JP2003531449A - 論理ｕｄｆ記述子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 記述子が付された情報がユニフォーム・ディスク・フォーマット規格ＵＤＦに準拠したファイル・システムに記録されている。専用論理セクタにデータを記録し、データから記述子アイテムを分離することによって、データと記述子アイテムとの両者の記録を可能にする。特に、記述子アイテムは、直ちにアクセス可能な専用ディレクトリ空間に割り当てられる。ディレクトリ空間内で、連続論理セクタは、データ及び記述子アイテムの中で均一である物理的セクタ・サイズよりも小さい割合で相互に重なるようにマッピングされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の背景） 本発明は、請求項１のプリアンブルに記載されたシステムに関する。この定義
に合致する良く知られた保存形式は、Ｏｐｔｉｃａｌ Ｓｔｏｒａｇｅ Ｔｅｃ
ｈｎｏｌｏｇｙ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ（３１１ Ｅａｓｔ Ｃａｒｒｉｌｌ
ｏ Ｓｔｒｅｅｔ， Ｓａｎｔａ Ｂａｒｂａｒａ， ＣＡ ９３１０１， Ｕ
ＳＡ， Ｃｏｐｙｒｉｇｈｔ １９９４−１９９７）によって発行されたＯＳＴ
Ａ Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｄｉｓｋ Ｆｏｒｍａｔ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏ
ｎにおいて、ユニバーサル・ディスク・フォーマットＵＤＦの名で規格化されて
いる。ＵＤＦは、プラットフォームから独立しており、柔軟性の度合について利
点を有する。ＵＤＦによって要求されるように、各記述子は、個別の論理セクタ
に記録される。この記述子の形式及び用法について議論する様々な例が上記ドキ
ュメントの７、８、１７、１９、２０〜２５、３４〜３８、４４〜４９、５０、
５７頁に記載されている。ここで、特に、本規格によれば、論理セクタのサイズ
は、記述子の記録と同様に、データ・ブロックの記録についても均一である。本
発明の環境とは、物理的に交換可能な記録アイテムが意図されている。

【０００２】 ところで、いわゆるストリーミング記録装置、及び、１０ギガバイトを超える
大きなストレージ容量を有し、例えばディジタル・テープ装置に用いられる装置
は、例えば３２キロバイトの容量を有し、個別にアクセス可能な最小記録アイテ
ムを表す大きな物理セクタを採用する必要がある。しかし、ほとんどの記述子は
０．２５〜１キロバイトのサイズしか有しない。各記述子は自身の物理セクタを
要求するため、このことが使用可能な記録空間の大部分を捨てることになるのは
明らかである。その上、ディレクトリ情報の読み取りは、非常に時間が掛かる。
特にストリーミング装置の場合には。なぜなら、１キロバイトの記述子の読み取
りには３２キロバイトの物理セクタの読み取りと同じ時間が掛かるからである。
より新しい大容量の記録媒体用の駆動装置が特にテープ巻き取り、巻き戻し、及
び頭出しなどのオペレーションに比較的多くの時間を掛ける場合、この問題は悪
化する。ここで、上記問題を悪化させるとは、より大きい物理セクタを用いるこ
とが意図されている。

【０００３】 （発明の開示） その結果、特に、本発明の目標は、ディレクトリにアクセスする時間を低い値
に保ちつつ、より大きい部類セクタの使用を可能にする記録手順を定式化するこ
とであると共に、ディレクトリ・セクタ及びメタデータを記録するのに用いられ
るものなどの他のセクタを満たすことを可能にすることを通じて記録効率を維持
することである。

【０００４】 よって、本発明の一態様によれば、本発明は、請求項１の特徴部分によって特
徴付けられる。この記述子は、容量及びディレクトリ情報と、メタデータとして
知られるファイル属性とを含んでもよい。

【０００５】 本発明は、更に、本発明を実行する大容量及び／若しくはストリーミング記録
装置と、上記媒体にアクセスするように構成された記録媒体ドライバとにも関す
る。本発明の更なる有益的態様は従属クレームに記載される。

【０００６】 （発明の詳細な説明） 本発明の上記及び更なる態様及び利点を、好ましい実施形態の開示を参照して
、特に添付図面を参照して、以下詳細に説明する。

【０００７】 本発明は、データ及び記述子の両者に対して均一なサイズの論理セクタを提供
することによってＵＤＦ形式の定義との互換性を維持しつつ、内部的には複数の
記述子を１つの物理セクタへマッピングする形式を提案する。セクタ・サイズは
、例えば３２キロバイトであるため、記述子サイズを１キロバイトに制限するこ
とで３２個の記述子を１つのセクタにマッピングすることが可能となる。記述子
とデータとは、複数の物理的に別々の場所の中の別々のパーティション若しくは
別のカテゴリに記録されることが好ましいが、それに限定されるわけではない。
この特徴は、媒体ドライバが、マッピング及びサブアドレス付加を実行するべき
か否かを判断すること、又は、完全なセクタにアクセスし、提示するべきか否か
、を判断することを可能にする。

【０００８】 図１は、駆動装置及び媒体を有する記録システムを示す。システム全体２０は
、データ処理設備２２、ＲＡＭメモリ設備２４、（簡便のため詳しくは述べない
）外界と接続するＩ／Ｏ設備２６と、特に本発明に準拠した記録設備３０と、を
有する。これら設備のすべては、例えばバスベースの接続設備３４によって内部
接続されている。本システムの全機能の広さは、汎用若しくは特殊目的用コンピ
ュータ、記録設備３０を外界へ接続することを基本的用法とする専用媒体駆動装
置、又は、図示するシステムの次にディジタル・データ処理において適切な機能
を実行する他のサブシステム（簡便のため図示せず）を有することが可能な特殊
に構成されたシステムと同等である。図示する記録設備３０は、矢印２８にソフ
トウェアって物理的に交換及び／若しくは置換が可能な記録装置若しくは媒体３
２を含む。記録構成に関して、交換可能性及び／若しくは置換可能性は、それ自
体強制的なものではなく、概念的なレベルで示されている。固有の記録媒体はそ
れ自体幅広く変化する特性を有し、磁気テープ及びハード・コンピュータ・ディ
スクは実行可能な代替物である。

【０００９】 図２ａ乃至２ｇは、記録媒体内での様々なマッピング構成を示す。これらは、
ＵＤＦサイズ（＞２キロバイト）より大きい論理セクタ・サイズを必要とするＵ
ＤＦを実施するために以下のことを提案することに基づく。このような形式は、
ＵＤＦとの非常に有益的な組み合わせを表すことが本譲受人によって発見された
。

【００１０】 （ａ） 容量全体に対して、「正式な」ＵＤＦ論理セクタ・サイズは、ＵＤＦ
規格によって要求されるように、物理セクタ・サイズと等しく設定される。ＵＤ
Ｆ規格への文字通りの準拠が要求されない場合、論理セクタ・サイズは、あらゆ
る都合のよい物理セクタの集まりのサイズと等しくされる。

【００１１】 （ｂ） ファイル・データでない全データ、すなわち全メタデータを集中させ
るための別のディレクトリ空間が定義される。この空間には実際のファイル・デ
ータは許可されない。

【００１２】 （ｃ） ディレクトリ空間内において、連続論理セクタの物理的な先頭アドレ
スは、論理セクタ長が含むよりもより近くに（例えば１キロバイト離れて）マッ
ピングされる。ファイル空間において、物理セクタ若しくはその都合のよい集ま
りへの論理マッピングは１つずつ行われる。

【００１３】 提案される論理セクタ実施は、図２において概略的に与えられる。図２ａは、
３つの物理セクタのセットを示す。物理セクタは、ハードウェアによってアクセ
ス可能なデータの最小単位である。図２ｂは、３つの論理セクタのセットを示す
。論理セクタは、ソフトウェアによってアクセス可能なデータの最小単位である
。ＵＤＦにおいて、論理セクタ・サイズは、物理セクタ・サイズに等しい。本シ
ステムに見られる物理セクタ・サイズは、媒体の実際の物理サイズに等しい必要
はない。特に、ＵＤＦによって考えられているセクタ・サイズは、ドライブ自体
が信号を発する際のサイズである。

【００１４】 図２ｃは、実際に使用可能にされた論理セクタの空間が論理セクタの中の少し
の固定部分のみであることを示す。ＵＤＦの実施は、原則として、この使用可能
空間のみに書き込みが可能とされる。すると、論理セクタの残部は、使用不可能
となるため、本システムによって完全に無視されるべきである。

【００１５】 提案される論理セクタ・マッピングは、図２ｄ乃至２ｇに概略的に示される。
各後続セクタは、前の論理セクタに対して使用不可能である空間の先頭からマッ
ピングされる。これは、ＵＤＦの実施がファイル・データをその記述子が配置さ
れたのと同じセクタに書き込もうとすることを防ぐことを必要とする。なぜなら
、この空間は後続のセクタによって埋められているからである。事実、この点を
解決するための様々なオプションが依然として開かれている。第一の解決策は、
規格における最大値を実施することによって、１キロバイトの記述子を強制する
ことである。別の解決策は、ＵＤＦ外でのセクタが使用可能な個別のブックキー
ピングである。第三の方法は、ＵＤＦの空き空間ビットマップを具体的に、例え
ばあらゆる再マッピングをファイル・エントリを記録する個別の領域のみに適用
することによって、管理することである。

【００１６】 ところで、ＵＤＦの実施は、使用可能セクタ空間よりも大きい構造は１以上の
後続セクタ内へ広がり、よって使用不可能となるという事実を認識しなければな
らない。図２ｄにおいては第一の論理セクタがマッピングされ、図２ｅにおいて
は第二の論理セクタがマッピングされ、図２ｆにおいては第三の論理セクタがマ
ッピングされ、図２ｇにおいては２２個の論理セクタがマッピングされ、図２ａ
の３つの物理セクタを満たすことがほぼ完了する。共有された領域は、専用スペ
ースを必要としない。

【００１７】 提案される論理セクタ・マッピングは、ディレクトリ空間からの全データをブ
ロックし、その空間における空き空間の量を大幅に削減する。結果として、素早
く且つ効率的に読み出され、書き込まれることが可能な、単なるディレクトリ情
報用のパーティション若しくは別の種類の物理的に個別の場所が定義される。フ
ァイル・システムＦＳが完全にＵＤＦに準拠している限り、現在及び将来のＵＤ
Ｆの読み出しの実行にアクセス可能である。ＵＤＦの書き込みの実行は、ディレ
クトリ空間の集中化されたメタデータ及びこの空間への論理セクタの書き込みの
制限を認識しなければならない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 駆動装置及び媒体を有する記録システム。

【図２ａ】 記録媒体内部のマッピング構成の一例。

【図２ｂ】 記録媒体内部のマッピング構成の一例。

【図２ｃ】 記録媒体内部のマッピング構成の一例。

【図２ｄ】 記録媒体内部のマッピング構成の一例。

【図２ｅ】 記録媒体内部のマッピング構成の一例。

【図２ｆ】 記録媒体内部のマッピング構成の一例。

【図２ｇ】 記録媒体内部のマッピング構成の一例。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォンテイン，ウィルヘルムス エフ イ ェー オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ Ｆターム(参考） 5D044 BC04 CC04 DE17 DE48 DE58 【要約の続き】

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユニフォーム・ディスク・フォーマット（ＵＤＦ）規格に準
   拠したファイル・システムにおいて記述子を有する情報を記録する方法であると
   共に、該方法において、該記述子を専用論理セクタに記録することによって関連
   データから分離しつつ、データ及び記述子アイテムの両方を記録することを実現
   する方法であって、 前記記述子アイテムをすぐにアクセス可能な専用ディレクトリ空間に割り当て
   、 前記ディレクトリ空間内において、データ及び記述子アイテムの中で均一であ
   る物理的セクタ・サイズよりも小さい割合で相互に重なるように連続論理セクタ
   をマッピングする、ことを特徴とする方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の方法であって、 前記割合は整数値であり、特に２の累乗値である、ことを特徴とする方法。
3. 【請求項３】 請求項１記載の方法であって、 記述子及びデータは、相互に別々のパーティション若しくは別の種類の物理的
   に別々の場所に記録されることを特徴とする方法。
4. 【請求項４】 請求項１記載の方法を実行するように構成されたストリーミ
   ング記録装置。
5. 【請求項５】 請求項１記載の方法を実行するように構成された大容量記録
   装置。
6. 【請求項６】 請求項１に準拠して記録された情報を有する媒体にアクセス
   するように構成された記録媒体ドライバ。