JP2004001970A - 給送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラのたわみを減少させた給送装置を提供する。
【解決手段】被印刷物を移動させる給送装置50であって、被印刷物を動かす駆動ローラ130と、被印刷物を介して駆動ローラ130に対向する位置に配置され、駆動ローラ130に伴って連れ回る従動ローラ132と、駆動ローラ130を同軸上に保持する駆動軸134と、駆動軸134を介して駆動ローラ130を駆動する駆動部110と、駆動部110の駆動を駆動軸134に伝達するベルト140と、ベルト140の張力により駆動軸134に生じるたわみを防ぐべく、駆動軸134におけるベルト140の係止部と従動ローラ132との間の部分を付勢する曲げ補償部180とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】被印刷物を移動させる給送装置50であって、被印刷物を動かす駆動ローラ130と、被印刷物を介して駆動ローラ130に対向する位置に配置され、駆動ローラ130に伴って連れ回る従動ローラ132と、駆動ローラ130を同軸上に保持する駆動軸134と、駆動軸134を介して駆動ローラ130を駆動する駆動部110と、駆動部110の駆動を駆動軸134に伝達するベルト140と、ベルト140の張力により駆動軸134に生じるたわみを防ぐべく、駆動軸134におけるベルト140の係止部と従動ローラ132との間の部分を付勢する曲げ補償部180とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給送装置に関する。特に本発明は、ベルトで駆動される駆動ローラの軸のたわみを防ぐことができる給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ等においては、被印刷物を印刷を行う部分に送り込むために、駆動ローラをモータ等の駆動部によって駆動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
駆動ローラを駆動する方式として、動力を歯車で伝達する方式と、ベルトで伝達する方式がある。後者の方式を用いる場合、ベルトの張力により駆動ローラの軸がたわむ可能性があった。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる給送装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、被印刷物を移動させる給送装置であって、被印刷物を動かす駆動ローラと、被印刷物を介して駆動ローラに対向する位置に配置され、駆動ローラに伴って連れ回る従動ローラと、駆動ローラを同軸上に保持する駆動軸と、駆動軸を介して駆動ローラを駆動する駆動部と、駆動部の駆動を駆動軸に伝達するベルトと、ベルトの張力により駆動軸に生じるたわみを防ぐべく、駆動軸におけるベルトの係止部と従動ローラとの間の部分を付勢する曲げ補償部とを備える。
【0006】
従動ローラを回転自在に保持するフレームを更に備え、曲げ補償部はフレームの一部を折り曲げて形成されてもよい。また、駆動軸を保持する軸受を更に備え、曲げ補償部は軸受を介して駆動軸におけるベルトの係止部とは反対側に設けられ、ベルトが駆動軸に対して加える張力と略同一方向の力を駆動軸に与えてもよい。
【0007】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット式記録装置10の正面概略図であり、図2はインクジェット式記録装置10の内部構成を示す側面概略図である。インクジェット式記録装置10は、被印刷物を搬送するローラをベルト駆動しており、このベルトの張力に起因するローラの軸のたわみを減少させる構成を有する。インクジェット式記録装置10は、図2に示すように、複数の被印刷物11を保持する載置部12、一の被印刷物11を載置部12から取り出して印刷するために給送する給送部20、給送部20により給送された被印刷物11に給送方向の動力を伝える搬送部30、被印刷物11に印刷を行う印刷部40、及び印刷された被印刷物11に排紙方向の動力を伝える排紙部50を、給送方向においてこの順に備える。
【0010】
給送部20は、例えば図示しないモータにより回転する略扇形の給送ローラ22、及び給送方向の上流端軸に回動自在に取り付けられて給送ローラ22に押圧される分離パッド24を有し、給送ローラ22と分離パッド24との当接点に被印刷物11を挟むことで、被印刷物11を一つずつ分離して搬送部30に給送する。
【0011】
搬送部30は、モータ110により回転する搬送ローラ120と、搬送ローラ120に連れ回る搬送従動ローラ122とを有し、搬送ローラ120と搬送従動ローラ122との当接点に被印刷物11を挟むことで、給送部20により給送された被印刷物11を印刷部40の下面に給送する。
【0012】
印刷部40は、インクカートリッジを載置するキャリッジ42、キャリッジ42の被印刷物11に対向する面に設けられ、インクを吐出するヘッド部44、及びキャリッジ42に設けられた軸穴46、軸穴46をスライド可能に挿通し、キャリッジ42を給送方向に対して略垂直な方向にスライド可能に指示するガイド軸48、及び印刷の制御を行う制御部49を有する。なお、ヘッド部44は、被印刷物11の給送方向に、複数のインク吐出口を列状に有する。
【0013】
排紙部50は、モータ110により回転する排紙ローラ130と、排紙ローラ130に連れ回る排紙従動ローラ132とを有し、排紙ローラ130と排紙従動ローラ132との当接点に被印刷物を挟むことで、印刷後の被印刷物11を排紙する。
【0014】
なお、搬送従動ローラ122は、搬送ローラ120の上側に、搬送ローラ120よりヘッド部44側に設けられ、排紙従動ローラ132は、排紙ローラ130の上側に、排紙ローラ130よりヘッド部44側に設けられる。これにより、被印刷物11は、印刷部40に対向する位置において下側にたわむ。
【0015】
上記した構成において、インクジェット式記録装置10は、ヘッド部44をガイド軸48に沿って往復させつつインクを吐出する。インクジェット式記録装置10は、ヘッド部44が一走査する毎に被印刷物11を給送することで、被印刷物11の全体に印刷を行う。なお、ヘッド部44は、往路及び復路の双方で印刷を行う場合もあるし、一方のみで印刷を行う場合もある。
【0016】
なお、搬送部30及び排紙部50には、モータ110から一本のベルト140を介して動力が伝達される。ベルト140には、テンショナ150により張力が与えられている。モータ110、テンショナ150、搬送部30及び排紙部50は、ベルト140の流れ方向に沿ってこの順に配置される。
【0017】
排紙ローラ130には、ベルト140の張力が加わる。この張力は、被印刷物の給送方向の成分と、給送方向に対して鉛直方向の成分とを有する。
【0018】
図3は、排紙部50の構成を示す断面概略図である。排紙部50は、複数の排紙ローラ130及び複数の排紙従動ローラ132の他に、排紙従動ローラ132を回転可能に保持する排紙フレーム160と、排紙ローラ130の排紙ローラ軸134を支える軸受172を有するメインフレーム170と、曲げ補償部180とを備える。排紙従動ローラ132は、排紙フレーム160の被印刷物を介して排紙ローラ130に対向する位置に回転可能に取り付けられる。メインフレーム170は、排紙ローラ軸134に対して略鉛直に取り付けられる板であり、排紙フレーム160は、排紙ローラ軸134と略平行にメインフレーム170の上端に取り付けられる。
【0019】
曲げ補償部180は例えば略長方形の板バネであり、排紙従動ローラ132の軸に略平行な一辺を残して排紙フレーム160から打ち抜かれる事で板状に形成される。曲げ補償部180は、メインフレーム170を介して排紙ローラ130におけるベルト140の係止部とは反対側に設けられる。好ましくは、曲げ補償部180は、最もベルト140に近い排紙従動ローラ132と、メインフレーム170との間で排紙ローラ軸134を押さえる位置に設けられる。これにより、曲げ補償部180が被印刷物の給送を妨げることを防ぐことができる。
【0020】
曲げ補償部180は、ベルト140が排紙ローラ軸134に対して加える張力によって発生するたわみを防ぐべく、排紙ローラ軸134に力を付勢する。具体的には、曲げ補償部180が排紙ローラ軸134に付勢する力の方向は、ベルト140が排紙ローラ軸134に対して加える張力と略同一方向であることが好ましい。
ベルト140の張力における被印刷物の給送方向の成分は、排紙ローラ軸134を被印刷物の給送方向にたわませる。この結果、被印刷物の排紙ローラ130による被印刷物の搬送速度は、場所によって異なる。このため、排紙ローラ130が被印刷物を正しい方向に送れなかったり、或いは被印刷物が排紙部50内に詰まることがある。また、ベルト140の張力における被印刷物の給送方向に鉛直方向の成分は、排紙ローラ軸134を被印刷物の鉛直方向にたわませる。この結果、排紙ローラ130が被印刷物に与える鉛直方向の力が大きくなり、被印刷物に排紙従動ローラ132の跡がつくことがある。
これに対し、排紙部50においては排紙ローラ軸134のたわみは、曲げ補償部180からの付勢力によって減少する。従って、排紙ローラ軸134をたわませることなく搬送ローラ120及び排紙ローラ軸134を1本のベルトで駆動することができる。この結果、インクジェット式記録装置10はより低コストとなり、また小型化及び低騒音化を実現することができる。
【0021】
図4及び図5は、排紙部50の部分斜視図を示す。曲げ補償部180の先端182は、排紙ローラ軸134に巻きつく方向に折り曲げられている。この場合、曲げ補償部180が排紙ローラ軸134表面に巻きつく角度は大きくなる。ここで、モータ110のトルク変動や被印刷物の搬送負荷の変動によってベルト140各部の張力が変化し、排紙ローラ軸134のたわみ方向が変化する。しかし、曲げ補償部180は、排紙ローラ軸134のたわみ方向が変化した場合であっても、排紙ローラ軸134のたわみを減少させることができる。
【0022】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0023】
なお、曲げ補償部180は、排紙フレーム160に独立した異なる部材を取り付けられることにより構成されてもよい。
【0024】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によればベルトの張力により生じるローラのたわみを減少させた給送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置の一例であるインクジェット式記録装置10の正面概略図を示す。
【図2】インクジェット式記録装置10の内部構成を示す側面概略図を示す。
【図3】給送装置の一例である排紙部50の構成を示す図である。
【図4】排紙部50の部分斜視図を示す。
【図5】排紙部50の部分斜視図を示す。
【符号の説明】
50 排紙部
110 駆動部
120 搬送ローラ
122 搬送従動ローラ
130 排紙ローラ
132 排紙従動ローラ
134 排紙ローラ軸
140 ベルト
160 排紙フレーム
170 メインフレーム
180 曲げ補償部
【発明の属する技術分野】
本発明は、給送装置に関する。特に本発明は、ベルトで駆動される駆動ローラの軸のたわみを防ぐことができる給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ等においては、被印刷物を印刷を行う部分に送り込むために、駆動ローラをモータ等の駆動部によって駆動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
駆動ローラを駆動する方式として、動力を歯車で伝達する方式と、ベルトで伝達する方式がある。後者の方式を用いる場合、ベルトの張力により駆動ローラの軸がたわむ可能性があった。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる給送装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、被印刷物を移動させる給送装置であって、被印刷物を動かす駆動ローラと、被印刷物を介して駆動ローラに対向する位置に配置され、駆動ローラに伴って連れ回る従動ローラと、駆動ローラを同軸上に保持する駆動軸と、駆動軸を介して駆動ローラを駆動する駆動部と、駆動部の駆動を駆動軸に伝達するベルトと、ベルトの張力により駆動軸に生じるたわみを防ぐべく、駆動軸におけるベルトの係止部と従動ローラとの間の部分を付勢する曲げ補償部とを備える。
【0006】
従動ローラを回転自在に保持するフレームを更に備え、曲げ補償部はフレームの一部を折り曲げて形成されてもよい。また、駆動軸を保持する軸受を更に備え、曲げ補償部は軸受を介して駆動軸におけるベルトの係止部とは反対側に設けられ、ベルトが駆動軸に対して加える張力と略同一方向の力を駆動軸に与えてもよい。
【0007】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット式記録装置10の正面概略図であり、図2はインクジェット式記録装置10の内部構成を示す側面概略図である。インクジェット式記録装置10は、被印刷物を搬送するローラをベルト駆動しており、このベルトの張力に起因するローラの軸のたわみを減少させる構成を有する。インクジェット式記録装置10は、図2に示すように、複数の被印刷物11を保持する載置部12、一の被印刷物11を載置部12から取り出して印刷するために給送する給送部20、給送部20により給送された被印刷物11に給送方向の動力を伝える搬送部30、被印刷物11に印刷を行う印刷部40、及び印刷された被印刷物11に排紙方向の動力を伝える排紙部50を、給送方向においてこの順に備える。
【0010】
給送部20は、例えば図示しないモータにより回転する略扇形の給送ローラ22、及び給送方向の上流端軸に回動自在に取り付けられて給送ローラ22に押圧される分離パッド24を有し、給送ローラ22と分離パッド24との当接点に被印刷物11を挟むことで、被印刷物11を一つずつ分離して搬送部30に給送する。
【0011】
搬送部30は、モータ110により回転する搬送ローラ120と、搬送ローラ120に連れ回る搬送従動ローラ122とを有し、搬送ローラ120と搬送従動ローラ122との当接点に被印刷物11を挟むことで、給送部20により給送された被印刷物11を印刷部40の下面に給送する。
【0012】
印刷部40は、インクカートリッジを載置するキャリッジ42、キャリッジ42の被印刷物11に対向する面に設けられ、インクを吐出するヘッド部44、及びキャリッジ42に設けられた軸穴46、軸穴46をスライド可能に挿通し、キャリッジ42を給送方向に対して略垂直な方向にスライド可能に指示するガイド軸48、及び印刷の制御を行う制御部49を有する。なお、ヘッド部44は、被印刷物11の給送方向に、複数のインク吐出口を列状に有する。
【0013】
排紙部50は、モータ110により回転する排紙ローラ130と、排紙ローラ130に連れ回る排紙従動ローラ132とを有し、排紙ローラ130と排紙従動ローラ132との当接点に被印刷物を挟むことで、印刷後の被印刷物11を排紙する。
【0014】
なお、搬送従動ローラ122は、搬送ローラ120の上側に、搬送ローラ120よりヘッド部44側に設けられ、排紙従動ローラ132は、排紙ローラ130の上側に、排紙ローラ130よりヘッド部44側に設けられる。これにより、被印刷物11は、印刷部40に対向する位置において下側にたわむ。
【0015】
上記した構成において、インクジェット式記録装置10は、ヘッド部44をガイド軸48に沿って往復させつつインクを吐出する。インクジェット式記録装置10は、ヘッド部44が一走査する毎に被印刷物11を給送することで、被印刷物11の全体に印刷を行う。なお、ヘッド部44は、往路及び復路の双方で印刷を行う場合もあるし、一方のみで印刷を行う場合もある。
【0016】
なお、搬送部30及び排紙部50には、モータ110から一本のベルト140を介して動力が伝達される。ベルト140には、テンショナ150により張力が与えられている。モータ110、テンショナ150、搬送部30及び排紙部50は、ベルト140の流れ方向に沿ってこの順に配置される。
【0017】
排紙ローラ130には、ベルト140の張力が加わる。この張力は、被印刷物の給送方向の成分と、給送方向に対して鉛直方向の成分とを有する。
【0018】
図3は、排紙部50の構成を示す断面概略図である。排紙部50は、複数の排紙ローラ130及び複数の排紙従動ローラ132の他に、排紙従動ローラ132を回転可能に保持する排紙フレーム160と、排紙ローラ130の排紙ローラ軸134を支える軸受172を有するメインフレーム170と、曲げ補償部180とを備える。排紙従動ローラ132は、排紙フレーム160の被印刷物を介して排紙ローラ130に対向する位置に回転可能に取り付けられる。メインフレーム170は、排紙ローラ軸134に対して略鉛直に取り付けられる板であり、排紙フレーム160は、排紙ローラ軸134と略平行にメインフレーム170の上端に取り付けられる。
【0019】
曲げ補償部180は例えば略長方形の板バネであり、排紙従動ローラ132の軸に略平行な一辺を残して排紙フレーム160から打ち抜かれる事で板状に形成される。曲げ補償部180は、メインフレーム170を介して排紙ローラ130におけるベルト140の係止部とは反対側に設けられる。好ましくは、曲げ補償部180は、最もベルト140に近い排紙従動ローラ132と、メインフレーム170との間で排紙ローラ軸134を押さえる位置に設けられる。これにより、曲げ補償部180が被印刷物の給送を妨げることを防ぐことができる。
【0020】
曲げ補償部180は、ベルト140が排紙ローラ軸134に対して加える張力によって発生するたわみを防ぐべく、排紙ローラ軸134に力を付勢する。具体的には、曲げ補償部180が排紙ローラ軸134に付勢する力の方向は、ベルト140が排紙ローラ軸134に対して加える張力と略同一方向であることが好ましい。
ベルト140の張力における被印刷物の給送方向の成分は、排紙ローラ軸134を被印刷物の給送方向にたわませる。この結果、被印刷物の排紙ローラ130による被印刷物の搬送速度は、場所によって異なる。このため、排紙ローラ130が被印刷物を正しい方向に送れなかったり、或いは被印刷物が排紙部50内に詰まることがある。また、ベルト140の張力における被印刷物の給送方向に鉛直方向の成分は、排紙ローラ軸134を被印刷物の鉛直方向にたわませる。この結果、排紙ローラ130が被印刷物に与える鉛直方向の力が大きくなり、被印刷物に排紙従動ローラ132の跡がつくことがある。
これに対し、排紙部50においては排紙ローラ軸134のたわみは、曲げ補償部180からの付勢力によって減少する。従って、排紙ローラ軸134をたわませることなく搬送ローラ120及び排紙ローラ軸134を1本のベルトで駆動することができる。この結果、インクジェット式記録装置10はより低コストとなり、また小型化及び低騒音化を実現することができる。
【0021】
図4及び図5は、排紙部50の部分斜視図を示す。曲げ補償部180の先端182は、排紙ローラ軸134に巻きつく方向に折り曲げられている。この場合、曲げ補償部180が排紙ローラ軸134表面に巻きつく角度は大きくなる。ここで、モータ110のトルク変動や被印刷物の搬送負荷の変動によってベルト140各部の張力が変化し、排紙ローラ軸134のたわみ方向が変化する。しかし、曲げ補償部180は、排紙ローラ軸134のたわみ方向が変化した場合であっても、排紙ローラ軸134のたわみを減少させることができる。
【0022】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0023】
なお、曲げ補償部180は、排紙フレーム160に独立した異なる部材を取り付けられることにより構成されてもよい。
【0024】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によればベルトの張力により生じるローラのたわみを減少させた給送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置の一例であるインクジェット式記録装置10の正面概略図を示す。
【図2】インクジェット式記録装置10の内部構成を示す側面概略図を示す。
【図3】給送装置の一例である排紙部50の構成を示す図である。
【図4】排紙部50の部分斜視図を示す。
【図5】排紙部50の部分斜視図を示す。
【符号の説明】
50 排紙部
110 駆動部
120 搬送ローラ
122 搬送従動ローラ
130 排紙ローラ
132 排紙従動ローラ
134 排紙ローラ軸
140 ベルト
160 排紙フレーム
170 メインフレーム
180 曲げ補償部
Claims (3)
- 被印刷物を移動させる給送装置であって、
被印刷物を動かす駆動ローラと、
前記被印刷物を介して前記駆動ローラに対向する位置に配置され、前記駆動ローラに伴って連れ回る従動ローラと、
前記駆動ローラを同軸上に保持する駆動軸と、
前記駆動軸を介して前記駆動ローラを駆動する駆動部と、
前記駆動部の駆動を前記駆動軸に伝達するベルトと、
前記ベルトの張力により前記駆動軸に生じるたわみを防ぐべく、前記駆動軸における前記ベルトの係止部と前記従動ローラとの間の部分を付勢する曲げ補償部と
を備えることを特徴とする給送装置。 - 前記従動ローラを回転自在に保持するフレームを更に備え、
前記曲げ補償部は前記フレームの一部を折り曲げて形成されることを特徴とする請求項1に記載の給送装置。 - 前記駆動軸を保持する軸受を更に備え、
前記曲げ補償部は前記軸受を介して前記駆動軸における前記ベルトの係止部とは反対側に設けられ、前記ベルトが前記駆動軸に対して加える張力と略同一方向の力を前記駆動軸に与えることを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160678A JP2004001970A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 給送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160678A JP2004001970A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 給送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004001970A true JP2004001970A (ja) | 2004-01-08 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002160678A Pending JP2004001970A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 給送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004001970A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114873321A (zh) * | 2022-06-06 | 2022-08-09 | 苏州迅益科系统科技有限公司 | 一种用于柔性玻璃换向输送机构及其换向输送方法 |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002160678A patent/JP2004001970A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114873321A (zh) * | 2022-06-06 | 2022-08-09 | 苏州迅益科系统科技有限公司 | 一种用于柔性玻璃换向输送机构及其换向输送方法 |
CN114873321B (zh) * | 2022-06-06 | 2024-04-12 | 苏州宝汇莱智能科技有限公司 | 一种用于柔性玻璃换向输送机构及其换向输送方法 |
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