JP2004000020A - 味付け装置及びそれを備えた商品生産システム - Google Patents

味付け装置及びそれを備えた商品生産システム Download PDF

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Abstract

【課題】物品を1つ1つ濃い薄いなく揃えて味付けることを課題とする。
【解決手段】螺旋羽根21を有するスクリュー部材23を筒部材24に内装する。螺旋羽根21は物品供給口Aと排出口Bとの間に並設された仕切りを提供する。味付け前の物品群を該仕切り21で仕切った区画内に収容し、その状態でスクリュー部材23をモータ26で回転して前記区画内の物品群を供給口Aから排出口Bへ搬送する。物品群を該物品群毎に他から分離して排出口Bまで搬送することができ、物品群の中の1つ1つの物品すべてにおいて、味付け処理時間及び調味料との供給比が同じとなり、味付けが揃う。かつ、スクリュー部材23が物品群の分離と搬送という2つの機能を兼ねるから、味付け装置20の構成が簡素となる。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スナック菓子等の物品の味付けや搬送等、食品製造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えばポテトチップス等のスナック菓子の生産ラインでは、特公平4−35132号公報に開示されるように、両端が開口する筒状のタンブラを用いた味付け工程が実施される。すなわち、タンブラを水平でなく軸心が所定の角度に傾斜するように配置し、該タンブラを軸周りに回転させ、その中に上側開口から物品を供給する。物品はタンブラの回転により跳ね踊りながらタンブラの傾斜により次第に下方に移動していってタンブラの下側開口から外へ出ていく。その際、物品の供給と共に、その物品の供給量に応じた量の調味料を同じく上側開口からタンブラの中に供給する。物品はタンブラに入ってから出ていくまでの間、跳ね踊っている間に調味料と攪拌され、味付けがなされる。しかも、物品と調味料との供給比つまり配合比を最適値に調整しているから、ちょうどよい味加減に味付けがなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術では、タンブラは計量装置の上流に配置され、したがってタンブラで味付けされた物品は計量装置に供給される。その場合、計量装置で物品が不足しないように、タンブラは味付けした物品群を絶え間なく計量装置に送り込む。計量装置の処理実績あるいは計量装置のさらに下流に配置された包装装置の処理実績に呼応してタンブラの下側開口からは味付け済みの物品群が常に出ていき、タンブラの上側開口には味付け前の物品群及び調味料が常に入っていく。つまりタンブラの中を物品群が上流から下流に連続して流れている状態である。そして、調味料の供給量は、タンブラへの物品の供給量に応じて、該物品供給量が多いときは多く、少ないときは少なくして、常に所定の最適配合比が維持されるようにしている。
【0004】
ところが、このように、味付けが行われるタンブラに常に物品の出入りがあるため、該タンブラ内に存在している物品の量や、個々の物品のタンブラ内での滞在時間等は一定しない。あるときはタンブラ内の物品の量が少なくなり、あるいは物品の滞在時間が長くなって、味付けの濃いものができる。またあるときはタンブラ内の物品の量が多くなり、あるいは物品の滞在時間が短くなって、味付けの薄いものができる。前記公報には、タンブラの傾斜角度を調整することにより味付け処理時間を調整すると言及されている。しかしそれはある1塊の物品群の全体的・平均的な観点からであって、その中における個々の1つ1つの物品について味付け処理時間を調整することは、前記構造のタンブラを用いている限り、ほとんど不可能である。なぜならば、前記タンブラは、物品がいつでも自由に下側開口から出ていくことが可能な構造であり、それゆえ、他より早く出ていく物品あるいは他より遅く出ていく物品が必ず発生するからである。その結果、例えば、タンブラから早く出ていった物品は、タンブラ内の滞在時間つまり味付け処理時間(調味料との接触時間)が短いから、味付けが薄くなるし、一方、タンブラ内に残った物品は、そのように早く出ていった物品がある分、タンブラ内の残存量が少なくなって(調味料の比率が多くなって)、味付けが濃くなる。
【0005】
すなわち、前記のような両端が開口した筒構造のタンブラを用いる従来技術では、ある1塊の物品群の流れ量(搬送量)の全体を対象に平均してみた場合には、物品と調味料との供給比(調合比)が所定の最適比に維持されるが、その1群の物品の中に味付けの濃いものと薄いものとがばらついて生成することは根本的に回避できず、したがって個々の1つ1つの物品についてすべて所定の最適比に揃った味付けをすることは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、物品を搬送しながら味付けをする場合に、個々の1つ1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、所定の最適配合比に揃った味付けをすることを主たる課題とする。以下、その他の課題を含め本発明を詳しく説明する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、供給部で供給された物品を味付けしながら排出部まで搬送する味付け装置であって、前記供給部で供給された物品群を該物品群毎に分離して前記排出部まで搬送する搬送手段と、前記物品群毎に調味料を供給する調味料供給手段とを備え、前記搬送手段が、前記供給部と排出部との間に並設された仕切りを有し、該仕切りで仕切られた区画内に前記物品群を収容して、その状態で前記仕切りを前記供給部側から排出部側に移動させるように構成されたものであることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、供給部で供給された物品群と、調味料供給手段で供給された調味料とを、1つの単位として拘束し、他と分離し、他から隔離して、排出部まで搬送する。つまり、1群の物品及び調味料は、味付け装置に供給されてから排出されるまでの間、出入りが禁止される。いったん味付け装置に供給された1群の物品及び調味料(その供給の順序は問題とならない)は、その搬送の途上において、部分的にでも味付け装置から出ていったり、あるいは新たに追加されたりすることがない。最初に1つの単位として味付け装置に供給された物品群及び調味料は、その現状が維持されたまま排出部に向けて搬送される。したがって、1群の物品の中の個々の1つ1つの物品すべてにおいて、味付け装置内の滞在時間、すなわち味付け処理時間(調味料との接触時間)は同じであるし、またその場合における調味料との供給比・調合比は同じに保たれる。よって、個々の1つ1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、揃った味付けをすることができ、最初に物品群と調味料とを所定の最適比率で供給しておけば、個々の1つ1つの物品すべてにおいて、その最適比率に揃った味付けをすることができる。
【0009】
しかも、そのように物品群を該物品群毎に分離して搬送する搬送手段を、仕切りの移動のみで構成するようにしたから、味付け装置の構成が簡素となる。つまり、仕切りによって仕切られた区画内に物品群を分離して収容し、かつ該仕切りを移動させることで前記区画を移動させて、これにより前記物品群を分離した状態のまま排出部まで搬送するようにしている。これにより前記仕切りが分離と搬送という2つの機能を兼ねることになる。
【0010】
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記物品群の量を検出する検出手段を備え、前記調味料供給手段は、該物品群の量に応じた量の調味料を供給することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、調味料の供給量が、味付け装置への物品群の供給量に応じて、該物品供給量が多いときは多く、少ないときは少なくされて、常に所定の最適比率が維持され、いずれの物品群、いずれの区画においても、個々の1つ1つの物品すべてにおいて、ちょうどよい味加減がなされる。
【0012】
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記搬送手段は、前記供給部と排出部との間に亘って略水平に延びるスクリュー部材と、該スクリュー部材を内装する筒部材と、前記スクリュー部材を軸周りに回転させるスクリュー回転手段とを有し、前記筒部材内部において前記スクリュー部材の螺旋羽根で仕切られた区画内に前記物品群を収容して、前記スクリュー部材の回転により前記区画を前記供給部側から排出部側に移動させるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、前記搬送手段の構成がより具体化され、前記仕切りの移動がスクリュー部材の回転で達成される。すなわち、スクリュー部材の螺旋羽根が仕切りとなって、筒部材の内部には、該螺旋羽根で仕切られた複数(螺旋羽根の巻数に依存する数)の区画が軸方向に並んで形成される。この区画内に、1群の物品及び調味料を供給すると、それは他から分離され、隔離されて、搬送の途上において出入りが禁止された1つの単位として拘束される。そして、スクリュー部材を筒部材内において軸周りに回転させると、螺旋羽根の回転により、前記仕切り及び区画が一斉に軸方向に移動する。その場合に、回転方向を選択することにより、前記移動方向を供給部側から排出部側とすることができ、これにより、物品群を分離した状態のまま供給部から排出部まで搬送することが可能となる。
【0014】
しかも、このような1組のスクリュー部材と筒部材とを用いるだけで、1度に複数の区画を提供することができ、各区画でそれぞれ分離収容した複数の物品群を同時並行的に次々と排出部まで搬送することが可能となる。
【0015】
加えて、比較的長尺物であるスクリュー部材及び筒部材が縦方向でなく略水平方向に延びるようにしたから、味付け装置の高さが低く抑えられる。また、味付け装置に供給された物品群が厚みのある塊とならずに水平方向に薄く広がるようになって、物品群の塊の中に存在していた物品にまで調味料が良好に接触し、良好な味付けが図られる。これに対し、従来技術で用いるタンブラは、物品を自重で自由落下・自由滑落させて搬送するため、水平に配置したのでは搬送の機能を果たせず、どうしても幾分立ち気味に配置する必要がある。その結果、上下方向の高さが増す傾向にあるし、また、物品群の塊の中のほうの物品が外部(表面側)に露出し難く味付けされ難い傾向にある。
【0016】
次に、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記排出部において前記筒部材の周面に設けられた排出用開口と、前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段とを備え、該筒回転手段は、前記筒部材の回転により前記開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて前記物品群の排出を制御することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、スクリュー部材を内装する筒部材に排出口を形成し、筒部材を回転させることで、前記排出口の位置を変更して、味付け済みの物品群の排出を制御するので、該物品群の落下排出(スクリュー部材及び筒部材が略水平方向に延びているので、排出口が下方に位置したときに物品群は味付け装置から落下排出される。)と非排出(下方以外の位置)とを任意に切り換えることが可能となり、例えばタイミングホッパと同様の機能が果たされる。しかも、味付け装置と一体化されているから、通常のタイミングホッパを別に備えた場合に比べてコンパクトさに優れる。
【0018】
ここで、スクリュー部材の回転で物品群の搬送を行う場合、排出口を常に下方に位置させていると、次々と排出部に到達する隣接する区画内の物品群はそのまま切れ目なく連続して排出されてしまう。これに対して、この発明のように、排出口を排出位置(下方位置)以外の位置(非排出位置)にも切り換えることにより(例えば次の区画が排出部に到達するタイミングで排出口を非排出位置に切り換える)、隣接する区画内の物品群を1つ1つ切り分けて、時間的に区切って、味付け装置から排出することが可能となる。よって、例えば、供給部で供給された物品群の量をそのまま保持して排出部から排出することが可能になる。
【0019】
次に、請求項5に記載の発明は、同じく請求項3に記載の発明において、前記供給部において前記筒部材の周面に設けられた供給用開口と、前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段とを備え、該筒回転手段は、前記筒部材の回転により前記開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて前記物品群の供給を制御することを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明が排出口を対象としていたのに対し、この発明は供給口を対象とする。すなわち、スクリュー部材の回転で物品群の搬送を行う場合、供給口を常に上方に位置させていると、該供給口を次々と通過する螺旋羽根を跨いで物品群を供給する可能性がある(スクリュー部材及び筒部材が略水平方向に延びているので、供給口が常に上方に位置していると、該供給口を介していつでも物品群を味付け装置に落下供給することが可能となる。)。こうなると、1つの区画に収容しようとしていた1単位の物品群が隣接する2つの区画に分かれて収容されてしまい、各区画毎の物品群の量の管理が混乱する。これに対して、この発明のように、供給口を供給位置(上方位置)以外の位置(非供給位置)にも切り換えることにより(例えば次の区画の螺旋羽根が供給口を横切るタイミングで供給口を非供給位置に切り換える)、1単位の物品群を誤って隣接する複数の区画に跨って供給することが回避される。
【0021】
次に、請求項6に記載の発明は、同じく請求項3に記載の発明において、前記排出部において前記筒部材の周面に設けられた排出用開口と、前記供給部において前記筒部材の周面に設けられた供給用開口と、前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段とを備え、該筒回転手段は、前記筒部材の回転により前記排出用開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させると共に前記供給用開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて前記物品群の排出と供給とを同時に制御することを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、請求項4に記載の物品群の排出制御と、請求項5に記載の物品群の供給制御とが、共に達成されることに加え、その場合における排出口の位置変更と供給口の位置変更とが同時に(2つを兼ねて)行われるので、筒部材の回転制御が徒に複雑となることが防がれる。
【0023】
次に、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の発明において、前記調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において前記物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段を備えることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、味付け装置に供給された物品群はその搬送の途上において調味料と攪拌されて確実に味付けがなされる。その場合に、物品群と調味料とが各区画内に1つの単位として拘束された状態で攪拌されるから、新たな物品群や調味料の出入りがなく、個々の1つ1つの物品すべてにおいて確実に味が揃う。
【0025】
次に、請求項8に記載の発明は、請求項3から6のいずれかに記載の発明において、前記調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において前記物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段を備え、該攪拌手段が、前記螺旋羽根間に設けられた掻上げ部材を含み、該掻上げ部材により前記筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料を前記スクリュー部材の回転に伴って上方に掻き上げることにより前記攪拌を行い、前記スクリュー回転手段は、前記掻上げ部材が前記掻上げを行うときスクリュー部材の回転速度を小さくすることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、前記搬送手段がスクリュー部材を含むものである場合に、攪拌手段の構成が具体化され、該スクリュー部材の螺旋羽根間に設けられた掻上げ部材によって、区画内で下部に溜まった物品群及び調味料を掻き揚げることにより攪拌が行われる。その結果、物品は転動し、個々の1つ1つの物品同士の比較においても、また1つの物品内における異なる部位間の比較においても、ムラのない均一な味付けが達成される。しかも、該物品群及び調味料の掻上げ(攪拌)が時間をかけてゆっくり行われるから、より一層、ムラのない均一な味付けが図られる。また、掻上げ部材が物品を高速で跳ね飛ばし、該物品が隣接する区画に移動する、というようなトラブルが防がれる。
【0027】
次に、請求項9に記載の発明は、請求項4から6のいずれかに記載の発明において、前記調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において前記物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段を備え、該攪拌手段が、前記螺旋羽根間に設けられた掻上げ部材を含み、該掻上げ部材により前記筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料を前記スクリュー部材の回転に伴って上方に掻き上げることにより前記攪拌を行い、前記スクリュー回転手段は、前記掻上げ部材が前記掻上げを行うときスクリュー部材の回転速度を小さくし、前記筒回転手段は、それと同期して前記開口の位置変更を行うことを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、前記筒部材の回転により排出用開口や供給用開口の位置変更が行われるものである場合に、筒回転手段の動作がより具体化され、前記攪拌のためのスクリュー部材の回転速度の低減と同期して前記開口の位置変更が行われる。その結果、前記開口の位置変更速度(筒部材の回転速度)も小さくて済み、例えば筒部材の回転方向を小さな負荷で逆転させることができるし、あるいは停止している筒部材を小さな負荷で回転させ始めることができる。
【0029】
次に、請求項10に記載の発明は、請求項3から9のいずれかに記載の発明において、前記筒部材は、透明であることを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、筒部材ないし味付け装置の外部から中の様子がよく観察できる。その結果、作業の進行状態が確認でき、作業の良・不良が判定できる。また、例えば、手動で物品群の供給や調味料の供給を行う場合、スクリュー部材の螺旋羽根との関係で、その供給のタイミング取りが良好に行える。
【0031】
次に、請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれかに記載の発明において、前記物品群又は調味料の少なくともいずれかを帯電させる帯電手段を備え、その静電作用により物品群に調味料が付着するように構成したことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、静電作用を利用して物品群に調味料を付着させるから、味付け工程が短時間で完了する。また、ムラのない均一な味付けが実現し、かつ調味料の付着の歩留まりも高くなる。
【0033】
次に、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記筒部材は、電気的絶縁体であることを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、筒部材が電気的に絶縁体、つまり誘電体であるから、筒部材は電気伝導をしない。その結果、帯電した物品群又は調味料が筒部材に付着することが抑制されることになり、該物品群と調味料とがよく散らかって良好に接触・攪拌し合う。また、例えば調味料がダマになって筒部材の内面に溜まることがなく、そのダマが物品に局所的に付着するようなトラブルが抑制される。
【0035】
次に、請求項13に記載の発明は、味付け装置を備えた商品生産システムであって、請求項1から12のいずれかに記載の味付け装置の上流に、計量した物品を前記味付け装置に供給する計量装置、下流に、前記味付け装置から排出された物品を包装する包装装置を備えることを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、味付け装置は計量装置の下流に配置され、したがって味付け装置で味付けされた物品は計量装置ではなく包装装置に供給される。よって、計量装置には調味料が付着せず、その清掃作業が軽減する。また、商品の変更時・味の変更時には、計量装置においては、前回の商品の生産で付着した調味料を除去するというような作業を省略することができる。特に、計量装置が多数のホッパやシュートを備えた大型の組合せ計量装置等である場合には、その清掃作業を軽減又は省略できる効果は非常に大きい。
【0037】
次に、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記計量装置は、前記包装装置の1包装単位量を計量し、該1包装単位量の物品を複数の物品群に分割して前記味付け装置に供給することを特徴とする。
【0038】
この発明によれば、物品を小ロットに小分けするようにしたので、さらなる良好な攪拌及び良好な味付けが図られる。例えば、100グラム(1包装単位量)の商品を生産する場合、計量装置は100グラムの物品を計量して、味付け装置に50グラムづつ2つの物品群に分割して供給したり、あるいは25グラムづつ4つの物品群に分割して供給する。包装装置の1包装単位量にとらわれずに、味付け装置が分離して搬送する1つの物品群の量を少ない量に抑制できるので、たとえ包装装置の1包装単位量が大きくても、小ロットによる良好な攪拌、良好な味付けが実現する。なお、味付け装置から包装装置への味付け済みの物品の排出は、例えば2つの物品群に分割したときは、その2つの分割した物品群を連続して排出したうえで、次の1包装単位量の先頭の区画との間に時間的間隔を区切ることになる。これにより、計量装置で計量された1包装単位量が保持されて包装装置に排出される。また、隣接する1包装単位量の間を時間的に切り分けることにより、包装装置において、横シールへの物品の噛み込みが防がれることになる。以下、実施の形態を通して本発明をさらに詳しく説明する。
【0039】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係る味付け装置20を備えた商品生産システム1の構成図である。矢印(黒)は物品の流れ方向を示し、矢印(白)は圧縮エア及び調味料の流れ方向を示す。このシステム1は、例えばポテトチップス等のスナック菓子の計量・味付け・包装を行うものであって、物品の流れ方向の上流側から順に、計量装置10、味付け装置20、及び包装装置30を備える。
【0040】
計量装置10は周知の組合せ計量装置である。すなわち、図示しないベルトコンベアやバケットコンベア等の供給装置により分散テーブル11上に供給された大量の物品を、複数のフィーダ12…12でプールホッパ13…13に分散供給したのち、計量ホッパ14…14でそれぞれの重量を計量する。そして、各計量値を組合せ演算して最適組合せに該当した計量ホッパ14…14から物品を排出して集合シュート15によりタイミングホッパ16に集合させる。タイミングホッパ16は適宜時刻に(例えば後述するように味付け装置20の第1区画♯1のみが上方の落下供給位置に位置した供給口Aと連通するタイミングを狙って)開いて取込シュート17を介して前記物品群を味付け装置20に供給する。この計量装置10は、包装装置30の1包装単位量(例えば正味重量100グラム等)を計量し、該1包装単位量の物品を1つの物品群として味付け装置20に供給する。
【0041】
味付け装置20は、螺旋羽根21及び軸22を有するスクリュー部材23と、該スクリュー部材23を内装する筒部材24とを含む。スクリュー部材23及び筒部材24は水平に延びる。筒部材24の上流側端部は取込シュート17の直下方に位置し、物品の供給部に属する。筒部材24の下流側端部は包装装置30の直上方に位置し、物品の排出部に属する。
【0042】
味付け装置20は、さらに調味料供給装置40を備える。該装置40は、筒部材24の長さ方向中間部に配設された噴射ガン41,42を含む。噴射ガン41,42は配管43を介してエアコンプレッサ44に接続されている。チャージタンク45に貯蔵された粉体調味料がスクリューフィーダ46で計り取られて前記配管43に導入される。導入された粉体調味料は圧縮エアに乗ってガン41,42の噴口から筒部材24の内部に噴射される。
【0043】
包装機30は、周知の縦ピロー型包装機である。すなわち、図示しない帯状の包材をフォーマ32によって縦に延びるチューブ33の周囲で筒状に曲成しながら、プルダウンベルト34,34で下方に引き摺り下ろし、同時に、縦シール装置35で縦シールを行い、横シール装置36で横シールを行って袋をつくる。そして、味付け装置20から落下排出された味付け済みの物品群を取込シュート31及びチューブ33を介して横シールと横シールとの間、つまり袋の中に充填して商品(この例では袋入りスナック菓子)を完成する。
【0044】
図2に拡大して示すように、味付け装置20は例えば架台20aの上に据え付けられている。筒部材24は、一対の支持ユニット25,25により軸周りに回転自在に支持されている。支持ユニット25は、図3に示すように、ローラ25a…25aを用いて筒部材24を受支する構成である。筒部材24は、螺旋羽根21が摺接する内周面も、ローラ25aが転接する外周面も、断面が円形である。筒部材24は透明度の高い樹脂(例えばアクリル樹脂)製である。
【0045】
図2に示すように、本実施形態では、螺旋羽根21は同一ピッチで複数回(図例では8回)螺旋を巻いている。その結果、螺旋羽根21は筒部材24の内部において水平に並ぶ複数の仕切りと、該隣接する仕切りで仕切られた水平に並ぶ複数の区画とを提供する。もっとも、螺旋羽根21は筒部材24の内部空間を螺旋状に仕切るだけである。螺旋羽根21で仕切られた個々の空間はそれぞれ閉じているわけではなく相互に螺旋状につながっている。しかし、物品群及び調味料は筒部材24の内部で下部に溜まるから、少なくともスクリュー軸22より下の部分においては物品群及び調味料は螺旋羽根21で阻まれて隣と往来をすることができない。よって、この螺旋状空間のうちのスクリュー軸22より下の部分を、物品群及び調味料を他から分離して収容する区画として利用することができる。その意味で、該区画にはスクリュー軸22を超える量の物品群を収容することは避けたほうがよい。スクリュー軸22を超えた物品が螺旋状空間を伝って隣の区画(上流側、下流側を問わず)に移ってしまうからである。
【0046】
螺旋羽根21の両端部では区画が現れたり消えたりする。例えば図2の状態では、螺旋羽根21の上流側端部がスクリュー軸22より下に位置しているので、螺旋羽根21の上流側端部では区画が生成している。しかし、螺旋羽根21の下流側端部はスクリュー軸22より上に位置しているので、螺旋羽根21の下流側端部では区画が生成していない。スクリュー部材23が180°回転すると事情は逆になる。本実施形態では、常に出現状態にある区画を上流側から第1区画(♯1)、第2区画(♯2)、…第6区画(♯6)と呼ぶことにする(図8参照)。
【0047】
第1区画は、計量装置10から取込シュート17を介して最初に味付け装置20に物品群が供給される区画である。筒部材24の周面において、取込シュート17に対向する部位、すなわち物品供給部には、供給用開口Aが形成されている。この供給口Aは、図4に示すように、物品供給時にはスクリュー軸22の真上に位置せず第1区画側に偏倚して位置する。また、取込シュート17の下端部もスクリュー軸22の真上に位置せず第1区画側に偏倚して位置している。さらに、取込シュート17自体が第1区画側に傾斜している。これにより、計量装置10から取込シュート17を介して供給される物品群Xは、矢印dで示すように、必ず第1区画に収容され、それより上流側の螺旋状空間に入らない。なお、取込シュート17は図示しない締結具等により架台20aに固定されている。
【0048】
第3区画及び第5区画は、噴射ガン41,42によって粉体調味料が供給される区画である。噴射ガン41,42は、図5に示すように、筒部材24の周面に立設されたシール部材24a,24aに先端部が圧入されて筒部材24に固定されている。噴射ガン41,42は、さらに図示しないブラケットで支持されて、支持強度が高められている。噴射ガン41,42は、本実施形態では、矢印eで示すように、スクリュー軸22より筒部材24の内周面に近い領域を狙って粉体調味料を噴射する。噴射ガン41,42は、各区画に分離して収容された物品群の量(この例では包装装置30の1包装単位量)に応じた量の粉体調味料を噴射する。それにより、各区画において、物品群と調味料との供給比・配合比を常に所定の最適比率に維持する。
【0049】
第6区画は、この味付け装置20から包装装置30に味付け済みの物品群が排出される区画である。筒部材24の周面において、包装装置30の取込シュート31に対向する部位、すなわち物品排出部には、排出用開口Bが形成されている。この排出口Bは、図6に示すように、物品排出時にはスクリュー軸22の真下に位置する。また、取込シュート31の上端部もスクリュー軸22の真下に位置している。これにより、筒部材24の内部で下部に溜まった物品群Xは、1塊となって、短時間のうちに、味付け装置20から包装装置30に排出される。
【0050】
図2に示すように、筒部材24の一端側(図例では上流側)に2つのモータ26,27が備えられている。第1モータ26はスクリュー部材23を軸周りに回転させるモータである。該モータ26の出力軸にスクリュー軸22が直結している。第1モータ26及びスクリュー部材22が下流側から見て時計回り(図3〜図6のa方向)に回転することにより、螺旋羽根21が同a方向に回転し、全区画(♯1〜♯6)が一斉に上流側から下流側に移動し、区画に収容された物品群及び調味料が供給部(供給口A)側から排出部(排出口B)側に搬送される。
【0051】
第2モータ27は筒部材24を軸周りに回転させるモータである。該モータ27の出力軸に組み付けられたピニオン27aと、筒部材24の外周面に組み付けられた大径のギヤ27bとが噛合している。第2モータ27が正転・逆転することにより、筒部材24並びに供給口A及び排出口Bが下流側から見て時計回り(図3〜図6のb方向)又は反時計回り(同じくc方向)に回転する。
【0052】
図2に示すように、第3区画〜第5区間に亘って、螺旋羽根21にバー部材28が架設されている。このバー部材28は、螺旋羽根21と一体に運動し、スクリュー部材23の回転に伴いスクリュー軸22を中心とした円運動をする。その結果、このバー部材28は、スクリュー軸22の下方をくぐるとき、筒部材24の内部で第3区画(♯3)〜第5区間(♯5)の下部に溜まった物品群及び調味料と接触する。そして、図5に鎖線で示すように、筒部材24の内周面に沿って物品群X及び調味料を上方に掻き上げてこれらを攪拌する。物品群Xは内周面に沿って薄く広がり、該群Xの塊を構成する個々の1つ1つの物品が外部に露出して調味料とよく混じり合う。その結果、物品1つ1つがムラなく均一に味付けされる。
【0053】
次に、図7、図8を参照して、この味付け装置20の動作を説明する。図7において横軸は時間ではなくスクリュー部材23の回転角度である。ここでは、便宜上、前記掻上げ部材28がスクリュー軸22の真下に位置したとき(図5に実線で示す位置)を0°とし、ここからa方向への回転角度θを横軸にとっている。明らかなように、0°〜360°の間でスクリュー部材23は1回転し、各区画(♯1〜♯6)は1ピッチだけ進む。なお、横軸の長さとスクリュー回転角θとは比例していないが、横軸の長さと時間とは比例している。
【0054】
まず、スクリュー部材23はa方向に連続的に回転する。ただし、1回転する間に回転速度(搬送速度)の速い時期と遅い時期とがある。すなわち、掻上げ部材28が物品群の掻上げを行う時期に合わせてスクリュー部材23の回転速度を遅くしている。これにより、掻上げ動作が時間をかけてゆっくりと行われ、物品群Xはムラなく均一に味付けされる。また、掻上げ部材28による物品の挟込みや割れ・欠け等を抑制できる。本実施形態では、1例として、スクリュー回転角が0°〜120°の範囲でスクリュー部材23の回転速度を遅くしている。掻上げ部材28がスクリュー軸22より高い位置に上昇するまで(120°まで)回転速度を遅くするのは、専ら、掻上げ部材28が物品を跳ね上げて螺旋状空間を伝って隣接する区画(特に上流側の区画)に移動させてしまうのを防ぐためである。ただし、スクリュー部材23の回転速度を遅くする時期は物品群Xの量等に応じて適宜増減変化させることができる。例えばスクリュー回転角が−60°(300°)ぐらいから回転速度を下げて、掻上げ部材28と物品群Xとが最初に接触するときの衝撃を和らげるようにしてもよい。
【0055】
図8は、スクリュー部材23が1回転する間、すなわち各区画(♯1〜♯6)が1ピッチ進む間の動作のあらましを示す。同図において(a),(b),(c),(d)はそれぞれスクリュー回転角が0°,およそ45°,およそ120°,およそ360°の様子を示す。図8(a)では、供給口Aが上方を指向している(このとき供給口Aは図4に示す物品落下供給位置にある)。また、排出口Bは下方を指向している(このとき排出口Bは図6に示す物品落下排出位置にある)。ただし、図8(a)においては、すでに、供給口Aを介しての第1区画(♯1)への物品群(X1)の供給が終了し、排出口Bを介しての第6区画(♯6)からの味付け済みの物品群の排出が終了している。
【0056】
このとき、供給口Aは、第1区画(♯1)を前後で(上流側と下流側とで)仕切る螺旋羽根21の上部分間に位置し、該螺旋羽根21の上部分を超えて上流側にも下流側にもはみ出ていない。つまり、供給口Aは第1区画とのみ連通しているといえる。したがって、計量装置10の取込シュート17からの物品群Xが螺旋羽根21を跨いで複数の区画に分かれて供給されることがない。また、同様に、排出口Bは、第6区画(♯6)を前後で仕切る螺旋羽根21の下部分間に位置し、該螺旋羽根21の下部分を超えて上流側にも下流側にもはみ出ていない。特に、少なくとも上流側にははみ出ていない。つまり、排出口Bは第6区画とは連通しているが、第5区画とは連通していないといえる。したがって、包装装置30の取込シュート31へは第6区画内の物品群X6のみが排出され、第5区画内の物品群X5が混じって排出されることがない。
【0057】
図8(a)の状態から第1区画(♯1)〜第5区画(♯5)はそれぞれ物品群X1〜X5を他の物品群から分離した状態で下流側に搬送することになる。ただし、第6区画は空のまま物品排出部よりさらに下流側に進むことになる。また、このスクリュー回転角が0°のときに、噴射ガン41,42からの粉体調味料の供給が開始する。図7に示すように、この調味料の供給はスクリュー回転角がおよそ60°になるまで続く。
【0058】
さらに、図8(a)の状態のスクリュー回転角が0°のときに、筒部材24がb方向に回転し始める。図7に示すように、この回転はスクリュー回転角がおよそ120°になるまで続く。また、このときの筒部材24の回転速度は、スクリュー部材23の回転速度(遅い回転速度)と同じである。すなわち、スクリュー部材23と筒部材24とは、相互に同じ方向a,bに、同じタイミングで(スクリュー回転角が0°〜120°の範囲内で同期して)、同じ速度で回転する。その結果、図8(b),(c)に示すように、筒部材24に一体に設けられた供給口A、排出口B、及び噴射ガン41,42もまたb方向にゆっくりと移動する。このときスクリュー部材23と一体の掻上げ部材28もまたa方向にゆっくりと移動する。なお、図8(b),(c)では、供給口A及び噴射ガン41,42は筒部材24の向こう側に移動して見えなくなっている。参考までに、図4に、スクリュー回転角がおよそ45°のときの供給口Aの位置を斜線で示し、また、図6に、スクリュー回転角がおよそ120°のときの排出口Bの位置を斜線で示した。さらに、図5に鎖線で示した掻上げ部材28の位置はスクリュー回転角がおよそ90°のときの位置であり、矢印e′はスクリュー回転角がおよそ30°のときの噴射ガン41,42の粉体調味料の噴射方向を示す。
【0059】
図8及び図2から明らかなように、排出口Bの上流側(第5区画側)の縁部は螺旋羽根21の螺旋形状に沿って斜めに走っている。これは、排出口Bによって第6区画を全域に亘って底抜けとし、該第6区画内の物品群X6を確実に全量排出するためである。その意味で、排出口Bの下流側の縁部は螺旋羽根21をはみ出ていても構わない。また、排出口Bは、螺旋羽根21と同方向に、同期して、同速度で移動する結果、図8(b),(c)においても、排出口Bと螺旋羽根21との位置関係は図8(a)の状態のまま保たれる。すなわち、スクリュー回転角が0°〜120°の範囲内でb方向に移動中にも、排出口Bは螺旋羽根21を上流側に超えることがなく、第5区画と連通することがない。したがって、図8(b),(c)に示すように、第5区画(♯5)が物品排出部(包装装置30の取込シュート31の上)に差し掛かっても、該第5区画内の物品群X5(符号fで図示)がこの時点で排出されることがない。
【0060】
次いで、スクリュー回転角が120°〜360°の範囲では、図7に示すように、スクリュー部材23の回転速度は元の通常の搬送速度(速い速度)に戻る。一方、筒部材24は、スクリュー回転角が120°を過ぎた時点でc方向に高速で逆回転し始め、スクリュー回転角がおよそ220〜230°付近のときに図8(a)の状態に戻る。すなわち、筒部材24のb方向への移動距離とc方向への移動距離とは等しく、その結果、供給口Aは上方の物品落下供給位置に復帰し、排出口Bは下方の物品落下排出位置に復帰し、噴射ガン41,42は直立姿勢に復帰する。筒部材24はその後スクリュー回転角が360°になるまで(つまり次のサイクルの開始まで)停止する(この停止中の図8(a)に示す位置(他にも、図8(d)、図2、図4〜図6に示す位置)を、筒部材の作動位置という。)。
【0061】
この筒部材24が作動位置に復帰した時点では、まだスクリュー部材23は1回転していない。したがって、物品供給部においては、螺旋羽根21の上流側部分(第1区画の上流側仕切り)が供給口Aを通過中であり、物品排出部においては、螺旋羽根21の下流側部分(第5区画と第6区画の間の仕切り)が排出口Bを通過中である。よって、物品群Xの供給に関しては、この時点で計量装置10側から味付け装置20側に物品群Xを投下すると、該物品群Xは、その全量が次のサイクルの第1区画に入らず、一部が前のサイクルの第1区画(次のサイクルの第2区画)に混入してしまう。そこで、筒部材24が作動位置に復帰した時点では、計量装置10からの物品群Xの供給は待機され、図8(d)に示すように、スクリュー部材23が略1回転する直前で、次のサイクルの第1区画(♯1)が完成するタイミングを見計らって、計量装置10のタイミングホッパ16を開くようにする(図7参照)。この図8(d)に示す状態では、図8(a)と同様、上方の落下供給位置に位置した供給口Aは、第1区画(♯1)の前後の仕切り間に位置し、該第1区画♯1のみと連通している。
【0062】
一方、味付け済みの物品群Xの排出に関しては、すでに次の排出対象(f)が物品排出部に差し掛かっているので、筒部材24が作動位置に復帰した時点からその排出が始まる(図7参照)。この味付け済み物品群fの排出は、第6区画(♯6)が完成するまで(スクリュー回転角が360°になるまで)続く。ただし、その間は、スクリュー部材23の回転速度が通常の速い搬送速度に戻っており、物品群Xの搬送速度が上がっていること、また、下方の落下排出位置に位置した排出口Bが第6区画の全域に亘って広く大きく開口していることから、前記物品群fは、全量が、遅滞なく、1塊となって、比較的短時間のうちに、包装装置30に投下される。
【0063】
したがって、筒部材24が作動位置で停止している期間中(スクリュー回転角がおよそ220〜230°から360°の間)は、供給口Aは物品落下供給位置にあり、排出口Bは物品落下排出位置にある。これに対して、筒部材24がb方向又はc方向に移動している期間中は、供給口Aは非供給位置にあり、排出口Bは非排出位置にある。このように、上流の供給口Aと下流の排出口Bとが同時に移動することにより、味付け前の物品群Xの供給(受け入れ)と、味付け済みの物品群Xの排出とが同時に制御される。
【0064】
なお、第2モータ27の負荷の低減、あるいは第2モータ27の制御の簡単の点からいえば、筒部材24を作動位置に戻すとき、c方向に逆回転させて戻すのではなく、b方向への回転のまま速度を上げて戻すほうが好ましい、という考え方がある。つまり筒部材24もスクリュー部材23と同じく一定方向bに1回転させるのである。しかし、本実施形態では、細長い噴射ガン41,42が筒部材24の周面に立設されて径方向に延びているので、筒部材24を同じ方向に回転させ続けるというのは、この味付け装置20の周囲に大きな占有スペースを必要とするし、また噴射ガン41,42とエアコンプレッサ44との間の配管43が振り回されて大きな歪が生じる可能性もあるので事実上は困難である。ただし、例えば、調味料噴射口を、第3区画及び第5区画に属するスクリュー軸22の周面に仕込むようなことをすれば、細長い噴射ガン41,42を筒部材24の周面に立設させる必要がなくなり、前記のような占有スペースや配管43に関する制約がなくなって、筒部材24をb方向にへ回し続けることも可能となる。
【0065】
次に、本実施形態の特徴を説明する。まず、本実施形態に係る味付け装置20は、物品供給部において計量装置10から供給された物品を、味付けしながら、物品排出部まで搬送する。すなわち、計量装置10で計量された物品群Xは、包装装置30に受け渡されるまでに、この味付け装置20で味付けがなされるから、無駄がなく、合理的である。
【0066】
また、供給部で供給した物品群Xと、調味料供給装置40で供給した調味料とを、1つの単位として拘束し、他と分離し、他から隔離して、排出部まで搬送するようにしたから、その搬送の途上において、物品群Xや調味料が部分的にでも味付け装置20から出ていったり新たに追加されたりすることがない。したがって、1群の物品の中の個々の1つ1つの物品すべてにおいて、味付け装置20内の滞在時間、すなわち味付け処理時間(調味料との接触時間)は同じとなり、また物品群Xと調味料との供給比・調合比は同じに保たれる。よって、個々の1つ1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、揃った味付けをすることができ、例えば最初に物品群と調味料とを所定の最適比率で供給しておけば、個々の1つ1つの物品すべてにおいて、その最適比率に揃った味付けをすることができる。なお、物品群と調味料との供給の順序は問題とならない。
【0067】
しかも、そのように物品群を該物品群毎に分離して搬送する手段として、仕切りの移動を採用したから、味付け装置20の構成が簡素となる。つまり、仕切りによって仕切られた区画内に物品群Xを分離して収容し、かつ該仕切りを移動させることで前記区画を移動させて、これにより前記物品群Xを分離した状態のまま排出部まで搬送するようにした。つまり、前記仕切りが分離と搬送という2つの異なる機能を同時に兼ねることになる。
【0068】
次に、調味料供給手段40による調味料の供給量が、計量装置10による物品群Xの供給量に応じて、例えば該物品供給量が多いときは多く、少ないときは少なくされて、常に所定の最適比率が維持され、いずれの物品群、いずれの区画においても、個々の1つ1つの物品すべてにおいて、ちょうどよい味加減がなされる。
【0069】
次に、前記仕切りの移動をスクリュー部材23の回転で達成するようにしたから、該スクリュー部材23を筒部材24内において軸周りに回転させるだけで、複数の仕切り及び複数の区画が一斉に軸方向に移動する。しかも、このような1組のスクリュー部材23と筒部材24とを用いるだけで、1度に複数の区画を提供することができ、各区画でそれぞれ分離収容した複数の物品群X1〜X6を同時並行的に次々と排出部まで搬送することが可能となる。本実施形態では、スクリュー式の搬送装置を用いることにより、それぞれ螺旋羽根21で仕切られた複数の区画が次々と物品供給部から物品排出部に移動する。個々の区画に対してそれぞれ移動手段があるわけではなく、単一のスクリュー部材23を回転させるだけで済み、したがって構成が簡素となる。
【0070】
加えて、比較的長尺物であるスクリュー部材23及び筒部材24を縦方向でなく水平方向に延長したから、味付け装置20の高さが低く抑えられる。また、味付け装置20に供給された物品群Xが厚みのある塊とならずに水平方向に薄く広がるようになって、物品群Xの塊の中に存在していた物品にまで調味料が良好に接触し、良好な味付けが図られる。
【0071】
次に、筒部材24に排出口Bを形成し、筒部材24を回転させることで、前記排出口Bの位置を変更して、味付け済みの物品群の排出を制御するから、例えばタイミングホッパと同様の機能が果たされる。しかも、味付け装置20と一体化されたタイミングホッパであるから、通常のタイミングホッパ(例えば計量装置10のタイミングホッパ16等)を別に備えた場合に比べてコンパクトさに優れる。
【0072】
同様に、筒部材24に供給口Aを形成し、筒部材24を回転させることで、前記供給口Aの位置を変更して、味付け前の物品群の供給を制御するから、例えば、前記供給口Aをまだ仕切り(螺旋羽根21)が通過しているときに計量装置10側から物品群が供給されて、誤って螺旋羽根21を跨いで該物品群が味付け装置20内に供給される、というようなトラブルが防がれる。つまり、図4に斜線で示したように、供給口Aが非供給位置にあるときは、筒部材24の上部が塞がれ、たとえこのときにシュート17から物品が落下してきても、該物品が不測に味付け装置20内に供給されることが防がれるのである。
【0073】
そして、そのような物品群の排出制御と供給制御とが、筒部材24の回転で同時に行われるので、該筒部材24の回転の制御が徒に複雑となることが防がれる。
【0074】
さらに、味付け装置20に供給された物品群Xはその搬送の途上において調味料と攪拌されて確実に味付けがなされる。その場合に、該物品群Xと調味料とが各区画内に1つの単位として拘束された状態で攪拌されるから、新たな物品群や調味料の出入りがなく、個々の1つ1つの物品すべてにおいて確実に味が揃う。
【0075】
その場合に、前記攪拌が、掻上げ部材28により、区画内で下部に溜まった物品群及び調味料を掻き揚げることにより行われるから、物品は転動し、個々の1つ1つの物品同士の比較においても、また1つの物品内における異なる部位間の比較においても、ムラのない均一な味付けが達成される。
【0076】
また、その場合に、前記攪拌のためのスクリュー部材23の回転速度の低減と同期して前記開口A,Bの位置変更が行われるから、前記開口A,Bの位置変更速度(筒部材24のb方向への回転速度)も小さくて済み、停止している筒部材24を小さな負荷でb方向に回転させ始めることができる。
【0077】
そして、筒部材24を透明としたから(例えばアクリル樹脂製)、筒部材24ないし味付け装置20の中の様子が外部からよく観察できる。その結果、作業の進行状態が確認でき、作業の良・不良が判定できる。そして、手動で物品群の供給や調味料の供給を行う場合に、スクリュー部材23の螺旋羽根21の位置関係や、各区画♯1〜♯6の位置関係等を目視で観察して、その物品群及び調味料の供給のタイミング取りが良好に行える。
【0078】
一方、商品生産システム全体としての特徴としては、味付け装置20の上流に計量装置10を備え、下流に包装装置30を備えたから、計量装置10には調味料が付着せず、その清掃作業が軽減する。また、商品の変更時・味の変更時においても、計量装置10においては、前回の商品の生産で付着した調味料を除去するというような作業を省略することができる。特に、計量装置10が多数のホッパ13,14、16やシュート15,16を備えた大型の組合せ計量装置であるから、その清掃作業を軽減又は省略できる効果は非常に大きいものである。
【0079】
[第2の実施の形態]
第1の実施形態は、計量装置10で計量した1包装単位量の物品群を1つの単位としてすべての処理を行うものであった。すなわち、計量装置10で計量された物品群Xは、全量が(1包装単位量ごと)味付け装置20の1つの区画に供給され、搬送され、味付けされ、包装装置30に受け渡される。これに対して、この第2実施形態では、計量装置10で計量した1包装単位量の物品群を意図的に複数に分割し、その分割した物品群それぞれを各単位として、味付け装置20の各区画に供給し、搬送し、味付けし、包装装置30に受け渡す。ただし、後述するように、包装装置30への受渡し時には、再び1つに(1包装単位量に)集合させなければならないから、筒部材24の回転(物品群の供給・排出の切分け制御)は、区画が1つ通過する毎に行うのではなく、分割供給した複数の区画が全部通過する毎に行うことになる。
【0080】
図9は、この第2実施形態で採用可能な計量装置10の1例を示す。集合シュートが内外2重構造15a,15bである点が特徴的である(ツインシュート構造)。第1実施形態では、1つの区画に1包装単位量の全量が収容されるから、1つの区画が排出部に到達する度に、排出のタイミングを計る必要がある。これに対し、この第2実施形態では、複数の区画に1包装単位量の物品が分割して供給されるから、例えば2つの区画に分割供給されている場合は、その2つの区画が通過する度に、排出の切分けのタイミングを計ることになる。また、1つの区画が1包装単位量を構成する場合は、その区画内の物品群の量は、例えば生産する商品の正味重量であると認識できる(すなわち物品群の量を検出する検出手段が提供される)。しかし、複数の区画に分割供給したときは、それぞれの区画に供給した物品群の量を別途何らかの方法でわかるようにしなければならない。第2実施形態では、そのために、前記図9に示したようなツインシュート構造の計量装置を採用する。
【0081】
各シュート15a,15bにそれぞれタイミングホッパ16a,16bが備えられ、いずれのホッパ16a,16bも共通の取込シュート17に物品を落下させる。計量ホッパ14は2つのゲート14a,14bを有し、物品を排出するときは、いずれかのゲート14a,14bを選択して開く。例えば、内側のゲート14aを開くと、内側の集合シュート15aを使って、一方のタイミングホッパ16aに物品を集合させることができる。逆に、外側のゲート14bを開くと、外側の集合シュート15bを使って、他方のタイミングホッパ16bに物品を集合させることができる。
【0082】
計量装置10は、1包装単位量(例えば100グラム)の組合せを選択すると共に、その中から50グラムづつになる2つの組合せを選択する。そして、一方の50グラムの組合せに該当する計量ホッパ14には内外いずれかの集合シュート15a又は15bに物品を排出させ、他方の50グラムの組合せに該当する計量ホッパ14にはもう一方の集合シュート15b又は15aに物品を排出させる。そして、味付け装置20の連続する2つの区画にそれぞれ50グラムに組み合せた物品群を供給する。調味料供給装置40は、各区画に対し、100グラムではなく、50グラムの物品群に相当する量の調味料を供給する。以上により、この第2実施形態において、物品群の量を検出する検出手段が提供される。
【0083】
こうすれば、物品群Xが小ロットに小分けされるので、調味料と物品群Xとのさらなる良好な攪拌及び良好な味付けが図られる。また、包装装置10の1包装単位量にとらわれずに、味付け装置20が分離して搬送する1つの物品群の量を少ない量に抑制できるので、たとえ包装装置10の1包装単位量が大きくても、小ロットによる良好な攪拌、良好な味付けが実現する。
【0084】
なお、この商品生産システムでは、味付けの直後に包装するようにしたから、味付け装置20からの物品の排出は、1計量単位量の1群の物品を1つの塊として排出しなければならない。しかも、その塊と塊との間には明瞭な間隔(切分け・区切り)がなければならない。さもないと、包装装置30での横シールにおいて物品の噛み込みが起こる。そこで、味付け装置20から包装装置30への味付け済みの物品の排出は、例えば前記のように2つの物品群に分割したときは、その2つの分割した物品群を連続して排出したうえで、次の1包装単位量の先頭の区画との間に時間的間隔を区切ることになる。これにより、計量装置10で計量された1包装単位量が保持されて包装装置30に排出される。また、隣接する1包装単位量の間を時間的に切り分けることにより、包装装置30において、横シールへの物品の噛み込みが防がれることになる。
【0085】
[第3の実施の形態]
物品群X又は調味料の少なくともいずれかを帯電させ、その静電作用を利用して物品群Xに調味料が付着するようにしてもよい。味付け工程が短時間で完了すると共に、より一層ムラのない均一な味付けが実現する。また、調味料の付着し残りが少なくなる(調味料が歩留りよく付着する)。ただし、物品群X及び調味料の両方を帯電させるときは、互いに異なる極性に帯電させるべきである。
【0086】
図10は、この第3実施形態で採用可能な帯電装置50の1例を示す。この帯電装置50は、計量装置10のタイミングホッパ16と取込シュート17との間に配設され、計量済みの物品群Xの落下経路を挟んで対向する一対の電極51,52を有する。一方の電極51は高圧電源53に接続され、他方の電極52は接地されて、これらの電極51,52間に電界空間が形成される。タイミングホッパ16から排出された物品群Xは、落下中にこの電界空間を通過し、その結果、所定の極性に帯電される。調味料の帯電は、例えば、類似の帯電装置を調味料供給装置40における調味料供給経路(配管43等)に備えることで達成される。
【0087】
このように、物品群X又は調味料の少なくともいずれかを帯電させたときは、筒部材24は、誘電体、つまり電気的絶縁体であることが好ましい。その結果、帯電した物品群X又は調味料が筒部材24に付着することが抑制されるから、物品群Xと調味料とがよく分散し、良好に接触・攪拌し合うことになる。また、調味料がダマになって筒部材24の内周面に溜まることがなく、そのダマが物品に局所的に付着する、というようなトラブルが防がれる。
【0088】
その場合に、図10に示したように、接地した金属板(鋼板等)61を筒部材24の外周面下部に近接して取り付けるようにしてもよい。帯電した調味料を該金属板61に積極的に引き寄せて、該調味料を筒部材24の下部に集中させようとする狙いである。すると、やはり自重で筒部材24の下部に溜まる傾向の物品群Xに調味料がよく付着して、調味料が無駄なく使用される。
【0089】
[その他]
図11に拡大して示すように、チャージタンク45に貯蔵された粉体調味料Sは、圧力や湿気等により固まりになる場合がある。すると、調味料がタンク45内でブリッジを起こして供給不良が発生する。そこで、粉体調味料の凝集・固化・ブリッジを防ぐために、振動装置等を用いてチャージタンク45を常時振動させることが考えられる。しかし、完全な問題解決に至らないばかりか、振動を大きくすると、かえって騒音の問題が発生する。
【0090】
そこで、図11に示したように、タンク45の底面をメッシュ45aで構成し、該メッシュ45a、あるいはタンク本体45、又は両方45,45aを、矢印Yのように往復運動、又は円運動させる。こうすることにより、チャージタンク45内で粉体のままの状態の調味料は自重でメッシュ45aを通り抜ける。タンク45とメッシュ45aの接触部Zが臼のように機能し、チャージタンク45内で固化した状態の調味料をすりつぶして粉砕する。いずれの場合も、ブリッジの発生を防ぎ、モータ46aによるスクリューフィーダ46の駆動で所定量の調味料Sが良好に抜き取られる。しかも、メッシュ45aやタンク本体45の往復運動又は円運動をそれほど激しく行わなくてもある程度の効果が得られるので騒音問題も発生しない。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、味付け対象となる物品群を該物品群毎に分離して搬送するので、該物品群の中の個々の1つ1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、所定の最適配合比に揃った味付けをすることができる。しかも、そのように物品群を該物品群毎に分離して搬送する手段を、仕切りの移動のみで構成するようにしたから、つまり仕切りが分離と搬送という2つの機能を兼ねるようにしたから、味付け装置の構成が簡素で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る商品生産システムの構成図である。
【図2】前記システムに備えられた味付け装置を側方からみた縦断面図である。
【図3】前記味付け装置を下流側から見た縦断面図であって、図2の矢視アによるものである。
【図4】同、図2の矢視イによるものである。
【図5】同、図2の矢視ウによるものである。
【図6】同、図2の矢視エによるものである。
【図7】前記味付け装置の各部の動作のタイムチャートである。
【図8】前記味付け装置の各部の動作を示す模式図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態で採用可能なツインシュート構造の計量装置の構成図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態で採用可能な帯電装置を備えた商品生産システムの要部の構成図である。
【図11】粉体調味料のチャージタンクの底面をメッシュで構成し、該メッシュを揺動するように構成した調味料供給装置の要部拡大図である。
【符号の説明】
1     商品生産システム
10    計量装置(検出手段)
17    計量装置の取込シュート
20    味付け装置
21    螺旋羽根(仕切り)
22    スクリュー軸
23    スクリュー部材(搬送手段)
24    筒部材(搬送手段)
26    スクリュー部材回転用駆動モータ(スクリュー回転手段)
27    筒部材回転用駆動モータ(筒回転手段)
28    掻上げ部材(攪拌手段)
30    包装装置
31    包装装置の取込シュート
40    調味料供給装置(調味料供給手段)
41,42 噴射ガン
50    帯電装置(帯電手段)
A     物品供給用開口
B     物品排出用開口
X     物品群
♯1〜♯6 区画

Claims (14)

  1. 供給部で供給された物品を味付けしながら排出部まで搬送する味付け装置であって、前記供給部で供給された物品群を該物品群毎に分離して前記排出部まで搬送する搬送手段と、前記物品群毎に調味料を供給する調味料供給手段とを備え、前記搬送手段が、前記供給部と排出部との間に並設された仕切りを有し、該仕切りで仕切られた区画内に前記物品群を収容して、その状態で前記仕切りを前記供給部側から排出部側に移動させるように構成されたものであることを特徴とする味付け装置。
  2. 前記物品群の量を検出する検出手段を備え、前記調味料供給手段は、該物品群の量に応じた量の調味料を供給することを特徴とする請求項1に記載の味付け装置。
  3. 前記搬送手段は、前記供給部と排出部との間に亘って略水平に延びるスクリュー部材と、該スクリュー部材を内装する筒部材と、前記スクリュー部材を軸周りに回転させるスクリュー回転手段とを有し、前記筒部材内部において前記スクリュー部材の螺旋羽根で仕切られた区画内に前記物品群を収容して、前記スクリュー部材の回転により前記区画を前記供給部側から排出部側に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の味付け装置。
  4. 前記排出部において前記筒部材の周面に設けられた排出用開口と、前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段とを備え、該筒回転手段は、前記筒部材の回転により前記開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて前記物品群の排出を制御することを特徴とする請求項3に記載の味付け装置。
  5. 前記供給部において前記筒部材の周面に設けられた供給用開口と、前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段とを備え、該筒回転手段は、前記筒部材の回転により前記開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて前記物品群の供給を制御することを特徴とする請求項3に記載の味付け装置。
  6. 前記排出部において前記筒部材の周面に設けられた排出用開口と、前記供給部において前記筒部材の周面に設けられた供給用開口と、前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段とを備え、該筒回転手段は、前記筒部材の回転により前記排出用開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させると共に前記供給用開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて前記物品群の排出と供給とを同時に制御することを特徴とする請求項3に記載の味付け装置。
  7. 前記調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において前記物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の味付け装置。
  8. 前記調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において前記物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段を備え、該攪拌手段が、前記螺旋羽根間に設けられた掻上げ部材を含み、該掻上げ部材により前記筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料を前記スクリュー部材の回転に伴って上方に掻き上げることにより前記攪拌を行い、前記スクリュー回転手段は、前記掻上げ部材が前記掻上げを行うときスクリュー部材の回転速度を小さくすることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の味付け装置。
  9. 前記調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において前記物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段を備え、該攪拌手段が、前記螺旋羽根間に設けられた掻上げ部材を含み、該掻上げ部材により前記筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料を前記スクリュー部材の回転に伴って上方に掻き上げることにより前記攪拌を行い、前記スクリュー回転手段は、前記掻上げ部材が前記掻上げを行うときスクリュー部材の回転速度を小さくし、前記筒回転手段は、それと同期して前記開口の位置変更を行うことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の味付け装置。
  10. 前記筒部材は、透明であることを特徴とする請求項3から9のいずれかに記載の味付け装置。
  11. 前記物品群又は調味料の少なくともいずれかを帯電させる帯電手段を備え、その静電作用により物品群に調味料が付着するように構成したことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の味付け装置。
  12. 前記筒部材は、電気的絶縁体であることを特徴とする請求項11に記載の味付け装置。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の味付け装置の上流に、計量した物品を前記味付け装置に供給する計量装置、下流に、前記味付け装置から排出された物品を包装する包装装置を備えることを特徴とする商品生産システム。
  14. 前記計量装置は、前記包装装置の1包装単位量を計量し、該1包装単位量の物品を複数の物品群に分割して前記味付け装置に供給することを特徴とする請求項13に記載の商品生産システム。
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