JP2004003812A - 等方圧加圧装置および等方圧加圧処理方法 - Google Patents

等方圧加圧装置および等方圧加圧処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の技術の欠点を解消し、サイクルタイムの短縮を可能とした等方圧加圧装置及び等方圧加圧処理方法を提供すること。
【解決手段】高圧容器2内に断熱層10で囲われた処理室18を有し、該処理室18に加熱装置17を有し、前記処理室18で処理物1を熱間等方圧加圧処理する装置において、前記高圧容器2内には、前記処理室18外において前記処理物1を収納する待機室19が設けられ、前記断熱層10には、前記処理物1を前記待機室19から前記処理室18へ挿脱自在とする断熱層開口部11が設けられ、該開口部11を開閉自在とする開閉装置12が設けられている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、等方圧加圧装置および等方圧加圧処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間等方圧加圧処理(HIP処理)においては、高圧容器内を昇温・昇圧し、処理物を高温高圧状態で保持して圧縮成形し、その後、降温・降圧して処理物を高圧容器から取り出すという、1バッチ処理が行われている。
前記HIP処理の本質は、処理物を高温高圧状態で保持する工程であるにもかかわらず、その前後の昇温・昇圧工程と降温・降圧工程が時間の大半を占め、極めて生産性が低かった。
【0003】
そこで、特開昭58−71301号公報に示すような、モジュラーHIP装置が提案されている。
このモジュラーHIP装置は、複数の加熱装置及び補助ステーションを設け、前記各工程を分散処理してサイクルタイムの短縮を図ろうとするものであった。前記従来のモジュラーHIP装置は、1つの処理物について、高圧容器の占有時間短縮という効果をもたらし、生産性を向上させたが、炉体(高圧容器)そのものを複数必要とすること、或いは炉体そのものを高温で移動することなどで、安全上の観点から、例えば、特開平2−18359号公報に記載のような高温溶融物を取り扱う含浸HIP装置には使用困難であった。
【0004】
また、サイクルタイムの短縮を図るためには、高圧容器の蓋の脱着の時間を短縮することが重要である。この蓋の脱着に関しては、実公昭62−3676号公報に記載の技術が公知である。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−71301号公報
【特許文献2】
特開平2−18359号公報
【特許文献3】
実公昭62−3676号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、前記従来の技術の欠点を解消し長所を取り入れて、サイクルタイムの短縮を可能とした等方圧加圧装置及び等方圧加圧処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴とするところは、高圧容器内に断熱層で囲われた処理室を有し、該処理室に加熱装置を有し、前記処理室で処理物を熱間等方圧加圧処理する装置において、前記高圧容器内には、前記処理室外において前記処理物を収納する待機室が設けられ、前記断熱層には、前記処理物を前記待機室から前記処理室へ挿脱自在とする断熱層開口部が設けられ、該開口部を開閉自在とする開閉装置が設けられている点にある。
【0008】
前記構成の本発明によれば、高圧容器内において、断熱層開口部を閉じることにより、処理室を高温状態に維持して炉として機能させることができ、また、待機室内を低温状態に維持することができる。
従って、処理室内の雰囲気を常時高温状態に保ったまま、処理物の出し入れが可能になり、HIP処理に本来有するHIP保持温度までの昇温時間の短縮が可能になる。また、HIP後、処理物を処理室内の高温雰囲気から、低温の待機室に移動でき、高圧容器内において処理物を急速冷却することが可能になる。
【0009】
前記高圧容器は、筒状に形成されて軸方向に2分割構成とされた第1容器と第2容器とを有し、前記第1容器に前記処理室が設けられ、前記第2容器に前記待機室が設けられた構成とすることができる。
この様な構成を採用することにより、第2容器は、待機室の大きさで足り、断熱層や加熱装置を有する第1容器よりも小さくできるので、装置全体を小型化できる。
前記処理室には、前記処理物を浸漬可能とする溶融物を収納する溶融物収納容器が設けられている構成とすることができる。
【0010】
このような構成を採用することにより、含浸HIP処理が可能になる。
前記溶融物収納容器は、ルツボから構成され、該ルツボは多重層構造とされているのが好ましい。
このような構成を採用することにより、ルツボの一層が破損しても、溶融物がこぼれ出ることがない。
前記高圧容器には、前記処理物を出し入れ可能とする容器開口部が設けられ、該開口部に蓋が開閉自在に設けられ、該蓋に、前記処理物を前記待機室から処理室へ移動自在とする処理物移動装置が設けられているのが好ましい。
【0011】
前記構成を採用することにより、高圧容器の蓋を閉じたまま、すなわち該高圧容器内を高圧状態に保持したまま、処理物を、処理室と待機室間を移動させることができる。
前記処理物移動装置には、前記溶融物収納容器に収納される溶融物の材料を保持する保持部が設けられているのが好ましい。
この様な構成を採用することにより、処理物を処理室に収容する際に、同時に溶融物収納容器にその材料を補充することができる。このため、同材料補充のために別途、高圧容器、さらには高温状態にある処理室を大気開放する必要がなくなる。
【0012】
前記待機室のガスを循環させる整流装置が設けられているのが好ましい。
この様な構成を採用することにより、待機室のガスが循環し、処理物の冷却が効率的に行われる。
前記整流装置は、前記処理物を包囲する両端開口の筒体で構成され、該筒体は、その両端部から該筒体内外を通ってガスが循環するよう前記高圧容器の内周面と所定の隙間を介して配置されているのが好ましい。
この様な筒体を設けることにより、高温の処理物からの高圧容器内面への直接輻射を防止し、高圧容器内面の局所的な過熱を防止できる。
【0013】
前記蓋を、前記容器開口部に装着する位置と非装着位置とに移動自在とする蓋移動装置が設けられているのが好ましい。
このような蓋移動装置を設けることにより、蓋の装着の自動化が達成できる。
前記蓋移動装置は、前記蓋の複数個を有するのが好ましい。
この様な構成を採用することにより、圧力容器に対して2つの蓋を交互に装着可能で、一方の蓋で処理品の脱着を行う最中に、もう一方の蓋でHIP処理が可能となる。
【0014】
なお、前記蓋移動装置と同様に、前記第1容器と第2容器を着脱自在な構成とし、前記第2容器を、前記第1容器の装着位置と非装着位置とに移動自在とする第2容器移動装置を設けることができる。
一連の工程からなる等方圧加圧処理の各工程に応じて、前記高圧容器内に所定のガス流を生じせしめるガス流形成装置が設けられているのが好ましい。
この様な構成を採用することにより、処理室の高温ガスが、断熱層の開口部を通って断熱層外部へ流れ出ようとするのを防止することができる。これにより、処理室内の高温ガスに含有される蒸発物質が、低温の待機室内においてデポジットされるのが防止される。
【0015】
前記ガス流形成装置は、前記断熱層外周面と前記高圧容器内周面間の隙間と、前記高圧容器外とを連通する第1通路と、前記処理室と前記高圧容器外とを連通する第2通路とを有する構成とすることが出来る。
そして、前記高圧容器内を高圧に保持して前記断熱層開口部を開く工程において、前記第1通路から加圧媒体を供給し、前記第2通路から排気するよう構成することができる。前記高圧容器内を昇圧する工程において、前記第2通路から加圧媒体を供給するよう構成することができる。また、前記高圧容器内を降圧する工程において、前記第1通路から排気するように構成することができる。
【0016】
前記ガス流形成装置は、前記待機室と前記高圧容器外とを連通する第3通路を有し、前記高圧容器内を真空引きする工程において、前記第3通路から排気するよう構成されているのが好ましい。
また、本発明の等方圧加圧処理方法の特徴とするところは、高圧容器内に高温域と低温域とを形成し、処理物を前記高温域に保持して熱間等方圧加圧処理を行い、その後、前記処理物を前記低温域で冷却する点にある。
前記高温域は、断熱層で囲われて常時高温に維持され、前記高温域と低温域間に設けられた開閉装置の開閉により前記処理物を移動可能とするのが好ましい。
【0017】
前記開閉装置を開いたとき、高温域の高温雰囲気が低温域へ流れないように高圧容器内にガス流を形成させるのが好ましい。
前記開閉装置を閉じて、高圧容器内を昇圧または降圧する工程において、前記断熱層が座屈しないよう高圧容器内にガス流を形成させるのが好ましい。
前記熱間等方圧加圧処理の工程の前に、前記処理物を前記低温域において真空乾燥する工程を有するのが好ましい。
前記高圧容器を開放したとき、該容器内へ大気が侵入しないようにガスパージするのが好ましい。
【0018】
前記高圧容器を冷却して前記低温域を形成するのが好ましい。
高温域に溶融物を収納し、該溶融物に前記処理物を浸漬して熱間等方圧加圧処理を行う際、前記処理物と共に固形の溶融物材料を浸漬させることができる。
さらに、本発明の等方圧加圧装置においては、前記第1及び2容器を分離可能に構成し、前記第2容器に、前記処理物を前記待機室から処理室へ移動自在とする処理物移動装置を設けることができる。
なお、この構成においては、各容器の一端を閉塞する蓋は、各容器に固定されたものや一体成形されたものであっても良い。
【0019】
また、前記高圧容器を、両端開口の筒体で構成し、両端開口部に嵌着して密閉する蓋を設け、該蓋に作用する高圧容器内圧の軸力を蓋外面側から支承するフレームを、高圧容器の軸心を介してその両側に移動自在に設けることができる。
このような構成を採用することにより、蓋と高圧容器の結合をねじ止めするものに比べ、蓋の脱着が短時間に行え、処理時間の短縮が図られる。
この場合、前記待機室側の蓋に、前記フレームの間に位置して、前記処理物を前記待機室から処理室へ移動自在とする処理物移動装置が設けられるのが好ましい。
【0020】
また、前記第1及び第2容器に作用する高圧容器内圧の軸力を前記第1及び第2容器の外面側から支承するフレームが、高圧容器の軸心を介してその両側に移動自在に設けられるのが好ましい。
前記第2容器には、前記フレームに支承されるフランジが径外方向に張り出し状に設けられているのが好ましい。
前記両側のフレームは、高圧容器の径方向から互いに直線的に接近離反するか、又は観音開き状に接近離反するものであるのが好ましい。
【0021】
前記両フレームが高圧容器の軸力を支承中において、両フレームの移動を不能とするクランプ装置が設けられているのが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1において、等方圧加圧装置は、処理物1を内部に収納して熱間等方圧加圧処理するための高圧容器2を有する。この高圧容器2は、両端開口に形成された筒体3を有する。該筒体3は、円筒状に形成され、縦軸心配置され、下部開口部4に下蓋5が気密状に嵌合している。上部開口部6は、前記処理物1が通過可能とする大きさを有し、該開口部6に上蓋7が着脱自在に気密状に嵌合する。なおこの上部開口部6を容器開口部と呼ぶ。
【0023】
前記筒体3の外周面は、冷却装置8により冷却され、該冷却装置8は、水冷構造とされている。
前記下蓋5には、ガス孔9が形成されている。このガス孔9に図示省略の加圧媒体供給装置や排気装置が接続され、高圧容器2内を所定の高圧にし、また真空引きする。加圧媒体としては、アルゴン(Ar)などの不活性ガスが用いられる。
前記高圧容器2は、内圧1〜200Mpa程度の圧力に耐える構造とされている。前記下蓋5、上蓋7に加わる軸力は、図示省略のヨークフレームにより支持される。なお、ヨークフレーム式に代えて、ネジ蓋式にして軸力を保持するものであっても良い。
【0024】
前記高圧容器2内に断熱層10が設けられている。この断熱層10は、ガス不透過の薄肉円筒材で逆コップ型に形成されて、前記筒体3と同心状に前記下蓋5に載置されている。断熱層10の天井部の中心部に、前記処理物1が通過可能な開口部11が形成されている。この断熱層開口部11を開閉自在とする開閉装置12が設けられている。
前記開閉装置12は、断熱層開口部11の中心から左右に二分割されて、天井部上面上を左右方向に摺動自在とされたスライド扉13を有する。このスライド扉13は、駆動機構14により、互いに左右逆方向に移動して、断熱層開口部11を開閉自在とする。前記駆動機構14は、前記筒体3の外面部に設けられたシリンダ15と該シリンダ15に摺動自在に設けられて前記筒体3を貫通するピストンロッド16により構成され、該ロッド16に前記スライド扉13が取り付けられているが、これに限定されるものではない。
【0025】
前記断熱層10内に、加熱装置17が配置されている。この加熱装置17は、その内部に前記処理物1を収納できる大きさとされた円筒状に形成され、断熱層10と同心状に配置され、例えば、電気抵抗式で発熱するものとされている。この加熱装置17は、断熱層10内を、1000℃以上の高温に加熱する。
しかして、前記断熱層10内は、前記処理物1を加熱する炉として構成され、該断熱層10で囲われた空間が、前記処理物1を熱間等方圧加圧処理するための処理室18とされている。
【0026】
前記高圧容器2内において、前記断熱層10の上方に、前記処理物1を収納できる大きさの待機室19が形成されている。
前記高圧容器2の上蓋7に、前記処理物1を前記断熱層開口部11を介して出し入れ自在とする処理物移動装置20が設けられている。
この処理物移動装置20は、上蓋7の上面中心部に取り付けられたシリンダ21と、該シリンダ21に上下方向摺動自在に嵌合されて前記上蓋7を貫通するピストンロッド22を有する。このピストンロッド22の下端に、前記処理物1が直接に着脱自在に取り付けられる。または、ピストンロッド22の下端に専用のケース(図示省略)が設けられ、該ケースに処理物が収納可能とされている。
【0027】
なお、この処理物移動装置20は、前記シリンダ方式に限定されるものではない。
上記構成の本発明の実施の形態によれば、まず、断熱層開口部11を開閉装置12により閉じて、常圧にて予め加熱装置17に通電して、断熱層10内を昇温する。なお、このとき、常圧なので、上蓋7を筒体3に装着しておくには及ばず、グラファイト或いはモリブデンなど酸化され易い材料を加熱装置17に用いている場合は、この間、不活性ガスを高圧容器2内にパージして酸化を予防する。
【0028】
一方、取り外された上蓋7においては、別の場所で、処理物1を処理物移動装置20に取り付ける。
次いで、処理物1を装着した上蓋7を、筒体3の上部開口部(容器開口部)6に挿入する。処理物1は、高圧容器2の待機室19に位置する。
処理物1の付着水分除去を目的に真空引きがなされ、必要に応じて不活性ガス送気、真空引きと言う一連のガス置換作業を行って、コンタミネーションを除去する。
【0029】
その後、開閉装置12により断熱層開口部11を開き、処理物移動装置20により、処理物1を断熱層10内の処理室18に下降させる。この状態で、開閉装置12のスライド扉13を閉じる。
なお、処理物挿入のため、スライド扉13を開いている時、高圧容器2内部は気密を保っているので、断熱層10内・外の循環対流は発生せず、処理室18内は熱的に安定に保たれている。
その後、高圧容器2内を昇圧、保持して、HIP処理を行う。
【0030】
HIP処理完了後、断熱層10の開口部11を開いて、処理物1を処理室18上部の待機室19に引き上げ、再び断熱層開口部11を閉じる。この状態で、処理物1は、低温高圧ガス雰囲気に曝されるので、処理物1表面のガス対流と輻射により、急速に放熱し、冷却される。特に、高圧容器2は水冷構造とされているので、待機室19内は低温に維持されており、所定温度まで急速に冷却される。冷却後、処理物1は、上蓋7と共に高圧容器2の外に取り出される。
この後、すぐに次の処理物1を取り付けて、次のHIP処理が可能である。このとき、断熱層10内の処理室18は常に高温に保たれているので、昇温工程は不要である。
【0031】
また前記取り外された処理物1は、高圧容器2外で更に冷却することができるので、冷却も短時間で完了する。即ち、従来HIPと比較して、生産性の面で大幅な向上が可能である。
なお、前記実施の形態において、断熱層開口部11を開閉する開閉装置12として、スライド扉13を用いるものを例示したが、処理物移動装置20のピストンロッド22に、開閉蓋を固定し、処理物1を処理室18へ下降させたときに、該開閉蓋により、断熱層開口部11を閉じるものであっても良い。
【0032】
図2に示すものは、本発明の他の実施の形態であり、含浸HIP装置に本発明を適用したものである。
即ち、前記処理室18に、溶融物23を収納できる溶融物収納容器24が設置されている。そして、この収納容器24に収納された溶融物23に、前記処理物1が浸漬可能とされている。その他の構成は、前記図1に示すものと同じである。
この実施の形態では、処理物1はポーラスなカーボン成形体等であり、溶融物23は、タール・ピッチ、樹脂、または金属などである。
【0033】
前記収納容器24は、ルツボから構成され、該ルツボは多重層構造とされている。具体的には、ルツボを2つ重ねた構造とされている。
前記構成の実施の形態によれば、処理室18を常時高温に保つことができるので、溶融物収納容器24内に金属などを常時溶融状態で保つことが可能になる。従って、処理物1としてポーラスな材料を、溶融物23に浸して、高圧状態を保つことにより、溶融金属をポーラスな材料に高圧含浸することが可能となり、従来法に比べ、昇温による金属溶解、及び処理後の冷却時間を大幅に短縮でき、生産性を大幅に向上できる。
【0034】
また、収納容器24を2つ重ねのルツボとすることにより、溶融材料を収納した内側のルツボが破損しても、外側ルツボがあるので、溶融物23が炉下部にこぼれ出ることがない。本装置では、炉床部に加熱装置17の電気ヒータの接続端子(図示省略)が配置されており、もし溶融金属23がこぼれ出たときには、これらが炉床部で冷却固化し、装置機能を著しく損なうことになるが、この実施の形態では、そのおそれがない。
なお、ルツボの材料としては、高温に耐えるカーボン或いはセラミックス材料が使用されるが、一般にこれらは脆性材料で割れやすい。
【0035】
図3に示すものは、本発明の他の実施の形態であり、前記処理物移動装置20に、前記収納容器24に収納される溶融物の材料25を保持するための保持部26が設けられており、その他の構成は、前記図2に示すものと同じである。
即ち、処理物移動装置20のピストンロッド22の下端に、処理物収納ケース27が設けられ、該収納ケース27の下部に前記保持部26が設けられている。
なお、高圧容器2の筒体3上部にガス吸引部28が設けられている。
この実施の形態によれば、図3に示すように、収納ケース27に処理物1を収納し、前記保持部26に低温固形の溶融材料25を収納する。
【0036】
なお、この図で矢印で示されているのは、パージしている不活性ガスの流を示している。この状態において、断熱層10の開口部11は閉じられている。またガスパージがされているので、加熱装置17の構造材料などが酸化消耗することは防がれる。
次いで、上蓋7を容器開口部6に装着し、処理物1を待機室19に収納後、断熱層開口部11を開いて、処理物移動装置20により処理物1を処理室18へ下降させると、収納ケース27内の処理物1が、溶融物収納容器24内の高温溶融物23中に浸され、その下部の固形溶融材料25も、溶融物23中に溶け込んでいく。
【0037】
含浸HIP処理後、処理物1を待機室19へ引き上げると、保持部26の材料25は、全て溶融物収納容器24内に溶け込んでおり、空の状態で引き上げられる。
処理物1を高圧容器2外へ取り出した後、次の処理のために、保持部26に補充材料25を補充する。
以上のような工程で、含浸HIP処理が行われるので、溶融材料補充は、処理物1の装着時に同時に行われることになり、溶融材料補充工程を別途設ける必要がない。
【0038】
従来は、溶融材料補充のため、容器開口部、断熱層開口部を共に開いて溶融材料をルツボ内へ投下していたので、不活性ガスを大量にパージすることが必要であり、酸欠などの問題が生じやすかったが、このような問題が解消される。
また、従来では、不活性ガスをパージするとは言え、材料投下のためシュートなど外部から炉内に構造物を挿入する必要があり、炉体構造物の酸化を完全に防止出来なかったが、前記実施の形態によれば、この問題が解消できる。
さらに、従来のものでは、前記酸欠の問題で作業者が装置に近づいて操作を行うことができず、このため自動材料補充装置が必要となり、装置構成が複雑及び高コストなものとなっていが、本発明によれば、そのような自動材料補充装置が不要となる。
【0039】
図4に示すものは、本発明の他の実施の形態である。
前記高圧容器2は、筒状に形成されて軸方向に2分割構成とされた第1容器29と第2容器30とを有し、前記第1容器29に前記処理室18が設けられ、前記第2容器30に前記待機室19が設けられている。
第1容器29の下端に前記下蓋5が気密状に嵌合し、第2容器30の上端に前記上蓋7が気密状に嵌合している。そして、第1容器29と第2容器30が着脱自在な構造とされている。
【0040】
前記第2容器30の下部に、第1容器29と略同じ外径のフランジ31が形成され、該フランジ31の上部は、前記第1容器29よりも径小に形成され、処理物1を収納できるだけの最小限の内径とされている。
第2容器30のフランジ31の肩部と下蓋5とをヨークフレーム(図示省略)により支持することにより、この高圧容器2に作用する軸力を支える。従って、上蓋7と第2容器30はネジ結合等により固定されている。
なお、本発明の容器開口部6は、この実施の形態では第1容器29の上部開口部を言う。
【0041】
前記上蓋7に前記処理物移動装置20が設けられている。このピストンロッド22に、断熱層開口部11を施蓋する蓋部材32が固定されている。この実施の形態では、前記開閉装置12のスライド扉13を開いた状態で、前記蓋部材32が断熱層開口部11を閉じるよう構成されている。
前記構成の実施の形態によれば、高圧容器2を2分割したことで、上部の第2容器30は、処理物1を収納するに最小限の内径とすることができ、コスト低減可能となる。また、冷却面である第2容器30内面と処理物1が近づくことで、冷却時間の短縮が可能となる。更に、第2容器30内の待機室19に処理物1を収納した状態で、処理物1を搬送できるので、搬送中の大気との接触などを最小限に止め、酸化、その他コンタミの付着を防止できる。
【0042】
図5に示すものは、本発明の他の実施の形態であり、前記図1に示す待機室19に、該待機室19内のガスを循環させる整流装置33が設けられたものであり、その他の構成は、図1に示すものと同じである。
前記整流装置33は、両端開口の筒体34で構成され、該筒体34は、前記待機室19内の処理物を包囲し、該筒体34の両端部から内外を通ってガスが循環するよう前記高圧容器2内周面と所定の隙間を介して配置されている。
前記整流筒体34は、ガス不透過性の部材、例えば、ステンレス或いはインコネル材など耐熱金属乃至カーボンコンポジット材、或いはグラファイト材により薄板円筒状に形成されている。
【0043】
図5に示す状態は、HIP処理後の待機室19内での冷却工程を示しており、処理物1は、HIP温度と略同等の1000℃以上の温度で、また、高圧容器2内は、HIP処理圧力と同じ圧力に保たれている。高圧容器2は外面を冷却水で冷却しており、内周面も低温に保たれていることから、処理物1周辺を上方に向かい、また整流筒体34と高圧容器2内周面間は、下方に向かう激しい循環流が形成される。図では、これのガス循環流を矢印で示している。
このガス流は、処理物1周囲を上昇する際、処理物1から熱を奪い、また、整流筒体34と高圧容器2内面間の隙間を下降する際、高圧容器2内面にこの熱を伝える。容器2内は高圧であるので、この熱伝達率は大きく、また、整流筒体34により容器2内周面を伝熱面として広く使えるので、処理物1の冷却は効率よく行われる。
【0044】
また、整流筒体34自身、高温の処理物1から高圧容器2内面への直接輻射を防止するので、高圧容器2の過昇温を防ぐ。これにより、ガス対流の容器2内周面への熱伝達は、より効率よく行われる。また、過昇温を防ぐことにより、高圧容器2自身を設計温度以下に保つことができる。
図6に示すものは、本発明の他の実施の形態である。この実施の形態によれば、前記上蓋7は、蓋移動装置35により移動自在とされ、該蓋移動装置35は、前記容器開口部6に前記上蓋7を着脱自在に装着するよう構成されている。
【0045】
前記蓋移動装置35は、昇降自在で且つ旋回自在な昇降旋回軸36を有し、該昇降旋回軸36に径方向に突出する複数のアーム37を有する。この実施の形態では、昇降旋回軸36の直径線上に互いに反対方向に突出する2つのアーム37を有する。この各アーム37に前記処理物移動装置20のシリンダ21が夫々固定され、該シリンダ21の下端に前記上蓋7が固定されている。
図6に示す状態において、一の蓋7の下方に取り付けられた処理物1は、HIP処理が終わり、処理室18から待機室19へ引き上げられており、他の蓋7に未処理の処理物1が取り付けられている。この状態から、昇降旋回軸36が上方へ移動し、HIP処理済みの処理物1を高圧容器2の待機室19から上方に完全に取り出す。そして、昇降旋回軸36が旋回することにより、HIP処理済みの処理物1を高圧容器2の設置位置と異なる位置へ移動し、未処理の処理物1を高圧容器2の設置位置上方に移動する。この状態から昇降旋回軸36を下降させて、未処理の処理物1を高圧容器2内の待機室19へ収納する。
【0046】
前記実施の形態によれば、片方の処理物1のHIP処理中に、もう一方の処理物1を装着することができ、片側のHIP処理後、直ちに高圧容器2内へ収納することができるので、処理サイクルタイムの短縮が可能となる。また、この蓋移動装置35によれば、上蓋7の位置決めが容易になり、操作の自動化が可能になる。
図7に示すものは、本発明の他の実施の形態である。このものは、前記図4に示した高圧容器2を2分割構成にしたものにおいて、前記蓋移動装置35と同じものを設けたものである。
【0047】
即ち、前記蓋移動装置35と同様の、昇降旋回軸36と複数のアーム37を有する第2容器移動装置38が設けられ、該アーム37に前記第2容器30が固定されている。
この実施の形態によれば、処理物1を第2容器30内の待機室19に収納した状態で、移動が可能であり、この処理物移動の際、第2容器30内へ不活性ガスを流下パージさせることで、待機室19内への空気の流入を最小限に止めることができる。また、昇降旋回軸36の上下方向移動量は、第2容器30を第1容器29に着脱できるだけで足り、前記蓋移動装置35よりもその上下ストロークを小さくできる。
【0048】
図8に示すものは、含浸HIPの場合で、前記第2容器移動装置38の複数のアーム37の一に第2容器30を取り付け、他のアーム37に液面測定器39を配した蓋40を取り付けたものである。
含浸HIPの場合、次の処理のために、溶融物収納容器24に、溶融材料を補充する必要があるが、その補充量を決定するため、溶融物収納容器24内の残留溶融物23の量を測定することが必要である。
通常、これは液面レベルを測定して行うが、この実施の形態では、その測定を処理物の脱着の間に行うことが可能になる。また、その測定作業を高圧容器の上部開口を閉じた気密状対で出来るので、この測定時に高温断熱層内への大気侵入による炉材の酸化などの悪影響をなくすることができる。
【0049】
なお、前記蓋移動装置35においても、同様の構成とすることが出来る。
図9乃至図16に示すものは、本発明の他の実施の形態であり、前記図1に示す構成に加えて、ガス流形成装置41が設けられている。
即ち、一連の工程からなる等方圧加圧処理の各工程に応じて、前記高圧容器2内に所定のガス流を生じせしめるガス流形成装置41が設けられている。
前記ガス流形成装置41は、前記断熱層10外周面と前記高圧容器2内周面間の隙間と、前記高圧容器2外とを連通する第1通路42を有する。この第1通路42は、下蓋5に形成されたガス孔から構成されている。
【0050】
また、ガス流形成装置41は、前記処理室18と前記高圧容器2外とを連通する第2通路43を有する。この第2通路43は、下蓋5に形成された独立した2つのガス孔からなる。
さらに、前記ガス流形成装置41は、前記待機室19と前記高圧容器2外とを連通する第3通路44を有する。この第3通路44は、待機室19下部の高圧容器筒体3の側面に形成されたガス孔からなる。
前記第1通路42及び第2通路43には、加圧媒体供給装置45が接続されている。
【0051】
この加圧媒体供給装置45は、高圧ガス容器46を有し、該高圧ガス容器46と前記第1通路42とが、第1配管で接続されている。この第1配管47に第1バルブ48が設けられている。この第1バルブ48を迂回する第2配管49が、第1配管47に設けられている。この第2配管49には、高圧ガス容器46側から第1通路42側に向かって、絞り50、第2バルブ51、及び第3バルブ52が設けられている。第2バルブ51と第3バルブ52の間の第2配管49から大気開放のリリース配管53が設けられ、該リリース配管53にリリース弁54が設けられている。前記第1バルブ48と第1通路42間の第1配管47に大気開放管55が接続され、該大気開放管55に第4バルブ56が設けられている。
【0052】
前記第1配管47の高圧ガス容器46と第2配管49の分岐部との間と、前記第2通路43の1つのガス孔とが、第3配管57で接続されている。この第3配管57に第5バルブ58が設けられている。
前記第2通路43のもう一方の他のガス孔に、第4配管59を介して真空ポンプ60が接続されている。この第4配管59に第6バルブ61が設けられている。前記第4配管59の第2通路43と第6バルブ61の間に、大気開放管62が接続され、該大気開放管62に第7バルブ63と絞り64が介在されている。
【0053】
前記第6バルブ61と真空ポンプ60との間の第4配管59と、前記第3通路44とが第5配管65で接続され、該第5配管65に第8バルブ6が設けられている。
図9に示すものは、高圧容器2の上蓋7を開いて、高圧容器2を大気開放して、上蓋7に吊した処理物1を高圧容器2に挿入する工程である。
この工程において、第2バルブ51と第3バルブ52を開き、他のバルブは閉じる。高圧ガス容器46内の不活性ガスは、絞り50を介して減圧され、大気圧を若干上回る程度の正圧にて、下蓋5から断熱層10外周面と高圧容器2内周面の隙間を通って上方へ送気し、所謂ガスパージを継続する。
【0054】
この工程では、断熱層10内の加熱装置17は通電を継続しているが、断熱層開口部11は閉じられているので、処理室18内の高温酸化消耗などが防がれる。
図10は、処理物1を待機室19に収納後、高圧容器2内の大気を排出し、処理物1の乾燥を目的とする真空引きをする工程を示す。
この真空引き工程においては、第8バルブ66が開かれ、他のバルブは閉じられる。しかして、高圧容器2内の大気は、第3通路44を介して、真空ポンプ60により排気され、所定の真空度まで減圧される。
【0055】
このとき、待機室19内を重点的に真空引きすることが出来るので、待機室19内の処理物1の真空乾燥が効率的に行える。
図11は、真空引きによる乾燥工程後、断熱層10の開口部11を開き、処理物1を待機室19から処理室18へ挿入する工程を示す。
この工程では、第2、第3及び第6バルブ51,52,61が開かれ、他のバルブは閉じられる。
この工程は、高圧容器2内を真空状態で行うため、問題となるのは、高温に保たれた処理室18から蒸発した各種物質が断熱層10外に流出し、低温部にデポジットすることで、これが積み重なると装置機能を損なう可能性がある。特に含浸HIPにおいては、処理室18に溶融物23を装填した容器24を収納しているので、大きな問題となる。
【0056】
これを防止するため、本発明の前記実施の形態では、真空状態を破壊しない程度に高圧ガス容器46からキャリアガスを第1通路42に導入し、該キャリアガスは断熱層10外周と容器2内周面の間の隙間を通って上昇し、、断熱層10上部の開口部11から、処理室18内を下降し、下蓋5から流失するガス流れを生じせしめ、第4配管59を通って大気に放出される。
従って、処理室18において蒸発した各種物質は、前記ガス流れによって、処理室18から上方の待機室19に流出することがなくなるので、蒸発物質の機械部分へのデポジッションが防止できる。
【0057】
図12は、昇圧工程を示し、処理物1を処理室18に装填後、HIP処理のため、高圧容器2内へ加圧ガスを装填する工程であり、第5バルブ8が開かれ、他のバルブは閉じられる。
このとき、断熱層10は、通常ガス不透過の薄肉円筒であるので、高圧ガス容器46から高圧ガスを第2通路43を介して処理室18内に送気したとき、ガスは、断熱層10上部の開口部11におけるスライド扉13の隙間の狭路を通って待機室19内へ流れる。前記狭路における流れのオリフィス効果で、処理室18内よりも待機室19内の方が低圧になる。このような圧力差により断熱層10が座屈することがなくなる。
【0058】
これとは逆に断熱層10の外側が内側よりも圧力が高くなると、薄板で出来た断熱層10が座屈することがあり、これは、0.5MPa以下の圧力差で起こるため、1〜200MPaといった高圧ガスを扱うHIP装置では、注意を要するが、本発明の実施の形態では、処理室18内から待機室19側へのガス流を生じせしめているので、前記座屈は防止できる。
図13は、高圧ガス送気、充填後、高圧で保持してHIP処理を行っている工程を示し、全てのバルブは閉じられて、ガスは高圧容器2内で保持される。
【0059】
図14は、HIP処理後、高圧を維持して断熱層開口部11を開いて処理物1を待機室19へ上昇させる工程を示している。このとき、第1バルブ48と第7バルブ63が開かれ、他のバルブは閉じられる。
前記工程において、第1通路42から高圧容器2内へ導入されたガスは、断熱層10外周と高圧容器2内周面の隙間を通って上昇し、断熱層10の開口部11から処理室18内を下降するガス流を生じせしめ、第2通路43の絞り64を通って、大気開放される。
【0060】
すなわち、高圧力下での断熱層開口部11の開口にあたって、上部開口部11から下降するガス流を生じせしめることで、処理室18内の高温ガスが、待機室19へ上昇するのを抑え、待機室19内の部材の過温、熱衝撃などによる破損を防止できる。
また、このとき、断熱層10の開口部11から処理室18内へ導入されるガスは、比較的低温であるため、処理室18から待機室19へ流れ出ようとするガスがたとえ存在しても、上昇ガスと下流ガスとが合流するので、高温状態のまま待機室19内へ流れ出ることはない。
【0061】
図15は、処理物1を待機室19に保持し、待機室19内を高圧に保って、処理物1を冷却する工程を示し、この段階では、全てのバルブは閉じられている。図16は、処理物1の冷却完了後、高圧容器2内の圧力を下げる降圧工程を示し、このとき、第4バルブ56が開かれ、他のバルブは閉じられる。
この工程で重要なことは、断熱層開口部11のスライド扉13を閉じたままで降圧を行うことにより、この部分でのオリフィス効果により、断熱層10内外での圧力差で、これが大きいと断熱層の破損につながる。特に、断熱層10外が内より高い場合には、比較的小さい圧力差で座屈が起こるため、圧力差がついたとしても、外側よりも内側が圧力が高くなるようにする必要がある。
【0062】
そこで、本発明の実施の形態では、断熱層10外周と高圧容器2内周面の隙間を通って第1通路42から高圧容器2外へガス放出を行うので、断熱層10内外の圧力差が生じても、処理室18内の圧力が高くなり、断熱層10の座屈が防止できる。
また、高圧容器2は水冷構造とされているので、処理室18内の高温ガスは、断熱層10外周と高圧容器2内周面の隙間を通る際、高圧容器2の内周面により冷却され、大気開放管55に達する前に充分低温化される。
【0063】
なお、上記実施の形態においては、高圧ガス容器46のガスを直接供給するように構成しているが、ガス圧縮機により高圧容器2へ送気するものであっても良い。また、図11に示すガス流形成工程を行わないものでは、第4配管59は不要である。さらに、含浸操作を行う含浸HIP装置にも適用でき、その場合は、処理室18に溶融物収納容器24が設置される。
本発明の等方圧加圧処理方法の実施の形態は、前記各実施の形態に示した等方圧加圧装置を用いて行われるものである。
【0064】
即ち、前記高圧容器2内に高温域と低温域とを形成し、処理物1を前記高温域に保持して熱間等方圧加圧処理を行い、その後、前記処理物1を前記低温域で冷却するものである。前記高温域は、前記処理室18により構成され、低温域は、前記待機室19により構成されている。
前記高温域は、断熱層10で囲われてその内部に設けられた加熱装置17により常時高温に維持される。そして、前記高温域と低温域間に設けられた開閉装置12の開閉により、前記処理物1は低温域と高温域間を移動可能とする。
【0065】
前記熱間等方圧加圧処理の工程の前に、前記処理物1を前記低温域において真空乾燥する工程を有するものとする。
前記開閉装置12を開いたとき、高温域の高温雰囲気が低温域へ流れないように高圧容器2内にガス流を形成させる。
前記開閉装置12を閉じて、高圧容器2内を昇圧または降圧する工程において、前記断熱層10が座屈しないよう高圧容器2内にガス流を形成させるのが好ましい。
【0066】
前記熱間等方圧加圧処理の工程の前に、前記処理物1を前記低温域において真空乾燥する工程を有するのが好ましい。
前記高圧容器2を開放したとき、該容器2内へ大気が侵入しないようにガスパージする。
前記高圧容器2を冷却して前記低温域を形成する。
高温域に溶融物23を収納し、該溶融物23に前記処理物1を浸漬して熱間等方圧加圧処理を行う際、前記処理物1と共に固形の溶融材料25を浸漬させる。
【0067】
なお、以上の方法の詳細については、図1〜16に示す装置の説明において詳述しているので、それを援用する。
図17は、本発明の他の実施の形態である。これは、図7に示した高圧容器2を2分離構成としたものにおいて、筒状に形成された筒体3の軸方向に2分離構成とされた第1容器29と第2容器30とを有するもので、前記第2容器30に、前記処理物1を前記待機室19から処理室18へ移動自在とする処理物移動装置20が設けられている。
【0068】
前記高圧容器2は、両端開口の筒体3で構成され、下部開口部4に下蓋5が、上部開口部6に上蓋7が着脱自在に、各々気密状に嵌着している。第2容器30は冷却時間短縮等の目的のために処理物1と冷却面たる容器内周面を近接しており、従って、第2容器30の軸方向に直角な第2容器30の径は第1容器29の径と比較すると小さく構成される。
図17に示すように、第2容器のフランジ71は、第2容器30下部の径外方向に張り出し状に形成されており、そのフランジ71の下面72と、第1容器29の上端部73とは脱着自在に嵌入装着される。この第2容器30のフランジ71は張り出し状であり、その張り出し状フランジ71の上面74と、第1容器29の下部開口部4の下蓋5との外面側から、高圧容器2内圧の軸力を支承するフレーム70が、筒体3の軸方向に沿い、高圧容器2の軸心を挟むように介して、その軸心の両側に移動自在に設けられている。なお、高圧容器2内圧の軸力を上部開口部6に上蓋7と下部開口部4の下蓋5との蓋外面側から支承するフレーム70(図示省略)を、高圧容器2の軸心を介してその両側に移動自在に設けることもできる。
【0069】
図17に示した両側のフレーム70は、図17(b)に示すように高圧容器2に対して観音開き状に接近離反するものである。すなわち、前記フレーム70は、それぞれ回転軸78を備えており、処理物1の装填時等には第2容器30を第1容器29から外すのであるが、その際に前記フレーム70を手動あるいは回転駆動機構により回転軸78のまわりに回転(点線矢印で示す。)させる。それは、高圧容器2内圧の軸力を支承中の位置(図17(b)のフレーム70の実線:なお点線は退避)から前記フレーム70を退避させることになる。前記フレーム70は、高圧容器2内圧の軸力を支承する位置と、前記退避の位置との間を回転運動により交互に移動することが出来る。
【0070】
次に、前記両フレーム70が高圧容器2内圧の軸力を支承中において、前記両フレーム70の移動を不能とするクランプ装置77が設けられている。フレーム70の回転軸78と反対方向に水平移動(図17(b)の矢印)は駆動部(図示省略。)により行うのが常である。クランプ装置77が、フレームを嵌合・固定することは、高圧容器2に高圧ガスを用いる場合等でのフレーム70の径方向外側への逃げ等の万一の移動を防止する。前記フレーム70の径方向外側への逃げ等は、高圧容器2内圧の軸力が、軸心から径方向へずれた位置でのフレーム70の軸力支承が原因となって、フランジ71に発生する「たわみ」等によるものと考えられる。
【0071】
図18は、本発明の他の実施の形態で、クランプ装置77を説明する上面図(模式図)を示している。両側のフレーム70は、高圧容器2の径方向から互いに直線的に接近離反する。そして、前記両フレーム70の移動を不能(図18フレーム70の実線状況)とする上下2組のクランプ装置77が設けられ、その移動(矢印で示す。)は駆動部(図示省略)等で行う。すなわち、高圧容器2内圧の軸力を支承中のクランプ装置77は、フレーム70の両端と嵌合・固定されて、上記のようなフレーム70の万一の移動を防止する。
【0072】
また、図17(図18)に示すような第1容器29の軸長に相当する長さ(高さ)のフレーム70で高圧容器2内圧の軸力を支承できることは、フレーム70の軽量化、小型化等による装置原価の低減の他に、処理物1出し入れ時のフレーム70の着脱を容易・迅速にする。高圧容器2内圧の軸力を、蓋と高圧容器の結合等のねじ止めにて行う構造と比しても、処理物1出し入れ時のフレーム70の着脱の容易・迅速化の他に、等方圧加圧装置の操業上の安全性も高いのである。なお、本発明は、前記各実施の形態に示すものに限定されるものではない。各実施の形態に示した構成を組み合わせた構成とすることが出来る。また、高圧容器は円筒状縦軸配置のものに限定されず、円筒以外の筒状のものや横軸配置を含むものである。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、前記従来の技術の欠点を解消し、サイクルタイムの短縮を可能とした等方圧加圧装置及び等方圧加圧処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図であり、処理物を高圧容器に挿入する工程を示している。
【図10】図10は、図9に示す装置における真空引き工程を示す断面図である。
【図11】図11は、図9に示す装置における処理室挿入工程を示す断面図である。
【図12】図12は、図9に示す装置における昇圧工程を示す断面図である。
【図13】図13は、図9に示す装置におけるHIP処理工程を示す断面図である。
【図14】図14は、図9に示す装置における待機室引き上げ工程を示す断面図である。
【図15】図15は、図9に示す装置における冷却工程を示す断面図である。
【図16】図16は、図9に示す装置における降圧工程を示す断面図である。
【図17】図17(a)は、本発明の他の実施の形態を示す等方圧加圧装置の断面図で(b)は上面図(模式図)である。
【図18】図18は、本発明の他の実施の形態で、その上面図(模式図)である。
(断面図は、図17(a)を援用する。)
【符号の説明】
1 処理物
2 高圧容器
6 容器開口部
7 蓋
10 断熱層
11 断熱層開口部
12 開閉装置
17 加熱装置
18 処理室
19 待機室
20 処理物移動装置
23 溶融物
24 溶融物収納容器
25 取付部
29 第1容器
30 第2容器
33 整流装置
34 筒体
35 蓋移動装置
38 第2容器移動装置
41 ガス流形成装置
42 第1通路
43 第2通路
44 第3通路
70 フレーム
71 フランジ
77 クランプ装置

Claims (29)

  1. 高圧容器内に断熱層で囲われた処理室を有し、該処理室に加熱装置を有し、前記処理室で処理物を熱間等方圧加圧処理する装置において、
    前記高圧容器内には、前記処理室外において前記処理物を収納する待機室が設けられ、
    前記断熱層には、前記処理物を前記待機室から前記処理室へ挿脱自在とする断熱層開口部が設けられ、該開口部を開閉自在とする開閉装置が設けられていることを特徴とする等方圧加圧装置。
  2. 前記高圧容器は、筒状に形成されて軸方向に2分割構成とされた第1容器と第2容器とを有し、前記第1容器に前記処理室が設けられ、前記第2容器に前記待機室が設けられていることを特徴とする請求項1記載の等方圧加圧装置。
  3. 前記処理室には、前記処理物を浸漬可能とする溶融物を収納する溶融物収納容器が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の等方圧加圧装置。
  4. 前記溶融物収納容器は、ルツボから構成され、該ルツボは多重層構造とされていることを特徴とする請求項3記載の等方圧加圧装置。
  5. 前記高圧容器には、前記処理物を出し入れ可能とする容器開口部が設けられ、該開口部に蓋が開閉自在に設けられ、該蓋に、前記処理物を前記待機室から処理室へ移動自在とする処理物移動装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の等方圧加圧装置。
  6. 前記処理物移動装置には、前記溶融物収納容器に収納される溶融物の材料を保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の等方圧加圧装置。
  7. 前記待機室のガスを循環させる整流装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の等方圧加圧装置。
  8. 前記整流装置は、前記処理物を包囲する両端開口の筒体で構成され、該筒体は、その両端部から該筒体内外を通ってガスが循環するよう前記高圧容器の内周面と所定の隙間を介して配置されていることを特徴とする請求項7記載の等方圧加圧装置。
  9. 前記蓋を、前記容器開口部に装着する位置と非装着位置とに移動自在とする蓋移動装置が設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の等方圧加圧装置。
  10. 前記蓋移動装置は、前記蓋の複数個を有することを特徴とする請求項9記載の等方圧加圧装置。
  11. 請求項2記載の等方圧加圧装置において、
    前記第1容器と第2容器は着脱自在な構成とされ、前記第2容器を、前記第1容器の装着位置と非装着位置とに移動自在とする第2容器移動装置が設けられていることを特徴とする等方圧加圧装置。
  12. 一連の工程からなる等方圧加圧処理の各工程に応じて、前記高圧容器内に所定のガス流を生じせしめるガス流形成装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一つに記載の等方圧加圧装置。
  13. 前記ガス流形成装置は、前記断熱層外周面と前記高圧容器内周面間の隙間と、前記高圧容器外とを連通する第1通路と、前記処理室と前記高圧容器外とを連通する第2通路とを有し、
    前記高圧容器内を高圧に保持して前記断熱層開口部を開く工程において、前記第1通路から加圧媒体を供給し、前記第2通路から排気するよう構成され、
    前記高圧容器内を昇圧する工程において、前記第2通路から加圧媒体を供給するよう構成され、
    前記高圧容器内を降圧する工程において、前記第1通路から排気するように構成されていることを特徴とする請求項12記載の等方圧加圧装置。
  14. 前記ガス流形成装置は、前記待機室と前記高圧容器外とを連通する第3通路を有し、前記高圧容器内を真空引きする工程において、前記第3通路から排気するよう構成されていることを特徴とする請求項12又は13記載の等方圧加圧装置。
  15. 高圧容器内に高温域と低温域とを形成し、処理物を前記高温域に保持して熱間等方圧加圧処理を行い、その後、前記処理物を前記低温域で冷却することを特徴とする等方圧加圧処理方法。
  16. 前記高温域は、断熱層で囲われて常時高温に維持され、前記高温域と低温域間に設けられた開閉装置の開閉により前記処理物を移動可能とすることを特徴とする請求項15記載の等方圧加圧処理方法。
  17. 前記開閉装置を開いたとき、高温域の高温雰囲気が低温域へ流れないように高圧容器内にガス流を形成させることを特徴とする請求項16記載の等方圧加圧処理方法。
  18. 前記開閉装置を閉じて、高圧容器内を昇圧または降圧する工程において、前記断熱層が座屈しないよう高圧容器内にガス流を形成させることを特徴とする請求項16又は17記載の等方圧加圧処理方法。
  19. 前記熱間等方圧加圧処理の工程の前に、前記処理物を前記低温域において真空乾燥する工程を有することを特徴とする請求項15〜18の何れか一つに記載の等方圧加圧処理方法。
  20. 前記高圧容器を開放したとき、該容器内へ大気が侵入しないようにガスパージすることを特徴とする請求項15〜19の何れか一つに記載の等方圧加圧処理方法。
  21. 前記高圧容器を冷却して前記低温域を形成することを特徴とする請求項15〜20の何れか一つに記載の等方圧加圧処理方法。
  22. 高温域に溶融物を収納し、該溶融物に前記処理物を浸漬して熱間等方圧加圧処理を行う際、前記処理物と共に固形の溶融物材料を浸漬させることを特徴とする請求項15〜21の何れか一つに記載の等方圧加圧処理方法。
  23. 請求項2記載の等方圧加圧装置において、
    前記第1及び2容器は分離可能に構成され、前記第2容器に、前記処理物を前記待機室から処理室へ移動自在とする処理物移動装置が設けられていることを特徴とする等方圧加圧装置。
  24. 請求項1に記載の等方圧加圧装置において、
    前記高圧容器は、両端開口の筒体で構成され、両端開口部に嵌着して密閉する蓋が設けられ、該蓋に作用する高圧容器内圧の軸力を蓋外面側から支承するフレームが、高圧容器の軸心を介してその両側に移動自在に設けられたことを特徴とする等方圧加圧装置。
  25. 前記待機室側の蓋に、前記フレームの間に位置して、前記処理物を前記待機室から処理室へ移動自在とする処理物移動装置が設けられていることを特徴とする請求項24記載の等方圧加圧装置。
  26. 前記第1及び第2容器に作用する高圧容器内圧の軸力を前記第1及び第2容器の外面側から支承するフレームが、高圧容器の軸心を介してその両側に移動自在に設けられたことを特徴とする請求項2又は23記載の等方圧加圧装置。
  27. 前記第2容器には、前記フレームに支承されるフランジが径外方向に張り出し状に設けられていることを特徴とする請求項26記載の等方圧加圧装置。
  28. 前記両側のフレームは、高圧容器の径方向から互いに直線的に接近離反するか、又は観音開き状に接近離反するものであることを特徴とする請求項24〜27の何れか一つに記載の等方圧加圧装置。
  29. 前記両フレームが高圧容器の軸力を支承中において、前記両フレームの移動を不能とするクランプ装置が設けられていることを特徴とする請求項24〜28の何れか一つに記載の等方圧加圧装置。
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