JP2004004112A - 分光測定方法及び分光測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 レーザ共振器内に所定の波長領域でレーザ発振可能なレーザ媒質と複屈折性音響光学素子とを配置し、複屈折性音響光学素子により回折される光線成分の所定の光軸上にレーザ共振器を構成し、複屈折性音響光学素子中に励起する音響波の周波数を選択することにより波長選択を行う波長可変レーザを用い、目的成分の吸収以外の原因による試料中でのレーザ光の減衰(図1c)を補償するように前記波長可変レーザの発振光出力を制御する(図1a)。
【選択図】 図1
Description
本発明は、また、波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射し、試料からの散乱光を分光して試料のラマン散乱スペクトル測定を行う分光測定方法において、目的成分の吸収によるラマン散乱光の増加を補償するように波長可変レーザの発振光出力を制御することを特徴とする。
予め設定した波長毎に波長可変レーザを発振させ、このレーザ光を励起光としてラマン散乱スペクトルを順次測定することでラマン励起プロファイルの測定が容易になる。
また、本発明は、レーザ共振器内に所定の波長領域でレーザ発振可能なレーザ媒質と複屈折性音響光学素子とを配置し、複屈折性音響光学素子により回折される光線成分の所定の光軸上にレーザ共振器を構成し、複屈折性音響光学素子中に励起する音響波の周波数を選択することにより波長選択を行う波長可変レーザと、複屈折性音響光学素子に励起する音響波の周波数及び強度を制御するレーザ制御装置と、分光器と、光検出器とを備え、波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射して試料のラマン散乱スペクトル測定を行う分光測定装置において、レーザ制御装置は、目的成分の吸収によるラマン散乱光の増加を補償するように波長可変レーザの発振光出力を制御することを特徴とする。
ωo=ωi+ωa
ただし、ωa≪ωi,ωoであり、ωi≒ωoとみなして差し支えない。このとき入射光102の波数ベクトルをki、音響波104の波数ベクトルをka、回折光106の波数ベクトルをkoとするとき、位相整合条件より次の〔数2〕で表されるベクトル式が成立する。
ko=ki+ka
図3は、複屈折性音響光学素子100中を伝播する常光線のkベクトルと、異常光線のkベクトルの関係を表示したものである。常光線に対するkベクトルの大きさは進行方向によらず一定であり、kベクトルの終点の軌跡は円になる。一方、異常光線に対するkベクトルの大きさは複屈折性音響光学素子100の結晶軸に対する伝播角度によって変化し、kベクトルの終点の軌跡は楕円形になる。このkベクトルの軌跡によって形成される円又は楕円は、波長を変えるとほぼ相似的に拡大又は縮小変化する。図3(a)は、波長λ1において〔数2〕の位相整合条件が成立している状態を示している。図中、Vaは結晶中を伝わる音響波104の速度であり、音響波104の波数ベクトルka1の大きさは|ωa/Va|である。
次に、前記したETTレーザを用いた本発明の分光測定方法について説明する。
C=A+B
参照試料の破壊測定が不可能な場合には、ETTレーザの制御に用いた各発振波長に対するRF強度から各発振波長に対するレーザの発振出力を求め、測定した目的成分のスペクトルに重ね合わせることによって試料全ての吸収スペクトルを再構成することができる。この時は、まず、各波長における検出器の感度特性を考慮しながら、検出器への光入力に対する電圧出力の特性曲線を作る。次に、複屈折性音響光学素子に入力したRF強度から再構成したレーザ発振強度を前述の特性曲線に当てはめ、検出器のダイナミックレンジが無限大であると仮定したときの検出器から出力される電圧出力曲線(仮想のエネルギースペクトル)dを求める。試料全体の持つスペクトルは、次の〔数4〕で求められる。
C=−log(a'/d)
また、本発明によると、ETTレーザの発振波長範囲において、分光器とレーザを一元的に制御したラマン分光測定システムを構築することができる。ETTレーザの発振波長領域は最高で680〜1050nmに及ぶ。SHG結晶を用いると、345〜500nmの発振波長領域もカバーできる。そして、ETTレーザの発振波長と発振強度は、全発振波長領域にわたって制御用コンピュータによって制御することが可能である。この発振波長領域においてETTレーザを発振させる場合、波長による光軸の変化は生じない。したがって、制御用コンピュータによって分光器とレーザを一元的に制御することが可能である。
Claims (12)
- 波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射して試料のスペクトル測定を行う分光測定方法において、
目的成分の吸収以外の原因による試料中でのレーザ光の減衰及び検出器の分光感度特性を補償するように前記波長可変レーザの発振光出力を制御することを特徴とする分光測定方法。 - 請求項1記載の分光測定方法において、参照試料の参照スペクトルを測定し、測定されたスペクトルがほぼフラットになるように前記波長可変レーザの発振光出力を制御することを特徴とする分光測定方法。
- 波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射して試料のスペクトル測定を行う分光測定方法において、
試料による吸収の大きな波長領域ではレーザ光出力が大きくなるように前記波長可変レーザの発振光出力を制御することを特徴とする分光測定方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項記載の分光測定方法において、波長領域に応じて波長掃引速度を異ならせたことを特徴とする分光測定方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の分光測定方法において、試料の吸収スペクトルを測定することを特徴とする分光測定方法。
- 波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射し、試料からの散乱光を分光して試料のラマン散乱スペクトル測定を行う分光測定方法において、
目的成分の吸収によるラマン散乱光の増加を補償するように前記波長可変レーザの発振光出力を制御することを特徴とする分光測定方法。 - 波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射し、試料からの散乱光を分光して試料のラマン散乱スペクトル測定を行う分光測定方法において、
目的成分の吸収が少ない波長範囲では、ラマン散乱光の減少によるS/Nの低下を防止するために、波長掃引速度を遅くすることを特徴とする分光測定方法。 - 請求項6又は7記載の分光測定方法において、予め設定した波長毎に前記波長可変レーザを発振させ、このレーザ光を励起光としてラマン散乱スペクトルを順次測定することを特徴とする分光測定方法。
- 前記波長可変レーザとして、レーザ共振器内に所定の波長領域でレーザ発振可能なレーザ媒質と複屈折性音響光学素子とを配置し、前記複屈折性音響光学素子により回折される光線成分の所定の光軸上にレーザ共振器を構成し、前記複屈折性音響光学素子中に励起する音響波の周波数を選択することにより波長選択を行う波長可変レーザを用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の分光測定方法。
- レーザ共振器内に所定の波長領域でレーザ発振可能なレーザ媒質と複屈折性音響光学素子とを配置し、前記複屈折性音響光学素子により回折される光線成分の所定の光軸上にレーザ共振器を構成し、前記複屈折性音響光学素子中に励起する音響波の周波数を選択することにより波長選択を行う波長可変レーザと、前記複屈折性音響光学素子に励起する音響波の周波数及び強度を制御するレーザ制御装置と、光検出器とを備え、前記波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射して試料のスペクトル測定を行う分光測定装置において、
前記レーザ制御装置は、目的成分の吸収以外の原因による試料中でのレーザ光の減衰及び前記光検出器の分光感度特性を補償するように前記波長可変レーザの発振強度を制御することを特徴とする分光測定装置。 - 請求項10記載の分光測定装置において、試料の吸収スペクトルを測定することを特徴とする分光測定装置。
- レーザ共振器内に所定の波長領域でレーザ発振可能なレーザ媒質と複屈折性音響光学素子とを配置し、前記複屈折性音響光学素子により回折される光線成分の所定の光軸上にレーザ共振器を構成し、前記複屈折性音響光学素子中に励起する音響波の周波数を選択することにより波長選択を行う波長可変レーザと、前記複屈折性音響光学素子に励起する音響波の周波数及び強度を制御するレーザ制御装置と、分光器と、光検出器とを備え、前記波長可変レーザを波長掃引して得られるレーザ光を試料に照射して試料のラマン散乱スペクトル測定を行う分光測定装置において、
目的成分の吸収によるラマン散乱光の増加を補償するように前記波長可変レーザの発振光出力を制御することを特徴とする分光測定装置。
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