JP2003530297A - Vipアンタゴニストを用いる併用療法 - Google Patents

Vipアンタゴニストを用いる併用療法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、血管作用性腸ポリペプチド(VIP)のアンタゴニストであるポリペプチドおよび化学療法剤を含む薬学的組成物を使用する、併用療法に関する。薬学的組成物を使用する方法もまた、開示される。本発明の化学療法剤は、白金配位化合物、トポイソメラーゼインヒビター、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイド、およびジフルオロヌクレオシドを含むがこれらに限定されない。本発明は、腫瘍細胞の増殖を阻害する方法に関する。この方法は、腫瘍細胞と、有効量の化学療法剤および血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニストの組合せとを接触させる工程を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 本出願は、米国仮特許出願番号60/104,472(1998年10月16
日出願)、および米国仮特許出願番号60/104,907(1998年10月
20日出願)(これらの開示の両方は、本明細書によって、全ての目的のために
それらの全体において参考として援用される)に対する優先権を主張する。
【0002】 (発明の分野) 本発明は、一般に、癌の処置に関する。より詳細には、本発明は、血管作用性
腸ポリペプチド(VIP)のアンタゴニストであるポリペプチドおよび化学療法
剤を、好ましくは、薬学的組成物において使用する、併用療法に関する。
【0003】 (発明の背景) 血管作用性腸ペプチド(VIP)は、広範に分布するペプチドホルモンであり
、これは、胃腸分泌、胃腸血管筋および呼吸平滑筋の弛緩、肥満細胞の脂肪溶解
、下垂体ホルモン分泌、および中枢神経系への注入後の興奮および高体温を含む
、種々の生理学的応答を媒介する。血管作用性腸ペプチドは、アミド化されたC
末端を有する28アミノ酸のペプチドであり、このペプチドは、170アミノ酸
残基から構成されるホルモンの翻訳後プロセシングから生じる。このVIPペプ
チドは、少なくとも2つの機能的な領域(レセプター特異的結合に関与する領域
および生物学的活性に関与する領域)を含むことが示されている(Gozesお
よびBrenneman、Molecular Neurobiology、3
:201〜236(1989))。
【0004】 この28アミノ酸のペプチドである血管作用性腸ペプチドの最も重要な機能は
、胚の増殖を促進する能力である(Gressens,P.ら、Nature、
362:1558〜8(1993)を参照のこと)。VIPは、神経末端、免疫
細胞、によって、およびいくつかの腫瘍性細胞によって分泌される(Gozes
,I.ら、Current Medicinal Chemistry(印刷中
)(1999)を参照のこと)。その生理学的作用とともに、VIPは、フィー
ドバック機構によってその独自のレセプターを誘導する、神経芽細胞腫(Wol
lman,Y.ら、Brain Res.624:339〜41(1993)を
参照のこと)、乳房(Zia,H.ら、Cancer Res.56:3486
〜9(1996))、肺(Moody,T.W.ら、Proc.Natl.,A
cad.Sci.USA 90:4345〜9(1993)を参照のこと)、お
よび結腸癌(Gozes,I.ら、C.Proceedings of the
15th World Congress of Collegium In
ternationale Chirugiae 819(1996)を参照の
こと)からの腫瘍性細胞に対する刺激効果および栄養性効果を発揮し得る。神経
芽細胞腫(幼い子供における最も一般的な固形の悪性疾患)では、VIPは、細
胞株および適用の時間に依存して、分化の誘導および細胞分裂の刺激のいずれか
の二重の効果を有することが示されている。1つのヒト神経芽細胞腫細胞株(N
MB)では、VIPは、有糸分裂の用量依存性刺激を生じた(Wollman,
Y.ら、Brain Res.624:339〜41(1993)を参照のこと
)。対照的に、マウス神経芽細胞腫細胞株ニューロ2a(Neuro2a)では
、VIPは、それぞれ、10-13Mおよび10-10M程度の低さでの濃度で増殖を
阻害した。同様に、肺癌において、癌増殖の指標としてのソフトアガーにおける
増殖を使用して、VIPは、増殖を誘導し、そしてVIPアンタゴニストは、小
細胞肺癌および非小細胞肺癌の増殖を阻害した(Moody,T.W.ら、Pr
oc.Natl.,Adac.Sci.USA 90:4345〜9(1993
);Moody,T.W.ら、Biomedical Res.1192、13
(補遺2)131を参照のこと)。
【0005】 Gozesらは、血管作用性腸ペプチドの機能を変更させるために有用である
と証明されたVIPアンタゴニストを発見した。(Gozes(1993)に対
して発行された米国特許第5,217,953号を参照のこと)。このVIPア
ンタゴニストは、そのレセプターについてのVIPの結合特性を保持するが、生
物学的活性に必要なアミノ酸配列を欠失するように設計された。他の因子のうち
、生物学的活性は、6位にフェニルアラニン残基を必要とすると考えられている
。従って、ネイティブなVIPのアミノ酸1〜6は、ネイティブなVIPの生物
学的活性を変更させ、かつこのペプチドの膜透過性を変化させるために、ニュー
ロテンシンのセグメントによって置換された。ニューロテンシンのセグメントに
付加された6つのアミノ酸のうちの3つは、塩基性である。これは、この領域内
に塩基性残基を含まず、かつ1つの酸性残基のみを含むネイティブなVIPとは
対照的である。実際、両末端に塩基性アミノ酸およびN末端アミノ酸に隣接して
プロリン残基を有するテトラペプチドが膜透過性の高い活性に必須であるという
概念は、ニューロテンシンおよび他のペプチドについて正しいと証明された。こ
のように、Gozesらによって発見されたVIPアンタゴニストは、VIPレ
セプター結合い必要なアミノ酸配列(すなわち、VIPのアミノ酸7〜28)、
およびニューロテンシンの一部に対応するN末端アミノ酸配列を含むハイブリッ
ド分子である。
【0006】 研究は、このVIPアンタゴニストがVIP関連活性を効果的にアンタゴナイ
ズすることを示した。このVIPアンタゴニストは、例えば、肺腫瘍細胞のよう
なVIPレセプター保有腫瘍細胞(すなわち、NSCLC細胞)の増殖を阻害す
ることが報告されている(米国特許第5,217,953号を参照のこと)。
【0007】 米国特許第5,565,424号(Gozesらに対して1996日10月1
5日に発行)は、血管作用性腸ポリペプチドのアンタゴニストであるポリペプチ
ドの別のファミリーを開示する。その中に開示されたVIPアンタゴニストは、
以前のVIPアンタゴニストよりもVIP関連活性を阻害する際に10〜100
0倍より効率的(すなわち、より強力)である。これらの著しく活性なVIPア
ンタゴニストは、肺細胞および神経膠芽細胞腫細胞における癌増殖を阻害するこ
とが示された。著しく活性なVIPアンタゴニストの例としては、「NLハイブ
リッドVIPアンタゴニスト」、「S−NLハイブリッドVIPアンタゴニスト
」および「SハイブリッドVIPアンタゴニスト」といわれるアミノ酸配列が挙
げられる。
【0008】 前述のVIPアンタゴニストおよび著しく活性なVIPアンタゴニストは、貴
重であるが、なおより効果的な癌の処置に対して、当該分野における必要性がな
お残っている。さらに、固形腫瘍に対して、および癌のより進行した段階に対し
て、癌の広範な範囲にわたって効果的である処置が、必要とされる。本発明は、
これらの必要性および他の必要性を満たす。
【0009】 (発明の要旨) 本発明は、血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニスト、化学療法剤
、および薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物に関する。本発明の血
管作用性腸ポリペプチドアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列を含む:
【0010】
【化7】 。上記の式では、R1およびR2は、独立して選択され、そして水素、C1〜C20
のアルキルおよびC1〜C20のアシルを含むがこれらに限定されず、但しR1また
はR2の少なくとも1つが水素である官能基である。上記の式においてX1および
2は、天然に存在するアミノ酸およびアミノ酸アナログまたはアミノ酸模倣物
からなる群より独立して選択されるが、但しX2はメチオニンではない。
【0011】 上記の式の範囲内では、特定の血管作用性腸ポリペプチドアンタゴニスト(す
なわち、R1がHであり;R2がHであり;X1がノルロイシン残基であり;そし
てX2がバリン残基であるもの)が、好ましい(本明細書中以降、「NL−ハイ
ブリッドVIPアンタゴニスト」といわれる)。R1がCH3(CH216CO−
であり;R2がHであり;X1がノルロイシン残基であり;そしてX2がバリン残
基であるVIPアンタゴニストが、同じく好ましい(本明細書中以降、「S−N
LハイブリッドVIPアンタゴニスト」といわれる)。R1がCH3(CH216
CO−であり;R2がHであり;X1がメチオニン残基であり;そしてX2がバリ
ン残基であるVIPアンタゴニストもまた、同じく好ましい(本明細書中以降、
「S−ハイブリッドVIPアンタゴニスト」といわれる)。さらに、R1がC1
20アルキルであり;R2がHであり;X1がノルロイシン残基であり;そしてX2 がバリン残基であるVIPアンタゴニストが、同じく好ましい。さらに、他の
好ましいVIPアンタゴニストは、X1およびX2が疎水性特徴のアミノ酸および
アミノ酸アナログまたは模倣物であるものである。
【0012】 しかし、R1、R2、X1およびX2は、本発明のVIPアンタゴニストが以下の
アミノ酸配列以外を有するように選択されることに留意されるべきである:
【化8】 本発明の薬学的組成物はまた、化学療法剤を含む。特定の局面では、本発明の
化学療法剤は、白金配位化合物、トポイソメラーゼインヒビター、抗生物質、抗
有糸分裂性アルカロイド、およびジフルオロヌクレオシドを含むがこれらに限定
されない。
【0013】 他の局面では、本発明は、腫瘍細胞の増殖を阻害する方法に関する。この方法
は、腫瘍細胞と、有効量の化学療法剤および血管作用性腸ポリペプチド(VIP
)アンタゴニストの組合せとを接触させる工程を包含し、このVIPアンタゴニ
ストは、以下のアミノ酸配列:
【0014】
【化9】 を含み、ここでR1、R2、X1およびX2は、上記で定義されているが、但しこの
VIPアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列:
【0015】
【化10】 を有しない。
【0016】 この方法において、適切な化学療法剤は、白金配位化合物、トポイソメラーゼ
インヒビター、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイドおよびジフルオロヌクレオ
シドが挙げられるがこれらに限定されない。この方法は、併用療法において、同
時の様式において送達される化学療法剤とのVIPアンタゴニストの併用を含み
、ここでこのVIPアンタゴニストは、最初に投与され、次いで、化学療法剤が
投与され、そして化学療法剤が最初に送達され、次いで、VIPアンタゴニスト
が送達される。本発明は、投与し、かつ腫瘍細胞を接触させる全てのこのような
方法を含む。
【0017】 さらなる局面では、本発明は、哺乳動物被験体における腫瘍細胞の増殖を阻害
する方法に関し、この方法は、有効量の化学療法剤および血管作用性腸ポリペプ
チド(VIP)アンタゴニストの組合せを、この被験体に投与する工程を包含し
、ここでこのVIPアンタゴニストは、以下のアミノ配列:
【0018】
【化11】 を含み、ここでR1、R2、X1およびX2は、上記で定義されており、但しこのV
IPアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列:
【0019】
【化12】 を有しない。
【0020】 この局面では、適切な化学療法剤は、白金配位化合物、トポイソメラーゼイン
ヒビター、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイド、およびジフルオロヌクレオシ
ドを含むがこれらに限定されない。
【0021】 別の実施形態では、本発明は、腫瘍細胞の増殖を阻害する処置および癌の治療
のための医薬品の製造のための使用を提供する。本発明のこれらの局面および他
の局面は、本明細書中以降に詳細に記載される。
【0022】 (定義) 用語「独立して選択される」とは、マーカッシュ群において、例えば、R1
よびR2が同一であり得るか、または異なり得ること(例えば、R1およびR2
、両方とも、水素であり得るか、またはR1が水素であり得、かつR2がC20アル
キルであり得ることなど)を示すために本明細書中で使用される。
【0023】 用語「接触する」は、本明細書中で、以下:〜と組み合わされて、〜に添加さ
れて、〜と混合して、〜に対して通過して、〜とともにインキュベートされて、
〜に対して流されて、などと交換可能に使用される。さらに、本発明の組成物は
、本明細書中に記載されるように、例えば、非経口経路、経口経路、局所経路、
および吸入経路のような任意の従来の方法によって「投与」され得る。
【0024】 用語「薬学的に受容可能な塩」とは、遊離塩基の生物学的有効性および特性を
保持し、かつ無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸など)と
の反応によって得られる化合物の塩をいう。薬学的に受容可能な塩には、例えば
、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムおよびカリウム)、アルカリ土類金属塩
ならびにアンモニウム塩が挙げられる。本発明の化学療法剤は、それらの薬学的
に受容可能な塩として存在し得る。
【0025】 「十分な組合せ量」、「有効な組合せ量」、「治療的に有効な組合せの量」、
または「〜の組合せの有効量」は全て、悪性細胞の増殖を抑圧するか、抑制する
か、または退行させるに効果的であるか、あるいは癌性疾患と関連する症状の寛
解を生じる、VIPアンタゴニストおよび化学療法剤の両方の組み合わせた量を
いう。本明細書中で使用される場合、用語、化学療法剤とのVIPアンタゴニス
トの「組合せ」は、併用療法において、同時様式にて送達され得る2つの化合物
を意味し、ここでこのVIPアンタゴニストが最初に投与され、続いて化学療法
剤が投与され、そしてここで化学療法剤が最初に送達され、続いてVIPアンタ
ゴニストが送達される。この所望の結果は、症状の主観的な軽減、あるいはこの
投薬のレシピエントにおける客観的に同定可能な改善、腫瘍サイズにおける減少
、または臨床医もしくは他の認定された観察者によって留意される癌細胞の増殖
速度における減少のいずれかであり得る。
【0026】 用語「相乗効果的な量」とは、相乗効果を生じるのに有効である、VIPアン
タゴニストおよび化学療法剤の両方の併用量をいう。相乗作用とは、混合物中の
2つの活性成分の有効性が、加法的な有効性を超える(すなわち、有効性が、い
ずれかの成分単独に相当する濃度を超える)化学現象である。VIPアゴニスト
および化学療法剤の併用療法の有効性は、相乗的である。従って、相乗作用は、
結果(すなわち、個々の要素の機能)の合計を超える、結果(すなわち、機能)
である。
【0027】 用語「癌を処置する」、「治療(療法)」などは、癌を有する哺乳動物におけ
る任意の改善を一般にいい、ここで、この改善に基づいて、本発明の組成物を用
いて処置し得る。この改善は、主観的または客観的のいずれかであり得る。例え
ば、哺乳動物がヒトである場合、患者は、療法に対する改善または応答の主観的
症状として、改善された活力もしくは生命力、または低下した痛みに注目し得る
。あるいは、臨床家は、身体検査、検査値、腫瘍マーカー、またはX線所見に基
づいて、腫瘍サイズもしくは腫瘍負荷量の減少に注目し得る。臨床家が、療法に
対する応答を観察し得るいくつかの検査徴候としては、白血球計数、赤血球計数
、血小板計数、赤血球沈降速度、および種々の酵素レベルのような試験の正常値
が挙げられる。さらに、臨床家は、検出可能な腫瘍マーカーの減少を観察し得る
。あるいは、他の試験を用いて、音波検査図、核磁気共鳴試験および陽子放出試
験(positron emission testing)のような客観的改
善を評価し得る。
【0028】 「腫瘍細胞の増殖を阻害する」ことは、腫瘍細胞の増殖が、遅くなっているか
、減少しているかを測定する任意の一般に認められた方法によって、評価され得
る。このことは、上記で議論されるような、主観的症状または客観的徴候のよう
な、直接的観察および間接的評価を含む。
【0029】 用語「アミノ酸」とは、天然に存在するアミノ酸および合成アミノ酸、ならび
に天然に存在するアミノ酸に類似する様式で機能するアミノ酸アナログおよびア
ミノ酸模倣物をいう。天然に存在するアミノ酸は、遺伝子コードによってコード
されるアミノ酸、ならびに後で修飾されるそれらのアミノ酸(例えば、ヒドロキ
シプロリン、α−カルボキシグルタミン酸、およびO−ホスホセリン)である。
アミノ酸アナログとは、天然に存在するアミノ酸と同じ基本化学構造(すなわち
、水素に結合されるα−炭素、カルボキシル基、アミノ基、およびR−基)を有
する化合物(例えば、ホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシドおよ
びメチオニンメチルスルホニウム)をいう。このようなアナログは、修飾R基(
例えば、ノルロイシン)または修飾ペプチド骨格を有するが、天然に存在するア
ミノ酸と同じ基本化学構造を保持する。アミノ酸模倣物とは、一般化学構造のア
ミノ酸とは異なる構造を有するが、天然に存在するアミノ酸に類似の様式で機能
する化学化合物をいう。
【0030】 本明細書中で参照されるいくつかのアミノ酸は、以下の速記命名法によって記
載される:
【0031】
【表1】 (発明の詳細な説明および好ましい実施形態) (I.薬学的組成物) 1つの局面において、本発明は、血管作用性腸管ポリペプチド(VIP)アン
タゴニスト、化学療法剤、および薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成
物を提供する。驚くべきことに、本発明の組成物は、相乗的結果を達成した(す
なわち、相乗的である)。このことは、混合物(すなわち、VIPアンタゴニス
トおよび化学療法剤)におけるような、2つの活性成分の有効性が、加法的な有
効性を超える(すなわち、有効性が、いずれかの成分単独に相当する濃度を超え
る)化学事象である。
【0032】 (A.VIPアンタゴニスト) アンタゴニストは、以下のアミノ酸配列を含む: R1−Lys−Pro−Arg−Arg−Pro−Tyr−Thr−Asp−A
sn−Tyr−Thr−Arg−Leu−Arg−Lys−Gln−X1−Al
a−X2−Lys−Lys−Tyr−Leu−Asn−Ser−Ile−Leu
−AsnNH−R2
【0033】 上記の式において、R1およびR2は、独立して選択され、そして以下を含むが
、それらに限定されない、官能基であり得る:水素、C1〜C20アルキルおよび
1〜C20アシル、但し、R1またはR2の少なくとも1つは、水素である。用語
、「独立して選択される」とは、2つのR基(R1およびR2)が、同一であり得
るか、あたは異なり得る(例えば、R1およびR2の両方は、水素であり得、R1
は、C16アシルラジカルであり得、そしてR2は水素であり得るなど)ことを
を示すために本明細書中で用いられる。用語「アルキル」は、一価の脂肪族炭化
水素ラジカルである置換基をいうために、本明細書中で用いられる。このアルキ
ル基は、直鎖または分枝鎖であり得、好ましくは直鎖アルキル基(すなわち、C1 〜C20)を有する。適切なアルキルラジカルの例としては、以下があげられる
が、それらに限定されない:メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデ
シル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシ
ル、ノナデシル、およびイコシル。
【0034】 用語「アシル」は、水酸基の除去によって、有機酸から誘導される有機ラジカ
ルをいうために、本明細書中で用いられる。例えば、アシルラジカルまたは基「
ブチリル」は、水酸基の除去によって、ブタン酸から誘導される。同様に、アシ
ル基「ステアリル」は、水酸基の除去によってステアリン酸から誘導される。本
発明に従って、アシル基は、好ましくは、1〜20の炭素原子(すなわち、C1
〜C20)を有するアシル基を用いて飽和または不飽和され得る。「飽和(した)
」アシル基は、二重結合または三重結合を有さないものであり、一方「不飽和(
した)」アシル基は、二重結合または三重結合を有するものである。適切なアシ
ル基としては、以下が挙げられるが、それらに限定されない:ブチリル、ヘキサ
ノイル、オクタノイル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、アラ
シジル(aracidyl)、リノセリルなど。先に加えて、多数の他のアシル
基は、水酸基の除去によって種々の有機酸から誘導され得ることは当業者に容易
に明らかである。
【0035】 上記式において、X1およびX2は、天然に存在するアミノ酸、アミノ酸アナロ
グまたはアミノ酸模倣物からなる群から独立して選択される(但し、X2は、メ
チオニンではない)。用語「独立して選択される」とは、2つのX基(X1およ
びX2)が、同一であってもよいし、異なってもよい(例えば、X1およびX2
両方はバリンであっても良い、など)ことを示すために本明細書中で用いられる
。X1およびX2は、以前に述べたように、天然に存在するアミノ酸、アミノ酸ア
ナログ、もしくはアミノ酸模倣物またはアミノ酸に類似する様式で機能する分子
を表す。本発明のアンタゴニストを形成するために用いられ得る、適切なアミノ
酸は、表Iに列挙されるアミノ酸を含むが、それらに限定されない。
【0036】 上記式の範囲内において、特定の血管作用性腸管ポリペプチドアンタゴニスト
が好ましい。すなわち、R1がHであり;R2がHであり;X1がノルロイシン残
基であり;そしてX2がバリン残基である。同様に好ましいのは、R1がCH3
CH216CO−であり;R2がHであり;X1がノルロイシン残基であり;およ
びX2がバリン残基である、VIPアンタゴニストである。同様に好ましいのは
また、R1がCH3(CH216CO−であり;R2がHであり;X1がメチオニン
残基であり;およびX2がバリン残基である、VIPアンタゴニストである。さ
らに同様にこのましいのは、R1がC1〜C20のアルキルであり;R2がHであり
;X1がノルロイシン残基であり;そしてX2がバリン残基である、VIPアンタ
ゴニストである。さらに、他の好ましいVIPアンタゴニストは、X1およびX2 が、疎水性特性のアミノ酸、アミノ酸アナログ、またはアミノ酸模倣物である。
このようなアミノ酸としては、ロイシン、ノルロイシン、フェニルアラニン、お
よびバリンが挙げられるが、それらに限定されない(例えば、X1がロイシン、
バリン、またはフェニルアラニンであり、そしてX2がロイシン、ノルロイシン
、またはフェニルアラニンである)。
【0037】 しかし、R1、R2、X1およびX2が選択され、その結果、本発明のVIPアン
タゴニストが、以下のアミノ酸配列以外を有することに注意するべきである: Lys−Pro−Arg−Arg−Pro−Tyr−Thr−Asp−Asn
−Tyr−Thr−Arg−Leu−Arg−Lys−Gln−Met−Ala
−Val−Lys−Lys−Tyr−Leu−Asn−Ser−Ile−Leu
−Asn。
【0038】 さらに、本発明のVIPアンタゴニストが、様々な変化(例えば、保存または
非保存のいずれかでの、挿入、欠失、および置換)に供され得ることが当業者に
容易に理解され、ここでこのような変化は、それらの用途における特定の利点(
すなわち、生物学的活性を低下させる)を提供し得る。保存的置換によって、ア
ミノ酸残基の生物学的および/または化学的に類似する別のアミノ酸残基との置
換(例えば、疎水性残基対別の残基、または極性残基対別の残基)が意味される
。置換としては、例えば、Gly、Ala;Val、Ile、Leu;Asp、
Glu;Asn、Gln;Ser、Thr;Lys、Arg;およびPhe、T
yrのような組み合わせが挙げられる。VIPアンタゴニストの生物学的活性を
失わずに修飾され得る残基は、当業者に公知の従来技術を用いて単一アミノ酸の
置換、欠失、または挿入によって同定され得る。特に本発明のVIPアンタゴニ
ストは、それらが相対的に長さが短いことがある。さらに、残基の側鎖によって
なされる寄与は、特定のアミノ酸(例えば、Ala)を用いる系統的走査を介し
てプローブされ得る。
【0039】 本発明のVIPアンタゴニストは、相対的に長さが短く、代表的には、28ア
ミノ酸以下の長さである。このように、溶液法および固相法(固相合成を用いる
ことが好ましい)の両方を含む当業者に周知の多数の化学ペプチド合成技術のい
ずれかを用いて、このようなVIPアンタゴニストを調製することが可能である
。(Gozesら、に対して、1996年10月15日に発行された、米国特許
第5,565,424号を参照のこと)。
【0040】 固相合成は、適切な固体支持体に保護アミノ酸のカルボキシル基を介して保護
アミノ酸をカップリングすることによって、ペプチドのカルボキシル末端(すな
わち、C末端)から開始される。用いられる固体支持体は、本発明の重要な特徴
ではない。但し、ペプチド合成手順において利用される薬剤を、実質的に不活性
なままにする間に、カルボキシル基に結合し得る。例えば、開始物質は、クロロ
メチレート化樹脂またはヒドロキシメチル樹脂に対するベンジルエステル連結を
介して、あるいはベンズヒドリルアミン(BHA)樹脂、もしくはp−メチルベ
ンズヒドリルアミン(MBHA)樹脂に対するアミド結合を介して、アミノ保護
アミノ酸に付着させることによって、調製され得る。固体支持体としての使用に
適切な物質は、当業者に周知であり、そして以下を含むが、それらに限定されな
い:ハロメチル樹脂(例えば、クロロメチル樹脂またはブロモメチル樹脂);ヒ
ドロキシメチル樹脂;フェノール樹脂(例えば、4−(α−[2,4−ジメトキ
シフェニル]−Fmoc−アミノメチル)フェノキシ樹脂;tert−アルキル
オキシカルボニル−ヒドラジデート化樹脂、など)。このような樹脂は、市販さ
れており、そしてそれらの調製の方法は、当業者に公知である。
【0041】 本発明のペプチドの酸性形態は、固相ペプチド合成手順によって、固体支持体
としてベンジルエステル樹脂を使用して調製され得る。対応するアミドは、固体
支持体として、ベンズヒドリルアミン樹脂またはメチルベンズヒドリルアミン樹
脂を使用することによって生成され得る。当業者は、BHA樹脂またはMBHA
樹脂を使用した場合、固体支持体からペプチドを切断するための無水フッ化水素
酸での処理が、末端アミド基を有するポリペプチドを生成することを認識する。
【0042】 合成に使用した各アミノ酸のα−アミノ基は、カップリング反応の間に保護さ
れて、反応性α−アミノ官能基に関与する副反応が防止されるべきである。特定
のアミノ酸もまた、反応性側鎖官能基(例えば、スルフヒドリル、アミノ、カル
ボキシル、ヒドロキシルなど)を含み、これはまた、適切な保護基で保護されて
、ポリペプチド合成の間に化学反応をこれらの部位にて生じることから防止する
べきである。保護基は、当業者に周知である。例えば、The Peptide
s:Analysis,Synthesis,Biology,第3巻:Pro
tection of Functional Groups in Pept
ide Synthesis(Gross and Meienhofer(編
)、Academic Press,N.Y.(1981))(この教示は、本
明細書中で参考として援用される)を参照のこと。
【0043】 適切に選択されたα−アミノ保護基は、カップリング反応の間にα−アミノ官
能基を不活性にし、側鎖保護基が除去されない条件下でのカップリング後に容易
に除去され、ペプチドフラグメントの構造を変更せず、そしてカップリングの直
前に、活性化の際のラセミ化を防止する。同様に、側鎖保護基は、合成の間に側
鎖官能基を不活性にするように選択されなければならず、使用される条件下で安
定化してα−アミノ保護基を除去しなければならず、そしてポリペプチドの構造
を変更しない条件下でのポリペプチド合成の完了後に除去されなければならない
【0044】 α−アミノ基についての保護基の例示的な例としては、以下が挙げられるがこ
れらに限定されない:芳香族ウレタン型基、例えば、フルオレニルメチルオキシ
カルボニル(Fmoc)、カルボベンズオキシ(Cbz)、および置換型ベンジ
ルオキシカルボニル(p−クロロベンジルオキシカルボニル、o−クロルベンジ
ルオキシカルボニル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、2,6−ジ
クロロベンジルオキシカルボニル、などを含む);脂肪族ウレタン型基、例えば
、ブチルオキシカルボニル(Boc)、t−アミルオキシカルボニル、イソプロ
ピルオキシカルボニル、2−(p−ビフェニルイル)−イソプロピルオキシカル
ボニル。アリルオキシカルボニル、など;ならびにシクロアルキルウレタン型基
、例えば、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロへキシルオキシカルボニル
、シクロヘプチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル(Adoc
)、など。現在好ましい実施形態において、フルオレニルメチルオキシカルボニ
ル(Fmoc)が、使用されるα−アミノ保護基である。
【0045】 リジン(Lys)に存在する側鎖アミノ基について、α−アミノ基の保護につ
いての上記の保護基のいずれかが適切である。さらに、他の適切な保護基として
は、以下が挙げられるがこれらに限定されない:ブチルオキシカルボニル(Bo
c)、p−クロロベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボ
ニル、o−クロロベンジルオキシカルボニル、2,6−ジクロロベンジルオキシ
カルボニル、2,4−ジクロロベンジル−オキシカルボニル、o−ブロモベンジ
ルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、t−ブチルオキシ
カルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、t−アミルオキシカルボニル、シ
クロペンチルオキシカルボニル、シクロへキシルオキシカルボニル、シクロヘプ
チルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、p−トルエンスルホニ
ル、など。現在好ましい実施形態において、Lysについての側鎖アミノ保護基
は、ブチルオキシカルボニル(Boc)である。
【0046】 アルギニン(Arg)のグアニジノ基の保護について、適切な保護基の例とし
ては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:ニトロ、トシル(Tos)、
カルボベンゾキン(Cbz)、アダマンチルオキシカルボニル(Adoc)、ブ
チルオキシカルボニル(Boc)、4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベン
ゼンスルホニル(Mtr)および2,2,5,7,8−ペンタメチルクロロマン
−6−スルホニル(PMC)。現在好ましい実施形態において、4−メトキシ−
2,3,6−トリメチルベンゼンスルホニルおよび2,2,5,7,8−ペンタ
メチルクロロマン−6−スルホニルが、Argについて使用される保護基である
【0047】 セリン(Ser)、トレオニン(Thr)またはチロシン(Tyr)の側鎖に
おけるヒドロキシル基は、例えば、メチル、エチルおよびt−ブチルのようなC1 −C4アルキルによって、または例えば、p−メトキシベンジル、p−ニトロベ
ンジル、p−クロロベンジル、o−クロロベンジルおよび2,6−ジクロロベン
ジルのような置換ベンジルによって保護され得る。Ser、ThrおよびTyr
についての好ましい脂肪族ヒドロキシル保護基は、t−ブチルである。
【0048】 アスパラギン酸(Asp)のカルボキシル基は、例えば、ベンジル、t−ブチ
ル、シクロへキシル、シクロペンチルなどのような基を使用して、エステル化に
よって保護され得る。Aspについて、t−ブチルが、現在好ましい保護基であ
る。ヒスチジン(His)における塩基性イミダゾール環は、例えば、t−ブト
キシメチル(Bom)、ブチルオキシカルボニル(Boc)およびフルオレニル
メチルオキシカルボニル(Fmoc)によって保護され得る。好ましい実施形態
において、t−ブトキシメチル(Bom)が、使用される保護基である。
【0049】 アミノ酸のカップリングは、当業者に公知に種々の化学によって達成され得る
。代表的なアプローチは、カルボキシル基にペプチドフラグメントの遊離N−末
端アミノ基との反応に対するさらなる感受性を付与する誘導体へのアミノ酸の変
換、あるいは例えば、N,N’−ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)ま
たはN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCDI)のような適切な
カップリング剤の使用のいずれかを含む。頻繁には、ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(HOBt)が、これらのカップリング反応における触媒として使用される
。適切な合成化学は、以下に開示される:The Peptides:Anal
ysis,Structure,Biology,第1巻:Methods o
f Peptide Bond Formation(Gross and M
eienhofer(編)、Academic Press,N.Y.(198
1));およびIzumiyaら、Synthesis of Peptide
s(Maruzen Publishing Co.,Ltd.,(1975)
)(これらの両方は、本明細書中に参考として援用される)。
【0050】 一般には、VIPポリペプチドの合成は、まずC−末端アミノ酸(これは、フ
ルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)のような保護基によってN−α
アミノ位で保護される)を、固体支持体にカップリングすることによって開始さ
れる。Fmoc−Asnのカップリングの前に、Fmoc残基は、ポリマーから
除去されなければならない。Fmoc−Asnは、例えば、N,N’−ジシクロ
へキシルカルボジイミド(DCC)およびヒドロキシベンゾトリアゾール(HO
Bt)を使用して、約26μCにて約2時間攪拌しながら、4−(α−[2,4
−ジメトキシフェニル]−Fmoc−アミノ−メチル)フェノキシ樹脂にカップ
リングされ得る。Fmoc保護アミノ酸の樹脂支持体へのカップリングの後、α
−アミノ保護基は、室温にてDMF中20%ピペリジンを使用して除去される。
【0051】 α−アミノ保護基の除去の後、残りのFmoc保護アミノ酸は、所望の順序で
段階的にカップリングされる。適切に保護されたアミノ酸は、多数の供給業者か
ら市販されている(例えば、Nova(Switzerland)またはBac
hem(California))。各々の保護アミノ酸またはアミノ酸配列は
、過剰で、固相リアクターに導入され、そしてそのカプリングは、ジメチルホル
ムアミド(DMF)、塩化メチレン(CH2Cl2)、またはそれらの混合物の媒
体中で行われる。カップリングが不完全な場合、そのカップリング反応は、N−
α−アミノ基の脱保護および次のアミノ酸の付加の前に反復され得る。カップリ
ング効率は、当業者に周知の多数の手段によってモニターされ得る。カップリン
グ効率をモニターする好ましい方法は、ニンヒドリン反応による。ポリペプチド
合成反応は、多数の市販のペプチド合成機(例えば、Biosearch 95
00、Biosearch、San Raphael,CA)を使用して、自動
的に行われる。
【0052】 このペプチドは、切断され得、そして保護基は、無水液体フッ化水素(HF)
中で不溶性キャリアまたは固体支持体を、アニソールおよびジメチルスルフィド
の存在下で、約0℃にて、約20〜90分間、好ましくは60分間攪拌すること
によって;トリフルオロ酢酸(TFA)中で樹脂の1mg/mL懸濁物を連続的
に通して60〜360分間ほぼ室温(選択される保護基に依存する)にて臭化水
素(HBr)を通気することによって;あるいは固相合成に使用される反応カラ
ムの内側の固体支持体を、90%トリフルオロ酢酸、5%水および5%トリエチ
ルシランとともに約30〜60分間インキュベートすることによって、除去され
得る。当業者に周知の他の脱保護方法もまた使用され得る。
【0053】 本発明のポリペプチド(すなわち、VIPアンタゴニスト)は、単離され、そ
して反応混合物から、当業者に周知のペプチド精製の手段によって精製され得る
。例えば、このポリペプチドは、逆相HPLC、ゲル浸透、イオン交換、サイズ
排除、アフィニティー、分配、または向流分布のような公知のクロマトグラフィ
ー手順を使用して精製され得る。
【0054】 (B.化学療法剤) 本発明の薬学的組成物はまた、化学療法剤を含む。適切な化学療法剤としては
、以下が挙げられるがこれらに限定されない:白金配位化合物、トポイソメラー
ゼインヒビター、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイド、およびジフルオロヌク
レオシド。
【0055】 本発明の1つの実施形態において、化学療法剤は、白金配位化合物である。用
語「白金配位化合物」とは、イオンの形態で白金を提供する、任意の腫瘍細胞増
殖阻害白金配位化合物をいう。好ましい白金配位化合物としては、以下が芽得ら
れるがこれらに限定されない:シス−ジアンミンジアクオ白金(II)イオン;
クロロ(ジメチレントリアミン)−白金(II)クロリド;ジクロロ(エチレン
ジアミン)−白金(II);ジアミン(1,1−シクロブタンジカルボキシラー
ト)白金(II)(カルボプラチン);スピロプラチン(spiroplati
n);イプロプラチン(iproplatin);ジアンミン(2−エチルマロ
ナート)−白金(II);エチレンジアンミンマロナート白金(II);アクア
(1,2−ジアミノシクロヘキサン(diaminodyclohexane)
−スルフェート白金(II);(1,2−ジアミノシクロヘキサン)マロナート
白金(II);(4−カルボキシフタラート)(1,2−ジアミノシクロヘキサ
ン)白金(II);(1,2−ジアミノシクロヘキサン)−イソシトラート)白
金(II);(1,2−ジアミノシクロヘキサン)シス(ピルベート)白金(I
I);(1,2−ジアミノシクロヘキサン)オキサラート白金(II);オルマ
プラチン(ormaplatin);およびテトラプラチン(tetrapla
tin)。
【0056】 特定の実施形態において、シスプラチンが、本発明の組成物および方法におい
て使用される、現在好ましい白金配位化合物である。シスプラチンは、PLAT
INOLTMの名前で、Bristol Myers−Squibb Corpo
rationから市販されており、そして水、滅菌生理食塩水、または他の適切
なビヒクルを用いる構築のための粉末として利用可能である。本発明における使
用に適切な他の白金配位化合物は公知であり、そして市販されており、そして/
または従来の技術によって調製され得る。シスプラチン、すなわち、シス−ジク
ロロジアンミン白金IIは、様々なヒト固形悪性腫瘍の処置において、化学療法
剤として、長年にわたって首尾良く使用されてきた。より最近では、他のジアミ
ノ−白金複合体もまた、様々なヒト固形悪性腫瘍の処置における化学療法剤とし
ての有効性を示した。このようなジアミノ−白金複合体としては、以下が挙げら
れるがこれらに限定されない:スピロ白金およびカルボ白金。シスプラチンおよ
び他のジアミノ−白金複合体は、ヒトにおいて化学療法剤として広範に使用され
ているが、それらは、腎臓損傷のような毒性問題をもたらし得る高投薬量レベル
で送達されなければならなかった。
【0057】 有利なことには、シスプラチンが本発明のVIPアンタゴニストと組み合わせ
て使用される場合、得られる結果は、相乗的である。換言すれば、VIPアンタ
ゴニストおよび白金配位化合物の併用療法の有効性は、相乗的である。すなわち
、この有効性はいずれかの成分単独の等価な濃度よりも高い。それゆえ、白金配
位化合物の投薬量は減少され得、従って、毒性問題および他の副作用の危険性は
、同時に減少される。
【0058】 別の局面において、本発明の化学療法剤は、トポイソメラーゼインヒビターで
ある。トポイソメラーゼは、真核生物細胞におけるDNAトポロジーを変更し得
る酵素である。それらは、細胞機能および細胞増殖について重要である。一般に
は、真核生物細胞において2つのクラスのトポイソメラーゼ(I型およびII型
)が存在する。トポイソメラーゼIは、約100,000分子量のモノマー酵素
である。この酵素はDNAに結合し、そして一過性の一本鎖の切断を導入し、二
重ヘリックスを巻き戻し(または巻き戻すことを可能にし)、そして続いて、D
NA鎖から解離する前にその切断を再び接着(reseal)する。様々なトポ
イソメラーゼインヒビターは、近年、卵巣癌、食道癌、または非小細胞肺癌腫に
罹患したヒトの処置において臨床的な効力を示した。
【0059】 本発明の1つの特に好ましいトポイソメラーゼインヒビターは、カンプトセシ
ンおよびカンプトセシンアナログである。カンプトセシンは、中国原産のCam
ptotheca accuminata樹およびインド原産のNothapo
dytes foetida樹によって産生される、水不溶性の細胞傷害性アル
カロイドである。カンプトセシンは、多数の腫瘍細胞に対して腫瘍細胞増殖阻害
活性を示す。カンプトセシンアナログのクラスの化合物は、代表的には、DNA
トポイソメラーゼIの特異的インヒビターである。用語「トポイソメラーゼのイ
ンヒビター」によって、カンプトセシンに構造的に関連する任意の腫瘍細胞増殖
阻害化合物が意味される。カンプトセシンアナログのクラスの化合物としては、
トポテカン(topotecan)、イリノテカンおよび9−アミノ−カンプト
セシンが挙げられるがこれらに限定されない。
【0060】 前述のトポイソメラーゼインヒビターに加え、このような化合物としては、以
下に特許請求または記載される、任意の腫瘍細胞増殖阻害カンプトセシンアナロ
グ(特に、CPT−11と呼ばれる化合物)が挙げられるがこれらに限定されな
い:米国特許第5,004,758号(1991年4月2日発行)および欧州特
許出願番号88311366.4(公開番号EP 0 321 122として1
989年6月21に公開);米国特許第4,604,463号(1986年8月
5日発行)および欧州特許出願公開番号EP 0 137 145(1985年
4月17日公開);米国特許第4,473,692号(1984年9月25日発
行)および欧州特許出願公開番号0 074 256(1983年3月16日公
開);米国特許第4,545,880号(1985年10月8日発行)および欧
州特許出願公開番号EP 0 074 256(1983年3月16日公開);
欧州特許出願番号EP 0 088 642(1983年9月14日公開);W
aniら、J.Med.Chem.,29,2358−2363(1986);
Nittaら、Proc.14th International Congr
.Chemotherapy,Kyoto,1985,Tokyo Press
,Anticancer Section 1、28〜30頁。CPT−11は
、10−ヒドロキシ−7−エチルカンプトセシンのC−10でカルバメート連結
を介して結合される、4−(ピペリジノ)−ピペリジン側鎖を有するカンプトセ
シンアナログである。CPt−11は、現在ヒト臨床試験を受けており、そして
またイリノテカンとも称される;Waniら、J.Med.Chem.,23,
554(1980);Waniら、J.Med.Chem.,30,1774(
1987);米国特許第4,342,776号(1982年8月3日発行);米
国特許出願番号581,916(1990年9月13日出願)および欧州特許出
願公開番号EP 418 099(1991年3月20日公開);米国特許第4
,513,138号(1985年4月23日発行)および欧州特許出願公開番号
EP 0 074 770(193年3月23日公開);米国特許第4,399
,276号(1983年8月16日発行)および欧州特許出願公開番号0 05
6 692(1982年7月28日公開);これら各々の全体の開示は、参考し
て本明細書によって援用される。カンプトセシンアナログクラスの上記に列挙さ
れた化合物の全ては、市販されているか、そして/または上記に列挙された文献
に記載の技術を含む、従来技術によって調製され得る。好ましくは、トポイソメ
ラーゼインヒビターは、トポテカン(topotecan)、イリノテカンおよ
び9−アミノカンプトセシンからなる群より選択される。好ましくは、本発明の
トポイソメラーゼインヒビターは、イリノテカンである。
【0061】 有利には、トポイソメラーゼインヒビターが、本発明のVIPアンタゴニスト
と組み合わせて使用される場合、得られた結果は、相乗的である。つまり、VI
Pアンタゴニストとトポイソメラーゼインヒビターの併用療法の効果は、相乗的
であり、すなわち、この効果は、等価濃度のいずれかの成分単独よりも大きい。
従って、トポイソメラーゼインヒビターの投薬量は減少され得、従って、毒性の
問題および他の副作用の危険性が、同時に減少される。
【0062】 カンプトセシンアナログクラスの多くの化合物の調製物(その薬学的に受容可
能な塩、水和物および溶媒和物を含む)、ならびにこのようなカンプトセシンア
ナログクラスの化合物および不活性な薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤
を含む、経口および非経口の薬学的組成物の調製物は、米国特許第5,004,
758号(1991年4月2日公開)および欧州特許出願番号88311366
.4(公開番号EP 0 321 122として1989年6月21に公開)(
これらの教示は、参考として本明細書中に援用される)に広範に記載される。
【0063】 本発明のさらになお別の実施形態において、化学療法剤は、抗生物質化合物で
ある。適切な抗生物質としては、ドキソルビシン、マイトマイシン、ブレオマイ
シン、ダウノルビシンおよびストレプトゾシンが挙げられるが、これらに限定さ
れない。抗生物質ドキソルビシンは、本発明の好ましい実施形態において使用さ
れる抗生物質である。
【0064】 有利には、抗生物質が、本発明のVIPアンタゴニストと組み合わせて使用さ
れる場合、得られた結果は、相乗的である。つまり、VIPアンタゴニストと抗
生物質化合物の併用療法の効果は、相乗的であり、すなわち、この効果は、等価
濃度のいずれかの成分単独よりも大きい。従って、抗生物質化合物の投薬量は減
少され得、従って、毒性の問題および他の副作用の危険性が、同時に減少される
【0065】 別の実施形態において、化学療法剤は、抗有糸分裂性アルカロイドである。一
般に、抗有糸分裂性アルカロイドは、Cantharanthus roseu
sから抽出され得、そして抗癌化学療法剤として効果的であることが示されてい
る。多くの半合成誘導体が、化学的および薬理学的の両方で研究されている(O
.Van Tellingenら、Anticancer Reserch,1
2,1699−1716(1992)を参照のこと)。本発明の抗有糸分裂性ア
ルカロイドとしては、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、タキソー
ルおよびビノレルビン(vinorelbine)が挙げられるが、これらに限
定されない。後者の2つの抗有糸分裂性アルカロイドは、Eli Lilly
and Company、およびPierre Fabre Laborato
riesから、それぞれ市販されている(米国特許第5,620,985号(1
997年4月15日発行)を参照のこと)。本発明の好ましい局面において、抗
有糸分裂性アルカロイドは、ビノレルビンである。
【0066】 有利には、抗有糸分裂性アルカロイドが、本発明のVIPアンタゴニストと組
み合わせて使用される場合、得られた結果は、相乗的である。つまり、VIPア
ンタゴニストと抗有糸分裂性アルカロイド化合物の併用療法の効果は、相乗的で
あり、すなわち、この効果は、等価濃度のいずれかの成分単独よりも大きい。従
って、抗有糸分裂性アルカロイドの投薬量は減少され得、従って、毒性の問題お
よび他の副作用の危険性が、同時に減少される。
【0067】 本発明の別の実施形態において、化学療法剤は、ジフルオロヌクレオシドであ
る。2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロヌクレオシドは、抗ウイルス活性
を有するとして当該分野で公知である。このような化合物は、米国特許第4,5
26,988号および同第4,808614号に開示および教示される。欧州特
許出願公開184,365は、これらの同じジフルオロヌクレオシドが、腫瘍崩
壊活性を有することを開示する。好ましくは、本発明の組成物および方法におい
て使用される2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロヌクレオシドは、2’−
デオキシ−2’,2’−ジフルオロシチジン塩酸塩(ゲンシタビン(gemci
tabin)塩酸塩としてもまた公知である)である。ゲンシタビンは、市販さ
れているか、または米国特許第4,526,988号、同第4,808,614
号および同第5,223,608号(これらの教示は、参考として本明細書中に
援用される)において開示および教示されるような、多工程プロセスで合成され
得る。
【0068】 有利には、ジフルオロヌクレオシドが、本発明のVIPアンタゴニストと組み
合わせて使用される場合、得られた結果は、相乗的である。つまり、VIPアン
タゴニストとジフルオロヌクレオシド化合物の併用療法の効果は、相乗的であり
、すなわち、この効果は、等価濃度のいずれかの成分単独よりも大きい。従って
、ジフルオロヌクレオシドの投薬量は減少され得、従って、毒性の問題および他
の副作用の危険性が、同時に減少される。
【0069】 (II.使用、投薬およびスケジュール) 本発明の組成物は、広範な種々の癌および癌性腫瘍の処置に有用である。好ま
しい実施形態において、癌性組織および癌性腫瘍は、VIPレセプターを含む。
このような癌としては、例として、例えば、咽頭癌、結腸癌、直腸癌、膵臓癌、
胃癌、肝臓癌、肺癌、乳癌、皮膚癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮頸部癌、子宮癌お
よび膀胱癌、白血病、リンパ腫、神経膠腫、神経膠芽細胞、網膜芽腫、および肉
腫が挙げられるが、これらに限定されない。
【0070】 このように、別の実施形態において、本発明は、腫瘍細胞の増殖を阻害するた
めの方法に関し、この方法は、以下の工程を包含する:腫瘍細胞を化学療法剤お
よび血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニストの組み合わせの有効量
を接触させる工程であって、このVIPアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列
【0071】
【化13】 を含み、ここで、R1、R2、X1およびX2は、上記に定義されているが、ただし
、このVIPアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列:
【0072】
【化14】 を有さない、工程。
【0073】 本明細書中で説明されるように、適切な化学療法剤としては、白金配位化合物
、トポイソメラーゼインヒビター、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイドおよび
ジフルオロヌクレオシドが挙げられるが、これらに限定されない。
【0074】 別の実施形態において、本発明は、哺乳動物被験体における腫瘍細胞増殖を阻
害する方法に関し、この方法は、以下の工程を包含する:被験体に化学療法剤お
よび血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニストの組み合わせの有効量
を投与する工程であって、このVIPアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列:
【0075】
【化15】 を含み、ここで、R1、R2、X1およびX2は、上記に定義されているが、ただし
、このVIPアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列:
【0076】
【化16】 を有さない、工程。
【0077】 この局面において、適切な化学療法剤としては、白金配位化合物、トポイソメ
ラーゼインヒビター、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイドおよびジフルオロヌ
クレオシドが挙げられるが、これらに限定されない。哺乳動物被験体としては、
ヒト、実験動物、家庭用ペットおよび家畜動物が挙げられるが、これらに限定さ
れない。この方法は、VIPアンタゴニストの、化学療法剤との組み合わせの投
与を包含し、ここで、この2つの成分は、VIPアンタゴニストが最初に投与さ
れ、その後化学療法剤が投与される併用療法、ならびに化学療法剤が最初に送達
され、その後VIPアンタゴニストが送達される併用療法において、同時様式で
送達され得る。
【0078】 上記の方法に従って、腫瘍細胞としては、肺、結腸、乳房、卵巣、前立腺およ
び肝臓の腫瘍細胞および扁平上皮細胞癌腫が挙げられるが、これらに限定されな
い。本発明の好ましい実施形態において、腫瘍細胞は、哺乳動物被験体に存在す
る。さらに好ましい実施形態において、上記方法は、さらに、腫瘍細胞の増殖の
減少について観察する工程を包含する。
【0079】 本発明の方法における使用に適切な組成物は、インビトロおよびインビボでの
スクリーニングアッセイを使用して、容易に同定され得る。このようなアッセイ
は、特定の組成物が、インビトロまたはインビボにおいて、悪性腫瘍細胞の増殖
を阻害するか、または悪性細胞の腫瘍形成を消失させる能力についてスクリーニ
ングし得る。例えば、腫瘍細胞株は、可変濃度の目的の組成物に曝露され得、そ
してこの細胞の生存度を、アラマー(alamer)Blue(登録商標)(B
ioSource,International of Camarillo,
Californiaから市販される)アッセイを使用して、設定された時点で
測定し得る。アラマーBlue色素を培養培地に添加する場合、この色素は、実
質的に増強された蛍光を有する可溶性産物を生じる、細胞性ミトコンドリア酵素
によって還元される。この蛍光は、蛍光定量計で測定され得、これによって、シ
グナルは、細胞数に直接的に比例する。この情報を使用して、目的の組成物に対
するIC50(コントロール培養物と比較して、50%の細胞培養物に致死的な組
成物濃度)値は、容易に計算され得る。一般的に、本発明の方法において有用な
組成物は、このアッセイで測定した場合、約0.1〜20μMの範囲のIC50
示す。
【0080】 当業者に理解されるように、多くの種々の悪性腫瘍細胞培養物および細胞株が
、以下を含むが、これらに限定されない活性についてスクリーニングするために
使用され得る:MDA MB 231(乳房)、MCF−7(乳房)、MDA
MB 468(乳房)、Siha(扁平上皮細胞癌腫)、A549(非小細胞肺
)、HL−60(白血病)、Ovcar−3(卵巣)など。もちろん、当業者に
公知であり、そして使用される、抗腫瘍活性および/または抗癌活性についてス
クリーニングするための、他のインビトロアッセイおよび/またはインビボアッ
セイもまた、本発明の方法において有用な効果的な化合物を同定するために使用
され得る。
【0081】 多様な範囲の腫瘍の処置が、本発明の組成物を使用して得られ得る。さらに、
本発明の組成物および方法は、標準のNIH推奨モデルに対して試験され得る。
例えば、Discoll、「The Preclinical New Dru
g Research Program of the National C
ancer Institute,Cancer Treatment Rep
orts,68:63−76(1984)を参照のこと。ヒト新生物に対する有
用性を同定するためのNational Cancer Instituteに
提供される薬物スクリーニング評価において慣用的に使用される、さらなるイン
ビボおよびインビトロモデルは、本発明の有用性を確証するために使用され得る
(M.Boyd,The NCI in vitro Anticancer
Drug Discovery Screen,Anticancer Dev
elopment Guide」(B.Teicher編、1995、Humm
na Press,Totawa,N.J.)を参照のこと)。さらに、本発明
の組成物は、60のヒト腫瘍細胞株のNational Cancer Ins
tituteのパネルにおいてスクリーニングされ得る。
【0082】 本発明の薬学的組成物は、種々の薬物送達系における使用に適切である。本発
明における使用のために適切な処方物は、Remington’s Pharm
aceutical Sciences(Mack Publishing C
ompany,Philadelphia,PA,第17版(1985))(こ
れは、参考として本明細書中に援用される)において見出される。さらに、薬物
送達のための方法の簡単な総説について、Langer,Science 24
9:1529−1533(1990)(これは、参考として本明細書中に援用さ
れる)を参照のこと。
【0083】 本発明の薬学的組成物は、非経口投与、局所(topical)投与、経口投
与または局所(local)投与が意図される。好ましくは、この薬学的組成物
は、非経口的に(例えば、静脈内、皮下、皮内、または節内)投与される。従っ
て、本発明は、受容可能なキャリア(好ましくは水性キャリア)中に溶解または
懸濁された、VIPアンタゴニストの溶液および上述のような化学療法剤を含有
する、非経口投与のための組成物を提供する。様々な水性キャリアが使用され得
、例えば、水、緩衝化水、0.4%生理食塩水、0.3%グリシン、ヒアルロン
酸などが挙げられる。これらの組成物は、従来の周知の滅菌技術により滅菌され
得るか、またはこれらは滅菌濾過され得る。得られる水溶液は、そのまま使用す
るためにパッケージされ得るか、または凍結乾燥され得、この凍結乾燥した調製
物は、投与の前に滅菌溶液と組み合わせられる。この組成物は、生理学的条件に
近似させることが要求される場合に、薬学的に受容可能な補助的物質を含有し得
、これには、pH調整剤および緩衝剤、張度調節剤、湿潤剤などが挙げられ、例
えば、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化
カルシウム、ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミンオレエートなど
である。
【0084】 固体組成物については、従来の非毒性固体キャリアが使用され得、これには、
例えば、薬学的グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸
マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スク
ロース、炭酸マグネシウムなどが挙げられる。経口投与については、薬学的に受
容可能な非毒性組成物は、通常利用される任意の賦形剤(上に列挙したキャリア
など)を、一般に活性成分の10〜95%、より好ましくは25%〜75%の濃
度で組み込むことにより、形成される。
【0085】 エアロゾル投与については、VIPアンタゴニストおよび化学療法剤は、好ま
しくは、細分した形態で、界面活性剤および噴霧剤と共に供給される。この界面
活性剤は、もちろん、非毒性でなければならず、そして好ましくは、噴霧剤に可
溶である。このような薬剤の代表例は、6〜22個の炭素原子を含む脂肪酸(例
えば、カプロン酸、オクタン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リ
ノール酸、リノレン酸、オレステリン(olesteric)酸およびオレイン
酸)と、脂肪族多価アルコールもしくはその環状無水物との、エステルまたは部
分エステルである。混合グリセリドまたは天然グリセリドなどの混合エステルが
、利用され得る。キャリアもまた、所望ならば、鼻孔内送達のためのレシチンな
どと共に含有され得る。
【0086】 治療応用においては、本発明のVIPアンタゴニストおよび化学療法剤は、腫
瘍増殖を阻害するに十分な併用量で、患者に投与される。これを達成するに十分
な量を、「治療的に有効な併用用量」と定義する。この方法は、VIPアンタゴ
ニストと化学療法剤との組み合わせを投与する工程を包含し、ここでこれら2つ
の成分は、同時の様式で送達され、VIPアンタゴニストが先に投与され続いて
化学療法剤が投与される併用療法において送達され、ならびに化学療法剤が先に
送達され続いてVIPアンタゴニストが送達される様式で併用療法において送達
される。
【0087】 この使用のために有効な併用量は、例えば、特定の化学療法剤、利用されるV
IPアンタゴニスト、阻害もしくは拮抗されるべきVIP関連活性(例えば、腫
瘍増殖)、投与の様式、患者の体重および一般的な健康状態、ならびに処方する
医師の判断に依存する。例えば、腫瘍増殖(例えば、NSLCまたは神経芽腫)
の阻害のためには、固形腫瘍に直接注射される、100g腫瘍あたり0.35μ
g〜3.5μgの範囲内に入る量のVIPアンタゴニストが、治療的に有効な併
用量である。化学療法剤の量は、その化学等級(chemical class
)に部分的に依存する。固形腫瘍に直接注射される、100g腫瘍あたり0.0
1μg〜1gの範囲が、治療的に有効な併用量である。
【0088】 用語「腫瘍細胞の増殖を阻害する」とは、本明細書中で使用する場合、本発明
の方法(すなわち、有効量のVIPアンタゴニストと化学療法剤との組み合わせ
の、その腫瘍細胞に苦しむヒトへの投与を包含する治療)に感受性の腫瘍細胞の
増殖の阻害である。好ましくは、このような処置はまた、腫瘍増殖の後退(すな
わち、測定可能な腫瘍の大きさの減少)をもたらす。最も好ましくは、このよう
な処置は、腫瘍の完全な後退をもたらす。用語「投与する」または「投与される
」は、本明細書中で使用する場合、非経口および/または経口投与を意味する。
「非経口」は、静脈内、皮下および筋内投与を意味する。本発明の方法において
、VIPアンタゴニストは、化学療法剤と同時に投与され得るか、またはVIP
アンタゴニストは、いずれかの順序で連続して投与され得る。
【0089】 実際に好ましい投与の方法および順序が、とりわけ、利用されるVIPアンタ
ゴニストの特定の処方、利用される化学療法剤(シスプラチンなど)の特定の処
方、処置される特定の腫瘍細胞、および処置される特定の宿主によって変動する
ことが、理解される。所与のセットの条件のための併用療法の、最適な方法およ
び順序は、従来の技術を使用し、そして本明細書中に記載の情報を考慮して、当
業者により突き止められ得る。
【0090】 例えば、実際に好ましい治療経過は、とりわけ、VIPアンタゴニストの投与
の様式、利用される化学療法剤の特定の処方、化合物の投与の様式、処置される
特定の腫瘍細胞および処置される特定の宿主によって変動することが、理解され
る。所与のセットの条件のための治療の最適な経過は、従来の治療決定試験の経
過を使用し、そして本明細書中に記載の情報を考慮して、当業者により突き止め
られ得る。
【0091】 本発明を、特定の実施例によってさらに詳細に記載する。以下の実施例は、例
示の目的のために提供され、本発明をいかなる様式でも限定することを意図され
ない。
【0092】 (III.実施例) (実施例1) この実施例は、VIPアンタゴニストが様々な化学療法剤の抗増殖活性を増大
させ得たことを示す。
【0093】 結腸癌および前立腺癌由来の細胞株を用いて、アッセイを実施した。増殖を、
生存細胞についてのミトコンドリア機能のMTS比色アッセイを使用して、評価
した。VIPアンタゴニスト(ステアリル−Nle 17−ニューロテンシス(
neurotensis)6−11 VIP 7−28)を使用した。この実施
例は、親油性アンタゴニストが、様々な化学療法剤(すなわち、ドキソルビシン
;ビノレルビン;ゲムシタビン;イリノテカン;およびシスプラチン)の抗増殖
活性を増大させ得たことを示す。
【0094】 効果は、ドキソルビシン;ビノレルビン;イリノテカンおよびシスプラチンに
関して、相乗的であった。非小細胞肺癌株(nonsmall cell lu
ng cancer line)の、15〜20%増殖阻害を提供した2mMの
アンタゴニストは、試験した大部分の化学療法剤について、IC50を2〜4倍減
少させた。より高いアンタゴニスト濃度がさらにより効力があり、相乗効果を維
持した。進行した固形腫瘍(非小細胞肺癌、結腸癌または前立腺癌など)の化学
療法による処置は、有意な毒性を有して10〜30%の間の応答率を達成する。
親油性VIPアンタゴニストと好ましい化学療法剤との組み合わせは、応答率を
大いに増大させ得る。用量の減少を可能にすることによって、副作用もまた減少
される。
【0095】 (実施例2) この実施例は、SNVIPhybの、癌の阻害における効果を示す。
【0096】 SNVIPhybが癌増殖を阻害する能力を、研究した。MTTアッセイを使
用すると、10μMのSNVIPhybは、MCF−7乳癌増殖に対してほとん
ど影響を有さなかった。次いで、SNVIPhybの影響を、タキソール(これ
は微小管に影響する)の存在下で研究し、これは、分裂細胞の増殖の有糸分裂(
M)期の停止を引き起こした。タキソールは、1μg/mLにおいてはMCF−
7細胞に対してほとんど影響を有さず、そして12μg/mLにおいては増殖の
最大値の半分を阻害した(IC50)。3μMのSNVIPhybの存在下では、
タキソールの用量応答曲線は左に移動し、そしてIC50は2μg/mLであった
。これらの結果は、SNVIPhybがMCF−7乳癌細胞株を使用してタキソ
ールの細胞傷害性を増加させることを示す。同様の結果が、ドキソルビシンを使
用して得られた。
【0097】 SNVIPhybの効果を、他の上皮癌細胞株において研究した。表2は、タ
キソールに対するIC50値が、肺癌細胞株(NCI−H157およびNCI−H
1299)、乳癌細胞株(MCF−7)、膵臓癌細胞株(CAPAN)および前
立腺癌細胞株(PC−3)において、8〜15μg/mLであったことを示す。
10μMのSNVIPhybの存在下においては、IC50値は、2.5〜5μg
/mLに減少した。従って、タキソールの効力は、SNVIPhybの存在下で
、上皮癌細胞において、3〜6倍増加した。SNVIPhybは、G1〜S期に
おいて増殖を阻害し得、一方でタキソールはM期において増殖を阻害する。従っ
て、SNVIPhybおよびタキソールは、癌細胞増殖の阻害において相乗的で
ある。その結果として、SNVIPhybの存在下では、より少ないタキソール
が、癌細胞を殺傷するために必要とされる。図1は、様々な濃度のタキソールお
よびSNVIPhybの併用療法を使用した、MCF−7細胞における用量応答
曲線を示す。
【0098】
【表2】 8回の決定の平均のIC50値(μg/mL)を示す。
【0099】 (実施例3) この実施例は、神経膠芽腫細胞株に対するVIPレセプターアンタゴニストの
効果を示す。
【0100】 膠芽腫細胞株に対するVIPレセプターアンタゴニストの効果を研究した。ニ
ューロテンシス6-11VIP7-28(VIPハイブリッド)、(N−ステアリル−ノ
ルロイシン17)VIPハイブリッド(SNVIPハイブリッド)およびPTC4
495は、U−87細胞に対する125I−VIPの結合を、それぞれ70,50
0nMおよび7000nMのIC50値で阻害した。分子生物学技術を使用して、
VIP1レセプターmRNAを、RT−PCRおよびノーザンブロットにより、
膠芽腫細胞において検出した。(SN)VIPハイブリッド(1μM)は、基礎
cAMPに対して影響を有さなかったが、10nMのVIPにより引き起こされ
るcAMPの増加を強力に阻害し、そしてペプチド効力の順序は、(SN)VI
Pハイブリッド>VIPハイブリッド>PTC4495であった。(SN)VI
Pハイブリッドは、軟寒天を使用するインビトロでのU−87コロニー形成の阻
害において、VIPハイブリッドより効力があった。MTTアッセイを使用する
と、1μMの(SN)VIPハイブリッドは、基礎増殖に対してはほとんど影響
を有さなかったが、タキソールと相乗的に相互作用して、増殖を阻害した。これ
らのデータは、VIPレセプターアンタゴニストが化学療法剤の効力を増大させ
て、膠芽腫の増殖を阻害し得ることを示す。
【0101】 (実施例4) この実施例は、効力のある親油性VIPアンタゴニスト、ステアリル−nle
−VIP−ハイブリッド(SNH)および化学療法の間のインビトロでの相互作
用を示す。
【0102】 (材料および方法) A.細胞株 NCI−H727 非小細胞肺癌(カルチノイド) LNCaP 前立腺癌 HT−29 ヒト結腸癌 CT−26 マウス結腸癌。
【0103】 NCI−H727およびLNCaPを、10%熱不活性化FCS、L−グルタ
ミンおよび抗生物質で補充したRPMI 1640培地中で増殖した。HT−2
9およびCT−26を、10%熱不活性化FCS(ウシ胎仔血清)、L−グルタ
ミンおよび抗生物質で補充したDMEM培地中で増殖した。これらの細胞を、5
%CO2/95%空気中37μCで培養し、それらの対数増殖期の間を使用した
。慣用的に、接着性の細胞は、サブコンフルエント(subconfluent
)単層が形成すると、分離された。異なる実験において、様々な濃度のFCSを
使用した。
【0104】 B.薬物 タキソール(Mead Johnson)、イリノテカン−CPT11(Rho
ne−Poulenc Rorer)、ドキソルビシン(Farmitalia
)、ゲムシタビン(Lilly)、ビノレルビン(Navelbine−Pie
rre Fabre Medicament)、シスプラチン(Abic−Is
rael)および5−フルオロウラシル(Abic−Israel)を、最初に
製造業者の指示に従って溶解し、そしてさらにPBSで希釈した。
【0105】 C.ペプチド 親油性VIPアンタゴニスト: SNHを、以前に記載されたように合成した
(GozesおよびFridkin、1992)。このアンタゴニストを、最初
にDMSOに溶解し、そしてさらにPBSで希釈した。培養物に添加したDMS
Oの最大量は0.02%であり、癌細胞の増殖に対して影響を有さなかった。
【0106】 VIP: His−Ser−Asp−Ala−Val−Phe−Thr−As
p−Asn−Tyr−Thr−Arg−Leu−Arg−Lys−Gin−Me
t−Ala−Val−Lys−Lys−Tyr−Leu−Asn−Ser−Il
e−Leu−AsnNH2
【0107】 SNH: ステアリル−Lys−Pro−Arg−Arg−Pro−Tyr−
Thr−Asp−Asn−Tyr−Thr−Arg−Leu−Arg−Lys−
Gln−Nle−Ala−Val−Lys−Lys−Tyr−Leu−Asn−
Ser−Ile−Leu−AsnNH2
【0108】 (D.インビトロ細胞傷害性) 増殖阻害実験のために、サブコンフルエントの接着細胞をPBSで洗浄し、そ
してトリプシン/ベルセン(versene)で処理した。細胞をペレット化し
、そして培地中に、NCI−H727について75,000細胞/mL、LNC
aPおよびHT−29について50,000細胞/mL、およびCT−26につ
いて25000細胞/mL最終濃度に再懸濁した。実験の最後においてウェル中
でのコンフルエンスを避け、そして細胞株の異なる倍加時間に対応するためにこ
れらの異なる濃度を使用した。
【0109】 0日目に、96ウェル組織培養プレート(Nuncion,Nunc Bra
nd Products)の個々のウェルにマルチチャンネルピペットを使用し
て細胞懸濁物(100mL)を分配した。各プレートは、培地のみを含むブラン
クカラムおよびコントロールカラムを有した。細胞を、処理前に、37℃で95
%空気/5%CO2の加湿した大気中で24時間インキュベートした。1日目に
、細胞を、異なる薬物およびスケジュールで処理し、そして同じ条件下で維持し
た。
【0110】 4日目に、生存細胞数を、改変MTTアッセイ(すなわち、MTS非放射活性
細胞増殖アッセイ(Promega))によって決定した。手短には、25mL
の新鮮に調製したMTS/PMS溶液を各個々のウェルに添加し、そして1〜3
時間のインキュベーションの後(最適な時間は各細胞株について決定した)、4
90nmにおける吸光度を、マルチスキャンプレートリーダーを用いて測定した
。結果を、最終的に、薬物処理なしのサンプルから得たコントロールのパーセン
テージとして表現した。用量応答曲線を、Sigma−Plotソフトウェアを
使用してプロットし、そしてスチューデント検定を使用して統計学的に分析した
【0111】 (E.SNHによる細胞増殖の阻害) 親油性VIPアンタゴニストSNHの細胞増殖に対する効果を決定するために
、記載したように、96ウェルマイクロプレート中に24時間プレーティングし
た細胞を、種々の濃度のSNHで処理した。ペプチドをPBS中で希釈し、そし
て10mLのペプチド溶液を、ペプチドの最終濃度10-5〜10-9Mの間で各ウ
ェルに添加した。溶媒をコントロールウェルに添加した。このアッセイにおいて
、10mMのSNHは、癌細胞の増殖を有意に阻害する。用量応答曲線を、2μ
M〜10μMの範囲の濃度で得た(図2を参照のこと)。その効果は、FCS濃
度に依存し、2%より低いFCSの濃度では、SNHの8〜10mM濃度は、癌
細胞の完全なまたはほぼ完全な死滅を生じる。同様の結果を、24時間処理(培
地を、ペプチドの添加から24時間後に交換し、そして細胞を培地のみとさらに
48時間インキュベートした)および72時間の処理(培地交換なし)のSNH
の1用量を用いて得た。8時間処理の効果はわずかに弱かった。このことは、そ
の効果の大部分が、曝露の最初の何時間かにあり、そして時間依存的であるより
はより用量依存的であることを示す。これは、親油性化合物がよりいっそう安定
であったとしても、それらはFCSの存在下でなお分解を受け得るという事実に
よって説明され得る。8μM SNHでの6時間、続いて66時間の新鮮培地の
インキュベート時間は、生存細胞の40%の減少を生じた(表3を参照のこと)
。これらの結果は、SNH効果の大部分が非常に迅速であることを示唆する。
【0112】 (F.SNHおよび化学療法剤の組み合わせ効果) VIPアンタゴニストおよび化学療法剤の組み合わせを用いる実験のために、
0日目に、5% FCSを補充した培地中で、細胞を24時間プレーティングし
た。1日目に、ペプチドをウェルに添加し、続いて1時間後に化学療法剤を添加
した。各々の場合において、対応する容量の溶媒をコントロールに添加し、その
結果、各プレートは、以下を含むブランクカラムを有した:1)培地のみ、2)
細胞を含むが薬物を含まないコントロールカラム、3)SNHのみで処理した少
なくとも三連、4)化学療法剤のみ、および5)SNHおよび化学療法の組み合
わせ。化学療法剤を、7つの濃度にわたって試験した。これは、各個々の薬物の
用量応答曲線の可能性を網羅する。24時間後、培地を交換し、そして細胞をさ
らに48時間、同じ条件下でインキュベートした。4日目に、生存細胞の数をM
TSアッセイによって決定した。4時間のペプチドへの曝露、続いて4時間の化
学療法への曝露からなるより短い処理を使用して、同様の結果を得た。
【0113】 図4および図5は、シスプラチン(アルキル化剤)とSNHとの、そしてナベ
ルビン(navebine)(抗微生物剤)とSNHとの、それぞれの相乗効果
を示す。5μMのSNHは、シスプラチンのIC50を4倍、そしてナベルビン(
navelbine)のIC50を少なくとも2倍減少させた。ドキソルビシン(
抗生物質)の場合には、その効果はより明白ではなく(図6を参照のこと)、そ
してゲムシタビン(gemcitabine)(代謝拮抗剤、図7を参照のこと
)の場合に相加的であるのみであった。CPT−11(イリノテカン、トポイソ
メラーゼIインヒビター)の場合において、SNH効果は、5μM SNHと相
乗的であり、IC50を少なくとも2倍減少させた(図8を参照のこと)。タキソ
ールとの組み合わせは、非常に効果的であった(図9を参照のこと)。増強効果
もまた、CT−26(マウス結腸癌)およびHT−29(ヒト結腸癌細胞株)を
用いて観察された(それぞれ図10および図11を参照のこと)。
【0114】 異なるスケジュールの処理を使用して、組み合わせの相乗効果を保った。例え
ば、HT−29を用いて、SNHでの4時間の処理、続いてアンタゴニストでの
24時間の処理もまた、有効であることが示された(図11を参照のこと)。別
の実験において(図3を参照のこと)、8μM SNHを、2時間のインキュベ
ーションの間、NCI−H727細胞に添加し(24時間の培養時間の後に)、
続いて、さらなる4時間のインキュベーションの間、タキソールを添加した(0
.003〜1μg/ml、黒丸)。次いで、薬物を除去し、そして次の66時間
の間、新鮮な培地で置換した。結果は、SNH添加がタキソール(抗微生物剤)
のIC50を約6倍減少したことを示し、このことは、相乗効果を示した。
【0115】 (実施例5) この実施例は、NCI−H727中でのVPAC1レセプター(以前に腫瘍増
殖に関連したレセプターである)の発現を例証する。
【0116】 (A.RNA抽出) 培養細胞由来の総RNAを、製造業者のプロトコルに従って、RNAzol
B試薬(Biotec,TX,USA)によって抽出した。手短に言えば、PR
MIを補充した10%FCS中で100mmペトリディッシュ上に生育した細胞
を、5mlのRNAzol試薬に溶解した。次いで、細胞を収集し、0.1容量
のクロロホルムを添加し、そして混合物を遠心分離した(12,000×gで1
5分間)。上層の水相を新しいチューブに移し、次いで等量のイソプロパノール
を添加し、混合し、そして遠心分離した(12,000×gで10分間)。ペレ
ットを2回70%エタノールで洗浄し,1/10容量の3M 酢酸ナトリウムお
よび2.5容量のEtOHに溶解し、−20℃で保存した。
【0117】 (B.RT−PCR) 相補DNAを、最初に、M−MLV逆転写酵素(200U、Gibco−BR
L)を用いて、ランダムヘキサマーをプライマーとして使用して、2μgの総R
NAの逆転写(37℃で1時間、95℃で5分間)によって得た。この反応の後
、Red Hot DNAポリメラーゼ(5U、Advenced Biote
chnologies,Surrey,UK)を使用して、サーモサイクラー(
MJ Research)を使用して、30〜45のPCR増幅サイクル(94
℃で1分間、60℃で1分間のプライマーアニーリング、72℃で1分間の伸長
)を行った。異なるサンプルのRNAの量を制御するために、cDNAの2μl
サンプルを、ヒトグリセルアルデヒド三リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)
に特異的なプライマーを用いて試験プライマーに対して並行に増幅した。種々の
VIPレセプター(例えば、Usdin,T.B.ら、Endocrinolo
gy 135:2662−80(1994)、Sreedharan,S.P.
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:2939−43(
1995)、およびHarmar,A.J.ら、Pharmacologica
l Reviews 50:265−270(1998)に概説される通り)に
ついての特異的プライマーは、表1にもまた概略が説明される。VIP mRN
Aについての特異的プライマー(Itoh,N.ら、Nature 304:5
47−549(1983);Bodner,M.ら、Proc Natl Ac
ad Sci USA 82:3548−51(1985))もまた、表1に概
説が示される。PCR産物を、2% Nusieve GTGアガロースゲル(
FMC Bioproducts,ME,USA)上の電気泳動に供し、臭化エ
チジウムで染色し、そしてUV光によって可視化した。
【0118】 RT−PCRデータは、NCI−H727中でVPAC1レセプターの発現を
示し、このレセプターは、以前に腫瘍増殖に関連していた(Sreedhara
n,S.P.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:29
39−43(1995)を参照のこと)。
【0119】 (実施例6) この実施例は、インビトロで研究された乳癌細胞の増殖を変化させる、VIP
レセプターアンタゴニストの能力を例証する。
【0120】 VIPレセプターアンタゴニストの、乳癌細胞の増殖を変化させる能力を、M
TT比色定量を使用してインビトロで研究した。半自動MTTアッセイは、腫瘍
細胞によるテトラゾリウム化合物の、ホルマザンへの還元を測定する。570n
mにおける光学密度を、各インヒビター濃度で8ウェルについて決定した。播種
密度は、5×104細胞/ウェルであり、そして細胞を96ウェルプレートで5
日間増殖させた。
【0121】 表3は、VIPhybが、MTTアッセイにおいて濃度依存的な様式でMCF
−7増殖を阻害したことを示す。10μMのVIPhybは、MCF−7増殖を
有意に阻害した。(SN)VIPhybは、VIPhybよりもより強力なイン
ヒビターであり、それを、NCI「比較分析」において、56癌細胞株のパネル
を使用して試験した。(SN)VIPhybは、試験された56細胞株のうちの
51の増殖を有意に阻害した。これには、6/6の白血病、7/7の非小細胞肺
癌、6/7の結腸癌、5/5のCNS癌、8/8のメラノーマ、5/6の卵巣癌
、6/7の腎臓癌、2/2の前立腺癌、および6/8の乳癌細胞株が含まれる(
表3、説明文)。
【0122】
【表3】 8つの定量の平均値±S.D.を示す;*、スチューデントのt−検定を使用
してp<0.05。(SN)VIPhybは、白血病(CCRF−CEM)、H
L−60(TB)、K−562、MOLT−4、RPMI−8226、SR)、
非小細胞肺癌(A549、EKVX、HOP−62、HOP−92、H23、H
322M、H460、およびH522)、結腸癌(COLO205、HCC−2
998、HCT−116、HT29、KM12、SW−620)、CNS癌(S
F−268、SF−295、SF−539、SNB−19、U251)、メラノ
ーマ(LOX IMVI、MALME−3M、M14、SK−MEL−2、SK
−MEL−28、SK−MEL−5、UACC−257、UACC−62)、卵
巣癌(IGROV1、OVCAR−3、OVCAR−5、OVCAR−8、SK
−OV−3)、腎臓癌(786−0、A498、CAKI−1、RXF 393
、SNI2C、TK−10)、前立腺癌(PC−3、DU−145)ならびに乳
癌(MCF−7、MDA−MB−231、HS 578T、MDA−MB−43
5、MDA−NおよびT−47D)の増殖を阻害した。
【0123】 (実施例7) この実施例は、インビボのVIPハイブリッドアナログの増殖局面を例証する
【0124】 インビボのVIPハイブリッドアナログの増殖局面を試験するために、乳癌異
種移植片を有するヌードマウスを利用した。雌性無胸腺症Balb/cヌードマ
ウス(4〜5週齢)を、病原体フリーの温度制御された隔離室に収容した。そし
て、オートクレーブした齧歯類用の固形飼料およびオートクレーブした水からな
る食餌を自由に与えた。MDA−MB231細胞(1×107)を、各マウスの
右の側腹部に皮下注射した。触知可能な腫瘍を、2週間後に約90%のマウスで
観察した。PBS(100μl)またはVIPhybアナログ(10μg/日)
を、腫瘍に隣接して皮下注射した。タキソールを、2週間後に1回注射した(1
.5mg i.p.)。腫瘍体積(高さ×幅×奥行き)を、週に2回、カリパス
によって測定し、そして記録した。
【0125】 図12は、すべてのマウスにおける2週間後に形成された小さい腫瘍を示す。
PBSを注射されたコントロールマウスにおいて、異種移植片は、指数関数的に
増殖し、そして大きな腫瘍(1121mm3)が4週間後に存在した。VIPh
ybまたはタキソールを注射された動物において、腫瘍は小さなサイズであった
(それぞれ、508mm3および613mm3)。VIPhybおよびタキソール
を注射された動物において、腫瘍は、有意に小さなサイズであった(234mm3 )。これらの結果は、タキソール+VIPhybがインビボで相乗効果的に異
種移植片の増殖を阻害することを示唆する。
【0126】 本明細書中で言及されたすべての刊行物、特許、および特許出願は、各々個々
の刊行物、特許、または特許出願が、あたかも具体的かつ個別に本明細書中に参
考として援用されることが示されるかのようにと同程度に、本明細書中に参考と
して援用される。前述の発明は、理解の明確さの目的のために、例証および実例
のためにいくぶん詳細に記載してきたが、特定の変更および改変が添付の特許請
求の範囲内で実行され得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、MMTアッセイにおける、可変濃度のタキソールおよびSNVIPP
hybの併用療法を用いるMCF−7細胞における用量応答曲線を示す。
【図2】 図2は、2μM〜10μMの範囲の濃度での、SNHの用量応答曲線を示す。
【図3】 図3は、SNHおよびタキソールの併用療法を用いる、NCI−H727細胞
株(非小細胞肺癌)における用量応答曲線を示す。
【図4】 図4は、SNHおよびシスプラチンの併用療法を用いる、NCI−H727細
胞株(非小細胞肺癌)における用量応答曲線を示す。
【図5】 図5は、SNHおよびナベルビン(naverbine)の併用療法を用いる
、NCI−H727細胞株(非小細胞肺癌)における用量応答曲線を示す。
【図6】 図6は、SNHおよびドキソルビシンの併用療法を用いる、NCI−H727
細胞株(非小細胞肺癌)における用量応答曲線を示す。
【図7】 図7は、SNHおよびゲムシタビンの併用療法を用いる、NCI−H727細
胞株(非小細胞肺癌)における用量応答曲線を示す。
【図8】 図8は、SNHおよびCPT−11の併用療法を用いる、NCI−H727細
胞株(非小細胞肺癌)における用量応答曲線を示す。
【図9】 図9は、タキソールおよびSNHの可変濃度の併用療法を用いる、用量応答曲
線を示す。
【図10】 図10は、SNHおよびCPT−11の併用療法を用いる、CT−26細胞株
(マウス結腸癌)における用量応答曲線を示す。
【図11】 図11は、SNHおよびCPT−11の併用療法を用いる、HT−29細胞株
(ヒト結腸癌)における用量応答曲線を示す。
【図12】 図12は、ヌードマウスにおけるMDA−MB231異種移植片に対する、本
発明の組成物のインビボでの使用を示す。明白な塊が1週間後に形成され、そし
て動物に、引き続き以下を注射した:100μlのPBS、毎日、s.c.(黒
三角)10μgのVIPhyb、毎日、s.c.、1.5mgタキソール、i.
p.(白丸);および10μgのVIPhyb s.c.毎日+1.5mgタキ
ソールi.p.(黒四角);p<0.05、*。5回の測定の平均値±S.D.
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/475 A61K 31/7008 31/7008 31/704 31/704 31/7068 31/7068 33/24 33/24 45/00 45/00 A61P 35/00 A61P 35/00 C07K 14/47 ZNA // C07K 14/47 ZNA A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ムーディー, テリー ダブリュー. アメリカ合衆国 メリーランド 20872, ジャーマンタウン (72)発明者 ブレネマン, ダグラス シー. アメリカ合衆国 メリーランド 20872, ダマスカス, サンタ アニタ テラス 10601 (72)発明者 フリドキン, マティ イスラエル国 レハボト, ミラー スト リート 23 (72)発明者 ゲルバー, エドガー イスラエル国 ペタク ティクバ, サラ ント ストリート 49 (72)発明者 レビー, アルバート イスラエル国 ジャファ Fターム(参考) 4C084 AA02 AA18 AA27 BA01 BA19 BA23 MA02 NA14 ZB26 4C086 AA01 AA02 CB03 CB22 EA02 EA10 EA17 HA12 MA05 NA05 NA14 ZB26 4C206 AA01 AA02 JB15 JB16 JB17 MA05 NA05 NA14 ZB26 4H045 AA10 AA30 BA18 BA50 CA40 EA20 EA50 FA20 FA51 FA52 FA53

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下: a)血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニストであって、該VIP
    アンタゴニストが、以下のアミノ酸配列: 【化1】 を含み、ここで: R1およびR2は、少なくとも1つのR1またはR2が水素である条件で、独立し
    て、水素、C1〜C20のアルキルおよびC1〜C20のアシルからなる群より選択さ
    れるメンバーであり;そして X1およびX2は、独立して、天然に存在するアミノ酸、アミノ酸アナログ およびアミノ酸模倣物からなる群より選択されるメンバーであり; ただし、該VIPアンタゴニストは、以下のアミノ酸配列: 【化2】 を有さない、VIPアンタゴニスト; b)化学療法剤;ならびに c)薬学的に受容可能なキャリア、 を含む、薬学的組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薬学的組成物であって、ここで、X1およ
    びX2が、独立して、疎水性特性の天然に存在するアミノ酸、アミノ酸アナログ
    およびアミノ酸模倣物からなる群より選択されるメンバーである、薬学的組成物
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の薬学的組成物であって、ここで、R1がH
    であり;R2がHであり;X1がノルロイシン残基であり;そしてX2がバリン残
    基である、薬学的組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の薬学的組成物であって、ここで、R1がC
    3(CH216CO−であり;R2がHであり;X1がノルロイシン残基であり;
    そしてX2がバリン残基である、薬学的組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の薬学的組成物であって、ここで、R1がC
    3(CH216CO−であり;R2がHであり;X1がメチオニン残基であり;そ
    してX2がバリン残基である、薬学的組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の薬学的組成物であって、ここで、前記化学
    療法剤が、白金配位化合物、トポイソメラーゼインヒビター、抗生物質、抗有糸
    分裂性アルカロイドおよびジフルオロヌクレオシドからなる群より選択されるメ
    ンバーである、薬学的組成物。
  7. 【請求項7】 前記化学療法剤が白金配位化合物である、請求項6に記載の
    薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の薬学的組成物であって、ここで、前記白金
    配位化合物が、シスプラチン、シス−ジアンミンジアクオ白金(II)イオン、
    クロロ(ジエチレントリアミン)−白金(II)クロリド、ジクロロ(エチレン
    ジアミン)−白金(II)、カルボプラチン、スピロプラチン、イプロプラチン
    、ジアンミン(2−エチルマロナート)−白金(II)、エチレンジアミンマロ
    ナート白金(II)、アクア(1,2−ジアミノシクロヘキサン)−スルフェー
    ト白金(II)、(1,2−ジアミノシクロヘキサン)マロナート白金(II)
    、(4−カロキシフタレート)(1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II
    )、(1,2−ジアミノシクロヘキサン)−(イソシトラート)白金(II)、
    (1,2−ジアミノシクロヘキサン)シス(ピルベート)白金(II);(1,
    2−ジアミノシクロヘキサン)オキサラート白金(II)、オルマプラチンおよ
    びテトラプラチンからなる群より選択されるメンバーである、薬学的組成物。
  9. 【請求項9】 前記白金配位化合物がシスプラチンである、請求項8に記載
    の薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 前記化学療法剤がトポイソメラーゼインヒビターである、
    請求項6に記載の薬学的組成物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の薬学的組成物であって、前記トポイソ
    メラーゼが、トポテカン、イリノテカンおよび9−アミノカンプトテシンからな
    る群より選択されるメンバーである、薬学的組成物。
  12. 【請求項12】 前記トポイソメラーゼがイリノテカンである、請求項11
    に記載の薬学的組成物。
  13. 【請求項13】 前記化学療法剤が抗生物質である、請求項6に記載の薬学
    的組成物。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の薬学的組成物であって、前記抗生物質
    が、ドキソルビシン、マイトマイシン、ブレオマイシン、ダウノルビシンおよび
    ストレプトゾシンからなる群より選択されるメンバーである、薬学的組成物。
  15. 【請求項15】 前記抗生物質がドキソルビシンである、請求項14に記載
    の薬学的組成物。
  16. 【請求項16】 前記化学療法剤が抗有糸分裂性アルカロイドである、請求
    項6に記載の薬学的組成物。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の薬学的組成物であって、前記抗有糸分
    裂性アルカロイドが、ビノレルビン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、タキソ
    ールおよびビンデシンからなる群より選択されるメンバーである、薬学的組成物
  18. 【請求項18】 前記前記抗有糸分裂性アルカロイドがビノレルビンである
    、請求項17に記載の薬学的組成物。
  19. 【請求項19】 前記化学療法剤がジフルオロヌクレオシドである、請求項
    6に記載の薬学的組成物。
  20. 【請求項20】 前記ジフルオロヌクレオシドがゲムシタビンである、請求
    項19に記載の薬学的組成物。
  21. 【請求項21】 腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であって、該方法が、以下
    の工程: 該腫瘍細胞を、有効量の化学療法剤および血管作用性腸ポリペプチド(VIP
    )アンタゴニストと接触させる工程であって、該VIPアンタゴニストが以下の
    アミノ酸配列: 【化3】 を含み、ここで: R1およびR2は、少なくとも1つのR1またはR2が水素である条件で、独立し
    て、水素、C1〜C20のアルキルおよびC1〜C20のアシルからなる群より選択さ
    れるメンバーであり;そして X1およびX2は、独立して、天然に存在するアミノ酸、およびアミノ酸模倣物
    からなる群より選択されるメンバーであり; ただし、該アンタゴニストは、以下のアミノ酸配列: 【化4】 を有さない、工程、 を包含する、方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、前記血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニストおよび前
    記化学療法剤が、同時に該腫瘍細胞と接触する、方法。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、R1がCH3(CH216CO−であり;R2がHであり;X1がノル
    ロイシン残基であり;そしてX2がバリン残基である、方法。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、前記化学療法剤が、白金配位化合物、トポイソメラーゼインヒビタ
    ー、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイドおよびジフルオロヌクレオシドからな
    る群より選択されるメンバーである、方法。
  25. 【請求項25】 前記白金配位物がシスプラチンである、請求項24に記載
    の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  26. 【請求項26】 前記トポイソメラーゼがイリノテカンである、請求項24
    に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  27. 【請求項27】 前記抗生物質がドキソルビシンである、請求項24に記載
    の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  28. 【請求項28】 前記抗有糸分裂性アルカロイドがビノレルビンである、請
    求項24に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  29. 【請求項29】 前記ジフルオロヌクレオシドがゲムシタビンである、請求
    項24に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  30. 【請求項30】 請求項21に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、前記腫瘍細胞が、肺細胞、結腸細胞、乳房細胞、卵巣細胞、前立腺
    細胞および肝細胞からなる群より選択される、方法。
  31. 【請求項31】 請求項21に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、前記化学療法剤および前記VIPアンタゴニストが、賦形剤または
    キャリアとともに薬学的に受容可能な形態中に処方される、方法。
  32. 【請求項32】 請求項21に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、さらに、該腫瘍細胞の増殖における低減について観察する工程を包含する、
    方法。
  33. 【請求項33】 哺乳動物被験体において腫瘍細胞の増殖を阻害する方法で
    あって、該方法は、以下の工程: 化学療法剤および血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニストの組合
    せの有効量を該被験体に投与する工程であって、該VIPアンタゴニストが以下
    のアミノ酸配列: 【化5】 を含み、ここで: R1およびR2は、少なくとも1つのR1またはR2が水素である条件で、独立し
    て、水素、C1〜C20のアルキルおよびC1〜C20のアシルからなる群より選択さ
    れるメンバーであり; ここで: X1およびX2は、独立して、天然に存在するアミノ酸、アミノ酸アナログ およびアミノ酸模倣物からなる群より選択されるメンバーであり; ただし、該アンタゴニストは、以下のアミノ酸配列: 【化6】 を有さない、工程、 を包含する、方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、前記血管作用性腸ポリペプチド(VIP)アンタゴニストおよび前
    記化学療法剤が、同時に投与される、方法。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、R1がCH3(CH216CO−であり;R2がHであり;X1がノル
    ロイシン残基であり;そしてX2がバリン残基である、方法。
  36. 【請求項36】 前記哺乳動物被験体がヒトである、請求項33に記載の腫
    瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  37. 【請求項37】 請求項33に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、前記化学療法剤が、白金配位化合物、トポイソメラーゼインヒビタ
    ー、抗生物質、抗有糸分裂性アルカロイドおよびジフルオロヌクレオシドからな
    る群より選択されるメンバーである、方法。
  38. 【請求項38】 前記白金配位物がシスプラチンである、請求項37に記載
    の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  39. 【請求項39】 前記トポイソメラーゼがイリノテカンである、請求項37
    に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  40. 【請求項40】 前記抗生物質がドキソルビシンである、請求項37に記載
    の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  41. 【請求項41】 前記抗有糸分裂性アルカロイドがビノレルビンである、請
    求項37に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  42. 【請求項42】 前記ジフルオロヌクレオシドがゲムシタビンである、請求
    項37に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
  43. 【請求項43】 請求項33に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、該腫瘍細胞が、肺細胞、結腸細胞、乳房細胞、卵巣細胞、前立腺細
    胞および肝細胞からなる群より選択される、方法。
  44. 【請求項44】 請求項33に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、ここで、前記化学療法剤および前記VIPアンタゴニストが、賦形剤または
    キャリアとともに薬学的に受容可能な形態中に処方される、方法。
  45. 【請求項45】 請求項33に記載の腫瘍細胞の増殖を阻害する方法であっ
    て、さらに、該腫瘍細胞の増殖における低減について観察する工程を包含する、
    方法。
  46. 【請求項46】 腫瘍細胞の増殖を阻害するためまたは癌を処置するための
    医薬の製造における、請求項1に記載の組成物の使用。
  47. 【請求項47】 患者における腫瘍細胞の増殖を阻害するための医薬の製造
    における、請求項1に記載の組成物の使用であって、ここで、該腫瘍細胞が、肺
    細胞、結腸細胞、乳房細胞、卵巣細胞、前立腺細胞および肝細胞からなる群より
    選択されるメンバーである、使用。
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