JP2003534679A - デルタシグマ変調器アナログデジタル変換器における過剰な遅延の補償 - Google Patents

デルタシグマ変調器アナログデジタル変換器における過剰な遅延の補償

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Abstract

(57)【要約】 高性能のデルタシグマアナログデジタル変換器90である。高性能のデルタシグマアナログデジタル変換器90は入力アナログ信号26をデジタル出力信号44へ変換するための第1の機構12、52、38、16、92を含んでいる。第1の機構12、52、38、16、92は理想的な伝達関数に関して変更される伝達関数によって特徴付けされる。第2の機構86、88、92は1つの付加的なデジタルアナログ変換器88により伝達関数の変更を補償する。特別な実施形態では変更は第1の機構12、52、38、16、92のフィードバック遅延により導入される付加的なポールおよび付加的なゼロを含んでいる。フィードバック遅延は信号依存ジッタ遅延とフィードバックデジタルアナログ変換器セルスイッチング遅延を含んでいる。第2の機構86、88、92は信号依存ジッタ遅延を補償する付加的なラッチ86を含んでいる。第1の機構12、52、38、16、92は共振器12、52と量子化装置16を含んでいる。第2の機構86、88、92は量子化装置16の出力から共振器52へのフィードバック路92を含んでいる。フィードバック路92は量子化装置16の出力と、付加的なデジタルアナログ変換器88との間に位置されている第1のラッチ18を含んでいる。この付加的なラッチ86は第1のラッチ18の出力に位置され、アナログデジタル変換器90の信号依存ジッタ遅延を除去する。付加的なフィードバックデジタルアナログ変換器88はリターンツーゼロではないデジタルアナログ変換器であり、その出力は共振器に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアナログデジタル変換器、特に高性能デルタシグマアナログデジタル
変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は海軍との政府契約N66001−97−C−8004下の支持により
行われた。政府は本発明に対してある権利を有する。
【0003】 アナログデジタル変換器(ADC)は、コンピュータモデム、無線電話、衛
星受信機システムを含む種々の需要のある応用で使用される。このような応用は
広範囲の周波数および信号の大きさにわたって雑音と歪みが最少でアナログ入力
信号をデジタル出力信号へ効率よく変換できる価格が効率的なADCを要求して
いる。
【0004】 ADCは、予め定められたサンプリングインターバルでアナログ信号をサン
プリングし、それに応答して量子化装置により2進数シーケンスを発生すること
によって、典型的にアナログ信号をデジタル信号へ変換する。2進数のシーケン
スはサンプルされたアナログ信号のデジタル信号表示である。
【0005】 アナログ信号の所定のサンプルされた値に割当てられる2進数の長さは量子
化装置のビット数に対応し、限定される。結果として、デジタルサンプルは対応
するアナログサンプルを常に正確に表すわけではない。デジタルサンプルと、対
応するアナログサンプルの差は量子化エラーを表している。
【0006】 ADCのサンプリング周波数は、サンプリングインターバルの逆数である。
ADCの分解能はそれぞれサンプルされた値に割当てられた2進ビット数に直接
関係し、量子化エラーに反比例する。量子化装置により表されることのできる連
続的な値の最小の差は量子化ステップサイズである。量子化エラーは粒状雑音と
も呼ばれる出力デジタル信号中の量子化雑音を生じる。
【0007】 アナログサンプルが非常に大きいために、(一定数の量子化ビットが与えら
れている)量子化装置により正確にデジタル表示できないとき、クリッピングが
生じ、オーバーロード雑音と呼ばれる歪みを生じる。オーバーロード雑音を減少
するために、ADCのダイナミック範囲はしばしば増加される。ADCのダイナ
ミック範囲はアナログ入力信号の値の範囲であり、この範囲にわたってADCは
アナログ信号を正確に表示できる。通常のナイキストADCでは、ダイナミック
範囲は量子化装置により表される最大値と最小値の差である。高品質のADCは
しばしば高い信号対雑音比(SNR)と高いダイナミック範囲を有する。
【0008】 ADCのサンプリング周波数はアナログ入力信号の最大周波数の2倍よりも
大きいように通常選択され、これはナイキスト率と呼ばれる。典型的なナイキス
トADCでは、入力アナログ信号はほぼナイキスト率でサンプルされる。有効な
SNRを実現するために、ADCの分解能は増加される。残念ながら、十分なS
NRを獲得するための付加的な分解能の付加はしばしばコストを増加させる。
【0009】 代わりに、オーバーサンプリングADCが使用される。オーバーサンプリン
グADCは量子化分解能の必要性を減少するために十分に高い率でアナログ信号
をサンプルする。オーバーサンプリングにより、連続的なサンプルの信号値の差
が減少され、分解能の要求を減少する。残念ながら、典型的なオーバーサンプリ
ングADCは特にオーバーロードの歪みと粒状雑音を受けやすい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
デルタシグマ(ΔΣ)変調器ADC(ΔΣ ADC)はただ1つの量子化ビッ
トが必要とされるように所定のアナログ入力信号を十分にオーバーサンプリング
する。しかしながら、幾つかのΔΣ ADCはさらに量子化雑音を減少するため
にマルチビット量子化装置を使用する。連続時間のΔΣ ADC(シグマデルタ
変調器ADCとしても知られている)は典型的に積分装置と相互コンダクタンス
増幅器を有する連続時間ループフィルタであり、これは帯域通過ループフィルタ
および/または共振器を構成し、粒状雑音とオーバーロード歪みを減少する。Δ
Σ ADCは1以上のフィードバックループを含んでおり、それはマルチビット
フィードバックDACを含んでおり、それによって量子化エラーの累積を防止し
、ΔΣ ADCを安定化する。
【0011】 残念ながら、通常のΔΣ ADCはしばしば構成が困難であり、量子化装置
のフィードバック路における遅延から生じる雑音を被りやすい。遅延は信号依存
ジッタ遅延、ラッチ遅延、DACセルスイッチング遅延を含んでいる。過剰なラ
ッチ遅延を補償するために、複数の付加的なマルチビットリターンツーゼロ(R
Z)デジタルアナログ変換器(DAC)が選択的に量子化装置のフィードバック
路に位置される(RZ DACはその出力が周期的にゼロにリセットされるDA
Cである)。しかしながら、付加的なRZ DACはしばしば高価であり、正確
に構成するのが難しい。ΔΣ ADCに必要とされる高いサンプリング速度では
、量子化装置のフィードバック路中のRZ DACはゼロに設定するのに十分な
時間をもたず、貧弱なADC性能を生じる。性能の理由で、さらに価格が実効的
なリターンツーゼロではない(NRZ)DACは典型的に一般的なΔΣ ADC
設計においてRZ DACの代わりに代用されない。
【0012】 別の方法では、幾つかのフィードバック遅延は遅延されていないか、または
半分遅延されている適切に同調されたフィードバックDACの組合わせにより補
償される。しかしながら、この方法は信号依存ジッタおよび他の遅延を実効的に
補償できない。
【0013】 マルチビットフィードバックDACの有限DACセルスイッチング遅延にも
問題がある。技術で知られているように、マルチビットDACはこれらの装置を
使用する回路によって出力された信号中にグリッチを生じるハードウェア制限を
有する。DACの全部より少ないビットが同時に変化するときグリッチが生じる
。したがってビットがそれらの適切な値に変化するとき出力波形は一時的な誤値
を示す。グリッチはスプリアス周波数トーン、即ちグリッチ雑音を所望の出力周
波数に非常に近接してDAC出力に生じさせる。スプリアストーンは付随するΔ
Σ ADCの性能を劣化する。整合されていないDACセルのスイッチング遅延
は付随するΔΣ ADCのダイナミック範囲を減少させ、特に4次またはより高
次のΔΣ ADCにおける回路の安定性に悪影響する。所定のΔΣ ADCの次
数はΔΣ ADCのループフィルタの共振周波数の数に関連される。
【0014】 フィードバックDACの出力はまたDAC振幅分解能に直接関連する量子化
雑音を含んでいる。DAC計算で使用されるビット数は振幅分解能を決定する。
優れた振幅分解能と周波数応答特性を有するDACは過剰なパワーを消費する傾
向があり、高価である。さらに、スプリアストーンは周期的な信号の周波数が増
加するときにさらに問題を有する。これはさらに許容可能な出力周波数の範囲を
制限する。
【0015】 幾つかの一般的なΔΣ ADCは高速度フラッシュ量子化装置を使用し、こ
れはサンプリングされた信号値を量子化レベルに対応する特定の基準しきい値と
比較する多数の比較器を含んでいる。所定のサンプリングされた信号値は他より
も幾つかの比較器のしきい値に近付く。結果として、量子化装置の比較器は異な
る時間に切換え再生し、これは不所望な信号依存ジッタ遅延を生じる。
【0016】 RZ DACを使用する通常のΔΣ ADCはしばしば信号依存ジッタの問
題を解決できない。信号依存ジッタは量子化フィードバック路のループ遅延の付
加的なソースである。付加的なループ遅延はADCのダイナミック特性を低下し
、フィードバックループの安定性を減少する。良好なダイナミック特性を有する
ADCは広範囲の値および周波数にわたって所定のアナログ信号を正確に表す。
【0017】 したがって、信号依存ジッタ、ラッチ遅延、有限DACセルスイッチング遅
延を含む量子化装置のフィードバックループ遅延を効率的に補償し、価格が実効
的で高性能のΔΣ ADCが技術で必要とされている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このような技術の必要性は本発明の高性能のアナログデジタル変換器によって
解決される、図示の実施形態では、本発明のアナログデジタル変換器はデルタシ
グマ変調器のアナログデジタル変換器であり、入力アナログ信号をデジタル出力
信号へ変換する第1の機構を含んでいる。この第1の機構は理想的な雑音伝達関
数に関して変更される雑音伝達関数により特徴付けされている。第2の機構は単
一の付加的なデジタルアナログ変換器により伝達関数の変更を補償する。
【0019】 特定の実施形態では、変更は理想的な雑音伝達関数に関する伝達関数に含ま
れている付加的なポールと付加的なゼロを含んでいる。変更は第1の機構のフィ
ードバック遅延により生成される。フィードバック遅延は信号依存ジッタ遅延と
フィードバックデジタルアナログ変換器セルスイッチング遅延とを含んでいる。
第2の機構は信号依存ジッタ遅延を補償する付加的なラッチを含んでいる。
【0020】 第1の機構は共振器および量子化装置を含んでいる。第2の機構は量子化装
置の出力から共振器への量子化装置−DACフィードバック路を含んでいる。フ
ィードバック路は量子化装置の出力と付加的なデジタルアナログ変換器との間に
位置された第1のラッチを含んでいる。フィードバック路はさらに第1のラッチ
の出力に位置されている付加的なラッチを含んでいる。この付加的なラッチはア
ナログデジタル変換器の信号依存ジッタ遅延を除去する。デジタルアナログ変換
器はリターンツーゼロではないデジタルアナログ変換器である。デジタルアナロ
グ変換器の出力は共振器に接続されている。
【0021】 本発明の優れた設計は、付加的なフィードバックデジタルアナログ変換器と
、信号依存ジッタ遅延およびデジタルアナログ変換器のセルスイッチング遅延を
補償する付加的なラッチとを含んでいる第2の機構により容易にされる。種々の
フィードバック遅延の補償により、本発明のデルタシグマ変調器のデジタルアナ
ログ変換器は改良された安定性とダイナミック範囲の性能を与える。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明を特定の応用の例示的な実施形態を参照してここで説明するが、本発明
はそれに限定されないことが理解されよう。当業者は本発明の技術的範囲内およ
び本発明が非常に有効である付加的な分野で付加的な変形、応用、実施形態を認
識するであろう。 図1は、通常の2次ΔΣ ADC10の概略図である。ΔΣ ADC10は、共振
器段12(帯域通過ループフィルタ)と、M−ビット量子化装置16の出力から共振
器段12へのM−ビットの量子化装置フィードバック−DAC路14を含んでいる。
フィードバック路14は第1のラッチ18を含んでおり、これはM−ビット量子化装
置16の出力に接続されている。第1のラッチ18の出力は第1のM−ビットデジタ
ルアナログ変換器(DAC)20の入力と、第2のDAC22の入力に接続されてい
る。
【0023】 共振器段12は第1の相互コンダクタンス増幅器(GM1)24を含んでいる。第
1の相互コンダクタンス増幅器24のアナログ入力(VIN)26はΔΣ ADC10の
入力に対応する。第1の相互コンダクタンス増幅器24の出力は第1のノード28に
接続されている。ノード28はまた第2の相互コンダクタンス増幅器(GM2)30の
出力と、第1の演算増幅器(OP−AMP1)32の入力と、第1のキャパシタC1 の第1の端部と、量子化フィードバック路14の第1のDAC20の出力とに接続
されている。
【0024】 第1のOP−AMP32の出力は第2のノード34に接続され、この第2のノー
ド34は第2のノーダル電圧(V2 )を特徴とする。第2のノード34はまた第1の
キャパシタC1 の第2の端部と、第3の相互コンダクタンス増幅器(GM3)36の
入力と、電圧増幅器(A)38の入力にも接続されている。第3の相互コンダクタ
ンス増幅器36の出力は最終段ノード48に対応する。最終段ノード48は量子化装置
のフィードバック路14の第2のM−ビットDAC22の出力と、第2のOP−AM
P40の入力と、キャパシタC2 の第1の端部に接続されている。第2のOP−A
MP40の出力は、第2のキャパシタC2 の第2の端部と、第1のノーダル電圧(
1 )を特徴とするノードで第2の相互コンダクタンス増幅器30の入力に接続さ
れている。
【0025】 OP−AMP1 32 とキャパシタC1はノード28において増幅器GM124とGM 2 30の出力信号電流と、M−ビットフィードバックDAC1 20 からの電流出力
とを積分する積分器を形成する。同様に、OP−AMP2 40 とキャパシタC2
は共振器12中の別の積分器を形成する。
【0026】 電圧増幅器38の出力42はM−ビット量子化装置16の入力に接続されている。
M−ビット量子化装置16は幾つかの基準電圧ソースと並列している2M-1 の比較
器のバンクとして構成されている。M−ビット量子化装置16は2M-1 の比較器と
、対応するラッチを含んでおり、共振器段12へフィードバックする第1のM−ビ
ットDAC20と第2のM−ビットDAC22とを駆動する。各比較器(図示せず)
は、電圧増幅器38から出力された濾波され利得調節されたアナログ信号の電圧レ
ベルを予め定められた時間インターバルにおいて種々の基準しきい値と比較する
。予め定められた時間インターバルは量子化装置16がクロックされる速度により
決定される。M−ビット量子化装置16は2M-1 個の出力ライン44でデジタル信号
を出力し、これは予め定められた時間インターバルでアナログ信号42に最も緊密
に対応する基準しきい値を表している。したがってM−ビット量子化装置16は濾
波されたアナログ信号42を近似するために基準しきい値を基本的に選択し、それ
に応答して出力としてデジタル信号を与える。M−ビット量子化装置16のような
フラッシュアナログデジタル変換器構築ブロックである量子化装置は技術で知ら
れている。M−ビット量子化装置16の前に位置されている電圧増幅器(A)38は
積分装置の出力ノーダル電圧V1 とV2 のスケーリングを容易にする。
【0027】 第1のラッチ18はラッチのバンクとして構成され、各2M-1 に対して1つの
ラッチがM−ビット量子化装置16の2M-1 比較器から入力される。同様に、第1
のフィードバックDAC20と第2のフィードバックDAC22は2M-1 DACのバ
ンクを含んでいる。
【0028】 相互コンダクタンス増幅器の利得は転送コンダクタンスとして知られている
。相互コンダクタンス増幅器24、30、36の転送コンダクタンスはそれぞれシンボ
ルGM1、GM2、GM3により表される。
【0029】 ΔΣ ADC10はマルチビット量子化DACフィードバック14を有する中間
周波数(IF)連続時間(CT)帯域通過(BP)ΔΣ変調器ADC10である。
共振器段12は所望のIF周波数で共振するGm−C(連続時間相互コンダクタン
ス増幅器−積分器ループ)帯域通過フィルタである。高次のループフィルタ/共
振器に対しては、ループフィルタ共振周波数は広くされた通過帯域を形成するた
めに最適に拡散(一致しない)されてもよい。共振器12、増幅器A 38 、M−ビ
ット量子化装置16、フィードバックDAC14は2次ΔΣ変調器ADCを形成する
【0030】 共振器段12は付随するフィードバック14と共にアナログ入力電圧信号26を濾
波し、それに応答して濾波されたアナログ信号(V2 )を電圧増幅器38へ提供す
る。電圧増幅器38は予め定められた利得係数Aにより濾波されたアナログ信号V2 の振幅を乗算し、それに応答して出力として濾波され利得調節されたアナログ
信号42を提供する。濾波され利得調節されたアナログ信号42は入力としてM−ビ
ット量子化装置12へ与えられ、このM−ビット量子化装置12はアナログ信号42を
M−ビット量子化装置の出力44へ変換する。M−ビット量子化装置の出力44はフ
ィードバック路14を介してそれぞれ第1のラッチ18と第1および第2のDAC20
、22を通って共振器段12へフィードバックされる。
【0031】 本発明の特別な実施形態では、ΔΣ ADC10の出力はラッチ18の出力にお
いてΔΣ ADC出力で取られる。本発明の実施形態では、量子化装置16から出
力されたデジタルビットはラッチ18により再生されダイナミックに良好に規定さ
れるので、ΔΣ ADCの出力46はラッチ18の出力において取出され、M−ビッ
ト量子化装置の出力44では取出されない。
【0032】 フィードバック路14はΔΣ ADC10のループを完成し、そのループは共振
器段12、電圧増幅器38、M−ビット量子化装置16、フィードバック路14を含んで
いる。
【0033】 伝統的に、相互コンダクタンス利得GM1、GM2、GM3、電圧増幅器利得A、
DAC電流(G1 、G2 )のような種々のΔΣ ADC回路のパラメータはΔΣ
ADC10の計算された2次伝達関数の係数を理想的な2次雑音伝達関数に整合
させ、適切な回路パラメータに対して結果的な式を解くことによって決定される
。残念ながら、伝統的な方法は、M−ビット量子化装置16で生じる信号依存ジッ
タ遅延およびDAC20および22のセルのスイッチング遅延のような他の遅延によ
る雑音伝達関数の変更を考慮していない。部分的に結果として、信号依存ジッタ
およびその他のフィードバック遅延は伝統的なΔΣ ADC設計に対して考慮さ
れないままである。さらに、幾つかの過剰な遅延を考慮しようとするシステムは
しばしば信号依存ジッタ効果またはDACセルスイッチング遅延を無視し、実行
が困難で高価である。種々のフィードバック遅延を無視することにより、ΔΣ
ADC10の安定性と性能は妥協される。
【0034】 図2は、第1の共振器段12および第2の共振器段52と4次M−ビットの量子
化装置のフィードバック路54を含んでいる通常の4次ΔΣ ADC50の概略図で
ある。4次ΔΣ ADC50の構成は図1の2次ΔΣ ADC10の構造と類似して
いるが、4次ΔΣ ADC50は第1のM−ビット量子化装置16の前で、第1の共
振器段12と電圧増幅器38との間に挿入された第2の共振器段52を含んでいる点が
異なる。さらに、4次フィードバック路54は第2の共振器段52にフィードバック
される3次フィードバックDAC56と4次フィードバックDAC58とを含んでお
り、その入力は第1のラッチ18の出力に接続されている。さらに、相互コンダク
タンス利得、キャパシタンス、ノーダル電圧のような回路パラメータは図1の対
応する共振器段12と図2の第1の共振器段12とでは異なってもよい。
【0035】 第2の共振器段52の構造は第1の共振器段12の構造と類似しているが、共振
器段12の第1の相互コンダクタンス増幅器24、第2の相互コンダクタンス増幅器
30、第3の相互コンダクタンス増幅器36がそれぞれ第4の相互コンダクタンス増
幅器60、第5の相互コンダクタンス増幅器62、第6の相互コンダクタンス増幅器
64と置換されている点が異なっている。さらに、第1のOP−AMP32と第2の
OP−AMP40は第2の共振器段52では第3のOP−AMP68と第4のOP−A
MP70により置換されている。さらに第1の共振器段12の第1のキャパシタC1 と第2のキャパシタC2 はそれぞれ第2の共振器段52の第2の共振器段12の第3
のキャパシタC3 と第4のキャパシタC4 に対応する。
【0036】 ノーダル電圧V1 により特徴付けされるOP−AMP40の出力のノードと第
1の共振器段12の第2のノード34(V2 )は、それぞれノーダル電圧V3 により
特徴付けされるOP−AMP70の出力のノードとノーダル電圧V4 により特徴付
けされる第4のノード74に対応する。さらに、相互コンダクタンス利得、キャパ
シタンス、ノーダル電圧のような回路パラメータは図1の対応する共振器段12と
図2の第2の共振器段56とでは異なってもよい。
【0037】 第2の共振器段52の第4の相互コンダクタンス増幅器60の入力は第1の共振
器段12の第2のノード34で接続されている。第4の相互コンダクタンス増幅器60
の出力はまた第3のノード72で接続されている。第3のノード72はまた4次フィ
ードバック路54の第3のDAC56の出力に接続されている。第4のDAC58の出
力は最後の段のノード76で接続されており、これは第6の相互コンダクタンス増
幅器64の出力に対応する。最後の段のノード76はまた第4のOP−AMP70の入
力と第4のキャパシタC4 の第1の端部と接続する。第4のノード74は電圧増幅
器(A)38の入力に接続されている。
【0038】 ΔΣ ADC50は4つのフィードバックDACの20、22、56、58により与え
られる2つの共振器段12と52を有する。フィードバックDACの20、22、56、58
はそれぞれの電流G1、G2、G3、G4を引出す。
【0039】 残念ながら、通常の4次ΔΣ ADC50は図1の2次ΔΣ ADC10と類似
の問題を受ける。即ち4次フィードバック路54に含まれる回路素子は、以下詳細
に説明するように、信号依存ジッタ、DACセルスイッチング遅延、ΔΣ AD
C50の理想的な雑音伝達関数を変更する他の遅延を補償するのに不十分である。
【0040】 OP−AMP2 40 の出力のノーダル電圧V1 と、OP−AMP4 70 の出
力のV3 は積分器の出力電圧ノードを表し、これは状態空間式の線形システムの
状態を表している。
【0041】 図3は、本発明の方法により構成された2次ΔΣ ADC80の概略図である
。ΔΣ ADC80は電圧増幅器(A)38に接続されている第1の共振器段12を含
んでいる。電圧増幅器38の出力42はM−ビット量子化装置16の入力に接続されて
いる。M−ビット量子化装置16の出力はΔΣ ADC80の出力を表し、特別な遅
延補償されたM−ビット量子化装置のフィードバック路84により第1の共振器段
12へフィードバックされる。明瞭にするために、電源および電源ラインとクロッ
ク信号およびクロック信号ライン等の種々のコンポーネントおよび回路が図3か
ら省略されているが、当業者は付加的な必須の回路を構成する場所およびその方
法を知るであろう。
【0042】 第1の共振器段12の構造は図1および図2の共振器段12の構造と類似してい
るが、相互コンダクタンス利得(GM1、GM2、GM3)、キャパシタンス(C1
2 )、回路電流、ノーダル電圧(V1 とV2 )のような種々の回路パラメータ
が第1の共振器段12において異なる点で相違している。これらの差は部分的に異
なった強化されたフィードバック路84によるものである。
【0043】 強化されたフィードバック路84の構造は、フィードバック路14の構造と類似
しているが、強化されたフィードバック路は、付加的な第2のラッチ86、付加的
なM−ビットフィードバックDAC88を有する点が異なっている。付加的なDA
C88の入力は第1のラッチ18の出力に接続されている。付加的なDAC88の出力
は最後の段のノード48において第1の共振器段12に接続されている。第1のラッ
チ18の出力はまた第2のラッチ86の入力に接続され、その出力は第1のDAC20
と第2のDAC22の入力に接続されている。
【0044】 当業者はラッチ18と86が幾つかのラッチを含んでおり、DAC20、22、88は
それぞれM−ビット量子化装置16の各比較器のための幾つかのDACセルを含ん
でいることを認識するであろう。例えばM−ビット量子化装置が5ビット量子化
装置として構成される場合には、ラッチ18と86はそれぞれ31のサブラッチを含
んでおり、DAC20、22、88はそれぞれ31の単項DACセルを含んでいる。量
子化装置16とラッチ18および86はシステムクロック(図示せず)によりクロック
される。ラッチ18と86はマスタースレーブ構造でクロックされる。
【0045】 M−ビット量子化装置16の各比較器に対して1つのラッチを有するラッチバ
ンクとして構成されている付加的なラッチ86は、信号依存ジッタ遅延を除去する
。フィードバックDAC20、22、88が駆動される前に、付加的なラッチ86はM−
ビット量子化装置16のデジタル出力44を再度ラッチする。これはフィードバック
DAC20、22、88のセルが同時に切換えられる前に、M−ビット量子化装置16の
デジタル出力40を整列させる。付加的なラッチ86は以下詳しく説明するように、
付加的なDAC88により補償される量子化装置のフィードバック路84に半サイク
ル遅延を導入する。
【0046】 付加的なDAC88は第1のラッチ18の出力に接続されている。付加的なDA
C88の出力はΔΣ ADC80の共振器段12に接続されている。本発明にしたがっ
て構成された高次のΔΣ ADCでは、付加的なDAC88の出力は以下十分に説
明するように最後の共振器段12に接続されている。DAC88が先の共振器段の利
得のために最後の共振器段12で接続されるとき、ΔΣ ADC80は付加的なDA
C88の出力における任意の信号依存ジッタに対する感度が少ない。
【0047】 しかしながら、当業者は本発明の技術的範囲から逸脱せずに付加的なDAC8
8が他の共振段に接続されてもよいことを認識するであろう。付加的なDAC88
が先の共振段(以下詳しく説明するように)のような別の共振段に接続されると
きには、第2のラッチ86からの遅延およびDAC20、22のセルのスイッチング遅
延は適切なΔΣ ADCパラメータを選択することにより補償されることができ
る。付加的なDAC88により与えられる付加的な自由度は、過剰な遅延の補償を
可能にする。過剰な遅延は以下詳しく説明するようにΔΣ ADC80の理想的な
雑音伝達関数の次数の増加として現れる。
【0048】 図3の特別な実施形態では、本発明のΔΣ ADC80は、マルチビット量子
化DACフィードバック84を有する中間周波数(IF)連続時間(CT)帯域通
過(BP)ΔΣ変調器ADC80である。ΔΣ ADC80は60乃至100MHz
の信号帯域幅にわたって分解能の14乃至16の実効的なビットを実現し、今日
のプロセス技術で100乃至500MHzで直接中間周波数(IF)をデジタル
化する。ΔΣ ADC80は、高いダイナミック範囲性能(14乃至16ビット)
用に設計されている。これらの特性はΔΣ ADC80を、特に軍事および商業用
のデジタル受信機における高分解能データ変換器の応用で有効にする。本発明お
よび関連する原理によるΔΣ ADC80は、ΔΣ ADC性能の利点の進展を可
能にする。
【0049】 図4は本発明により構成された4次ΔΣ ADC90の図である。ΔΣ AD
C90は図2の4次ΔΣ ADC50に類似しているが、ΔΣ ADC90は特別な遅
延補償されたフィードバック路92を含んでいる点が異なる。さらに、相互コンダ
クタンス利得、キャパシタンス、ノーダル電圧のような種々の回路パラメータは
図2のΔΣ ADC50と図4のΔΣ ADC90では異なっている。
【0050】 特別な遅延補償されたフィードバック路92は図3の強化されたフィードバッ
ク路84の構造に類似しているが、第3のフィードバックDAC56と第4のフィー
ドバックDAC58が第2のラッチ86の出力で接続され、第2の共振器段52にフィ
ードバックされる点が異なっている。さらに、第1のラッチ18の出力で接続され
ている付加的なDAC88は最後の段のノード76において第2の共振器段へフィー
ドバックを与える。
【0051】 相互コンダクタンス利得(GM2、GM3、GM5、GM6)およびキャパシタンス
(C1 、C2 、C3 、C4 )のようなΔΣ ADC90のパラメータは、所望の通
過帯域でΔΣ ADC90の雑音伝達関数のゼロを設定するように選択される。所
望の通過帯域は用途によって特定され、当業者によって所定の応用の必要性を満
たすように決定されることができる。段間の利得(GM1、GM4、A)はノーダル
電圧V1 、V2 、V3 、V4 が所定の応用に対する実際値であるように選択され
る。所定の応用に対する実際のノーダル電圧値は当業者により決定されてもよい
【0052】 DAC20、22、56、58、88を通る電流にそれぞれ対応するDAC電流G1
2 、G3 、G4 、G7 は図3の2次ΔΣ ADC80で説明された方法と類似の
方法を使用して、式(2)の変更された雑音伝達関数にしたがって設定される。
【0053】 図5は本発明の方法にしたがって構成された6次ΔΣ ADC100 の概略図
である。6次ΔΣ ADC100 の構成は図4の4次ΔΣ ADC90の構造に類似
しているが、6次ΔΣ ADC100 は第2の共振器段52と電圧増幅器38との間に
挿入された第3の縦続共振器段102 を含んでいる点が異なっている。さらに、6
次ΔΣ ADC100 は、最後の共振器段102 へフィードバックする第5のフィー
ドバックDAC106 と、付加的なフィードバックDAC108 を含んでいる拡張さ
れたフィードバック路104 を含んでいる。付加的なフィードバックDAC108 の
出力は最後の共振器段である第3の共振器段102 の最後の段のノード110 に接続
されている。最後の段のノード110 はそれぞれ第1の共振器段12と第2の共振器
段52のノード48、76に類似している。
【0054】 第3の共振器段102 の構造は第1の共振器段12および第2の共振器段52の構
造に類似している。第3の共振器段は、第2の段の共振器段52の相互コンダクタ
ンス増幅器60、62、64にそれぞれ類似している第7の相互コンダクタンス増幅器
112 と、第8の相互コンダクタンス増幅器114 と、第9の相互コンダクタンス増
幅器116 とを含んでいる。第3の共振器段はまた、第2の共振器段52のOP−A
MP68、70とキャパシタC3 、C4 にそれぞれ類似している第5のOP−AMP
118 と、第6のOP−AMP120 と、第5のキャパシタC5 と第6のキャパシタ
6 とを含んでいる。第3の共振器段102 はまた、第2の共振器段52のノードV3 と第4のノード(V4 )74にそれぞれ類似しているノーダル電圧V5 と、ノー
ダル電圧V6 により特徴付けされているノード124 により特徴付けられるOP−
AMP120 の出力のノードを含んでいる。
【0055】 ΔΣ ADC100 のパラメータは、ΔΣ ADC100 の伝達関数が種々のフ
ィードバック遅延を考慮する変更された理想的な伝達関数(式(2)参照)に一
致するように選択される。付加的なDAC88と付加的なラッチ86は調節された理
想的な雑音伝達関数の適合を容易にする。したがって、フィードバック路104 の
フィードバック遅延の不所望な影響が除去され、ΔΣ ADC100 のダイナミッ
クな性能および安定性は強化される。
【0056】 図6は図3−5のΔΣ ADC80、90、100 でそれぞれ補償される量子化装
置のフィードバック路遅延t1 、t2 を示したタイミング図130 である。図130
は、時間軸134 に沿って示されているように時間に関するクロック信号電圧のプ
ロフィール132 を示している。クロック信号は量子化装置16の比較器と、ラッチ
1 120およびラッチ2 86のバンクの個々のラッチへ与えられる。第1のDAC
電流の信号プロフィール136 は図5の付加的なフィードバックDAC88を流れる
電流の信号に対応する。DAC電流の信号プロフィール136 はt1 だけクロック
信号電圧プロフィール132 の立上りエッジ138 に関して遅延される。第2のDA
C電流の信号プロフィール140 は図5のΔΣ ADC100 のフィードバック路10
4 のフィードバックDAC20、22、56、58、106 、88を流れる例示的な電流信号
に対応する。第2のDAC電流の信号プロフィール140 はt2 だけクロック信号
電圧プロフィール132 の立上りエッジ138 に関して遅延される。
【0057】 種々のΔΣ ADCパラメータがどのように付加的なフィードバックDAC8
8と付加的なフィードバックラッチ86により遅延t1 とt2 を補償するように選
択されるかの1例を見るために以下の式(6)乃至(9)を参照する。
【0058】 本発明のΔΣ ADCは、付加的なDAC88(G7 )の有限DACセルスイ
ッチング遅延t1 と、DAC20、22、56、58、106 、88(G1 乃至G6 )のセル
スイッチング遅延t2 とを補償する。
【0059】 状態空間式を使用して、当業者は既知の遅延t1 とt2 を補償する適切なD
ACフィードバック電流(G1 乃至G7 )を生じるΔΣ ADCのドメイン伝達
関数を導出する。t2 はセルスイッチング遅延のようなDAC20、22、56、58、
106 、88の遅延と、それに加えて付加的なラッチ86による量子化装置16の出力の
再ラッチから生じる半サイクル遅延を含んでいる。
【0060】 図7および8は本発明の方法にしたがって構成されたn次のΔΣ ADCの
概略図である。ΔΣ ADC150 の構造は図5のΔΣ ADC100 の構造に類似
しているが、ΔΣ ADC150 は、第1の共振器段12と第2の共振器段52とを含
むn/2共振器段を含んでいる。さらに、ΔΣ ADC150 はn個のフィードバ
ックDACと付加的なDAC88とを含む拡張されたフィードバック路152 を含ん
でいる。付加的なDAC88の出力は最後の共振器段154 の最後の段のノード156
へフィードバックされる。最後の段のノード156 は図5の第3の共振器段102 の
最後の段のノード110 に類似している。最後の共振器段154 は、相互コンダクタ
ンス増幅器(GM 2n-1)158 と(GM 2n)160 と(GM 2n+1)とを含み、OP−
AMP164 および166 を含み、ノード(Vn-1 )170 と(Vn )と最後の段のノ
ード172 とを含み、キャパシタCn-1 とCn とを含んでいる。前述のコンポーネ
ントは共振器段12および52の構造に類似する構造で接続されている。
【0061】 ΔΣ ADC150 はマルチビット量子化装置DACフィードバック152 を有
する中間周波数(IF)連続時間(CT)帯域通過(BP)ΔΣ変調器ADC15
0 である。共振器12、52、…154 および付随するフィードバック路152 は所望の
IF周波数で共振する帯域通過ループフィルタを構成する。ループフィルタはn
次のGm−C(相互コンダクタンス容量性)共振器である。2M-1 比較器および
ラッチを含んでいるM−ビット量子化装置16は共振器段12、52、…154 にフィー
ドバックするn個のM−ビットDAC168 を駆動する。n個のM−ビットDAC
168 は最後および最後から次のフィードバックDAC174 、176 をそれぞれ含ん
でいる。
【0062】 n次のΔΣ ADC(図示せず)の理想的な雑音伝達関数は、マルチビット
量子化装置の比較器の信号依存ジッタ遅延、ラッチ遅延、有限DACセルスイッ
チング遅延のようなフィードバック遅延効果を考慮せず、次式により表される。
【数1】 ここで、a1 乃至an およびb1 乃至bn は種々の定係数であり、nは伝達関数
ntfI(z)の次数であり、zは複素数変数である。定数a1 乃至an の値は分
子AI (z)のゼロを決定し、これは伝達関数HntfI(z)のゼロである。定数
1 乃至bn の値は分母BI (z)のゼロを決定し、これは伝達関数HntfI(z
)のポールである。
【0063】 複素数平面における単位円に関する伝達関数HntfI(z)のポールとゼロの
位置は伝達関数HntfI(z)の安定性と性能を決定する。HntfI(z)のゼロは
通過帯域の特定位置に中心周波数を有する所望の周波数応答を実現するように選
択される。所定の通過帯域の中心周波数の正確な位置と、正確な係数値は用途で
特定されており、所定の応用の必要性を満たすように当業者により決定されても
よい。
【0064】 多数の共振器段を有するΔΣ ADCでは、広い帯域幅は個々の共振器段の
中心周波数を拡散することにより得られ、それによって伝達関数HntfI(z)の
ゼロは通過帯域中に最適に拡散される。n次ΔΣ ADC150 は式(1)の理想
的な雑音伝達関数HntfI(z)を実行するために必要なn度の自由度を特定する
ため少なくともn個のフィードバックDAC168 を含んでいる。
【0065】 実際に、それぞれ図1および図2のΔΣ ADC10、50のようなΔΣ AD
Cは式(1)の理想的な雑音伝達関数HntfI(z)とは異なる雑音伝達関数Hnt f (z)を生じる種々のフィードバック遅延を示す。Hntf (z)はHntfI(z
)よりも高次の伝達関数である。
【0066】 従来の方法では、変更されたz変換が理想的な雑音伝達関数HntfI(z)の
過剰な遅延の効果を解析するために使用されたが、遅延および、対応する理想的
な雑音伝達関数の次数の増加を補正しようとする結果的な試みは信号依存ジッタ
を考慮せず、これはフィードバックDAC168 の前に与えられた量子化遅延とし
て明示される。
【0067】 フィードバック遅延は図1の通路24のように量子化装置のDACフィードバ
ック路の理想的ではない効果であり、1だけ理想的な雑音伝達関数HntfI(z)
の次数を上昇し、次式により示される雑音伝達関数Hntf (z)を生じる。
【数2】 ntf (z)は式(1)の雑音伝達関数HntfI(z)に類似するが、z=0で付
加的なゼロが分子A(z)で生じ、z=eで付加的な実数のポールが分母B(z
)で生じる点が異なり、ここでe0 は実数である。
【0068】 付加的な(n+1)次DAC88は付加的な自由度を与え、これは式(1)の
理想的な雑音伝達関数HntfI(z)の次数の増加を考慮に入れ、式(2)の雑音
伝達関数Hntf (z)を生じる。付加的な自由度は、最適のΔΣ ADC性能を
与え、DAC168 と88のセルのスイッチング遅延を補償する各DAC168 と88の
適切な電流を解くことを可能にする。
【0069】 式(2)の雑音伝達関数Hntf (z)の複素数ポール対と実数のポール軌道
の解析は、ΔΣ ADC150 の量子化装置のフィードバック路152 の過剰な遅延
が増加されるときz平面の1サイクルの外方向にポールが移動することを示唆し
ている。ポールが単位円の外方向に移動するとき、ΔΣ ADC150 は不安定に
なる。過剰な遅延を除去することにより、本発明のΔΣ ADC150 の安定性は
改良される。
【0070】 式(2)のB(z)はe0 にポールを有し、これは遅延補償後の実数軸上の
任意の場所に位置されることができる。本発明の説明の目的で、e0 におけるポ
ールはe0 =0であるようにゼロに位置される。結果としてB(z)は次式のよ
うになる。 B(z)=z(b0 +b1 z…+bn-1 n-1 +zn ) (3) n次ΔΣ ADC150 の伝達関数(ここでnは正の整数)は以下詳細に説明す
るように、次式により示される。
【数3】 ここで分子K(z)のk1 乃至kn+1 はn次ΔΣ ADC150 の種々の回路パラ
メータに依存する定数である。n次ΔΣ ADC150 の回路パラメータに関する
1 の式、ここではi=0乃至n+1は、当業者により決定されることができる
。同様に、i=0乃至n+1である分母C(z)のki の式もまたn次ΔΣ A
DC150 の種々の回路パラメータに依存する定数である。当業者は種々のΔΣ
ADC回路パラメータによってc1 乃至cn+1 の式を決定することができる。
【0071】 係数c1 乃至cn とd1 乃至dn は相互コンダクタンス(GM1乃至GM(2n+1) )、積分器キャパシタンス(C1 乃至Cn )、DAC電流(G1 乃至Gn+1
、量子化利得(A)のような回路パラメータにより表わされる。HADC (z)の
係数c1 乃至cn とd1 乃至dn は1セットの式を生成するためにそれぞれ雑音
伝達関数Hntf (z)の係数a1 乃至an とb1 乃至bn の項により整合された
項である。式の結果的なセットは以下詳細に説明するように種々の回路パラメー
タに対して解かれる。したがって、n次ΔΣ ADC150 は所望の共振器中心周
波数と雑音成形性能特性を有する。
【0072】 n次ΔΣ ADC150 の伝達関数HADC (z)のC(z)の係数ci を対応
するB(z)の係数に等しくすると、以下のn+1の式のセットが得られる。 c0 =0,c1 =b0 ,c2 =b1 …,cn =bn-1 (5) HADC の式(4)ではCn+1 =1であり、Hntf の式(2)ではbn =1であ
り、Cn+1 =bn であり、即ち1=1であることに留意する。過剰な遅延により
特徴付けられるシステムではn+1の自由度が存在し、これはシステムを十分に
解き、特定するためn+1の式だけを必要とする。
【0073】 式(5)は以下詳しく説明するように、それぞれの係数ci を含む種々のΔ
Σ ADC回路パラメータに対して解かれる。相互コンダクタンス利得、DAC
電流、DAC遅延、キャパシタ値を含む回路パラメータの結果的な値は最適な性
能を実現するためn次ΔΣ ADC150 で使用される。
【0074】 同様に、i=1乃至n+1である図4の伝達関数HADC (z)の分母K(z
)の係数ki は図1の雑音伝達関数HntfI(z)の対応する係数(0、a1 …an )に等しくされる。結果的な式のセットが解かれ、式(4)HADC (z)のゼ
ロを通過帯域に中心に設定する相互コンダクタンス利得(GM2、GM3、GM2n
M(2n+1) )、キャパシタンス(C1 、C2 …Cn )のようなΔΣ ADCパラ
メータが得られる。段間相互コンダクタンス利得(GM1、GM4…GM(2n-1) )、
量子化装置利得(A)はノーダル電圧(V1 、V2 …Vn )を実際値にスケール
するように選択される。前述のパラメータの正確な値は用途によって特定され、
所定の応用の必要性を満たすために当業者により決定されてもよい。当業者は本
発明の方法をアクセスすることにより、通過帯域の中心にn次ΔΣ ADC150
の伝達関数HADC (z)のゼロを位置付け、実際のノーダル電圧を生じる適切な
ΔΣ ADCパラメータを解くことができる。n+1の式(5)はn+1のDA
Cフィードバック電流変数G1 、G2 …Gn 、Gn+1 のために特別に解かれる。
【0075】 図3の特定の実施形態では、DAC電流フィードバック変数はg1 、g2
7 であり、第1のDAC20、第2のDAC22、付加的なDAC88によりそれぞ
れ引出される電流に対応する。図3を参照にして、2次ΔΣ ADC 80 では、
DAC電流G1 、G2 、G7 は雑音伝達関数の係数b0 、b1 、b2 の項と、Δ
Σ ADCパラメータGM2、GM3、c1 、c2 、Aと遅延t1 、t2 で特有に解
かれる。3つの未知の電流G1 、G2 、G7 を含んでいるΔΣ ADC 80 の伝
達関数の係数c0 、c1 、c2 を対応する雑音伝達関数(式(2)参照)のb0 、b1 、b2 に等しくすることによって、3つの式と3つの変数(g1 、g2
7 )が以下詳細に説明するように得られる。結果的な式のセットはDAC電流
1 、G2 、G7 について特有に解かれることができる。ΔΣ ADC 80 の3
つの同時式を以下与える。
【数4】 ここで種々のパラメータは前述されている。
【0076】 GM1は上述の式では現れないことに注意すべきである。GM1は変調器のフィ
ードバックループ外であり、信号がΔΣ変調器ADCループ100 で変調される前
の入力信号26に対するスケール係数である。GM1は安定なシステムのDAC電流
について解くとき、前述の式(6乃至8)に入らない。GM1は最適のノーダルス
ケーリングのような他の設計の考察と低い入力雑音の必要性にしたがって選択さ
れ、そのため当業者は特定の応用に適切な値を選択することができる。
【0077】 図3および図7を参照して、図3のΔΣ ADC 80 の例示的な雑音伝達関
数を以下与える。
【数5】 ntf (z)のポールは安定な入力信号範囲の所定のレベルに対して特定化さ
れた帯域幅で最高の信号対雑音比(SNR)を実現するために最適な雑音成形の
ために選択される。Hntf (z)は典型的に、最適のポールとゼロ位置を生じる
係数a1 乃至an およびb1 乃至bn を計算する最適化プログラムによって計算
される。式(9)の雑音伝達関数Hntf (z)では、b0 =0.382、b1
−1.02、b2 =1である。
【0078】 式(9)の雑音伝達関数Hntf (z)に対しては、式(6)乃至(8)は1
構成における適切なDAC電流について解かれる。図3の特定の実施形態では、
ΔΣ ADCパラメータはGM1=1/25、GM2=1/30、GM3=1/120
、c1 =1/(15π/4)、c2 =4/(15π/4)、A=6.25、t1 =0.2、t2 =0.7、G1 =0.023、G2 =0.046、G7 =−0.
049である。サンプリングクロック周波数は1Hzに正規化される。
【0079】 同様に、4次、6次またはn次のΔΣ ADCは本発明の方法を使用するこ
とによってn+1 DAC電流に対して特有に解かれることができ、それによっ
てΔΣ ADCフィードバック路遅延を補償する。本発明の原理による過剰なル
ープ遅延の補償は特に4次および高次のΔΣ ADCで望ましく、過剰なフィー
ドバック路遅延はΔΣ ADCループの安定性に大きいインパクトを与える。当
業者は、遅延補償および関連する性能の利点を得るように本発明によって任意の
次数のΔΣ ADCに対して適切なパラメータ値を決定するためMathematica の
ようなシンボル代数のソフトウェアパッケージを使用してもよい。
【0080】 Matlab Simulink により行われ時間ドメインシミュレーションは、ΔΣ A
DC量子化装置フィードバック路84の遅延が補償され、図3のΔΣ ADC80が
安定であり、特定された帯域幅のΔΣ ADC80のSNRが遅延のないモデルΔ
Σ ADCに等しいことを確実にする。
【0081】 図9は、図1の通常の2次ΔΣ ADC10のシミュレートされた周波数応答
特性202 のグラフ200 である。このグラフ200 はデシベルでΔΣ ADCの利得
を表している垂直軸204 と、メガヘルツで周波数を表している水平軸206 とを含
んでいる。周波数応答特性は、ほぼ−50dBと−80dBとの間で均一にする
前には、約120MHzで−120dBの低いレベル208 と、約350MHzで
−35dBのピーク210 を含んでいる。ピーク210 は部分的に図1のΔΣ AD
Cフィードバック路14の過剰な遅延から生じたものであり、望ましくない。
【0082】 図10は、図3の2次ΔΣ ADC80のシミュレートされた周波数応答特性2
22 のグラフ220 であり、図9の周波数応答特性202 と類似している。グラフ220 はMHzの水平軸206 と、デシベルの垂直軸204 を含んでいる。周波数応答特
性222 は、約120MHzで−140dBで所望の低いレベル224 を含んでいる
。グラフ220 には明瞭なピークはなく、約300MHzより後の範囲ではほぼ−
50と−80dBの間でスムースなレベルであり、これは望ましい性質である。
これは図1のΔΣ ADCフィードバック路14の過度の遅延の不所望な効果が図
3で示されている本発明のΔΣ ADC80の遅延補償されたフィードバック路84
により補償されることを示している。
【0083】 以上、本発明を特定の応用について特定の実施形態を参照にしてここで説明
した。当業者は本発明の技術的範囲内で付加的な変形、応用、実施形態を認識す
るであろう。
【0084】 それ故、特許請求の範囲によって本発明の技術的範囲内で全てのこのような
応用、変形、実施形態をカバーすることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により構成された共振器(帯域通過ループフィルタ)とM−ビット量子
化装置のフィードバック路を含んでいる例示的な2次ΔΣ ADCの概略図。
【図2】 本発明により構成された第1および第2の共振器段と2次M−ビット量子化装
置のフィードバック路を含んでいる例示的な4次ΔΣ ADCの概略図。
【図3】 共振器および遅延補償されたM−ビット量子化装置のフィードバック路を含ん
でいる本発明により構成された強化された2次ΔΣ ADCの概略図。
【図4】 本発明により構成された強化された4次ΔΣ ADCの概略図。
【図5】 本発明により構成された強化された6次ΔΣ ADCの概略図。
【図6】 図3乃至5のΔΣ ADCで補償される量子化フィードバック路の遅延を示し
ているタイミング図。
【図7】 本発明により構成されたn次のΔΣ ADCの概略図。
【図8】 本発明により構成されたn次のΔΣ ADCの概略図。
【図9】 図1の2次ΔΣ ADCのシミュレートされた周波数応答特性のグラフ。
【図10】 図3の2次ΔΣ ADCのシミュレートされた周波数応答特性のグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 置されている第1のラッチ18を含んでいる。この付加的 なラッチ86は第1のラッチ18の出力に位置され、アナロ グデジタル変換器90の信号依存ジッタ遅延を除去する。 付加的なフィードバックデジタルアナログ変換器88はリ ターンツーゼロではないデジタルアナログ変換器であ り、その出力は共振器に接続されている。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力アナログ信号(26)をデジタル出力信号(44)へ変換し
    、理想的な伝達関数に関して変更される伝達関数を特徴とする第1の機構(12、
    52、38、16、92)と、 単一の付加的なデジタルアナログ変換器(88)により伝達関数の変更を補償す
    る第2の機構(86、88、92)とを具備していることを特徴とする高性能アナログ
    デジタル変換器(90)。
  2. 【請求項2】 前記変更は理想的な伝達関数に関する伝達関数に含まれてい
    る付加的なポールと付加的なゼロを含んでいる請求項1記載のアナログデジタル
    変換器(90)。
  3. 【請求項3】 前記変更は第1の機構(12、52、38、16、92)におけるフィ
    ードバック遅延により生成される請求項2記載のアナログデジタル変換器(90)
  4. 【請求項4】 フィードバック遅延は信号依存ジッタ遅延と、フィードバッ
    クデジタルアナログ変換器セルスイッチング遅延とを含んでおり、第2の機構(
    86、88、92)は信号依存ジッタ遅延を補償するための付加的なラッチ(86)を含
    んでいる請求項3記載のアナログデジタル変換器(90)。
  5. 【請求項5】 アナログデジタル変換器(90)はデルタシグマ変調器アナロ
    グデジタル変換器(90)である請求項1記載のアナログデジタル変換器(90)。
  6. 【請求項6】 前記第1の機構(12、52、38、16、92)は共振器(12、52)
    および量子化装置(16)を含んでおり、前記第2の機構(86、88、92)は量子化
    装置(16)の出力から共振器(52)へのフィードバック路を含んでいる請求項5
    記載のアナログデジタル変換器(90)。
  7. 【請求項7】 前記フィードバック路は量子化装置(16)の出力とデジタル
    アナログ変換器(88)との間に位置されている第1のラッチ(18)と、第1のラ
    ッチ(18)の出力に位置されている付加的なラッチ(86)とを含んでおり、付加
    的なラッチ(86)はアナログデジタル変換器(90)の信号依存ジッタ遅延を除去
    する請求項6記載のアナログデジタル変換器(90)。
  8. 【請求項8】 前記デジタルアナログ変換器(88)は出力が共振器(52)に
    接続されているリターンツーゼロではないデジタルアナログ変換器(88)である
    請求項7記載のアナログデジタル変換器(90)。
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