JP2004000307A - ネットワークゲームシステム、データ配信システム、ゲーム装置及びプログラム - Google Patents
ネットワークゲームシステム、データ配信システム、ゲーム装置及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ゲームデータサーバへのアクセス集中を防ぐことができるネットワークゲームシステムを提供すること。
【解決手段】ゲーム端末１６は、ゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信し、該ゲームデータ要求に応じてゲームデータサーバ１２から返信されるゲームデータを受信する。そして、受信したゲームデータに基づいてゲームを実行する。このとき、現在日時情報と日時条件記憶部に記憶される日時条件とに基づいてゲームデータ要求を送信することを制限するようにしている。
【選択図】 図１
【解決手段】ゲーム端末１６は、ゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信し、該ゲームデータ要求に応じてゲームデータサーバ１２から返信されるゲームデータを受信する。そして、受信したゲームデータに基づいてゲームを実行する。このとき、現在日時情報と日時条件記憶部に記憶される日時条件とに基づいてゲームデータ要求を送信することを制限するようにしている。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークゲームシステム、データ配信システム、ゲーム装置及びプログラムに関し、特に、サーバへのアクセス集中を防ぐための技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータ等のゲーム端末が、インターネット等のデータ通信ネットワークを介してゲームデータサーバにアクセスし、該ゲームデータサーバからゲームデータをダウンロードするようにしたネットワークゲームシステムが普及しつつある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうしたネットワークゲームシステムが広く普及するにつれ、ゲームデータサーバへのアクセス集中が懸念されるようになっている。例えば、ある日時に新しいゲームデータの配信が開始される場合、その日時にゲームデータサーバに対するアクセスが過度に集中してしまう虞がある。
【０００４】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ゲームデータサーバへのアクセス集中を防ぐことができるネットワークゲームシステム、ゲーム装置及びプログラムを提供することにある。
【０００５】
さらに、他の目的は、データサーバへのアクセス集中を防ぐことができるデータ配信システムを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るネットワークゲームシステムは、ゲームデータサーバと複数のゲーム端末とを含むネットワークゲームシステムにおいて、前記複数のゲーム端末は、それぞれ、前記ゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信するゲームデータ要求送信手段と、前記ゲームデータ要求送信手段により送信されるゲームデータ要求に応じて前記ゲームデータサーバから返信されるゲームデータを受信するゲームデータ受信手段と、該ゲームデータ受信手段により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行するゲーム実行手段と、日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記ゲームデータ要求送信手段によるゲームデータ要求の送信を制限するゲームデータ要求送信制限手段と、を含み、前記ゲームデータサーバは、前記複数のゲーム端末からそれぞれゲームデータ要求を受信するゲームデータ要求受信手段と、前記ゲームデータ要求受信手段により受信されるゲームデータ要求に応じてゲームデータを返信するゲームデータ返信手段と、を含む、ことを特徴とする。
【０００７】
本発明によれば、ゲーム端末からゲームデータサーバにゲームデータ要求が送信され、それに応じてゲームデータサーバからゲームデータが返信される。そして、ゲーム端末では、ゲームデータサーバからゲームデータを受信し、該ゲームデータに基づいてゲームを実行する。そして、各ゲーム端末では、日時条件を記憶するようになっており、該日時条件及び現在日時情報に基づいてゲームデータ要求をゲームデータサーバに送信することを制限するようになっている。このため、ゲームデータサーバにゲームデータ要求が多数のゲーム端末から送信されることを防ぐことができる。こうして、ゲームデータサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【０００８】
また、本発明の一態様では、前記ゲームデータ要求は、前記ゲーム端末を識別する識別情報又は該ゲーム端末のユーザを識別する識別情報を含み、前記ゲームデータサーバは、前記ゲームデータ要求受信手段により受信されるゲームデータ要求に含まれる前記識別情報に対応する日時条件を取得する日時条件取得手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件取得手段により取得される日時条件とに基づいてゲームデータの返信を制限するゲームデータ返信制限手段と、を含む。このように、ゲームデータサーバでゲームデータの返信を制限すれば、ゲームデータサーバへのアクセス集中をさらに効果的に防ぐことができる。
【０００９】
また、本発明の一態様では、前記複数のゲーム端末のそれぞれに日時条件を送信する日時条件送信手段をさらに含み、前記日時条件記憶手段は、前記日時条件送信手段により送信される日時条件を記憶する。こうすれば、日時条件をゲーム端末の外部において任意に指定できるようになる。なお、日時条件送信手段は、ゲームデータサーバに設けるようにしてもよいし、他のサーバ等に設けるようにしてもよい。
【００１０】
この態様では、前記日時条件送信手段は、前記複数のゲーム端末から日時条件要求を受信し、該日時条件要求に応じて日時条件を返信するようにしてもよい。こうすれば、各ゲーム端末では、日時条件要求を送信したとき、それに応じて日時条件を受信することができるようになる。
【００１１】
また、本発明の一態様では、前記日時条件送信手段は、前記ゲーム端末を識別する識別情報又は該ゲーム端末のユーザを識別する識別情報に基づいて日時条件を生成し、該ゲーム端末に送信する。こうすれば、ゲーム端末又はユーザに応じて日時条件を設定することができ、ゲームデータサーバへのアクセス集中をさらに効果的に防ぐことができる。
【００１２】
また、本発明に係るゲーム装置は、ゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信するゲームデータ要求送信手段と、前記ゲームデータ要求送信手段により送信されるゲームデータ要求に応じて前記ゲームデータサーバから返信されるゲームデータを受信するゲームデータ受信手段と、該ゲームデータ受信手段により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行するゲーム実行手段と、日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記ゲームデータ要求の送信を制限するゲームデータ要求送信制限手段と、を含むことを特徴とする。本発明によれば、多数のゲーム装置からゲームデータサーバにゲームデータ要求が送信されることを防ぐことができる。
【００１３】
また、本発明に係るプログラムは、日時条件を記憶する日時条件記憶手段、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段、及び、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいてゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信することを制限するゲームデータ要求送信制限手段、として、例えば家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末等のコンピュータを機能させるためのプログラムである。本発明によれば、多数のコンピュータからゲームデータサーバにゲームデータ要求が送信されることを防ぐことができる。
【００１４】
また、本発明に係るデータ配信システムは、データサーバと複数の端末とを含むデータ配信システムにおいて、前記複数の端末は、それぞれ、前記データサーバにデータ要求を送信するデータ要求送信手段と、前記データ要求送信手段により送信されるデータ要求に応じて前記データサーバから返信されるデータを受信するデータ受信手段と、日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記データ要求送信手段によるデータ要求の送信を制限するデータ要求送信制限手段と、を含み、前記データサーバは、前記複数の端末からそれぞれデータ要求を受信するデータ要求受信手段と、前記データ要求受信手段により受信されるデータ要求に応じてデータを返信するデータ返信手段と、を含む、ことを特徴とする。
【００１５】
本発明によれば、端末からデータサーバにデータ要求が送信され、それに応じてデータサーバからデータが返信される。そして、各端末では、日時条件を記憶するようになっており、該日時条件及び現在日時情報に基づいてデータ要求をデータサーバに送信することを制限するようになっている。このため、データサーバにデータ要求が多数の端末から送信されることを防ぐことができる。こうして、データサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【００１７】
図１は、本発明の実施形態に係るネットワークゲームシステムの全体構成を示す図である。同図に示すように、このネットワークゲームシステム１０は、ゲームデータサーバ１２と、複数のゲーム端末１６と、を含んで構成されている。ゲームデータサーバ１２とゲーム端末１６は、いずれもインターネット１４に接続されており、相互にデータ通信ができるようにされている。
【００１８】
ゲームデータサーバ１２は、ＣＰＵ、各種記憶装置、ディスプレイ、入力装置、データ通信装置を含む、例えば公知のサーバコンピュータシステムによって構成されるものであり、ゲーム端末１６にゲームデータを配信する。ゲームデータサーバ１２から配信されるゲームデータは、例えばゲームプログラム自体、ゲームキャラクタに関するデータ、ゲームアイテムに関するデータ等である。
【００１９】
一方、ゲーム端末は、ＣＰＵ、各種記憶装置、ディスプレイ、入力装置、データ通信装置を含む、例えば公知の家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末等によって構成されるものであり、ゲームデータサーバ１２からゲームデータを受信し、該ゲームデータに基づいて各種ゲームを実行するものである。
【００２０】
同図に示されるネットワークゲームシステム１０では、ユーザがゲーム端末１６からゲームデータサーバ１２にアクセスし、新規ゲームデータを受信できる日時条件を受信する。すると、該日時条件を満足する日時に、ゲーム端末１６からゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信できるようになっている。そして、ゲーム端末１６からゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信すると、ゲームデータが返信されるようになっている。
【００２１】
図２は、ゲーム端末１６の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、ゲーム端末１６は、ゲームデータ取得部３２及びゲーム実行部３４を含んでいる。また、ゲームデータ取得部３２は、日時条件要求送信部２０、日時条件受信部２２、日時条件記憶部２８、ゲームデータ要求送信部２４、ゲームデータ要求送信制限部３０、現在日時情報取得部３１、ゲームデータ受信部２６、を含んでいる。これらの機能は、コンピュータであるゲーム端末１６が所定プログラムを実行することにより実現される。
【００２２】
ここで、ゲームデータ要求送信部２４は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信する。このゲームデータ要求には、図３に示すように、ゲーム端末１６でゲームをプレイするユーザのユーザＩＤ、及びゲームデータサーバ１２から受信しようとするゲームデータに対応するゲームＩＤが含められるようになっている。ここではゲームデータ要求にユーザＩＤを含めるようにしたが、ゲーム端末１６を識別する情報（ゲーム機ＩＤ）を含めるようにしてもよい。
【００２３】
また、ゲームデータ受信部２６は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータ要求送信部２４により送信されるゲームデータ要求に応じてゲームデータサーバ１２から返信されるゲームデータを受信する。また、ゲーム実行部３４は、ＣＰＵ、記憶装置、ディスプレイ及び入力装置を中心として実現されるものであり、ゲームデータ受信部２６により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行する。
【００２４】
また、日時条件要求送信部２０は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータサーバ１２に日時条件要求を送信する。この日時条件要求には、ゲーム端末１６でゲームをプレイするユーザのユーザＩＤ、及びゲームデータサーバ１２から受信しようとするゲームデータに対応するゲームＩＤが含められるようになっている。また、日時条件記憶部２８は、例えばＲＡＭ等の記憶装置を中心として実現されるものであり、ゲームデータ要求の送信に対する日時条件を記憶する。また、日時条件受信部２２は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、日時条件要求送信部２０により送信される日時条件要求に応じてゲームデータサーバ１２から返信される日時条件を受信する。そして、日時条件記憶部２８は、こうして受信される日時条件を記憶する。なお、日時条件記憶部２８に記憶される日時条件は、ユーザからの指示に応じて、例えばディスプレイ等により表示確認できるようにすることが望ましい。
【００２５】
また、現在日時情報取得部３１は、例えば公知のクロックを中心として実現されるものであり、現在日時情報（現在の日付及び時刻を表すデータ）を取得する。また、ゲームデータ要求送信制限部３０は、現在日時情報取得部３１により取得される現在日時情報と日時条件記憶部２８に記憶される日時条件とに基づいてゲームデータ要求送信部２４によるゲームデータ要求の送信を制限する。
【００２６】
図４は、日時条件記憶部２８に記憶される日時条件の例を示す図である。日時条件は、同図（ａ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が解禁される日時であってもよいし、同図（ｂ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が解禁される日付、及びそのうち実際にゲームデータ要求を送信してよい時間帯（例えば午前又は午後の別）の組であってもよい。また、同図（ｃ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が許可されている期間であってもよいし、同図（ｄ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が許可されている期間、及びそのうち実際にゲームデータ要求を送信してよい時間帯の組であってもよい。さらに、同図（ｅ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が解除される日付、及びそのうち実際にゲーム要求を送信してよい曜日の組であってもよい。
【００２７】
次に、図５は、ゲームデータサーバ１２の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、ゲームデータサーバ１２は、日時条件生成部４０、日時条件送信部４２、日時条件要求受信部４４、日時条件取得部４８、ゲームデータ要求受信部４６、現在日時情報取得部５０、ゲームデータ返信制限部５２、ゲームデータ返信部５４を含んでいる。
【００２８】
ここで、日時条件要求受信部４４は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲーム端末１６から日時条件要求を受信する。また、日時条件生成部４０は、例えばＣＰＵ、プログラム及び入力装置を中心として実現されるものであり、日時条件要求受信部４４が日時条件要求を受信した場合、該日時条件要求に含まれるゲームＩＤ及びユーザＩＤに基づいて日時条件を生成する。例えば、あるゲームＩＤと下一桁が偶数である数字からなるユーザＩＤとを含む日時条件要求を受信した場合、第１の日時条件を生成する。そして、同じゲームＩＤと下一桁が奇数である数字からなるユーザＩＤとを含む日時条件要求を受信した場合、第１の日時条件とは異なる第２の日時条件を生成する。こうして、日時条件生成部４０は、ユーザＩＤに応じて日時条件を異ならせるようにしている。このため、本ネットワークゲームシステム１０では、ゲームデータサーバ１２へのアクセスを分散させることができる。日時条件送信部４２は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、上述のようにして日時条件生成部４０で生成される日時条件をゲーム端末１６に対して返信する。
【００２９】
ゲームデータ要求受信部４６は、公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲーム端末１６からゲームデータ要求を受信する。このゲームデータ要求には、上述のようにユーザＩＤが含まれており、日時条件取得部４８は、該ユーザＩＤに対応する日時条件を取得する。日時条件取得部は、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものである。また、現在日時情報取得部５０は、公知のクロックを中心として実現されるものであり、現在日時情報を取得する。ゲームデータ返信制限部５２は、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、現在日時情報取得部５０により取得される現在日時情報と日時条件取得部４８により取得される日時条件とに基づいてゲームデータの返信を制限する。具体的には、現在日時情報を日時条件に照らし、ゲームデータ要求に含まれるユーザＩＤによって識別されるユーザが、現在、ゲームデータのダウンロードを許されているか否かを判断する。そして、ゲームデータのダウンロードが許されていれば、ゲームデータ返信部５４に対してゲームデータの返信を指示する。一方、許されていなければ、ゲームデータ返信部５４に対してゲームデータの返信を指示しない。
【００３０】
ゲームデータ返信部５４は、公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータ要求受信部４６により受信されるゲームデータ要求に応じてゲームデータを返信する。具体的には、ゲームデータ要求に応じてゲームデータ返信制限部５２がダウンロードの可否を判断し、ダウンロード可と判断される場合になされる指示に応じて、ゲームデータ返信部５４はゲームデータ要求の送信元であるゲーム端末１６に対して、ゲームデータ要求に含まれるゲームＩＤに対応したゲームデータを返信する。
【００３１】
以下、フロー図に基づいて本ネットワークゲームシステム１０の動作について説明する。
【００３２】
図６は、ゲーム端末１６で実行されるゲームデータ受信処理を示すフロー図である。同図に示すゲームデータ受信処理は、ゲームデータをダウンロードするための画面をゲーム端末１６にて表示させ、該画面に表示されたダウンロードボタンを押下した場合に実行されるものである。
【００３３】
この処理では、まずゲームデータ要求送信制限部３０が、現在日時情報取得部３１から現在日時情報を取得する（Ｓ１０１）。さらに、日時条件記憶部２８から日時条件を読み出す（Ｓ１０２）。日時条件記憶部２８に複数の日時条件を記憶しておく場合には、各日時条件をゲームＩＤに対応づけて記憶しておくとともに、ダウンロードボタンにもゲームＩＤを対応づけておき、ダウンロードボタンが押下されたとき、ゲームデータ要求送信制限部３０は、そのボタンに対応するゲームＩＤに対応づけて日時条件記憶部２８に記憶されている日時条件を読み出すようにすればよい。
【００３４】
次に、ゲームデータ要求送信制限部３０は、現在日時条件を日時条件に照らし合わせ、現在、ゲームデータ要求の送信が許可されているか否かを判断する（Ｓ１０３）。そして、許可されていると判断すると、ゲームデータ要求送信部２４にゲームデータ要求の送信を指示する（Ｓ１０４）。これに応じて、ゲームデータ要求送信部２４はゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信する。ゲームデータサーバ１２では、ゲームデータ要求を受信した場合に、それが許可されている日時に送信されたものであれば、ゲームデータを返信する。ゲームデータ受信部２６では、こうして返信されるゲームデータを受信する（Ｓ１０５）。
【００３５】
一方、ゲームデータ要求の送信が許可されていないと判断すると（Ｓ１０３）、ゲームデータ要求送信制限部３０は、ディスプレイに、例えば「ゲームデータ要求が許可されていません。○月○日以降の午後○時○から午後○時○分までに再度ゲームデータ要求をしてください。」等、アラームメッセージを表示する（Ｓ１０６）。
【００３６】
以上のように、ゲーム端末１６では、ダウンロードボタンが押下されると、ゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信してよいタイミングであるか否かを判断し、判断結果に応じて、ゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信し、或いはアラームメッセージを出力するようにしている。この結果、ゲームデータサーバ１２へのアクセス集中を防ぐことができる。なお、ここでは、ダウンロードボタンを押下した場合にゲームデータ要求を送信してよいタイミングであるか否かを判断するようにしたが、ゲームデータのダウンロード画面を表示するとき、この判断を行うようにして、ゲームデータ要求の送信が許可されていない日時には、ダウンロードボタンが同画面に表示されないようにしてもよい。
【００３７】
次に、図７は、ゲームデータサーバ１２で実行されるゲームデータ配信処理を示すフロー図である。同図に示すゲームデータ配信処理は、ゲームデータサーバ１２がゲームデータ要求を受信する場合に実行されるものである。この処理では、まずゲーム要求受信部４６が、ゲーム端末１６から送信されるゲームデータ要求を受信する（Ｓ２０１）。そして、日時条件取得部４８は、該ゲームデータ要求に含まれるゲームＩＤ及びユーザＩＤに対応する日時条件を日時条件生成部４０から取得する（Ｓ２０２）。こうして取得される日時条件はゲームデータ返信制限部５２に渡される。次に、ゲームデータ返信制限部５２は、現在日時情報首都後部５０から現在日時情報を取得する（Ｓ２０３）。その後、現在日時情報を日時情報に照らし合わせ、現在、当該ユーザがゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信することが許可されているか否かを判断する（Ｓ２０４）。そして、許可されていると判断すると、ゲームデータ返信部５４にゲームデータの返信を指示する（Ｓ２０５）。ゲームデータ返信部５４は、ゲームデータ要求に含まれるゲームＩＤに対応したゲームデータを返信する。一方、ゲームデータ要求の送信が許可されていないと判断すると、ゲームデータの返信をスキップする。
【００３８】
以上説明したネットワークゲームシステム１０では、ゲーム端末１６においてユーザＩＤ又はゲーム機ＩＤに対応する日時条件を事前に取得し、該日時条件と現在日時情報とを照らし合わせて、ダウンロード要求をゲームデータサーバ１２に送信してよいタイミングを判断するとともに、該判断に応じて実際にゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信することを制限するので、ゲームデータサーバ１２にアクセスが過剰に集中することを防ぐことができる。
【００３９】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【００４０】
例えば、以上の説明では日時条件だけをゲームデータサーバ１２から受信するようにしたが、ゲームデータ取得部３２の全部又は一部を実現するためのプログラムとともに日時条件を受信するようにしてもよい。また、日時条件を送信するサーバとゲームデータを送信するサーバは同一である必要は無く、ゲームデータサーバ１２とは異なるサーバから日時条件をゲーム端末１６に送信するようにしてもよい。
【００４１】
また、本発明は、ゲームデータ（プログラムを含む。）の配信に限らず、他のデータ、例えば音楽データ、画像データ、文字データ等の配信にも適用してよい。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ゲームデータサーバにゲームデータ要求が多数のゲーム端末等から送信されることを防ぐことができる。こうして、ゲームデータサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【００４３】
また、本発明によれば、データサーバにデータ要求が多数の端末等から送信されることを防ぐことができる。こうして、データサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るネットワークゲームシステムの全体構成を示す図である。
【図２】ゲーム端末の機能ブロック図である。
【図３】ゲームデータ要求の例を示す図である。
【図４】日時条件の例を示す図である。
【図５】ゲームデータサーバの機能ブロック図である。
【図６】ゲーム端末におけるゲームデータ受信処理を示すフロー図である。
【図７】ゲームデータサーバにおけるゲームデータ配信処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
１０ ネットワークゲームシステム、１２ ゲームデータサーバ、１４ インターネット、１６ ゲーム端末、２０ 日時条件要求送信部、２２ 日時条件受信部、２４ ゲームデータ要求送信部、２６ ゲームデータ受信部、２８ 日時条件記憶部、３０ ゲームデータ要求送信制限部、３１，５０ 現在日時情報取得部、３２ ゲームデータ取得部、３４ ゲーム実行部、４０ 日時条件生成部、４２ 日時条件送信部、４４ 日時条件要求受信部、４６ ゲームデータ要求受信部、４８ 日時条件取得部、５２ ゲームデータ返信制限部、５４ ゲームデータ返信部。
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークゲームシステム、データ配信システム、ゲーム装置及びプログラムに関し、特に、サーバへのアクセス集中を防ぐための技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータ等のゲーム端末が、インターネット等のデータ通信ネットワークを介してゲームデータサーバにアクセスし、該ゲームデータサーバからゲームデータをダウンロードするようにしたネットワークゲームシステムが普及しつつある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうしたネットワークゲームシステムが広く普及するにつれ、ゲームデータサーバへのアクセス集中が懸念されるようになっている。例えば、ある日時に新しいゲームデータの配信が開始される場合、その日時にゲームデータサーバに対するアクセスが過度に集中してしまう虞がある。
【０００４】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ゲームデータサーバへのアクセス集中を防ぐことができるネットワークゲームシステム、ゲーム装置及びプログラムを提供することにある。
【０００５】
さらに、他の目的は、データサーバへのアクセス集中を防ぐことができるデータ配信システムを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るネットワークゲームシステムは、ゲームデータサーバと複数のゲーム端末とを含むネットワークゲームシステムにおいて、前記複数のゲーム端末は、それぞれ、前記ゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信するゲームデータ要求送信手段と、前記ゲームデータ要求送信手段により送信されるゲームデータ要求に応じて前記ゲームデータサーバから返信されるゲームデータを受信するゲームデータ受信手段と、該ゲームデータ受信手段により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行するゲーム実行手段と、日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記ゲームデータ要求送信手段によるゲームデータ要求の送信を制限するゲームデータ要求送信制限手段と、を含み、前記ゲームデータサーバは、前記複数のゲーム端末からそれぞれゲームデータ要求を受信するゲームデータ要求受信手段と、前記ゲームデータ要求受信手段により受信されるゲームデータ要求に応じてゲームデータを返信するゲームデータ返信手段と、を含む、ことを特徴とする。
【０００７】
本発明によれば、ゲーム端末からゲームデータサーバにゲームデータ要求が送信され、それに応じてゲームデータサーバからゲームデータが返信される。そして、ゲーム端末では、ゲームデータサーバからゲームデータを受信し、該ゲームデータに基づいてゲームを実行する。そして、各ゲーム端末では、日時条件を記憶するようになっており、該日時条件及び現在日時情報に基づいてゲームデータ要求をゲームデータサーバに送信することを制限するようになっている。このため、ゲームデータサーバにゲームデータ要求が多数のゲーム端末から送信されることを防ぐことができる。こうして、ゲームデータサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【０００８】
また、本発明の一態様では、前記ゲームデータ要求は、前記ゲーム端末を識別する識別情報又は該ゲーム端末のユーザを識別する識別情報を含み、前記ゲームデータサーバは、前記ゲームデータ要求受信手段により受信されるゲームデータ要求に含まれる前記識別情報に対応する日時条件を取得する日時条件取得手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件取得手段により取得される日時条件とに基づいてゲームデータの返信を制限するゲームデータ返信制限手段と、を含む。このように、ゲームデータサーバでゲームデータの返信を制限すれば、ゲームデータサーバへのアクセス集中をさらに効果的に防ぐことができる。
【０００９】
また、本発明の一態様では、前記複数のゲーム端末のそれぞれに日時条件を送信する日時条件送信手段をさらに含み、前記日時条件記憶手段は、前記日時条件送信手段により送信される日時条件を記憶する。こうすれば、日時条件をゲーム端末の外部において任意に指定できるようになる。なお、日時条件送信手段は、ゲームデータサーバに設けるようにしてもよいし、他のサーバ等に設けるようにしてもよい。
【００１０】
この態様では、前記日時条件送信手段は、前記複数のゲーム端末から日時条件要求を受信し、該日時条件要求に応じて日時条件を返信するようにしてもよい。こうすれば、各ゲーム端末では、日時条件要求を送信したとき、それに応じて日時条件を受信することができるようになる。
【００１１】
また、本発明の一態様では、前記日時条件送信手段は、前記ゲーム端末を識別する識別情報又は該ゲーム端末のユーザを識別する識別情報に基づいて日時条件を生成し、該ゲーム端末に送信する。こうすれば、ゲーム端末又はユーザに応じて日時条件を設定することができ、ゲームデータサーバへのアクセス集中をさらに効果的に防ぐことができる。
【００１２】
また、本発明に係るゲーム装置は、ゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信するゲームデータ要求送信手段と、前記ゲームデータ要求送信手段により送信されるゲームデータ要求に応じて前記ゲームデータサーバから返信されるゲームデータを受信するゲームデータ受信手段と、該ゲームデータ受信手段により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行するゲーム実行手段と、日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記ゲームデータ要求の送信を制限するゲームデータ要求送信制限手段と、を含むことを特徴とする。本発明によれば、多数のゲーム装置からゲームデータサーバにゲームデータ要求が送信されることを防ぐことができる。
【００１３】
また、本発明に係るプログラムは、日時条件を記憶する日時条件記憶手段、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段、及び、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいてゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信することを制限するゲームデータ要求送信制限手段、として、例えば家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末等のコンピュータを機能させるためのプログラムである。本発明によれば、多数のコンピュータからゲームデータサーバにゲームデータ要求が送信されることを防ぐことができる。
【００１４】
また、本発明に係るデータ配信システムは、データサーバと複数の端末とを含むデータ配信システムにおいて、前記複数の端末は、それぞれ、前記データサーバにデータ要求を送信するデータ要求送信手段と、前記データ要求送信手段により送信されるデータ要求に応じて前記データサーバから返信されるデータを受信するデータ受信手段と、日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記データ要求送信手段によるデータ要求の送信を制限するデータ要求送信制限手段と、を含み、前記データサーバは、前記複数の端末からそれぞれデータ要求を受信するデータ要求受信手段と、前記データ要求受信手段により受信されるデータ要求に応じてデータを返信するデータ返信手段と、を含む、ことを特徴とする。
【００１５】
本発明によれば、端末からデータサーバにデータ要求が送信され、それに応じてデータサーバからデータが返信される。そして、各端末では、日時条件を記憶するようになっており、該日時条件及び現在日時情報に基づいてデータ要求をデータサーバに送信することを制限するようになっている。このため、データサーバにデータ要求が多数の端末から送信されることを防ぐことができる。こうして、データサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【００１７】
図１は、本発明の実施形態に係るネットワークゲームシステムの全体構成を示す図である。同図に示すように、このネットワークゲームシステム１０は、ゲームデータサーバ１２と、複数のゲーム端末１６と、を含んで構成されている。ゲームデータサーバ１２とゲーム端末１６は、いずれもインターネット１４に接続されており、相互にデータ通信ができるようにされている。
【００１８】
ゲームデータサーバ１２は、ＣＰＵ、各種記憶装置、ディスプレイ、入力装置、データ通信装置を含む、例えば公知のサーバコンピュータシステムによって構成されるものであり、ゲーム端末１６にゲームデータを配信する。ゲームデータサーバ１２から配信されるゲームデータは、例えばゲームプログラム自体、ゲームキャラクタに関するデータ、ゲームアイテムに関するデータ等である。
【００１９】
一方、ゲーム端末は、ＣＰＵ、各種記憶装置、ディスプレイ、入力装置、データ通信装置を含む、例えば公知の家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末等によって構成されるものであり、ゲームデータサーバ１２からゲームデータを受信し、該ゲームデータに基づいて各種ゲームを実行するものである。
【００２０】
同図に示されるネットワークゲームシステム１０では、ユーザがゲーム端末１６からゲームデータサーバ１２にアクセスし、新規ゲームデータを受信できる日時条件を受信する。すると、該日時条件を満足する日時に、ゲーム端末１６からゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信できるようになっている。そして、ゲーム端末１６からゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信すると、ゲームデータが返信されるようになっている。
【００２１】
図２は、ゲーム端末１６の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、ゲーム端末１６は、ゲームデータ取得部３２及びゲーム実行部３４を含んでいる。また、ゲームデータ取得部３２は、日時条件要求送信部２０、日時条件受信部２２、日時条件記憶部２８、ゲームデータ要求送信部２４、ゲームデータ要求送信制限部３０、現在日時情報取得部３１、ゲームデータ受信部２６、を含んでいる。これらの機能は、コンピュータであるゲーム端末１６が所定プログラムを実行することにより実現される。
【００２２】
ここで、ゲームデータ要求送信部２４は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信する。このゲームデータ要求には、図３に示すように、ゲーム端末１６でゲームをプレイするユーザのユーザＩＤ、及びゲームデータサーバ１２から受信しようとするゲームデータに対応するゲームＩＤが含められるようになっている。ここではゲームデータ要求にユーザＩＤを含めるようにしたが、ゲーム端末１６を識別する情報（ゲーム機ＩＤ）を含めるようにしてもよい。
【００２３】
また、ゲームデータ受信部２６は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータ要求送信部２４により送信されるゲームデータ要求に応じてゲームデータサーバ１２から返信されるゲームデータを受信する。また、ゲーム実行部３４は、ＣＰＵ、記憶装置、ディスプレイ及び入力装置を中心として実現されるものであり、ゲームデータ受信部２６により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行する。
【００２４】
また、日時条件要求送信部２０は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータサーバ１２に日時条件要求を送信する。この日時条件要求には、ゲーム端末１６でゲームをプレイするユーザのユーザＩＤ、及びゲームデータサーバ１２から受信しようとするゲームデータに対応するゲームＩＤが含められるようになっている。また、日時条件記憶部２８は、例えばＲＡＭ等の記憶装置を中心として実現されるものであり、ゲームデータ要求の送信に対する日時条件を記憶する。また、日時条件受信部２２は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、日時条件要求送信部２０により送信される日時条件要求に応じてゲームデータサーバ１２から返信される日時条件を受信する。そして、日時条件記憶部２８は、こうして受信される日時条件を記憶する。なお、日時条件記憶部２８に記憶される日時条件は、ユーザからの指示に応じて、例えばディスプレイ等により表示確認できるようにすることが望ましい。
【００２５】
また、現在日時情報取得部３１は、例えば公知のクロックを中心として実現されるものであり、現在日時情報（現在の日付及び時刻を表すデータ）を取得する。また、ゲームデータ要求送信制限部３０は、現在日時情報取得部３１により取得される現在日時情報と日時条件記憶部２８に記憶される日時条件とに基づいてゲームデータ要求送信部２４によるゲームデータ要求の送信を制限する。
【００２６】
図４は、日時条件記憶部２８に記憶される日時条件の例を示す図である。日時条件は、同図（ａ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が解禁される日時であってもよいし、同図（ｂ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が解禁される日付、及びそのうち実際にゲームデータ要求を送信してよい時間帯（例えば午前又は午後の別）の組であってもよい。また、同図（ｃ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が許可されている期間であってもよいし、同図（ｄ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が許可されている期間、及びそのうち実際にゲームデータ要求を送信してよい時間帯の組であってもよい。さらに、同図（ｅ）に示すように、ゲームデータ要求の送信が解除される日付、及びそのうち実際にゲーム要求を送信してよい曜日の組であってもよい。
【００２７】
次に、図５は、ゲームデータサーバ１２の機能ブロックを示す図である。同図に示すように、ゲームデータサーバ１２は、日時条件生成部４０、日時条件送信部４２、日時条件要求受信部４４、日時条件取得部４８、ゲームデータ要求受信部４６、現在日時情報取得部５０、ゲームデータ返信制限部５２、ゲームデータ返信部５４を含んでいる。
【００２８】
ここで、日時条件要求受信部４４は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲーム端末１６から日時条件要求を受信する。また、日時条件生成部４０は、例えばＣＰＵ、プログラム及び入力装置を中心として実現されるものであり、日時条件要求受信部４４が日時条件要求を受信した場合、該日時条件要求に含まれるゲームＩＤ及びユーザＩＤに基づいて日時条件を生成する。例えば、あるゲームＩＤと下一桁が偶数である数字からなるユーザＩＤとを含む日時条件要求を受信した場合、第１の日時条件を生成する。そして、同じゲームＩＤと下一桁が奇数である数字からなるユーザＩＤとを含む日時条件要求を受信した場合、第１の日時条件とは異なる第２の日時条件を生成する。こうして、日時条件生成部４０は、ユーザＩＤに応じて日時条件を異ならせるようにしている。このため、本ネットワークゲームシステム１０では、ゲームデータサーバ１２へのアクセスを分散させることができる。日時条件送信部４２は、例えば公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、上述のようにして日時条件生成部４０で生成される日時条件をゲーム端末１６に対して返信する。
【００２９】
ゲームデータ要求受信部４６は、公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲーム端末１６からゲームデータ要求を受信する。このゲームデータ要求には、上述のようにユーザＩＤが含まれており、日時条件取得部４８は、該ユーザＩＤに対応する日時条件を取得する。日時条件取得部は、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものである。また、現在日時情報取得部５０は、公知のクロックを中心として実現されるものであり、現在日時情報を取得する。ゲームデータ返信制限部５２は、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、現在日時情報取得部５０により取得される現在日時情報と日時条件取得部４８により取得される日時条件とに基づいてゲームデータの返信を制限する。具体的には、現在日時情報を日時条件に照らし、ゲームデータ要求に含まれるユーザＩＤによって識別されるユーザが、現在、ゲームデータのダウンロードを許されているか否かを判断する。そして、ゲームデータのダウンロードが許されていれば、ゲームデータ返信部５４に対してゲームデータの返信を指示する。一方、許されていなければ、ゲームデータ返信部５４に対してゲームデータの返信を指示しない。
【００３０】
ゲームデータ返信部５４は、公知の通信装置、ＣＰＵ及びプログラムを中心として実現されるものであり、ゲームデータ要求受信部４６により受信されるゲームデータ要求に応じてゲームデータを返信する。具体的には、ゲームデータ要求に応じてゲームデータ返信制限部５２がダウンロードの可否を判断し、ダウンロード可と判断される場合になされる指示に応じて、ゲームデータ返信部５４はゲームデータ要求の送信元であるゲーム端末１６に対して、ゲームデータ要求に含まれるゲームＩＤに対応したゲームデータを返信する。
【００３１】
以下、フロー図に基づいて本ネットワークゲームシステム１０の動作について説明する。
【００３２】
図６は、ゲーム端末１６で実行されるゲームデータ受信処理を示すフロー図である。同図に示すゲームデータ受信処理は、ゲームデータをダウンロードするための画面をゲーム端末１６にて表示させ、該画面に表示されたダウンロードボタンを押下した場合に実行されるものである。
【００３３】
この処理では、まずゲームデータ要求送信制限部３０が、現在日時情報取得部３１から現在日時情報を取得する（Ｓ１０１）。さらに、日時条件記憶部２８から日時条件を読み出す（Ｓ１０２）。日時条件記憶部２８に複数の日時条件を記憶しておく場合には、各日時条件をゲームＩＤに対応づけて記憶しておくとともに、ダウンロードボタンにもゲームＩＤを対応づけておき、ダウンロードボタンが押下されたとき、ゲームデータ要求送信制限部３０は、そのボタンに対応するゲームＩＤに対応づけて日時条件記憶部２８に記憶されている日時条件を読み出すようにすればよい。
【００３４】
次に、ゲームデータ要求送信制限部３０は、現在日時条件を日時条件に照らし合わせ、現在、ゲームデータ要求の送信が許可されているか否かを判断する（Ｓ１０３）。そして、許可されていると判断すると、ゲームデータ要求送信部２４にゲームデータ要求の送信を指示する（Ｓ１０４）。これに応じて、ゲームデータ要求送信部２４はゲームデータサーバ１２にゲームデータ要求を送信する。ゲームデータサーバ１２では、ゲームデータ要求を受信した場合に、それが許可されている日時に送信されたものであれば、ゲームデータを返信する。ゲームデータ受信部２６では、こうして返信されるゲームデータを受信する（Ｓ１０５）。
【００３５】
一方、ゲームデータ要求の送信が許可されていないと判断すると（Ｓ１０３）、ゲームデータ要求送信制限部３０は、ディスプレイに、例えば「ゲームデータ要求が許可されていません。○月○日以降の午後○時○から午後○時○分までに再度ゲームデータ要求をしてください。」等、アラームメッセージを表示する（Ｓ１０６）。
【００３６】
以上のように、ゲーム端末１６では、ダウンロードボタンが押下されると、ゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信してよいタイミングであるか否かを判断し、判断結果に応じて、ゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信し、或いはアラームメッセージを出力するようにしている。この結果、ゲームデータサーバ１２へのアクセス集中を防ぐことができる。なお、ここでは、ダウンロードボタンを押下した場合にゲームデータ要求を送信してよいタイミングであるか否かを判断するようにしたが、ゲームデータのダウンロード画面を表示するとき、この判断を行うようにして、ゲームデータ要求の送信が許可されていない日時には、ダウンロードボタンが同画面に表示されないようにしてもよい。
【００３７】
次に、図７は、ゲームデータサーバ１２で実行されるゲームデータ配信処理を示すフロー図である。同図に示すゲームデータ配信処理は、ゲームデータサーバ１２がゲームデータ要求を受信する場合に実行されるものである。この処理では、まずゲーム要求受信部４６が、ゲーム端末１６から送信されるゲームデータ要求を受信する（Ｓ２０１）。そして、日時条件取得部４８は、該ゲームデータ要求に含まれるゲームＩＤ及びユーザＩＤに対応する日時条件を日時条件生成部４０から取得する（Ｓ２０２）。こうして取得される日時条件はゲームデータ返信制限部５２に渡される。次に、ゲームデータ返信制限部５２は、現在日時情報首都後部５０から現在日時情報を取得する（Ｓ２０３）。その後、現在日時情報を日時情報に照らし合わせ、現在、当該ユーザがゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信することが許可されているか否かを判断する（Ｓ２０４）。そして、許可されていると判断すると、ゲームデータ返信部５４にゲームデータの返信を指示する（Ｓ２０５）。ゲームデータ返信部５４は、ゲームデータ要求に含まれるゲームＩＤに対応したゲームデータを返信する。一方、ゲームデータ要求の送信が許可されていないと判断すると、ゲームデータの返信をスキップする。
【００３８】
以上説明したネットワークゲームシステム１０では、ゲーム端末１６においてユーザＩＤ又はゲーム機ＩＤに対応する日時条件を事前に取得し、該日時条件と現在日時情報とを照らし合わせて、ダウンロード要求をゲームデータサーバ１２に送信してよいタイミングを判断するとともに、該判断に応じて実際にゲームデータ要求をゲームデータサーバ１２に送信することを制限するので、ゲームデータサーバ１２にアクセスが過剰に集中することを防ぐことができる。
【００３９】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【００４０】
例えば、以上の説明では日時条件だけをゲームデータサーバ１２から受信するようにしたが、ゲームデータ取得部３２の全部又は一部を実現するためのプログラムとともに日時条件を受信するようにしてもよい。また、日時条件を送信するサーバとゲームデータを送信するサーバは同一である必要は無く、ゲームデータサーバ１２とは異なるサーバから日時条件をゲーム端末１６に送信するようにしてもよい。
【００４１】
また、本発明は、ゲームデータ（プログラムを含む。）の配信に限らず、他のデータ、例えば音楽データ、画像データ、文字データ等の配信にも適用してよい。
【００４２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ゲームデータサーバにゲームデータ要求が多数のゲーム端末等から送信されることを防ぐことができる。こうして、ゲームデータサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【００４３】
また、本発明によれば、データサーバにデータ要求が多数の端末等から送信されることを防ぐことができる。こうして、データサーバへのアクセス集中を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るネットワークゲームシステムの全体構成を示す図である。
【図２】ゲーム端末の機能ブロック図である。
【図３】ゲームデータ要求の例を示す図である。
【図４】日時条件の例を示す図である。
【図５】ゲームデータサーバの機能ブロック図である。
【図６】ゲーム端末におけるゲームデータ受信処理を示すフロー図である。
【図７】ゲームデータサーバにおけるゲームデータ配信処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
１０ ネットワークゲームシステム、１２ ゲームデータサーバ、１４ インターネット、１６ ゲーム端末、２０ 日時条件要求送信部、２２ 日時条件受信部、２４ ゲームデータ要求送信部、２６ ゲームデータ受信部、２８ 日時条件記憶部、３０ ゲームデータ要求送信制限部、３１，５０ 現在日時情報取得部、３２ ゲームデータ取得部、３４ ゲーム実行部、４０ 日時条件生成部、４２ 日時条件送信部、４４ 日時条件要求受信部、４６ ゲームデータ要求受信部、４８ 日時条件取得部、５２ ゲームデータ返信制限部、５４ ゲームデータ返信部。
Claims (8)
- ゲームデータサーバと複数のゲーム端末とを含むネットワークゲームシステムにおいて、
前記複数のゲーム端末は、それぞれ、
前記ゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信するゲームデータ要求送信手段と、
前記ゲームデータ要求送信手段により送信されるゲームデータ要求に応じて前記ゲームデータサーバから返信されるゲームデータを受信するゲームデータ受信手段と、
該ゲームデータ受信手段により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行するゲーム実行手段と、
日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、
現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、
前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記ゲームデータ要求送信手段によるゲームデータ要求の送信を制限するゲームデータ要求送信制限手段と、を含み、
前記ゲームデータサーバは、
前記複数のゲーム端末からそれぞれゲームデータ要求を受信するゲームデータ要求受信手段と、
前記ゲームデータ要求受信手段により受信されるゲームデータ要求に応じてゲームデータを返信するゲームデータ返信手段と、を含む、
ことを特徴とするネットワークゲームシステム。 - 請求項１に記載のネットワークゲームシステムにおいて、
前記ゲームデータ要求は、前記ゲーム端末を識別する識別情報又は該ゲーム端末のユーザを識別する識別情報を含み、
前記ゲームデータサーバは、
前記ゲームデータ要求受信手段により受信されるゲームデータ要求に含まれる前記識別情報に対応する日時条件を取得する日時条件取得手段と、
現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、
前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件取得手段により取得される日時条件とに基づいてゲームデータの返信を制限するゲームデータ返信制限手段と、を含む、
ことを特徴とするネットワークゲームシステム。 - 請求項１又は２に記載のネットワークゲームシステムにおいて、
前記複数のゲーム端末のそれぞれに日時条件を送信する日時条件送信手段をさらに含み、
前記日時条件記憶手段は、前記日時条件送信手段により送信される日時条件を記憶する、
ことを特徴とするネットワークゲームシステム。 - 請求項３に記載のネットワークゲームシステムにおいて、
前記日時条件送信手段は、前記複数のゲーム端末から日時条件要求を受信し、該日時条件要求に応じて日時条件を返信する、
ことを特徴とするネットワークゲームシステム。 - 請求項３又は４に記載のネットワークゲームシステムにおいて、
前記日時条件送信手段は、前記ゲーム端末を識別する識別情報又は該ゲーム端末のユーザを識別する識別情報に基づいて日時条件を生成し、該ゲーム端末に送信する、
ことを特徴とするネットワークゲームシステム。 - ゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信するゲームデータ要求送信手段と、
前記ゲームデータ要求送信手段により送信されるゲームデータ要求に応じて前記ゲームデータサーバから返信されるゲームデータを受信するゲームデータ受信手段と、
該ゲームデータ受信手段により受信されるゲームデータに基づいてゲームを実行するゲーム実行手段と、
日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、
現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、
前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記ゲームデータ要求の送信を制限するゲームデータ要求送信制限手段と、
を含むことを特徴とするゲーム装置。 - 日時条件を記憶する日時条件記憶手段、
現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段、及び、
前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいてゲームデータサーバにゲームデータ要求を送信することを制限するゲームデータ要求送信制限手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。 - データサーバと複数の端末とを含むデータ配信システムにおいて、
前記複数の端末は、それぞれ、
前記データサーバにデータ要求を送信するデータ要求送信手段と、
前記データ要求送信手段により送信されるデータ要求に応じて前記データサーバから返信されるデータを受信するデータ受信手段と、
日時条件を記憶する日時条件記憶手段と、
現在日時情報を取得する現在日時情報取得手段と、
前記現在日時情報取得手段により取得される現在日時情報と前記日時条件記憶手段に記憶される日時条件とに基づいて前記データ要求送信手段によるデータ要求の送信を制限するデータ要求送信制限手段と、を含み、
前記データサーバは、
前記複数の端末からそれぞれデータ要求を受信するデータ要求受信手段と、
前記データ要求受信手段により受信されるデータ要求に応じてデータを返信するデータ返信手段と、を含む、
ことを特徴とするデータ配信システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002089798A JP2004000307A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | ネットワークゲームシステム、データ配信システム、ゲーム装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002089798A JP2004000307A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | ネットワークゲームシステム、データ配信システム、ゲーム装置及びプログラム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004000307A true JP2004000307A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30428256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002089798A Pending JP2004000307A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | ネットワークゲームシステム、データ配信システム、ゲーム装置及びプログラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004000307A (ja) |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002089798A patent/JP2004000307A/ja active Pending
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