JP2003531326A - 増強型カーテンウォールシステム - Google Patents

増強型カーテンウォールシステム

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JP2003531326A JP2001578748A JP2001578748A JP2003531326A JP 2003531326 A JP2003531326 A JP 2003531326A JP 2001578748 A JP2001578748 A JP 2001578748A JP 2001578748 A JP2001578748 A JP 2001578748A JP 2003531326 A JP2003531326 A JP 2003531326A
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ティン,レイモンド,エム・エル
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アドヴァンスト・ビルディング・システムズ・インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 隣接するパネル(11a−11f)のカーテンウォールシステム(10)を形成するべく建築物支持構造(14)に組み付けられる場合、増強型エアループウォールシステムの好適実施例は、組みつけられた時に、水シール(24)と空気シール(25)機能を分離改善し、シール性を改善する、相互接続された内側(19,20)及び外側(21)エアループセグメントを形成する複数のパネルフレームセグメント(18)と、拡大空気開口部(23)からエアループ内へ延出して均圧化するとともにエアループへの水の浸入を制限する迂回通路と、パネルアセンブリに対して過度の荷重無く地震又はその他の荷重がかかったときにフロア間の撓みを許容する各パネルアセンブリの二点式ファスナ(34)支持部材と、ファスナとは別のパネルに対する建築物外向きの荷重に抗するための構造フック状突出部(14a)と、デュアル排水路を形成する外側エアループの排水空洞(35)に設けられたスプリッタ(18a)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】先願 本出願は、1997年7月3日に出願され、エアループ窓システムという名称
の同時係属出願第08/887,879号の一部継続出願である。前記先願の同時継続出願
のその全体をここに参考文献として合体させる。
【0002】発明の分野 本発明は、カーテンウォールシステム、具体的には、米国特許第5,452,552号
及び第5,598,671号に記載されているもののような、種々の外装材を有する複数
のフレーム状パネルを利用するカーテンウォールシステムの改良に関する。米国
特許第5,452,552号に開示されている構造は、露出フレームエアループカーテン
ウォールシステムとしても知られ、米国特許第5,598,671号に開示されている構
造は、隠しフレームエアループカーテンウォールシステムとしても知られている
【0003】発明の背景 近代的高層建造物の側面に美的外観を提供することに加えて、支持されたパネ
ルから成るカーテンウォールシステムの主要な性能上の目的のいくつかは次の通
りである。 (1)パネルの縁部の周囲から建築物内部の単数又は複数の内部環境への過剰量
の外気の侵入に対するバリア、又は少なくとも抵抗を提供する、 (2)典型的には、液体又は粒子が空気の侵入に伴って侵入する傾向がある時に
、パネル縁部の周囲から建築物内部の単数又は複数の内部空間への過剰量の外部
の雨滴又はその他の外部の液体/粒子の侵入に対するバリア、又は少なくとも抵
抗を提供する、 (3)具体的には、パネルの重量の支持と、あるとすれば、地震の荷重、風の荷
重、及び熱膨張/収縮荷重、に対する抵抗を含む、構造荷重に対する抵抗を提供
する、そして (4)外気と単数又は複数の内部環境との間の過度の熱伝達に対するバリア又は
少なくとも抵抗を提供する。
【0004】 上述した2つの米国特許は、主として、エアループシステムを使用して、過剰
な空気及び水の浸入又は漏れの問題を解決することを課題としている。水漏れに
対処する従来の構造は、通常、過剰な空気及び水の浸入をストップするためにほ
ぼ完全なシールを必要とした。上述した両米国特許は、水シールと空気シールの
機能を分離する2つのシールを備え、たとえシールが不完全であっても許容可能
な空気及び水侵入率を提供する均圧化エアループを記載している。更に、前記エ
アループシステムの一実施例は、パネルを、ペリメータパネルフレーム押し出し
部材と工場組立することを可能にし、これによって、より確実なシールを製造可
能とし、均圧化された内側エアループが外装パネルフレーム縁部に沿って形成さ
れる。前記パネルがボーダーパネルフレームと現場で立設された後に、均圧化さ
れた外側エアループが形成される。
【0005】 しかし、記載した従来のエアループシステムは、まだ、たとえば、極度に動的
な風圧条件下等において、雨水が空気シールへ到達することを許容する可能性が
ある。エアループシステムの空気シールは、不完全であることが想定されうるの
で、水漏れが発生する可能性がある。更に、前記両米国特許第5,452,552号及び
第5,598,671号に記載されているエアループシステムのパネル固定ファスナは、
風による負の荷重条件下(たとえば、建築物の一側方に於ける建築物内部から離
間する向きの風および/又は風荷重)においてテンションを受けて、接続強度と
シール圧縮状態が低下する可能性がある。又、負の風荷重が繰り返しかかること
によって、固定ネジが緩んだり伸びたりして、単数又は複数のパネルが建築物か
ら落下する虞がある。
【0006】 更に、前記パネルフレームでは、ある種の用途において所望の断熱性が提供さ
れないかもしれない。又、地震及びその他の荷重によって、建築物構造が僅かに
変形しただけでも、パネルの破損や緩み、シールの損傷が起こりがちである。従
って、特に上述した2つの特許を含めて、カーテンウォールにおいていくつかの
課題を達成することにおいて大きな進歩が達成されたが、さらに改良されたシス
テムが必要とされている。
【0007】発明の要旨 増強型カーテンウォールシステムの課題は、下記の分野、すなわち、空気/水
の浸入に対する抵抗、負の風荷重条件下における構造的性能、及び断熱性、の内
の単数又は複数においてエアループカーテンウォールシステムの性能を改善する
ことにある。前記増強型カーテンウォールシステムは、この課題を、次の特徴、
すなわち、水シール機能と空気シール機能、排水機能とシール機能、とを分離す
る内側エアループと外側エアループ、前記両エアループの内の少なくとも一方へ
の水の浸入を制限するために空気入口開口部に設けられた迂回通路、エアループ
内の圧力を外部環境と均一化するのに十分な大きさの空気入口開口部、パネルア
センブリに大きな応力を発生させることなく地震又はその他の荷重下でフロア間
の側方揺れ撓みを許容するために摺動シールとクリアランスディメンションと組
み合わせた各パネルアセンブリの二点式ファスナ支持、パネルに対する外向きの
荷重に抗し、ファスナに対する外向きの荷重を制限するムリオンとの構造係合、
デュアル排水路と、その上で水滴を収集可能な表面とを形成する外側エアループ
の排水空洞に形成されたスプリッタ、建築物内部と外部環境との間の伝熱に対す
る抵抗を増大させるべく前記パネルフレームに形成された断熱部、そして、パネ
ルアセンブリの容易な取り付け及び取り外しを可能にするクリップオン式挿入部
材、のうちの単数又は複数を提供することによって達成する。
【0008】図面の簡単な説明 図1は、改良型エアループウォールシステムの実施例を含む外装ウォールシス
テム部分の等角投影図である。 図2は、前記改良型エアループウォールシステムの実施例の水平ウォールジョ
イントを示す、図1の線2−2に沿った一部断面図である。 図3は、前記改良型エアループウォールシステムの垂直ウォールジョイントを
示す、図1の線3−3に沿った一部断面図である。 尚、これらの図面において、類似の数字は類似の部材又は特徴構成を示してい
る。
【0009】発明の好適実施例の記載 本発明の作動原理をよりよく理解するために、以下の用語をここで使用する。
【0010】 カーテンウォールパネル又はパネルアセンブリ:パネルフレームに対して固定
され、かつ名目的にシールされている、建築物の建築物外装又はカーテンウォー
ル部材を有する複数のパネル又はパネルアセンブリの1つ、前記外装部材の周部
分は工場でパネルフレームのセグメントに対して固定、シールされる;
【0011】 内側エアループ:前記外装部材の周部エッジの周囲かつ近傍で、一般に前記パ
ネルフレーム内部に実質的にループを形成する空間;
【0012】 外側エアループ:前記内側ループの近傍で、各外装部材の周囲に実質的にルー
プを形成する空間、
【0013】 水シール:建築物内部において、内側空間に向けて外側水路に形成され、その
シーラントラインを横切って空気圧差が殆ど又は全くない場合に、水の浸潤を規
制するのに使用されるシーラントライン、そして、
【0014】 空気シール:外側水路の内側で、かつ、それから離間して形成され、建築物内
部への空気の侵入を規制するのに使用されるシーラントライン。
【0015】 図1は、建築物(明瞭性のために図示せず)の構造部材、又は、互いに離間し
た垂直ムリオン14によって支持される複数のカーテンウォールパネル(例えば
、パネル11a〜11f)のアセンブリから成る増強型エアループカーテンウォ
ールシステム10の一実施例を図示している。図1は、各カーテンウォールパネ
ル11a〜11fの外装又はカーテンウォール部材が、デュアルガラスセグメン
トから成る、増強型カーテンウォールシステム10の実施例を図示しているが、
この増強型カーテンウォールシステムは、外装部材としてその他の固体材から構
成することも可能である。又、図1には、前記カーテンウォールパネル11a〜
11fが、全体として四角形で、実質的に平坦なパネルアセンブリとして図示さ
れているが、その他のアセンブリ形状のパネルも使用可能である。但し、個々の
パネルがどのような形状に形成されようとも、複数のパネルが互いに接続されて
、建築物のカーテンウォールの一部を形成するものでなければならない。
【0016】 典型的には、隣接するカーテンウォールパネル間に、2つのタイプのウォール
ジョイントが、すなわち、名目的に水平なウォールジョイント12(例えば、外
装パネル11aと11bとの間)と、名目的に垂直なウォールジョイント13(
例えば、外装パネル11aと11cとの間)が形成される。しかし、多くのその
他のタイプのウォールジョイント、例えば、非直線状のジョイント、対角線又は
その他の方向に向けられた直線状ジョイント、あるいは、ウォールの突起や不規
則なパネル境界幾何学形状に対応するように構成されたジョイント、等を形成し
、使用することも可能である。
【0017】 図2は、パネル11aと11bの間に位置する水平ウォールジョイント12の
一実施例であり、図1の線2−2に沿った、典型的な切断図である。上側外装パ
ネル15は、その下側エッジの近傍に置いて、ガラスパネル11aの一部を形成
する下側フレームセグメント16に取り付けられている。図示されている前記水
平ウォールジョイント12は、下側フレームセグメント16と、下側パネルアセ
ンブリ11bの一部を形成する下側外装パネル17の上側部分に接続された上側
フレームセグメント18との間に形成されている。前記2つのパネルアセンブリ
11a、11bは、通常、対応する建築物の外側に位置し、それぞれ、各パネル
が2つの互いに離間した垂直ムリオン14によって支持される状態で、一対のフ
ァスナ34を使用して建築物/建築物構造に取り付けられている。前記下側フレ
ームセグメント16は、通常、上側外装パネル15に対して工場組み付けされ、
前記上側フレームセグメント18は、通常、前記下側外装パネル17に対して工
場組み付けされる。
【0018】 下側フレームセグメント16等のフレームセグメントは、好ましくは、アルミ
ニウム押し出し成形製品であるが、別の製造手段を使用して、その他多くの材料
から別のフレームセグメントを製造することも可能である。その他の製造手段、
および/又は、その他の構造材料としては、その他の金属、エラストマ、射出成
形プラスチック及び合成材を含むことができる。
【0019】 前記上側フレームセグメント18は、図2においては、単数又は複数のネジ3
4を使用して、単数又は複数の垂直ムリオン14、又は、建築物に関連するその
他の支持構造に取り付けられた状態が図示されているが、リベット、ナットとボ
ルト、フックとスロット、クランプ、又は、その他の取り付け手段も使用するこ
とが可能である。前記ネジ34は、好ましくは、前記垂直ムリオン14の主箱型
支持構造14bから全体として外向きに突出する2つの別々のL形状取り付けフ
ランジ(1つのフランジ14aの一部が図2において破線で図示され、フランジ
14aは、図3にも図示されている)に対して、前記上側フレームセグメント1
8の各端部(又は、各端部の近傍の位置/ポイント)を取り付ける「2点」取り
付け部を形成する。T形状突出部、I形状突出部(例えば、外向きの荷重によっ
て、ファスナに張力ではなく剪断力が作用する場合等)、突出部無し(ファスナ
が前記箱型支持構造、又は、その他の形状の支持構造に直接取り付けられる場合
)、フロアビーム、及び、クロスビーム、を含む、その他の支持構造も可能であ
る。
【0020】 前記突出L形状フランジ14aに対する前記上側フレームセグメント18の前
記好適な2点ファスナ取り付け構造は、多くの利点を提供する。すなわち、前記
突出フランジ14aに形成された各ネジファスナ孔34aは、建築物の内部空間
へ貫通侵入することがないので(図3は、1つの内部空間ISを図示している)
、それぞれのファスナ34に対して別々の空気シールを設ける必要が無く、この
潜在的漏出源からの、外部環境Eから内部空間IS(すなわち、空調空間)、又
は、内部空間ISから外部環境Eへの空気漏出が無くなる。更に、ネジファスナ
孔34aを横切る差圧が存在しないことによって、内部空間ISに対する水漏れ
、及びそれに伴う侵食作用、が最小限にされる。
【0021】 前記好適2点ファスナ取り付け構造のもう一つの利点は、他の後述するクリッ
プオン式、又は、その他の方式の取り外し可能な部材(たとえば、水シール部材
26と雨スクリーン部材27)を取り外すときに、パネルの取り外し、メンテナ
ンス又は修理/交換のために、前記ネジ34へのアクセスが容易であることであ
る。又、クリップオン部材の取り付け前のこれらのネジ34の初期取り付け作業
も単純化され、これによって、この増強型カーテンウォールシステムを、例えば
、図3に図示されている内部空間ISから、まだ取り付けられていない上側パネ
ル用空間を通して、上側フレームセグメント18の外側部分へ向けてムリオン1
4に取り付ける等、足場を組む必要なく、実質的に建築物の内部から立設するこ
とが可能となる。
【0022】 前記好適2点ファスナ取り付け構造とクリアランスディメンションD(図3に
図示)の更に別の利点は、二本のネジ34の向きによって、取り付けられたフレ
ームセグメントが、フロア間の変形荷重下において、ピン止めされたバーリンク
構造として移動することを許容する、例えば、パネル11aの平面に水平成分を
有する側方向に於ける撓み地震荷重下において、壊れることなく動く、ことにあ
る。換言すると、ムリオン14間の水平方向における前記両支持点の相対移動(
又は、突出フランジ14aのネジ孔34aの移動)が、ガラス製外装部材15や
その他のパネルコンポーネントに対して大きな応力、又は、歪みを与えることな
く、空気/水シール24、及び、25上を摺動する前記下側フレームセグメント
16によって吸収されることにある。垂直ムリオン14間の方向に対して垂直な
水平方向における両支持点の相対移動は、更に、パネルに対して過度の応力又は
歪力がかからない時にも、ある程度吸収されることが可能である。例えば、前記
パネルアセンブリ11aの下側部分が、両シール24,25上で揺動したり、お
よび/又は、垂直ムリオン14に対して接近離間する方向に内外に僅かに揺動す
ることができる。他の固定/取り付け方法と比較して、ムリオン14の側方撓み
を引き起こす強い地震荷重を受けたときに、外装部材15、及び、空気/水シー
ル(例えば、24と25)とに対する荷重の減少が達成される。そして、前記増
強型エアループシステム(例えば、ここに記載され、かつ、同時係属の米国特許
出願第08/887,879号に記載されているような)の、完全なシールが無くとも外側
環境に対する水バリアとして作用することができる能力により、例え、地震発生
後に前記空気/水シール24、25が損傷を受けても、水漏出に対する抵抗性が
維持されやすい。
【0023】 本好適実施例において、本発明の前記設計クリアランスD(図3に図示)によ
り、例えば、建築物に対する風又は地震荷重による、水平方向フロア間撓み、又
は側方揺れ移動中の相対パネル移動が可能とされる。前記設計クリアランスDは
、ムリオン14とパネルの底部近くのパネルの垂直エッジとの間に設けられる。
典型的な高層建築物の場合、許容可能なフロア間の側方又は側方揺れ移動(たと
えば、地震発生時)は、約L/200であり、ここでLはフロア間の距離又は高
さである。例えば、フロア間高さが12フィート(3.65メートル)の場合、
建築構造は、約3/4インチ(0.019メートル)のフロア間側方揺れ撓み(
極端な荷重時)を許容するように設計される。従って、6フィート(1.83メ
ートル)四方のパネルは、約3/8インチ(0.0095メートル)の側方揺れ
支持撓みを受けうる。前記設計クリアランスDは、通常は、パネルにおける極端
な撓み、この例では、少なくとも約3/8インチ(0.0095メートル)、を
許容可能に選択されるが、この設計クリアランスDは、3/4インチ(0.01
9メートル)、又は、それ以上とすることも可能である。又、この設計クリアラ
ンスDは、より剛直な建築物構造が設計されたり、あるいは、これらの極端な撓
み時においてある程度の損傷が許容可能である場合、又は、より小型のパネルが
使用される場合には、僅かに、1/4インチ(0.0063メートル)又はそれ
以下、とすることも可能である。
【0024】 前記設計クリアランスDに加えて、各パネルフレームは、移動可能又は移動許
容式取り付け構造(たとえば、ファスナ)とシールとによって、2つの上部コー
ナー(上側フレーム部材18に)の近くで前記ムリオン14に対して固定される
。図2及び3に図示されているように、前記下側フレームセグメント16は、側
方揺れ時に、ムリオン14に当たることなく、前記設計クリアランスD内で、水
平方向に、ジョイントスプライン50に対して移動することができる。従って、
この建築物の横揺れ移動(クリアランス“D”の限度内)は、カーテンウォール
パネルに対して損傷を与える応力を発生させることなく、システムによって吸収
される。パネルフレームと支持フレーム(たとえば、ムリオン14)との間のあ
る程度の相対移動の自由を許容しながら、長期にわたって許容可能なシール機能
を維持するためには、弾性フォーム、テフロン(登録商標)などのエラストマ、
又は、二硫化モリブデンパウダーなどの、シール46のためのシールコーティン
グ材を有する、乾燥タイプのシール又はその他の材料を使用することが好ましい
。しかし、潤滑エラストマシール、グリース、パティ、又はその他のギャップ充
填剤、及び弾性接着剤、等のその他のタイプの移動可能又は移動許容式シールも
使用することが可能である。
【0025】 図2に図示されているように、空間20が、ほぼ下側パネル11b内に形成さ
れており、これは、下側外装部材17の上側エッジのほぼ近傍に位置する。この
空間20は、下側パネル11bの周りの内側エアループの上側セグメントである
。下側パネル11aの上側フレームセグメント18は、パネル11aの上側フレ
ームセグメント(明瞭化のために図2には図示せず)に類似しており、又、通常
、下側フレームセグメント16にも類似し、上側フレームセグメントの各突起、
又は、一部分の留め継ぎ(mitered)端部を、単数又は複数の共通側方フレーム
セグメント36又は38に取り付け(図3に図示されているように)、各パネル
の周りに実質的に連続した内側エアループを形成することを可能にする。
【0026】 前記下側フレームセグメント16に形成されている単数又は複数の空気孔又は
開口部23は、主として、空気導入の機能を果たすものであるが、その他の目的
のための機能することも可能である。前記単数又は複数の空気開口部23は、通
常、前記内側エアループ(内側エアループセグメント19と20を含む)内の圧
力が、外部又は建築物外部環境Eの空気圧と実質的に等しくなるように、前記内
側エアループへ空気の流入を許容するように寸法設計ざれる。換言すると、前記
空気開口部23は、これら空気開口部を通過する「最悪のケース」の空気流の場
合においても、これら空気開口部を介して大きな圧力低下が起こらないように、
たとえば、そのような最悪ケースの空気流時において、これら空気開口部を介し
た最大圧力低下が約0.1インチ水柱(inches of water)(2
4.9Pa)、より一般的には、0.05インチ水柱(12.4Pa)以下、更
に好ましくは、0.03インチ水柱(7.5Pa)以下、となるように寸法設計
される。
【0027】 前記空気開口部23を通る最悪ケースの内側エアループへの空気の流入は、典
型的には、環境、設計及びシーリング要因の組み合わせによって生じ、その内、
最も重要であるのは、通常、不完全な外装部材空気シール31を介する空気漏出
である。シールの不完全状態が最も生じやすいのは、前記空気シール31の留め
継ぎ角部分であり、不完全な空気シールを介した差圧の種々の条件下に於ける空
気シール/パネルアセンブリ角における空気漏出を推定するためにさまざまな概
算方法(又は実際のテストデータ)を使用することができる。もう一つの潜在的
な漏出路は、窓ガラス係止部GSの周りである。窓ガラス係止部GSの周りの空
気の侵入を低減するためのオプションとして、コーキング等の補助シール46a
が、パネルフレームセグメント16と18と、窓ガラス係止部との間に配置され
る。内側エアループへの空気の流入を引き起こす傾向のあるその他の要因として
は、内側エアループへ排水される水(復水も含まれうる)、他のシールの不完全
性、外部環境に於ける急激に増加する気圧、そして内側エアループ内の急激な熱
膨張がある。空気開口部23の寸法設計の一例として、前記四つの留め継ぎ端部
ジョイントにおける、副および/又は空気シール端部又は不完全性は、約5平方
ミリの円形開口部に均等であると予測することができ、これらのシール不完全部
分又は角部分を介した空気漏出が、空気開口部23から出入りする空気の主たる
原因である。前記空気開口部を介した圧力低下を最小化するために、その1つの
方法は、これら空気開口部の寸法を、同等のシール不完全部の少なくとも20倍
、又は、少なくとも約100平方ミリメートルとする、若しくは、1つの空気開
口部を、少なくとも直径約3/8インチ(0.0095メートル)、より好まし
くは少なくとも直径約1/2インチ(0.0127メートル)に寸法設計する方
法である。他の空気流要因、排水を提供し、圧力が内側エアループ内において安
全に均一化されることを更に確実にするために、最も好適な実施例は、直径が少
なくも約3/8インチ(0.0095メートル)の三つの空気開口部23を有す
る。
【0028】 前記空気開口部23の内の少なくとも1つのもう一つの目的は、雨又はその他
の水分が内側エアループから排出される(恐らくは、侵入した空気と共に)こと
を許容することであるので、これら空気開口部の少なくとも1つは、図2に図示
されるように、下側フレームセグメント16に設けられ、直径が少なくとも約1
/8インチ(0.0031メートル)、好ましくは、少なくとも約1/4インチ
(0.0063メートル)の直径にするべきである。しかし、第1の空気流の目
的を提供するために、少なくとも1つの空気開口部23の好適な位置は、下側フ
レームセグメント16の中心の近傍(すなわち、図3に図示されている側方フレ
ームセグメント36及び38の近傍の排水路から離間している)である。内側エ
アループ内の空気圧が外部環境Eの圧力と実質的に同一となることを更に確実に
するために、他の空気開口部23を他のフレームセグメント又は位置に設けるこ
とができる。別実施例において、空気の導入および/又は内側エアループからの
排水のために、前記内側エアループの単数又は複数の部分を非連続(たとえば、
下側建築物エッジパネルについて)にし、追加の空気開口部(たとえば、内側エ
アループの側方セグメントの下側部分の近傍に配置)が、必要であるかもしれな
い。別実施例において、前記空気開口部の内少なくとも2つが、パネルの各留め
継ぎ角部分の近傍で下側フレームセグメント16に配置される。空気開口部23
のこの2つの角部分への配置によって、水が、一端部において少なくとも1つの
空気開口部23から容易に排水され、かつ、空気が他方の空気開口部23から容
易に入ることができる。下側フレームセグメント16、又は、他の下側フレーム
セグメントの前記2つの角部分に位置する空気開口部間に、好適に第三の空気開
口部23を設けることにより、水(たとえば、側方又は垂直セグメントの不完全
な水シールから侵入した水)が両端部から容易に排水され、十分な空気流が、こ
の第三又は中間の空気開口部23を通って流入して、内側エアループ内の空気圧
を、外側環境Eの空気圧とほぼ同一にすることが可能となる。
【0029】 前記好適実施例において、更に、外部環境Eからの空気は、図2において曲が
りくねった、又は、迂回する軌跡矢印“A”によって示されているように、前記
空気開口部23に入る前に、外側突出又は第1バッフル16a、クリップオン雨
スクリーン、又は、バッフル部材27、及び、第2又はL形状のバッフル、又は
、突起16bの周りを強制的に通過させられる。 前記雨スクリーン部材27と前記両突起16a、16bは、外部環境Eから空
気開口部23への直線状の空気(恐らくはそれに捕捉された水と共に)流通路が
形成されることを阻止する交流路(alternating path)バッフルを形成する。更に
、これら交流路バッフルは、比較的密度の低い空気は、これら交流路バッフルに
対して外向きに「投げ出され」てその上に収集する傾向のあるより密度の高い水
滴及び粒子よりも、より容易にバッフルの周りに流れの方向を変化させることが
できるので、捕捉された水又は粒子が衝突する表面を提供する。これらのバッフ
ルによって収集された水滴は、合体して、排水ととともに粒子を運びながら、外
部環境Eに向けて外側(たとえば、排水表面27a上)、および/又は、雨樋3
5に向けて下方に排水されやすい。
【0030】 前記L形状バッフル突起16bは、好適には、図示されているように前記空気
開口部23の1つ、又はその近傍に配置されるが(たとえば、L形状は、空気路
“A”の迂回性を増大させる傾向がある)、このL形状バッフル突起は、実質的
には、L形状には図示されていない前記上側フレームセグメント18から突出し
ている側方リブ36a及び38a(図3を参照)と上側リブ18aの延長部分で
ある。空気開口部から離間したところから侵入する空気は無いか、あるいはほと
んど無いので、空気開口部23から離間したL形状突起形状突起16bの部分は
不要であるかもしれない。従って、この好適実施例においては、直線状の上側突
起18aが図示されている。もしも、前記下側突起16bの一部分のみが空気開
口部23の近傍においてL形状であり、残りの部分(いかなる空気開口部からも
離間している)が直線状であるならば、下側突起16bの建築物外側からの排水
は、これらの直線状突起へ向けられる傾向となり、それによって、空気開口部2
3近傍での水/粒子再捕捉の問題を更に最小化するであろう。本好適実施例にお
いて、L形状であるバッフル突起16bの前記部分は、空気開口部23のいずれ
かの側方において少なくとも1/16インチ(0.0016メートル)延出し、
交流路バッフル/突起は、少なくとも約1/16インチ(0.0016メートル
)、より好ましくは少なくとも約1/8インチ(0.0031メートル)離間し
、但し、好ましくは、約1/2インチ(0.0127メートル)以下離間し、通
常、前記第1ジョイント空間21内へ少なくとも約1/4インチ(0.0063
メートル)、より好ましくは、少なくとも約9/16インチ(0.014メート
ル)突出する。
【0031】 別の実施例において、その他多くのバッフル形状、間隔、及び突出長さが可能
である。空気開口部23に侵入する水が更に少ないことが望ましい場合には、よ
り長いバッフルの長さ、より小さな間隔、及びより厚みの大きな形状が必要とな
るかもしれないが、もしもコストの低減と、より圧力が均衡化されることが望ま
しい場合には、その反対が望ましいかもしれない。本好適実施例は、前記外側突
起16a、第2又はL形状突起16b及び前記雨スクリーン部材27に押し出し
アルミを使用しているが、これらのコンポーネントのうち単数又は複数を、他の
金属、ワイヤスクリーン、多孔性材料、及びエラストマなどの他の材料から形成
することも可能である。他の材料には、衝突する水の保持/排水の増加や、水/
粒子再捕捉問題の減少、等の利点があるかもしれない。
【0032】 前記雨スクリーン部材27と雨シールホルダー26は、クリップ止め、又はそ
の他の方法で、上側フレームセグメント18のタブ18b及び18cに対して取
り外し可能に取り付けられる。このクリップオン構造は、雨スクリーン部材27
と雨シールホルダー26の容易な設置と取り外し、更に、パネル全体の設置又は
取り外しのためのネジ34又はその他の取り付け手段に対する容易なアクセス、
を可能にする。クリップ止め取り付けが好適な取り付け手段であるが、他の実施
例では、ピン止め接続、フックとスロット、接着剤、又はファスナ、によってス
クリーン又はシールホルダーを取り付けることが可能である。
【0033】 別実施例における空気開口部23は、異なる形状及び寸法、例えば、少なくと
も約3/8インチ(0.0095メートル)の好適な直径を有する主として空気
流のために寸法設計された複数の開口部と、水路の近傍の別の1つの排水穴、た
とえば、留め継ぎ角部分の近傍の、直径が約1/4インチ(0.0063メート
ル)又はそれ以下の孔、とすることができる。その他の別実施例は、水の浸入を
更に最小化するために、全部ではないが大半のフレームセグメントに形成された
空気孔と、図示した円形の空気開口部23に代わる空気開口スロット、空気開口
部23上に配置されたスクリーン又はフィルタ、そして、水の浸入をそれ以上更
に最小化するために、空気開口部23又はその近傍、あるいは下側ループセグメ
ント又は空間19に配置される追加のバッフル、を備えることができる。
【0034】 前記内側エアループの上側ループセグメント20と下側ループセグメント19
との外側において、前記水平ウォールジョイント12内の空間又は外側エアルー
プ部分は、実質的に、外側エアループの2つの部分、すなわち、第1又はウェッ
トなジョイント空間21と第2又はドライなジョイント空間22、とに分離され
ている。前記第1ジョイント空間21は、排水路として(上側パネル11aの外
側エアループの第1部分の下側セグメントとして)、そして、同時に、前記下側
パネル11bの外側エアループの第1部分の上側セグメント、として作用する。
前記第2ジョイント空間22は、前記上側パネル11aの外側エアループの第2
部分の下側セグメントとして、そして同時に、前記下側パネル11bの外側エア
ループの第2部分の上側セグメント、として作用する。
【0035】 前記雨又は水シール24は、前記下側フレームセグメント16の第3突起16
cと、内側バッフル又は雨シールホルダー26との間に配置されている。前記水
シール24は、好ましくは、前記雨シールホルダー26に取り付けられ、上側フ
レームセグメント18の端部からパネル11a又は11bの中心に向かって幾分
延出しているが、この水シール24は、パネルの全幅に渡って連続しているもの
である必要はない。又、前記上側パネルフレームセグメント18の突起18cに
対する内側バッフル26の前述したクリップ止め取り付け部は、空気侵入に対し
てシールしなくてもよい。従って、外気は、前記第1及び第2ジョイント空間2
1及び22に入ることができ、共に、前記内側エアループの上側ループセグメン
ト20と下側ループセグメント19と同様に、外部環境Eの空気と均圧化される
。換言すると、空気は、外側エアループと内側エアループとの間で移送されて、
内側エアループ圧力と外部空気圧力とを均一化することができるが、水が第2ジ
ョイント空間22に侵入することは効果的に防止される。別実施例において、も
し必要であれば、排水路から離間した位置で、前記第1及び第2ジョイント空間
21,22間に追加の空気通路を設けることも可能である。
【0036】 前記増強型カーテンウォールシステムの本好適実施例において、前記下側パネ
ル11bのパネル又は外装ガラス部材17は、パネル水シール32とパネル空気
シール33とによって、上側フレームセグメント18に対して名目的にシールさ
れている。前記両パネル11a及び11b間のウォールジョイント12は、フレ
ーム水シール24とフレーム空気シール25とによって名目的にシールされてい
る。前記空気及び水シールの一部又は全部は、非連続であり、および/又は、現
場で組みつけられることが可能であるので、バイパス、位置ずれ、泥、その他の
漏出の原因となるものが存在する可能性があり、より大きな建築物に存在する多
くのパネル間のいくつかの不完全なシール部があると通常は推測されるべきであ
る。しかし、本明細書に記載され、又、同時係属の特許出願第08/887,879号にも
記載されているように、本発明は、そのような不完全なシールを許容するもので
ある。
【0037】 本好適実施例において、パネル水シール32及び30は、ニュージャージー州
、ウェインに所在の、ノートン・パフォーマンス・プラスティクス社(Norton P
erformance Plastics社)、現在はセイント−ゴバイン・パフォーマンス・プラ
スティクス社(Saint-Gobain Performance Plastics社)から入手可能なノート
ンテープ(Norton tapes)などの、独立気泡フォームシーリングテープである。
しかし、他の実施例では、その他のタイプのシール、又は、水流レストリクタ(
restrictors)を使用することができる。前記好適なパネル空気シール33及び
31は、典型的には、EPDM材から成る、挿入可能型ガスケットシールである
。しかし、他の実施例では、その他のタイプのシール又は空気流レストリクタを
使用することができる。
【0038】 本好適実施例において、フレーム水シール24とフレーム空気シール25は、
パネル水シール32及び30に類似のノートンテープなどの独立気泡フォームシ
ーリングテープである。しかし、他の実施例では、その他のタイプのシール又は
流れレストリクタを使用することができる。
【0039】 本好適実施例において、前記下側フレームセグメント16は、上側フレームセ
グメント18から突出するオスジョイントスプライン50に係合するメスジョイ
ント溝51を有する。これらジョイント溝51とジョイントスプライン50との
係合面は、フレーム空気シール25の対抗するシール面を提供する。同様に、水
シール部材26と、下側フレームセグメント16の第3又は水シール突起16c
との係合表面は、フレーム水シール24のためのシール面を提供する。前記増強
型カーテンウォールシステムの別実施例において、その他のジョイント部材及び
係合表面を提供することが可能である。
【0040】 外側エアループ21の第1部分内の雨樋空間35は、水があれば(例えば、前
記雨スクリーン部材27上に撥ね付けられた)、それを、一方又は両方の留め継
ぎ端部へと案内し、ここで、水を、パネルアセンブリ11bの前記垂直フレーム
セグメントにおいて下方に案内することができる。前記雨樋突起18aは、又、
侵入した空気が、たとえば、フレーム水シール24又は雨シールホルダー26に
対して投げつけられる代わりに、下側フレームセグメント16の前記L形状ウォ
ール突起16bの周りで強制転回されるときに、水滴が投げつけられる追加表面
としても作用する。前記雨樋突起18aは、又、外側エアループの第1セグメン
ト21の下側部分を、2つの排水路又は雨樋空間35に分割する作用も有する。
2つの排水路35が形成されることは、水のはね散らし/再捕捉を減少させて、
水の排水のための幾分更に外向きに限定された通路が提供されやすい。前記補強
型カーテンウォールシステムの別実施例では、デュアル雨樋空間35を形成する
前記雨樋突起18aを省略して、他の排水路を提供することも可能である。
【0041】 本発明のカーテンウォールシステムの断熱性を改善するためのオプションとし
て、パネルフレームセグメント(16、18、36及び38)の一部又は全部の
、他の場所に、単数又は複数の断熱部(thermal breaks)(例えば、下側フレー
ムセグメント16に設けられた下側断熱部28と上側フレームセグメント18に
図示されている上側断熱部29)を使用することが可能である。断熱部には低熱
伝導性のプラスチック材が好適であるが、28や29等の断熱部用に、十分な構
造強度と限定された熱伝導性を有するその他の実質的にリジッドな材料を使用す
ることができる。更に、熱伝導性を更に低下させるために、前記断熱部28及び
29と、前記両フレームセグメント18及び16との間のアルミニウム-プラス
チック接触面を、ラフニング又はコーティング処理することができる。前記断熱
部28及び29は、好ましくは、ポア・アンド・ディブリッジ(pour-and-debri
dge)法を使用して、フレームセグメント18及び16へと製造、又は、工場組
み付けされるが、手作業での挿入などの、その他の製造又は組み立て方法も可能
である。
【0042】 建築物又は建築物構造に対するパネルの立設又は設置プロセスは、通常、その
建築物の下部近くのパネルから開始され、その後隣接するパネルについて続けら
れる。前記水シール支持部材26と雨スクリーン部材27は、通常は、パネルア
センブリの残り部分とは別に出荷される。好適なプロセスは、1つのパネルの設
置のために三つの主要な工程を必要とする。すなわち、第1に、パネルの下側部
分を下方の前に設置されたパネル(図2では明瞭性のために図示せず)と係合ス
プライン50/スロット51へ配置する工程、第2に、ファスナ34を使用して
、前記パネル(たとえばパネル11b)を2つの隣接するムリオン14に固定す
るため上側フレームセグメント18のみを締め付ける、そして、第3に、水シー
ル/雨スクリーン部材26と27を、上側フレームセグメント18の所定位置に
配置/係合/クリップする。これら三つの主要工程が終了すると、隣接のパネル
(例えば、パネル11a)を、図1に図示されているように係合位置に配置する
ことができる。
【0043】 図3は、図1の線3−3に沿った、両パネル11a及び11cの間の垂直ウォ
ールジョイント13の典型的な断面を図示している。この垂直ウォールジョイン
ト13は、左側側方パネル11aと右側側方パネル11cが、通常現場において
設置(すなわち、建築物又は建築物の構造部材に取り付けられる)された時に形
成される。
【0044】 前記右側フレーム部材36は、パネルアセンブリ11aのパネルフレームセグ
メントの右側垂直セグメントである。右側空気空間37は、パネルアセンブリ1
1aの内側エアループの右側垂直セグメントである。左側フレーム部材38は、
右側パネルアセンブリ11cのパネルフレームの左側垂直セグメントである。左
側空気空間39は、パネルアセンブリ11cの内側エアループの左側垂直セグメ
ントである。パネルアセンブリ11aのパネルフレームの左側垂直セグメントは
、通常、左側フレーム部材38と同一であり、パネルアセンブリ11cのパネル
フレームの右側垂直セグメントは、通常、右側フレーム部材36と同一である。
しかし、前記増強型カーテンウォールシステムの別実施例では、非同一又は別の
フレーム部材を使用することも可能である。
【0045】 右側のパネルアセンブリ11aについて記載する場合の重複を避けるために、
以下の記載は、実質的に、左側パネルアセンブリ11cに関するものであるが、
垂直ジョイント13の内部の空間は、通常、左側と右側のコンパートメント又は
セクション、すなわち、第1の垂直ジョイント空間40と第2の垂直ジョイント
空間41、とに対称に分離される。前記第1ジョイント空間40は、パネル垂直
アセンブリ11aの外側エアループの第1セクションの右側垂直セグメントとし
て作用する。前記第2垂直ジョイント空間41は、パネルアセンブリ11aの外
側エアループの第2セクションの右側垂直セグメントとして作用する。前記垂直
水シール42部分は、垂直水シール部材43に取り付けられ、配置されて、潜在
的に連続する水シール(水シール24の別の部分については図2を参照)を形成
する。別実施例において、前記垂直シール部材43は、ムリオン14からの突出
部である。前記垂直水シール42のその他の別実施例も可能である。外部環境空
気が垂直水シール42に到達するために曲がりくねった経路を通過しなければな
らない図3に図示されている迂回路Vと、垂直水シールを介して大きな圧力差が
無いことから、たとえ水シールが非連続又は不完全なものであったとしても水漏
れに対する抵抗が改善される。
【0046】 前記パネル11aのガラス外装部材15は、垂直パネル水シール44(垂直パ
ネルフレームセグメント36に対してシールする)と、垂直パネル空気シール4
5(垂直パネルフレーム36に取り付けられた窓ガラス係止部GSに対してシー
ルする)によって垂直フレームセグメント36に対して取り付けられ、図2に図
示される空気及び水パネルシール30-33での連続的な空気及び水パネルシー
ルを名目的に形成する。前記両パネルシール(例えば、垂直パネル水シールと空
気シール44と45)と窓ガラス係止部GSとは、通常、工場において取り付け
られるので、制御されない現場条件によるシールの不完全性を減少させる。空気
及び水の浸入抵抗を改善するためのオプションとして、前記垂直パネルフレーム
36と、クリップ取り付け窓ガラス係止部GSとの間に補助シール46aが配設
される。断熱性を改善するための別の設計オプションとして、たとえば、前記ポ
ア・アンド・ディブリッジ法によって、図2に示されている断熱部28及び29
に類似の垂直断熱部47を、パネルフレーム部材36に製造又は組み付けること
ができる。断熱性を更に改善させるための設計オプションとして、前記ムリオン
14を、断熱部48によって分離された2つの押し出し成形部材(14及び43
)から組み立てることができる。別実施例において、前記ムリオン14は、実質
的に、単一の押し出し成形部材(図示されている押し出し成形部材14及び43
に類似の形状を有する)であり、前記ポア・アンド・ディブリッジ法によって製
造された断熱部(断熱部43に類似)を備える。一好適実施例において、前記ム
リオン14のパネル支持フランジ49の両側方は、図示されているように外側エ
アループ空間41内にある。この構成において、前記ファスナ34によって形成
される開口部は、建築物内部空間に貫入することがないので、空気の漏出をもた
らさない。この貫入の欠如によって、前記増強型カーテンウォールの気密性が改
善され、更に、断熱性と水漏出性も改善される。
【0047】 前記垂直空気シール46の機能は、図2に図示されている空気シール25に類
似している。そして、この空気シール25と同様、前記垂直空気シール46は、
垂直水シール42から離間している。
【0048】 他の実施例において、前記垂直ジョイント13の部材の、間隔、及びその他の
寸法は、比較可能な水平ジョイント部材に関して記載したように、変更可能であ
る。そしてここでも、前記マルチ空洞エアループシステムによって、水シールと
空気シールの機能が分離され、これによって、本発明のカーテンウォールシステ
ムは、不完全なシールに対する許容度が高くなる。
【0049】 図2及び3に図示されているように、好適実施例によって以下の性能改善も達
成することができる。
【0050】 本発明によれば、連続エアループ、シール及び断熱部の形成が簡単になる。類
似の垂直及び水平フレームセグメントの留め継ぎをマッチングすることによって
、複数の実質的に連続するエアループと名目的に連続するシールとを容易に形成
することができる。更に、断熱部も留め継ぎマッチングすることによって、断熱
機能の連続性を維持することができる。フレームセグメントの突出部を、エアル
ープの周囲の異なる位置で異なる機能を有する(ほとんど機能しない、又は機能
しない)ようにすることも可能ではあるが、各セグメントの構造を類似化するこ
とによって、パネルの周りの実質的に連続する均圧エアループの、設置、シーリ
ング、及び形成が簡単になる。
【0051】 本発明に拠れば、負の風荷重に対する抵抗の改善が可能である。従来のカーテ
ンウォールシステムでは、単数又は複数のパネル固定ファスナによって、長期に
渡って繰り返される周期的荷重によるファスナの損傷又は緩みと、シールの破損
の可能性をもたらす張力或いは剪断力における、負の風荷重に対する一次構造抵
抗が提供された。本発明の前記好適実施例に拠れば、前記二本のファスナ34取
り付け構造とは別の、ムリオン14に取り付けられた前記垂直水シール支持部材
43との、垂直フレーム36の足52(図3を参照)の構造的係合によって、負
の風荷重に対する一次構造的抵抗が提供される。従って、パネル11a及び11
cに対する負の風又はその他の外向きの荷重は、ファスナ34に対して大きな又
は過度の荷重をかけることなく、ムリオン14に(垂直水シール支持部材43を
介して)に直接伝達される。別実施例において、前記垂直水シール42に加えて
、前記垂直水シール支持部材43に、別の荷重支持面を追加することができる。
【0052】 前記ファスナ34の第1の機能は、いまや、実質的に、パネルの重量の支持に
限定されることになり、これによって、周期的荷重(及びファスナの緩みの可能
性)が減少し、長期的シール性、構造及び熱性能が改善される。前記増強型カー
テンウォールシステムの別実施例において、パネルフレームセグメントのパネル
フレーム突起又は部分が、支持構造突起又は表面の建築物内部側にフック係合し
、例えば、図3に示されている垂直熱バリア48のために内側面に対するパネル
フレーム突起フック係合が提供される。ファスナ又はその他の取り付け手段が主
としてパネルの重量を支持するように機能することを可能にする、その他多くの
フック又はパネル保持形状及び係合表面も、別実施例において可能である。
【0053】 本発明によれば、前記水平及び垂直ジョイント12及び13の水密性を改善す
ることが可能になる。それが水シール42及び24に到達する前に、外部の水の
大半をはねつけるために、前記雨スクリーン27と水シール部材26及び43(
図2及び3を参照)が利用される。雨スクリーン部材27上ではね散らされた少
量の偶発的な水は、前記雨樋空間35(図2を参照)を通って垂直ジョイントへ
と流れ、前記空間40内で下方に排水される(図3を参照)。この排水は、均圧
化された外側エアループ内部で行われるため、前記雨樋空間35内に水を大量に
堆積させることはなく、排水作用はほぼ瞬時に行われる。前記水平水シール24
(図2に図示)は、前記垂直水シール42(図3に図示)と連続した(例えば、
それに対して係合した)ものとすることができる。これらのシールは、風によっ
て吹き込まれた雨水が、外側エアループの第2空気セクション22(図2に図示
)及び41(図3に図示)に侵入することを制限する。従って、前記第2エアル
ープは、ドライループであり、空気シール25(図2)と46(図3)は、通常
は水に晒されることがない。前記内側エアループ空間19,20(図2)及び3
7(図3)は、均圧化された空間であるので、前記シール30,32(図2)及
び44(図3)は、例え不完全なシール部分であってもこれを横切って水を移動
させる空気の差圧が存在しないため、潜在的に不完全なものであっても、有効な
水シールを形成する。水シール30の場合、もしもこの前記水シール30の開口
部が十分に大きい場合、重力によって、水をこの水シール30を通過させようと
する駆動力が提供され、その水の量によって、その水を不完全な水シールの部分
に保持しようとする毛管力に打ち勝つのに十分な静水頭が生じるかもしれない。
しかし、たとえ非常に不完全な水シール30であってもこれを貫通する水は、空
気開口部23を通して前記雨樋空間35へと迅速に排水されるはずである。従っ
て、実質的に前記空間19及びシール31,33(図2を参照)に於ける水の堆
積は無く、45(図3を参照)は、通常は、水に晒されることはない。前記空気
シール、たとえば31及び25は、前記パネル、たとえば30及び24の周囲で
対応の水シールから離間しているので、空気シール機能と水シール機能も同様に
分離されており、カーテンウォールシステムは、大きな水漏れの問題を引き起こ
すことなく、大きなシーラント線の不完全性でもそれに耐えることが出来る。更
に、前記外装部材空気シールと水シールの多くは、工場で組み付けることが可能
であるので、これによって、一般に、不完全なシールの可能性が減少し、気密性
及び水密性が更に改善される。
【0054】 別実施例において、同じ設計原理を、その他のカーテンウォールシステム、た
とえば、米国特許第5,598,671号に開示されている隠れフレーム式エアループシ
ステム、に適用することができる。例えば、空気導入の第1目的と、更に、排水
の目的とのために、空気開口部を、同様に寸法設計及び配置することができる。
その他の別実施例において、前記垂直水シール部材43に類似の部材などの、突
出する構造部材によって、パネルを負の風荷重(又は、その他の建築物外向きの
荷重)に対して固定して、構造取り付け手段に対する荷重を、重力抵抗荷重に実
質的に限定することができる。ムリオン14のフランジ49に類似の構造フラン
ジによって、空気および/又は水の漏出に対してシールする必要のないパネル固
定構造を提供することができる。
【0055】 以上、本発明の好適実施例について図示、記載し、その他のいくつかの実施例
も図示および/又は記載したが、本発明から逸脱することなく、それらに対して
変更及び改造を加えることが可能である。従って、本発明の範囲には、添付の請
求項のエッセンス及び範囲内の属するそのような変更、改造及び別実施例のすべ
てが含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 改良型エアループウォールシステムの実施例を含む外装ウォールシステム部分の
等角投影図
【図2】 前記改良型エアループウォールシステムの実施例の水平ウォールジョイントを示
す、図1の線2−2に沿った一部断面図
【図3】 前記改良型エアループウォールシステムの垂直ウォールジョイントを示す、図1
の線3−3に沿った一部断面図
【手続補正書】特許協力条約第19条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月30日(2001.1.30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ティン,レイモンド,エム・エル アメリカ合衆国 ペンシルヴァニア 15237 ピッツバーグ ホリデイ・ドライ ヴ 318 Fターム(参考) 2E002 NA04 NB02 NC01 PA01 QA05 QC01 UB04 WA01 WA06 WA17 XA01 XA08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単数又は複数の構造支持部材から複数のパネルを支持するた
    めのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有する、 前記パネルの1つに取り付けられた、少なくとも1つの名目的に水平であるパ
    ネルフレーム部材、 前記パネルと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム部材とに取り付けら
    れ、パネルアセンブリを形成する各パネルの周りに実質的に連続するフレームを
    形成する、少なくとも1つの名目的に垂直であるパネルフレーム部材、 ここで、前記水平パネルフレーム部材の少なくとも1つは、前記構造支持部材
    の単数又は複数から前記パネルアセンブリの重量を実質的に支持するファスナの
    ための2つのファスナ支持点を有すると共に、前記単数又は複数の構造支持部材
    が撓んだときに、前記パネルアセンブリの移動を許容する、前記単数又は複数の
    構造支持部材と前記パネルアセンブリとの間の最小クリアランスディメンション
    を提供する。
  2. 【請求項2】 請求項1のウォールシステムであって、前記ファスナはネジ
    であり、前記クリアランスディメンションは、前記パネルアセンブリの底部近く
    で測定された少なくとも約1/8インチ(0.0031メートル)の側方間隔で
    ある。
  3. 【請求項3】 請求項2のウォールシステムであって、更に、前記パネルア
    センブリの単数又は複数の隣接部分の近傍に配置された複数のシールを有し、こ
    れらシールは、前記構造支持部材が撓んだ後、流体の流れを制限することができ
    る。
  4. 【請求項4】 請求項3のウォールシステムであって、前記ネジは、前記パ
    ネルアセンブリの上部の近くで垂直ムリオンに取り付けられ、前記パネルの前記
    底部は、スプライン及び溝接続構造を使用して、隣接するパネルアセンブリに接
    続されている。
  5. 【請求項5】 単数又は複数の構造支持部材から複数のパネルを支持するた
    めのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有する、 それぞれが、前記パネルの1つに取り付けられた2つの名目的に水平であるパ
    ネルフレーム部材、 それぞれが、前記パネルと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム部材と
    に取り付けられ、パネルアセンブリを形成する、2つの名目的に垂直であるパネ
    ルフレーム部材、 ここで、前記パネルフレーム部材の少なくとも1つは、建築物の外向き方向の
    成分を有する前記パネルアセンブリに対して作用する力に抗するために、構造支
    持表面に係合することが可能な荷重支持面を有し、前記荷重支持面は前記力のう
    ちの大きな部分に抗する。
  6. 【請求項6】 請求項5のウォールシステムであって、更に、前記パネルア
    センブリの単数又は複数の隣接部分に配置された複数のシールを有し、前記荷重
    支持面はムリオンの突起に係合し、前記シールは、前記力が前記パネルアセンブ
    リに対して加えられた後、流体の流れを制限することができる。
  7. 【請求項7】 請求項6のウォールシステムであって、前記突起は、前記ム
    リオンに取り付けられた垂直ウォールシール部材であり、前記荷重支持面も又、
    シール面である。
  8. 【請求項8】 単数又は複数の建築物構造支持部材から複数のウォールパネ
    ルを支持するためのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有
    する、 それぞれが、前記パネルの1つに取り付けられた、2つの名目的に水平である
    パネルフレーム部材、 それぞれが、前記パネルの1つと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム
    部材とに取り付けられて、各パネルの周りに実質的に連続するフレームを形成し
    、パネルアセンブリを実質的に形成する、2つの名目的に垂直であるパネルフレ
    ーム部材、そして、 外部環境空気が建築物内部空間へと流入する潜在的経路を提供するファスナ開
    口部無しで、前記パネルアセンブリを前記単数又は複数の建築物構造支持部材に
    対して取り付けることが可能な単数又は複数のファスナ。
  9. 【請求項9】 請求項8のウォールシステムであって、前記ファスナは、ム
    リオンの突出部に形成されたファスナ開口部を使用し、これらファスナ開口部の
    両側は、前記外部環境に対して実質的に露出されている。
  10. 【請求項10】 単数又は複数の構造支持部材から複数のウォールパネルを
    支持するためのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有する
    、 それぞれが、前記パネルの1つに取り付けられた、2つの名目的に水平である
    パネルフレーム部材、 それぞれが、前記パネルの1つと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム
    部材とに取り付けられて、各パネルの周りに実質的に連続するフレームを形成し
    、パネルアセンブリを実質的に形成する、2つの名目的に垂直であるパネルフレ
    ーム部材、ここで、前記隣接するパネルアセンブリは、実質的に各パネルの周り
    に、内側エアループと外側エアループを有する、 前記パネルアセンブリの単数又は複数の隣接部分に配置された複数のシール、
    そして、 前記両空気ループ間の少なくとも1つの空気開口部、 ここで、前記空気開口部は、前記シールのうちの少なくとも1つが不完全であ
    る場合に、両エアループ内の圧力を外部環境の圧力と実質的に均等に維持するよ
    うに寸法設計されている。
  11. 【請求項11】 請求項10のウォールシステムであって、前記両エアルー
    プ内の前記圧力は、前記外部環境の前記圧力の実質的に0.1インチ水柱(24
    .9Pa)以内である。
  12. 【請求項12】 単数又は複数の構造支持部材から複数のウォールパネルを
    支持するためのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有する
    、 それぞれが、前記パネルの1つに取り付けられた、少なくとも1つの名目的に
    水平であるパネルフレーム部材、 それぞれが、前記パネルの1つと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム
    部材とに取り付けられて、各パネルの周りに実質的に連続するフレームを形成し
    、パネルアセンブリを実質的に形成する、少なくとも1つの名目的に垂直である
    パネルフレーム部材、ここで、隣接するパネルアセンブリは、実質的に各パネル
    の周りに、内側エアループと外側エアループとを有する、 前記両エアループの間の少なくとも1つの空気開口部、 前記パネルフレーム部材の少なくとも1つに取り付けられたバッフル、ここで
    、これらバッフルは、1つのエアループと前記外部環境との間に迂回流体路を形
    成する。
  13. 【請求項13】 単数又は複数の構造支持部材から複数のウォールパネルを
    支持するためのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有する
    、 それぞれが、前記パネルの1つに取り付けられた、少なくとも1つの名目的に
    水平であるパネルフレーム部材、 それぞれが、前記パネルの1つと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム
    部材とに取り付けられて、各パネルの周りに実質的に連続するフレームを形成す
    る、少なくとも1つの名目的に垂直であるパネルフレーム部材、そして、 前記エアループの少なくとも1つの内部に複数の流体流路を形成するフレーム
    突出部。
  14. 【請求項14】 単数又は複数の構造支持部材から複数のウォールパネルを
    支持するためのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有する
    、 それぞれが、前記パネルの1つに取り付けられた、少なくとも1つの名目的に
    水平であるパネルフレーム部材、 それぞれが、前記パネルの1つと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム
    部材とに取り付けられて、各パネルの周りに実質的に連続するフレームを形成す
    る、少なくとも1つの名目的に垂直であるパネルフレーム部材、 前記パネルアセンブリを前記単数又は複数の構造支持部材に取り付ける少なく
    とも2つのファスナ、そして、 雨スクリーンを形成するクリップオン式パネルフレーム部材。
  15. 【請求項15】 請求項14のウォールシステムであつて、前記クリップオ
    ン式パネルフレーム部材は、通常は、前記2つのファスナの取り外しに先立って
    取り外されるように配置されている。
  16. 【請求項16】 パネルアセンブリを建築物に設置する方法であって、以下
    の工程を有する、 パネルアセンブリ部材を、前記建築物の側方で別のパネルアセンブリ部材に隣
    接する所望の位置に配置する、 前記パネルアセンブリ部材を、実質的に、2つ以下のファスナを使用して、単
    数又は複数の構造支持部材から支持する、そして、 前記固定工程後、水スクリーン部材を前記パネルアセンブリ部材に取り付ける
  17. 【請求項17】 建築物にパネルアセンブリを設置する方法であって、以下
    の工程を有する、 上側パネルアセンブリ部材を、建築物構造に固定された少なくとも2つの他の
    パネルアセンブリ部材に隣接する所望の位置に配置する、ここで、前記上側パネ
    ルアセンブリ部材は、当該上側パネルアセンブリ部材の前記建築物構造に対する
    固定の前に、下側パネルアセンブリ部材に構造的に係合される、そして、 前記配置工程後、2つのファスナを使用して、前記上側パネルアセンブリ部材
    を前記建築物構造に固定する。
  18. 【請求項18】 請求項17の方法であって、前記上側パネルアセンブリ部
    材は、前記上側パネルアセンブリ部材の前記建築物構造への前記固定工程の前と
    後とに、前記上側パネルアセンブリの建築物外向きの移動を規制する支持構造突
    出部にも構造的に係合される。
  19. 【請求項19】 単数又は複数の構造支持部材から複数のパネルを支持する
    ためのウォールシステムであって、該ウォールシステムは以下を有する、 それぞれが、第1パネルに取り付けられた少なくとも1つの名目的に水平であ
    るパネルフレーム部材、ここで、前記水平パネルフレーム部材は断熱部を有する
    、 それぞれが、前記第1パネルと、少なくとも1つの前記水平パネルフレーム部
    材とに取り付けられて、前記第1パネルの周りに実質的に連続するフレームアセ
    ンブリを形成する、少なくとも1つの名目的に垂直であるパネルフレーム部材、
    ここで、隣接するフレームアセンブリは、実質的に各隣接パネルの周りに内側エ
    アループと外側エアループとを実質的に形成する、 前記パネルフレーム部材の単数又は複数の隣接部分の近傍に配置された複数の
    シール、 外部環境空気が建築物内部空間へと流入する潜在的経路を提供するファスナ開
    口部無しで、前記パネルアセンブリを前記単数又は複数の建築物構造支持部材に
    対して支持することが可能な単数又は複数のファスナ、 雨スクリーンを形成するクリップオン式フレーム部材、 前記エアループの少なくとも1つの内部に複数の流体流路を形成するフレーム
    突出部、 前記シールのうちの少なくとも1つが不完全である場合に、エアループと外部
    環境との間の差圧を、0.1インチ水柱(24.9Pa)以下に制限するのに十
    分な、前記両エアループ間に形成された少なくとも1つの空気開口部、そして、 前記パネルフレーム部材の少なくとも1つに取り付けられた少なくとも1つの
    バッフル、ここで、前記バッフルは、1つのエアループと前記外部環境との間に
    迂回流体路を形成する、 ここで、前記水平パネルフレーム部材の少なくとも1つは、2つのファスナ支
    持点を有し、前記パネルアセンブリの重量は、前記パネルアセンブリを、前記フ
    ァスナ支持点において前記構造支持部材の単数又は複数に固定することによって
    実質的に支持され、単数又は複数の前記構造支持部材が移動した時に前記パネル
    アセンブリの移動を許容する最小クリアランスディメンションを前記単数又は複
    数の構造支持部材と前記パネルとの間に提供する、そして、 前記パネルフレーム部材の少なくとも1つは、建築物の外向き方向の成分を有
    する前記パネルアセンブリに対して作用する力に抗するために、構造支持表面に
    係合された荷重支持面を有し、前記荷重支持面は前記力のうちの大きな部分に抗
    する。
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