JP2004004261A - 表示装置用フィルターおよび表示装置 - Google Patents

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Shigeru Kojima
小島 繁
Hitoshi Teshirogi
手代木 仁
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Abstract

【課題】不要輻射ノイズ(EMI)を抑制することができ、特に表示装置の表示画面に用いて好適な表示装置用フィルターおよび表示装置を提供すること。
【解決手段】表示装置の表示画面に装着される表示装置用フィルター16aであって、可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子と、可視光を実質的に透過させるが前記不要輻射ノイズを実質的に透過させない第2粒子とが分散してある主分散層32aを有する。第1粒子が、粒径が5μm以下(好ましくは50nm〜5μm)のフェライト粒子および/または可視光吸収表面コーティングが施された金属磁性体粒子であり、第2粒子が、粒径が5μm以下(好ましくは50nm〜5μm)の透明導電体粒子である。主分散層32には、第1粒子を高濃度で含む格子状パターン36が形成してある。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置用フィルターおよび表示装置に係り、さらに詳しくは、不要輻射ノイズ(EMI)を抑制することができ、特に表示装置の表示画面に用いて好適な表示装置用フィルターおよび表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置の高性能化に伴って、駆動周波数の上昇およびデータ転送速度の上昇などにより、電磁輻射によるインターフェアレンスが問題になっている。特開平11−258623に見られるように、ICの引き出し線からの輻射を抑える目的で周辺部を電波吸収体であるフェライト含有樹脂で封じる方法などもある。
【0003】
特に、プラズマ表示装置においては、駆動電圧が高いことなどからも電磁輻射対策は重要である。電磁輻射を抑える目的で、筐体での対策として、筐体の背面側に支持体も兼ねたアルミダイキャストを配置し、前面側に導電性コーティングフィルムを張ったりしている(特開2000−200046、特開平10−163671)。
【0004】
しかしながら、前面側に導電性コーティングフィルムを貼る場合には、そのフィルムに加えて、コントラスト向上のために透過フィルターを配置するなどしており、コストの上昇を招いていた。
【0005】
特に、透明導電膜をコーティングしたフィルム(特開平11−282364、特開2000−190414)により不要輻射を抑制するなどの方法があるが、不要輻射を吸収して無くしているというよりも閉じ込めている場合が多い。また、磁性体薄膜の細線で閉回路を形成し、この閉回路によるメッシュ状パターンを形成した透明有機高分子フィルムという考えかた(特開平9−186486)もあるが、スパッタリングや蒸着などを用いてパターンを形成するため、コスト高となる。
【0006】
筐体のプラスチックに電波吸収体であるフェライトを含有する方法(特許第3151544号)もあるが、筐体としての強度、形状制御や廃棄する場合の環境負荷を考えた場合は、問題が残る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
プラズマ表示装置を例として説明すると、プラズマ表示装置から放射される電磁波は、表示装置の駆動電圧が高いことなどから推測されるように、電磁輻射ノイズとして高いレベルにある。このため、筐体側での対策が主として行われている。
【0008】
電磁輻射ノイズを低減する方法として、プラスチックで成形された筐体側の対策として、アルミ箔などの導電性材料を貼ったり、導電性物質のコーティングを行ったりしている。また、導電性微粒子あるいはフェライト微粒子などを含んだプラスチック材料で構成すること(特許第3151544号)も可能であるが、強度や加工性での自由度はその分少なくなる。また、廃棄する場合に再生コストがかかるといった問題が想定される。
【0009】
この解決策としては、金属微粒子を含んだ塗料を塗布することで、この問題を回避でき、電磁輻射ノイズ抑制部材としての用途も可能となる。しかし、金属のみであれば、反射などの現象が生じてしまうのが問題となる(高木 相:日本応用磁気学会誌 Vol.25, No.4−1, 465 (2001).)。
【0010】
一般に、金属微粒子や導電体での電磁波の損失は、その導電率が大きいところによる。例えば、金属などの導電体内部には電磁波が侵入できなくなる。表皮効果はその一例とも言える。
【0011】
磁性微粒子としては、複素透磁率の実数部μ‘はL分として働き、虚数部μ“は抵抗分として働くため、センダストなどの高透磁率の軟磁性体がより好ましい。しかしながら、安価な材料としては、高透磁率ではあるが強磁性体である磁気テープなどに用いられている磁性紛やフェライト微粒子が好ましく、このような磁性粉なフェライト微粒子でも、減衰すべき目的の周波数を考慮すれば代用できる。特に、Snoekの限界(参考文献:磁気工学の基礎II−磁気の応用−太田恵造著 共立全書1973 共立出版)によれば、実数部μ‘の大きいものほど低い周波数で虚数部μ“が大きくなる。Feマグネタイト、γヘマタイト、Liフェライト、Cuフェライト、M−Znフェライト(なお、Mは、Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Mgなどの少なくとも1種)、六方晶フェライトなどがある。さらに、これらの微粒子を分散させる媒体の高分子ポリマーに関しては、複素比誘電率ε“が大きいほど、すなわち誘電損が大きいほど反射などの不利な点を解消できるので、なお好ましい。
【0012】
一方、前面側は表示面であることから、電磁輻射ノイズの低減効果がよくても可視光を全く透過させないフィルムなどでは目的を達成できない。導電性微粒子でバンドギャップが大きいITO、SnO、ZnO、TiOなどを含む層をもつフィルムが表示面側の電磁輻射低減フィルターとしては安価であることが期待できるが、コントラスト改善用の透過フィルターを別に設けることになると言う課題を有する。
【0013】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、不要輻射ノイズ(EMI)を抑制することができ、特に表示装置の表示画面に用いて好適な表示装置用フィルターおよび表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る表示装置用フィルターは、
表示装置の表示画面に装着される表示装置用フィルターであって、
可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子と、
可視光を実質的に透過させるが前記不要輻射ノイズを実質的に透過させない第2粒子とが分散してある主分散層を有することを特徴とする。
【0015】
好ましくは、前記第1粒子が、粒径が5μm以下(好ましくは50nm〜5μm)のフェライト粒子および/または可視光吸収表面コーティングが施された金属磁性体粒子であり、
前記第2粒子が、粒径が5μm以下(好ましくは50nm〜5μm)の透明導電体粒子である。
【0016】
本発明では、可視光を吸収するフェライト微粒子などの第1粒子と、可視光に対して透明であるという要望からバンドギャップが大きいITO、SnO、ZnO、TiOなどの導電性微粒子から成る第2粒子と、を分散させたフイルムをフィルターとして用いている。すなわち、一般にフェライト微粒子は可視光を吸収することから適度な濃度で混合すれば、透過フィルターとしての効果も期待できる。
【0017】
好ましくは、前記第1粒子および第2粒子は、前記主分散層中に、主分散層の全体を100重量部として、20〜70重量部の割合で含まれ、
前記第2粒子は、前記主分散層中に、第1粒子を100重量部として、10〜50重量部の割合で含まれている。
【0018】
フェライト粒子などの第1粒子の割合が少なすぎると、EMIの吸収の効果が少なくなる傾向にあり、逆に多すぎると、透明性が低くなる傾向にある。また、透明導電体粒子などの第2粒子が少なすぎると、EMIの反射の効果が少なくなる傾向にあり、逆に多すぎると、第1粒子の含有割合を少なくしないと均一な分散が困難になる傾向にある。したがって、上記の範囲が好ましい。第1粒子および第2粒子は、主分散層中に均一に分散してあることが好ましい。主分散層は、フイルム状であることが好ましく、合成樹脂中に第1粒子および第2粒子が分散してあるものが好ましい。この場合の合成樹脂としては、特に限定されないが、たとえばポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリスチレンであることが好ましい。主分散層の厚みは、特に限定されないが、好ましくは、20〜100μmである。
【0019】
なお、本発明において、第1粒子および第2粒子の粒径を5μm以下としたのは、粒径が大きすぎると、分散が困難になると共に、フィルム強度が低下するおそれがあるからである。
【0020】
好ましくは、前記主分散層は、ベースフィルム層と保護層との間に形成してある。ベースフィルム層および保護層としては、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリカーボネート、アクリル、ポリエステル、塩化ビニルなどが用いられる。ベースフィルム層および保護層の厚みは、特に限定されない。主分散層をベースフィルム層および保護層の間に介在させることで、フィルターの強度を向上させることができる。
【0021】
好ましくは、前記主分散層には、前記主分散層よりも前記第1粒子を高濃度に含む所定パターンの第1粒子パターンが形成してある。主分散層にフェライトなどの第1粒子を均等に分散させて、主分散層に、コントラスト向上のための透過フィルター(NDフィルターなど)の機能を持たせることができる。この透過フィルターとしての機能を向上させるには、主分散層に、主分散層よりも第1粒子を高濃度に含む所定パターンの第1粒子パターンを形成することが有益である。第1粒子パターンは、たとえば可視光を遮蔽する格子状パターンであり、その開口率を制御し、主分散層の第1粒子濃度を調整して、可視光の透過率を制御することができ、コントラストの向上に寄与する。また、高濃度にフェライト粒子などの第1粒子を含む第1粒子パターンを形成することで、主分散層に含まれる第1粒子の濃度を低めても、主分散層の全体としては、EMIの吸収による抑制効果を発揮させることができる。
【0022】
前記主分散層に分散してある第1粒子の種類と、前記第1粒子パターンを構成する第1粒子の種類とは、同じでも良いが、異なっていても良い。すなわち、主分散層に均等に分散してある第1粒子により抑制しようとするEMIの目的周波数と、第1粒子パターンに含まれる第1粒子により抑制しようとするEMIの目的周波数とを変えても良い。その場合には、幅広い周波数範囲で、EMIの抑制を行うことができる。たとえば主分散層に分散してある第1粒子として、フェライト粒子を用い、第1粒子パターンに含まれる第1粒子としては、フェライト粒子のみでなく、カーボンブラック材や、表面に可視光を吸収するカーボンブラック材などでコーティングしたセンダストなどの金属磁性体で構成することも可能である。第1粒子として、コーティング金属磁性体が導電性をもつ粒子を用いる場合や、カーボンブラック材を用いる場合は、主分散層における透明導電体微粒子などの第2粒子の濃度を下げることが可能となり、コスト削減が可能となる。
【0023】
好ましくは、前記第1粒子パターンにおける格子状パターンのピッチ間隔が、前記第1粒子パターンにより遮断しようとする目的の不要輻射ノイズの波長の1/10以下、さらに好ましくは1/20以下である。このような関係にあるときに、EMIの抑制に特に効果がある。
【0024】
前記主分散層は、単層でも良いが、二層以上の複層に積層してあっても良い。前記主分散層が二層以上に積層してある場合に、一の主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の種類と、他の一つの主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の種類とは、同一でも良いが、異なっていても良い。
【0025】
また、前記主分散層が二層以上に積層してある場合に、一の主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の含有割合と、他の一つの主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の含有割合とは、同一でも良いが、異なっていても良い。
【0026】
本発明では、前記主分散層に対して、
前記第1粒子を含まず、前記第2粒子が分散してある第2粒子分散層が直接または他の層を介して積層してあっても良い。
【0027】
すなわち、本発明では、フィルターを構成する層毎に、整合周波数を変え、幅広い周波数範囲で、EMIの低減または抑制を図っても良い。
【0028】
本発明の第2の観点に係る表示装置用フィルターは、
表示装置の表示画面に装着される表示装置用フィルターであって、
可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子が主として分散してある第1粒子分散層と、
可視光を実質的に透過させるが前記不要輻射ノイズを実質的に透過させない第2粒子が主として分散してある第2粒子分散層とを有する。
【0029】
本発明の第2の観点に係る表示装置用フィルターであっても、前述の本発明の第1の観点に係る表示装置用フィルターと同様な作用効果が期待できる。ただし、本発明の第2の観点では、第1粒子分散層と第2粒子分散層とを別の層として具備させることから、第1粒子と第2粒子との双方を分散させる主分散層を持つ本発明の第1の観点の方が、フィルターの合計厚みを薄くすることができると共に、コストダウンに寄与する。
【0030】
本発明の表示装置は、上述した表示装置用フィルターを有する。表示装置は、CRTに限らず、プラズマ表示装置などの平面表示装置であっても良い。
【0031】
本発明に係るプラズマ表示装置は、
内側に放電維持電極と誘電体層とが形成された第1基板と、
前記第1基板の内側に放電空間が形成されるように張り合わされる第2基板とを有するプラズマ表示装置であって、
前記第1基板の内側に形成してある所定パターンのコントラスト向上層が、
可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を主成分とすることを特徴とする。
【0032】
好ましくは、前記第1粒子が、フェライト粒子および/または可視光吸収表面コーティングが施された金属磁性体粒子である。
【0033】
好ましくは、前記誘電体層が少なくとも二層あり、前記コントラスト向上層が、前記誘電体層の間に形成してある。
【0034】
好ましくは、前記誘電体層の内側に保護層が形成してあり、前記コントラスト向上層が、前記誘電体層と保護層との間に形成してある。
【0035】
好ましくは、前記コントラスト向上層が、前記第1基板と前記誘電体層との間で、放電ギャップを形成しない放電維持電極の間に形成してある。
【0036】
好ましくは、前記第1基板の内側には、前記コントラスト向上層が埋め込まれる凹部が形成してある。
好ましくは、前記コントラスト向上層に含まれる第1粒子が、実質的に非導電性である。
【0037】
プラズマ表示装置では、明所コントラストを向上するために、ブラックマトリクスなどのコントラスト向上層が第1基板側に形成されるが、そのコントラスト向上層として、導電体を使うことができない場合が多い。一方、フェライトは、このような心配がないものが多いので、ブラックマトリクスなどのコントラスト向上層材として、Fe,Mnなどの酸化物の無機顔料などと混ぜて使え、電磁輻射抑制機能をもたせることができる。
【0038】
非導電性の可視光吸収材料で表面をコーティングしたFe−Si,Fe−Ni,Fe−Co,センダスト(Fe−Al−Si)などの金属磁性体微粒子もこの用途につかえることはいうまでもない。なお、非導電性の可視光吸収材料としてはFe,Mnなどの酸化物の無機顔料などがある。
【0039】
本発明の他の観点に係る表示装置(平面表示装置含む)は、
表示装置の表示面以外を覆うケーシングの少なくとも一部の表面に、
可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を含む塗料層が形成してある。
好ましくは、前記第1粒子が、フェライト粒子および/または金属磁性体粒子である。
この表示装置では、表示画面以外のケーシングから外部へのEMIを抑制することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るプラズマ表示装置の要部分解斜視図、図2は図1に示す表示装置用フィルターの要部断面図、図3は本発明の他の実施形態に係る表示装置用フィルターの要部断面図、図4は図3に示す第1粒子パターンの要部平面図、図5〜図7は本発明の他の実施形態に係る表示装置用フィルターの要部断面図、図8は本発明の他の実施形態に係るプラズマ表示装置の要部断面図、図9は本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマ表示装置の要部断面図、図10は本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマ表示装置の全体概略断面図である。
【0041】
第1実施形態
プラズマ表示装置の全体構成
まず、図1に基づき、交流駆動型(AC)型プラズマ表示装置(以下、単に、プラズマ表示装置と呼ぶ場合がある)の全体構成について説明する。
【0042】
図1に示すAC型プラズマ表示装置2は、いわゆる3電極型に属し、1対の放電維持電極12の間で放電が生じる。このAC型プラズマ表示装置2は、フロントパネルに相当する第1パネル10と、リアパネルに相当する第2パネル20とが貼り合わされて成る。第2パネル20上の蛍光体層25R,25G,25Bの発光は、たとえば、第1パネル10を通して観察される。すなわち、第1パネル10が、表示面側となる。
【0043】
第1パネル10は、透明な第1基板11と、第1基板11上にストライプ状に設けられ、透明導電材料から成る複数の一対の放電維持電極12と、放電維持電極12のインピーダンスを低下させるために設けられ、放電維持電極12よりも電気抵抗率の低い材料から成るバス電極13と、バス電極13および放電維持電極12上を含む第1の基板11上に形成された誘電体層14と、その上に形成された保護層15とから構成されている。なお、保護層15は、必ずしも形成されている必要はないが、形成されていることが好ましい。
【0044】
一方、第2パネル20は、第2基板21と、第2基板21上にストライプ状に設けられた複数のアドレス電極(データ電極とも呼ばれる)22と、アドレス電極22上を含む第2基板21上に形成された誘電体膜23と、誘電体膜23上であって隣り合うアドレス電極22の間の領域に形成された絶縁性の隔壁24と、誘電体膜23上から隔壁24の側壁面上に亘って設けられた蛍光体層とから構成されている。蛍光体層は、赤色蛍光体層25R、緑色蛍光体層25G、および青色蛍光体層25Bから構成されている。
【0045】
図1は、表示装置の一部分解斜視図であり、実際には、第2パネル20側の隔壁24の頂部が第1パネル10側の保護層15に当接している。一対の放電維持電極12と、2つの隔壁24の間に位置するアドレス電極22とが重複する領域が、単一の放電セルに相当する。そして、隣り合う隔壁24と蛍光体層25R,25G,25Bと保護層15とによって囲まれた放電空間4内には、放電ガスが封入されている。第1パネル10と第2パネル20とは、それらの周辺部において、フリットガラスを用いて接合されている。
【0046】
放電空間4内に封入される放電ガスとしては、特に限定されないが、キセノン(Xe)ガス、ネオン(Ne)ガス、ヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガス、窒素(N)ガス等の不活性ガス、あるいはこれらの不活性ガスの混合ガスなどが用いられる。封入されている放電ガスの全圧は、特に限定されないが、6×10Pa〜8×10Pa程度である。
【0047】
放電維持電極12の射影像が延びる方向とアドレス電極22の射影像が延びる方向とは略直交(必ずしも直交する必要はないが)しており、一対の放電維持電極12と、3原色を発光する蛍光体層25R,25G,25Bの1組とが重複する領域が1画素(1ピクセル)に相当する。グロー放電が一対の放電維持電極12間で生じることから、このタイプのプラズマ表示装置は「面放電型」と称される。このプラズマ表示装置の駆動方法については、後述する。
【0048】
本実施形態のプラズマ表示装置2は、いわゆる反射型プラズマ表示装置であり、蛍光体層25R,25G,25Bの発光は、第1パネル10を通して観察されるので、アドレス電極22を構成する導電性材料に関して透明/不透明の別は問わないが、放電維持電極12を構成する導電性材料は透明である必要がある。なお、ここで述べる透明/不透明とは、蛍光体層材料に固有の発光波長(可視光域)における導電性材料の光透過性に基づく。即ち、蛍光体層から射出される光に対して透明であれば、放電維持電極やアドレス電極を構成する導電性材料は透明であると言える。
【0049】
不透明な導電性材料として、Ni,Al,Au,Ag,Al,Pd/Ag,Cr,Ta,Cu,Ba,LaB,Ca0.2La0.8CrO等の材料を、単独または適宜組み合わせて用いることができる。透明な導電性材料としては、ITO(インジウム・錫酸化物)やSnOを挙げることができる。放電維持電極12またはアドレス電極22は、スパッタ法、蒸着法、スクリーン印刷法、メッキ法等によって形成することができ、フォトリソグラフィ法、サンドブラスト法、リフトオフ法などによってパターン加工される。放電維持電極12の電極幅は、特に限定されないが、200〜400μm程度である。また、これらの対となる電極12相互間の距離は、特に限定されないが、好ましくは5〜150μm程度である。また、アドレス電極22の幅は、たとえば50〜100μm程度である。
【0050】
バス電極13は、典型的には、金属材料、たとえば、Ag,Au,Al,Ni,Cu,Mo,Crなどの単層金属膜、あるいはCr/Cu/Crなどの積層膜などから構成することができる。かかる金属材料から成るバス電極13は、反射型のプラズマ表示装置においては、蛍光体層から放射されて第1基板11を通過する可視光の透過光量を低減させ、表示画面の輝度を低下させる要因となり得るので、放電維持電極全体に要求される電気抵抗値が得られる範囲内で出来る限り細く形成することが好ましい。具体的には、バス電極13の電極幅は、放電維持電極12の電極幅よりも小さく、たとえば30〜200μm程度である。バス電極13は、放電維持電極12などと同様な方法により形成することができる。
【0051】
放電維持電極12の表面に形成される誘電体層14は、たとえばシリコン酸化物、あるいはその他の誘電体膜で構成され、たとえば、電子ビーム蒸着法やスパッタ法、蒸着法、スクリーン印刷法等に基づき、形成されている。誘電体層14の厚みは、特に限定されないが、本実施形態では、1〜10μmである。
【0052】
誘電体層14を設けることによって、放電空間4内で発生するイオンや電子が、放電維持電極12と直接に接触することを防止することができる。その結果、放電維持電極12の磨耗を防ぐことができる。誘電体層14は、アドレス期間に発生する壁電荷を蓄積して放電状態を維持するするメモリ機能、過剰な放電電流を制限する抵抗体としての機能を有する。
【0053】
誘電体層14の放電空間側表面に形成してある保護層15は、誘電体層14を保護し、イオンや電子との直接接触を防止する作用を奏する。その結果、放電維持電極12の磨耗を効果的に防ぐことができる。また、保護層15は、放電に必要な2次電子を放出する機能も有する。保護層15を構成する材料として、酸化マグネシウム(MgO)、フッ化マグネシウム(MgF)、フッ化カルシウム(CaF)を例示することができる。中でも酸化マグネシウムは、化学的に安定であり、スパッタリング率が低く、蛍光体層の発光波長における光透過率が高く、放電開始電圧が低い等の特色を有する好適な材料である。なお、保護層15を、これらの材料から成る群から選択された少なくとも2種類の材料から構成された積層膜構造としてもよい。
【0054】
第1基板11および第2基板21の構成材料として、高歪点ガラス、ソーダガラス(NaO・CaO・SiO)、硼珪酸ガラス(NaO・B・SiO)、フォルステライト(2MgO・SiO)、鉛ガラス(NaO・PbO・SiO)を例示することができる。第1基板11と第2基板21の構成材料は、同じであっても異なっていてもよいが、熱膨張係数が同じであることが好ましい。
【0055】
蛍光体層25R,25G,25Bは、たとえば、赤色を発光する蛍光体層材料、緑色を発光する蛍光体層材料および青色を発光する蛍光体層材料から成る群から選択された蛍光体層材料から構成され、アドレス電極22の上方に設けられている。プラズマ表示装置がカラー表示の場合、具体的には、たとえば、赤色を発光する蛍光体層材料から構成された蛍光体層(赤色蛍光体層25R)がアドレス電極22の上方に設けられ、緑色を発光する蛍光体層材料から構成された蛍光体層(緑色蛍光体層25G)が別のアドレス電極22の上方に設けられ、青色を発光する蛍光体層材料から構成された蛍光体層(青色蛍光体層25B)が更に別のアドレス電極22の上方に設けられており、これらの3原色を発光する蛍光体層が1組となり、所定の順序に従って設けられている。そして、前述したように、一対の放電維持電極12と、これらの3原色を発光する1組の蛍光体層25R,25G,25Bとが重複する領域が、1画素に相当する。赤色蛍光体層、緑色蛍光体層および青色蛍光体層は、ストライプ状に形成されていてもよいし、格子状に形成されていてもよい。
【0056】
蛍光体層25R,25G,25Bを構成する蛍光体層材料としては、従来公知の蛍光体層材料の中から、量子効率が高く、真空紫外線に対する飽和が少ない蛍光体層材料を適宜選択して用いることができる。カラー表示を想定した場合、色純度がNTSCで規定される3原色に近く、3原色を混合した際の白バランスがとれ、残光時間が短く、3原色の残光時間がほぼ等しくなる蛍光体層材料を組み合わせることが好ましい。
【0057】
蛍光体層材料の具体的な例示を次に示す。たとえば赤色に発光する蛍光体層材料として、(Y:Eu),(YBOEu),(YVO:Eu),(Y0.960.600.40:Eu0.04),[(Y,Gd)BO:Eu],(GdBO:Eu),(ScBO:Eu),(3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn)、緑色に発光する蛍光体層材料として、(ZnSiO:Mn),(BaA11219:Mn),(BaMgA11627:Mn),(MgGa:Mn),(YBO:Tb),(LuBO:Tb),(SrSiCl:Eu)、青色に発光する蛍光体層材料として、(YSiO:Ce),(CaWO:Pb),CaWO,YP0.850.15,(BaMgA11423:Eu),(Sr:Eu),(Sr:Sn)などが例示される。
【0058】
蛍光体層25R,25G,25Bの形成方法として、厚膜印刷法、蛍光体層粒子をスプレーする方法、蛍光体層の形成予定部位に予め粘着性物質を付けておき、蛍光体層粒子を付着させる方法、感光性の蛍光体層ペーストを使用し、露光および現像によって蛍光体層をパターニングする方法、全面に蛍光体層を形成した後に不要部をサンドブラスト法により除去する方法を挙げることができる。
【0059】
なお、蛍光体層25R,25G,25Bはアドレス電極22の上に直接形成されていてもよいし、アドレス電極22上から隔壁24の側壁面上に亘って形成されていてもよい。あるいはまた、蛍光体層25R,25G,25Bは、アドレス電極22上に設けられた誘電体膜23上に形成されていてもよいし、アドレス電極22上に設けられた誘電体膜上から隔壁24の側壁面上に亘って形成されていてもよい。更には、蛍光体層25R,25G,25Bは、隔壁24の側壁面上にのみ形成されていてもよい。誘電体膜23の構成材料として、たとえば低融点ガラスやSiOを挙げることができる。
【0060】
第2基板21には、前述したように、アドレス電極22と平行に延びる隔壁24(リブ)が形成されている。なお、隔壁(リブ)24は、ミアンダ構造を有していてもよい。誘電体膜23が第2基板21およびアドレス電極22上に形成されている場合には、隔壁24は誘電体膜上に形成されている場合もある。隔壁24の構成材料として、従来公知の絶縁材料を使用することができ、たとえば広く用いられている低融点ガラスにアルミナ等の金属酸化物を混合した材料を用いることができる。隔壁24は、たとえば幅が50μm以下程度で、高さが100〜150μm程度である。隔壁24のピッチ間隔は、たとえば100〜400μm程度である。
【0061】
隔壁24の形成方法として、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、ドライフィルム法、感光法を例示することができる。ドライフィルム法とは、基板上に感光性フィルムをラミネートし、露光および現像によって隔壁形成予定部位の感光性フィルムを除去し、除去によって生じた開口部に隔壁形成用の材料を埋め込み、焼成する方法である。感光性フィルムは焼成によって燃焼、除去され、開口部に埋め込まれた隔壁形成用の材料が残り、隔壁24となる。感光法とは、基板上に感光性を有する隔壁形成用の材料層を形成し、露光および現像によってこの材料層をパターニングした後、焼成を行う方法である。なお、隔壁24を黒くすることにより、いわゆるブラック・マトリックスを形成し、表示画面の高コントラスト化を図ることができる。隔壁24を黒くする方法として、黒色に着色されたカラーレジスト材料を用いて隔壁を形成する方法を例示することができる。
【0062】
第2基板21上に形成された一対の隔壁24と、一対の隔壁24によって囲まれた領域内を占める放電維持電極12とアドレス電極22と蛍光体層25R,25G,25Bによって1つの放電セルが構成される。そして、かかる放電セルの内部、より具体的には、隔壁によって囲まれた放電空間の内部に、混合ガスから成る放電ガスが封入されており、蛍光体層25R,25G,25Bは、放電空間4内の放電ガス中で生じた交流グロー放電に基づき発生した紫外線に照射されて発光する。
【0063】
本実施形態では、図1に示すように、第1パネル10における第1基板11の表示画面側に、表示装置用フィルター16が装着してある。この表示装置用フィルター16は、第1基板11の表面に、接着剤2より貼着してあっても良いし、その他の接合手段により接合してあっても良い。
【0064】
表示装置用フィルター
図2に示すように、本実施形態の表示装置用フィルター16は、ベースフィルム層30と、保護層34と、これらの間に積層してある主分散層32とを有する。ベースフィルム層30は、たとえば透明PETフィルムで構成してあり、その厚みは、100μmである。また、保護層34は、たとえば透明PETフィルムで構成してあり、その厚みは、50μmである。
【0065】
主分散層32は、合成樹脂フィルムで構成してあり、その厚みは、100μmである。主分散層32を構成する合成樹脂は、たとえばポリカーボネートであり、その樹脂中に、第1粒子として、粒径が5μm以下のフェライト粒子と、第2粒子として、粒径が5μm以下のチタン酸化物(TiO)粒子を均一に分散させてある。
【0066】
フェライト粒子およびチタン酸化物は、主分散層32中に、主分散層32の全体を100重量部として、40〜50重量部の割合で含まれ、
チタン酸化物粒子は、主分散層32中に、フェライト粒子を100重量部として、40〜50重量部の割合で含まれている。
【0067】
主分散層32は、たとえばベースフィルム層30の表面に、フェライト粒子およびチタン酸化物粒子が分散してある樹脂塗料を塗布して乾燥することにより形成され、その上に、保護層34が接着される。
【0068】
プラズマ表示装置の製造方法
次に、本発明の実施形態に係るプラズマ表示装置の製造方法について説明する。 第1パネル10は、以下の方法で作製することができる。先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第1基板11の全面にたとえばスパッタリング法によりITO層を形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりITO層をストライプ状にパターニングすることによって、一対の放電維持電極12を、複数、形成する。放電維持電極12は、第1の方向に延びている。
【0069】
次に、第1基板11の内面全面に、たとえば蒸着法によりアルミニウム膜を形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりアルミニウム膜をパターニングすることによって、各放電維持電極12の縁部に沿ってバス電極13を形成する。その後、バス電極13が形成された第1基板11の内面全面に、たとえばシリコン酸化物(SiO)から成る誘電体層14を形成する。
【0070】
次に、誘電体層14の上に、電子ビーム蒸着法またはスパッタリング法により厚さ0.6μmの酸化マグネシウム(MgO)から成る保護層15を形成する。以上の工程により第1パネル10を完成することができる。
【0071】
また、第2パネル20を以下の方法で作製する。先ず、高歪点ガラスやソーダガラスから成る第2の基板21上に、たとえば蒸着法によりアルミニウム膜を形成し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりパターニングすることで、アドレス電極22を形成する。アドレス電極22は、第1の方向と直交する第2の方向に延びている。次に、スクリーン印刷法により全面に低融点ガラスペースト層を形成し、この低融点ガラスペースト層を焼成することによって誘電体膜23を形成する。なお、この誘電体膜23は、誘電体層14と同様な方法で成膜しても良い。
【0072】
その後、隣り合うアドレス電極22の間の領域の上方の誘電体膜23上に、たとえばスクリーン印刷法により低融点ガラスペーストを印刷する。その後、この第2基板21を、焼成炉内で焼成し、隔壁24を形成する。この時の焼成(隔壁焼成工程)は、空気中で行い、焼成温度は、560°C程度である。焼成時間は、2時間程度である。
【0073】
次に、第2基板21に形成された隔壁24の間に3原色の蛍光体層スラリーを順次印刷する。その後、この第2基板21を、焼成炉内で焼成し、隔壁24の間の誘電体膜上から隔壁24の側壁面上に亘って、蛍光体層25R,25G,25Bを形成する。その時の焼成(蛍光体焼成工程)温度は、510°C程度である。焼成時間は、10分程度である。
【0074】
次に、プラズマ表示装置の組み立てを行う。即ち、先ず、たとえばスクリーン印刷により、第2パネル20の周縁部にシール層を形成する。次に、第1パネル10と第2パネル20とを貼り合わせ、焼成してシール層を硬化させる。その後、第1パネル10と第2パネル20との間に形成された空間を排気した後、放電ガスを封入し、かかる空間を封止し、プラズマ表示装置2を完成させる。なお、放電ガスの封入後の工程で、または、その前の工程で、第1パネルの表示面側に、表示装置用フィルター16を接着する。
【0075】
プラズマ表示装置の駆動例
かかる構成を有するプラズマ表示装置の交流グロー放電動作の一例を説明する。先ず、たとえば、全ての一方の放電維持電極12に、放電開始電圧Vbdよりも高いパネル電圧を短時間印加する。これによってグロー放電が生じ、双方の放電維持電極の近傍の誘電体層14の表面に相互に反対極の電荷が付着して、壁電荷が蓄積し、見掛けの放電開始電圧が低下する。その後、アドレス電極22に電圧を印加しながら、表示をさせない放電セルに含まれる一方の放電維持電極12に電圧を印加することによって、アドレス電極22と一方の放電維持電極12との間にグロー放電を生じさせ、蓄積された壁電荷を消去する。この消去放電を各アドレス電極22において順次実行する。一方、表示をさせる放電セルに含まれる一方の放電維持電極には電圧を印加しない。これによって、壁電荷の蓄積を維持する。その後、全ての一対の放電維持電極12間に所定のパルス電圧を印加することによって、壁電荷が蓄積されていたセルにおいては一対の放電維持電極12の間でグロー放電が開始し、放電セルにおいては、放電空間内における放電ガス中でのグロー放電に基づき発生した真空紫外線の照射によって励起された蛍光体層が、蛍光体層材料の種類に応じた特有の発光色を呈する。なお、一方の放電維持電極と他方の放電維持電極に印加される放電維持電圧の位相は半周期ずれており、電極の極性は交流の周波数に応じて反転する。
【0076】
実施形態の作用
本実施形態に係るプラズマ表示装置2では、図2に示す表示装置用フィルター16が表示面に装着してあるため、以下の作用を奏する。
すなわち、本実施形態では、可視光を吸収するフェライト微粒子と、可視光に対して透明であるという要望からバンドギャップが大きいチタン酸化物と、を分散させた主分散層32を有するフイルムをフィルターとして用いている。すなわち、一般にフェライト微粒子は可視光を吸収することから適度な濃度で混合すれば、透過フィルターとしての効果も期待でき、本実施形態のフィルター16は、コントラスト向上のためのNDフィルターとしての機能と、EMI抑制フィルターとしての機能を併せ持つことになる。本実施形態のフィルターは、単一層で、これらの両機能を有することから、フィルター、ひいては、プラズマ表示装置のコスト削減に寄与する。
【0077】
第2実施形態
本実施形態では、図3に示すように、表示装置用フィルター16aの断面構造を変えた以外は、前記第1実施形態と同様にして、プラズマ表示装置を構成してある。共通する部分の説明は省略し、相違する部分について詳細に説明する。
【0078】
図3に示すように、本実施形態では、主分散層32aの内部に、主分散層32aよりもフェライト粒子を高濃度に含む格子状パターンの第1粒子パターン36が形成してある。第1粒子パターン36は、たとえば、ベースフィルム層30の表面に、フェライト粒子を高濃度に含むペーストを、スクリーン印刷などを用いて所定パターンで塗布することにより形成される。第1粒子パターン36の厚みは、主分散層32aの厚みの約1/20〜1/2程度である。主分散層32aは、図2に示す主分散層32と同様である。
【0079】
第1粒子パターン36は、図4に示すように、可視光を遮蔽する格子状パターンであり、その開口率を制御することにより、可視光の透過率を制御することができ、コントラストの向上に寄与する。この第1粒子パターン36の縦ピッチ間隔d1および横ピッチ間隔d2は、同一でも異なっても良いが、好ましくは、第1粒子パターン36により遮断しようとする目的の不要輻射ノイズの波長の1/10以下、さらに好ましくは1/20以下であり、具体的には、100〜2000μm程度である。この第1粒子パターンの縦幅W1および横幅W2は、同一でも異なっても良いが、好ましくは、縦ピッチ間隔d1および横ピッチ間隔d2の約1/2〜1/5程度の幅である。
上記の範囲にあるときに、EMIの抑制効果が向上すると共に、透過光量の抑制によるコントラストの向上を図ることができる。
【0080】
本実施形態では、第1実施形態と同様な作用効果を奏する上に、次に示す作用効果を奏する。すなわち、高濃度にフェライト粒子を含む第1粒子パターン36を形成することで、主分散層32aに含まれるフェライト粒子の濃度を低めても、主分散層32aの全体としては、EMIの吸収による抑制効果を発揮させることができる。
【0081】
本実施形態では、主分散層32aに分散してある第1粒子の種類と、第1粒子パターン36を構成する第1粒子の種類とは、同じでも良いが、異なっていても良い。すなわち、均等に分散してある第1粒子としてのフェライト粒子により抑制しようとするEMIの目的周波数と、第1粒子パターン36に含まれる第1粒子により抑制しようとするEMIの目的周波数とを変えても良い。その場合には、幅広い周波数範囲で、EMIの抑制を行うことができる。
【0082】
たとえば主分散層32aには、フェライト粒子を分散させると共に、第1粒子パターン36には、たとえばフェライト粒子のみでなく、カーボンブラック材や、表面に可視光を吸収するカーボンブラック材などでコーティングしたセンダストなどの金属磁性体で構成することも可能である。第1粒子として、コーティング金属磁性体が導電性をもつ粒子を用いる場合や、カーボンブラック材を用いる場合には、主分散層32aにおけるチタン酸化物粒子などの第2粒子の濃度を下げることが可能となり、コスト削減が可能となる。
【0083】
第3実施形態
図5に示すように、本実施形態では、表示装置用フィルター16bの断面構造を変えた以外は、前記第1実施形態と同様にして、プラズマ表示装置を構成してある。共通する部分の説明は省略し、相違する部分について詳細に説明する。
【0084】
図5に示すように、本実施形態では、主分散層32bを二層以上の多層とし、これらの主分散層32bの間に、PETフィルムからなる中間層38を介在させ、それらを保護層34とベースフィルム層30との間で挟んである。
【0085】
図5に示すように、主分散層32bが二層以上に積層してある場合に、一の主分散層32bに含まれる第1粒子および/または第2粒子の種類と、他の一つの主分散層32bに含まれる第1粒子および/または第2粒子の種類とは、同一でも良いが、異なっていても良い。
また、主分散層32bが二層以上に積層してある場合に、一の主分散層32bに含まれる第1粒子および/または第2粒子の含有割合と、他の一つの主分散層32bに含まれる第1粒子および/または第2粒子の含有割合とは、同一でも良いが、異なっていても良い。
本実施形態では、第1実施形態と同様な作用効果を奏する上に、次に示す作用効果を奏する。すなわち、本実施形態では、フィルターを構成する層毎に、整合周波数を変え、幅広い周波数範囲で、EMIの低減または抑制を図ることができる。
【0086】
第4実施形態
図6に示すように、本実施形態では、表示装置用フィルター16cの断面構造を変えた以外は、前記第1実施形態と同様にして、プラズマ表示装置を構成してある。共通する部分の説明は省略し、相違する部分について詳細に説明する。
【0087】
図6に示すように、本実施形態では、主分散層32bが二層以上の複層あり、それらの間に、フェライトなどの第1粒子を含まず、チタン酸化物粒子などの第2粒子が分散してある第2粒子分散層32cが直接または他の層を介して積層してある。
【0088】
本実施形態では、第1実施形態と同様な作用効果を奏する上に、次に示す作用効果を奏する。すなわち、本実施形態では、フィルターを構成する層毎に、整合周波数を変え、幅広い周波数範囲で、EMIの低減または抑制を図ることができる。
【0089】
第5実施形態
図7に示すように、本実施形態では、表示装置用フィルター16dの断面構造を変えた以外は、前記第1実施形態と同様にして、プラズマ表示装置を構成してある。共通する部分の説明は省略し、相違する部分について詳細に説明する。
【0090】
図7に示す本実施形態は、図3に示す実施形態と図5に示す実施形態を組み合わせた例であり、これらの実施形態の作用効果を組み合わせた作用効果を奏する。
【0091】
第6実施形態
図8に示すように、本実施形態では、プラズマ表示装置の断面構造を変えた以外は、前記第1実施形態と同様にして、プラズマ表示装置を構成してある。共通する部分の説明は省略し、相違する部分について詳細に説明する。
【0092】
図8に示すように、本実施形態のプラズマ表示装置2aでは、ブラックマトリックスとしてのコントラスト向上層40が、第1基板11と誘電体層14との間で、放電ギャップW1を形成しない放電維持電極12,12の間に形成してある。このコントラスト向上層40は、可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を主成分として構成してある。この実施形態の場合には、第1粒子としては、フェライト粒子および/または可視光吸収表面コーティングが施された金属磁性体粒子である。なお、コントラスト向上層40には、カーボンブラックなどの黒色顔料が混入されていても良い。
【0093】
ただし、本実施形態では、放電維持電極12に近づいて、コントラスト向上層40が形成されるため、第1粒子としては、非導電性のもの、あるいは非導電性コーティングが施してあるものが好ましい。
【0094】
本実施形態では、ブラックマトリクスなどのコントラスト向上層40に、電磁輻射抑制機能をもたせることができる。このため、プラズマ表示装置の表示画面に装着されるフィルターとして、電磁輻射抑制機能が無いもの、あるいはその機能が低いものを使用することができ、コスト削減に寄与する。
なお、本実施形態では、コントラスト向上層40は、第1基板11の内側に凹部を形成し、その凹部内に埋め込んで形成しても良い。
【0095】
第7実施形態
図9に示すように、本実施形態では、プラズマ表示装置の断面構造を変えた以外は、前記第1実施形態と同様にして、プラズマ表示装置を構成してある。共通する部分の説明は省略し、相違する部分について詳細に説明する。
【0096】
図9に示すように、本実施形態のプラズマ表示装置2bでは、ブラックマトリックスとしてのコントラスト向上層40aが、複数の誘電体層14aおよび14bの間で、放電ギャップW1を形成しない放電維持電極12,12の間に形成してある。
【0097】
このコントラスト向上層40aは、可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を主成分として構成してある。この実施形態の場合には、第1粒子としては、フェライト粒子および/または可視光吸収表面コーティングが施された金属磁性体粒子である。なお、コントラスト向上層40aには、カーボンブラックなどの黒色顔料が混入されていても良い。
【0098】
ただし、本実施形態では、コントラスト向上層40aと放電維持電極12またはバス電極13との間には、誘電体層14aが必ず介在するため、第1粒子としては、必ずしも非導電性のものである必要はなく、導電性のものも使用することができる。短絡するおそれが少ないからである。
【0099】
本実施形態では、ブラックマトリクスなどのコントラスト向上層40aに、電磁輻射抑制機能をもたせることができる。このため、プラズマ表示装置の表示画面に装着されるフィルターとして、電磁輻射抑制機能が無いもの、あるいはその機能が低いものを使用することができ、コスト削減に寄与する。
なお、本実施形態では、コントラスト向上層40aは、誘電体層14bと保護層15との間に形成してあっても良い。
【0100】
第8実施形態
図10に示すように、本実施形態では、プラズマ表示装置2におけるケーシング50に、EMI対策を施した以外は、前記第1実施形態と同様にして、プラズマ表示装置を構成してある。共通する部分の説明は省略し、相違する部分について詳細に説明する。
【0101】
図10に示すように、本実施形態では、プラズマ表示装置2の表示面以外を覆うケーシング50を構成する前面ケーシング52および背面ケーシング54の内面全面に、可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を含む塗料層が塗布により形成してある。第1粒子は、たとえばフェライト粒子および/または金属磁性体粒子である。
【0102】
このプラズマ表示装置2では、表示画面以外のケーシング50から外部へのEMIを抑制することができる。
【0103】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、表示装置用フィルターに、コントラスト向上のための透過フィルターととしての機能と、電磁輻射抑制フィルターとの機能とを兼用でき、コスト削減効果が大きい。
また本発明では、コントラスト改善のためのブラックマトリクス材に、電磁輻射抑制効果を与えることができ、さらにコストダウンに寄与する。
さらに本発明では、表示装置のケーシングにも安価な電磁輻射抑制対策が施せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るプラズマ表示装置の要部分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示す表示装置用フィルターの要部断面図である。
【図3】図3は本発明の他の実施形態に係る表示装置用フィルターの要部断面図である。
【図4】図4は図3に示す第1粒子パターンの要部平面図である。
【図5】図5は本発明の他の実施形態に係る表示装置用フィルターの要部断面図である。
【図6】図6は本発明の他の実施形態に係る表示装置用フィルターの要部断面図である。
【図7】図7は本発明の他の実施形態に係る表示装置用フィルターの要部断面図である。
【図8】図8は本発明の他の実施形態に係るプラズマ表示装置の要部断面図である。
【図9】図9は本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマ表示装置の要部断面図である。
【図10】図10は本発明のさらに他の実施形態に係るプラズマ表示装置の全体概略断面図である。
【符号の説明】
2,2a,2b… プラズマ表示装置
4… 放電空間
10… 第1パネル
11… 第1基板
12… 放電維持電極
13… バス電極
14,14a,14b… 誘電体層
15… 保護層
20… 第2パネル
21… 第2基板
22… アドレス電極
24… 隔壁
25R,25G,25B… 蛍光体層
30… ベースフィルム層
32,32a,32b… 主分散層
34… 保護層
36… 第1粒子パターン
38… 中間層
40,40a… コントラスト向上層

Claims (27)

  1. 表示装置の表示画面に装着される表示装置用フィルターであって、
    可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子と、
    可視光を実質的に透過させるが前記不要輻射ノイズを実質的に透過させない第2粒子とが分散してある主分散層を有する表示装置用フィルター。
  2. 前記第1粒子が、粒径が5μm以下のフェライト粒子および/または可視光吸収表面コーティングが施された金属磁性体粒子であり、
    前記第2粒子が、粒径が5μm以下の透明導電体粒子である請求項1に記載の表示装置用フィルター。
  3. 前記第1粒子および第2粒子は、前記主分散層中に、主分散層の全体を100重量部として、20〜70重量部の割合で含まれ、
    前記第2粒子は、前記主分散層中に、第1粒子を100重量部として、10〜50重量部の割合で含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置用フィルター。
  4. 前記主分散層は、ベースフィルム層と保護層との間に形成してある請求項1〜3のいずれか記載の表示装置用フィルター。
  5. 前記主分散層には、前記主分散層よりも前記第1粒子を高濃度に含む所定パターンの第1粒子パターンが形成してあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置用フィルター。
  6. 前記所定パターンが、格子状パターンである請求項5に記載の表示装置用フィルター。
  7. 前記格子状パターンのピッチ間隔が、前記第1粒子パターンにより遮断しようとする目的の不要輻射ノイズの波長の1/10以下である請求項6に記載の表示装置用フィルター。
  8. 前記主分散層に分散してある第1粒子の種類と、前記第1粒子パターンを構成する第1粒子の種類が異なることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の表示装置用フィルター。
  9. 前記主分散層が二層以上に積層してあることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の表示装置用フィルター。
  10. 前記主分散層が二層以上に積層してある場合に、一の主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の種類と、他の一つの主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の種類が異なることを特徴とする請求項9に記載の表示装置用フィルター。
  11. 前記主分散層が二層以上に積層してある場合に、一の主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の含有割合と、他の一つの主分散層に含まれる第1粒子および/または第2粒子の含有割合が異なることを特徴とする請求項9または10に記載の表示装置用フィルター。
  12. 前記主分散層に対して、
    前記第1粒子を含まず、前記第2粒子が分散してある第2粒子分散層が直接または他の層を介して積層してある請求項1〜11のいずれかに記載の表示装置用フィルター。
  13. 表示装置の表示画面に装着される表示装置用フィルターであって、
    可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子が主として分散してある第1粒子分散層と、
    可視光を実質的に透過させるが前記不要輻射ノイズを実質的に透過させない第2粒子が主として分散してある第2粒子分散層とを有する表示装置用フィルター。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の表示装置用フィルターを有する表示装置。
  15. 請求項1〜13のいずれかに記載の表示装置用フィルターを有する平面表示装置。
  16. 請求項1〜13のいずれかに記載の表示装置用フィルターを有するプラズマ表示装置。
  17. 内側に放電維持電極と誘電体層とが形成された第1基板と、
    前記第1基板の内側に放電空間が形成されるように張り合わされる第2基板とを有するプラズマ表示装置であって、
    前記第1基板の内側に形成してある所定パターンのコントラスト向上層が、
    可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を主成分とすることを特徴とするプラズマ表示装置。
  18. 前記第1粒子が、フェライト粒子および/または可視光吸収表面コーティングが施された金属磁性体粒子であることを特徴とする請求項17に記載のプラズマ表示装置。
  19. 前記誘電体層が少なくとも二層あり、前記コントラスト向上層が、前記誘電体層の間に形成してある請求項18に記載のプラズマ表示装置。
  20. 前記誘電体層の内側に保護層が形成してあり、前記コントラスト向上層が、前記誘電体層と保護層との間に形成してある請求項18に記載のプラズマ表示装置。
  21. 前記コントラスト向上層が、前記第1基板と前記誘電体層との間で、放電ギャップを形成しない放電維持電極の間に形成してある請求項18に記載のプラズマ表示装置。
  22. 前記第1基板の内側には、前記コントラスト向上層が埋め込まれる凹部が形成してある請求項21に記載のプラズマ表示装置。
  23. 前記コントラスト向上層に含まれる第1粒子が、実質的に非導電性であることを特徴とする請求項21または22に記載のプラズマ表示装置。
  24. 表示装置の表示面以外を覆うケーシングの少なくとも一部の表面に、
    可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を含む塗料層が形成してあることを特徴とする表示装置。
  25. 前記第1粒子が、フェライト粒子および/または金属磁性体粒子であることを特徴とする請求項24に記載の表示装置。
  26. 平面表示パネルの表示面以外を覆うケーシングの少なくとも一部の表面に、
    可視光を実質的に吸収すると共に不要輻射ノイズを吸収する第1粒子を含む塗料層が形成してあることを特徴とする平面表示装置。
  27. 前記第1粒子が、フェライト粒子および/または金属磁性体粒子であることを特徴とする請求項26に記載の平面表示装置。
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