JP2003528005A - 操縦もしくは持ち上げメカニズム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、器具、特に家庭の器具を持ち上げるのに適当なメカニズムを提供する。このメカニズム(図１の2)は、壁50と、上方向に伸びている縦軸(図１の16)とを有するほぼ円筒形の本体8を備えている。少なくとも１つの回転する支持部材(図１の20)は、回転可能に、本体8の下の車軸(図５の100)に取り付けられている。内面208を有する、ほぼ円筒形のソケット部200を備えているハウジング6は、本体8を受けている。壁50と内面208は、向かい合うカム面62、210を組み込んでいて、本体8を、軸(図１の16)を中心として、ソケット部200に対して回転させるとき、カム面62、210は協働する。ハウジング6は、本体8に対して、軸に沿う方向に動かされ、少なくとも１つの回転する支持部材(図１の20)から離される。メカニズム(図１の2)は、置かれた位置から器具(図１１ａの400)を持ち上げ、移動のための高い位置にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、操縦もしくは持ち上げメカニズムに関する。本発明は、特に、しか
しもっぱらにではなく、器具、例えば、家庭の器具における使用に適当な操縦も
しくは持ち上げメカニズムに関する。本発明は、更に、操縦もしくは持ち上げメ
カニズムを組み込んだ家庭の器具、特に、洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

メーカーは、一般に、家庭の器具、より具体的には、洗濯機、回転式乾燥機、
冷蔵庫または冷凍庫を頻繁に動かすことを推薦しない。これは、洗濯機にとって
特に重要である。すなわち、使用中には、固定された脚の上にしっかりと立って
いる必要がある。これは、回転周期内での洗濯物の荷重が、避けがたく不均一な
配分になり、ドラムにおける不均衡を引き起こすからである。これに起因する機
械の振動は、その機械が床上を動く、もしくは「歩く」ことを防止するために、
打ち消されなければならない。しかしながら、時折、器具は、動かされる必要が
あるかもしれない。例えば、消費者が、機械の周囲もしくは背後の領域を掃除す
ることを望むとき、動かされる必要がある。しかし、これは、しばしば困難であ
る。なぜなら、これらのタイプの家庭の器具は、一般に重く、容易に動かすこと
ができないからである。この問題を解決するために、引き込み式のキャスタを、
器具の台に取り付けることが可能である。この例は、欧州特許第0,207,843号に
示されていて、これは、引き込み式のキャスタを有する支持台を備える洗濯機を
開示している。それらのキャスタは、レバーによって作動可能な共通の車軸に取
り付けられている。その車軸は可動であり、洗濯機がその固定された脚を床上に
置く、キャスタが引き込まれた位置から、キャスタが床と接触し、固定された脚
が持ち上げられる、キャスタが下げられた位置まで、キャスタを落下させること
ができる。下げられた位置で、消費者は、後部から機械を押すことによって、或
いは、フロントハウジングを引っ張ることによって、機械を動かすことができる
。このタイプの装置は、前方もしくは後方への動きに限定され、これでは、機械
を動かす際に不便である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

本発明の目的は、消費者に、より優れた器具の機動性を与える操縦もしくは持
ち上げメカニズムを提供することである。本発明の更なる目的は、置かれた位置
から器具を持ち上げ、動かすことが可能な高い位置にする、優れたメカニズムを
提供することである。また、本発明の更なる目的は、優れた持ち上げ、かつ／ま
たは、操縦メカニズムを組み込んだ器具を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

第１の様相において、 本発明は、以下のものを備える、器具のための操縦メ
カニズムを提供する。:ハウジング及び本体。前記本体は、前記ハウジングに連
結され、垂直軸を中心とする、それらの間での相対的な回転が可能となっている
。;水平の車軸に取り付けられた、少なくとも１つの回転する支持部材。前記車
軸は、本体に取り付けられていて、垂直軸を横切るように設置されている。;そ
して、前記本体に連結され、垂直軸から外側に放射状に伸びているハンドル部。
この構成は、器具に優れた操作性を与える。このメカニズムは、消費者が、後方
及び前方を含む、ある範囲の方向に、器具を操縦することを可能にする。

【０００５】 前記車軸は、ハンドル部が伸びている半径方向に対して垂直になるように配置
されているのが好ましい。この配置によって、回転する支持部材は、ハンドル部
が引っ張られる方向に従って動くことが可能になる。更に、ハンドル部は、水平
方向に伸びているのが好ましい。この配置は、メカニズムが器具内に都合よく格
納されることを可能にする。更に、ハンドル部は、グリップ部を有している。こ
のグリップ部は、ハンドル部の末端に配置されていて、ハンドル部が伸びている
半径方向に、本体から間隔を開けられている。このグリップ部があることによっ
て、消費者は、使い易いやり方で、このメカニズムをつかむことができる。

【０００６】 第２の様相において、本発明は、以下のものを備える、器具のための持ち上げ
メカニズムを提供する。:壁及び縦軸を有する、ほぼ円筒形の本体。前記軸は、
上方向に伸びている。;本体の下の車軸に回転可能な状態で取り付けられた、少
なくとも１つの回転する支持部材。;そして、本体を受ける内面を有する、ほぼ
円筒形のソケット部を備えたハウジング。前記壁と内面は、向かい合うカム面を
組み込んでいて、これにより、前記本体を、軸を中心として、ソケット部に対し
て回転させるとき、前記カム面は、ハウジングを、本体に対して、軸に沿う方向
に動かし、少なくとも１つの回転する支持部材から離すように、協働する。この
配置は、器具を、安定した位置から持ち上げ、動かすことが可能な高い位置にす
るための、優れた手段を提供する。更に、この配置は、比較的簡単で、製造が容
易であり、器具に組み込んでも安価である。

【０００７】 ペグは、ハウジング上にあり、ソケット部の内部に、軸に沿って突き出ている
のが好ましい。更に、前記本体は、ペグを受けるために、それの上端に開口を有
しているのが好ましい。ペグは開口と協働して、本体に対するハウジングの正し
い位置合わせを保証する。

【０００８】 第３の様相にいおて、本発明は、上述したような操縦もしくは持ち上げメカニ
ズムを組み込んだ器具を提供する。

【０００９】

【発明の実施の形態】

以下、本発明の単なる例としての実施形態を、添付の図を参照して説明する。

【００１０】 図１及び２に、器具に用いることができるメカニズム2を示す。このメカニズ
ム2は、２つの別個の能力を有している。１つは、器具を持ち上げて、それを動
かすことができる位置にする能力であり、もう１つは、所望の方向に器具を操縦
する能力である。メカニズム2は、本体部4及びハウジング6を備えている。本体
部4は、本体8及びハンドル部10を有している。グリップ部12は、本体8から遠く
離れたハンドル部10の終端14に配置されている。本体8は、ほぼ円筒形であり、
縦軸16を有している。ハウジング6は、本体8と共通の軸を有している。ハウジン
グ6は、その中に、本体8を受ける。ハウジング6は、本体部4に対して、軸16を中
心として回転可能であり、これにより、以下で述べるような、軸16に沿ったハウ
ジング6と本体8の相対的な動きを引き起こす。回転する支持部材20が、本体8の
下に取り付けられていて、以下で述べるような、操縦可能な動きを可能にしてい
る。

【００１１】 本体部4は、図３〜６に、更に詳細に示されている。本体8は、ほぼ円筒形の壁
50、上面52及び基部54を有している。壁50は、図３に示したような、それの上側
の部分に形成された形状(shapings)56を有する、広がった下部51を備えている。
形状56は、直径に沿って対称であり、本体8の円周に沿う形状56の２つの同じセ
ットを備えている。形状56の各セットは、軸16と平行に伸びる隣接(abutment)エ
ッジ58、停止具60、及び、隣接エッジ58と停止具60の間に位置するカム面62を備
えている。カム面62は、円周に沿った、隣接エッジ58から傾斜部66までの第１の
平坦部64を備えている。傾斜部66は、第１の平坦部64から、基部54に対して約４
０°の角度で上方向に伸びている。傾斜部66は、第２の平坦部68まで伸びている
。第２の平坦部68は、傾斜部66から、停止具60の停止面70に至るまで、円周に沿
って、壁50の周囲に伸びている。停止具60は、側面図においては、ほぼ矩形であ
り、第２の平坦部68から上方向に伸びている。停止面70から離れた側の停止具60
の端72は、隣接エッジ58として表記されている。

【００１２】 図５及び６に示した平面図においては、基部54は、ほぼ円形である。突起80が
、基部54に設けられていて、車軸100の位置を決め、かつ固定している。車軸100
は、接着剤、溶接、スナップ取り付け(snap-fit)、もしくは、その他の都合の良
い手段によって、突起80の間に、しっかりと固定されている。車軸100は、軸16
に対して垂直になるように配置されている。回転する支持部材20は、自由に回転
可能な状態で、突起80の間の車軸100に取り付けられている。ハンドル部10は、
平行な側面を有しており、グリップ部12と共に一体成型される。グリップ部12は
、平面図においては円形であり、ハンドル部10の終端14で輪を形成している。ハ
ンドル部10は、車軸100に垂直な方向に、基部54から放射状に外側に伸びている
。車軸100、ハンドル部10及び軸16は、相互に直角である。

【００１３】 本体8の上面52は、ほぼ平面であり、軸16を中心とする開口150を有している。
開口150は、後述する理由により、面取りされた上縁152を有している。

【００１４】 図７〜９に、メカニズム2のハウジング6を示す。このハウジング6は、ソケッ
ト部200及びフランジ部202を備えている。ソケット部200は、ほぼ円筒形の壁204
を有していて、この壁204は、外面206及び内面208を有している。外面206は、そ
の中に成型された形状を有し、これは、特定の機能を有していない。内面208は
、その中に形成されたカム面210を有している。カム面210は、本体8のカム面62
と相補的な関係にあり、円周に沿って隣接エッジ214から傾斜部216まで至る第１
の平坦部212を有している。傾斜部216は、第１の平坦部212から第２の平坦部218
まで上昇しながら伸びている。第２の平坦部218は、円周に沿って、傾斜部216か
ら伸びている。この構成は、直径に沿った反対側で繰り返されている。加えて、
カム面210は、傾斜部216に沿った途中の位置に、肩部224を有している。フラン
ジ部202は、その目的が後述される、直径に沿って向かい合わせの穴203を有して
いる。

【００１５】 ソケット部200は、上端面226を有している。空洞の円筒形のペグ228は、軸16
を中心として、上端面226から垂れ下がっている。外側に突き出ているリップ230
が、ペグ228の下端232に設けられている。

【００１６】 このメカニズム2が、第１の位置に組み立てられるとき、ハウジング6は、本体
部4の本体8を受ける。スナップ取り付け方法において、ペグ228は、開口150を通
して突き出し、リップ230は、開口150の下側の縁と協働する。本体8のカム面62
は、ソケット部200のカム面210に対向する位置になるので、隣接エッジ58は、隣
接エッジ214に対向する位置になり、第１の平坦部64は、第１の平坦部212に対向
する位置になり、傾斜部66は、傾斜部216に対向する位置になり、第２の平坦部6
8は、第２の平坦部218に対向する位置になる。

【００１７】 使用中には、ハウジング6は、器具にしっかりと固定される。(図２に示したよ
うな)第１の位置からの矢印Aの方向へのグリップ部12の動きは、ハウジング6と
本体8の間に相対的な回転を引き起こす。カム面62は、カム面210を横切って動き
、傾斜部66は、ハウジング6を、本体8に対して、軸に沿う方向に動かす。この動
きの間、本体部4は、50°と75°の間の角度を動く。それに続いて、第１の平坦
部212が、第２の平坦部68を横切って動き、本体部4の、軸16を中心とした、約45
°〜70°の角度での、それ以上の軸の動きなしでの、更なる回転が可能になる。
肩部224に対して停止面70が隣接することによって、矢印Aの方向への更なる動き
は妨げられるので、停止具60は、肩部224で留まる。この配置が、メカニズム2に
おける、第２の位置である。メカニズム2は、隣接エッジ58に対して隣接エッジ2
14が隣接することによって、第１の位置から矢印Bの方向への回転を防止する。

【００１８】 図１０ａ〜１１ｂに、器具400に設置されたメカニズム2を示す。示された器具
400は、前面402、台404、脚406及びキャスタ408を有している。脚406は、前面40
2に隣接する向かい合わせの角410に取り付けられている。脚406は、ゴム製の材
料から成型されている。脚406は、フロア414上で器具400を支持している。キャ
スタ408は、自由に回転可能な状態で、器具400の後部416における向かい合わせ
の角418に取り付けられている。

【００１９】 図１０ａ及び１０ｂに示した第１の位置においては、メカニズム2は動作しな
い。器具400は、脚406及びキャスタ408によって支持されて、床414上に、しっか
りと立っている。ハウジング6は、器具400の台404における、前面402のほぼ中心
に、しっかりと取り付けられている。フランジ部202は、その穴203を通して取り
付けられるネジによって、台部404に、しっかりと取り付けられている。ハンド
ル部10は、前面402と平行である。この第１の位置においては、メカニズム2は、
大部分が視界から隠されているが、グリップ部12の一部が、わずかに、前面402
を越えて突出していて、メカニズム2の位置を消費者に知らせている。メカニズ
ム2を、図１１ａ及び１１ｂに示したような第２の位置にするためには、消費者
は、前面402からグリップ部12を引っ張り出し、これによって本体部4をハウジン
グ6に対して回転させ、ハンドル部10を前面402に対してほぼ垂直な状態にする。
消費者の処置によって、回転する支持部材20は、床414上に押しつけられ、これ
によって脚406を持ち上げ、床414から離す。この位置においては、器具400は、
回転する支持部材20及びキャスタ408によって、三脚で支持される。そして、消
費者は、この持ち上げられた位置から、器具400を動かし、かつ操縦することが
できる。

【００２０】 器具400を操縦するために、消費者は、ハンドル部10が前面402から伸びている
角度を、垂直方向のどちらの側にも約25°だけ変えることができる。なぜなら、
この範囲の角度においては、第１の平坦部212は、第２の平坦部68を横切って動
き、ハンドル部10の方向は、器具400をその脚406上に下ろさずに変更することが
できるからである。回転する支持部材20が取り付けられている車軸100の方向は
、器具400に操縦メカニズムを提供するためのハンドル部10が伸びている方向に
よって定められる。グリップ部12が引っ張られると、後部のキャスタ408は、操
縦メカニズムの方向に従う。この構成によって、消費者は、器具400を、前方及
び後方にも、前方及び後方以外の方向にも動かすことが可能になり、必要が生じ
た場合に、器具400の位置を変えることができる。

【００２１】 メカニズム2は、弾力があるプラスチックから成型されるが、他の適当な材料
から作ることもできる。メカニズム2は、器具、特に家庭の器具、例えば洗濯機
に用いることができる。

【００２２】 本発明は、上述した実施形態の細部に、厳格に限定されるものではない。ハン
ドル部10は、異なる形であってもよい。例えば、軸16からほぼ放射状に伸びる際
に、曲がっていてもよいし、あるいは弓形であってもよい。グリップ部12は、ハ
ンドル部10を自然に拡張して形成してもよいし、あるいは、その代りに、つかむ
のに適当な、いかなる形であってもよい。本体8は、２セットより多い形状56を
有していてもよい。例えば、３つの等間隔の形状56が組み込まれていてもよい。
ソケット部200と本体部4を保持するスナップ取り付けメカニズムは、上述したよ
うな、ペグ228と開口150による組立以外の手段を組み込むこともできる。ハウジ
ング6のフランジ部202は、器具400に適するように作ることができ、例えば、適
当ないかなる手段によってでも、器具400に取り付けることができる。ソケット
部200は、形が円形ではなくて、押しばめ(push-fit)方法で器具400に差し入れる
ものであってもよい。他の変形としては、車軸100に、１つより多くの回転する
支持部材20が取り付けられていてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１の位置における、本発明による操縦もしくは持ち上げメカニ
ズムの側面図である。

【図２】 図１のメカニズムの下面図である。

【図３】 図１及び２のメカニズムの一部を形成する本体部の側面図である
。

【図４】 図３に示した本体部の断面図である。

【図５】 図３及び４に示した本体部の下面図である。

【図６】 図３〜５に示した本体部の平面図である。

【図７】 図１及び２のメカニズムの一部を形成するハウジングの側面図で
ある。

【図８】 図７に示したハウジングの断面図である。

【図９】 図７及び８に示したハウジングの下面図である。

【図１０ａ】 第１の位置における、図１〜９のメカニズムを組み込んだ洗
濯機の側面図である。

【図１０ｂ】 第１の位置における、図１〜９のメカニズムを組み込んだ洗
濯機の下面図である。

【図１１ａ】 第２の位置における、図１〜９のメカニズムを組み込んだ洗
濯機の側面図である。

【図１１ｂ】 第２の位置における、図１〜９のメカニズムを組み込んだ洗
濯機の下面図である。

【符号の説明】 2 メカニズム 6 ハウジング 8 本体 10 ハンドル部 50 壁 16 縦軸 20 回転する支持部材 62、210 カム面 100 車軸 200 ソケット部 208 内面 400 器具

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 3B155 AA26 BB02 BB06 DA13 MA02 3D050 GG03 KK03

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 器具のための操縦メカニズムにおいて、 ハウジング及び本体を備えていて、 前記本体は、ハウジングに連結されていて、垂直軸を中心とする、それらの間
   での相対的な回転が可能となっており、 垂直軸を横切るように配置された水平の車軸に取り付けられた、少なくとも１
   つの回転する支持部材と、 前記垂直軸から放射状に外側に伸びるハンドル部と を有し、 前記車軸は、本体に取り付けられていて、かつ、前記ハンドル部も、本体にし
   っかりと連結されていて、これにより、垂直軸を中心とするハンドル部の回転に
   よって、車軸の旋回が引き起こされ、器具の操縦が可能になる ことを特徴とする操縦メカニズム。
2. 【請求項２】 前記車軸は、ハンドル部が伸びている半径方向に垂直になる
   ように配置されている ことを特徴とする請求項１に記載の操縦メカニズム。
3. 【請求項３】 前記ハンドル部は、水平方向に伸びている ことを特徴とする請求項２に記載の操縦メカニズム。
4. 【請求項４】 前記ハンドル部は、その末端にグリップ部を有し、ハンドル
   部が伸びている半径方向における本体から間隔が取られている ことを特徴とする請求項１から３のうちのいずれか１項に記載の操縦メカニズム
   。
5. 【請求項５】 前記ハウジングは、ソケット部を有し、このソケット部と本
   体は、向かい合うカム面を有し、本体を、軸を中心として、ソケット部に対して
   回転させるとき、前記カム面は、ハウジングを、本体に対して、軸に沿う方向に
   動かし、少なくとも１つの回転する支持部材から離すように、協働する ことを特徴とする請求項１から４のうちのいずれか１項に記載の操縦メカニズム
   。
6. 【請求項６】 ペグがハウジング上に配置されていて、軸に沿って、ソケッ
   ト部の内部に突き出ている ことを特徴とする請求項５に記載の操縦メカニズム。
7. 【請求項７】 前記本体は、ペグを受けるために、その上端に開口を有して
   いる ことを特徴とする請求項６に記載の操縦メカニズム。
8. 【請求項８】 向かい合うカム面は、それぞれ、ほぼらせん形の軌道をたど
   る ことを特徴とする請求項５から７のうちのいずれか１項に記載の操縦メカニズム
   。
9. 【請求項９】 前記ハウジングは、前記本体に、スナップ取り付けされてい
   る ことを特徴とする請求項１から８のうちのいずれか１項に記載の器具のための操
   縦メカニズム。
10. 【請求項１０】 前記本体は、解放可能な状態で、ハウジングに連結されて
    いる ことを特徴とする請求項１から９のうちのいずれか１項に記載の操縦メカニズム
    。
11. 【請求項１１】 単一の回転する支持部材が、車軸に取り付けられている ことを特徴とする請求項１から１０のうちのいずれか１項に記載の操縦メカニズ
    ム。
12. 【請求項１２】 実質的に、添付の図を参照して、ここで述べられるような
    器具のための操縦メカニズム。
13. 【請求項１３】 請求項１から１２のうちのいずれか１項に記載の操縦メカ
    ニズムを組み込んだ器具。
14. 【請求項１４】 前記器具は、家庭の器具である ことを特徴とする請求項１３に記載の器具。
15. 【請求項１５】 前記器具は、洗濯機である ことを特徴とする請求項１３または１４に記載の器具。
16. 【請求項１６】 前記操縦メカニズムのハウジングは、前記器具と一体成形
    される ことを特徴とする請求項１３から１５のうちのいずれか１項に記載の器具。
17. 【請求項１７】 前記器具は、ほぼ平面の前面を有していて、操縦メカニズ
    ムは、器具の前面のほぼ中心に配置されている ことを特徴とする請求項１３から１６のうちのいずれか１項に記載の器具。