JP2004001211A - 微細穴の処理装置 - Google Patents

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Keizo Iwaki
岩城 啓造
Kazuaki Matsushima
松島 一晃
Toshiyuki Kiyoto
清都 俊之
Takashi Kawakado
川角 高士
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Abstract

【課題】多数のワーク充填ができ、かつ流体スラリーがワーク保持具を含む配管内に堆積しにくいワーク保持具で、頻繁にワーク保持具を含む配管内の洗浄を必要としない微細穴の処理装置のワーク保持具を提供。
【解決手段】ほぼ中央に流通穴3を設けた、本体41と本体41に嵌合し複数個の軸方向ワーク保持孔5を有する蓋42と、を有し、蓋42の嵌合面は円錐面46を形成する。円錐面46上に本体流通穴3と連通する中央溝44と中央溝44と複数個の軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6と連通する放射状溝45を設けた。本体41に蓋42をすることにより、密封した放射状流入経路を形成する。
【選択図】図5

Description

【0001】
【産業上の利用分野】本発明はφ5.0mm 以下の丸穴、角穴、ストレート穴、テーパ穴、曲がり穴などで構成された穴を有する部品の内面処理(研磨、洗浄、バリ取り、コーナR成形、面取り、表面処理)を行う、溶媒のみ、又は溶媒に砥粒、プラスチック材及び/又はガラス材を含む表面処理添加物を入れたスラリーをを使用した微細穴の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の微細穴の処理装置としては、例えば非特許文献1に記載するように、φ1mm 以下の内径を有する長尺のステンレス鋼製極細管の内面をスラリーを高速でその中を往復動させることによって研磨する方法:高速流動研磨法が報告されている。また、非特許文献2に記載するように、ジルコニアセラミックフェルール微細穴内面(φ0.12mm)の加工精度(形状精度と面精度)の向上をねらいに、高速流動研磨法が有効であることが報告されている。その論文での高速流動研磨装置を、図15、図16に示す。
【0003】
【非特許文献1】精密工学会誌64.1(1998)、64.8(1998)、64.9(1998)の「 極細ステンレス鋼管内壁の高速流動研磨」
【非特許文献2】精密工学会誌67.2(2001)「 光コネクタ用セラミックフェルール微細穴内壁面の高速流動研磨」
【0004】
図15に示す従来の軸方向貫通微細穴の処理装置は、エアコンプレッサ51、直圧式増圧器 52、52、触媒としてイオン交換水58が入れられたカートリッジA 57、57、触媒としてイオン交換水58と砥粒55としてアルミナとの混合物であるスラリーが入れられたカートリッジB 56、56及びフェルール保持具 53、54で構成されている。カートリッジA 57、57は直圧式増圧器 52、52に砥粒55が侵入することを防ぎ、装置の耐久性を向上させるためのトラップである。
図16に図15のフェルール保持具 53、54の詳細図を示す。保持具 53、54は、2個のフランジ付ステンレス鋼円筒容器 66、66から成り、左右の円筒容器 66、66には中肉の厚肉エポキシ樹脂円筒管 63、63が挿入され、その外側にグランドパッキン 64、64が蜜に詰め込まれ、砥粒55とイオン交換水58との混合物であるスラリーが回り込まないよう配慮されている。セラミックフェルール 62、62を直列にエポキシ樹脂円筒管 63、63の中に入れ、左右の円筒容器 66、66を仕切る板60を介して向き合わせ、フランジ部には高圧の流体圧に耐えスラリーが洩れないように2重にOリング 61、61を挿入し、左右フランジ部をボルト 65、65で締め付ける。フェルール保持具 53、54とカートリッジB 56、56は配管用継ぎ手 59、59で接続する。
【0005】
作動においては、エアコンプレッサ51を稼動し圧縮空気を図示しないフィルタレギュレータを介して所定の圧力(0.49MPa) に制御し、右(左)側の直圧式増圧器 52、52に送気する。直圧式増圧器 52、52と連通する右(左)側のカートリッジB 57、57内部のイオン交換水58を空気圧の25倍に増圧し、右(左)側のカートリッジB 57、57内のイオン交換水58に流体圧を加える。カートリッジB 57、57内のイオン交換水58は右(左)側のカートリッジA 56、56内に注送され、カートリッジA 56、56内のイオン交換水58に流体圧を加えることになる。このことにより、カートリッジA 56、56内のフェルール保持具 53、54に接続してある管を通ってスラリーがフェルール 62、62内面に注送されることになる。研磨はスラリーがフェルール 62、62内面を流動することにより行われる。右(左)側のカートリッジA56、56のスラリーが左(右)側のカートリッジA 56、56に注送されて移動し終わった(1パス目) 後、左(右)側の直圧式増圧器 52、52内部のイオン交換水58を増圧し、スラリーは逆向きに注送される(2パス目で1 往復) 。この流動動作を繰り返してフェルールの微細穴内を研磨する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15、図16に示す従来の軸方向貫通微細穴の処理装置では、ワーク充填は直列に2個といった少数で、2個のフランジ付ステンレス鋼円筒容器 66、66をいちいち分解・組立して作業しなければならず、能率が悪く生産性が良いとは言えない。また従来の技術では、高速流動研磨により流体スラリーがワーク保持具を含む配管内に堆積しやすく、次のワーク充填の障害ともなり、頻繁にワーク保持具を含む配管内の洗浄が必要であった。
【0007】
本発明の第1課題は、かかる従来の微細穴の処理装置の課題を解決した、多数のワーク充填ができ、かつ流体スラリーがワーク保持具を含む配管内に堆積しにくい微細穴の処理装置を提供することにある。
本発明の第2課題は、多数のワーク充填ができ、流体スラリーがワーク保持具を含む配管内に堆積しにくく、加工が容易でかつ流体スラリー通路の洗浄が容易な微細穴の処理装置を提供することにある。
本発明の第3課題は、ワークはそれぞれが、複数個の被加工微細穴を有する複数個のワーク充填ができ、流体スラリーがワーク保持具を含む配管内に堆積しにくいワーク保持具で、加工が容易でかつ流体スラリー通路の洗浄が容易な微細穴の処理装置を提供することにある。
本発明の第4課題は、微細穴を有するワークの特定部位を効果的に研磨、洗浄する微細穴の処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明の第1発明は、溶媒のみ又は溶媒に表面処理添加物を入れたスラリーをワークの微細穴内に通過させて、前記微細穴内周を流動研磨する微細穴の処理装置において、前記ワークを複数個保持するワーク保持具は、流通穴と、流通穴からワーク個々に流通経路が設けられていることを特徴とする微細穴の処理装置を提供することにより、上述した第1課題を解決した。
【0009】
本発明の第2発明は、溶媒のみ又は溶媒に表面処理添加物を入れたスラリーをワークの微細穴内に通過させて、前記微細穴内周を流動研磨する微細穴の処理装置において、前記ワークを複数個保持するワーク保持具は、流通穴を設けた本体と、本体に嵌合し複数個の軸方向ワーク保持孔を有する蓋と、を有し、前記本体又は蓋の嵌合面はフラット面又は円錐面を形成しかつ前記フラット面又は円錐面上に前記流通穴と連通する中央溝と中央溝と前記複数個の軸方向ワーク保持孔と連通する放射状溝により形成される流通経路を設けたことを特徴とする微細穴の処理装置を提供することにより、上述した第2課題を解決した。
【0010】
【発明の効果】本発明の第1発明の構成によると、多数のワーク充填ができ、かつ流体スラリーが多数のワーク充填孔に個々に送りこまれる流体スラリー量のばらつきを抑制することができる微細穴の処理装置を提供するものとなった。
好ましくは、流通経路は、前記流通穴からワーク個々に放射状の穴又は配管により前記流通経路が形成されていることにより、多数のワーク充填孔に個々に送りこまれる流体スラリーをスムーズに流れ易くし、スラリー内の砥粒がワーク保持具を含む配管内に堆積しにくい微細穴の処理装置を提供するものとなった。
【0011】
本発明の第2発明の構成によると、多数のワーク充填ができ、かつ流体スラリーがワーク保持具を含む配管内に堆積しにくいワーク保持具で、複数個の軸方向ワーク保持孔と連通する放射状溝の加工が容易になり、流体スラリー通路の位置が正確に形成でき、かつ流体スラリーがスムーズにはがれ易く、中央溝と中央溝と連通する放射状溝の洗浄が容易な微細穴の処理装置を提供するものとなった。
【0012】
好ましくは、前記ワークはそれぞれが、複数個の被加工微細穴を有することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1に記載の微細穴の処理装置を提供することにより、上述した第3課題を解決した。
さらに好ましくは、前記流通経路内に介在物を設置し、前記溶媒のみ又は溶媒に表面処理添加物を入れたスラリーの流れを制御するようにしたことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1に記載の微細穴の処理装置を提供することにより、上述した第4課題を解決した。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1発明の実施の形態を示す、φ5.0mm 以下の丸穴、角穴、ストレート穴、テーパ穴、曲がり穴などで構成された穴を有する部品ワークの内面処理(研磨、洗浄、バリ取り、コーナR成形、面取り、表面処理)を行う、溶媒のみ、又は溶媒に砥粒、プラスチック材及び/又はガラス材を含む表面処理添加物を入れたスラリーをワークの微細穴内に通過させて、前記微細穴内周を流動研磨する微細穴の処理装置のワーク保持具を示し、各図において(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。図1のワーク保持具はほぼ中央に流通穴3を設けた本体1と、本体1に嵌合し複数個の軸方向ワーク保持孔5を有する蓋2と、を有し、蓋2の本体との嵌合面に本体流通穴3と連通する中央孔であるスラリー溜まり4を設け(本体に設けてもよい)、スラリー溜まり4が流通穴3と連通する中央孔、及び中央孔と連通する放射状通路を形成する。放射状通路は複数個の軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6と連通する。スラリー溜まり4、流入経路6により流通経路が形成される。ワークを複数個保持するワーク保持具は、流通穴と、流通穴からワーク個々に流通経路が設けられている。本体1の流通穴3から送り込んだ流体スラリーを一旦スラリー溜まり4で溜め、そこから複数個の軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6を通りワーク保持孔5の個々のワークに送り込まれる。
図1のワーク保持具は、多数のワーク充填ができ、また流体スラリーが多数のワーク充填孔に個々に送りこまれる流体スラリー量のばらつきを抑制することができるワーク保持具となったが、加工が簡単ではあるが、個々のワークに送り込まれる流体スラリー量のばらつきがやや大きくなりやすく、流体スラリーの砥粒がスラリー溜まり4内に堆積しやすい。
【0014】
図2のワーク保持具は、本体と蓋とを一体化した本体11のほぼ中央に流通穴3を設け、流通穴3と連通する中央孔14を設け、中央孔14と複数個の軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6と連通する放射状通路15を形成する。図2の放射状通路15は、3方から孔をあけ、3方からそれぞれプラグで閉じる。中央孔14、放射状通路15及び流入経路6により流通経路が形成される。図2のワーク保持具は、図1のワーク保持具と同様に多数のワーク充填ができ、個々に送りこまれる流体スラリー量のばらつきを抑制し、かつ流体スラリーをスムーズに流れ易くし、スラリー内の砥粒がワーク保持具を含む配管内に堆積しにくいなどの効果はあるが、放射状通路15から軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6へ直角に曲がっており、流体スラリーが流れにくく、加工が難しく、放射状通路15の位置が出にくい、といった課題が残った。
【0015】
図3のワーク保持具はほぼ中央に流通穴3を設けた本体21と、本体21に嵌合し複数個の軸方向ワーク保持孔5を有する蓋22と、を有し、蓋22の本体との嵌合面に本体流通穴3と連通する中央孔24を設け、中央孔24から軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6と連通する放射状通路25を斜め孔として形成する。図3のワーク保持具は、図2のワーク保持具と同様な効果を奏し、流体スラリーは流れ易いが、図2のワーク保持具と同様に加工が難しく、放射状通路25の位置が出にくい、といった課題が残った。
【0016】
図4、図5は本発明の第2発明の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、各図において(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。図4、図5のワークを複数個保持するワーク保持具は、ほぼ中央に流通穴3、3を設けた、本体31、41と本体31、41に嵌合し複数個の軸方向ワーク保持孔5、5を有する蓋32、42と、を有し、蓋32、42の嵌合面は図4ではフラット面36を形成し、図5では円錐面46を形成する。フラット面36及び円錐面46上に本体流通穴3、3と連通する中央溝34、44と中央溝34、44と複数個の軸方向ワーク保持孔5、5と連通する流入経路6、6と連通する放射状溝35、45を設けた。本体31、41に蓋32、42をすることにより、密封した放射状流入経路が形成される。なお中央溝34、44又は放射状溝35、45は本体31、41側に形成したフラット面又は円錐面に形成してもよい。放射状溝35、45の形状は図6(a)の半円形、(b)のU字形又は(c)の三角形のようなものがある。このうち、図6(a)の半円形は流体スラリーが流れ易く、洗浄も容易で好ましい。図7は図5のワーク保持具の(a)本体41と(b)蓋42を示す拡大斜視図である。
【0017】
図4、図5の微細穴処理装置のワーク保持具は、多数のワーク充填ができ、かつ複数個の軸方向ワーク保持孔と連通する放射状溝の加工が容易になり、流体スラリー通路の位置が正確に形成でき、かつ流体スラリーがスムーズにはがれ易く、流体スラリーがワーク保持具を含む配管内に堆積しにくいワーク保持具で、複数個の軸方向ワーク保持孔5、5と連通する放射状溝35、45の加工が容易になり、放射状溝35、45である流体スラリー通路の位置が正確に形成でき、かつ中央溝44と、中央溝と連通する放射状溝35、45の洗浄が容易な微細穴の処理装置のワーク保持具となった。図5、図7のワーク保持具は、図4のワーク保持具に較べ放射状流入経路の曲がりが小さく、流体スラリーがよりスムーズに流れ易く、洗浄も容易で好ましい。
【0018】
図8は図5、図7に示すワーク保持具を微細穴処理装置に組み込んだ要部断面図で、ワーク保持具の本体及び蓋は2対設けられ、各対のワーク保持具は相互に嵌合する凸面又は凹面を有し、2対のワーク保持具の一方の本体41aはテーブル50の固定部材71に固定され、2対のワーク保持具の他方の本体41bはテーブル50に往復動可能に支持された図示しないシリンダといった移動装置により往復動する移動部材72に固定されされている。一方の本体41aにOリング73を介して取付けられた蓋42aには、中央溝44と放射状溝45、6個のワークを収容する(直列に2個以上づつ12個以上収容してもよい)ワーク保持孔5が設けられている。他方の本体41bにOリング73を介して取付けられた蓋42bには、ワーク保持孔5、5と整合する流入経路6、6、放射状溝45及び中央溝44が設けられている。蓋42a、42bは相互に嵌合する凸面47及び凹面48を有し(凸面を蓋42bに、凹面を蓋42aに設けてもよい)。49、49は本体41a、41bに流体スラリーを供給する鋼管で、蓋42bを42aに押しつけて密着させることで、流路系を密封し図示しない6個のワークの被加工孔の加工を同時に行うようにされている。
図8の蓋42bに代わり、蓋42bについても蓋42aと同様に蓋42aのワーク保持孔5、5と整合する6個のワークを収容するワーク保持孔5を設けてもよい。
【0019】
図9は本発明の第1発明の別の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。図9のワーク保持具はほぼ中央に流通穴3を設けた本体81と、本体81に嵌合し、不規則に複数個の軸方向ワーク保持孔5を有する蓋82と、を有し、蓋82の本体との嵌合面に本体流通穴3と連通するスラリー溜まり4を設け(本体に設けてもよい)、スラリー溜まり4が複数個の軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6と連通する。スラリー溜まり4、流入経路6により流通経路が形成される。ワークを複数個保持するワーク保持具は、流通穴と、流通穴からワーク個々に流通経路が設けられている。本体81の流通穴3から送り込んだ流体スラリーを一旦スラリー溜まり4で溜め、そこから複数個の軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6を通りワーク保持孔5の個々のワークに送り込まれる。図9のワーク保持具は、不規則に多数のワーク充填ができ、生産性が高くなる。
【0020】
図10は本発明の第1発明のさらに別の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。図10の外形が円筒形のワーク90はそれぞれが、複数個の、図10では各2個の、被加工微細穴95を有し、複数個の被加工微細穴95を有する円筒形のワーク90はそれぞれがワーク保持孔85に挿入されている他は図9と同じである。図11は本発明の第1発明の他の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。6は流入経路で、図11の外形が立体形のワーク91はそれぞれが、複数個の、図11では各4個の、被加工微細穴96を有し、複数個の被加工微細穴96を有する立体形のワーク91はそれぞれがワーク保持孔89に挿入されている他は図10と同じである。
【0021】
図10、図11において、本体83の流通穴3から送り込んだ流体スラリーを一旦スラリー溜まり4で溜め、そこから複数個の軸方向ワーク保持孔5と連通する流入経路6を通りワーク保持孔85、89の個々のワーク95、96に送り込まれ、複数個の被加工微細穴95、96を有するワーク90、91のすべての被加工微細穴を含む加工部位を同時に加工でき、さらに複数個の被加工微細穴95、96を有する多数のワークを不規則に充填ができ、生産性がより高くなる。
【0022】
図12は本発明の第1発明のさらに他の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具の断面図を示し、流通経路 106内に介在物 114を設置し、溶媒に砥粒を加えたスラリーの流れを制御するようにしたものである。図12のワーク保持具はほぼ中央に流通穴 103を設けた本体 111と、本体 111に嵌合し、複数個の軸方向ワーク保持孔 115を有する蓋 112と、を有し、蓋 112に嵌合し(本体 111に嵌合ししてもよい)本体 111と蓋 112とで挟み固定した介在物 114が設けられ、介在物 114には本体 111の流通穴 103と連通する流入経路 108が設けられ、流入経路 108はワーク保持孔 105と流通経路 106で連通する。流入路 107を有する第2の蓋 113は、流入路 107がワーク保持孔 105と水密に連通するよう蜜着固定される。
【0023】
図13(a)は図12のA部を拡大した要部断面図である。介在物 114の介在物端面 115は、ワーク 120の加工部位 121付近に位置決めし、流通経路 106からワーク 120内を流動する溶媒に砥粒を加えたスラリーの流れ変え、加工したい加工部位 121に積極的にスラリーを当てるように制御するようにしたものである。図13(b)は介在物端面 115の形状を示す側面図で、介在物端面 115の例は、上から先端に平面を有する平面付き円筒、先端に斜面を有する斜面付き円筒、先端に凸球面を有する凸球面付き円筒、先端に凹球面を有する凹球面付き円筒、又は先端に円錐面を有する円錐面付き円筒など、加工したい加工部位およびその形状に合わせて選択できる。図12、図13のワーク保持具は、介在物 114の形状、設置位置を変えることで、ワークの任意の加工部位およびその形状を、積極的に能率よく、研磨、洗浄ができるものとなった。
【0024】
図14は図13のワーク保持具の介在物 114を長くしかつワーク 120のワーク122内に挿入した例を示す図13とは別の要部断面図である。ワーク 122内に挿入することで、流路断面積を小さくしたワーク保持具の具体例である。これにより、内径の大きいワーク丸穴、角穴など、各種穴に対しても、効率よく研磨、洗浄ができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明の第1の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図を示す。
【図2】本発明の第1発明の第2の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図を示す。
【図3】本発明の第1発明の第2の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図を示す。
【図4】本発明の第2発明の第1の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図を示す。
【図5】本発明の第2発明の第2の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図を示す。
【図6】図4、図5のワーク保持具の放射状溝の断面形状を示す断面図。
【図7】図5のワーク保持具の(a)本体と(b)蓋を示す拡大斜視図。
【図8】図5、図7に示すワーク保持具を微細穴処理装置に組み込んだ要部断面図。
【図9】本発明の第1発明の別の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。
【図10】本発明の第1発明のさらに別の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。
【図11】本発明の第1発明の他の実施の形態を示す微細穴処理装置のワーク保持具を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図をそれぞれ示す。
【図12】
【図13】(a)は図12のA部を拡大した要部断面図、(b)は介在物端面115の形状を示す側面図であるる。
【図14】
【図15】従来の軸方向貫通微細穴の処理装置を示す断面図。
【図16】図15のフェルール保持具 53、54の詳細図を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、41a、41b、81、83、111・・本体
2、22、32、42、42a、42b、82、84、86、111、112、113 ・・・蓋
3、103 ・・流通穴   4、14、24、34、44・・中央溝(流通経路)
5、105・・ワーク保持孔  6、106・・流入経路(流通経路)
15、25、35、45・・放射状溝(流通経路)
36・・フラット面     46・・円錐面

Claims (9)

  1. 溶媒のみ又は溶媒に表面処理添加物を入れたスラリーをワークの微細穴内に通過させて、前記微細穴内周を流動研磨する微細穴の処理装置において、前記ワークを複数個保持するワーク保持具は、流通穴と、流通穴からワーク個々に流通経路が設けられていることを特徴とする微細穴の処理装置。
  2. 前記流通経路は、前記流通穴からワーク個々に放射状の穴又は配管により前記流通経路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の微細穴の処理装置。
  3. 溶媒のみ又は溶媒に表面処理添加物を入れたスラリーをワークの微細穴内に通過させて、前記微細穴内周を流動研磨する微細穴の処理装置において、前記ワークを複数個保持するワーク保持具は、流通穴を設けた本体と、本体に嵌合し複数個の軸方向ワーク保持孔を有する蓋と、を有し、前記本体又は蓋の嵌合面はフラット面又は円錐面を形成しかつ前記フラット面又は円錐面上に前記流通穴と連通する中央溝と中央溝と前記複数個の軸方向ワーク保持孔と連通する放射状溝により形成される流通経路を設けたことを特徴とする微細穴の処理装置。
  4. 前記ワーク保持具の本体及び蓋は2対設けられ、各対のワーク保持具は相互に嵌合する凸面又は凹面を有し、2対のうちの一方の本体はテーブルの固定部材に固定され、2対のうちの他方の本体は前記テーブルに往復動可能に支持された移動部材に固定されされたことを特徴とする請求項3記載の微細穴の処理装置。
  5. 前記ワーク保持具の本体及び蓋は二対設けられ、各対のワーク保持具は相互に嵌合する凸面又は凹面を有し、各対のうちの一方の本体はテーブルに往復動可能に支持された移動装置により往復動する移動部材に固定されされ、前記一方の本体に取付けられた蓋には前記流通穴と放射状溝及び複数個のワークを1個づつ又は直列に2個以上づつ収容する前記ワーク保持孔が設けられ、前記他方の本体に取付けられた蓋には前記一方の本体に取付けられた蓋の前記ワーク保持孔と整合する流通経路、放射状溝及び中央溝が設けられ、各蓋は外方に相互に嵌合する凸面又は凹面を有することを特徴とする請求項3記載の微細穴の処理装置。
  6. 前記他方の本体に取付けられた蓋には前記一方の本体に取付けられた蓋の前記ワーク保持孔と整合する、複数個のワークを1個づつ又は直列に2個以上づつ収容するワーク保持孔、ワーク保持孔と整合する流通経路、放射状溝、中央溝及び流通穴が設けられたことを特徴とする請求項5記載の微細穴の処理装置。
  7. 前記放射状溝の断面は半円形、U字形又三角形はであることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1に記載の微細穴の処理装置。
  8. 前記ワークはそれぞれが、複数個の被加工微細穴を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1に記載の微細穴の処理装置。
  9. 前記流通経路内に介在物を設置し、前記溶媒のみ又は溶媒に表面処理添加物を入れたスラリーの流れを制御するようにしたことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1に記載の微細穴の処理装置。
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