ネットワーク16を通じて、各種サービスを提供するサーバ18と通信することもできる。
【0012】
図2中に示す携帯機器10、接触通信タグ12、近距離通信機器19は、各種の記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータと同等の機能が搭載される。
【0013】
図2に示すように、携帯機器10は、CPU20がメモリ22、記録媒体読取部23、通信制御部24、表示部25、入力部26、時計部27、近距離通信部28、及び接触通信部29と相互に接続されている。
【0014】
CPU20は、携帯機器10全体の制御を司るもので、メモリ22に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU20は、メモリ22に記録された所持品管理プログラム22aを実行することにより、接触通信タグ12や電子機器14(接触通信部33)から接触通信により取得したデータをもとに物品の所持を管理する。所持品管理プログラム22aでは、後述するデータ登録処理(図7、図8)、接触物品登録処理(場所検知処理)(図9)、持ち物履歴表示処理(図11)などが実行される。
【0015】
メモリ22は、CPU20によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば所持品管理プログラム22aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。所持品管理プログラム22aの実行に伴って格納される各種データとしては、管理対象とする物品に関する情報が登録されるID・物品名テーブル22b、管理対象とする物品の位置を特定するために利用する近距離通信機器19に関する情報が登録される近距離通信機器テーブル22c、管理対象とする物品の状況を示す情報が登録される物品履歴データ22dなどがある。なお、各データの詳細については後述する(図5)。
【0016】
記録媒体読取部23は、記録媒体23aを有しており、記録媒体23aに対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体23aは磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録媒体読取部23に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体23aに記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。記録媒体読取部23は、記録媒体23aに対して各種アプリケーションによって使用される各種のデータ等も記録し、必要に応じて読み出してメモリ22に記録させることができる。
【0017】
通信制御部24は、CPU20の制御のもとでネットワーク11を介してサーバ18や他の電子機器との通信を制御する。
表示部25は、各種情報を表示するためのもので、メモリ22に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
入力部26は、ボタンやポインティングデバイスなどにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
時計部27は、年月日時刻のデータを生成してCPU20に提供する。
【0018】
近距離通信部28は、例えばBluetoothなどによる近距離無線通信を制御するもので、この近距離通信によって近距離通信機器19から機器に関する情報(機器ID、機器名など)を取得して、所持品管理プログラム22aの処理に提供する。
【0019】
接触通信部29は、接触通信を制御するもので、図示せぬ接触電極を通じて人体に微弱電流を流すことによって接触通信タグ12や電子機器14(接触通信部33)との間で接触通信を実行し、この接触通信によって接触通信タグ12や電子機器14から物品に関する情報を取得して、所持品管理プログラム22aの処理に提供する。
【0020】
図3は、本実施形態における接触通信タグ12の主要な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、接触通信タグ12は、CPU30がメモリ32、接触通信部33と相互に接続されて構成されている。
【0021】
CPU30は、接触通信タグ12全体の制御を司るもので、メモリ32に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU30は、メモリ32に記録された接触通信制御プログラム32aを実行することにより、携帯機器10との間の接触通信による物品管理のための処理を実現する。
【0022】
メモリ32は、CPU30によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば接触通信制御プログラム32aや各接触通信タグ12に割り当てられた固有のIDデータ32bなどが設定される。
【0023】
接触通信部33は、接触通信を制御するもので、図示せぬ接触電極にユーザの皮膚が接触された場合に、接触電極を通じて人体に微弱電流を流すことによって携帯機器10などとの間で接触通信を実行する。なお、接触電極は、接触通信タグ12の外表面に露出して設けられており、ユーザが手などにより容易に触れることができる。
【0024】
図4は、本実施形態における電子機器14の主要な構成を示すブロック図である。図4に示す電子機器14は、例えば接触通信機能付きデジタルカメラであり、CPU40がメモリ42、接触通信部43、画像撮影部44などと相互に接続されて構成されている。
【0025】
CPU40は、電子機器14全体の制御を司るもので、メモリ42に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU40は、メモリ42に記録されたカメラ制御プログラム42cによって画像撮影動作を制御する他、接触通信制御プログラム42aを実行することにより、携帯機器10との間の接触通信による物品管理のための処理を実現する。
【0026】
メモリ42は、CPU40によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば接触通信制御プログラム42a、IDデータ42b、カメラ制御プログラム42c、撮影画像データ42d、物品名データ42eなどが記録される。IDデータ42bは、電子機器14に割り当てられた固有のもので、例えば製品出荷時に予め記録されている。また、物品名データ42eも例えば製品出荷時に予め記録されているものとする。
【0027】
接触通信部43は、接触通信を制御するもので、図示せぬ接触電極にユーザの皮膚が接触された場合に、接触電極を通じて人体に微弱電流を流すことによって携帯機器10などとの間で接触通信を実行する。なお、接触電極は、電子機器14の外表面に露出して設けられており、ユーザが手などにより容易に触れることができる。
【0028】
画像撮影部44は、カメラ制御プログラム42cの制御のもとで画像撮影を実行し、撮像画像データ42dをメモリ42に記録させる。
【0029】
図5には、携帯機器10において管理される各種データ(ID・物品名テーブル22b、近距離通信機器テーブル22c、物品履歴データ22d)の一例を示している。図5に示すデータの一例は、図6に示すように、家庭内で物品の所持を管理する場合を対象とするものである。
【0030】
図5(a)は、ID・物品名テーブル22bに登録されるデータの一例を示している。図5(a)に示すように、管理対象とする物品毎に、物品に割り当てられた固有のID、物品名、定位置、グループの各情報が対応づけられて登録される。ID・物品名テーブル22bにおいて管理される物品には、予めIDと商品名の情報が登録されているID付き製品と、接触通信タグ12が装着されることで管理される物品がある。ID付き製品は、例えば接触通信機能が搭載されている電子機器14(デジタルカメラ)である。接触通信タグ12によって管理される物品としては、予めIDと商品名の情報が登録されていない機器や、キーホルダーやバッグなどの電子機能を実装することが困難な物品などがある。定位置とグループの情報は、後述するユーザ登録処理(図7参照)によって、入力部26を通じてユーザが任意に登録する情報である。定位置の情報は、ユーザが決めた物品を基本的に置いておく場所を示す情報である。また、グループの情報は、ID・物品名テーブル22bに登録した物品の中の組み合わせを示す情報である。例えば、図5(a)に示すID「MK**00222」の「メモリカード(MC−32MA)」は、ID「DC**00123」の「デジカメ(QX−20Z)」において使用されるものであるため、両者が関連づけて管理されるようにグループ「1」が登録されている。また、ID「TG**0555」の接触通信タグ12が装着された「キーホルダー(自宅・マイカー)」は、ID「FK**00111」の「フック(キー置き場)」において保管するものとして、両者が関連づけて管理されるようにグループ「2」が登録されている。
【0031】
図5(b)は、近距離通信機器テーブル22cに登録されるデータの一例を示している。図5(b)に示すように、家庭内に設置された近距離通信機能が搭載された機器(近距離通信機器)毎に、機器に割り当てられた固有の機器ID、機器名、機器の設置場所を示す場所情報の各情報が対応づけられて登録されている。図6に示す家庭内の例では、近距離通信機器として、1階リビングには電話(親機)49、ビデオデッキ53、液晶テレビ54が設置されており、同様にして1階書斎には電話(子機1)50、2階子供部屋には電話(子機3)52、PC(パーソナルコンピュータ)55、2階寝室には電話(子機2)51、エアコン56がそれぞれ設置されているものとする。機器IDと機器名の情報は、予めそれぞれの近距離通信機器に登録されており、携帯機器10は、近距離通信によって取得して登録しておくものとする。また、場所情報は、後述するユーザ登録処理(図8参照)によって、入力部26を通じてユーザが任意に登録する情報である。
【0032】
図5(c)は、物品履歴データ22dに登録されるデータの一例を示している。物品履歴データ22dには、接触通信タグ12あるいは電子機器14の接触電極に、ユーザが接触する(物品を保持する)、あるいは離す(物品を手放す)ことで各種データが登録される。例えば、図5(c)に示すように、受信ID、物品名、日時(年月日時刻)、機器名、場所情報、保持状態、付加情報などの情報が対応付けて順次登録される。受信IDと物品名は、接触通信によって管理対象とする物品(あるいは接触通信タグ12)から取得される情報である。日時は、ユーザが物品を保持するあるいは手放した時に時計部27から取得される情報である。機器名と場所情報は、ユーザが物品を保持するあるいは手放した時に時に近距離通信によって通信が可能な機器についての情報である。保持状態は、ユーザが物品を保持する(「持った」)、あるいは手放した(「離した」)の何れの状態であるかを示す情報である。付加情報は、その他に登録される情報である。物品履歴データ22dに登録されたデータを参照することで、所持している物品が何であるか、何時何処で物品を取得したか、あるいは何時何処に物品を置いた(手放した)かといったことを管理できる。
【0033】
次に、本実施形態における携帯機器10による物品の所持を管理するための動作について、図7乃至図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
まず、ID・物品名テーブル22bに各データを登録するためのユーザ登録処理について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0035】
携帯機器10は、ユーザが接触通信タグ12あるいは電子機器14(接触通信部33)の接触電極に接触することで、人体を通じて接触通信タグ12あるいは電子機器14との間で接触通信を実行する。接触通信タグ12あるいは電子機器14は、携帯機器10と接触通信が可能な状態となると、メモリに格納されているIDデータを送信する。
【0036】
携帯機器10は、通信相手からIDデータを受信できた場合(ステップA1)、ID・物品名テーブル22bを参照して、受信したIDデータが登録されているか否か、すなわち通信相手となっている物品が既に登録済みであるかを判別する(ステップA2)。
【0037】
ここで接触通信によって取得したIDが登録されていなかった場合、新規の物品登録であるものとし、携帯機器10は、新規に登録される物品が電子機器14などのID付き製品であるか、あるいは接触通信タグ12により管理される物品であるかを判別するため、受信したIDデータが接触通信タグ12を示しているか判別する(ステップA3)。本実施形態では、接触通信タグ12には、例えば「TG」を含むIDが付されており、これにより判別することができる。
【0038】
IDが接触通信タグ12を示すものでない場合、すなわち電子機器14などのID付き製品である場合には、携帯機器10は、IDデータを受信した通信相手との接触通信によって物品名データを受信し(ステップA4)、物品名データを先に受信したIDデータと対応づけてID・物品名テーブル22bに登録する(ステップA5)。
【0039】
そして、携帯機器10は、例えば表示部25において、新規に登録する物品に関する各データ(定位置、グループ)の入力をユーザに促すメッセージを表示し、このメッセージに対して入力部26を通じて入力された物品の定位置、グループ指定のデータを入力し(ステップA6)、先に登録したIDデータと対応づけてID・物品名テーブル22bに登録する(ステップA7)。ただし、グループ指定は、全ての物品に対して必須ではないものとする。
【0040】
一方、接触通信の通信相手から受信したIDデータが接触通信タグ12を示す場合(ステップA3、Yes)、携帯機器10は、例えば表示部25において、新規に登録する物品に関する各データ(物品名、定位置、グループ)の入力をユーザに促すメッセージを表示し、このメッセージに対して入力部26を通じて入力された物品名、物品の定位置、グループ指定のデータを入力し(ステップA6)、IDデータと対応づけてID・物品名テーブル22bに登録する(ステップA7)。
【0041】
この結果、図5(a)に示すように、管理対象とする複数の物品をID・物品名テーブル22bに登録しておくことができる。
【0042】
なお、ID・物品名テーブル22bに登録したデータは任意に修正することができる。携帯機器10は、ユーザが既に登録済みの物品(接触通信タグ12あるいは電子機器14)に接触した際に、その物品からIDデータを受信した場合(ステップA1)、ID・物品名テーブル22bを参照することで登録済みであることが確認されるので(ステップA2)、そのIDデータに対応してID・物品名テーブル22bに登録された各データ、すなわち物品名、定位置、グループの各情報を表示部25において表示して修正が必要であるか確認を促す(ステップA8)。
【0043】
ここで、表示された情報に対する修正の実行が指示された場合には(ステップA9、Yes)、携帯機器10は、入力部26を通じてユーザが修正しようとする物品名、物品の定位置、グループ指定のデータを選択的に入力し(ステップA6)、ここで新たに入力されたデータによって、先に受信したIDデータと対応づけて既にID・物品名テーブル22bに登録されているデータを修正する(ステップA7)。
【0044】
こうして、携帯機器10によって管理対象とする物品を登録し、また物品を管理するときの定位置あるいはグループを任意に登録することができる。接触通信タグ12については、任意の物品に装着して使用することができるので、管理対象とする物品を変更した場合などに、その都度、その物品の物品名、定位置、グループなどを任意に変更することができる。すなわち、接触通信タグ12を汎用的に利用することができるようになる。
【0045】
次に、近距離通信機器テーブル22cに各データを登録するためのユーザ登録処理について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0046】
近距離通信機器テーブル22cへのデータ登録処理は、管理対象とする物品の位置を特定するために利用する近距離通信機器19に関する情報を登録するためのものである。例えば図6に示すように家庭内で物品を管理する場合には、家庭内に設置された近距離通信モジュールが搭載された各種機器を登録することになる。
【0047】
携帯機器10は、近距離通信部28によって、近距離通信機器19との間で近距離無線通信が可能な範囲に到達すると、近距離通信機器19から機器を特定する機器IDデータを取得する。携帯機器10は、通信可能となった近距離通信機器19から機器IDデータを受信できた場合(ステップB1)、近距離通信機器テーブル22cを参照して、受信した機器IDが登録されているか否か、すなわち通信相手となっている近距離通信機器19が既に登録済みであるかを判別する(ステップB2)。
【0048】
ここで近距離無線通信によって取得した機器IDが登録されていなかった場合、携帯機器10は、機器IDデータを受信した通信相手との通信によって機器名データを受信し(ステップB4)、先に受信した機器IDデータと対応づけて近距離通信機器テーブル22cに登録する(ステップB5)。
【0049】
そして、携帯機器10は、例えば表示部25において、新規に登録する近距離通信機器19の場所情報の入力をユーザに促すメッセージを表示し、このメッセージに対して入力部26を通じて入力された機器の場所情報のデータを入力し(ステップB5)、先に登録した機器IDデータと対応づけて顧客情報データベース22に登録する(ステップB6)。
【0050】
この結果、図5(b)に示すように、物品の位置を特定するために利用する近距離通信機器19を近距離通信機器テーブル22cに登録しておくことができる。
【0051】
なお、近距離通信機器テーブル22cに登録したデータは任意に修正することができる。携帯機器10は、近距離通信機器19との近距離無線通信によって機器IDデータを受信し(ステップB1)、この機器IDが近距離通信機器テーブル22cに登録済みであった場合には(ステップB2)、その機器IDデータに対応して近距離通信機器テーブル22cに登録された場所情報を表示部25において表示して修正が必要であるか確認を促す(ステップB7)。
【0052】
ここで、表示された場所情報に対する修正の実行が指示された場合には(ステップB8)、携帯機器10は、入力部26を通じてユーザが修正しようとする場所情報のデータを入力し(ステップB5)、ここで新たに入力されたデータによって、先に受信した機器IDデータと対応づけて既に近距離通信機器テーブル22cに登録されている場所情報を修正する(ステップB6)。
【0053】
こうして、携帯機器10によって管理対象とする物品の位置を特定するための近距離通信機器19を任意に登録することができる。従って、ユーザは、管理対象とする物品の置き場所などを容易に判別することができる近距離通信機器19を任意に登録しておくことができる。
【0054】
次に、物品の所持を管理するための接触物品登録処理について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
接触物品登録処理では、ID・物品名テーブル22bに登録した物品をユーザが持った時、あるいは離した時に、その物品の状況を示す情報を物品履歴データ22dに登録するための処理である。
【0055】
携帯機器10は、ユーザが物品(接触通信タグ12あるいは電子機器14の接触電極)に接触することで、人体を通じて接触通信を実行する。ここで、携帯機器10は、通信相手からIDデータを受信できた場合(ステップC1)、この受信したIDデータが、物品履歴データ22dの最後に登録されている受信ID、すなわち、前回、物品履歴データ22dに登録されたデータ(以下、前回登録データと称する)のIDと同じであるか判別する(ステップC3)。
【0056】
ここで、受信したIDデータと前回登録データのIDとが同じでない場合、携帯機器10は、新たにユーザが物品を持ったものと判別し、物品履歴データ22dに新たに登録するためのデータを取得する。すなわち、携帯機器10は、ID・物品名テーブル22bを参照して、受信したIDデータに対応する物品名を読み出し(ステップC13)、また時計部27からその時の日時情報を取得する(ステップC14)。さらに、携帯機器10は、物品の現在位置を特定するための近距離通信機器19の機器名と場所情報を取得するための場所検知処理を実行する。
【0057】
図10には、近距離通信機器19を利用した場所検知処理についてのフローチャートを示している。
【0058】
携帯機器10は、近距離通信部28によって、近くに存在する近距離通信機器19との間で近距離無線通信を実行し、近距離通信機器19から機器IDを取得して、メモリ22に一時記憶する(ステップD1)。
【0059】
携帯機器10は、近距離通信機器テーブル22cを参照して、受信した機器IDが登録されているかを判別する(ステップD2)。
【0060】
ここで、該当する機器IDが登録されていた場合(ステップD2,Yes)、携帯機器10は、近距離通信機器テーブル22cに登録されている、該当する機器IDに対応する機器名と場所情報を読み出す(ステップD3,D4)。
【0061】
なお、受信した機器IDが近距離通信機器テーブル22cに登録されていなかった場合(ステップD2,No)、機器名及び場所情報ともに「不明」であるものとする。
【0062】
こうして、場所検知処理によって携帯機器10の近くに存在する近距離通信機器19の機器名と場所情報を所得することができる。
【0063】
携帯機器10は、前述のようにして取得した物品名、日時、近くに存在する近距離通信機器19の機器名と場所情報の各情報を物品履歴データ22dに登録する。また、物品履歴データ22dの保持状態として、ユーザによって物品が保持されたことを表す情報(「持った」)を登録する(ステップC16)。
【0064】
なお、ステップC1において受信したIDデータが前回登録データのIDと同じであった場合、携帯機器10は、近くの近距離通信機器19との間で近距離無線通信を実行し、この機器から機器IDを受信することができた場合(ステップC3)、この機器IDが物品履歴データ22dの前回登録データとして登録されているかを判別する(ステップC4)。ここで、機器IDが同じであった場合、ユーザは、同じ場所で同じ物品を続けて持ったものとして物品履歴データ22dへのデータ登録をしない。
【0065】
一方、近距離通信機器19から受信した機器IDと前回登録データの機器IDとが違う場合には(ステップC4,Yes)、携帯機器10は、ユーザが異なる場所で同じ物品を続けて持ったものと判別し、物品履歴データ22dに新たに登録するためのデータを取得する。すなわち、携帯機器10は、場所検知処理を実行して近くの近距離通信機器19から機器IDを取得して、この機器IDをもとに、近距離通信機器19の機器名と場所情報を取得する(ステップC5)。また、携帯機器10は、ID・物品名テーブル22bを参照して物品から受信したIDデータに対応する物品名を読み出し(ステップC6)、時計部27からその時の日時情報を取得する(ステップC7)。携帯機器10は、こうして取得した物品名、日時、近くの近距離通信機器19の機器名、近くの近距離通信機器19の場所情報の各情報を物品履歴データ22dに登録する。また、物品履歴データ22dの保持状態として、ユーザによって物品が保持されたことを表す情報(「持った」)を登録する(ステップC8)。
【0066】
一方、携帯機器10は、ユーザが保持していた物品(接触通信タグ12あるいは電子機器14の接触電極)を離した場合、すなわち接触通信によってIDデータの受信が可能な状態から通信不能な状態に変化した合(ステップC1,No、ステップC17,Yes)、物品履歴データ22dに新たに登録するためのデータを取得する。すなわち、携帯機器10は、ID・物品名テーブル22bを参照してそれまで物品から受信していたIDデータに対応する物品名を読み出し(ステップC18)、また時計部27からその時の日時情報を取得する(ステップC19)。また、携帯機器10は、場所検知処理を実行して、近くの近距離通信機器19から機器IDを取得して、この機器IDをもとに近距離通信機器19の機器名と場所情報を取得する(ステップC20)。携帯機器10は、こうして取得した物品名、日時、近くの近距離通信機器19の機器名と場所情報の各情報を物品履歴データ22dに登録する。また、物品履歴データ22dの保持状態として、ユーザによって物品が手放されたことを表す情報(「離した」)を登録する(ステップC21)。
【0067】
なお、ユーザが物品を手放したと判別した際に、携帯機器10は、他の物品との間で接触通信によってIDデータの受信があるかを判別する(ステップC22)。例えば、接触通信タグ12が装着されたキーホルダーを保管場所であるフック(ID・物品名テーブル22bに登録されている)に掛けた時には、キーホルダーが手放されたことが判別されると共に、フックに接触されたことが検知される。
【0068】
この場合、携帯機器10は、接触通信によって受信したIDデータをもとにID・物品名テーブル22bを参照し、IDデータに対応する物品の定位置が固定であるか判別する(ステップC23)。例えば、キーホルダーの保管場所であるフック(ID「FK**00111」、物品名「フック(キー置き場)」)などについては、図5(a)に示すように、定位置の情報に「固定」であることを設定しておくことで判別することができる。そして、定位置が固定であると判別されたIDデータに対して設定されているグループと、先にユーザによって手放されたと判別された物品に対して設定されたているグループとが同じであるかを判別する(ステップC24)。ここで、グループが同じであると判別された場合(ステップC24)、携帯機器10は、そのIDに対応づけてID・物品名テーブル22bに登録されている物品の情報、例えば物品名の情報を物品履歴データ22dの付加情報として登録する(ステップC25)。なお、定位置の情報を登録しても良いし、物品名と定位置の両方の情報を登録しても良い。そして、携帯機器10は、物品がID・物品名テーブル22bに登録してある定位置に返された旨の報知を実行すると共に、報知したことを物品履歴データ22dの付加情報として登録する(ステップC26)。例えば、予め決められた音(例えば、ピンポン音)や音声メッセージなどを出力したり、表示部25において所定のメッセージなどを表示したりする。
【0069】
このようにして、接触物品登録処理を実行することで、携帯機器10を装着したユーザがID・物品名テーブル22bに登録した物品(あるいは物品に装着した接触通信タグ12)に触れる、あるいは離すことで、順次、物品履歴データ22dに各情報(受信ID、物品名、日時、機器名、場所情報、保持状態、付加情報)が登録されていく。
【0070】
次に、前述した接触物品登録処理の具体的な実行例について、図6に示す状況を参照しながら説明する。
例えば、携帯機器10を装着したユーザが、2階の寝室に置いてあったバッグを図6に示すように持って、このバッグに装着された接触通信タグ12に接触したものとする。この場合、携帯機器10は、接触通信によってバッグに装着された接触通信タグ12からIDデータ(「TG**0556」)を受信し、ID・物品名テーブル22bからIDデータに対応する物品名「バッグ(エレメス)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くに設置された電話(子機2)51と近距離無線通信をすることで、電話(子機2)51から機器IDデータ「(bt***222)」を受信し、近距離通信機器テーブル22cから機器IDデータに対応する機器名「電話(子機2)」と、この機器の設置場所を示す場所情報を読み出す。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、接触通信タグ12のID「TG**0556」に対応付けて、物品名「バッグ(エレメス)」、日時「2002.2/3 AM10:12」、近くに設置されていた機器の機器名「電話(子機2)」の情報がそれぞれ登録される。また、保持状態の情報として、物品が保持されたことを表す情報「持った」が登録される。
【0071】
また、ユーザは、バッグを保持したまま外出して、外出先で置いたものとする。なお、ユーザは、バッグを置く直前に接触通信タグ12に接触したものとする。この場合、携帯機器10は、直前に接触通信によって取得していたIDデータ(「TG**0556」)に対応する物品名「バッグ(エレメス)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くには、外出先であるために近距離通信機器19が存在しないため機器名と場所情報とが取得できない(「不明」となる)。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、接触通信タグ12のID「TG**0556」に対応付けて、物品名「バッグ(エレメス)」、日時「2002.2/3 AM11:51」の情報が登録される。また、保持状態の情報として、物品が手放されたことを表す情報「離した」が登録される。
【0072】
また、例えば携帯機器10を装着したユーザが、1階のリビングのフック(きー置き場)57に掛けてあった接触通信タグ12が装着されているキーホルダーを、図6に示すように液晶テレビ54の近くにあるテーブルに置き、その後、再び、キーホルダーをフック57に戻したものとする。この場合、携帯機器10は、接触通信によってキーホルダーに装着された接触通信タグ12からIDデータ(「TG**0555」)を受信し、ID・物品名テーブル22bからIDデータに対応する物品名「キーホルダー(自宅・マイカー)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くに設置されたビデオデッキ53と近距離無線通信をすることで、ビデオデッキ53から機器IDデータ「(bt***224)」を受信し、近距離通信機器テーブル22cから機器IDデータに対応する機器名「ビデオ」と、この機器の設置場所を示す場所情報(「1Fリビング」)を読み出す。また、フック57からキーホルダーを取る際に、ユーザがフック57に接触することによって、携帯機器10は、同様にしてフック57からIDデータ(「FK**00111」)を受信し、このIDデータに対応する定位置の情報をID・物品名テーブル22bから取得した結果、「固定」が設定され、さらにグループが先に判別された「キーホルダー(自宅・マイカー)」のグループ「2」と同じであることが判別される。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、接触通信タグ12のID「TG**0555」に対応付けて、物品名「キーホルダー(自宅・マイカー)」、日時「2002.2/4AM8:30」、機器名「ビデオ」、保持状態「持った」がそれぞれ登録される。さらに、付加情報として、定位置として「固定」が設定されていた物品の物品名「フック(キー置き場)」が登録される。
【0073】
同様にして、キーホルダーがテーブルに置かれた(ユーザが離した)時、テーブルから持ち上げられた(ユーザが持った)時、フック57に戻された(ユーザが離した)時に、携帯機器10は、それぞれ各情報を取得して、図5(c)に示すように、順次、登録していく。また、携帯機器10は、キーホルダーがフック57に戻された時にユーザがフック57に接触した場合には、定位置に返した旨の報知をする。
【0074】
また、例えば携帯機器10を装着したユーザが、2階の子供部屋にあるPC55の近くに置かれていた電子機器14(デジタルカメラ)を、図6に示すように、1階の書斎にあるテーブルに置いたものとする。この場合、携帯機器10は、接触通信によって電子機器14(接触通信部33)からIDデータ(「DC**00123」)を受信し、ID・物品名テーブル22bからIDデータに対応する物品名「デジカメ(QX−20Z)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くに設置されたPC55と近距離無線通信をすることで、PC55から機器IDデータ「(bt***567)」を受信し、近距離通信機器テーブル22cから機器IDデータに対応する機器名「PC」と、この機器の設置場所を示す場所情報(「2F子供部屋」)を読み出す。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、電子機器14のID「DC**00123」に対応付けて、物品名「デジカメ(QX−20Z)」、日時「2002.2/5 AM7:05」、機器名「PC」、保持状態「持った」がそれぞれ登録される。
【0075】
同様にして、ユーザが電子機器14を1階書斎のテーブルに置いた際、携帯機器10は、各情報を取得して(日時「2002.2/5 AM7:09」、機器名「電話(子機1)」、場所情報「1F書斎」)、図5(c)に示すようにして登録する。
【0076】
次に、携帯機器10による持ち物履歴表示処理について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。ユーザは、携帯機器10に持ち物履歴表示処理を実行させることで、ID・物品名テーブル22bに登録した物品についての情報を表示させて、物品の状況を把握することができる。
【0077】
まず、携帯機器10は、持ち物履歴表示処理の実行が指示されると持ち物管理モードに移行して、表示部25において持ち物管理モード用の画面を表示する。図12(a)には、持ち物管理モード用の画面の初期画面の一例を示している。初期画面では、「日時順表示」「持ち物別表示」の何れかの表示形態を任意に選択することができる。
【0078】
携帯機器10は、入力部26から「日時順表示」を選択する指示が入力された場合(ステップE1)、物品履歴データ22dから「日時」のデータを参照して、日時順(例えば古い順)にデータを読み出して一覧表示する(ステップE2)。図12(b)には、日時順にデータが表示された画面の一例を示している。図12(b)に示すように、物品履歴データ22dに登録されたデータをもとに、日時、物品名、場所情報、保持状態の情報を順次表示している。この画面はスクロールすることができ、物品履歴データ22dに登録された全てのデータを参照することができる。
【0079】
一方、携帯機器10は、入力部26から「持ち物別表示」を選択する指示が入力された場合(ステップE1)、物品履歴データ22dの「物品名」のデータをもとに、物品名順で全てのデータをソートし(ステップE3)、物品名を一覧表示する(ステップE4)。図12(c)には、物品名一覧表示の一例を示している。図12(c)では、物品履歴データ22dに登録された物品名「バッグ(エレメス)」「キーホルダー(自宅・マイカー)」「デジカメ(QX−20Z)」が一覧表示されている。この物品名一覧表示では、任意の物品を選択することができる。
【0080】
携帯機器10は、入力部26から特定の物品名を選択する指示が入力されると(ステップE5)、選択された物品名に対応するデータを物品履歴データ22dから読み出して日時順に一覧表示する(ステップE6)。図12(d)には、選択された物品のデータについて日時順にデータが表示された画面の一例を示している。図12(d)は、物品名一覧表示から「デジカメ(QX−20Z)」が選択された場合を示すもので、この物品について物品履歴データ22dに登録されたデータをもとに、日時、物品名、場所情報、保持状態の情報を表示している。
【0081】
このようにして、物品履歴データ22dに登録されたデータをもとにして、持ち物管理モードにおいて、全ての管理対象とする物品について日時順に物品に関する情報を表示する、あるいは持ち物別に物品に関する情報を日時順に一覧表示することができる。これにより、ユーザは自分の記憶に頼ることなく、何時何処で物品を取得したか、あるいは何時何処に物品を置いた(手放した)かといった、物品の所持を容易に管理することができるようになる。
【0082】
なお、前述した例では、全ての物品を対象とした日時順表示と、持ち物別表示の何れかを任意に選択できる例を示しているが、その他の形態によって物品に関する情報を表示できるようにしても良い。例えば、特定の日時(範囲)を指定する、物品の位置を特定するための機器名あるいは場所情報を指定する、あるいは特定の機器名や場所情報を指定することで、該当するデータを表示させるようにしても良い。
【0083】
また、前述した説明では、携帯機器10は、腕時計型に構成されて手首に装着されるものとしているが、人体と接触した状態で携帯することができれば、その他の形態によって構成することも勿論可能である。
【0084】
また、前述した説明では、電子機器14(デジタルカメラ)には、製品出荷時に物品名データ42eが予め記録されており、この物品名データ42eをID・物品名テーブル22bに物品名として登録するものとしているが、ID・物品名テーブル22bに登録する物品名を、接触通信タグ12の場合と同様にして任意に登録あるいは変更できるようにしても良い。また、電子機器14との間の接触通信、あるいは他の通信手段とを介して、電子機器14に記録されている物品名データ42eを書き換えられるようにしても良い。
【0085】
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られるので有れば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0086】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできる所持品管理プログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録された所持品管理プログラムを読み込み、または通信媒体を介して所持品管理プログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0087】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1によれば、予め人に装着されて当該人により管理対象となる物品を物品記憶手段に記憶していて、人体と接触している物品から物品識別情報を受信し、この受信した識別情報が物品記憶手段に記憶されている場合に、この物品に関する情報を登録しておき、出力することができるので、人に装着されない物品や人の管理対象でない物品を適切に除外しつつ、身につけるものとして管理する物品について適切に所持の管理をすることができる。また何ら特別な操作が行われなくても、単に人体と物品が接触しているだけで、物品から物品識別情報を受信するので、極めて容易に所持の管理をすることができる。
【0088】
また本発明の請求項2によれば、受信手段によって情報が受信された物品から人体が離れたことを検知された場合に、物品が離れた旨の情報とともに物品に関する情報を登録するようにしたので、所持状態の物品について物品が離れた(手放された)管理をすることができる。従って、また何ら特別な操作が行われなくても、忘れ物などの物品が手放されたことの管理を極めて容易に行うことができる。
【0089】
また本発明の請求項3によれば、物品名を登録する手段を設け、物品名を出力するようにしたので、管理対象の物品を任意に登録できるとともに、物品名で所持の管理を出力でき、さらに、容易に所持品の確認を行うことができる。
【0090】
また本発明の請求項4によれば、時刻の情報を物品に関する情報として登録し、所持品に管理の出力と時刻の出力を行うようにしたので、時間に対応して所持品の管理状態を確認することができ、所持の管理を便利にすることができる。
【0091】
また本発明の請求項5によれば、場所の情報を登録し、所持品に管理の出力と場所の出力を行うようにしたので、場所に対応して所持品の管理状態を確認することができ、物品の所持の管理を便利にすることができる。
【0092】
また本発明の請求項6によれば、無線通信機器を識別するための識別情報と対応づけて場所情報を登録しておき、周囲の無線通信機器との間の無線通信により識別情報を受信した場合に、この識別情報に対応する場所情報を登録された情報から取得して出力することで、無線通信機器の場所と関連づけて所持品の場所を把握できるようになる。
【0093】
また本発明の請求項7によれば、物品の識別情報と対応づけて特定の位置であることを示す情報を記憶しておき、受信した識別情報に対応して特定の位置であることを示す情報が記憶されている場合には所定の報知をすることで、物品と対応づけられた特定の位置であることを容易に知ることができる。
【0094】
また本発明の請求項8によれば、情報の出力対象とする物品を選択させ、登録された情報のうち選択された物品に対応する情報を出力することができるので、特定の物品に関する情報を簡単に取得することができる。
【0095】
また本発明の請求項9によれば、登録された時刻の情報が示す順に物品に関する情報を出力することができるので、物品がおかれていた状況を時間経過に従って把握できるようになる。
【0096】
また本発明の請求項10によれば、物品名を入力しておくことで、この物品名が登録されるようになるので、登録された情報として物品名を出力させることができるようになり、出力された情報の内容を容易に把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における携帯機器10の使用形態の一例を示す図。
【図2】本実施形態における携帯機器10の構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態における接触通信タグ12の主要な構成を示すブロック図。
【図4】本実施形態における電子機器14の主要な構成を示すブロック図。
【図5】本実施形態における携帯機器10において管理される各種データ(ID・物品名テーブル22b、近距離通信機器テーブル22c、物品履歴データ22d)の一例を示す図。
【図6】本実施形態における家庭内で物品の所持を管理する状況の一例を示す図。
【図7】本実施形態におけるID・物品名テーブル22bに各データを登録するためのユーザ登録処理について説明するためのフローチャート。
【図8】本実施形態における近距離通信機器テーブル22cに各データを登録するためのユーザ登録処理について説明するためのフローチャート。
【図9】本実施形態における物品の所持を管理するための接触物品登録処理について説明するためのフローチャート。
【図10】本実施形態における近距離通信機器19を利用した場所検知処理について説明するためのフローチャート。
【図11】本実施形態における携帯機器10による持ち物履歴表示処理について説明するためのフローチャート。
【図12】本実施形態における携帯機器10の表示画面の一例を示す図。
【符号の説明】
10…携帯機器
12…接触通信タグ
14…電子機器
16…ネットワーク
18…サーバ
20,30,40…CPU
22,32,42…メモリ
22a…所持品管理プログラム
22b…ID・物品名テーブル
22c…近距離通信機器テーブル
22d…物品履歴データ
23…記録媒体読取部
23a…記録媒体
24…通信制御部
25…表示部
26…入力部
27…時計部
28…近距離通信部
29,33,43…接触通信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の所持を管理する携帯機器、所持品管理処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、物品の所持についての管理は、人の記憶に頼っており、所持している物品が何であるか、何時何処で物品を取得したか、あるいは何時何処に物品を置いた(手放した)かといったことを記憶する必要がある。
【0003】
従って、物品に対する記憶が曖昧になったり、意図しないうちに物品を落としてしまう、あるいは所持品の盗難に合ってしまったりすると、所持品の管理ができなくなってしまう。
【0004】
特開平6−93765号には、物品の盗難を防止する盗難防止装置が開示されている。この盗難防止装置は、親機と、この親機と相互に無線交信可能な子機との組み合わせから成り、親機は旅行者等、鞄所持者が所持し、かつ子機は旅行鞄等紛失する虞のある所持品に取り付けられるよう構成されている。親機及び子機には信号発信部と受信部及びブザー等の警報装置が組み込まれ、鞄等の所持品が所有者の手元から一定距離離れた場合に、親機および子機の少なくとも一方の警報装置が作動して警報を発するよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、物品の所持の管理を人の記憶に頼っているために確実ではなかった。これに対し、人の記憶の曖昧さを解消するために、これまで記憶していた内容を情報機器に登録しておくことも考えられるが、物品を取得する、あるいは手放すたびに、情報機器に対して物品に関する情報の登録作業などを行うことは、非常に煩雑な作業であり、また作業負担が大きいために現実的ではない。
【0006】
また、特開平6−93765号に開示された盗難防止装置では、所持品が所有者の手元から一定距離離れた場合に警報を発するだけであり、物品の所持を確実にすることができるものの物品を管理することができなかった。
【0007】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、物品の所持の管理を簡単にすることが可能な携帯機器、所持品管理処理プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、人に装着されて当該人により管理対象となる物品を識別するための識別情報を記録している物品記憶手段と、人体と接触している物品から物品識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した識別情報が前記物品記憶手段に記憶されている場合に、当該識別情報に対応する物品に関する情報を登録する情報登録手段と、前記情報登録手段によって登録された情報を出力する出力手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、物品の所持を管理するための物品管理装置として構成された本実施形態における携帯機器10の使用形態の一例を示している。携帯機器10は、例えば時計型接触通信装置として構成されるもので、人体と直接接触することで、人体の電気伝導性を利用して人体に微弱電流を流し、人体と接触している他の機器との間で電子データの送受信を行う接触通信機能が搭載されている。携帯機器10は、例えば腕時計型に構成されており、手首などに装着することで人体と接触した状態で使用することができる。
【0010】
図1には、管理対象とする物品として、複数の鍵が装着されたキーホルダーと電子機器14(図1に示す例ではデジタルカメラ)を示している。キーホルダーには、携帯機器10による接触通信機能によって物品の所持を管理するために用いられる接触通信タグ12が装着されている。接触通信タグ12は、所持品管理タグとして任意の物品に装着して使用することができ、携帯機器10と接触通信により通信が可能な接触通信機能が設けられている。また、電子機器14には、接触通信により通信が可能な接触通信機能(接触通信部33を含む)が設けられている。接触通信タグ12と電子機器14の詳細については後述する。
【0011】
図2は、本実施形態における携帯機器10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯機器10は、接触通信により12及び電子機器14と通信可能である他、例えばBluetoothなどによる近距離無線通信によって近距離通信機器19と通信が可能である。近距離通信機器19は、携帯機器10と近距離無線通信が可能な通信モジュールが搭載された各種機器を含むもので、例えばパーソナルコンピュータなどの情報機器、エアコンやテレビ、ビデオデッキなどの家電製品、電話機などの通信機器などがある。また、携帯機器10は、インターネット、公衆回線網などの各種ネットワーク16を通じて、各種サービスを提供するサーバ18と通信することもできる。
【0012】
図2中に示す携帯機器10、接触通信タグ12、近距離通信機器19は、各種の記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータと同等の機能が搭載される。
【0013】
図2に示すように、携帯機器10は、CPU20がメモリ22、記録媒体読取部23、通信制御部24、表示部25、入力部26、時計部27、近距離通信部28、及び接触通信部29と相互に接続されている。
【0014】
CPU20は、携帯機器10全体の制御を司るもので、メモリ22に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU20は、メモリ22に記録された所持品管理プログラム22aを実行することにより、接触通信タグ12や電子機器14(接触通信部33)から接触通信により取得したデータをもとに物品の所持を管理する。所持品管理プログラム22aでは、後述するデータ登録処理(図7、図8)、接触物品登録処理(場所検知処理)(図9)、持ち物履歴表示処理(図11)などが実行される。
【0015】
メモリ22は、CPU20によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば所持品管理プログラム22aなどの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。所持品管理プログラム22aの実行に伴って格納される各種データとしては、管理対象とする物品に関する情報が登録されるID・物品名テーブル22b、管理対象とする物品の位置を特定するために利用する近距離通信機器19に関する情報が登録される近距離通信機器テーブル22c、管理対象とする物品の状況を示す情報が登録される物品履歴データ22dなどがある。なお、各データの詳細については後述する(図5)。
【0016】
記録媒体読取部23は、記録媒体23aを有しており、記録媒体23aに対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体23aは磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録媒体読取部23に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体23aに記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。記録媒体読取部23は、記録媒体23aに対して各種アプリケーションによって使用される各種のデータ等も記録し、必要に応じて読み出してメモリ22に記録させることができる。
【0017】
通信制御部24は、CPU20の制御のもとでネットワーク11を介してサーバ18や他の電子機器との通信を制御する。
表示部25は、各種情報を表示するためのもので、メモリ22に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
入力部26は、ボタンやポインティングデバイスなどにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
時計部27は、年月日時刻のデータを生成してCPU20に提供する。
【0018】
近距離通信部28は、例えばBluetoothなどによる近距離無線通信を制御するもので、この近距離通信によって近距離通信機器19から機器に関する情報(機器ID、機器名など)を取得して、所持品管理プログラム22aの処理に提供する。
【0019】
接触通信部29は、接触通信を制御するもので、図示せぬ接触電極を通じて人体に微弱電流を流すことによって接触通信タグ12や電子機器14(接触通信部33)との間で接触通信を実行し、この接触通信によって接触通信タグ12や電子機器14から物品に関する情報を取得して、所持品管理プログラム22aの処理に提供する。
【0020】
図3は、本実施形態における接触通信タグ12の主要な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、接触通信タグ12は、CPU30がメモリ32、接触通信部33と相互に接続されて構成されている。
【0021】
CPU30は、接触通信タグ12全体の制御を司るもので、メモリ32に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU30は、メモリ32に記録された接触通信制御プログラム32aを実行することにより、携帯機器10との間の接触通信による物品管理のための処理を実現する。
【0022】
メモリ32は、CPU30によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば接触通信制御プログラム32aや各接触通信タグ12に割り当てられた固有のIDデータ32bなどが設定される。
【0023】
接触通信部33は、接触通信を制御するもので、図示せぬ接触電極にユーザの皮膚が接触された場合に、接触電極を通じて人体に微弱電流を流すことによって携帯機器10などとの間で接触通信を実行する。なお、接触電極は、接触通信タグ12の外表面に露出して設けられており、ユーザが手などにより容易に触れることができる。
【0024】
図4は、本実施形態における電子機器14の主要な構成を示すブロック図である。図4に示す電子機器14は、例えば接触通信機能付きデジタルカメラであり、CPU40がメモリ42、接触通信部43、画像撮影部44などと相互に接続されて構成されている。
【0025】
CPU40は、電子機器14全体の制御を司るもので、メモリ42に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU40は、メモリ42に記録されたカメラ制御プログラム42cによって画像撮影動作を制御する他、接触通信制御プログラム42aを実行することにより、携帯機器10との間の接触通信による物品管理のための処理を実現する。
【0026】
メモリ42は、CPU40によってアクセスされるプログラムやデータが記録されるもので、本実施形態では例えば接触通信制御プログラム42a、IDデータ42b、カメラ制御プログラム42c、撮影画像データ42d、物品名データ42eなどが記録される。IDデータ42bは、電子機器14に割り当てられた固有のもので、例えば製品出荷時に予め記録されている。また、物品名データ42eも例えば製品出荷時に予め記録されているものとする。
【0027】
接触通信部43は、接触通信を制御するもので、図示せぬ接触電極にユーザの皮膚が接触された場合に、接触電極を通じて人体に微弱電流を流すことによって携帯機器10などとの間で接触通信を実行する。なお、接触電極は、電子機器14の外表面に露出して設けられており、ユーザが手などにより容易に触れることができる。
【0028】
画像撮影部44は、カメラ制御プログラム42cの制御のもとで画像撮影を実行し、撮像画像データ42dをメモリ42に記録させる。
【0029】
図5には、携帯機器10において管理される各種データ(ID・物品名テーブル22b、近距離通信機器テーブル22c、物品履歴データ22d)の一例を示している。図5に示すデータの一例は、図6に示すように、家庭内で物品の所持を管理する場合を対象とするものである。
【0030】
図5(a)は、ID・物品名テーブル22bに登録されるデータの一例を示している。図5(a)に示すように、管理対象とする物品毎に、物品に割り当てられた固有のID、物品名、定位置、グループの各情報が対応づけられて登録される。ID・物品名テーブル22bにおいて管理される物品には、予めIDと商品名の情報が登録されているID付き製品と、接触通信タグ12が装着されることで管理される物品がある。ID付き製品は、例えば接触通信機能が搭載されている電子機器14(デジタルカメラ)である。接触通信タグ12によって管理される物品としては、予めIDと商品名の情報が登録されていない機器や、キーホルダーやバッグなどの電子機能を実装することが困難な物品などがある。定位置とグループの情報は、後述するユーザ登録処理(図7参照)によって、入力部26を通じてユーザが任意に登録する情報である。定位置の情報は、ユーザが決めた物品を基本的に置いておく場所を示す情報である。また、グループの情報は、ID・物品名テーブル22bに登録した物品の中の組み合わせを示す情報である。例えば、図5(a)に示すID「MK**00222」の「メモリカード(MC−32MA)」は、ID「DC**00123」の「デジカメ(QX−20Z)」において使用されるものであるため、両者が関連づけて管理されるようにグループ「1」が登録されている。また、ID「TG**0555」の接触通信タグ12が装着された「キーホルダー(自宅・マイカー)」は、ID「FK**00111」の「フック(キー置き場)」において保管するものとして、両者が関連づけて管理されるようにグループ「2」が登録されている。
【0031】
図5(b)は、近距離通信機器テーブル22cに登録されるデータの一例を示している。図5(b)に示すように、家庭内に設置された近距離通信機能が搭載された機器(近距離通信機器)毎に、機器に割り当てられた固有の機器ID、機器名、機器の設置場所を示す場所情報の各情報が対応づけられて登録されている。図6に示す家庭内の例では、近距離通信機器として、1階リビングには電話(親機)49、ビデオデッキ53、液晶テレビ54が設置されており、同様にして1階書斎には電話(子機1)50、2階子供部屋には電話(子機3)52、PC(パーソナルコンピュータ)55、2階寝室には電話(子機2)51、エアコン56がそれぞれ設置されているものとする。機器IDと機器名の情報は、予めそれぞれの近距離通信機器に登録されており、携帯機器10は、近距離通信によって取得して登録しておくものとする。また、場所情報は、後述するユーザ登録処理(図8参照)によって、入力部26を通じてユーザが任意に登録する情報である。
【0032】
図5(c)は、物品履歴データ22dに登録されるデータの一例を示している。物品履歴データ22dには、接触通信タグ12あるいは電子機器14の接触電極に、ユーザが接触する(物品を保持する)、あるいは離す(物品を手放す)ことで各種データが登録される。例えば、図5(c)に示すように、受信ID、物品名、日時(年月日時刻)、機器名、場所情報、保持状態、付加情報などの情報が対応付けて順次登録される。受信IDと物品名は、接触通信によって管理対象とする物品(あるいは接触通信タグ12)から取得される情報である。日時は、ユーザが物品を保持するあるいは手放した時に時計部27から取得される情報である。機器名と場所情報は、ユーザが物品を保持するあるいは手放した時に時に近距離通信によって通信が可能な機器についての情報である。保持状態は、ユーザが物品を保持する(「持った」)、あるいは手放した(「離した」)の何れの状態であるかを示す情報である。付加情報は、その他に登録される情報である。物品履歴データ22dに登録されたデータを参照することで、所持している物品が何であるか、何時何処で物品を取得したか、あるいは何時何処に物品を置いた(手放した)かといったことを管理できる。
【0033】
次に、本実施形態における携帯機器10による物品の所持を管理するための動作について、図7乃至図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0034】
まず、ID・物品名テーブル22bに各データを登録するためのユーザ登録処理について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0035】
携帯機器10は、ユーザが接触通信タグ12あるいは電子機器14(接触通信部33)の接触電極に接触することで、人体を通じて接触通信タグ12あるいは電子機器14との間で接触通信を実行する。接触通信タグ12あるいは電子機器14は、携帯機器10と接触通信が可能な状態となると、メモリに格納されているIDデータを送信する。
【0036】
携帯機器10は、通信相手からIDデータを受信できた場合(ステップA1)、ID・物品名テーブル22bを参照して、受信したIDデータが登録されているか否か、すなわち通信相手となっている物品が既に登録済みであるかを判別する(ステップA2)。
【0037】
ここで接触通信によって取得したIDが登録されていなかった場合、新規の物品登録であるものとし、携帯機器10は、新規に登録される物品が電子機器14などのID付き製品であるか、あるいは接触通信タグ12により管理される物品であるかを判別するため、受信したIDデータが接触通信タグ12を示しているか判別する(ステップA3)。本実施形態では、接触通信タグ12には、例えば「TG」を含むIDが付されており、これにより判別することができる。
【0038】
IDが接触通信タグ12を示すものでない場合、すなわち電子機器14などのID付き製品である場合には、携帯機器10は、IDデータを受信した通信相手との接触通信によって物品名データを受信し(ステップA4)、物品名データを先に受信したIDデータと対応づけてID・物品名テーブル22bに登録する(ステップA5)。
【0039】
そして、携帯機器10は、例えば表示部25において、新規に登録する物品に関する各データ(定位置、グループ)の入力をユーザに促すメッセージを表示し、このメッセージに対して入力部26を通じて入力された物品の定位置、グループ指定のデータを入力し(ステップA6)、先に登録したIDデータと対応づけてID・物品名テーブル22bに登録する(ステップA7)。ただし、グループ指定は、全ての物品に対して必須ではないものとする。
【0040】
一方、接触通信の通信相手から受信したIDデータが接触通信タグ12を示す場合(ステップA3、Yes)、携帯機器10は、例えば表示部25において、新規に登録する物品に関する各データ(物品名、定位置、グループ)の入力をユーザに促すメッセージを表示し、このメッセージに対して入力部26を通じて入力された物品名、物品の定位置、グループ指定のデータを入力し(ステップA6)、IDデータと対応づけてID・物品名テーブル22bに登録する(ステップA7)。
【0041】
この結果、図5(a)に示すように、管理対象とする複数の物品をID・物品名テーブル22bに登録しておくことができる。
【0042】
なお、ID・物品名テーブル22bに登録したデータは任意に修正することができる。携帯機器10は、ユーザが既に登録済みの物品(接触通信タグ12あるいは電子機器14)に接触した際に、その物品からIDデータを受信した場合(ステップA1)、ID・物品名テーブル22bを参照することで登録済みであることが確認されるので(ステップA2)、そのIDデータに対応してID・物品名テーブル22bに登録された各データ、すなわち物品名、定位置、グループの各情報を表示部25において表示して修正が必要であるか確認を促す(ステップA8)。
【0043】
ここで、表示された情報に対する修正の実行が指示された場合には(ステップA9、Yes)、携帯機器10は、入力部26を通じてユーザが修正しようとする物品名、物品の定位置、グループ指定のデータを選択的に入力し(ステップA6)、ここで新たに入力されたデータによって、先に受信したIDデータと対応づけて既にID・物品名テーブル22bに登録されているデータを修正する(ステップA7)。
【0044】
こうして、携帯機器10によって管理対象とする物品を登録し、また物品を管理するときの定位置あるいはグループを任意に登録することができる。接触通信タグ12については、任意の物品に装着して使用することができるので、管理対象とする物品を変更した場合などに、その都度、その物品の物品名、定位置、グループなどを任意に変更することができる。すなわち、接触通信タグ12を汎用的に利用することができるようになる。
【0045】
次に、近距離通信機器テーブル22cに各データを登録するためのユーザ登録処理について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0046】
近距離通信機器テーブル22cへのデータ登録処理は、管理対象とする物品の位置を特定するために利用する近距離通信機器19に関する情報を登録するためのものである。例えば図6に示すように家庭内で物品を管理する場合には、家庭内に設置された近距離通信モジュールが搭載された各種機器を登録することになる。
【0047】
携帯機器10は、近距離通信部28によって、近距離通信機器19との間で近距離無線通信が可能な範囲に到達すると、近距離通信機器19から機器を特定する機器IDデータを取得する。携帯機器10は、通信可能となった近距離通信機器19から機器IDデータを受信できた場合(ステップB1)、近距離通信機器テーブル22cを参照して、受信した機器IDが登録されているか否か、すなわち通信相手となっている近距離通信機器19が既に登録済みであるかを判別する(ステップB2)。
【0048】
ここで近距離無線通信によって取得した機器IDが登録されていなかった場合、携帯機器10は、機器IDデータを受信した通信相手との通信によって機器名データを受信し(ステップB4)、先に受信した機器IDデータと対応づけて近距離通信機器テーブル22cに登録する(ステップB5)。
【0049】
そして、携帯機器10は、例えば表示部25において、新規に登録する近距離通信機器19の場所情報の入力をユーザに促すメッセージを表示し、このメッセージに対して入力部26を通じて入力された機器の場所情報のデータを入力し(ステップB5)、先に登録した機器IDデータと対応づけて顧客情報データベース22に登録する(ステップB6)。
【0050】
この結果、図5(b)に示すように、物品の位置を特定するために利用する近距離通信機器19を近距離通信機器テーブル22cに登録しておくことができる。
【0051】
なお、近距離通信機器テーブル22cに登録したデータは任意に修正することができる。携帯機器10は、近距離通信機器19との近距離無線通信によって機器IDデータを受信し(ステップB1)、この機器IDが近距離通信機器テーブル22cに登録済みであった場合には(ステップB2)、その機器IDデータに対応して近距離通信機器テーブル22cに登録された場所情報を表示部25において表示して修正が必要であるか確認を促す(ステップB7)。
【0052】
ここで、表示された場所情報に対する修正の実行が指示された場合には(ステップB8)、携帯機器10は、入力部26を通じてユーザが修正しようとする場所情報のデータを入力し(ステップB5)、ここで新たに入力されたデータによって、先に受信した機器IDデータと対応づけて既に近距離通信機器テーブル22cに登録されている場所情報を修正する(ステップB6)。
【0053】
こうして、携帯機器10によって管理対象とする物品の位置を特定するための近距離通信機器19を任意に登録することができる。従って、ユーザは、管理対象とする物品の置き場所などを容易に判別することができる近距離通信機器19を任意に登録しておくことができる。
【0054】
次に、物品の所持を管理するための接触物品登録処理について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
接触物品登録処理では、ID・物品名テーブル22bに登録した物品をユーザが持った時、あるいは離した時に、その物品の状況を示す情報を物品履歴データ22dに登録するための処理である。
【0055】
携帯機器10は、ユーザが物品(接触通信タグ12あるいは電子機器14の接触電極)に接触することで、人体を通じて接触通信を実行する。ここで、携帯機器10は、通信相手からIDデータを受信できた場合(ステップC1)、この受信したIDデータが、物品履歴データ22dの最後に登録されている受信ID、すなわち、前回、物品履歴データ22dに登録されたデータ(以下、前回登録データと称する)のIDと同じであるか判別する(ステップC3)。
【0056】
ここで、受信したIDデータと前回登録データのIDとが同じでない場合、携帯機器10は、新たにユーザが物品を持ったものと判別し、物品履歴データ22dに新たに登録するためのデータを取得する。すなわち、携帯機器10は、ID・物品名テーブル22bを参照して、受信したIDデータに対応する物品名を読み出し(ステップC13)、また時計部27からその時の日時情報を取得する(ステップC14)。さらに、携帯機器10は、物品の現在位置を特定するための近距離通信機器19の機器名と場所情報を取得するための場所検知処理を実行する。
【0057】
図10には、近距離通信機器19を利用した場所検知処理についてのフローチャートを示している。
【0058】
携帯機器10は、近距離通信部28によって、近くに存在する近距離通信機器19との間で近距離無線通信を実行し、近距離通信機器19から機器IDを取得して、メモリ22に一時記憶する(ステップD1)。
【0059】
携帯機器10は、近距離通信機器テーブル22cを参照して、受信した機器IDが登録されているかを判別する(ステップD2)。
【0060】
ここで、該当する機器IDが登録されていた場合(ステップD2,Yes)、携帯機器10は、近距離通信機器テーブル22cに登録されている、該当する機器IDに対応する機器名と場所情報を読み出す(ステップD3,D4)。
【0061】
なお、受信した機器IDが近距離通信機器テーブル22cに登録されていなかった場合(ステップD2,No)、機器名及び場所情報ともに「不明」であるものとする。
【0062】
こうして、場所検知処理によって携帯機器10の近くに存在する近距離通信機器19の機器名と場所情報を所得することができる。
【0063】
携帯機器10は、前述のようにして取得した物品名、日時、近くに存在する近距離通信機器19の機器名と場所情報の各情報を物品履歴データ22dに登録する。また、物品履歴データ22dの保持状態として、ユーザによって物品が保持されたことを表す情報(「持った」)を登録する(ステップC16)。
【0064】
なお、ステップC1において受信したIDデータが前回登録データのIDと同じであった場合、携帯機器10は、近くの近距離通信機器19との間で近距離無線通信を実行し、この機器から機器IDを受信することができた場合(ステップC3)、この機器IDが物品履歴データ22dの前回登録データとして登録されているかを判別する(ステップC4)。ここで、機器IDが同じであった場合、ユーザは、同じ場所で同じ物品を続けて持ったものとして物品履歴データ22dへのデータ登録をしない。
【0065】
一方、近距離通信機器19から受信した機器IDと前回登録データの機器IDとが違う場合には(ステップC4,Yes)、携帯機器10は、ユーザが異なる場所で同じ物品を続けて持ったものと判別し、物品履歴データ22dに新たに登録するためのデータを取得する。すなわち、携帯機器10は、場所検知処理を実行して近くの近距離通信機器19から機器IDを取得して、この機器IDをもとに、近距離通信機器19の機器名と場所情報を取得する(ステップC5)。また、携帯機器10は、ID・物品名テーブル22bを参照して物品から受信したIDデータに対応する物品名を読み出し(ステップC6)、時計部27からその時の日時情報を取得する(ステップC7)。携帯機器10は、こうして取得した物品名、日時、近くの近距離通信機器19の機器名、近くの近距離通信機器19の場所情報の各情報を物品履歴データ22dに登録する。また、物品履歴データ22dの保持状態として、ユーザによって物品が保持されたことを表す情報(「持った」)を登録する(ステップC8)。
【0066】
一方、携帯機器10は、ユーザが保持していた物品(接触通信タグ12あるいは電子機器14の接触電極)を離した場合、すなわち接触通信によってIDデータの受信が可能な状態から通信不能な状態に変化した合(ステップC1,No、ステップC17,Yes)、物品履歴データ22dに新たに登録するためのデータを取得する。すなわち、携帯機器10は、ID・物品名テーブル22bを参照してそれまで物品から受信していたIDデータに対応する物品名を読み出し(ステップC18)、また時計部27からその時の日時情報を取得する(ステップC19)。また、携帯機器10は、場所検知処理を実行して、近くの近距離通信機器19から機器IDを取得して、この機器IDをもとに近距離通信機器19の機器名と場所情報を取得する(ステップC20)。携帯機器10は、こうして取得した物品名、日時、近くの近距離通信機器19の機器名と場所情報の各情報を物品履歴データ22dに登録する。また、物品履歴データ22dの保持状態として、ユーザによって物品が手放されたことを表す情報(「離した」)を登録する(ステップC21)。
【0067】
なお、ユーザが物品を手放したと判別した際に、携帯機器10は、他の物品との間で接触通信によってIDデータの受信があるかを判別する(ステップC22)。例えば、接触通信タグ12が装着されたキーホルダーを保管場所であるフック(ID・物品名テーブル22bに登録されている)に掛けた時には、キーホルダーが手放されたことが判別されると共に、フックに接触されたことが検知される。
【0068】
この場合、携帯機器10は、接触通信によって受信したIDデータをもとにID・物品名テーブル22bを参照し、IDデータに対応する物品の定位置が固定であるか判別する(ステップC23)。例えば、キーホルダーの保管場所であるフック(ID「FK**00111」、物品名「フック(キー置き場)」)などについては、図5(a)に示すように、定位置の情報に「固定」であることを設定しておくことで判別することができる。そして、定位置が固定であると判別されたIDデータに対して設定されているグループと、先にユーザによって手放されたと判別された物品に対して設定されたているグループとが同じであるかを判別する(ステップC24)。ここで、グループが同じであると判別された場合(ステップC24)、携帯機器10は、そのIDに対応づけてID・物品名テーブル22bに登録されている物品の情報、例えば物品名の情報を物品履歴データ22dの付加情報として登録する(ステップC25)。なお、定位置の情報を登録しても良いし、物品名と定位置の両方の情報を登録しても良い。そして、携帯機器10は、物品がID・物品名テーブル22bに登録してある定位置に返された旨の報知を実行すると共に、報知したことを物品履歴データ22dの付加情報として登録する(ステップC26)。例えば、予め決められた音(例えば、ピンポン音)や音声メッセージなどを出力したり、表示部25において所定のメッセージなどを表示したりする。
【0069】
このようにして、接触物品登録処理を実行することで、携帯機器10を装着したユーザがID・物品名テーブル22bに登録した物品(あるいは物品に装着した接触通信タグ12)に触れる、あるいは離すことで、順次、物品履歴データ22dに各情報(受信ID、物品名、日時、機器名、場所情報、保持状態、付加情報)が登録されていく。
【0070】
次に、前述した接触物品登録処理の具体的な実行例について、図6に示す状況を参照しながら説明する。
例えば、携帯機器10を装着したユーザが、2階の寝室に置いてあったバッグを図6に示すように持って、このバッグに装着された接触通信タグ12に接触したものとする。この場合、携帯機器10は、接触通信によってバッグに装着された接触通信タグ12からIDデータ(「TG**0556」)を受信し、ID・物品名テーブル22bからIDデータに対応する物品名「バッグ(エレメス)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くに設置された電話(子機2)51と近距離無線通信をすることで、電話(子機2)51から機器IDデータ「(bt***222)」を受信し、近距離通信機器テーブル22cから機器IDデータに対応する機器名「電話(子機2)」と、この機器の設置場所を示す場所情報を読み出す。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、接触通信タグ12のID「TG**0556」に対応付けて、物品名「バッグ(エレメス)」、日時「2002.2/3 AM10:12」、近くに設置されていた機器の機器名「電話(子機2)」の情報がそれぞれ登録される。また、保持状態の情報として、物品が保持されたことを表す情報「持った」が登録される。
【0071】
また、ユーザは、バッグを保持したまま外出して、外出先で置いたものとする。なお、ユーザは、バッグを置く直前に接触通信タグ12に接触したものとする。この場合、携帯機器10は、直前に接触通信によって取得していたIDデータ(「TG**0556」)に対応する物品名「バッグ(エレメス)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くには、外出先であるために近距離通信機器19が存在しないため機器名と場所情報とが取得できない(「不明」となる)。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、接触通信タグ12のID「TG**0556」に対応付けて、物品名「バッグ(エレメス)」、日時「2002.2/3 AM11:51」の情報が登録される。また、保持状態の情報として、物品が手放されたことを表す情報「離した」が登録される。
【0072】
また、例えば携帯機器10を装着したユーザが、1階のリビングのフック(きー置き場)57に掛けてあった接触通信タグ12が装着されているキーホルダーを、図6に示すように液晶テレビ54の近くにあるテーブルに置き、その後、再び、キーホルダーをフック57に戻したものとする。この場合、携帯機器10は、接触通信によってキーホルダーに装着された接触通信タグ12からIDデータ(「TG**0555」)を受信し、ID・物品名テーブル22bからIDデータに対応する物品名「キーホルダー(自宅・マイカー)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くに設置されたビデオデッキ53と近距離無線通信をすることで、ビデオデッキ53から機器IDデータ「(bt***224)」を受信し、近距離通信機器テーブル22cから機器IDデータに対応する機器名「ビデオ」と、この機器の設置場所を示す場所情報(「1Fリビング」)を読み出す。また、フック57からキーホルダーを取る際に、ユーザがフック57に接触することによって、携帯機器10は、同様にしてフック57からIDデータ(「FK**00111」)を受信し、このIDデータに対応する定位置の情報をID・物品名テーブル22bから取得した結果、「固定」が設定され、さらにグループが先に判別された「キーホルダー(自宅・マイカー)」のグループ「2」と同じであることが判別される。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、接触通信タグ12のID「TG**0555」に対応付けて、物品名「キーホルダー(自宅・マイカー)」、日時「2002.2/4AM8:30」、機器名「ビデオ」、保持状態「持った」がそれぞれ登録される。さらに、付加情報として、定位置として「固定」が設定されていた物品の物品名「フック(キー置き場)」が登録される。
【0073】
同様にして、キーホルダーがテーブルに置かれた(ユーザが離した)時、テーブルから持ち上げられた(ユーザが持った)時、フック57に戻された(ユーザが離した)時に、携帯機器10は、それぞれ各情報を取得して、図5(c)に示すように、順次、登録していく。また、携帯機器10は、キーホルダーがフック57に戻された時にユーザがフック57に接触した場合には、定位置に返した旨の報知をする。
【0074】
また、例えば携帯機器10を装着したユーザが、2階の子供部屋にあるPC55の近くに置かれていた電子機器14(デジタルカメラ)を、図6に示すように、1階の書斎にあるテーブルに置いたものとする。この場合、携帯機器10は、接触通信によって電子機器14(接触通信部33)からIDデータ(「DC**00123」)を受信し、ID・物品名テーブル22bからIDデータに対応する物品名「デジカメ(QX−20Z)」を読み出し、また日時情報を取得する。この時、携帯機器10の近くに設置されたPC55と近距離無線通信をすることで、PC55から機器IDデータ「(bt***567)」を受信し、近距離通信機器テーブル22cから機器IDデータに対応する機器名「PC」と、この機器の設置場所を示す場所情報(「2F子供部屋」)を読み出す。この結果、物品履歴データ22dには、図5(c)に示すように、電子機器14のID「DC**00123」に対応付けて、物品名「デジカメ(QX−20Z)」、日時「2002.2/5 AM7:05」、機器名「PC」、保持状態「持った」がそれぞれ登録される。
【0075】
同様にして、ユーザが電子機器14を1階書斎のテーブルに置いた際、携帯機器10は、各情報を取得して(日時「2002.2/5 AM7:09」、機器名「電話(子機1)」、場所情報「1F書斎」)、図5(c)に示すようにして登録する。
【0076】
次に、携帯機器10による持ち物履歴表示処理について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。ユーザは、携帯機器10に持ち物履歴表示処理を実行させることで、ID・物品名テーブル22bに登録した物品についての情報を表示させて、物品の状況を把握することができる。
【0077】
まず、携帯機器10は、持ち物履歴表示処理の実行が指示されると持ち物管理モードに移行して、表示部25において持ち物管理モード用の画面を表示する。図12(a)には、持ち物管理モード用の画面の初期画面の一例を示している。初期画面では、「日時順表示」「持ち物別表示」の何れかの表示形態を任意に選択することができる。
【0078】
携帯機器10は、入力部26から「日時順表示」を選択する指示が入力された場合(ステップE1)、物品履歴データ22dから「日時」のデータを参照して、日時順(例えば古い順)にデータを読み出して一覧表示する(ステップE2)。図12(b)には、日時順にデータが表示された画面の一例を示している。図12(b)に示すように、物品履歴データ22dに登録されたデータをもとに、日時、物品名、場所情報、保持状態の情報を順次表示している。この画面はスクロールすることができ、物品履歴データ22dに登録された全てのデータを参照することができる。
【0079】
一方、携帯機器10は、入力部26から「持ち物別表示」を選択する指示が入力された場合(ステップE1)、物品履歴データ22dの「物品名」のデータをもとに、物品名順で全てのデータをソートし(ステップE3)、物品名を一覧表示する(ステップE4)。図12(c)には、物品名一覧表示の一例を示している。図12(c)では、物品履歴データ22dに登録された物品名「バッグ(エレメス)」「キーホルダー(自宅・マイカー)」「デジカメ(QX−20Z)」が一覧表示されている。この物品名一覧表示では、任意の物品を選択することができる。
【0080】
携帯機器10は、入力部26から特定の物品名を選択する指示が入力されると(ステップE5)、選択された物品名に対応するデータを物品履歴データ22dから読み出して日時順に一覧表示する(ステップE6)。図12(d)には、選択された物品のデータについて日時順にデータが表示された画面の一例を示している。図12(d)は、物品名一覧表示から「デジカメ(QX−20Z)」が選択された場合を示すもので、この物品について物品履歴データ22dに登録されたデータをもとに、日時、物品名、場所情報、保持状態の情報を表示している。
【0081】
このようにして、物品履歴データ22dに登録されたデータをもとにして、持ち物管理モードにおいて、全ての管理対象とする物品について日時順に物品に関する情報を表示する、あるいは持ち物別に物品に関する情報を日時順に一覧表示することができる。これにより、ユーザは自分の記憶に頼ることなく、何時何処で物品を取得したか、あるいは何時何処に物品を置いた(手放した)かといった、物品の所持を容易に管理することができるようになる。
【0082】
なお、前述した例では、全ての物品を対象とした日時順表示と、持ち物別表示の何れかを任意に選択できる例を示しているが、その他の形態によって物品に関する情報を表示できるようにしても良い。例えば、特定の日時(範囲)を指定する、物品の位置を特定するための機器名あるいは場所情報を指定する、あるいは特定の機器名や場所情報を指定することで、該当するデータを表示させるようにしても良い。
【0083】
また、前述した説明では、携帯機器10は、腕時計型に構成されて手首に装着されるものとしているが、人体と接触した状態で携帯することができれば、その他の形態によって構成することも勿論可能である。
【0084】
また、前述した説明では、電子機器14(デジタルカメラ)には、製品出荷時に物品名データ42eが予め記録されており、この物品名データ42eをID・物品名テーブル22bに物品名として登録するものとしているが、ID・物品名テーブル22bに登録する物品名を、接触通信タグ12の場合と同様にして任意に登録あるいは変更できるようにしても良い。また、電子機器14との間の接触通信、あるいは他の通信手段とを介して、電子機器14に記録されている物品名データ42eを書き換えられるようにしても良い。
【0085】
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られるので有れば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0086】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできる所持品管理プログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録された所持品管理プログラムを読み込み、または通信媒体を介して所持品管理プログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0087】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1によれば、予め人に装着されて当該人により管理対象となる物品を物品記憶手段に記憶していて、人体と接触している物品から物品識別情報を受信し、この受信した識別情報が物品記憶手段に記憶されている場合に、この物品に関する情報を登録しておき、出力することができるので、人に装着されない物品や人の管理対象でない物品を適切に除外しつつ、身につけるものとして管理する物品について適切に所持の管理をすることができる。また何ら特別な操作が行われなくても、単に人体と物品が接触しているだけで、物品から物品識別情報を受信するので、極めて容易に所持の管理をすることができる。
【0088】
また本発明の請求項2によれば、受信手段によって情報が受信された物品から人体が離れたことを検知された場合に、物品が離れた旨の情報とともに物品に関する情報を登録するようにしたので、所持状態の物品について物品が離れた(手放された)管理をすることができる。従って、また何ら特別な操作が行われなくても、忘れ物などの物品が手放されたことの管理を極めて容易に行うことができる。
【0089】
また本発明の請求項3によれば、物品名を登録する手段を設け、物品名を出力するようにしたので、管理対象の物品を任意に登録できるとともに、物品名で所持の管理を出力でき、さらに、容易に所持品の確認を行うことができる。
【0090】
また本発明の請求項4によれば、時刻の情報を物品に関する情報として登録し、所持品に管理の出力と時刻の出力を行うようにしたので、時間に対応して所持品の管理状態を確認することができ、所持の管理を便利にすることができる。
【0091】
また本発明の請求項5によれば、場所の情報を登録し、所持品に管理の出力と場所の出力を行うようにしたので、場所に対応して所持品の管理状態を確認することができ、物品の所持の管理を便利にすることができる。
【0092】
また本発明の請求項6によれば、無線通信機器を識別するための識別情報と対応づけて場所情報を登録しておき、周囲の無線通信機器との間の無線通信により識別情報を受信した場合に、この識別情報に対応する場所情報を登録された情報から取得して出力することで、無線通信機器の場所と関連づけて所持品の場所を把握できるようになる。
【0093】
また本発明の請求項7によれば、物品の識別情報と対応づけて特定の位置であることを示す情報を記憶しておき、受信した識別情報に対応して特定の位置であることを示す情報が記憶されている場合には所定の報知をすることで、物品と対応づけられた特定の位置であることを容易に知ることができる。
【0094】
また本発明の請求項8によれば、情報の出力対象とする物品を選択させ、登録された情報のうち選択された物品に対応する情報を出力することができるので、特定の物品に関する情報を簡単に取得することができる。
【0095】
また本発明の請求項9によれば、登録された時刻の情報が示す順に物品に関する情報を出力することができるので、物品がおかれていた状況を時間経過に従って把握できるようになる。
【0096】
また本発明の請求項10によれば、物品名を入力しておくことで、この物品名が登録されるようになるので、登録された情報として物品名を出力させることができるようになり、出力された情報の内容を容易に把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における携帯機器10の使用形態の一例を示す図。
【図2】本実施形態における携帯機器10の構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態における接触通信タグ12の主要な構成を示すブロック図。
【図4】本実施形態における電子機器14の主要な構成を示すブロック図。
【図5】本実施形態における携帯機器10において管理される各種データ(ID・物品名テーブル22b、近距離通信機器テーブル22c、物品履歴データ22d)の一例を示す図。
【図6】本実施形態における家庭内で物品の所持を管理する状況の一例を示す図。
【図7】本実施形態におけるID・物品名テーブル22bに各データを登録するためのユーザ登録処理について説明するためのフローチャート。
【図8】本実施形態における近距離通信機器テーブル22cに各データを登録するためのユーザ登録処理について説明するためのフローチャート。
【図9】本実施形態における物品の所持を管理するための接触物品登録処理について説明するためのフローチャート。
【図10】本実施形態における近距離通信機器19を利用した場所検知処理について説明するためのフローチャート。
【図11】本実施形態における携帯機器10による持ち物履歴表示処理について説明するためのフローチャート。
【図12】本実施形態における携帯機器10の表示画面の一例を示す図。
【符号の説明】
10…携帯機器
12…接触通信タグ
14…電子機器
16…ネットワーク
18…サーバ
20,30,40…CPU
22,32,42…メモリ
22a…所持品管理プログラム
22b…ID・物品名テーブル
22c…近距離通信機器テーブル
22d…物品履歴データ
23…記録媒体読取部
23a…記録媒体
24…通信制御部
25…表示部
26…入力部
27…時計部
28…近距離通信部
29,33,43…接触通信部
Claims (11)
- 人に装着されて当該人により管理対象となる物品を識別するための識別情報を記録している物品記憶手段と、
人体と接触している物品から物品識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した識別情報が前記物品記憶手段に記憶されている場合に、当該識別情報に対応する物品に関する情報を登録する情報登録手段と、
前記情報登録手段によって登録された情報を出力する出力手段と
を具備したことを特徴とする携帯機器。 - 前記受信手段によって情報が受信された物品が人体から離れたことを検知する検知手段を有し、
前記情報登録手段は、前記検知手段によって物品が人体から離れたことが検知された場合に、物品が離れた旨の情報と共に、物品に関する情報を登録する手段有することを特徴とする請求項1記載の携帯機器。 - 前記物品記憶手段に物品を識別するための識別情報を登録する物品登録手段を有し、
この物品登録手段は、前記識別情報と対応づけて物品名を登録し、
前記情報登録手段は、物品に関する情報として前記物品登録手段によって登録された物品名を登録する手段を有し、
前記出力手段は、前記情報登録手段によって登録された物品名を出力す手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯機器。 - 前記情報登録手段は、前記受信手段によって識別情報を受信するのに伴って時刻の情報を取得して、物品に関する情報として登録する手段を有し、
前記出力手段は、前記情報登録手段によって登録された時刻の情報を出力する手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯機器。 - 前記受信手段によって識別情報が受信された時の場所の情報を取得する場所情報取得手段を具備し、
前記情報登録手段は、前記場所情報取得手段によって取得された場所の情報を、物品に関する情報として登録する手段を有し、
前記出力手段は、前記情報登録手段によって登録された場所の情報を出力する手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯機器。 - 前記場所情報取得手段は、
無線通信機器を識別するための識別情報と対応づけて場所情報を登録する場所情報登録手段と、
周囲の無線通信機器との間の無線通信により前記無線通信機器を識別する識別情報を受信する識別情報受信手段と、
前記識別情報受信手段によって受信された識別情報に対応する場所情報を、前記場所情報登録手段によって登録された情報から取得して出力する場所情報出力手段とを有することを特徴とする請求項5記載の携帯機器。 - 前記物品記憶手段は、前記識別情報と対応づけて特定の位置であることを示す情報を記憶する手段を有し、
前記受信手段によって受信した識別情報に対応して、前記物品記憶手段によって特定の位置であることを示す情報が記憶されている場合に、所定の報知をする報知手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の携帯機器。 - 前記出力手段は、
情報の出力対象とする物品を選択させる選択手段と、
前記情報登録手段によって登録された情報のうち、前記選択手段によって選択された物品に対応する情報を出力する物品情報出力手段と
を具備したことを特徴とする請求項1記載の携帯機器。 - 前記出力手段は、
前記情報登録手段によって登録された時刻の情報が示す順に、物品に関する情報を出力する手段を有することを特徴とする請求項4記載の携帯機器。 - 前記物品登録手段は、
物品名を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された物品名を登録する登録手段を具備したことを特徴とする請求項3記載の携帯機器。 - コンピュータを、
人に装着されて当該人により管理対象となる物品を識別するための識別情報を記憶している物品記憶手段と、
人体と接触している物品から、物品識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した識別情報が前記物品記憶手段に記憶されている場合に、当該識別情報に対応する物品に関する情報を登録する情報登録手段と、
前記情報登録手段によって登録された情報を出力する出力手段とに機能させるための所持品管理処理プログラム。
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