JP2004004658A - 電気泳動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示内容に応じて1素子毎に電圧を印加してクロストークのない電気泳動マトリクス表示装置を提供する。
【解決手段】電極(E1,E2)は、一方の電極が全面電極で、他方の電極が個別に電圧を印加できる分割電極として構成された表示装置と、エミッタ−コレクタが縦属接続されて一方端が正電源に、他方端が負電源に接続されて両トランジスタの中間に出力端子が接続され、かつ各ベースにはトランジスタ毎に導通方向が異なるようにダイオード(D1,D2)が直列接続された一対のトランジスタ(Q1,Q2)を有し、分割電極に正電圧または負電圧を印加するスイッチング回路(SC)と、一対のトランジスタのエミッタ−コレクタに正電源および負電源を接続する第1のスイッチ(SW1)と、ダイオードを介して一対のトランジスタのいづれかのベースを選択的に接地する第2のスイッチ(SW10)と、をそなえる。
【選択図】 図1
【解決手段】電極(E1,E2)は、一方の電極が全面電極で、他方の電極が個別に電圧を印加できる分割電極として構成された表示装置と、エミッタ−コレクタが縦属接続されて一方端が正電源に、他方端が負電源に接続されて両トランジスタの中間に出力端子が接続され、かつ各ベースにはトランジスタ毎に導通方向が異なるようにダイオード(D1,D2)が直列接続された一対のトランジスタ(Q1,Q2)を有し、分割電極に正電圧または負電圧を印加するスイッチング回路(SC)と、一対のトランジスタのエミッタ−コレクタに正電源および負電源を接続する第1のスイッチ(SW1)と、ダイオードを介して一対のトランジスタのいづれかのベースを選択的に接地する第2のスイッチ(SW10)と、をそなえる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電気泳動作用を利用して表示動作を行う装置に係り、とくに表示動作のために電極に電圧を印加する回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気泳動表示装置は、一組の対向配置された電極間に、たとえば黒色液体分散媒中に白色顔料微粒子を分散せしめた表示用分散系を配し、電極間に書換すべき内容に応じた電界を印加して電気泳動作用を起こし、微粒子を移動させることにより所望内容の表示を行わせるものである。この場合、印加する電界により微粒子の移動状況が決まり、その状況を透明電極を通して観察するように表示が行われる。
【0003】
表示は、印加される電界の強さ、方向によってコントラストが生じるものであり、対向する2つの電極群のうち一方の組の電極群から選択信号を供給し、他方の組の電極群から正電界または負電界を情報信号として供給することにより1素子または1列づつ表示の書換を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電界の印加は、選択された素子と選択されていない素子とが識別されて行われればよいのであるが、選択されていない素子にも不要な電圧つまりいわゆるクロストーク電圧が印加されることがあり、表示が不鮮明になる。
【0005】
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、表示内容に応じて1素子毎に電圧を印加してクロストークのない表示を行い得る電気泳動マトリクス表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の電気泳動装置は、
一組の電極を介して電界を印加することにより電気泳動用分散系に含まれる粒子が移動する電気泳動装置であって、 前記一組の電極のうち一方は分割電極であり、前記分割電極に対応してスイッチング回路が設けられており、 前記スイッチング回路は、第1の電源と第2の電源との間に直列に接続された第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタがそれぞれ前記第1の電源および前記第2の電源に接続されている状態で、信号が供給されることにより、前記第1のトランジスタまたは前記第2のトランジスタのいずれか一方が選択され、 当該選択されたトランジスタおよび前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの間に接続された出力端子を介して、前記第1の電源および前記第2の電源のうち前記当該選択されたトランジスタに接続された電源から前記分割電極に電圧が供給されること、を特徴としている。
上記の電気泳動装置において、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのうち前記信号の極性に応じて選択されるトランジスタが決定されることが好ましい。
上記の電気泳動装置において、前記第1の電源および前記第2の電源はそれぞれ正電源および負電源であってもよく、その場合、前記分割電極には前記正電源または前記負電源からの電圧が供給されることが好ましい。
上記の電気泳動装置において、前記出力端子と前記第1の電源または前記第2の電源とを切り離すことにより前記分割電極に電圧を印加しないことが可能であることが好ましい。
上記の電気泳動装置において、さらに、前記信号の供給を制御する第1のスイッチを含むようにしてもよい。
上記の電気泳動装置において、さらに、前記第1のトランジスタと前記第1の電源との接続および前記第2のトランジスタと前記第2の電源との接続を制御する第2のスイッチを含むようにしてもよい。
本発明の電気泳動マトリクス表示装置は、互いに対向する一組の電極間に、液相分散媒と粒子とを含んだ電気泳動表示用分散系が配されてなり、前記電極間に電界を印加して前記分散媒の泳動を生じさせることにより表示を行う電気泳動マトリクス表示装置において、前記一組の電極は、一方の電極が全面電極で、他方の電極が個別に電圧を印加できる分割電極として構成された表示装置と、エミッタ−コレクタが縦属接続されて一方端が正電源に、他方端が負電源に接続されて両トランジスタの中間に出力端子が接続され、かつ各ベースにはトランジスタ毎に導通方向が異なるようにダイオードが直列接続された一対のトランジスタを有し、前記分割電極の一つに正電圧または負電圧を印加するスイッチング回路と、前記一対のトランジスタのエミッタ−コレクタに正電源および負電源を接続する第1のスイッチと、前記ダイオードを介して前記一対のトランジスタのいづれかのベースを選択的に接地する第2のスイッチと、をそなえたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
表示装置の全面電極と各分割電極との間に、電界が印加される。各分割電極は、スイッチング回路の一対のトランジスタのうちの選択されたものから出力端子を介して電圧が印加される。トランジスタの選択は、制御信号に応じて一対のトランジスタの一方のみをオンにすることにより行われる。この制御信号の経路にダイオードが設けられているから、制御信号の極性に応じて選択されるトランジスタが決まる。
【0008】
このようにして選択されたトランジスタにより分割電極と全面電極との間に電圧が印加されて表示用分散媒における粒子が泳動作用を行うことにより表示が行われる。そして、選択されないトランジスタには電圧が印加されず、したがって選択されないトランジスタに対応する分割電極は表示を行わない。
【0009】
【発明の効果】
本発明は上述のように、電気泳動マトリクス装置に所望の分割電極につながるトランジスタのみを選択するようにしたため、いわゆるクロストーク電圧が所望外の電極に印加されることがなく、不鮮明な表示となることを防止できる。
【0010】
【実施例】
図1は、本発明を適用する電気泳動マトリクス表示装置の構成を示したものである。同図において、E1は全面電極であり、GNDに接続されて接地状態になる。E2は、全面電極E1に対向配置された分割電極であり、各分割電極はそれぞれ端子T1,T2,T3…Tnに接続されている。これらの端子T1,T2,T3…Tnは、表示装置が行うべき表示内容に応じて正または負の電源+Vまたは−Vに接続される。
【0011】
そして正の電源+Vに分割電極が接続された端子T1を持つ素子は、図示のように分割電極側に粒子が寄るのに対し、負の電源−Vに接続された端子T2を持つ素子は、全面電極側に粒子が寄る。この粒子を電気泳動作用で移動させることにより表示の書換を行うことができる。書き換えられた表示は、電圧の印加を停止してもそのままの表示を保つ。
【0012】
図2は、図1における各分割電極毎の4つの素子に対して電圧印加を行う回路を示したものである。同図における4つの素子のうち1つについて符号を付して説明する。
【0013】
この回路は、素子の端子T1,T2,T3…に接続される端子Tを持ったスイッチング回路SCを各素子用にそなえた回路として構成されている。そして、このスイッチング回路SCは、正の電源+Vおよび負の電源−Vに接続される2つの端子から正、負の電圧が供給され、スイッチSW10を介してGNDに接続される端子1、2のいづれかにより接地されて回路動作を行い、出力を端子Tに生じる。スイッチSW10は、表示装置の表示素子行列における各列毎に設けられており、選択的に切換操作される。
【0014】
図3は、図2のスイッチング回路SCの内部構成を詳細に示したものである。すなわち、スイッチング要素として2つのトランジスタQ1,Q2を有する。そして各トランジスタQ1,Q2のベースにはダイオードD1,D2が挿入されている。
【0015】
トランジスタQ1はPNPトランジスタであり、同Q2はNPNトランジスタであり、これら両者が直列接続されて正電源+Vおよび負の電源−Vとの間に、スイッチSW1を介して接続されている。スイッチSW1は、表示装置の表示素子行列における各行毎に設けられており、選択的に開閉される。
【0016】
またトランジスタQ1,Q2の中間には、端子Tが接続されている。そして、トランジスタQ1のベース、エミッタ間に抵抗R1が、またトランジスタQ2のベース、エミッタ間に抵抗R2が接続されている。さらに、トランジスタQ1のベースにはダイオードD1が、またトランジスタQ2のベースにはダイオードD2が、それぞれベース電流が流れる方向に挿入されている。
【0017】
この場合、2つのトランジスタの導電形式が、PNPとNPNであって相違するから、ダイオードD1と同D2とはトランジスタに対する向きが反対に接続されている。これにより、一対のトランジスタの一方のみにベース電流を流すことができる。
【0018】
そして、ダイオードD1およびD2の各他端は、それぞれスイッチSW10の2つの固定端子に各別に接続されている。スイッチSW10の切換端子はGNDに接続されている。
【0019】
この回路において、スイッチSW1を閉じた状態で、スイッチSW10を固定接点AまたはBに切り換えると、トランジスタQ1またはQ2がターンオンして端子Tに正電源+Vまたは負の電源−Vの電圧を給電する。これにより表示装置の表示内容が書き換えられる。
【0020】
スイッチSW1を開けば、当該スイッチに接続されたトランジスタは、端子Tに電圧を生じないから表示装置には、書換のための電圧が印加されないから、表示装置の表示内容は変化しない。
【0021】
端子Tは、上述のように表示装置の端子T1,T2…に接続されるから表示装置が表示動作を行う。表示内容の書換を行う場合は、スイッチSW10を切り換える。
【0022】
図3の回路では、4つの素子に付き行方向および列方向それぞれに2素子づつ2つづつのスイッチSW1SW10が設けられた構成となっているから、これら2つづつのスイッチの切換により1素子毎の表示書換ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である電気泳動表示装置の構成を示す図。
【図2】図1に示す表示装置を駆動する回路を示す図。
【図3】本発明の一実施例における回路の詳細構成を示す図。
【符号の説明】
D ダイオード
E1 全面電極
E2 分割電極
Q トランジスタ
SC スイッチング回路
SW スイッチ
T 端子
【産業上の利用分野】
本発明は電気泳動作用を利用して表示動作を行う装置に係り、とくに表示動作のために電極に電圧を印加する回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気泳動表示装置は、一組の対向配置された電極間に、たとえば黒色液体分散媒中に白色顔料微粒子を分散せしめた表示用分散系を配し、電極間に書換すべき内容に応じた電界を印加して電気泳動作用を起こし、微粒子を移動させることにより所望内容の表示を行わせるものである。この場合、印加する電界により微粒子の移動状況が決まり、その状況を透明電極を通して観察するように表示が行われる。
【0003】
表示は、印加される電界の強さ、方向によってコントラストが生じるものであり、対向する2つの電極群のうち一方の組の電極群から選択信号を供給し、他方の組の電極群から正電界または負電界を情報信号として供給することにより1素子または1列づつ表示の書換を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電界の印加は、選択された素子と選択されていない素子とが識別されて行われればよいのであるが、選択されていない素子にも不要な電圧つまりいわゆるクロストーク電圧が印加されることがあり、表示が不鮮明になる。
【0005】
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、表示内容に応じて1素子毎に電圧を印加してクロストークのない表示を行い得る電気泳動マトリクス表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の電気泳動装置は、
一組の電極を介して電界を印加することにより電気泳動用分散系に含まれる粒子が移動する電気泳動装置であって、 前記一組の電極のうち一方は分割電極であり、前記分割電極に対応してスイッチング回路が設けられており、 前記スイッチング回路は、第1の電源と第2の電源との間に直列に接続された第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタがそれぞれ前記第1の電源および前記第2の電源に接続されている状態で、信号が供給されることにより、前記第1のトランジスタまたは前記第2のトランジスタのいずれか一方が選択され、 当該選択されたトランジスタおよび前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの間に接続された出力端子を介して、前記第1の電源および前記第2の電源のうち前記当該選択されたトランジスタに接続された電源から前記分割電極に電圧が供給されること、を特徴としている。
上記の電気泳動装置において、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのうち前記信号の極性に応じて選択されるトランジスタが決定されることが好ましい。
上記の電気泳動装置において、前記第1の電源および前記第2の電源はそれぞれ正電源および負電源であってもよく、その場合、前記分割電極には前記正電源または前記負電源からの電圧が供給されることが好ましい。
上記の電気泳動装置において、前記出力端子と前記第1の電源または前記第2の電源とを切り離すことにより前記分割電極に電圧を印加しないことが可能であることが好ましい。
上記の電気泳動装置において、さらに、前記信号の供給を制御する第1のスイッチを含むようにしてもよい。
上記の電気泳動装置において、さらに、前記第1のトランジスタと前記第1の電源との接続および前記第2のトランジスタと前記第2の電源との接続を制御する第2のスイッチを含むようにしてもよい。
本発明の電気泳動マトリクス表示装置は、互いに対向する一組の電極間に、液相分散媒と粒子とを含んだ電気泳動表示用分散系が配されてなり、前記電極間に電界を印加して前記分散媒の泳動を生じさせることにより表示を行う電気泳動マトリクス表示装置において、前記一組の電極は、一方の電極が全面電極で、他方の電極が個別に電圧を印加できる分割電極として構成された表示装置と、エミッタ−コレクタが縦属接続されて一方端が正電源に、他方端が負電源に接続されて両トランジスタの中間に出力端子が接続され、かつ各ベースにはトランジスタ毎に導通方向が異なるようにダイオードが直列接続された一対のトランジスタを有し、前記分割電極の一つに正電圧または負電圧を印加するスイッチング回路と、前記一対のトランジスタのエミッタ−コレクタに正電源および負電源を接続する第1のスイッチと、前記ダイオードを介して前記一対のトランジスタのいづれかのベースを選択的に接地する第2のスイッチと、をそなえたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
表示装置の全面電極と各分割電極との間に、電界が印加される。各分割電極は、スイッチング回路の一対のトランジスタのうちの選択されたものから出力端子を介して電圧が印加される。トランジスタの選択は、制御信号に応じて一対のトランジスタの一方のみをオンにすることにより行われる。この制御信号の経路にダイオードが設けられているから、制御信号の極性に応じて選択されるトランジスタが決まる。
【0008】
このようにして選択されたトランジスタにより分割電極と全面電極との間に電圧が印加されて表示用分散媒における粒子が泳動作用を行うことにより表示が行われる。そして、選択されないトランジスタには電圧が印加されず、したがって選択されないトランジスタに対応する分割電極は表示を行わない。
【0009】
【発明の効果】
本発明は上述のように、電気泳動マトリクス装置に所望の分割電極につながるトランジスタのみを選択するようにしたため、いわゆるクロストーク電圧が所望外の電極に印加されることがなく、不鮮明な表示となることを防止できる。
【0010】
【実施例】
図1は、本発明を適用する電気泳動マトリクス表示装置の構成を示したものである。同図において、E1は全面電極であり、GNDに接続されて接地状態になる。E2は、全面電極E1に対向配置された分割電極であり、各分割電極はそれぞれ端子T1,T2,T3…Tnに接続されている。これらの端子T1,T2,T3…Tnは、表示装置が行うべき表示内容に応じて正または負の電源+Vまたは−Vに接続される。
【0011】
そして正の電源+Vに分割電極が接続された端子T1を持つ素子は、図示のように分割電極側に粒子が寄るのに対し、負の電源−Vに接続された端子T2を持つ素子は、全面電極側に粒子が寄る。この粒子を電気泳動作用で移動させることにより表示の書換を行うことができる。書き換えられた表示は、電圧の印加を停止してもそのままの表示を保つ。
【0012】
図2は、図1における各分割電極毎の4つの素子に対して電圧印加を行う回路を示したものである。同図における4つの素子のうち1つについて符号を付して説明する。
【0013】
この回路は、素子の端子T1,T2,T3…に接続される端子Tを持ったスイッチング回路SCを各素子用にそなえた回路として構成されている。そして、このスイッチング回路SCは、正の電源+Vおよび負の電源−Vに接続される2つの端子から正、負の電圧が供給され、スイッチSW10を介してGNDに接続される端子1、2のいづれかにより接地されて回路動作を行い、出力を端子Tに生じる。スイッチSW10は、表示装置の表示素子行列における各列毎に設けられており、選択的に切換操作される。
【0014】
図3は、図2のスイッチング回路SCの内部構成を詳細に示したものである。すなわち、スイッチング要素として2つのトランジスタQ1,Q2を有する。そして各トランジスタQ1,Q2のベースにはダイオードD1,D2が挿入されている。
【0015】
トランジスタQ1はPNPトランジスタであり、同Q2はNPNトランジスタであり、これら両者が直列接続されて正電源+Vおよび負の電源−Vとの間に、スイッチSW1を介して接続されている。スイッチSW1は、表示装置の表示素子行列における各行毎に設けられており、選択的に開閉される。
【0016】
またトランジスタQ1,Q2の中間には、端子Tが接続されている。そして、トランジスタQ1のベース、エミッタ間に抵抗R1が、またトランジスタQ2のベース、エミッタ間に抵抗R2が接続されている。さらに、トランジスタQ1のベースにはダイオードD1が、またトランジスタQ2のベースにはダイオードD2が、それぞれベース電流が流れる方向に挿入されている。
【0017】
この場合、2つのトランジスタの導電形式が、PNPとNPNであって相違するから、ダイオードD1と同D2とはトランジスタに対する向きが反対に接続されている。これにより、一対のトランジスタの一方のみにベース電流を流すことができる。
【0018】
そして、ダイオードD1およびD2の各他端は、それぞれスイッチSW10の2つの固定端子に各別に接続されている。スイッチSW10の切換端子はGNDに接続されている。
【0019】
この回路において、スイッチSW1を閉じた状態で、スイッチSW10を固定接点AまたはBに切り換えると、トランジスタQ1またはQ2がターンオンして端子Tに正電源+Vまたは負の電源−Vの電圧を給電する。これにより表示装置の表示内容が書き換えられる。
【0020】
スイッチSW1を開けば、当該スイッチに接続されたトランジスタは、端子Tに電圧を生じないから表示装置には、書換のための電圧が印加されないから、表示装置の表示内容は変化しない。
【0021】
端子Tは、上述のように表示装置の端子T1,T2…に接続されるから表示装置が表示動作を行う。表示内容の書換を行う場合は、スイッチSW10を切り換える。
【0022】
図3の回路では、4つの素子に付き行方向および列方向それぞれに2素子づつ2つづつのスイッチSW1SW10が設けられた構成となっているから、これら2つづつのスイッチの切換により1素子毎の表示書換ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である電気泳動表示装置の構成を示す図。
【図2】図1に示す表示装置を駆動する回路を示す図。
【図3】本発明の一実施例における回路の詳細構成を示す図。
【符号の説明】
D ダイオード
E1 全面電極
E2 分割電極
Q トランジスタ
SC スイッチング回路
SW スイッチ
T 端子
Claims (7)
- 一組の電極を介して電界を印加することにより電気泳動用分散系に含まれる粒子が移動する電気泳動装置であって、
前記一組の電極のうち一方は分割電極であり、前記分割電極に対応してスイッチング回路が設けられており、
前記スイッチング回路は、
第1の電源と第2の電源との間に直列に接続された第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含み、
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタがそれぞれ前記第1の電源および前記第2の電源に接続されている状態で、信号が供給されることにより、前記第1のトランジスタまたは前記第2のトランジスタのいずれか一方が選択され、
当該選択されたトランジスタおよび前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの間に接続された出力端子を介して、前記第1の電源および前記第2の電源のうち前記当該選択されたトランジスタに接続された電源から前記分割電極に電圧が供給されること、
を特徴とする電気泳動装置。 - 請求項1に記載の電気泳動装置において、
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのうち前記信号の極性に応じて選択されるトランジスタが決定されること、
を特徴とする電気泳動装置。 - 請求項1または2に記載の電気泳動装置において、
前記第1の電源および前記第2の電源はそれぞれ正電源および負電源であること、
を特徴とする電気泳動装置。 - 請求項3に記載の電気泳動装置において、
前記分割電極には前記正電源または前記負電源からの電圧が供給されること、
を特徴とする電気泳動装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の電気泳動装置において、前記出力端子と前記第1の電源または前記第2の電源とを切り離すことにより前記分割電極に電圧を印加しないことが可能であること、
を特徴とする電気泳動装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の電気泳動装置において、
さらに、前記信号の供給を制御する第1のスイッチを含むこと、
を特徴とする電気泳動装置。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の電気泳動装置において、さらに、前記第1のトランジスタと前記第1の電源との接続および前記第2のトランジスタと前記第2の電源との接続を制御する第2のスイッチを含むこと、
を特徴とする電気泳動装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082929A JP2004004658A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 電気泳動装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003082929A JP2004004658A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 電気泳動装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5412793A Division JPH06266309A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 電気泳動マトリクス表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014521302A (ja) * | 2011-07-18 | 2014-08-25 | ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 | 自励プッシュプル式変換器 |
CN110677068A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-10 | 西安交通大学 | 一种高压高频波形发生器 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003082929A patent/JP2004004658A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014521302A (ja) * | 2011-07-18 | 2014-08-25 | ▲広▼州金▲昇▼▲陽▼科技有限公司 | 自励プッシュプル式変換器 |
CN110677068A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-10 | 西安交通大学 | 一种高压高频波形发生器 |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080819 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20081017 |