JP2003535326A - 透過性の材料における透過性又は歪みの測定の装置及び方法。 - Google Patents

透過性の材料における透過性又は歪みの測定の装置及び方法。

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JP2003535326A JP2002501010A JP2002501010A JP2003535326A JP 2003535326 A JP2003535326 A JP 2003535326A JP 2002501010 A JP2002501010 A JP 2002501010A JP 2002501010 A JP2002501010 A JP 2002501010A JP 2003535326 A JP2003535326 A JP 2003535326A
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ケネス, ジョン デービー,
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】材料12の透過性を測定する装置10は、ダクト11を介して、流体収容容器16に連結された実質的に一定の真空源14を有しており、容器16は、真空源14を監視するための増幅器及びディスプレイ22に導体20により接続された圧力変換器18を有している。流体が不透過な円盤体24は、円盤体24と表面26との間に、流体を流動させる空洞部28を定義するように、材料12の表面26上に配置されている。円盤体24は、流体の流動に高い抵抗を付与する制限チューブ30に導管32により連結されている。制限チューブ30の反対側端部は、容器16に連通している。変換器34は、流体の流動を測定するために、制限チューブ30に連結されている。流体が不透過な封止材60は、円盤体24の周囲にシールを形成し、表面26上で放射状で外側に広がっている。材料12がある程度の透過性を有する場合には、空気が封止材60の上から材料12を通して空洞部28へ透過することが出来る。この流動は、透過性を測定するために、変換器34により検出され、ディスプレイ38から読み取ることができるチューブ30に連結された差圧の安定した状態を生み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透過性の材料における透過性又は歪みの測定の装置及び方法に関す
る。
【0002】
【背景技術】
材料の透過性は、材料を通過する流体の流量の割合として定義することができ
る。例えば、コンクリートのような材料の透過性の測定は、流動抑制及び構造上
の寿命のような多様な目的のために、材料の適性の決定において重要である。圧
力による透過性の変化は、透過性の材料における歪みを測定する方法を提供する
【0003】 一般的に、透過性の公知の測定方法は、材料に当てられたガスの圧力変化及び
/又は材料を透過した液体の深さを測定する。この方法は、パルス試験法として
知られている。この方法は、稼働するのに相当な時間を必要とし、特別なサンプ
ルの準備を必要とする。例えば、現在の建設業では、更なる建築法を達成するた
めに、大きなコンクリートのスラブや構造体に注入される間に、コンクリートの
強度を確認するために得られたサンプル上で実行される実験室の試験に大きく依
存している。安定した状態の試験法は、これとは別の方法であり、さらに好まし
く、本明細書において用いられている。さらに、安定した状態の試験法は、歪み
の測定にも有効である。元来、試験は、時間及びコストを削減したさらに望まし
い特性を有すべきである。
【0004】 米国特許第4,979,390号は、材料の相対的な透過性の試験の一つの方
法及び装置を開示している。概して、コンクリート片の上の小さな試験区域への
部分的な真空の適用と、透過率を提供するための真空の減衰率の測定とを必要と
する。この開示された方法及び装置の限界は、相対的な透過性の測定及び相対的
に小さな区域の単一の試験表面に限定されていることである。
【0005】 トゥリップ−ベイ(Tulip Bay)による国際出願PCT/AU94/
00325(国際公開WO94/27130)は、構造体の表面の傷又はクラッ
クの検出に用いることが可能な監視装置を開示している。この開示された監視装
置は、流体流通装置に繋がった高インピーダンスに接続された実質的に一定の真
空源を有しており、流体流通装置は、構造体の表面に形成された一以上の非常に
小さな欠陥検出用の空洞部に接続されている。差圧変換器は、小さな欠陥検出用
の空洞部又は複数の空洞部の真空状態を監視するために、流体流通装置に繋がっ
た高インピーダンス全体に接続されている。差圧変換器は、非常に小さな欠陥検
出用の空洞部と、一定の真空源との間の真空状態の変化を監視する。従って、ク
ラックの形成及び進展により、空洞部の真空状態に変化が生じると、当該変化が
変換器により検出される。大気の基準以下のほんの20kPaの一定の真空源を
用いて、250μm以下の長さのクラックが検出される。
【0006】 トゥリップ−ベイの装置は、特に、本発明の実施形態において共に利用される
のに適している。従って、参照することにより、トゥリップ−ベイの内容は、こ
こに含まれる。
【0007】
【発明の開示】
本発明の目的は、材料の透過性の測定のための、簡単で低コストな方法及び装
置を提供することである。さらに、圧力の印加に伴う透過性の変化により、透過
性の材料における歪みを測定する方法及び装置の手段を提供することを目的とす
る。
【0008】 本発明によれば、材料の透過性の測定する装置であって、実質的に一定の流体
圧力源と、流体不透過手段と前記材料との間に、流体が流動する対応する流体流
動空洞部を定義するように、前記材料に並置され、流体が不透過な少なくとも一
つの流体不透過手段と、前記圧力源と前記流体流動空洞部との間に、流体の流通
に高い抵抗を付与する高流体流動インピーダンス手段と、前記流体流動空洞部と
材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過な領域を定義するように、前記材料
と前記流体不透過手段とに並置される封止手段と、前記材料の透過性を測定する
ために、前記高流体流動インピーダンス手段に接続されて差圧の安定した状態を
測定する手段とを少なくとも備えた装置が提供される。
【0009】 前記封止手段が、前記材料の表面で、前記部分の周縁を封止し、前記流体不透
過領域を定義するように、前記周縁から伸びている封止材を含むことが好ましい
【0010】 前記少なくとも一つの流体不透過手段が、前記材料の上に配置される平面部分
を含むことが好ましい。
【0011】 前記少なくとも一つの流体不透過手段が、前記材料に形成されたブラインド孔
に配置されたスリーブを含み、前記スリーブが、前記材料の表面から前記孔の長
さの一部に伸びて、前記孔の下部より上に広がる下側孔端部を有し、前記スリー
ブが、前記孔の長さの前記一部の内側表面に対するシールを形成しており、前記
対応する流体流動空洞部が、前記スリーブの前記下側孔端部と、前記孔の前記下
部との間に定義されていることが好ましい。
【0012】 前記孔の直径より小さな直径であり、前記スリーブの前記下側孔端部と前記孔
の下部との間の前記孔の長さの残部より短い長さである、流体が不透過なブラン
クを前記装置がさらに備え、前記ブランクが、前記スリーブの挿入前に前記孔に
配置されていることが好ましい。
【0013】 本発明によれば、材料の透過性を測定する装置であって、実質的に一定の流体
圧力源と、各第1の流体不透過手段と前記材料との間に、流体が流動する対応す
る第1の流体流動空洞部を定義するように、前記材料にそれぞれ配置され、流体
が不透過な少なくとも一つの第1の流体不透過手段と、前記圧力源と前記第1の
流体流動空洞部との間に、流体の流通に高い抵抗を付与する第1の流体流動イン
ピーダンス手段と、前記第1の流体流動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間
に、流体が不透過な領域をそれぞれ定義するように、前記材料と前記第1の流体
不透過手段とに並置される第1の封止手段と、第2の流体不透過手段と前記材料
に形成された孔の下部との間に、対応する第2の流体流動空洞部を定義するよう
に、前記各孔にそれぞれ配置された少なくとも一つの第2の流体不透過手段と、
前記圧力源と前記第2の流体流動空洞部との間に、流体の流通に高い抵抗を付与
する第2の高流体流動インピーダンス手段と、前記第2の流体流動空洞部と前記
材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過な流体不透過手段をそれぞれ定義す
るように、前記材料と前記第2の流体不透過手段とに並置される第2の封止手段
と、前記材料の透過性を測定するために、前記第1及び第2の高流体流量インピ
ーダンス手段に接続されて差圧の安定した状態を測定する手段とを少なくとも備
えた装置が提供される。
【0014】 さらに、本発明によれば、材料の透過性を測定する方法であって、実質的に一
定の流体圧力源を具備させるステップと、前記一定の流体圧力源を、それぞれの
高流体流動インピーダンスを通じて、前記材料の上又は中に形成された1以上の
流体流動空洞部に連結するステップと、各流体流動空洞部と前記材料の非拘束な
表面との間に、対応する流体不透過領域を定義するために、前記各流体流動空洞
部の周囲で、前記材料の上又は中に、流体が不透過なシールをそれぞれ形成する
ステップと、前記材料の透過性を測定するために、前記高流体流動インピーダン
スに接続された差圧の安定した状態を測定するステップとを少なくとも備えた方
法が提供される。
【0015】 さらに、本発明によれば、透過性の材料の歪みを測定する装置であって、実質
的に一定の流体圧力源と、第1及び第2の流体不透過手段と前記材料との間に、
流体が流動する対応する第1及び第2の流体流動空洞部を定義するように、前記
材料に異なる位置で配置され、流体が不透過な第1及び第2の流体不透過手段と
、前記各第1及び第2の空洞部と前記圧力源との間に、流体の流通に高い抵抗を
付与する第1及び第2の流体流動インピーダンスと、前記第1の空洞部を前記第
1の高流体流動インピーダンスに連続して連結する第1の分岐点、及び、前記第
2の空洞部を前記第2の高流体流動インピーダンスに連続して連結する第2の分
岐点と、前記第1及び第2の空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、流体が
不透過な領域を形成するように、前記材料と前記第1及び第2の流体不透過手段
とに並置される封止手段と、前記材料の歪みを測定するために、前記第1及び第
2の分岐点に接続された差圧の安定した状態を測定する手段とを少なくとも備え
た装置が提供される。
【0016】 本発明の更なる観点によれば、材料の歪みを測定する方法であって、実質的に
一定の流体圧力源を具備させるステップと、前記一定の流体圧力源を、各第1及
び第2の高流体流動インピーダンスを通じて連結するステップと、前記材料の上
又は中に、第1及び第2の流体流動空洞部を形成するステップと、前記各流体流
動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過な対応する領域を定
義するように、前記第1及び第2の流体流動空洞部の周囲で、前記材料の上又は
中に、流体が不透過なシールをそれぞれ形成するステップと、前記第1の高流体
流動インピーダンスを第1の分岐点で連続して前記第1の空洞部に連結するステ
ップと、前記第2の高流体流動インピーダンスを第2の分岐点で連続して前記第
2の空洞部に連結するステップと、前記材料の歪みを測定するために、前記第1
及び第2の分岐点に接続された差圧の安定した状態を測定するステップとを少な
くとも備えた方法が提供される。
【0017】 一の実施形態においては、前記高インピーダンスが、流体を微量に流動させる
非常に長く、小さな内径のダクトを含んでも良い。
【0018】 他の実施形態においては、前記高インピーダンスが、ガラス濾過、ニードルバ
ルブのような孔や点の制限のような透過性の材料から構成されており、微量な流
れが必要とされるのに、通過不能とならないように考慮されている。
【0019】 前記流体流動インピーダンスの大きさは、前記高インピーダンスを通じた微量
な流動に応答して、前記高インピーダンス全体に重要な圧力降下が生み出される
程に十分に高くすべきである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、関連する図面に基づいて、本発明の実施形態について、一例を用いて
説明する。ここにおいて、 図1は、本発明の第1の部分に従った装置の概略図である。 図2は、大型の材料における表面の透過性の測定に図1の装置を適用した概略
図である。 図3は、大型の材料における母体から表面への透過性の測定に図1の装置を適
用した概略図である。 図3aは、図3のA部の拡大図である。 図4は、材料のサンプルにおける表面から表面への透過性の測定に図1の装置
を適用した概略図である。 図5は、大型の材料における母体から母体への透過性の測定に図1の装置を適
用した概略図である。 図6は、印刷フィルムの透過性の測定への図1の装置の適用を示す図である。 図7は、本発明の第2の観点に従った装置の概略図である。 図8は、図7に示される実施形態の一部の概略図である。 図9は、図7に示される実施形態の適用の概略図である。
【0021】 図1〜図3aに示すように、本発明の第1の部分に従った、材料12の透過性
の測定のための装置10の実施形態は、本実施形態では一定の真空源14(大気
の常態の値以下の圧力源)の形態である実質的に一定の流体圧力源を含んでいる
。この真空源14は、ダクト11を介して、流体収容容器16に連結されており
、当該流体収容容器16は、一定の真空源を監視するために、電気的な導体によ
って増幅器及びディスプレイ22に連結された第1の圧力変換器18を含んでい
る。本明細書全体における「流体圧力源」たる文言は、如何なる特定の絶対的な
圧力での流体の圧力源を示すことを意図している。
【0022】 流体が不透過な円盤体24の形態の第1の流体不透過手段は、材料12の表面
26に配置されており、当該円盤体24と表面26との間に、第1の流体流動空
洞部28を定義している(図2参照)。円盤体24は、容器16に連結されてお
り、それ故に、制限チューブ30(0.30mmより小さな内径であり、3mよ
り大きな長さが典型的な寸法である)のような一本の小さな貫通管の形態の高イ
ンピーダンス流体流動手段を介して、一定の真空源14に連結されている。イン
ピーダンス30の一方の端部は、容器16に連結されており、他方の端部は、導
管32を介して円盤体24に連結されている。第2の圧力変換器34は、インピ
ーダンス30全体に連結されていると共に、導体36によって、増幅器及びデジ
タルディスプレイ38に接続されている。
【0023】 スリーブ40の形態の第2の流体不透過手段は、導管42及び、チューブ30
と同様の寸法の制限チューブ44の形態の高流体流動インピーダンスを介して、
容器16に連結されており、それ故に一定の真空源14に連結されている。圧力
変換器46は、スリーブ40と真空源14との間の流体インピーダンス44全体
に効果的に連結されている。さらに、変換器46は、電気的な導体48により、
増幅器及びデジタルディスプレイ50に接続されている。
【0024】 スリーブ40は、材料12に形成されたブラインド孔52の中に配置されてい
る。このスリーブ40は、材料の表面26から孔52の長さの一部まで伸びてお
り、その結果として、下方孔端部54が、孔52の下部56から空間を空けてい
る。スリーブ40は、当該スリーブ40が伸びている孔52の一部の内側表面に
対してシールを形成している(図3aにおいて、スリーブ40と孔52の内側表
面との間に示される隙間は、図示を明瞭にするためのものであり、実際には隙間
は存在しない)。流体流動空洞部58は、スリーブの下方孔端部54と、孔の下
部56との間に定義される。当該空洞部は、スリーブ40に具備された軸方向の
内腔59に連結された導管42により、真空源14と連通するように配置されて
いる。
【0025】 空洞部28、58が形成されると、真空源14と連通した円盤体24の下にあ
る材料の表面の区域が、スリーブ40の下方孔端部54と、孔52の下部56と
の間の孔52の下面の区域を含めた孔52の表面区域と実質的に同一となる。
【0026】 流体が不透過な封止材60が、円盤体24に、即ち第1の流体流動空洞部28
に付随している。この封止材60は、円盤体24の周囲にシールを形成し、材料
12の表面26上で放射状に外側に広がっている。それ故に、当該封止材60が
、材料の表面26上で、流体流動空洞部28と、材料12の「非拘束表面」との
間に、流体不透過性の区域又は領域62を形成する。「非拘束表面」たる文言は
、第三者による障害なしに、周囲の大気/環境と連通するように開口した材料1
2の如何なる表面をも示し、この事は、周囲の大気/環境と連通した材料に形成
されている孔又は空洞部の表面(図5に示すようなものであり、後に詳述する)
も含む。
【0027】 封止材64の形態の第2の流体不透過封止材は、表面26でスリーブ40の周
囲にシールを形成しており、材料12の表面26上で放射状に外側に広がってい
る。封止材64は、スリーブ40に関連した流体流動空洞部58と、材料12の
非拘束表面(図3及び図3a参照)との間に、流体不透過性の区域又は領域66
を形成する。なお、封止材60と封止材64の径方向の幅は、実質的に同一であ
る。
【0028】 材料12に装置10が適用された場合において、初期の一時的な期間の後に、
円盤体24の下側の流体流動空洞部28と、スリーブ40の下側の流体流動空洞
部58とに、一定(安定状態)の真空が存在することが理解される。この事が、
空洞部28、58と、周囲環境との間に差圧を作り出す。材料12がある程度の
透過性を有する場合には、流体不透過区域/領域62、66より遠くから、材料
12を介して、流体空洞部28、58のそれぞれに、空気が透過することができ
る。この流動が、対応する高流体流動インピーダンスである制限チューブ30、
44を横切る安定した状態の差圧を生み出し、当該チューブが、対応するディス
プレイ38及び50に表示させる。これらのディスプレイは、透過性の目盛りを
直接的に測定することができる。従って、装置10は、材料12の特定な透過性
を測定することができる。特に、装置10は、円盤体28を介した特定の表面、
又はスリーブ40を介して特定の母体の透過性の何れかの測定、或いはそれら両
方の測定が可能である。
【0029】 母体の透過性の測定に用いる場合に、装置10の初期の適用で、孔52の下部
における真空状態の安定させるための時間を減少させるために、ブランク68が
、スリーブ40の下方孔端部54と、孔の下部56との間の孔52の中に挿入さ
れている。ブランク68は、孔52の直径より小さな直径を有している。ブラン
ク68の目的は、流体流動空洞部58を構成する孔の部分の量を容易に減少させ
ることであり、これにより、透過性測定の開始前における、孔の下部の吸引に必
要とされる時間が減少する。
【0030】 透過性の高精度の意義ある結果を測定するために、流体不透過区域又は領域6
2/66と空洞部28、58の内部の材料の表面区域との割合が最適化されてい
ることが好ましい。図2の配置を例にとると、流体不透過区域62が小さすぎる
と、空洞部28と材料の非拘束表面26と間の流体流動路が、材料の透過性の正
確な測定をするのに短くなりすぎてしまう。これでは、透過性の正確な読み取り
をするのに、材料12に流体流動路の十分な長さがない。しかしながら、空洞部
28の周囲から一定の距離又は半径を離れると、流体不透過区域62の拡張によ
り、透過性の測定において微小な差異しか生じないことが知られている。区域6
2と空洞部28との外側の直径の割合は、特定の材料に対して経験的に導くこと
ができる。6:1が典型的な割合である。さらに、封止材60と64により覆わ
れる区域は実質的に同一であることが好ましい。
【0031】 一般的な適用において、対応した封止材60/64を有する複数の円盤体24
及び/又はスリーブ40を、一の高流体流動インピーダンスに連結して列状に配
置したり、2以上の高流体流動インピーダンスの制限チューブに接続して、表面
と母体とを同時に試験する配置にすることができる。複数の空洞部の使用により
、空洞部28及び58の露出した全合計区域が変わった場合には、勿論、インピ
ーダンスの尺度も調整する必要がある。
【0032】 図1に示される装置は、図2に示す円盤体24を用いた大型の材料12の表面
から表面への透過性と、図3に示すスリーブ40を用いた大型の材料12の表面
から母体への透過性との両方の測定を行うように構成されている。なお、装置1
0が、表面から表面への透過性と、表面から母体への透過性との両方の測定を同
時に行うことは必須ではない。高インピーダンスの制限チューブ30又は44の
いずれか一方を外すことが可能であり、その結果として、装置10は、大型の材
料12の表面から表面への透過性、又は、表面から母体への透過性の測定のみを
行う。
【0033】 上述したように、国際出願PCT/AU94/00325(トゥリップ)では
、本発明の実施形態において適用するのに特に適した監視装置が開示されている
。特に図1に示すように、インピーダンス30、44、変換器34、46及びデ
ィスプレイ30及び50は、全てトゥリップ−ベイが開示するものを用いても良
い。トゥリップ−ベイの装置を包含する特有の利点は、在来の流量メータの下限
以下で流体流動を検出することが可能となることである。さらに、要求されるな
らば、高流体流動インピーダンスの抵抗を増加させることにより、装置の感受性
を著しく増加させることができる。
【0034】 更なる適用として、図4に示すように、煉瓦70のような材料のサンプルのユ
ニットの、表面から表面への透過性の測定をするように、装置10を構成するこ
とができる(本実施形態において、煉瓦は、複数の開口部71により分割されて
いるように図示されているが、この開口部の分割は必須ではない。本実施形態は
、中空でない煉瓦にも同様に適用することができる)。この適用において、矩形
状のシート24’の形態の流体不透過手段は、接着剤74の周囲のはみ出し部に
より、煉瓦70の外側の周囲の表面72に封止されている。対応する空洞部(図
示しない)が、シート24’と、煉瓦70の表面72であって下側にある領域と
の間に定義されている。シート24’の真下にある空洞部は、導管32’を介し
て、高流体インピーダンス30に連通しており、即ち、図1に基づくと、円盤体
24がシート24’に置き換えられる。開口部71の表面区域を含むが矩形状の
区域26’を含まない煉瓦70の表面72の残り全体は、封止用のコンパウンド
で封止されている。区域26’は、シート24’から所定の距離離れて配置され
ており、真空源14に連通したシート24’の真下に位置する煉瓦70の表面区
域と同一である。図4に示す実施形態における装置10を操作することにより、
シート24’と区域26’との間の煉瓦70の表面層の透過性の測定が行われる
【0035】 図5は、大型の材料12における母体から母体への透過性の測定のための配置
が示されている。図1に示される装置10及び図3における配置と比較すると、
図5の配置では、円盤体24が用いられておらず、非拘束表面26が、大型の材
料12に形成された孔78の下部76の表面区域であり、封止材64が、材料1
2のより大きな表面区域を封止している点が異なる。この点に関し、封止材64
は、材料12の表面に沿って、スリーブ40から、孔52及び78の間の距離よ
り実質的に大きな距離で伸びている。さらに、封止材64は、下部76までの孔
78の長さの一部に伸びている。しかしながら、封止材64は、孔78を完全に
塞いでいるのではなく、流通路80が残され、又は別の方法で、孔の下部76の
表面26と大気との間で流通可能となっている。表面26の区域は、スリーブ4
0の下方孔端部54の下側の孔52の表面区域と実質的に同一である。
【0036】 勿論、材料のサンプルの母体から母体への透過性の測定は、図5に示す装置と
実質的に同一の配置を用いて遂行することができ、図4に関して説明し及び図示
したような方法により、封止材64、他の封止材又は封止用コンパウンドの何れ
かで、サンプルの表面全体を封止することのみ追加で必要とする。
【0037】 上述した実施形態において、一定の流体圧力源10は、真空源として説明され
ているが、実質的に一定の圧力での水のような液体でも良い。この事は、材料1
2の水の浸透性の測定を可能とする。そのような適用においては、空気と比較し
て水は透過する割合が減少するので、感受性を向上させるために、制限チューブ
30及び44の抵抗を著しく増加させる必要がある。典型的には、名目上30メ
ートルの長さでは、1×10−11メートル/秒以下の浸透率を測定することを
要求される。
【0038】 距離をあけて配置される必要とされる試験表面及び大気に表出した表面の寸法
の経験的な判断が得られなければ、図4に示される第2実施形態に従って行われ
る測定は、図2及び図3に図示される配置に従った測定とは直接的に関連しない
【0039】 図6は、印刷フィルムの透過性の測定への図1の装置の適用を図示している。
断面図は、後に取り除かれた表面の上に、印刷フィルム90が被覆されることに
より準備されていることを示している。そして、フィルム90は、不透過性の容
器94の形態の流体不透過手段の内部に収容されている透過性の支持媒体92の
上に非拘束に配置されており、周囲の封止材96により容器94に囲むように封
止されている。ここで、流体流動空洞部28’’が、媒体92により、印刷フィ
ルム90と容器94との間に定義される。ダクト32aは、ダクト32と類似の
方法で、対応する高流体インピーダンス及び変換器を介して、空洞部28’’と
図1の一定の真空源14との間で、図1の装置10に流体を流通させることが可
能となっている。フィルムの透過性は即座に決定され、環境への露出の影響が、
減衰の間隔で示される。
【0040】 図7は、透過性の材料の歪みを測定するための本発明の更なる実施形態に従っ
た装置の概略図である。図1及び図7に示すように、流体収容容器16は、明瞭
にするために取り除かれている。容器16は、一般的に、有用な抑制の構成要素
として機能し、真空源14から発せられる振動を除去する。圧力変換器18、3
4及び46と、高流体インピーダンスのチューブ30及び44とが図1のダクト
11により接続されていることは明らかであり、容器16は冗長であり、図7を
簡略化している。
【0041】 図7の図は、良く知られているホイートストンブリッジを流体に類似させたシ
ステム10aを表現するように配置されている。特に、2つの「透過性が動作さ
せる」類似した歪みゲージR3及びR4が用いられている点で、歪みゲージのハ
ーブブリッジに似ている。
【0042】 図7、図8及び図9に示すように、一定の真空源14aは、ダクト11aを介
して、高流体流動インピーダンスチューブ30a及び44a(R1及びR2)に
接続されており、そこから試験用基材101の表面100の上に形成された2つ
の空洞部28a及び28bにそれぞれ接続されている。R3及びR4の抵抗記号
は、調査される材料101を通じて空洞部28a及び28bへの大気中の空気の
透過に対する抵抗を表わしている。試験用材料101の抵抗に対抗して空洞部2
8a及び28bへ侵入する大気中の空気の進路は、白矢印により表現されている
【0043】 歪みゲージ装置に類似して、空洞部28a及び28bは、それらが取り付けら
れた試験用表面の伸長や圧縮に応答する。電気的な抵抗に変化が生じる歪みゲー
ジとは異なり、空洞部28a及び28bを部分的に定義する試験材料101の透
過性の変化により、空洞部が真空状態の変化に応答する。ハーフブリッジに配置
された歪みゲージのように、一つの空洞部が、伸長負荷が懸けられる表面に取り
付けられるのに対し、他方が圧縮負荷が懸けられる表面に取り付けられる。
【0044】 歪みゲージにさらに類似した点において、差圧が、ダクト32a及び42aに
より、R1/R3及びR2/R4の接合点にそれぞれ流体的に接続された差圧変
換器34a全体で測定される。導体20aは、増幅器及びディスプレイ38aに
電気的に接続されている。無負荷の下でのブリッジの平衡状態を達成するために
、高流体インピーダンスのチューブ30a及び44a(R1及びR2)を調整す
ることができる。チューブを螺旋状に巻いたり、調整可能な圧力板の間に入れる
ことにより容易になる。代わりに、空洞部の接続の一つをダクト32a又は42
aに使用するように、一つの調整可能なような装置を接続するように配置するこ
とができる。
【0045】 図8は、例えば図7の28a(R3)で表現される歪みゲージに類似した機能
の典型的な空洞部の動作の詳細を示している。
【0046】 コンクリート101の一部は、空洞部28aを露出させるように区切られてお
り、当該空洞部28aが、流体不透過性封止材120の表面被覆によりコンクリ
ート101を表面的に封止する不透過性材料24aの細片の下に定義されている
。同様に、不透過性材料25aの第2の細片が、空洞部29aを定義しており、
24a/28aから所定距離離れて平行に配置されている。空洞部29aは、ダ
クト33aを介して大気に流動的に接続された耐候性の大気の基準として機能す
る。空洞部24aは、ダクト32aを介して、図7のシステム10aのその他の
部分に流動的に流通可能となっており、従って真空源14aに接続されている。
【0047】 特に図8において、黒矢印で示される様々な圧力に応答する、透過した空気の
流れは、白矢印で示されている。流れは、大気の空洞部29aと真空の空洞部2
8aとの間に示されている。コンクリート101の表面の微小なクラックは、付
与される圧力の変化に伴い開閉し、その効果が生み出される。流体不透過性封止
材120は、特に雨などの耐候性が具備されるように、十分に伸びている。
【0048】 図9は、コンクリート(101)で構成される高層建築物115へのシステム
10aの適用を示している。空洞28a及び29aは、黒矢印で示される例えば
風力による生み出される外力による圧力を測定するために、当該建築物の側壁の
表面100に取り付けられている。
【0049】 コンクリートに含まれる水分によるガスの透過性の測定の修正が可能となる。
これは、電気的な伝導性の測定により直接的に達成することが出来る。代わりに
、所定の時間を通した微量な空気の流れにおける水の総量を測定することにより
、化学的な吸収のような方法、又は、微小な収容板が水分を集め硬化し、容量が
変化し、それ故に、電気的な振動回路において振動数が変化する装置から、修正
が引き出されても良い。
【0050】 なお、以上において本発明の実施形態を詳細に説明したが、多くの修正及び改
変が本発明の技術的範囲を逸脱することなく作られることは、当該技術分野にお
ける当業者にとって明らかである。例えば、図に示す装置は、表面の透過性のた
めの単一の円盤体24と、母体の透過性のための単一のスリーブ40を用いてい
る。しかしながら、材料の広範な区域の試験のために、及び/又は、表面の透過
性及び母体の透過性の測定のために、複数の円盤体24及び/又はスリーブ40
を含むことも可能である。
【0051】 他の変形においては、全ての重要な表面を封止して一の構成要素から他の構成
要素への流体の流れを生み出すように、図3の配置の2つの構成要素を具備させ
ることによって、選択した深さのコンクリート層の透過性の測定が達成される。
さらに、容器16の収容は不可欠ではなく、主として一定の真空源の容量により
決定される。
【0052】 歪みの測定に関し、液体に浸漬させるような適用においては、ガスの代わりに
液体を用いても良い。さらに、図7〜9に示す実施形態においては、歪みの測定
のための、材料の上に形成される空洞部は、材料の表面上に形成されているよう
に図示されている。しかしながら、図3及び図3aに示すような方法に類似して
、空洞部が材料の内部に形成されても良い。
【0053】 上記の説明及び添付したクレームにより定めされる本発明の技術的範囲には、
当業者にとって明らかな全ての修正及び改変等をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の部分に従った装置の概略図である。
【図2】図2は、大型の材料における表面の透過性の測定に図1の装置を適
用した概略図である。
【図3】図3は、大型の材料における母体から表面への透過性の測定に図1
の装置を適用した概略図である。
【図3a】図3aは、図3のA部の拡大図である。
【図4】図4は、サンプル材料における表面から表面への透過性の測定に図
1の装置を適用した概略図である。
【図5】図5は、大型の材料における材料の母体の透過性を測定するために
、図1の装置を適用した概略図である。
【図6】図6は、印刷フィルムの透過性の測定への図1の装置の適用を示す
図である。
【図7】図7は、本発明の第2の観点に従った装置の概略図である。
【図8】図8は、図7に示される実施形態の一部の概略図である。
【図9】図9は、図7に示される実施形態の適用の概略図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年8月16日(2002.8.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 本発明によれば、材料の透過性の測定する装置であって、実質的に一定の流体
圧力源と、流体不透過部材と前記材料との間に、流体が流動する対応する流体流
動空洞部を定義するように、前記材料に並置されて封止する、流体が不透過な少
なくとも一つの流体不透過部材と、前記圧力源と前記流体流動空洞部との間に、
流体の流通に高い抵抗を付与する高流体流動インピーダンス手段と、前記流体流
動空洞部と前記材料の非拘束で封止されていない表面との間に、流体が不透過な
領域を定義するように、前記流体不透過部材の周囲の前記材料の表面の区域を封
止する封止手段と、前記材料の透過性を測定するために、前記高流体流動インピ
ーダンス手段に接続されて差圧の安定した状態を測定する手段とを少なくとも備
えた装置が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】 前記少なくとも一つの流体不透過手段が、前記材料の上に配置される平面部分
を含むことが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】 前記少なくとも一つの流体不透過部材が、前記材料に形成されたブラインド孔
に配置されたスリーブを含み、前記スリーブが、前記材料の表面から前記孔の長
さの一部に伸びて、前記孔の下部より上に広がる下側孔端部を有し、前記スリー
ブが、前記孔の長さの前記一部の内側表面に対するシールを形成しており、前記
対応する流体流動空洞部が、前記スリーブの前記下側孔端部と、前記孔の前記下
部との間に定義されていることが好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】 前記孔の直径より小さな直径であり、前記スリーブの前記下側孔端部と前記孔
の下部との間の前記孔の長さの残部より短い長さである、流体が不透過なブラン
クを前記装置がさらに備え、前記ブランクが、前記スリーブの挿入前に前記孔に
配置されていることが好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】 本発明によれば、材料の透過性を測定する装置であって、実質的に一定の流体
圧力源と、各第1の流体不透過部材と前記材料との間に、流体が流動する対応す
る第1の流体流動空洞部を定義するように、前記材料にそれぞれ配置されて封止
する、流体が不透過な少なくとも一つの第1の流体不透過部材と、前記圧力源と
前記第1の流体流動空洞部との間に、流体の流通に高い抵抗を付与する第1の流
体流動インピーダンス手段と、前記第1の流体流動空洞部と前記材料の非拘束で
封止されていない表面との間に、流体が不透過な領域をそれぞれ定義するように
、前記第1の流体不透過部材の周囲の前記材料の表面の区域を封止する第1の封
止手段と、第2の流体不透過部材と前記材料に形成された孔の下部との間に、対
応する第2の流体流動空洞部を定義するように、前記各孔にそれぞれ封止して配
置された少なくとも一つの第2の流体不透過部材と、前記圧力源と前記第2の流
体流動空洞部との間に、流体の流通に高い抵抗を付与する第2の高流体流動イン
ピーダンス部材と、前記第2の流体流動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間
に、流体が不透過な流体不透過手段をそれぞれ定義するように、前記第2の流体
不透過部材の周囲の前記材料の表面の区域を封止する第2の封止手段と、前記材
料の透過性を測定するために、前記第1及び第2の高流体流量インピーダンス手
段に接続されて差圧の安定した状態を測定する手段とを少なくとも備えた装置が
提供される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】 さらに、本発明によれば、材料の透過性を測定する方法であって、実質的に一
定の流体圧力源を具備させるステップと、前記一定の流体圧力源を、それぞれの
高流体流動インピーダンスを通じて、前記材料の上又は中に形成された1以上の
流体流動空洞部に連結するステップと、各流体流動空洞部と前記材料の非拘束な
表面との間に、対応する流体不透過領域を定義するために、前記各流体流動空洞
部の周囲で、前記材料の上又は中に、流体が不透過なシールをそれぞれ形成する
ステップと、前記材料の透過性を測定するために、前記高流体流動インピーダン
スに接続された差圧の安定した状態を測定して監視するステップとを少なくとも
備えた方法が提供される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】 さらに、本発明によれば、透過性の材料の歪みを測定する装置であって、実質
的に一定の流体圧力源と、第1及び第2の流体不透過部材と前記材料との間に、
流体が流動する対応する第1及び第2の流体流動空洞部を定義するように、前記
材料に異なる位置で配置されて封止する、流体が不透過な第1及び第2の流体不
透過部材と、前記各第1及び第2の空洞部と前記圧力源との間に、流体の流通に
高い抵抗を付与する第1及び第2の流体流動インピーダンスと、前記第1の空洞
部を前記第1の高流体流動インピーダンスに連続して連結する第1の分岐点、及
び、前記第2の空洞部を前記第2の高流体流動インピーダンスに連続して連結す
る第2の分岐点と、前記第1及び第2の空洞部と前記材料の非拘束な表面との間
に、流体が不透過な領域を形成するように、前記第1及び第2の流体不透過部材
の周囲の前記材料の表面の区域を封止する封止手段と、前記材料の歪みを測定す
るために、前記第1及び第2の分岐点に接続された差圧の安定した状態を測定す
る手段とを少なくとも備えた装置が提供される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】 本発明の更なる観点によれば、材料の歪みを測定する方法であって、実質的に
一定の流体圧力源を具備させるステップと、前記一定の流体圧力源を、各第1及
び第2の高流体流動インピーダンスを通じて連結するステップと、前記材料の上
又は中に、第1及び第2の流体流動空洞部を形成するステップと、前記各流体流
動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過な対応する領域を定
義するように、前記第1及び第2の流体流動空洞部の周囲で、前記材料の上又は
中に、流体が不透過なシールをそれぞれ形成するステップと、前記第1の高流体
流動インピーダンスを第1の分岐点で連続して前記第1の空洞部に連結するステ
ップと、前記第2の高流体流動インピーダンスを第2の分岐点で連続して前記第
2の空洞部に連結するステップと、前記材料の歪みを測定するために、前記第1
及び第2の分岐点に接続された差圧の安定した状態を測定するステップとを少な
くとも備えた方法が提供される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】 流体が不透過な円盤体24の形態の第1の流体不透過部材は、材料12の表面
26に配置されており、当該円盤体24と表面26との間に、第1の流体流動空
洞部28を定義している(図2参照)。円盤体24は、容器16に連結されてお
り、それ故に、制限チューブ30(0.30mmより小さな内径であり、3mよ
り大きな長さが典型的な寸法である)のような一本の小さな貫通管の形態の高イ
ンピーダンス流体流動手段を介して、一定の真空源14に連結されている。イン
ピーダンス30の一方の端部は、容器16に連結されており、他方の端部は、導
管32を介して円盤体24に連結されている。第2の圧力変換器34は、インピ
ーダンス30全体に連結されていると共に、導体36によって、増幅器及びデジ
タルディスプレイ38に接続されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】 スリーブ40の形態の第2の流体不透過部材は、導管42及び、チューブ30
と同様の寸法の制限チューブ44の形態の高流体流動インピーダンスを介して、
容器16に連結されており、それ故に一定の真空源14に連結されている。圧力
変換器46は、スリーブ40と真空源14との間の流体インピーダンス44全体
に効果的に連結されている。さらに、変換器46は、電気的な導体48により、
増幅器及びデジタルディスプレイ50に接続されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デービー, ケネス, ジョン オーストラリア国 ウェスタン オースト ラリア 6054, バセンディーン, マン ウェイ 15 【要約の続き】 0に連結された差圧の安定した状態を生み出す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料の透過性の測定する装置であって、 実質的に一定の流体圧力源と、 流体不透過手段と前記材料との間に、流体が流動する対応する流体流動空洞部
    を定義するように、前記材料に並置され、流体が不透過な少なくとも一つの流体
    不透過手段と、 前記圧力源と前記流体流動空洞部との間に、流体の流通に高い抵抗を付与する
    高流体流動インピーダンス手段と、 前記流体流動空洞部と材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過な領域を定
    義するように、前記材料と前記流体不透過手段とに並置される封止手段と、 前記材料の透過性を測定するために、前記高流体流動インピーダンス手段に接
    続されて差圧の安定した状態を測定する手段とを少なくとも備えた装置。
  2. 【請求項2】 前記封止手段が、前記材料の表面で、前記部分の周縁を封止し、前記流体不透
    過領域を定義するように、前記周縁から伸びている封止材を含む請求項1記載の
    装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一つの流体不透過手段が、前記材料の上に配置される平面部分
    を含む請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一つの流体不透過手段が、前記材料に形成されたブラインド孔
    に配置されたスリーブを含み、 前記スリーブが、前記材料の表面から前記孔の長さの一部に伸びて、前記孔の
    下部より上に広がる下側孔端部を有し、前記スリーブが、前記孔の長さの前記一
    部の内側表面に対するシールを形成しており、 前記対応する流体流動空洞部が、前記スリーブの前記下側孔端部と、前記孔の
    前記下部との間に定義されている請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記孔の直径より小さな直径であり、前記スリーブの前記下側孔端部と前記孔
    の下部との間の前記孔の長さの残部より短い長さである、流体が不透過なブラン
    クをさらに備え、前記ブランクが、前記スリーブの挿入前に前記孔に配置されて
    いる請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 材料の透過性を測定する装置であって、 実質的に一定の流体圧力源と、 各第1の流体不透過手段と前記材料との間に、流体が流動する対応する第1の
    流体流動空洞部を定義するように、前記材料にそれぞれ配置され、流体が不透過
    な少なくとも一つの第1の流体不透過手段と、 前記圧力源と前記第1の流体流動空洞部との間に、流体の流通に高い抵抗を付
    与する第1の流体流動インピーダンス手段と、 前記第1の流体流動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過
    な領域をそれぞれ定義するように、前記材料と前記第1の流体不透過手段とに並
    置される第1の封止手段と、 第2の流体不透過手段と前記材料に形成された孔の下部との間に、対応する第
    2の流体流動空洞部を定義するように、前記各孔にそれぞれ配置された少なくと
    も一つの第2の流体不透過手段と、 前記圧力源と前記第2の流体流動空洞部との間に、流体の流通に高い抵抗を付
    与する第2の高流体流動インピーダンス手段と、 前記第2の流体流動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過
    な流体不透過手段をそれぞれ定義するように、前記材料と前記第2の流体不透過
    手段とに並置される第2の封止手段と、 前記材料の透過性を測定するために、前記第1及び第2の高流体流量インピー
    ダンス手段に接続されて差圧の安定した状態を測定する手段とを少なくとも備え
    た装置。
  7. 【請求項7】 材料の透過性を測定する方法であって、 実質的に一定の流体圧力源を具備させるステップと、 前記一定の流体圧力源を、それぞれの高流体流動インピーダンスを通じて、前
    記材料の上又は中に形成された1以上の流体流動空洞部に連結するステップと、 各流体流動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、対応する流体不透過領
    域を定義するために、前記各流体流動空洞部の周囲で、前記材料の上又は中に、
    流体が不透過なシールをそれぞれ形成するステップと、 前記材料の透過性を測定するために、前記高流体流動インピーダンスに接続さ
    れた差圧の安定した状態を測定するステップとを少なくとも備えた方法。
  8. 【請求項8】 透過性の材料の歪みを測定する装置であって、 実質的に一定の流体圧力源と、 第1及び第2の流体不透過手段と前記材料との間に、流体が流動する対応する
    第1及び第2の流体流動空洞部を定義するように、前記材料に異なる位置で配置
    され、流体が不透過な第1及び第2の流体不透過手段と、 前記各第1及び第2の空洞部と前記圧力源との間に、流体の流通に高い抵抗を
    付与する第1及び第2の流体流動インピーダンスと、 前記第1の空洞部を前記第1の高流体流動インピーダンスに連続して連結する
    第1の分岐点、及び、前記第2の空洞部を前記第2の高流体流動インピーダンス
    に連続して連結する第2の分岐点と、 前記第1及び第2の空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過
    な領域を形成するように、前記材料と前記第1及び第2の流体不透過手段とに並
    置される封止手段と、 前記材料の歪みを測定するために、前記第1及び第2の分岐点に接続された差
    圧の安定した状態を測定する手段とを少なくとも備えた装置。
  9. 【請求項9】 材料の歪みを測定する方法であって、 実質的に一定の流体圧力源を具備させるステップと、 前記一定の流体圧力源を、各第1及び第2の高流体流動インピーダンスを通じ
    て連結するステップと、 前記材料の上又は中に、第1及び第2の流体流動空洞部を形成するステップと
    、 前記各流体流動空洞部と前記材料の非拘束な表面との間に、流体が不透過な対
    応する領域を定義するように、前記第1及び第2の流体流動空洞部の周囲で、前
    記材料の上又は中に、流体が不透過なシールをそれぞれ形成するステップと、 前記第1の高流体流動インピーダンスを第1の分岐点で連続して前記第1の空
    洞部に連結するステップと、 前記第2の高流体流動インピーダンスを第2の分岐点で連続して前記第2の空
    洞部に連結するステップと、 前記材料の歪みを測定するために、前記第1及び第2の分岐点に接続された差
    圧の安定した状態を測定するステップとを少なくとも備えた方法。
JP2002501010A 2000-05-30 2001-05-28 透過性の材料における透過性又は歪みの測定の装置及び方法。 Pending JP2003535326A (ja)

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