JP2003529812A - マルチメディア・データを記憶、検索およびプレイするための方法、装置およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の種々の実施形態は、マルチメディア・コンテンツを表示するために、二つのタイプのデータ対象物を使用して、マルチメディア・コンテンツをプレイし、ナビゲートするための速度を増大し、コンピュータ処理を低減する。上記データ対象物タイプは、レンダリングされたコンテンツ・データを含む。第二のデータ対象物タイプは、レンダリングされたコンテンツに対応する意味コンテンツを供給する。これら二つのタイプのデータ対象物を含む記憶媒体は、レンダリングされたキャッシュと呼ばれる。意味コンテンツは、ハイパーリンクの位置、サイズおよび目標汎用リソース識別子、マルチメディア素子のタイミング、および他のコンテンツ・プレイ命令を含むことができる。レンダリングされたキャッシュ内に記憶しているコンテンツが、非常に高速でプレイすることができるのは、コンテンツをレイアウトするステップ、コンテンツをレンダリングするステップ、コンテンツの意味表現を発生するステップを必要としないからである。これらのステップは、従来のキャッシュから検索した後で、コンテンツをプレイする度に必要になる。レンダリングされたキャッシュから、コンテンツをプレイするために必要なステップは、コンテンツをレンダリングするステップと、意味コンテンツを読み出すステップと、意味表現を回復するステップと、コンテンツをプレイするステップだけである。レンダリングされたキャッシュ内に位置するウェブサイトにアクセスしている従来のウェブ・ブラウザは、そのウェブサイトをほぼんど瞬間的に表示する。本発明の種々の実施形態のキャッシュ機構は、コンテンツ・ファイル・フォーマットおよび記憶している意味コンテンツのファイル・フォーマットから独立している。コンテンツ・ブラウザのようなクライアント・アプリケーションが、マルチメディア・コンテンツを認識し、プレイし、意味コンテンツの認識し解釈することができる限り、上記アプリケーションは、レンダリングされたキャッシュの利点を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の背景】 【発明の分野】

本発明は、概して、コンピュータ・システムに関し、特に、キャッシュ・ディ
レクトリ内に、オーディオ、テキスト、画像およびグラフィカル・コンテンツの
ようなマルチメディア・コンテンツを記憶するための方法、装置およびシステム
に関する。

【０００２】

【関連技術の説明】

キャッシュ・システムとも呼ばれる従来技術のグラフィックス処理記憶媒体は
、当業者にとって周知のものである。例えば、従来のキャッシュ・システムは、
通常、元来もっと大型で低速のソースから受信した情報の「スナップショット」
を含む小型で高速な記憶装置からなる。スナップショットは、特定の実行により
現在行われている処理に最も関係が深い情報であると見なされる。

【０００３】 インターネット・コンテンツの場合には、「キャッシュ」は、ファイル、デー
タベース、ディレクトリ、またはコンピュータ・ファイル・システム内に配置さ
れている一組のディレクトリである。キャッシュは、すでに検索し、発生し、ま
たは作成したコンテンツを記憶する。インターネット・ブラウザおよびエディタ
は、コンテンツを記憶するためにキャッシュを使用する。キャッシュに記憶され
たコンテンツは、そうできる場合には、検索の待ち時間を短縮するために、遠隔
地にあるコンテンツの代わりに使用される。それ故、多くのウェブ・ブラウザ、
テキスト・エディタは、アクセス時間を短縮するために、インターネットおよび
キャッシュ・ディレクトリ内の他のテキストおよびグラフィカル・コンテンツを
セーブする。このコンテンツは、通常、（例えば、ハイパーテキスト・マークア
ップ語（ＨＴＭＬ）および付随画像のような）元の形で記憶される。

【０００４】 この技術に関する一つの問題は、キャッシュ内に記憶されている画像データに
基づいてコンテンツを見るには、通常、データをレイアウトし、レンダリングし
なければならないことであった。コンテンツのベースとなっているデータが変化
しない場合には、レンダリング・プロセスは、バッファを表示するのに一回レン
ダリングするだけでよい。情報が変化した場合には、必要な変更を反映するため
に、情報を再度レンダリングしなければならない。複雑なグラフィックス・シー
ンの再度のレンダリングは、シーンまたは特定のグラフィックスでの変化が増大
に起因する場合でも、大量の処理を必要とする場合がある。レイアウトおよびレ
ンダリング・プロセスは、時間の掛かるプロセスであり、プロセッサ資源を必要
とする。それ故、時間およびプロセッサ資源の点で、マルチメディア・コンテン
ツの役割をもっと効率的にする解決方法が必要である。

【０００５】 現在まで、マルチメディア・コンテンツのタイムリーな役割、およびプロセッ
サの効率的な役割の要件は完全に満たされなかった。現在必要なのは、これらの
要件を同時に満足させる解決方法である。本発明は、とりわけ、これらの要件を
満足することを目的としている。

【０００６】

【発明の概要】

本発明の重要な目的は、マルチメディア・コンテンツを、タイムリーに、高い
プロセッサ効率で表示することである。これらの目的を達成するためには、マル
チメディア・コンテンツ、およびマルチメディア・コンテンツの意味コンテンツ
を含む記憶媒体が特に必要になる。本明細書においては、マルチメディア・コン
テンツと意味コンテンツの両方を含む記憶媒体をレンダリングしたキャッシュと
呼ぶ。

【０００７】 本発明の種々の実施形態の場合には、意味コンテンツは、ハイパーリンクの位
置、サイズ、形およびおよび、目標汎用リソース識別子、マルチメディア素子の
タイミング、および他のコンテンツ・プレイ命令を含むことができる。レンダリ
ングされたキャッシュ内に記憶しているコンテンツが非常に高速にプレイできる
のは、コンテンツをレイアウトするステップ、コンテンツをレンダリングするス
テップ、およびコンテンツの意味表示を発生するステップを必要としないからで
ある。これらのステップは、毎回、従来のキャッシュから検索をした後で、コン
テンツをプレイする度に必要になる。レンダリングしたキャッシュからコンテン
ツをプレイするために必要なステップは、レンダリングしたコンテンツを読み出
すステップ、意味コンテンツを読み出すステップ、意味表現を回復するステップ
、コンテンツをプレイするステップだけである。

【０００８】 レンダリングしたキャッシュ内に位置するウェブ・サイトにアクセスしている
従来のウェブ・ブラウザは、ウェブサイトをほとんど瞬間的に表示する。本発明
の種々の実施形態によるキャッシュ機構は、コンテンツ・ファイル・フォーマッ
トおよび記憶している意味コンテンツファイル・フォーマットに依存しない。コ
ンテンツ・ブラウザのようなクライアント・アプリケーションが、マルチメディ
ア・コンテンツを認識し、プレイすることができ、意味コンテンツを認識し、解
釈することができる限り、上記アプリケーションは、レンダリングされたキャッ
シュが供給する利点を実現することができる。それ故、従来技術の場合には、同
時に満足させることができなかったマルチメディア・コンテンツのタイムリーな
表示、およびプロセッサの効率の高い表示という上記要件を同時に満足させるこ
とができる。

【０００９】 本発明の第一の機能は、少なくとも一台のコンピュータで実行したマルチメデ
ィア・データを記憶するための方法に基づく実施形態として供給される。マルチ
メディア・データを記憶する方法は、マルチメディア・コンテンツを検出するス
テップと、プレイ命令からのマルチメディア・コンテンツの、レンダリングされ
た表現の意味表現を発生するステップと、レンダリングされた表現を記憶媒体に
記憶するステップと、意味表現に対応するデータを記憶媒体に記憶するステップ
とを含む。マルチメディア・コンテンツは、プレイ命令、および少なくとも一つ
のマルチメディア素子を含む。少なくとも一つのマルチメディア素子は、グラフ
ィカル・イメージ、オーディオ、テキストおよびフルモーション・ビデオの中の
少なくとも一つを含む。プレイ命令は、マルチメディア・コンテンツのタイミン
グ、およびマルチメディア・コンテンツの順序の中の少なくとも一つを含む。意
味表現は、レンダリングされた表現の特徴、レンダリングされた表現内に位置す
る異なるマルチメディア素子間の関係の中の少なくとも一つを示す。

【００１０】 本発明の第二の機能は、少なくとも一台のコンピュータで実行されたマルチメ
ディア・データを記憶するための方法に基づく実施形態により供給される。マル
チメディア・データを記憶するための方法は、レイアウト命令を含むマルチメデ
ィア・コンテンツを検出するステップと、マルチメディア・コンテンツのレンダ
リング命令とマルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現の意味表現
を形成するために、レイアウト命令に従って、マルチメディア・コンテンツをレ
イアウトするステップとを含む。上記方法は、また、レンダリングされた表現を
作成するために、レンダリング命令に従って、マルチメディア・コンテンツをレ
ンダリングするステップと、レンダリングされた表現を記憶媒体に記憶するステ
ップと、意味表現に対応するデータを記憶媒体に記憶するステップとを含む。

【００１１】 本発明の第三の機能は、少なくとも一台のコンピュータで実行されたマルチメ
ディア・データを検索するための方法に基づく実施形態により供給される。マル
チメディア・データを検索するための方法は、要求されたマルチメディア・コン
テンツに対する要求を検出している少なくとも一台のコンピュータである第一の
コンピュータの処理リソースと、要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
するデータが、記憶媒体内に位置するかどうかを判断する第一コンピュータに接
続している処理リソースとを含む。記憶媒体は、第一のコンピュータに接続して
いて、マルチメディア・コンテンツ、および意味コンテンツのレンダリングされ
た表現を含む。本発明の第三の機能による実施形態も、要求されたマルチメディ
ア・コンテンツの、レンダリングされた表現を検索することにより、また要求さ
れたマルチメディア・コンテンツに対応する意味コンテンツを検索することによ
り、要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するデータが、記憶媒体内に
位置するという判断への応答を含む。

【００１２】 本発明の第四の機能は、記憶媒体、急速プレイ用にフォーマットされたマルチ
メディア・コンテンツのレンダリングされた表現、およびマルチメディア・コン
テンツの意味コンテンツを記憶および検索することができる索引機構を備えるレ
ンダリングされたキャッシュに基づく一実施形態で実行される。

【００１３】 本発明の第五の機能は、クライアントをベースとする実施形態で実行される。
クライアントは、レンダリングされた表現のマルチメディア・コンテンツ、およ
び意味コンテンツのレンダリングされた表現を検出することができる処理リソー
スと、意味コンテンツに従って、レンダリングされた表現の少なくとも一部をプ
レイすることにより、マルチメディア・コンテンツおよび意味コンテンツの、レ
ンダリングされた表現の検出に応答することができる処理リソースを備える。

【００１４】 本発明の第六の機能は、マルチメディア・コンテンツを使用するためのシステ
ムに基づく実施形態で実行される。システムは、ソース・データ記憶装置からマ
ルチメディア・コンテンツにアクセスすることができるウェブ・クローラー処理
リソース、レンダリング処理リソース、および本発明の第四の機能としてすでに
説明したレンダリングされたキャッシュを備える。レンダリング処理リソースは
、マルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現の意味表現を発生する
ことができ、意味表現を意味コンテンツとしてフォーマットすることができ、マ
ルチメディア・コンテンツをレンダリングされた表現にレンダリングすることが
でき、レンダリングされた表現は、急速プレイのためにフォーマットされる。

【００１５】 本発明の第七の機能は、マルチメディア・コンテンツを処理するためのシステ
ムに基づく、実施形態で実行される。マルチメディアにアクセスするためのシス
テムは、本発明の第四の機能としてすでに説明したレンダリングされたキャッシ
ュ、およびマルチメディア・コンテンツを、レンダリングされた表現に変換する
ことができるレンダリング処理リソースとを備える。レンダリングされた表現は
、急速プレイのためにフォーマットされ、マルチメディア・コンテンツのグラフ
ィカル表現を生成する。

【００１６】 本発明の第八の機能は、マルチメディア・コンテンツをプレイするための方法
内で実行される。上記方法は、記憶媒体から、マルチメディア・コンテンツのレ
ンダリングされた表現を、検索するステップと；記憶媒体から、レンダリングさ
れた表現の意味コンテンツを検索するステップとを含む。上記方法は、レンダリ
ングされた表現、および意味コンテンツを読むブラウザ処理リソースと、意味コ
ンテンツに基づいて、意味表現を回復するブラウザ処理リソースとを含む。上記
方法は、クライアントへレンダリングされた表現の能動部分を送信するブラウザ
処理リソースと、クライアントに、レンダリングされた表現の能動部分に対応す
る意味コンテンツの能動部分を送信するブラウザ処理リソースを含む。レンダリ
ングされた表現の能動部分は、現在プレイされている、レンダリングされた表現
の一部の一つであり、送信後急速にプレイされる、レンダリングされた表現の一
部である。上記方法は、また、レンダリングされた表現の能動部分、および意味
コンテンツの能動部分を検出するクライアント処理リソース、およびレンダリン
グされた表現の能動部分をプレイするクライアント処理リソースを含む。

【００１７】 以下の説明を読み、添付の図面を見れば、本発明の上記およびその他の目的お
よび機能をよりよく理解することができるだろう。本発明の種々の実施形態を添
付の図面に示すが、これらの図面は本明細書の一部を形成する。図面中、類似の
参照番号は、（図面全体を通して）同じ部品を示す。図面の部材等は、必ずしも
正確に縮尺されていないことに留意されたい。

【００１８】

【好適な実施形態の説明】

添付の図面に示し、好適な実施形態の下記の説明に詳細に記載した実施形態を
参照しながら、本発明およびその種々の機能および利点をさらに詳細に説明する
。発明の詳細があまり分かりにくくならないように、周知の構成部材および処理
技術の説明は省略してある。しかし、本発明の好適な実施形態およびその多数の
特定の詳細を示す、下記の説明は、例示としてのものであって、本発明を制限す
るものでないことを理解されたい。本発明の精神から逸脱することなしに、本発
明の範囲内で、多くの変更および修正を行うことができるが、本発明は、そのよ
うなすべての修正を含む。

【００１９】 処理要件を緩和しながら、コンテンツを見る速度、ハイパーリンク文書内のナ
ビゲーションを有意に増大するある方法で、完全にレンダリングされた文書をキ
ャッシュ内に記憶するためのプロセスを使用するマルチメディア・コンテンツを
記憶するための方法、装置およびシステムについて説明する。

【００２０】 ＜定義＞ 本明細書に記載する本発明の種々の実施形態の説明の中で、下記の用語を使用
する。

【００２１】 コンテンツ：コンピュータ、テレビまたは他の表示装置上で見るために、レイ
アウトおよび／またはレンダリング・プロセスを必要とするテキストおよびグラ
フィカル情報。コンテンツに対する他の用語としては、ウェブ・ページ、文書、
インターネット・コンテンツ、ハイパーテキスト・マークアップ言語（ＨＴＭＬ
）、拡張可能なマークアップ言語（ＸＭＬ）、テレビジョン・マークアップ言語
（ＴＶＭＬ）等がある。コンテンツは、また、オーディオのような非グラフィカ
ル情報も含む。

【００２２】 コンテンツ・ブラウザ：コンテンツを検索、表示またはナビゲートするように
設計されたコンピュータ・プログラム。コンテンツ・ブラウザの例としては、イ
ンターネット・ウェブ・ブラウザ、ＨＴＭＬ／ＸＭＬ／標準一般化マークアップ
言語（ＳＧＭＬ）エディタ、ワードプロセッサ、およびインターネット・ウェブ
・プロキシ等がある。 ＨＴＭＬ：事実上のインターネット・コンテンツ規格。ＨＴＭＬは、インターネ
ットのコンテンツのレイアウトを記述する一組のマークアップ規則を含む。ブラ
ウザは、コンピュータ・モニタ、テレビまたは他のディスプレイを見る目的で、
ＨＴＭＬをレイアウトし、レンダリングするためにこのマークアップを使用する
。

【００２３】 マークアップ：コンテンツ文書の構文機能および意味機能を記述するために使
用される表記法。

【００２４】 マルチメディア・コンテンツ：ユーザに対するプレゼンテーションをプレイす
るために使用するマルチメディア素子。マルチメディア素子は、（レンダリング
されたＨＴＭＬを含む）グラフィカル・イメージ、オーディオ、テキスト、およ
びフルモーション・ビデオを含むことができる。

【００２５】 ナビゲーション：より詳細なコンテンツにアクセスするために表示されている
コンテンツからハイパーリンクの形のＵＲＩのような表示を選択し、索引するプ
ロセス。

【００２６】 プレゼンテーション：少なくとも一つのマルチメディア素子を参照するコンテ
ンツ。プレゼンテーションは、マルチメディア・プレイのタイミング、順序およ
び位置を定義するために使用することができるプレイ命令を含む。プレイ命令は
、（ＨＴＭＬ形式のような）会話型素子およびメタ値に関するすべてのハイパー
リンク、情報のサイズ、形および目標を含むことができる。

【００２７】 レンダリング：ディスプレイ上で見ることができるデータのグラフィカル表現
を発生するためのプロセス。例えば、ウェブ・ブラウザは、ＨＴＭＬページをコ
ンピュータ・モニタまたはテレビ上で見ることができるグラフィカル・イメージ
にレンダリングする。また、マルチメディア・データ（画像、オーディオ、テキ
スト、フルモーション・ビデオ）を発生したり、プレイすることができるフォー
マットに変換するプロセス。

【００２８】 レンダリングされたキャッシュ：本発明の種々の実施形態は、インターネット
のようなマルチメディア・コンテンツ・データ・ソースから発生（または検索）
したものばかりでなく、急速なプレイのためにレンダリングされ、準備されてい
るコンテンツのキャッシュを意味するためにレンダリングされたキャッシュとい
うコンセプトを使用する。レンダリングされたキャッシュは、二つのタイプの対
象物、すなわち、マルチメディア・コンテンツおよび意味コンテンツを含むこと
ができる。レンダリングされたキャッシュ内に記憶している、マルチメディア・
コンテンツは、すでにレンダリングされ、非常な高速で表示することができるコ
ンテンツである。意味コンテンツは、レンダリングされたコンテンツの意味論的
特徴または表現の説明を含む。意味論的特徴の例は、ハイパーリンクの位置、サ
イズ、形および目標、アニマ化されたグラフィックス相互交換フォーマット（Ｇ
ＩＦ）、フレームのタイミング、位置およびサイズ、ＨＴＭＬフレームのサイズ
および相対的位置、ＨＴＭＬ形式に関する情報、ＨＴＭＬメタ値、プレゼンテー
ション・プレイ・タイミング、および他のプレイ命令を含む。レンダリングされ
たキャッシュについてのもっと詳しい情報については、この後の「プロセスの説
明」の節を参照されたい。

【００２９】 意味表現：マルチメディア・コンテンツまたはその一部の、レンダリングされ
た表現を形成する、マルチメディア素子（または対象物）の特徴、属性、論理的
構造、および機能の説明。このデータは、また、特定の表現部分内の異なるマル
チメディア素子間の関係、マルチメディア・コンテンツの種々の素子にアクセス
し、操作するための方法を記述することができる。意味表現は、通常、レイアウ
ト・プロセス中に発生し、意味表現が、ファイルまたはデータベース内に、フォ
ーマットされ、索引がついた意味コンテンツとしてセーブすることができ、また
、意味コンテンツから迅速に回復することができるように、レイアウト・プロセ
ス中に発生し、構成される。意味コンテンツは、マルチメディア・コンテンツと
一緒に、または一つまたはそれ以上の個々の索引がついたファイルとして記憶す
ることができる。意味表現は、記憶した意味コンテンツから独立している。文書
対象物モデル（ＤＯＭ）は、意味表現の一つのタイプであり、ＨＴＭＬ文書およ
びＸＭＬ文書と一緒に使用することができる。

【００３０】 ＴＶＭＬ：（カナダ、オンタリオ、ロンドン所在の、Ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ
Ｃｈａｎｎｅｌ Ｉｎｃ．が販売しているＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）
プレゼンテーション・システムを含む）本発明の種々の実施形態は、マルチメデ
ィア・コンテンツを記述するために、テレビジョン・マークアップ言語（ＴＶＭ
Ｌ）と呼ばれるＸＭＬ言語を使用する。ＴＶＭＬは、マルチメディア・コンテン
ツを、プレイするための方法を記述するためのマークアップを含む。マルチメデ
ィア・コンテンツは、（ＨＴＭＬを含む）テキスト、グラフィカル・イメージ、
オーディオ、テキストおよびフルモーション・ビデオを含むことができる。ＴＶ
ＭＬは、各マルチメディア構成部材を他のマルチメディア構成部材に対して何時
プレイしなければならないかを説明するためのマークアップを含む。

【００３１】 ＵＲＩ：汎用リソース識別子（またはＵＲＩ）は、コンテンツを参照するすべ
てのタイプの名前およびアドレスに対する、インターネット規格用語である。Ｕ
ＲＩという用語は、ファイル名、ハイパーリンクおよび汎用リソース・ロケータ
（ＵＲＬ）のような用語を含む。

【００３２】 ＶＭＭＬ：ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）プレゼンテーション・システム
のような、本発明の種々の実施形態によるレンダリングされたマルチメディア・
コンテンツの意味表現を記憶するために使用されれる（ＶＭＭＬ−Ｖｉｒｔｕａ
ｌＭｏｄｅｍ（商標）マークアップ言語と呼ばれる）ＸＭＬマークアップ言語。
ＸＭＬ：ＨＴＭＬおよびＴＶＭＬのような他のマークアップ言語を記述するため
に使用されるマークアップ言語。

【００３３】 ＜プロセスの説明＞ 本発明の種々の実施形態は、マルチメディア・データを記憶し、検索するため
に、少なくとも一台のコンピュータで実行されたいくつかの方法を含む。これら
の方法は、マルチメディア・データを表示するために、異なるタイプのデータ対
象物を使用することにより、高速で、また少ないコンピュータ処理で、マルチメ
ディア・コンテンツをナビゲートし、プレイする。第一のデータ対象物タイプは
、予めレンダリングされたマルチメディア・コンテンツ・データを含む。第一の
データ対象物タイプは、予めレンダリングされた、マルチメディア・コンテンツ
・データの意味表現を含む。第二のデータ対象物タイプは、予めレンダリングさ
れたマルチメディア・コンテンツの意味表現を含む。これらのデータ対象物タイ
プは、個々のファイルとして記憶することもできるし、同じファイル内に収容す
ることもできる。

【００３４】 図１は、マルチメディア・コンテンツを検索し、プレイするための従来の方法
を示す。この図は、従来のキャッシュ１１０を含む。（ステップ１２０において
）マルチメディア・コンテンツのプレイに対する、要求を検出した後で、ウェブ
・ブラウザ内に配置されているような検索処理リソースは、対応するマルチメデ
ィア・コンテンツ・データを検索する。従来のキャッシュ１１０に接続している
場合には、Ｎｅｔｓｃａｐｅナビゲータ、Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケータ、ま
たはマイクロソフト（商標）のインターネット・エクスプローラのような従来の
ウェブ・ブラウザは、その後で、それぞれすべてのプレイ要求１２０に応じて、
下記のステップを実行する。

【００３５】 （例えば、ＨＴＭＬコンテンツ記述のような）コンテンツを検索した後で、そ
のコンテンツは、従来のキャッシュ１１０、インターネット１０５、または他の
コンテンツ・データ・ソースから読み出される（ステップ１３０）。コンピュー
タ内に位置する処理リソースは、例えば、コンテンツのＨＴＭＬ記述に従って、
コンテンツをレイアウトすることができる（ステップ１４０）。レイアウト１４
０中に、処理リソースは、レンダリング命令１４０Ａを発生し、マルチメディア
・コンテンツの意味表現１４０Ｂを入手する。ある実施形態の場合には、レイア
ウト１４０は、必要ないことに留意されたい。これらの実施形態の場合には、図
３に示すように、意味表現１４０Ｂは、プレイ命令から発生することができる（
ステップ３１５）。

【００３６】 コンテンツ・ブラウザは、ハイパーリンクの位置、サイズ、形および目標を決
定するために、意味表現１４０Ｂ；およびコンテンツ・プレイ命令を使用するこ
とができる。意味表現１４０Ｂは、また、例えば、ＨＴＭＬ形式のような、他の
会話型プレゼンテーション素子を記述するのに使用することができる。従来のキ
ャッシュ１１０に接続している、従来のコンテンツ・ブラウザを使用している場
合には、プレイのために発生した上記グラフィカル表現に対応する意味機能は、
コンテンツが閲覧されている間だけしか持続しない。マルチメディア・コンテン
ツがプレイされる度に、意味機能を提示しなければならないし、また、従来のキ
ャッシュ１１０は、レンダリングされていない元の形で、マルチメディア・コン
テンツを記憶するので、図１に示すように、従来のブラウザは、そのコンテンツ
を要求する度に、グラフィカル表現を再度レンダリングしなければならない。

【００３７】 その後で、レンダリング・エンジンは、レンダリングされたコンテンツ１６０
（または、本明細書においては、マルチメディア・コンテンツのレンダリングさ
れた表現と呼ぶもの）を形成するために、レンダリング命令１４０Ａに従って、
マルチメディア・コンテンツを（ステップ１５０において）レンダリングする。
最後に、マルチメディア・プレイ・エンジンは、（ステップ１７０において）、
レンダリングされたコンテンツをプレイするために、レンダリングされたコンテ
ンツ１６０、および意味表現１４０Ｂの両方を使用する。画像を含むマルチメデ
ィア・コンテンツの場合には、プレイ１７０は、意味表現１４０Ｂに従って、ユ
ーザのスクリーン上に、レンダリングされた画像を表示することを含む。本明細
書においては、レンダリングされたコンテンツ１６０をマルチメディア・コンテ
ンツのレンダリングされた表現と呼ぶ場合もある。

【００３８】 従来技術の場合には、プレイ１７０は、レイアウト１４０（または、意味表現
１４０Ｂが発生する他のプロセス）の後で発生し、レンダリング１５０が完了す
る。レンダリング１５０および意味表現１４０Ｂの発生は、プレイ要求１２０の
受信からマルチメディア・コンテンツのプレイ１７０までの間に、本発明の種々
の方法の実施形態を使用してコンテンツをプレイするのに必要な時間と比較する
と、比較的長い時間を必要とする。また、本発明の種々の方法の実施形態を使用
して、プレイ１７０を行うために必要な処理と比較した場合、マルチメディア・
コンテンツに対する、意味表現１４０Ｂのレンダリング１５０および発生には、
もっと多くの処理を必要とする。

【００３９】 図２−図４は、本発明のいくつかの実施形態に対する、マルチメディア・コン
テンツの検索（ステップ２６０）、レンダリング１５０およびプレイ１７０の詳
細を示す。図２は、レンダリングされたキャッシュ２０１を使用する、例えば、
ＨＴＭＬコンテンツのようなマルチメディア・コンテンツに対する検索プロセス
２６０、およびプレイ・プロセス１７０の概略を示す。この方法は、マルチメデ
ィア・コンテンツを検索し、プレイするための、一つまたはそれ以上のプログラ
ムを持つ、少なくとも一台のコンピュータで実行することができる。同じマルチ
メディア・コンテンツへの以降のでアクセスに対する、レンダリングされたキャ
ッシュ２０１を使用することによる利点について以下に説明する。

【００４０】 レンダリングされたキャッシュ２０１は、（画像データを含むことができる）
レンダリングされたコンテンツ１６０だけばかりでなく、マルチメディア・デー
タの意味表現１４０Ｂの再構成のいくつかの手段も含む。意味表現１４０Ｂの再
構成は、専用の画像フォーマット、または意味機能を記述している個々ファイル
を使用して行うことができる。この意味表現１４０Ｂは、ハイパーリンクの位置
、サイズおよび宛先、アニメーションまたは他の動的コンテンツの記述、および
他の「メタ」情報を含むことができる。メタ情報は、タッギング、リフレッシュ
（クライアント・プル置換）、メタ・リストを含むことができ、インターネット
・コンテンツ選択（ＰＩＣＳ）関連ラベルのために実行することができる。

【００４１】 （カナダ、オンタリオ、ロンドン所在の、Ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ Ｃｈａｎ
ｎｅｌ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ Ｉｎｃ．が販売している、Ｖｉｒｔｕａｌ
Ｍｏｄｅｍ（商標）会話型プレゼンテーション・システムを含む）本発明の種々
の実施形態は、意味コンテンツを記憶するために、ＶＭＭＬと呼ばれるＸＭＬ言
語を使用する。ＶＭＭＬの意味コンテンツは、レンダリングされたコンテンツ１
６０の下記の機能を表わすために、マークアップ言語を含むことができる。

【００４２】 １．ハイパーリンクの位置、サイズ、形および（ＵＲＩのような）目標索引。 ２．レンダリングされた画像内の、ＨＴＭＬフレームのサイズおよび相対的位
置。 ３．アニメ化されたＧＩＦの、サイズ、位置およびタイミング。 ４．ＨＴＭＬ形式素子の、サイズ、位置およびタイプ。 ５．マルチメディア・コンテンツ素子のタイミング。 ６．他のプレイ１７０命令。

【００４３】 レンダリングされたキャッシュ２０１からのコンテンツを正しく使用すれば、
意味表現１４０Ｂの発生ステップと、（必要な場合の）レイアウト１４０ステッ
プ、およびレンダリング１５０ステップは必要なくなる。一方、従来のキャッシ
ュ機構を使用する、従来のウェブ・ブラウザは、コンテンツをプレイ１７０する
前に、これらステップを行わなければならない。これらのステップが必要なくな
るので、マルチメディア・コンテンツをプレイ１７０するのに必要な時間が短縮
し、処理リソースの使用が低減する。

【００４４】 レンダリングされたキャッシュ２０１は、二つのタイプのデータ対象物、すな
わち、マルチメディア・コンテンツおよび意味コンテンツを含むことができる。
上記コンテンツは、任意のフォーマットで記憶３２０することができる。（すな
わち、キャッシュ機構は、ファイル・フォーマットから独立している。）通常、
レイアウト１４０処理リソース、および／またはレンダリング１５０処理リソー
スは、意味コンテンツとして、レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶す
るために、意味表現１４０Ｂをフォーマットする。別の方法としては、レイアウ
ト１４０処理リソース、および／またはレンダリング１５０処理リソースは、意
味表現１４０Ｂを、レンダリングされたキャッシュ２０１の、サーバ処理リソー
スに送ることができ、このリソースは、検出２６０するために正しく索引をつけ
られたファイル内に記憶するために、意味表現を意味コンテンツにフォーマット
する。本発明のある実施形態の場合には、コンテンツ・ブラウザ（および／また
はレンダリングされたキャッシュ２０１からのコンテンツを使用する他のクライ
アント・アプリケーション）は、レンダリングされたコンテンツ１６０のフォー
マットを検出し、マルチメディア・コンテンツを閲覧するためのプログラムによ
うな、処理リソースを含むことができる。

【００４５】 コンテンツに対する要求を受信した場合（ステップ２１０）には、コンテンツ
・ブラウザは、コンテンツのレンダリングされた表現が、レンダリングされたキ
ャッシュ２０１内に、すでに存在するかどうかを判断することができる（ステッ
プ２２０）。上記ブラウザは、また、レンダリングされたキャッシュ２０１内の
コンテンツが、古くなっているかどうかを判断することができる（ステップ２３
０）。ステップ２１０で受信したコンテンツ要求は、汎用リソース・インディケ
ータ（ＵＲＩ）のようなファイル目標索引により、ブラウザに供給することがで
きる。

【００４６】 要求したデータの更新済みのレンダリングされた表現が、レンダリングされた
キャッシュ２０１内に、存在すると判断された場合には、図２の第一のもっと簡
単な処理経路を進むことができる。レンダリングされたキャッシュ２０１は、要
求に対応する有効なレンダリングされたコンテンツを含んでいるので、ブラウザ
・エンジン処理リソースは、単に意味コンテンツおよびレンダリングされたコン
テンツ１６０を読み、意味表現を回復し（ステップ２４０）、その後で、要求し
たコンテンツに対応するレンダリングされたコンテンツをプレイ１７０すること
ができる。

【００４７】 サーバをベースとするシステム（または、レンダリングされたキャッシュ２０
１に接続している他の処理リソースが、要求されたコンテンツが、レンダリング
されたキャッシュ２０１内に存在しないと判断した場合、またはレンダリングさ
れたキャッシュ内に記憶しているコンテンツが、古くなっている場合には、プロ
セスは、第二の経路に沿って進む。第二の経路に沿って、ブラウザは、（例えば
、インターネット１０５のような）更新済みのソースからコンテンツを検索する
要求を提出し、コンテンツを検索する（ステップ２６０）。更新済みのコンテン
ツが、（図３に示すように）レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２
０された後で、記憶しているコンテンツが古くなっていない限り、プロセスは、
第一の方法の経路に沿って進行する。第一の方法の経路は、図２に示すように、
各要求に対して、レンダリングされたコンテンツ１６０をプレイ１７０するため
の意味コンテンツおよびレンダリングされたコンテンツの読出し、意味表現の回
復（ステップ２４０）を含む。

【００４８】 図３は、レイアウト・プロセス１４０および記憶プロセス３２０の詳細図であ
る。レイアウト命令および／またはプレイ命令により要求されたマルチメディア
・コンテンツを検索２６０した後で、コンピュータは、マルチメディア・コンテ
ンツに対してレイアウト１４０が必要であるかどうかを判断する。意味論的特性
の意味表現１４０Ｂは、レイアウト１４０プロセス中に発生するか、またはレイ
アウトを必要としない場合には、プレイ命令から発生する（ステップ３１５）。

【００４９】 レンダリング１５０を行った後で、レンダリングされたコンテンツ１６０は、
レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２０される。同様に、意味表現
１４０Ｂを構成した後で、意味表現は、意味コンテンツとしてフォーマットされ
、またレンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２０される。

【００５０】 レンダリングされたキャッシュ２０１が、結果としてのレンダリングされたコ
ンテンツ１６０だけを記憶している場合には、ハイパーリンクの記述、表示命令
および他の意味コンテンツは失われる。意味コンテンツは、平らなテキスト・フ
ァイル、ＸＭＬまたは他の構造ファイル、または他の専用フォーマットの形をと
ることができる。本発明のある実施形態は、ＨＴＭＬページおよびＴＶＭＬ表現
の意味機能を表わすために、ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）マークアップ言
語（ＶＭＭＬ）と呼ばれるＸＭＬ言語に従って、意味コンテンツをフォーマット
する。レンダリングされたコンテンツ１６０および意味コンテンツは、従来のキ
ャッシュ、データベース、ファイル・システム、または他の記憶媒体に記憶する
ことができる。下位のファイル・システムは、ディレクトリ、およびレンダリン
グされたキャッシュ２０１を表わすファイル階層内にコンテンツを記憶するため
に使用される。

【００５１】 レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２０された、レンダリングさ
れたコンテンツ１６０は、画像、オーディオ、テキスト、フルモーション・ビデ
オ等を含む。そのフォーマットがなんであれ、コンテンツはレンダリングされた
キャッシュ２０１内に記憶される。（すなわち、レンダリングされたキャッシュ
２０１は、２進法の大きな対象物（ブロッブ）、またはフォーマットに依存しな
い対象物を記憶することができる。）意味コンテンツが記憶されているフォーマ
ットは、レンダリングされたキャッシュ２０１の機構に依存しないで記憶される
。レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶している、レンダリングされた
コンテンツ１６０にアクセスするコンテンツ・ブラウザおよび他のクライアント
・アプリケーションは、フォーマットを認識し、意味コンテンツを正しく解釈す
ることができる処理リソースを含む。

【００５２】 本発明のある実施形態の場合には、コンテンツ・ブラウザおよび他のクライア
ント・アプリケーションは、対応するフォーマットに依存しない対象物が、レン
ダリングされたキャッシュ２０１から検索された２６０後で、レンダリングされ
たコンテンツ１６０を認識し、プレイする１７０ための処理リソースを含む。種
々のＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）プレゼンテーション・システムを含む、
本発明のある実施形態は、ＨＴＭＬページを、テレビに表示するのに適している
ファット・マクロブロック（ＦＭＢ）と呼ばれる、専用画像フォーマットにレン
ダリングすることができる。１９９９年４月６日付の、アントイン・ブーチャ、
ポール Ｅ．マクライおよびトン・キの「デジタル・ビデオ・データ圧縮を使用
して、マルチメディア・データを作成するためのシステムおよび方法」という名
称の、米国特許出願第０９／２８７，２３５号は、ＦＭＢについて非常に詳細に
開示している。上記米国特許の全文は、引用によって本明細書の記載に援用する
。

【００５３】 コンテンツがなくなったのではなく、古くなった場合には、全コンテンツを検
索２６０することもできるし、または古くなった部分だけを検索することもでき
る。古くなった部分だけを検索２６０することによって、全部をレンダリングす
る必要がなくなるので、レンダリング１５０ステップを幾分短縮することができ
る。例えば、おそらく、要求されたコンテンツの中で、ＨＴＭＬページのアニメ
化された画像だけが変更されたことになる。レンダリング・システムは、この状
況を検出し、全ページではなく、新しいアニメーションだけをレンダリングする
ことができる。

【００５４】 要求コンテンツの必要な部分が検索される２６０と、それがプレイ１７０され
る前に、コンテンツをレンダリング１５０することができる。レンダリングされ
たコンテンツは、通常、下記の動作を行うレンダリング・システムに送られる。

【００５５】 １．（例えば、ＨＴＭＬ規則のような）適当な規則によるコンテンツのレイア
ウト１４０。 ２．それにより、（例えば、ＨＴＭＬページのような）完全にレンダリングさ
れたプレゼンテーションを表わす（例えば、ＦＭＢまたはＨＴＭＬフレーム用の
、一組の画像としてフォーマットされた、ＭＰＥＧ画像に対するような）プレゼ
ンテーション・データを作成するレンダリング命令１４０Ａによるコンテンツの
レンダリング１５０。上記ページは、また、アニメ化されたＧＩＦのようなもの
に対して生成された他のグラフィカル素子を持つこともできる。 ３．意味機能の意味表現１４０Ｂの発生３１５。通常、レイアウト・エンジン
またはレンダリング・エンジンは、レイアウト１４０またはプレイ命令から、意
味表現１４０Ｂを生成する。ＨＴＭＬページの場合には、意味表現１４０Ｂは、
すべてのＨＴＭＬアンカー（他のＨＴＭＬパターンへのリンク）の位置、サイズ
、形および目標、アニメ化されたＧＩＦフレームのタイミング、位置およびサイ
ズ、ＨＴＭＬフレームのサイズおよび相対的位置、ページからアクセスすること
ができるＨＴＭＬ形式に関する情報、およびＨＴＭＬメタ値を含むことができる
。 ４．例えば、ＵＲＩのような適当な索引を使用するレンダリングされたキャッ
シュ２０１内の（例えば、ＭＰＥＧ画像のような）レンダリングされたコンテン
ツ１６０の記憶３２０。意味コンテンツは、また、適当な索引を使用して、レン
ダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２０される。ある実施形態の場合に
は、意味コンテンツをＸＭＬをベースとするフォーマットで記憶することができ
るので、将来、容易に分析し、（例えば、ステップ２４０におけるように）回復
することができる。レンダリング・システムが完了してから、レンダリングされ
たコンテンツ１６０は、単に、コンテンツを読み、回復２４０し、およびプレイ
１７０するだけでユーザに供給することができる。

【００５６】 意味コンテンツ１４０Ｂの「フォーマット」は、意味表現を発生するエンジン
により決定される。（例えば、Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケータ、またはマイク
ロソフト（商標）のインターネット・エクスプローラは、ＤＯＭを使用している
。）その後で、内部意味表現１４０Ｂは、レンダリングされたキャッシュ２０１
内に物理的構成要素（意味コンテンツ）として記憶される。意味コンテンツのフ
ォーマットは、プレイ１７０のために、意味コンテンツを読むブラウザ・エンジ
ンに適応される。意味コンテンツのフォーマットは、それ自身意味表現１４０Ｂ
を生成するために、ブラウザ・エンジンに対して十分詳細なものである。ブラウ
ザ・エンジン内の意味表現１４０Ｂは、レイアウト／レンダリング・エンジンが
使用するのと、同じ内部フォーマットであってもよいし、またはブラウザ内の意
味表現は、異なるフォーマットを持つこともできる。

【００５７】 図４に示すように、レンダリングされたキャッシュ２０１に、すでに位置する
コンテンツに対する要求を受信した場合には、レンダリング・システム・プロセ
ス全体がスキップされる。下記の簡単なステップが、レンダリングされたキャッ
シュ２０１内に、すでに位置するコンテンツをプレイ１７０するために必要なす
べてのステップである。

【００５８】 １．意味コンテンツおよびレンダリングされたコンテンツ１６０の読出し、例
えば、ＶＭＭＬ記述のようなレンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶して
いる、意味コンテンツからの意味表現１４０Ｂの回復。 ２．この意味表現１４０Ｂによる、ユーザ・スクリーン上でのレンダリングさ
れたコンテンツ１６０のプレイ１７０。

【００５９】 ＨＴＭＬウェブ・ページのようなある種のマルチメディア・コンテンツは、そ
のままではユーザのスクリーンに完全には適合しない。そのような部分的ページ
・ディスプレイの場合には、ブラウザは、ページのどの部分を表示するのか、あ
る種の実施形態の場合には、ハイパーテキスト・リンクのどのサブセットをペー
ジ部分の上で選択することができるのかを決定するために、意味表現１４０Ｂを
使用することができる。下記の「レイアウトによるＨＴＭＬページ」が、このス
クローリングの一例を詳細に説明している。

【００６０】 ＜レンダリングされたキャッシュからのコンテンツの検索＞ コンテンツ・ブラウザ、または他のクライアント・アプリケーションが、ＵＲ
Ｉのような目標索引を要求した場合には、レンダリングされたキャッシュ２０１
機構は、最初に、コンテンツのレンダリングされた表現を探して、レンダリング
されたキャッシュをチェックする。キャッシュ機構は、コンテンツの索引表示に
基づいて、このコンテンツを探索し、検索するための手段を供給する。キャッシ
ュ検索機構としては、データベース問い合わせ、簡単索引ファイル、ファイル・
システム・ディレクトリ構造体、または従来のブラウザ・キャッシュ等がある。

【００６１】 レンダリングされたコンテンツ１６０を、レンダリングされたキャッシュ２０
１内で発見した場合には、コンテンツは非常に迅速に表示される。レンダリング
されたコンテンツ１６０の意味表現１４０Ｂは、レンダリングされたキャッシュ
２０１内に記憶している意味コンテンツを使用して回復される。（すなわち、レ
ンダリングされたコンテンツが表示される前に、意味機能を再度計算する必要は
ない。）例えば、ある実施形態は、ＶＭＭＬでフォーマットされた意味コンテン
ツを読むことにより、レンダリングされたＨＴＭＬページの意味表現１４０Ｂを
回復する。

【００６２】 コンテンツ・ブラウザが、レンダリングされたキャッシュ２０１内のマルチメ
ディア・コンテンツの意味表現の位置を発見することができなかった場合、また
はブラウザが、コンテンツが古くなっていると判断した場合には、（従来のキャ
ッシュ１１０、インターネット１０５、または他のコンテンツ・ソースから）検
索２６０し、レンダリング１５０することができる。検索２６０およびレンダリ
ング１５０を行うと、次回にマルチメディア・コンテンツにアクセスした場合に
使用することができる少なくとも一つの新しいレンダリングされたキャッシュ２
０１の入力が得られる。

【００６３】 レンダリングされたキャッシュ２０１を使用するシステムは、キャッシュ内に
レンダリングされた表現が存在しないと判断した後で、上記と同じステップと実
行する。すなわち、ＨＴＭＬソースが読まれ、ページがレイアウト１４０される
。そのあとで、結果としてのレンダリング命令１４０Ａの後で、ページの表示（
または、別の方法としては、ページの表示の他に）、レンダリングがレンダリン
グされたキャッシュ２０１内にグラフィカル・イメージとして記憶される。（画
像に関する一つのハイパーリンクの位置、サイズおよび目標ＵＲＩを記述してい
る）意味コンテンツもレンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶される。次
回およびその後毎回、ブラウザは、このＵＲＩを閲覧するための要求を受信し、
ブラウザは、単に意味コンテンツおよびレンダリングされたコンテンツ１６０を
読み、意味表現１４０Ｂを回復し、レンダリングされたコンテンツを表示する。
それ故、レンダリングされたキャッシュ２０１を使用すると、レイアウト１４０
、意味表現１４０Ｂの発生３１５、およびレンダリング１５０Ｂのコストを節約
することができる。もっと複雑なＨＴＭＬページの場合には、このコストの節約
は重要になる。

【００６４】 ＜例＞ 重要な種々の機能をある程度説明するための下記の例により、本発明の特定の
実施形態について説明するが、これら実施形態は、本発明を制限するものではな
い。これらの例は、本発明を実行し、当業者に本発明を実行することができるよ
うにする方法の理解を助けるものに過ぎない。従って、これらの例は、本発明の
範囲を制限するものと見なすべきではない。

【００６５】 ＜分散型のサーバをベースとするコンテンツ・システムを使用するレイアウトに
よるＨＴＭＬページ＞ 本発明のある実施形態は、ＨＴＭＬページの記憶３２０、検索２６０および／
またはプレイ１７０を行う。本発明のある実施形態は、図５Ａおよび図５Ｂのト
ロント証券取引所（ＴＳＥ）のＨＴＭＬホームページである。

【００６６】 この実施形態の場合には、「コンテンツ・ブラウザ」は、分散型のサーバをベ
ースとするコンテンツ作成および閲覧システムに分割することができる。閲覧シ
ステムは、例えば、テレビ、（ゼネラル・インストルメント社のＤＣＴ−２００
０のような）デジタル・セットトップ・ボックスのような、表示装置を含むこと
ができる。

【００６７】 あるＨＴＭＬページの実施形態の場合には、セットトップ・ボックスは、コン
テンツをレンダリング１５０したり、キャッシュしたりするのに必要な、処理リ
ソースも記憶リソースももっていない。セットトップ・ボックスは、通常、ＭＰ
ＥＧ画像およびドルビーＡＣ−３オーディオを解読し、プレイするのと、テキス
トおよび簡単なグラフィカルをオーバーレーするための簡単なグラフィックス能
力を持っている。これらの実施形態の場合には、レンダリング１５０処理リソー
ス、およびレンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶しているコンテンツへ
のすべてのアクセスは、サーバのところで行われる。これらの実施形態は、この
後の節「システム」でより詳細に説明する。

【００６８】 他の実施形態の場合には、セットトップ・ボックス、またはほかのアドレス可
能な処理装置は、コンテンツをレンダリング１５０およびキャッシュすることが
できる処理リソースと記憶媒体とを持つことができる。ＵＲＩの、ｈｔｔｐ：／
ｗｗｗ．ｔｓｅ．ｃｏｍ／のコンテンツを閲覧したいという要求を受信し、コン
テンツが、レンダリングされたキャッシュ内に存在しないか、古くなっていると
判断するサーバをベースとするシステムに応えて、サーバ・システム・ブラウザ
は、ＴＳＥウェブ・ページおよびＴＳＥウェブ・ページが参照する任意のグラフ
ィカル素子の検索を要求する。

【００６９】 （従来のキャッシュ１１０またはインターネット１０５から）ウェブ・ページ
およびグラフィックスが検索２６０されると、ブラウザは、そのコンテンツをレ
イアウト１４０し、レンダリング１５０するように要求する。レンダリング・シ
ステムは、レンダリングされたウェブ・ページの（ＦＭＢフォーマットによる）
ＭＰＥＧ表現を生成する。ＭＰＥＧは、ＧＩ ＤＣＴ−２０００が認識する画像
のフォーマットに過ぎないので、この例ではＭＰＥＧを使用する。アニメ化され
たＧＩＦが、ＨＴＭＬページ内で参照された場合には、このレンダリング・シス
テムは、アニメ化されたＧＩＦフレームを表現することができる他のＦＭＢファ
イルを発生することができる。レンダリング・システムは、また、すべてのハイ
パーリンクの位置、形、サイズおよび目標；アニメ化されたＧＩＦフレームの位
置、サイズおよびタイミング；ＨＴＭＬ情報；およびＨＴＭＬメタ情報を含むペ
ージの意味表現１４０Ｂを生成する。

【００７０】 ＦＭＢファイルは、ＨＴＭＬページ（「ｗｗｗ．ｔｓｅ．ｃｏｍ」）のＵＲＩ
を使用することにより、索引として、レンダリングされたキャッシュ２０１内に
記憶３２０される。意味コンテンツも、ＵＲＩを使用することにより、索引とし
て、レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２０される。意味コンテン
ツは、ＶＭＭＬと呼ばれるＸＭＬフォーマットで記憶される。例えば、Ｖｉｒｔ
ｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）システムのような分散型システムの実施形態の場合に
は、レイアウト／レンダリング・エンジン用の内部の意味表現１４０Ｂは、ブラ
ウザ・エンジン用の意味表現１４０Ｂとは異なる。（しかし、これらの意味表現
１４０Ｂは、概念上では同じものである。）（ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標
）用のＶＭＭＬ形式の）記憶された意味コンテンツは、「情報移送」できるだけ
十分詳細なものなので、二つの異なる表現１４０Ｂを使用することができる。

【００７１】 レンダリング・コンテンツ１６０（ＦＭＢ）および意味コンテンツ（ＶＭＭＬ
）が、レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２０されると、ブラウザ
は、ＶＭＭＬファイルに基づいて、意味表現１４０Ｂを読み出し、回復すること
ができる。この意味コンテンツを使用して、ウェブ・ページを表示することがで
きる。

【００７２】 ＴＳＥホームページの第一のスクリーン・キャプチャ（図５Ａ）は、ページの
一番上の部分を示す。左上の隅の四角い強調ボックス５１０は、ユーザが、閲覧
のために第一のハイパーリンクを、選択することができることを示す。ユーザは
、ページ上のあるリンクかた別のリンクに移動するために、遠隔制御装置の矢印
を押すことができる。ブラウザは、矢印キーを使用して、ページ上をあるリンク
から他のリンクへナビゲートするために、強調ボックス５１０を移動するのに十
分な情報をセットトップ・ボックスに供給する。

【００７３】 最終的には、ユーザは、スクロールすることにより、そのスクリーンの一番下
の部分を通過することができる。その後で、セットトップは、サーバをベースと
するブラウザに、スクロールが必要であることを知らせ、ブラウザは、意味コン
テンツからレンダリングされたＭＰＥＧのどの新しい部分を閲覧するか、ハイパ
ーリンクのどの新しいサブセットを現在選択することができるかを判断する。

【００７４】 第二のスクリーン・キャプチャ（図５Ｂ）は、スクロール・ダウンした後のＴ
ＳＥホームページを示す。ユーザは、上記方法で、スクロールし、コンテンツを
閲覧することにより、同じページの閲覧を続けることができる。しかし、リンク
が選択されると、ブラウザは、対応する新しいＵＲＩ要求について知らされ、ブ
ラウザがプレイ要求１２０を受信した後で、検索２６０（または読み出し、回復
２４０）プロセスがスタートする。

【００７５】 ＜自立コンテンツ・システムを使用するレイアウトによるＨＴＭＬページ＞ ある実施形態は、上記例（レイアウトによるＨＴＭＬページ）のところで説明
した、分散型のサーバをベースとするコンテンツ作成／閲覧システムを使用しな
い。その代わりに、これらの実施形態は、レイアウト１４０プロセス、レンダリ
ング１５０プロセスおよびプレイ１７０プロセスのすべてが、一つのコンピュー
タ・プログラム内で結合されている、自立型のコンテンツ・システムである。上
記実施形態の例としては、Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケータおよびマイクロソフ
ト（商標）社のインターネット・エクスプロア等がある。

【００７６】 このよう「従来の」ブラウザも、検索２６０時間およびプレイ１７０時間を短
縮し、プロセッサの使用を低減するために、本発明を使用することができる。従
来のウェブ・ブラウザは、ネットワーク・アクセスのような、低速のコンテンツ
検索２６０の使用頻度を最小限度に低減するために、キャッシュ技術を長い間使
用してきた。これらのブラウザは、キャッシュ・データベース内に、元の検索し
たコンテンツを記憶する。コンテンツ閲覧の要求を受信した場合には、ブラウザ
は従来のキャッシュ１１０を探索する。上記コンテンツがキャッシュ内にない場
合には、ブラウザは、（インターネット１０５のような）別のソースからコンテ
ンツを検索する。レンダリングされたキャッシュ２０１内に位置するウェブサイ
トにアクセスすると、（レイアウトのコスト、レンダリングおよび意味コンテン
ツの作成による）通常の遅延なしで、ウェブサイトのコンテンツがほとんど瞬間
的に表示される。

【００７７】 従来のキャッシュ１１０内でコンテンツが発見されても、されなくても、コン
テンツは、ＨＴＭＬの規則により、読み出され、レイアウト１４０される。レイ
アウト１４０すると、レンダリング命令１４０Ａ、およびコンテンツの意味表現
１４０Ｂが作成される。その後で、ページは、（通常は、ビットマップである）
グラフィカル・フォーマットにレンダリング１５０され、意味表現１４０Ｂによ
りプレイ１７０される。これらのステップは、コンテンツが要求される度に毎回
実行される。

【００７８】 本発明の自立型の実施形態の場合には、コンテンツに対する要求を受信すると
、ブラウザは、コンテンツのレンダリングされた表現が入手できるかどうかを判
断するために、レンダリングされたキャッシュ２０１内を探索する。コンテンツ
が、レンダリングされたキャッシュ２０１内に存在しない場合、またはレンダリ
ングされたコンテンツが、古くなっていることが分かった場合には、そのコンテ
ンツを、（インターネット１０５または従来のキャッシュ１１０のような）別の
ソースから要求しなければならない。コンテンツを受信すると、これらのブラウ
ザが現在行うように、意味表現１４０Ｂの同じレイアウト１４０、レンダリング
１５０、および発生３１５が行われる。

【００７９】 違いは、意味表現１４０Ｂの、レンダリング１５０、および発生３１５が完了
すると、レンダリングされたコンテンツ１６０および意味表現１４０Ｂが、レン
ダリングされたキャッシュ２０１内に記憶されることである。

【００８０】 コンテンツがレンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶されると、ブラウ
ザがこのコンテンツに対する要求を受信する度に、この意味表現に従って、意味
表現１４０Ｂを単に読み、回復２４０し、レンダリングされたコンテンツ１６０
をプレイ１７０する。レンダリングされたコンテンツおよび意味表現のフォーマ
ットは、完全にブラウザのところまできている。レンダリングされたコンテンツ
は、「元のフォーマット」で記憶することを勧める。すなわち、ブラウザが直ち
に認識することができ、認識されたフォーマットに変換する必要がないフォーマ
ットで、記憶することを勧める。また、意味表現１４０Ｂのフォーマットは、Ｈ
ＴＭＬが記述することができる種々の意味素子すべてをカバーするのに十分豊か
な内容のものにすることを勧める。ＶＭＭＬは、上記フォーマットのよい例であ
る。自立型システムの場合には、内部の意味表現１４０Ｂのフォーマットは、レ
イアウト１４０／レンダリング１５０、およびプログラムのブラウザ部分の両方
に対するものと同じである可能性が高い。

【００８１】 本発明の利点を利用することができる、もう一つの関連実施形態は、通常、「
ウェブ・プロキシ」と呼ばれるものである。ウェブ・プロキシは、コンテンツ・
ブラウザのために、コンテンツを検索するコンピュータ・プログラムである。本
発明の種々の実施形態を使用すれば、ウェブ・プロキシは、第一の要求に対する
インターネット１０５からのコンテンツを検索する２６０だけができ、インター
ネットプロキシを使用する、ブラウザからのコンテンツに対するすべての将来の
要求は、局部的にキャッシュされたバージョンを使用する。

【００８２】 分散型のシナリオの場合でも、自立型のシナリオの場合でも、記憶している意
味コンテンツのフォーマットへの変換、および上記フォーマットからの変換のタ
スクは、関連エンジン（記憶するためのレイアウト１４０／レンダリング１５０
エンジン、および検索する２６０ためのブラウザ・エンジン）のところまでであ
る。

【００８３】 別のシナリオは、（ある種の通信媒体を通して）意味表現を、この表現を意味
コンテンツに変換する「レンダリングされたキャッシュ・サーバ」に送るレイア
ウト／レンダリング・エンジンを含むことができる。このサーバは、また、キャ
ッシュからコンテンツを検索するようにとの要求を受信し、意味コンテンツを読
み出し、それを適当な内部表現に変換し、この表現を移動させる。この場合、意
味コンテンツへの変換、および意味コンテンツからの変換は、「レンダリングさ
れたキャッシュ・サーバ」のところまでで行われる。実際には、この方法は、別
の方法より柔軟性に乏しい。

【００８４】 ウェブ・プロキシおよびコンテンツ・ブラウザすべてが、同じ記憶装置にアク
セスし、または高速内部通信ネットワークにアクセスする場合には、ウェブ・プ
ロキシは、コンテンツ・ブラウザのために、意味表現１４０Ｂのレイアウト１４
０ステップ、レンダリング１５０ステップ、および発生３１５ステップを実行す
ることができる。このようなシナリオの場合には、コンテンツ・ブラウザがコン
テンツに対する要求を受信すると、コンテンツ・ブラウザは、レンダリングされ
たキャッシュ２０１を直接見ることもできるし、またはレンダリングされたコン
テンツについて、ウェブ・プロキシに問合わせ１６０をすることもできる。その
後で、ブラウザは、意味コンテンツを単に読み、回復２４０し、それに従って、
レンダリングされたコンテンツ１６０を表示することもできる。ウェブ・プロキ
シをこのように使用することにより、非常に小型で、効率的なウェブ・ブラウザ
を実行することができる。何故なら、意味コンテンツ１４０Ｂのレイアウト１４
０、レンダリング１５０および発生３１５に対するすべてのリソースが、ブラウ
ザの外に位置しているからである。

【００８５】 インテリジェントなウェブ・プロキシは、ブラウザ内のレンダリング・コスト
を相殺するために、ダウンロードするコンテンツを予めレンダリングすることが
できる。この方法は、クライアントの計算リソースが、制限されている場合に特
に有利である。この方法の最も重要な用途は、セットトップ・デバイスおよび他
のネットワーク・コンピュータの新規の市場である。これらのデバイスは、通常
、制限の厳しいリソースを持ち、現在のところ本当のウェブ・ブラウジングを供
給していない。レンダリングされたキャッシュ・プロキシを使用すると、意味表
現１４０Ｂのレイアウト１４０、レンダリング１５０、および発生のプロセスの
負担が軽くなる。

【００８６】 ある実施形態の場合には、ワードプロセッサ・プログラムは、より高速でロー
ドし、予め見るために、レンダリングされたキャッシュ２０１内にレンダリング
された文書を記憶３２０することができる。ワードプロセッサ用の文書を記憶３
２０するための、レンダリングされたキャッシュ２０１を使用することにより、
ワードプロセッサ以外のプログラムも専用のプラグインまたはライブラリーを使
用しないでコンテンツを予め見ることができる。

【００８７】 ＜プレイ命令を含むマルチメディア・コンテンツ＞ 本発明のある実施形態は、マルチメディア・コンテンツを記憶３２０し、検索
２６０しおよび／またはプレイ１７０する。マルチメディア・コンテンツは、画
像、オーディオ、テキスト、グラフィックス、およびフルモーション・ビデオを
含むことができる。これらすべては、異なる瞬間にプレイさせるために、タイミ
ングをとることができる。このマルチメディア・コンテンツは、ＨＴＭＬハイパ
ーリンクと同様な方法で、他のマルチメディア・コンテンツを参照するための手
段を持つことができる。会話型チャネルからのＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標
）システムを含む、本発明のある実施形態は、マルチメディア・プレゼンテーシ
ョンのプレイ命令を表わすために、ＴＶＭＬと呼ばれるＸＭＬ言語を使用する。
ＴＶＭＬは、マルチメディア・コンテンツの下記のプレイ命令を表わすためのマ
ークアップを含むことができる。

【００８８】 １．マルチメディア・コンテンツのプレイのタイミング ２．マルチメディア・コンテンツのプレイの順序 ３．マルチメディア・コンテンツのサイズおよび位置 ４．ハイパーリンクの位置、サイズ、形、および目標ＵＲＩ（または、他の索
引）

【００８９】 本発明のある実施形態は、図６Ａ−図６Ｄのニュース・メニューＴＶＭＬプレ
ゼンテーションにより表わされる。図６Ａは、ニュース・メニューＴＶＭＬプレ
ゼンテーション・プレイ方法を示すタイムラインである。図６Ｂ−図６Ｄは、ニ
ュース・メニューＴＶＭＬプレゼンテーションを構成する画像を示す。すでに説
明した実施形態（レイアウトを含むＨＴＭＬ）のように、「コンテンツ・ブラウ
ザ」は、分散型のサーバをベースとするコンテンツ作成および閲覧システムに分
割することができる。

【００９０】 サーバをベースとするシステムは、ＵＲＩ ｈｔｔｐ：／ｗｗｗ．ｖｉｒｔｕ
ａｌｍｏｄｅｍ．ｃｏｍ／ｎｅｗｓ．ｔｖｍｌを含むコンテンツを閲覧する要求
を受信することができ、その後で、そのコンテンツが、レンダリングされたキャ
ッシュ２０１内に存在しないか、古くなっていないかを判断することができる。
ブラウザは、ＴＶＭＬプレゼンテーション、およびプレゼンテーションが参照し
た任意のマルチメディア素子を検索する要求を提出することによって、この状況
に応答することができる。（従来のキャッシュ１１０またはインテリジェント１
０５から）プレゼンテーションおよびそのマルチメディア素子が検索２６０され
ると、ブラウザは、コンテンツをレンダリング１５０するように要求する。この
場合、レイアウト１４０する必要はなく、レンダリング１５０は、マルチメディ
ア・コンテンツをセットトップが認識するフォーマットに変換することだけに限
定される。ＧＩ ＤＣＴ−２０００の場合には、画像およびフルモーション・ビ
デオは、ＭＰＥＧでフォーマットしたデータに変換され、オーディオは、ドルビ
ＡＣ−３でフォーマットしたデータに変換される。

【００９１】 レンダリング・システムは、また、ＴＶＭＬプレイ命令からのページの意味表
現１４０Ｂを発生３１５することができる。意味表現１４０Ｂは、関連プレイ時
間およびマルチメディア・コンテンツの順序；すべてのハイパーリンクの位置、
形、サイズおよび目標；およびＴＶＭＬメタ情報のような文脈を含むこともでき
る。レンダリングされたコンテンツ１６０は、プレゼンテーションのＵＲＩ（ｗ
ｗｗ．ｖｉｒｔｕａｌｍｏｄｅｍ．ｃｏｍ／ｎｅｗｓ．ｔｖｍｌ）を索引に使用
して、レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶３２０することができる。
意味表現１４０Ｂに基づいて、正しくフォーマットされた意味コンテンツも、Ｕ
ＲＩを索引に使用して、レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶される。
本発明のある実施形態の場合には、意味コンテンツは、ＶＭＭＬフォーマットで
記憶される。

【００９２】 レンダリングされたコンテンツ１６０および意味コンテンツ（ＶＭＭＬ）が、
レンダリングされたキャッシュ２０１内に記憶れると、ブラウザは、意味コンテ
ンツを含むＶＭＭＬファイルから意味表現１４０Ｂを読み出し、回復２４０する
ことができる。この意味表現１４０Ｂを使用してプレゼンテーションを表示する
ことができる。

【００９３】 図６Ａは、プレゼンテーションの各画像をプレイするスタート時間、および持
続時間を示し、また、付随オーディオのスタート時間、および持続時間も示す。
プレゼンテーションのプレイ１７０はｔ₀からｔ₃である。

【００９４】 図６Ｂおよび図６Ｄは、ニューズ・メニューＴＶＭＬプレゼンテーションで使
用される各画像である。図６Ｂのプレゼンテーションの最初の画像６５０は、送
信機から信号が送信されていることを示すために、送信機の頂部の周囲に直径の
小さな一つの円を含む。最初のタイムライン６１０で示すように、第一の画像６
５０は、ｔ₀からｔ₁の間に表示される。

【００９５】 図６Ｃのプレゼンテーションの第二の画像６６０は、第一の画像６５０が表示
される前に、ユーザが上記信号を受信することを示すために、送信機の頂部の周
囲に三つの円を含む。第二のタイムライン６２０で示すように、第二の画像６６
０は、ｔ₁からｔ₂の間表示される。

【００９６】 図６Ｄのプレゼンテーションの第三の画像６７０は、第一のハイパーリンク「
Ｗｏｒｌｄ Ｎｅｗｓ Ｕｐｄａｔｅ」が、現在選択して入手することができる
ことを示すために、四角い強調ボックス５１０で囲まれた第一のハイパーリンク
を含む。第二のタイムライン６３０で示すように、第三の画像６６０は、ｔ₂か
らｔ₃までの間表示される。ユーザは、リモコン装置上に配置されている矢印キ
ーを押すことにより、第三の画像６７０内でリンクからリンクへ移動することが
できる。ブラウザは、この四角をドロウし、矢印キーを使用して、リンクからリ
ンクへナビゲートするために、セットトップ・ボックスに十分な情報を供給する
。マルチメディア・コンテンツが、物理的なスクリーンより大きい場合には、「
レイアウトを含むＨＴＭＬ」の例のところで説明したのと、同じ方法でスクロー
ルすることができる。第四の時間６４０で示すように、付随オーディオは、Ｎｅ
ｗｓ Ｍｅｎｕ ＴＶＭＬプレゼンテーションの全持続時間中プレイ１７０する
。

【００９７】 Ｎｅｗｓ Ｍｅｎｕ ＴＶＭＬプレゼンテーションの例の場合には、第三の画
像６７０だけがハイパーリンクを含む。しかし、本発明の他の実施形態の場合に
は、先行する画像のどれもが、ハイパーリンクを含むことができる。ブラウザは
、（例えば、ハイパーリンク情報または画像表示時間のような）意味表現１４０
Ｂが変化した場合には何時でも、クライアント（セットトップ・ボックス、また
は他のアドレス可能な処理装置）を更新することができる。

【００９８】 プレゼンテーションは、すべてのマルチメディア対象物がプレイされるまで、
プレイ１７０することができる。ユーザは、ＨＴＭＬページの場合と同じ方法で
、プレゼンテーションの最後の画像の閲覧を続けることができる。ユーザは、ま
た、リモコンＶＣＲ機能を操作して、プレゼンテーションを巻戻したり、早送り
したり、一時停止させることができる。しかし、ハイパーリンクが選択されると
、ブラウザに、新しいＵＲＩ要求が知らされ、コンテンツに対する要求により、
コンテンツ検索プロセスがスタートする。

【００９９】 ＜マルチメディア・コンテンツを記憶、検索およびプレイするためのシステム＞ 本発明のある実施形態は、レンダリングされたキャッシュ２０１を使用して、
マルチメディア・コンテンツを記憶３２０、検索２６０およびプレイ１７０する
ためのシステムを含む。本発明の種々の実施形態を実行することができるシステ
ムの重要な素子を以下に列挙する。「分散型のサーバをベースとするコンテンツ
・システム」の節で、分散型のサーバをベースとするシステムでの本発明の使用
について説明し、図示した。このようなシステムの場合には、以下に列挙するよ
うな種々の相補構成部材は、通常、一台のコンピュータまたは接続している複数
のコンピュータに設置することができる、別々に動作するプロセッサ内で使用さ
れる。ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）システムのような、ある実施形態は、
下記の構成部材を含むことができる。

【０１００】 ソース・データ記憶装置からマルチメディア・コンテンツにアクセスすること
ができるウェブ・クローラー処理リソース。マルチメディア・データは、ＨＴＭ
ＬおよびＴＶＭＬコンテンツを含むことができる。ソース・データ記憶装置は、
少なくとも一つのインターネット１０５、およびウェブ・プロキシ・キャッシュ
を含むことができる。

【０１０１】 意味表現１４０Ｂを発生し、マルチメディア・データをレンダリング１５０し
、意味表現を意味コンテンツとして、フォーマットすることができるレンダリン
グ処理リソース。ある実施形態の場合には、レンダリング・プログラムも、マル
チメディア・データをレイアウト１４０することができる。

【０１０２】 マルチメディア・コンテンツをプレイすることができるオーディオ／ビデオ・
ターミナル・サーバ（ＡＶＴＳ）のようなマルチメディア・プレイ処理リソース
。このようなプレイは、画像の表示、オーディオおよびフルモーション・ビデオ
のプレイを含むことができる。上記ＡＶＴＳのある実施形態については、１９９
９年２月２２日付のアントイン・ブーチャ、ジェームズ・リー・フイッシャーお
よびアラン Ｅ．ロドバーグの、「選択可能なプレゼンテーションの会話型分配
を行うためのシステムおよび方法」という名称の米国特許出願第０９／２５５，
０５２号が詳細に開示している。上記米国特許の全文は、引用によって本明細書
の記載に援用する。

【０１０３】 意味コンテンツを解釈することができ、マルチメディア・コンテンツをプレイ
する時間と方法を制御することができるブラウザ処理リソース。ブラウザ処理リ
ソースは、全プロセスの「制御センター」として機能することができる。ブラウ
ザ処理リソースは、ウェブ・クローラー処理リソース、レンダリング処理リソー
スおよびマルチメディア・プレイ処理リソースと通信することができ、これら各
リソースの相互作用に協力することができる。

【０１０４】 「自立型コンテンツ・システム」の節ですでに説明した第二のグループの実施
形態は、一つのプロセス内のすべての必要なレンダリングされたキャッシュ２０
１の相補構成部材を含む。Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケータおよびマイクロソフ
ト（商標）のインターネット・エクスプローラは、両方とも、このような単一プ
ログラムの例である。これらブラウザ両方は、インターネット１０５またはプロ
キシからコンテンツを検索２６０することができるプログラムを含む。Ｎｅｔｓ
ｃａｐｅコミュニケータおよびマイクロソフト（商標）のインターネット・エク
スプローラも、レイアウト１４０機能、レンダリング１５０機能、および意味表
現１４０Ｂ発生機能持つ。両方とも、レンダリングされたコンテンツ１６０をコ
ンピュータ・モニタ・ディスプレイ上に表示することができ、両方とも意味表現
１４０Ｂを解釈することができる。

【０１０５】 図７は、本発明のある実施形態を示すレンダリングされたキャッシュ７００を
使用するマルチメディア・コンテンツにアクセスするためのシステムに構成され
た構成部材および機能を示す。レンダリングされたキャッシュ７００を使用して
、マルチメディア・コンテンツにアクセスするためのシステムは、下記の構成部
材および機能を含む。すなわち、ソース・コンテンツ７１０へのアクセス７１０
、少なくとも一つのレイアウト・エンジン７２０、少なくとも一つのレンダリン
グ・エンジン７３０、レンダリングされたキャッシュ２０１、少なくとも一つの
マルチメディア・プレイ・エンジン７５０、少なくとも一つのブラウザ・エンジ
ン７６０、およびディスプレイ７７０である。これらの構成部材は、上記の記憶
方法３２０、検索方法２６０、およびプレイ方法１７０を実行する一つまたはそ
れ以上のコンピュータ・プログラムを形成するために一つに結合することができ
る。

【０１０６】 ソース・コンテンツは、まだレンダリングされていないコンテンツである。ソ
ース・コンテンツは、ＨＴＭＬ、ＸＭＬ、画像、オーディオ、テキストおよびフ
ルモーション・ビデオを含むことができる。ソース・コンテンツ７１０へのアク
セスは、イントラネット、インターネット１０５、ウェブ・プロキシを通して、
またはローカル記憶装置上で行うことができる。上記アクセスを行うことができ
る接続は、デジタル加入者ライン（ＤＳＬ）、ケーブル・モデル、Ｔ−１、Ｔ−
２、Ｔ−３、ＯＣ−１からＯＣ−２５６、ファイバ分散型データ・インターフェ
ース（ＦＤＤＩ）、Ｅ１−Ｅ５、イーサネット（登録商標）、高速イーサネット
、およびギガビット・イーサネットのようなコンテンツを実際に検索２６０する
ための十分な帯域幅を供給することができる任意のキャリヤを通して行うことが
できる。ソース・コンテンツ７１０へのアクセスは、また、ＴＣＰ／ＩＰおよび
ＨＴＴＰのような標準インターネット・プロトコルを使用することができ、ファ
イル・システムからファイルを読み出すことができる処理リソースを含むことが
できる。ソース・コンテンツ７１０へのアクセスを供給する構成部材は、図７の
コンテンツ取出し７１５リソースのようなソース・コンテンツを検索するための
処理リソースを含むことができる。

【０１０７】 レンダリングされたキャッシュ７００を使用してマルチメディア・コンテンツ
にアクセスするためのシステムは、（例えば、ＨＴＭＬのような）制御定義から
レンダリング命令１４０Ａを入手することできるレイアウト・エンジン７２０の
ようなレイアウト処理リソースを含むことができる。レイアウト・エンジン７２
０は、また、レイアウト１４０から、またはプレイ１７０命令からコンテンツの
機能の意味表現１４０Ｂを入手することができる。Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケ
ータおよびマイクロソフト（商標）のインターネット・エクスプローラの両方は
、その全体の機能の一部としてＨＴＭＬレイアウト１４０を実行するための処理
リソースを含む。自立型レイアウト・エンジン７２０は、Ｍｏｚｉｌｌａおよび
Ｃｈｉｍｅｒａからのスパイグラス・デバイス・モザイク、ＮＧＬａｙｏｕｔを
含む。ある実施形態の場合には、レイアウト処理リソース以外の処理リソースを
、プレイ１７０命令から意味表現１４０Ｂを発生３１５するようにすることがで
きる。

【０１０８】 レンダリングされたキャッシュ７００を使用して、マルチメディア・コンテン
ツにアクセスするためのシステムは、レイアウト・エンジン７２０により、すで
にレイアウト１４０されたコンテンツのグラフィカル表現を生成することができ
るレンダリング・エンジン７３０のようなレンダリング処理リソースを含むこと
ができる。レンダリング・エンジン７３０は、また、レイアウト１４０を必要と
しないコンテンツをすぐに急速プレイ１７０することができる形式に変換するこ
とができる。

【０１０９】 多くのレイアウト・エンジン７２０は、また、レンダリング・エンジンを含む
。レンダリング１５０能力を持たないレイアウト・エンジン７２０を持つシステ
ムは、個々のレンダリング・エンジン７３０を持ち、通常、レンダリング・エン
ジンが持たなければならないインターフェースを指定する。（この場合は、スパ
イグラス・デバイス・モザイクの動作方法である。）Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニ
ケータおよびマイクロソフト（商標）のインターネット・エクスプローラの両方
は、その全体の機能の一部としてレンダリング・エンジンを含む。これらブラウ
ザ両方は、コンテンツをコンピュータ・モニタ・ディスプレイ７７０上に表示す
ることができるビットマップにレンダリング１５０する。ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄ
ｅｍ（商標）システムのような、ある実施形態は、コンテンツをＦＭＢフォーマ
ットで記憶しているＭＰＥＧファイルにレンダリングする自分自身の特注のレン
ダリング・エンジン７３０を使用する。

【０１１０】 レンダリングされたキャッシュ２０１は、索引された記憶機構へのアクセスを
供給する。レンダリングされたキャッシュ２０１は、レンダリングされたコンテ
ンツ１６０および意味コンテンツの両方を記憶する。そのため、後で、これらの
データ対象物を容易に検索することができる。レンダリングされたキャッシュ２
０１は、データベース問合わせ、索引ファイル、ファイル・システム・ディレク
トリを含む種々の形をとることができる索引機構を含む。

【０１１１】 レンダリングされたコンテンツ１６０のフォーマットは、記憶機構に依存しな
い。プレイ１７０時に少し変換を必要とするか、変換を全然必要としないフォー
マット（すなわち、「ネイティブ・フォーマット」）は、レンダリングされたキ
ャッシュ２０１を使用した場合には、時間および処理を大幅に節減する。

【０１１２】 意味コンテンツのフォーマットも記憶機構に依存しない。レンダリングされた
コンテンツ１６０のすべての意味機能を完全に捕捉するレンダリングされたキャ
ッシュ７００を使用するマルチメディア・コンテンツにアクセスするためのシス
テムで使用する意味コンテンツのフォーマットは、プレイの結果を向上する。意
味コンテンツのフォーマットは、意味表現１４０Ｂを回復するために必要な処理
および時間が、確実に、コンテンツをレイアウト１４０および再レンダリングす
るのに必要な、処理および時間より短くするために、余分なものを捨てて簡単な
ものにすることができる。

【０１１３】 レンダリングされたキャッシュ７００を使用してマルチメディア・コンテンツ
にアクセスするためのシステムは、表示７７０デバイス上で、レンダリングされ
たコンテンツ１６０をプレイすることができるマルチメディア・プレイ・エンジ
ン７５０のようなマルチメディア・プレイ処理リソースを含む。マルチメディア
・プレイ・エンジン７５０は、レンダリングされたキャッシュ２０１の索引され
た機能機構から直接レンダリング・コンテンツを読むことができ、メモリからレ
ンダリングされたコンテンツ１６０を読むことができ、または、外部ソースから
レンダリングされたコンテンツを受信することができる。Ｎｅｔｓｃａｐｅコミ
ュニケータおよびマイクロソフト（商標）のインターネット・エクスプローラは
両方とも、その全機能の一部として、コンピュータ・ディスプレイ７７０にマル
チメディア・コンテンツを表示するための処理リソースを含む。Ｖｉｒｔｕａｌ
Ｍｏｄｅｍ（商標）システムを含む、ある実施形態は、全体の分散型システムの
一部であるＡＰＥにマルチメディア・コンテンツをプレイすることができるＡＶ
ＴＳと呼ばれる個々のプログラムを含む。

【０１１４】 レンダリングされたキャッシュ７００を使用して、マルチメディア・コンテン
ツにアクセスするためのシステムは、プレイ１７０中のレンダリングされたコン
テンツ１６０の意味表現１４０Ｂを解釈することができるブラウザ・エンジン７
６０を含む。ブラウザ・エンジン７６０は、レンダリングされたキャッシュ２０
１の索引された記憶機構から、直接、意味コンテンツを読むことができ、または
メモリからレンダリングされたコンテンツ１６０を解釈することができ、外部ソ
ースから意味コンテンツを受信することができる。

【０１１５】 ブラウザ・エンジン７６０は、意味コンテンツから意味機能を解釈することが
できるようにすることができる。ある実施形態の場合には、ブラウザ・エンジン
７６０は、ハイパーリンクのナビゲーションを制御することができる。（すなわ
ち、そのコンテンツを次に表示すべきユーザ入力から決定することができる。）
ブラウザ・エンジン７６０は、レンダリング１６０されたコンテンツのどの部分
をプレイ１７０すべきかを決定することができ、また、（例えば、画像をスクロ
ールしている間に）意味表現１４０Ｂのどの対応する部分が能動状態にあるのか
を判断することができる。

【０１１６】 ブラウザ・エンジン７６０は、Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケータ、マイクロソ
フト（商標）のインターネット・エクスプローラ、または上記の機能を実行する
ことができる任意の他のブラウザ・エンジンのような市販のソフトウェアに内蔵
させることができる。Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケータ、およびマイクロソフト
（商標）のインターネット・エクスプローラは両方とも、その全機能の一部とし
て、意味表現１４０Ｂ（または、両方がそれを呼ぶように、文書対象物モデル（
ＤＯＭ）を解釈することができる処理リソースを含む。これらブラウザは、両方
とも、現在、どのリンクを見ることができるのか（および他のどのリンクが、ス
クロールによりスクリーン外にあるのか）を判断し、アニメ化されたＧＩＦのタ
イミングと位置、ＨＴＭＬ形式および他のＨＴＭＬ機能についての情報を判断す
るためにＤＯＭを使用する。ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）システムのよう
な、ある実施形態は、コンテンツの検索２６０、コンテンツのレイアウト１４０
およびレンダリング１５０およびレンダリングされたコンテンツのプレイ１７０
を統合するブラウザ・プログラムを含む。これらのブラウザの実施形態は、また
、レンダリングされたキャッシュ２０１から意味コンテンツを読み出し、意味表
現１４０Ｂを回復するための処理リソースを含むことができる。

【０１１７】 上記エンジン（レイアウト、レンダリング、プレイおよびブラウザ）は、少な
くともゆるく結合している。すなわち、上記エンジンは、同一プログラムの一部
でなくてもよいが、これらエンジンすべての間である種の通信を行う必要はある
。この通信は、（共有メモリ、パイプまたはメッセージ送信プロトコルのような
）プロセス間通信を含めて種々の形をとることができる。ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄ
ｅｍ（商標）システムのような、ある実施形態は、種々のエンジン間で通信する
ために、ユーザ・データ・プロトコル（ＵＤＰ）上に形成された通信プロトコル
を使用する。Ｎｅｔｓｃａｐｅコミュニケータおよびマイクロソフト（商標）の
インターネット・エクスプローラは、同じプログラム内にすべてのエンジン構成
部材を含む。

【０１１８】 上記システム構成部材のどれかが直接結合している必要はない。（すなわち、
同じプログラム内に位置する必要はない。）しかし、いくつかの構成部材を密に
結合すると、いくつかの利点がある。例えば、レイアウト・エンジン７２０とレ
ンダリング・エンジン７３０を同じプログラム内で結合したほうが効率的である
。このようなシナリオの場合には、レイアウト１４０プロセスからのレンダリン
グ命令１４０Ａを、レンダリング・エンジン７３０構成部材が直接使用すること
ができる。レイアウト・エンジン７２０およびレンダリング・エンジンが別々の
プログラムである場合には、（例えば、ネットワークを通ったファイルまたはデ
ータのような）レンダリング命令のある中間の形を使用しなければならない。

【０１１９】 ソース・コンテンツ７１０へのアクセスを担当する構成部材だけが、通信キャ
リヤにアクセスするための処理リソース、およびその下位の通信プロトコルを含
む必要がある。他のエンジン構成部材は、これら処理リソースを持つ必要はない
。

【０１２０】 レイアウト・エンジン７２０およびレンダリング・エンジン７３０は、レンダ
リングされたキャッシュ２０１記憶機構にアクセスを持つ。何故なら、これらエ
ンジンは、レンダリング１６０されたコンテンツおよび意味コンテンツを読むか
らである。

【０１２１】 マルチメディア・プレイ・エンジン７５０は、レンダリングされたキャッシュ
２０１の記憶機構の少なくともレンダリングされたコンテンツ１６０部分にアク
セスを持つ。ブラウザ・エンジン７６０は、レンダリングされたキャッシュ２０
１の、記憶機構の少なくとも意味コンテンツ部分にアクセスを持つ。マルチメデ
ィア・プレイ・エンジン７５０も、ブラウザ・エンジン７６０も、全レンダリン
グされたキャッシュ２０１の記憶機構に完全にアクセスすることができるが、最
低限度でも、そのそれぞれのコンテンツにアクセスする。

【０１２２】 レンダリングされたコンテンツ１６０および意味コンテンツへのアクセスを分
割すれば、マルチメディア・プレイ・エンジン７５０、およびブラウザ・エンジ
ン７６０を効率的に分配することができる。

【０１２３】 ＜意味コンテンツのフォーマット＞ 本発明のある実施形態は、意味コンテンツをフォーマットし、レンダリングさ
れたキャッシュ２０１内に記憶するのに、拡張可能なマークアップ言語（ＸＭＬ
言語）を使用する。ＶｉｒｔｕａｌＭｏｄｅｍ（商標）システムを含むシステム
は、意味コンテンツをフォーマットし、レンダリングされたキャッシュ２０１内
に記憶３２０するのに、ＶＭＭＬと呼ばれるマークアップ言語を使用する。

【０１２４】 ＶＭＭＬは、ＨＴＭＬおよびＴＶＭＬ両方の、意味機能を記述する素子を含む
。ＴＶＭＬは、元来、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｗ３．ｏｒｇ／．のワールド・ワ
イド・ウェブ協会からの同期マルチメディア統合言語（ＳＭＩＬ）に基づく他の
ＸＭＬ言語である。記述素子は、下記のものを含む。

【０１２５】 １．マルチメディア素子 − ＜画像＞素子、＜オーディオ＞素子、＜ビデオ
＞素子および＜テキスト＞素子は、完全にレンダリングされたマルチメディア対
象物を記述するために使用される。＜スクリーン＞素子は、完全にレンダリング
されたＨＴＭＬを記述するために使用される。これら各素子は、＜開始＞属性を
使用して、任意のスタート時間を含むことができる。

【０１２６】 ２．集合素子 − ＜ｐａｒ＞および＜ｓｅｑ＞素子は、マルチメディア素子
をプレイする方法を記述するために使用される。＜ｐａｒ＞のマルチメディア素
子は、並列にプレイされる。＜ｐａｒ＞内のマルチメディア素子のスタート時間
は、＜ｐａｒ＞の始めからの時間である。＜ｓｅｑ＞内部の素子は、順次プレイ
される。＜ｓｅｑ＞内のマルチメディア素子の開始時間は、前の素子の終わりに
関連する。＜ｐａｒ＞素子も＜ｓｅｑ＞素子も、「開始」属性を使用して、任意
のスタート時間を指定することができる。

【０１２７】 例えば、下記の＜ｐａｒ＞素子は、並列に（すなわち、同時に）プレイされる
一つの＜オーディオ＞素子と二つの＜画像＞素子とを含む。第二の画像の表示は
、５秒遅れる。

【０１２８】 ＜ｐａｒ＞ ＜ａｕｄｉｏ ｓｒｃ＝”ｖｏｉｃｅ−ｏｖｅｒ．ａｃ３”／＞ ＜ｉｍｇ ｓｒｃ＝”ｆｉｒｓｔ−ｓｃｒｅｅｎ．ｆｍｂ”／＞ ＜ｉｍｇ ｓｒｃ＝”ｓｅｃｏｎｄ−ｓｃｒｅｅｎ．ｆｍｂ””ｂｅｇｉ
ｎ＝”５．０ｓ”＞

【０１２９】 ＜／ｐａｒ＞ ３．ＨＴＭＬ素子 − ＜スクリーン＞素子は、レンダリングされたＨＴＭＬ
ページに関するすべての意味情報のための容器である。＜スクリーン＞素子に含
まれる素子は、下記のものを含む。

【０１３０】 ＜フレーム＞ − ＨＴＭＬページの他のフレームに対するＦＭＢ（レンダリン
グされたフレーム）のサイズおよび位置を定義するための属性を含む。

【０１３１】 ＜アンカー＞ − 各＜フレーム＞素子は、ＨＴＭＬハイパーリンクの位置、サ
イズ、形および目標を記述する＜アンカー＞素子のリストを含むことができる。

【０１３２】 ＜形式＞ − 各フレームは、ＨＴＭＬ形式を完全に記述する形式素子を含むこ
とができる。

【０１３３】 ＜アニメーション＞ − ＜フレーム＞素子は、アニメ化されたＧＩＦのタイミ
ング、サイズおよび位置を記述するアニメーション素子を含むことができる。

【０１３４】 ４．非表示素子 − ＜タイトル＞素子、および＜メタ＞素子は、コンテンツ
の非オーディオ・ビジュアル機能を記述する。＜メタ＞情報の例としては、ＨＴ
ＭＬリフレッシャ・オーディオ期限切れメタ等がある。

【０１３５】 ５．アンカー − 非ＨＴＭＬハイパーリンクに関する情報も、ＶＭＭＬ＜ア
ンカー＞素子内に記述される。

【０１３６】 ６．アプレット − ＜アプレット＞素子は、ブラウザに他のアプリケーショ
ンを実行するように指令する。

【０１３７】 ＶＭＭＬは、他の副次的な素子および種々様々な属性を含むが、上記リストは
主要な機能を記述する。ＶＭＭＬは、レンダリングされたキャッシュ２０１から
、意味コンテンツを読み出した後で、意味表現１４０Ｂを再構築するのに十分詳
細な、ＴＶＭＬおよびＨＴＭＬのすべての種々の機能を記述することができる。
意味表現１４０Ｂの再構築は、（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｗ３．ｏｒｇ／から入
手することができる）ｓｇｍｌ−ｌｅｘのような、無料で入手することができる
ツールを使用しての簡単なトークン化を含む。分析プロセスは、レイアウト１４
０プロセスおよびレンダリング１５０プロセスと比較すると、はるかに高速であ
り、はるかに少ないプロセッサ・リソースしか必要としない。

【０１３８】 本明細書で使用する結合という用語は接続を意味するが、その接続は必ずしも
直接接続ではなく、必ずしも機械的接続でもない。本明細書で使用するかなりの
という用語は、（例えば、好適には、何何のの１０％以内、より好適には、何何
の１％以内、最も好適には、何何の０．１％以内のように）大体を意味する。

【０１３９】

【本発明の利点】

本発明の一実施形態であるマルチメディア・コンテンツレンダリング、プレイ
およびブラウザ処理リソースに接続しているレンダリングされたキャッシュ２０
１は、コスト・パフォーマンスがよく、少なくとも下記の理由で有利である。レ
ンダリングされたキャッシュ２０１を使用すると、マルチメディア・コンテンツ
をより短時間で、より少ないデータ処理でプレイ１７０することができる。何故
なら、レイアウ・ステップおよびレンダリング・ステップを必要としないからで
ある。

【０１４０】 本明細書に記載した本発明のすべての実施形態は、そんなに多くの実験を行わ
ないでも実行することができる。本発明者が考えた本発明の最善の実行方法を上
に開示したが、方法の実行はこれに限定されない。従って、当業者であれば、詳
細に説明した上記以外の方法で、本発明を実行することができることを理解する
ことができるだろう。

【０１４１】 例えば、上記のレンダリングされたキャッシュ２０１は、物理的に独立してい
るモジュールであるが、このレンダリングされたキャッシュ２０１を、それが関
連する装置に内蔵させることができることは明らかであろう。さらに、素子およ
び機能が相互に排他的である場合を除けば、開示の各実施形態のすべての開示の
素子および機能は、他の開示の各実施形態の開示の各素子および機能と、結合す
ることもできるし、それにより置き換えることもできる。

【０１４２】 本発明に含まれる発明のコンセプトが定義する、本発明の精神および範囲から
逸脱することなしに、本発明の機能を種々に追加、修正および再配置することが
できることは明らかであろう。添付の特許請求の範囲、およびそれと同等のもの
が定義する本発明の範囲は、上記のすべての追加、修正および再配置を含むもの
とする。添付の特許請求の範囲は、制限が、「のための手段」という文言を使用
して所与の請求項内に明示されていなくても、手段プラス機能制限を含むと解釈
すべきではない。本発明の便宜上の実施形態は、添付の副次請求項により異なる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】 「従来技術」と表示されているように、マルチメディア・コンテンツを検索し
、プレイするための従来の方法の簡単なブロック図である。

【図２】 本発明のある実施形態を示す、レンダリングされたキャッシュを使用するマル
チメディア・コンテンツを検索し、プレイするためのプロセス全体の簡単なブロ
ック図である。

【図３】 本発明のある実施形態を示す、レンダリング・プロセスの詳細を含む簡単なブ
ロック図である。

【図４】 本発明のある実施形態を示す、プレイ・プロセスの詳細を含む簡単なブロック
図である。

【図５Ａ】 本発明のある実施形態を示す、トロントの交換インターネット・ページの一部
のスクリーン・ショットである。

【図５Ｂ】 本発明のある実施形態を示す、トロントの交換インターネット・ページの一部
のスクリーン・ショットである。

【図６Ａ】 本発明のある実施形態を示す、レイアウトを必要としないマルチメディア・コ
ンテンツの一例のための異なるマルチメディア素子のプレイのタイミングである
。

【図６Ｂ】 本発明のある実施形態を示す、レイアウトの一例を含んでいないマルチメディ
ア・コンテンツ内に含まれる異なる画像である。

【図６Ｃ】 本発明のある実施形態を示す、レイアウトの一例を含んでいないマルチメディ
ア・コンテンツ内に含まれる異なる画像である。

【図６Ｄ】 本発明のある実施形態を示す、レイアウトの一例を含んでいないマルチメディ
ア・コンテンツ内に含まれる異なる画像である。

【図７】 本発明のある実施形態を示す、レンダリングされたキャッシュを含む通信シス
テムである。

【手続補正書】

【提出日】平成１３年４月５日（２００１．４．５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図５Ａ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図５Ａ】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図５Ｂ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図５Ｂ】

【手続補正３】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６Ｂ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図６Ｂ】

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６Ｃ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図６Ｃ】

【手続補正５】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６Ｄ

【補正方法】変更

【補正の内容】

【図６Ｄ】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 シェイエン，ピーター，ジー．，エヌ． カナダ エヌ６ジー ３エル６ オンタリ オ，ロンドン，インヴァラリイ ロード 20 Ｆターム(参考） 5B050 BA16 CA08 EA20 FA02 5B075 KK03 KK07 ND16 PQ02 PQ13 PQ20 PQ42 【要約の続き】 ンダリングされたキャッシュから、コンテンツをプレイ するために必要なステップは、コンテンツをレンダリン グするステップと、意味コンテンツを読み出すステップ と、意味表現を回復するステップと、コンテンツをプレ イするステップだけである。レンダリングされたキャッ シュ内に位置するウェブサイトにアクセスしている従来 のウェブ・ブラウザは、そのウェブサイトをほぼんど瞬 間的に表示する。本発明の種々の実施形態のキャッシュ 機構は、コンテンツ・ファイル・フォーマットおよび記 憶している意味コンテンツのファイル・フォーマットか ら独立している。コンテンツ・ブラウザのようなクライ アント・アプリケーションが、マルチメディア・コンテ ンツを認識し、プレイし、意味コンテンツの認識し解釈 することができる限り、上記アプリケーションは、レン ダリングされたキャッシュの利点を達成することができ る。

Claims (41)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも一台のコンピュータで実行されるマルチメディア
   ・データを記憶するための方法であって、 プレイ命令、およびグラフィカル・イメージ、オーディオ、テキストおよびフ
   ルモーション・ビデオの中の少なくとも一つを含む少なくとも一つのマルチメデ
   ィア素子を含むマルチメディア・コンテンツを検出するステップと、 前記マルチメディア・コンテンツのタイミング、前記マルチメディア・コンテ
   ンツの順序の中の少なくとも一つを含むプレイ命令から、前記レンダリングされ
   た表現の特性、および前記レンダリングされた表現内に位置する異なるマルチメ
   ディア素子間の関係の中の少なくとも一つを記述する意味表現を発生するステッ
   プと、 前記マルチメディア・コンテンツの前記レンダリングされた表現を記憶媒体に
   記憶するステップと、 前記意味表現に対応するデータを前記記憶媒体に記憶するステップとを含む方
   法。
2. 【請求項２】 請求項１記載のマルチメディア・データを記憶するための方
   法において、前記意味表現が、 ハイパーリンクの位置、 ハイパーリンクのサイズ、 ハイパーリンクの形、 ハイパーリンクの目標索引、 レンダリングされた画像内に位置する前記マルチメディア・コンテンツの一部
   のサイズ、 前記レンダリングされた画像内に位置する前記マルチメディア・コンテンツの
   前記一部の相対的位置、 アニメ化され、フォーマットされたグラフィックスのサイズ、 アニメ化され、フォーマットされたグラフィックスの位置、 アニメ化され、フォーマットされたグラフィックスのタイミング、 アドレス可能な装置に対するブラウザ・コマンド、 プレイ命令に対応するデータ、 の中の少なくとも一つを含む方法。
3. 【請求項３】 請求項１記載のマルチメディア・データを記憶するための方
   法において、 少なくとも一台のコンピュータが、前記意味表現を発生することができるレン
   ダリング処理リソースを含み、 前記意味表現に対応するデータを記憶するステップが、コンテンツ・ブラウザ
   により、前記意味表現が急速に回復することができるように、前記意味表現を意
   味コンテンツにフォーマットするステップと、 前記意味コンテンツを記憶するステップとを含む方法。
4. 【請求項４】 請求項３記載のマルチメディア・データを記憶するための方
   法において、 前記意味コンテンツを記憶するステップが、意味コンテンツファイルを前記記
   憶媒体に転送するレンダリング処理リソースを含み、 前記レンダリングされた表現を記憶するステップが、少なくとも一つのレンダ
   リングされた表現のファイルを前記記憶媒体に転送する前記レンダリング処理リ
   ソースを含み、 前記方法が、少なくとも一つの索引したファイルを形成するために、少なくと
   も一つの汎用リソース識別子に基づいて、前記意味コンテンツファイルおよび前
   記少なくとも一つのレンダリングされた表現を索引する方法。
5. 【請求項５】 請求項４記載のマルチメディア・データを記憶するための方
   法において、 クライアント・アプリケーションが、前記レンダリングされた表現および前記
   意味コンテンツを検索することができるように、索引されたファイルを配列する
   ステップを含み、前記クライアント・アプリケーションが前記コンテンツ・ブラ
   ウザを含む方法。
6. 【請求項６】 請求項１記載のマルチメディア・データを記憶するための方
   法において、前記マルチメディア・コンテンツを前記マルチメディア・コンテン
   ツの前記レンダリングされた表現に変換するステップを含む方法。
7. 【請求項７】 少なくとも一台のコンピュータで実行されるマルチメディア
   ・データを記憶するための方法であって、 レイアウト命令、およびグラフィカル・イメージ、オーディオ、テキストおよ
   びフルモーション・ビデオの中の少なくとも一つを含む少なくとも一つのマルチ
   メディア素子を含むマルチメディア・コンテンツを検出するステップと、 前記マルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現の特徴、および前
   記マルチメディア・コンテンツの前記レンダリングされた表現内に位置する異な
   るマルチメディア素子間の関係の中の少なくとも一つを記述する意味表現を形成
   するために前記レイアウト命令に基づいて、前記マルチメディア・コンテンツを
   レイアウトするステップと、 前記レンダリングされた表現を作成するために、前記レンダリング命令に従っ
   て、前記マルチメディア・コンテンツをレンダリングするステップと、 前記レンダリングされた表現を記憶媒体に記憶するステップと、 前記意味表現に対応するデータを前記記憶媒体に記憶するステップとを含む方
   法。
8. 【請求項８】 請求項７記載のマルチメディア・データを記憶するための方
   法において、 プレイ命令を検出するステップを含み、 レイアウト・ステップが、前記プレイ命令を前記意味表現に内蔵するステップ
   を含み、前記プレイ命令が、前記マルチメディア・コンテンツのタイミング、お
   よび前記マルチメディア・コンテンツの順序の中の少なくとも一つを含む方法。
9. 【請求項９】 少なくとも一台のコンピュータ実行される、マルチメディア
   ・データを検索するための方法であって、 要求されたマルチメディア・コンテンツに対する要求を検索する少なくとも一
   台のコンピュータの中つ第一のコンピュータの処理リソースと、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するデータが、記憶媒体内
   に位置するかどうかを判断する前記第一のコンピュータと接続している処理リソ
   ースを備え、この場合、前記記憶媒体が、前記第一のコンピュータと接続してい
   て、前記記憶媒体が、マルチメディア・コンテンツと意味コンテンツとのレンダ
   リングされた表現を含み、前記意味コンテンツが、前記レンダリングされたコン
   テンツ、および前記マルチメディア・コンテンツのレイアウトに対する、プレイ
   命令の中の一つから入手した意味表現に対応するデータを含み、前記意味表現が
   、前記レンダリングされた表現の特徴、前記レンダリングされた表現内に位置す
   る異なるマルチメディア素子間の関係を記述し、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現を検索
   し、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する意味コンテンツを検索
   することにより、前記記憶媒体内に、前記要求されたマルチメディア・コンテン
   ツが位置するという判断に応答するステップとを含む方法。
10. 【請求項１０】 請求項９記載のマルチメディア・データを検索するための
    方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する前記意味
    コンテンツを使用して、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対する前
    記意味表現を記憶するステップを含む方法。
11. 【請求項１１】 請求項９記載のマルチメディア・データを検索するための
    方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するデータが
    、前記記憶媒体内に位置するかどうかの判断が、前記要求されたマルチメディア
    ・コンテンツに対応する索引に基づいて、コンテンツを探索、および検索するこ
    とができる検索機構を使用して、前記記憶媒体を探索するステップを含む方法。
12. 【請求項１２】 請求項１１記載のマルチメディア・データを検索するため
    の方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する意味表
    現が、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対するプレイ命令を含み、
    前記方法が、前記プレイ命令に従って、前記要求されたマルチメディア・コンテ
    ンツをプレイするステップを含む方法。
13. 【請求項１３】 請求項１１記載のマルチメディア・データを検索するため
    の方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツの前記意味表現を
    前記記憶媒体に記憶し、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツの、前記レンダリングされた表現
    を検索し、 また、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する前記意味コンテ
    ンツを検索することにより、前記要求されたマルチメディア・コンテンツが、前
    記記憶媒体内に位置していないという判断に応答するステップを含む方法。
14. 【請求項１４】 請求項１３記載のマルチメディア・データを検索するため
    の方法において、要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する前記意味コ
    ンテンツを使用して、前記要求されたマルチメディア・コンテンツの前記レンダ
    リングされた表現に対する意味表現を回復するステップを含む方法。
15. 【請求項１５】 請求項９記載のマルチメディア・データを検索するための
    方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するデータを
    、前記記憶媒体に記憶し、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するの、前記レンダリング
    された表現を検索し、 また、前記要求されたマルチメディア・コンテンツ前記意味コンテンツを検索
    することにより、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するデータ
    が、前記記憶媒体内に位置していないという判断に応答するステップを含む方法
    。
16. 【請求項１６】 請求項１０記載のマルチメディア・データを検索するため
    の方法において、前記記憶媒体内に位置するデータが、少なくとも一つのファイ
    ルを含み、 前記少なくとも一つのファイルが、前記要求されたマルチメディア・コンテン
    ツの前記レンダリングされた表現、および前記要求されたマルチメディア・コン
    テンツに対応する前記意味コンテンツを含み、 前記意味表現の回復が、要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する前
    記意味コンテンツを使用して、クライアントのアプリケーションにより実行され
    、 前記方法が、前記要求されたマルチメディア・コンテンツを要求するクライア
    ント・コンピュータと、 前記少なくとも一つのファイルの少なくとも一部から、前記要求されたマルチ
    メディア・コンテンツを認識し、プレイするクライアント・アプリケーションを
    含む方法。
17. 【請求項１７】 請求項９記載のマルチメディア・データを検索するための
    方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するデータが
    、前記記憶媒体内に位置するとの判断に応じて、前記記憶媒体内に位置する要求
    されたマルチメディア・コンテンツに対応する前記データが更新を必要とするか
    どうかを判断する方法。
18. 【請求項１８】 請求項９記載のマルチメディア・データを検索するための
    方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツの前記レンダリング
    された表現を検索する前に、 前記記憶媒体内に位置する前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
    するデータが、更新を必要とするかどうかを判断する前記第一のコンピュータに
    接続している処理リソースを含み、 前記記憶媒体内に位置する前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
    するデータが、更新を必要とするという判断に応じて、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する前記データを、前記記
    憶媒体に記憶し、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツの、前記レンダリングされた表現
    の、更新バージョンの少なくとも一部を検索し、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する前記意味コンテンツの
    、更新バージョンの少なくとも一部を検索し、 前記意味コンテンツの更新バージョンの、少なくとも一部を使用して、前記要
    求されたマルチメディア・コンテンツに対する意味表現を回復する方法。
19. 【請求項１９】 請求項１８記載のマルチメディア・データを検索するため
    の方法において、前記記憶媒体内に位置する前記要求されたマルチメディア・コ
    ンテンツに対応する前記データが、更新を必要とするかどうかの判断が、 前記記憶媒体内に位置する前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
    する前記データの期限切れの日付を、前記要求されたマルチメディア・コンテン
    ツに対応するデータの更新バージョンに対応する日付と比較するステップと、 前記記憶媒体内に位置する前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
    する前記データの期限切れの日付を、異なる記憶媒体内に位置する前記要求され
    たマルチメディア・コンテンツに対応するデータのバージョンと比較するステッ
    プの中の少なくとも一つを含む方法。
20. 【請求項２０】 請求項９記載のマルチメディア・データを検索するための
    方法において、前記要求されたマルチメディア・コンテンツの前記レンダリング
    された表現を検索する前に、 前記記憶媒体内に位置する前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
    する前記データが、更新を必要とするかどうかを判断する前記第一のコンピュー
    タに接続している処理リソースと、 前記記憶媒体内に位置する前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
    する前記データが、更新を必要とするという判断に応じて、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツレンダリングされた表現の更新バ
    ージョンと、前記レンダリングされた表現の前記更新バージョンに対応する前記
    意味コンテンツの更新バージョンを含む、前記要求されたマルチメディア・コン
    テンツに対応する前記データの更新バージョンを前記記憶媒体に記憶し、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツの前記レンダリングされた表現の
    前記更新バージョンを検索し、 前記レンダリングされた表現の前記更新バージョンに対応する前記意味コンテ
    ンツの更新バージョンを検索し、 前記意味コンテンツの前記更新バージョンを使用して、前記レンダリングされ
    た表現の前記更新バージョンに対応する前記要求されたマルチメディア・コンテ
    ンツに対する意味表現を回復する方法。
21. 【請求項２１】 請求項９記載のマルチメディア・データを検索するための
    方法において、 前記要求が、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応する索引を含
    み、 前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応するデータが記憶媒体内に
    位置するかどうかの判断が、前記要求されたマルチメディア・コンテンツに対応
    する索引に基づいてコンテンツを探索、および検索することができる検索機構を
    使用して前記記憶媒体を探索するステップを含む方法。
22. 【請求項２２】 請求項２１記載のマルチメディア・データを検索するため
    の方法において、前記検索機構が、 データベース問合わせ、 索引ファイル、 ファイル・システム・ディレクトリ構造体、 の中の少なくとも一つの使用を含む方法。
23. 【請求項２３】 レンダリングされたキャッシュであって、 記憶媒体と、 急速プレイ用にフォーマットされていて、グラフィカル・イメージ、オーデ
    ィオ、テキスト、およびフルモーション・ビデオの中の少なくとも一つを含む少
    なくとも一つのマルチメディア素子を含む前記マルチメディア・コンテンツのレ
    ンダリングされた表現と、 前記マルチメディア・コンテンツの、前記レンダリングされた表現の特徴、
    および前記レンダリングされた表現内に位置する異なるマルチメディア素子間の
    関係の中の少なくとも一つを記述するデータを含む意味コンテンツと、 を記憶および検索することができる索引機構とを備えるレンダリングされたキ
    ャッシュ。
24. 【請求項２４】 請求項２３記載のレンダリングされたキャッシュにおいて
    、前記意味コンテンツが、 ハイパーリンクの位置と、 前記ハイパーリンクのサイズと、 前記ハイパーリンクの形と、 前記ハイパーリンクの目標索引と、 レンダリングされた画像内に位置する前記マルチメディア・コンテンツの一部
    のサイズと、 レンダリングされた画像内に位置する前記マルチメディア・コンテンツの前記
    一部の相対的位置と、 アニメ化され、フォーマットされたグラフィックスのサイズと、 アニメ化され、フォーマットされたグラフィックスの位置と、 アニメ化され、フォーマットされたグラフィックスのタイミングと、 アドレス可能な装置に対するブラウザ・コマンドと、 プレイ命令に対応するデータの中の少なくとも一つに対応するデータとを含む
    レンダリングされたキャッシュ。
25. 【請求項２５】 請求項２４記載のレンダリングされたキャッシュにおいて
    、前記プレイ命令が、前記マルチメディア・コンテンツのタイミング、および前
    記マルチメディア・コンテンツの順序の中の少なくとも一つを含むレンダリング
    されたキャッシュ。
26. 【請求項２６】 請求項２３記載のレンダリングされたキャッシュにおいて
    、前記索引機構が、レンダリングされたコンテンツ・アドレスを一意の索引に変
    換し、前記一意の索引が、前記レンダリングされたコンテンツおよび意味コンテ
    ンツを記憶し、検索することができるレンダリングされたキャッシュ。
27. 【請求項２７】 クライアントであって、 前記レンダリングされた表現のマルチメディア・コンテンツと意味コンテンツ
    のレンダリングされた表現を検索することができる処理リソースであり、その場
    合、前記マルチメディア・コンテンツが、少なくとも一つのマルチメディア素子
    を含み、前記少なくとも一つのマルチメディア素子が、グラフィカル・イメージ
    、オーディオ、テキストおよびフルモーション・ビデオの中の少なくとも一つを
    含み、前記意味コンテンツは、前記レンダリングされた表現、および前記レンダ
    リングされた表現内に位置する異なるマルチメディア素子間の関係の中の少なく
    とも一つを記述するデータを含む処理リソースと、 前記意味コンテンツに従って、前記レンダリングされた表現の少なくとも一部
    をプレイすることにより、前記マルチメディア・コンテンツおよび前記意味コン
    テンツの前記レンダリングされた表現を検出に応答することができる処理リソー
    スとを備えるクライアント。
28. 【請求項２８】 請求項２７記載のクライアントにおいて、前記意味コンテ
    ンツが、ハイパーリンク各に対応するデータを含むクライアント。
29. 【請求項２９】 請求項２７記載のクライアントにおいて、前記クライアン
    トがセットトップ・ボックスを含み、 前記マルチメディア・コンテンツの一部だけ、および前記意味コンテンツの一
    部だけが、前記レンダリングされた表現のマルチメディア・コンテンツおよび意
    味コンテンツのレンダリングされた表現を検出することができる前記処理リソー
    スにより受信され、 前記意味表現が、スクロール・コマンドに対応するデータを含むクライアント
    。
30. 【請求項３０】 マルチメディア・コンテンツを使用するための方法であっ
    て、 ソース・データ記憶装置から前記マルチメディア・コンテンツにアクセスする
    ことができるウェブ・クローラー処理リソースであり、その場合、前記マルチメ
    ディア・コンテンツが、少なくとも一つのマルチメディア素子を含み、前記少な
    くとも一つのマルチメディア素子が、グラフィカル・イメージ、オーディオ、テ
    キストおよびフルモーション・ビデオの中の少なくとも一つを含むウェブ・クロ
    ーラー処理リソースと、 前記マルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現の前記レンダリン
    グされた表現の特徴、および前記マルチメディア・コンテンツのレンダリングさ
    れた表現内に位置する異なるマルチメディア素子間の関係の中の少なくとも一つ
    を記述する意味表現を発生することができ、 前記意味表現を意味コンテンツとしてフォーマットすることができ、 前記マルチメディア・コンテンツを急速プレイ用にフォーマットされている前
    記レンダリングされた表現にレンダリングすることができるレンダリング処理リ
    ソースと、 レンダリングされたキャッシュとを含み、該レンダリングされたキャッシュが
    、 記憶媒体と、 前記マルチメディア・コンテンツの前記レンダリングされた表現と前記マルチ
    メディア・コンテンツの前記意味コンテンツとを記憶および検索することができ
    る索引機構とを備えるシステム。
31. 【請求項３１】 請求項３０記載のマルチメディア・コンテンツを使用する
    ためのシステムにおいて、 前記意味コンテンツを解釈し、 前記意味コンテンツの前記レンダリングされた表現を制御することができるブ
    ラウザと、 前記マルチメディア・コンテンツの前記レンダリングされた表現をプレイする
    ことができるマルチメディア・プレイ処理リソースとを含むシステム。
32. 【請求項３２】 請求項３０記載のマルチメディア・コンテンツを使用する
    ためのシステムにおいて、 ソース・データ記憶装置が、少なくとも一つのインターネットおよびウェブ・
    プロキシ・キャッシュを含み、 前記レンダリング処理リソースが、前記マルチメディア・コンテンツをレイア
    ウトすることができるシステム。
33. 【請求項３３】 請求項３１記載のマルチメディア・コンテンツを処理する
    ためのシステムにおいて、 ブラウザ処理リソースが、前記ウェブ・クローラー処理リソース、前記レンダ
    リング処理リソースおよび前記マルチメディアプレイ処理リソースと通信し、 前記ウェブ・クローラー処理リソース、 前記レンダリング処理リソース、および 前記マルチメディアプレイ処理リソース、 の中の少なくとも一つの相互作用を制御することができるシステム。
34. 【請求項３４】 マルチメディア・コンテンツにアクセスするためのシステ
    ムであって、 レンダリングされたキャッシュを含み、該レンダリングされたキャッシュが、 記憶媒体と、 グラフィカル・イメージ、オーディオ、テキスト、およびフルモーション・
    ビデオの中の少なくとも一つを含む少なくとも一つのマルチメディア素子を含む
    、急速プレイ用にフォーマットされたマルチメディア・コンテンツのレンダリン
    グされた表現と、 前記マルチメディア・コンテンツの、前記レンダリングされた表現の特徴、
    および前記レンダリングされた表現内に位置する異なるマルチメディア素子間の
    関係の中の少なくとも一つを記述するデータを含む意味コンテンツと、 を記憶および検索することができる索引機構とを含み、 前記システムが、さらに 前記マルチメディア・コンテンツを急速プレイ用のフォーマットされている
    レンダリングされた表現に変換し、 前記マルチメディア・コンテンツのグラフィカル表現を生成することができ
    る、 レンダリングされた処理リソースとを備えるシステム。
35. 【請求項３５】 請求項３４記載のマルチメディア・コンテンツにアクセス
    するためのシステムにおいて、 前記レンダリングされた表現を読み出すことができ、 ディスプレイ上で、前記マルチメディア・コンテンツをプレイすることができ
    るマルチメディア・プレイ処理リソースと、 前記意味コンテンツを解釈することができるブラウザ処理リソースとを含むシ
    ステム。
36. 【請求項３６】 請求項３４記載のマルチメディア・コンテンツにアクセス
    するためのシステムにおいて、 コンテンツの定義からレンダリング命令を入手することができ、 前記マルチメディア・コンテンツをレイアウトすることができ、 前記マルチメディア・コンテンツのレイアウトから前記マルチメディア・コン
    テンツの意味表現を発生することができるレイアウト処理リソースを含み、 前記レンダリング処理リソースが、前記グラフィカル表現を生成するために、
    前記レンダリング命令を使用するシステム。
37. 【請求項３７】 請求項３５記載のマルチメディア・コンテンツにアクセス
    するためのシステムにおいて、前記ブラウザ処理リソースが、前記マルチメディ
    ア・コンテンツのプレイを制御することができるシステム。
38. 【請求項３８】 マルチメディア・コンテンツをプレイするための方法であ
    って、 記憶媒体から前記マルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現を検
    索するステップと、 前記記憶媒体から前記レンダリングされた表現の前記レンダリングされた表現
    の特徴、および前記レンダリングされた表現内に位置する異なるマルチメディア
    素子間の関係の中の少なくとも一つを記述するデータを含む前記意味コンテンツ
    を検索するステップと、 ブラウザ処理リソースが、前記レンダリングされた表現および前記意味コンテ
    ンツを読み出すステップと、 前記ブラウザ処理リソースが、前記意味コンテンツに基づいて、意味表現を回
    復するステップと、 前記ブラウザ処理リソースが、現在プレイ中の前記レンダリングされた表現の
    一部、および送信後に急速プレレされる前記レンダリングされた表現の一部の中
    の一方である、前記レンダリングされた表現の能動部分と、 および前記レンダリングされた表現の前記能動部分に対応する前記意味コンテ
    ンツの能動部分を送信するステップと、 クライアント処理リソースが、前記レンダリングされた表現の前記能動部分と
    、前記意味コンテンツの前記能動部分とを検索するステップと、 前記クライアント処理リソースが、前記レンダリングされた表現の前記能動部
    分をプレイするステップとを含む方法。
39. 【請求項３９】 請求項３８記載の方法において、 前記クライアントがセットトップ・ボックスを含み、 前記マルチメディア・コンテンツが、少なくとも一つのハイパーリンクを持つ
    画像を含み、 前記意味表現が、少なくとも一つのハイパーリンクの位置、 少なくとも一つのハイパーリンクのサイズ、 少なくとも一つのハイパーリンクの形、 および少なくとも一つのハイパーリンクの目標索引、 の中の少なくとも一つを含む方法。
40. 【請求項４０】 マルチメディア・データを記憶するための装置であって、 レイアウト命令を含んでいて、グラフィカル・イメージ、オーディオ、テキス
    ト、およびフルモーション・ビデオの中の少なくとも一つを含む少なくとも一つ
    のマルチメディア素子を含む、マルチメディア・コンテンツを検出するための手
    段と、 レンダリング命令、および前記マルチメディア・コンテンツの、レンダリング
    された表現の、前記マルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現の特
    徴、および前記マルチメディア・コンテンツの前記レンダリングされた表現内に
    位置する異なるマルチメディア素子間の関係の中の少なくとも一つを記述する、
    意味表現を形成するために、前記レイアウト命令に従って、前記マルチメディア
    ・コンテンツをレイアウトする手段と、 前記レンダリングされた表現を作成するために、前記レンダリング命令に従っ
    て、前記マルチメディア・コンテンツをレンダリングする手段と、 前記レンダリングされた表現を記憶するための手段と、 意味論に対応するデータを記憶するための手段とを備える装置。
41. 【請求項４１】 レンダリングされたキャッシュであって、 マルチメディア・コンテンツに対応する、急速プレイ用にフォーマットされて
    いて、グラフィカル・イメージ、オーディオ、テキストおよびフルモーション・
    ビデオの中の少なくとも一つを含む少なくとも一つのマルチメディア素子を含む
    、マルチメディア・コンテンツのレンダリングされた表現と、 前記レンダリングされた表現の特徴、および前記レンダリングされた表現内に
    位置する異なるマルチメディア素子間の関係の中の少なくとも一つを記述するデ
    ータを含む、マルチメディア・コンテンツの意味コンテンツとを含むデータを記
    憶するための手段と、 前記レンダリングされた表現および前記意味コンテンツを記憶し、検索するた
    めの索引手段とを備えるレンダリングされたキャッシュ。