JP2004002315A - 5,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン及びその用途 - Google Patents

5,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン及びその用途 Download PDF

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池上 宏
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Abstract

【課題】植物病害防除活性を有する化合物を提供すること。
【解決手段】下式(1)
Figure 2004002315

[式中、RおよびRはハロゲン原子を表し、Rはハロゲン原子等を表し、Rはハロゲン原子、ニトロ基等を表し、mは0〜4の整数を表し、nは0〜5の整数を表す。mが2以上の整数の場合、Rは互いに同一または相異なる原子を表してもよく、nが2以上の整数の場合、Rは互いに同一または相異なる原子または基を表してもよい。]
で示される5,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン化合物は、植物病害に対する優れた防除活性を有する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、5,6−ジフェニルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン及びこれを含有する殺菌組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、下式
Figure 2004002315
[式中、X〜Xは水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアラルキル基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキルオキシ基、あるいは置換または未置換のアリールオキシ基を表し、さらに、XとX、XとX、およびXとXから選ばれる隣接する基は互いに結合して、置換している炭素原子と共に、置換または未置換の炭素環式脂肪族環、あるいは置換または未置換の炭素環式芳香族環を形成してもよい。]
で示されるイミダゾ[1,2−a]ピリミジン化合物が有機電界発光素子の材料として有効であることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−43978号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、植物病害に対する優れた防除活性を有する新規なイミダゾ[1,2−a]ピリミジン化合物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、下式(1)
Figure 2004002315
[式中、RおよびRはハロゲン原子を表し、Rはハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基またはシアノ基を表し、Rはハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、C1−C4ハロアルキルチオ基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C4アシル基、C2−C5アルコキシカルボニル基またはフェニル基を表し、mは0〜4の整数を表し、nは0〜5の整数を表す。mが2以上の整数の場合、Rは互いに同一または相異なる原子を表してもよく、nが2以上の整数の場合、Rは互いに同一または相異なる原子または基を表してもよい。]
で示されるイミダゾピリミジン化合物(以下、本発明化合物と記す。)、本発明化合物を有効成分として含有する殺菌組成物、および本発明化合物を植物または土壌に施用する植物病害防除方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、R、R、RまたはRで示される各置換基の具体的な例を以下に例示する。
およびRで示されるハロゲン原子としては、例えばフッ素原子および塩素原子があげられ、
で示されるハロゲン原子としては例えば塩素原子および臭素原子があげられ、C1−C4アルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル基およびイソプロピル基があげられ、
で示されるC1−C4アルコキシ基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基およびイソプロピルオキシ基があげられ、
で示されるハロゲン原子としては例えばフッ素原子、塩素原子および臭素原子があげられ、
で示されるC1−C4アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基およびtert−ブチル基があげられ、
で示されるC1−C4アルコキシ基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基およびブトキシ基があげられ、
で示されるC1−C4アルキルチオ基としては例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基およびイソプロピルチオ基があげられ、
で示されるC1−C4ハロアルキルチオ基としては例えばトリフロロメチルチオ基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルチオ基があげられ、
で示されるC1−C4ハロアルキル基としては例えばトリフルオロメチル基があげられ、
で示されるC1−C4ハロアルコキシ基としては例えばトリフルオロメトキシ基および1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基があげられ、
で示されるC1−C4アシル基としては例えばホルミル基、アセチル基およびプロピオニル基があげられ、
で示されるC2−C5アルコキシカルボニル基としては例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基およびブトキシカルボニル基があげられる。
【0007】
式(1)における(RおよびRが置換したフェニル基としては、例えば2−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−クロロ−2−フルオロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、2−クロロ−6−フルオロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、2,3,4−トリフルオロフェニル基、2,3,5−トリフルオロフェニル基、2,4,5−トリフルオロフェニル基、2,3,6−トリフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、2−クロロ−4,6−ジフルオロフェニル基、4−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル基、2,4−ジクロロ−6−フルオロフェニル基、2,6−ジクロロ−4−フルオロフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、2,3,4,5−テトラフルオロフェニル基、2,3,4,6−テトラフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル基および4−クロロ−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル基があげられ、
式(1)における(Rが置換したフェニル基としては、例えばフェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−sec−ブチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、4−フェニルフェニル基、4−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−フルオロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、2−メトキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、2,3,4−トリメトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニル基、4−メチルチオフェニル基、3−メチルチオフェニル基、2−メチルチオフェニル基、4−トリフルオロメトキシフェニル基、3−トリフルオロメトキシフェニル基、2−トリフルオロメトキシフェニル基、4−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基、2−シアノフェニル基、4−ホルミルフェニル基、3−ホルミルフェニル基、2−ホルミルフェニル基、4−アセチルフェニル基、3−アセチルフェニル基、2−アセチルフェニル基、4−(メトキシカルボニル)フェニル基、4−(エトキシカルボニル)フェニル基、4−(イソプロポキシカルボニル)フェニル基および4−フルオロー3−メチルフェニル基があげられる。
【0008】
本発明化合物の態様としては例えば以下の化合物があげられる。
式(1)において、Rがフッ素原子または塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが0〜2の整数であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが0であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位もしくは6位で置換したハロゲン原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1または2であり、少なくともひとつのRが4位または6位で置換したハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0009】
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したハロゲン原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子もしくは塩素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子もしくは塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子もしくは塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが3位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0010】
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換した塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換した塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが3位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換した塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換した塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rがフッ素原子または塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRがそれぞれ独立してフッ素原子もしくは塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRがそれぞれ独立してフッ素原子または塩素原子であり、mが0〜2の整数であるイミダゾピリミジン化合物;
【0011】
式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位もしくは6位で置換したフッ素原子または4位もしくは6位で置換した塩素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、更にRがフッ素原子もしくは塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1または2であり、少なくともひとつのRが4位もしくは6位で置換したフッ素原子または4位もしくは6位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子または塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子または塩素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、更にRがフッ素原子または塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子または塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子または塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子または塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0012】
式(1)において、RおよびRがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;式(1)において、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rが塩素原子であり、Rがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRがフッ素原子であり、mが0〜2の整数であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位もしくは6位で置換したフッ素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、更にRがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1または2であり、少なくともひとつのRが4位もしくは6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、更にRがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRがハロゲン原子またはC1−C4アルキル基であるイミダゾピリミジン化合物;
【0013】
式(1)においてRがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRがアルキル基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRがメチル基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRがアルコキシ基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRがメトキシ基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRがシアノ基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてRが塩素原子、メチル基、メトキシ基またはシアノ基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが0〜2の整数であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位もしくは6位で置換したハロゲン原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であり、更にRがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1または2であり、少なくともひとつのRが4位もしくは6位で置換したハロゲン原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したハロゲン原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であり、更にRがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0014】
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したハロゲン原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したハロゲン原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rがフッ素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rが塩素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0015】
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換した塩素原子であり、Rが塩素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換した塩素原子であり、Rが塩素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、Rが塩素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換した塩素原子であり、Rが塩素原子であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0016】
式(1)において、Rがフッ素原子または塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rが塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRがそれぞれ独立してフッ素原子または塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRがそれぞれ独立してフッ素原子または塩素原子であり、mが0〜2の整数であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0017】
式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位もしくは6位で置換したフッ素原子または4位もしくは6位で置換した塩素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、更にRがフッ素原子または塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1または2であり、少なくともひとつのRが4位もしくは6位で置換したフッ素原子または4位もしくは6位で置換した塩素原子であり、更にRがフッ素原子もしくは塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、更にRがフッ素原子または塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子または塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子もしくは塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子または塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0018】
式(1)において、RおよびRがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRが塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rが塩素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、RおよびRがフッ素原子であり、mが0〜2の整数であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位もしくは6位で置換したフッ素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、更にRがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1または2であり、少なくともひとつのRが4位もしくは6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子であり、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子であり、Rが塩素原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが4位で置換したハロゲン原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したハロゲン原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)において、mが2であり、ひとつのRが3位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子であり、Rが塩素原子であるイミダゾピリミジン化合物;
【0019】
式(1)においてnが0であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが1であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが1であり、Rの置換位置が4位であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが1であり、Rがハロゲン原子であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが1であり、RがC1−C4アルキル基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが1であり、RがC1−C4ハロアルキル基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが1であり、RがC1−C4アルコキシ基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが0、1または2であり、Rがハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4はハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基であるイミダゾピリミジン化合物;
式(1)においてnが1であり、Rが4位で置換した塩素原子または4位で置換したメチル基であるイミダゾピリミジン化合物。
【0020】
本発明化合物のうち、式(2)で示される化合物(以下、化合物(2)と記す。)
Figure 2004002315
[式中、R、R、R、mおよびnは前記と同じ意味を表し、R40はハロゲン原子またはC1−C4アルキル基を表す。]
は、式(3)で示される化合物(以下、化合物(3)と記す。)
Figure 2004002315
[式中、R、R、R40およびmは前記と同じ意味を表し、Xはハロゲン原子(例えば、塩素原子等)を表す。]
と式(4)で示されるフェニルボロン酸(以下、化合物(4)と記す。)
Figure 2004002315
[式中、Rおよびnは前記と同じ意味を表す。]
とをパラジウム触媒の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒中、塩基の存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばメチル−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類、水およびこれらの混合物があげられる。
該反応に用いられるパラジウム触媒としては例えば酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化{1,4−ビス(ジフェニルホスフィノブタン)}パラジウムおよび塩化{1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン}パラジウムがあげられ、塩基としては例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウムおよびリン酸カリウムがあげられる。
該反応において、化合物(3)1モルに対して、化合物(4)が通常1〜2モル、パラジウム触媒が通常0.001〜0.1モル、塩基が通常2〜20モルの割合で使用される。
該反応の反応温度は通常20〜120℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば反応混合物を水に注加して、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を化合物(2)を単離することができる。単離された化合物(2)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0021】
本発明化合物のうち、式(5)で示される化合物(以下、化合物(5)と記す。)
Figure 2004002315
[式中、R、R、R、mおよびnは前記と同じ意味を表す。]
は、式(6)で示される化合物(以下、化合物(6)と記す。)
Figure 2004002315
[式中、R、R、R、mおよびnは前記と同じ意味を表す。]
と金属シアン化物とを、反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下で行ってもよく、用いられる溶媒としては例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、メチル−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類があげられる。
該反応に用いられる金属シアン化物としては、例えばシアン化カリウム、シアン化ナトリウム等が挙げられる。金属シアン化物は、化合物(6)1モルに対して通常1モル〜10モルの割合が用いられる。
該反応には、必要に応じて18−クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−6、ジシクロヘキサノ−18−クラウン−6、15−クラウン−5等のクラウンエーテルを共存させることもでき、その場合のクラウンエーテルは、化合物(6)1モルに対して通常1モル〜10モルの割合が用いられる。
該反応の反応温度は通常20〜150℃の範囲であり、反応時間は通常1〜48時間の範囲である。
反応終了後は例えば反応混合物を水に注加して、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行なうことにより、化合物(5)を単離することができる。単離した化合物(5)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0022】
本発明化合物のうち、式(7)で示される化合物(以下、化合物(7)と記す。)
Figure 2004002315
[式中、R、R、R、mおよびnは前記と同じ意味を表し、R41はC1−C4アルキル基を表す。]
は、化合物(6)と、金属アルコキシド化合物:R41OM[式中、R41は前記と同じ意味を表し、Mはアルカリ金属をあらわす。]とを、反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては例えばメチル−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、あるいは、用いる金属アルコキシド化合物に対応するアルコール:R41OH[式中、R41は前記と同じ意味を表す。]があげられる。
反応に用いられる金属アルコキシド化合物:R41OMは、アルコール:R41OHと、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム)またはアルカリ金属水素化物(例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム)より調製することができる。通常はナトリウムアルコキシドが用いられる。金属アルコキシド化合物は、化合物(6)1モルに対して通常1モル〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜48時間の範囲である。
反応終了後は例えば反応混合物を水に注加して、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行なうことにより、化合物(7)を単離することができる。単離した化合物(7)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0023】
本発明化合物のうち、式(9)で示される化合物(以下、化合物(9)と記す。)は、例えば以下のスキームに示されるルートで製造することができる。
Figure 2004002315
[式中、R、R、R、mおよびnは前記と同じ意味を表し、R42はC1−C4アルキル基を表す。]
工程1−1
式(8)で示される化合物(以下、化合物(8)と記す。)は、化合物(6)とマロン酸ジアルキルとを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばメチル−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類があげられる。反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物があげられる。
該反応において、化合物(6)1モルに対して、マロン酸ジアルキルが通常2〜8モル、塩基が通常2〜8モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は通常0〜150℃の範囲であり、反応時間は通常1〜48時間の範囲である。
反応終了後は例えば反応混合物を酸性水(例えば、塩酸、クエン酸水溶液等)に注加して、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行なうことにより、化合物(8)を単離することができる。単離した化合物(8)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
工程1−2
化合物(9)は、化合物(8)を加熱分解することによって製造することができる。
該反応は、通常強酸水溶液中(塩酸、硫酸等)で行なわれ、反応温度は通常50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.1時間〜24時間の範囲である。
反応終了後は例えば反応液を中和し、有機溶媒抽出し、得られた有機層を乾燥、濃縮する等の後処理操作を行なうことにより、化合物(9)を単離することができる。単離した化合物(9)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0024】
式(A−3)で示される化合物(以下、化合物(A−3)と記す。)は、例えば以下のスキームに示されるルートで製造することができる。
Figure 2004002315
[式中、R、R、Xおよびmは前記と同じ意味を表し、RはC1−C4アルキル基を表す。]
工程2−1
式(A−2)で示される化合物(以下、化合物(A−2)と記す。)は、式(A−1)で示されるマロン酸エステル化合物(以下、化合物(A−1)と記す。)と2−アミノイミダゾール塩酸塩とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下に行うこともできる。用いられる溶媒としては例えばキシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素類およびN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類があげられる。
該反応に用いられる塩基としては例えばトリブチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデック−7−エン(以下、DBUと記す。)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(以下、DBNと記す。)等の有機塩基があげられる。
該反応において、化合物(A−1)1モルに対して、2−アミノイミダゾール塩酸塩が通常0.5〜2モル、塩基が通常1.5〜3モルの割合で用いられる。該反応の反応温度は通常50〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば反応混合物を有機溶媒と水(またはアルカリ水)とで分液し、得られた水層(必要に応じて濃縮した後)に塩酸等の酸を加えて生じる沈殿を濾取することにより化合物(A−2)を単離することができる。また、反応混合物をそのまま又は必要に応じて濃縮した後に濾過することにより化合物(A−2)を塩の形態で単離することもできる。
工程2−1の反応は、2−アミノイミダゾール塩酸塩の代わりに2−アミノイミダゾール硫酸塩を用いても同様に行うことができる。
【0025】
工程2−2
化合物(A−3)は化合物(A−2)とハロゲン化剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下に行うことができる。用いられる溶媒としては例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類および1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類があげられる。
該反応に用いられるハロゲン化剤としては、例えば有機リン化合物:POX [式中、Xは前記と同じ意味を表す。具体的には、例えばオキシ塩化リン等]があげられる。
反応に用いられるハロゲン化剤は、化合物(A−2)1モルに対して通常2モル〜過剰量の割合である。
該反応には必要に応じてN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、5−エチル−2−ピコリン、DBU、DBN等の有機塩基を共存させることもできる。用いられる塩基の量は、化合物(A−2)1モルに対して通常0.1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は通常50〜150℃の範囲であり、反応時間は通常1〜48時間の範囲である。
反応終了後は例えば反応混合物をそのまま濃縮し、得られた残渣を有機溶媒と弱塩基水(例えば炭酸水素ナトリウム水)とで分液し、有機層を濃縮する等の後処理操作を行うことにより化合物(A−3)を単離することができる。単離した化合物(A−3)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0026】
式(B−3)で示される化合物(以下、化合物(B−3)と記す。)は、例えば以下のスキームに示されるルートで製造することができる。
Figure 2004002315
[式中、R、R、R、Xおよびmは前記と同じ意味を表し、R43はC1−C4アルキル基を表す。]
工程3−1
式(B−2)で示される化合物(以下、化合物(B−2)と記す。)は、式(B−1)で示されるβ−ケトエステル化合物(以下、化合物(B−1)と記す。)と2−アミノイミダゾール塩酸塩とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下で行うことができる。用いられる溶媒としては例えばキシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素類およびN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類があげられる。
該反応に用いられる塩基としては例えばトリブチルアミン、DBU、DBN等の有機塩基があげられる。
該反応においては、化合物(B−1)1モルに対して2−アミノイミダゾール塩酸塩が通常0.5〜2モル、塩基が通常1.5〜3モルの割合で用いられる。該反応の反応温度は通常50〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば反応混合物を有機溶媒と水(またはアルカリ水)とで分液し、得られた水層(必要に応じて濃縮した後)に塩酸等の酸を加えて生じる沈殿を濾取することにより化合物(B−2)を単離することができる。また、反応混合物をそのまま又は必要に応じて濃縮した後に濾過することにより化合物(B−2)で示される化合物を塩の形態で単離することもできる。
工程3−1の反応は、2−アミノイミダゾール塩酸塩の代わりに2−アミノイミダゾール硫酸塩を用いても同様に行うことができる。
【0027】
工程3−2
化合物(B−3)は、化合物(B−2)とハロゲン化剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は溶媒の存在下で行うこともできる。用いられる溶媒としては例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類および1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類があげられる。
該反応に用いられるハロゲン化剤としては、例えば有機リン化合物:POX [式中、Xは前記と同じ意味を表す。具体的には、例えばオキシ塩化リン等]があげられる。
反応に用いられるハロゲン化剤の量は式(B−2)で示される化合物1モルに対して通常1モル〜過剰量の割合である。
該反応には必要に応じてN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、5−エチル−2−ピコリン、DBU、DBN等の有機塩基を共存させることもでき、その場合の塩基の量は式(B−2)で示される化合物1モルに対して0.1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は通常50〜150℃の範囲であり、反応時間は通常1〜48時間の範囲である。
反応終了後は例えば反応混合物をそのまま濃縮し、次いで残渣を有機溶媒と弱塩基水(例えば炭酸水素ナトリウム水)とで分液し、得られた有機層を濃縮する等の後処理操作を行うことにより化合物(B−3)を単離することができる。単離した化合物(B−3)はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0028】
化合物(4)は、例えばOrganic Synthesis Collective Vol.IV 68頁に記載の方法に準じて製造することができる。化合物(A−1)は、例えば日本公開特許公報の特開平2−202876号、Chemistry Letters,1981,367頁に記載の方法に準じて製造することができる。
化合物(B−1)は、例えばOrganic Synthesis Collective Volume 2,487−489頁および同284−286頁、日本公開特許公報の特開昭60−255788号等に記載の方法に準じて製造することができる。
2−アミノイミダゾール硫酸塩および塩酸塩は、J.Chem.Soc.,1956、p.307、J.Org.Chem.,1964,3118頁等により公知である。
【0029】
次に、本発明化合物の具体例を下記に示す。
下記に示した式で示される化合物。
Figure 2004002315
【0030】
【表1】
Figure 2004002315
【0031】
【表2】
Figure 2004002315
【0032】
【表3】
Figure 2004002315
【0033】
【表4】
Figure 2004002315
【0034】
【表5】
Figure 2004002315
【0035】
【表6】
Figure 2004002315
【0036】
【表7】
Figure 2004002315
【0037】
【表8】
Figure 2004002315
【0038】
【表9】
Figure 2004002315
【0039】
【表10】
Figure 2004002315
【0040】
【表11】
Figure 2004002315
【0041】
【表12】
Figure 2004002315
【0042】
【表13】
Figure 2004002315
【0043】
【表14】
Figure 2004002315
【0044】
【表15】
Figure 2004002315
【0045】
【表16】
Figure 2004002315
【0046】
【表17】
Figure 2004002315
【0047】
【表18】
Figure 2004002315
【0048】
【表19】
Figure 2004002315
【0049】
【表20】
Figure 2004002315
【0050】
【表21】
Figure 2004002315
【0051】
【表22】
Figure 2004002315
【0052】
【表23】
Figure 2004002315
【0053】
【表24】
Figure 2004002315
【0054】
【表25】
Figure 2004002315
【0055】
【表26】
Figure 2004002315
【0056】
【表27】
Figure 2004002315
【0057】
【表28】
Figure 2004002315
【0058】
【表29】
Figure 2004002315
【0059】
【表30】
Figure 2004002315
【0060】
【表31】
Figure 2004002315
【0061】
【表32】
Figure 2004002315
【0062】
【表33】
Figure 2004002315
【0063】
【表34】
Figure 2004002315
【0064】
【表35】
Figure 2004002315
【0065】
【表36】
Figure 2004002315
【0066】
本発明化合物が防除効力を有する植物病害としては例えば次のものがあげられる。
イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani);
ムギ類のうどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Gibberella zeae)、さび病(Puccinia striiformis, P. graminis, P. recondita, P. hordei)、雪腐病(Typhula sp.,Micronectriella nivalis)、裸黒穂病(Ustilago tritici,U. nuda)、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、葉枯病(Septoria
tritici)、ふ枯病(Leptosphaeria nodorum);
カンキツ類の黒点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti)、果実腐敗病(Penicillium digitatum, P. italicum);
リンゴのモニリア病(Sclerotinia mali)、腐らん病(Valsa mali)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria mali)、黒星病(Venturia inaequalis);
【0067】
ナシの黒星病(Venturia nashicola, V. pirina)、黒斑病(Alternaria kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum);
モモの灰星病(Sclerotinia cinerea)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.);
ブドウの黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara viticola);
カキの炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉病(Cercospora kaki, Mycosphaerella nawae);
【0068】
ウリ類の炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerothecafuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora sp.)、苗立枯病(Pythium sp.);
トマトの輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans);
ナスの褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum);アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae);
ネギのさび病(Puccinia allii)、ダイズの紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum var. sojae);
インゲンの炭そ病(Colletotrichum lindemthianum);
ラッカセイの黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cercospora arachidicola);
エンドウのうどんこ病(Erysiphe pisi);
【0069】
ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infestans);
イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca humuli);
茶の網もち病(Exobasidium reticulatum);白星病(Elsinoe leucospila)、タバコの赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tabacina)、疫病(Phytophthora nicotianae);
テンサイの褐斑病(Cercospora beticola);
バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa);キクの褐班病(Septoria chrysanthemi−indici)、白さび病(Puccinia horiana);
種々の作物の灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)。
【0070】
本発明化合物は、そのものを植物または土壌に施用することによっても、殺菌効力を発揮するが、通常は本発明化合物と適当な添加物と適当な媒体からなる殺菌組成物の形態にて用いられる。本発明の殺菌組成物は通常、本発明化合物と固体担体および/または液体担体とを混合し、必要に応じて界面活性剤その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、粉剤、粒剤等の製剤として、調製される。
これらの製剤にて、本発明化合物は通常0.1〜90重量%含有される。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えばカオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からなる微粉末あるいは粒状物等が挙げられ、液体担体としては、例えばキシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、セロソルブ等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルおよび水が挙げられる。
【0071】
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホネートホルモアルデヒド重縮合物等の陰イオン界面活性剤およびポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、アラビアガム、アルギン酸およびその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物、防腐剤、着色剤およびPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定化剤が挙げられる。
【0072】
本発明の殺菌組成物を植物体に処理することにより、該植物を植物病害から保護する、即ち植物病害を防除することができる。また、本発明の殺菌組成物を土壌に処理することにより、該土壌に生育する植物を植物病害から保護する、即ち植物病害を防除することができる。
本発明の殺菌組成物を植物体に茎葉処理する場合、又は本発明の殺菌組成物を土壌に処理する場合、その処理量は、防除対象植物である作物等の種類、防除対象病害の種類、防除対象病害の発生程度、製剤形態、処理時期、気象条件等によって変化させ得るが、10000mあたり本発明化合物として通常1〜5000g、好ましくは5〜1000gである。
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常を水で希釈して散布することにより処理する。この場合、本発明化合物の濃度は通常0.0001〜3重量%、好ましくは0.0005〜1重量%の範囲である。粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのまま処理する。
また、本発明の殺菌組成物を植物体に処理する場合、該植物の種子の時期に処理することにより、該植物を植物病害から保護することができる。その具体的な方法としては、例えば植物の種子を本発明化合物の濃度が1〜1000ppmに調製した本発明の殺菌組成物に種子を浸漬する方法、植物の種子に本発明化合物の濃度が1〜1000ppmの本発明の殺菌組成物を噴霧もしくは塗沫する方法、および植物の種子に本発明の殺菌組成物を粉衣する方法があげられる。
本発明の植物病害防除方法は、通常本発明の殺菌組成物の有効量を病害の発生が予測される植物またはその植物が生育する土壌に処理することにより行われる。
本発明の殺菌組成物は通常、農園芸用殺菌剤、即ち畑地、水田、果樹園、茶園、牧草地、芝生地等における植物病害を防除するための殺菌剤として用いられる。
【0073】
本発明の殺菌組成物は他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤および/または肥料と共に用いることもできる。
かかる殺菌剤としては、例えば、プロピコナゾール、トリアジメノール、プロクロラズ、ペンコナゾール、テブコナゾール、フルシラゾール、ジニコナゾール、ブロムコナゾール、エポキシコナゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、メトコナゾール、トリフルミゾール、テトラコナゾール、マイクロブタニル、フェンブコナゾール、ヘキサコナゾール、フルキンコナゾール、トリティコナゾール、ビテルタノール、イマザリル及びフルトリアホール等のアゾール系殺菌化合物;フェンプロピモルフ、トリデモルフ及びフェンプロピジン等の環状アミン系殺菌化合物;カルベンダジム、ベノミル、チアベンダゾール、チオファネートメチル等のベンズイミダゾール系殺菌化合物;プロシミドン;シプロディニル;ピリメタニル;ジエトフェンカルブ;チウラム;フルアジナム;マンコゼブ;イプロジオン;ビンクロゾリン;クロロタロニル;キャプタン;メパニピリム;フェンピクロニル;フルジオキソニル;ジクロフルアニド;フォルペット;クレソキシムメチル;アゾキシストロビン;トリフロキシストロビン;ピコキシストロビン;ピラクロストロビン;N−メチル−α−メトキシイミノ−2−〔(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル〕フェニルアセトアミド;スピロキサミン;キノキシフェン;フェンヘキサミド;ファモキサドン;フェナミドン(RP−407213);イプロヴァリカルブ;ベンチアバリカルブ;シアゾファミド;ニコビフェン;メトラフェノンおよびシフルフェナミドが挙げられる。
【0074】
【実施例】
以下、本発明を製造例、製剤例および試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
【0075】
まず、本発明化合物の製造例を示す。
製造例1
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
0.95g、4−メチルフェニルボロン酸0.49g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル15mlを混合し、窒素雰囲気下で6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解して、水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、メチル−tert−ブチルエーテルとヘキサンの混合液で洗浄し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(1)と記す。)0.28gを得た。
融点:155.1℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.39(3H,s),6.63(2H,dd,J=7.1Hz,8.6Hz),7.20−7.25(4H,m),7.25(1H,d,J=1.5Hz),7.75(1H,d,J=1.5Hz)
【0076】
製造例2
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.48g、フェニルボロン酸0.27g、炭酸カリウム0.62g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体31mgおよびトルエン10mlを混合し、窒素雰囲気下で13時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過した。濾液を水に注加し、トルエンで抽出した。有機層を水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、5−フェニル−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(2)と記す。)0.11gを得た。
融点:139.4℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.63(2H,dd,J=7Hz,8Hz),7.24(1H,s),7.3−7.4(2H,m),7.4−7.5(m,3H),7.78(1H,s)
【0077】
製造例3
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.48g、4−クロロフェニルボロン酸0.28g、炭酸カリウム0.62g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体31mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル10mlを混合し、窒素雰囲気下で6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解し、水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液および水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、得られた粗生成物をエチルアルコール5mlおよびアンモニア水5mlと混合し、3時間加熱還流した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、5−(4−クロロフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(3)と記す。)0.16gを得た。
融点:156.3℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.66(2H,dd,J=7Hz,8Hz),7.20(1H,d,J=1Hz),7.29(2H,d,J=8Hz),7.84(2H,d,J=8Hz),7.79(1H,d,J=1Hz)
【0078】
製造例4
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.48g、4−メトキシフェニルボロン酸0.27g、リン酸カリウム水和物0.96g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体37mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル10mlを混合し、窒素雰囲気下で4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解して、水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。得られた粗成生物をエチルアルコール2mlに溶解し、ヒドラジン一水和物34mgを加え、室温で2時間攪拌した。反応液を水に注加し、析出した沈殿を濾取した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、5−(4−メトキシフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(4)と記す。)0.15gを得た。
融点:170.4℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):3.84(3H,s),6.65(2H,dd,J=7Hz,8Hz),6.93(2H,d,J=1Hz),7.27(2H,d,J=9Hz),7.28(1H,d,J=2Hz),7.76(1H,d,J=2Hz)
【0079】
製造例5
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.48g、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸0.34g、リン酸カリウム水和物0.96g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体37mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル10mlを混合し、窒素雰囲気下で2時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解して、水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、ヘキサンで洗浄し、5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(5)と記す。)89mgを得た。
融点:123.5℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.67(2H,dd,J=7Hz,8Hz),7.15(1H,d,J=1Hz),7.51(2H,d,J=8Hz),7.75(2H,d,J=8Hz),7.80(1H,d,J=1Hz)
【0080】
製造例6
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.48g、3−クロロフェニルボロン酸0.28g、リン酸カリウム水和物0.96g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体37mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル10mlを混合し、窒素雰囲気下で4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解して、水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。得られた粗成生物をエチルアルコール2mlに溶解し、ヒドラジン一水和物30mgを加え、室温で2時間攪拌した。反応液を水に注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、5−(3−クロロフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(6)と記す。)28mgを得た。
融点:176.0℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.6−6.8(m,2H),7.21(1H,d,J=1Hz),7.20−7.25(1H,m),7.36(1H,s),7.41(1H,t,J=8Hz),7.45−7.50(1H,m),7.80(1H,d,J=1Hz)
【0081】
製造例7
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.48g、2−メチルフェニルボロン酸0.25g、リン酸カリウム水和物0.96g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体37mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル10mlを混合し、窒素雰囲気下で2.5時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解して、水、10%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して、5−(2−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(7)と記す。)0.12gを得た。
融点:173.9℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.07(3H,s),6.5−6.7(2H,m),6.96(1H,d,J=1Hz),7.15(1H,d,J=8Hz),7.22(1H,t,J=8Hz),7.30(1H,d,J=8Hz),7.35−7.41(1H,m),7.78(1H,d,J=1Hz)
【0082】
製造例8
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.95g、4−フルオロフェニルボロン酸0.42g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル15mlを混合し、窒素雰囲気下、50℃で8時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、メチル−tert−ブチルエーテルで洗浄し、5−(4−フルオロフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(8)と記す。)0.15gを得た。
融点:188.7℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.66(2H,dd,J=7.1Hz,8.5Hz),7.16(2H,t,J=8.5Hz),7.21(1H,d,J=1.5Hz),7.35(2H,dd,J=5.0Hz,8.5Hz)7.79(1H,d,J=1.5Hz)
【0083】
製造例9
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.95g、4−エチルフェニルボロン酸0.45g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル30mlを混合し、窒素雰囲気下、50℃で8時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、得られた粗生成物をエチルアルコール5mlおよびアンモニア水5mlと混合し、3時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから10%クエン酸水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−(4−エチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(9)と記す。)80mgを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.25(3H,t,J=7.5Hz),2.68(2H,q,J=7.5Hz),6.6−6.7(2H,m),7.2−7.3(5H,m),7.74(1H,d,J=1.5Hz)
【0084】
製造例10
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.32g、4−シアノフェニルボロン酸0.18g、炭酸カリウム0.42g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体24mg、モレキュラーシーブス4A300gおよびエチレングリコールジメチルエーテル10mlを混合し、窒素雰囲気下、70℃で8時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷した後、濾過し、濾液に10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、メチル−tert−ブチルエーテルで洗浄し、5−(4−シアノフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(10)と記す。)10mgを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.68(2H,dd,J=7.0Hz,8.3Hz),7.15(1H,d,J=1.2Hz),7.52(2H,d,J=8.4Hz),7.79(2H,d,J=8.4Hz),7.80(1H)
【0085】
製造例11
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.95g、3−メチルフェニルボロン酸0.41g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル30mlを混合し、窒素雰囲気下、50℃で8時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、得られた粗生成物をエチルアルコール5mlおよびアンモニア水5mlと混合し、2時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから10%クエン酸水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−(3−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(11)と記す。)47mgを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.34(3H,s),6.6−6.7(2H,m),7.1−7.4(5H,m),7.76(1H,s)
【0086】
製造例12
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.95g、3,4−ジメチルメチルフェニルボロン酸0.45g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル40mlを混合し、窒素雰囲気下、50℃で10時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、得られた粗生成物をエチルアルコール3mlおよびアンモニア水3mlと混合し、1.5時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−(3,4−ジメチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(12)と記す。)33mgを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.28(3H,s),2.29(3H,s),6.63(2H,t,J=8Hz),7.03 (1H,d,J=8Hz),7.08(1H,s),7.16(1H,d,J=8Hz),7.2−7.3(1H,m),7.74(1H,d,J=1Hz)
【0087】
製造例13
5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン0.95g、3,4−ジメトキシメチルフェニルボロン酸0.55g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル40mlを混合し、窒素雰囲気下、50℃で8時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、酢酸エチルとヘキサンとの混合液で洗浄し、5−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(13)と記す。)0.15gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):3.77(3H,s),3.91(3H,s),6.65(2H,m),6.79(1H,d,J=2Hz),6.90 (1H,d,J=8Hz),6.94(1H,dd,J=2Hz,8Hz),7.32(1H,d,J=1Hz),7.76 (1H,d,J=1Hz)
【0088】
製造例14
5,7−ジクロロ−6−(2,6−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
0.99g、4−メチルフェニルボロン酸0.41g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル15mlを混合し、窒素雰囲気下、60℃で9時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、エチルアルコールで洗浄し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(14)と記す。)0.12gを得た。
融点:224.4℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.36(3H,s),7.18−7.24(3H,m),7.27(1H,d,J=1.5Hz),7.29−7.33(4H,m),7.76(1H,d,J=1.5Hz)
【0089】
製造例15
5,7−ジクロロ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
0.90g、4−メチルフェニルボロン酸0.41g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル15mlを混合し、窒素雰囲気下、60℃で10時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、メチル−tert−ブチルエーテルで洗浄し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(15)と記す。)0.16gを得た。
融点:220.2℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.36(3H,s),6.86(2H,m),7.19−7.25(4H,m),7.26(1H),7.30(1H,m),7.75(1H,d,J=1.5Hz)
【0090】
製造例16
5,7−ジクロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
0.95g、4−メチルフェニルボロン酸0.41g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル40mlを混合し、窒素雰囲気下、60℃で7時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、メチル−tert−ブチルエーテルで洗浄し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(16)と記す。)0.14gを得た。
融点:230.9℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.36(3H,s),6.96(1H,dt,J=1.0Hz,8.3Hz),7.18−7.26(4H,m),7.20(1H),7.26−7.30(2H,m),7.75(1H,d,J=1.5Hz)
【0091】
製造例17
5,7−ジクロロ−6−(2,4−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
0.90g、4−メチルフェニルボロン酸0.41g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル40mlを混合し、窒素雰囲気下、60℃で7時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、得られた粗生成物をエチルアルコール5mlおよびアンモニア水5mlと混合し、3時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから10%クエン酸水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4−ジフルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(17)と記す。)0.11gを得た。
融点:164.5℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.37(3H,s),6.76−6.83(2H,m),7.03−7.09(4H,m),7.25(1H),7.74(1H,d,J=1.5Hz)
【0092】
製造例18
5,7−ジクロロ−6−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
0.85g、4−メチルフェニルボロン酸0.41g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル40mlを混合し、窒素雰囲気下、60℃で6時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、得られた粗生成物をエチルアルコール10mlおよびアンモニア水5mlと混合し、6時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから10%クエン酸水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をメチル−tert−ブチルエーテルで洗浄し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2−フルオロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(18)と記す。)0.15gを得た。
融点:188.6℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.35(3H,s),7.00−7.09(3H,m),7.18(4H,s),7.25(1H,s),7.27−7.31(1H,m),7.74(1H,s)
【0093】
製造例19
5,7−ジクロロ−6−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
0.90g、4−メチルフェニルボロン酸0.41g、リン酸カリウム水和物1.91g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体73mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル40mlを混合し、窒素雰囲気下、50℃で6時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、得られた粗生成物をエチルアルコール10mlおよびアンモニア水5mlと混合し、18時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから10%クエン酸水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣を残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、メチル−tert−ブチルエーテルで洗浄し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2−クロロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(19)と記す。)0.10gを得た。
融点:211.5℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.34(3H,s),7.09(1H,dd,J=2Hz,8Hz),7.17(1H,t,J=8Hz),7.15−7.25(4H,m),7.26(1H,dt,J=2Hz,8Hz),7.26(1H),7.38(1H,d,J=8Hz),7.74(1H,d,J=1Hz)
【0094】
製造例20
5,7−ジクロロ−6−(2,4−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
1.32g、4−メチルフェニルボロン酸0.54g、リン酸カリウム水和物2.53g、{1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン}ジクロロパラジウム(II)塩化メチレン錯体97mgおよびエチレングリコールジメチルエーテル50mlを混合し、窒素雰囲気下、50℃で8時間加熱した。その後、反応混合物を室温まで放冷してから濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、エチルアルコールで洗浄し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)−7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(20)と記す。)95mgを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.37(3H,s),7.03(1H,d,J=8.1Hz),7.1−7.3(6H,m),7.41(1H,d,J=2.0Hz),7.75(1H,d,J=1.7Hz)
【0095】
製造例21
水素化ナトリウム(60%油性)80mgをテトラヒドロフラン5mlに懸濁し、マロン酸ジエチル0.32gのテトラヒドロフラン溶液および本発明化合物(1)0.37gのテトラヒドロフラン溶液を室温で順次滴下した後、50℃で20時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷してから、10%クエン酸水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、[5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イル]マロン酸ジエチル
Figure 2004002315
0.21gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.24(6H,t,J=7.1Hz),2.37(3H,s),4.1−4.3(4H,m),4.75(1H,s),6.62(2H,dd,J=7.1Hz,8.6Hz),7.20(4H,s),7.25(1H,d,J=1.4Hz),7.77(1H,d,J=1.4Hz)
[5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イル]マロン酸ジエチル0.20gおよび濃塩酸5mlを混合し、80℃で1時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷してから、10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(21)と記す。)0.12gを得た。
融点:186.5℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.37(3H,s),2.43(3H,s),6.63(2H,m),7.16(1H,s),7.19(4H,m),7.69(1H,s)
【0096】
製造例22
水素化ナトリウム(60%油性)0.16gをテトラヒドロフラン2mlに懸濁し、マロン酸ジエチル0.64gのテトラヒドロフラン溶液および本発明化合物(19)0.35gのテトラヒドロフラン溶液を室温で順次滴下した後、9時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから、10%クエン酸水溶液に注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、[5−(4−メチルフェニル)−6−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イル]マロン酸ジエチル
Figure 2004002315
0.37gを得た。
融点:127.3℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.13(3H,t,J=7.2Hz),1.30(3H,t,J=7.2Hz),2.33(3H,s),4.0−4.1(2H,m),4.2−4.4(2H,m),4.71(1H,s),7.07(1H,dd,J=1.7Hz,7.6Hz),7.1−7.3(7H,m),7.38(1H,dd,J=0.7Hz,8.0Hz),7.76(1H,d,J=1.4Hz)
[5−(4−メチルフェニル)−6−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−7−イル]マロン酸ジエチル0.26gおよび濃塩酸2mlを混合し、0.5時間加熱還流した。反応混合物を室温まで放冷してから、10%水酸化ナトリウム水溶液に注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2−クロロフェニル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(22)と記す。)0.15gを得た。
融点:229.9℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.33(3H,s),2.38(3H,s),7.06(1H,dd,J=1.6Hz,7.6Hz),7.10−7.26(7H,m),7.39(1H,dd,J=1.2Hz,8.0Hz),7.69(1H,d,J=1.5Hz)
【0097】
製造例23
本発明化合物(1)0.12g、シアン化カリウム39mg、ジベンゾ−18−クラウン−6 0.15gおよびN,N−ジメチルホルムアミド3mlとを混合し、100℃で3時間加熱した。反応混合物に室温で水を注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を10%水酸化ナトリウムおよび水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−シアノイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(23)と示す。)58mgを得た。
融点:205.2℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.41(3H,s),6.70(2H,dd,J=7.1Hz,8.6Hz),7.20−7.29(4H,m),7.54(1H,d,J=1.5Hz),8.06(1H,d,J=1.5Hz)
【0098】
製造例24
本発明化合物(1)0.17g、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.13gおよびメタノール2mlとを室温で混合した。一晩放置した後、反応混合物に水を注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、5−(4−メチルフェニル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリミジン
Figure 2004002315
(以下、本発明化合物(24)と示す。)0.15gを得た。
融点:231.8℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):2.37(3H,s),4.04(3H,s),6.58(2H,dd,J=7.1Hz,8.6Hz),7.06(1H,d,J=1.7),7.20(4H,s),7.47(1H,d,J=1.7Hz)
【0099】
次に本発明化合物の製造中間体の製造法を参考製造例として記す。
参考製造例1
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)4.8gを1,4−ジオキサン100mlに懸濁し、室温でマロン酸ジエチル19.2gを滴下した。その後、この混合物に40℃で臭化銅(I)17.2gと1−ブロモ−2,4,6−トリフルオロベンゼン21.1gとを順次加え、26時間加熱還流した。その後、反応混合物を氷冷してから、反応混合物に濃塩酸を加え、メチル−tert−ブチルエーテルと水とで分液した。有機層を水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸、水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して(2,4,6−トリフルオロフェニル)マロン酸ジエチル12.6gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.28(6H,t,J=7.1Hz),4.26(4H,q,J=7.1Hz),4.89(1H,s),6.71(2H,t,J=8.2Hz)
(2,4,6−トリフルオロフェニル)マロン酸ジエチル2.9g、2−アミノイミダゾール塩酸塩2.39g、DBU4.57gおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合物を100℃で6時間攪拌した。その後、反応混合物を室温まで放冷し、反応混合物にクロロホルムを加え、水で2回抽出した。水層をあわせて濃縮した。得られた残渣に水10mlを加えた。その溶液に氷冷下で濃塩酸を加えた。析出した沈殿を濾取、乾燥して5,7−ジヒドロキシ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン2.2gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):7.11(2H,dd,J=7.7Hz,9.2Hz),7.39(1H,d,J=2.5Hz),7.48(1H,d,J=2.5Hz),11.9(2H,brs)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン2.11gとオキシ塩化リン5mlとの混合物を24時間加熱還流した。その後、反応混合物を濃縮した。残渣を少量のジクロロメタンに溶解し、この溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。これを、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して5,7−ジクロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン1.39gを得た。
融点:192.5℃
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.88(2H,dd,J=8.6Hz,7.1Hz),7.75(1H,d,J=1Hz),7.92(1H,d,J=1Hz)
【0100】
参考製造例2
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)5.6gを1,4−ジオキサン70mlに懸濁し、60℃でマロン酸ジエチル22.4gを滴下した。その後、この混合物に60℃で臭化銅(I)10.2gと1−ブロモ−2,6−ジクロロベンゼン15.8gとを順次加え、21時間加熱還流した。その後、反応混合物を氷冷してから、反応混合物に濃塩酸を加え、メチル−tert−ブチルエーテルと水とで分液した。有機層を希塩酸、水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣を減圧蒸留して、(2,6−ジクロロフェニル)マロン酸ジエチル7.59gを得た。
沸点:130−144℃(0.14mmHg)
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.28(6H,t,J=7.1Hz),4.26(4H,q,J=7.1Hz),5.44(1H,s),7.18−7.23(1H,m),7.35(2H,q,J=7.8Hz)
(2,6−ジクロロフェニル)マロン酸ジエチル7.32g、2−アミノイミダゾール硫酸塩3.81g、DBU8.04gおよびN,N−ジメチルホルムアミド15mlの混合物を100℃で6時間攪拌した。その後、反応混合物に水20mlを加えてから室温まで放冷した。生じた沈殿を濾取、乾燥して5,7−ジヒドロキシ−6−(2,6−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン・DBU塩5.17gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):1.59−1.67(6H,m),1.87−1.94(2H,m),2.49−2.51(2H,m),3.23(2H,t,J=5.6Hz),3.46(2H,t,J=5.7Hz),3.52−3.56(2H,m),6.69(1H,d,J=1.5Hz),7.09(1H,d,J=1.5Hz),7.15−7.20(1H,m),7.35(2H,d,J=8.0Hz),9.5(brs),10.3(brs)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2,6−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン・DBU塩4.48gとオキシ塩化リン20mlとの混合物を16時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温まで放冷した後、濃縮した。残渣を少量のクロロホルムに溶解し、この溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。これをクロロホルムで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して5,7−ジクロロ−6−(2,6−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン2.64gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):7.41−7.46(1H,m),7.50−7.53(2H,m),7.76(1H,d,J=1.5Hz),7.92(1H,d,J=1.4Hz)
【0101】
参考製造例3
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)8.00gと1,4−ジオキサン100mlとの混合物に、60℃でマロン酸ジエチル32.0gを滴下した後、臭化銅(I)14.6gと1−ブロモ−2,6−ジフルオロベンゼン19.3gとを順次加え、16時間加熱還流した。反応混合物に氷冷下濃塩酸を加えた後、メチル−tert−ブチルエーテルと水とを加え、分液した。有機層を希塩酸、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣を減圧下に蒸留し、(2,6−ジフルオロフェニル)マロン酸ジエチル16.5gを得た。
沸点:107℃−109℃(0.14mmHg)
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.28(6H,t,J=7.1Hz),4.26(4H,q,J=7.1Hz),4.96(1H,s),6.93(2H,m),7.30(1H,m)
(2,6−ジフルオロフェニル)マロン酸ジエチル13.6g、2−アミノイミダゾール硫酸塩7.93g、DBU9.13gおよびN,N−ジメチルホルムアミド30mlの混合物を100℃で7時間加熱した。反応混合物に水を加え、室温まで放冷した後、メチル−tert−ブチルエーテルとで分液した。水層に濃塩酸を加え、析出した沈殿を濾取、乾燥して5,7−ジヒドロキシ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン7.84gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):7.05(2H,t,J=8Hz),7.3−7.4(1H,m),7.40(1H,d,J=2Hz),7.49(1H,d,J=2Hz),11.94(2H,brs)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン7.63g、DBU4.85gおよびオキシ塩化リン29mlの混合物を、還流条件下10時間加熱した。反応混合物を濃縮した後、残渣にクロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とを加え、分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5,7−ジクロロ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン2.48gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):7.09(2H,dd,J=7.5Hz,8.2Hz),7.5−7.6(1H,m),7.74(1H,d,J=1.7Hz),7.90(1H,d,J=1.2Hz)
【0102】
参考製造例4
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)7.2gと炭酸ジエチル17.0gとテトラヒドロフラン150mlとの混合物に、還流条件下に、2−クロロ−6−フルオロフェニル酢酸エチル26.0gを滴下し、8時間還流条件下に加熱した。反応混合物を放冷後、氷冷した希塩酸へ注加し、メチル−tert−ブチルエーテルで抽出した。有機層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(2−クロロ−6−フルオロフェニル)マロン酸ジエチル30.4gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.28(6H,t,J=7.1Hz),4.26(4H,q,J=7.1Hz),5.16(1H,s),
7.0−7.1(1H,m),7.2−7.4(2H,m)
(2−クロロ−6−フルオロフェニル)マロン酸ジエチル2.89gとアミノイミダゾール塩酸塩1.20gと1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)2.48gとN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)10mlとの混合物を、100℃で4時間加熱した。反応混合物を放冷後、析出した沈殿を濾取、乾燥し、5,7−ジヒドロキシ−6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン・DBN塩1.80gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):1.8−1.9(2H,m),1.9−2.0(2H,m),2.76(2H,t,J=7.9Hz), 3.27(2H,t,J=5.7),3.35(2H,t,J=5.7Hz), 3.58(2H,t,J=7.2Hz),6.69(1H,d,J=1.6Hz), 7.0−7.1(1H,m),7.07(1H,d,J=1.6Hz),7.1−7.2(2H,m),10.35(2H,brs)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン・DBN塩1.62gとオキシ塩化リン5mlとの混合物を10時間、還流条件下に加熱した。反応混合物を濃縮した。残渣にジクロロメタンと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とを加え、分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、5,7−ジクロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン1.00gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):7.1−7.2(1H,m), 7.4−7.6(2H,m),7.76(1H,d,J=1Hz),7.92(1H,d,J=1Hz)
【0103】
参考製造例5
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)8.00gと1,4−ジオキサン100mlとの混合物に、60℃でマロン酸ジエチル32.0gを滴下した後、臭化銅(I)14.6gと1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン19.3gとを順次加え、20時間加熱還流した。反応混合物に氷冷下濃塩酸を加えた後、メチル−tert−ブチルエーテルと水とを加え、分液した。有機層を希塩酸、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣を減圧下に蒸留し、(2,6−ジフルオロフェニル)マロン酸ジエチル12.5gを得た。
沸点:107℃−113℃(0.2mmHg)
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.2−1.3(6H,m), 4.2−4.3(4H,m),4.92(1H,s),6.84(1H,m),6.91(1H,m),7.4−7.6(1H,m)
(2,4−ジフルオロフェニル)マロン酸ジエチル12.0g、2−アミノイミダゾール硫酸塩6.99g、DBU14.8gおよびN,N−ジメチルホルムアミド26mlの混合物を100℃で6時間加熱した。反応混合物に水を加え、室温まで放冷した後、メチル−tert−ブチルエーテルとで分液した。水層に濃塩酸を加え、析出した沈殿を濾取、乾燥して5,7−ジヒドロキシ−6−(2,4−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン5.80gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):7.04(1H,dt,J=2.4Hz,8.5Hz),7.16(1H,dt,J=2.6Hz,9.7Hz),7.34(1H,dt,J=7.0Hz,8.5Hz),7.40(1H,d,J=2.4Hz,)7.49(1H,d,J=2.4Hz)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2,4−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン5.80g、DBU3.68gおよびオキシ塩化リン22mlの混合物を、還流条件下7時間加熱した。反応混合物を濃縮した後、残渣にクロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とを加え、分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5,7−ジクロロ−6−(2,4−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン1.82gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):6.9−7.1(2H,m),7.2−7.3(1H,m),7.73(1H,d,J=1.5Hz),7.90(1H,d,J=1.5Hz)
【0104】
参考製造例6
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)11.2gと1,4−ジオキサン140mlとの混合物に、60℃でマロン酸ジエチル44.8gを滴下した後、臭化銅(I)20.4gと2−ブロモフルオロベンゼン24.5gとを順次加え、22時間加熱還流した。反応混合物に氷冷下濃塩酸を加えた後、メチル−tert−ブチルエーテルと水とを加え、分液した。有機層を希塩酸、10%水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(2−フルオロフェニル)マロン酸ジエチル17.6gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.27(6H,m),4.2−4.3(4H,m),4.97(1H,s),7.08(1H,m),7.16(1H,m),7.3−7.4(1H,m),7.47(1H,m)
(2−フルオロフェニル)マロン酸ジエチル17.0g、2−アミノイミダゾール硫酸塩10.6g、DBU22.4gおよびN,N−ジメチルホルムアミド40mlの混合物を100℃で8時間加熱した。反応混合物に水を加え、室温まで放冷した後、メチル−tert−ブチルエーテルとで分液した。水層に濃塩酸を加え、析出した沈殿を濾取、乾燥して5,7−ジヒドロキシ−6−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン12.3gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):7.1−7.2(2H,m),7.2−7.4(2H,m),7.39(1H,d,J=2.7Hz),7.50(1H,d,J=2.4Hz),12.6(brs)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン7.36g、DBU5.02gおよびオキシ塩化リン30mlとの混合物を、還流条件下11時間加熱した。反応混合物を濃縮した後、残渣にクロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とを加え、分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5,7−ジクロロ−6−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン1.70gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):7.2−7.3(1H,m),7.3−7.4(2H,m),7.5−7.6(1H,m),7.73(1H,d,J=1.4Hz),7.89(1H,d,J=1.5Hz)
【0105】
参考製造例7
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)12.0gと1,4−ジオキサン150mlとの混合物に、60℃でマロン酸ジエチル48.1gを滴下した後、臭化銅(I)21.9gと2−ブロモクロロベンゼン28.7gとを順次加え、18時間加熱還流した。反応混合物に氷冷下濃塩酸を加えた後、メチル−tert−ブチルエーテルと水とを加え、分液した。有機層を希塩酸、10%水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(2−クロロフェニル)マロン酸ジエチル24.3gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.28(6H,t,J=7.1Hz),4.25(4H,m),5.21(1H,s),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.4(1H,m),7.4−7.5(1H,m)
(2−クロロフェニル)マロン酸ジエチル17.1g、2−アミノイミダゾール硫酸塩10g、DBU21.1gおよびN,N−ジメチルホルムアミド40mlの混合物を100℃で10時間加熱した。反応混合物に水を加え、室温まで放冷した後、メチル−tert−ブチルエーテルとで分液した。水層に濃塩酸を加え、析出した沈殿を濾取、乾燥して5,7−ジヒドロキシ−6−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン12.1gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):7.2−7.3(3H,m),7.38(1H,d,J=2.6Hz),7.4−7.5(1H,m),7.49(1H,d,J=2.4Hz),12.5(brs)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン6.54g、DBU4.12gおよびオキシ塩化リン25mlとの混合物を、還流条件下4時間加熱した。反応混合物を濃縮した後、残渣にクロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とを加え、分液した。有機層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をエチレングリコールジメチルエーテルで洗浄し、5,7−ジクロロ−6−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン5.87gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):7.32(1H,dd,J=1.7Hz,7.6Hz),7.4−7.5(2H,m),7.58(1H,dd,J=1.3Hz,7.9Hz),7.73(1H,d,J=1.5Hz),7.90(1H,d,J=1.7Hz)
【0106】
参考製造例8
Figure 2004002315
水素化ナトリウム(60%油性)10.0gと1,4−ジオキサン130mlとの混合物に、60℃でマロン酸ジエチル40.0gを滴下した後、臭化銅(I)18.2gと1−ブロモ−2,4−ジクロロベンゼン25.0gとを順次加え、17時間加熱還流した。反応混合物に氷冷下濃塩酸を加えた後、メチル−tert−ブチルエーテルと水とを加え、分液した。有機層を希塩酸、10%水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸、水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、(2,4−ジクロロフェニル)マロン酸ジエチル28.4gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):1.2−1.3(6H,m),4.2−4.4(4H,m),5.15(1H,s),7.2−7.3(1H,m),7.4−7.5(2H,m)
(2,4−ジクロロフェニル)マロン酸ジエチル9.62g、2−アミノイミダゾール硫酸塩5.0g、DBU10.5gおよびN,N−ジメチルホルムアミド25mlの混合物を100℃で10時間加熱した。反応混合物に水を加え、室温まで放冷した後、メチル−tert−ブチルエーテルとで分液した。水層に濃塩酸を加え、析出した沈殿を濾取、乾燥して5,7−ジヒドロキシ−6−(2,4−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン7.0gを得た。
H−NMR(DMSO−d,TMS)δ(ppm):7.31(1H,d,J=8.3Hz),7.35−7.40(2H,m),7.48(1H,d,J=3.5Hz),7.58(1H,d,=2.1Hz),11.8(brs)
5,7−ジヒドロキシ−6−(2,4−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン7.0g、DBU3.95gおよびオキシ塩化リン25mlとの混合物を、還流条件下5時間加熱した。反応混合物を濃縮した後、残渣にクロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とを加え、分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をクロロホルムで洗浄し、5,7−ジクロロ−6−(2,4−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン2.17gを得た。
H−NMR(CDCl,TMS)δ(ppm):7.27(1H,d,J=8.9Hz),7.43(1H,dd,J=1.9Hz,8.2Hz),7.60(1H,d,J=2.1Hz),7.73(1H,d,J=1.4Hz),7.90(1H,d,J=1.7Hz)
【0107】
次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
製剤例1
本発明化合物(1)〜(24)の各々50部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸マグネシウム2部及び合成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合することにより、各々の水和剤を得る。
製剤例2
本発明化合物(1)〜(24)の各々20部とソルビタントリオレエ−ト1.5部とを、ポリビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28.5部と混合し、湿式粉砕法で微粉砕した後、この中に、キサンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト0.1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコ−ル10部を加えて攪拌混合し各々のフロアブル製剤を得る。
製剤例3
本発明化合物(1)〜(24)の各々2部、カオリンクレー88部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより、各々の粉剤を得る。
製剤例4
本発明化合物(1)〜(24)の各々5部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ−テル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部及びキシレン75部をよく混合することにより、各々の乳剤を得る。
製剤例5
本発明化合物(1)〜(24)の各々2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部及びカオリンクレー65部をよく粉砕混合した後、水を加えてよく練り合せ、造粒乾燥することにより、各々の粒剤を得る。
製剤例6
本発明化合物(1)〜(24)の各々10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々の製剤を得る。
【0108】
次に本発明化合物が植物病害の防除に有効であることを,試験例により示す。比較の為に日本公開特許公報の特開2001−43978の第17頁のA−74、即ち2−フェニル−5−(4−メチルフェニル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン(以下、比較化合物Aと記す。)も、同様に試験に供した。
Figure 2004002315
試験例1
プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半白)を播種し、温室内で10日間生育させた。製剤例6に準じて得られた本発明化合物(1)〜(24)および比較化合物Aの製剤の各々を、水で500ppmの濃度に希釈し、散布液を調製した。各々の散布液を、前記のキュウリ子葉面に十分付着するように茎葉散布した。葉面上の散布液を風乾させた後、キュウリの子葉面上に灰色かび病菌の胞子を含有するPDA培地を置いた。そのキュウリを12℃多湿下に5日間放置した後、植物の病斑面積を肉眼にて観察した。無処理の植物の病斑面積と、薬剤を処理した植物の病斑面積を比較し、病害の防除効果を判定した。
その結果、本発明化合物(1)〜(24)を有効成分とする散布液で処理したキュウリの病斑面積は、無処理区の病斑面積の30%以下であった。比較化合物Aを含有する散布液で処理したキュウリの病斑面積は、無処理区の病斑面積の75%以上であった。
【0109】
試験例2
ジメチルスルホキシドに溶解した比較化合物Aおよび本発明化合物(22)の各々を所定濃度(2ppm)になるようにPDA培地に混合し、滅菌シャーレ中に注ぎ入れ平板培地を作成した。作成した培地の中央に灰色かび病菌の菌糸片を接種し18℃で60時間培養した後、菌叢半径を測定した。その結果、本発明化合物(22)添加のPDA培地における菌叢半径は無添加PDA培地における菌叢半径の10%以下であった。比較化合物A添加のPDA培地における菌叢半径は無添加PDA培地における菌叢半径の80%以上であった。
【0110】
【発明の効果】
本発明化合物を用いることにより、植物病害を防除することができる。

Claims (12)

  1. 下式(1)
    Figure 2004002315
    [式中、RおよびRはハロゲン原子を表し、Rはハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基またはシアノ基を表し、Rはハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、C1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、C1−C4ハロアルキルチオ基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C4アシル基、C2−C5アルコキシカルボニル基またはフェニル基を表し、mは0〜4の整数を表し、nは0〜5の整数を表す。mが2以上の整数の場合、Rは互いに同一または相異なる原子を表してもよく、nが2以上の整数の場合、Rは互いに同一または相異なる原子または基を表してもよい。]
    で示されるイミダゾピリミジン化合物。
  2. 式(1)において、mが0〜2の整数である請求項1に記載のイミダゾピリミジン化合物。
  3. 式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位で置換したハロゲン原子である請求項1に記載のイミダゾピリミジン化合物。
  4. 式(1)において、mが0であるか、mが1であり、Rが4位もしくは6位で置換したハロゲン原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子である請求項1に記載のイミダゾピリミジン化合物。
  5. 式(1)において、mが1または2であり、少なくともひとつのRが4位もしくは6位で置換したハロゲン原子である請求項1に記載のイミダゾピリミジン化合物。
  6. 式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したハロゲン原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したハロゲン原子であり、もうひとつのRが6位で置換したハロゲン原子である請求項1に記載のイミダゾピリミジン化合物。
  7. 式(1)において、mが1であり、Rが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であるか、あるいは、mが2であり、ひとつのRが4位で置換したフッ素原子または4位で置換した塩素原子であり、もうひとつのRが6位で置換したフッ素原子または6位で置換した塩素原子であり、Rがフッ素原子または塩素原子である請求項1に記載のイミダゾピリミジン化合物。
  8. 式(1)において、RおよびRがそれぞれ独立してフッ素原子または塩素原子である請求項1に記載のイミダゾピリミジン化合物。
  9. 式(1)において、Rがハロゲン原子またはC1−C4アルキル基である請求項1〜8のいずれかに記載のイミダゾピリミジン化合物。
  10. 式(1)において、Rがハロゲン原子である請求項1〜8のいずれかに記載のイミダゾピリミジン化合物。
  11. 請求項1〜10いずれか一項記載のイミダゾピリミジン化合物を有効成分として含有する殺菌組成物。
  12. 請求項1〜10いずれか一項記載のイミダゾピリミジン化合物の有効量を、植物または植物を栽培する土壌に施用する植物病害の防除方法。
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