JP2003529789A - 一浴式漂白・定着濃縮液 - Google Patents

一浴式漂白・定着濃縮液

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パパイ,ラズロ
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トレブラ・ケミカル・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 単一単位に包装された写真用一浴式漂白・定着濃縮液であって、漂白剤が多価金属酸化剤である濃縮液の組成及び製法を記載する。均質であり、長期間結晶性沈殿がないままであり、かつ長期貯蔵中効果的な酸化電位を保持する一浴式漂白・定着濃縮液をもたらすのに十分な量のチオシアン酸塩を添加する。あるいはまた本発明は、多価金属酸化性漂白剤、少なくとも1種の定着剤、およびリン酸イオン源を用いて、使用濃度液まで希釈するのに適する安定な漂白・定着濃縮液の組成及び製法を提供する。濃縮液の成分によって鉄(III)漂白剤を還元させるときに生じる沈殿を、チオシアン酸イオンおよび/またはリン酸イオンの添加によって防止する。リン酸イオン源としてリン酸を用いる場合には、リン酸は沈殿の生成を防止し、濃縮液の酸度を維持する。必要ならば、リン酸イオン源としてリン酸塩を用いることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は概して写真の現像処理に関し、とくに漂白・定着濃縮液の組成及び製
法に関する。より具体的には、本発明は、長期貯蔵中、結晶性沈殿が無いままで
あって、最適の酸化能力を保持する一浴式漂白・定着濃縮液に関する。 発明の背景 発色現像剤は銀および染料の混合画像を生じるが、透明な色調を得るには銀画
像を除かなければならない。これは、通常漂白剤と呼ぶ適当な酸化剤で金属銀を
酸化することによって達成される。ついで残留する感光性ハロゲン化銀を通常定
着剤と呼ぶハロゲン化銀溶剤に溶解させる。これら漂白及び定着工程は、2つの
別個の溶液中で逐次行うことが可能であるが、また代わるべき方法として、漂白
剤と定着剤を単一の漂白・定着液中に混合することもできる。
【0002】 漂白剤及び定着剤が典型的に用いられる形態は希薄水溶液である。それゆえ、
これは大量の水の包装、輸送、及び貯蔵を伴うと思われるので、使用濃度の液を
包装し、輸送し、かつ貯蔵することは、経済的観点からは通常可能なことではな
い。したがって、漂白液及び定着液は、使用直前に必要成分を水に溶解すること
によって調製される。
【0003】 技術的素養の乏しい技術者によって管理される自動現像処理装置を用いる小規
模の写真現像所を普及させるには、誰がやっても概ね失敗しない予備混合液が必
要である。しかし、前記のように、すぐに用い得る完全な使用液は輸送するのに
費用がかかり、さらに、大型容器は貴重な貯蔵容積を占める。これらの欠点を克
服するために、包装の大きさを小さくし、そして輸送コストの節減を図る傾向が
見られる。この目標を達成する1つの方法はすべて粉末かまたは液体の漂白、定
着、および/または漂白・定着濃縮物を作ることである。これら濃縮物は単に水
に溶解するかまたは水で希釈して使用液にしさえすればよい。 関連技術の説明 事前に用意した漂白液と定着液を混合することによって調製される漂白・定着
液がYoshihiro Fujitaらに付与された米国特許第5,070,
004号に開示されている。別々の溶液の個々の成分は化学的に反応して直ぐに
分解し、かつ/または反応成分を酸化させ、それによって使用液の有効寿命を低
下させるので、使用直前の調製が必要である。
【0004】 成分間に生じる望ましくない化学反応という重大な問題のために、漂白濃縮液
と定着濃縮液は通常2つ以上の部分に分け、その後それを混合して使用液にする
。たとえば、Kiyosyi Nakazyoらに付与された米国特許第4,9
56,268号に2浴式漂白・定着濃縮液が開示されており、この場合には第1
濃縮液がハロゲン化銀溶剤を含み、第2濃縮液が酸化剤を含有する。各成分は相
互に別々に包装されて、結晶性沈殿のような望ましくない反応生成物を生じる化
学反応を防止する。たとえば、鉄(III)イオン溶液を含有する漂白濃縮液を
チオ硫酸溶液を含有する定着濃縮液と混合すると、鉄(III)イオンが鉄(I
I)イオンに還元され、チオ硫酸が硫化されて、濃縮液を不活性にするので、こ
の濃縮掖は貯蔵寿命が極めて短い。
【0005】 高度の濃縮は若干の水の容積を減少させるけれども、2種類の濃縮液は、依然
として輸送費および/または必要な貯蔵容積を実質的に低減させるほど緊密では
ない。
【0006】 Yoshidaらに付与された米国特許第5,310,633号は、1浴式濃
縮物を提供しようとする意図から1浴式粉末漂白・定着組成物を開示している。
粉末成分は異なる液体濃縮物を輸送し、貯蔵する不利益を解決しやすいが、輸送
および/または貯蔵中に乾燥成分、とくにチオ硫酸塩の塊状化またはケーキ化が
生じることがあり、それによって希釈時に均一溶液の生成が困難になる。
【0007】 米国特許第3,751,251号は一浴式液状漂白・定着濃縮物の再生装置を
提供する。本特許で述べたように、アミノポリカルボン酸とチオ硫酸イオンの水
溶液を十分な量の、ガス状二酸化硫黄の形をした亜硫酸イオンと混合して、溶液
のpHを5.4ないし6.0に調節する。しかし、この生成物は、濃縮物中の望
ましくない結晶の生成によって、依然として保存寿命が限られる。
【0008】 したがって、経済的に輸送でき、最小の貯蔵容積しか要せず、数種の成分を混
合する必要性をなくし、酸化能力を保持し、かつ濃縮液中の結晶の生成を防止す
る優れた一浴式漂白・定着濃縮液に対する要望が存在する。 発明の要約 したがって、本発明の主目的は、長期貯蔵性に対する安定性を有する一浴式漂
白・定着濃縮液を提供することにある。
【0009】 他の目的は、1年以上の貯蔵後に結晶性沈殿が実質的に存在しない一浴式漂白
・定着濃縮液を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、多価金属錯体酸化剤が長期間にわたりその酸化能
力を維持する一浴式漂白・定着濃縮液を提供することにある。
【0010】 本発明の別の目的は、希釈時に有毒なシャン化水素ガス生成のおそれが少なく
て銀の回収が可能な使用濃度液をもたらす安定な一浴式漂白・定着濃縮液を提供
することにある。
【0011】 本発明のなおさらに他の目的は、輸送及び包装の費用を低減させる一浴式漂白
・定着濃縮液を提供することにある。 本発明のこれらおよび他の目的は、さらに詳細な下記の説明から明らかになろ
う。
【0012】 本発明者は、漂白剤をチオシアン酸塩定着剤と混合することによって、結晶性
沈殿を生成せずに長期貯蔵寿命を有するように、使用濃度液まで希釈するのに適
する一浴式漂白・定着濃縮液を配合できることを見出した。さらに研究を進めた
結果、チオシアン酸塩を用い、かつ/または特定比率で他の定着剤と混合すると
、結晶の生成が実質的に無くなり、したがって一浴式漂白・定着濃縮液の安定性
を増大させることが認められた。驚くべきことに、チオシアン酸塩の量が他の定
着剤の量よりも少ないと、数カ月の貯蔵後でさえも希釈した使用液の酸化能力は
低下しないことが判明した。
【0013】 本発明によれば、 a)金属銀を酸化する漂白剤;および b)結晶の生成を実質的に防止し、濃縮液の安定性及び貯蔵寿命を延ばす量の 少なくとも1種のチオシアン酸塩を含む定着剤混合物 を含む一浴式漂白・定着濃縮液が提供される。この濃縮液は長期貯蔵期間中結晶
性沈殿が実質的に無いままである。
【0014】 より好ましくは、第1及び第2定着剤が提供され、ここで第1の定着剤はチオ
シアン酸塩であり、他の定着剤はチオ硫酸塩、チオエーテル化合物、チオ尿素、
チオグリコール酸等を含む群から選ばれる。
【0015】 漂白剤は、鉄(III)、コバルト(III)、クロム(VI)、および銅(
II)のような多価金属の化合物;過酸;キノン類;ニトロ化合物及びこれらの
混合物からなる群から選ぶことができる。多価金属化合物は塩化鉄(III)の
ような鉄(III)化合物;ヘキサシアノ鉄(III)酸塩;重クロム酸塩;な
らびにアミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸および有機ホスホン酸との
有機錯体を含むことができる。
【0016】 チオシアン酸塩定着剤を唯一の定着剤として用いるか、または他の定着剤と混
合する場合には、濃縮液から多価金属酸化剤の沈殿しないことが認められた。通
常、一浴式漂白・定着濃縮液中のチオシアン酸塩の量が増大するにつれて濃縮液
の貯蔵寿命は長くなる。一浴式漂白・定着濃縮液中のチオシアン酸塩は、概して
濃縮液1リットル当たり0.1モルを上回る量から1モルを下回る量で用いられ
る。
【0017】 本発明は、保恒剤、アルカリ剤、緩衝剤、漂白促進剤、光沢剤、汚染防止剤、
消泡剤、界面活性剤、殺真菌剤、腐食防止剤および有機溶剤のような補助的写真
現像剤を包含することができる。
【0018】 また本発明は一浴式漂白・定着濃縮液を用いる画像に関する露光後に、使用濃
度の液を調製するのに十分な量の水で希釈した一浴式漂白・定着濃縮液である漂
白・定着液による発色及び現像の工程を含むカラー写真用ハロゲン化銀感光材料
の現像処理法を提供する。一浴式漂白・定着濃縮液は、 a)多価金属酸化剤である漂白剤;および b)少なくとも1種の第1および第2定着剤混合物 を含む水溶液であって、1つの定着剤が一浴式漂白・定着濃縮液中の結晶の生成
を防止し、濃縮液の貯蔵寿命を延ばすのに十分な量で存在するチオシアン酸塩で
ある。
【0019】 さらに本発明は、 a)多価金属錯体酸化剤である漂白剤を使用し;そして b)該漂白剤と少なくとも1種の第1および第2定着剤混合物とを混合する 工程を含む一浴式漂白・定着濃縮液中の結晶性沈殿の生成を防止する方法を提供
する。この第1定着剤は一浴式漂白・定着濃縮液中の結晶の生成を防止するのに
十分な量で存在するチオシアン酸塩である。
【0020】 なおさらに、本発明は、金属錯体酸化剤である漂白剤と少なくとも1種の第1
および第2定着剤とを混合する工程を含む一浴式漂白・定着濃縮液の製法を提供
し、少なくとも1種の定着剤は一浴式漂白・定着濃縮液中の結晶の生成を防止す
るのに十分な量で存在するチオシアン酸塩である。金属錯体酸化剤は好ましくは
多価金属錯体酸化剤であり、より好ましくは鉄、銅、コバルトおよびクロムの群
から選ばれる多価金属が用いられる。少なくとも2種類の定着剤を用いる場合に
は、チオシアン酸塩は第1定着剤の重量よりも少ない重量で用いるのが好ましい
。より好ましくは、チオシアン酸塩を、一浴式漂白・定着濃縮液中の結晶の生成
を実質的に防止するのに十分な量ではあるが、電解システムを用いる銀の回収中
に有毒なシアン化水素ガスを生成させる量を超えないほどの量で使用する。他の
定着剤はチオ硫酸塩であることができる。
【0021】 本発明のさらに他の態様は、十分な量の水で希釈すると使用濃度の漂白・定着
液をもたらす一浴式漂白・定着濃縮液を含む写真用漂白・定着キットを提供する
【0022】 1つの態様において、該キットは、金属銀を酸化する漂白剤、および一浴式漂
白・定着濃縮液中の結晶の生成を防止するのに十分な量で存在する少なくとも1
種のチオシアン酸塩を含む濃厚水溶液を含有する単一包装を含む。
【0023】 一浴式漂白・定着濃縮液キットの他の態様は、 i)金属銀を酸化する漂白剤;および ii)少なくとも1種の第1及び第2定着剤混合物 を含む濃厚水溶液を含むことができる。1つの定着剤は一浴式漂白・定着濃縮液
中の結晶の生成を防止するのに十分な量で存在するチオシアン酸塩である。
【0024】 単一包装キット中の漂白・定着成分は、該定着剤とチオシアン酸塩である1種
の定着剤との最適定量比によって両成分間の不都合な相互作用が効果的に避けら
れるので、優れた貯蔵寿命特性を有する。
【0025】 チオシアン酸塩を配合した一浴式漂白・定着濃縮液は約5.6ないし約5.9
のpH値を有する。この濃縮液を水で希釈して使用濃度の漂白・定着写真現像液
を生成させると、そのpH値は約5.5ないし約6.0である。
【0026】 pHを維持させるための好ましい酸の1種はリン酸である。リン酸を用いる場
合には、本発明の安定な漂白・定着濃縮液中に酸性pHを維持させる以外に、リ
ン酸は結晶の生成を防止し、本明細書に開示された濃縮液の貯蔵寿命を延ばすの
にとくに有効であることが見出された。
【0027】 したがって、本発明の別の態様は、 a)金属銀を酸化する写真用漂白剤; b)少なくとも1種の定着剤、および c)沈殿を防止し、約4ないし約7のpH値を有する貯蔵安定性ある濃縮液を 生成させるのに十分な量で存在するリン酸イオン源 を含む安定な一浴式漂白・定着濃縮液を提供することにある。得られた一浴式漂
白・定着濃縮液は使用濃度の液まで水で希釈するのに適している。
【0028】 リン酸は良好なリン酸イオン源であるけれども、リン酸塩のような他の入手可
能なリン酸イオン源も使用可能である。銀金属酸化剤は多価金属が好ましく、鉄
、銅、コバルト及びクロムの群から選ばれる多価金属がより好ましい。
【0029】 さらに本発明は、金属銀を酸化する写真用漂白剤、すくなくとも1種の定着剤
、および結晶の生成を防止するのに十分な量のリン酸イオン源を混合する工程を
含む安定な一浴式漂白・定着濃縮液の製法を提供する。この方法は使用濃度液ま
で水で希釈するのに適する約4.5ないし約6.5のpH値を有する貯蔵安定性
ある濃縮液を生成する。
【0030】 さらに、本発明は、結晶の生成を防止し、濃縮液を約4ないし約7のpH値範
囲内に保つのに十分な量のリン酸イオン源を濃縮液中に導入することによって安
定な一浴式漂白・定着濃縮液を提供する。
【0031】 本発明の一浴式漂白・定着濃縮液はすぐれた漂白・定着能力を有する使用液ま
で希釈することができるので、低速のみならず高速の感光性ハロゲン化銀カラー
写真材料の現像に効果的に適用することができる。さらに、濃縮液は写真印画紙
、ネガカラーフィルム、および反転カラーフィルムのような漂白および定着を必
要とするあらゆる種類の感光性ハロゲン化銀カラー写真材料の現像にも同様に適
用可能である。
【0032】 本発明の濃縮液は最終使用者の必要に応じて希釈することができる。安定な濃
縮液から調製した使用濃度液の濃度は、抑制する環境規制または使用する特定自
動処理装置の要件のような種々の要因によって決定される。概して、希釈率は容
量単位で濃縮液1部対水1部(1:1)ないし約1:6に及び、より好ましくは
容量単位で約1:2ないし1:4に及ぶ。 発明の詳細な説明 本発明は、単一単位に包装された一浴式漂白・定着濃縮液の組成および製法を
提供し、ここで漂白剤はチオシアン酸定着剤を含有させることによって長期間還
元から保護される多価金属還元剤である。より好ましくは、定量比の少なくとも
2種類の定着剤を混合し、ここで一方の定着剤は、結晶性成分が存在しないか、
または実質的に存在しない均質な一浴式濃縮液をもたらし、濃縮液として長期貯
蔵中効果的な酸化電位を保持するるのに十分な量で用いられるチオシアン酸塩で
ある。
【0033】 上記のように、透明な色を得ることが望ましい場合には、染料画像だけを残し
て銀画像を除かなければならない。これは通常漂白剤と呼ぶ適当な酸化剤によっ
て金属銀を酸化することによって達成することができる。前記の一浴式漂白・定
着濃縮液は漂白剤を含む。通常、金属銀を酸化する任意の漂白剤を本発明で用い
ることができる。好ましくは、本発明で使用する漂白剤には鉄(III)、コバ
ルト(III)、クロム(VI)、および銅(II)のような多価金属の化合物
;過酸;キノン類およびニトロ化合物がある。本発明に用いられる典型的な漂白
剤は塩化鉄(III)のような鉄塩;フェリシアン化物;重クロム酸塩;ならび
に鉄(III)との有機錯塩を形成させるための下記を含むアミノポリカルボン
酸、アミノポリホスホン酸および有機ホスホン酸との有機錯体である。 ニトリロ三酢酸、 ニトリロ三プロピオン酸、 1,2−ジアミノプロパン四酢酸、 シクロヘキサンジアミン四酢酸、 エチレンジアミン四酢酸、 プロピレンジアミン四酢酸、 ジエチレントリアミン五酢酸、 オルトジアミンシクロヘキサン四酢酸、 エチレングリコールビス(アミノエチルエーテル)四酢酸、 ジアミノプロパノール四酢酸、 N−(−2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸、 エチルイミノ二プロピオン酸、 イミノ二酢酸、 メチルイミノ二酢酸、 エチルイミノ二酢酸、 フェニレンジアミン四酢酸、 2−ホスホノブタン−1,2,4−三酢酸、 1,3−ジアミノプロパノール−N,N,N′,N′−テトラメチレンホスホン
酸等。
【0034】 上記の中で、鉄(III)アミノポリカルボン酸が好ましく、鉄(III)エ
チレンジアミン四酢酸がさらに好ましい。アミノポリカルボン酸の鉄(III)
錯塩はナトリウム、カリウム、アンモニウム等との塩の形で用いることができる
が、ただし漂白を最も速くするにはアンモニウム塩が好ましい。
【0035】 アミノポリカルボン酸の鉄(III)錯塩は錯塩の形で用いることができる。
あるいはまた鉄(III)イオンの錯塩を、アミノポリカルボン酸と硫酸鉄(I
II)、塩化鉄(III)、硝酸鉄(III)、硫酸アンモニウム鉄(III)
またはリン酸鉄(III)のような鉄(III)塩との溶液中で生成させること
もできる。錯塩を用いる場合には、1種類の錯塩、または2種類以上の錯塩の混
合物を用いることができる。他方、鉄(III)塩とアミノポリカルボン酸を用
いて溶液中で錯塩を生成させる場合には、1種またはそれ以上の鉄(III)塩
を用いて生成させることができる。さらに、鉄(III)錯塩は1種以上のアミ
ノポリカルボン酸を用いて生成させることもできる。
【0036】 通常、漂白剤は写真感光材料中に残る金属銀を効果的に酸化するのに十分な量
で用いなければならない。より具体的には漂白剤は、濃縮液の総重量を基準にし
て約10ないし約25パーセント、より好ましくは約15ないし約20パーセン
トの量で存在することができる。
【0037】 前記のように、残留する感光性ハロゲン化銀を通常定着剤と呼ぶハロゲン化銀
溶剤に溶解させなければならない。ハロゲン化銀は不溶性に近いので、水洗によ
ってエマルションから除くことができず、その代わりにハロゲン化銀と反応して
可溶性錯塩を作る定着剤で処理しなければならない。したがって、本発明の一浴
式漂白・定着濃縮液中に、漂白剤のほかに、少なくとも1種の定着剤を含有させ
なければならない。
【0038】 本発明において、ゼラチン層の過度の膨潤又は軟化を生じることなく、銀画像
に影響を与えずに感光性ハロゲン化銀を溶解する定着剤を用いることができる。
チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル化合物、チオ尿素、およびチオグリ
コール酸がもっとも重要であるが、ただしチオシアン酸塩を用いる場合には、単
独または種々の別個の定着剤と組み合わせて使用するものとする。
【0039】 チオシアン酸塩は定着剤として用いられるけれども、用途が限定される。チオ
シアン酸塩はチオ硫酸アンモニウムよりも迅速であるので、超高速現像システム
に若干の用途がある。しかし、チオシアン酸塩はゼラチンを軟化させやすいので
、エマルションは十分に硬化させ、定着時間は極短時間にしなければならない。
またチオシアン酸塩はチオ硫酸塩よりもはるかかに高価である。さらにもっと重
要なことは、電解法を用いる銀の回収中に、有毒なシアン化水素ガスを発生する
おそれのあることである。過去において、定着剤としてのチオシアン酸塩の使用
は経済的でもなく、また信頼性のあるものでもなかったので、これらの欠点によ
って望ましくないものとされた。
【0040】 上記の欠点にもかかわらず、チオシアン酸塩を単独または他の定着剤と組み合
わせて使用すると、予期しない長所および利点をもたらすことが見出された。さ
らに、定量的な量のチオシアン酸塩と他の定着剤とを、本明細書に開示された比
で混合すると、優れた性状を有する一浴式漂白・定着濃縮液を生成することが認
められた。この性状の中には結晶性沈殿を含まない長期貯蔵寿命のみならず、濃
縮液を使用濃度の液に希釈する場合の酸化能力の保持がある。これは驚くべきこ
とであり、また思いがけないことである。すなわち、定着剤混合物が定着剤の総
重量を基準にして約5から約15重量パーセント、より好ましくは約7から約1
5重量パーセントにわたる量のチオサン酸塩を含有する場合には、数カ月の貯蔵
後でさえも結晶を実質的に含まない均質濃縮液が形成される。
【0041】 典型的には、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、リチウム等から選ばれる
カチオンを有するチオシアン酸塩、好ましくはチオシアン酸アンモニウムを用い
ることができる。
【0042】 通常、チオシアン酸塩は長期間にわたり結晶性沈殿を防止するのに十分な量で
用いなければならない。より具体的には、チオシアン酸塩は漂白・定着濃縮液の
総重量を基準にして約1ないし約7パーセント、より好ましくは約1.5ないし
約5パーセントの量で存在することができる。
【0043】 結晶理論はまだ完全には明らかでないけれども、沈殿は主として、アミノポリ
カルボン酸の鉄(II)錯体のようなアミノポリカルボン酸塩からなることが知
られている。鉄(II)錯体は鉄(III)錯体よりも溶解度が小さいと考えら
れる。これらの結晶を含有する溶液は不満足な漂白能力を示す。すなわち、金属
銀を銀イオンに酸化する能力が極めて小さい。機構に関する特定理論に拘束され
ることは望まないけれども、チオシアン酸イオンの介在が鉄(II)イオンを溶
解状態に保ち、その結果結晶化および沈殿を防止すると思われる。
【0044】 本発明の濃縮液中に2種類の定着剤(この場合に1つはチオシアン酸塩)を用
いる場合には、ハロゲン化銀溶剤として働くチオ硫酸塩、チオエーテル化合物、
チオ尿素、チオグリコール酸およびこれらの混合物を含む任意の定着剤(チオシ
アン酸塩以外のもの)を用いることができる。好ましくは、チオ硫酸ナトリウム
、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸リチウム、およびチオ硫
酸グアニジンのようなチオ硫酸塩、より好ましくはチオ硫酸アンモニウムが用い
られる。チオ硫酸ナトリウム溶液よりも早い定着速度を示すので、チオ硫酸アン
モニウムを含有する溶液の方が好ましい。
【0045】 その他の定着剤は残留する不活性なハロゲン化銀を可溶化させるのに十分な量
で用いなければならない。より具体的には、他の定着剤は濃縮液の総重量を基準
にして約20ないし約30パーセント、より好ましくは約22ないし約26パー
セントの量で存在することができる。
【0046】 本発明によって含有される添加剤の一部は完全な使用濃度の液中にすでに用い
られていることに留意しなければならない。しかし、従来、使用液はー浴式漂白
・定着濃縮液から作ったのではなく、その代わりに漂白、定着、または漂白・定
着工程において使用直前に調製されたものである。さらに、これまでは、一浴式
漂白・定着濃縮液中に混合されたチオシアン酸塩と付加的な定着剤との特定比が
本発明に示されるような思いがけない結果をもたらすかも知れないということは
不明であった。
【0047】 一浴式漂白・定着濃縮液は漂白剤と、チオシアン酸塩を含む定着剤と含有する
ことができる。該濃縮液はさらに保恒剤、酸、アルカリ剤、緩衝剤、汚染防止剤
、ならびに小量の漂白促進剤、光沢剤、消泡剤、界面活性剤、殺真菌剤、腐食防
止剤および有機溶剤を含有することができる。
【0048】 本発明の濃縮液は、濃縮液中の酸化成分によって生じることがある分解を減少
させるために、チオ硫酸塩定着剤の安定化に有効な量の保恒剤を含有することが
できる。このためにとくに有効であるのは亜硫酸塩のような硫酸イオン脱離化合
物である。保恒剤として使用可能な亜硫酸塩には亜硫酸ナトリウム、亜硫酸リチ
ウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ア
ンモニウム、メタ重亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウムホルムアルデヒド付加
物等のような代表例がある。
【0049】 使用可能な他の保恒剤にはヒドロキシルアミン、ヒドラジン、重亜硫酸ナトリ
ウムアセトアルデヒド付加物のようなアルデヒド化合物の重亜硫酸塩付加物があ
る。
【0050】 通常、保恒剤は定着剤を分解しないように保護するのに有効な十分な量で用い
なければならない。より具体的には、保恒剤は濃縮液の総重量を基準にして約5
ないし約20パーセント、より好ましくは約10ないし約15パーセントの量で
存在することができる。
【0051】 本発明の一浴式漂白・定着濃縮液はさらに、濃縮液を水で使用液まで希釈する
ときに塩基性すなわちアルカリ性になるアルカリ剤を含むことができる。アルカ
リ剤は写真の性能に望ましいpHレベルをもたらす。通常、使用するアルカリ剤
は水酸化アンモニア、カリウムおよびナトリウムで、水酸化アンモニウムが好ま
しい。
【0052】 使用濃度の希釈液において所望のpHを維持するのに十分な量のアルカリ剤を
、漂白・定着濃縮液中に導入しなければならない。典型的には、濃縮液の総重量
を基準にして0.05ないし約3パーセントの量のアルカリ剤を添加する。
【0053】 写真感光材料を現像浴から漂白・定着液に移すときには、現像液中のアルカリ
を中和して画像のそれ以上の現像を防止することが必要である。アルカリを中和
しないときには、漂白・定着溶液が汚染されて効力を減じることがある。このよ
うに、酸の使用が溶液を緩衝させ、かつ濳像の現像が防止されないときに汚染を
防止するのを助けることが理解されよう。実質的にいかなる酸も汚染防止剤とし
て働くが、有機酸は解離が少なく、従って漂白・定着濃縮液または濃縮液から作
った使用液から硫黄を沈殿させる傾向が可成小さいので無機酸よりも適当である
。汚染を防止し、使用液において酸性のpHを維持させるのに有効な周知の酸に
は、有機酸および無機酸を含めてギ酸、酢酸、モノクロロ酢酸、グリコール酸、
プロピオン酸、リン酸、マレイン酸、コハク酸等がある。これらの中で好ましい
酸はカルボキシル基を有し、もっとも好ましいのは酢酸である。一浴式漂白・定
着濃縮液の優れた結果についての完全な説明はまだ得られていない。理論として
示すだけで、限定するつもりはないが、本発明の濃縮液中にさらに酢酸/酢酸イ
オンを含有させると、鉄(III)/鉄(II)錯体はさらに安定化され、その
結果濃縮液中に結晶の無い期間を延長させることが示唆される。
【0054】 現像液のさらなる酸化を停止させ、写真現像材料の汚染を防止する量の酸を添
加するのが有効である。好ましくは、該酸は濃縮液の総重量を基準にして約1な
いし約5パーセントの量で加えることができる。
【0055】 リン酸の使用は、濃縮液のpHを修正し、汚染を防止する以外に、長期間にわ
たりFe2+沈殿物が無いままである安定な濃縮液を生じることも見出された。典
型的には、漂白・定着濃縮液中の亜硫酸塩のような還元剤は漂白剤のFe3+をF
2+状態に還元する。通常、Fe3+化合物はFe2+含有化合物に比べて溶解性が
少ない。しかし、鉄が漂白剤化合物の一部である場合には鉄(II)化合物と鉄
(III)化合物の溶解度が逆転する。これは漂白剤を含有する鉄(II)の沈
殿をもたらす。濃縮液中の沈殿の生成は濃縮液の効力および貯蔵寿命を直ちに終
了させる。
【0056】 濃縮液中にリン酸又は他のリン酸イオン源を用いるときには、リン酸イオンが
Fe2+漂白剤を溶解状態に保つように作用することが認められた。これは沈殿の
生成を防止し、したがって濃縮液の効力およびその貯蔵寿命のいずれをも増大さ
せる。
【0057】 さらに、リン酸が、濃縮液にすぐれた貯蔵寿命能力をもたらすように独力で一
浴式漂白・定着濃縮液を安定化させ得る程度まで鉄(II)の沈殿を防止するこ
とを見出した。
【0058】 リン酸イオン源としてリン酸を用いると、濃縮液のpHを制御するのに役立つ
。リン酸イオン源としてリン酸ではなくてリン酸塩を用いる場合には、汚染を防
止し、濃縮液のpHを約4ないし約7、とくに約5ないし約6の値に保つために
酸の添加を要するであろう。
【0059】 リン酸の代わりにリン酸塩を用いると、所望のpHを維持し、汚染を防ぐため
に追加の酸が必要であろう。代表的なリン酸塩は幾つかの例を上げてみるとリン
酸三ナトリウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸二水素一ナトリウム、リン
酸三カリウム、リン酸一水素二カリウム、リン酸二水素一カリウム、リン酸三ア
ンモニウム、リン酸一水素二アンモニウム、およびリン酸二水素一アンモニウム
を含むことができる。
【0060】 さらに、リン酸イオンの量を増すにつれて濃縮液の貯蔵寿命が増大することを
認めた(下記実施例5および6参照)。用いられるリン酸の量は通常約0.5な
いし約8.0重量パーセントである。
【0061】 漂白剤は鉄(III)、コバルト(III)、クロム(VI)、および銅(I
II)のような多価金属の化合物、過酸、ならびにこれらの混合物からなる群か
ら選ぶことができる。好ましくは、多価金属化合物は塩化鉄(III)のような
鉄(III)化合物;ヘキサシアノ鉄(III)塩;重クロム酸塩;ならびに鉄
(III)とアミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸および有機ホスホン
酸との有機錯体を含むであろう。上記の中では鉄(III)アミノポリカルボン
酸が好ましく、鉄(III)エチレンジアミン四酢酸がより好ましい。漂白剤は
典型的には約1.0ないし約35重量パーセントの量で用いられる。
【0062】 定着剤はチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル類、チオ尿素、チオグリ
コール酸等を含む群から選ばれ、この場合にチオ硫酸塩が好ましい。定着剤は通
常10ないし約55重量パーセントの量で存在する。
【0063】 本発明はさらに再ハロゲン化剤、たとえば臭化カリウム、臭化ナトリウム、お
よび臭化アンモニウムのような臭化物;塩化カリウム、塩化ナトリウム、および
塩化アンモニウムのような塩化物を付与することができる。
【0064】 本発明の安定な一浴式漂白・定着濃縮液は優れた漂白・定着能力を有し、した
がって漂白促進剤は不要である。それにもかかわらず、必要とする場合には、漂
白促進剤を包含させることができる。有効な漂白促進剤の代表的な例には有機硫
黄化合物、第四級アンモニウム化合物およびセレン化合物がある。
【0065】 通常、使用濃度の漂白・定着液は発色現像直後に用いることが望ましい。本発
明の一浴式漂白・定着濃縮液の希釈は水道水、脱イオン水、または滅菌水を用い
て達成させることができる。使用濃度液まで希釈すると、一浴式漂白・定着濃縮
液を用いて効果的に感光材料を漂白し、定着することができる。
【0066】 漂白・定着工程において、使用液を撹拌すると、処理する感光材料に対してよ
り多くの漂白・定着剤が有効になることは確かである。これは漂白および定着の
速度の増大をもたらす。撹拌は感光材料の表面に対する現像液のジェット流の噴
射または全現像液内の循環流速の増大を含む種々の方法によって達成することが
できる。感光材料は漂白・定着使用溶液中で通常最高150秒間、好ましくは最
高60秒間処理することができる。
【0067】 一浴式漂白・定着濃縮液は自動現像装置で用いることができる。通常、自動現
像装置は「補充」または「回分」方式で連続現像を行う。補充方式では、現像液
の性能を一定に保つためにカラー感光材料の量に比例する量の補充液を調製する
。回分方式では、現像されたカラー感光材料の品質が所定のレベルに達するたび
に、使用する現像液の全部または一部を新しい液と交換する。
【0068】 再生方式を用いる場合には、使用済漂白・定着液を再使用できるように再生す
るために銀の回収が必要である。再生の一部として、使用済漂白・定着液から銀
を除くことが必要であり、これは電解銀回収方式を用いることによってもっとも
効果的に達成される。該方式は、溶解した銀を電解装置のカソードに金属銀とし
て沈積させるように機能する。十分な量の銀がカソードにたまった後、それをカ
ソードから除去し、適当な精製工程にかけて再使用できるようにする。電解銀回
収を行うのに用いられる条件はさまざまであるが、定着剤がチオシアン酸塩であ
る場合には、高温および高電流密度が有毒なヒュームを生成させることがある。
しかし、チオシアン酸塩を補足的定着剤と混合することによって、チオシアン酸
塩の濃度は、顕著な量のシアン化水素ガスの生成を低下させるほど減少する。
【0069】 下記の実施例においてグラム単位で示した量は関連名称の純薬品に適用される
。 実施例1 次に示す下記基本配合を用いて1リットルの一浴式漂白・定着濃縮液を調製し
た。
【0070】 チオ硫酸アンモニウム 310.0g 重亜硫酸アンモニウム 150.0g アンモニア水 9.5g 鉄(III)アンモニウムEDTA 220.0g 酢酸 37.0g チオシアン酸アンモニウム 30.0g pH 5.70─5.80 各成分を逐次単一容器に加えて、ほゞ1リットルの本発明の一浴式濃縮液を調
製した。容器は外界圧力および約20℃の温度で貯蔵した。前記配合により調製
した一浴式濃縮液は、14カ月の貯蔵後でさえも依然として無結晶のままであっ
た。
【0071】 比較例2 本発明の濃縮液中の結晶性沈殿生成を防止するために、少なくとも若干のチオ
シアン酸塩を包含させることの重要性を示すために、下記配合によりチオシアン
酸塩を添加せずに、1リットルの一浴式濃縮液を調製した。
【0072】 チオ硫酸アンモニウム 387.5g 重亜硫酸アンモニウム 150.0g アンモニア水 9.5g 鉄(III)アンモニウムEDTA 220.0g 酢酸 37.0g pH 5.70─5.80 各成分を単一容器に加えて、ほゞ1リットルの一浴式濃縮液を調製した。濃縮
液中に補助的定着剤を加えなかったので、チオ硫酸塩の濃度が増大したことに留
意する必要がある。容器は外界圧力及び約20℃の温度で貯蔵した。
【0073】 結果:チオシアン酸塩を加えずに調製した一浴式濃縮液は約1カ月で濃縮液中
に結晶性沈殿を生じ、結晶性沈殿が実質的に無い一浴式濃縮液を調製するのに十
分な量のチオシアン酸塩を包含させることの重要性をを示す。
【0074】 実施例3 本発明の濃縮液中のチオシアン酸塩の添加量を増すにつれて濃縮液の貯蔵寿命
が増大することを説明するために、実施例1の配合に種々の濃度のチオシアン酸
塩を添加した。
【0075】
【表1】
【0076】 上記の結果は、少なくとも30gのチオシアン酸塩の添加によって一浴式漂白
・定着濃縮液の貯蔵寿命が、1年を超え得ることを示す。他の定着剤を添加せず
にチオシアン酸塩を加えた場合には、濃縮液は2年間のうちに結晶を生成しなか
った。しかし、高濃度のチオシアン酸塩は使用済漂白・定着液から銀を電解的に
回収する間に、有毒なシアン化水素ガスを生成することがあるのに留意しなけれ
ばならない。
【0077】 実施例4 酢酸無添加の実施例1の配合から一浴式漂白・定着濃縮液に調製した。 チオ硫酸アンモニウム 310.0g 重亜硫酸アンモニウム 150.0g 鉄(III)アンモニウムEDTA 220.0g チオシアン酸アンモニウム 30.0g pH 5.70─5.80 結果:濃縮液中に酢酸が無いので酸を緩衝させるアルカリ剤の必要性が無くなっ
た。この配合は約6−7カ月で結晶を生成することを認めた。明らかに、酢酸は
一浴式濃縮液の安定化における1つの役割を果たす。作用の特定機構によって拘
束されることを望まないけれども、酢酸は鉄錯体を一層安定化させるか、または
濃縮液の緩衝能力を増大させるだけであると思われる。
【0078】 実施例5 一浴式漂白・定着濃縮液の結晶生成を防止し、推定貯蔵寿命を延ばす場合のリ
ン酸イオンの効果を立証するために、次の実験を行った。リン酸イオン源として
リン酸を用いて、下記配合により1リットルの一浴式漂白・定着濃縮液を調製し
た。
【0079】 チオ硫酸アンモニウム 450g 重亜硫酸アンモニウム 100g 水酸化アンモニウム 30g 鉄(III)アンモニウムEDTA 300g リン酸 64g 各成分を表示の順に単一容器に加えて1リットルの安定な漂白・定着濃縮液を
調製した。
【0080】 さらに、対照として、同一の成分及び濃度を用い、ただしリン酸を加えずに第
2の濃縮液試料を調製した。 つぎの促進試験計画を用いて両試料の安定性を試験した。各試料から200m
lを分取して250mlビ−カーに入れた。ビーカーは覆いをしないままで実験
机上に置き外界条件に保った。視覚検査により両試料の沈殿生成の有無をモニタ
ーした。生成した最初の沈殿は濃縮液の表面に浮かぶ小さな微結晶として認めら
れた。次いで2つの濃縮液を外界条件でさらに2日間経時させた。二日後にビー
カーの底に結晶があるかどうか調べることができるように、濃縮液をそれぞれ2
50mlビ−カーから迅速に取出した。経時の余分の二日間に、結晶の成長は、
沈殿がビーカーの底に沈降し、そこで容易に観察できる程であった。配合物の調
製からビーカーの底に結晶が認められるまでの時間を記録し、かつ同様に調製し
、ただし密閉大型(商用サイズ)容器に保存した試料の貯蔵寿命を評価するのに
使用した。密閉商用サイズの容器に貯蔵した試料は、下記のように、チオシアン
酸濃縮液を用いて同様の実験を行ったときに認められたよりもはるかに長時間の
間、結晶性沈殿は存在しないままであった(実施例1参照)。
【0081】 過去2年間、リン酸の代わりにチオシアン酸を用いて行った一連の試料につい
て促進安定性試験を行った(たとえば実施例3参照)。これらの実験結果を用い
て、小型開放容器に貯蔵した濃縮液試料中に沈殿が生じるのに要した時間と、密
閉大型商用サイズの容器に貯蔵した同じ試料の別個の分取量中に沈殿が生じるの
に要した時間との関係を示す表を作成した(表2参照)。通常、試料は僅か一年
までの推定貯蔵寿命をモニターする。それは漂白・定着配合物中の他の成分がそ
の時までに劣化しているからである。
【0082】
【表2】
【0083】 実施例5のリン酸含有濃縮液の促進試験は、小型開放容器に貯蔵されると、こ
の配合物は、六か月以上の間Fe2+沈殿が無いままであることを示した。表2に
示したデータを用いると、リン酸含有濃縮液は、大型密閉容器に貯蔵された場合
には、一年以上の安定な貯蔵寿命を有すると推定することができる。リン酸を有
しない対照の促進試験は二日以内に沈殿が生じることを示した。表2は、濃縮液
が二日以内に結晶が生じる場合にはその濃縮液は実際的な貯蔵寿命を有しないこ
とを示す。この結果は明らかに、一浴式漂白・定着濃縮液中にリン酸イオン源を
用いることによって利点が得られたことを実証する。
【0084】 実施例6 少量でさえもリン酸イオンが、一浴式漂白・定着濃縮液の結晶生成を防止し、
推定貯蔵寿命を延ばす点で有効なことを実証するために、つぎの実験を行った。
下記配合を有する1リットルの一浴式漂白・定着濃縮液を調製した。
【0085】 チオ硫酸アンモニウム 230g 重亜硫酸アンモニウム 50g 水酸化アンモニウム 20g 鉄(III)アンモニウムEDT 120g リン酸 8g この濃縮液を実施例5と同様に調製して、前記計画にしたがって促進試験を行
った。
【0086】 この濃縮液から分取した200mlを外界条件下の250ml開放容器に貯蔵
するとき、11日間沈殿はないままであった。この観察結果は、表2によれば、
同じように調製して、密閉大型容器に貯蔵した試料は約六か月の推定貯蔵寿命を
有するということになる。
【0087】 本発明の種々の態様の例として実施例1−6を示すが、本発明の範囲はこれら
実施例に限定されない。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月7日(2002.1.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)漂白剤、 b)少なくとも1種の定着剤、および c)結晶の生成を防止し、使用濃度の液まで希釈するのに適する貯蔵安定性あ る一浴式漂白・定着濃縮液を生成させるのに十分な量で存在するリン酸イオン 源 を含む成分を特徴とする写真用一浴式漂白・定着濃縮液であって、前記濃縮液が
    約4ないし約7のpH値を有する濃縮液。
  2. 【請求項2】 無機リン酸である前記リン酸イオン源を特徴とする請求項1
    記載の濃縮液。
  3. 【請求項3】 リン酸である前記無機リン酸を特徴とする請求項2記載の濃
    縮液。
  4. 【請求項4】 リン酸塩である前記無機リン酸塩を特徴とする請求項2記載
    の濃縮液。
  5. 【請求項5】 リン酸三ナトリウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸二
    水素一ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸一水素二カリウム、リン酸二水素
    一カリウム、リン酸三アンモニウム、リン酸一水素二アンモニウムおよびリン酸
    二水素一アンモニウムからなる群から選ばれる一員である前記リン酸塩を特徴と
    する請求項4記載の濃縮液。
  6. 【請求項6】 pH修正物質を含むことを特徴とする請求項4記載の濃縮液
  7. 【請求項7】 無機酸及び有機酸からなる群から選ばれる一員である前記p
    H修正物質を特徴とする請求項6記載の濃縮液。
  8. 【請求項8】 リン酸、塩酸、硫酸及び硝酸からなる群から選ばれる一員で
    ある前記無機酸を特徴とする請求項7記載の濃縮液。
  9. 【請求項9】 酢酸、コハク酸、マレイン酸及びグリコール酸からなる群か
    ら選ばれる一員である前記有機酸を特徴とする請求項7記載の濃縮液。
  10. 【請求項10】 鉄(III)、コバルト(III)、クロム(VI)、銅
    (II)および過酸化合物からなる群から選ばれる金属酸化剤である前記漂白剤
    を特徴とする請求項1記載の濃縮液。
  11. 【請求項11】 鉄(III)塩および鉄(III)アミノポリカルボン酸
    錯体からなる群から選ばれる一員である前記鉄(III)化合物を特徴とする請
    求項10記載の濃縮液。
  12. 【請求項12】 鉄(III)アンモニウムEDTAである前記鉄(III
    )アミノポリカルボン酸錯体を特徴とする請求項11記載の濃縮液。
  13. 【請求項13】 チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオグリコール酸、チオエ
    ーテル類およびチオ尿素からなる群から選ばれる一員である前記定着剤を特徴と
    する請求項1記載の濃縮液。
  14. 【請求項14】 チオ硫酸アンモニウムである前記チオ硫酸塩を特徴とする
    請求項13記載の濃縮液。
  15. 【請求項15】 水酸化アンモニウム、水酸化カリウムおよび水酸化ナトリ
    ウムからなる群から選ばれる一員であるアルカリ剤の含有を特徴とする請求項1
    記載の濃縮液。
  16. 【請求項16】 保恒剤の含有を特徴とする請求項1記載の濃縮液。
  17. 【請求項17】 約1ないし約35重量パーセントの前記漂白剤、約10な
    いし約55重量パーセントの前記定着剤、及び約0.5ないし約8重量パーセン
    トの前記リン酸イオン源を含むことを特徴とする請求項1記載の濃縮液。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の濃縮液から調製することを特徴とする使用
    濃度の漂白・定着液。
  19. 【請求項19】 a)鉄(III)カルボン酸錯体漂白剤、 b)チオ硫酸定着剤、および c)結晶の生成を防止し、使用濃度の液まで希釈するのに適する貯蔵安定性あ る一浴式漂白・定着濃縮液を生成させるのに十分な量で存在するリン酸イオン 源 を含む成分を特徴とする一浴式漂白・定着濃縮液であって、前記濃縮液が約4.
    5ないし約6.5のpH値を有する濃縮液。
  20. 【請求項20】 一浴式漂白・定着濃縮液を安定化させる方法であって、約
    4ないし約7のpH値を有する前記濃縮液中に、結晶の生成を防止するのに十分
    な量のリン酸イオン源を導入することを含む工程を特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 無機リン酸である前記リン酸イオン源を特徴とする請求項
    20記載の方法。
  22. 【請求項22】 リン酸である前記無機リン酸を特徴とする請求項21記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 リン酸塩である前記無機リン酸塩を特徴とする請求項21
    記載の方法。
  24. 【請求項24】 リン酸三ナトリウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸
    二水素一ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸一水素二カリウム、リン酸二水
    素一カリウム、リン酸三アンモニウム、リン酸一水素二アンモニウムおよびリン
    酸二水素一アンモニウムからなる群から選ばれる一員である前記硫酸塩を特徴と
    する請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 pH修正物質の含有を特徴とする請求項23記載の方法。
  26. 【請求項26】 無機酸および有機酸からなる群から選ばれる一員である前
    記pH修正物質を特徴とする請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 リン酸、塩酸、硫酸および硝酸からなる群から選ばれる一
    員である前記無機酸を特徴とする請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 酢酸、コハク酸、マレイン酸及びグリコール酸からなる群
    から選ばれる一員である前記有機酸を特徴とする請求項26記載の方法。
  29. 【請求項29】 請求項1記載の一浴式漂白・定着濃縮液を含むことを特徴
    とする写真現像キット。
  30. 【請求項30】 現像液および安定剤の容器の包含を特徴とする請求項29
    記載の写真現像キット。
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