JP2003208759A - 情報記録媒体、情報記録方法、情報記録装置、情報再生方法および情報再生装置 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録方法、情報記録装置、情報再生方法および情報再生装置

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JP2003208759A
JP2003208759A JP2002217761A JP2002217761A JP2003208759A JP 2003208759 A JP2003208759 A JP 2003208759A JP 2002217761 A JP2002217761 A JP 2002217761A JP 2002217761 A JP2002217761 A JP 2002217761A JP 2003208759 A JP2003208759 A JP 2003208759A
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美幸 佐々木
Yoshitoshi Gotou
芳稔 後藤
Yoshihisa Fukushima
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の書換形ディスクの記録方法は、同一領
域を書換えることにより最新のデータを記録していた。
これにより書換回数の制限されたディスクでは、欠陥ブ
ロックが発生しやすいという課題を有していた。 【解決手段】 エントリセクタ番号以降の未割付け領域
から順にデータを記録し、内周から外周へシーケンシャ
ルにデータ記録を繰り返すことにより、書換の集中を回
避する信頼性の高い情報記録媒体と情報記録再生方法及
び情報記録再生システム装置を提供することを目的とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一領域に対する
データの書換回数が制限される情報記録媒体、この情報
記録媒体に情報を記録する方法および装置、この情報記
録媒体に記録された情報を再生する方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】セクタ構造を有する情報記録媒体として
光ディスクがある。近年、高密度化、大容量化、マルチ
メディア化が進んでおり、光ディスク上に記録された複
数のデータを用いてインタラクティブにビデオやオーデ
ィオが楽しまれている。インタラクティブなビデオデー
タが記録されたディスクの場合には、複数のMPEGス
トリームからなるAVファイルと共に、AVデータの再
生を制御するための制御ファイルも記録されている。
【0003】以下に、図8のディレクトリ構造図を用い
て、AVディレクトリ構造及びAVファイルと制御ファ
イルの関係の一例を説明する。ビデオ・オーディオデー
タが記録されるAVディレクトリは、ルートディレクト
リの元に位置し、ビデオ・オーディオデータ自体が含ま
れているAVファイル(AVfile−a)、(AVf
ile−c)および(AVfile−d)とこれらのA
Vファイルに関する情報をもつ制御ファイル(Data
file)を保持している。例えば、制御ファイル(D
atafile)は、ディスク上に記録されたビデオ・
オーディオデータの各タイトル名や、タイトル毎の再生
順番や、スロー再生や早送り等の特殊再生に必要なIピ
クチャやPピクチャの位置情報を含む。また、制御ファ
イルとAVファイルを一対一に対応させる場合には、複
数個の制御ファイルを記録してもよい。なお、記録再生
装置がファイルに容易にアクセス出来るように、ファイ
ルは所定のディレクトリの下に予め決められたファイル
名で記録される。
【0004】図21を参照し、これらのファイルをEC
MA167規格に規定されているボリューム・ファイル
構造を用いて、書換形ディスクであるDVD−RAMデ
ィスクに記録した場合のデータ構造の一例について説明
する。図の上側はディスクの内周部、下側はディスクの
外周部に相当し、論理セクタ番号はボリューム空間の先
頭からセクタ単位に割り付けられる。ボリューム構造領
域101はディスクをボリュームとして論理的に扱うた
めの情報が記録されると共に、スペースビットマップ1
021の位置情報とルートディレクトリのファイルエン
トリ1022の位置情報も記録されている。なお、一般
に各ファイルへのアクセスは論理ブロック番号を用いて
行われるが、本例では簡単化のために、各ファイルは論
理セクタ番号を用いてアクセスされるものとする。
【0005】ファイル構造領域1001は、ファイル構
造を規定するための記述子が記録される領域である。ス
ペースビットマップ1021はボリューム空間の中でフ
ァイル構造又はデータを割付けることの出来る未割付け
領域をセクタ単位に管理するビットマップであり、論理
セクタ毎に記録済み領域か未割付け領域かの状態を示す
情報をもっている。ファイルエントリ(ルートディレク
トリ)1022は、ルートディレクトリの属性情報や記
録位置情報をもつ。ルートディレクトリ1023は、ル
ートディレクトリの元に記録されたAVディレクトリ
(AVDir)のファイルエントリ1024の位置情報
をもつ。
【0006】そしてファイルエントリ(AVDir)1
024は、AVディレクトリ(AVDir)1025の
属性情報や記録位置情報をもち、AVディレクトリ(A
VDir)1025は、AVディレクトリ(AVDi
r)の元に記録されたAVファイル(AVfile−
a)、AVファイル(AVfile−c)、AVファイ
ル(AVfile−d)および制御ファイル(Data
file)各々のファイルエントリ1026、102
7、1028および1029の位置情報をもつ。
【0007】またこれらのAVファイルと制御ファイル
のファイルエントリは、ファイル領域1002に記録さ
れたAVファイル(AVfile−a)、AVファイル
(AVfile−c)、AVファイル(AVfile−
d)および制御ファイル(Datafile)1030
の属性情報と位置情報をもつ。ファイル領域1002
は、AVファイルや制御ファイルのデータを記録する領
域である。
【0008】欠陥管理領域1003は、欠陥領域を管理
するためのDMA(DefectManagement
Area)1004と欠陥領域に記録されるべきデー
タの内容を代替記録する代替領域1005から構成され
る。DMAには、代替元と代替先を管理する代替エント
リが登録される。代替エントリは、欠陥領域のアドレス
1045と代替先のアドレス1046をもっている。
【0009】次に、新たなビデオ・オーディオデータを
AVファイル(AVfile−d)に上書き記録する処
理を図22のブロック図、図23に示すフローチャート
に従って説明する。上書き記録されるビデオ・オーディ
オデータのサイズはAVファイル(AVfile−d)
に既に記録されたビデオ・オーディオデータより大きい
ものとする。
【0010】(S1201)システム制御部201は、
ファイル構造再生手段1102として内蔵された制御プ
ログラムに従って、スペースビットマップ1021か
ら、AVファイル(AVfile−d)に対して不足分
の未割付け領域の位置情報を取得する。
【0011】(S1202)システム制御部201は、
ファイル記録手段213として内蔵された制御プログラ
ムに従って、AVファイル(AVfile−d)を上書
きし、ステップ(S1201)において取得した未割付
け領域に対する記録動作を、光ディスクドライブ装置2
05に指示する。光ディスクドライブ装置205は、デ
ータ用メモリ221から転送されるビデオ・オーディオ
データを記録すると共に、関連する制御データをAVフ
ァイル制御ファイル(Datafile)に上書き記録
する。ファイル記録処理において欠陥領域が検出される
と、光ディスクドライブ装置205は、欠陥領域105
3に記録されるべきAVファイルの内容を代替領域10
05に代替記録し、DMA1004に欠陥領域1053
のアドレス1045と代替先1053のアドレス104
6の対応情報である代替エントリ1051を登録する。
光ディスクドライブ205は、記録動作の完了をシステ
ム制御部201に通知する。
【0012】(S1203)システム制御部201は、
ファイル構造記録手段1101として内蔵された制御プ
ログラムに従って、ステップ(S1202)において使
用された未割付け領域の記録状態をスペースビットマッ
プ1021に反映する。
【0013】(S1204)システム制御部201は、
ファイル構造記録手段1101として内蔵された制御プ
ログラムに従って、ファイル構造領域1001において
更新されたスペースビットマップ1021、制御ファイ
ル(Datafile)1030のファイルエントリ
(Datafile)1029や、記録されたAVファ
イルのファイルエントリ(AVfile−d)1028
の記録動作を光ディスクドライブ装置205に指示す
る。光ディスクドライブ装置205は、ファイル構造用
メモリ1103から転送されるこれらのファイル構造を
ファイル構造領域において上書き記録し、記録動作の完
了をシステム制御部201に通知する。
【0014】欠陥領域の代替方法は、AVファイルの上
書きを例に説明したが、制御ファイルなどのデータファ
イルやボリューム構造・ファイル構造の記録においても
同様に行われる。
【0015】なお、DVD−RAMディスクのリードイ
ン領域にはボリューム空間内のセクタに対して行われる
欠陥管理のためのデータ構造領域DMA(Defect
Management Area)が4箇所設けられ
ている。この領域は欠陥が発生する度に、同じ位置で全
てのDMAが書換えられる。
【0016】また、説明の簡単化のために、代替領域は
リードイン領域に配置されることとしたが、DVD−R
AMディスクではリードイン領域とボリューム空間に挟
まれた領域に代替領域が設けられている。また代替の多
発のために代替領域が不足した場合は、ボリューム空間
の外周に追加代替領域が設けられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】同一セクタに対し10
万回の書換が可能な書換形ディスクの場合には、同一セ
クタに対する書換が集中しても問題が出ない。しかしな
がら、100回から1000回程度に書換が可能な回数
が制限された書換形ディスクの場合には、ユーザがファ
イルの新規作成・書換えや削除を行った場合、同一領域
に対して頻繁に書換えが行われ、欠陥が発生し易くな
り、ファイル構造や制御ファイルといった重要なデータ
が破損したり、媒体に記録ができなくなるという課題が
あった。
【0018】本発明は上記の課題を解決するものであ
り、書換回数が制限されたディスクにおいて内周から外
周に向かってAVファイル領域や基本ファイル構造領域
をシーケンシャルに移動させることにより、同一領域に
対する書換の集中を回避し欠陥の発生を防止することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録媒体
は、同一の領域に対するデータの書換回数が制限された
情報記録媒体であって、シーケンシャル繰り返し記録が
行われる情報記録領域と、前記情報記録領域に対する前
回の記録動作によりデータが記録された領域の終端の位
置を示すポインタ情報を記録するためのポインタ情報記
録領域とを備えており、これにより、上記目的が達成さ
れる。
【0020】前記情報記録領域は、AVファイルを記録
するためのAVファイル記録領域を含んでいてもよい。
【0021】前記情報記録領域は、前記情報記録領域に
おける未割付け領域を管理する空間管理構造を記録する
ための領域を含んでいてもよい。
【0022】本発明の他の情報記録媒体は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体で
あって、シーケンシャル繰り返し記録が行われる情報記
録領域と、前記情報記録領域に対する前回の記録動作に
より割付けられた領域の位置を示すポインタ情報を記録
するためのポインタ情報記録領域とを備えており、これ
により、上記目的が達成される。
【0023】前記情報記録領域は、ファイル構造を記録
するための領域を含んでいてもよい。
【0024】前記情報記録領域は、前記情報記録領域に
おける未割付け領域を管理する空間管理構造を記録する
ための領域を含んでいてもよい。
【0025】本発明の情報記録媒体は、同一の領域に対
するデータの書換回数が制限された情報記録媒体であっ
て、シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の情報
記録領域と、シーケンシャル繰り返し記録が行われる第
2の情報記録領域と、前記第1の情報記録領域に対する
前回の記録動作により割り付けられた領域の位置を示す
第1のポインタ情報を記録するための第1のポインタ情
報記録領域と、前記第2の情報記録領域に対する前回の
記録動作によりデータが記録された領域の位置を示す第
2のポインタ情報を記録するための第2のポインタ情報
記録領域とを備え、前記第2のポインタ情報記録領域
は、前記第1の情報記録領域内に設けられており、これ
により、上記目的が達成される。
【0026】前記第2の情報記録領域は、AVファイル
を記録するためのAVファイル記録領域を含み、前記第
1の情報記録領域は、前記AVファイル記録領域を管理
する管理情報を記録するための管理情報領域を含んでい
てもよい。
【0027】前記管理情報領域における欠陥領域は第1
の欠陥管理方法に従って管理され、前記AVファイル記
録領域における欠陥領域は前記第1の欠陥管理方法とは
異なる第2の欠陥管理方法に従って管理されてもよい。
【0028】前記第1の欠陥管理方法は、ベリファイ付
記録に基づく欠陥管理方法であり、前記第2の欠陥管理
方法は、ベリファイなし記録に基づく欠陥管理を行う方
法であってもよい。
【0029】前記第2の情報記録領域は、AVファイル
を記録するためのAVファイル記録領域を含み、前記第
1の情報記録領域は、非AVファイルを記録するための
非AVファイル記録領域を含んでいてもよい。
【0030】本発明の他の情報記録媒体は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体で
あって、シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の
情報記録領域と、前記第1の情報記録領域の一部に割付
けられた第2の情報記録領域であって、シーケンシャル
繰り返し記録が行われる第2の情報記録領域とを備え、
前記情報記録媒体は、前記第2の情報記録領域の位置を
前記第1の情報記録領域内で移動させることが可能なよ
うに構成されており、これにより、上記目的が達成され
る。
【0031】本発明の情報記録方法は、同一の領域に対
するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に情報
を記録する情報記録方法であって、前記情報記録媒体
は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる情報記録領
域と、ポインタ情報記録領域とを含み、前記情報記録方
法は、前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行
うステップと、前記情報記録領域に対する前回の記録動
作によりデータが記録された領域の終端の位置を示すポ
インタ情報を前記ポインタ情報記録領域に記録するステ
ップとを包含し、これにより、上記目的が達成される。
【0032】前記ポインタ情報によって示される位置に
続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域における
未割付け領域のサーチを行うステップをさらに包含して
もよい。
【0033】本発明の他の情報記録方法は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に
情報を記録する情報記録方法であって、前記情報記録媒
体は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる情報記録
領域と、ポインタ情報記録領域とを含み、前記情報記録
方法は、前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し
行うステップと、前記情報記録領域に対する前回の記録
動作により割付けられた領域の位置を示すポインタ情報
を前記ポインタ情報記録領域に記録するステップとを包
含し、これにより、上記目的が達成される。
【0034】前記ポインタ情報によって示される位置に
続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域における
未割付け領域のサーチを行うステップをさらに包含して
もよい。
【0035】本発明の他の情報記録方法は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に
情報を記録する情報記録方法であって、前記情報記録媒
体は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の情
報記録領域と、シーケンシャル繰り返し記録が行われる
第2の情報記録領域と、第1のポインタ情報記録領域
と、第2のポインタ情報記録領域とを含み、前記第2の
ポインタ情報記録領域は、前記第1の情報記録領域内に
設けられており、前記情報記録方法は、前記第1の情報
記録領域に対する記録動作を繰り返し行うステップと、
前記第1の情報記録領域に対する前回の記録動作により
割付けられた領域の位置を示す第1のポインタ情報を前
記第1のポインタ情報記録領域に記録するステップと、
前記第2の情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行
うステップと、前記第2の情報記録領域に対する前回の
記録動作によりデータが記録された領域の位置を示す第
2のポインタ情報を前記第2のポインタ情報記録領域に
記録するステップとを包含し、これにより、上記目的が
達成される。
【0036】前記第1のポインタ情報によって示される
位置に続く位置から一定の方向に、前記第1の情報記録
領域における未割付け領域のサーチを行うステップと、
前記第2のポインタ情報によって示される位置に続く位
置から一定の方向に、前記第2の情報記録領域における
未割付け領域のサーチを行うステップとをさらに包含し
てもよい。
【0037】本発明の他の情報記録方法は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に
情報を記録する情報記録方法であって、前記情報記録媒
体は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の情
報記録領域と、シーケンシャル繰り返し記録が行われる
第2の情報記録領域とを含み、前記情報記録方法は、前
記第1の情報記録領域の一部に前記第2の情報記録領域
を割付けるステップと、前記第1の情報記録領域の一部
に割付けられた前記第2の情報記録領域の位置を前記第
1の情報記録領域内で移動させるステップとを包含し、
これにより、上記目的が達成される。
【0038】本発明の情報記録装置は、同一の領域に対
するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に情報
を記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒体
は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる情報記録領
域と、ポインタ情報記録領域とを含み、前記情報記録装
置は、前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行
う手段と、前記情報記録領域に対する前回の記録動作に
よりデータが記録された領域の終端の位置を示すポイン
タ情報を前記ポインタ情報記録領域に記録する手段とを
備えており、これにより、上記目的が達成される。
【0039】前記ポインタ情報によって示される位置に
続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域における
未割付け領域のサーチを行う手段をさらに備えていても
よい。
【0040】本発明の他の情報記録装置は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に
情報を記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒
体は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる情報記録
領域と、ポインタ情報記録領域とを含み、前記情報記録
装置は、前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し
行う手段と、前記情報記録領域に対する前回の記録動作
により割付けられた領域の位置を示すポインタ情報を前
記ポインタ情報記録領域に記録する手段とを備えてお
り、これにより、上記目的が達成される。
【0041】前記ポインタ情報によって示される位置に
続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域における
未割付け領域のサーチを行う手段をさらに備えていても
よい。
【0042】本発明の他の情報記録装置は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に
情報を記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒
体は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の情
報記録領域と、シーケンシャル繰り返し記録が行われる
第2の情報記録領域と、第1のポインタ情報記録領域
と、第2のポインタ情報記録領域とを含み、前記第2の
ポインタ情報記録領域は、前記第1の情報記録領域内に
設けられており、前記情報記録装置は、前記第1の情報
記録領域に対する記録動作を繰り返し行う手段と、前記
第1の情報記録領域に対する前回の記録動作により割付
けられた領域の位置を示す第1のポインタ情報を前記第
1のポインタ情報記録領域に記録する手段と、前記第2
の情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行う手段
と、前記第2の情報記録領域に対する前回の記録動作に
よりデータが記録された領域の位置を示す第2のポイン
タ情報を前記第2のポインタ情報記録領域に記録する手
段とを備えており、これにより、上記目的が達成され
る。
【0043】前記第1のポインタ情報によって示される
位置に続く位置から一定の方向に、前記第1の情報記録
領域における未割付け領域のサーチを行う手段と、前記
第2のポインタ情報によって示される位置に続く位置か
ら一定の方向に、前記第2の情報記録領域における未割
付け領域のサーチを行う手段とをさらに備えていてもよ
い。
【0044】本発明の他の情報記録装置は、同一の領域
に対するデータの書換回数が制限された情報記録媒体に
情報を記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒
体は、シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の情
報記録領域と、前記シーケンシャル繰り返し記録が行わ
れる第2の情報記録領域とを含み、前記情報記録装置
は、前記第1の情報記録領域の一部に前記第2の情報記
録領域を割付ける手段と、前記第1の情報記録領域の一
部に割付けられた前記第2の情報記録領域の位置を前記
第1の情報記録領域内で移動させる手段とを備えてお
り、これにより、上記目的が達成される。
【0045】
【発明の実施の形態】(用語の定義)本明細書で使用す
る用語を以下に定義する。
【0046】(1)「シーケンシャル繰り返し記録」と
は、所定の記録領域において未割付け領域をサーチし、
そのサーチ結果に基づいて領域を割付け、その割付けら
れた領域にデータを記録することをいう。所定の記録領
域において未割付け領域をサーチすることは、所定の位
置から一定の方向に未割付け領域をサーチし、そのサー
チがその所定の記録領域の終端に到達した場合には、そ
の所定の記録領域の始端から次の未割付け領域をサーチ
することによって達成される。なお、本明細書では、
「シーケンシャル繰り返し記録」のことを「一定方向の
繰り返し記録」ともいう。これらは、同義の用語であ
る。
【0047】(2)「AVデータ」とは、映像および音
声の少なくとも一方を表すデータをいう。
【0048】(3)「AVファイル」とは、AVデータ
を含むファイルをいう。
【0049】以下、図面を参照しながら本発明の実施の
形態を説明する。 1.実施の形態1 実施の形態1では、同一領域に対するデータの書換回数
が制限される情報記録媒体と、その情報記録媒体に情報
を記録する情報記録装置と、その情報記録媒体に記録さ
れた情報を再生する情報再生装置とを説明する。
【0050】本実施の形態では、同一領域に対するデー
タの書換回数が約100回から1000回に制限される
情報記録媒体を想定している。しかし、それより少ない
数にデータの書換回数が制限される情報記録媒体や、そ
れより多い数にデータの書換回数が制限される情報記録
媒体に対しても本発明を適用することができる。情報記
録媒体は、任意のタイプの情報記録媒体(例えば、光デ
ィスク、磁気ディスク、光磁気ディスクなど)であり得
る。以下、情報記録媒体が光ディスクである場合を例に
とり、本実施の形態を説明する。
【0051】また、情報記録媒体に記録される情報また
は情報記録媒体から再生される情報が、ECMA167
規格に準拠したUDF(Universal Disk
Format)規格を基本とするファイル構造を用い
て管理されるファイルである場合を例にとり、本実施の
形態を説明する。
【0052】なお、以下の説明では、ボリューム・ファ
イル構造として情報記録媒体に記録される記述子やポイ
ンタ等は、特に詳細な記載がない限り、ECMA167
規格あるいはUDF(Universal Disk
Format)規格に規定されたデータ構造をもつもの
とする。 1.1 光ディスクのデータ構造 図1は、光ディスクのデータ構造の一例を示す。
【0053】光ディスク上には、リードイン領域と、ボ
リューム空間と、リードアウト領域とが形成されてい
る。リードイン領域は、光ディスクの内周側に設けられ
ている。リードアウト領域は、光ディスクの外周側に設
けられている。ボリューム空間は、リードイン領域とリ
ードアウト領域とに挟まれている。
【0054】リードイン領域には、記録情報ゾーン11
1が割付けられている。記録情報ゾーン111は、カウ
ントユニットと複数の登録ユニットとを含む。
【0055】ボリューム空間には、ボリューム構造領域
101と、最新ファイル構造領域131と、AVファイ
ル領域102、103、105とが割付けられている。
未割付け領域121、122、124、125は、有効
なデータが割付けられていない領域である。
【0056】リードアウト領域には、拡張記録情報ゾー
ン112が割付けられている。 1.2 情報記録再生装置の構成 図2は、情報記録再生装置の一例を示す。
【0057】情報記録再生装置は、システム制御部20
1と、メモリ回路202と、磁気ディスク装置204
と、光ディスクドライブ装置205とを含む。これらの
構成要素は、I/Oバス203を介して相互に接続され
ている。
【0058】システム制御部201は、ボリューム構造
を記録するボリューム構造記録手段211と、ボリュー
ム構造を再生するボリューム構造再生手段214と、V
AT構造を記録するVAT構造記録手段212と、VA
T構造を再生するVAT構造再生手段215と、空間管
理構造を記録する空間管理構造記録手段251と、空間
管理構造を再生する空間管理構造再生手段252と、基
本ファイル構造を記録する基本ファイル構造記録手段2
61と、基本ファイル構造を再生する基本ファイル構造
再生手段262と、ファイルデータを記録するファイル
記録手段213と、ファイルデータを再生するファイル
再生手段216と、欠陥領域管理手段217とを含む。
システム制御部201は、例えば、制御プログラムや演
算用メモリを含むマイクロプロセッサによって実現され
得る。
【0059】メモリ回路202は、ファイルを一時的に
保存するデータ用メモリ221と、VAT構造の演算や
一時保存に使用するVAT構造用メモリ222と、空間
管理構造の演算や一時保存に使用する空間管理構造用メ
モリ253と、基本ファイル構造の演算や一時保存に使
用する基本ファイル構造用メモリ263と、ボリューム
構造の演算や一時保存に使用するボリューム構造用メモ
リ223と、欠陥リスト用メモリ224とを含む。
【0060】光ディスクドライブ装置205は、ドライ
ブ制御部231と、メモリ回路232と、記録再生手段
234とを含む。これらの構成要素は、内部バス233
を介して相互に接続されている。
【0061】ドライブ制御部231は、記録情報ゾーン
に情報を記録する記録情報ゾーン記録手段271と、記
録情報ゾーンに記録された情報を再生する記録情報ゾー
ン再生手段272とを含む。
【0062】メモリ回路232は、記録情報ゾーンに記
録する情報の演算や一時保存に使用する記録情報ゾーン
用メモリ273と、バッファメモリ241とを含む。
【0063】記録再生手段234は、光ディスク235
に情報を記録し、または、光ディスク235に記録され
た情報を再生する。
【0064】なお、図2に示される情報記録再生装置
は、光ディスク235に情報を記録する機能と、光ディ
スク235に記録された情報を再生する機能とを併せ持
ったものである。従って、図2に示される情報記録再生
装置を光ディスク235に情報を記録する「情報記録装
置」とみなすこともできる。この場合、光ディスク23
5に情報を記録する機能に関係のない構成要素は省略さ
れ得る。また、図2に示される情報記録再生装置を光デ
ィスク235に記録された情報を再生する「情報再生装
置」とみなすこともできる。この場合、光ディスク23
5に記録された情報を再生する機能に関係のない構成要
素は省略され得る。 1.3 フォーマット処理 図3は、光ディスク235をフォーマットするフォーマ
ット処理の手順を示す。フォーマット処理は、図2に示
される情報記録再生装置によって実行される。以下、図
3に示される各ステップを詳細に説明する。
【0065】(S301)システム制御部201は、ボ
リューム名など予め指定されたパラメータを含むボリュ
ーム構造を作成し、そのボリューム構造をメモリ回路2
02のボリューム構造用メモリ223に格納する。さら
に、システム制御部201は、ボリューム構造用メモリ
223に格納されたボリューム構造を光ディスク235
に記録するように光ディスクドライブ装置205に指示
する。システム制御部201の上述した動作は、例え
ば、ボリューム構造記録手段211としてシステム制御
部201に内蔵されている制御プログラムを実行するこ
とによって達成される。光ディスクドライブ装置205
は、ボリューム構造を光ディスク235の所定の位置に
記録し、この記録動作が終了すると記録動作の完了をシ
ステム制御部201に通知する。
【0066】(S302)システム制御部201は、基
本ファイル構造を作成し、その基本ファイル構造をメモ
リ回路202の基本ファイル構造用メモリ263に格納
する。さらに、システム制御部201は、基本ファイル
構造用メモリ263に格納された基本ファイル構造を光
ディスク235に記録するように光ディスクドライブ装
置205に指示する。システム制御部201の上述した
動作は、例えば、基本ファイル構造記録手段261とし
てシステム制御部201に内蔵されている制御プログラ
ムを実行することによって達成される。光ディスクドラ
イブ装置205は、基本ファイル構造を光ディスク23
5の所定の位置に記録し、記録動作が終了すると記録動
作の完了をシステム制御部201に通知する。
【0067】(S303)システム制御部201は、空
間管理構造を作成し、その空間管理構造をメモリ回路2
02の空間管理構造用メモリ253に格納する。このと
き、ステップ(S304)で割付けられるVAT構造領
域の容量を考慮して、未割付け領域422の位置情報が
未割付け空間エントリ453に登録される。さらに、シ
ステム制御部201は、空間管理構造用メモリ253に
格納された空間管理構造を光ディスク235に記録する
ように光ディスクドライブ装置205に指示する。シス
テム制御部201の上述した動作は、例えば、空間管理
構造記録手段251としてシステム制御部201に内蔵
されている制御プログラムを実行することによって達成
される。光ディスクドライブ装置205は、空間管理構
造を光ディスク235の所定の位置に記録し、記録動作
が終了すると記録動作の完了をシステム制御部201に
通知する。
【0068】(S304)システム制御部201は、V
AT構造を作成し、そのVAT構造をメモリ回路202
のVAT構造用メモリ222に格納する。さらに、シス
テム制御部201は、VAT構造用メモリ222に格納
されたVAT構造を光ディスク235に記録するように
光ディスクドライブ装置205に指示する。システム制
御部201の上述した動作は、例えば、VAT構造記録
手段212としてシステム制御部201に内蔵されてい
る制御プログラムを実行することによって達成される。
光ディスクドライブ装置205は、VAT構造を光ディ
スク235の所定の位置に記録し、記録動作が終了する
と記録動作の完了をシステム制御部201に通知する。
【0069】(S305)システム制御部201は、記
録情報ゾーンへの記録を光ディスクドライブ装置205
に指示する。ドライブ制御部231は、最新ファイル構
造領域の終端の位置を示すエントリセクタ番号(ポイン
タ情報)と有効な登録ブロックを識別するためのバージ
ョン番号(バージョン情報)とを含む第1の登録ブロッ
ク176を作成し、第1の登録ブロック176をメモリ
回路232の記録情報ゾーン用メモリ273に格納し、
第1の登録ブロック176を光ディスク235の所定の
位置に記録する。例えば、ドライブ制御部231は、第
1の登録ブロック176を第1の登録ユニット142に
記録し、記録が行われた登録ユニットの識別番号を含む
カウントブロックをカウントユニットの先頭に記録す
る。ドライブ制御部231の上述した動作は、例えば、
記録情報ゾーン記録手段271としてドライブ制御部2
31に内蔵されている制御プログラムを実行することに
よって達成される。光ディスクドライブ装置205は、
記録動作が終了すると記録動作の完了をシステム制御部
201に通知する。
【0070】なお、本実施の形態では、登録ブロックの
記録動作とカウントブロックの記録動作とが別々に行わ
れる例を説明したが、これらの記録動作が同時に行われ
てもよい。
【0071】図4は、フォーマット処理が実行された後
に、光ディスク235に記録されているデータの構造を
示す。
【0072】ボリューム構造領域101には、ボリュー
ム構造が記録されている。ボリューム構造は、ボリュー
ムの認識情報をもつボリューム認識列441と、ボリュ
ームの属性情報をもつ基本ボリューム記述子442と、
処理システムのための情報をもつ処理システム用記述子
443と、区画の情報をもつ区画記述子444と、論理
ボリュームの識別情報をもつ論理ボリューム記述子44
5と、ボリューム空間内の未割付け領域の情報をもつ未
割付け空間記述子446と、基本的な記述子列の終端を
示す終端記述子447と、論理ボリュームの保全状態の
情報をもつ論理ボリューム保全記述子448と、ボリュ
ームに対するアクセス開始情報をもつ開始ボリューム記
述子ポインタ449とを含む。なお、このボリューム構
造領域に記録される情報はこの順またはこの種類に限定
されるものではない。
【0073】最新ファイル構造領域341の基本ファイ
ル構造領域432には、基本ファイル構造が記録されて
いる。基本ファイル構造は、ファイル集合記述子450
と、ルートディレクトリ451とファイルエントリ(ル
ートディレクトリ)452とを含む。
【0074】最新ファイル構造領域341の空間管理構
造領域421には、空間管理構造が記録されている。空
間管理構造は、未割付け空間エントリ453を含む。
【0075】最新ファイル構造領域341のVAT構造
領域401には、VAT構造が記録されている。VAT
構造は、VAT454とVATICB455とを含む。
VAT454およびVATICB455は、UDF規格
で規定されたデータ構造である。光ディスク上のデータ
の記録位置は、仮想アドレス空間上の仮想アドレスと、
論理アドレス空間上の論理アドレスとを用いて表され
る。VAT454は、仮想アドレスと論理アドレスとの
対応関係を保持する。VATICB455は、VAT4
54の記録位置を示す。VATICB455は、データ
が記録された領域の最後尾のセクタに割り付けられる。
【0076】記録情報ゾーン111は、有効な登録ユニ
ットの番号を指定するためのカウントユニット141
と、第1の登録ユニット142、第2の登録ユニット1
43を含む複数の登録ユニットとを含む。カウントユニ
ット141には、第1の登録ユニット142の識別番号
を示す第1のカウントブロック171のみが記録されて
いる。第1の登録ユニット142には、最新ファイル構
造領域431の位置情報を示すエントリセクタ番号46
4を有する第1の登録ブロック176が記録されてい
る。
【0077】カウントユニット141内の第2のカウン
トブロック以降は未記録であり、第第1の登録ユニット
142内の第2の登録ブロック以降も未記録であり、第
2の登録ユニット143以降も未記録である。 1.4 ファイル記録処理 図5は、光ディスク235にファイルを記録するファイ
ル記録処理の手順を示す。ファイル記録処理は、図2に
示される情報記録再生装置によって実行される。以下、
図4に示されるデータ構造を有する光ディスク235に
AVファイル(AVfile−a)とAVファイル(A
Vfile−b)とそれらの制御ファイルとを記録する
場合を例にとり、図5に示される各ステップを詳細に説
明する。
【0078】(S501)システム制御部201は、空
間管理構造用メモリ253に読み出されている未割付け
空間エントリ453から未割付け領域の位置情報467
を取得する。システム制御部201の上述した動作は、
例えば、空間管理構造記録手段251としてシステム制
御部201に内蔵されている制御プログラムを実行する
ことによって達成される。
【0079】(S502)システム制御部201は、ス
テップ(S501)において取得された未割付け領域の
位置情報に従って未割付け領域をアロケートし、そのア
ロケートされた領域にAVファイル(AVfile−
a)641のデータを記録するように光ディスクドライ
ブ装置205に指示する。さらに、システム制御部20
1は、AVファイル(AVfile−a)641のファ
イルエントリ(AVfile−a)642を作成し、こ
のファイルエントリをデータ用メモリ221に格納し、
このファイルエントリをAVファイル(AVfile−
a)641のデータが記録された領域に連続する領域に
記録するように光ディスクドライブ装置205に指示す
る。同様に、システム制御部201は、AVファイル
(AVfile−b)643のデータとそのファイルエ
ントリ(AVfile−b)644とを連続する領域に
記録するように光ディスクドライブ装置205に指示す
る。システム制御部201の上述した動作は、例えば、
ファイル記録手段213としてシステム制御部201に
内蔵されている制御プログラムを実行することによって
達成される。光ディスクドライブ装置205は、これら
のデータを光ディスク235の所定の位置に記録し、記
録動作が終了すると記録動作の完了をシステム制御部2
01に通知する。
【0080】(S503)システム制御部201は、基
本ファイル構造を作成し、その基本ファイル構造をメモ
リ回路202の基本ファイル構造用メモリ263に格納
する。さらに、システム制御部201は、基本ファイル
構造用メモリ263に格納された基本ファイル構造を光
ディスク235に記録するように光ディスクドライブ装
置205に指示する。システム制御部201の上述した
動作は、例えば、基本ファイル構造記録手段261とし
てシステム制御部201に内蔵されている制御プログラ
ムを実行することによって達成される。光ディスクドラ
イブ装置205は、基本ファイル構造を光ディスク23
5の所定の位置に記録し、記録動作が終了すると記録動
作の完了をシステム制御部201に通知する。
【0081】(S504)システム制御部201は、空
間管理構造を作成し、その空間管理構造をメモリ回路2
02の空間管理構造用メモリ253に格納する。このと
き、ステップ(S505)で割付けられるVAT構造領
域602の容量を考慮して、未割付け領域#1(62
3)の位置情報666と未割付け領域#2(621)の
位置情報667とが未割付け空間エントリ652に登録
される。さらに、システム制御部201は、空間管理構
造用メモリ253に格納された空間管理構造を光ディス
ク235に記録するように光ディスクドライブ装置20
5に指示する。システム制御部201の上述した動作
は、例えば、空間管理構造記録手段251としてシステ
ム制御部201に内蔵されている制御プログラムを実行
することによって達成される。光ディスクドライブ装置
205は、空間管理構造を光ディスク235の所定の位
置に記録し、記録動作が終了すると記録動作の完了をシ
ステム制御部201に通知する。
【0082】(S505)システム制御部201は、V
AT構造を作成し、そのVAT構造をメモリ回路202
のVAT構造用メモリ222に格納する。さらに、シス
テム制御部201は、VAT構造用メモリ222に格納
されたVAT構造を光ディスク235に記録するように
光ディスクドライブ装置205に指示する。システム制
御部201の上述した動作は、例えば、VAT構造記録
手段212としてシステム制御部201に内蔵されてい
る制御プログラムを実行することによって達成される。
光ディスクドライブ装置205は、VAT構造を光ディ
スク235の所定の位置に記録し、記録動作が終了する
と記録動作の完了をシステム制御部201に通知する。
【0083】(S506)システム制御部201は、記
録情報ゾーンへの記録を光ディスクドライブ装置205
に指示する。ドライブ制御部231は、最新ファイル構
造領域の終端の位置を示すエントリセクタ番号(ポイン
タ情報)と有効な登録ブロックを識別するためのバージ
ョン番号(バージョン情報)とを含む第2の登録ブロッ
ク177を作成し、第2の登録ブロック177をメモリ
回路232の記録情報ゾーン用メモリ273に格納し、
第2の登録ブロック177を光ディスク235の所定の
位置(第1の登録ブロック176が記録された領域に連
続する領域)に記録する。ドライブ制御部231の上述
した動作は、例えば、記録情報記録手段271としてド
ライブ制御部231に内蔵されている制御プログラムを
実行することによって達成される。光ディスクドライブ
装置205は、記録動作が終了すると記録動作の完了を
システム制御部201に通知する。
【0084】図6は、ファイル記録処理が実行された後
に、光ディスク235に記録されているデータの構造を
示す。
【0085】ボリューム構造領域101には、ボリュー
ム構造が記録されている。ボリューム構造の詳細は、図
4を参照して説明したとおりである。
【0086】AVファイル領域601には、AVファイ
ル(AVfile−a)641と、そのファイルエント
リ(AVfile−a)642と、AVファイル(AV
file−b)643と、そのファイルエントリ(AV
file−b)644とが記録されている。
【0087】最新ファイル構造領域631の基本ファイ
ル構造領域632には、基本ファイル構造が記録されて
いる。基本ファイル構造は、AVファイルの関連情報を
もつ制御ファイル(Datafile)645と、その
ファイルエントリ(Datafile)646と、AV
ディレクトリ(AVDir)647と、ファイルエント
リ(AVDir)648と、ファイル集合記述子649
と、ルートディレクトリ650と、そのファイルエント
リ(ルートディレクトリ)651とを含む。AVディレ
クトリ(AVDir)647は、AVファイル(AVf
ile−a)641のファイルエントリ(AVfile
−a)642の位置情報とAVファイル(AVfile
−b)643のファイルエントリ(AVfile−b)
644の位置情報とを含む。
【0088】なお、ファイル集合記述子649と、ルー
トディレクトリ650と、ファイルエントリ(ルートデ
ィレクトリ)651とは、新たな記録位置(論理アドレ
ス)に記録されることになる。仮想アドレスと論理アド
レスとの対応関係を記述したVAT653における論理
アドレスを更新することにより、以前と同じ仮想アドレ
スを用いてその新たな記録位置にアクセスすることが可
能になる。例えば、論理ボリューム記述子445から指
定されるファイル集合記述子649の記録位置は、仮想
アドレスを用いて指定される。ファイル集合記述子64
9が新たな記録位置(論理アドレス)に記録されたとし
ても、仮想アドレスと論理アドレスとの対応関係を記述
したVAT653における論理アドレスを更新すること
により、ファイル集合記述子649の新たな記録位置に
アクセスすることが可能となる。
【0089】最新ファイル構造領域631の空間管理構
造領域622には、空間管理構造が記録されている。空
間管理構造は、未割付け空間エントリ652を含む。
【0090】最新ファイル構造領域631のVAT構造
領域602には、VAT構造が記録されている。VAT
構造は、VAT653とVATICB654とを含む。
【0091】記録情報ゾーン111は、有効な登録ユニ
ットの番号を指定するためのカウントユニット141
と、第1の登録ユニット142、第2の登録ユニット1
43を含む複数の登録ユニットとを含む。カウントユニ
ット141には、第1の登録ユニット142の識別番号
を示す第1のカウントブロック171のみが記録されて
いる。第1の登録ユニット142には、第1の登録ブロ
ック176と、最新ファイル構造領域631の位置情報
を示すエントリセクタ番号663を有する第2の登録ブ
ロック177とが記録されている。第2の登録ブロック
177が有効なエントリセクタ番号663を有する最新
の登録ブロックであることは、第1の登録ブロック17
6のバージョン番号463と第2の登録ブロック177
のバージョン番号662とを比較することによって認識
される。 1.5 空間管理構造 以下、図1を参照して空間管理構造について詳細に説明
する。
【0092】空間管理構造は、ボリューム空間内に存在
する、データを記録可能な連続した領域である未割付け
領域の位置情報を管理するための構造である。空間管理
構造は、光ディスク上に何らかのデータが記録された後
に必ず記録される。
【0093】空間管理構造である未割付け空間エントリ
155は、未割付け空間エントリであることを示す記述
子タグ185と、ボリューム空間内に存在する少なくと
も1つの未割付け領域の位置情報(図1に示される例で
は、未割付け領域#1の位置情報186、未割付け領域
#2の位置情報187、未割付け領域#3の位置情報1
88、未割付け領域#4の位置情報189)とを含む。
【0094】最新情報を光ディスクの内周から外周に移
動しながら記録するために、未割付け領域の位置情報
は、最新ファイル構造領域131以降に存在する未割付
け領域から外周に向かって順に未割付け空間エントリ1
55に登録される。最外周の未割付け領域の位置情報が
未割付け空間エントリ155に登録されると、未割付け
領域の位置情報は、最内周の未割付け領域から外周に向
かって順に未割付け空間エントリ155に登録される。
【0095】図1に示される例では、未割付け領域#1
(124)が最新ファイル構造領域131以降に最初に
存在する未割付け領域である。従って、未割付け領域#
1(124)の位置情報186が、1番目の位置情報と
して未割付け空間エントリ155に登録される。次に、
ボリューム空間の終端に位置する未割付け領域#2(1
25)の位置情報187が2番目の位置情報として未割
付け空間エントリ155に登録される。次に、ボリュー
ム空間において最内周に位置する未割付け領域#3(1
21)の位置情報188が3番目の位置情報として未割
付け空間エントリ155に登録される。最後に、未割付
け領域#4(122)の位置情報189が4番目の位置
情報として未割付け空間エントリ155に登録される。
このように、未割付け領域#1(124)、未割付け領
域#2(125)、未割付け領域#3(121)、未割
付け領域#4(122)の順に、それらの位置情報が未
割付け空間エントリ155に登録される。
【0096】上述した順序で未割付け領域を未割付け空
間エントリ155に登録しておき、未割付け空間エント
リ155に登録されている順番に従ってデータを未割付
け領域に記録することによって、最新ファイル構造領域
を光ディスク上で移動させながら記録することができ
る。その結果、データの書換えが特定の領域に集中する
ことを回避し、欠陥発生やデータ欠損を回避することが
可能となる。
【0097】また、光ディスク上に記録されていたファ
イルが削除されたり編集された場合、それまで使用して
いた光ディスク上の領域が不要となることがある。不要
となった領域の位置情報は新たな未割付け領域の位置情
報として未割付け空間エントリ155に登録される。未
割付け空間エントリ155に新たに登録される新たな未
割付け領域の位置情報の順番は、未割付け空間エントリ
155に既に登録されている未割付け領域の位置情報か
ら算出される。その結果、新たな未割付け領域の位置情
報は、未割付け空間エントリ155内の所定の位置に挿
入される。
【0098】なお、本実施の形態では、ボリューム空間
内の未割付け領域の位置に依存して、未割付け領域の位
置情報を未割付け空間エントリ155に登録する順番を
決定する方法を説明したが、データの削除により不要と
なった領域が発生した時点で、その不要となった領域の
位置情報を新たな未割付け領域の位置情報として未割付
け空間エントリ155の最後に登録してもよい。このよ
うに、不要となった領域を新たな未割付け領域として回
収した時間に依存して、未割付け領域の位置情報を未割
付け空間エントリ155に登録する順番を決定する方法
によっても、データの書換えが特定の領域に集中するこ
とを回避することが可能になる。
【0099】なお、本発明の内周から外周までの記録方
法は、追記形ディスクにも適用可能である。
【0100】なお、図8においてデータの信頼性が要求
される制御ファイルが1つの場合を説明したが、複数の
制御ファイルを光ディスクに記録するようにしてもよ
い。この場合、制御ファイルは、基本ファイル構造領域
に記録してもよいし、AVファイル領域に記録してもよ
い。制御ファイルのサイズが小さい場合や制御ファイル
の数が少ない場合には、制御ファイルを基本ファイル構
造領域に記録することが好ましい。制御ファイルにアク
セスすることが容易だからである。制御ファイルのサイ
ズが大きい場合や制御ファイルの数が多い場合には、制
御ファイルをAVファイル領域に記録することが好まし
い。最新ファイル構造領域のサイズを小さく保つことが
できるからである。制御ファイルとそのファイルエント
リをAVファイル領域に記録することにより、制御ファ
イルの更新時にデータの書換えが特定の領域に集中する
ことを回避できることは自明である。
【0101】なお、エントリセクタ番号で指定される次
の記録位置を示すための記録位置情報から、一定方向の
繰り返し記録を行なうことも可能である。さらに、情報
記録領域の記録可能な位置情報は空間管理構造から取得
される。 1.6 記録情報ゾーンのデータ構造 図9は、記録情報ゾーン111のデータ構造の一例を示
す。図9に示される例では、記録情報ゾーン111は、
1個のカウントユニットと250個の登録ユニットとを
含む。
【0102】カウントユニットは、10個のカウントブ
ロックを含む。10個のカウントブロックのそれぞれ
は、例えば、最小記録単位であるECCブロック単位に
形成されている。10個のカウントブロックのうちの1
つには、250個の登録ユニットのうちのどの登録ユニ
ットが有効かを示す識別情報(例えば、有効なエントリ
セクタ番号が記録されている登録ブロックが所属する登
録ユニットの識別番号)が記録される。カウントユニッ
トは、250個の登録ユニットから有効な登録ユニット
を検索するために用いられる。カウントユニットを用い
ることにより、全ての登録ユニットを読み出して検索し
なくても、1つの有効な登録ユニットのみを読み出すこ
とで最新のエントリセクタ番号を取得することが可能に
なる。
【0103】カウントブロックは、有効な登録ユニット
の識別番号を変更する場合に書換えられる。従って、カ
ウントブロックが書換えられる回数は登録ブロックが書
換えられる回数と比較して非常に小さい。
【0104】カウントブロックは、カウントユニットに
含まれる10個のカウントブロックのうち先頭のカウン
トブロック(第1のカウントブロック)から順に使用さ
れる。1つのカウントブロックは、そのカウントブロッ
クが記録不可能となるまで、何度でも繰り返し使用され
る。カウントブロックが記録不可能となる原因として
は、例えば、書換可能な回数を上回る回数の書換が行わ
れたこと、ごみなどが付着して欠陥状態となったことな
どが挙げられる。第1のカウントブロックが記録不可能
となった場合には、第2のカウントブロックが使用され
る。第2のカウントブロックが記録不可能となった場合
には、第3のカウントブロックが使用される。このよう
に、カウントブロックは記録不可能な状態になるまで書
換えられ、そのカウントブロックが記録不可能な状態と
なった場合には、次のカウントブロックが使用される。
従って、書換回数が少ないほどカウントブロックを高速
に検索することができる。
【0105】第1の登録ユニット〜第250の登録ユニ
ットのそれぞれは、10個の登録ブロックを含む。10
個の登録ブロックのそれぞれは、最小記録単位であるE
CCブロック単位に形成されている。10個の登録ブロ
ックのそれぞれは、その登録ブロックのバージョンを示
すバージョン番号(バージョン情報)を記録するための
領域と、最新ファイル構造領域の終端の位置を示すエン
トリセクタ番号(ポインタ情報)を記録するための領域
とを含む。
【0106】最新ファイル構造領域への記録が行われる
毎に、1つの登録ユニット内の第1の登録ブロックから
第10の登録ブロックのうち選択された1つの登録ブロ
ックにバージョン番号とエントリセクタ番号とが記録さ
れる。最新ファイル構造領域への記録が行われる毎に、
バージョン番号とエントリセクタ番号とが記録される登
録ブロックは変更される。例えば、最初に最新ファイル
構造領域への記録が行われる場合には、バージョン番号
とエントリセクタ番号とは第1の登録ブロックに記録さ
れ、2度目に最新ファイル構造領域への記録が行われる
場合には、バージョン番号とエントリセクタ番号とは第
2の登録ブロックに記録される。このように、バージョ
ン番号とエントリセクタ番号とは、第1の登録ブロック
から第10の登録ブロックの順に、登録ブロックの1つ
ずつに記録されていく。バージョン番号とエントリセク
タ番号とが第10の登録ブロックに記録された後は、バ
ージョン番号とエントリセクタ番号とは、再び、第1の
登録ブロックに記録される(上書きされる)。その後、
再び、バージョン番号とエントリセクタ番号とは、第1
の登録ブロックから第10の登録ブロックの順に、登録
ブロックの1つずつに記録されていく(上書きされてい
く)。
【0107】このように、登録ブロックの1つずつに順
番にバージョン番号とエントリセクタ番号とを記録して
いくことにより、データの書換えが特定の登録ブロック
に集中することを回避することが可能になる。
【0108】なお、エントリセクタ番号(ポインタ情
報)によって示される位置は、最新ファイル構造領域の
終端の位置に限定されない。エントリセクタ番号(ポイ
ンタ情報)によって示される位置は、光ディスク235
上の任意の領域(例えば、第2の情報記録領域)の任意
の位置(例えば、所定の位置)であり得る。第2の情報
記録領域は、シーケンシャル繰り返し記録によりデータ
を記録することが可能な領域であってもよい。
【0109】本実施の形態では、250個の登録ユニッ
トのそれぞれに対して、データがシーケンシャルに繰り
返し記録される。すなわち、250個の登録ユニットの
それぞれは、シーケンシャル繰り返し記録によりデータ
を記録することが可能な第1の情報記録領域の一例であ
る。このように、分割された複数の領域のそれぞれに対
して、データをシーケンシャルに繰り返し記録すること
により、全領域の信頼性向上と、各領域からの読み出し
の高速化とが可能になる。
【0110】最新の登録ブロックは、登録ブロックが所
属する登録ユニット内で最大のバージョン番号を有する
ように管理される。最大のバージョン番号は最新のバー
ジョン情報を示す。最大のバージョン番号(最新のバー
ジョン情報)に対応するエントリセクタ番号(ポインタ
情報)が有効なエントリセクタ番号(有効なポインタ情
報)として使用される。
【0111】図9に示される例では、バージョン番号
(3)を有する第3の登録ブロックが最新の登録ブロッ
クである。このように、登録ユニットに含まれる登録ブ
ロックの数を10個にすることにより、最大10個の登
録ブロックを読み出すだけで最新の登録ブロックを認識
することができる。
【0112】1つの登録ユニット内において1つ以上の
登録ブロックが使用できない状態になった場合には、次
の登録ユニットが使用される。例えば、第1の登録ユニ
ット内の登録ブロックが欠陥ブロックになった場合(も
しくは、第1の登録ユニット内の登録ブロックのバージ
ョン番号がある一定の値に達した場合)には、第2の登
録ユニットが使用される。有効な登録ユニットは、カウ
ントユニットにより識別される。従って、有効な登録ユ
ニットを識別するために、250個の登録ユニットの全
てを検索する必要がない。
【0113】記録情報ゾーン111に記録される情報の
コピーが記録される予備記録情報ゾーンを図1に示す拡
張記録情報ゾーン112に設けることにより、記録情報
ゾーン111の信頼性を向上させることができる。読み
出しエラーが発生したために記録情報ゾーン111から
エントリセクタ番号を読み出すことができない場合に
は、拡張記録情報ゾーン112からエントリセクタ番号
を読み出すようにすればよいからである。
【0114】情報記録ゾーン111は必ずしもリードイ
ン領域やリードアウト領域に設けられなくてもよい。例
えば、情報記録ゾーン111は、リードイン領域の更に
内周側に配置されてもよい。あるいは、情報記録ゾーン
111は、ボリューム構造領域101内に配置されても
よい。これらの場合にも、データの書換が特定のセクタ
に集中することを防止する効果が得られる。シーケンシ
ャル繰り返し記録を行う場合において、エントリセクタ
番号が記録した領域の終端の位置を示すことができるか
らである。
【0115】カウントブロックの数は10個に限定され
ない。カウントブロックの数は1以上の任意の数であり
得る。登録ブロックの数も10個に限定されない。登録
ブロックの数も1以上の任意の数であり得る。
【0116】登録ユニットの数は250個に限定されな
い。登録ユニットの数は1以上の任意の数であり得る。
登録ユニットの数が1の場合には、カウントユニットは
省略され得る。有効な登録ユニットを検索する必要がな
いからである。すなわち、1つの登録ユニットのみを含
むように記録情報ゾーンを構成してもよい。例えば、登
録ブロックの数を十分多くした場合には、1つの登録ユ
ニットのみを含むように記録情報ゾーンを構成すること
ができる。
【0117】なお、記録情報ゾーン内の記録単位はセク
タ単位でもよく、ECCブロック単位に限定する必要は
ない。
【0118】なお、記録情報ゾーンが光ディスクの所定
の領域に割付けられていることを示す識別情報が光ディ
スクに予め記録されていてもよい。この識別情報によ
り、書換回数の制限のある光ディスクに対して、その光
ディスクの出荷時にその光ディスクの信頼性が高いこと
を保証することができる。記録情報ゾーンを用いてデー
タをシーケンシャルに繰り返し記録することにより、書
換回数の制限のある光ディスクに対して、その書換回数
の制限を補償することができるからである。
【0119】なお、追記形ディスクは、書換回数が0回
に制限された記録可能なディスクであるとみなすことが
できる。上述した記録情報ゾーンを用いることにより、
追記の回数が多くなった場合でも、有効な登録ユニット
とその中に記録された有効な登録ブロックとを高速に認
識することができる。更に、追記回数が増えて記録情報
ゾーンの登録ユニットが全て使用された場合には、拡張
記録情報ゾーン内に記録情報ゾーンを割付けることによ
り、更に、追記が可能になる。
【0120】また、1つの登録ユニット内の登録ブロッ
ク数を増やしたり、1つのカウントユニット内のカウン
トブロック数を増やしたりすることにより、追記形ディ
スクにより適切なデータ構造を有する記録情報ゾーンを
提供することも可能である。例えば、カウントユニット
内のカウントブロックの数を登録ユニットの数と同じに
することにより、登録ユニットの更新回数分と同じだけ
カウントブロックの更新が可能である。また、カウント
ユニット内のカウントブロックの数を登録ユニットの数
より大きくすることにより、カウントブロックの更新が
欠陥ブロック等により出来ない場合でも次のカウントブ
ロックに更新できる。
【0121】なお、カウントユニット内の特定のカウン
トブロックにデータの書換えが集中することを回避する
ために、カウントユニット内でデータをシーケンシャル
に繰り返し記録するようにしてもよい。すなわち、カウ
ントユニットは、シーケンシャル繰り返し記録によりデ
ータを記録することが可能な第3の情報記録領域の一例
である。この場合には、カウントユニットに含まれる各
カウントブロックが、上述した登録ブロックと同様に、
そのカウントブロックのバージョンを示すバージョン番
号(バージョン情報)と、登録ユニットの識別番号(識
別情報)とを含むことになる。
【0122】最新のカウントブロックは、カウントユニ
ット内で最大のバージョン番号を有するように管理され
る。最大のバージョン番号は最新のバージョン情報を示
す。最大のバージョン番号(最新のバージョン情報)に
対応する登録ユニットの識別番号(識別情報)が有効な
登録ユニットの識別番号(有効な識別情報)として使用
される。
【0123】カウントユニットおよび登録ユニットのそ
れぞれに対して、各ユニット内で、データをシーケンシ
ャルに繰り返し記録することにより、カウントブロック
および登録ブロックには古い情報が残されることにな
る。これにより、更新される前の情報(ファイル)を光
ディスク上に保持することができ、その情報(ファイ
ル)をバックアップとして利用することができる。
【0124】また、上述した記録方法は、書換形ディス
クに加えて追記形ディスクにも適用することができるの
で、書換形ディスクと追記形ディスクとで記録方法を共
通化することが可能になる。
【0125】なお、書換回数の制限された光ディスクに
おいて、登録ユニット内の登録ブロックは、シーケンシ
ャルな繰り返し記録を行なう代わりに、その登録ブロッ
クが記録不可能となるまで、何度でも繰り返し使用され
るようにしてもよい。これにより、登録ユニットからの
読み出し時間を短縮することができる。登録ブロックが
記録不可能となる原因としては、例えば、書換可能な回
数を上回る回数の書換が行われたこと、ごみなどが付着
して欠陥状態となったことなどが挙げられる。登録ブロ
ックが記録不可能になった場合には、次の登録ブロック
が使用される。カウントブロックが記録不可能となるま
でそのカウントブロックを何度も繰り返し使用するとと
もに、登録ブロックが記録不可能となるまでその登録ブ
ロックを何度も使用することにより、カウントユニット
からの読み出し時間を短縮するとともに、登録ユニット
からの読み出し時間を短縮することができる。 1.7 ファイル再生処理 図7は、光ディスク235に記録されたファイルを再生
するファイル再生処理の手順を示す。ファイル再生処理
は、図2に示される情報記録再生装置によって実行され
る。以下、図1に示されるデータ構造を有する光ディス
ク235からAVファイル(AVfile−d)158
を再生する場合を例にとり、図7に示される各ステップ
を詳細に説明する。
【0126】なお、図1に示されるデータ構造を有する
光ディスク235は、図6に示されるデータ構造を有す
る光ディスク235からAVファイル(AVfile−
b)を削除し、AVファイル(AVfile−c)とA
Vファイル(AVfile−d)とを記録することによ
って得られる。
【0127】(S701)光ディスクドライブ装置20
5に光ディスクが挿入されたことを検知すると、ドライ
ブ制御部231は、記録情報ゾーン111のカウントユ
ニット141の最初のカウントブロック171の位置を
指定する。
【0128】(S702)ドライブ制御部231は、カ
ウントユニット141内の指定されたカウントブロック
が未記録状態であるか否かを判定する。「Yes」であ
れば処理はステップ(S704)に進み、「No」であ
れば処理はステップ(S703)に進む。
【0129】(S703)ドライブ制御部231は、カ
ウントユニット141内の次のカウントブロックの位置
を指定する。
【0130】(S704)ドライブ制御部231は、未
記録状態でないカウントブロックのうち最後のカウント
ブロックから登録ユニットの識別番号(識別情報)を取
得する。
【0131】(S705)ドライブ制御部231は、登
録ユニットの識別番号により指定された登録ユニットの
先頭の登録ブロックに対して再生動作を実行し、バージ
ョン番号(バージョン情報)を取得する。
【0132】(S706)ドライブ制御部231は、指
定された登録ユニットの次の登録ブロックの位置を指定
する。
【0133】(S707)ドライブ制御部231は、指
定された登録ブロックに対して再生動作を実行する。こ
の再生動作で指定された登録ブロックが未記録状態の場
合、もしくは登録ブロックに記録されたバージョン番号
が先に取得したバージョン番号より小さい場合には、処
理はステップ(S709)に進む。それ以外の場合に
は、ステップ(S708)に進む。
【0134】(S708)ドライブ制御部231は、指
定された登録ユニット内の次の登録ブロックの位置を指
定する。
【0135】(S709)ドライブ制御部231は、見
つけられた最新の登録ブロックに記録されたエントリセ
クタ番号を取得し、そのエントリセクタ番号を記録情報
ゾーン用メモリ273に格納する。
【0136】なお、(S701)〜(S709)におい
て説明したドライブ制御部231の動作は、例えば、記
録情報再生手段272としてドライブ制御部231に内
蔵されている制御プログラムを実行することによって達
成される。
【0137】(S710)システム制御部201は、光
ディスクドライブ装置205の記録情報ゾーン用メモリ
273に格納されたエントリセクタ番号を最新ファイル
構造領域の終端の位置を示す情報(ポインタ情報)とし
て取得する。システム制御部201は、最新ファイル構
造領域の終端に記録されたVATICB157を再生す
るように光ディスクドライブ装置205に指示する。シ
ステム制御部201の上述した動作は、例えば、VAT
構造再生手段215としてシステム制御部201に内蔵
されている制御プログラムを実行することによって達成
される。光ディスクドライブ装置205は、最新ファイ
ル構造領域の終端に記録されたVATICB157を読
み出し、メモリ回路202のVAT構造用メモリ222
に格納する。
【0138】次に、システム制御部201は、読み出さ
れたVATICBに含まれるVATの位置情報を解釈し
て、VATICBと同様な制御手順に従ってVAT構造
領域108に記録されたVAT156を読み出し、メモ
リ回路202のVAT構造用メモリ222に格納する。
【0139】(S711)システム制御部201はステ
ップ(S710)で取得されたVATを用いて仮想アド
レスを論理アドレスに変換する処理を行いながら、ファ
イル集合記述子152を起点として、ファイルエントリ
(ルートディレクトリ)154とルートディレクトリ1
53を読み出す。またこれらと同一領域にまとめて記録
しているファイルエントリ(AVDir)151、AV
ディレクトリ(AVDir)150と共に、ファイルエ
ントリ(Datafile)149と制御ファイル(D
atafile)148も順次読み出すことにより、A
Vファイルの記録位置や関連情報を取得する。システム
制御部201の上述した動作は、例えば、基本ファイル
構造再生手段261としてシステム制御部201に内蔵
されている制御プログラムを実行することによって達成
される。
【0140】(S712)最後に、システム制御部20
1は、ファイルエントリ(AVfile−d)159お
よびAVファイル(AVfile−d)158の読み出
し動作を実行し、ファイル再生動作を完了する。システ
ム制御部201の上述した動作は、例えば、ファイル再
生手段216としてシステム制御部201に内蔵されて
いる制御プログラムを実行することによって達成され
る。
【0141】なお、再生時に読出しエラーによってデー
タが読み出せなくなることを避けるために、そのデータ
のコピーを他の場所に記録してもよい。シーケンシャル
記録によって移動する最新ファイル構造領域を2重化
し、これらの位置情報を記録情報ゾーンにより指定して
もよい。例えば、図10に示されるように、予備最新フ
ァイル構造領域2103と主最新ファイル構造領域21
07を予備記録情報ゾーン2101及び主記録情報ゾー
ン2102に記録された登録ブロックに記録される主エ
ントリセクタ番号2151と予備エントリセクタ番号2
152から指定してもよい。
【0142】シーケンシャルにベリファイ付き記録を行
った後、キズや埃などの原因により再生が不可能になる
可能性がある。このような場合も最新ファイル構造を読
み出すことができるように、ボリューム空間内に主最新
ファイル構造領域2107および予備最新ファイル構造
領域2103を設け、その位置情報をそれぞれ主エント
リセクタ番号2151および予備エントリセクタ番号2
152としてリードイン領域に登録するようにしてもよ
い。これにより、データ再生信頼性が向上する。
【0143】予備最新ファイル構造領域2103に記録
される情報は、基本的に主最新ファイル構造領域210
7に記録される情報の予備情報であるが、VAT構造領
域2110に記録されるVAT2145は、仮想アドレ
スと主最新ファイル構造領域2107に記録された最新
ファイル構造の論理アドレスとの対応テーブルであるの
に対し、VAT構造領域2106に記録されるVAT2
135は仮想アドレスと予備最新ファイル構造領域21
03に記録された最新ファイル構造の論理アドレスとの
対応テーブルである。
【0144】なお、主最新ファイル構造領域2107の
位置情報は主エントリセクタ番号2151として、予備
最新ファイル構造領域2103の位置情報は予備エント
リセクタ番号2152として、リードイン領域の主記録
情報ゾーン2102および予備記録情報ゾーン2101
に共に登録されてもよい。このとき予備記録情報ゾーン
2101は主記録情報ゾーン2102に登録される情報
の予備情報が登録される領域である。主または予備記録
情報ゾーンの構成と使用方法は、実施の形態1に示した
記録情報ゾーンと同様である。
【0145】なお、予備最新ファイル構造領域の位置情
報は、主エントリセクタ番号からのオフセットアドレス
で指定されてもよい。オフセットアドレスは、例えば、
主エントリセクタ番号−256や、主エントリセクタ番
号−512、主エントリセクタ番号+256、主エント
リセクタ番号+512などで指定されてもよい。またこ
のオフセットの値が情報記録ゾーンに登録されてもよ
い。
【0146】なお、記録情報ゾーンを、リードイン領域
内ではなく、ボリューム空間内に設けた場合でも、本発
明の効果が得られるのは自明である。エントリセクタ番
号は、例えば、ボリューム構造領域101などのボリュ
ーム空間内に記録されてもよい。この場合でも、エント
リセクタ番号がリードイン領域に記録された場合と同様
の効果が得られる。
【0147】なお、エントリセクタ番号など、次の記録
開始位置を示すための記録位置情報をもつことで、書換
される領域が情報記録媒体の情報記録領域に分散するよ
うに、データを一定方向に繰り返し記録することができ
る。
【0148】なお、主記録情報ゾーンに記録される情報
の予備情報の登録方法は、主記録情報ゾーン2102と
予備記録情報ゾーン2101においてそれぞれ独立に行
われてもよい。この場合、ベリファイ付き記録を用いて
欠陥領域を避けながらカウントブロックまたは登録ブロ
ックが記録されるため、主記録情報ゾーン2102と予
備記録情報ゾーン2101において、欠陥領域となるカ
ウントブロックや登録ブロックの番号が異なる。
【0149】また、予備記録情報ゾーン2101には主
記録情報ゾーン2102と同じカウントブロック及び登
録ブロックに複製情報が記録されてもよい。この場合、
予備記録情報ゾーン2101ではベリファイ付き記録を
行う必要はなく、欠陥状態であっても記録が実行され
る。
【0150】なお、本実施の形態では予備最新ファイル
構造領域に記録された情報は、主最新ファイル構造のコ
ピー情報である。しかし、記録時間の短縮のため、予備
最新ファイル構造領域には、前回の記録時より更新され
たファイル構造のみを記録してもよい。主最新ファイル
構造領域が読出し不可能であるとき、予備最新ファイル
構造と、前回の主最新ファイル構造を利用してデータの
バックアップを復元することができる。前回の主最新フ
ァイル構造は、前回の登録ブロックをバージョン番号よ
り判別し、その登録ブロックに記録されたエントリセク
タ番号から取得することができる。
【0151】図10に示すようにボリューム空間に記録
される最新ファイル構造が2重化され、その位置情報を
共にリードイン領域にもつことによりシーケンシャル記
録をしながらファイルへの記録再生に欠かすことのでき
ないファイル構造領域のロバストネスを書換回数の制限
された情報記録媒体において向上させることが可能とな
る。更に多重化された最新ファイル構造領域の位置情報
の指定領域である記録情報ゾーンを確実に記録すること
で、キズや埃などの原因により再生が不可能になる恐れ
のあるディスクに対して再生信頼性が向上する。
【0152】なお、この最新ファイル構造領域とエント
リセクタ番号はともに3重化などの2重化以上にも対応
可能であることは自明である。
【0153】なお、ECMA167規格においてAVフ
ァイルのファイルエントリは、ファイル構造の一部とし
て定義されるが、説明を簡単化するため本実施の形態に
おいては、AVファイル領域に記録されることとした。
【0154】なお、AVファイルが記録されない情報記
録媒体の場合、AVファイル領域に記録されるファイル
は制御ファイルとしても本発明の効果が得られることは
自明である。このとき、ボリューム空間内では、制御フ
ァイルとそのファイル構造がシーケンシャルに記録され
る。
【0155】なお、本実施の形態では、最新ファイル構
造領域にはVAT構造を用いたファイル構造が記録され
ているが、エントリセクタ番号で指定される最新ファイ
ル構造領域には、例えばMS−DOSでも用いられてい
るFATファイルシステム等、他のファイルシステムの
ファイル構造を記録してもよい。VAT構造以外のファ
イル構造を用いても、記録情報ゾーンに記録されたエン
トリセクタ番号を用いることにより、書換回数の制限さ
れたディスクにおける書換の集中を回避する効果が得ら
れる。
【0156】本実施の形態では、ディスク挿入時にシス
テムが、複数のAVファイルに記録された情報を認識す
るために、基本ファイル構造領域に制御ファイルを記録
する例を示した。なお、ディスク上に記録されたファイ
ルのみを認識すればよい場合は、基本ファイル構造領域
に制御ファイルとそのファイルエントリを記録する必要
はない。このとき基本ファイル構造領域はさらに小さく
なるので読出し時間が短縮される。この基本ファイル構
造領域が、読出し最小単位である1ECCブロック以内
に記録された場合、ドライブ装置は1回の読出しを行う
のみでよい。このように、本発明の情報記録媒体は、最
新ファイル構造領域を含め更新記録するデータを内周か
ら外周に移動させるため書換え集中によるデータ欠損や
欠陥の発生を防止し、データ信頼性を向上させることが
できる。 2.実施の形態2 実施の形態2では、ボリューム空間に予め割付けられた
AVファイル領域内においてAVファイルをシーケンシ
ャルに記録する方法と、最新ファイル構造領域に記録さ
れる情報の欠陥管理方法とを説明する。
【0157】AVファイル領域に記録されるAVデータ
は、時間的に連続してデータを記録する必要があるため
に、ベリファイを行なうことなく記録される。他方、フ
ァイル集合記述子などのファイル管理情報や制御ファイ
ルは、データの信頼性が要求されるために、記録後にベ
リファイが行なわれて、記録時のデータの信頼性が確保
される。また、一般に、AVファイルはデータのサイズ
が大きく、制御ファイルやファイル管理情報はデータの
サイズが小さい。このように、AVデータの特性と非A
Vデータの特性とは異なっている。AVデータを記録す
る領域と、非AVデータを記録する領域とを分離する例
を説明する。
【0158】実施の形態1のように未割付け領域の管理
がテーブル形式によって行われる場合、未割付け領域の
管理情報の登録順序を規定することによってシーケンシ
ャルに記録が行われた。実施の形態2では、空間管理構
造領域に記録される改良ビットマップを用いて未割付け
領域の管理を行ない、ボリューム空間内のAVファイル
領域内においてシーケンシャル記録する場合を説明す
る。
【0159】なお、以下の説明において、ボリューム・
ファイル構造として情報記録媒体に記録される記述子や
ポインタ等は、特に詳細な記載がない限り、ECMA1
67規格あるいはUDF(Universal Dis
k Format)規格に規定されたデータ構造をもつ
ものとする。 2.1 光ディスクのデータ構造 図11は、光ディスク235のデータ構造の一例を示
す。
【0160】ボリューム空間には、ボリューム構造領域
101と代替可能ファイル構造領域1303とAVファ
イル領域1308とがあらかじめ固定位置に割付けられ
ている。代替可能ファイル構造領域1303は、最新フ
ァイル構造領域の一部に空間管理構造領域1306を有
している。この空間管理構造領域には、改良ビットマッ
プが記録される。
【0161】ビットマップとは、セクタやECCブロッ
クなど一定単位の領域毎に記録状態を示すマップであ
る。ある一定単位の領域の記録状態は、記録済み状態で
あれば1、未記録状態であれば0として、1ビットで示
される。全てのセクタの記録状態を示すビットの集合を
ビットマップと呼ぶ。実施の形態2では、ビットマップ
はユニットの記録状態を示す。未割付け領域の管理をビ
ットマップで行なうメリットは、管理する単位領域毎に
ビットを用いて未割付けを指定するために、ビットマッ
プのサイズが固定である点である。
【0162】ユニットは1セクタ以上から構成される記
録管理の単位であり、本実施の形態では1ユニットが約
5000セクタほどの例を示している。
【0163】また、リードイン領域には、記録情報ゾー
ン111が割付けられている。記録情報ゾーン111に
は、代替ユニット番号1310と代替領域アドレス情報
1311をもつ代替指定情報領域1302が割付けられ
ている。この代替指定情報領域は、最新ファイル構造領
域1304を代替可能ファイル構造領域1303の代替
可能領域1307や他のユニットへ代替する。これによ
り、代替可能ファイル構造領域1307の最新ファイル
構造領域1304に書換えが集中した場合や、また領域
全体が記録不可能な状態となった場合、代替することに
よって媒体全体が記録不可能になることなく、引き続き
最新ファイル構造領域の記録を行うことができる。 2.2 ファイル記録処理 図13は、光ディスク235にファイルを記録するファ
イル記録処理の手順を示す。ファイル記録処理は、図2
に示される情報記録再生装置によって実行される。以
下、図13に示される各ステップを詳細に説明する。
【0164】(S1501)システム制御部201は、
空間管理構造用メモリ253に読み出されている改良ビ
ットマップ1313の先頭から開始ユニット番号133
0を取得する。システム制御部201の上述した動作
は、例えば、空間管理構造記録手段251としてシステ
ム制御部201に内蔵されている制御プログラムを実行
することによって達成される。
【0165】(S1502)システム制御部201は、
開始ユニット番号1330で指定されたユニット#40
から順にシーケンシャルにAVファイル(AVfile
−d)146を記録するように光ディスクドライブ装置
205に指示する。システム制御部201の上述した動
作は、例えば、ファイル記録手段213としてシステム
制御部201に内蔵されている制御プログラムを実行す
ることによって達成される。
【0166】(S1503)システム制御部201は、
記録されたAVファイル(AVfile−d)の管理情
報を含めてファイル構造を更新し、更新されたファイル
構造を最新ファイル構造領域1304に記録するように
光ディスクドライブ装置205に指示する。システム制
御部201の上述した動作は、例えば、基本ファイル構
造記録手段261としてシステム制御部201に内蔵さ
れている制御プログラムを実行することによって達成さ
れる。
【0167】このとき、代替可能ファイル構造領域13
03において最新ファイル構造領域1304が書換え回
数の集中やキズや埃などにより記録不可能な状態になっ
たため、光ディスクドライブ装置205から書き込みエ
ラーが返ってくると、システム制御部201は、記録位
置を変更するため基本ファイル構造を更新し、代替可能
領域1307に対する記録を指示する。
【0168】再度、代替可能領域1307がキズや埃な
どにより記録不可能な状態になったため、光ディスクド
ライブ装置205より書き込みエラーが返ってくると、
システム制御部201は、AVファイル領域1308よ
りシーケンシャルに記録する場合に次の記録開始ユニッ
トとなるユニット#56を代替可能ファイル構造領域と
して使用するため、ユニット#56に記録位置の変更を
反映した基本ファイル構造領域の記録を指示する。この
ように、最新ファイル構造領域を記録時に書き込みエラ
ーが発生すると、未記録状態の代替可能領域へ、最新フ
ァイル構造領域に記録したデータを更新して記録する。
さらに、代替可能領域において未記録状態の領域が無い
場合には、開始ユニット番号を用いて、未割付け領域で
あるユニットに代替可能ファイル構造領域を割付け、最
新ファイル構造領域に記録したデータを更新して代替可
能ファイル構造領域の先頭に記録する。未割付け領域で
あるユニットに代替可能ファイル構造領域が割付けられ
ると、所定のサイズの代替可能領域が未記録状態として
配置されるために、最新ファイル構造領域の記録におい
て、書き込みエラーが発生しても、代替記録が可能にな
る。
【0169】ドライブ制御部232は、基本ファイル構
造をユニット#56に記録するように記録再生手段23
4に指示し、その記録が完遂されると、リードイン領域
の記録情報ゾーン111の代替ユニット番号1410に
56を記録し、代替領域アドレス情報1411に最新フ
ァイル構造領域のアドレス情報を記録する。その後、ド
ライブ制御部232は処理の完遂をシステム制御部20
1に通知する。
【0170】(S1504)最後に、システム制御部2
01は、ディスクの未割付け領域の状態を反映した改良
ビットマップ1412を形成し、ユニット#56の空間
管理構造領域1403に記録する。システム制御部20
1の上述した動作は、例えば、空間管理構造記録手段2
51としてシステム制御部201に内蔵されている制御
プログラムを実行することによって達成される。
【0171】このとき改良ビットマップの先頭の開始ユ
ニット番号には、記録されたユニット以降の先頭の未割
付け領域を示すユニット番号57が登録され、この処理
で記録が行われたユニット#40からユニット#56の
記録状態を示すビットは記録済み状態を示す1に変更さ
れる。
【0172】図12は、図11に示されるデータ構造を
有する光ディスク235に対してファイル記録処理が実
行された後に、光ディスク235に記録されているデー
タの構造を示す。
【0173】本実施の形態では、AVファイル領域内で
の内周から外周へのシーケンシャル記録の2サイクル目
を示した。書換え回数が制限された情報記録媒体におい
て、記録開始位置が開始ユニット番号により指定される
ため、AVファイル領域内において、ディスクの内周か
ら外周に向かってシーケンシャルな記録を繰り返し行う
ことができる。
【0174】なお、次回の記録開始位置を開始ユニット
番号で指定する代わりに、アドレスで指定してもよい。
次回の記録開始位置をアドレスで指定することにより、
次回の記録開始位置を開始ユニット番号で指定する場合
に比べて、細かな記録開始位置を指定することが可能に
なる。なお、次回の記録開始位置の代わりに、前回の記
録終端位置を指定してもよい。
【0175】なお、本実施の形態では、AVファイルの
記録可能な未割付け領域の指定は、ユニット単位とし、
AVファイルが記録された領域の指定は、論理セクタ単
位としているが、簡単化のために、AVファイルが記録
された領域の指定も、ユニット単位としてもよい。
【0176】なお、AVファイル領域には、AVファイ
ルのみが記録される例を示したが、実施の形態1で説明
したように、AVファイルのファイルエントリをAVフ
ァイル領域に記録してもよい。
【0177】また、制御ファイルのサイズが大きい場合
や制御ファイルの数が多い場合には、AVファイル領域
に制御ファイルとそのファイルエントリを記録すること
により、制御ファイルの更新時にデータの書換が特定の
領域に集中することを防止することができる。
【0178】なお、ボリューム構造領域と最新ファイル
構造領域とにデータを記録する場合には、ベリファイ付
き記録が行われ、AVファイル領域にデータを記録する
場合には、ベリファイなし記録がおこなわれる。ベリフ
ァイ付き記録とは、記録を行った後にデータを読み出す
ことができるか確認する記録方法である。ベリファイな
し記録とは、記録を行った後にデータを読み出すことが
できるか確認をしない記録方法である。
【0179】なお、本実施の形態では、代替された後の
最新ファイル構造領域をシステム制御部201が管理す
ることにしている。しかし、代替領域をドライブ制御部
231が管理するシステムでは、リニアリプレースメン
トと呼ばれる方式で管理されてもよい。リニアリプレー
スメントは、ドライブ制御部がシステム制御部から指定
された論理アドレス情報と実際にデータが記録された物
理アドレス情報の対応関係を管理し、再生時は、指示さ
れた論理アドレスにアクセスする変わりに、対応する物
理アドレスから情報を読み出す方式である。このとき、
システム制御部は、代替にともなう記録位置情報の更新
を基本ファイル構造に対して行う必要はない。
【0180】このように、代替可能領域への代替と、ユ
ニットへの代替可能ファイル構造領域の割付けとの2段
階の代替処理を行うことにより、ファイル構造領域やA
Vファイル領域のサイズが予め規定された媒体において
予想外に書換え回数が増加しても、媒体への記録再生を
引き続き行うことが可能となる。 2.3 ファイル再生処理 図14は、光ディスク235に記録されたファイルを再
生するファイル再生処理の手順を示す。ファイル再生処
理は、図2に示される情報記録再生装置によって実行さ
れる。以下、図12に示されるデータ構造を有する光デ
ィスク235からAVファイル(AVfile−d)1
58を再生する場合を例にとり、図14に示される各ス
テップを詳細に説明する。
【0181】(S1601)光ディスクが挿入される
と、ドライブ制御部231は、記録情報ゾーンの代替指
定情報領域1302から、代替ユニット番号1410と
代替領域アドレス情報1411とを読み出し、システム
制御部201に通知する。ドライブ制御部231の上述
した動作は、例えば、記録情報ゾーン再生手段272と
してドライブ制御部231に内蔵されている制御プログ
ラムを実行することによって達成される。
【0182】システム制御部201は読み出された代替
ユニット番号1410が0であるか否かを判別する。0
の場合は、処理は(S1603)に進む。0以外の場合
は、処理は(S1602)に進む。
【0183】(S1602)システム制御部201は、
代替ユニット番号と代替領域アドレス情報とに基づい
て、指定されたユニット番号をもつユニットに記録され
た最新ファイル構造領域の基本ファイル構造領域から基
本ファイル構造を再生する。
【0184】図12に示される例では、代替ユニット番
号1410は56である。従って、ユニット#56に記
録された最新ファイル構造領域1401の基本ファイル
構造領域1402から基本ファイル構造が読み出され
る。
【0185】(S1603)システム制御部201は、
代替領域アドレス情報に基づいて、予め割り付けられて
いる代替可能ファイル構造領域に記録された最新ファイ
ル構造領域の基本ファイル構造領域から基本ファイル構
造を再生する。
【0186】図11に示される例では、代替ユニット番
号1410は0である。従って、代替可能ファイル構造
領域1303に記録された最新ファイル構造領域130
4の基本ファイル構造領域1305から基本ファイル構
造が読み出される。
【0187】なお、(S1602)、(S1603)で
説明したシステム制御部201の動作は、例えば、基本
ファイル構造再生手段262としてシステム制御部20
1に内蔵されている制御プログラムを実行することによ
って達成される。
【0188】(S1604)システム制御部201は、
基本ファイル構造を解釈し、目的のAVファイル(AV
file−d)158を再生する。システム制御部20
1の上述した動作は、例えば、ファイル再生手段216
としてシステム制御部201に内蔵されている制御プロ
グラムを実行することによって達成される。
【0189】なお、本実施の形態では、一般に、AVフ
ァイルのサイズは制御データのサイズより大きいため
に、AVファイルはユニット単位で管理されている。こ
のため、AVファイルの記録位置情報は論理セクタ番号
の変わりにユニット番号を用いて指定することにより、
記録位置の指定が簡単になる。
【0190】なお、本実施の形態では、未割付け領域は
ディスクの内周から外周の順番でビットマップに登録さ
れている。このため、開始ユニット番号で次回の記録位
置を指定することによって、シーケンシャルな繰返し記
録が実現される。ビットマップではなく、実施の形態1
で示したようなテーブルを用いて未割付け領域を管理す
る方法では、ディスクの内周から外周の順番で未割付け
領域をテーブルに登録し、エントリセクタ番号によって
次回記録開始位置を指定する。
【0191】実施の形態2では、代替可能ファイル構造
領域がボリューム空間に予め割付けられているため最新
ファイル構造の書換えが集中してしまうが、記録情報ゾ
ーンの設けられた代替指定情報領域により異なった場所
への記録が可能なため、媒体全体が使用不可能な状態に
陥ることを防止することができる。
【0192】また、空間管理構造領域に記録される改良
ビットマップに設けられた開始ユニット番号を用いるこ
とにより、AVファイル領域における記録開始位置を取
得することができる。これにより、書換え集中を回避し
つつシーケンシャルにAVファイルを記録することが可
能である。また、空間管理構造の先頭に開始ユニット番
号を登録することにより、空間管理構造を取得した後、
すぐに、記録開始位置から記録を開始することが可能と
なる。
【0193】なお、実施の形態1では、最新ファイル構
造領域をシーケンシャルに記録していたが、実施の形態
2では、データを更新する毎に最新ファイル構造領域の
中でデータが書き換えられる例を示した。実施の形態1
で示したように、空間管理構造領域に記録された空き領
域情報と最新ファイル構造領域として割り付けられた位
置を示す代替領域アドレス情報とを用いて、最新ファイ
ル構造領域を代替可能ファイル構造領域内でシーケンシ
ャルな繰り返し記録を行なってもよい。例えば、データ
の更新時、代替可能ファイル構造領域の終端までは、最
新ファイル構造領域が割付けられた領域の位置(すなわ
ち、ポインタ情報によって示される位置)に続く位置か
ら一定方向に(例えば、ディスクの内周側から外周側に
向かって)未割付け領域をサーチし、そのサーチ結果に
基づいて領域を割付け、その割付けられた領域に最新フ
ァイル構造領域のデータを記録し、代替可能ファイル構
造領域の終端に最新ファイル構造領域が記録されている
場合は、代替可能ファイル構造領域の先頭から一定方向
に未割付け領域をサーチし、そのサーチ結果に基づいて
領域を割付け、その割付けられた領域に最新ファイル構
造領域のデータを記録してもよい。
【0194】このように、代替可能ファイル構造領域
は、代替可能ファイル構造領域の一部に別の領域(例え
ば、最新ファイル構造領域)を割付けることが可能なよ
うに構成されている。また、代替可能ファイル構造領域
の一部に割付けられた別の領域(例えば、最新ファイル
構造領域)は、代替可能ファイル構造領域内で移動可能
なように構成されている。これにより、最新ファイル構
造領域が代替可能ファイル構造領域の全体に分散するよ
うに、データを一定方向に繰り返し記録することができ
る。
【0195】また実施の形態2では、AVファイル領域
と代替可能ファイル構造領域ともにシーケンシャルに繰
り返しデータを記録することができ、ディスク全域の書
換え回数の集中が回避される。このように1つの領域を
複数の領域に分割し、それぞれの領域に対してシーケン
シャルな繰り返し記録を行うことにより、データの信頼
性向上と目的ファイルなどの読み出しを高速化できる。
【0196】なお、このようにファイルを記録する領域
とその領域内での次の記録開始位置を示すための記録位
置情報を記録する領域のそれぞれにおいて、データを一
定方向に繰り返し記録することができる。 3.実施の形態3 実施の形態3では、ハードディスクなどに適用されるF
ATファイルシステムのようにファイルの記録位置と未
割付け領域の位置を同時に管理するテーブルにより、A
Vファイル領域内においてAVファイルをシーケンシャ
ルに記録する場合の一例を説明する。
【0197】ハードディスクと整合性のあるシステムを
構築する場合には、光ディスクにFATファイルシステ
ムを導入することで、ハードディスクと光ディスクを一
つのファイルシステムで扱える様になる。
【0198】なお、以下の説明において、ボリューム・
ファイル構造として情報記録媒体に記録される記述子や
ポインタ等は、特に詳細な記載がない限り、FATファ
イルシステムとして知られているECMA107規格に
規定されたデータ構造をもつものとする。 3.1 光ディスクのデータ構造 図15は、光ディスク235のデータ構造の一例を示
す。
【0199】ボリューム空間には、システム領域170
1と、最新ファイル構造領域1702と、AVファイル
構造領域1703とが予め割付けられている。
【0200】最新ファイル構造領域1702は、FAT
(File AllocationTable)領域1
704と、ルートディレクトリ領域1705と、AVデ
ィレクトリ領域1706と、データファイル領域170
7とを含む。FAT領域1704には、ディレクトリや
ファイルの記録位置のチェーン情報やクラスタの記録状
態の情報をもつFATが記録されている。
【0201】FATは、クラスタごとの記録情報をもつ
クラスタ記録情報がクラスタの数だけ記録されるテーブ
ルである。ルートディレクトリ領域1705やAVディ
レクトリ領域1706に記録されたディレクトリエント
リには、そのディレクトリやファイルの開始クラスタ番
号が登録されている。図15に示される例では、ディレ
クトリエントリ(AVfile−a)1713は、AV
ファイル(AVfile−a)144の開始クラスタ番
号1をもつ。FATのチェーン情報は、AVファイル
(AVfile−a)の開始クラスタであるクラスタ#
1に、続きのクラスタ番号2を登録しておくことで、チ
ェーン情報を辿りAVファイル(AVfile−a)を
再生可能にしている。チエーン情報の値欄において、E
OFは、ファイルの終端を示し、具体的な値としては、
例えば、16進のFF8が入る。
【0202】なお、クラスタは1セクタ以上から構成さ
れる記録管理の単位であり、本実施の形態3では実施の
形態2に示したユニット同様、1クラスタが、約500
0セクタほどの例を示している。 3.2 ファイル記録処理 図16は、光ディスク235にファイルを記録するファ
イル記録処理の手順を示す。ファイル記録処理は、図2
に示される情報記録再生装置によって実行される。以
下、図16に示される各ステップを詳細に説明する。
【0203】(S1801)システム制御部201は、
最新ファイル構造領域1702の先頭のFAT領域17
04からFATを読み出し、開始点情報としてマークさ
れたクラスタ番号を探索し、マークされたクラスタ番号
から昇順に未割付け領域情報の取得を行う。システム制
御部201の上述した動作は、例えば、空間管理構造記
録手段251としてシステム制御部201に内蔵されて
いる制御プログラムを実行することによって達成され
る。
【0204】(S1802)システム制御部201は、
指定された開始点クラスタから順にシーケンシャルにA
Vファイルを記録する。システム制御部201の上述し
た動作は、例えば、ファイル記録手段213としてシス
テム制御部201に内蔵されている制御プログラムを実
行することによって達成される。
【0205】(S1803)システム制御部201は、
記録されたAVファイルの情報を加えたAVディレクト
リ領域やルートディレクトリ領域やデータファイル、そ
してFAT領域を最新ファイル構造領域に記録する。こ
のとき記録されるFATは、記録されたファイルのチェ
ーン情報や開始点情報が登録されるクラスタ情報が更新
される。例えば、AVファイル(AVFile−c)1
46が記録された後のデータ構造を示す図15におい
て、次の記録開始点はクラスタ#56であるので、FA
T1710のクラスタ#56情報の開始点情報として1
が登録される。システム制御部201の上述した動作
は、例えば、基本ファイル構造記録手段261としてシ
ステム制御部201に内蔵されている制御プログラムを
実行することによって達成される。
【0206】本実施の形態では、AVファイル領域内で
の内周から外周へのシーケンシャル記録の2サイクル目
を示した。書換え回数が制限された情報記録媒体の場
合、AVファイル領域への記録は1サイクル目以上のサ
イクルにおいて同様にシーケンシャルな繰り返し記録が
行われる。
【0207】なお、説明の簡単化から、データファイル
である制御ファイルは最新ファイル構造領域の一部とし
て記録しクラスタ番号は割り当てられず、論理セクタ番
号で管理されるものとした。しかし、データファイルは
AVファイルの情報を制御するデータファイルとしてA
Vファイル領域内のクラスタに記録されてもよい。
【0208】また、実施の形態3では、基本ファイル構
造記録手段261に従ってAVディレクトリ領域やルー
トディレクトリ領域やデータファイルそしてFAT領域
が最新ファイル構造領域に記録されることにした。FA
Tは、空間管理構造の機能をもつ構造であるがファイル
の管理も同時に行っているため、基本ファイル構造記録
手段や基本ファイル構造再生手段によって取り扱われる
ことにした。
【0209】なお、実施の形態3では、シーケンシャル
記録を行う開始点情報は、ビット1を記録することにし
たが、例えばFFhなどの他の値によってシーケンシャ
ル記録の開始点であることを示してもよいことは自明で
ある。
【0210】実施の形態3では、FATのように未割付
け領域の情報とファイルのチェーン情報が同一テーブル
で管理されているデータ構造を用いてもシーケンシャル
記録の開始位置が取得でき、AVファイル領域において
書換え集中を回避しつつシーケンシャルにAVファイル
を記録することが可能である。
【0211】また、実施の形態2では空間管理構造の先
頭に開始ユニット番号が登録されていたが、実施の形態
3では空間管理構造の各クラスタ情報の一部として開始
点情報が登録される。各クラスタ情報のリザーブされた
バイトにこの開始点情報を登録する場合、FAT規格を
拡張することなく既存コンピュータのオペレーティング
システムとも互換性を保つことが可能となる。
【0212】なお、実施の形態2で説明した2段階の欠
陥管理方法を本実施の形態におけるFAT領域を含む最
新ファイル構造領域にも適用できる。
【0213】なお、AVファイル領域において欠陥が発
生したために使用不可能となったクラスタは、FAT領
域1704におけるFAT1710に登録してもよい。
この場合、例えば開始点情報の値にFFhを登録する。 4.実施の形態4 実施の形態4では、書換回数の制限されたディスクに対
してシーケンシャルにAVファイル、制御ファイル、ボ
リューム・ファイル構造を記録したときの欠陥管理方法
の一例を説明する。
【0214】実施の形態1のようにシーケンシャル記録
を行うことによって書換えの集中を回避し欠陥領域の発
生自体を防止した場合も、ディスクの使用が度重なると
ともに欠陥領域は増加する。
【0215】なお、以下の説明において、欠陥領域は記
録が出来ない領域または再生が出来ない領域を含む1E
CCブロックを最小単位とする。 4.1 光ディスクのデータ構造 図17は、光ディスク235のデータ構造の一例を示
す。
【0216】ボリューム空間には、欠陥領域1902、
1906、1906および1910が存在する。またこ
れらの欠陥領域を登録するための欠陥リスト構造領域1
908が割付けられている。欠陥リスト構造領域190
8は、システムのためのデータ構造が登録されるシステ
ムストリームディレクトリ1923とそのファイルエン
トリ1924と非割付け空間ストリームのファイルエン
トリ1925が記録される。非割付け空間ストリーム
は、欠陥領域や、ボリューム・ファイル構造を割付ける
ことが出来ない領域を登録するために定義されたデータ
構造である。本実施の形態では、非割付け空間ストリー
ムは欠陥領域の位置情報を登録するために使用されてい
る。
【0217】図18は、光ディスク235にファイルを
記録するファイル記録処理の手順を示す。ファイル記録
処理は、図2に示される情報記録再生装置によって実行
される。以下、図17に示されるデータ構造を有する光
ディスク235にAVファイル(AVfile−c)を
記録する場合を例にとり、図18に示される各ステップ
を詳細に説明する。
【0218】(S2001)システム制御部201は、
指定されたエントリセクタ番号以降の未割付け領域から
順にシーケンシャルにAVファイル(AVfile−
c)を記録する。このAVファイルの記録において、欠
陥領域1906が検出されると、システム制御部201
は、欠陥領域をスキップして次の未割付け領域に対して
記録を続行する。したがって、AVファイルが実際に記
録された領域は、AVファイル領域1905の第1のエ
クステント1921およびAVファイル領域1907の
第2のエクステント1922となる。システム制御部2
01の上述した動作は、例えば、ファイル記録手段21
3としてシステム制御部201に内蔵されている制御プ
ログラムを実行することによって達成される。
【0219】(S2002)システム制御部201は、
AVファイル(AVfile−c)が記録された第1の
エクステント1921と第2のエクステント1922の
位置情報を登録したファイルエントリ(AVfile−
c)147を作成し、そのファイルエントリ(AVfi
le−c)147をメモリ回路263の基本ファイル構
造用メモリ235に格納する。
【0220】(S2003)システム制御部201は、
続く未割付け領域に制御ファイル(Datafile)
148を記録する。この制御ファイルの記録において欠
陥領域が検出された場合、ステップ(S2001)に示
したAVファイルの記録と同様に、欠陥領域をスキップ
して続く未割付け領域に対して記録を続行する。
【0221】(S2004)システム制御部201は、
制御ファイル(Datafile)148が記録された
領域(エクステント)の位置情報を登録したファイルエ
ントリ(Datafile)149を作成し、そのファ
イルエントリ(Datafile)149をメモリ回路
263の基本ファイル構造用メモリ235に格納する。
欠陥領域の検出のため制御ファイルが複数エクステント
に記録されていた場合は、この制御ファイルの記録位置
情報の登録において、AVファイルと同様、エクステン
ト位置情報を全て登録する。
【0222】(S2005)システム制御部201は、
欠陥リスト構造であるシステムストリームディレクトリ
1924とそのファイルエントリ1923とともに、ボ
リューム空間内において検出された欠陥領域の位置情報
が登録された非割付け空間ストリームのファイルエント
リ1925を作成し、そのファイルエントリ1925を
基本ファイル構造用メモリ235に格納する。
【0223】さらに、システム制御部201は、ファイ
ル記録処理において記録された未割付け領域や検出され
た欠陥領域の位置情報を除いて、未割付け空間の位置情
報が登録された未割付け空間エントリ1925を作成
し、その未割付け空間エントリ1925を基本ファイル
構造用メモリ235に格納する。
【0224】また同時に、システム制御部201は、記
録されたAVファイルと制御ファイルの情報を加えたA
Vディレクトリ(AVDir)150、ファイル集合記
述子152、ルートディレクトリ153、ルートディレ
クトリのファイルエントリ154、そして記録済みAV
ファイル(AVfile−a)144および(AVfi
le−d)158の位置情報や属性情報を登録したファ
イルエントリ145、159、そしてVAT156およ
びVATICB157を作成し、それらを基本ファイル
構造用メモリ235に格納する。
【0225】(S2006)システム制御部201は、
ステップ(S2002)、(S2004)および(S2
005)において作成された基本ファイル構造、欠陥リ
スト構造、空間管理構造123およびVAT構造を、最
新ファイル構造領域131に記録する。
【0226】(S2007)最新ファイル構造領域13
1への記録において欠陥領域が検出された場合、ステッ
プ(S2008)以降が実行される。また欠陥が検出さ
れず記録を完遂できた場合、ファイル記録処理を終了す
る。
【0227】(S2008)システム制御部201は、
欠陥リスト構造と空間管理構造の登録情報とを更新作成
する。欠陥リスト構造である非割付け空間ストリームに
は新たに検出された欠陥領域の位置情報が登録される。
空間管理構造である未割付け空間エントリではこの欠陥
領域の位置情報が除かれる。
【0228】(S2009)システム制御部201は、
更新された最新ファイル構造を記録するために、続く未
割付け領域を指定する。
【0229】なお、(S2002)〜(S2009)で
説明したシステム制御部201の動作は、例えば、基本
ファイル構造記録手段261としてシステム制御部20
1に内蔵されている制御プログラムを実行することによ
って達成される。
【0230】本実施の形態において、AVファイルの記
録処理では、ベリファイ無し記録時に、記録が完遂され
なかったとエラーが返ってきた領域を欠陥領域として識
別している。
【0231】なお、一般的に、ボリューム構造領域と最
新ファイル構造領域とに記録されるデータはベリファイ
付き記録が行われ、AVファイル領域に記録されるデー
タはベリファイ無し記録が行われる。しかし、AVファ
イル領域に対しベリファイ付き記録が行われてもよい。
また、ボリューム構造領域と最新ファイル構造領域とに
記録されるデータにベリファイ無し記録が行われてもよ
い。また、AVファイルの記録においては、代替処理に
要する時間を省くため、欠陥領域は存在しないものと見
なして記録を行ってもよい。このときファイル再生時に
欠陥領域であったことが判別される。
【0232】なお、ファイルの特性毎に欠陥管理方法を
変えるために、ある欠陥管理方法が適用されるデータを
記録する領域と、別の欠陥管理方法が適用されるデータ
を記録する領域を分けることができる。
【0233】なお、ファイルの再生時に再生不可能であ
った領域も欠陥領域として登録されてもよい。
【0234】なお、非割付け空間ストリームとして登録
された欠陥領域の位置情報は、媒体の再フォーマットが
行われるときに利用される。したがって、再フォーマッ
ト時に非割付け空間ストリームの内容を保持しておくこ
とが必要である。
【0235】なお、検出された欠陥領域の位置情報はボ
リューム空間外で記録されてもよい。例えば実施の形態
1における記録情報ゾーンの登録ブロック内で管理され
てもよい。
【0236】なお、本実施の形態で説明した方法を実施
の形態3に適用してもよい。欠陥管理を行う場合、AV
ファイルを欠陥をスキップしながら記録し、欠陥情報は
FATに登録される。
【0237】このように、本実施の形態では、書換形媒
体に対してシーケンシャルに記録を繰り返す中で、代替
をすることなく検出された欠陥領域を回避しつつ、次の
領域への記録を続けることが可能である。これにより、
使用状況に応じて検出される欠陥量が大きく変化する書
換形記録媒体において、あらかじめ代替領域を確保した
り代替領域が不足した場合に拡張する必要がなく、領域
の有効利用が可能となる。 5.実施の形態5 実施の形態5では、ディスクの高密度化によって物理的
な書換回数が制限されたディスクにおいて、そのディス
クの内周から外周にシーケンシャルに繰り返し記録を行
うためのエントリセクタ番号に関するデータ構造とその
更新方法の一例を説明する。
【0238】本実施の形態では、エントリセクタ番号は
記録情報ゾーンではなく、ファイルシステムで管理され
るボリューム空間に記録される。
【0239】実施の形態1では、記録情報ゾーンにカウ
ントユニットと複数の登録ユニットとを構成することで
書換回数の制限されたディスクでのエントリセクタ番号
の信頼性を向上させる実施の形態を説明した。
【0240】本実施の形態では、ECMA167に規定
されたデータ構造を段階的に更新することでエントリセ
クタ番号の信頼性を向上することが可能であり、エント
リセクタ番号を記録するために記録情報ゾーンを必要と
しないために、汎用のディスクにも適用できる。
【0241】図19は、ボリューム構造の中で更新記録
されるエントリセクタ番号に関するデータ構成図であ
る。
【0242】エントリセクタ番号3032の機能は、他
の実施の形態で述べた機能と同じであり、図19では、
最新ファイル構造領域131内のVAT構造領域104
のVAT ICB157のアドレスを示す。エントリセ
クタ番号3032は、論理ボリューム保全記述子列30
11内の論理ボリューム保全記述子3031の中の処理
システム用に確保されているフィールドに記録される。
【0243】論理ボリューム保全記述子には、ボリュー
ム空間に記録されたファイル構造が正しい状態になって
いるかどうかを示す保全情報が記録されるために、エン
トリセクタ番号を論理ボリューム保全記述子に記録する
ことで、さらにエントリセクタ番号の信頼性を向上させ
ることができる。
【0244】論理ボリューム保全記述子列3011の位
置情報は、ボリューム記述子列3010内の論理ボリュ
ーム記述子3022に記録される。ボリューム記述子列
3010は、ボリュームに関する記述子を記録するため
のものであり、基本ボリューム記述子3012や区画記
述子3023もこのボリューム記述子内に記録される。
【0245】ボリューム記述子列3010の位置情報
は、開始ボリューム記述子ポインタ3041に記録され
る。開始ボリューム記述子ポインタは、論理セクタ番号
256の固定セクタに記録される。図示していないが、
開始ボリューム記述子ポインタは、ボリューム空間の最
外周の論理セクタ番号をNとして、N−256の論理セ
クタにも記録される。開始ボリューム記述子ポインタが
2重記録されるので、一方が読み出せなくなっても、も
う一方の開始ボリューム記述子ポインタを利用できる。
【0246】図20は、エントリセクタ番号を更新記録
する手順を示す図であり、エントリセクタ番号に関する
更新方法について説明する。
【0247】(S3001)論理ボリューム保全記述子
列は、例えば、32セクタ分の領域が確保される。論理
ボリューム保全記述子は、論理ボリューム保全記述子列
の先頭から順番に記録され、最後に記録された論理ボリ
ューム保全記述子が有効な記述子として認識される。エ
ントリセクタ番号の更新は、後続の論理セクタに論理ボ
リューム保全記述子を記録することで行われ、後続する
論理セクタがなくなった場合には、論理ボリューム保全
記述子列のすべての論理セクタを00hで記録し、論理
ボリューム保全記述子列の先頭に論理ボリューム保全記
述子を記録する。
【0248】(S3002)論理ボリューム保全記述子
の記録時に、記録しようとした論理セクタが欠陥セクタ
かどうかを調べる。欠陥でなければ終了するが、欠陥で
あった場合には、(S3003)として、ボリューム構
造領域内の空き領域に、新たに論理ボリューム保全記述
子列を確保し、論理ボリューム保全記述子を記録する。
【0249】このようにして、書換回数が100回のデ
ィスクでは、32×100回、論理ボリューム保全記述
子を同じ論理ボリューム保全記述子列を用いて記録でき
る。
【0250】新たに論理ボリューム保全記述子列を割り
当てた場合には、論理ボリューム保全記述子列の位置情
報を管理する論理ボリューム記述子を記録する必要があ
る。
【0251】(S3004)ボリューム記述子列は、例
えば、16セクタ分の領域が確保される。論理ボリュー
ム記述子は、ボリューム記述子順序番号を示すフィール
ドをもち、複数の論理ボリューム記述子がボリューム記
述子列に記録される場合、一番大きなボリューム記述子
順序番号をもつ論理ボリューム記述子が有効になる。論
理ボリューム記述子の記録については、ボリューム記述
子列の先頭から空いている論理セクタを探し、空いてい
る先頭の論理セクタに記録する。空いている論理セクタ
がない場合には、古い論理ボリューム記述子の全てを0
0hで記録して空いている論理セクタを作成した後、先
頭の空いている論理セクタから記録する。
【0252】(S3005)論理ボリューム記述子の記
録時に、記録しようとした論理セクタが欠陥セクタかど
うかを調べる。欠陥でなければ終了するが、欠陥であっ
た場合には、(S3006)として、ボリューム構造領
域内の空き領域に、新たにボリューム記述子列を確保
し、基本ボリューム記述子と区画記述子とともに、論理
ボリューム記述子を記録する。
【0253】このようにして、書換回数が100回のデ
ィスクでは、(16−2)×100回、論理ボリューム
記述子を同じボリューム記述子列に記録できる。
【0254】(S3007)新たにボリューム記述子列
を割り当てた場合には、ボリューム記述子列の位置情報
を管理する開始ボリューム記述子ポインタを更新記録す
る。
【0255】このようにエントリセクタ番号が段階的に
更新記録されるために、書換回数が100回のディスク
でも、合計(32×100)×((16−2)×10
0)×100回の記録が可能になる。
【0256】なお、必要な書換回数に応じて更新記録の
段階を変えてもよい。1000回程度の書き換えでよけ
れば、エントリセクタ番号の書き換えは同一論理ボリュ
ーム保全記述子列内でおこなえばよいのは自明である。
【0257】
【発明の効果】本発明の情報記録媒体は、空間管理構造
に登録される未割付け領域の利用順番を規定し、最新フ
ァイル構造領域を内周から外周に移動しながら記録す
る。これにより同一領域への書換え集中によるデータ欠
損や欠陥の発生を防止し、データ信頼性を向上させるこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における情報記録媒体のデータ構
造を示す図
【図2】実施の形態1における情報記録再生装置の構成
を示すブロック図
【図3】実施の形態1におけるフォーマット処理の手順
を示すフローチャート
【図4】実施の形態1におけるフォーマット処理が行わ
れた後の情報記録媒体のデータ構造を示す図
【図5】実施の形態1におけるファイル記録処理の手順
を示すフローチャート
【図6】実施の形態1におけるファイル記録が行われた
後の情報記録媒体のデータ構造を示す図
【図7】実施の形態1におけるファイル再生処理の手順
を示すフローチャート
【図8】ディスクに記録されたファイルを管理するディ
レクトリ構造を示す図
【図9】実施の形態1における記録情報ゾーンのデータ
構造を示す図
【図10】実施の形態1における複数のエントリセクタ
番号を持つ情報記録媒体のデータ構造を示す図
【図11】実施の形態2における情報記録媒体のデータ
構造を示す図
【図12】実施の形態2におけるユニットへの代替処理
後の情報記録媒体のデータ構造を示す図
【図13】実施の形態2におけるファイル記録処理の手
順を示すフローチャート
【図14】実施の形態2におけるファイル再生処理の手
順を示すフローチャート
【図15】実施の形態3における情報記録媒体のデータ
構造を示す図
【図16】実施の形態3におけるファイル記録処理の手
順を示すフローチャート
【図17】実施の形態4における情報記録媒体のデータ
構造を示す図
【図18】実施の形態4におけるファイル記録処理の手
順を示すフローチャート
【図19】実施の形態5における情報記録媒体のデータ
構造を示す図
【図20】実施の形態5におけるエントリセクタ番号の
更新処理の手順を示すフローチャート
【図21】従来のDVD−RAMディスクのデータ構造
を示す図
【図22】従来のDVD−RAMディスクを用いる情報
記録再生装置の構成を示すブロック図
【図23】従来のファイル記録処理の手順を示すフロー
チャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2001−277306(P2001−277306) (32)優先日 平成13年9月12日(2001.9.12) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−292593(P2001−292593) (32)優先日 平成13年9月25日(2001.9.25) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−346779(P2001−346779) (32)優先日 平成13年11月12日(2001.11.12) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 福島 能久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C052 AA02 AB02 AB04 AB09 DD04 5D044 AB02 AB05 AB07 BC04 CC04 DE14 DE33 DE40 DE48 5D090 AA01 BB04 CC01 CC14 DD03 EE05 GG11 GG17

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の領域に対するデータの書換回数が
    制限された情報記録媒体であって、 シーケンシャル繰り返し記録が行われる情報記録領域
    と、 前記情報記録領域に対する前回の記録動作によりデータ
    が記録された領域の終端の位置を示すポインタ情報を記
    録するためのポインタ情報記録領域とを備えた、情報記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 前記情報記録領域は、AVファイルを記
    録するためのAVファイル記録領域を含む、請求項1に
    記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記情報記録領域は、前記情報記録領域
    における未割付け領域を管理する空間管理構造を記録す
    るための領域を含む、請求項1に記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 同一の領域に対するデータの書換回数が
    制限された情報記録媒体であって、 シーケンシャル繰り返し記録が行われる情報記録領域
    と、 前記情報記録領域に対する前回の記録動作により割付け
    られた領域の位置を示すポインタ情報を記録するための
    ポインタ情報記録領域とを備えた、情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記情報記録領域は、ファイル構造を記
    録するための領域を含む、請求項4に記載の情報記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記情報記録領域は、前記情報記録領域
    における未割付け領域を管理する空間管理構造を記録す
    るための領域を含む、請求項4に記載の情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 同一の領域に対するデータの書換回数が
    制限された情報記録媒体であって、 シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の情報記録
    領域と、 シーケンシャル繰り返し記録が行われる第2の情報記録
    領域と、 前記第1の情報記録領域に対する前回の記録動作により
    割り付けられた領域の位置を示す第1のポインタ情報を
    記録するための第1のポインタ情報記録領域と、 前記第2の情報記録領域に対する前回の記録動作により
    データが記録された領域の位置を示す第2のポインタ情
    報を記録するための第2のポインタ情報記録領域とを備
    え、 前記第2のポインタ情報記録領域は、前記第1の情報記
    録領域内に設けられている、情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第2の情報記録領域は、AVファイ
    ルを記録するためのAVファイル記録領域を含み、 前記第1の情報記録領域は、前記AVファイル記録領域
    を管理する管理情報を記録するための管理情報領域を含
    む、請求項7に記載の情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記管理情報領域における欠陥領域は第
    1の欠陥管理方法に従って管理され、前記AVファイル
    記録領域における欠陥領域は前記第1の欠陥管理方法と
    は異なる第2の欠陥管理方法に従って管理される、請求
    項8に記載の情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記第1の欠陥管理方法は、ベリファ
    イ付記録に基づく欠陥管理方法であり、前記第2の欠陥
    管理方法は、ベリファイなし記録に基づく欠陥管理を行
    う方法である、請求項9に記載の情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記第2の情報記録領域は、AVファ
    イルを記録するためのAVファイル記録領域を含み、 前記第1の情報記録領域は、非AVファイルを記録する
    ための非AVファイル記録領域を含む、請求項7に記載
    の情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体であって、 シーケンシャル繰り返し記録が行われる第1の情報記録
    領域と、 前記第1の情報記録領域の一部に割付けられた第2の情
    報記録領域であって、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる第2の情報記録領域とを備え、 前記情報記録媒体は、前記第2の情報記録領域の位置を
    前記第1の情報記録領域内で移動させることが可能なよ
    うに構成されている、情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録方
    法であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる情報記録領域と、ポインタ情報記録領域とを含
    み、 前記情報記録方法は、 前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行うステ
    ップと、 前記情報記録領域に対する前回の記録動作によりデータ
    が記録された領域の終端の位置を示すポインタ情報を前
    記ポインタ情報記録領域に記録するステップとを包含す
    る、情報記録方法。
  14. 【請求項14】 前記ポインタ情報によって示される位
    置に続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域にお
    ける未割付け領域のサーチを行うステップをさらに包含
    する、請求項13に記載の情報記録方法。
  15. 【請求項15】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録方
    法であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる情報記録領域と、ポインタ情報記録領域とを含
    み、 前記情報記録方法は、 前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行うステ
    ップと、 前記情報記録領域に対する前回の記録動作により割付け
    られた領域の位置を示すポインタ情報を前記ポインタ情
    報記録領域に記録するステップとを包含する、情報記録
    方法。
  16. 【請求項16】 前記ポインタ情報によって示される位
    置に続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域にお
    ける未割付け領域のサーチを行うステップをさらに包含
    する、請求項15に記載の情報記録方法。
  17. 【請求項17】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録方
    法であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる第1の情報記録領域と、シーケンシャル繰り返し
    記録が行われる第2の情報記録領域と、第1のポインタ
    情報記録領域と、第2のポインタ情報記録領域とを含
    み、前記第2のポインタ情報記録領域は、前記第1の情
    報記録領域内に設けられており、 前記情報記録方法は、 前記第1の情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行
    うステップと、 前記第1の情報記録領域に対する前回の記録動作により
    割付けられた領域の位置を示す第1のポインタ情報を前
    記第1のポインタ情報記録領域に記録するステップと、 前記第2の情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行
    うステップと、 前記第2の情報記録領域に対する前回の記録動作により
    データが記録された領域の位置を示す第2のポインタ情
    報を前記第2のポインタ情報記録領域に記録するステッ
    プとを包含する、情報記録方法。
  18. 【請求項18】 前記第1のポインタ情報によって示さ
    れる位置に続く位置から一定の方向に、前記第1の情報
    記録領域における未割付け領域のサーチを行うステップ
    と、 前記第2のポインタ情報によって示される位置に続く位
    置から一定の方向に、前記第2の情報記録領域における
    未割付け領域のサーチを行うステップとをさらに包含す
    る、請求項17に記載の情報記録方法。
  19. 【請求項19】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録方
    法であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる第1の情報記録領域と、シーケンシャル繰り返し
    記録が行われる第2の情報記録領域とを含み、前記情報
    記録方法は、 前記第1の情報記録領域の一部に前記第2の情報記録領
    域を割付けるステップと、 前記第1の情報記録領域の一部に割付けられた前記第2
    の情報記録領域の位置を前記第1の情報記録領域内で移
    動させるステップとを包含する、情報記録方法。
  20. 【請求項20】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録装
    置であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる情報記録領域と、ポインタ情報記録領域とを含
    み、 前記情報記録装置は、 前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行う手段
    と、 前記情報記録領域に対する前回の記録動作によりデータ
    が記録された領域の終端の位置を示すポインタ情報を前
    記ポインタ情報記録領域に記録する手段とを備えた、情
    報記録装置。
  21. 【請求項21】 前記ポインタ情報によって示される位
    置に続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域にお
    ける未割付け領域のサーチを行う手段をさらに備えた、
    請求項20に記載の情報記録装置。
  22. 【請求項22】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録装
    置であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる情報記録領域と、ポインタ情報記録領域とを含
    み、 前記情報記録装置は、 前記情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行う手段
    と、 前記情報記録領域に対する前回の記録動作により割付け
    られた領域の位置を示すポインタ情報を前記ポインタ情
    報記録領域に記録する手段とを備えた、情報記録装置。
  23. 【請求項23】 前記ポインタ情報によって示される位
    置に続く位置から一定の方向に、前記情報記録領域にお
    ける未割付け領域のサーチを行う手段をさらに備えた、
    請求項22に記載の情報記録装置。
  24. 【請求項24】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録装
    置であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる第1の情報記録領域と、シーケンシャル繰り返し
    記録が行われる第2の情報記録領域と、第1のポインタ
    情報記録領域と、第2のポインタ情報記録領域とを含
    み、前記第2のポインタ情報記録領域は、前記第1の情
    報記録領域内に設けられており、 前記情報記録装置は、 前記第1の情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行
    う手段と、 前記第1の情報記録領域に対する前回の記録動作により
    割付けられた領域の位置を示す第1のポインタ情報を前
    記第1のポインタ情報記録領域に記録する手段と、 前記第2の情報記録領域に対する記録動作を繰り返し行
    う手段と、 前記第2の情報記録領域に対する前回の記録動作により
    データが記録された領域の位置を示す第2のポインタ情
    報を前記第2のポインタ情報記録領域に記録する手段と
    を備えた、情報記録装置。
  25. 【請求項25】 前記第1のポインタ情報によって示さ
    れる位置に続く位置から一定の方向に、前記第1の情報
    記録領域における未割付け領域のサーチを行う手段と、 前記第2のポインタ情報によって示される位置に続く位
    置から一定の方向に、前記第2の情報記録領域における
    未割付け領域のサーチを行う手段とをさらに備えた、請
    求項24に記載の情報記録装置。
  26. 【請求項26】 同一の領域に対するデータの書換回数
    が制限された情報記録媒体に情報を記録する情報記録装
    置であって、 前記情報記録媒体は、シーケンシャル繰り返し記録が行
    われる第1の情報記録領域と、前記シーケンシャル繰り
    返し記録が行われる第2の情報記録領域とを含み、 前記情報記録装置は、 前記第1の情報記録領域の一部に前記第2の情報記録領
    域を割付ける手段と、 前記第1の情報記録領域の一部に割付けられた前記第2
    の情報記録領域の位置を前記第1の情報記録領域内で移
    動させる手段とを備えた、情報記録装置。
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