JP2004000701A - 遊技機の入賞口装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入賞領域への二つ以上の遊技球の連続入りの阻止を図る。
【解決手段】スライダ21の入賞停止位置への停止によって、ベース20の入口近傍に一つの遊技球の収容空間25を形成し、この収容空間25に遊技領域から一つの遊技球26が入ると、収容空間25に入った遊技球26がその遊技球26に続く別の遊技球26の収容空間25への入りを阻止し、また、スライダ21の入賞停止位置から入口閉鎖位置への移動によって、ベース20の入口20dの上端縁と第1突起21aとで入口20dへの遊技球26の入りを阻止する。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコ機などのような遊技機において、所定条件成立のきっかけを作る入賞口装置、に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の中には、特開平5−131051号公報や実公平7−49977号公報に記載されたように、遊技板の遊技領域に発射された遊技球が入賞口に入賞することにより、所定条件成立のきっかけを作る入賞口装置が知られている(例えば、特許文献1;2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−131051号公報
【特許文献2】
実公平7−49977号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特開平5−131051号公報で開示された入賞口装置は、前方の開放されたガード筒の内部に回転体を回転可能に収納し、カード筒の周壁に入口を設け、カード筒の回転体と対向する底部に出口を設け、回転体の周縁部に切欠部を1個設け、回転体をガード筒の裏部に設けたモータで回転駆動することによって、回転体の切欠部とガード筒の入口との位置が合った状態において、遊技球が入賞口装置の設けられた遊技領域からガード筒の入口を経由して回転体の切欠部に取り込まれる。そして、1個の遊技球が切欠部に取り込まれた状態において、回転体が回転し、回転体の切欠部とガード筒の出口との位置が合うことによって、遊技球が切欠部から回転体の出口に排出されて入賞球となる構成になっている。このため、1個の遊技球が切欠部に取り込まれると、その1個の遊技球がガード筒の出口に排出されてから、空となった切欠部がガード筒の入口に位置が合うまで、切欠部が次に1個の遊技球を取り込めず、遊技性に欠けるという問題点がある。上記実公平7−49977号公報で開示された入賞口装置は、切欠部と円筒状部とを有する第1回転体と、複数の球受部を有する第2回転体とが、第1・第2回転体を支持する基板の裏部に設けたモータで別々に回転駆動する構造である。このため、遊技球が入賞口装置の設けられた遊技領域から第1回体の上部より切欠部を経由して球受部に取り込まれると、その球受部に取り込まれた遊技球を第1回転体の円筒状部で塞いだまま、第1回転体と第2回転体とを同方向に同期回転駆動することによって、上記上部より切欠部に取り込まれた遊技球を下部まで運搬する必要があり、制御が複雑であるという問題点がある。
【0004】
そこで、この発明は、入賞領域への二つ以上の遊技球の連続入りを確実に阻止することができる遊技機の入賞口装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の入賞口装置は、ベースとスライダおよび往復駆動機構を備え、ベースが遊技板に取り付けられ遊技領域中に区画された入賞領域を有し、スライダがベースに沿い往復移動可能に組み込まれ一つの遊技球を収容可能な間隔を以て相対峙する第1・第2突起を有し、往復駆動機構がベースの裏側に設けられ第1・第2突起をベースの入賞領域への入口の下端縁内外に前進配置して入口下端縁と第1・第2突起との三者で一つの遊技球の収容空間を入口近傍に形成する入賞位置および上記下端縁外側の第1突起を入口近傍に後退配置して入口上端縁と第1突起との二者で入口への一つ以上の遊技球の入りを阻止する入口閉鎖位置とに上記スライダを遊技情報により往復駆動する構成としたものである。
入賞口装置の往復駆動機構の駆動源を電磁ソレノイドにて構成してもよい。
【0006】
【作用】
この発明の入賞口装置によれば、スライダの入賞停止位置への停止によって、ベースの入口近傍に一つの遊技球の収容空間を形成し、この収容空間に遊技領域から一つの遊技球が入ると、収容空間に入った遊技球がその遊技球に続く別の遊技球の収容空間への入りを阻止し、また、スライダの入賞停止位置から入口閉鎖位置への移動によって、ベースの入口の上端縁と第1突起とで入口への遊技球の入りを阻止する。
上記入賞口装置において、往復駆動機構の駆動源を電磁ソレノイドにて構成すれば、往復駆動機構に複雑な運動変換機構を必要とせず、スライダが往復駆動する。
【0007】
【実施例】
この発明の一実施例を図面とともに詳述する。
【0008】
図1は実施例のパチンコ機の遊技板の正面図、図2は実施例の入賞口装置を示す分解斜視図、図3は実施例の入賞口装置における往復駆動機構を示す断面図、図4は実施例の入賞口装置の作用説明図、図5は実施例の振り分け装置を示す分解斜視図、図6は実施例の振り分け装置における回転体と連結軸と連結を示す断面図、図7は実施例の振り分け装置の作用説明図、図8は実施例の入賞振り分け装置を示す構成図、図9は実施例の入賞振り分け装置の作用説明図である。
【0009】
図1において、遊技板1はほぼ方形のベニヤ板の前面に図外のデザイン図の印刷された図外のセル板を接着してあり、セル板上には図外の発射装置から発射された図外の遊技球を遊技領域に誘導するバンド2を設置し、このバンド2内に形成された遊技板1の遊技領域には上部振り分け装置3、天通過口4、複数のランプ風車5,6、一般入賞口7,8,9,10、第3種始動口11、大入賞口(アタッカ)12、サイドランプ13,14、入賞口装置15、下部振り分け装置16、アウト口17および多数の遊技釘18を点在配置に設置する。
【0010】
具体的には、遊技領域のほぼ中央部には上部振り分け装置3を、その真上には天通過口4を、上部振り分け装置3の真下には入賞口装置15を、その真下には下部振り分け装置16を、最下部中央にはアウト口17を、上部振り分け装置3と天通過口4との左右横方向には複数のランプ風車5,6を、上部振り分け装置3の中央部の左側には一般入賞口7を、その左側にはサイドランプ13を、上部振り分け装置3の中央部の右側には第3種始動口11を、その右側にサイドランプ14を、上部振り分け装置3と入賞口装置15との左側には一般入賞口8を、下部振り分け装置16と入賞口装置15との右側には大入賞口12、下部振り分け装置16の左右横方向には一般入賞口9,10をそれぞれ配置する。
【0011】
図1中、遊技釘18は最上部に図示したが、遊技球が遊技領域内をあちらこちらに行きながら落下する、多様な遊技経路を描く遊技の面白さを醸し出すことができるように、遊技領域内の全体に点在配置する。
【0012】
したがって、このパチンコ機においては、図外の発射装置から発射された図外の遊技球がバンド2に沿い遊技領域に導かれ、その遊技球の上向きの推力がその遊技球の重力よりも小さくなることによって、遊技球は遊技領域を下方に向けて転がり、その転がる途中で天通過口4を通ったり、遊技釘18やランプ風車5などに当たりながら一般入賞口7〜10に入って定数の遊技球を図外の上皿セットに当たり球として供給する定数供給球となったり、上部振り分け装置3に入って入賞口装置15を開放する始動球およびその後に発生する権利発生球となったり、一般入賞口7〜10および上部振り分け装置3に入らなかった遊技球はアウト口17に入ってアウト球となる。
【0013】
上部振り分け装置3の図柄可変動作、入賞口装置15の開閉動作、下部振り分け装置16の振り分け動作、権利発生による第3種始動口11の動作、大入賞口12の開閉動作、ランプ風車5,6の点滅およびサイドランプ13,14の点滅などは遊技板1の裏面に組み付けられた遊技制御装置50にて制御される。
【0014】
上部振り分け装置3は左右に向け半円弧状に形成された誘導飾り3aを有し、この誘導飾り3aの上面は遊技板1の手前側から向こう側(図1の紙面表側から裏側)に向けて下り勾配に傾斜していて遊技球を誘導飾り3aの上部に位置する上部振り分け装置3におけるベース3bに形成された穴3cに誘導し、この穴3cに入った遊技球は誘導飾り3aの裏側を通り誘導飾り3aの下部に位置する振り分け部3dに落下する。
【0015】
振り分け部3dは多数の波形部材3eを多段配置し、これらの波形部材3eは最上部より下方に行くにしたがって順に手前側に位置し、下側の波形部材3eの凸部が上側の波形部材3eの凹部に位置し、上側の波形部材3eの凹部を手前側に転がってきた遊技球を下側の波形部材3eの凸部に当接して左右いずれかに振り分ける。
【0016】
そして、最下段に到達した遊技球が振り分け部3dの中央下部内に配置された図外の当たり通路を通ることを、その当たり通路に設けた図外の検知スイッチのような検知器が検出すると、振り分け部3dの下部の左右両側に配置された普通図柄可変表示部3fの図柄の可変動作が開始しその所定時間後に停止する。
【0017】
この図柄の可変動作開始、停止および停止図柄の組み合わせは遊技制御装置50にて制御される。
【0018】
この遊技制御装置50による普通図柄可変表示部3fの制御は、遊技制御装置50が上記検知器の検出信号を受け取ると、遊技制御装置50が左右の図柄可変表示部3fに図柄可変開始信号を出力して普通図柄可変表示部3fそれぞれの図柄の可変動作を開始するとともに、遊技制御装置50に内蔵された図外の乱数を用いる停止図柄組み合わせ決定手段が停止する二つの図柄の組み合わせを決定し、この停止図柄組み合わせ決定手段が上記検出信号の受け取りから所定時間の経過後に上記決定した図柄の組み合わせ信号を普通図柄可変表示部3fそれぞれに出力して左右の普通図柄可変表示部3fの図柄を停止する。
【0019】
左右の普通図柄可変表示部3fにおける図柄の停止は左右同時でもよいが、左右に時間差を設けることによって、遊技性を増長することも可能である。
【0020】
この停止した二つの図柄が例えば「7」のような特定図柄で揃うと、遊技制御装置50が下部振り分け装置16による遊技開始信号を入賞口装置15および下部振り分け装置16に出力する。
【0021】
第3種始動口11は下部振り分け装置16における特定入賞による権利発生中において、第3種始動口11に遊技球が入ると、遊技制御装置50を介して大入賞口12の開閉板を開放し、上記特定入賞による権利が発生してないときは、入賞口7〜10と同様に定数の当たり球を供給する一般入賞口となる。
【0022】
この第3種始動口11の一般入賞口化、上記大入賞口12における開閉板の開放時間および第3種始動口11への一つの遊技球の入賞に対する開閉回数は、遊技制御装置50により制御される。
【0023】
入賞口装置15について図2乃至図4を参照しながら説明する。
【0024】
図2において、入賞口装置15は、大まかにはベース20とスライダ21およびスライダ21を往復移動する往復駆動機構22を備え、ベース20の前面にスライダ21をベース20に沿い横移動可能に組み込み、ベース20の裏面に往復移動機構22を取り付け、この往復駆動機構22を上記遊技板1に形成された図外の入賞口装置取り付け用開口に遊技板1の前面より挿入し、ベース20の周縁部を入賞口装置取り付け用開口まわりの遊技板1の前面に当接し図外の木ねじのようなねじ釘にてベース20の前面より遊技板1に取り付けることによって、ベース20が入賞口装置取り付け用開口を被覆し、入賞口装置15が遊技板1に取り付けられる。
【0025】
ベース20は合成樹脂にて構成され、その前面は不透明で鮮明な色彩による意匠を有するとともに上記遊技板1の遊技領域中に区画される入賞領域20aを有し、入賞領域20aはベース20の前面より前方に向け一体に突出する第1・第2壁20b,20cにより形成され、第1・第2壁20b,20cの左側で分離した端部間には入賞領域20aへの入口20dを形成し、第1・第2壁20b,20cの下側で分離した端部間には入賞領域20aからの出口20eを形成し、入口20dおよび出口20eの開口幅は遊技球一つの直径よりは大きいが二つ合わせた直径よりは小さい寸法になっており、つまり、入口20dおよび出口20eの開口面積は、遊技球が一つづつ通過可能であるが二つ以上が同時に通過できない大きさに設定されている。
【0026】
第1壁20bは、上部の山形部と、この山形部の右側の傾斜片部から右側に滑らかに傾斜しつつ連なる半円弧片部と、この半円弧片部の下端から左側に向けて山形部の底片部と所定の対向間隔を以てほぼ平行となって水平に延びる下片部、この下片部の延長端から下に向けて延びる縦片部、および山形部の左側の傾斜片部より下に向けて延びる縦片部を備え、山形部はその内部にベース20の裏面に開放された中空を有して軽量化を図り、縦片部は山形部の底片部に連接し、縦片部と底片部との連接部が入口20dの上端縁を形成する。
【0027】
第2壁20cは、第1壁20bにおける山形部の底片部の下方で下片部の左側に位置する水平片部、この水平片部の右側から斜め右側に下がる傾斜片部、およびこの傾斜片部の下端から下に延びる縦片部を備え、水平片部の左側端部が入口20dの下端縁を形成し、縦片部の下端部および上記第1壁20bの縦片部の下端部との隙間が出口20eを形成する。
【0028】
ベース20は入賞領域20aから入口20dを経て左側の部分まで位置する横長孔20f、ベース20の周縁部に位置する複数の皿穴20h、ベース20の裏面より後方に向け一体に突出する複数の支柱20iを有し、これらの支柱20iは上記遊技板1に形成された図外の入賞口装置取り付け用開口内に挿入可能なように皿穴20hよりも内側に位置し、各支柱20iの端面にはタッピングねじ用の図外の下穴を有する。
【0029】
スライダ21は合成樹脂にてベース20の横長孔20fより大きい横長な板形状に構成されて横長孔20fの前側においてベース20に沿い往復移動可能に組み込まれ、その前面には図外の不透明で鮮明な色彩による意匠を有するとともに第1突起21aおよび第2突起21bを一体に形成し、第1・第2突起21a,21bは一つの遊技球の通過可能な間隔21cを以て横方向に相対峙し、第1突起21aは平面視ほぼ三角形の柱状に形成され、三角形の稜線部は円弧面に形成され、この円弧面より右側に延びる内側面は縦面に形成され、円弧面より左側に延びる外側面は斜面になっており、第2突起21bは平面視ほぼカギ穴形の柱状に形成され、円柱部から第1突起21a側に突出する横長角柱部と第1突起21aの内側面との間には上記間隔21cを形成する。
【0030】
スライダ21の裏面には複数の支柱21dを一体に形成し、これらの支柱21dは第1突起21aおよび第2突起21bの円柱部と同軸配置になっており、各支柱21dの端面には図外のタッピングねじ用の下穴を形成する。
【0031】
また、第1突起21aおよび第2突起21bにおけるスライダ21の前面からの突出量(高さ)は、スライダ21がベース20の前面に組み込まれた状態において、第1突起21aおよび第2突起21bの先端面(端面)がベース20の第1・第2壁20a,20bよりわずかに突出する寸法に設定され、この第1・第2突起21a,21bの端面には、図1に示すデザイン化された前板21fを接着剤で接合し、この前板21fは、後述するスライダ21の入賞位置への停止により、一つの遊技球が第1・第2突起21a,21bおよび第2壁20cの端部の三者で形成される収容空間25に入ったとき、その遊技球が収容空間25より前方に飛び出すのを阻止する。
【0032】
往復駆動機構22は駆動源として電磁駆動自己復帰形の電磁ソレノイド22aを備え、電磁ソレノイド22aが角筒形のソレノイドケーシング22b内に装着され、アーマチュア22cがソレノイドケーシング22bの一側壁から電磁ソレノイド22a内を通りソレノイドケーシング22bの他側壁に貫通し、ソレノイドケーシング22bの一側壁とこの一側壁より外側に突出するアーマチュア22cの一端部に形成された鍔部22dとの間にはリータンスプリング22eを装着する。
【0033】
ソレノイドケーシング22bの裏面にはアーマチュア22cの移動方向に沿う方向に延びる取り付け部22fをスポット溶接などにて接合し、この取り付け部22fのソレノイドケーシング22bより両側に突出する両端部にはねじ挿入用の貫通孔22gを形成し、これら貫通孔22gの間隔はベース20における複数の支柱20iの図外の下穴間の間隔と同一の寸法に設定される。
【0034】
往復駆動機構22は電磁ソレノイド22aにスライダ21を組み込むためのコ字形の連結部材22hを備え、この連結部材22hの相対峙する両側壁を連結する背壁の前面にはスライダ21における複数の支柱21dを位置決めする環状の凸部22iを一体に形成し、これらの凸部22i内における連結部材22hの背部にはねじ挿入用の貫通孔22jを形成する。
【0035】
この連結部材22hにスライダ21を取り付けるには、スライダ21の支柱21dをベース20の横長孔20fに前方より挿入するとともに連結部材22hをベース20の支柱20i間に挿入し、連結部材22hの凸部22i内にベース20の裏面より突出するスライダ21の支柱21dを挿入し、タッピングねじ23(図3参照)を連結部材22hの背壁の裏面側より各貫通孔22jを経てスライダ21の支柱21dの下穴を案内として各支柱21dに締結することにより、各支柱21dの端面が連結部材22hの背壁に受け止められ、スライダ21が連結部材22hにしっかりと組み付けられ、この状態において、スライダ21はベース20の前側に配置され、スライダ21の支柱21dが横長孔20fを前後に貫通し、スライダ21が連結部材22hとの間にベース20を挟む格好で連結部材22hに取り付けられる。
【0036】
この連結部材22hに電磁ソレノイド22aを取り付けるには、電磁ソレノイド22aのアーマチュア22cの両端に形成された鍔部22d,22k(図3参照)を連結部材22hの両側壁の内側面に接触しつつ両側壁間に形成したチャンネル状の溝22mに鍔部22d,22kを挿入係合し、連結部材22hと鍔部22d,22kとを結合し、図2に示すタッピングねじ24を電磁ソレノイド22aにおける取り付け部22fの裏面側より貫通孔22gを経てベース20の支柱20iの下穴を案内として各支柱20iに締結することにより、電磁ソレノイド22aがベース20にしっかりと組み付けられ、入賞口装置15の組み立てが完了する。
【0037】
この組み付けが完了した状態において、ベース20の支柱20iの高さと、連結部材22hの両側壁の高さ、およびスライダ21の支柱21dの高さの関係により、スライダ21とベース20と連結部材22hおよび取り付け部22fからなる四者間にわずかの隙間を存在させ、連結部材22hが電磁ソレノイド22aによるアーマチュア22cの電力駆動および自己復帰駆動に伴い円滑に往復移動し、結果として、スライダ21が連結部材22hを介して電磁ソレノイド22aの電力駆動および自己復帰駆動に伴いベース20の横長孔20f内において左右の横方向に往復移動する。
【0038】
この電磁ソレノイド22aの図外の電線は、入賞口装置15が遊技板1に取り付けられた場合、遊技板1の背部(裏面側)に位置し、その遊技板1の裏面に組み付けられた遊技制御装置50の対応する接続端子に配線される。
【0039】
したがって、電磁ソレノイド22aに遊技制御装置50によって制御された電力を供給すると、電磁ソレノイド22aがアーマチュア22cをリータンスプリング22eの弾力に抗して吸引し、アーマチュア22cの鍔部22dがリータンスプリング22eを圧縮しつつケーシング22b側に所定距離移動する。
【0040】
電力駆動によるアーマチュア22cの移動する所定距離は設計時に設定される。
【0041】
一方、上記電力供給が停止すると、リータンスプリング22eが伸長しつつアーマチュア22cの鍔部22dを押動し、アーマチュア22cの他端側に形成された鍔部22kが図3に示すようにケーシング22bの他側壁に当接し、アーマチュア22cが自己復帰する。
【0042】
つまり、電磁ソレノイド22aの電磁駆動に伴い、スライダ21が左側に往動しその最往動位置に停止すると、図4のA図に示すように、スライダ21の第1突起21aがベース20の入口20dの下端縁を構成する第2壁20cの端部よりも左外側に位置して入口20dの上端縁を構成する第1壁21bの縦片部・底片部連接隅部との間に一つの遊技球の通過可能な開口を形成し、スライダ21の第2突起21bが第2壁20cの端部よりも右内側に位置し、以て、第1・第2突起21a,21bが入口20dの下端縁の内外に前進配置され、入口20dの下端縁を構成する第2壁20cの端部と第1・第2突起21a,21bとの三者が一個の遊技球の収容空間25を入口20dの近傍に形成し、この収容空間25の形成されるスライダ21の最往動停止位置を入賞位置と称する。
【0043】
この入賞位置にスライダ21が停止した状態において、図4のA図に実線で示すように、入口20d近辺の横長孔20fはスライダ21で塞がれており、遊技球が横長孔20fに引っ掛かることなく入口20dを通り収容空間25に入り、一つの遊技球26が収容空間25内に入ると、それに続いて収容空間25に入ろうとする図4のA図に仮想線で示す別の遊技球27は、収容空間25内の遊技球26と第1突起20aとに当接して収容空間25内に入ることができず、当接時の反発力によって入賞口装置15からその外側の遊技領域へと下方に向けて転がりながら落下する。
【0044】
この図4のA図に示すように、一つの遊技球26が収容空間25内に入ると、別の遊技球27の収容空間25への入りが阻止されるということは、遊技中において、入賞領域20aへの遊技球の連続入りを確実に阻止することができる、ということである。
【0045】
その後に、電磁ソレノイド22aの自己復帰に伴い、スライダ21が右側に復動を開始すると、図4のA図において、第1・第2突起20a,20bがともに水平移動し、収容空間25内の遊技球26が第1突起20aに押されつつ第2壁20cの水平片部上に沿い出口20e側へと移動し、さらなるスライダ21の復動にて第1突起20aが第2壁20cの傾斜片部側に移動すると、遊技球26が第2壁20cの水平片部から傾斜片部へと移動しつつ収容空間25から第1壁20cの傾斜片部と第1壁20bの縦片部との間の通路に移動した後に出口20eに導出される。
【0046】
このスライダ21の復動開始から遊技球26の出口20e側への導出までの過程において、第1突起21aの半円弧面に形成された稜線部と第1壁20bの端部との間の開口幅は、第1突起21aの水平移動の進行に伴い徐々に小さくなる。
【0047】
よって、例えば、上記のようにスライダ21が入賞位置に停止し、収容空間25に一つの遊技球26が収容された状態において、別の遊技球が収容空間25内の遊技球26と第1突起21aとの二者に引っ掛かったとしても、その引っ掛かった遊技球は上記開口幅が徐々に小さくなる第1突起21aの水平移動に伴い連れ動き、ついには、その遊技球の上部が第1壁20bの端部に当接し、その遊技球の下部が第1突起21aの頂部を外側(左側)に乗り越え、上記遊技球の引っ掛かりが解除されて下方に落下する。
【0048】
引き続き、スライダ21が右側に復動しその最復動位置に停止すると、図4のB図に示すように、スライダ21の第1突起21aがベース20の入口20dの下端縁を構成する第2壁20cの端部近傍に後退配置され、入口20dの上端縁を構成する第1壁20bの端部と第1突起21aとの二者が入口20dへの図4のB図に仮想線で示す遊技球27の入りを阻止し、この遊技球20の入口20dへの阻止の行われるスライダ21の最復動停止位置を入口閉鎖位置と称する。
【0049】
この入口閉鎖位置にスライダ21が停止した状態においては、図4のB図に示すように、入口20d近辺の横長孔20fはスライダ21で塞がれおり、遊技球26が入口20dに入ろうとすると、その遊技球26は横長孔20fに引っ掛かることなく第1突起21aと第1壁20bとに当接して入口20aに入ることもできず、当接時の反発力によって入賞口装置15からその外側の遊技領域へと下方に向けて転がりながら落下する。
【0050】
下部振り分け装置16について図5乃至図7を参照しながら説明する。
【0051】
図5において、下部振り分け装置16は、大まかにはベース30と振り分け作動部材としての回転体31および回転体31を正逆転駆動する回転駆動機構32を備え、ベース30の前面に回転体31を回転可能に組み込み、ベース30の裏面に回転駆動機構32を取り付け、この回転駆動機構32を前記遊技板1に形成された図外の下部振り分け装置取り付け用開口に遊技板1の前面より挿入し、ベース30の周縁部を下部振り分け装置取り付け用開口まわりの遊技板1の前面に取り付けることによって、ベース30が下部振り分け装置取り付け用開口を被覆し、下部振り分け装置16が遊技板1に取り付けられる。
【0052】
ベース30は合成樹脂にて構成され、その前面には不透明で鮮明な色彩による意匠、遊技板1の遊技領域中に区画される振り分け領域としての回転体収容室30a、回転体収容室30aの中心に位置するボス部30b、外周縁部に位置する複数の皿穴30cを有する。
【0053】
回転体収容室30aはベース30の前面より前方に突出する壁構成体30dのやや下側寄りに位置する円形状の内壁30eにより形成され、壁構成体30dは合成樹脂にて構成されてベース30の前面に接着剤またはねじで結合される。
【0054】
つまり、ベース30とは別に形成された壁構成体30dをベース30に後付けすることによって、後述の複数の誘導通路を回転体収容室30aの周囲に配置構成したので、ベース30と壁構成体30dを一つの型で一度に成形する場合に比べ、回転体収容室30aの配置設定(レイアウト)に自由度が増し、しかもコスト的に有利である。
【0055】
壁構成体30dは内壁30e、内壁30eの外側を囲む外壁30f、外壁30fと内壁30eとの前端縁に跨がって設けられデザイン化された前板30g、回転体収容室30aの中心より上半部の壁面としての最上部の天部に位置する入口30hを有する。
【0056】
前板30gで覆われる壁構成体30dの内部には、図7のA図に示すように、振り分け誘導通路30i、不利誘導通路30jおよび有利誘導通路30kからなる複数の誘導通路を、内壁30eと外壁30fとの間に位置して形成し、これによって、複数の誘導通路が回転体収容室30aの周囲に配置構成されている。
【0057】
振り分け誘導通路30iは、内壁30eと外壁30fとの両方に連なる直線状の下り傾斜に形成された隔壁30mにて不利誘導通路30jと上下に分離されるとともに、内壁30eと外壁30fとの両方に連なる半円弧状の下り傾斜に形成された隔壁30nにて有利誘導通路30kと上下に分離され、上記入口30hと、隔壁30nより上部の内壁30eに形成された出口30pとを有する。
【0058】
不利誘導通路30jは外壁30fにて有利誘導通路30kと分離され、入口30qおよび出口30rを有し、入口30qは壁構成体30dにおける回転体収容室30aの中心を通る水平位置近傍または回転体収容室30aの中心より下半部の壁面としての内壁30eに形成され、出口30rは不利誘導通路30j内の下部に位置するベース30に形成される。
【0059】
不利誘導通路30jおよび有利誘導通路30kを分離する部分において、外壁30fは内壁30eと一体になっている。
【0060】
有利誘導通路30kは入口30sおよび出口30tを有し、入口30sは壁構成体30dにおける回転体収容室30aの中心を通る水平位置近傍または回転体収容室30aの中心より下半部の壁面としての内壁30eに形成され、出口30tは有利誘導通路30k内の下部に位置するベース30に形成される。この出口30rおよび上記出口30tは図外の賞球排出機構の入賞球検知通路に連なる。
【0061】
再び、図5に戻り説明すると、回転体31は合成樹脂にて回転体収容室30aにボス部30bを中心として回転可能に収容されるように構成され、中心部に位置するねじ挿入用の貫通孔31a、周縁部に位置する複数の切欠部31b、および複数の切欠部31bのうちの一つに位置する振り分け突起31cを有する。
【0062】
切欠部31bは一つの遊技球を格納可能な大きさに形成され、回転体31の外周面に一つの遊技球が通過可能な開口を有し、この実施例では6等分配置になっている。
【0063】
振り分け突起31cは切欠部31bと回転体31の外周面との連接隅部で回転体31の回転方向一開口縁より周方向に向けて突出し、この振り分け突起31cと切欠部31bにおける回転体31の回転方向他開口縁との間には一つ遊技球の通過可能な開口を形成する。
【0064】
回転駆動機構32は駆動源としてモータ32aを備え、モータ32aはモータケーシングの前面より外側に突出する複数の取り付け部32b、モータケーシングの前面下部より前方に突出するボス部32c、およびボス部32cより前方に突出する出力軸32dを有し、出力軸32dの先端部はその周面に回り止め用のカット面32eを有する。
【0065】
モータ32aは出力軸32dおよびボス部32cをケース32fの膨出部32gに形成された図外の貫通孔に裏面側より挿入し、複数の取り付け部32bを図外のタッピングねじで膨出部32gの裏面に締結することによってケース32fに取り付けられる。
【0066】
ケース32fは合成樹脂にて構成され、その下部中央部に位置する門形の開口32h、開口32hの相対峙する左右の開口縁より裏面側に向けてコ字形に突出する上記膨出部32g、膨出部32gの相対峙する左右側壁より外側に突出する複数の検知器収容室32i,32j、複数の検知器収容室32i,32jそれぞれの裏面より後方に突出する支柱32k、および開口32hの上縁近傍に位置する下穴32mを有し、複数の支柱32kの後端面には図外のタッピングねじ用の下穴を形成する。
【0067】
また、回転駆動機構32はモータ32aの出力軸32dに回転体31を取り付けるための連結軸32nを備え、連結軸32nはその前部をベース30のボス部30bに後方より回転可能に挿入し、連結軸32nの前端面にはねじ挿入用の下穴32pを形成し、その後部には連結軸32nが前方に移動するときボス部30bの後端面に当接するストッパ部32qを有し、ストッパ部32qの後端面には回転体31の回転停止検出機構33におけるドッグシャフト33aを同軸に一体回転可能に連結するための図6に示す受容凹部32rを形成する。
【0068】
上記連結軸32nをボス部30bに挿入した状態において、図6に示すように、連結軸32nのボス部30bより回転体収容室30aの底面に突出する前端には、回転体収容室30a内に収容した回転体31をタッピングねじ34で結合する。
【0069】
このタッピングねじ34が回転体31の前方より貫通孔31aに挿入して連結軸32nの下穴32pに締結されることにより、回転体31は回転体収容室30aにボス部30bを中心として回転可能に収容され、連結軸32nが前方に移動すると、ストッパ部32qがボス部30bに当接し、連結軸32nが後方に移動すると、回転体31が回転体収容室30aの底面を構成するベース30に当接し、以て、回転体31が回転体収容室30aに回転可能に格納され、この回転体31の最大外周面は回転体収容室30aの周壁面を構成する内壁30eとの間にわずかな隙間を有する。
【0070】
再度図5に戻ると、回転停止検出機構33はドッグシャフト33aおよびセンサホルダ33bを備え、ドッグシャフト33aは金属にて形成され、ドッグシャフト33aをインンサート部材として図外の樹脂成形型内に配置し、その樹脂成形型内に成形材料を注入固化することによって、ドッグシャフト33aの前端部にドッグプレート33cを一体に形成する。
【0071】
ドッグプレート33cはその周縁および前後に開口するスリット33dを有し、ドッグプレート33cの前面には連結部材としてのボルト33eを有し、ボルト33eはドッグプレート33cの中心を貫通してドッグシャフト33aの中心に締結され、ボルト33eの頭部がドッグプレート33cより前方に突出する。
【0072】
ドッグシャフト33aは、その後端面に位置しモータ32aの出力軸32dをカット面32eにて一体回転可能に収容する図外の受容孔と、ドッグプレート33cより後端側の周面に位置し受容孔のカット面32eと対応する部分に貫通するねじ孔33fとを有し、このねじ孔33fをドッグシャフト33aに設けることから、ドッグシャフト33aは金属になっている。
【0073】
その理由は、ドッグシャフト33aを合成樹脂で構成すると、合成樹脂にねじ径の細いねじ切り加工を行うと、合成樹脂の粘性により手間暇がかかるとともに、加工されたねじ山の剛性が低く、しかも合成樹脂によるドッグシャフト33aの成形時にねじ孔32fを同時成形すると高価であるが、これに対し、ドッグシャフト33aを金属で構成した場合は、合成樹脂の場合に比べ、ねじ切り加工が容易であるうえ、加工されたねじ山の剛性も高いからである。
【0074】
このねじ孔33fにはケース32fの膨出部32gの背壁より前方に突出するモータ32aの出力軸32dを挿入した後に止めねじ35を締結し、この止めねじ35がドッグシャフト33aの出力軸32dとの軸方向の結合を図り、この止めねじ35のドッグシャフト33aへの締結時には止めねじ35の頭部とドッグシャフト33aとの間に止めねじ35の弛緩防止のためのスプリングワッシャ36を介在させる。
【0075】
センサホルダ33bは、左右両端に位置するねじ挿入用の貫通孔33g、中央部より後方に突出するアーム部33h、アーム部33hの後端より下方に延びる支持部33i、支持部33iとセンサホルダ33bの裏面との間に形成された隙間33jを有し、この支持部33iには図外の例えば反射式または透過式の光センサなどの非接触形のセンサを備え、図外のタッピングねじを貫通孔33gよりケース32fの下穴32mに締結することによって、センサホルダ33bがケース32fの裏面に取り付けられ、このセンサホルダ33bの隙間33jには上記モータ32aの出力軸33dに結合されてケース32fの開口32hより膨出部32gの前方空間内に位置されたドッグプレート33cの周縁部を非接触に取り込み、センサホルダ33bの支持部33iに保持された図外のセンサは、遊技制御装置50にて、モータ32aの正転・逆転駆動中、検知動作し、モータ32aの一回転ごとにドッグプレート33cのスリット33dを検出するごとにその検出信号を遊技制御装置50に出力する。
【0076】
上記モータ32aおよび回転停止機構33が組み付けられたケース32fは、ケース32fに形成された図外の貫通孔より、ベース30の裏面に形成された図外の下穴に、図外のタッピングねじを締結することによって取り付けられ、このとき、ドッグプレート33cより前面に突出するボルト33eの頭部を、ベース30のボス部30bより後方に突出する連結軸32nの受容凹部32r(図6参照)に挿入することによって、連結軸32nがドッグシャフト33aと同軸に一体回転可能に連結し、以て、回転体31がモータ32aにより回転駆動可能となる。
【0077】
上記タッピングねじによる取り付けは、タッピングねじをベース30の振り分け誘導通路30i、不利誘導通路30j、有利誘導通路30k、回転体収容室30aおよびベース30の前面に突出させず、球の通りおよび意匠を損なわないように考慮する。
【0078】
上記ケース32fがベース30の裏面に取り付けられた場合、ケース32fの左右両側に位置する複数の検知器収容室32i,32jのうちの一方の検知器収容室32iは有利誘導通路30kの出口30tの近傍に位置し、他方の検知器収容室32jは不利誘導通路30jの出口30rの近傍に位置し、各検知器収容室32i,32jには図外の検知器を装着する。
【0079】
また、モータ32aがケース32fに取り付けられた後において、ケース32fにはほぼ方形の板体に形成されたカバー37を取り付ける。
【0080】
カバー37は、その左右両端より前方に向け突出する脚部37a、各脚部37aより外側に伸びる着座部37b、および各着座部37bに形成されたねじ挿入用の貫通孔37cを有し、カバー37をケース32fに取り付けるとき、カバー37の前面および脚部37a間にモータ32aから出ている図外の電線を取りまとめ、図外のタッピングねじを着座部37bの貫通孔37cよりケース32fの支柱32kの下穴に締結することによって、モータ32aの背部を被覆しつつケース32fに取り付けられる。
【0081】
このとき、センサホルダ33bが既にケース32fに取り付けられている場合には図外のセンサより出ている電線もモータ32aの電線と同様にカバー37内に取りまとめれば、同センサの電線の取りまとめ作業およびその後の電線のぶらつきがなく、その後の作業がしやすくなる。
【0082】
下部振り分け装置16が遊技板1に取り付けられた場合において、モータ32aの電線、センサの電線、および検知器の電線が、遊技板1の背部に位置し、その遊技板1の裏面に組み付けられた遊技制御装置50の対応する接続端子に配線されるこれによって、下部振り分け装置16における回転体31の回転駆動、駆動停止、回転方向(正逆転)および異常時の非常駆動停止、不利誘導通路30qへの入賞、その入賞数、有利通路30sへの入賞、その入賞数などが遊技制御装置50にて監視制御される。
【0083】
例えば、図1に示す左右の普通図柄表示装置の図柄が停止して「7」などの特定図柄が二つ揃うことによって、正転用電力が遊技制御装置50からモータ32aに供給され、モータ32aが正転駆動を開始し、これによって、回転体31が図7のA図に示す矢印方向に正転すると、この回転中において実線示から点線示のように、遊技球が入口30hから振り分け誘導通路30iの上部に入った後に矢示のように振り分け誘導通路30iを下流し、その下流する遊技球が振り分け遊誘導通路30iの出口30pに到達する直前に、回転体31の振り分け突起31cを有する切欠部31bの開口が出口30pとほぼ一致するように位置し、引き続き、上記遊技球が出口30pに到達すると、その到達した遊技球は仮想線示のように出口30pから回転体31の振り分け突起31cを有する切欠部31b内に捕捉される。
【0084】
この仮想線示の捕捉された遊技球は引き続く回転体31の矢印方向への回転に伴い振り分け突起31cを有する切欠部31b内に捕捉されたまま移動し、やがて不利誘導通路30jの入口30qを臨む位置に移動し、このとき、遊技球は振り分け突起31cに受け止められていて切欠部31b内に捕捉されたままとなり入口30qに入れない(図9のC図参照)。
【0085】
そして、回転体31の矢印方向への回転が進行し、振り分け突起31cが入口30qを通過し、この振り分け突起31cと対向する切欠部31bの開口縁が入口30qの中程に進み、同開口縁と入口30qの下側縁との間の開口幅が一つの遊技球の直径より狭くなり、もはや振り分け突起31cを有する切欠部31b内に捕捉された遊技球は捕捉されたまま回転体31の回転に伴い有利誘導通路30k側に移動し、この移動過程においては、遊技球が振り分け突起31cを乗り越えて切欠部31bの開口に移動し入口30qと入口30sとを結ぶ内壁30e(外壁30fと一体になっている)に接触しつつ振り分け突起31cと対向する側の切欠部31bの壁面で押されて有利誘導通路30k側に移動する。
【0086】
引き続く回転体31の矢印方向への回転に伴い、振り分け突起31cが有利誘導通路30kの入口30sを臨む位置に到達し、振り分け突起31cと入口30sとの間の開口幅が一つの遊技球の直径より広くなると同時に、振り分け突起31cを有する切欠部31b内の遊技球はその切欠部31bから入口30sを通って図7のB図に示すように有利誘導通路30k内に入る。
【0087】
回転体31の矢印方向への回転中において、遊技球が振り分け誘導通路30iの出口30pから振り分け突起31cの存在しない切欠部31bに捕捉された場合には、その切欠部31cが回転体31の回転に伴い不利誘導通路30jの入口30qを臨む位置に到達し、その切欠部31cの開口と入口30qとの会いによって形成される開口幅が一つの遊技球の直径より広くなると同時に、上記振り分け突起31cの存在しない切欠部31bに捕捉された遊技球はその切欠部31bから入口30qを通って不利誘導通路30jに入る。
【0088】
また、逆転用電力が遊技制御装置50からモータ32aに供給され、モータ32aが逆転駆動を開始し、これによって、回転体31が図7に示す矢印とは逆方向に逆転すると、振り分け誘導通路30iから回転体31の切欠部31bに入った遊技球が、その切欠部31の開口と入口30sとの会いによって形成される開口幅が一つの遊技球の直径より広くなると同時に、その切欠部31bから入口30sを通って有利誘導通路30kに全て入る。
【0089】
つまり、この下部振り分け装置16によれば、振り分け突起31cの存在する切欠部31bを基準として、回転体31の回転方向を見ると、回転体31の回転方向が振り分け突起31cが先行する方向、すなわち図7に示す矢印方向に正転することにより、振り分け誘導通路30iに入った遊技球を切欠部31bの全数分の1で有利誘導通路30kに振り分け、この切欠部31bの全数をNとすれば、遊技者に有利な遊技状態を1/Nの割合で発生することができ、この有利な遊技状態が1/Nの割合で発生する場合を、振り分け率1/Nと言う。
【0090】
また、回転体31の回転方向が振り分け突起31cが後進する方向、すなわち図7に示す矢印方向とは逆方向に逆転することにより、振り分け誘導通路30iに入った遊技球を全て有利誘導通路30kに振り分け、遊技者に有利な遊技状態を1/1の割合で発生することができる。
【0091】
換言すれば、この下部振り分け装置16によれば、入口30hに入った遊技球を、回転体31の正転により不利な遊技状態と有利な遊技状態とにN対1に振り分ける一方、回転体31の回転方向により振り分け率を1/Nおよび1/1に変更することができる。
【0092】
遊技制御装置50は予め設定されたプログラムにしたがって動作するマイクロコンピュータに構成され、この遊技制御装置50における入賞口装置15および下部振り分け装置16に関する制御について説明すると、遊技制御装置15は上部振り分け装置3中の普通図柄表示装置3fの二つの停止図柄が特定図柄で揃う図柄の組み合わせ信号を発生し、その発生から二つの特定図柄が停止する所定時間の経過時点に、入賞口装置15の電磁ソレノイド22aに電力を供給するとともに下部振り分け装置16のモータ32aに正転用電力を供給し、上記電磁ソレノイド22aへの電力供給を所定時間後に停止し、下部振り分け装置16の有利誘導通路30k(特定領域)の出口30s付近に設置された図外の検知器からの遊技球検出信号を受け取った後に、第3種始動口11への遊技球の入賞検出に伴う大入賞口12の最大開閉回数の終了した時点で、上記モータ32aへの正転用電力の供給を停止するとともに、モータ32aに逆転用電力を所定時間供給する。
【0093】
また、遊技制御装置50は、下部振り分け装置16中のセンサホルダ33bの支持部33iに保持された図外のセンサからのドッグプレート33cのスリット33dの検出信号を受け取ると、回転体31の回転開始から予め設定された一回転当たりの単位時間にセンサからの検出信号が入力されたか否かを判断し、その単位時間に検出信号が入力された場合は回転体31が正常に回転していると判定してそのまま何もせずに回転体31の回転を継続し、上記単位時間を過ぎても検出信号の入力がない場合は例えば遊技球が回転体31と壁構成体30dとの間に引っ掛かるか、その他の何らかの原因によって、回転体31の回転が異常停止したと判定し、モータ32aの焼損防止のために、モータ32aへの電力供給を緊急停止するとともに、その緊急停止を警報するための信号を遊技機またはパチンコ店の島や管理室などに設けられた警報部品に出力する。
【0094】
この実施例の構成によれば、図1に示すように、下部振り分け装置16の上に入賞口装置15を配置し、この入賞口装置15の出口20eを下部振り分け装置16の入口30hに連接してあるので、遊技機に予め設定された以外の予期しないときに、複数の遊技球が遊技領域から下部振り分け装置16の有利誘導通路30kに連続して入るという不都合は確実に阻止できる。
【0095】
つまり、この実施例では、遊技制御装置50が入賞口装置15の電磁ソレノイド22aに電力を供給するとともに下部振り分け装置16のモータ32aに正転用電力を供給し、図9のA図に示すように、回転体31が矢印方向に正転駆動し、スライダ21が往動して入賞停止位置に停止し、入賞領域20aの入口20d付近に収容空間25を形成し、一つの遊技球が遊技領域から収容空間25に入ると、この遊技球に続く遊技球は収容空間25内の遊技球および第1突起21aにて収容空間25に入ることを阻止される。
【0096】
そして、図9のB図に示すように、上記スライダ21が往動開始から所定時間が経過すると復動を開始して入口閉鎖位置に停止し、このスライダ21の入賞停止位置から入口閉鎖位置に移動する過程で、一つの遊技球が収容空間25から入賞口装置15の出口20e、下部振り分け装置16の入口30hを経由して振り分け誘導通路30iに入り、引き続き、振り分け誘導通路30iに入った一つの遊技球は振り分け誘導通路30iに沿いその出口30pに転がって行き、正転駆動中の回転体31の周面に当接して停止した後、回転体31の複数の切欠部31bのうちの一つの切欠部31bが出口30pに出会い、その一つの切欠部31bと出口30pとの間に回転体31の回転に伴う一つの切欠部31bと出口30pとの整合によって遊技球の通過可能な開口が形成されると、一つの遊技球が出口30pから一つの切欠部31bに入る。
【0097】
一つの切欠部31bに入った遊技球は、回転体31の正転駆動に伴い不利誘導通路30j側に運ばれるが、この一つの切欠部31bが振り分け突起31cを有する場合には、図9のC図に示すように振り分け突起31cに受け止めらており、その振り分け突起31cによる遊技球の受け止めは振り分け突起31cを有する切欠部31bが回転体31の回転にて不利誘導通路30jの入口30qとの間に形成された一つの遊技球の通過可能な開口が閉鎖されるまで継続する。
【0098】
引き続く回転体31の正転駆動により、図9のD図に示すように、振り分け突起31cを有する切欠部31bが有利誘導通路30kの入口30sに出会い、その振り分け突起31cを有する切欠部31bと出口30pとの間に回転体31の正転駆動に伴う振り分け突起31cを有する切欠部31bと入口30sとの整合によって遊技球の通過可能な開口が形成されると、一つの遊技球が振り分け突起31cを有する切欠部31bから入口30sを経由して有利誘導通路30kに入り、その一つの遊技球が有利誘導通路30kからその出口30tを通って図外の賞球排出機構の入賞検知通路へ移動する。
【0099】
この一つの遊技球の有利誘導通路30kから賞球排出機構の入賞検知通路への移動過程で、下部振り分け装置16の検知器収容室32iに設置された図外の検知器がその遊技球を検出した検出信号を遊技制御装置50に出力し、この検出信号を受け取った後において、遊技制御装置50に予め設定された大入賞口12の最大開閉回数の終了に伴う大入賞口12の開閉板の閉鎖時間が経過すると、遊技制御装置50が下部振り分け装置16のモータ32aに正転用電力に代替して逆転用電力を供給し、図9のE図に示すように、回転体31が矢印方向に逆転駆動する。
【0100】
この回転体31の逆転駆動中において、入賞口装置15のスライダ21が往動して入賞停止位置に停止し、入賞領域20aの入口20d付近に収容空間25を形成し、一つの遊技球が遊技領域から収容空間25に入った後に、スライダ21が入賞停止位置から入口閉鎖位置に停止し、このスライダ21の入賞停止位置から入口閉鎖位置に移動する過程で、一つの遊技球が収容空間25から下部振り分け装置16の振り分け誘導通路30iを経て逆転駆動中の回転体31の周面に当接して停止した後、回転体31の複数の切欠部31bのうちの一つの切欠部31bが振り分け誘導通路30iの出口30pに出会い、その一つの切欠部31bと出口30pとの間に回転体31の回転に伴う一つの切欠部31bと出口30pとの整合によって遊技球の通過可能な開口が形成されると、一つの遊技球が出口30pから一つの切欠部31bに入る。
【0101】
そして、図9のF図に示すように、一つの切欠部31bに入った遊技球は、回転体31の逆転駆動に伴い有利誘導通路30k側に運ばれ、その切欠部31bが有利誘導通路30kの入口30sに出会い、その切欠部31bと出口30pとの間に回転体31の逆転駆動に伴う切欠部31bと入口30sとの整合によって遊技球の通過可能な開口が形成されると、一つの遊技球が切欠部31bから有利誘導通路30kに入る。
【0102】
要するに、この実施例によれば、入賞口装置15が遊技領域から一つの遊技球を適切に取り込み、この一つの遊技球を取り込むことにより入賞口装置15がその一つの遊技球に続いて入ろうとする別の遊技球の連続入りを阻止するとともに、入賞口装置15がその取り込んだ一つの遊技球を下部振り分け装置16の振り分け誘導通路30iに確実に案内し、この一つの遊技球を受け取った下部振り分け装置16が回転体31の正転駆動および振り分け突起31cにより振り分け率を1/Nに設定し、また、下部振り分け装置16が回転体31の逆転駆動により振り分け率を1/1に設定することにより、遊技者に有利な遊技状態のときに、「入賞=権利発生」といった、遊技内の変化に富む面白さの有る遊技性の高い遊技と、パンク解消といった安心感の高い遊技を提供することができる。
【0103】
図10および図13を用いて、この発明の二つ以上の遊技球の遊技領域からの連続入りを阻止する入賞口装置の異なる例を説明する。
【0104】
図10〜図13において、この異なる例の入賞口装置15Aは、大まかにはベース40と回転体41および回転体41を回転駆動する回転駆動機構42を備え、ベース40の前面に回転体41を回転可能に組み込み、ベース40の裏面に回転駆動機構42を取り付け、この回転駆動機構42を前記遊技板1に形成された図外の入賞口装置取り付け用開口に遊技板1の前面より挿入し、ベース40の周縁部を入賞口装置取り付け用開口まわりの遊技板1の前面に取り付けることによって、ベース40が入賞口装置取り付け用開口を被覆し、入賞口装置15Aが遊技板1に取り付けられ、回転体41の回転駆動によって二つ以上の遊技球の遊技領域からの連続入りを阻止する。
【0105】
ベース40は合成樹脂にて構成され、その前面には不透明で鮮明な色彩による意匠、遊技板1の遊技領域中に区画される入賞領域としての回転体収容室40a、回転体収容室40aを形成する左右の第1・第2壁40b,40c、回転体収容室40aの周囲で左右に位置する第3・第4壁40d,40e、回転収容室40aの中心に位置するボス部40f、回転体収容室40aの中心より上半部の位置としての最上部の天部に位置する入口40g、回転体収容室40aの周囲に配置された複数のアウト誘導通路40h,40i、回転体収容室40aの中心より下半部の位置としての最下部に位置する出口40j、外周縁部に位置する複数の皿穴40k、裏面に突出する膨出部40m、および膨出部40mの左右に連接する支柱40nを有する。
【0106】
第1壁40bはボス部40fの左側に位置し、第2壁40cはボス部40fの右側に位置し、第1・第2壁40b,40cはボス部40fを中心とする円周上で左右に互いに相対峙する円弧形の内壁面を有し、これらの内壁面とその内側に位置するベース40の前面とで回転体収容室40aを形成し、各内壁面より下方に延びる縦壁面が一つの遊技球の通過可能な間隔を以て左右に相対峙し、それらの縦壁面間に出口40jを形成する。
【0107】
第3壁40dは第1壁40bとの間にアウト誘導通路40hを形成し、第4壁40eは第2壁40cとの間にアウト誘導通路40iを形成し、第3・第4壁40d,40eはその上部に位置する縦壁面が一つの遊技球の通過可能な間隔を以て左右に相対峙し、それらの縦壁面間に入口40gを形成し、各縦壁面より外側に広がる傾斜壁面が入口40gへの誘導通路40pを形成する。
【0108】
アウト誘導通路40h,40iは第1・第2壁40b,40cの外側に沿い下方に開放しており、入賞口装置15Aを図1に示す遊技板1に取り付けた状態において、その開放部分はベース40の前面を介して遊技領域に連なる。
【0109】
回転体41は合成樹脂にて回転体収容室40aにボス部40fを中心として回転可能に収容されるように構成され、中心部に位置するねじ挿入用の貫通孔41aと、周縁部に位置する一つの切欠部41bとを有し、切欠部41bは一つの遊技球を格納可能な大きさに形成されているとともに回転体41の外周面に一つの遊技球が通過可能な開口を有する。
【0110】
回転駆動機構42は駆動源としてモータ42aを備え、モータ42aはモータケーシングの前面より外側に突出する複数の取り付け部42b、モータケーシングの前面下部より前方に突出するボス部42c、およびボス部42cより前方に突出する出力軸42dを有し、出力軸42dの先端部はその周面に回り止め用のカット面42eを有する。
【0111】
モータ42aは出力軸42dおよびボス部42cをケース42fに形成された貫通孔42gに裏面側より挿入し、複数の取り付け部42bを図外のタッピングねじでケース42fの裏面のねじ挿入用の下穴42hに締結することによってケース42fに取り付けられる。
【0112】
ケース42fは、その左右両端より前方に向け突出する脚部42i、各脚部42iより外側に伸びる着座部42j、および各着座部42jに形成されたねじ挿入用の貫通孔42kを有し、図外のタッピングねじを着座部42jの貫通孔42kよりベース40の支柱40nの後端面に形成された図外の下穴に締結することによって、ベース40の裏面に取り付けられる。
【0113】
また、回転駆動機構42はモータ42aの出力軸42dに回転体41を取り付けるための連結軸42mを備え、連結軸42mはその前部をベース40の膨出部40mに形成された貫通孔40q(図12参照)を通してボス部40fに後方より回転可能に挿入し、連結軸42mの前端面にはねじ挿入用の下穴42nを形成し、その後部には連結軸42mが前方に移動するときボス部40bの後端面に当接するストッパ部42pを有し、ストッパ部42pの後端面には回転体41の回転停止検出機構43におけるドッグシャフト43aを同軸に一体回転可能に連結するための図外の受容凹部を形成する。
【0114】
上記連結軸42mをボス部40fに挿入した状態において、連結軸42mのボス部40fより回転体収容室40aの底面に突出する前端には、回転体収容室40a内に収容した回転体41をタッピングねじ43(図11参照)で結合することにより、回転体41は回転体収容室40aにボス部40fを中心として回転可能に収容され、連結軸42mが前方に移動すると、ストッパ部42pがボス部40fに当接し、連結軸42mが後方に移動すると、回転体41が回転体収容室40aの底面を構成するベース40に当接し、以て、回転体41が回転体収容室40aに回転可能に格納される。
【0115】
回転停止検出機構43はドッグシャフト43aおよびセンサホルダ43bを備え、ドッグシャフト43aは金属にて形成され、ドッグシャフト43aをインサート部材として図外の樹脂成形型内に配置し、その樹脂成形型内に成形材料を注入固化することによって、ドッグシャフト43aの前端部にドッグプレート43cを一体に形成する。
【0116】
ドッグプレート43cはその周縁および前後に開口するスリット43dを有し、ドッグプレート43cの前面には連結部材としてのボルト43eを有し、ボルト43eはドッグプレート43cの中心を貫通してドッグシャフト43aの中心に締結され、ボルト43eの頭部がドッグプレート43cより前方に突出する。
【0117】
ドッグシャフト43aは、その後端面に位置しモータ42aの出力軸42dをカット面42eにて一体回転可能に収容する図外の受容孔と、ドッグプレート43cより後端側の周面に位置し受容孔のカット面42eと対応する部分に貫通するねじ孔43fとを有し、このねじ孔43fをドッグシャフト43aに設けることから、ドッグシャフト43aは金属になっており、その理由は、上記実施例における図5に示す下部振り分け装置16のドッグシャフト33aについて述べたのと同じであり、ねじ孔43fにはケース42fより前方に突出するモータ42aの出力軸42dを挿入した後に止めねじ44(図12参照)を締結し、この止めねじ44がドッグシャフト44aの出力軸42dとの軸方向の結合を図り、この止めねじ44のドッグシャフト44aへの締結時には止めねじの頭部とドッグシャフト44aとの間に止めねじの弛緩防止のための図外のスプリングワッシャを介在させる。
【0118】
センサホルダ43bは、左右両端に位置するねじ挿入用の貫通孔43g、中央部より後方に突出するアーム部43h、アーム部43hの後端より下方に延びる支持部43i、支持部43iとセンサホルダ43bの裏面との間に形成された隙間43jを有し、この支持部43iには図外の例えば反射式または透過式の光センサなどの非接触形のセンサを備え、図外のタッピングねじを貫通孔43gよりベース40の図外の下穴に締結することによって、センサホルダ43bがベース40の裏面に取り付けられ、このセンサホルダ43bの隙間43jには上記モータ42aの出力軸43dに結合されたドッグプレート43cの周縁部を非接触に取り込み、センサホルダ43bの支持部43iに保持された図外のセンサは、図1に示す遊技制御装置50にて、モータ42aの駆動中、検知動作し、モータ42aの一回転ごとにドッグプレート43cのスリット43dを検出するごとにその検出信号を遊技制御装置50に出力する。
【0119】
上記モータ42aおよびドッグシャフト43aの組み付けられたケース42fをベース40の支柱40nに取り付けるとき、ドッグプレート43cより前面に突出するボルト43eの頭部を、ベース40のボス部40bより後方に突出する連結軸42mの図外の受容凹部に挿入することによって、連結軸42mがドッグシャフト43aと同軸に一体回転可能に連結し、以て、回転体41がモータ42aにより回転駆動可能となる。
【0120】
入賞口装置15Aが遊技板1に取り付けられた場合において、モータ42aの電線およびセンサの電線が遊技板1の背部に位置し、遊技板1の裏面に組み付けられた遊技制御装置50の対応する接続端子に配線されるこれによって、入賞口装置15Aにおける回転体41の回転駆動、駆動停止、回転方向および異常時の非常駆動停止などが遊技制御装置50にて制御される。
【0121】
要するに、この入賞口装置15Aによれば、図13のA図に示すように回転体41は切欠部41bが出口40jの真上に位置する状態を待機停止位置とし、特定図柄が二つ揃う図柄の組み合わせ信号による回転用電力がモータ42aに供給されると、矢印で示す一方向に180度だけ回転駆動し、図13のB図に示すように切欠部41bが入口40gの真下に位置したところの入賞停止位置に停止し、その入賞停止位置への予めタイマなどで設定された停止時間が経過すると、図13のC図に示すように同方向に180度だけ回転駆動し、図13のD図に示すように待機停止位置に停止するというように、入賞停止位置への所定の停止時間を以て一方向に間欠的に回転駆動する。
そして、入賞停止位置への停止中において、図13のB図に示すように遊技領域から遊技球45が入口40gを通過して回転体41の切欠部41bに一つ入ると、その遊技球45に続く別の遊技球46は切欠部41bに既に入っている遊技球45によって入ることを阻止され、その別の遊技球46は回転体41の外周面から第1壁40bまたは第2壁40cに沿いアウト誘導通路40hまたはアウト誘導通路40iのいずれかを通過して遊技領域に排出される。
【0122】
一方、上記切欠部41bに入った一つの遊技球45は、図13のC図に示すように回転体41の回転駆動に伴い、切欠部41bに捕捉されたまま下方に運ばれ、その途中で切欠部41bの開口が第1壁40bまたは第2壁40cの内壁面で閉鎖され、その遊技球45は内壁面で切欠部41bより出ることが阻止されたまま出口40j側に運ばれる。
【0123】
引き続く回転体41の回転駆動に伴い、図13のD図に示すように切欠部41bが出口40jを臨む位置に到達し、切欠部41bの開口と出口40jとの出会いによって形成される開口幅が一つの遊技球の直径より広くなると同時に、切欠部41bに捕捉された遊技球45は切欠部41bから出口40jに入り、例えば入賞口装置15Aの下に図5に示す下部振り分け装置16が配置され、入賞口装置15Aの出口40jが下部振り分け装置16の入口30hに連接されていると、上記出口40jに入った遊技球は下部振り分け装置16へと誘導される。
【0124】
また、回転体41の回転駆動中および待機停止位置での停止中は、図13のA図または図13のC図に示すよう、入口40gを通過した遊技球は回転体41の外周面に当たってアウト誘導通路40h,40iのいずれかに跳ね返り、そのアウト誘導通路40h,40iのいずれかを通過して遊技領域に排出される。
【0125】
したがって、この異なる実施例の入賞口装置15Aは回転体41の回転駆動によって二つ以上の遊技球の遊技領域からの連続入りを確実に阻止することができる。
【0126】
上記実施例では図1に示すように入賞口装置15の下に下部振り分け装置16を連接配置した例を図示して説明したが、この発明では入賞口装置15および下部振り分け装置16を遊技領域内に分離配置したり、上部振り分け装置3と下部振り分け装置16の位置を上下入れ替え、入賞口装置15と上部振り分け装置3との組み合わせを採用したり、さらには図外の回転体不採用タイプの振り分け装置を下部振り分け装置16に代替使用することも可能である。
【0127】
また、上記実施例では入賞口装置15の収容空間25の形成のきっかけを上部振り分け装置3の普通図柄表示装置3fに関する特定図柄組み合わせ信号を使用した例を図示して説明したが、この発明では天通過口4、一般入賞口7〜10などに検知器を設け、その検知器による天通過口4、一般入賞口7〜10などの遊技球の通過検出信号を使用し、遊技の多様化を図ることもできる。
【0128】
さらに、上記実施例では下部振り分け装置16において回転体31に六つの切欠部31bを設け、そのうちの一つに振り分け突起31cを設けた例を図示して説明したが、この発明では切欠部31bを二つ設け、その二つ設けた切欠部31bの一つに振り分け突起31cを設けたり、切欠部を三つ以上設け、その三つ以上の一つに振り分け突起31cを設けるか、二つ以上の振り分け突起31cを設け、振り分け率の多様化を図ることも可能である。
【0129】
また、切欠部31bを四つ以上設け、その四つ以上の切欠部31bに二つ以上の振り分け突起31cを設ける場合、振り分け突起31cを一つおきに設けるか、二つ以上おきに設けるか、一つおきと二つ以上おきとの組み合わせにするなど、種々の設け方が考えられる。
【0130】
さらに、上記実施例では電磁ソレノイド32aを単動スプリングタイプを使用し往動時のみ電磁駆動する例を図示して説明したが、収容空間24への遊技球の入球を検出する検知器を入賞口装置15に設ける一方、スプリングを内蔵しない複動タイプを採用し、収容空間24に遊技球が入ったことを検知器が検出したら遊技制御装置50からの指示で電磁ソレノイド32aを復駆動するというように、遊技制御装置50からの指示で電磁ソレノイド32aを往復駆動しても前記実施例と同様の作用効果が得られる。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、次のような効果がある。
請求項1の入賞口装置によれば、スライダの入賞停止位置への停止で入口近傍に一つの遊技球の収容空間を形成し、スライダの入賞停止位置から入口閉鎖位への移動によって、ベースの入口の上端縁と第1突起とで入口の開口幅を一つの遊技球の直径よりも狭く設定する構成としたから、収容空間に遊技領域から一つの遊技球が入ると、収容空間に入った遊技球がその遊技球に続く別の遊技球の収容空間への入りを阻止し、また、スライダの入賞停止位置から入口閉鎖位への移動によって、ベースの入口の上端縁と第1突起とで入口への遊技球の入りを阻止し、以て遊技領域から二つ以上の遊技球の連続入りを確実に阻止することができる。
請求項2の入賞口装置によれば、電磁ソレノイドにてスライダを往復駆動する構成としたから、スライダを複雑な運動変換機構を用いずに往復駆動することができ、往復駆動機構を簡素化した構造にでき、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のパチンコ機の遊技板の正面図。
【図2】実施例の入賞口装置を示す分解斜視図。
【図3】実施例の入賞口装置の往復駆動機構を示す断面図。
【図4】実施例の振り分け装置を示す分解斜視図。
【図5】実施例の入賞口装置の作用説明図である。
【図6】実施例の振り分け装置の回転体と連結軸と連結を示す断面図。
【図7】実施例の振り分け装置の作用説明図。
【図8】実施例の入賞振り分け装置を示す構成図。
【図9】実施例の入賞振り分け装置の作用説明図。
【図10】異なる実施例の入賞口装置を示す分解斜視図。
【図11】異なる実施例の入賞口装置を示す正面図。
【図12】異なる実施例の入賞口装置を示す断面図。
【図13】異なる実施例の作用説明図。
【符号の説明】
1 遊技板
15,15A 入賞口装置
16 下部振り分け装置(振り分け装置)
20 ベース
20a 入賞領域
20d 入口
20e 出口
21 スライダ
21a 第1突起
21b 第2突起
21c 間隔
22 往復駆動機構
22a 電磁ソレノイド
30 ベース
30a 回転体収容室
30i 振り分け誘導通路
30j 不利誘導通路
30k 有利誘導通路
30h,30q,30s 入口
30r,30t 出口
31 回転体
31b 切欠部
31c 振り分け突起
32 回転駆動機構
32a モータ
40 ベース
40a 回転体収容室
40g 入口
40h,40i アウト誘導通路
40j 出口
41 回転体
41b 切欠部
42 回転駆動機構
42a モータ

Claims (2)

  1. 遊技板に取り付けられ遊技領域中に区画された入賞領域を有するベースと、このベースに沿い往復移動可能に組み込まれ一つの遊技球を収容可能な間隔を以て相対峙する第1・第2突起を有するスライダと、ベースの裏側に設けられ第1・第2突起をベースの入賞領域への入口の下端縁内外に前進配置して入口下端縁と第1・第2突起との三者で一つの遊技球の収容空間を入口近傍に形成する入賞位置および上記下端縁外側の第1突起を入口近傍に後退配置して入口上端縁と第1突起との二者で入口への一つ以上の遊技球の入りを阻止する入口閉鎖位置とに上記スライダを遊技情報により往復駆動する往復駆動機構と、を備えたことを特徴とする遊技機の入賞口装置。
  2. 往復駆動機構の駆動源を電磁ソレノイドにて構成したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の入賞口装置。
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