JP3202267U - 乳幼児用防寒具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体から取り外した構成部品の一部であっても全く別の用途として利用することができ、且つ、使用しないときには簡単に持ち運びすることができる乳幼児用防寒具を提供する。【解決手段】乳幼児用防寒具は、本体部、フード部、足部31とから主に構成されている。足部31は、一方の長辺及び二つの短辺の外縁部を連続縫製し、他方の長辺を開口部32とした袋形状の胴33と、その胴33の開口部32側の対向する周縁に縫合されることにより取り付けられた一対の持ち手34とから構成される。胴33の左右のマチ35には丈方向に沿って切り込み36が形成されており、その切り込み36はポケット37に連通している。ポケット37は、人の手が入る程度の形状及び大きさであり、胴部33よりもさらに小形の袋形状に形成されたものである。【選択図】図5

Description

本考案は、乳幼児を覆う乳幼児用防寒具に係り、特に、おくるみ、寝袋、ブランケット、フットマフ等の多用途に使用することができる乳幼児用防寒具に関する。
従来から、乳幼児用の防寒具としておくるみが知られている。おくるみは、略四角形状の布地から構成されており、その一対角線上に乳幼児を寝かせ、その対角線を挟む両側部分をそれぞれ内側へ巻いて相互に重ね合わせることにより、乳幼児の体を包み込むものである。
また、このおくるみは、そのまま乳幼児にかぶせてブランケットとして利用できる他、例えば、だっこやおんぶ用の防寒具、横抱き用の防寒具、ベビーカーに乳幼児を乗せた際の防寒具等として兼用可能なおくるみも種々開示されている(特許文献1、2)。
例えば、特許文献1には、利用者の身体を覆い得る大きさを有する所定形状の布体と、布体に形成された紐通路に挿通された紐体とを備え、紐通路は布体の上縁部に始端及び終端を有する略U字状に形成されるとともに外部に開口された開口部を有し、開口部から紐体の端部が引き出されることによって、防災頭巾としても利用可能な多用途アフガン(おくるみ)が記載されている。
また、特許文献2には、人体保持具に保持された人を少なくとも一方側から覆うブランケットであって、展開時に略方形をなす形状で形成されたブランケット本体と、ブランケット本体に設けられ、ブランケット本体の適宜位置から折り曲げた際に、その折り曲げ状態を維持する止め部材とを備え、止め部材が、ブランケット本体を折り曲げた際に両足をまとめて包み込み可能な折り曲げ状態と、ブランケット本体を折り曲げた際に両足を個別に二股状態で包み込み可能な折り曲げ状態とを維持可能な位置に設けられ、2種類の折り曲げ状態を、使用目的に応じて使い分け可能であるブランケットが記載されている。
特開2006−214025号公報 特開2005−290653号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2のような従来のおくるみやブランケットは、いずれも本体自体を様々な用途に使用できるものであるが、構成部品の一部を本体から取り外してそれ単体を全く別の用途として使用できるというものではない。そのため、比較的狭い範囲の用途に限定されるものであり、多用途、多機能という面では不十分であった。
また、従来のおくるみやブランケットでは、使用しないときは荷物になり、持ち運びが不便であるという問題もあった。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本考案の目的は、本体から取り外した構成部品の一部であっても全く別の用途として利用することができ、且つ、使用しないときには簡単に持ち運びすることができる乳幼児用防寒具を提供することにある。
前記課題は、本考案の乳幼児用防寒具によれば、所定形状の布体を重複部を有して筒状にしたときに前記重複部の一部に筒状の状態を維持する止め部材を備えた本体部と、前記本体部と取外し可能に連結されると共にその連結側に開口部を有する袋状の布体から成る足部とを備えた乳幼児用防寒具であって、前記足部は、前記開口部側の外側の周縁に設けられた持ち手と、前記袋状の布体の外表面に設けられた切り込みと連通した袋体内に設けられたポケットとを備えたこと、により解決される。
上記構成により、乳幼児用防寒具の一部である足部を本体部から取り外して、バッグとして利用することができる。また、バッグとして利用する足部の中に本体部を収納すれば、簡単に持ち運びすることができる。
さらに、足部にはポケットを設けたので、利用者は手をそのポケットに挿入することにより、ハンドウォーマー(ハンドマフ)としても利用することができる。
また、前記足部を形成する袋体の両側部にマチを設け、前記切り込みは、前記マチに設けられると、好適である。
上記構成により、足部をハンドウォーマーとして利用する際に、ポケットが足部の側面に形成されることになるので、手を挿入しやすい位置となる。特に、足部の両側部のマチにポケットを形成した場合、両手をスムーズにポケット内に挿入することができる。
また、前記ポケットは、前記袋体の底部側に向けて前記切り込みから所定角度を有して設けられると、好適である。
上記構成により、足部をハンドウォーマーとして利用する際に、ポケットが斜め下向きに形成されることになるので、手を挿入しやすい角度となる。
また、前記持ち手は、前記足部の内部空間に収容可能であって、前記足部の裏地側に、前記内部空間に収容した前記持ち手を固定する固定部材をさらに備えると、好適である。
上記構成により、足部を本体部に連結して乳幼児用防寒具として利用する際に、持ち手が邪魔にならず、使い勝手が向上する。
また、前記本体部と取外し可能に連結されたフード部をさらに備えると、好適である。
上記構成により、乳幼児用防寒具として利用する際に、乳幼児の頭部も含めて全体を暖かく保護することができる。
また、前記本体部と前記フード部との連結箇所は、前記本体部の裏地側と前記フード部の表地側とを連結すると、好適である。
上記構成により、連結したときに本体部とフード部との隙間がなくなり、乳幼児をより暖かく保護することができる。
本考案の乳幼児用防寒具によれば、本体から取り外した構成部品の一部であっても全く別の用途として利用することができ、且つ、使用しないときには簡単に持ち運びすることができる。
本考案に係る乳幼児用防寒具の正面図である。 同乳幼児用防寒具の一部を構成する本体部の正面図である。 同乳幼児用防寒具の一部を構成するフード部の正面図である。 同乳幼児用防寒具の一部を構成する足部の正面図である。 同乳幼児用防寒具の一部を構成する足部の斜視図である。 同乳幼児用防寒具の一部を構成する足部の裏面を示す図である。 同乳幼児用防寒具の一部を構成する足部の裏面を示す図である。 同乳幼児用防寒具の一部を構成する足部の他の使用態様を示す図である。
以下、本考案の一実施形態(本実施形態)について図面を参照して説明する。
本実施形態は、おくるみ、寝袋、ブランケット、フットマフ、バッグ等の多用途に使用することができる乳幼児用防寒具に係り、特に、構成部品の一部がそれぞれ全く別の用途としても利用することができ、且つ、簡単に持ち運びすることが可能な乳幼児用防寒具に関するものである。
<乳幼児用防寒具の構成>
まず、本実施形態に係る乳幼児用防寒具10の基本構成について説明する。
図1は、乳幼児用防寒具10の一例を示す正面図である。
図1に示すように、乳幼児用防寒具10は、本体部11、フード部21、足部31とから主に構成されている。以下、乳幼児用防寒具10を構成する各構成部品についてそれぞれ説明する。
図2は、本体部11を展開した状態において表地側から見た状態を示す正面図である。
図2に示すように、本体部11は、展開状態で平面視略長方形状のシート状部材であり、表地としてのポリエステルタフタ等の高密度の平織地と、裏地としてのべロア(オーガニックコットンべロア)等の起毛素材とを重合してその周辺部等を縫合すると共に、その表地と裏地との間に形成される空気層にダウンとフェザーとを混合した軽くて暖かい保温素材(例えば、ダウン90%、フェザー10%)を封入することにより構成されている。
本体部11の右辺11aと左辺11bには、本体部11を折り曲げ線R、Lで折り曲げて筒状にしたときに重なり合う位置に止め部材である複数のスナップボタン12,13を備えている。具体的には、右辺11aには雄型のスナップボタン12、左辺11bにはその雄型のスナップボタン12に適合する雌型のスナップボタン13が4箇所ずつ備えられている。本体部11を筒状に折り曲げたときに、このスナップボタン12,13を留めることにより、本体部11は、その折り曲げ状態を維持することができる。
本体部11の上辺11cには、後述するフード部21を取り付けるための雌型のスナップボタン14を裏地側に複数(本実施形態では9箇所)備えている。
また、上辺11cの一部、具体的には左右の所定範囲に、表地と裏地との間に不図示のゴム紐等の伸縮部材を縫い付けることにより、ギャザー15を形成している。すなわち、これにより、乳幼児用防寒具10として使用する際に乳幼児の襟元にあたる部分となる上辺11cは伸縮性を備えることになる。
さらに、ギャザー15の延長線上には、右辺11a及び左辺11bから横方向に突出した状態でクリップ16が備えられている。このクリップ16は、表地と同じポリエステルタフタから成る布片を介して閂止めされている。なお、このクリップ16は、不図示のだっこ紐やおんぶ紐等、乳幼児用防寒具10を使用する際に乳幼児用防寒具10以外の他の部材に取り付けるためのものである。
下辺11dにも、スナップボタン17,18が備えられており、本体部11を折り曲げたときに、このスナップボタン17,18を留めることにより、下辺11dを部分的に閉じて本体部11を略袋状に形成することもできる。
また、下辺11d寄りの表地側には、後述する足部31を取り付けるための連結具であるループ19が複数(本実施形態では4箇所)備えられている。ループ19は、表地と同じポリエステルタフタから成る布片であり、その周縁部が表地に縫合されることにより、表地に対して環状に取り付けられている。
図3は、フード部21を展開した状態において表地側から見た状態を示す正面図である。
図3に示すように、フード部21は、展開状態で平面視略長方形状のシート状部材であり、前述の本体部11と同様、表地としてのポリエステルタフタ等の高密度の平織地と、裏地としてのべロア等の起毛素材とを重合してその周辺部等を縫合すると共に、その表地と裏地との間に形成される空気層にダウンとフェザーとを混合した軽くて暖かい保温素材を封入することにより構成されている。
フード部21の上辺21cには、スライダー22とエレメント23a,23bから構成される線ファスナー24を備えている。
具体的には、上辺21cのうち中央位置より右辺21a側にエレメント23a、中央位置より左辺21b側にエレメント23bが取り付けられており、上辺21cの略中央位置、すなわち、エレメント23aとエレメント23bとの間にスライダー22が取付けられている。上記構成により、エレメント23aとエレメント23bとが接するように二つ折りにしたときに、スライダー22を移動させることにより、上辺21c(エレメント23aとエレメント23b)を連結、解放可能としている。
なお、本考案においては、線ファスナー24の他、面ファスナー等の各種のファスナーやボタン等を用いてもよい。
フード部21の下辺21dには、本体部11に取り付けるための雄型のスナップボタン25を表地側に複数(本実施形態では5箇所)備えている。スナップボタン25は、本体部11の雌型のスナップボタン14に適合するものであり、そのスナップボタン14に対応する位置に同間隔で備えられている。
上記構成により、本体部11にフード部21を取り付ける際には、本体部11の上辺11cの裏地側のスナップボタン14と、フード部21のスナップボタン25とを留めることにより(5箇所)、本体部11とフード部21とを連結することができる。
図4は、足部31の正面図であり、図5は、足部31の斜視図である。また、図6及び図7は、足部31の裏面側を示す図である。
図4及び図5に示すように、足部31は、一方の長辺及び二つの短辺の外縁部を連続縫製し、他方の長辺を開口部32とした袋形状の胴33と、その胴33の開口部32側の対向する周縁に縫合されることにより取り付けられた一対の持ち手34とから構成される。持ち手34は、手で持ったり肩に掛けたりするのが容易なループ形状であり、具体的には、足部31の上方に略逆U字形状に設けられている。
なお、本実施形態では、開口部32側を上方とし、足部31の上下方向を丈とし、左右方向を巾とし、前後方向を奥行とする。
胴33及び持ち手34は、ポリエステルタフタ等の高密度の平織地を重合してその周辺部等を縫合すると共に、表地と裏地との間に形成される空気層にダウンとフェザーとを混合した軽くて暖かい保温素材を封入することにより構成されている。すなわち、足部31を構成する胴33と持ち手34については、表地も裏地も同じ平織地を使用している。
このように、足部31(特に胴33)においては、前述の本体部11やフード部21と異なり、裏地もポリエステルタフタ等の高密度の平織地としているが、これにより、本体部11に取り付ける際に胴33のすべりが良くなり、簡単に取り付けることができる。
胴33の左右部分及び底面部分には、奥行方向に所定幅を有するマチ35が形成されている。
また、左右のマチ35には丈方向に沿って切り込み36が形成されており、その切り込み36はポケット37に連通している。ポケット37は、人の手が入る程度の形状及び大きさであり、例えば、扁平状態で長方形又は正方形等の略方形状に形成されたものであり、胴33よりもさらに小形の袋形状に形成されたものである。
具体的には、ポケット37は、表地と同じポリエステルタフタ等の高密度の平織地により小袋状に形成されており、足部31の前面又は後面の表地と裏地との間において、ポケット37の開口周縁を切り込み36箇所に縫合することにより、取り付けられている。これにより、切り込み36がポケット37の開口部を兼ねることになる。また、ポケット37は、足部31の下側、つまり、開口部32と対向する底面側に向けて切り込み36から斜め下方向に向けて形成されている。
なお、切り込み36に不図示の線ファスナーやボタン等を取り付けることにより、ポケット37を開閉可能としてもよい。
図6に示すように、足部31の裏面側、すなわち、胴33の裏地の開口部32よりの位置には、本体部11に取り付けるための連結具であるフック38が復数備えられている。本実施形態では、前面側に2箇所及び後面側に2箇所の合計4箇所、前述した本体部11のループ19に対応する位置に同間隔で備えられている。
フック38は、表地と同じポリエステルタフタ等の高密度の平織地から成る布片であり、一端が胴33の裏地に縫合されており(他端は自由端)、一つのフック38につき一対の雌雄のスナップボタン38a,38bを備えている。フック38は二つ折りにしてそのスナップボタン38a,38bを互いに留めることにより、フック38の一部に環状部分を形成することができる。
上記構成により、本体部11に足部31を取り付ける際には、本体部11の裾(下辺11d側)を足部31の内部空間に挿入し、フック38をループ19に通してスナップボタン38a,38bを留めてループ19にフック38を引っ掛けることにより(4箇所)、本体部11と足部31とを連結することができる。
また、同じく胴33の裏地の略中央部分には、持ち手34を固定するための固定部材であるストッパー39が備えられている。本実施形態では、前面側に1箇所及び後面側に1箇所の合計2箇所、持ち手34の数に対応して備えられている。
ストッパー39は、フック38と同様、表地と同じポリエステルタフタ等の高密度の平織地から成る布片であり、一端が胴33の裏地に縫合されており(他端は自由端)、一つのストッパー39につき一つの雄型のスナップボタン39aを備えている。一方、裏地の所定の位置(ストッパー39のスナップボタン39aに対応する位置)にはスナップボタン39aに適合する雌型のスナップボタン39bを備えており、スナップボタン39a,39bを互いに留めることにより、ストッパー39は裏地に対して環状に形成される。
上記構成により、図7に示すように、持ち手34を足部31の内部空間に折り込んで収容したときに、その持ち手34の位置に対応した位置において、持ち手34を胴33の裏地とストッパー39の間に挟み、スナップボタン39a,39bを互いに留めることにより、持ち手34を固定することができる。
このように、本体部11、フード部21、足部31は、高密度の平織地であるポリエステルタフタから成る表地と、起毛素材であるべロアから成る裏地とを重合してその周辺部を縫合し、表地と裏地との間に形成される空気層には保温素材を封入することにより、軽量でありながらも、装着時における体温をより暖めることができるように構成されている。
なお、本実施形態では、表地としてポリエステルタフタ、裏地としてべロアを使用しているが、これらの各素材に代替して、フリース素材やナイロンタフタ素材等の各種素材を用いることもできる。また、中に封入する保温素材としては、ダウンとフェザーとを混合したものを使用しているが、これに限定されるものではない。
また、本体部11、フード部21、足部31の寸法構成例について言及すると、本体部11の右辺11a及び左辺11bは72cm、上辺11c及び11dは94cmである。また、フード部21の右辺21a及び左辺21bは24cm、上辺21c及び下辺21dは46cmである。また、足部31の上下方向の高さ(丈)は30cm、左右方向の長さ(巾)は44cm、奥行き(マチ巾)は12cmである。なお、上記の通り、通常よりも大判サイズに設定することにより、乳幼児が成長してもゆったりと使用することができる。
ただし、上記は寸法の一例であり、当然ながらこれらの寸法に限定されるものではない。
<乳幼児用防寒具の使用態様>
本実施形態の乳幼児用防寒具10は、上記の構成により、以下のような種々の用途に利用することが可能である。
なお、以下に挙げる使用例はごく一例であり、これらの用途に限定されるものではなく、本実施形態の乳幼児用防寒具10の構成を好適に活用できる用途であれば、如何なる用途に使用してもよい。
(1)ブランケット等の寝具として利用することができる。
すなわち、展開状態の本体部11をそのまま乳幼児に被せてブランケットとして利用することができる。本体部11は、ダウン90%、フェザー10%であるので、本格的な羽毛布団と同様の軽さと暖かさを得ることができる。また、このとき、フード部21も展開状態として枕として利用することができる。
(2)フットマフとして利用することができる。
すなわち、本体部11と足部31とを連結した状態でベビーカーに取り付けて、その中に乳幼児を包み込むことにより、フットマフとして利用することができる。
通常では、ベビーカーを押している大人と異なり、ベビーカーの中で座ったままの乳幼児はかなり冷えてしまうが、本実施形態の乳幼児用防寒具10を利用することにより、正面から受ける冷たい風を好適に防ぎ、ベビーカー内の乳幼児を暖かく保護することができる。
さらに、本実施形態の乳幼児用防寒具10では、足部31がポケット37付きのバッグになるので、足部31の内部空間やポケット37内に荷物等を収納することもできる。
(3)おくるみとして利用することができる。
すなわち、スナップボタン12,13を留めて筒状にすると共に、スナップボタン17,18を留めることにより下辺11dも閉じて略袋状とした本体部11と、線ファスナー24を閉じてフード形状としたフード部21と、を連結した状態で乳幼児を包み込むことにより、退院の日からそのまま使用できる暖かいおくるみとして利用することができる。また、寒い時期の御宮参り等のドレスアップのときにもお洒落で上品なデザインとなる。
(4)寝袋(スリーピングバッグ)として利用することができる。
すなわち、スナップボタン12,13を留めて筒状にすると共に、スナップボタン17,18を留めることにより下辺11dも閉じて略袋状とした本体部11と、線ファスナー24を開いた状態のフード部21と、を連結した状態で乳幼児を包み込むことにより、室内や屋外でも使用できる封筒型の寝袋として利用することができる。また、昼寝時や外出先で眠くなったとき等の簡易的な布団としても利用することができる。
(5)横抱き用の防寒具として利用することができる。
スナップボタン12,13を留めて筒状にすると共に、スナップボタン17,18を留めることにより下辺11dも閉じて略袋状とした本体部11と、線ファスナー24を閉じてフード形状としたフード部21と、を連結した状態で乳幼児を包み込み、包み込んだ乳幼児を横向きで抱くことにより、横抱き用の防寒具(横だっこ)として利用することができる。
例えば、頭部のすわっていない新生児の防寒具としても利用することができ、冬生まれの乳幼児に対しても、退院の日からそのまま使用することができる。特に、大判サイズであれば、だっこ紐の上からそのままくるんで抱くことができる。
(6)前抱き用の防寒具として利用することができる。
スナップボタン12,13を留めて筒状にすると共に、スナップボタン17,18を留めることにより下辺11dも閉じて略袋状とした本体部11と、線ファスナー24を閉じてフード形状としたフード部21と、を連結した状態で乳幼児を包み込み、クリップ16をだっこ紐や補助ベルト等に取り付けることにより、包み込んだ乳幼児を安定して抱くことができ、前抱き用の防寒具(だっこ)として利用することができる。
このように、クリップ16で留めるだけの簡単装着なので、外出前の準備も手軽で、普段の抱っこスタイルで乳幼児を暖かく保護することができる。また、肩紐に厚みのあるだっこ紐であれば、脇の補助ベルト等にクリップ16を取り付けることもできる。
さらに、本体部11の上辺11cは、ゴム紐等の伸縮部材により伸縮性を備えているので、隙間ができにくく、より暖かく乳幼児を保護することができる。
(7)おんぶ用の防寒具として利用することができる。
スナップボタン12,13を留めて筒状にすると共に、スナップボタン17,18を留めることにより下辺11dも閉じて略袋状とした本体部11と、線ファスナー24を閉じてフード形状としたフード部21と、を連結した状態で乳幼児を包み込み、クリップ16を大人の背中側のおんぶ紐や補助ベルト等に取り付けることにより、包み込んだ乳幼児を安定して背負うことができ、おんぶ用の防寒具として利用することができる。
おんぶであれば、大人は両手が使えるので、利用頻度が高い。特に、大判で乳幼児の足までを完全に包み込む大きさは、大人の背中全体を覆うサイズであり、目が離れていても安心感がある。また、肩紐に厚みのあるおんぶ紐の場合は、補助ベルト等にクリップ16を留めたり、ベルトにまわして乳幼児用防寒具10をそのまま留める等の工夫もできる。
(8)バッグとして利用することができる。
また、足部31は、乳幼児用防寒具10の一部として乳幼児の足を暖かく保護すること以外に、本体部11から取り外せば、開口部32を主出し入れ口として、持ち手34を備えたバッグとして使用することもできる。
特に、バッグとして使用する際には、その内部に本体部11やフード部21を圧縮するように小さく収縮させることにより、例えば旅行や帰省の際等、乳幼児用防寒具10をいつでもどこでも手軽に持ち運びすることができる。なお、大人の荷物を入れることもできる。
(9)ハンドウォーマー(ハンドマフ)として利用することができる。
また、足部31は、両側面のマチ35にポケット37を備えるので、利用者の手をそのポケット37に挿入することにより、ハンドウォーマー(ハンドマフ)として利用することもできる。
図8は、この足部31を本体部11とは分離して他の使用態様として使用する場合、すなわち、ハンドウォーマーとして使用する場合の一例を示す図であり、足部31の表地側から見た状態を示す図である。
図8に示すように、利用者は、例えば、足部31を膝の上に抱える等して、両手を左右の切り込み36からポケット37に挿入することにより、ハンドウォーマーとして利用することができる。このとき、ポケット37は下方向に向けて斜めに形成されているので、利用者は手を無理なく自然に挿入することができる。
なお、上記以外にも、例えば、本体部11を大人の膝掛けや掛け布団として利用したり、乳幼児をくるんで授乳時の目隠しとして使用する等、多様な用途で利用することができる。
以上のように、上記の実施形態では、主として本考案の乳幼児用防寒具について説明した。
ただし、上記の実施形態は、本考案の理解を容易にするための一例に過ぎず、本考案を限定するものではない。本考案は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本考案にはその等価物が含まれることは勿論である。
10 乳幼児用防寒具
11 本体部
11a 右辺
11b 左辺
11c 上辺
11d 下辺
12 スナップボタン(雄型)
13 スナップボタン(雌型)
14 スナップボタン(雌型※フード用)
15 ギャザー
16 クリップ
17 スナップボタン(雄型)
18 スナップボタン(雌型)
19 ループ
21 フード部
21a 右辺
21b 左辺
21c 上辺
21d 下辺
22 スライダー
23a エレメント
23b エレメント
24 線ファスナー
25 スナップボタン(雄型)
31 足部
32 開口部
33 胴
34 持ち手
35 マチ
36 切り込み
37 ポケット
38 フック
38a スナップボタン(雄型)
38b スナップボタン(雌型)
39 ストッパー
39a スナップボタン(雄型)
39b スナップボタン(雌型)

Claims (6)

  1. 所定形状の布体を重複部を有して筒状にしたときに前記重複部の一部に筒状の状態を維持する止め部材を備えた本体部と、
    前記本体部と取外し可能に連結されると共にその連結側に開口部を有する袋状の布体から成る足部とを備えた乳幼児用防寒具であって、
    前記足部は、
    前記開口部側の外側の周縁に設けられた持ち手と、
    前記袋状の布体の外表面に設けられた切り込みと連通した袋体内に設けられたポケットとを備えたことを特徴とする乳幼児用防寒具。
  2. 前記足部を形成する袋体の両側部にマチを設け、
    前記切り込みは、前記マチに設けられたことを特徴とする請求項1に記載の乳幼児用防寒具。
  3. 前記ポケットは、前記袋体の底部側に向けて前記切り込みから所定角度を有して設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の乳幼児用防寒具。
  4. 前記持ち手は、前記足部の内部空間に収容可能であって、
    前記足部の裏地側に、前記内部空間に収容した前記持ち手を固定する固定部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乳幼児用防寒具。
  5. 前記本体部と取外し可能に連結されたフード部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乳幼児用防寒具。
  6. 前記本体部と前記フード部との連結箇所は、
    前記本体部の裏地側と前記フード部の表地側とを連結することを特徴とする請求項5に記載の乳幼児用防寒具。
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JP2018130516A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 千代子 小林 多機能リュック
WO2020261989A1 (ja) * 2019-06-28 2020-12-30 株式会社ファーストリテイリング ブランケット
JP7488589B2 (ja) 2019-02-06 2024-05-22 株式会社リプラス 収納バッグ

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