JP2003529632A - 親水性シアニン染料 - Google Patents

親水性シアニン染料

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JP2003529632A JP2001552799A JP2001552799A JP2003529632A JP 2003529632 A JP2003529632 A JP 2003529632A JP 2001552799 A JP2001552799 A JP 2001552799A JP 2001552799 A JP2001552799 A JP 2001552799A JP 2003529632 A JP2003529632 A JP 2003529632A
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Abstract

(57)【要約】 診断用イメージングおよび治療に有用なシアニン染料バイオコンジュゲートを開示する。該コンジュゲートには、多様なビス−およびテトラキス(カルボン酸)同族体を有する数種のシアニン染料が含まれる。該化合物は、生物活性ペプチド、炭水化物、ホルモン、薬剤、または他の生物活性物質とコンジュゲートし得る。化合物のサイズが小さいため、分子量が大きいイメージング剤と比べて腫瘍細胞への送達がより有利になる。多様な染料が、350−1300nmの範囲に渡って有用であり、正確な範囲は特定の染料に応じて決まっている。ジメチルスルホキシドの使用は、化合物の蛍光の維持を補助する。本発明の化合物は、診断用イメージングおよび治療に、腫瘍および他の異常の検出のための内視鏡的応用で、局所的治療に、腫瘍の光音響的イメージング、検出および治療に、並びに腫瘍の音蛍光イメージング、検出および治療に、有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この出願は、2000年1月18日付け出願番号第09/484319号の一
部継続出願である。
【0002】 (発明の分野) この発明は、概して診断および治療用、特に腫瘍の視覚化および検出用の生物
活性分子とのシアニン染料バイオコンジュゲートの組成物に関するものである。
【0003】 (発明の背景) 電磁スペクトルの可視および近赤外線領域における光を吸収および放射する幾
つかの染料は、生物適合性があり、モル吸光率が高く、および/または蛍光量子
収量が高い故に最近様々な生物医学的適用例に使用されている。造影剤としての
染料に関連した光学モダリティーの高い感度は核医学の場合と相応しており、電
離放射線の望ましくない作用を伴うことなく器官および組織の視覚化が可能とな
る。
【0004】 近赤外線(NIR)領域における吸収および放射が強いシアニン染料は、生物組
織がこの領域では光学的に透過性であるため特に有用である(B.C.Wilson、Optic
al properties of tissues(「組織の光学特性」)、Encyclopedia of Human Biol
ogy、1991、5、587−597)。例えば、NIR領域で吸収および放射す
るインドシアニングリーンは、心拍出量、肝機能および肝臓血流量をモニターす
るのに使用されており(Y‐L.Heら、Measurement of blood volume using indoc
yanine green measured with pulse-spectrometry: Its reproducibility and r
eliability(「パルス分光法で測定される インドシアニングリーンを用いた血液
量の測定:その再現性および信頼性」)、Critical Care Medicine、1998、
26(8)、1446−1451、J.Caesarら、The use of Indocyanine green i
n the measurement of hepatic blood flow and as a test of hepatic functio
n(「肝臓血流量測定および肝機能検査におけるインドシアニングリーンの使用」
)、Clin.Sci.1961、21、43−57)、そしてその官能性誘導体は、診断
目的用に生体分子をコンジュゲートするのに使用されている(R.B.Mujumdarら、
Cyanine dye labeling reagents: Sulfoindocyanine succinimidyl esters(「シ
アニン染料標識試薬:スルホインドシアニンスクシニミジルエステル類」)、Bio
conjugate Chemistry、1993、4(2)、105−111、米国特許第545
3505号、WO98/48846、WO98/22146、WO96/176
28、WO98/48838)。
【0005】 シアニン染料誘導体の使用における主たる欠点は、肝臓によるこれらの染料の
急速なクリアランスにより生じる肝胆汁性毒性に関する可能性である(G.R.Cherr
ickら、Indocyanine green: Observations on its physical properties,plasma
decay,and hepatic extraction(「インドシアニングリーン:その物理特性、血漿
崩壊および肝臓抽出に関する観察」)、J.Clinical Investigation、1960、3
9、592−600)。これは、溶解状態のシアニン染料が凝集体を形成する傾
向があり、それらが肝臓のクッパー細胞により吸収され得ることに関連している
【0006】 この問題を回避する様々な試みはこれまでのところあまり有効ではなかった。
典型的には、親水性ペプチド、ポリエチレングリコールまたはオリゴサッカリド
コンジュゲートが使用されたが、これらは長期循環性産物を生じるため、結局は
肝臓により依然としてクリアランスされる。現行のシアニンおよびインドシアニ
ン染料系に伴なう別の大きな問題点は、これらの染料の吸収および放射特性にお
ける大きな変化を誘発する能力の範囲にそれらが限界を示すことである。様々な
ヘテロ原子および環状部分をこれらの染料のポリエン鎖に組込む試みはこれまで
に為されているが(L.Strekowskiら、Substitution reactions of a nucleofuga
l group in hetamethine cyanine dyes(「ヘタメチンシアニン染料における離核
基の置換反応」)、J.Org.Chem.、1992、57、4578−4580、N.Nara
yananおよび G.Patonay、A new method for the synthesis of heptamethine cy
anine dyes:Synthesis of new near infrared fluorescent labels(「ヘプタメ
チンシアニン染料の新規合成方法:新規近赤外線蛍光標識の合成」)、J.Org.Che
m.、1995、60、2391−2395、米国特許第5732104号、同5
672333号および同5709845号)、生成した染料系は、特に光音響的
診断適用が非常に敏感である830nmを越える、吸収および放射最大値に大し
た差異は示さない。それらはまた、肝臓吸収を促進する突起した疎水性コアを有
する。さらに、ほとんどのシアニン染料は、生物医学適用に有用である、スター
バーストデンドリマーの形成能を有していない。
【0007】 腫瘍検出目的の場合、多くの慣用的染料は、正常および異常の両組織に対する
傷害効果が高いためインビトロ適用例には有用である。他の染料は、特定器官ま
たは組織に関する特異性を欠くため、体の特異領域に染料を送達させるためには
生物活性担体、例えばタンパク質、ペプチド、炭水化物などに結合されなければ
ならない。近赤外線染料および染料−生体分子コンジュゲートの用途に関する幾
つかの試験が既に発表されている(G.Patonayおよび M.D.Antoine、Near-Infrar
ed Fluorogenic Labels:New Approach to an Old Problem(「近赤外線蛍光原標
識:古い問題への新規取組み方法」)、Analytical Chemistry、1991、63
:321A−327Aおよびそれらの参考文献:M.Brinkley、A Brief Survey o
f Methods for Preparing Protein Conjugates with Dyes, Haptens,and Cross-
Linking Reagents(「染料、ハプテンおよび架橋試薬によるタンパク質コンジュ
ゲートの製造方法の簡単な概観」)、Perspectives in Bioconjugate Chemistry
1993、59−70頁、C.Meares(編)、ACSパブリケーション、ワシントン
DC、J.Slavik、Fluorescent Probes in Cellular and Molecular Biology、1
994、CRCプレス、インコーポレイテッド、米国特許第5453505号、
WO98/48846、WO98/22146、WO96/17628、WO9
8/48838)。
【0008】 特に興味深いのは、送達ビークルとしての抗体または他の大型タンパク質担体
、例えばトランスフェリンによる腫瘍細胞のターゲッティングである(A.Becker
ら、“Transferrin Mediated Tumor Delivery of Contrast Media for Optical
Imaging and Magnetic Resonance Imaging”(「光学的画像法および磁気共鳴画
像法用造影剤のトランスフェリン仲介腫瘍送達」)、生物医学的光学集会、1月
23−29日、1999年、サンホセ、カリフォルニア)。上記方法は、核医学
適用において広範に使用されている。染料の分子体積は担体よりかなり小さいた
め、その主たる利点は担体の組織特異性の保持である。しかしながら、この方法
は、腫瘍細胞への高分子量バイオコンジュゲートの拡散が極めて望ましくないと
いう点で幾つかの深刻な限界を有しており、さらに固形腫瘍では正味正の圧力が
加わることにより複雑になる(R.K.Jain、Barriers to Drug Delivery in Solid
Tumors(「固形腫瘍における薬剤送達に対する障害」)、Scientific American
1994、271:58−65)。さらに、一般に多くの染料および特にシアニ
ン染料は、水性媒質中で凝集体を形成することにより蛍光クエンチングを誘導す
る傾向がある。
【0009】 従って、溶液における染料凝集を阻止し得、デンドリマーを形成しやすくさせ
、800nmを越えて吸収または放射し得、望ましい光学物理特性を有し、組織
特異的ターゲッティング能力が賦与されている染料が要望される。
【0010】 (発明の要約) 本発明は、腫瘍検出を促進するための低分子量生体分子‐染料コンジュゲート
の組成物、および前記組成物の製造方法に関するものである。本発明組成物は、
染料分子の蛍光効率を保ち、溶液中では凝集せず、スターバストデンドリマーを
形成し、近赤外線領域(800nmを越える)での光線を吸収または放射し得、そ
して組織特異的とされ得る。
【0011】 一態様において、本発明組成物は、一般式1
【化4】 [式中、WおよびXは、同一または異なり得、−CR、−O−、−N
、−S−および−Seから成る群から選ばれ、Yは、−(CH)−CO
NH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(C
)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO
−Bm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Bm、(CH)
N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(
CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−N(R)−CH
−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CH
CH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−
Bm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
CH)−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)
−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm、
−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−NH
CO−Dm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Dm、(CH) −N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−(CH)−N(R)−CH −(CHOCH)−CH−CONH−Dm、−(CH)−N(R)−C
−(CHOCH)−CH−NHCO−Dm、−CH−(CHOC
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(C
OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH
−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
OCH)−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重
結合であり、B、CおよびDは、同一または異なり得、−O−、−S−、
−Se−、−P−、−CR、−CR、アルキル、NRおよび−C=O
から成る群から選ばれ、A、B、CおよびDは、一緒になって6−〜1
2−員炭素環状環または所望により1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄
原子を含んでいてもよい6−〜12−員複素環状環を形成し得、aおよびb は独立して0〜5であり、R〜RおよびR29〜R37は、独立して水素、C −C10アルキル、C−C20アリール、C−C10アルコキシル、C
10ポリアルコキシアルキル、C−C20ポリヒドロキシアルキル、C
20ポリヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ
、ハロゲン、サッカリド、ペプチド、−CH(CHOCH)−CH−O
H、−(CH)−COH、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(C
OCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、
−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−OH
および−CH−(CHOCH)−COHから成る群から選ばれ、Bmお
よびDmは、独立して生物活性ペプチド、タンパク質、細胞、抗体、抗体フラグ
メント、サッカリド、グリコペプチド、ペプチド擬似物質、薬剤、薬剤ミミック
、ホルモン、金属キレート剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源
性剤から成る群から選択され、aおよびcは、独立して1〜20であり、並びに
bおよびdは独立して1〜100である] で示されるシアニン染料を含む。
【0012】 第二態様において、本発明組成物は、一般式2
【化5】 [式中、WおよびXは、同一または異なり得、−CR、−O−、−N
、−S−および−Seから成る群から選ばれ、Yは、−(CH)−CO
NH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(C
)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO
−Bm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Bm、(CH)
N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(
CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−N(R)−CH
−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CH
CH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−
Bm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
CH)−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)
−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm、
−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−NH
CO−Dm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Dm、(CH) −N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−(CH)−N(R)−CH −(CHOCH)−CH−CONH−Dm、−(CH)−N(R)−C
−(CHOCH)−CH−NHCO−Dm、−CH−(CHOC
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(C
OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH
−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
OCH)−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重
結合であり、B、CおよびDは、同一または異なり得、−O−、−S−、
−Se−、−P−、−CR、−CR、アルキル、NRおよび−C=O
から成る群から選ばれ、A、B、CおよびDは、一緒になって6−〜1
2−員炭素環状環または所望により1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄
原子を含んでいてもよい6−〜12−員複素環状環を形成し得、aおよびb は独立して0〜5であり、R〜RおよびR45〜R57は、独立して水素、C −C10アルキル、C−C20アリール、C−C10アルコキシル、C
10ポリアルコキシアルキル、C−C20ポリヒドロキシアルキル、C
20ポリヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ
、ハロゲン、サッカリド、ペプチド、−CH(CHOCH)−CH−O
H、−(CH)−COH、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(C
OCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、
−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−OH
および−CH−(CHOCH)−COHから成る群から選ばれ、Bmお
よびDmは、独立して生物活性ペプチド、タンパク質、細胞、抗体、抗体フラグ
メント、サッカリド、グリコペプチド、ペプチド擬似物質、薬剤、薬剤ミミック
、ホルモン、金属キレート剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源
性剤から成る群から選択され、aおよびcは、独立して1〜20であり、並びに
bおよびdは独立して1〜100である] で示されるシアニン染料を含む。
【0013】 第三の態様において、本発明組成物は、一般式3
【化6】 [式中、WおよびXは、同一または異なり得、−CR、−O−、−N
、−S−および−Seから成る群から選ばれ、Yは、−(CH)−CO
NH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(C
)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO
−Bm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Bm、(CH)
N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(
CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−N(R)−CH
−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CH
CH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−
Bm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
CH)−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)
−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm、
−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−NH
CO−Dm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Dm、(CH) −N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−(CH)−N(R)−CH −(CHOCH)−CH−CONH−Dm、−(CH)−N(R)−C
−(CHOCH)−CH−NHCO−Dm、−CH−(CHOC
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(C
OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH
−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
OCH)−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重
結合であり、B、CおよびDは、同一または異なり得、−O−、−S−、
−Se−、−P−、−CR、−CR、アルキル、NRおよび−C=O
から成る群から選ばれ、A、B、CおよびDは、一緒になって6−〜1
2−員炭素環状環または所望により1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄
原子を含んでいてもよい6−〜12−員複素環状環を形成し得、aは独立して
0〜5であり、R〜RおよびR58〜R66は、独立して水素、C−C10
ルキル、C−C20アリール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリ
アルコキシアルキル、C−C20ポリヒドロキシアルキル、C−C20ポリ
ヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲン
、サッカリド、ペプチド、−CH(CHOCH)−CH−OH、−(C
)−COH、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(
CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−OHおよび−C
−(CHOCH)−COHから成る群から選ばれ、BmおよびDmは
、独立して生物活性ペプチド、タンパク質、細胞、抗体、抗体フラグメント、サ
ッカリド、グリコペプチド、ペプチド擬似物質、薬剤、薬剤ミミック、ホルモン
、金属キレート剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成
る群から選択され、aおよびcは、独立して1〜20であり、並びにbおよびd
は独立して1〜100である] で示されるシアニン染料を含む。
【0014】 第四の態様において、本発明組成物は、一般式4
【化7】 [式中、WおよびXは、同一または異なり得、−CR、−O−、−N
、−S−および−Seから成る群から選ばれ、Yは、−(CH)−CO
NH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(C
)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO
−Bm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Bm、(CH)
N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(
CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−N(R)−CH
−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CH
CH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−
Bm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
CH)−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)
−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm、
−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−NH
CO−Dm、−(CH)−N(R)−(CH)−CONH−Dm、(CH) −N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−(CH)−N(R)−CH −(CHOCH)−CH−CONH−Dm、−(CH)−N(R)−C
−(CHOCH)−CH−NHCO−Dm、−CH−(CHOC
)−CH−N(R)−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CH OCH)−CH−N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(C
OCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH
−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CH
OCH)−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CH OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重
結合であり、B、CおよびDは、同一または異なり得、−O−、−S−、
−Se−、−P−、−CR、−CR、アルキル、NRおよび−C=O
から成る群から選ばれ、A、B、CおよびDは、一緒になって6−〜1
2−員炭素環状環または所望により1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄
原子を含んでいてもよい6−〜12−員複素環状環を形成し得、aは独立して
0〜5であり、R〜RおよびR67〜R79は、独立して水素、C−C10
ルキル、C−C20アリール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリ
アルコキシアルキル、C−C20ポリヒドロキシアルキル、C−C20ポリ
ヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲン
、サッカリド、ペプチド、−CH(CHOCH)−CH−OH、−(C
)−COH、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(
CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−OHまたは−C
−(CHOCH)−COHから成る群から選ばれ、BmおよびDmは
、独立して生物活性ペプチド、タンパク質、細胞、抗体、抗体フラグメント、サ
ッカリド、グリコペプチド、ペプチド擬似物質、薬剤、薬剤ミミック、ホルモン
、金属キレート剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成
る群から選択され、aおよびcは、独立して1〜20であり、並びにbおよびd
は独立して1〜100である] で示されるシアニン染料を含む。
【0015】 下記の図面、詳細な説明および実施例を考えに入れると、本発明はさらに正し
く認識されるはずである。
【0016】 (図面の簡単な説明) この特許の書類は、少なくとも一通のカラー図面を含む。カラー図面(複数も
可)を伴なうこの特許のコピーは、特許庁に請求し、必要な料金を払えば提供さ
れる。
【0017】 図1は、ビスカルボン酸シアニン染料の合成に関する反応経路を示す。
【0018】 図2は、テトラカルボン酸シアニン染料の合成に関する反応経路を示す。
【0019】 図3は、ポリヒドロキシカルボン酸染料の合成に関する反応経路を示す。
【0020】 図4は、非凝集性シアニン染料の合成に関する反応経路を示す。
【0021】 図5は、長波長吸収性染料の合成に関する反応経路を示す。
【0022】 図6は、シアニン染料バイオコンジュゲートの合成に関する反応経路を示す。
【0023】 図7A−Fは、様々な腫瘍をもつラットへのインドシアニングリーン(ICG
)注射の2分および30分後における画像を表す。
【0024】 図8A−Bは、膵臓小葉癌(CA20948)に罹ったラットにおけるICG
(図8A)およびサイテート1(図8B)の取込みの比較を示す。
【0025】 図9A−Bは、サイテート1注射後45分(図9A)および27時間(図9B
)における膵臓小葉癌(CA20948)に罹ったラットの画像を示す。
【0026】 図10は、サイテート1による注射の約24時間後における膵臓小葉癌(CA
20948)に罹ったラットから摘出された個々の器官の画像である。
【0027】 図11は、注射後22時間のAR42−J腫瘍担持ラットにおけるボンベシネ
ートの画像である。
【0028】 図12は、正常ラットの血液からのサイテート1のクリアランスプロフィール
である。
【0029】 図13は、膵臓腫瘍担持ラットの血液からのサイテート1のクリアランスプロ
フィールである。
【0030】 図14は、正常ラットの血液からのサイテート2のクリアランスプロフィール
である。
【0031】 図15は、膵臓腫瘍担持ラットの血液からのサイテート2のクリアランスプロ
フィールである。
【0032】 図16は、正常ラットの血液からのサイテート4のクリアランスプロフィール
である。
【0033】 (発明の詳細な説明) 式1〜4で示される染料を含む本発明の新規組成物は、現在文献に報告されて
いるものを凌ぐ顕著な利点を呈する。これらの本発明染料は、分子内および分子
間の規則正しい疎水性相互作用を阻止することにより溶液中での凝集を阻止する
スターバーストデンドリマーを形成し、生物活性分子を形成し易くするため染料
発色団の近位に多重結合部位を有する。堅固で伸長した発色団バックボーンの存
在により、それらの蛍光量子収量が高められ、それらの最大吸収が800nm以
上に伸ばされる。これらの染料への生体分子のコンジュゲーションは、容易に達
成できるものである。
【0034】 本発明のバイオコンジュゲートはまた、互いに極めて近接している1〜10個
の受容体ターゲッティング基を組込むことによりシアニンおよびインドシアニン
染料構造の対称的性質を利用しており、その結果協同効果により受容体結合が大
いに促進され得る。従って、1個またはそれ以上のターゲッティングドメインを
含む幾つかのシアニン染料が製造され、生物活性についてインビボで試験されて
いる。
【0035】 式1〜4で示される本発明の染料−バイオコンジュゲートは、様々な生物医学
的適用に有用である。これらには、臓器の断層撮影法、臓器機能のモニター、冠
動脈造影、蛍光内視鏡検査、検出、イメージング(画像化)および腫瘍の治療、レ
ーザー支援誘導手術、光音響的方法および音蛍光方法があるが、これらに限定さ
れるわけではない。
【0036】 前述の生物医学適用の幾つかを達成する実施態様を下記に示す。本発明の新規
染料は、当業界で公知の方法に従い製造され、図1−5で説明されている。
【0037】 図1は、ビス−カルボン酸シアニン染料に関する合成図を示しており、図式中
、A=CHまたはCHOCH、R=COOH、R’=COOH、NHFm
oc;COt−Bu、SO、R=R=H(式1)またはR、R=縮
合フェニル(式2)。
【0038】 図2は、テトラカルボン酸シアニン染料に関する合成図を示しており、図式中
、A=CHまたはCHOCH、R=R=H(式1)またはR、R =縮合フェニル(式2)。
【0039】 図3は、ポリヒドロキシカルボン酸シアニン染料に関する合成図を示している
【0040】 図4は、非凝集性シアニン染料に関する合成図を示している。
【0041】 図5は、長波長吸収性の調整可能なシアニン染料に関する合成図を示している
【0042】 一態様において、本発明バイオコンジュゲートは、式1[ただし、Wおよび
は、同一または異なり得、−C(CH)、−C((CH)OH)CH
−C((CH)OH)、−C((CH)COH)CH、−C((CH)
COH)、−C((CH)NH)CH、C((CH)NH)、C((
CH)NR)、−NR、および−S−から成る群から選ばれ、Y は、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH
CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH) −CH−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CH
OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)
−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm
、−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−N
HCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOCH)
CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重結合であり、B 、CおよびDは、独立して−O−、−S−、NR、(CH2)−CR、および−CRから成る群から選ばれ、A、B、CおよびDは、
一緒になって6−〜10−員炭素環状環または所望により1個またはそれ以上の
酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜10−員複素環状環を形成
し得、aおよびbは独立して0〜3であり、R〜RおよびR29〜R37
、独立して水素、C−C10アルキル、C−C12アリール、C−C10 アルコキシル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C−C12ポリヒドロ
キシアリール、C−C10アミノアルキル、モノまたはオリゴサッカリド、2
〜30個のアミノ酸単位を有するペプチド、−CH(CHOCH)−CH −OH、−(CH)−COH、−(CH)−CONH−Bm、−CH −(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−B
m、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)
OHおよび−CH−(CHOCH)−COHから成る群から選ばれ、B
mおよびDmは、独立して2〜30個のアミノ酸単位を含む生物活性ペプチド、
抗体、モノまたはオリゴサッカリド、グリコペプチド、金属キレート剤、放射性
または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る群から選択され、aおよ
びcは、独立して1〜10であり、並びにbおよびdは独立して1〜30である
]を有する。
【0043】 第二の態様において、本発明バイオコンジュゲートは、一般式2[ただし、W およびXは、同一または異なり得、−C(CH)、−C((CH)OH)
CH、−C((CH)OH)、−C((CH)COH)CH、−C((C
)COH)、−C((CH)NH)CH、C((CH)NH) 、C((CH)NR)、−NR、および−S−から成る群から選ばれ
、Yは、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−C
−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CH
CH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−CH
(CHOCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−(
CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CON
H−Dm、−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−C
−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOC
)−CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重結合で
あり、B、CおよびDは、独立して−O−、−S−、NR、(CH2) −CR、および−CRから成る群から選ばれ、A、B、Cおよ
びDは、一緒になって6−〜10−員炭素環状環または所望により1個または
それ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜10−員複素環
状環を形成し得、aおよびbは独立して0〜3であり、R〜RおよびR45 〜R57は、独立して水素、C−C10アルキル、C−C12アリール、C −C10アルコキシル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C−C12 ポリヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、モノまたはオリゴサッ
カリド、2〜30個のアミノ酸単位を有するペプチド、−CH(CHOCH
)−CH−OH、−(CH)−COH、−(CH)−CONH−B
m、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)
NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−
(CH)−OHおよび−CH−(CHOCH)−COHから成る群か
ら選ばれ、BmおよびDmは、独立して2〜30個のアミノ酸単位を含む生物活
性ペプチド、抗体、モノまたはオリゴサッカリド、グリコペプチド、金属キレー
ト剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る群から選択
され、aおよびcは、独立して1〜10であり、並びにbおよびdは独立して1
〜30である]を有する。
【0044】 第三の態様において、本発明バイオコンジュゲートは、一般式3[ただし、W およびXは、同一または異なり得、−C(CH)、−C((CH)OH)
CH、−C((CH)OH)、−C((CH)COH)CH、−C((C
)COH)、−C((CH)NH)CH、C((CH)NH) 、C((CH)NR)、−NR、および−S−から成る群から選ばれ
、Yは、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−C
−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CH
CH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−CH
(CHOCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−(
CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CON
H−Dm、−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−C
−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOC
)−CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重結合で
あり、B、CおよびDは、独立して−O−、−S−、NR、(CH2) −CR、および−CRから成る群から選ばれ、A、B、Cおよ
びDは、一緒になって6−〜10−員炭素環状環または所望により1個または
それ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜10−員複素環
状環を形成し得、aは0〜3であり、R〜RおよびR58〜R66は、独立し
て水素、C−C10アルキル、C−C12アリール、C−C10アルコキ
シル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C−C12ポリヒドロキシアリ
ール、C−C10アミノアルキル、モノまたはオリゴサッカリド、2〜30個
のアミノ酸単位を有するペプチド、−CH(CHOCH)−CH−OH
、−(CH)−COH、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CH
OCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−
CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−OHお
よび−CH−(CHOCH)−COHから成る群から選ばれ、Bmおよ
びDmは、独立して2〜30個のアミノ酸単位を含む生物活性ペプチド、抗体、
モノまたはオリゴサッカリド、グリコペプチド、金属キレート剤、放射性または
非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る群から選択され、aおよびcは
、独立して1〜10であり、並びにbおよびdが独立して1〜30である]を有
する。
【0045】 第四の態様において、本発明バイオコンジュゲートは、一般式4[ただし、W およびXは、同一または異なり得、−C(CH)、−C((CH)OH)
CH、−C((CH)OH)、−C((CH)COH)CH、−C((C
)COH)、−C((CH)NH)CH、−C((CH)NH) 、C((CH)NR)、−NR、および−S−から成る群から選ば
れ、Yは、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)
CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CH
OCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−NRおよび−C
(CHOCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Zは、−
(CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−CON
H−Dm、−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−C
−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOC
)−CHNRから成る群から選ばれ、Aは単または二重結合で
あり、B、CおよびDは、独立して−O−、−S−、NR、(CH −CR、および−CRから成る群から選ばれ、A、B、Cおよ
びDは、一緒になって6−〜10−員炭素環状環または所望により1個または
それ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜10−員複素環
状環を形成し得、aは0〜3であり、R〜RおよびR67〜R79は、独立し
て水素、C−C10アルキル、C−C12アリール、C−C10アルコキ
シル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C−C12ポリヒドロキシアリ
ール、C−C10アミノアルキル、モノまたはオリゴサッカリド、2〜30個
のアミノ酸単位を有するペプチド、−CH(CHOCH)−CH−OH
、−(CH)−COH、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CH
OCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−
CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−OHお
よび−CH−(CHOCH)−COHから成る群から選ばれ、Bmおよ
びDmは、独立して2〜30個のアミノ酸単位を含む生物活性ペプチド、抗体、
モノまたはオリゴサッカリド、グリコペプチド、金属キレート剤、放射性または
非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る群から選択され、aおよびcは
、独立して1〜10であり、並びにbおよびdは独立して1〜30である]を有
する。
【0046】 この発明はまた、固相または液中合成方法により本発明染料をペプチドまたは
生体分子にコンジュゲートする方法に関するものである。図6は、固体支持体に
おける自動ペプチド合成法を用いて、図1−5のシアニン染料を組込むバイオコ
ンジュゲートの合成図を示すもので、式中、A=CHまたはCHOCH
=R=H(式1)またはR、R=縮合フェニル(式2)、AA=アミ
ノ酸、R=CONHペプチド、R'=R(ビスコンジュゲート)またはCOOH
(モノコンジュゲート)、P=固体支持体、P'=存在または不存在はR'の定義
により異なる。
【0047】 この発明はまた、蛍光クエンチングの阻止方法に関するものである。シアニン
染料は一般に水性媒質中で凝集体を形成し、蛍光クエンチングを誘導することが
知られている。染料中における疎水性コアの存在が蛍光クエンチングを誘発する
場合、生物適合性有機溶媒、例えば1−50%ジメチルスルホキシド(DMSO
)を加えると、凝集が阻止されることにより蛍光が回復し、インビボ臓器視覚化
が可能となった。
【0048】 本発明染料−生体分子コンジュゲートは、腫瘍または他の異常の検出および処
置を目的とした光学断層撮影法、内視鏡検査、光音響的および音蛍光的適用法に
使用される。
【0049】 染料‐生体分子コンジュゲートはまた、限局性治療にも使用される。これは、
ポルフィリンまたは他のレーザー光学治療剤をバイオコンジュゲートに結合させ
、適当な波長の光線を照射して薬剤を活性化し、そして異常を検出および/また
は処置することにより行われ得る。
【0050】 本発明コンジュゲートはまた、腹腔鏡検査時の例えばソマトスタチンサブタイ
プ2(SST−2)陽性腫瘍の極微小転移検出用レーザー支援誘導手術、および
アテローム性硬化斑および血餅の診断を目的とした、コンジュゲートの血液クリ
アランスプロフィールをモニターすることによる、腫瘍および他の異常の存在検
出に使用され得る。
【0051】 本発明組成物は、経腸および非経口投与用診断および治療組成物に製剤化され
得る。これらの組成物は、意図された投与型に適した慣用的医薬用担体および賦
形剤と一緒に有効量の染料を含む。例えば、非経口製剤は、有利には滅菌水溶液
または懸濁液中に本発明薬剤を含む。非経口組成物は、直接注射されるかまたは
大量の全身投与用非経口組成物と混合され得る。上記溶液はまた、医薬的に許容
し得る緩衝液を含み得、所望により電解質、例えば塩化ナトリウムを含んでいて
もよい。
【0052】 当業界で熟知されている通り、経腸投与用製剤は広範に変化し得る。一般に、
上記製剤は液体であり、水溶液または懸濁液中に有効量の本発明薬剤を含む。上
記経腸組成物は、所望により緩衝液、界面活性剤、揺変剤などを含み得る。経口
投与用組成物はまた、香味料およびそれらの感覚刺激性の質を高める他の成分を
含み得る。
【0053】 診断組成物は、所望の増強を達成するのに有効な量で投与される。上記用量は
、使用される特定染料、画像化される臓器または組織、使用されている画像化設
備などにより広範に変化し得る。本発明の診断組成物は、常法で使用される。組
成物は、患者、典型的には温血動物に全身的または画像化すべき臓器または組織
へ局所的に投与され得、次いで患者をイメージング法にかける。
【0054】 本発明組成物および方法は、多様な光学物理および化学特性を有する新規シア
ニンおよびインドシアニン染料の合成および用途にとって重要な方法を表す。こ
の組合わせはまた、小分子ターゲッティング基を用いて光学的方法により腫瘍を
画像化するための重要な方法を表す。下記実施例で本発明についてさらに詳述す
るが、それらは説明として示されたもので、いかなる意味でも本発明の範囲を制
限する意図はないものとする。
【0055】 (実施例) 実施例1 ビス(エチルカルボキシメチル)インドシアニン染料の合成(図1、R、R =縮合フェニル、A=CH、n=1およびR=R'=COH) 1,2−ジクロロベンゼン(40mL)中1,1,2−トリメチル−[1H]−
ベンゾ[e]インドール(9.1g、43.58ミリモル)および3−ブロモプロ
ピオン酸(10.0g、65.37ミリモル)から成る混合物を12時間110℃
で加熱した。溶液を室温に冷却し、得られた赤色残留物を濾過し、アセトニトリ
ル:ジエチルエーテル(1:1)混合物で洗浄した。得られた固体を真空乾燥す
ると、10g(64%)の明褐色粉末が得られた。この固体の一部(6.0g、
16.56ミリモル)、グルタコンアルデヒドジアニルモノ塩酸塩(2.36g、
8.28ミリモル)および酢酸ナトリウムトリ水和物(2.93g、21.53ミ
リモル)をエタノール(150mL)中で90分間還流させた。溶媒を濃縮後、
40mLの2N HCl水溶液を残留物に加えた。混合物を遠心分離し、上清を
傾瀉した。上清がほぼ無色になるまでこの手順を反復した。約5mLの水:アセ
トニトリル(3:2)混合物を固体残留物に加え、凍結乾燥すると、2gの濃緑
色フレークが得られた。化合物の純度は、H−NMRおよび液体クロマトグラ
フィー−質量分光学的方法(LC−MS)により確立された。
【0056】 実施例2 ビス(ペンチルカルボキシメチル)インドシアニン染料の合成(図1、R、R =縮合フェニル、A=CH、n=4およびR=R'=COH) 1,2−ジクロロベンゼン(250mL)中1,1,2−トリメチル−[1H]
−ベンゾ[e]インドール(20g、95.6ミリモル)および6−ブロモヘキ
サン酸(28.1g、144.1ミリモル)から成る混合物を12時間110℃で
加熱した。緑色溶液を室温に冷却し、形成された褐色固体沈澱物を濾過により集
めた。1,2−ジクロロベンゼンおよびジエチルエーテルで固体を洗浄後、得ら
れた褐色粉末(24g、64%)を室温で真空乾燥した。この固体の一部(4.
0g、9.8ミリモル)、グルタコンアルデヒドジアニルモノ塩酸塩(1.4g、
5ミリモル)および酢酸ナトリウムトリ水和物(1.8g、12.9ミリモル)を
エタノール(80mL)中で1時間還流させた。溶媒を濃縮後、20mLの2N
HCl水溶液を残留物に加えた。混合物を遠心分離し、上清を傾瀉した。上清
がほぼ無色になるまでこの手順を反復した。約5mLの水:アセトニトリル(3
:2)混合物を固体残留物に加え、凍結乾燥すると、約2gの濃緑色フレークが
得られた。化合物の純度は、H−NMRおよびLC−MSにより確立された。
【0057】 実施例3 ビスエチルカルボキシメチルインドシアニン染料の合成(図1、R、R =H、A=CH、n=1およびR=R'=COH) この化合物は実施例1と同じ要領で製造されたが、ただし出発材料として1,
1,2−トリメチルインドールを使用した。
【0058】 実施例4 ビス(エチルカルボキシメチル)インドシアニン染料の合成(図1、R、R =縮合フェニル、A=CH、n=1およびR=R'=COH) この化合物は実施例1と同じ要領で製造されたが、ただし、ブロモプロピオン
酸の代わりにω−ブロモヘキサオキシエチレングリコールプロピオリル酸を使用
し、反応は1,2−ジメトキシプロパン中で行なわれた。
【0059】 実施例5 ビスエチルカルボキシメチルインドシアニン染料の合成(図2、R、R
縮合フェニル、A=CH、およびn=0) 50mlのジメチルホルムアミドおよびベンジルブロモアセテート(16.0
g、70ミリモル)の溶液を、100mlの三頚フラスコ中で攪拌した。固体重
炭酸カリウム(7.8g、78ミリモル)を加えた。フラスコをアルゴンにより
パージングし、氷浴で0℃に冷却した。攪拌混合物にエタノールアミン(1.9
g、31ミリモル)および4mlのジメチルホルムアミドの溶液を5分間かけて
滴下した。滴下完了後、混合物を0℃で1時間攪拌した。氷浴を除去し、混合物
を室温で一夜攪拌した。反応混合物を100mlのメチレンクロリドおよび10
0mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液間に分配した。層を分離し、メチレンクロリ
ド層を100mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液で再洗浄した。水層を合わせ、2
5mlのメチレンクロリドで2回抽出した。メチレンクロリド層を合わせ、10
0mlの食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。メチレンクロリドを約
35℃で吸引装置により減圧除去し、そして残存しているジメチルホルムアミド
を約45℃で真空除去した。粗物質を真空ラインで一夜室温で放置した。
【0060】 次いで、粗物質を100mlのメチレンクロリドに室温で溶かした。トリフェ
ニルホスフィン(8.91g、34ミリモル)を加え、攪拌しながら溶かした。
アルゴンでのパージングを開始し、混合物を氷浴で0℃に冷却した。N−ブロモ
スクシンイミド(6.05g、34ミリモル)を2分間にわたって分割して加え
た。混合物を0℃で1.5時間攪拌した。メチレンクロリドを真空除去すると、
紫色油状物が得られた。この油状物を一定して手動攪拌しながら200mlのエ
ーテルで磨砕した。この期間中、油状物は非常に粘稠性になった。エーテル溶液
を傾瀉し、油状物を100mlのエーテルで磨砕した。エーテル溶液を傾瀉し、
油状物を再び100ml分量のエーテルで磨砕した。エーテルを傾瀉し、エーテ
ル溶液を合わせ、約2時間放置することにより、トリフェニルホスフィンオキシ
ドを結晶化させた。エーテル溶液を結晶から傾瀉し、固体を100mlのエーテ
ルで洗浄した。体積が約25mlとなるまで合わせたエーテル抽出物の体積を真
空により低減化した。これを0℃で一夜放置した。エーテル(10ml)を冷混
合物に加え、混合して固体を懸濁させた。混合物を45gのシリカゲルのカラム
で濾過し、エーテルで溶離し、そして75mlフラクションを集めた。薄層クロ
マトグラフィーにより測定された、生成物を含むフラクションをプールし、エー
テルを真空除去した。この結果、粗生成物10.1gが得られた。この物質を、
9:1ヘキサン:エーテルに変えながら、ヘキサンによるシリカゲルフラッシュ
クロマトグラフィーにかけた。生成物含有フラクションをプールし、溶媒を真空
除去した。この結果、7.4g(57%収率)の純粋生成物が得られた。
【0061】 10%パラジウム炭素(1g)および150mlのメタノール中ベンジルエス
テル(10g)の溶液から成る混合物を2時間25psiで水素化分解した。混
合物をセライトで濾過し、残留物をメタノールで洗浄した。溶媒を濃縮すると、
定量的収率で粘稠性油状物が得られた。
【0062】 ブロミドと1,1,2−トリメチル−[1H]−ベンゾ[e]インドールとの反
応を実施例1と同じ要領で実施した。
【0063】 実施例6 ビス(エチルカルボキシメチルジヒドロキシル)インドシアニン染料(図3) ヒドロキシ−インドール化合物は、公知方法(P.L.Southwickら、「蛍光性バ
イオラベル用中間体としての(2,3,3−トリメチル−3−H−インドール−5
−イル)酢酸誘導体の一ポットフィッシャー合成」(One pot Fischer synthsis
of (2,3,3-trimethyl-3-H-Iindol-5-yl)-acetic acid derivatives as intermed
iates for fluorescent biolabels)、Org.Prep.Proced.Int.Briefs、1988、
20(3)、279−284)により容易に製造される。室温で30分間および還
流温度で1分間酢酸(50mL)中p−カルボキシメチルフェニルヒドラジン塩
酸塩(30ミリモル、1当量)および1,1−ビス(ヒドロキシメチル)プロパ
ノン(45ミリモル、1.5当量)の反応により、固体残留物として(3,3−じ
ヒドロキシメチル−2−メチル−3−H−インドール−5−イル)酢酸が得られ
る。実施例5記載の要領で製造された3−ブロモプロピル−N,N−ビス(カル
ボキシメチル)アミンと中間体インドールとの反応および後続のインドール中間
体とグルタコンアルデヒドジアニルモノ塩酸塩(実施例1参照)との反応により
、目的生成物が得られる。
【0064】 実施例7 ビス(プロピルカルボキシメチル)インドシアニン染料の合成(図4) 文献に記載(G.A.Reynoldsおよび K.H.Drexhage、「赤外線で吸収する安定し
たヘプタメチンピリリウム染料」(Stable heptamethine pyrylium dyes that a
bsorb in the infrared)、J.Org.Chem.1977、42(5)、885−888
)の要領で中間体2−クロロ−1−ホルミル−3−ヒドロキシメチレンシクロヘ
キサンを製造した。等量(各々40mL)のジメチルホルムアミド(DMF)お
よびジクロロメタンを混合し、溶液をアセトン−ドライアイス浴中で−10℃に
冷却した。アルゴン雰囲気下、ジクロロメタン中オキシ塩化リン(40mL)を
冷DMF溶液に滴下した後、10gのシクロヘキサノンを加えた。生成した溶液
を室温に温まるまで放置し、6時間還流させた。室温に冷却後、混合物を氷冷水
中に注ぎ、12時間4℃で貯蔵した。濾過後、黄色粉末約8gが得られた。イン
ドール中間体と環状ジアルデヒドの縮合は、実施例1記載の要領で実施される。
さらにビスイソプロピリデンアセタール保護モノサッカリドによる染料の官能化
は、文献に記載された方法により達成された(J.H.Flanaganら、時間経過順識別
法を用いたDNA配列決定適用における塩基‐招集(コーリング)用近赤外線重
原子修飾蛍光染料(Near infrared heavy-atom-modified fluorescent dyes for
base-calling in DNA-sequencing application using temporaldiscrimination
)、Anal.Chem.、1998、70(13)、2676−2684)。
【0065】 実施例8 ビス(エチルカルボキシメチル)インドシアニン染料の合成(図5) これらの染料は、実施例7記載の要領で製造される。これらの染料は赤外線領
域で吸収する。図5に示された典型的な実例は、1036nmでの予測吸収最大
値を有する。
【0066】 実施例9 ペプチドの合成 下記方法は、オクトレオテートの合成を目的とする。オクトレオテートのアミ
ノ酸配列は、D−Phe−Cys'−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−C
ys'−Thr(配列番号1)(ただし、Cys'は2個のシステインアミノ酸間
における分子内ジスルフィド結合の存在を示す)である。この発明の他のペプチ
ドは、場合によっては軽微な修飾を伴ない得る類似方法により製造された。
【0067】 オクタペプチドは、アプライド・バイオシステムズ(432AモデルのSYN
ERGYペプチド・シンセサイザー)から市販されているペプチド合成装置を用
いた自動フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)固相ペプチド合成法によ
り製造された。最初のペプチドカートリッジは、25マイクロモル割合でFmo
c−Thrによる前荷重ワン樹脂を含んでいた。後続のカートリッジは、次のア
ミノ酸:Cys(Acm)、Thr(t−Bu)、Lys(Boc)、Trp(
Boc)およびTyr(t−Bu)に関する側鎖保護基を伴うFmoc保護アミ
ノ酸を含んでいた。アミノ酸カートリッジをペプチド合成装置に置き、C−末端
からN−末端位置へ生成物を合成させた。カップリング反応は、2−(1H−ベ
ンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサ
フルオロホスフェート(HBTU)/N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HO
Bt)の存在下において75マイクロモルの保護アミノ酸により実施された。ジ
メチルホルムアミド中20%ピペリジンによりFmoc保護基を除去した。合成
完了後、チオール基をトリフルオロ酢酸タリウムにより閉環し、6時間トリフル
オロ酢酸(85%):水(5%):フェノール(5%):チオアニソール(5%
)を含む開裂混合物により固体支持体から生成物を開裂した。ペプチドをt−ブ
チルメチルエーテルにより沈澱させ、水:アセトニトリル(2:3)混合物によ
り凍結乾燥した。ペプチドをHPLCにより精製し、LC/MSにより分析した
【0068】 オクトレオチド、D−Phe−Cys'−Tyr−D−Trp−Lys−Th
r−Cys'−Thr−OH(配列番号2)(ただし、Cys'は2個のシステイ
ンアミノ酸間における分子内ジスルフィド結合の存在を示す)は、同じ手順によ
り製造された。
【0069】 ボンベシン類似体は同じ手順により製造されたが、トリフルオロ酢酸タリウム
による閉環は必要とされなかった。側鎖脱保護および樹脂からの開裂は、各々5
0μLのエタンジチオール、チオアニソールおよび水、および850μLのトリ
フルオロ酢酸により実施された。2種の類似体が製造された:Gly−Ser−
Gly−Gln−Trp−Ala−Val−Gly−His−Leu−Met−
NH(配列番号3)およびGly−Asp−Gly−Gln−Trp−Ala
−Val−Gly−His−Leu−Met−NH(配列番号4)。
【0070】 コレシストキニンオクタペプチド類似体は、閉環段階を伴わずにオクトレオテ
ートの場合と同じ要領で製造された。3種の類似体が製造された:Asp−Ty
r−Met−Gly−Trp−Met−Asp−Phe−NH(配列番号5)
、Asp−Tyr−Nle−Gly−Trp−Nle−Asp−Phe−NH (配列番号6)、およびD−Asp−Tyr−Nle−Gly−Trp−Nle
−Asp−Phe−NH(配列番号7)(ただし、Nleはノルロイシンであ
る)。
【0071】 ニューロテンシン類似体、D−Lys−Pro−Arg−Arg−Pro−T
yr−Ile−Leu(配列番号8)は、閉環段階を伴わずにオクトレオテート
と同様にして製造された。
【0072】 実施例10 ペプチド−染料コンジュゲートの合成(図6) 下記方法は、オクトレオテート−シアニン染料コンジュゲートの合成に関する
ものであるが、他のペプチド−染料コンジュゲートの合成にも類似方法が使用さ
れる。
【0073】 オクトレオテートは実施例9記載の要領で製造されたが、ペプチドは固体支持
体から開裂されず、PheのN−末端Fmoc基は保持されていた。チオール基
はトリフルオロ酢酸タリウムにより閉環され、Pheを脱保護することにより遊
離アミンが脱離された。ビスエチルカルボキシメチルインドシアニン染料(53
mg、75マイクロモル)が、DMSO(375μL)中HBTU/HOBtの
0.2モル溶液、およびDMSO(375μL)中ジイソプロピルエチルアミン
の0.2モル溶液から成る活性化試薬に加えられた。約30分で活性化は完了し
、樹脂結合ペプチド(25マイクロモル)を染料に加えた。室温で3時間カップ
リング反応を実施した。混合物を濾過し、固体残留物をDMF、アセトニトリル
およびTHFで洗浄した。緑色残留物を乾燥後、ペプチドが樹脂から開裂され、
85%トリフルオロ酢酸、2.5%水、2.5%チオアニソールおよび2.5%フ
ェノールの混合物により側鎖保護基が除去された。樹脂を濾過し、冷t−ブチル
メチルエーテル(MTBE)を用いて染料−ペプチドコンジュゲートを沈澱させ
、これをアセトニトリル:水(2:3)混合物に溶かし、凍結乾燥した。生成物
をHPLCにより精製すると、モノオクトレオテート−ビスエチルカルボキシメ
チルインドシアニン染料(サイテート1、80%)およびビスオクトレオテート
−ビスエチルカルボキシメチルインドシアニン染料(サイテート2、20%)が
得られた。モノオクトレオテートコンジュゲートは、反応時間を2時間に減らす
ことによりビスコンジュゲートに対しほぼ独占的(>95%)に得られる。しか
しながら、これはまた、不完全反応を誘発するため、非染料コンジュゲートペプ
チドによる受容体の飽和を回避するためには染料コンジュゲートから遊離オクト
レオテートを注意深く分離しなければならない。
【0074】 オクトレオテート−ビスペンチルカルボキシメチルインドシアニン染料は、若
干の修正を加えながらも上記と同じ要領で製造された。ビスペンチルカルボキシ
メチルインドシアニン染料(60mg、75マイクロモル)が、DMSO(40
0μL)中HBTU/HOBtの0.2モル溶液、およびDMSO(400μL
)中ジイソプロピルエチルアミンの0.2モル溶液から成る活性化試薬に加えら
れた。約30分で活性化は完了し、樹脂結合ペプチド(25マイクロモル)を染
料に加えた。室温で3時間反応を実施した。混合物を濾過し、固体残留物をDM
F、アセトニトリルおよびTHFで洗浄した。緑色残留物を乾燥後、ペプチドが
樹脂から開裂され、85%トリフルオロ酢酸、2.5%水、2.5%チオアニソー
ルおよび2.5%フェノールの混合物により側鎖保護基が除去された。樹脂を濾
過し、冷t−ブチルメチルエーテル(MTBE)を用いて染料−ペプチドコンジ
ュゲートを沈澱させ、これをアセトニトリル:水(2:3)混合物に溶かし、凍
結乾燥した。生成物をHPLCにより精製すると、オクトレオテート−1,1,2
−トリメチル−[1H]−ベンゾ[e]インドールプロピオン酸コンジュゲート
(10%)、モノオクトレオテート−ビスペンチルカルボキシメチルインドシア
ニン染料(サイテート3、60%)およびビスオクトレオテート−ビスペンチル
カルボキシメチルインドシアニン染料(サイテート4、30%)が得られた。
【0075】 実施例11 ジメチルスルホキシド(DMSO)中におけるペプチド−染料コンジュゲート
の製剤 染料−ペプチドコンジュゲートは、水中では可溶性に乏しく、可溶化剤または
共溶媒の添加を必要とする。1−20%水性エタノールをコンジュゲートに加え
ると、インビトロ蛍光強度が部分的にクエンチングされ、インビボでは完全に蛍
光はクエンチングされた(コンジュゲートは電荷結合素子(CCD)カメラによ
り検出されなかった)。1−50%のDMSOを加えることにより、インビトロ
およびインビボでのコンジュゲートの蛍光強度は再確立または増強された。染料
の蛍光は1週間にわたって強いままであった。DMSO製剤は、この発明用に使
用された実験動物にとって認容性良好であった。
【0076】 実施例12 インドシアニングリーン(ICG)による膵管腺癌(DSL6A)のイメージ
ング 非侵襲性インビボ蛍光イメージング装置を用いて、動物モデルにおいて腫瘍検
出用に開発された造影剤の効率を評価した。名目波長780nmおよび名目電力
40mWのレーザーマックス・インコーポレイテッドのレーザーダイオードを使
用した。検出装置は、ローデンストック10mmF2レンズ(ストック#542
.032.002.20)を装着したプリンストン・インスツルメントRTE/C
CD−1317−K/2型CCDカメラであった。造影剤から放射された蛍光の
みが画像化されるように、830nm干渉レンズ(CVIレーザー・コーポレー
ション、部品#F10−830−4−2)をCCDインプットレンズの正面に固
定した。典型的な例では、動物の画像を造影剤の注射前に撮った。それに続いて
この画像を注射後画像から差し引いた(ピクセル単位で)。しかしながら、一旦
動物が試料領域から除かれ、注射の数時間後に撮られる画像用に後の時点で戻さ
れると、バックグラウンドサブトラクションは決して為されなかった。
【0077】 固体(ドナー)移植片からの材料を導入することによりDSL 6A腫瘍を雄
ルイスラットの左脇腹領域に誘導すると、腫瘍は約14日で触診可能となった。
筋肉内注射により0.8mL/kgでキシラジン:ケタミン:アセプロマジン、
1.5:1.5:0.5により動物に麻酔をかけた。腫瘍領域(左脇腹)の毛を剃
って、腫瘍および周囲表面領域を露出させた。コックの栓およびヘパリン化食塩
水を含む注射器2本を備えた21ゲージ蝶形物をラットの後方尾部静脈へ設置し
た。蝶形装置によるICG投与前に静脈の開通性をチェックした。各動物に水中
ICGの0.42mg/mL溶液500μLを与えた。
【0078】 図7A−Bは、ICG(5.4μm)の0.5mL水溶液のボーラス注射後2分
(図7A)および30分(図7B)時点での腫瘍画像である。テトラカルボン酸
シアニン染料は、図2(ただし、A=CHまたはCHOCH、R=R =H(式1)またはR、R=縮合フェニル(式2))に示された要領で合成
された。
【0079】 図面は、指示された時点で測定された蛍光強度の偽色彩画像であり、画像は腫
瘍および周囲小領域に制約されている。示されている通り、腫瘍における染料強
度はICG注射後30分で顕著に減少した。
【0080】 実施例13 インドシアニングリーン(ICG)による前立腺癌(R3327−H)のイメ
ージング 使用されたイメージング装置および方法は実施例12の場合と同様である。前
立腺腫瘍(ダニングR3327−H)を、固体移植片から雄の若年コペンハーゲ
ンラットの左脇腹領域に誘導した。これらの腫瘍は非常にゆっくりと増大し、触
診できる塊は移植の4−5ヶ月後に存在した。図7C−Dは、注射の2分後(図
7C)および30分後(図7D)に画像化された前立腺癌腫(R3327−H)
誘導ラットの画像である。
【0081】 図面は、指示された時点で測定された蛍光強度の偽色彩画像であり、画像は腫
瘍および周囲小領域に制約されている。示されている通り、腫瘍における染料強
度はICG注射後30分で顕著に減少した。
【0082】 実施例14 インドシアニングリーン(ICG)によるラット膵臓小葉癌(CA20948
)のイメージング 使用されるイメージング装置および方法は実施例12の場合と同様である。固
体移植片技術により左脇腹領域にSST−2受容体を発現するラット膵臓小葉癌
(CA20948)を誘導したところ、触診可能な塊は移植の9日後に検出され
た。注射の2および3分後に得られた画像は図7E−Fに示されている。図7E
−Fは、注射の2分後(図7E)および30分後(図7F)に画像化されたSS
T−2受容体を発現する膵臓小葉癌(CA20948)が誘導されたラットの画
像である。
【0083】 図面は、指示された時点で測定された蛍光強度の偽色彩画像であり、画像は腫
瘍および周囲小領域に制約された。示されている通り、腫瘍における染料強度は
ICG注射後30分で顕著に減少し、ほとんど存在していなかった。
【0084】 実施例15 サイテート1によるラット膵臓小葉癌(CA20948)のイメージング 使用されたイメージング装置および方法は実施例12の場合と同様であるが、
ただし各動物には水中25%ジメチルスルホキシドのサイテート1溶液の1.0
mg/mL溶液500μlを与えた。
【0085】 固体移植技術により左脇腹領域にSST−2受容体を発現するラット膵臓小葉
癌(CA20948)を誘導したところ、触診できる塊は移植の24日後に検出
された。画像は注射後の様々な時点で得られた。腫瘍への取込みは2分で見られ
たが、最大となったのは約5分後であった。
【0086】 図8A−Bは、CA20948セルライン誘導ラットにおける45分時点での
ICGおよびサイテート1の取込み比較を示す。45分までにICGはほぼ一掃
されたが(図8A)、サイテート1はまだ強い状態である(図8B)。この染料
蛍光は注射後数時間の間腫瘍において強い状態のままであった。
【0087】 実施例16 インドシアニングリーンによるイメージングと比較したサイテート1によるラ
ット膵臓小葉癌(CA20948)のイメージング インドシアニングリーン(ICG)を用い、CCDカメラ装置を用いて3種の
異なるセルラインを光学的に画像化した。セルラインのうちの2種、DSL6/
A(膵臓)およびダニングR3327H(前立腺)は、時間経過に伴い腫瘍への
緩慢な薬剤の灌流を示し、各々について妥当な画像が得られた。第三のライン、
CA20948(膵臓)は、注射の僅か30分後には存在しない軽微ではあるが
一時的な灌流を示した。これは、他の2腫瘍ラインと比べてこのラインにはIC
Gの非特異的局在性の無いことを示していたことから、この型の腫瘍に関する異
なる血管構造が示唆された(図7A−F参照)。最初の2腫瘍ライン(DSL
6/AおよびR3327H)は、同じくソマトスタチン(SST−2)受容体に
富むCA20948ほど高度に血管化されてはいない。従って、この腫瘍モデル
における染料の検出および保持は、受容体依存的特異性の優れた指標である。
【0088】 オクトレオテートは、ソマトスタチン(SST−2)受容体をターゲッティン
グすることが知られているため、シアノ−オクトレオテート(サイテート1およ
びサイテート2)が製造された。サイテート1は、CA20948ルイスラット
モデルで評価された。CCDカメラ装置を用いると、この染料の局在性は注射の
45分後に腫瘍で(矢印により示されている)観察された(図9A)。注射後2
7時間の時点で、動物を再び画像化した(図9B)。腫瘍視覚化は容易に観察さ
れた(矢印により示されている)ことから、CA20948腫瘍ラインに存在す
るSST−2受容体に関するこの薬剤の特異性を示していた。
【0089】 個々の臓器をサイテート1投与の約24時間後に除去し、画像化した。図10
に示されている通り、サイテート1の高い取込みが膵臓、腎傍および腫瘍組織に
おいて観察され、心臓、筋肉、脾臓および肝臓はそれよりかなり低い取込みを示
した。これらのデータは、同じモデル系における放射性標識オクトレオテートと
完全な相関関係を示す(M. de Jongら、Cancer Res.1998、58、437−
441)。
【0090】 実施例17 ボンベシネートによるラット膵臓小葉癌(AR42−J)のイメージング AR42−Jセルラインは、外分泌ラット膵臓小葉癌から誘導される。それは
、連続培養で培養されるかまたは無胸腺ヌードマウス、SCIDマウスまたはル
イスラットにおいてインビボで維持され得る。このセルラインは、コレシストキ
ニン(CCK)、表皮成長因子(EGF)、下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化
ペプチド(PACAP)、ソマトスタチン(SST−2)およびボンベシンを含
む多様なホルモン受容体を発現することが知られているため、インビトロ受容体
検定法にとって特に魅力的である。
【0091】 このモデルでは、CA20948ラットモデルに関して記載した方法と同様に
して固体腫瘍材料を用いて雄のルイスラットに移植した。触診可能な塊は移植の
7日後に存在しており、移植の10−12日後にイメージング試験を動物で行っ
たところ、塊は約2−2.5gに達していた。
【0092】 図11は、ボンベシネートの注射後22時間時点における、実施例16に記載
された、AR42−J腫瘍担持ラットにおけるボンベシネートの画像である。図
11に示されている通り、腫瘍におけるバイオコンジュゲートの特異的局在性(
矢印により示されている)が観察された。
【0093】 実施例18 ペプチド染料コンジュゲートの血液クリアランスプロフィールのモニター 染料発色団の励起に適当な波長のレーザーを、光ファイバー束の一端に向け、
他端をラットの耳から数ミリメートルのところに配置した。第2の光ファイバー
束もまた、同じ耳付近に配置することにより、放射された蛍光を検出し、他端を
データ収集用オプティックス(光学機器)およびエレクトロニクス(電子機器)
へ指向させた。収集オプティックストレインにおける干渉フィルター(IF)を
用いて、染料発色団にとって適当な波長の放射された蛍光を選択した。
【0094】 スプラーグ‐ドーリーまたはフィッシャー344ラットをこれらの試験で使用
した。体重1kg当たり1.35gの用量で腹腔内注射によるウレタン投与によ
り動物に麻酔をかけた。動物が所望の麻酔段階に達した後、12"管を備えた2
1ゲージ蝶形物を各動物の側面尾部静脈に設置し、ヘパリン化食塩水で洗い流し
た。動物を加熱パッドに置き、全試験中常に暖かく保った。左耳たぶをガラス製
顕微鏡スライドに貼付することにより動きおよび振動を低減化した。
【0095】 光ファイバーから送達された入射レーザー光線を貼付された耳に集中させた。
次いで、データ収集を開始し、そして試験薬剤投与前に蛍光のバックグラウンド
読取り値を得た。サイテート1または2の場合、ペプチド−染料コンジュゲート
を、側面尾部静脈におけるボーラス注射により、典型的には0.5〜2.0mLを
動物に投与した。この手順を正常および腫瘍担持ラットにおいて幾つかのペプチ
ドコンジュゲートにより反復した。正常および腫瘍担持動物におけるペプチド染
料コンジュゲートの血液クリアランスをモニターする方法としての代表的プロフ
ィールは図12〜16に示されている。一区画モデル用の標準シグマプロットソ
フトウェアプログラムを用いてデータを分析した。
【0096】 サイテート1または2で処理したラットでは、蛍光シグナルは、ピーク値まで
急速に増加した。次いで、シグナルは、血流から一掃されたコンジュゲートとし
ての時間の関数として減少した。図12は、780nmで励起後に830nmで
モニターされた正常ラット血液からのサイテート1のクリアランスプロフィール
を示す。図13は、同じく780nmで励起後に830nmでモニターされた膵
臓腫瘍(CA20948)担持ラット血液からのサイテート1のクリアランスプ
ロフィールを示す。
【0097】 図14は、正常ラット血液からのサイテート2のクリアランスプロフィールを
示し、図15は、780nmで励起後に830nmでモニターされた膵臓腫瘍(
CA20948)担持ラット血液からのサイテート2のクリアランスプロフィー
ルを示す。
【0098】 図16は、780nmで励起後に830nmでモニターされた正常ラット血液
からのサイテート4のクリアランスプロフィールを示す。
【0099】 本明細書に示され、記載されている本発明の具体例は、当技術分野に習熟した
本発明者らの実施態様に過ぎず、何らかの意味で限定しているわけではないもの
と理解すべきである。従って、本発明の精神および請求の範囲から逸脱すること
なく、それらの実施態様に対し様々な変化、修飾または改変を加えるかまたはそ
れらの手段に訴えることもあり得る。引用された参考文献は、出典明示により本
明細書の一部とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ビスカルボン酸シアニン染料の合成に関する反応経路を示す。
【図2】 テトラカルボン酸シアニン染料の合成に関する反応経路を示す。
【図3】 ポリヒドロキシカルボン酸染料の合成に関する反応経路を示す。
【図4】 非凝集性シアニン染料の合成に関する反応経路を示す。
【図5】 長波長吸収性染料の合成に関する反応経路を示す。
【図6】 シアニン染料バイオコンジュゲートの合成に関する反応経路を示
す。
【図7】 様々な腫瘍をもつラットへのインドシアニングリーン(ICG)
注射の2分および30分後における画像を表す。
【図8】 膵臓小葉癌(CA20948)に罹ったラットにおけるICG(
図8A)およびサイテート1(図8B)の取込みの比較を示す。
【図9】 サイテート1注射後45分(図9A)および27時間(図9B)
における膵臓小葉癌(CA20948)に罹ったラットの画像を示す。
【図10】 サイテート1による注射の約24時間後における膵臓小葉癌(
CA20948)に罹ったラットから摘出された個々の器官の画像である。
【図11】 注射後22時間のAR42−J腫瘍担持ラットにおけるボンベ
シネートの画像である。
【図12】 正常ラットの血液からのサイテート1のクリアランスプロフィ
ールである。
【図13】 膵臓腫瘍担持ラットの血液からのサイテート1のクリアランス
プロフィールである。
【図14】 正常ラットの血液からのサイテート2のクリアランスプロフィ
ールである。
【図15】 膵臓腫瘍担持ラットの血液からのサイテート2のクリアランス
プロフィールである。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 リチャード・ビー・ドーショー アメリカ合衆国63146ミズーリ州セント・ ルイス、ニーハウス・レイン11977番 (72)発明者 ジョゼフ・イー・ブガジュ アメリカ合衆国63303ミズーリ州セント・ チャールズ、ケッタリング・ドライブ2916 番 Fターム(参考) 4C061 AA24 BB01 CC00 DD01 HH51 WW17 4C085 HH01 HH11 JJ02 KA11 KB56 LL18 4H056 CA01 CA02 CA05 CB01 CB06 CC02 CC08 CE03 CE06 DD03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、WおよびXは、独立して−CR、−O−、−NR、−S−
    および−Seから成る群から選ばれ、Yは、−(CH)−CONH−Bm、
    −CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NH
    CO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(C
    )−N(R)−(CH)−CONH−Bm、(CH)−N(R)−(C
    )−NHCO−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOC
    )−CH−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH
    N(R)−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH −N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)
    CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−Bm、−CH
    (CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−NHC
    O−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOCH)−CH NRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)−CONH−Dm、
    −CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm、−(CH)−NH
    CO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Dm、−(C
    )−N(R)−(CH)−CONH−Dm、(CH)−N(R)−(C
    )−NHCO−Dm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Dm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOC
    )−CH−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH
    N(R)−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH −N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)
    CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−Dm、−CH
    (CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−NHC
    O−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOCH)−CH NRから成る群から選ばれ、Aは単または二重結合であり、B、C およびDは、独立して−O−、−S−、−Se−、−P−、−CR
    −CR、アルキル、NRおよび−C=Oから成る群から選ばれ、A、B 、CおよびDは、一緒になって6−〜12−員炭素環状環または所望により
    1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜12
    −員複素環状環を形成し得、aおよびbは独立して0〜5であり、R〜R およびR29〜R37は、独立して水素、C−C10アルキル、C−C20
    リール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリアルコキシアルキル、C −C20ポリヒドロキシアルキル、C−C20ポリヒドロキシアリール、C −C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲン、サッカリド、ペプチド
    、−CH(CHOCH)−CH−OH、−(CH)−COH、−(
    CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CON
    H−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−C
    −NHCO−Bm、−(CH)−OHおよび−CH−(CHOCH) −COHから成る群から選ばれ、BmおよびDmは、独立して生物活性ペプ
    チド、タンパク質、細胞、抗体、抗体フラグメント、サッカリド、グリコペプチ
    ド、ペプチド擬似物質、薬剤、薬剤ミミック、ホルモン、金属キレート剤、放射
    性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る群から選択され、aお
    よびcは、独立して1〜20であり、並びにbおよびdは独立して1〜100の
    範囲で変化する] で示される化合物。
  2. 【請求項2】 WおよびXが、独立して−C(CH)、−C((CH )OH)CH、−C((CH)OH)、−C((CH)COH)CH
    −C((CH)COH)、−C((CH)NH)CH、C((CH)
    NH)、C((CH)NR)、−NR、および−S−から成る群
    から選ばれ、Yが、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOC
    )−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH
    −(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−NR
    よび−CH(CHOCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Z が、−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH −CONH−Dm、−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH
    )−CH−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(C
    OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Aが単または二
    重結合であり、B、CおよびDが、独立して−O−、−S−、NR、(
    CH2)−CR、および−CRから成る群から選ばれ、A、B
    およびDが、一緒になって6−〜10−員炭素環状環または所望により1
    個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜10−
    員複素環状環を形成し得、aおよびbが独立して0〜3であり、R〜R およびR29〜R37が、独立して水素、C−C10アルキル、C−C12アリ
    ール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C −C12ポリヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、モノまたはオ
    リゴサッカリド、2〜30個のアミノ酸単位を有するペプチド、−CH(CH
    OCH)−CH−OH、−(CH)−COH、−(CH)−CO
    NH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(C
    )−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO
    −Bm、−(CH)−OHおよび−CH−(CHOCH)−COHか
    ら成る群から選ばれ、BmおよびDmが、独立して2〜30個のアミノ酸単位を
    含む生物活性ペプチド、抗体、モノまたはオリゴサッカリド、グリコペプチド、
    金属キレート剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る
    群から選択され、aおよびcが、独立して1〜10であり、並びにbおよびdが
    独立して1〜30である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 WおよびXが各々C((CH)OH)であり、Yが−
    (CH)−CONH−Bmであり、Zが−(CH)−CONH−Dmであ
    り、Aが単結合であり、A、B、CおよびDが一緒になって6員炭素
    環状環を形成し、aおよびbが各々1であり、R29がガラクトースであり
    、R30〜R37が各々水素であり、Bmがオクトレオテートであり、Dmがボ
    ンベシンである、請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 診断または治療処置の遂行方法であって、式 【化2】 [式中、WおよびXは、独立して−CR、−O−、−NR、−S−
    および−Seから成る群から選ばれ、Yは、−(CH)−CONH−Bm、
    −CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NH
    CO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(C
    )−N(R)−(CH)−CONH−Bm、(CH)−N(R)−(C
    )−NHCO−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOC
    )−CH−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH
    N(R)−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH −N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)
    CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−Bm、−CH
    (CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−NHC
    O−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOCH)−CH NRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)−CONH−Dm、
    −CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm、−(CH)−NH
    CO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Dm、−(C
    )−N(R)−(CH)−CONH−Dm、(CH)−N(R)−(C
    )−NHCO−Dm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Dm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOC
    )−CH−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH
    N(R)−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH −N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)
    CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−Dm、−CH
    (CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−NHC
    O−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOCH)−CH NRから成る群から選ばれ、Aは単または二重結合であり、B、C およびDは、独立して−O−、−S−、−Se−、−P−、−CR
    −CR、アルキル、NRおよび−C=Oから成る群から選ばれ、A、B 、CおよびDは、一緒になって6−〜12−員炭素環状環または所望により
    1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜12
    −員複素環状環を形成し得、aおよびbは独立して0〜5であり、R〜R およびR29〜R37は、独立して水素、C−C10アルキル、C−C20
    リール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリアルコキシアルキル、C −C20ポリヒドロキシアルキル、C−C20ポリヒドロキシアリール、C −C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲン、サッカリド、ペプチド
    、−CH(CHOCH)−CH−OH、−(CH)−COH、−(
    CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CON
    H−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−C
    −NHCO−Bm、−(CH)−OHおよび−CH−(CHOCH) −COHから成る群から選ばれ、BmおよびDmは、独立して生物活性ペプ
    チド、タンパク質、細胞、抗体、抗体フラグメント、サッカリド、グリコペプチ
    ド、ペプチド擬似物質、薬剤、薬剤ミミック、ホルモン、金属キレート剤、放射
    性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る群から選択され、aお
    よびcは、独立して1〜20であり、並びにbおよびdは独立して1〜100で
    ある]で示される化合物の治療有効量、および組成物を形成するための医薬的に
    許容し得る担体または賦形剤を個体に投与し、光線を用いて化合物を活性化させ
    、そして診断または治療処置を遂行することを含む方法。
  5. 【請求項5】 WおよびXが、独立して−C(CH)、−C((CH )OH)CH、−C((CH)OH)、−C((CH)COH)CH
    −C((CH)COH)、−C((CH)NH)CH、C((CH)
    NH)、C((CH)NR)、−NR、および−S−から成る群
    から選ばれ、Yが、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOC
    )−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH
    −(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−NR
    よび−CH(CHOCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Z が、−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH −CONH−Dm、−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH
    )−CH−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(C
    OCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Aが単または二
    重結合であり、B、CおよびDが、独立して−O−、−S−、NR、(
    CH2)−CR、および−CRから成る群から選ばれ、A、B
    およびDが、一緒になって6−〜10−員炭素環状環または所望により1
    個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜10−
    員複素環状環を形成し得、aおよびbが独立して0〜3であり、R〜R およびR29〜R37が、独立して水素、C−C10アルキル、C−C12アリ
    ール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C −C12ポリヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、モノまたはオ
    リゴサッカリド、2〜30個のアミノ酸単位を有するペプチド、−CH(CH
    OCH)−CH−OH、−(CH)−COH、−(CH)−CO
    NH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(C
    )−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO
    −Bm、−(CH)−OHおよび−CH−(CHOCH)−COHか
    ら成る群から選ばれ、BmおよびDmが、独立して2〜30個のアミノ酸単位を
    含む生物活性ペプチド、抗体、モノまたはオリゴサッカリド、グリコペプチド、
    金属キレート剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る
    群から選択され、aおよびcが、独立して1〜10であり、並びにbおよびdが
    独立して1〜30である化合物の治療有効量を個体に投与することを含む、請求
    項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 WおよびXが各々C((CH)OH)であり、Yが−
    (CH)−CONH−Bmであり、Zが−(CH)−CONH−Dmであ
    り、Aが単結合であり、A、B、CおよびDが一緒になって6員炭素
    環状環を形成し、aおよびbが各々1であり、R29がガラクトースであり
    、R30〜R37が各々水素であり、Bmがオクトレオテートであり、Dmがボ
    ンベシン(7−14)である化合物の治療有効量を個体に投与することを含む、請
    求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記処置に350−1300nm領域の波長の光線が使用さ
    れる、請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 診断的処置が光学断層撮影法である、請求項4記載の方法。
  9. 【請求項9】 診断的処置が蛍光内視鏡検査法である、請求項4記載の方法
  10. 【請求項10】 さらに蛍光、吸光度および光散乱から成る群から選択され
    、その場合350−1300nm領域の波長の光線が使用される方法により上記
    化合物の血液クリアランスプロフィールをモニターすることを含む、請求項4記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 上記処置がさらに造影および治療を含み、上記造影および
    治療が、吸収、光散乱、光音響および音蛍光技術から成る群から選択される、請
    求項4記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記処置により、アテローム硬化斑および血餅が診断され
    得る、請求項4記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記処置が限局性治療の実施を含む、請求項4記載の方法
  14. 【請求項14】 上記治療処置がレーザー光学治療を含む、請求項4記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 治療的処置が、微小転移巣を検出するためのレーザー支援
    誘導手術を含む、請求項4記載の方法。
  16. 【請求項16】 さらにインビボまたはインビトロ蛍光クエンチングを阻止
    するために組成物に対し1〜50パーセント濃度で生物適合性有機溶媒を加える
    ことを含む、請求項4記載の方法。
  17. 【請求項17】 1〜50パーセントのジメチルスルホキシドを含む媒質に
    上記化合物を溶かす、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 式 【化3】 [式中、WおよびXは、独立して−CR、−O−、−NR、−S−
    および−Seから成る群から選ばれ、Yは、−(CH)−CONH−Bm、
    −CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NH
    CO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(C
    )−N(R)−(CH)−CONH−Bm、(CH)−N(R)−(C
    )−NHCO−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Bm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOC
    )−CH−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH
    N(R)−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH −N(R)−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)
    CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−Bm、−CH
    (CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−NHC
    O−Bm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOCH)−CH NRから成る群から選ばれ、Zは、−(CH)−CONH−Dm、
    −CH−(CHOCH)−CH−CONH−Dm、−(CH)−NH
    CO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH−NHCO−Dm、−(C
    )−N(R)−(CH)−CONH−Dm、(CH)−N(R)−(C
    )−NHCO−Dm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOCH )−CH−CONH−Dm、−(CH)−N(R)−CH−(CHOC
    )−CH−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)−CH
    N(R)−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH −N(R)−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOCH)
    CH−N(R)−CH−(CHOCH)−CONH−Dm、−CH
    (CHOCH)−CH−N(R)−CH−(CHOCH)−NHC
    O−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(CHOCH)−CH NRから成る群から選ばれ、Aは単または二重結合であり、B、C およびDは、独立して−O−、−S−、−Se−、−P−、−CR
    −CR、アルキル、NRおよび−C=Oから成る群から選ばれ、A、B 、CおよびDは、一緒になって6−〜12−員炭素環状環または所望により
    1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜12
    −員複素環状環を形成し得、aおよびbは独立して0〜5であり、R〜R およびR29〜R37は、独立して水素、C−C10アルキル、C−C20
    リール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリアルコキシアルキル、C −C20ポリヒドロキシアルキル、C−C20ポリヒドロキシアリール、C −C10アミノアルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲン、サッカリド、ペプチド
    、−CH(CHOCH)−CH−OH、−(CH)−COH、−(
    CH)−CONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CON
    H−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−C
    −NHCO−Bm、−(CH)−OHおよび−CH−(CHOCH) −COHから成る群から選ばれ、BmおよびDmは、独立して生物活性ペプ
    チド、タンパク質、細胞、抗体、抗体フラグメント、サッカリド、グリコペプチ
    ド、ペプチド擬似物質、薬剤、薬剤ミミック、ホルモン、金属キレート剤、放射
    性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成る群から選択され、aお
    よびcは、独立して1〜20であり、並びにbおよびdは独立して1〜100の
    範囲で変化する]で示されるシアニン染料バイオコンジュゲートおよび医薬的に
    許容し得る担体または賦形剤を含む組成物。
  19. 【請求項19】 WおよびXが、独立して−C(CH)、−C((CH )OH)CH、−C((CH)OH)、−C((CH)COH)CH 、−C((CH)COH)、−C((CH)NH)CH、C((CH)
    NH)、C((CH)NR)、−NR、および−S−から成る
    群から選ばれ、Yが、−(CH)−CONH−Bm、−CH−(CH
    CH)−CH−CONH−Bm、−(CH)−NHCO−Bm、−CH
    −(CHOCH)−CH−NHCO−Bm、−(CH)−NR および−CH(CHOCH)−CHNRから成る群から選ばれ、
    が、−(CH)−CONH−Dm、−CH−(CHOCH)−CH −CONH−Dm、−(CH)−NHCO−Dm、−CH−(CHOC
    )−CH−NHCO−Dm、−(CH)−NRおよび−CH(
    CHOCH)−CHNRから成る群から選ばれ、Aが単または
    二重結合であり、B、CおよびDが、独立して−O−、−S−、NR
    (CH2)−CR、および−CRから成る群から選ばれ、A、B 、CおよびDが、一緒になって6−〜10−員炭素環状環または所望により
    1個またはそれ以上の酸素、窒素または硫黄原子を含んでいてもよい6−〜10
    −員複素環状環を形成し得、aおよびbが独立して0〜3であり、R〜R およびR29〜R37が、独立して水素、C−C10アルキル、C−C12
    リール、C−C10アルコキシル、C−C10ポリヒドロキシアルキル、C −C12ポリヒドロキシアリール、C−C10アミノアルキル、モノまたは
    オリゴサッカリド、2〜30個のアミノ酸単位を有するペプチド、−CH(C
    OCH)−CH−OH、−(CH)−COH、−(CH)−C
    ONH−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−CONH−Bm、−(
    CH)−NHCO−Bm、−CH−(CHOCH)−CH−NHC
    O−Bm、−(CH)−OHおよび−CH−(CHOCH)−CO
    から成る群から選ばれ、BmおよびDmが、独立して2〜30個のアミノ酸単位
    を含む生物活性ペプチド、抗体、モノまたはオリゴサッカリド、グリコペプチド
    、金属キレート剤、放射性または非放射性金属錯体、およびエコー源性剤から成
    る群から選択され、aおよびcが、独立して1〜10であり、並びにbおよびd
    が独立して1〜30である、請求項18記載の組成物。
  20. 【請求項20】 WおよびXが各々C((CH)OH)であり、Y
    −(CH)−CONH−Bmであり、Zが−(CH)−CONH−Dmで
    あり、Aが単結合であり、A、B、CおよびDが一緒になって6員炭
    素環状環を形成し、aおよびbが各々1であり、R29がガラクトースであ
    り、R30〜R37が各々水素であり、Bmがオクトレオテートであり、Dmが
    ボンベシン(7−14)である、請求項19記載の組成物。
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