JP2003533983A - 分割された昆虫防除マット - Google Patents
分割された昆虫防除マットInfo
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Abstract
Description
ようなマットは、従来、飛来する昆虫を防除するための昆虫防除活性成分を放つ
ために、加熱器と共に用いられる。これらのマットは、最も一般的には電気的に
作動される熱板又は他の加熱用構成物上に、全体を配置されるのがこれまでの使
用法である。
マットも既に存在しているが、それらの活性成分の放出は、非線形を示す傾向が
ある。即ち、最初のうちは、より放出速度が高く、使用されるにつれて低下する
。消耗したことを合図するために、加熱時間の経過とともにマットの色が退色す
る、熱応答性の染料もよく用いられる。複数日用のマットが、例えば1日目、2
日目、3日目の使用であることを対比させて合図するように、部分的な使用を明
確且つ正確に表示するのは困難である。
傾向がある。このような熱板は一般的には長方形であり、より高温の中央領域は
、熱板の中央に沿って長手方向に延在する領域である場合が多い。この不均一な
熱分布に応答して、従来のマットは、中央部分の活性成分をより早期に失う傾向
がある。マットの高温の中央領域から活性成分が出てしまうと、マットからの全
体的な活性成分の放出速度が、十分な昆虫防除を継続するのに必要な速度よりも
低くなる。これにより、ユーザは、マットの端部に沿った活性成分が完全に放出
される前に、マットを捨てることになる。その結果、無駄が生じる。即ち、活性
成分をより完全に放出すれば得られるであろう昆虫防除効果が得られない。
わたって線形(一定)の昆虫防除が得られ、マットのあらゆる部分から活性成分
がより完全に放出されるように使用することが容易な、改良された昆虫防除マッ
トが必要であることがわかる。
マット本体の厚さは2.0mm〜2.5mmが好ましい。マット本体は、繊維材
料で作ることができ、セルロース系フェルトで作られるのが好ましい。しかし、
本発明のマット本体は、吸収性セラミック、織物材料、及び、後述するように、
使用中の扱いに対する十分な強度があると共に、昆虫防除活性成分を保持するの
に十分な吸収性がある、従来の昆虫防除マットに用いられる材料を含むが、それ
らに限定されない、任意の材料でも作ることができる。
ット本体を、折り取り線に沿って容易に複数のサブセクションに分離できるよう
になっている。ユーザが、はさみ、ナイフ、又は他の道具の使用を必要とせずに
、マット本体を折り取り線に沿って直接引き裂くか、又は、まずマット本体を折
り取り線に沿って折り曲げることにより、手で分離を達成できる場合に、マット
本体は、折り取り線に沿って“容易に”サブセクションに分離されるものとして
定義される。“刻み目”という用語は、部分的に厚さを凹ませたもの、及びマッ
トを貫通して複数の穴を定めるものを含むものとして定義される。刻み目は、横
方向に、刻み目によって確立される折り取り線について延在する、複数の貫通ス
リット又は部分的な凹みであることが好ましい。しかし、円を描く刻み目又は他
の形状を有する刻み目も、本発明の範囲に含まれる。刻み目が部分的な凹みであ
る場合には、部分的な凹みの好ましい深さは、マット本体の厚さの50〜80パ
ーセントである。
体を、マット本体の幅よりも小さいサブセクション幅を有する概ね長方形のサブ
セクションに分離できるのが好ましい。“概ね長方形”という用語は、文字通り
の長方形及び、1つ以上の丸み又は傾きのあるコーナー部、僅かに湾曲した又は
僅かに平行でない辺等を有する他の類似した形状を含むものとして定義される。
マット本体の幅は、ヨーロッパ、南米及び他の地域で販売されている多種多様な
従来のマット用加熱器での使用が意図される、従来の昆虫用マットに一般的な幅
であることが好ましい。従来の昆虫用マットの幅は、約17〜22mmである。
このようなマット本体の幅よりも小さい幅を有するサブセクションは、従来のマ
ット用加熱器の高温面の長さ方向に沿って、その高温面の最も高温の部分の上に
配置することができる。
も狭い幅を有する長方形である。最高温部は一般的に、中央に、長さの少なくと
も一部分に対して延在する。本発明のマットのサブセクションを、高温面の最高
温部上に配置することにより、サブセクションの略全てが、確実に加熱器の最高
温度にさらされる。この構成により、より低温の外側端部を含む全高温面を覆う
従来のマットから放出される割合と比較して、サブセクション上の揮発性材料の
より大きな割合が放出される。
3つの部分に分離できる。マット本体は、長さ及び幅を有する略長方形であって
、マット本体の幅より小さいサブセクション幅をそれぞれ有する略長方形のサブ
セクションに容易に分離されるのが、特に好ましい。
ットは、マット内に配分された熱応答性の着色剤を有する。着色剤は、マット本
体の厚さ全体にわたって配分されてもよく、又はマットの表面のみに存在しても
よい。着色剤の視覚的な変化は、マット本体が、揮発性材料を予め設定された程
度まで放出するのに十分に加熱されたことを示す、ユーザに対する合図となる。
全てのサブセクションが均等に着色剤で処理されるのが好ましい。好ましい着色
剤は、加熱されるにつれて退色する青色であるファットブルーB(Fat Blue B)
染料である。
しく、昆虫防除活性成分は、複数のサブセクションに略均等な量で配分されるの
が好ましい。“昆虫防除活性成分”は、殺虫剤、昆虫駆除剤、昆虫成長又は発育
調節剤、又は、殺す、駆除する、摂食阻害行動を起こさせる、又は別様で昆虫の
挙動を変化させる他の材料として定義される。摂食阻害行動は、昆虫が殺される
又はある領域から駆除されることとは関係なく、昆虫が、露出された皮膚を刺さ
なくなる場合に達成される。この好ましい昆虫防除活性成分は、従来の昆虫用マ
ット加熱器でサブセクションが加熱された際に、保護される空間内で保護が望ま
れる期間にわたって、殺虫、駆除、又は摂食阻害行動を生じさせるのに効果的な
量を放出するのに十分な量で、各サブセクションに存在する。従来の昆虫用マッ
ト加熱器の例は、現在、エス.シー. ジョンソン アンド サン、 インコー
ポレイテッド(S.C. Johnson & Son, Inc.)又は子会社によってRAID(R)と
いう商標でヨーロッパ諸国で販売されている電気加熱器である。好ましい保護空
間は、約25〜50立方メートルである。好ましい保護期間は、6〜8時間であ
る。
昆虫防除成分で表面処理されるか、又は昆虫防除成分が浸透させられる。マット
本体に、計量された昆虫防除成分を噴霧して処理するのが好ましい。噴霧された
昆虫防除成分は、マット本体が作られている材料が許容する程度まで、マット本
体の内部へと移行する。
際の効力及びコストにおいて最も好ましい。本発明の昆虫防除マットのマット本
体は、複数のサブセクションに略均等な量に配分され、噴霧によってマット本体
に付着させられた、合計量が60〜180mgのピナミン・フォルテを含むのが
好ましい。
(全ての用語の定義は上述した通りである)。まず、厚さを有するマット本体で
あって、マット本体のユーザが、折り取り線に沿ってマット本体をサブセクショ
ンへと容易に分離できるように、折り取り線を定める刻み目を有するマット本体
を有する昆虫防除マットを設ける。次に、サブセクションの最初の1つが、マッ
ト本体の残りの部分から分離され、1回目に、昆虫用マット加熱器で加熱される
。次に、次のサブセクションがマット本体の残りの部分から分離され、前記1回
目の次の回に、昆虫用マット加熱器で加熱される。全てのサブセクションが加熱
されるまで、マット本体の次のサブセクションを分離して加熱する工程を繰り返
す。サブセクションは、これから加熱される際にのみマット本体から分離されて
もよく、又は2つ以上のサブセクションが直ちに分離され、次の使用のために保
管されてもよい。設けられる昆虫防除マットのマット本体は、3つのサブセクシ
ョンに略均等な量で配分された、合計量が60〜180mgのピナミン・フォル
テを有するのが好ましい。
は上述した通りである。まず、厚さを有するマット本体であって、マット本体の
ユーザが、折り取り線に沿ってマット本体をサブセクションへと容易に分離でき
るように、折り取り線を定める刻み目を有するマット本体を有する昆虫防除マッ
トを設ける。次に、サブセクションの最初の1つが、マット本体の残りの部分か
ら分離され、第1の昆虫用マット加熱器で加熱される。次に、それと同時に又は
後で、次のサブセクションがマット本体の残りの部分から分離され、第2の昆虫
用マット加熱器で加熱される。これにより、単一の昆虫防除マットのサブセクシ
ョンを、2つ以上の場所の昆虫防除に用いることができる。設けられる昆虫防除
マットのマット本体は、3つのサブセクションに略均等な量で配分された、合計
量が60〜180mgのピナミン・フォルテを有するのが好ましい。
ットが示されている。昆虫防除マット10は、選択された厚さのマット本体12
を有する。マット本体12は、図1に示されるように、略平面であり且つ略長方
形あるのが好ましい。従来のマット加熱器への挿入を容易にするために、図示さ
れている略長方形のマット本体12のコーナー部は幾分丸みを帯びている。
目14は、マット本体12を貫通し、且つ、横方向に、刻み目によって確立され
る折り取り線16について延在するスリットであるのが好ましい。折り取り線1
6は、マット本体12を3つの略均等なサブセクション18に分割するように配
置されるのが好ましい。
されるのが好ましい。着色剤は、マット本体12に均等に配分される。昆虫防除
活性成分は、サブセクションがマット本体12から分離され、選択されたマット
加熱器に配置された際に、所望の期間に所望の量の昆虫防除を供給するのに十分
な量が各サブセクションに存在するように、サブセクション18に配分される。
好ましい着色剤及び昆虫防除活性成分は、上記に開示した通りである。
形態を容易に理解するであろうが、それらは、ここに説明された本発明の範囲に
含まれる。従って、本発明の全範囲を理解するために、特許請求の範囲に目を向
けられたい。
昆虫防除マットが開示される。
Claims (11)
- 【請求項1】 厚さを有するマット本体であって、該マット本体のユーザが
、折り取り線に沿って前記マット本体を複数のサブセクションへと容易に分離で
きるように、前記折り取り線を定める刻み目を有する前記マット本体を有するこ
とを特徴とする、昆虫防除マット。 - 【請求項2】 前記マット本体が、3つの略同様のサブセクションへと容易
に分離可能であることを特徴とする、請求項1に記載の昆虫防除マット。 - 【請求項3】 前記マット本体が、長さ及び幅を有する略長方形であり、前
記マット本体の幅よりも小さいサブセクション幅を有する略長方形の複数のサブ
セクションに容易に分離可能であることを特徴とする、請求項1に記載の昆虫防
除マット。 - 【請求項4】 前記マットに熱応答性着色剤が配分されることを特徴とする
、請求項1に記載の昆虫防除マット。 - 【請求項5】 前記本体が、前記複数のサブセクションに略均等な量で配分
された熱揮発性昆虫防除活性成分を含むことを特徴とする、請求項1に記載の昆
虫防除マット。 - 【請求項6】 前記昆虫防除成分が、ピナミン・フォルテ、ビオアレスリン
、エスビオスリン、エスビオール、プラレトリン、天然ピレトルム及びトランス
フルトリンから成る群から選択されることを特徴とする、請求項5に記載の昆虫
防除マット。 - 【請求項7】 前記本体が、前記複数のサブセクションに略均等な量で配分
された、合計量が60〜180mgのピナミン・フォルテを含むことを特徴とす
る、請求項1に記載の昆虫防除マット。 - 【請求項8】 a.厚さを有するマット本体であって、該マット本体のユー
ザが、折り取り線に沿って前記マット本体を複数のサブセクションへと容易に分
離できるように、前記折り取り線を定める刻み目を有する前記マット本体を有す
る昆虫防除マットを設ける工程と、 b.前記サブセクションの最初の1つを前記マット本体の残りの部分から分離
し、1回目に、昆虫用マット加熱器で加熱する工程と、 c.次のサブセクションを前記マット本体の残りの部分から分離し、前記1回
目の次の回に、前記昆虫用マット加熱器で加熱する工程と、 d.前記サブセクションの全てが加熱されるまで、マット本体の次のサブセク
ションを分離して加熱する前記工程を繰り返す工程と、 を有する、昆虫用マット加熱器を用いる昆虫防除方法。 - 【請求項9】 前記マット本体が、前記複数のサブセクションに略均等な量
で配分された、合計量が60〜180mgのピナミン・フォルテを含むことを特
徴とする、請求項8に記載の昆虫防除方法。 - 【請求項10】 a.厚さを有するマット本体であって、該マット本体のユ
ーザが、折り取り線に沿って前記マット本体を複数のサブセクションへと容易に
分離できるように、前記折り取り線を定める刻み目を有する前記マット本体を有
する昆虫防除マットを設ける工程と、 b.前記サブセクションの最初の1つを前記マット本体の残りの部分から分離
し、第1の昆虫用マット加熱器で加熱する工程と、 c.次のサブセクションを前記マット本体の残りの部分から分離し、第2の昆
虫用マット加熱器で加熱する工程と、 を有する、昆虫用マット加熱器を用いる昆虫防除方法。 - 【請求項11】 前記マット本体が、前記複数のサブセクションに略均等な
量で配分された、合計量が60〜180mgのピナミン・フォルテを含むことを
特徴とする、請求項10に記載の昆虫防除方法。
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