JP2004004173A - 電気泳動表示用分散液および電気泳動表示装置 - Google Patents

電気泳動表示用分散液および電気泳動表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】帯電泳動粒子の凝集ならびに電極表面と内壁表面への粒子の付着を抑制し、安定な画像状態を維持することができる電気泳動表示装置を提供する。
【解決手段】一対の基板3a,3bと、該基板に形成された電極4a,4bと、該基板間に挟持された分散媒2と、該分散媒2に分散された帯電泳動粒子1とを有する電気泳動表示装置において、該分散媒2中にエチレンアクリレート系共重合体及び/又はスチレン系共重合体が含有されており、且つ該エチレンアクリレート系共重合体の含有量が分散媒100重量部に対して0.0001〜1重量部の範囲で、スチレン系共重合体の含有量が分散媒100重量部に対して0.0001〜3重量部の範囲である電気泳動表示装置。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気泳動表示用分散液、およびその電気泳動表示用分散液を用いた、電気泳動粒子が電極間を移動することにより表示が行われる電気泳動表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報機器の発達に伴い、低消費電力且つ薄型の表示装置のニーズが増しており、これらニーズに合わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われている。中でも液晶表示装置は、液晶分子の配列を電気的に制御し液晶の光学的特性を変化させる事ができ、上記のニーズに対応できる表示装置として活発な開発が行われ商品化されている。
【0003】
低消費電力、眼への負担軽減などの観点から反射型表示装置が期待されている。その1つとして、Harold D.Lees等により発明された電気泳動表示装置(米国特許第3612758号明細書)が知られている。他にも、特開平9−185087号公報にも電気泳動表示装置が提案されている。以下、この電気泳動表示装置について説明する。
【0004】
図5は、そのような電気泳動表示装置の構造の一例(粒子が水平に移動する例)を示す図である。この種の電気泳動表示装置は、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板13a,13bと、これらの基板13a,13bの間に充填された分散媒12と、該分散媒12に分散された帯電泳動粒子11と、一方の基板13bに沿うように配置された第1電極14a及び第2電極14bと、さらに基板13a,13bの間隙を、画素ごとに仕切るように配置された隔壁15から構成されている。
【0005】
この装置において、帯電泳動粒子11は、正極性又は負極性に帯電されている(図5では、正極性に帯電されている)ため、電極14a,14bに印加する電圧の極性に応じていずれかの電極14a又は14bに電気泳動するが、帯電泳動粒子11や各電極14a,14bが配置される領域は着色されているため、表示装置全体として画像を表示できるようになっている。
【0006】
また、図6には、粒子が垂直に移動する電気泳動表示装置の一例を示した。図6では、分散媒12を帯電泳動粒子11と異なる色に着色することで、画像を表示することができる。図5および6に示すいずれの電気泳動表示装置においても、隔壁15によって両基板間の距離は、一定に保持される。その結果、これらの電気泳動表示装置は、反射型・視野角で高コントラストな表示を実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
電気泳動表示装置においては、電気泳動の時間とともに、帯電泳動粒子が凝集すること、あるいは該帯電泳動粒子が電極表面ならびに内壁表面に付着することにより、コントラストが低下するという問題があり、表示安定性の向上という視点から、一層の性能向上が望まれる。
【0008】
電気泳動表示装置の表示安定性を向上させるために、様々な提案がなされている。
例えば、特開平1−105990号公報には、直径が0.001μm〜0.1μmの帯電泳動粒子を用いて、該泳動粒子のブラウン運動により粒子の分散性を安定に維持しようとする提案がなされている。
【0009】
特開平3−53224号公報には、帯電泳動粒子を電気泳動させるセルに取り付けられた振動装置により、粒子の凝集を抑制、あるいは電極表面ならびに内壁表面への粒子の付着を抑制させ、表示品質を長時間保持しようとする提案がなされている。
【0010】
特開2000−227612号公報には、帯電泳動粒子として顔料で被覆した中空樹脂粒子をあるいは中空または多孔質にした顔料粒子を用いて、粒子と分散媒の比重差を小さくして粒子の長期的な分散性を向上させる提案がなされている。
【0011】
特公昭61−25139号公報には、帯電泳動粒子あるいは電極基板をフッ素樹脂で被覆することにより、粒子の凝集ならびに電極表面への粒子の付着を抑制し、実用的な表示装置を得ようとする提案がなされている。
【0012】
本発明は、この様な従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、帯電泳動粒子の凝集ならびに電極表面と内壁表面への粒子の付着を抑制する電気泳動表示用分散液、およびそれを用いた安定な画像状態を維持することができる電気泳動表示装置を容易にかつ安価に提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、帯電泳動粒子が分散された分散媒中に特定の高分子樹脂が含有される場合に、帯電泳動粒子の凝集ならびに電極表面と内壁表面への帯電泳動粒子の付着が抑制されることを見出した。その結果、電気泳動表示の画像状態が安定に維持されることを見出し、本発明に至ったのである。
【0014】
即ち、本発明は、帯電泳動粒子と、該帯電泳動粒子が分散された分散媒とを有する電気泳動表示装置に用いられる電気泳動表示用分散液であって、該分散液が、エチレンアクリレート系共重合体及び/又は含有量が分散媒100重量部に対して0.0001〜3重量部であるスチレン系共重合体の少なくとも1種を含有することを特徴とする電気泳動表示用分散液である。
【0015】
また、本発明は、一対の基板と、該基板に形成された電極と、該基板間に挟持された帯電泳動粒子と、該帯電泳動粒子が分散された分散液とを有する電気泳動表示装置において、上記の電気泳動表示用分散液を含有することを特徴とする電気泳動表示装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電気泳動表示装置は、一対の基板と、該基板に形成された電極と、該基板間に挟持された帯電泳動粒子と、該帯電泳動粒子が分散された分散媒とを有する電気泳動表示装置において、該分散媒中にエチレンアクリレート系共重合体及び/又は含有量が分散媒100重量部に対して0.0001〜3重量部であるスチレン系共重合体の少なくとも1種を含有することを特徴とする。
【0017】
以下、図1〜4を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、これらの図は、本発明に係る電気泳動表示装置の構成を示す断面図ではあるが、便宜上一つの画素のみを模式的に示すものである。
【0018】
本発明は、いわゆる帯電泳動粒子1が水平移動する電気泳動表示装置(図1参照)にも、また帯電泳動粒子1が垂直移動する電気泳動表示装置(図2参照)にも適用できる。ここで、水平移動型とは、図1に示すように、第1電極4a及び第2電極4bの両方をいずれか一方の基板3a又は3bに沿うように配置し、帯電泳動粒子1が基板3a,3bに沿って移動するように構成したものを意味する。これに対して、垂直移動型とは、図2に示すように、分散媒2を挟み込むように第1電極4a及び第2電極4bを別々の基板側に配置し、帯電泳動粒子1が基板3a,3bに対して垂直方向(法線方向)に移動するように構成したものを意味する。なお、図1ならびに図2に例示した帯電泳動粒子は、正極性に帯電しているものとする。
【0019】
以下、図1の水平移動型の電気泳動表示装置を1例として説明する。
本発明に係る電気泳動表示装置は、図1に示すように、複数の帯電泳動粒子1と、これらの帯電泳動粒子1が分散された分散媒2とを備え、電圧を印加して前記帯電泳動粒子1を移動させることに基き、画像を表示するよう構成されている。
本発明の電気泳動表示装置は、帯電泳動粒子1と該帯電泳動粒子1が分散された分散媒2を使用する。
【0020】
本発明の電気泳動表示用分散液は、帯電泳動粒子1が分散された分散媒2中に、エチレンアクリレート系共重合体およびスチレン系共重合体から選ばれる少なくとも1種の共重合体が含有されていることを特徴とする。
【0021】
具体的には、▲1▼分散媒中にエチレンアクリレート系共重合体が含有されている場合、▲2▼分散媒中にスチレン系共重合体が含有されている場合、および▲3▼分散媒中にエチレンアクリレート系共重合体およびスチレン系共重合体が含有されている場合が挙げられる。
【0022】
以下に、上記の▲1▼〜▲3▼の場合における分散媒中のエチレンアクリレート系共重合体及び/又はスチレン系共重合体の含有量を示す。
(1)上記の▲1▼の分散媒中にエチレンアクリレート系共重合体が含有されている場合、分散媒中のエチレンアクリレート系共重合体の含有量は、分散媒100重量部に対して0.0001〜1重量部の範囲であり、好ましくは0.001〜1重量部の範囲であり、さらに好ましくは0.001〜0.3重量部の範囲である。分散媒中のエチレンアクリレート系共重合体の含有量が0.0001重量部未満では粒子の凝集が発生し、あるいは電極表面と内壁表面への粒子の付着が増大するので、好ましくない。一方、エチレンアクリレート系共重合体の含有量が1重量部を超えると、エチレンアクリレート系共重合体の析出が起こるので好ましくない。
【0023】
(2)上記の▲2▼の分散媒中にスチレン系共重合体が含有されている場合、分散媒中のスチレン系共重合体の含有量は、分散媒100重量部に対して0.0001〜3重量部の範囲であり、好ましくは0.001〜2重量部の範囲であり、さらに好ましくは0.01〜1重量部の範囲である。分散媒中のスチレン系共重合体の含有量が0.0001重量部未満では、粒子の凝集が発生し、あるいは電極表面と内壁表面への粒子の付着が増大するので、好ましくない。一方、スチレン系共重合体の含有量が3重量部を超えると、分散液の粘度が上昇するので好ましくない。
【0024】
(3)上記の▲3▼の分散媒中にエチレンアクリレート系共重合体およびスチレン系共重合体の両方が含有されている場合、分散媒中のエチレンアクリレート系共重合体の含有量は分散媒100重量部に対して0.0001〜1重量部の範囲であり、好ましくは0.001〜1重量部の範囲であり、さらに好ましくは0.001〜0.3重量部の範囲である。また、分散媒中のスチレン系共重合体の含有量は、分散媒100重量部に対して0.0001〜3重量部の範囲であり、好ましくは0.001〜2重量部の範囲であり、さらに好ましくは0.01〜1重量部の範囲である。分散媒中のエチレンアクリレート系共重合体の含有量が0.0001重量部未満、およびスチレン系共重合体の含有量が0.0001重量部未満では、粒子の凝集が発生し、あるいは電極表面と内壁表面への粒子の付着が増大するので好ましくない。一方、分散媒中のエチレンアクリレート系共重合体の含有量が1重量部を超え、およびスチレン系共重合体の含有量が3重量部を超えると、エチレンアクリレート系共重合体およびスチレン系共重合体の析出が起こるので好ましくない。
【0025】
本発明に用いられるエチレンアクリレート系共重合体は、本発明の範囲で分散媒中に溶解するものであれば特に限定されるものではないが、具体的にエチレンメチルアクリレート共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、エチレンプロピルアクリレート共重合体、エチレンブチルアクリレート共重合体が挙げられ、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。中でもエチレンエチルアクリレート共重合体が好ましく、例えば市販の材料としては、NUCコポリマーDPDJ6169、DPDJ9169、NUC6221、NUC6220、NUC6520、NUC6940、NUC6570(日本ユニカ−(株)製)を使用できる。エチレンアクリレート系共重合体の重量平均分子量は1000〜100000の範囲が好ましい。
【0026】
本発明に用いられるスチレン系共重合体は、本発明の範囲で分散媒中に溶解するものであれば特に限定されるものではないが、具体的にスチレンイソプレン共重合体、スチレンブタジエン共重合体、スチレン無水マレイン酸共重合体が挙げられ、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。中でもスチレンブタジエン共重合体が好ましく、例えば市販の材料としては、E−SBR、S−SBR(JSR(株)製)、NIPOL 1502,NIPOL 1712,NIPOL NS112,NIPOL NS116、NIPOL 1006,NIPOL 1009(日本ゼオン(株)製)、タフデン、タフプレン、アサプレン(旭化成社製)、住友SBR(住友化学(株)製)を使用することができる。スチレン系共重合体の重量平均分子量は1000〜200000の範囲が好ましい。
【0027】
本発明においては、必要に応じて分散媒中に、荷電制御剤として金属石鹸を含有しても良い。本発明の分散媒中に含有されるエチレンアクリレート系共重合体及び/又はスチレン系共重合体の含有量にも関係するが、金属石鹸の含有により帯電泳動粒子の帯電が安定する傾向にある。金属石鹸としては分散媒に可溶であるならば特に限定されないが、たとえばナフテン酸コバルト、ナフテン酸ジルコニウム、ナフテン酸銅、ナフテン酸鉄、ナフテン酸鉛、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸亜鉛、オクテン酸コバルト、オクテン酸ジルコニウム、オクテン酸鉄、オクテン酸鉛、オクテン酸ニッケル、オクテン酸マンガン、オクテン酸亜鉛等が挙げられる。
【0028】
また、本発明においては、必要に応じて分散媒中に、帯電泳動粒子の分散補助剤としてロジンエステルまたはロジン誘導体を含有しても良い。ロジンエステルまたはロジン誘導体としては分散媒に可溶であるならば特に限定されないが、たとえばガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、ロジン変性マレイン酸、ロジン変性ペンタエリスリトール、ロジングリセリンエステル、部分水素添加ロジンメチルエステル、部分水素添加ロジングリセリンエステル、部分水素添加ロジントリエチレングリコールエステル、完全水素添加ロジンペンタエリスリトールエステル、マレイン酸変性ロジンエステル、フマル酸変性ロジンエステル、アクリル酸変性ロジンエステル、マレイン酸変性ロジンペンタエリスリトールエステル、フマル酸変性ロジンペンタエリスリトールエステル、アクリル酸変性ロジングリセリンエステル、マレイン酸変性ロジングリセリンエステル、フマル酸変性ロジングリセリンエステル、アクリル酸変性ロジングリセリンエステル等が挙げられる。
【0029】
さらに本発明においては、必要に応じて分散媒中に、ポリエチレンワックスを含有しても良い。本発明の分散媒中に含有されるエチレンアクリレート系共重合体及び/又はスチレン系共重合体の含有量にも関係するが、ポリエチレンワックスの含有により帯電泳動粒子の内壁表面への付着が減少する傾向にある。ポリエチレンワックスとしては、分散媒に可溶であるならば特に限定されないが、例えば市販の材料では、ACポリエチレン(トーメンプラスチック販売(株))、三井ハイワックス(三井化学(株)製)、ヘキストワックス(ヘキスト社製)等が使用できる。
【0030】
また、本発明の分散媒中には、必要に応じて分散媒に可溶な陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、フッ素系界面活性剤を含有してもよく、これらは単独、または2種以上混合して用いても良い。
【0031】
本発明に用いられる帯電泳動粒子1とは、分散媒として用いる溶媒との組合せにおいて、溶媒に対して不溶であり、溶媒中において分散された粒子状態で存在できるものである。また、本発明の帯電泳動粒子の成分は、無機着色材料、有機顔料、高分子材料ならびにそれらの混合物のいずれでもよく、本発明の範囲内であれば特に限定はされない。帯電泳動粒子は、使用する電気泳動表示装置の表示方法に合わせて着色することができる。
【0032】
帯電泳動粒子1としては、無機着色材料からなる粒子を使用することができる。具体的な無機着色材料としては、鉛白、亜鉛華、リトポン、二酸化チタン、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、カオリン、雲母、硫酸バリウム、グロスホワイト、アルミナホワイト、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、カドミウムイエロー、カドミウムリポトンイエロー、黄色酸化鉄、チタンイエロー、チタンバリウムイエロー、カドミウムオレンジ、カドミウムリポトンオレンジ、モリブデートオレンジ、ベンガラ、鉛丹、銀朱、カドミウムレッド、カドミウムリポトンレッド、アンバー、褐色酸化鉄、亜鉛鉄クロムブラウン、クロムグリーン、酸化クロム、ビリジアン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、チタンコバルトグリーン、紺青、コバルトブルー、群青、セルリアンブルー、コバルトアルミニウムクロムブルー、コバルトバイオレット、ミネラルバイオレット、カーボンブラック、鉄黒、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅クロムブラック、銅クロムマンガンブラック、黒色低次酸化チタン、アルミニウム粉、銅粉、鉛粉、鈴粉、亜鉛粉等が挙げられる。これらの無機着色材料は、粉砕・造粒等の公知の方法で粒子化できる。
【0033】
また、帯電泳動粒子1としては、有機顔料からなる粒子を使用することができる。具体的な有機顔料には、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、縮合アゾイエロー、アントラピリミジンイエロー、イソインドリンイエロー、銅アゾメチンイエロー、キノフタロインイエロー、ベンズイミダゾロンイエロー、ニッケルジオキシムイエロー、モノアゾイエローレーキ、ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾロンオレンジ、ペリノンオレンジ、ナフトールレッド、トルイジンレッド、パーマネントカーミン、ブリリアントファストスカーレット、ピラゾロンレッド、ローダミン6Gレーキ、パーマネントレッド、リソールレッド、ボンレーキレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミン、ボルドー10B、ナフトールレッド、キナクリドンマゼンタ、縮合アゾレッド、ナフトールカーミン、ペリレンスカーレッド、縮合アゾスカーレッド、ベンズイミダゾロンカーミン、アントラキノニルレッド、ペリレンレッド、ペリレンマルーン、キナクリドンマルーン、キナクリドンスカーレッド、キナクリドンレッド、ジケトピロロピロールレッド、ベンズイミダゾロンブラウン、フタロシアニングリーン、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、アルカリブルートーナー、インダントロンブルー、ローダミンBレーキ、メチルバイオレットレーキ、ジオキサジンバイオレット、ナフトールバイオレット等が挙げられる。これらの有機顔料は、粉砕・造粒等の公知の方法で粒子化できる。
【0034】
本発明では、上記の無機着色粒子ならびに有機顔料粒子に対して、表面改質を施して用いることができる。この場合の表面改質の方法としては、顔料粒子に対して通常行われる各種の方法を適用することができ、例えば、高分子材料等の各種化合物を顔料表面にコーティングしたもの、チタネート系・シラン系・アルミニウム系・フッ素系等の各種カップリング剤によるカップリング処理したもの、グラフト重合処理したもの等が挙げられる。また、これらの粒子には、メカノケミカル的な処理を行ってもよい。
【0035】
さらに本発明の帯電泳動粒子としては、高分子材料からなる粒子を用いることができる。高分子材料としては、分散媒に対して不溶であれば特に限定はされないが、ポリエステル、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ジビニルベンゼン樹脂、ポリ尿素、ナイロン、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂、フェノール樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、ポリメタクリル酸エステル等の高分子材料が挙げられる。
【0036】
高分子材料からなる粒子は、乳化重合、分散重合、懸濁重合、シード重合等の重合法、高分子材料を溶媒に溶解させた溶液からの粒子析出造粒法、あるいは高分子材料を粉砕して粒子化する方法等の公知の方法から得ることができる。また、高分子材料は、溶媒に対する不溶化を目的として架橋処理を施して使用することもできる。さらに、高分子材料からなる粒子は、着色して使用することもできる。高分子材料からなる粒子の着色としては、粒子を染料で染色する方法、あるいは上記した無機着色材料や有機顔料を高分子材料と溶融混練し粉砕して着色する方法等の公知の方法で行うことができる。
【0037】
粒子を染色する染料としては、例えば、Valifast Red、ValifastYellow、Oplas Red、Oil Scarlet〔オリエント化学社製〕、Oil Blue V、Oil Green、BrightGreen、Sudan IV、Sudan III〔大和化工社製〕、Sumiplast Blue、Sumiplast Red HFG、Sumiplast Red HF4G、Sumiplast Yellow、Whiteflour B〔住友化学工業社製〕、Macrolex Red GS〔バイエル・ジャパン社製〕;Microlis Blue、Microlis Green〔日本チバガイギー社製〕等の油性染料、Orient Oil Black〔オリエント化学社製〕、Sumikaron Brilliant Blue、Sumikaron Violet〔住友化学工業社製〕、Kayacryl Black、Kayalon Polyester Blue、Kayaron Polyester Red〔日本化薬社製〕等が挙げられる。
【0038】
また、本発明に用いる帯電泳動粒子としては、市販の粒子を用いることができる。例えば、ミクロパール(積水化学工業(株)製)、ナトコスペーサー粒子(ナトコ(株)製)、エポカラー粒子(日本触媒化学工業(株)製)、ケミスノー(総研化学(株)製)、トスパール(GE東芝シリコーン(株)製)、テクポリマー(積水化成品工業)等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0039】
さらに本発明に用いる帯電泳動粒子の平均粒子径は、0.05μm以上20μm以下の範囲が好ましい。本発明では、必要であれば、乾式分級や湿式分級等の公知の方法で粒子の分級を行うことができる。
【0040】
本発明の帯電泳動粒子を分散させる分散媒としては、導電率の低い高絶縁性有機溶媒が使用される。具体的には、ベンゼン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、トルエン、キシレン、ナフテン系炭化水素などの芳香族炭化水素溶媒、ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシン、パラフィン系炭化水素溶媒ならびにイソパラフィン系炭化水素溶媒の脂肪族炭化水素溶媒、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン、トリクロロトリフルオロエチレン、臭化エチルなどのハロゲン化炭化水素溶媒、あるいはシリコンオイル、高純度石油等が挙げられるが、中でも脂肪族炭化水素溶媒が好適に使用され、具体的にはアイソパーG、H,M,L(いずれもエクソン化学社製)、Shellsol(昭和シェルジャパン)、IPソルベント1016、1620、2028、2835(出光石油化学)が挙げられる。これらを単独、あるいは2種類以上混合して用いることができる。
【0041】
一方、本発明に用いる分散媒は、使用する電気泳動表示装置の表示方法に合わせて粒子と異なる色に着色することができる。着色剤としては、分散媒に溶解可能な油溶性染料であれば特に限定はされないが、具体的には、スピリットブラック(SB,SSBB,AB)、ニグロシンベース(SA,SAP,SAPL,EE,EEL,EX,EXBP,EB)、オイルイエロー(105,107,129,3G,GGS)、オイルオレンジ(201,PS,PR)、ファーストオレンジ、オイルレッド(5B,RR,OG)、オイルスカーレット、オイルピンク312、オイルバイオレット#730、マクロレックスブルーRR、スミプラストグリーンG、オイルブラウン(GR,416)、スーダンブラックX60、オイルグリーン(502,BG)、オイルブルー(613,2N,BOS)、オイルブラック(HBB,860,BS)、バリファーストイエロー(1101,1105,3108,4120)、バリファーストオレンジ(3209,3210)、バリファーストレド(1306,1355,2303,3304,3306,3320)、バリファーストピンク2310N、バリファーストブラウン(2402,3405)、バリファーストブルー(3405,1501,1603,1605,1607,2606,2610)、バリファーストバイオレット(1701,1702)、ヴァリファーストブラック(1802,1807,3804,3810,3820,3830)、オイルイエロー3G、ファーストオレンジG、オイルレッド5B、オイルバイオレット#マクロレックスブルーRR,スミプラストグリーンG、オイルブラウンGR,スーダンブラックX60、Valifast Red、Valifast Yellow、Oplas Red、Oil Scarlet〔オリエント化学社製〕、Oil Blue V、Oil Green、Bright Green、Sudan IV、Sudan III〔大和化工社製〕、Sumiplast Blue、SumiplastRed HFG、Sumiplast Red HF4G、Sumiplast Yellow、WhiteflourB〔住友化学工業社製〕、Macrolex Red GS〔バイエル・ジャパン社製〕、Microlis Blue、Microlis Green〔日本チバガイギー社製〕、Orient Oil Black〔オリエント化学社製〕、Sumikaron Brilliant Blue、Sumikaron Violet〔住友化学工業社製〕、Kayacryl Black、Kayalon Polyester Blue、Kayaron Polyester Red〔日本化薬社製〕等が挙げられる。
【0042】
本発明では、電気泳動表示装置の表示方法に合わせて、粒子径、粒子成分、あるいは着色等が異なる2種類以上の帯電泳動粒子を使用してもよい。
【0043】
本発明の電気泳動表示用分散液は、上記の分散媒と、エチレンアクリレート系共重合体およびスチレン系共重合体から選ばれる少なくとも1種の共重合体とを含有する組成からなる。上述したと同様に、電気泳動表示用分散液中のエチレンアクリレート系共重合体の含有量は分散媒100重量部に対して0.0001〜1重量部の範囲で、スチレン系共重合体の含有量は分散媒100重量部に対して0.0001〜3重量部の範囲であることが好ましい。
【0044】
また、本発明の共重合体を含有する分散媒からなる電気泳動表示用分散液は、共重合体を含有する分散媒2中に帯電泳動粒子1を分散させ、図3に示すように、マイクロカプセル7内に内包させて用いることができる。マイクロカプセルの内包方法としては、in−situ法、界面重合法、コアセルベーション法等の通常の方法が挙げられる。
【0045】
マイクロカプセルの壁材としてはポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素−ポリウレタン、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホンアミド、ポリカーボネート、ポリスルフィネート、エポキシ、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ゼラチン等が挙げられる。
【0046】
本発明の電気泳動表示装置に用いられるマイクロカプセルの大きさは、1〜500μm程度であり、好ましくは20〜100μm程度である。
本発明の帯電泳動粒子は分散液に対して任意の重量比で用いることが可能であるが、好ましくは、分散媒100重量部に対して0.1重量部以上20重量部以下の範囲である。
【0047】
次に電気泳動表示装置を、図1を用いて説明する。
基板3a,3bには、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリカーボネート(PC)等のポリマーフィルム、ガラス、石英等の無機材料、あるいは表面に絶縁層を有するステンレス基板を使用することができる。なお、観察者側の基板3aには、可視光の透過率が高い材料、たとえば透明なポリマーフィルムやガラスを使用するとよい。また、基板3aの分散液と接する面にはゴム硬度が10以上90以下の範囲にある高分子材料、具体的にはシリコン樹脂、天然ゴム、熱可塑性エラストマー樹脂等を形成させてもよい。
【0048】
電極4a,4bには、パターニング可能な導電性材料なら特に限定されないが、例えば酸化インジウムすず(ITO)、アルミ、チタンなどを挙げることができる。なお、図1に示す水平移動型電気泳動表示装置では、一方の電極4bが画素全体に形成され、他方の電極4aは、電極4bとは異なる高さに、画素の一部に該電極4bと重なるように形成されているが、もちろんこれに限られるものではなく、両電極4a,4bを同一高さに形成しても良い。この場合、電極4bは画素全体には形成できず、電極4a,4bは重なり合うことはない。あるいは電極が画素毎に分割されて形成されていても良い。
【0049】
さらに、電極4a,4b等を覆うように絶縁層6を形成すると良く、絶縁層を形成した場合には、各電極4a,4bから帯電泳動粒子1への電荷注入を防止できる。この絶縁層6に用いる材料としては、薄膜でピンホールが形成されにくいものが良い。具体的には、高い透明性を有するポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ノボラック樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
【0050】
また、隔壁5にはポリマー樹脂等を使用すれば良い。具体的には、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ノボラック樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
【0051】
隔壁5を形成する方法としては、光感光性樹脂層を塗布した後露光及びウエット現像を行う方法、印刷法によって形成する方法、隔壁を形成した後に基板に接着する方法、光透過性の基板表面にモールドによって形成しておく方法等を挙げることができる。
【0052】
水平移動型の場合、上述した第1電極4a及び第2電極4bの内、いずれか一方の電極が配置された領域には帯電泳動粒子1と同じ色を付し、他方の電極が配置された領域には異なる色に着色することができる。この場合、電極自体を着色してもよく、着色層を電極とは別に設けてもよく、電極と重なるように絶縁層を配置すると共に、その絶縁層を着色してもいずれでも良い。
【0053】
垂直移動型の場合、帯電粒子を分散させる分散媒2を、粒子1と異なる色に着色することができる。
これらにより2色表示が可能となるが、隣接される複数の画素で異なる色を表示することにより、表示装置全体としてはカラー表示をすることもできる。
【0054】
【実施例】
以下、水平移動型の電気泳動表示装置の実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0055】
実施例1
本実施例においては、図4(e)に示す電気泳動表示装置を作製した。なお、図4は、本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法を示す工程図である。
【0056】
まず、基板3bのポリイミド(PI)フィルムの表面に厚み100nmでアルミを蒸着して第2電極4bを形成する(図4(a)参照)。なお、ポリイミドフィルムには50mm×50mmの寸法で200μmの厚さのものを用いる。
次に、第2電極4bの表面には、酸化チタン微粒子を混合させて白色化させたポリウレタン樹脂層を形成し、絶縁層6とした。
【0057】
この絶縁層6の表面には第1電極4aを、図4(b)に示すように、すなわち、第2電極4bと重なるように1つの画素における一部の領域に形成した。そして、この第1電極4aを覆うように絶縁層6上にポリアクリレート樹脂(オプトマーSS6699 JSR(株)製)からなる透明樹脂層9を形成した。なお、この第1電極4aは、暗黒色の炭化チタンを成膜し、フォトリソグラフィー及びドライエッチングによりライン状にパターニングして形成した。第1電極4aの厚みは50nmであり、線幅は35μmとする。
【0058】
そして、絶縁層6の表面には、画素と画素とを仕切るように隔壁5を形成した。この隔壁5は、光感光性エポキシ樹脂(SU8 日本マグダーミッド(株)製)の塗布、露光及びウエット現像の各工程を行うことにより、高さ30μm、幅12μm、間隔120μmで形成した。その後、隔壁5の上面(基板3aとの接合面)に熱融着性の接着層8を形成した。
【0059】
次に、帯電泳動粒子1として、黒色に着色された液晶スペーサー粒子(粒子Aとする)(ナトコ(株)製、平均粒径6μm)を1重量部と、分散媒として脂肪族炭化水素溶媒であるアイソパーH(エクソン社製)を100重量部と、エチレンエチルアクリレート共重合体(日本ユニカー(株)製、DPDJ−6169)を0.001重量部、オクテン酸ジルコニウム(ニッカオクチックスジルコニウム、日本化学産業(株)製)0.01重量部を混合し、24時間攪拌して分散液を調整した。このように調製された分散液を隔壁5内に充填した(図4(c)参照)。
【0060】
また、厚さ200μmのPETフィルムからなる基板3aと接着層8の位置合せを行った後(図4(d)参照)、基板3aを隔壁(端部支持部材)5に加熱接着し、本発明の電気泳動表示装置を作製した(図4(e)参照)。なお、第1電極4aの上部は黒色に視認され、第1電極4aが配置されていない領域の上部は絶縁層6の白色が視認される。
このように作製した表示装置を用いて、印加電圧は±50V、電圧印加時間10msecで表示を行い、良好な白黒表示が得られた。
【0061】
本実施例に用いた帯電泳動粒子1は、正極性に帯電しているため、電圧が印加された場合には負極性の電極上に速やかに移動する。例えば、第2電極4bを正極性にし、第1電極4aを負極性にした場合、黒色帯電泳動粒子1が移動してきて第1電極4aを覆い、基板3aの観測者側から見ると、黒色粒子1と白色領域(第1電極4a以外の領域)が認識されることとなり、その画素は白表示を行うこととなる(図1(a)参照)。
【0062】
これと反対に、第2電極4bを負極性にし、第1電極4aを正極性にした場合、黒色帯電泳動粒子1は白色領域(第1電極4a以外の領域)に移動するため、基板3aの観測側から見ると、黒色の第1電極4aと、黒色粒子1で覆われた白色の絶縁層6が視認され、画素としては黒表示を行うこととなる(図1(b)参照)。応答速度は30msec以下であった。
【0063】
次に、印加電圧の極性を0.5秒毎にスイッチングさせながら、第1、第2電極間で粒子の電気泳動を繰り返し連続2週間行い、2週間後の粒子の凝集、電極・内壁表面上への粒子の付着を観察した。
【0064】
表示観察の結果
その結果、2週間では粒子の凝集、電極・内壁表面上への付着は観察されなかった。
【0065】
実施例2〜20
表1〜表4には、各実施例の電気泳動表示用分散液に含まれる含有成分と含有成分量を示した。いずれの実施例においても、帯電泳動粒子には実施例1と同じく粒子A(1重量部)を使用し、分散媒には脂肪族炭化水素溶媒のアイソパーH(エクソン社製)100重量部を使用した。なお、表1に記載の電気泳動表示用分散液に含まれる含有成分を下記に示す。
・エチレンアクリレート系共重合体:エチレンエチルアクリレート共重合体であるDPDJ 6169、NUC 6940、NUC 6220(いずれも日本ユニカー(株)製)
・スチレン系共重合体:スチレンブタジエン共重合体であるアサプレン1205、アサプレン303、タフデン2003(いずれも旭化成(株)製)
・金属石鹸:オクテン酸ジルコニウム(Oct−Zr)であるニッカオクチックスジルコニウム(日本化学産業(株)製)、ナフテン酸コバルト(キシダ化学(株)製)
・ロジンエステル・ロジンエステル誘導体:ロジンエステルであるネオトール125H、ハリエスターDS130、ネオトールG(いずれもハリマ化成(株)製)
・ポリエチレンワックス:AC6、AC9、AC1702(いずれもトーメンプラスチック(株))
いずれの実施例においても、表1〜4に従い実施例1と同じ方法で電気泳動表示用分散液を調整した。
【0066】
次に、実施例1と同様な方法で、電気泳動表示装置を作製し、印加電圧は±50V、電圧印加時間10msecで表示を行い、実施例1と同じく良好な白黒表示が得られた。応答速度は30msec以下であった。なお、いずれの実施例の帯電泳動粒子も正に帯電していた。
【0067】
さらに、印加電圧の極性を0.5秒毎にスイッチングさせながら、第1、第2電極間で粒子の電気泳動を繰り返し連続2週間行い、2週間後の粒子の凝集、電極・内壁表面上への粒子の付着を観察した。
【0068】
表示観察の結果
表1〜表4の実施例2〜20のいずれも、2週間後では、粒子の凝集、電極・内壁表面上への付着は観察されなかった。
【0069】
【表1】
Figure 2004004173
【0070】
【表2】
Figure 2004004173
【0071】
【表3】
Figure 2004004173
【0072】
【表4】
Figure 2004004173
【0073】
(注)表中の略号は、下記の成分を示す。
分散媒:脂肪族炭化水素溶媒のアイソパーH(エクソン社製)100重量部を使用した。
DPDJ6169、NUC6940、NUC6220(いずれも日本ユニカー(株)製):エチレンエチルアクリレート共重合体
アサプレン1205、アサプレン303、タフデン2003(いずれも旭化成(株)製):スチレンブタジエン共重合体
Oct−Zr(オクテン酸ジルコニウム):ニッカオクチックスジルコニウム(日本化学産業(株)製)
Na−Co(ナフテン酸コバルト):キシダ化学(株)製
ネオトール125H、ハリエスターDS130、ネオトールG(いずれもハリマ化成(株)製):ロジンエステル
AC6、AC1702、AC9(いずれもトーメンプラスチック(株)製):ポリエチレンワックス
【0074】
実施例21、22
表5には、各実施例の電気泳動表示用分散液に含まれる成分と含有量を示した。いずれの実施例においても、帯電泳動粒子には着色剤としてカーボンを10重量%含む平均粒径3μmのポリスチレン粒子(粒子Bとする)1重量部を使用し、分散媒には脂肪族炭化水素溶媒のアイソパーH(エクソン社製)100重量部を使用した。いずれの実施例においても、表1に従い実施例1と同じ方法で、電気泳動表示用分散液を調整した。
【0075】
次に、実施例1と同様な方法で、電気泳動表示装置を作製し、印加電圧は±50V、電圧印加時間10msecで表示を行い、実施例1と同じく良好な白黒表示が得られた。応答速度は30msec以下であった。なお、本実施例の帯電泳動粒子(粒子B)は負極性に帯電した。
【0076】
本実施例に用いた帯電泳動粒子1は、負極性に帯電しているため、電圧が印加された場合には正極性の電極上に速やかに移動する。例えば、第2電極4bを正極性にし、第1電極4aを負極性にした場合、黒色帯電泳動粒子1は白色領域(第1電極4a以外の領域)に移動するため、基板3aの観測側から見ると、黒色の第1電極4aと、黒色粒子1で覆われた白色の絶縁層6が視認され、画素としては黒表示を行うこととなる。
【0077】
これと反対に、第2電極4bを負極性にし第1電極4aを正極性にした場合、黒色帯電泳動粒子1が移動してきて第1電極4aを覆い、基板3aの観測側から見ると、黒色粒子1と白色領域(第1電極4a以外の領域)が認識されることとなり、その画素は白表示を行うこととなる。
【0078】
さらに、印加電圧の極性を0.5秒毎にスイッチングさせながら、第1、第2電極間で粒子の電気泳動を繰り返し連続2週間行い、2週間後の粒子の凝集、電極・内壁表面上への粒子の付着を観察した。
【0079】
表示観察の結果
表5の実施例21、22のいずれも、2週間後では、粒子の凝集、電極・内壁表面上への付着は観察されなかった。
【0080】
実施例23、24
表5には、各実施例の電気泳動表示用分散液に含まれる成分と含有量を示した。いずれの実施例においても、帯電泳動粒子には着色剤としてカーボンを7重量%含む平均粒径2μmのポリエステル粒子(粒子Cとする)1重量部を使用し、分散媒には脂肪族炭化水素溶媒のアイソパーH(エクソン社製)100重量部を使用した。いずれの実施例においても、表1に従い実施例1と同じ方法で、電気泳動表示用分散液を調整した。
【0081】
次に、実施例1と同様な方法で、電気泳動表示装置を作製し印加電圧は±50V、電圧印加時間10msecで表示を行い、実施例1と同じく良好な白黒表示が得られた。応答速度は30msec以下であった。なお、本実施例に用いた粒子Cは、実施例21、22の粒子Bと同じく負極性に帯電していたため、電圧が印加された場合には正極性の電極上に速やかに移動した。
【0082】
さらに、印加電圧の極性を0.5秒毎にスイッチングさせながら、第1、第2電極間で粒子の電気泳動を繰り返し連続2週間行い、2週間後の粒子の凝集、電極・内壁表面上への粒子の付着を観察した。
【0083】
表示観察の結果
表5の実施例23、24のいずれも、2週間後では、粒子の凝集、電極・内壁表面上への付着は観察されなかった。
【0084】
比較例1
比較例1の電気泳動表示用分散液は、表6に示すように、帯電泳動粒子1として粒子Aを1重量部、分散媒2として脂肪族炭化水素溶媒であるアイソパーH(エクソン社製)を100重量部、ならびに金属石鹸としてオクテン酸ジルコニウム(ニッカオクチックスジルコニウム,日本化学産業(株)製)を0.03重量部含有し、実施例1と同じ方法で調整した。次に、実施例1と同様な方法で、電気泳動表示装置を作製し、印加電圧は±50V、電圧印加時間10msecで表示を行ったところ、実施例1〜24と同じく良好な白黒表示が得られた。応答速度は30msec以下であった。なお、比較例1の帯電泳動粒子は正極性に帯電した。
【0085】
さらに、印加電圧の極性を0.5秒毎にスイッチングさせながら、第1、第2電極間で粒子の電気泳動を繰り返し連続2週間行い、2週間後の粒子の凝集、電極・内壁表面上への粒子の付着を観察した。
【0086】
表示観察の結果
2週間後には、粒子の凝集と電極・内壁表面上への付着が多数観察された。
【0087】
比較例2
比較例2の電気泳動表示用分散液は、表6に示すように、帯電泳動粒子1として粒子Aを1重量部、分散媒2として脂肪族炭化水素溶媒であるアイソパーH(エクソン社製)を100重量部、ならびにエチレンアクリレート系共重合体としてエチレンエチルアクリレート共重合体であるDPDJ6169(いずれも日本ユニカー(株)製)を1.5重量部含有し、実施例1と同じ方法で調整した。しかし、調整した電気泳動表示用分散液中に析出物が発生し、電気泳動表示装置を作製することができなかった。
【0088】
比較例3
比較例3の電気泳動表示用分散液は、表6に示すように、帯電泳動粒子1として粒子Aを1重量部、分散媒2として脂肪族炭化水素溶媒であるアイソパーH(エクソン社製)を100重量部、ならびにスチレン系共重合体としてスチレンブタジエン共重合体であるアサプレン1205(旭化成(株)製)を4重量部を含有し、実施例1と同じ方法で調整した。得られた電気泳動表示用分散液の粘度は、実施例1〜24に比較して高いものであった。
【0089】
次に、実施例1と同様な方法で、電気泳動表示装置を作製し、印加電圧は±50V、電圧印加時間10msecで表示を行ったところ、粒子の電気泳動が不安定で、良好な白黒表示が得られなかった。
【0090】
【表5】
Figure 2004004173
【0091】
【表6】
Figure 2004004173
【0092】
(注)表中の略号は、下記の成分を示す。
分散媒:脂肪族炭化水素溶媒のアイソパーH(エクソン社製)100重量部を使用した。
DPDJ6169(日本ユニカー(株)製):エチレンエチルアクリレート共重合体
アサプレン1205(いずれも旭化成(株)製):スチレンブタジエン共重合体
Oct−Zr(オクテン酸ジルコニウム):ニッカオクチックスジルコニウム(日本化学産業(株)製)
ネオトール125H(ハリマ化成(株)製):ロジンエステル
AC6(トーメンプラスチック(株)製):ポリエチレンワックス
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、該帯電泳動粒子が分散された分散媒中にエチレンアクリレート系共重合体およびスチレン系共重合体から選ばれる少なくとも1種の共重合体を特定の重量範囲で含有させることにより、粒子の凝集ならびに電極表面・内壁表面への粒子の貼り付きを抑制することができる電気泳動表示用分散液を提供することができる。その結果、該電気泳動表示用分散液を使用した電気泳動表示装置では、高いコントラストならびに安定な画像状態を維持することができる。
【0094】
また、本発明は電気泳動表示用分散液中に、エチレンアクリレート系共重合体およびスチレン系共重合体から選ばれる少なくとも1種の共重合体を含有させるだけなので、安価にかつ容易に高品質な電気泳動表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気泳動表示装置の構造の一例を示す概略図である。
【図2】本発明に係る電気泳動表示装置の構造の他の例を示す概略図である。
【図3】本発明に係る電気泳動表示装置の構造の他の例を示す概略図である。
【図4】本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法を示す工程図である。
【図5】従来の電気泳動表示装置の構造の一例を示す概略図である。
【図6】従来の電気泳動表示装置の構造の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1、11 帯電泳動粒子
2、12 分散媒
3a、3b、13a、13b 基板
4a、14a 第1電極
4b,14b 第2電極
5、15 隔壁
6、16 絶縁層
7 マイクロカプセル
8 接着層
9 透明樹脂層

Claims (15)

  1. 帯電泳動粒子と、該帯電泳動粒子が分散された分散媒とを有する電気泳動表示装置に用いられる電気泳動表示用分散液であって、該分散液が、エチレンアクリレート系共重合体及び/又は含有量が分散媒100重量部に対して0.0001〜3重量部であるスチレン系共重合体の少なくとも1種を含有することを特徴とする電気泳動表示用分散液。
  2. 前記エチレンアクリレート系共重合体の含有量が、分散媒100重量部に対して0.0001〜1重量部の範囲である請求項1に記載の電気泳動表示用分散液。
  3. 前記エチレンアクリレート系共重合体がエチレンエチルアクリレート共重合体である請求項2記載の電気泳動表示用分散液。
  4. 前記エチレンアクリレート系共重合体の含有量が、分散媒100重量部に対して0.001〜0.3重量部の範囲である請求項2または3記載の電気泳動表示用分散液。
  5. 前記スチレン系共重合体がスチレンブタジエン共重合体である請求項1記載の電気泳動表示用分散液。
  6. 前記スチレン系共重合体の含有量が分散媒100重量部に対して0.01〜1重量部の範囲である請求項1または5記載の電気泳動表示用分散液。
  7. 前記分散媒が脂肪族炭化水素溶媒からなる請求項1記載の電気泳動表示用分散液。
  8. 前記分散媒中に金属石鹸、ロジンエステルまたはロジン誘導体、またはポリエチレンワックスのうち少なくとも1種が含有されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかの項に記載の電気泳動表示用分散液。
  9. 一対の基板と、該基板に形成された電極と、該基板間に挟持された帯電泳動粒子と、該帯電泳動粒子が分散された分散液とを有する電気泳動表示装置において、請求項1乃至8のいずれかに記載の電気泳動表示用分散液を含有することを特徴とする電気泳動表示装置。
  10. 前記電気泳動表示用分散液中のエチレンアクリレート系共重合体が、エチレンエチルアクリレート共重合体である請求項9に記載の電気泳動表示装置。
  11. 前記電気泳動表示用分散液中のスチレン系共重合体が、スチレンブタジエン共重合体である請求項9に記載の電気泳動表示装置。
  12. 前記電気泳動表示用分散液中のエチレンアクリレート系共重合体の含有量が、分散媒100重量部に対して0.001〜0.3重量部の範囲である請求項9に記載の電気泳動表示装置。
  13. 前記電気泳動表示用分散液中のスチレン系共重合体の含有量が、分散媒100重量部に対して0.01〜1重量部の範囲である請求項9に記載の電気泳動表示装置。
  14. 前記電気泳動表示用分散液中の分散媒が脂肪族炭化水素溶媒からなる請求項9に記載の電気泳動表示装置。
  15. 前記電気泳動表示用分散液中の分散媒中に、金属石鹸、ロジンエステルまたはロジン誘導体、またはポリエチレンワックスのうち少なくとも1種が含有されている請求項9に記載の電気泳動表示装置。
JP2002157911A 2002-05-30 2002-05-30 電気泳動表示用分散液および電気泳動表示装置 Withdrawn JP2004004173A (ja)

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