JP2004003084A - 幼児用ケープ - Google Patents
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Abstract
【課題】おんぶやだっこはもとより、横抱きした幼児や、ベビーカー等に乗せた幼児に対して、安定した状態で覆うことができる幼児用ケープを提供する。
【解決手段】幼児用ケープ1は、幼児の身体を覆うケープ本体10において、該ケープ本体10の下方部を左半体部11と右半体部12とに分かつ裾スリット14が形成され、前記ケープ本体10の上方左右両端部に該ケープ本体10を装着対象に装着するためのケープ装着具30,30が取付けられてなる。また、前記裾スリット14は係合具20,21によって開閉自在となされている。さらに、左体部11の裾が係合具22,20によって筒状に形成され、右半体部12の裾が係合具21,23によって状に形成される。また、係合具22,23によってケープ本体10の裾が一つの筒状に形成される。さらに、ケープの裾を閉塞させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】幼児用ケープ1は、幼児の身体を覆うケープ本体10において、該ケープ本体10の下方部を左半体部11と右半体部12とに分かつ裾スリット14が形成され、前記ケープ本体10の上方左右両端部に該ケープ本体10を装着対象に装着するためのケープ装着具30,30が取付けられてなる。また、前記裾スリット14は係合具20,21によって開閉自在となされている。さらに、左体部11の裾が係合具22,20によって筒状に形成され、右半体部12の裾が係合具21,23によって状に形成される。また、係合具22,23によってケープ本体10の裾が一つの筒状に形成される。さらに、ケープの裾を閉塞させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、幼児の身体を覆う幼児用ケープに関する。
【0002】
【従来の技術】
おんぶまたはだっこの縦抱きした乳幼児を覆う防寒用ケープとして、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載されたケープは、フード付きの矩形ケープ本体の上部および裾部の左右両端部にアメリカンホックが取り付けられたものであって、使用者のだっこひもにアメリカンホックで装着し、幼児の身体を覆うというものである。このケープは幼児のみを覆うものであるから、旧来の幼児と使用者とを一緒に覆うタイプのケープに比べると、寸法が小さくて嵩張らないという長所がある。
【0004】
【特許文献1】
登録実用新案公報第3037832号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したケープを着用すると、幼児の脚はケープ内に閉じこめられた状態になり、幼児にとって快適な状態ではない。ケープの裾部側のアメリカンホックを外して開放しておけば脚は自由になるが、裾がめくれて防寒の用をなさないし、ケープがどこかに引っかかると危険でもある。
【0006】
また、縦抱きに使用したベビーキャリア(だっこひも)を横抱きに転用することがある。横抱きとは、図5に示すように、縦抱きで左右両肩に掛けていた2本のショルダーベルト(55)(55)を一括してたすき掛けにし、幼児を収容したキャリア本体(54)を水平近くまで傾ける保持方法である。この横抱きにおいて上述のケープを使用すると、キャリア本体(54)の股当て部(52)から上方に引き出されたショルダーベルト(52)がケープの裾を跳ね上げてしまい、幼児の脚を覆うことができない。
【0007】
さらに、ケープをベビーカーやチャイルドシートでも使用したいという要望もある。これらは、幼児をシートに座らせてT字形のベルトで幼児の腰部と両脚間を抑えるものであるが、おんぶやだっこよりも脚が自由になるために運動量が増し、上述のケープを幼児に掛けても裾を蹴ったりして安定した装着状態が得られない。しかも、ベビーカーでは幼児の腹部周りにフレームが設けられているため、フレームの上からケープを掛けると幼児との間の大きな隙間ができて風に吹き飛ばされ易く、十分な防寒効果を得られない。ケープをフレームの内側に掛けると隙間は無くなるが、着脱が面倒であるし、上述の幼児の動きによる不安定状態が解消されないことに変わりはない。
【0008】
この発明は、上述した従来のケープ形状や幼児保持方法の多様化に鑑み、ベビーキャリアでおんぶやだっこはもとより、横抱きした幼児や、ベビーカー等に乗せた幼児に対して、安定した状態で覆うことができる幼児用ケープの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の幼児用ケープは、幼児の身体を覆うケープ本体において、該ケープ本体の下方部を左半体部と右半体部とに分かつ裾スリットが形成され、前記ケープ本体の上方左右両端部に該ケープ本体を装着対象に装着するためのケープ装着具が取付けられてなることを基本要旨とする。
【0010】
前記幼児用ケープにおいて、前記裾スリットは、左半体部および右半体部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって開閉自在となされていることが好ましい。。
【0011】
また、前記左半体部の裾は、該左半体部の下方左右両端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって筒状に形成され、前記右半体部の裾は、該右半体部の下方左右両端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって筒状に形成されることが好ましい。
【0012】
また、記ケープ本体の裾は、前記左半体部の下方左端部および前記右半体部の下方右端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって、筒状に形成される。
【0013】
前記裾スリット開閉用の各係合具は、前記左半体部の裾および右半体部の裾の筒状形成用の係合具に兼用されることが好ましい。
【0014】
また、前記ケープ本体の筒状形成用の係合具は、前記左半体部の裾および右半体部の裾の筒状形成用の係合具に兼用されることが好ましい。
【0015】
さらに、筒状に形成された左半体部および右半体部において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付られているとが好ましい。
【0016】
また、筒状に形成されたケープ本体において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付られていることが好ましい。
【0017】
前記ケープ装着具は、装着対象に挟み留めるクリップであることが好ましい。
【0018】
前記ケープ本体に、幼児の手を出させるアームスリットが形成されていることが好ましい。
【0019】
前記ケープ本体の上端縁が伸縮可能となされていることが好ましい。
【0020】
前記ケープ本体の上縁部にフードが設けられていることが好ましく、さらに前記フードはケープ本体に沿わせた状態に係脱可能に係止されることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図4に、この発明の幼児用ケープの一実施形態を示す。
【0022】
図1は、幼児用ケープ(1)を外面側から見た全体図であり、該幼児用ケープ(1)は、ケープ本体(10)、ケープ装着具(30)、フード(40)により構成されている。
【0023】
ケープ本体(10)は、ポリエステル製起毛布からなる長方形の左半体部(11)と右半体部(12)とが、上端から下方へ約2/3までを縫合することにより、破線で示す展開状態において全体が略正方形に形成されている。また、縫い残された下方部において、左半体部(11)の持ち出し(13)の上に右半体部(12)を重ねた裾スリット(14)が形成され、左半体部(11)と右半体部(12)とが分かたれている。また、前記ケープ本体(10)の上端縁において、中央部のフード縫着部を除く部分がゴムテープ(15)の挿通により伸縮可能となされ、実線で示す縮み勝手となされている。
【0024】
前記裾スリット(14)は、左半体部(11)の持ち出し(13)のおもて面に縫着された雄型面ファスナ(20)と、右半体部(12)の裏面に縫着され前記雄型面ファスナ(20)と対をなす雌型面ファスナ(21)との係合−係合解除によって開閉自在となされている。また、持ち出し(13)によって重なり部分を有するため、開状態においても、左右の半体部(11)(12)を強制的に離さない限り隙間が開くことはない。これらの雄型面ファスナ(20)および雌型面ファスナ(21)は、この発明における裾スリット(14)開閉用の係合具に対応するものである。
【0025】
また、左半体部(11)の下方左端部の裏面に、前記裾スリット(14)開閉用の雄型面ファスナ(20)と対をなす雌型面ファスナ(22)が縫着され、これらの面ファスナ(20)(22)の係合により左半体部(11)の裾(「左裾」と略称する)は筒状に形成される(図2)。同様に、右半体部(12)の下方右端部のおもて面に、前記裾スリット(14)開閉用の雌型面ファスナ(21)と対をなす雄型面ファスナ(23)が縫着され、これらの面ファスナ(21)(23)の係合により右半体部(12)の裾(「右裾」と略称する)は筒状に形成される(図2)。これらの2組の面ファスナ(20)(22)、(21)(23)は、この発明における左裾の筒状形成用の係合具および右裾の筒状形成用の係合具に対応するものである。
【0026】
また、図3に示すように、左半体部(11)の下方左端部の雌型面ファスナ(22)をと、右半体部(12)の下方右端部の雄型面ファスナ(23)とは互いに対をなして係合され、ケープ本体(10)の裾がその全幅で一つの筒状に形成される。これらの面ファスナ(22)(23)は、本発明におけるケープ本体(10)の筒状形成用の係合具に対応するものである。
【0027】
以上の面ファスナをまとめると、前記裾スリット(14)開閉用の雄型面ファスナ(20)は左裾の筒状形成用の面ファスナに兼用され、雌型面ファスナ(21)は右裾の筒状形成用の面ファスナに兼用されている。また、前記ケープ本体(10)の筒状形成用の雌型面ファスナ(22)は、左裾の筒状形成用の面ファスナに兼用され、雄型面ファスナ(23)は、右裾の筒状形成用の面ファスナに兼用される。
【0028】
また、前記ケープ本体(10)の左半体部(11)および右各半体部(12)において、それぞれ左右方向の略中間で上端から約10cm下がった位置に、縦方向のアームスリット(16)(16)が穿設され、ケープ(1)で覆われた幼児はこれらのアームスリット(16)(16)から手を出すことができる。
【0029】
ケープ装着具はクリップ(30)(30)からなり、ケープ本体(10)の上方左右両端にそれぞれ外側に突出する方向に、細幅テープ(31)を介して縫着されている。図4(A)(B)に示すように、前記クリップ(30)は、回動片(32)を下顎部(33)の方向に90°回転させることにより上顎部(34)が上方に移動して開口し、回動片(32)を逆方向に90°回転させると上顎部(34)が下に移動して下顎部(33)と上顎部(34)とが閉塞状態にロックされる。また、下顎部(33)および上顎部(34)の対向面には、それぞれ滑り留め用の歯(35)(36)が突設されている。そして、下顎部(33)と上顎部(34)との開口部に後述の装着対象の所要部位を差入れ、閉塞させることによってクリップ(30)を装着対象に挟み留め、ケープ(1)を装着する。
【0030】
フード(40)は、ケープ本体(10)の上端中央に縫着され、必要に応じて幼児の頭部に被せられる。また、前記フード(40)の外面側の中央上部にループ(41)が縫着される一方、ケープ本体(10)の中央部に前記ループ(41)を掛け留めるためのボタン(42)が取り付けられている。これらのループ(41)とボタン(42)の掛け留めにより、フード(40)はケープ本体(10)に沿わせた状態に係止される。
【0031】
次に、前記幼児用ケープ(1)の使用方法について、図2、図3、図5〜図8を参照しつつ説明する。
(使用例1)
本使用例では、使用者が図5に示すベビーキャリア(50)を着用して幼児を横抱きする場合について説明する。
【0032】
前記ベビーキャリア(50)は、背当て部(51)、股当て部(52)および前当て部(53)を有するキャリア本体(54)と、キャリア本体(54)の背当て部(51)から股当て部(52)に架け渡された2本のショルダーベルト(55)(55)とを備える。また図中、(56)は、前記背当て部(51)に着脱可能に装着され、側頭サポート部(57)をショルダーベルト(55)に係合させた頭部サポート部材を示している。
【0033】
前記ベビーキャリア(50)のキャリア本体(54)内に幼児を収容し、2本のショルダーベルト(55)(55)を一括してたすき掛けにし、幼児を収容したキャリア本体(54)を水平近くまで傾けて横抱きする。
【0034】
前記幼児用ケープ(1)の左右のクリップ(30)(30)をベビーキャリア(50)のショルダーベルト(55)(55)に挟み留める。そして、面ファスナ(20)(21)の係合を解除して裾スリット(14)を開き、股当て部(52)から引き出されたショルダーベルト(55)(55)を裾スリット(14)の間に差し込む。次に、図2に参照されるように、面ファスナ(20)(22)の係合により幼児の右脚を包むように左半体部(11)の裾を筒状に形成するとともに、面ファスナ(21)(23)の係合により左脚を包むように右半体部(12)の裾を筒状に形成する。これにより、ケープ本体(10)はショルダーベルト(55)(55)に邪魔されることなく、幼児の身体をすっぽりと覆う。幼児の両脚はそれぞれの筒状体で覆われているから、ケープ本体(10)が幼児の動きによって跳ね飛ばされたり、風でめくれることもない。また、ケープ本体(10)の上縁部はゴムテープ(15)によって収縮気味になっているから、幼児の首まわりにフィットして風の侵入を防ぐことができる。
【0035】
さらに、フード(40)のループ(41)をケープ本体(10)のボタン(42)に係止しておけば、幼児の顔に被さるおそれがなく安全である。
(使用例2)
使用例1と同じベビーキャリア(50)を用いて、だっこする場合の使用例である。
【0036】
図7に示すように、前記ベビーキャリア(50)のキャリア本体(54)内に幼児を収容し、キャリア本体(54)を使用者の前側に位置させ、左右両肩にショルダーベルト(55)(55)を掛ける。なお図7では、頭部サポート部材(56)を外した状態を例示している。
【0037】
前記幼児用ケープ(1)は、裾スリット(14)開閉用の面ファスナ(20)(21)を係合させて裾スリット(14)を閉じ、左右のクリップ(30)(30)をベビーキャリア(50)のショルダーベルト(55)(55)に挟み留める。そして、図3に参照されるように、面ファスナ(22)(23)の係合により幼児の両脚を包むようにケープ本体(10)の裾をその全幅で一つの筒状に形成する。これにより、ケープ本体(10)が幼児の脚まですっぽりと覆う。幼児の両脚は筒状体で覆われているから、ケープ本体(10)が幼児の動きによって跳ね飛ばされたり、風でめくれることもない。
【0038】
要すれば、フード(40)はループ(41)をボタン(42)から外して幼児に被せる。前記フード(41)により幼児の頭部を保護することができる。
【0039】
なお、おんぶにおいても、使用例1と同じく、左右の裾をそれぞれ別の筒状に形成して覆う使用方法を選択することもできる。
【0040】
さらに、図7では、使用者と幼児が向かい合う対面だっこを例示しているが、キャリア本体(54)内で収容方向を転換し、使用者と同じ方向を向かせる前向きだっこで使用することもできるし、幼児を使用者の背面で保持するおんぶで使用することもできる。いずれ場合も、ケープ本体(10)は左右の裾を別の筒状に形成する方法(図6)、全幅で一つの筒状に形成する方法(図7)のどちらでも選択できる。
(使用例3)
図8に示す本使用例は、幼児用ケープ(1)をベビーカー(60)で使用する。
ベビーカー(10)は、T字形のベルト(61)によって幼児の腹部および両脚間を直接抑え、かつ腹部周りにはフレーム(62)が設けられている。
【0041】
幼児用ケープ(1)は、クリップ(30)(30)を陽除け(63)の縁に挟み留めて装着し、ケープ本体(10)をフレーム(62)の上から掛ける。そして、使用例1と同様にして裾を左右別々の筒状に形成してそれぞれの脚を覆い、フード(40)もループ(41)をボタン(42)に係止しておく。なお、ベビーカー(60)での使用においても、図7のようにケープ本体(10)の裾を全幅で筒状に形成することも選択できる。また、前記幼児用ケープ(1)をフレーム(62)の内側で装着することもできる。
〔第2実施形態〕
図9にこの発明の幼児用ケープの他の実施形態を示す。
【0042】
図9に示されている幼児用ケープ(2)は、上述した第1実施形態の幼児用ケープ(1)とは、ケープ本体(10)の裾スリット(14)開閉用の係合具としてスナップ(70)(71)(72)(73)を用いた点が相違し、さらに左右半体部(11)(12)の裾幅を縮小しうるものとなされている点が相違し、その他の構成は共通である。従って、図9において図1〜4と同じ符号を付したものは同じ機能を有するものとして重複する説明を省略する。
【0043】
前記裾スリット(14)は、左半体部(11)の持ち出し(13)のおもて面に縫着された凸型スナップ(70)(70)と、右半体部(12)の裏面に縫着され前記凸型スナップ(70)(70)と対をなす凹型スナップ(71)(71)との係合−係合解除によって開閉自在となされている。
【0044】
また、左半体部(11)の下方左端部の裏面に、前記裾スリット(14)開閉用の凸型スナップ(70)(70)と対をなす凹型スナップ(72)(72)が縫着され、これらのスナップ(70)(72)、(70)(72)の係合により左裾は筒状に形成される(図2参照)。同様に、右半体部(12)の下方右端部のおもて面に、前記裾スリット(14)開閉用の凹型スナップ(71)(71)と対をなす凸型スナップ(73)(73)が縫着され、これらのスナップ(71)(73)の係合により右裾は筒状に形成される(図2参照)。
【0045】
また、左半体部(11)の下方左端部の凹型スナップ(72)と、右半体部(12)の下方右端部の凸型スナップ(73)とは互いに対をなして係合され、ケープ本体(10)の裾がその全幅で一つの筒状に形成される。
【0046】
以上のスナップをまとめると、前記裾スリット(14)開閉用の凸型スナップ(70)は左裾の筒状形成用のスナップに兼用され、凹型スナップ(71)は右裾の筒状形成用のスナップに兼用されている。また、前記ケープ本体(10)の筒状形成用の凹型スナップ(72)は、左裾の筒状形成用のスナップに兼用され、凸型スナップ(73)は、右裾の筒状形成用のスナップ兼用される。
【0047】
さらに、前記左半体部(11)および右半体部(12)の裾に沿って紐通し(74)が形成され、紐(75)が挿通されている。紐(75)は、両端部で紐通し(74)内に固着されるとともに、紐通し(74)の中央に形成された開口部(76)から引出され、ストッパ(77)の2つの貫通孔に順次挿通されている。前記ストッパ(77)は、外筒(78)に内装された押込み片(79)がばねの復元力によって突出する常態において紐(75)を拘束し、押込み片(79)を押込んだ時のみ紐(75)の拘束を解く。これにより、押込み片(79)を外筒(78)内に押込んだ状態で紐通し(74)から紐(75)を引出すと裾幅が縮小される。そして、ストッパ(77)を適宜スライドさせた後押込み片(79)の押込みを止めると、その位置で紐(75)が拘束され裾幅が保持される。
【0048】
前記紐通し(74)、紐(75)およびストッパ(77)は、この発明における閉塞手段に対応するものである。なお、引出した紐(75)は、ストッパ(77)等の拘束具を用いずとも単に結ぶだけでも縮小状態を保持することができる。
【0049】
前記幼児用ケープ(2)は、第1実施形態のケープ(1)と同様にベビーキャリアによるだっこやおんぶ、あるいはベビーカーで使用し(図6〜8参照)、必要に応じて、ケープ本体(10)の裾の紐(75)を引出して裾幅を縮小して開口部を閉塞させる。図10は横抱きにおける使用例を示し、紐(75)の引出しによって左右の裾幅が縮小されて開口部が閉塞されている。この他、図7に参照されるようにケープ本体(10)の裾をその全幅で一つの筒状に形成した場合においても、裾幅を縮小して開口部を閉塞することができる。このように、裾の開口部を閉塞することによって風の侵入を防いで保温性を高めることができるとともに、不本意に足が露出するのを防止して安全性を高めることができる。
【0050】
この発明の幼児用ケープは、上述の実施形態および使用方法に限定されない。
【0051】
幼児用ケープの装着対象としては、使用者が着用して幼児を抱持するためのベビーキャリア、ベビーカー、自動車に搭載するチャイルドシート、遊戯具等の種々の幼児収容具を例示できる。ベビーキャリアの種類も図示例の縦抱き−横抱き兼用のものに限らず、縦抱き専用、横抱き専用のベビーキャリアにも装着できる。また、これらの幼児収容具における装着位置も何ら限定されない。さらに、前記ベビーキャリアの使用の有無にかかわらず、人が幼児を保持する場合は人の衣服等にも装着可能であるから、人およびその着用物も装着対象に該当する。
【0052】
上述の装着対象にケープを装着するためのケープ装着具の種類も限定されず、クリップ、ボタン、スナップ、バックル、ファスナー、紐留め等を例示できる。これらのうち、装着対象に装着具や加工を必要とせず、かつ挟み留めるだけで簡単に装着できるクリップを推奨できる。
【0053】
また、ケープ本体およびフードの材質は適度な柔軟性を有するシート状のものであれば何ら限定されず、防寒用ケープとしては、フリースと称される起毛地、各種織物、パイル地、ニット地、フェルト地等の保温性の高い材料を例示できる。陽除け用ケープであれば薄くても遮光性の高い材料を推奨できる。また、雨除け用ケープであれば、基材に撥水加工を施したものや樹脂シート等も使用できる。
【0054】
フードの有無は任意に選択できるが、フードによって防寒、陽除け、雨除け等の保護効果を高めることができる。また、フードは着脱可能とすることもできる。フードをケープ本体に係止することも任意であるが、ケープが幼児の胸側を覆う使用方法では、誤ってフードが幼児の顔にかかることがないように係止しておくことが好ましく、安全性を確保できる。また、係止具は図示例のループとボタンに限定されず、スナップ、面ファスナ等適宜使用できる。
【0055】
裾スリットは、図示例のように持ち出しによって重なり部分を形成する、ベンツ開きと称されるスリットの他、単に裾から切り込みを設けるだけのスリットでも良い。前者の場合は、係合具で閉じていなくても隙間ができず見栄えが良い。後者の場合、ケープ本体を一枚布で構成でき、左右の半体部の縫合が不要であるから製作が簡単である。
【0056】
裾スリット開閉用および筒状形成用の係合具も限定されず、図示例の面ファスナの他、スナップ、ボタン等を例示でき、複数種の係合具を併用することもできる。しかし、互換性のある同種の係合具を用いて、裾スリット開閉用の係合具と筒状形成用の係合具を兼用することが好ましい。部品点数が少なくて済み、かつ見栄えも良いためである。
【0057】
さらに、筒状に形成された左半体部、右半体部、ケープ本体において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段は、第2実施形態の紐通し(74)と紐(75)による裾幅縮小によるものに限定されない。他の閉塞手段として、裾にスナップや面ファスナを取付けてこれらを係合させる方法を例示できる。なお、この発明における「閉塞」とは、開口部を完全に閉じた状態の他、開口部が狭くなった状態も含むものとする。開口部を完全に閉じずとも狭くしただけでも保温性や安全性が向上するためである。
【0058】
ケープ本体におけるアームスリットの有無は任意である。アームスリットにより、幼児は手を出すことができて快適性が増す。
【0059】
また、ケープ本体の上端縁の伸縮も任意である。伸縮可能とすることで幼児の首周りにフィットしやすく、隙間を防いで保護効果を高めることができる。また、装着対象の形状や幼児の体格に対して融通が利き、ケープの汎用性を高めることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上の次第で、この発明の幼児用ケープは、幼児の身体を覆うケープ本体において、該ケープ本体の下方部を左半体部と右半体部とに分かつ裾スリットが形成され、前記ケープ本体の上方左右両端部に該ケープ本体を装着対象に装着するためのケープ装着具が取付けられてなるものであるから、分かたれた左右の各半体部で幼児の両脚を覆うことができ、ケープによる保護効果を確実に得ることができる。例えば、ベビーキャリアを用いた横抱きにおいて、幼児の両脚の間からショルダーベルトが引き出されていても、裾スリットにショルダーベルトを差し込んで両脚を確実に覆おうことができる。また、ベビーカーやチャイルドシートに収容して両脚が開く場合も両脚を確実に覆うことができる。
【0061】
前記裾スリットが左半体部および右半体部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって開閉自在となされている場合は、必要時のみスリットを開き、不要時は閉じてケープによる保護効果を確実に得ることができる。
【0062】
前記左右の半体部の裾が係合具によってそれぞれ筒状に形成される場合は、左右の脚をそれぞれ包んで安定した状態に覆うことができる。
【0063】
また、記ケープ本体の裾が係合具によって一つの筒状に形成される場合は、両脚をまとめて包んで安定した状態に覆うことができる。
【0064】
前記裾スリット開閉用の係合具が左裾および右裾の筒状形成用の係合具に兼用される場合は、部品点数が少なくて済むとともに見栄えが良い。
【0065】
また、前記ケープ本体の筒状形成用の係合具が、左裾および右裾の筒状形成用係合具に兼用される場合は、部品点数が少なくて済むとともに見栄えが良い。
【0066】
さらに、筒状に形成された左半体部および右半体部、あるいはケープ本体において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付けられている場合は、閉塞により保温性および安全性を高めることができる。
【0067】
前記ケープ装着具が装着対象に挟み留めるクリップである場合は、装着操作が簡単であり、かつ装着対象に装着具や加工を要しない。
【0068】
前記ケープ本体に幼児の手を出させるアームスリットが形成されている場合は、幼児にとって快適性が増す。
【0069】
また、前記ケープ本体の上端縁が伸縮可能となされている場合は、幼児の首周りにフィットしやすく、隙間を防いで保護効果を高めることができる。また、装着対象の形状や幼児の体格に対して融通が利き、ケープの汎用性が高まる。
ことが好ましい。
【0070】
前記ケープ本体の上縁部にフードが設けられている場合は頭部への保護機能が加わる。さらに前記フードがケープ本体に沿わせた状態に係脱可能に係止される場合は、幼児の胸側を覆う使用方法において、誤ってフードが幼児の顔に被さることがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の幼児用ケープの第1実施形態を外面側から見た斜視図である。
【図2】図1の幼児用ケープにおいて、左裾および右裾をそれぞれ筒状に形成した状態を内面側から見た斜視図である。
【図3】図1の幼児用ケープにおいて、ケープ本体の裾を一つの筒状に形成した状態を内面側から見た斜視図である。
【図4】(A)はクリップの閉塞状態を示す斜視図であり、(B)はクリップの開口状態を示す斜視図でありある。
【図5】ベビーキャリアを横抱きで使用した状態を示す斜視図である。
【図6】図1の幼児用ケープを図5の横抱きで使用した状態を示す斜視図である。
【図7】図1の幼児用ケープをだっこで使用した状態を示す斜視図である。
【図8】図1の幼児用ケープをベビーカーで使用した状態を示す斜視図である。
【図9】この発明の幼児用ケープの第2実施形態を外面側から見た斜視図である。
【図10】図9の幼児用ケープを図5の横抱きで使用した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…幼児用ケープ
10…ケープ本体
11…左半体部
12…右半体部
14…裾スリット
15…ゴムテープ
16…アームスリット
20…雄型面ファスナ(裾スリット開閉用および左裾の筒状形成用の係合具)
21…雌型面ファスナ(裾スリット開閉用および、右裾の筒状形成用の係合具)
22…雌型面ファスナ(ケープ本体の筒状形成用および左裾の筒状形成用の係合具)
23…雄型面ファスナ(ケープ本体の筒状形成用および右裾の筒状形成用の係合具)
30…クリップ(ケープ装着具)
40…フード
41…ループ
42…ボタン
50…ベビーキャリア(装着対象)
55…ショルダーベルト
60…ベビーカー(装着対象)
70…凸型スナップ(裾スリット開閉用および左裾の筒状形成用の係合具)
71…凹型スナップ(裾スリット開閉用および、右裾の筒状形成用の係合具)
72…凹型スナップ(ケープ本体の筒状形成用および左裾の筒状形成用の係合具)
73…凸型スナップ(ケープ本体の筒状形成用および右裾の筒状形成用の係合具)
74…紐通し(閉塞手段)
75…紐(閉塞手段)
77…ストッパ(閉塞手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、幼児の身体を覆う幼児用ケープに関する。
【0002】
【従来の技術】
おんぶまたはだっこの縦抱きした乳幼児を覆う防寒用ケープとして、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載されたケープは、フード付きの矩形ケープ本体の上部および裾部の左右両端部にアメリカンホックが取り付けられたものであって、使用者のだっこひもにアメリカンホックで装着し、幼児の身体を覆うというものである。このケープは幼児のみを覆うものであるから、旧来の幼児と使用者とを一緒に覆うタイプのケープに比べると、寸法が小さくて嵩張らないという長所がある。
【0004】
【特許文献1】
登録実用新案公報第3037832号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したケープを着用すると、幼児の脚はケープ内に閉じこめられた状態になり、幼児にとって快適な状態ではない。ケープの裾部側のアメリカンホックを外して開放しておけば脚は自由になるが、裾がめくれて防寒の用をなさないし、ケープがどこかに引っかかると危険でもある。
【0006】
また、縦抱きに使用したベビーキャリア(だっこひも)を横抱きに転用することがある。横抱きとは、図5に示すように、縦抱きで左右両肩に掛けていた2本のショルダーベルト(55)(55)を一括してたすき掛けにし、幼児を収容したキャリア本体(54)を水平近くまで傾ける保持方法である。この横抱きにおいて上述のケープを使用すると、キャリア本体(54)の股当て部(52)から上方に引き出されたショルダーベルト(52)がケープの裾を跳ね上げてしまい、幼児の脚を覆うことができない。
【0007】
さらに、ケープをベビーカーやチャイルドシートでも使用したいという要望もある。これらは、幼児をシートに座らせてT字形のベルトで幼児の腰部と両脚間を抑えるものであるが、おんぶやだっこよりも脚が自由になるために運動量が増し、上述のケープを幼児に掛けても裾を蹴ったりして安定した装着状態が得られない。しかも、ベビーカーでは幼児の腹部周りにフレームが設けられているため、フレームの上からケープを掛けると幼児との間の大きな隙間ができて風に吹き飛ばされ易く、十分な防寒効果を得られない。ケープをフレームの内側に掛けると隙間は無くなるが、着脱が面倒であるし、上述の幼児の動きによる不安定状態が解消されないことに変わりはない。
【0008】
この発明は、上述した従来のケープ形状や幼児保持方法の多様化に鑑み、ベビーキャリアでおんぶやだっこはもとより、横抱きした幼児や、ベビーカー等に乗せた幼児に対して、安定した状態で覆うことができる幼児用ケープの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の幼児用ケープは、幼児の身体を覆うケープ本体において、該ケープ本体の下方部を左半体部と右半体部とに分かつ裾スリットが形成され、前記ケープ本体の上方左右両端部に該ケープ本体を装着対象に装着するためのケープ装着具が取付けられてなることを基本要旨とする。
【0010】
前記幼児用ケープにおいて、前記裾スリットは、左半体部および右半体部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって開閉自在となされていることが好ましい。。
【0011】
また、前記左半体部の裾は、該左半体部の下方左右両端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって筒状に形成され、前記右半体部の裾は、該右半体部の下方左右両端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって筒状に形成されることが好ましい。
【0012】
また、記ケープ本体の裾は、前記左半体部の下方左端部および前記右半体部の下方右端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって、筒状に形成される。
【0013】
前記裾スリット開閉用の各係合具は、前記左半体部の裾および右半体部の裾の筒状形成用の係合具に兼用されることが好ましい。
【0014】
また、前記ケープ本体の筒状形成用の係合具は、前記左半体部の裾および右半体部の裾の筒状形成用の係合具に兼用されることが好ましい。
【0015】
さらに、筒状に形成された左半体部および右半体部において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付られているとが好ましい。
【0016】
また、筒状に形成されたケープ本体において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付られていることが好ましい。
【0017】
前記ケープ装着具は、装着対象に挟み留めるクリップであることが好ましい。
【0018】
前記ケープ本体に、幼児の手を出させるアームスリットが形成されていることが好ましい。
【0019】
前記ケープ本体の上端縁が伸縮可能となされていることが好ましい。
【0020】
前記ケープ本体の上縁部にフードが設けられていることが好ましく、さらに前記フードはケープ本体に沿わせた状態に係脱可能に係止されることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図4に、この発明の幼児用ケープの一実施形態を示す。
【0022】
図1は、幼児用ケープ(1)を外面側から見た全体図であり、該幼児用ケープ(1)は、ケープ本体(10)、ケープ装着具(30)、フード(40)により構成されている。
【0023】
ケープ本体(10)は、ポリエステル製起毛布からなる長方形の左半体部(11)と右半体部(12)とが、上端から下方へ約2/3までを縫合することにより、破線で示す展開状態において全体が略正方形に形成されている。また、縫い残された下方部において、左半体部(11)の持ち出し(13)の上に右半体部(12)を重ねた裾スリット(14)が形成され、左半体部(11)と右半体部(12)とが分かたれている。また、前記ケープ本体(10)の上端縁において、中央部のフード縫着部を除く部分がゴムテープ(15)の挿通により伸縮可能となされ、実線で示す縮み勝手となされている。
【0024】
前記裾スリット(14)は、左半体部(11)の持ち出し(13)のおもて面に縫着された雄型面ファスナ(20)と、右半体部(12)の裏面に縫着され前記雄型面ファスナ(20)と対をなす雌型面ファスナ(21)との係合−係合解除によって開閉自在となされている。また、持ち出し(13)によって重なり部分を有するため、開状態においても、左右の半体部(11)(12)を強制的に離さない限り隙間が開くことはない。これらの雄型面ファスナ(20)および雌型面ファスナ(21)は、この発明における裾スリット(14)開閉用の係合具に対応するものである。
【0025】
また、左半体部(11)の下方左端部の裏面に、前記裾スリット(14)開閉用の雄型面ファスナ(20)と対をなす雌型面ファスナ(22)が縫着され、これらの面ファスナ(20)(22)の係合により左半体部(11)の裾(「左裾」と略称する)は筒状に形成される(図2)。同様に、右半体部(12)の下方右端部のおもて面に、前記裾スリット(14)開閉用の雌型面ファスナ(21)と対をなす雄型面ファスナ(23)が縫着され、これらの面ファスナ(21)(23)の係合により右半体部(12)の裾(「右裾」と略称する)は筒状に形成される(図2)。これらの2組の面ファスナ(20)(22)、(21)(23)は、この発明における左裾の筒状形成用の係合具および右裾の筒状形成用の係合具に対応するものである。
【0026】
また、図3に示すように、左半体部(11)の下方左端部の雌型面ファスナ(22)をと、右半体部(12)の下方右端部の雄型面ファスナ(23)とは互いに対をなして係合され、ケープ本体(10)の裾がその全幅で一つの筒状に形成される。これらの面ファスナ(22)(23)は、本発明におけるケープ本体(10)の筒状形成用の係合具に対応するものである。
【0027】
以上の面ファスナをまとめると、前記裾スリット(14)開閉用の雄型面ファスナ(20)は左裾の筒状形成用の面ファスナに兼用され、雌型面ファスナ(21)は右裾の筒状形成用の面ファスナに兼用されている。また、前記ケープ本体(10)の筒状形成用の雌型面ファスナ(22)は、左裾の筒状形成用の面ファスナに兼用され、雄型面ファスナ(23)は、右裾の筒状形成用の面ファスナに兼用される。
【0028】
また、前記ケープ本体(10)の左半体部(11)および右各半体部(12)において、それぞれ左右方向の略中間で上端から約10cm下がった位置に、縦方向のアームスリット(16)(16)が穿設され、ケープ(1)で覆われた幼児はこれらのアームスリット(16)(16)から手を出すことができる。
【0029】
ケープ装着具はクリップ(30)(30)からなり、ケープ本体(10)の上方左右両端にそれぞれ外側に突出する方向に、細幅テープ(31)を介して縫着されている。図4(A)(B)に示すように、前記クリップ(30)は、回動片(32)を下顎部(33)の方向に90°回転させることにより上顎部(34)が上方に移動して開口し、回動片(32)を逆方向に90°回転させると上顎部(34)が下に移動して下顎部(33)と上顎部(34)とが閉塞状態にロックされる。また、下顎部(33)および上顎部(34)の対向面には、それぞれ滑り留め用の歯(35)(36)が突設されている。そして、下顎部(33)と上顎部(34)との開口部に後述の装着対象の所要部位を差入れ、閉塞させることによってクリップ(30)を装着対象に挟み留め、ケープ(1)を装着する。
【0030】
フード(40)は、ケープ本体(10)の上端中央に縫着され、必要に応じて幼児の頭部に被せられる。また、前記フード(40)の外面側の中央上部にループ(41)が縫着される一方、ケープ本体(10)の中央部に前記ループ(41)を掛け留めるためのボタン(42)が取り付けられている。これらのループ(41)とボタン(42)の掛け留めにより、フード(40)はケープ本体(10)に沿わせた状態に係止される。
【0031】
次に、前記幼児用ケープ(1)の使用方法について、図2、図3、図5〜図8を参照しつつ説明する。
(使用例1)
本使用例では、使用者が図5に示すベビーキャリア(50)を着用して幼児を横抱きする場合について説明する。
【0032】
前記ベビーキャリア(50)は、背当て部(51)、股当て部(52)および前当て部(53)を有するキャリア本体(54)と、キャリア本体(54)の背当て部(51)から股当て部(52)に架け渡された2本のショルダーベルト(55)(55)とを備える。また図中、(56)は、前記背当て部(51)に着脱可能に装着され、側頭サポート部(57)をショルダーベルト(55)に係合させた頭部サポート部材を示している。
【0033】
前記ベビーキャリア(50)のキャリア本体(54)内に幼児を収容し、2本のショルダーベルト(55)(55)を一括してたすき掛けにし、幼児を収容したキャリア本体(54)を水平近くまで傾けて横抱きする。
【0034】
前記幼児用ケープ(1)の左右のクリップ(30)(30)をベビーキャリア(50)のショルダーベルト(55)(55)に挟み留める。そして、面ファスナ(20)(21)の係合を解除して裾スリット(14)を開き、股当て部(52)から引き出されたショルダーベルト(55)(55)を裾スリット(14)の間に差し込む。次に、図2に参照されるように、面ファスナ(20)(22)の係合により幼児の右脚を包むように左半体部(11)の裾を筒状に形成するとともに、面ファスナ(21)(23)の係合により左脚を包むように右半体部(12)の裾を筒状に形成する。これにより、ケープ本体(10)はショルダーベルト(55)(55)に邪魔されることなく、幼児の身体をすっぽりと覆う。幼児の両脚はそれぞれの筒状体で覆われているから、ケープ本体(10)が幼児の動きによって跳ね飛ばされたり、風でめくれることもない。また、ケープ本体(10)の上縁部はゴムテープ(15)によって収縮気味になっているから、幼児の首まわりにフィットして風の侵入を防ぐことができる。
【0035】
さらに、フード(40)のループ(41)をケープ本体(10)のボタン(42)に係止しておけば、幼児の顔に被さるおそれがなく安全である。
(使用例2)
使用例1と同じベビーキャリア(50)を用いて、だっこする場合の使用例である。
【0036】
図7に示すように、前記ベビーキャリア(50)のキャリア本体(54)内に幼児を収容し、キャリア本体(54)を使用者の前側に位置させ、左右両肩にショルダーベルト(55)(55)を掛ける。なお図7では、頭部サポート部材(56)を外した状態を例示している。
【0037】
前記幼児用ケープ(1)は、裾スリット(14)開閉用の面ファスナ(20)(21)を係合させて裾スリット(14)を閉じ、左右のクリップ(30)(30)をベビーキャリア(50)のショルダーベルト(55)(55)に挟み留める。そして、図3に参照されるように、面ファスナ(22)(23)の係合により幼児の両脚を包むようにケープ本体(10)の裾をその全幅で一つの筒状に形成する。これにより、ケープ本体(10)が幼児の脚まですっぽりと覆う。幼児の両脚は筒状体で覆われているから、ケープ本体(10)が幼児の動きによって跳ね飛ばされたり、風でめくれることもない。
【0038】
要すれば、フード(40)はループ(41)をボタン(42)から外して幼児に被せる。前記フード(41)により幼児の頭部を保護することができる。
【0039】
なお、おんぶにおいても、使用例1と同じく、左右の裾をそれぞれ別の筒状に形成して覆う使用方法を選択することもできる。
【0040】
さらに、図7では、使用者と幼児が向かい合う対面だっこを例示しているが、キャリア本体(54)内で収容方向を転換し、使用者と同じ方向を向かせる前向きだっこで使用することもできるし、幼児を使用者の背面で保持するおんぶで使用することもできる。いずれ場合も、ケープ本体(10)は左右の裾を別の筒状に形成する方法(図6)、全幅で一つの筒状に形成する方法(図7)のどちらでも選択できる。
(使用例3)
図8に示す本使用例は、幼児用ケープ(1)をベビーカー(60)で使用する。
ベビーカー(10)は、T字形のベルト(61)によって幼児の腹部および両脚間を直接抑え、かつ腹部周りにはフレーム(62)が設けられている。
【0041】
幼児用ケープ(1)は、クリップ(30)(30)を陽除け(63)の縁に挟み留めて装着し、ケープ本体(10)をフレーム(62)の上から掛ける。そして、使用例1と同様にして裾を左右別々の筒状に形成してそれぞれの脚を覆い、フード(40)もループ(41)をボタン(42)に係止しておく。なお、ベビーカー(60)での使用においても、図7のようにケープ本体(10)の裾を全幅で筒状に形成することも選択できる。また、前記幼児用ケープ(1)をフレーム(62)の内側で装着することもできる。
〔第2実施形態〕
図9にこの発明の幼児用ケープの他の実施形態を示す。
【0042】
図9に示されている幼児用ケープ(2)は、上述した第1実施形態の幼児用ケープ(1)とは、ケープ本体(10)の裾スリット(14)開閉用の係合具としてスナップ(70)(71)(72)(73)を用いた点が相違し、さらに左右半体部(11)(12)の裾幅を縮小しうるものとなされている点が相違し、その他の構成は共通である。従って、図9において図1〜4と同じ符号を付したものは同じ機能を有するものとして重複する説明を省略する。
【0043】
前記裾スリット(14)は、左半体部(11)の持ち出し(13)のおもて面に縫着された凸型スナップ(70)(70)と、右半体部(12)の裏面に縫着され前記凸型スナップ(70)(70)と対をなす凹型スナップ(71)(71)との係合−係合解除によって開閉自在となされている。
【0044】
また、左半体部(11)の下方左端部の裏面に、前記裾スリット(14)開閉用の凸型スナップ(70)(70)と対をなす凹型スナップ(72)(72)が縫着され、これらのスナップ(70)(72)、(70)(72)の係合により左裾は筒状に形成される(図2参照)。同様に、右半体部(12)の下方右端部のおもて面に、前記裾スリット(14)開閉用の凹型スナップ(71)(71)と対をなす凸型スナップ(73)(73)が縫着され、これらのスナップ(71)(73)の係合により右裾は筒状に形成される(図2参照)。
【0045】
また、左半体部(11)の下方左端部の凹型スナップ(72)と、右半体部(12)の下方右端部の凸型スナップ(73)とは互いに対をなして係合され、ケープ本体(10)の裾がその全幅で一つの筒状に形成される。
【0046】
以上のスナップをまとめると、前記裾スリット(14)開閉用の凸型スナップ(70)は左裾の筒状形成用のスナップに兼用され、凹型スナップ(71)は右裾の筒状形成用のスナップに兼用されている。また、前記ケープ本体(10)の筒状形成用の凹型スナップ(72)は、左裾の筒状形成用のスナップに兼用され、凸型スナップ(73)は、右裾の筒状形成用のスナップ兼用される。
【0047】
さらに、前記左半体部(11)および右半体部(12)の裾に沿って紐通し(74)が形成され、紐(75)が挿通されている。紐(75)は、両端部で紐通し(74)内に固着されるとともに、紐通し(74)の中央に形成された開口部(76)から引出され、ストッパ(77)の2つの貫通孔に順次挿通されている。前記ストッパ(77)は、外筒(78)に内装された押込み片(79)がばねの復元力によって突出する常態において紐(75)を拘束し、押込み片(79)を押込んだ時のみ紐(75)の拘束を解く。これにより、押込み片(79)を外筒(78)内に押込んだ状態で紐通し(74)から紐(75)を引出すと裾幅が縮小される。そして、ストッパ(77)を適宜スライドさせた後押込み片(79)の押込みを止めると、その位置で紐(75)が拘束され裾幅が保持される。
【0048】
前記紐通し(74)、紐(75)およびストッパ(77)は、この発明における閉塞手段に対応するものである。なお、引出した紐(75)は、ストッパ(77)等の拘束具を用いずとも単に結ぶだけでも縮小状態を保持することができる。
【0049】
前記幼児用ケープ(2)は、第1実施形態のケープ(1)と同様にベビーキャリアによるだっこやおんぶ、あるいはベビーカーで使用し(図6〜8参照)、必要に応じて、ケープ本体(10)の裾の紐(75)を引出して裾幅を縮小して開口部を閉塞させる。図10は横抱きにおける使用例を示し、紐(75)の引出しによって左右の裾幅が縮小されて開口部が閉塞されている。この他、図7に参照されるようにケープ本体(10)の裾をその全幅で一つの筒状に形成した場合においても、裾幅を縮小して開口部を閉塞することができる。このように、裾の開口部を閉塞することによって風の侵入を防いで保温性を高めることができるとともに、不本意に足が露出するのを防止して安全性を高めることができる。
【0050】
この発明の幼児用ケープは、上述の実施形態および使用方法に限定されない。
【0051】
幼児用ケープの装着対象としては、使用者が着用して幼児を抱持するためのベビーキャリア、ベビーカー、自動車に搭載するチャイルドシート、遊戯具等の種々の幼児収容具を例示できる。ベビーキャリアの種類も図示例の縦抱き−横抱き兼用のものに限らず、縦抱き専用、横抱き専用のベビーキャリアにも装着できる。また、これらの幼児収容具における装着位置も何ら限定されない。さらに、前記ベビーキャリアの使用の有無にかかわらず、人が幼児を保持する場合は人の衣服等にも装着可能であるから、人およびその着用物も装着対象に該当する。
【0052】
上述の装着対象にケープを装着するためのケープ装着具の種類も限定されず、クリップ、ボタン、スナップ、バックル、ファスナー、紐留め等を例示できる。これらのうち、装着対象に装着具や加工を必要とせず、かつ挟み留めるだけで簡単に装着できるクリップを推奨できる。
【0053】
また、ケープ本体およびフードの材質は適度な柔軟性を有するシート状のものであれば何ら限定されず、防寒用ケープとしては、フリースと称される起毛地、各種織物、パイル地、ニット地、フェルト地等の保温性の高い材料を例示できる。陽除け用ケープであれば薄くても遮光性の高い材料を推奨できる。また、雨除け用ケープであれば、基材に撥水加工を施したものや樹脂シート等も使用できる。
【0054】
フードの有無は任意に選択できるが、フードによって防寒、陽除け、雨除け等の保護効果を高めることができる。また、フードは着脱可能とすることもできる。フードをケープ本体に係止することも任意であるが、ケープが幼児の胸側を覆う使用方法では、誤ってフードが幼児の顔にかかることがないように係止しておくことが好ましく、安全性を確保できる。また、係止具は図示例のループとボタンに限定されず、スナップ、面ファスナ等適宜使用できる。
【0055】
裾スリットは、図示例のように持ち出しによって重なり部分を形成する、ベンツ開きと称されるスリットの他、単に裾から切り込みを設けるだけのスリットでも良い。前者の場合は、係合具で閉じていなくても隙間ができず見栄えが良い。後者の場合、ケープ本体を一枚布で構成でき、左右の半体部の縫合が不要であるから製作が簡単である。
【0056】
裾スリット開閉用および筒状形成用の係合具も限定されず、図示例の面ファスナの他、スナップ、ボタン等を例示でき、複数種の係合具を併用することもできる。しかし、互換性のある同種の係合具を用いて、裾スリット開閉用の係合具と筒状形成用の係合具を兼用することが好ましい。部品点数が少なくて済み、かつ見栄えも良いためである。
【0057】
さらに、筒状に形成された左半体部、右半体部、ケープ本体において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段は、第2実施形態の紐通し(74)と紐(75)による裾幅縮小によるものに限定されない。他の閉塞手段として、裾にスナップや面ファスナを取付けてこれらを係合させる方法を例示できる。なお、この発明における「閉塞」とは、開口部を完全に閉じた状態の他、開口部が狭くなった状態も含むものとする。開口部を完全に閉じずとも狭くしただけでも保温性や安全性が向上するためである。
【0058】
ケープ本体におけるアームスリットの有無は任意である。アームスリットにより、幼児は手を出すことができて快適性が増す。
【0059】
また、ケープ本体の上端縁の伸縮も任意である。伸縮可能とすることで幼児の首周りにフィットしやすく、隙間を防いで保護効果を高めることができる。また、装着対象の形状や幼児の体格に対して融通が利き、ケープの汎用性を高めることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上の次第で、この発明の幼児用ケープは、幼児の身体を覆うケープ本体において、該ケープ本体の下方部を左半体部と右半体部とに分かつ裾スリットが形成され、前記ケープ本体の上方左右両端部に該ケープ本体を装着対象に装着するためのケープ装着具が取付けられてなるものであるから、分かたれた左右の各半体部で幼児の両脚を覆うことができ、ケープによる保護効果を確実に得ることができる。例えば、ベビーキャリアを用いた横抱きにおいて、幼児の両脚の間からショルダーベルトが引き出されていても、裾スリットにショルダーベルトを差し込んで両脚を確実に覆おうことができる。また、ベビーカーやチャイルドシートに収容して両脚が開く場合も両脚を確実に覆うことができる。
【0061】
前記裾スリットが左半体部および右半体部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって開閉自在となされている場合は、必要時のみスリットを開き、不要時は閉じてケープによる保護効果を確実に得ることができる。
【0062】
前記左右の半体部の裾が係合具によってそれぞれ筒状に形成される場合は、左右の脚をそれぞれ包んで安定した状態に覆うことができる。
【0063】
また、記ケープ本体の裾が係合具によって一つの筒状に形成される場合は、両脚をまとめて包んで安定した状態に覆うことができる。
【0064】
前記裾スリット開閉用の係合具が左裾および右裾の筒状形成用の係合具に兼用される場合は、部品点数が少なくて済むとともに見栄えが良い。
【0065】
また、前記ケープ本体の筒状形成用の係合具が、左裾および右裾の筒状形成用係合具に兼用される場合は、部品点数が少なくて済むとともに見栄えが良い。
【0066】
さらに、筒状に形成された左半体部および右半体部、あるいはケープ本体において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付けられている場合は、閉塞により保温性および安全性を高めることができる。
【0067】
前記ケープ装着具が装着対象に挟み留めるクリップである場合は、装着操作が簡単であり、かつ装着対象に装着具や加工を要しない。
【0068】
前記ケープ本体に幼児の手を出させるアームスリットが形成されている場合は、幼児にとって快適性が増す。
【0069】
また、前記ケープ本体の上端縁が伸縮可能となされている場合は、幼児の首周りにフィットしやすく、隙間を防いで保護効果を高めることができる。また、装着対象の形状や幼児の体格に対して融通が利き、ケープの汎用性が高まる。
ことが好ましい。
【0070】
前記ケープ本体の上縁部にフードが設けられている場合は頭部への保護機能が加わる。さらに前記フードがケープ本体に沿わせた状態に係脱可能に係止される場合は、幼児の胸側を覆う使用方法において、誤ってフードが幼児の顔に被さることがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の幼児用ケープの第1実施形態を外面側から見た斜視図である。
【図2】図1の幼児用ケープにおいて、左裾および右裾をそれぞれ筒状に形成した状態を内面側から見た斜視図である。
【図3】図1の幼児用ケープにおいて、ケープ本体の裾を一つの筒状に形成した状態を内面側から見た斜視図である。
【図4】(A)はクリップの閉塞状態を示す斜視図であり、(B)はクリップの開口状態を示す斜視図でありある。
【図5】ベビーキャリアを横抱きで使用した状態を示す斜視図である。
【図6】図1の幼児用ケープを図5の横抱きで使用した状態を示す斜視図である。
【図7】図1の幼児用ケープをだっこで使用した状態を示す斜視図である。
【図8】図1の幼児用ケープをベビーカーで使用した状態を示す斜視図である。
【図9】この発明の幼児用ケープの第2実施形態を外面側から見た斜視図である。
【図10】図9の幼児用ケープを図5の横抱きで使用した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…幼児用ケープ
10…ケープ本体
11…左半体部
12…右半体部
14…裾スリット
15…ゴムテープ
16…アームスリット
20…雄型面ファスナ(裾スリット開閉用および左裾の筒状形成用の係合具)
21…雌型面ファスナ(裾スリット開閉用および、右裾の筒状形成用の係合具)
22…雌型面ファスナ(ケープ本体の筒状形成用および左裾の筒状形成用の係合具)
23…雄型面ファスナ(ケープ本体の筒状形成用および右裾の筒状形成用の係合具)
30…クリップ(ケープ装着具)
40…フード
41…ループ
42…ボタン
50…ベビーキャリア(装着対象)
55…ショルダーベルト
60…ベビーカー(装着対象)
70…凸型スナップ(裾スリット開閉用および左裾の筒状形成用の係合具)
71…凹型スナップ(裾スリット開閉用および、右裾の筒状形成用の係合具)
72…凹型スナップ(ケープ本体の筒状形成用および左裾の筒状形成用の係合具)
73…凸型スナップ(ケープ本体の筒状形成用および右裾の筒状形成用の係合具)
74…紐通し(閉塞手段)
75…紐(閉塞手段)
77…ストッパ(閉塞手段)
Claims (13)
- 幼児の身体を覆うケープ本体において、該ケープ本体の下方部を左半体部と右半体部とに分かつ裾スリットが形成され、前記ケープ本体の上方左右両端部に該ケープ本体を装着対象に装着するためのケープ装着具が取付けられてなることを特徴とする幼児用ケープ。
- 前記裾スリットは、左半体部および右半体部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって開閉自在となされている請求項1に記載の幼児用ケープ。
- 前記左半体部の裾は、該左半体部の下方左右両端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって筒状に形成され、前記右半体部の裾は、該右半体部の下方左右両端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって筒状に形成される請求項1または2に記載の幼児用ケープ。
- 前記ケープ本体の裾は、前記左半体部の下方左端部および前記右半体部の下方右端部に取り付けられて互いに係脱可能な係合具によって、筒状に形成される請求項1〜3のいずれかに記載の幼児用ケープ。
- 前記裾スリット開閉用の係合具は、前記左半体部の裾および右半体部の裾の筒状形成用の係合具に兼用される請求項3または4に記載の幼児用ケープ。
- 前記ケープ本体の筒状形成用の係合具は、前記左半体部の裾および右半体部の裾の筒状形成用の係合具に兼用される請求項4または5に記載の幼児用ケープ。
- 筒状に形成された左半体部および右半体部において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付られている請求項3〜6のいずれかに記載の幼児用ケープ。
- 筒状に形成されたケープ本体において、裾の開口部を閉塞させる閉塞手段が取付られている請求項3〜7のいずれかに記載の幼児用ケープ。
- 前記ケープ装着具は、装着対象に挟み留めるクリップである請求項1〜8のいずれかに記載の幼児用ケープ。
- 前記ケープ本体に、幼児の手を出させるアームスリットが形成されている請求項1〜9のいずれかに記載の幼児用ケープ。
- 前記ケープ本体の上端縁が伸縮可能となされている請求項1〜10に記載の幼児用ケープ。
- 前記ケープ本体の上縁部にフードが設けられている請求項1〜11のいずれかに記載の幼児用ケープ。
- 前記フードは、ケープ本体に沿わせた状態に係脱可能に係止される請求項12に記載の幼児用ケープ。
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