JP3949923B2 - 受動型閲覧用データ加工処理方法、受動型閲覧用データ加工処理プログラム、端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム、受動型閲覧用データ閲覧処理プログラム - Google Patents

受動型閲覧用データ加工処理方法、受動型閲覧用データ加工処理プログラム、端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム、受動型閲覧用データ閲覧処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受動型閲覧用データ加工処理方法、受動型閲覧用データ加工処理プログラム、端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム、受動型閲覧用データ閲覧処理プログラムに関する。
【0002】
特に、クライアント端末のWebブラウザがアプリケーション・データをディスプレイなどの表示手段に表示する際に、ユーザが表示の切り替えのための操作を行うことなくWebページを受動的に閲覧できるようなページ表示が可能となるようにデータを加工する処理方法、装置およびプログラムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、Webサーバは、Webブラウザからの要求に応じて、HTML(Hyper Text Mark-up Language )で記述されたハイパーテキスト文書などのアプリケーション・データを要求元であるWebブラウザにそのまま受け渡していた。
【0004】
Webブラウザは、受け取った一つのハイパーテキスト文書(以下、Webページという)ごとに解釈して表示装置で表示する。
【0005】
しかし、表示装置が一度にWebページを表示できる領域のサイズは限られている。そのため、Webブラウザの利用者(閲覧者)は、Webページ閲覧中に、クリックやスクロール、キー入力などの操作を間断なく続けて表示の切替えなどを行う必要があった。
【0006】
言い換えると、従来、アプリケーション・データの閲覧中に、閲覧者が表示端末の間近で操作を行うことを前提としている。例えばWebページは、通常、パーソナル・コンピュータや携帯電話などの表示装置もしくは表示部の間近で閲覧者が操作を行いながら閲覧することを前提に作成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
テレビやラジオの視聴の場合、テレビ受像機が放送番組の次々と切り替わる場面を受像して映し出す。視聴者は特に操作を行うことなくテレビ番組を受動的に視聴して楽しむことができる。これに対し、Webページ閲覧では閲覧者が表示の切替えなどの操作をすることを前提としているため、閲覧者はテレビ視聴のようにある程度の時間受動的にWebページの閲覧を楽しむことができない。特に、閲覧者は、表示端末から離れた遠い位置からWebページの閲覧を楽しむことができない。
【0008】
表示端末から離れた位置で受動的にWebページを閲覧できるようにするために、手作業により、Webページのフォントを拡大したり、例えばMETAタグを用いて一定時間後に次のHTMLファイルに自動的に切り替えるようにHTMLデータを加工することも可能である。しかし、さまざまな環境および閲覧者の好みに合わせて手作業でHTMLデータを加工することは、加工作業の労力が過大となり、現実的ではない。
【0009】
Webページを自動的に切り替えて表示する技術として、「自動ウェブ閲覧機能を有する情報機器(国際公開番号WO98/18088)」がある。ここでは、配信されたHTML文書に含まれる複数のアンカーリンクを、予め設定しておいた順序または階層の深度にしたがってアクセスし、取得したHTMLファイルを順次表示していくWebブラウザに関する技術が開示されている。
【0010】
具体的に、公報に記載されている装置は、取得して記憶したHTML文書内のアンカータグで指定されたアンカーポイントと呼ばれるリンク先を所定の巡回方法で自動的に巡回し、リンク先から取得したHTML文書を表示していくものである。巡回方法として、同一階層レベルのリンク先を横断的に巡回するか、または、同一系統のページの階層を降下しながら巡回するかの2種類の方法が提示されている。この装置は、いずれかの方法で巡回するかを設定したテーブルを保持しておき、このテーブルをもとに巡回を行う。また、この装置は、リンク先へ巡回する際に、既に巡回したリンク先を記憶しておき、重複したアクセスをしないようにしている。
【0011】
しかし、この装置は、単に、取得したHTML文書に含まれるアンカーポイントで設定された別ページを所定の巡回方法に従って取得してくるだけであり、取得したHTML文書を加工することは一切行わない。したがって、HTML文書は、通常のWebブラウザで従来どおりに表示される。このため、Webページが受動的な閲覧に適した形式で表示されるとは必ずしも限らない。
【0012】
本発明の目的は、データ配信サーバからクライアントの閲覧手段へ送られるデータを、ユーザが閲覧する際にページ表示の切り替えの操作を行わずに受動的に閲覧できるような形式に適宜加工する処理方法を提供することである。
【0013】
また、本発明の目的は、データ配信サーバからクライアントの閲覧手段へ送られるデータを、ユーザが閲覧する際にページ表示の切り替えの操作を行わずに受動的に閲覧できるような形式に適宜加工する装置を提供することである。
【0014】
また、本発明の目的は、クライアント側で、データ配信サーバから取得したデータもしくはローカルディスクに保存されたデータを、ページ表示の切り替えの操作を行わずに受動的に閲覧できるような形式に適宜加工する装置を提供することである。
【0015】
また、本発明の目的は、クライアント側で、データ配信サーバから取得したデータもしくはローカルディスクに保存されたデータを、ページ表示の切り替えの操作を行わずに受動的に閲覧できるような形式に適宜加工するプログラムを提供することである。
【0016】
また、本発明の目的は、データ配信サーバから取得したデータもしくはローカルディスクに保存されたデータを、ページ表示の切り替えの操作を行わずに受動的に閲覧できるような形式に適宜加工してページ表示処理を行うプログラムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、以下のような処理過程もしくは手段を備える。
【0018】
本発明にかかる処理方法は、コンピュータが、マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段によって、前記データを受動的な閲覧に適した表示方式により表示されるように加工する処理方法であって、前記閲覧手段によって表示させるデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理過程と、前記分析処理過程の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理過程とを備える。
【0019】
また、本発明にかかるプログラムは、マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段によって、前記データを受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように加工する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記閲覧手段によって表示させるデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、前記分析処理過程の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、前記コンピュータに実行させるものである。
【0020】
また、本発明にかかる別のプログラムは、クライアント端末に備えられた端末であってマークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示する閲覧手段へ、データ配信サーバによって送出されるデータを、前記閲覧手段による受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように加工する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記閲覧手段によって表示させるデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、
前記コンピュータに実行させるものである。
【0021】
また、本発明にかかる別のプログラムは、マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段を備えたコンピュータに、前記閲覧手段において前記データを受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるようにデータを加工する処理を実行させるプログラムであって、データ配信サーバまたは前記コンピュータの記憶装置から取得したデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて、前記データについて、少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、前記コンピュータに実行させるものである。
【0022】
また、本発明にかかる別のプログラムは、マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段を備えるコンピュータに、前記閲覧手段において受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように前記データを加工して閲覧させる処理を実行させるプログラムであって、データ配信サーバまたは前記コンピュータの記憶装置から取得したデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理と、前記受動型閲覧データを、前記表示時間にもとづいてページ表示を切替える表示制御指示、または、前記端末からの入力指示にもとづいてページ表示を切り替える表示制御指示をもとに、前記端末の表示手段に表示させる表示制御処理とを、前記コンピュータに実行させるものである。
【0023】
本発明の処理をコンピュータにより実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な、可搬媒体メモリ、半導体メモリ、ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、または、通信インタフェースを介して種々のネットワークを利用したデータ送受信により提供される。
【0024】
本発明の実現により、以下のような効果を生ずる。
【0025】
すなわち、これまでのWeb閲覧は個人で楽しくことを前提としていたが、複数の人が同じ画面を見ながら楽しむという新しい楽しみ方が生まれる。また、受動的にWebを閲覧できることにより、テレビやラジオのように楽しむことができ、かつ、より詳細な興味に対応できるメディアをもたらす。さらに、ニュース性やインタラクティブ性に焦点が当てられがちなインターネットを、データベースとしての利用方法を広げることを助ける。
【0026】
また、Webを利用したオンライン広告や電子メール中の広告は、広告であると認識されたとたんに読み飛ばされ広告効果が疑問視されているが、受動的なWeb閲覧中のオンライン広告は読み飛ばすことができず、広告効果を高めることができる。
【0027】
さらに、細かな文字で記述されたWebページをモニタ上で読むことは、ユーザの疲労を招きやすいが、映画の字幕や電光掲示板のように大きな文字で表示する受動型のWeb閲覧は、ユーザの視聴時の負担を和らげ疲労を軽減する効果がある。また、クリックしてページが表示されるまで待ったり、ひっきりなしにスクロールやクリックを行う操作はストレスを招きやすいが、受動型のWeb閲覧では、原則的に操作を行わないので、ストレスが低減される。
【0028】
また、近年、Web閲覧中に自動的に子ウインドウをポップアップする形式のWebページが増加しており、ユーザのひんしゅくを買っているが、受動型Web閲覧では、そのような機能を取り除いてWebページを提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態では、本発明を実現するデータ加工装置をWebサーバ側へ設けて、Webサーバ側から、受動型閲覧ができるように加工されたアプリケーション・データをWebクライアントへ送信する。
【0030】
このため、Webクライアント側には少なくともMETAタグやスクリプトを含むデータを解釈し自動的に改ページ表示できるWebブラウザが備えられていればよく、専用のビューワを必要としないという利点がある。
【0031】
図1に、第1の実施の形態における本発明のシステム構成例を示す。
【0032】
図1において、受動型閲覧用データ提供システム100は、データ加工装置110とWebサーバ120とを備える。
【0033】
Webサーバ120は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を使用してインターネットやイントラネットなどのネットワーク130を介して、Webクライアント140からのアプリケーション・データ150の要求およびデータ加工装置110への入出力要求を受け付け、そのままのアプリケーション・データ150もしくはデータ加工装置110が受動型閲覧用に加工した受動型閲覧用データ151(図示しない)を送出する手段である。ここで、アプリケーション・データ150は、HTMLで記述された文書(Webページ)とする。
【0034】
なお、受動型閲覧用データ提供システム100は、データ加工装置110とWebサーバ120とを別個のサーバにより実装されてもよい。また、受動型閲覧用データ提供システム100を1つのコンピュータ・システムで構築し、データ加工装置110とWebサーバ120とをアプリケーション・プログラムにより実装されてもよい。
【0035】
データ加工装置110は、Webブラウザ141からの受動型閲覧要求に応じて、もしくは、Webブラウザ141からの受動型閲覧要求にかかわらずに予め、Webサーバ120が送出するアプリケーション・データ150を受動型閲覧型データ151に加工する手段である。データ加工装置110は、あらかじめ受動型閲覧型データ151を加工する場合には、Webサーバ120がアクセスできる記憶手段(図示しない)に加工した受動型閲覧型データ151を記憶しておく。
【0036】
Webクライアント140は、Webブラウザ141を備える端末である。Webクライアント140はコンピュータに限らず、PDA(Personal Digital Assistants )、携帯電話端末、PHS(Personal Handyphone System)端末などでもよい。
【0037】
Webブラウザ141は、少なくともMETAタグやスクリプトを含むデータを解釈し自動的に改ページ表示できるブラウザであり、データ加工装置110が加工した受動型閲覧用データ151をWebサーバ120から受け取り、ディスプレイ等の表示手段(図示しない)に表示する手段である。
【0038】
データ加工装置110は、ユーザカスタマイズ部111、データ指定部112、情報分析部113、データ生成部114、サーバ側ユーザ情報テーブル115、対象データ指定情報テーブル116、リンク情報テーブル117、分析情報テーブル118を備える。
【0039】
ユーザカスタマイズ部111は、アプリケーション・データ150から加工して生成した受動型閲覧用データ151を、Webクライアント140が表示するための表示条件など種々のデータからなるユーザ情報を、ユーザの要求により設定する手段である。ユーザは、Webクライアント140に備えられるマウス、キーボードなどの入力手段(図示しない)からユーザ情報の入力データを入力する。
【0040】
ユーザ情報の設定項目としては、表示速度、表示ウィンドウサイズ、表示文字サイズ、表示方法(字幕式、電光掲示板式、べた書き式、スクロール式など)などがある。ユーザカスタマイズ部111で設定されたユーザ情報はサーバ側ユーザ情報テーブル115に格納される。
【0041】
サーバ側ユーザ情報テーブル115は、Webブラウザ141が受動型閲覧用データ151を表示する条件などをユーザごとにカスタマイズしたユーザ情報を格納したデータである。図2に示すように、サーバ側ユーザ情報テーブル115には、ユーザごとに、ユーザID、パスワード、ウィンドウサイズ、表示サイズ、表示速度、表示タイプ、背景色、文字色、処理対象ファイル、画像表示属性、背景画像表示属性、リンク表示属性、文字編集方式などのユーザ情報が格納される。
【0042】
ユーザIDは、本システムのユーザの識別情報を設定する項目、パスワードはユーザを認証するための情報を設定する項目である。
【0043】
ウィンドウサイズはWebブラウザ141の表示ウィンドウサイズを設定する項目である。
【0044】
表示サイズは、表示ウィンドウに受動型閲覧用データ151を表示する領域のサイズを設定する項目である。
【0045】
表示速度は、受動型閲覧用データ151のページ表示を切り替える速度を設定する項目であり、ユーザの指定する任意の速度やコンテンツの内容に応じた任意の速度を設定することができる。これにより、ユーザが所望する速度でページ表示を切り替えることができる。例えば、漢字の多い文章からなる受動型閲覧用データ151のページ表示をする場合には、そのページの表示時間を長くして切り替えるように設定する。表示速度は、主に日本語で表示されているコンテンツの場合には、毎分250文字程度の表示速度が設定される。また、受動型閲覧用データ151のページが主に英文で構成されている場合には、毎分140ワード程度の表示速度が設定される。主に画像データで構成されている場合には、100×100ピクセルで3秒程度を基準とする表示速度が設定される。
【0046】
表示タイプは、受動型閲覧用データ151をWebブラウザ141で表示する際の表示方式を設定する項目であり、字幕式、電光掲示板式、べた書き式、スクロール式などがある。
【0047】
字幕式は、例えば映画の字幕表示のように、アプリケーション・データ150のテキストデータの部分を句読点などの区切りや所定文字数などにしたがって分割したテキストデータからなる受動型閲覧用データ151をそれぞれを指定された表示速度で切り替えて表示する方式である。電光掲示板式は、アプリケーション・データ150を分割・加工した受動型閲覧用データ151を所定の表示速度にしたがって一行でスクロールしながら表示する方式である。べた書き式は、アプリケーション・データ150のテキストデータを表示サイズ内に表示可能な文字数で分割し、分割・加工した受動型閲覧用データ151をそれぞれ指定された表示速度で切り替えて表示する方式である。スクロール式は、アプリケーション・データ150のテキストデータからなる受動型閲覧用データ151を所定の表示速度にしたがって所定の方向へスクロールしながら表示する方式である。
【0048】
背景色は、受動型閲覧用データ151の表示の際の背景色としてアプリケーション・データ150の指定を使用しない場合に、任意の背景色を設定する項目である。
【0049】
文字色は、受動型閲覧用データ151の表示の際の文字色としてアプリケーション・データ150の指定を使用しない場合に、任意の文字色を設定する項目である。
【0050】
処理対象ファイルは、元のアプリケーション・データ150に含まれる各種ファイルについて処理対象とするかどうかを設定する項目であり、GIF、PNG、JPG、BMP、movなどのファイル形式で設定される。あるファイルが処理対象データとして対象データ指定情報テーブル116(図4参照)に指定されていても、この項目においてファイル形式が指定されていないデータは、そのファイルは加工処理の対象から除かれることになる。
【0051】
画像表示属性は、画像の拡大表示や拡大方式などを設定する項目である。例えば、画像の拡大表示を行うかどうか、または最大拡大倍率などが設定される。
【0052】
背景画像表示属性は、アプリケーション・データ150の背景画像の設定を使用するか否かを設定する項目である。
【0053】
リンク表示属性は、リンク表示を行うか否かを設定する項目である。例えば、アプリケーション・データ150にハイパーリンクが埋め込まれている場合に、受動型閲覧用データ151でリンク属性を表示するか否かを設定する。リンク表示有りが設定されたときは、Webブラウザ141では加工した受動型閲覧用データ151の中にもリンク属性(ハイパーリンク)が表示される。表示されたリンク属性がクリックされれば、そのリンク先へジャンプし、アクセスしたリンク先のWebページは加工されていない通常の形式で表示されることになる。
【0054】
文字編集方式は、アプリケーション・データ150のテキストデータを分割する際の句読点、改行、ハイフンなどの処理方式を設定する項目である。テキストデータを分割する場合に、句読点で必ず分割するという指定、句読点があっても分割を行わずに表示文字数で単純に分割するという指定が設定される。なお、改行やハイフンなどについても句読点と同様の指定が設定される。
【0055】
図2に示すサーバ側ユーザ情報テーブル115の項目は一例であり、項目は固定的ではない。データ加工装置110が、あらかじめアプリケーション・データ150を受動型閲覧用データ151に加工する場合には、サーバ側ユーザ情報テーブル115のユーザIDおよびパスワードの項目は設定されない。
【0056】
また、サーバ側ユーザ情報テーブル115のすべての項目をユーザがカスタマイズして設定する必要はない。ユーザカスタマイズ部111で設定されない項目は、予め備えた初期値を用いて設定される。また、ユーザの要求があれば、Cookieの技術により、クライアント側ユーザ情報142(図1参照)をWebクライアント140に記憶しておくことができる。
【0057】
クライアント側ユーザ情報142は、ユーザごとにカスタマイズされた情報が格納されているサーバ側ユーザ情報テーブル115にアクセスするために要求されるユーザID、パスワードの入力を省略するために必要な情報を記憶するCookieファイルである。
【0058】
図3に示すように、クライアント側ユーザ情報142は、ユーザID、パスワード、当該ファイルの失効日付、表示方式ごとの表示速度(字幕式表示速度、電光掲示板式表示速度、べた書き式表示速度、スクロール式表示速度)などから構成される。
【0059】
ユーザがWebクライアント140にクライアント側ユーザ情報142を記憶しておくことにより、ユーザIDやパスワードの再入力をすることなく、カスタマイズした環境を取得することができる。
【0060】
表示方式ごとの表示速度は、表示方式ごとに基準となる最適な表示速度が異なるために、それぞれの表示方式についての基準表示速度が設定される。ただし、表示方式ごとの表示速度の項は、Webブラウザ141が閲覧中に表示速度を変更できる機能を備える場合にのみ設定されていればよい。
【0061】
データ指定部112は、ユーザ、システムの管理者、または受動型閲覧用データの提供者からの指定にもとづいて、処理対象となるアプリケーション・データ150の指定、その他データの指定に関する情報を設定する手段である。データ指定部112は、指定された内容を対象データ指定情報テーブル116に記憶する。また、データ指定部112は、処理対象として指定されたアプリケーション・データ150として、後述する目次処理方式としてリンク先を処理対象とする指定がされた場合には、指定されたアプリケーション・データ150に含まれるリンク先のURL(Uniform Resource Locator)をリンク情報テーブル117に格納する。
【0062】
図4に示すように、対象データ指定情報テーブル116は、URL、目次処理方式、キーワードなどから構成される。
【0063】
URLは、データ生成部114の処理対象となるアプリケーション・データ150のURLを指定する項目である。
【0064】
目次処理方式は、処理対象のデータの範囲の指定方式を設定する項目であり、以下の3つの方式を指定できるとする。
【0065】
i) 前項目のURLで指定したアプリケーション・データ150のみを処理対象とする。
【0066】
ii) 前項目のURLで指定したアプリケーション・データ150を目次ページとし、当該ページからリンクされているページを処理対象とする。この場合には、データ生成部114は、URLで指定された目次ページとして使用するアプリケーション・データ150を処理対象とせずに、その目次ページに含まれるリンク先のデータのみを処理対象とする。
【0067】
iii) ii) の方式を指定し、かつ前項目のURLで指定されたアプリケーション・データ150を処理対象とする。この場合、データ生成部114では、目次ページ自体と、当該ページからリンクされているページとを処理対象とする。
【0068】
この項目で、ii) またはiii) の方式が指定された場合には、データ指定部112は、前項URLで指定されたアプリケーション・データ150に含まれるリンク先をリンク情報テーブル117に格納する。図5に示すように、リンク情報テーブル117は、リンク先1、リンク先2、リンク先3、・・・のように構成される。ここで、ii) もしくはiii)の方式が指定された場合に、処理対象のアプリケーション・データ150に含まれるリンクをたどる深さは1レベルとする。しかし、リンク先をたどるレベル数は1レベルに限らず、適宜なレベル数に設定することができる。
【0069】
目次処理方式が指定されない場合には、デフォルトとしてi)の方式が指定される。
【0070】
キーワードは、データ生成部114により、アプリケーション・データ150の文章全体ではなく、指定したキーワードの周辺の文章のみを表示するようにデータを加工処理するように指定を行う項目である。キーワードは必ずしも指定されなくてもよい。
【0071】
キーワードを設定した場合には、データ指定部112では、指定されたキーワードを検索エンジン(図示しない)に渡して検索処理された結果をもとに、処理対象のアプリケーション・データ150のURLを指定する。これにより、特定の項目に関するページのみを受動型閲覧用データとして提供することができる。
【0072】
なお、ユーザが、処理対象のアプリケーション・データ150を指定する場合には、Webクライアント140を介して指定する。システムの管理者やデータ提供者が処理対象のアプリケーション・データ150を指定する場合には、キーボード、マウスなどの入力手段(図示しない)を介して行われる。
【0073】
情報分析部113は、データ指定部112の指定にもとづいてWebサーバ120から受け取ったアプリケーション・データ150を受動型閲覧用に加工するために分析する手段である。情報分析部113は、アプリケーション・データ150がWebブラウザ141に返すべきデータであるかどうかを判定し、さらに、返却するプリケーション・データ150をサーバ側ユーザ情報テーブル115に設定されたユーザ情報に従いどのように分割するべきかを分析し、この分析結果(分析情報)を分析情報テーブル118へ格納する。
【0074】
分析情報テーブル118は、処理対象のアプリケーション・データ150から受動型閲覧用データ151を作成するために用いる種々の分析情報を格納するデータである。図6に示すように、分析情報テーブル118は、種別、データ、表示秒数、ファイル名、次ファイル名、前ファイル名、元ファイル名、元前ファイル名、元次ファイル名などの項目から構成される。
【0075】
種別は、処理対象のアプリケーション・データ150の種別(静止画像データ、動画像データ、テキストデータ、アニメーションデータなど)を格納する項目である。データは、種別に応じたデータ名またはデータファイル名を格納する項目である。表示秒数は、表示を行う時間を格納する項目である。
【0076】
ファイル名は、アプリケーション・データ150の分割後の当該データ部分から作成されるWebページである受動型閲覧用データ151のファイル名を格納する項目である。次ファイル名は、アプリケーション・データ150の分割後の当該データ部分の次に続くデータ部分から作成される受動型閲覧用データ151のファイル名を格納する項目である。前ファイル名は、アプリケーション・データ150の分割後の当該データ部分の前に位置するデータ部分から作成される受動型閲覧用データ151のファイル名を格納する項目である。
【0077】
元ファイル名は、分割前のアプリケーション・データ150のファイル名を格納する項目である。元前ファイル名は、処理対象として複数のページが指定された場合の分割前のアプリケーション・データ150の前のページのファイル名を格納する項目である。元次ファイル名は、処理対象として複数のページが指定された場合の分割前のアプリケーション・データ150の次のページのファイル名を格納する項目である。
【0078】
元ファイル名、元前ファイル名、元次ファイル名は、データ指定部112において目次処理方式としてリンク先を処理対象とする指定が行われた場合に使用する項目であり、複数データの処理順序を管理する。したがって、目次処理方式としてリンク先を処理対象とする指定が行われなかった場合には設定する必要がない。
【0079】
データ生成部114は、アプリケーション・データ150から、分析情報テーブル118に格納された分析情報にしたがって、Webブラウザ141に送る受動型閲覧用データ151を生成し、生成した受動型閲覧用データ151をWebサーバ120へ返却する手段である。
【0080】
データ生成部114は、具体的には、分析情報テーブル118の分析情報にもとづいてアプリケーション・データ150をWebクライアント140の表示サイズに表示できる1ページ分に分割し、サーバ側ユーザ情報テーブル115に格納されているユーザ情報の表示条件などに従い、分割した各データについて、フォントサイズの指定、画像データなどの拡大指定、表示リダイレクトの指定、スクロールの指定などの加工処理を行い、Webブラウザ141に返却するHTMLで記述されたWebページである受動型閲覧用データ151を生成する。
【0081】
以下に、本形態における処理の概要を説明する。
【0082】
ユーザが、Webクライアント140のWebブラウザ141から、受動型閲覧用データ提供システム100にアクセスして受動型の閲覧を利用するためカスタマイズ要求を行うと、データ加工装置110のユーザカスタマイズ部111は、ユーザカスタマイズ画面を送信してユーザの入力データを受け付け、サーバ側ユーザ情報テーブル115に指定されたユーザ情報を格納する。この際、ユーザの要求があれば、ユーザカスタマイズ部111は、ユーザがサーバ側ユーザ情報テーブル115にアクセスするためのクライアント側ユーザ情報142を作成してWebクライアント140へ送出する。
【0083】
さらに、ユーザがWebクライアント140からネットワーク130を介して処理対象のアプリケーション・データ150の指定を要求すると、データ指定部112は、ユーザの指定データを受け付けて、対象データ指定情報テーブル116に格納する。さらに、目次処理方式で複数のページの閲覧を行うような指定がされた場合には、データ指定部112は、指定された複数のページのリンク先をリンク情報テーブル117に格納する。
【0084】
そして、情報分析部113は、Webサーバ120を介して処理対象のアプリケーション・データ150およびそのリンク先のデータなどを受け取り、サーバ側ユーザ情報テーブル115にもとづいて、受け取ったアプリケーション・データ150をWebブラウザ141に返却するか否か、さらに、どのように分割するか、などについて分析し、分析結果である分析情報を分析情報テーブル118に格納する。
【0085】
そして、データ生成部114では、分析情報テーブル118の分析情報にもとづいてアプリケーション・データ150を分割し、分割したデータを受動型閲覧に適するようにデータを編集・加工して受動型閲覧用データ151を生成する。この編集・加工処理の際、フォントサイズの変更、画像サイズの変更、不要な情報の削除、表示方法の設定、表示時間の設定などを行う。編集・加工処理後、データ生成部114は、生成した受動型閲覧用データ151をWebサーバ120に渡す。
【0086】
続いて、Webサーバ120は、Webブラウザ141からの要求に応じて加工された受動型閲覧用データ151をWebクライアント140に順次送出する。Webクライアント140のWebブラウザ141では、受動型閲覧用データ151を順次受け取り、そのページ表示制御を解釈して表示する。
【0087】
Webブラウザ141で表示する受動型閲覧用データ151は、受動型閲覧に適するようにフォントサイズや画像サイズが変更され、さらに自己が所望した表示条件にもとづいて加工されているため、ユーザは、画面のスクロールやクリックなどの閲覧のための操作を行うことなくアプリケーション・データ150の閲覧を楽しむことができる。
【0088】
次に、データ生成処理について、表示方式ごとに詳細に説明する。
【0089】
ここでは、Webクライアント140の表示端末が17インチのディスプレイであると仮定する。ただし、表示端末は、通常のコンピュータ用ディスプレイ装置に限らず、街頭用大型スクリーン、データ入力端部を備えるテレビ受像機などであってもよい。
【0090】
図7に、処理対象となるオリジナルのアプリケーション・データのWebブラウザの表示例を示す。図7に示すアプリケーション・データ150は、タイトルデータ、画像データ、テキストデータの3つの部分が1つのページとして構成されている。このアプリケーション・データ150をオリジナルのままで表示端末(17インチ・ディスプレイ)に表示させると、ページの画像データの部分やテキストデータの部分は小さ過ぎて、ユーザが表示端末から離れて閲覧するには適さない。
【0091】
このアプリケーション・データ150をユーザが、表示端末から離れた位置からでも受動的に閲覧できるように表示するために、データ生成部114は、アプリケーション・データ150を適宜分割し、編集して受動型閲覧用データ151を生成する。
【0092】
なお、データ指定部112により、対象データ指定情報テーブル116のURLには図7に示すアプリケーション・データ150のURLが設定されているとする。また、説明を簡単にするため、対象データ指定情報テーブル116の目次処理方式には、前述のi)の処理方式が設定され、キーワードの設定はないとする。
【0093】
まず、基本的な表示方式として、字幕式、電光掲示板式、べた書き式、スクロール式により表示する場合の処理を説明する。
【0094】
図8から図14までに、第1の表示方式の字幕式により加工した受動型閲覧用データ151のWebブラウザ141での表示例を示す。
【0095】
サーバ側ユーザ情報テーブル115の表示タイプに字幕式が設定されている場合に、データ生成部114は、字幕式で表示するためにアプリケーション・データ150を加工して受動型閲覧用データ151を生成する。
【0096】
まず、情報分析部113は、サーバ側ユーザ情報テーブル115の表示タイプ(字幕式)やその他の項目をもとに、Webサーバ120から受け取ったアプリケーション・データ150をどのように分割するかを分析する。
【0097】
情報分析部113は、図7に示すアプリケーション・データ150をタイトルデータ、画像データ、テキストデータの3つに分割し、さらにテキストデータを所定文字数もしくは句読点で分割し、各分割データにファイル名を付与する。そして、分割データごとに、拡大表示のサイズ、フォントサイズ、表示秒数などを分析する。そして、情報分析部113は、分割したページごとに、種々の分析結果および自ファイルの前後に表示される分割したデータのファイル名などの分析情報を分析情報テーブル118に格納する。
【0098】
次に、データ生成部114は、分析情報テーブル118に格納された分析情報にもとづいて、アプリケーション・データ150をタイトルデータ、画像データ、複数のテキストデータに分割する。そして、分割したデータごとに、表示サイズ、フォントサイズなどを変更し、分割データのそれぞれに設定された表示秒数で表示して次の分割したデータに表示が切り替わるようにMETAタグを付ける等の加工を行い、Webページである受動型閲覧用データ151を生成する。
【0099】
この場合には、データ生成部114は、タイトルデータ、画像データをWebブラウザ141の表示サイズに収まる程度にまで拡大し(図8、図9参照)、また、テキストデータを40文字前後で分割し(図10参照)もしくは句読点で分割する(図11および図12参照)。また、文章の途中で分割した場合には、分割されていることを示す記号(ハイフンなど)を付加しておく(図13および図14参照)。
【0100】
生成された受動型閲覧用データ151は、Webブラウザ141からの要求に応じて、Webサーバ120を介してWebブラウザ141に返却される。
【0101】
図8に、図7に示すアプリケーション・データ150のタイトルデータを加工した受動型閲覧用データ151のWebブラウザ141での表示例を示す。また、図9に、図7に示すアプリケーション・データ150の画像データを加工した受動型閲覧用データ151のWebブラウザ141での表示例を示す。また、図10から図14までに、図7に示すアプリケーション・データ150のテキストデータをさらに分割し加工した受動型閲覧用データ151のWebブラウザ141での表示例を示す。
【0102】
Webブラウザ141では、図8に示すように、アプリケーション・データ150のタイトルが変更された大きなフォントサイズで表示される。そして、指定時間(秒)が経過した後に画面が自動的に切り替わり、図9に示す拡大された画像データが表示される。さらに、指定時間の経過後に図10に示すテキストデータの先頭の部分が拡大されて表示される。同様に、図11、図12、図13、図14に示す順序で、テキストデータの部分が切り替わりながら表示されていく。
【0103】
図15から図17までに、第2の表示方式の電光掲示板式により加工した受動型閲覧用データ151のWebブラウザでの表示例を示す。
【0104】
サーバ側ユーザ情報テーブル115の表示タイプに電光掲示板式が設定されている場合に、データ生成部114は、電光掲示板式で表示するためにアプリケーション・データ150を加工して受動型閲覧用データ151を生成する。
【0105】
まず、情報分析部113は、サーバ側ユーザ情報テーブル115の表示タイプ(電光掲示板式)やその他の項目をもとに、Webサーバ120から受け取ったアプリケーション・データ150をどのように分割するかを分析する。
【0106】
情報分析部113は、第1の表示方式の場合と同様に、図7に示すアプリケーション・データ150を分割し、分割データごとに拡大表示のサイズ、フォントサイズ、表示秒数などを分析して、分析情報を分析情報テーブル118に格納する。ただし、第2の表示方法では、テキストデータが第1の表示方法の場合に比べて大きな部分に分割されるような分析情報となる。例えば、テキストデータの一つの段落を一つのデータとして分割するように分析する。
【0107】
さらに、データ生成部114は、分析情報テーブル118に格納された分析情報にもとづいて、アプリケーション・データ150をタイトルデータの部分、画像データの部分、テキストデータの部分に分割する。そして、分割データごとに表示サイズ、フォントサイズなどを変更し、Webブラウザ141での表示の際にテキストデータがスクロールしながら表示されるように設定して受動型閲覧用データ151を生成する。
【0108】
Webブラウザ141では、図15に示すように、アプリケーション・データ150のタイトルが変更された大きなフォントサイズで表示されて、指定時間が経過した後に図16に示す画像データの画面に自動的に切り替わる。さらに、指定時間の経過後に、図17に示すようにテキストデータが一行に表示されてスクロール表示される。
【0109】
なお、データ生成部114では、分析情報に応じて図15に示すタイトルデータや図16に示す画像データをスクロール表示させるような受動型閲覧用データ151を生成することもできる。
【0110】
図18から図20までに、第3の表示方法のべた書き式により加工した受動型閲覧用データ151のWebブラウザでの表示例を示す。
【0111】
サーバ側ユーザ情報テーブル115の表示タイプにべた書き式が設定されている場合に、データ生成部114は、べた書き式で表示するためにアプリケーション・データ150を加工して受動型閲覧用データ151を生成する。
【0112】
情報分析部113は、第1の表示方式の場合と同様に、図7に示すアプリケーション・データ150を分割し、分割データごとに拡大表示のサイズ、フォントサイズ、表示秒数などを分析して、分析情報を分析情報テーブル118に格納する。べた書き式は、第1の表示方式とほぼ同様の分析結果となるが、テキストデータは、一画面で多量の文字数を表示できるように第1の表示方法の場合に比べて大きな部分に分割されるように設定される。基本的には、句読点や段落とは無関係に所定の文字数によって分割するように分析される。
【0113】
さらに、データ生成部114は、第1の表示方式の場合と同様に、分析情報テーブル118に格納された分析情報にもとづいて、アプリケーション・データ150を分割し、分割データごとに表示サイズ、フォントサイズなどを変更する。
【0114】
Webブラウザ141では、図18に示すように、アプリケーション・データ150のタイトルが変更された大きなフォントサイズで表示され、指定時間が経過した後に図19に示す画像データの画面に自動的に切り替わる。さらに、指定時間の経過後に、図20に示すテキストデータが表示される。
【0115】
第4の表示方式のスクロール式により加工した受動型閲覧用データ151をWebブラウザに表示する場合を説明する。
【0116】
サーバ側ユーザ情報テーブル115の表示タイプにスクロール式が設定されている場合に、データ生成部114は、スクロール式で表示するためにアプリケーション・データ150を加工して受動型閲覧用データ151を生成する。
【0117】
情報分析部113は、第3の表示方式の場合と同様に、図7に示すアプリケーション・データ150を分割し、分割データごとに拡大表示のサイズ、フォントサイズ、表示秒数などを分析して、分析情報を分析情報テーブル118に格納する。スクロール式の場合には、情報分析部113は、テキストデータは分割せずにひとつのファイルとし、表示秒数をもとに分析したスクロール速度で所定の方向へスクロール表示するように指定する。
【0118】
また、データ生成部114は、第3の表示方式の場合と同様に、分析情報テーブル118に格納された分析情報にもとづいて、アプリケーション・データ150を分割し、分割データごとに表示サイズ、フォントサイズなどを変更し、Webブラウザ141での表示の際にデータがスクロール表示されるように指定して受動型閲覧用データ151を生成する。
【0119】
Webブラウザ141では、アプリケーション・データ150のタイトルや画像データは第3の表示方式の場合と同様に表示される。テキストデータについては、Webブラウザ141の表示サイズのエリア内に収まる部分を図20に示すように表示する。その後表示サイズのエリアに表示しきれなかった部分を、分析したスクロール速度で自動的に縦にスクロールしながら表示していく。
【0120】
なお、データ生成部114では、Webブラウザ141の表示の際に、データの内容によっては横へスクロール表示するように加工することもできる。
【0121】
第5の表示方式の目次式により加工した受動型閲覧用データ151をWebブラウザに表示する場合を説明する。この方式は、対象データ指定情報テーブル116の目次処理方式の項目に、前述したii) の処理方式が指定されている場合に実行される。
【0122】
図21に、目次ページとなる処理対象のアプリケーション・データ150のWebブラウザの表示例を示す。図21に示すアプリケーション・データ150は、画像へのリンクを持つ目次ページとして、画像データのサムネイル(thumbnail )161〜163を表示するWebページとする。
【0123】
情報分析部113では、対象データ指定情報テーブル116をもとに、図21のアプリケーション・データ150を分析する。例えば、図21のアプリケーション・データ150の3つのサムネイル161〜163のデータを上から順に表示する場合には、図21の中央のサムネイル162のWebページの分析結果として、サムネイル162のファイル名をファイル名に、一つ前に表示するサムネイル161のファイル名を前ファイル名に、次に表示するサムネイル163のファイル名を次ファイル名に設定する。また、サーバ側ユーザ情報テーブル115のユーザ情報の表示サイズを参照して表示サイズ内に表示できる最大のサイズに拡大するように最大拡大倍率を設定する。
【0124】
そして、データ生成部114は、格納された分析情報をもとに、図21のアプリケーション・データ150を加工して、Webブラウザ141で、サムネイル161〜163に対応する画像データを拡大して順に切り替えて表示できるように受動型閲覧用データ151を生成する。図22に、加工したサムネイル161に対応付けられたリンク先のページ(画像データ)のWebブラウザ141での表示例を示す。
【0125】
また、対象データ指定情報テーブル116の目次処理方式の項目に前述したiii)の処理方式が指定されている場合には、データ生成部114は、Webブラウザ141で、図22に示すページに先立ち、図21に示す目次ページをも表示するように受動型閲覧用データ151を生成する。
【0126】
次に、Webブラウザの拡張機能を利用した表示例を説明する。
【0127】
第6の表示方式として、制御ボタンを付加したデータをWebブラウザ141に表示する場合を説明する。
【0128】
Webブラウザ141がWWW用のスクリプティング技術やコンポーネントオブジェクト技術などによりダイナミックにHTMLなどのマークアップ言語によるデータを操作できる技術に対応可能である場合には、前記の表示方法により自動的にデータを切り替えて表示することに加えて、Webクライアント140側で、Webブラウザ141のデータ表示の切り替え制御をすることができる。
【0129】
WWW用のスクリプティング技術には、例えばMicrosoft社のJScript、VBScriptやNetscape Communications社のJavaScript(登録商標)などがあり、このようなスクリプト言語による記述により制御を実現する。また、コンポーネントオブジェクト技術としては、Microsoft社のActiveX control、Sun Microsystems社のJava(登録商標)アプリケーションなどがあり、このようなオブジェクトをデータとともにWebクライアント140に送出することにより制御を実現する。
【0130】
図23に、Webブラウザ141で受動型閲覧用データ151とともに表示される制御ボタン群170のWeb表示例を示す。
【0131】
Webブラウザ141で、ページ表示の切り替え用のボタン群170を含む受動型閲覧用データ151を表示させる場合には、予めサーバ側ユーザ情報テーブル115において、制御ボタン表示ありを設定できるようにしておく。情報分析部113では、制御ボタン表示ありが設定されたサーバ側ユーザ情報テーブル115をもとにアプリケーション・データ150を分析する。データ生成部114では、分析情報テーブル118をもとに処理対象のアプリケーション・データ150を加工する際に、Webブラウザ141で制御ボタン群170を表示できるように加工して受動型閲覧用データ151を作成し、制御ボタン群170による表示制御のための例えばJavaアプレットを作成しておき、受動型閲覧用データ151内にJavaアプレットへのリンクを設定しておく。Webブラウザ141は、Webサーバ120から受動型閲覧用データ151を受け取って、ページ表示制御を解釈してリンクされたJavaアプレットを受け取る。
【0132】
ユーザが、Webブラウザ141に表示されている終了ボタン171を選択すると、データ指定部112が起動されて、処理対象データを指定するためのウィンドウ画面が表示される。
【0133】
また、次頁ボタン172が選択されると、分析情報テーブル118の次ファイル名に設定されたWebページへアクセスして、取得したWebページを表示する。前頁ボタン173が選択されると、分析情報テーブル118の前ファイル名に設定された直前に表示されたWebページへジャンプして、再度そのWebページを表示する。
【0134】
また、次章ボタン174が選択されると、処理対象に複数のページが指定され、現在表示されているページが最終のデータを加工したページでない場合には、加工前の次データの先頭のWebページへジャンプして表示する。前章ボタン175が選択されると、処理対象に複数のページが指定され、現在表示されているページが先頭のデータを加工したページでない場合には、加工前の一つ前のデータの先頭のWebページへジャンプして表示する。
【0135】
また、しおりボタン176が選択されると、処理対象に複数のページを指定している場合に、加工前の現在のページにマークを設定する。例えば、次回に閲覧する場合にしおりでマークしたページから閲覧が開始できるように、Webブラウザ141はユーザ管理データベース(図示しない)などに当該ページのURLを登録する。
【0136】
また、停止ボタン177が選択されると、自動的なページの切替え表示を停止する。
【0137】
さらに、速くボタン178が選択されると、ページを表示する速度を上げて表示し、遅くボタン179が選択されると、ページを表示する速度を下げて表示する。表示速度の遅速の変更は、例えば以下のようにする。
【0138】
Webブラウザ141は、クライアント側ユーザ情報の表示方式ごとの表示速度にもとづいてページを表示している場合に、速くボタン178が選択されると、Webブラウザ141では、現在の表示速度であるクライアント側ユーザ情報に設定された表示速度の10%増しの表示速度を算出し、その表示速度により表示する。さらに速くボタン178が選択されたときには、前回の選択により算出した現在の表示速度の10%増しの表示速度を算出し、その表示速度により表示する。
【0139】
一方、遅くボタン179が選択されると、Webブラウザ141では、現在の表示速度(クライアント側ユーザ情報に設定された表示速度)を10%減じた表示速度を算出し、その表示速度により表示する。さらに、遅くボタン179が選択されたときには、前回の選択により算出した現在の表示速度を10%減じた表示速度を算出し、その表示速度により表示する。なお、速度の増減は、現在の表示速度と10%増減した表示速度とがほとんど同じ速度になるまで変更できるようにしておく。
【0140】
図23の表示例に示すような速くボタン178および遅くボタン179は、Webブラウザ141が速度変更を行う機能を備える場合にのみ表示される。速度変更を行う機能がない場合には、速くボタン178および遅くボタン179は表示されず、また、図3に示すクライアント側ユーザ情報142の表示方式ごとの表示速度の項目も設定されない。
【0141】
図23の表示例に示す制御ボタン群170の選択は、Webクライアント140のマウスによるクリックまたはキーボードのカーソル移動キーにより行う。また、表示端末がデータ入力端子部を備えたテレビ受像機などの場合には、テレビ用リモコンの矢印指示キーや決定キーを用いて選択を行う。
【0142】
第7の表示方式として、リンク先を含めて加工したデータを表示する場合を説明する。第7の表示方式は、Webブラウザの拡張機能を利用した別の表示例である。
【0143】
図24に、対象データ指定情報テーブル116にキーワードを指定し、指定されたキーワードによる検索結果の各データを処理対象のデータとして、そのキーワード付近のデータのみから受動型閲覧用データ151を作成し、Webブラウザ141で検索結果である指定されたキーワードの前後の所定量のテキストデータを自動的に切替えて表示する場合の表示例を示す。図24に示す表示例では、キーワードとして「受動型」を指定して検索を行っている。
【0144】
図25に、受動型閲覧用データ151にリンク先180の埋め込みを行った場合のリンク表示例を示す。
【0145】
Webブラウザ141で、受動型閲覧用データ151にリンク先180を表示させる指定は、予めサーバ側ユーザ情報テーブル115のリンク表示属性をリンク先表示ありに設定しておく。情報分析部113では、図25に示すような方式でリンク表示を行う指定がされたサーバ側ユーザ情報テーブル115をもとにアプリケーション・データ150を分析する。データ生成部114では、分析情報テーブル118をもとに処理対象のアプリケーション・データ150を加工する際に、Webブラウザ141でリンク先180を表示できるようにし、例えばリンク先180への表示切り替えのためのハイパーリンクのタグを追加して受動型閲覧用データ151を作成する。Webブラウザ141は、Webサーバ120から受動型閲覧用データ151を受け取る。
【0146】
リンク先180のうち、「オリジナルページへ」181を選択すると、表示している受動型閲覧用データ151の元のアプリケーション・データ150を表示する。また、「索引画面へ」182を選択すると、データ指定部112を呼び出し、再度条件を指定することができる。また、「類似商品集」183は、元のアプリケーション・データ150で、図25に示すデータの付近に埋め込まれていたリンクであり、「類似商品集」183をクリックで選択すると、元のアプリケーション・データ150で指定されていたリンク先を表示する。
第8の表示方式として、フレーム分割して受動型閲覧用データ151を表示する場合を説明する。第8の表示方式は、Webブラウザ141がフレーム分割に対応している場合に実現することができる。
【0147】
図26に、図7に示すオリジナルのアプリケーション・データ150の画像データとテキストデータを別々にフレーム分割した表示例を示す。
【0148】
Webブラウザ141において受動型閲覧用データ151をフレーム分割して表示させる場合には、ユーザカスタマイズ部111で、予めサーバ側ユーザ情報テーブル115において、フレーム分割ありを設定しておく。情報分析部113では、フレーム分割表示ありが設定されたサーバ側ユーザ情報テーブル115をもとにアプリケーション・データ150を分析する。データ生成部114では、分析情報テーブル118をもとに処理対象のアプリケーション・データ150を加工する際に、HTMLのマルチパートなどの記述を用いてWebブラウザ141で画像データとテキストデータをフレーム分割して表示できるように加工した受動型閲覧用データ151を生成する。Webブラウザ141は、Webサーバ120から受動型閲覧用データ151を受け取る。
【0149】
Webブラウザ141において、受動型閲覧用データ151の画像データで構成されるWebページは、Webブラウザ141のフレーム内に適した倍率に拡大されて表示され、テキストデータで構成されるWebページは、前述した電光掲示板式でスクロール表示される。
【0150】
第9の表示方式として、受動型閲覧用データ151の構成される各データを同一フレーム内で表示する場合を説明する。第9の表示方式は、Webブラウザ141がフレーム分割に対応している場合に実現することができる。
【0151】
図27に、図7に示すオリジナルのアプリケーション・データ150の画像データとテキストデータを同一フレーム内で表示するように加工した場合の表示例を示す。
【0152】
Webブラウザ141において受動型閲覧用データ151の各データを同一フレーム内で表示させる場合には、ユーザカスタマイズ部111で、予めサーバ側ユーザ情報テーブル115において、フレーム分割なしを設定しておく。情報分析部113では、フレーム分割表示なしが設定されたサーバ側ユーザ情報テーブル115をもとにアプリケーション・データ150を分析する。データ生成部114では、分析情報テーブル118をもとに処理対象のアプリケーション・データ150を加工する際に、同一フレーム内で画像データはそのまま表示し、テキストデータを字幕式で表示できるように加工した受動型閲覧用データ151を生成する。Webブラウザ141は、Webサーバ120から受動型閲覧用データ151を受け取る。
【0153】
Webブラウザ141において、受動型閲覧用データ151の画像データはWebブラウザ141のフレーム内に適した倍率に拡大されて表示され、テキストデータは前述した字幕式で適宜切り替わって表示される。
【0154】
以上では、各表示方式を単独で実施する場合について説明したが、Webブラウザ141が拡張機能を備える場合に、それぞれの表示方法を適宜組み合わせて表示することも可能である。
【0155】
また、いずれの表示方式においても、データ生成部114は、Webブラウザ141で表示される際に、メニューバーなどの表示を行わずにウィンドウサイズの全体にWebページを表示する、いわゆる全画面表示を行えるようにアプリケーション・データ150を加工することもできる。
【0156】
図28に、本形態におけるサーバ側ユーザ情報作成処理の処理フローチャートを示す。
【0157】
ユーザカスタマイズ部111は、ユーザの要求がカスタマイズであると判定したら(ステップS101)、Webクライアント140からのユーザ情報を入力し、サーバ側ユーザ情報テーブル115に受け付けたユーザ情報を保存する(ステップS102)。さらに、ユーザの要求がクライアント側へのユーザ情報の保存であると判定したら(ステップS103)、Webクライアント140へクライアント側ユーザ情報142を送出する(ステップS104)。
【0158】
図29に、データ加工装置110におけるデータ加工処理の処理フローチャートを示す。
【0159】
データ指定部112は、サーバ側ユーザ情報テーブル115に該当するユーザ情報が存在するかどうかを判定し(ステップS111)、ユーザ情報が存在する場合には、サーバ側ユーザ情報テーブル115に格納されたユーザ情報を取得する(ステップS112)。サーバ側ユーザ情報テーブル115にユーザ情報が存在しない場合には、予め用意したデフォルトのユーザ情報を取得する(ステップS113)。
【0160】
次に、データ指定部112は、ユーザから処理対象のアプリケーション・データ150の指定を受け付け、対象データ指定情報を対象データ指定情報テーブル116に保存する(ステップS114)。処理対象データの指定が、複数ページを閲覧する指定であれば(ステップS115)、リンク情報テーブル117を作成して指定されたアプリケーション・データ150に含まれるリンク先のURLを保存する(ステップS116)。
【0161】
次に、情報分析部113は、サーバ側ユーザ情報テーブル115に保存されたユーザ情報をもとに、対象のアプリケーション・データ150を分析し、分析情報(分析結果)を分析情報テーブル118へ保存する(ステップS117)。
【0162】
次に、データ生成部114は、分析情報テーブル118に保存されている分析情報をもとに、指定されたアプリケーション・データ150を加工しWebサーバ120へ渡す(ステップS118)。
【0163】
図30に、図29に示すステップS118の処理の詳細な処理フローチャートを示す。
【0164】
データ生成部114は、情報分析部113による分析情報をもとに、元のアプリケーション・データ150を1ページに表示する分のデータに分割する(ステップS121)。そして、サーバ側ユーザ情報テーブル115に格納されたユーザ情報にしたがって、分割したデータそれぞれについて表示時間を算出する(ステップS122)。また、分割した各データをHTMLファイル(受動型閲覧用データ151)に加工する(ステップS123)。この際、METAタグやJavaScriptなどを使用して、元のアプリケーション・データ150から作成された分割データが算出した表示時間後に次の分割データへと順次表示されるようにリダイレクトを指定する。また、分割データのそれぞれについて、フォントサイズ、背景色などをユーザ情報に従い編集する。
【0165】
そして、受動型閲覧用データ151の先頭のHTMLデータをWebサーバ120へ送出する(ステップS124)。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態では、本発明を実現するデータ加工手段をWebクライアント側へ設ける。
【0166】
本形態では、Webサーバから閲覧したいアプリケーション・データをそのままの状態で受け取って、Webクライアント側で受動型の閲覧に適するように加工する。このため、Webサーバ側の構成を変更する必要がなく、処理負担を増加させないという利点がある。
【0167】
また、本形態では、Webサーバ側から受け取ったアプリケーション・データをいったんローカルディスクに保存し、その後に保存したデータを受動型閲覧ができるように加工してWebブラウザに渡す。これにより、ネットワークに常時接続を行う必要がなくなるという利点がある。また、ネットワークを介して取得するデータに限らず、自クライアントのローカルディスクに保存されているデータを受動型の閲覧の対象とすることができる。
【0168】
図31に、第2の実施の形態における本発明のシステム構成例を示す。
【0169】
図31に示すWebサーバ210は、図1に示すWebサーバ120と対応し同様の機能を有する。同様に、ネットワーク230は図1に示すネットワーク130に、Webブラウザ280は図1に示すWebブラウザ141に、アプリケーション・データ220は図1に示すアプリケーション・データ150に、それぞれ対応する。
【0170】
Webクライアント240は、Webブラウザ280とデータ加工手段250とを備える。データ加工手段250は、図1に示すデータ加工装置110とほぼ同様の処理を行う。
【0171】
本形態において、Webサーバ・システム200のWebサーバ210は、Webクライアント240からの要求に従い、ネットワーク230を介して、Webクライアント240へアプリケーション・データ220を返却する。
【0172】
Webクライアント240のデータ加工手段250は、ユーザカスタマイズ部251、データ指定部252、データ保存部253、情報分析部254、データ生成部255、表示制御部256を備える。
【0173】
ユーザカスタマイズ部251は図1に示すユーザカスタマイズ部111に対応する手段である。ユーザカスタマイズ部251は、ユーザの要求により、ユーザが入力した情報をユーザカスタマイズ情報261として記憶する。ユーザカスタマイズ情報261の構成は、図2に示すサーバ側ユーザ情報テーブル115の項目と同様であるが、ユーザIDとパスワードとの項目は必ずしも設定されなくてもよい。また、データ加工手段250は、ユーザカスタマイズ情報261が設定されない場合に使用するデフォルトのカスタマイズ情報を保持する。
【0174】
データ指定部252は、図1に示すデータ指定部112に対応する手段である。データ指定部252は、ユーザから、処理対象となるアプリケーション・データ220のURL、目次処理方式、キーワードの指定を受け付けて、対象データ指定情報テーブル262に保持する。対象データ指定情報テーブル262の構成は、図4に示す対象データ指定情報テーブル116と同様である。
【0175】
対象データ指定情報テーブル262のURLは、Webサーバ210から返却されるアプリケーション・データ220のURLもしくはWebクライアント240の記憶装置(図示しない)に保存されているデータのファイル名が指定される。
【0176】
データ指定部252は、対象データ指定情報テーブル262のURLで指定されたアプリケーション・データ220をWebサーバ210から取得しまたは指定されたファイル名のデータを記憶装置から取得する。処理対象として指定されたデータが複数のページを閲覧するものである場合には、リンク情報テーブル263にURLに指定されたデータに含まれるリンク先もしくはファイル名を格納する。
【0177】
データ保存部253は、Webブラウザ280の要求に対しWebサーバ210が返却してきたアプリケーション・データ220を記憶装置に保存する手段である。
【0178】
情報分析部254は、図1に示す情報分析部113に対応する手段である。情報分析部254は、指定されたアプリケーション・データ220を分析し、分析結果を分析情報テーブル264へ記憶する。ここで、アプリケーション・データ220は、Webサーバ210から返却されデータ保存部253によりWebクライアント240の記憶装置に保存されたアプリケーション・データ220もしくはWebクライアント240の記憶装置に記憶されたデータを意味し、以下において同様とする。
【0179】
データ生成部255は、分析情報テーブル264の分析情報にもとづきアプリケーション・データ220を指定された表示方式に応じてWebブラウザ280での1ページで表示する分の大きさに分割し、分割したデータのそれぞれについて、フォントサイズ、背景色、画像データの最大拡大倍率などを編集してHTML型式の受動型閲覧用データ265(図示しない)を生成する。そして、生成した受動型閲覧用データ265をWebブラウザ280へ渡す。
【0180】
本形態におけるデータ加工処理の場合、第1の実施の形態におけるデータ加工処理と異なり、アプリケーション・データ220にMETAタグを付加して表示リダイレクトを行わずに、表示制御部256により受動型閲覧用データ265の表示の切替えを直接制御する。
【0181】
表示制御部256は、分析情報テーブル264の分析情報にもとづいて、所定の表示時間の経過により受動型閲覧用データ265の各ページの表示の切替え制御を行う。さらに表示制御部256は、ユーザからの指示入力により、表示のスキップや表示の戻し、リンク先の表示などの制御を行う。
【0182】
データ加工手段250では、第1の実施の形態で説明したデータ加工装置110と同様に、さまざまな表示方法でアプリケーション・データ220や記憶装置に記憶しているデータをWebブラウザ280に受動的閲覧に適した表示ができるように加工を行うことができる。各表示方式およびその処理内容については、第1の実施の形態で説明したので省略する。
【0183】
本形態における、リンク先を含む表示方式の別の表示例について説明する。
【0184】
図32に、リンク先を含むメールマガジンを目次ページ(インデックス)として使用するWeb表示例を示す。図32に示す例は、ある主題に関連するいくつかのアプリケーション・データを見出しと概要とともに紹介するメールマガジンの本文の表示例である。見出しごとに、リンク先として該当するアプリケーション・データのURLを示すハイパーリンク271〜273が表示されている。ハイパーリンク271〜273のURLで示されるリンク先には、例えば図7に示すようなアプリケーション・データ220があるとする。
【0185】
Webクライアント240は、ユーザの要求によりユーザカスタマイズ情報261を保持し、また、メール・アプリケーション(図示しない)によりメールマガジンのダウンロード要求をして、Webクライアント240のローカルディスクに図32に示す内容のメールマガジンを保存しているとする。
【0186】
ユーザが処理対象データとしてローカルディスクに保存したメールマガジンのファイル名、目次処理方式を設定すると、データ指定部252は、指定された対象データのファイル名、目次処理方式の設定を対象データ指定情報テーブル262に記憶する。
【0187】
情報分析部254は、ユーザカスタマイズ情報261および対象データ指定情報テーブル262をもとに、対象データ指定情報テーブル262で指定されたメールマガジンを分析し、その結果を分析情報テーブル264に記憶する。
【0188】
データ生成部255は、分析情報テーブル264の分析情報にしたがって、指定されたメールマガジンを編集・加工してHTMLファイルの受動型閲覧用データ265を作成する。
【0189】
ここで、目次処理方式の指定により、加工処理の対象となるデータは以下のように異なる。
【0190】
1)対象データ指定情報テーブル262の目次処理方式に「i)URLのデータのみを処理」と指定されている場合には、メールマガジン本体のみがデータ加工処理の対象となる。この場合には、Webブラウザ280には、図32に示すページのみが表示される。
【0191】
2)また、対象データ指定情報テーブル262の目次処理方式に「ii) URLで指定されたページを目次ページとして、リンク先ページを処理対象とする」と指定されている場合には、ハイパーリンク271〜273のURLで取得したWebページのみがデータ加工処理対象の対象となる。この場合には、Webブラウザ280には、図32に示すメールマガジンの内容は表示されず、ハイパーリンクー271〜273のURLのデータが順次切り替わって表示される。
【0192】
3)また、対象データ指定情報テーブル262の目次処理方式に「iii)ii) の指定をし、さらに、URLのデータを表示対象とする」と指定されている場合には、対象データ指定情報テーブル262のURLで指定されたアプリケーション・データ220とハイパーリンク271〜273のURLで取得したWebページがデータ加工処理対象の対象となる。この場合には、Webブラウザ280には、メールマガジンの本文である、見出し1、概要1、ハイパーリンク271のデータ、見出し2、概要2、ハイパーリンク272のデータ、見出し3、概要3、ハイパーリンク273のデータ、・・・の順に切り替わって表示されていく。
【0193】
図33に、本形態におけるユーザカスタマイズ情報作成処理の処理フローチャートを示す。
【0194】
ユーザカスタマイズ部251は、ユーザの要求がカスタマイズであると判定したら(ステップS201)、ユーザの入力を受け付け、ユーザカスタマイズ情報261として保存する(ステップS202)。
【0195】
図34に、データ加工処理手段のデータ加工処理の処理フローチャート(1)を示す。
【0196】
図34に示す処理は、処理対象がネットワーク230を介してWebサーバ210から取得するアプリケーション・データ220である場合の処理である。
【0197】
データ指定部252は、ユーザカスタマイズ情報261が存在するかどうかを判定し(ステップS211)、ユーザカスタマイズ情報261が存在する場合には、ユーザカスタマイズ情報261を取得する(ステップS212)。ユーザカスタマイズ情報261が存在しない場合には、予め用意したデフォルトのカスタマイズ情報を取得する(ステップS213)。
【0198】
次に、データ指定部112は、ユーザから処理対象のアプリケーション・データ220の指定および取得したデータをローカルディスクへ保存するかどうかの指定を受け付ける(ステップS214)。指定されたアプリケーション・データ220をインターネットなどのネットワーク230を介してWebサーバ210から取得し(ステップS215)、ユーザの指定がローカルディスクへの保存である場合には(ステップS216)、取得したデータを指定されたローカルディスクへ保存する(ステップS217)。
【0199】
指定されたアプリケーション・データ220が複数のページの閲覧である場合には(ステップS218)、データ指定部213はリンク先を指定したリンク情報テーブル263を作成する(ステップS219)。
【0200】
そして、情報分析部254は、ユーザカスタマイズ情報261をもとに、アプリケーション・データ220を分析し、その結果を分析情報テーブル264へ保存する(ステップS220)。データ生成部255は、分析情報テーブル264をもとにアプリケーション・データ220を加工し生成した受動型閲覧用データ265の先頭のページをWebブラウザ280へ渡す(ステップS221)。表示制御部256は、算出された表示時間にもとづいて受動型閲覧用データ265の次に表示するページへの切替えを制御し、さらに、ユーザからページのジャンプや戻りなどの指示があった場合にはその指示に応じた表示制御を行う(ステップS222)。
【0201】
図35に、図34に示すステップS221の処理の詳細な処理フローチャートを示す。
【0202】
データ生成部255は、情報分析部254による分析情報テーブル264の分析情報をもとに、元のアプリケーション・データ220を1ページに表示する分のデータに分割する(ステップS231)。そして、分割したデータそれぞれについて、ユーザカスタマイズ情報261にしたがって表示時間を算出する(ステップS232)。また、分割した各データをHTMLファイルに加工する(ステップS233)。この際、分割データのフォントサイズ、背景色などをユーザカスタマイズ情報261に従い編集する。そして、データ生成部255は、受動型閲覧用データ265の先頭のHTMLデータをWebブラウザ280へ送出する(ステップS234)。そして、表示制御部256からの指示にもとづいてHTMLデータを順次Webブラウザ280に渡す(ステップS235)。
【0203】
図36に、データ加工処理手段のデータ加工処理の処理フローチャート(2)を示す。図36に示す処理は、処理対象がローカルディスクから取得するデータである場合の処理である。
【0204】
ステップS241からステップS243までの処理は、図34に示すステップS211からステップS213の処理と同じであり、説明を省略する。
【0205】
次に、データ指定部112は、処理対象のアプリケーション・データ220の指定としてローカルディスクのプレーンテキスト、HTMLなどのファイル名を受け取る(ステップS244)。
【0206】
指定されたデータが複数のページを閲覧するものであれば(ステップS245)、さらにそれらのページのデータもローカルディスクに保存する指定が行われた場合には(ステップS246)、対象のデータをインターネットなどのネットワーク230により取得してローカルディスクに保存し(ステップS247)、閲覧する複数のページのリンク先を設定したリンク情報テーブル263を作成する(ステップS248)。
【0207】
次に、情報分析部254は、ユーザカスタマイズ情報261をもとに、対象のアプリケーション・データ220を分析し、処理結果を分析情報テーブル264に保存する(ステップS249)。
【0208】
そして、データ生成部255は、分析情報テーブル264の分析情報をもとに、指定されたアプリケーション・データ220を加工してHTMLファイルを作成し、作成した受動型閲覧用データ265の先頭のHTMLファイルをWebブラウザ280へ渡す(ステップS250)。その後、表示制御部は216は、算出された表示時間にもとづいて、受動型閲覧用データ265の次に表示するHTMLファイルへの表示の切替えを制御し、さらに、ユーザから表示のスキップや戻りなどの指示があったときには、その指示に応じた表示制御を行う(ステップS251)。
【0209】
ステップS250の詳細な処理は、図35に示す処理フローチャートと同様の手順であるので、説明を省略する。
【0210】
なお、Webクライアント240側でデータ加工処理を行う場合にも、Webブラウザ280が備える機能だけを用いて表示制御を行うことができる。この場合には、加工したデータの先頭ページだけをWebブラウザ280に渡す処理まで行えばよい。したがって、図34に示す処理フローチャートのステップS221の処理として、図35の処理フローチャートに示す処理の代わりに、図30の処理フローチャートに示す処理を行い、ステップS222の処理は行わない。
【0211】
同様に、図36に示す処理フローチャートのステップS250の処理として、図35の処理フローチャートに示す処理の代わりに、図30の処理フローチャートに示す処理を行い、ステップS251の処理は行わない。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態では、本発明を実現するデータ加工手段をWebクライアント側のWebブラウザ内へ設ける。
【0212】
本形態では、Webブラウザの備える機能により表示を制御する。これにより、第2の実施の形態と同様の利点に加えて、さらに、Webブラウザの既存の表示制御機能を利用するため、データ加工手段からデータの表示制御手段を省くことができる。
【0213】
図37に、第3の実施の形態における本発明のシステム構成例を示す。
【0214】
図37に示すWebサーバ310は、図1に示すWebサーバ120に、ネットワーク330は図1に示すネットワーク130に、アプリケーション・データ320は図1に示すアプリケーション・データ150に、それぞれ対応する。
【0215】
Webブラウザ345は、データ加工手段350を備える。データ加工手段350は、図1に示すデータ加工装置110とほぼ同様の処理を行う。
【0216】
本形態において、Webサーバ・システム300のWebサーバ310は、Webクライアント340のWebブラウザ345からの要求により、ネットワーク330を介して、Webブラウザ345へアプリケーション・データ320を返却する。
【0217】
Webブラウザ345内のデータ加工手段350は、ユーザカスタマイズ部351、データ指定部352、データ保存部353、情報分析部354、データ生成部355を備える。
【0218】
ユーザカスタマイズ部351、データ指定部352、データ保存部353、情報分析部354は、それぞれ図31に示すユーザカスタマイズ部251、データ指定部252、データ保存部253、情報分析部254と同様の処理を行う。
【0219】
データ生成部355は、分析情報部315が分析情報テーブル364に格納した分析情報にしたがって、処理対象に指定されたアプリケーション・データ320を編集加工してHTML形式の受動型閲覧用データ365を生成し、Webブラウザ345の既存機能である表示処理手段(図示しない)へ渡す手段である。
【0220】
データ生成部355は、ユーザカスタマイズ情報361にもとづいて処理対象に指定されたアプリケーション・データ320をWebブラウザ345で1ページに表示する分のデータに分割し、分割したデータに対し表示リダイレクト、スクロール、フォントサイズ指定、画像加工などの処理を行う。
【0221】
Webブラウザ345内に設けられるデータ加工手段350は、図31に示すデータ加工手段250と同様の構成であってもよい。すなわち、前記の各手段に加えて表示制御部356(図示しない)を備えてもよい。
【0222】
表示制御部356は、分析情報テーブル364の分析情報にもとづいて、所定の表示時間の経過により受動型閲覧用データ365の各ページの表示の切替えの制御を行う。さらに表示制御部356は、ユーザからの指示入力により、表示のスキップや表示の戻し、リンク先表示などの制御を行う。
【0223】
表示制御部356を備える構成の場合には、データ生成部355は、図31に示すデータ生成部255と同様の処理を行う。データ生成部355は、ユーザカスタマイズ情報テーブル361のユーザ情報にしたがって、アプリケーション・データ320に対してスクロール指示、フォントサイズの変更、画像データの加工などの編集を行う。なお、この場合には、データ生成部355は、アプリケーション・データ320にMETAタグを付加しない。
【0224】
図38に、データ処理手段のデータ加工処理の処理フローチャート(1)を示す。図38に示す処理は、処理対象がネットワーク330を介してWebサーバ310から取得するアプリケーション・データ320である場合の処理である。
【0225】
ステップS301からステップS310までの処理は、図34に示すステップS211からステップS220までの処理のそれぞれに対応し、同様であるので、説明を省略する。
【0226】
ステップS310の処理の後、データ生成部355は、分析情報テーブル364の分析情報をもとにアプリケーション・データ320を加工する(ステップS311)。その後、Webブラウザ345内の既存の機能(表示処理手段)で表示制御を行う(ステップS312)。
【0227】
図39に、図38に示すステップS311の処理の詳細な処理フローチャートを示している。
【0228】
ステップS321からステップS323までの処理は、図30に示すステップS121からステップS123までの処理と同様である。ステップS323の処理の後、データ生成部355は、受動型閲覧用データ365の先頭のHTMLデータをWebブラウザ345の既存の機能(表示処理手段など)へ渡す(ステップS324)。
【0229】
図40に、データ加工手段350のデータ加工処理の処理フローチャート(2)を示す。図40に示す処理は、Webクライアント340のローカルディスクから取得するアプリケーション・データ320を加工する場合の処理である。
【0230】
ステップS331からステップS339までの処理は、図36に示すステップS241からステップS249までの処理のそれぞれに対応しほぼ同様であるが、ステップS334の処理では、処理対象のアプリケーション・データ320としての指定をローカルディスクに記憶されているファイル名で受け取り、アプリケーション・データ320をローカルディスクから取得する。
【0231】
ステップS339の処理の後、データ生成部355は、分析情報354をもとに、指定されたアプリケーション・データ320を加工してHTMLファイルの受動型閲覧用データ365を作成し、受動型閲覧用データ365の先頭のHTMLファイルをWebブラウザ345の既存の機能である表示処理手段へ渡す(ステップS340)。その後、Webブラウザ345の表示処理手段で表示制御を行う(ステップS341)。ステップS340の詳細な処理は、図39に示す処理フローチャートと同様の手順であるので説明を省略する。
【0232】
また、前述のようにデータ加工手段350が表示制御部356を備える場合には、処理の流れは図34から図36に示す処理フローチャートと同様である。
【0233】
以上、本発明の実施の態様として、アプリケーション・データ150、220、320を受動的に閲覧できるようにクライアント140、240、340の表示端末に表示する複数の態様を説明した。
【0234】
いずれの態様においても、Webクライアント140、240、340に音声出力手段と、既存のテキスト読み上げ処理手段とを備え、これらの手段を組み合わせることにより、Webクライアント140、240、340のWebブラウザ141、280、345で表示する受動型閲覧用データ151、265、365のテキスト部分を音声として出力することができる。データ生成部115、255、355は、処理対象のデータをユーザが黙読可能な程度の速度でWebブラウザ141、280、345に表示するように加工する。このため、既存のテキスト読み上げ処理手段により処理されて出力される音声の出力速度を、Webブラウザ141、280、345での表示切替え速度と対応させることができる。Webブラウザ141、280、345によるページ表示と音声出力とを併用することにより、視覚障害者もテキストベースのアプリケーション・データ150、220、320の利用が可能になる。また、一般的なユーザも、Webブラウザ141、280、345に表示された受動型閲覧用データ151、265、365を聞き流しながら他の作業を行うというような、データの受動的な取得が可能となる。
【0235】
本発明の形態および実施例の特徴を列記すると以下のとおりである。
【0236】
(付記1) データをページ単位で表示処理する閲覧手段が表示するデータを、受動的な閲覧に適した表示方式により表示されるように加工する処理方法であって、
所定の表示方式にもとづいて、少なくとも前記データを分割する分割位置と、前記分割位置で分割された分割データごとの表示時間と、前記分割データ同士の対応関係とを分析する分析処理過程と、
前記分析処理過程の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割データを前記閲覧手段で解釈されページ単位で表示処理されるマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理過程とを備える
ことを特徴とする受動型閲覧用データ加工処理方法。
(付記2) 前記データ生成処理過程は、前記閲覧手段がスクリプティング技術またはオブジェクト技術によりダイナミックにマークアップ言語で記述されたデータを処理できる場合に、前記分割データを、前記閲覧手段で解釈可能なスクリプティング技術もしくはオブジェクト技術を含むマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工する処理を含む
ことを特徴とする付記1に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
(付記3)さらに、前記分析処理過程および前記データ生成処理過程の処理の対象となるデータの指定を受け付け、前記指定されたデータを前記データとする対象データ指定処理過程を備える
ことを特徴とする付記1に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
(付記4) 前記対象データ指定処理過程は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記3に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
(付記5) 前記対象データ指定処理過程は、さらに、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記3に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
(付記6) さらに、クライアント端末からのデータ入力を受け付け、前記入力データをもとに、少なくとも表示方式について定めたユーザ情報を作成してユーザ情報記憶手段に記憶するユーザカスタマイズ処理過程を備える
ことを特徴とする付記1に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
(付記7) データをページ単位で表示処理する閲覧手段が表示するデータを、受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように加工する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
所定の表示方式にもとづいて、少なくとも前記データを分割する分割位置と、
前記分割位置で分割された分割データごとの表示時間と、前記分割データ同士の対応関係とを分析する分析処理と、
前記分析処理過程の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割データを前記閲覧手段で解釈されページ表示処理されるマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記8) 前記データ生成処理は、前記閲覧手段がスクリプティング技術またはオブジェクト技術によりダイナミックにマークアップ言語で記述されたデータを処理できる場合に、前記分割データを、前記閲覧手段で解釈可能なスクリプティング技術もしくはオブジェクト技術を含むマークアップ言語で記述される受動型閲覧データに加工する処理を含む
ことを特徴とする付記7に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0237】
(付記9) さらに、前記分析処理および前記データ生成処理の対象となるデータの指定を受け付け、前記指定されたデータを前記データとする対象データ指定処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記7に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0238】
(付記10) 前記対象データ指定処理は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記9に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0239】
(付記11) 前記対象データ指定処理は、さらに、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記9に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0240】
(付記12) さらに、クライアント端末からデータ入力を受け付け、前記入力データをもとに、少なくとも表示方式を定めたユーザ情報を作成してユーザ情報記憶手段に記憶するユーザカスタマイズ処理を
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記7に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0241】
(付記13) データ配信サーバがクライアント端末の閲覧手段へ送出するデータを、受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように加工処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
所定の表示方式にもとづいて、少なくとも前記データを分割する分割位置と、前記分割位置で分割された分割データごとの表示時間と、前記分割データ同士の対応関係とを分析する分析処理と、
前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割データを前記閲覧手段で解釈されページ表示処理されるマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、
前記コンピュータに実行させることを特徴とする受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記14) 前記データ生成処理は、前記閲覧手段がスクリプティング技術またはオブジェクト技術によりダイナミックにマークアップ言語で記述されたデータを処理できる場合に、前記分割データを、前記閲覧手段で解釈可能なスクリプティング技術もしくはオブジェクト技術を含むマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工する処理を含む
ことを特徴とする付記13に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム
(付記15) さらに、前記分析処理および前記データ生成処理の対象となるデータの指定を受け付け、前記指定されたデータを前記データとする対象データ指定処理を、
前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記16) 前記対象データ指定処理は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記15に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記17) 前記対象データ指定処理は、さらに、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記15に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記18) さらに、クライアント端末からのデータ入力を受け付け、前記入力データをもとに、少なくとも表示方式を定めたユーザ情報を作成してユーザ情報記憶手段に記憶するユーザカスタマイズ処理をコンピュータに実行させることを特徴とする付記13に記載の受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記19) データ配信サーバがクライアント端末の閲覧手段へ送出するデータを、受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように加工処理する装置であって、
所定の表示方式にもとづいて、少なくとも前記データを分割する分割位置と、前記分割位置で分割された分割データごとの表示時間と、前記分割データ同士の対応関係とを分析する分析処理手段と、
前記分析処理手段の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割データを前記閲覧手段で解釈されページ表示処理されるマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理手段とを備える
ことを特徴とする受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0242】
(付記20) 前記データ生成処理手段は、前記閲覧手段がスクリプティング技術またはオブジェクト技術によりダイナミックにマークアップ言語で記述されたデータを処理できる場合に、前記分割データを、前記閲覧手段で解釈可能なスクリプティング技術もしくはオブジェクト技術を含むマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工する
ことを特徴とする付記19に記載の受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0243】
(付記21) さらに、前記分析処理手段および前記データ生成処理手段の処理の対象となるデータの指定を受け付け、前記指定されたデータを前記データとする対象データ指定処理手段を備える
ことを特徴とする付記19に記載の受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0244】
(付記22) 前記対象データ指定処理手段は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを前記データとする
ことを特徴とする付記21に記載の受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0245】
(付記23) 前記対象データ指定処理手段は、さらに、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを前記データとする
ことを特徴とする付記21に記載の受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0246】
(付記24) さらに、クライアント端末からのデータ入力を受け付け、前記入力データをもとに、少なくとも表示方式を定めたユーザ情報を作成してユーザ情報記憶手段に記憶するユーザカスタマイズ処理手段を備える
ことを特徴とする付記19に記載の受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0247】
(付記25) 端末の閲覧手段がデータを表示する際に、受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるようにデータを加工処理する装置であって、
所定の表示方式にもとづいて、データ配信サーバまたは前記端末の記憶装置から取得した前記データについて、少なくとも前記データを分割する分割位置と、
前記分割位置で分割された分割データごとの表示時間と、前記分割データ同士の対応関係とを分析する分析処理手段と、
前記分析処理手段の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割データを、前記閲覧手段で解釈されページ単位で表示処理されるマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理手段とを備える
ことを特徴とする端末側受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0248】
(付記26) 前記データ生成処理手段は、前記閲覧手段がスクリプティング技術またはオブジェクト技術によりダイナミックにマークアップ言語で記述されたデータを処理できる場合に、前記分割データを、前記閲覧手段で解釈可能なスクリプティング技術もしくはオブジェクト技術を含むマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工する
ことを特徴とする付記25に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0249】
(付記27) さらに、前記分割処理手段および前記データ生成処理手段の処理の対象となるデータの指定を受け付け、前記指定されたデータを前記データとする対象データ指定処理手段を備える
ことを特徴とする付記25に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0250】
(付記28) 前記対象データ指定手段は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを前記データとする
ことを特徴とする付記27に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0251】
(付記29) 前記対象データ指定手段は、さらに、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを前記データとする
ことを特徴とする付記27に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0252】
(付記30) さらに、前記端末からのデータ入力を受け付け、前記入力データをもとに、少なくとも表示法式について定めたユーザ情報を作成してユーザ情報記憶手段に記憶するユーザカスタマイズ処理手段を備える
ことを特徴とする付記25に記載の端末型受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0253】
(付記31) さらに、前記受動型閲覧データを前記表示時間にもとづいてページ表示を切替える表示制御指示、または、前記端末からの入力指示に応じた表示制御指示を、前記閲覧手段に通知する表示制御手段を備える
ことを特徴とする付記25に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理装置。
【0254】
(付記32) 端末の閲覧手段がデータを表示する際に、受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるようにデータを加工する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
所定の表示方式にもとづいて、データ配信サーバまたは前記端末の記憶装置から取得した前記データについて、少なくとも前記データを分割する分割位置と、
前記分割位置で分割された分割データごとの表示時間と、前記分割データ同士の対応関係とを分析する分析処理と、
前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割データを前記閲覧手段で解釈されページ単位で表示処理されるマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記33) 前記データ生成処理は、前記閲覧手段がスクリプティング技術またはオブジェクト技術によりダイナミックにマークアップ言語で記述されたデータを処理できる場合に、前記分割データを、前記閲覧手段で解釈可能なスクリプティング技術もしくはオブジェクト技術を含むマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工する処理を含む
ことを特徴とする付記32に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0255】
(付記34) さらに、前記分割処理および前記データ生成処理の対象となるデータの指定を受け付け、前記指定されたデータを前記データとする対象データ指定処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記32に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0256】
(付記35) 前記対象データ指定処理は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記34に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0257】
(付記36) 前記対象データ指定処理は、さらに、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを前記データとする
ことを特徴とする付記34に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0258】
(付記37) さらに、前記端末からのデータ入力を受け付け、前記入力データをもとに、少なくとも表示法式について定めたユーザ情報を作成してユーザ情報記憶手段に記憶するユーザカスタマイズ処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記32に記載の端末型受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
【0259】
(付記38) さらに、前記受動型閲覧データを前記表示時間にもとづいてページ表示を切替える表示制御指示、または、前記端末からの入力指示に応じた表示制御指示を、前記閲覧手段に通知する表示制御処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記32に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
(付記39) 端末でデータを表示する際に、受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるようにデータを加工して閲覧させる処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
所定の表示方式にもとづいて、データ配信サーバまたは前記端末の記憶装置から取得した前記データについて、少なくとも前記データを分割する分割位置と、前記分割位置で分割された分割データごとの表示時間と、前記分割データ同士の対応関係とを分析する分析処理と、
前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割データを前記閲覧手段で解釈されページ単位で表示処理されるマークアップ言語で記述される受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理と、
前記受動型閲覧データを、前記表示時間にもとづいてページ表示を切替える表示制御指示、または、前記端末からの入力指示に応じた表示制御指示をもとに、前記端末の表示手段に表示させる表示制御処理とを、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする受動型閲覧用データ閲覧処理プログラム。
(付記40) さらに、前記分析処理および前記データ生成処理の対象となるデータの指定を受け付け、前記指定されたデータを前記データとする対象データ指定処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記39に記載の受動型閲覧用データ閲覧処理プログラム。
【0260】
(付記41) 前記対象データ指定処理は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを前記データとする処理を含む
ことを特徴とする付記40に記載の受動型閲覧用データ閲覧処理プログラム。
【0261】
(付記42) 前記対象データ指定処理は、さらに、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを対象データとする処理を含む
ことを特徴とする付記40に記載の受動型閲覧用データ閲覧処理プログラム。
【0262】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、アプリケーション・データのフォントサイズの変更、画像サイズの変更、不要情報の削除、表示方法の設定、表示時間の設定などを行うことで、ユーザはスクロールやクリックなどの操作を行うことなく、Webページの受動的な閲覧を楽しむことができる。
【0263】
以下に、本発明の奏する効果を列記する。
【0264】
1)本発明によれば、ネットワークに存在するデータやローカルディスクに記憶されるデータのようにコンピュータでアクセスすることが前提となっているデータを、テレビやラジオの番組視聴のように受動的に閲覧することができる。さらに、テレビやラジオの放送のように固定的な形式や順序でデータが提供されるのではなく、ユーザの嗜好にあった内容や表示条件でデータを閲覧することができる。
【0265】
2)従来のWebページの閲覧は、表示端末の間近で一人で楽しむことを前提としていた。本発明によれば、Webページが表示端末に拡大して表示されるため、少し離れた位置からでもページを閲覧でき、複数の人が同じ画面を見ながら楽しむという新しい楽しみ方を提供することができる。
【0266】
3)インターネットにより取得できるデータは、ニュース性やインタラクティブ性に焦点が当てられがちである。本発明によれば、インターネットをデータベースとしてより広く利用する環境を提供できる。
【0267】
4)Webのオンライン広告やメール中の広告は、広告であると認識された瞬間に読み飛ばされるおそれがある。本発明では、処理対象に指定されたデータを分析した順序で自動的に切り替えて表示するため、指定したデータの中に広告データを含めて指定することにより、原則として、ユーザが広告データを読みとばすことができなくなり、オンライン広告の効果を高めることができる。
【0268】
5)従来では、Webページは細かな文字で記述されることが多く、モニタ上に表示される文字を読むことは閲覧者の疲労を招きやすかった。本発明では、Webページの文字を映画の字幕や電光掲示板の表示のように大きな文字で表示するため、閲覧者の疲労の軽減、特に眼への負担を和らげるという効果がある。
【0269】
特に、高齢者や弱視者などの細かい文字を見るのが困難であるユーザにとっても、快適にWeb閲覧を楽しむことができる。
【0270】
6)従来、Webページの閲覧では、マウスクリックして次のページ表示を待ったり、ひっきりなしにスクロールやクリックを行わなければならず、このような閲覧中の操作は閲覧者にストレスを与えていた。本発明によれば、Webページが自動的に切り替わって表示されていくので、操作から生ずるストレスを軽減することができる。
【0271】
7)近年の、Web閲覧中に自動的に子ウィンドウをポップアップして表示する形式のWebページが増加していて、利用者のひんしゅくを買っている。本発明では、指定されたデータを加工する際に、子ウィンドウによる表示機能を取り除いて加工することができるため、ユーザの望まないポップアップの表示を排除したデータを閲覧に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における本発明のシステム構成例を示す図である。
【図2】サーバ側ユーザ情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図3】クライアント側ユーザ情報の構成例を示す図である。
【図4】対象データ指定情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図5】リンク情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図6】分析情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図7】処理対象となるオリジナルのアプリケーション・データのWebブラウザの表示例を示す図である。
【図8】字幕式に加工した場合のWebブラウザの表示例(1)を示す図である。
【図9】字幕式に加工した場合のWebブラウザの表示例(2)を示す図である。
【図10】字幕式に加工した場合のWebブラウザの表示例(3)を示す図である。
【図11】字幕式に加工した場合のWebブラウザの表示例(4)を示す図である。
【図12】字幕式に加工した場合のWebブラウザの表示例(5)を示す図である。
【図13】字幕式に加工した場合のWebブラウザの表示例(6)を示す図である。
【図14】字幕式に加工した場合のWebブラウザの表示例(7)を示す図である。
【図15】電光掲示板式に加工した場合のWebブラウザの表示例(1)を示す図である。
【図16】電光掲示板式に加工した場合のWebブラウザの表示例(2)を示す図である。
【図17】電光掲示板式に加工した場合のWebブラウザの表示例(3)を示す図である。
【図18】べた書き式に加工した場合のWebブラウザの表示例(1)を示す図である。
【図19】べた書き式に加工した場合のWebブラウザの表示例(2)を示す図である。
【図20】べた書き式に加工した場合のWebブラウザの表示例(3)を示す図である。
【図21】目次ページのWebブラウザの表示例を示す図である。
【図22】リンク先のページのWebブラウザの表示例を示す図である。
【図23】制御ボタン群の表示例を示す図である。
【図24】キーワードによる検索結果による表示例を示す図である。
【図25】リンク表示例を示す図である。
【図26】フレーム分割した表示例を示す図である。
【図27】フレーム分割しない表示例を示す図である。
【図28】サーバ側ユーザ情報作成処理の処理フローチャートである。
【図29】データ加工処理の処理フローチャートである。
【図30】図29に示すステップS118の処理の詳細な処理フローチャートである。
【図31】第2の実施の形態における本発明のシステム構成例を示す図である。
【図32】インデックスとして使用する目次ページのWebブラウザの表示例を示す図である。
【図33】ユーザカスタマイズ情報作成処理の処理フローチャートである。
【図34】データ加工処理の処理フローチャート(1)である。
【図35】図34に示すステップS221の処理の詳細な処理フローチャートである。
【図36】データ加工処理の処理フローチャート(2)である。
【図37】第3の実施の形態における本発明のシステム構成例を示す図である。
【図38】データ加工処理の処理フローチャート(1)である。
【図39】図38に示すステップS311の処理の詳細な処理フローチャートである。
【図40】データ加工処理の処理フローチャート(2)である。
【符号の説明】
100 受動型閲覧用データ提供システム
110 データ加工装置
111 ユーザカスタマイズ部
112 データ指定部
113 情報分析部
114 データ生成部
115 サーバ側ユーザ情報テーブル
116 対象データ指定情報テーブル
117 リンク情報テーブル
118 分析情報テーブル
120 Webサーバ
130 ネットワーク
140 Webクライアント
141 Webブラウザ
142 クライアント側ユーザ情報
150 アプリケーション・データ
151 受動型閲覧用データ
200 Webサーバ・システム
210 Webサーバ
220 アプリケーション・データ
230 ネットワーク
240 Webクライアント
250 データ加工手段
251 ユーザカスタマイズ部
252 データ指定部
253 データ保存部
254 情報分析部
255 データ生成部
256 表示制御部
261 ユーザカスタマイズ情報
262 対象データ指定情報テーブル
263 リンク情報テーブル
264 分析情報テーブル
265 受動型閲覧用データ
280 Webブラウザ
300 Webサーバ・システム
310 Webサーバ
320 アプリケーション・データ
330 ネットワーク
340 Webクライアント
345 Webブラウザ
350 データ加工手段
351 ユーザカスタマイズ部
352 データ指定部
353 データ保存部
354 情報分析部
355 データ生成部
361 ユーザカスタマイズ情報
362 対象データ指定情報テーブル
363 リンク情報テーブル
364 分析情報テーブル
265 受動型閲覧用データ

Claims (11)

  1. コンピュータが、マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段によって、前記データを受動的な閲覧に適した表示方式により表示されるように加工する処理方法であって、
    前記閲覧手段によって表示させるデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理過程と、
    前記分析処理過程の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理過程とを備える
    ことを特徴とする受動型閲覧用データ加工処理方法。
  2. 前記データ生成処理過程は、前記閲覧手段がスクリプティング処理技術またはオブジェクト処理技術によりダイナミックにマークアップ言語で記述されたデータを処理できる場合に、前記分割されたデータを、前記閲覧手段において当該スクリプティング処理技術もしくはオブジェクト処理技術によって解釈可能な設定を含む受動型閲覧用データに加工する処理を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
  3. さらに、前記閲覧手段によって表示させるデータの指定を受け付け、前記受け付けた指定にもとづいて取得したデータを、前記閲覧手段によって表示させるデータとする対象データ指定処理過程を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
  4. 前記対象データ指定処理過程は、さらに、前記指定されたデータがリンク先を含む場合に、当該指定されたデータのみを前記データとする第1の指定、または、当該リンク先のデータのみを前記データとする第2の指定、または、当該指定されたデータおよび当該リンク先のデータのいずれをも前記データとする第3の指定のいずれか一つの指定を受け付け、当該指定に応じたデータを取得し、前記分析処理過程の処理対象とする処理を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
  5. 前記対象データ指定処理過程は、さらに、ユーザによって指定されたキーワードの入力を受け付け、前記キーワードを含む所定のサイズのデータを取得し、前記閲覧手段によって表示させるデータとする処理を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
  6. さらに、前記閲覧手段が備えられているクライアント端末から、ユーザによって指定された表示方式を含む情報を受け付け、前記受け付けた情報をもとに、前記ユーザの閲覧手段における表示方式を定めたユーザ情報を作成してユーザ情報記憶手段に記憶するユーザカスタマイズ処理過程を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の受動型閲覧用データ加工処理方法。
  7. マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段によって、前記データを受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように加工する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記閲覧手段によって表示させるデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、
    前記分析処理過程の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表 示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、
    前記コンピュータに実行させることを特徴とする受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
  8. クライアント端末に備えられた端末であってマークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示する閲覧手段へ、データ配信サーバによって送出されるデータを、前記閲覧手段による受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように加工する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記閲覧手段によって表示させるデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、
    前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、
    前記コンピュータに実行させることを特徴とする受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
  9. マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段を備えたコンピュータに、前記閲覧手段において前記データを受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるようにデータを加工する処理を実行させるプログラムであって、
    データ配信サーバまたは前記コンピュータの記憶装置から取得したデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて、前記データについて、少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、
    前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理とを、
    前記コンピュータに実行させることを特徴とする端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
  10. さらに、前記受動型閲覧データについての前記表示時間にもとづいてページ表示を切替える表示制御指示、または、前記端末からの入力指示にもとづいてページ表示を切り替える表示制御指示を、前記閲覧手段に通知する表示制御処理を、
    前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項に記載の端末側受動型閲覧用データ加工処理プログラム。
  11. マークアップ言語で記述されたデータをページ単位で表示処理する閲覧手段を備えるコンピュータに、前記閲覧手段において受動的な閲覧に適した表示方法により表示されるように前記データを加工して閲覧させる処理を実行させるプログラムであって、
    データ配信サーバまたは前記コンピュータの記憶装置から取得したデータの構造を分析し、所定の表示方式にもとづいて少なくとも前記データを分割する分割位置と前記分割位置で分割されたデータの表示処理単位あたりのデータ量を分析し、前記分割位置で分割されたデータ各々が表示される表示時間と当該分割されたデータ同士の表示される順序を示す対応関係とを分析する分析処理と、
    前記分析処理の処理結果をもとに、前記データを分割し、前記分割されたデータを前記閲覧手段で解釈されるマークアップ言語で記述される形式のデータであって、前記表示時 間と前記対応関係とを示す設定情報を付加した受動型閲覧用データに加工するデータ生成処理と、
    前記受動型閲覧データを、前記表示時間にもとづいてページ表示を切替える表示制御指示、または、前記端末からの入力指示にもとづいてページ表示を切り替える表示制御指示をもとに、前記端末の表示手段に表示させる表示制御処理とを、
    前記コンピュータに実行させることを特徴とする受動型閲覧用データ閲覧処理プログラム。
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