JP2003527765A - フラッディング通信のための方法およびシステム - Google Patents

フラッディング通信のための方法およびシステム

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JP2003527765A JP2000593129A JP2000593129A JP2003527765A JP 2003527765 A JP2003527765 A JP 2003527765A JP 2000593129 A JP2000593129 A JP 2000593129A JP 2000593129 A JP2000593129 A JP 2000593129A JP 2003527765 A JP2003527765 A JP 2003527765A
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Abstract

(57)【要約】 リアルタイム環境においてメッシュ状回路網が信頼性をもって実施することを可能にする通信プロトコルおよびハードウエアが提供される。プロトコルは、1つのノードが任意の時点にメッシュにおいて送信することを確立する。送信されたメッセージは、回路網をフラッディングすることによりメッシュにおける他の全てのノードへ送られる。各データ・ビットの受取りと同時に、受信ノードはこのビットをただちに再送し、これによりフラッディングの速度を増大する。多数のソースからデータを受取るノードがこのデータの適正な処理と再送が可能であることを保証する調停およびロックアウト・ロジックが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、通信方法およびトポグラフィに関する。本発明は特に、リアルタイ
ムな使途に対して信頼し得る方法でメッシュ・トポグラフィを介し情報を送る際
に有効である回路およびプロトコルに関する。関連技術の記述 1つの点から別の点へ電子情報を通信するためには、この情報は送信点から受
信点に向けてある接続媒体に沿って送られねばならない。例えば電報においては
、回線の一端で生じた信号が他端において受信され了解されるように、電気回路
が予測できかつ理解し得る方法で開閉される。このことは、1つの送信点と1つ
の受信点しかないときには、非常に良好に働く。両方の点が同じ回線に沿って送
信することができる場合に、問題が生じ始める。両方の点が回線の両端で偶然に
信号を生成するならば、識別できないノイズが生じ、いずれの側も他方のメッセ
ージを理解できない。その結果、一方の側のみが送信するときにシステムが良好
に働き、両側がたまたま同時に送信するときにのみ失敗することになる。
【0002】 システムの有効性を増すためには、多数の局をある大きな距離にわたり相互接
続された単線に沿って備えることが役に立つ。このような形態においては、通信
回路網へアクセスする多数の局が存在することになろう。回路網にアクセスする
多数の局の明らかな利益にも拘わらず、任意の2つの局が同時に送信する確率は
大幅に増大する。先に述べたように、このことが、特定のメッセージが届かない
リスクを生じる。
【0003】 今日では電報はたしかに情報を通信するためには依存されないが、多くの最新
電子デバイスは先に述べたような同じ問題から免れない。例えば、パーソナル・
コンピュータにおける異なる構成要素が、相互に通信すると同時にCPUと通信
しなければならない。更に大きなスケールでは、複数のコンピュータがイントラ
ネットにおいて、あるいはインターネットにおいて相互に、通信しようと欲する
ことがあり得る。この問題は各例において同じことで、すなわち、相互接続され
た電子構成要素が共用された回線上でどのように通信できるか、である。
【0004】 過去において、このような通信問題の解決のため多くの種類の解決法が用いら
れてきた。図2は、「バス」トポグラフィとして周知である1つの以前の解決策
を示している。回路網100における各ノードNが、実質的に直列にバス10に
接続されている。任意のノードNがメッセージを送るとき、これはバス10に沿
って移動することにより、他の全てのノードNにより迅速に受信される。どのノ
ードNに対してメッセージが意図されようとも、同様にメッセージを受取って情
報を処理することになる。このような種類のトポロジでは3つの別個の問題があ
る。第一に、電報の例におけるように、多数のノードNが同時に送信しようとし
得る。第二に、任意の対のノードN間のリンクが供されるならば、システム全体
が少なくとも激しく損なわれ、おそらくは完全に不動作状態になる。第三に、実
際の使途においては、ノードNの構成は略図的に示されるようなシンメトリック
なものではあり得ない。
【0005】 第1の問題に対処する1つの方法は、図11に示されるようなテーブル・ドリ
ブン・プロポーショナル・アクセス(TDPA)として知られるプロトコルを使
用することである。このプロトコルによれば、各ノードNは同じテーブル20を
備える。このテーブル20は、どの特定ノードNが任意の時点に送信できるかを
指示することになる。示された事例では、1ないし4の番号を付した4つのノー
ドが存在する。各ノードNは、テーブルを逐次通過し、どのノードNが送信する
よう指示されるかを全てのノードNに対し同時に表示するノード識別ポインタ3
0を有する。図11において、ポインタ30はノード3が送信できることを表示
している。この時、他の全てのノードNは、ノード3により送信されるかされな
いメッセージについて「聴取」する。メッセージが送信された後、ポインタ30
は、たまたまノード1が自由に送信できることを表示する次の指示識別子へ進む
。このポインタは、テーブルを通過し、終りに達すると、初めへリセットされる
。このように、各ノードNは、「話す」ときと「聴く」ときを知り、これにより
2つのノードNが同時に送信しようと同時に試みる問題を回避する。
【0006】 TDPAは、商業的に受入れられた周知のプロトコルであるが、標準バスによ
り用いられる広範囲の他のプロトコルが存在する。これらプロトコルのあるもの
、例えばCSMAにおいては、多数のノードNが同時に送信することも可能であ
る。この状態が生じると、2つの信号が互いに「衝突」することになる。システ
ムはこの時このような衝突を認識し、各ノードNがその各々のメッセージを再び
送ろうとする。再度の衝突を避けるため、2つのノードはランダム遅延時間(相
互に異なる確率が非常に高い)を独立的に選定し、再送前に前記期間だけ待機す
る。確率によれば、以降の衝突はあり得る(これにより、各ノードに再びランダ
ム遅延時間を選定させて、この過程を再開させる)が、2つのメッセージが最終
的にそれぞれ送られることを示唆する。このようなプロトコルを用いると、バス
上のある点において衝突が生じ得る。このため、1つ以上のノードNは、衝突前
にメッセージの1つを受取って、従って衝突があったことを認識しないことにな
る。最終的には、メッセージが再送されると、これらのノードNはこのメッセー
ジを、前のメッセージの反復ではなく新たなメッセージと解釈する。これを避け
るため、衝突が生じると、この衝突を検知した各ノードがただちにジャム信号を
残りのノードへ送って衝突が生じたことを表示する。当該プロトコルは、その適
正な行き先に対する情報を最終的に取得するが、本質的に遅く、容易に動きがと
れなくなる。
【0007】 データ・バスの使用における第2の大きな問題は、1対のノードN間のリンク
150が切断されるかあるいは特定ノードが誤動作する(スプリアス情報を生じ
る)ときに起生する。このような条件下では、システム全体が阻害される。この
ような誤動作は、ノードNとバス間の接続か、あるいは個々のノードN間のバス
において生じ得る。図5は、4つのノードN1−N4をもつバス10を示してい
る。バス10におけるXで示されるように、N3とN4間のリンクが切断された
。これは、システムを完全に停止させ得る。
【0008】 接続の切断により生じる重大な故障を防止するため、冗長バス線路10′を付
加することができる。要約すれば、現在あるバス線路の100%が重複されて、
1つのレベルの冗長度を達成する。図8は、2レベルの冗長度を達成するため、
3つのバスがどのように用いられるかを示している。明らかに、このような保護
方法は、過剰量のケーブル付設を必要とし、これによりシステムのコストおよび
複雑さを増大する。
【0009】 再び図5において、ノード自体(X印を付したN2に注目)に問題がある第2
の潜在的な問題が示される。このノードは、ランダム信号あるいはスプリアス信
号を生じ、これによりバス10および10′の両方にノイズを生じる。このよう
な誤動作を行うノードもまた、接続媒体のインピーダンスの変化を生じ得る。こ
の状態が生じると、このノードは雑音発生ノードとして知られる。このように、
どのようなレベルの冗長度が達成されようとも、1つの雑音発生ノードがシステ
ム全体を停止させ得る。
【0010】 データ・バスの使用における第3の主な問題は、相互接続ケーブルの物理的な
パラメータである。図13に示されるように、色々なノードNが対称的な間隔で
配置されることはほとんどなく、従って異なる長さの連結ケーブルすなわちリン
ク150が使用されるはずである。信号の伝搬の性質により、連結ケーブルの最
大長さを越えることができず、これによりデータ・バスの物理的形態を制限する
【0011】 別の一般に用いられるトポロジは、図3に示されるリングである。ここでは、
回路網100はノードNの直列接続された閉ループを形成することになる。この
リングは、先に述べたデータ・バスと同じ問題の多くを蒙ることになる。図6お
よび図9は、単一の冗長度あるいは2重の冗長度を生じるのに要求される更に多
くのケーブル付設を示している。同様に、図14は、非対称的に構成されるリン
グを示している。明らかなように、このような形態は、異なる長さの多くのケー
ブルを必要とする。
【0012】 更に別の既知のトポグラフィは、図1および図7に示されるようなメッシュの
回路網100である。メッシュにおいては、各ノードNが格子状に複数の他のノ
ードNへリンクされる。従って、所与の対のノードN間に複数の経路が存在する
【0013】 メッシュを使用することの大きな利点は、この構造の本質的な信頼性である。
メッシュは、唯一の本質的に故障に耐えるトポロジである。図4において、どれ
か特定のリンク150が切断されると、代替的な経路が更に得られる。大きな回
路網においては、これは他のトポロジにおけるより少ないケーブルを用いながら
優れた信頼性が達成される点において、非常なコスト節減である。
【0014】 図10において、メッシュ状回路網100の送信プロトコルについて記述する
。信号の伝搬は、回路網100のフラッディング(flooding)により達
成される。すなわち、1つのソースにより信号が生成され、全ての接続されたノ
ードへ送られる。次いで、各受信ノードがメッセージを再送信する。この信号を
受取ったノードNが再び、回路網における実質的に各ノードが送信の少なくとも
一部を受取るまで信号を再送信する。図4において、ノードSは、送信源を表わ
し、ノードDは意図された宛て先である。ノードSは、信号をその4つの接続さ
れたノード(そのうちの3つが示される)へ送信する。次に、これらノードNの
各々が、ノードDに実質的に達するまで送信する。この時、実線矢印により示さ
れる経路がデータがノードDに達する最初の経路であるものと仮定する。いった
ん達成されると、これが選択された経路となり、全メッセージが実線矢印により
示される経路に沿ってノードSからノードDへ送信される。従って、フラッディ
ング・プロトコルは、経路の決定に用いられるのみであり、いったんそのように
確定されると、他のノードNによる冗長送信は無視される。次に1つの送信源が
送信を欲すると、フラッディング・プロトコルが再び実施されて経路を確定する
。このように、リンク150が送信の途中で切断されても、使用する接続経路を
依然として確定することができる。実線矢印により示された経路が生じ得る多く
の経路の唯一のものであることは注目に値する。このようなメッシュ形態を用い
ると、回路網の100%使用を許容しながら多くのリンクが切断され得る。
【0015】 メッシュ回路網において同様なプロトコルを用いる2つの公知の回路網がある
。すなわち、電話システムおよびインターネットはこれらの原理を用いて動作す
る。電話番号がダイヤルされると、受け手に対して接続が確保されるまで、ダイ
ヤルされた最初の数桁が付近のノードへの接続を許容し、次の数桁が更に離れた
ノードへの接続を許容し・・・というように動作する。接続がいったん確保され
ると、この1つの経路が呼出しの期間中維持される。全てのデータがこの1つの
経路上に送られる。図10において、ノードSが発呼側でありノードDが被呼側
であるならば、接続は再び実線矢印により示される。
【0016】 インターネットは、僅かに異なる原理で働く。すなわち、経路の確立のために
フラッディングを用いて次に情報をこの経路に送るのではなく、インターネット
・プロトコルが全メッセージ(パケット)を各ノードへ送らせる。メッセージの
ヘッダにおける情報は、最終的な宛て先を規定する。図10において、ノード1
0がその接続されたノードに対して全メッセージを送る。接続されたノードは、
全メッセージが受取られるまで待機し、その後この全メッセージを再送信する。
先に述べたように、このメッセージは最終的にノードDに達し、このメッセージ
が適正に受信されることになる。
【0017】 このような「インターネット」プロトコルにおける問題は、各ノードNがいか
なる時も有限量の情報のみを保持できることである。従って、ノードSが接続さ
れたノードNへ送信するとしても、この接続されたノードがメッセージの記憶に
は不充分なメモリを有するならば、このメッセージは失われる。メッシュ構成は
、情報がノードDのような離れたノードに最終的に達することを可能にする。し
かし、意図された被呼側がノードSに接続されたノードであったか、あるいは宛
て先への経路を表わす全てのノードが同様にメモリ不足であったならば、メッセ
ージは決して受取られない。
【0018】 インターネット・プロトコルにおける別の問題は、これがやや遅いことである
。全メッセージが全体としてソース・ノードから他のノードへ送られねばならな
いから、結果はやや遅い送信となる。このことは、このような構成を多くのリア
ルタイム用途には望ましくないものにする。更にまた、先に述べたメモリ不足問
題により更なる遅延が付加される。
【0019】 メッシュ・トポロジの使用における1つの最後の問題は、特定のノードNが2
つの異なるノードNから正確に同時にメッセージを受取る可能性である。ノード
Nは、通常はこれが受取るメッセージをまず選択してこのメッセージを処理する
ように指示される。しかし、呼出しには近すぎる場合がつねにあり、メッセージ
を検出するのに用いられる電子装置が準安定状態となる。この状態が生じると、
ノードNはクラッシュし、使用可能な出力を生じることなく2つのあり得る入力
間で基本的に前後に振動する。
【0020】 適正に働くメッシュが有利となる多くの用途があるが、これらの用途は今日の
メッシュ・プロトコルが不充分であるゆえに用いられていない。例えば、航空機
や大きなスケールの車両におけるバスのようなリアルタイム制御システムは、高
速な、信頼し得る、正確なデータ転送を必要とする。従って、リアルタイム用途
を容易にするため迅速な送信が可能である非常に信頼性の高いメッシュ回路網を
備える必要がある。発明の概要 本発明は、ノードのメッシュ状回路網におけるデータ信号の伝搬に関するもの
である。メッシュは単に、複数の異なる経路に沿って相互に接続された複数のノ
ードである。このため、どれか特定のリンクが切断されるか破損されると、代替
的な経路がデータの移動のため利用可能である。
【0021】 現在のメッシュ・プロトコルは、信頼性に富むリアルタイムデータ転送を必要
とするシステムにおける使用には適用できない。本発明は、フラッディングの概
念を修正して、高速であると共に信頼性に富むプロトコルを提供する。
【0022】 本発明においては、任意の時点において1つのノードが送信することを許容さ
れる。特定のノードが送信するときを相関させるため、ノードはTDPAプロト
コルを利用する。すなわち、ノードはそれぞれ、全てのノードに対しどのノード
がいつ送信するかを表示する対応テーブルを有する。このテーブルは時間ベース
である。従って、各ノードが送信する特定量の時間を有する。この時間が経過し
た後、テーブルは異なるノードがこの時送信できることを表示する。
【0023】 いったん指示されると、ノードはメッセージをビット単位で送信し始める。最
初のビットは、ノードの全てのリンクで送出され、これに接続された他のノード
により受取られる。最初のデータ・ビットの受取りと同時に、このビットを受信
側のノードがこれが接続される全てのリンクへ再送信する。このように、回路網
全体がすぐに最初のデータ・ビットによりフラッド(flooded)されるこ
とになる。
【0024】 その直後に、メッセージ全体が送出されるまであるいはその時間的制限が切れ
るまで、送信側ノードが2番目のビットを送出し、次いで3番目・・・というよ
うに送出する。このように、メッセージ全体が回路網にビット単位にフラッドす
る。
【0025】 これを行うため、受信側のノードは、データを受取っていないリンクをロック
・アウトする機構を備えなければならない。このノードはまた、ノードが同時あ
るいはほぼ同時に異なるリンクに到達する2つのメッセージを弁別できる機構を
備えなければならない。このような機構がないと、メッセージは2回目にノード
により受取ることができる。実際に、これがメッセージをすでにメッセージを送
ったノードへ送らせることになる。このことが起こったならば、1つのメッセー
ジが回路網を無期限に伝搬することができる。更に、2つのメッセージが同時あ
るいは略々同時に到達すると、その時のノードの電子装置を準安定状態にさせる
ことができ、これによりメッセージを失わせる。
【0026】 本発明は、これらの問題を解決するため新規な調停およびロックアウト回路を
用いる。メッセージの最初のビットがいったん受取られると、当該回路はメッセ
ージの残りに対してノードを特定の構成へロックする。このような構成では、最
初に受信するリンクのみがノード出力に影響を及ぼすことを許容される。このよ
うに、データが手前のノードへ返送されるならば、これは無視されることになる
。この回路はまた、調停機能をも有する。これは、信号を最初に受取るリンクが
出力を制御することを許容する。しかし、2つのリンクがメッセージを正確に同
時に受取るならば、これらは共に出力に影響を及ぼすことが許容される。TDP
Aプロトコルが1つのメッセージを任意の時点で送ることのみを許容するので、
このことは両方のリンクが正確に同時に正確に同じデータを受取ることを意味す
る。従って、2つのリンクが出力に影響を及ぼしても、信号を組合わせる回路の
能力のゆえに正味の結果は同じである。最後に、2つの信号が非常に接近しても
同時ではなく到達するならば、最初の信号が通過し出力となることを許容される
。2番目の信号は、これが受取られたリンクを準安定状態にさせる。当該回路は
、最初のリンクがノードからデータを正しく出力することを許容しながら、ノー
ドの当該部分を準安定状態にならせる。
【0027】 当該メッシュ・プロトコルはまた、時間に基くポインタを用いてTDPAテー
ブルを進行する。先に述べたように、各ノードは送信に充分な時間のみが割当て
られ、ポインタが自動的にテーブル内を進行する。データが種々のノード間で伝
搬するためある量の時間を要するので、遅延が加算される。データがそのソース
から任意の受信ノードへ進むノード数を監視することにより、このノードは生じ
た遅延を計算し、その時間に基くポインタを送信側のノードのそれで校正するこ
とが可能である。このように、回路網は同期状態を維持する。
【0028】 本発明の別の特質は、1つのメッシュ状回路網における多数のメッセージの同
時伝搬である。先に述べたように、TDPAが1つのノードが任意の時点で送信
することのみを可能にする。しかし、メッシュを複数のサブメッシュへ分けるこ
とにより、1つのメッセージが各サブメッシュに伝搬することができ、これによ
りシステム全体の帯域幅を増大する。
【0029】 各ノードは、望ましい実施の形態においては4つのノードと1つの局部接続と
を有する。従って、各ノードは2つの異なるメッセージを同時に取扱うことがで
きる。規定されたサブメッシュ自体の内部では、ノードはちょうど1つのメッシ
ュにおけるノードとして働く。色々なサブメッシュを分割する境界に沿っては、
ノードは別の働きをする。すなわち、所与のサブメッシュに生成されたメッセー
ジはこのサブメッシュ内に止まらねばならなず、異なるサブメッシュに進むこと
は許されない。境界に沿ったノードは、一般に1つのサブメッシュに2つのリン
クを、また別のサブメッシュに2つのリンクを有することになる。これら2つの
リンクを一時的に接続するプロトコルが確定される。ノードが1、2、3および
4の番号が付されたリンクを持つものとすれば、第1のメッセージはリンク1お
よび2のみで入出力させられ、第2のメッセージはリンク3および4のみで入出
力させられる。リンクの特定の接続性は、静止状態かあるいは各テーブル・エン
トリ程度の頻度で変更される。
【0030】 回路網の完全性を更に容易にするには、自己検査ペアが用いられる。すなわち
、元の各ノードが1対のノードと置換され、1対のケーブル(1本ではなく)が
各リンクを形成する。このように、各対のノードが、これがリンクの2本の結線
で受取るデータを比較する。この2つが同じであれば、ノードはメッセージを正
確であると判定する。しかし、メッセージに相違があると、ノードは、メッセー
ジが壊れたものと判定し、このメッセージを無視する。
【0031】 本発明の目的は、システムの信頼性の高いリアルタイム使用を可能にするメッ
シュ状回路網に対するプロトコルを提供することである。 本発明の別の目的は、同時のメッセージ間を調停することができ、かつ色々な
電子構成要素が準安定状態になる時影響を受けないままであるノードを有するメ
ッシュ状回路網を提供することである。
【0032】 本発明の更に別の目的は、メッシュ状回路網に、種々のサブメッシュに沿って
多数のメッセージを同時に送る能力を提供することである。 本発明の更に他の目的は、1つのサブメッシュの境界に存在するノードの色々
なリンクにおけるリンキング接続プロトコルをトリガする最小データ信号を提供
することである。
【0033】 本発明の更なる目的は、回路網の各ノード内のテーブルと、時間ベースのポイ
ンタを相関させるため、メッセージ・ストリームに対して同期する構成要素を提
供することである。
【0034】 本発明の更に他の目的は、これにより送信されたデータの完全性が検証される
自己検査ペアを持つメッシュ状回路網を提供することである。 本発明の更に他の目的は、メッシュに対して新たに追加されあるいは再結合さ
れたノードがみずから残りのノードと同期し得る機構を提供することである。望ましい実施の形態の詳細な記述 本発明は、独特なデータ転送プロトコルおよび関連機構を用いて、メッシュ・
トポロジにおける正確で信頼し得る使用レベルを獲得する。図15は、リンク1
50を形成する複数のケーブル110によって相互接続される複数のノードNを
備える回路網100を示している。当該ノードは、任意の通信電子構成要素を表
わし、1つのコンピュータ内で接続された種々の構成要素、一つに接続された複
数のコンピュータ、あるいはシステムを形成するよう接続された任意数の構成要
素を含んでいる。各ノードNは、これに集積化されるある形式の受信機と送信機
とを備える。ケーブル110は、任意の形式の電気的な相互接続でよく、ワイヤ
・コネクタあるいは光ファイバ・ケーブルを含む。
【0035】 この回路網100は、フラッディング・プロトコルを用いて情報を1つのノー
ドNから別のノードNへ搬送する。特定のノードNが情報を特定の宛て先へ送る
ことを欲するとき、このノードはこれが接続される全てのノードNに対するメッ
セージの送信を開始する。例えば、図15において、ノードSが信号をノードD
へ送ることを欲する。メッセージは、最初にその接続された近傍(N′として示
される)へ送られ、実線矢印40により表わされる。情報の最初のビットの受取
りと同時に、全ての受信ノードがこのメッセージのその近傍への再送信を開始す
る。すなわち、このプロトコルは、再送信の開始前にメッセージ全体が受取られ
るのを待つのではなく、各ノードNを介してメッセージの全ビットをビット単位
で再送信するか、あるいは単にフラッディング・パラメータを用いて1つの経路
を確保する。最初のデータ・ビットが接続されたノードN′により受取られると
、これらノードN′がこのビットを再送する。この第2レベルの送信は、破線矢
印42により表わされる。ノードNのの第2の連絡が前記の最初のビットを受取
ると、これらノードがそれを再送する。この第3レベルの送信は、点線矢印44
により表わされる。ノードNのこの第3の連絡が情報の最初のビットを受取ると
、ノードはこれを再送する。このような第4レベルの送信は、点鎖線矢印46に
より表わされる。当該プロセスは、ノードDを含む全てのノードNが情報の特定
ビットを受取るまで継続する。情報の最初ビットの送出直後に、メッセージ全体
が送られるまで、ノードSが第2のビット、第3のビット・・・を送出する。従
って、メッセージ全体は、システムにおける各ノードNを介してビット単位で送
られる。
【0036】 多数のメッセージが同時に発されて故障を生じる問題を避けるため、1つのノ
ードNが所与の期間だけ送られるよう選択される。このノードNの選択について
は、後で論述する。残りのノードは下記のステップを実施する。第一に、全ての
送信しないノードNが、全てのリンクで到来するメッセージを聴くように設定さ
れる。第二に、到来するメッセージが特定リンクに到着すると、このリンクは次
にソースとして選定される。2つのメッセージが同時に到着するならば、一方が
ソースとして選定される。第三に、他の入力を同時にロックアウトする間、他の
全てのリンク150に対して入力を再ブロードキャストする。第四に、メッセー
ジの終りに、全てのリンクのロックを解除し、最初のステップへ進む。
【0037】 先に述べたように、過去においては、ノードNが2つのメッセージを同時ある
いは略々同時に受取るときに問題が生じ、電子装置はこれらメッセージを弁別で
きない。このような場合は、ノードNが準安定状態になる。このような状態に残
された情報の最初のビット(あるいは、後続するどれかのビット)が、所与のノ
ードNを1回以上移動しつづけることによって、無限ループとなるおそれがある
。このような問題を克服するため、ロックアウト・ロジック(A&LL)が各ノ
ードNにおいて用いられる。このような回路に対する1つの形態が図16に示さ
れる。
【0038】 他の図面では、各ノードNが他のノードNに対する4つのリンク150を持つ
ように示される。このようなリンク150の特定数は任意であり、システムの最
終ユーザに応じて多くも少なくもあり得る。図16の回路は、1つのノードNの
2つのリンク150を示している。用いられる付加的なリンクについては、当業
者に理解されるように回路は反復される。
【0039】 図16のA&LL回路102は、下記のように動作する。所与のリンク150
がアイドルである(すなわち、メッセージが受取られない)とき、リンク150
は聴取状態に維持される。通信システム内部では、全てのメッセージが「1」で
始まる。「1」が受取ると、リンク150は受信状態に設定される。ノードNが
アイドルに置かれるときはつねに、アイドル入力122がフリップフロップ12
0を設定するようパルスが与えられ、その結果「1」(論理的「ハイ」の出力)
がフリップフロップ120の各々のQ出力に保持される。メッセージからのデー
タの最初のビットがアイドルリンク入力160に到達すると、これはフリップフ
ロップ120を「通過し」(Q出力がすでにハイであるから)、ANDゲート1
30の第1入力131へ直接進む。「アイドル」のフリップフロップ120がそ
のQ出力(第2入力132へ接続される)に「1」を持ち、かつリンク150も
第1入力131に接続される「1」を持つので、ハイ信号がANDゲート130
の出力に存在する。この「1」は、次にORゲート140へ与えられる。
【0040】 ORゲート140の出力は、特定の前記ノードNに対する出力142となり、
従って当該ノードの全てのN出力リンク162に生成される信号である。ORゲ
ート140からの信号もまた、前記の特定ノードNにおける全てのフリップフロ
ップ120のクロック入力121へ同時に戻される。クロック信号が受取られる
と、メッセージを最初に受取ったリンク150のみがそのフリップフロップ12
0のD入力に「1」を持つことになる。フリップフロップ120の残りは、その
D入力に「0」(ローの論理信号)を持つことになる。このように、ORゲート
140からのクロック信号が受取られると、これらフリップフロップ120はQ
出力に「0」を生じることになる。Q出力におけるこの「0」は次に関連するA
NDゲート130へ与えられる。これは、各ANDゲートにその出力が「0」の
ままにすることになる。このように、これらのフリップフロップ(従って、その
関連するリンク150)は、メッセージの残部に対するノードNの出力に対して
何の影響も及ぼさない。
【0041】 最初にメッセージを受取りD入力に「1」を持つリンク150は、そのQ出力
に「1」を持ち続けるので、メッセージ全体を、ノードNの出力142としてフ
リップフロップ120、ANDゲート130および最後にORゲート140を通
過させることになる。メッセージの終りに、アイドル入力122がトリップされ
、これによりリンク150の全ておよびそれらのフリップフロップ120を、全
てがそのQ出力に「1」を持つことになる聴取モードへリセットする。
【0042】 このように、最初に特定のモードを受取るリンク150のみが、ノードNの出
力に影響を及ぼすことがあり得よう。他の全ての入力は確実に無視されることに
なる。
【0043】 同じノードNにおける2つの異なるリンク150が同時かあるいは時間の小さ
な枠内で1つのメッセージを持つというある小さな可能性があり、歴史的にノー
ドに対する問題となっている。このこは、代替的なリンクがまだ「ロックアウト
」されないときに潜在的な問題を生じる。2つの信号が「同時に」到達し、この
ような状態が存在する場合、これら信号は、ANDゲートとORゲートの遅延の
和からフリップフロップ120のセットアップ時間を差し引いたもので定義され
る小さな時間的枠内に、その各リンク150に到達するはずである。
【0044】 2つの信号が同時に到達すると、これら信号は必ずしも同じメッセージではな
い(後で説明するように)。従って、両方のフリップフロップ120と、最後に
は両方のANDゲート130が同じ信号をアクティブに出力していることになる
。これらの信号がORゲート100を通過するので、ノードNの最終出力142
は実質的に影響を受けない。すなわち、正しいメッセージがノードNにより出力
されることになる。
【0045】 次に、1つのメッセージが2つ以上のリンク150に時間的に比較的接近して
到達するならば、1つ(またはそれ以上)のフリップフロップ120が準安定状
態になるという可能性がある。再び図16において、「1」で始まるメッセージ
が一番上のリンク150に到達すると仮定しよう。先に述べたように、「1」は
ANDゲート130の最初の入力131へ直接進む。フリップフロップ120が
アイドルであり「1」がQ出力に生じるので、ANDゲート130に対する両入
力は「1」である。その結果、「1」がORゲート140へ送られる。ORゲー
ト140は「1」を出力し、これがフリップフロップ120を再びクロックする
。ここで、この状態が生じている間メッセージが下方のリンク150に到達する
ことも仮定しよう。このメッセージもまた「1」で始まり、従ってこのパルスが
フリップフロップ120のD入力へ進む。クロック信号が下方のフリップフロッ
プ120に達すると、「0」または「1」以外のなにか、すなわち半パルスがD
入力に生じることがある。これは、フリップフロップ120を前後に振動させ、
準安定状態にさせ得る。同じメッセージが両方のリンク150により受取られる
かぎり、上方のフリップフロップ120が準安定にならずに信号を生じるので、
下方のフリップフロップ120が準安定状態になることとは無関係である。準安
定状態のフリップフロップ120がたまたま振動して出力が生じるならば、これ
がフリップフロップ120の機能と一致するので悪い結果とならない。
【0046】 上記の結果を達成するには、2つのメッセージが同時かあるいは略々同時に受
取られるとき、これらが同じメッセージであることが重要である。ノードNが単
に任意の時点でメッセージを独立的に生じることが許されるならば、2つの異な
るメッセージが1つのノードNの2つの異なるリンク150に同時に到達し得る
という可能性がある。このことが生じるものとすれば、スプリアスなメッセージ
がこのノードNにより生成されることになり、その後転送されることになる。従
って、プロトコルは、任意のノードNが送信モードにあるときと、このノードが
受信モードにあるときを識別するように確立されるべきである。
【0047】 先に述べたように、これを行う1つの方法は、テーブル・ドリブン・プロポー
ショナル・アクセス(TDPA)・プロトコルを用いることである。図17にお
いて、4つのメッシュ状ノードNがノード1ないしノード4として示される。ノ
ードN上には、それらの各テーブル20が略図的に示される。これは、無論、内
部のプログラミング機能である。このテーブル20は、任意のノードNがメッセ
ージを送信するときを識別する。1つのノードNが送信していると示されなけれ
ば、これは到来するメッセージを受取る、すなわち「聴取」するように設定され
る。図17に示されるように、ノード3はその時送信状態のノードとして示され
る。ノード1、2および4(および、他の接続された任意のノード)は、指定さ
れた期間だけ、ノード3がメッセージを送るのを待機する。この時間ベースのポ
インタ31は、ノード3が動作可能状態にあると判定する。この時間ベース・ポ
インタ31は単に逐次にテーブル20に進み、終りに達すると、テーブル20の
初めから再び開始する。各ノードのテーブルが一致するかぎり、テーブル内のノ
ードの順序および何らかのシーケンスが選択される。
【0048】 ポインタを進めるには種々の方法がある。各ノードNは、メッセージを送る予
め定めた量の時間が与えられる。選択されたノードは、送信するかあるいは静止
したままであり、残りのノードNは前記期間受信するように設定される。この期
間が終了すると、このノードNは単に送信を停止し、時間ベースのポインタ31
が進行する。あるいはまた、「メッセージの終り(EOM)」標識としてデータ
を含めることもできる。このように、送信状態のノードNは、期間のいかんに拘
わらず、そのメッセージ全体を送信する。このメッセージが完了すると、EOM
が(時間ベースでない)ポインタをテーブル20における次のノードNへ進める
ことになる。これは、メッシュにおける全てのノードNがEOMを同時に認識す
ることは可能でないので、望ましいプロトコルではない。今日のメッシュ・プロ
トコル(ならびに、多くのバス・プロトコル)は、時間ベースのプロトコルにお
いて生じる各ノードNにおける個々のクロックの遅いドリフトを勘案するためE
OM標識を使用する。 望ましい実施の形態において、更に多くのデータ・セグメントをも含むが、時間
ベース・ポインタ30がTDPAプロトコルにより用いられる。このデータ・セ
グメントは、メッセージが移動するリンク数を示すことになる。先に述べたよう
に、データが移動するノードNの各連結子では、(元の送信の観点から)時間的
遅延が付加される。どれだけ多くの連結子を情報が通過したかを知り、かつ生じ
た平均遅延を知ることにより、各ノードNは元の送信時間を実質的に計算するこ
とができる。従って、種々の受信ノードNの時間ベース・ポインタ30が、送信
するノードNのポインタにより適正に校正されることになる。このようなデータ
・セグメントの付加を行うため、移動する連結子をカウントするフィールドがメ
ッセージに追加される。このカウントは、これ以上の遅延がカウント自身により
生じないように、直列1ビット加算器を持つ各ノードNを通過するときに増分さ
れる。
【0049】 再び図17において、4つのノードNしか示されず、テーブル20がこれら4
つのノードNを勘案するに過ぎない。明らかに、余分なノードNが付加されると
、これらノードはテーブル20において勘案されねばならない。図示のように、
この時ノード3が送信するノードNである。このことは、ノード3から出る実線
矢印162により表わされる。他のノードNからの全ての出力は、開いた矢印1
63として示される。ノード3が4つ全ての方向で送信しており、これによりノ
ード3の上下に付加されたノードNもまたメッセージを受取ることに注意すべき
である。情報の1ビットがどれかのノードNにより受取られると、これは即時に
反復される。従って、元のメッセージを送信するノードNの能力と受信したメッ
セージを単に反復するノードNの能力との間に相違が存在する。
【0050】 図24は、ある小さな時間量が経過しただけの、図17におけるものと同じノ
ード1ないし4を示している。ノード3は、そのデータ・メッセージの最初のビ
ットをノード2および4に対し成功裏に送信した。このデータ・ビットの受取り
と同時に、ノード2および4はこのデータ・ビットをその送出リンク165の全
てに再送信する。リンク165は先に述べた開いた矢印であったが、ここでは受
取ったメッセージを再びブロードキャストしていることを示す実線である。ノー
ド3の送出リンク162は、ノード3が特定メッセージの2番目および以降のデ
ータ・ビットを送信しているので、実線矢印のままである。ノード1の送出リン
ク163は、ノード1が再ブロードキャストするデータ・ビットをまだ受信して
いないので開いた矢印のままであり、これはテーブル20では元のメッセージを
送信できるものとして示されない。
【0051】 先に述べた全てのことは、メッシュ送信における1つのノードNおよび受信す
る(および反復する)1つおきのノードNに当てはまる。しかし、メッシュは、
多くのメッセージを同時に取扱うことが可能である。図18において、54のノ
ードを持つメッシュが示される。このメッシュは、先に述べたように、すなわち
、1つおきのノードNが受信し反復する間送信する1つのノードとして働くこと
ができる。更に、個々のノードNは、2つの個々のメッセージを取扱うことが可
能である。明瞭にするため、これらのノードについては、メッセージ1およびメ
ッセージ2として記述する。任意の数のサブメッシュを全メッシュ内に画定する
ことができる。従って、各サブメッシュにおける1つのノードNは同時に送信す
ることができる。例えば、破線X−Xにより画定された人為的な境界がメッシュ
を対角方向に半分に分割する。この境界は、任意の数のサブメッシュを生じるた
めどんな形状あるいは形態にも画定することができる。任意のサブメッシュの完
全に内部にあるノードNは、正確に先に述べたように挙動し、すなわち、1つの
リンク150で受取られたどのメッセージも全てのリンク150で反復される。
サブメッシュを確立して多数のメッセージを同時に送信することに対する利点は
、その結果として得る帯域の増加である。この能力は、標準的なバスでは得られ
ない。
【0052】 境界上にあるノードNは、2つの異なるメッセージを取扱うように構成されね
ばならない。どのノードNも4つのリンク、プラスその局部接続を有する。ノー
ド22においては、リンクは北、南、西および東として表わされる。図18に示
される事例では、線X−Xはメッシュを右方のサブメッシュと左方のサブメッシ
ュに分ける。従って、右のサブメッシュにおけるノードNにより送られるメッセ
ージは右のサブメッシュ内に止まらねばならない。このためには、境界X−Xに
沿ったノードNは特定のリンク・プロトコルを備える。すなわち、北から入るメ
ッセージは東へ送られるのみであり、その逆も真である。南からくるメッセージ
は西へのみ送られ、その逆も真である。ノードNは2つの異なるメッセージを同
時に取扱うことができることに注意すべきである。任意の2つのリンクが先に述
べたように結合されるように、種々の境界を確定することができる。図18にお
いて、メッセージ1(M1)は右からノード22に接近する。メッセージ2(M
2)は左からノード22に接近する。M1が東のリンクに到達すると仮定しよう
。ノード22は、北のリンクにおいてこのメッセージを反復するのみである。ま
た、おそらくは同時に、M2が南のリンクに到達し、次いで西のリンクでのみ反
復される。このためには、A&LLロジックはこれらの色々なリンク形態間で切
換え可能である。
【0053】 上記の構成はメッシュの恒久的な分割であり得るが、完全なメッシュの使用は
含まない。望ましい実施の形態が図19に示され、これはシステム内のどのノー
ドが送信できるかを示すために用いられたTDPAテーブル20のハイブリッド
部分(テーブル22)を示している。テーブル22は、先に述べたTDPAテー
ブル20に追加される更に多くのデータ・バイトを含んでいる。ここで、テーブ
ル20は、ある時点で多数のノードNが同時に送信することができるように画定
されたものである。他の時点では、僅かに1つのノードNしか送信できない。図
19においては、テーブル22が図18のノード22に適用される。テーブル2
2においては、最初のエントリが、ノード15とノード38が同時に送信するこ
とを示す。従って、ノード22の4つのリンクがこれを行うように設定されねば
ならない。ノード22は、確定された人為的な境界(X−X)に沿って存在する
。メッセージ1はゼロで表わされ、メッセージ2は1で表わされる。テーブル2
2におけるバイトの最初の4ビットが、どのメッセージが受取られるかを識別し
、最後の4ビットが前記メッセージがどこで反復されるかを識別する。明らかな
ように、北と東はメッセージ1に設定され、南と西はメッセージ2に設定される
。これらメッセージに対する期間がいったん経過すると、時間ベースのポインタ
31が次のテーブル20、22のエントリへ進み、これはたまたまノード26が
送信する唯一のノードNとなることを示している。このように、北、南、東およ
び西を同じメッセージに設定することによって、全てのリンクがこの1つのメッ
セージを受取るように設定される。このことを表わすバイトは、全てゼロからな
る。このメッセージに対する期間が経過した後、時間ベースのポインタ31が再
び進んでノード6およびノード19がともに送信中であることを示す。従って、
人為的な境界が再び確定される。このように、完全なメッシュは時に使用され、
他の場合は、サブメッシュが確立される。この2つの任意の組合わせが可能であ
る。この特徴は、あるノードがメッシュの他の既知のセグメントのみと通信する
ことが判っている場合に特に有利である。
【0054】 図20は、54のノードのメッシュの別のあり得るサブメッシュの組合わせを
示す。破線X−Xは、右下の四半部におけるサブメッシュを示す。ノード33の
リンクは、北、南、東および西として示された。図21のテーブル24は、この
メッシュ/サブメッシュのくるに対するプロトコルを示し、テーブル22と同様
に機能する。このため、異なるサブメッシュにおけるノードが同時に送信すると
き北と西のリンクが通信し南と東のリンクが通信することを除いて、詳細な説明
は省くことにする。
【0055】 本発明の主な利点は、メッシュを信頼し得るリアルタイムな方法で使用できる
ことである。メッシュ自体の利点は、みずから生成する固有の耐故障性である。
すなわち、特定のリンク150が切断されると、複数の代替経路が得られる。更
に、ノードNが動作を止めると、メッセージはこれを完全に通り抜け、依然とし
て残りのノードNを介してその宛て先で受信できる。バブリング・ノードはある
送信時間枠を持つに過ぎず、従ってシステムの全体的性能に影響を及ぼすことが
ない。このプロセスが反対になる必要があるときが存在する。すなわち、不良ノ
ードNあるいは切断したリンクが流服されるとき、あるいは新たなノードがメッ
シュに追加されるとき、プロトコルは追加された接続を勘案しなければならない
。リンク150を単にノードNに接続しあるいは再接続することにより、データ
は受取られたときに自動的に送られる、などである。残る問題は、新たなノード
あるいは再接合されたノードがどのようにTDPAタイミング・パラメータ内で
同期されるかである。すなわち、新たなノードあるいは再接合されたノードに対
する時間ベース・ポインタ31は、メッシュにおける残りのノードと同期されね
ばならない。
【0056】 本発明においては、ノードNがメッシュに付加されるか再接合されるとき、ノ
ードNはメッセージ間の間隔だけ待機することになる。この時、ノードNは次の
メッセージからのテーブル22のエントリを行い、テーブル20の次の通過時に
同じメッセージを受取る用意をする。このプロセスが、ノードNがメッセージを
受取る用意ができるテーブル20の全期間を許容する。
【0057】 以上述べたように、メッシュ・フラッディング・プロトコルは、システムに高
度の耐故障性を提供するが、このシステム単独では必ずしも完全性の対処をもた
らすものではない。すなわち、正しいメッセージが受取られつつあるか、あるい
はある程度の破損が生じたかどうかを判定する方法がない。システムにこのよう
な信頼度、従って完全性を与えるために、図22は、自己検査ノード・ペアの概
念を盛込んで以下に述べる。このような概念により、全てが複製される。各ノー
ドNごとに、実際に2つの組合わせられたノード200、201が存在する。ま
た、各リンク150ごとに、2つのデータ線路210、211がある。これは、
先に述べたバス線路の二重化および三重化とは実質的に異なる。そこで、1つの
経路が切断されると、単に別の経路を提供するため更に多くの線路が追加された
。この場合、両方のデータ線路210、211が同じメッセージを同時に送り、
2つの個々のノード200、201がそれぞれデータ線路210、211の1つ
からメッセージを受取るという理念である。従って、2つのノード200、20
1はそれぞれデータ線路210、211を介して受取ったメッセージ間のビット
ごとの比較をそれぞれ行うことになる。自己検査ノード・ペアは、この機能を実
施する比較回路を盛込んでいる。両方のメッセージが同じであれば、信頼し得る
と見なされる。1つのメッセージが他のメッセージと異なるならば、何かが消え
て特定のメッセージが無視される。このような特定のノードNは壊れたメッセー
ジを再ブロードキャストすることがない。A&LLロジックがおそらくはリンク
150の残部が同じメッセージを受取ることを阻止したから、このノードNがメ
ッセージの残部についてメッシュから有効に除去される。しかし、メッシュは依
然として本質的に耐故障性を備えるから、メッセージは前記のルーチンにより単
にノードNを通り抜けることになる。
【0058】 図23に関して、本発明のプロトコルが要約されよう。図23は、ノード30
0をその中心とする55ノードのメッシュを示している。各ノードNは、そのハ
ードウエアまたはソフトウエアへ集積されたテーブル20を持つ。ある時点にお
いて、テーブル20の時間ベースのポインタ31が、ノード300が送信するノ
ードNとして指示される時点へ進む。この時点において、ノード300が生じる
べきメッセージを有するならば、このノードはこのメッセージをビットずつ送信
を開始する。図23では、ノード300が送るべきメッセージを有するものとし
よう。このメッセージの最初のビットは、その接続されたリンク150の4つ全
てに送出される。この最初のビットは、ノード301、302、303、304
のそれぞれの1つのリンクにより受取られる。これは連結子1を表わす。どれか
他のノードNがこの時点で送信する可能性がないため、この時点でメッセージを
たまたま受取るノード301、302、303、304における唯一のリンク1
50となる。従って、ノード301、302、303、304の他の3つのリン
ク150が「ロックアウト」される、すなわち到来しないメッセージが受入れら
れる。これら4つのノード301、302、303、304がただちに、このメ
ッセージの最初のビットを再送信する。従って、ノード301、302、303
、304が最初のビットをノード305、330、331、332、333、3
34、335および336へ送信する。ノード301、302、303、304
はまた、このメッセージをノード300へ戻すこともできるが、ノード300は
これを受取ることはできない。従って、無限の伝搬が避けられる。遠く外れた受
信ノードに同じことが生じることになる。すなわち、あるノードがこれが受取っ
たメッセージを、これを送ったばかりのノードへ送信することもあり得る。この
送信は許容されるが、手前のノードによる受信はA&LL回路のゆえに予防され
る。
【0059】 これは、連結子2を確立することになる。データ・ビットが連結子1を通過し
たため、ノードNを通過することによりある遅延が付加された。このような時間
的遅延は連結子の数を逐次カウントすることにより表わされ、従って連結子のカ
ウントはこの時1となる。このような時間/遅延の因子は、TDPAテーブル2
0に相関させられる。ノード305、330、331、332、333、334
、335および336の多数のリンク150が同時にメッセージを受取る可能性
はあるが、この可能性は薄く、ここでは取上げない。このような状況は、以下に
述べるように取扱われる。1つのリンク150のみがノード305、330、3
31、332、333、334、335および336におけるメッセージを受取
り、しかも唯一の受信リンクであると仮定しよう。このメッセージの最初のビッ
トが、54の受信ノード全てがこのビットを受取るまで、このように送られ続け
ることになる。これらを全て詳細に説明する必要はない。所与のリンク150(
単数または複数)がたまたま不動作状態であるならば、信号は単にこれらリンク
を通過することになる。
【0060】 正常な動作環境を仮定すると、ノード335、336が同時に最初のビットを
受取るはずである。ノード335、336が同じ速さで処理するならば、最初の
ビットが2つの異なるリンク151、152で同時にノード337へ送られるこ
とは非常にあり得る。先に述べたように、ノード337は、これを取扱うA&L
L回路を有することになる。ビットがリンク151、152に正確に同時に到着
するならば、両者は受取るように設定され、かつ両者はノード337の出力に影
響を及ぼすことになる。しかし、これが同じメッセージであるので、出力は依然
正しいものとなる。ビットがオフセット状態であるがフリップフロップ120の
セットアップ時間以内にリンク151、152に到着するならば、後者の到着信
号が前記リンク(151または152)のフリップフロップ120を準安定状態
にさせる。しかし、これは、他のリンク(151または152)のフリップフロ
ップ120がメッセージを処理してノード337により出力させるので、問題を
生じない。
【0061】 ノード300はその最初のビットを送信した直後に次のビットを送信し、これ
が先に述べたと全く同じように伝搬することになる。これは、受信リンクがすで
に確立されているゆえに生じ、たとえこのビットがより早く遠いノードにおける
異なるリンクに到着し得ても、受信リンクのみが入力を処理し得ることになる(
最初のビットが到着していたとき同時の連結子がなければ)。この時点において
、最初のビットを受取った全てのノードNが特定モードへ「ロック」される。メ
ッセージ全体がこのようにこれらノードをビット単位で通過することになる。あ
る時点では、ノード300がその時のメッセージの最終ビットを送信することに
なる。これは、他のビットと同じようにノードNを通過する。この最終ビットは
、ノード300が送信を許される期間の終りと一致するか、あるいは一致しない
。データビットは、ちょうど波のようにメッシュを通過することになる。波の前
面310は、最初のビットを表わす。波の終端310は、送信ノード300に対
する送信期間の終りを表わす。波の終り320が連続的なノードNを通過すると
き、これはノードを再び「アンロック」してこれらノードを聴取モードも設定す
る。これは、フリップフロップ120におけるアイドルの入力122をトリップ
することによりA&LLロジックに関連付けることになる。従って、図23にお
いては、ドーナッツ状の波が波の前面310と波の終端320とにより形成され
る。図示のように、前面310はまさにノード306へ入るところで、最初のビ
ットをちょうど受取ったことを示している。ノード307のような波の外側のノ
ードは聴取モードにあり、ノード300により生成されたメッセージのどの部分
も受取らない。ノード300は、そのメッセージ全体を送信し、メッセージ全体
がノード301、302、303、304を完全に通過したところである。この
ように、これらのノード301、302、303、304はこの時次のメッセー
ジを待っている。ノード305、330、331、332、333、334、3
35および336は、情報の最終ビットを受信しているか、あるいは単にノード
300の期間が経過する間を待っている。
【0062】 ある期間が経過した後、各ノードNのテーブル20における時間ベースのポイ
ンタ31が次のエントリへ進み、このことがどのノードNが次に送信するかを指
定する。各ノードNの時間ベースのポインタは、伝搬の遅延を勘定に入れる連結
カウントを監視することによって相関させられる。
【0063】 先に述べたと同じプロセスが、メッシュ内に確立された各サブメッシュ内に生
じる。境界ノードは、2つの個々のメッセージを取扱うことができ、これらメッ
セージを適切に指向させることになる。
【0064】 無論、図23に示されたメッシュは、壊れたデータを無視することによりシス
テムの保全性をもたらす自己検査ノード・ペアを持つように構成することもでき
る。
【0065】 最後に、先に述べたメッシュ伝搬システムは、TDPAプロトコルを組込んで
以下に述べる。CSMAのような色々な確立された他のプロトコルを本発明の趣
旨および範囲内で働くように適応させることもできる。例えば、CSMAの場合
は、特定のノードが送信するときに関して宛て先が存在しない。従って、メッセ
ージが衝突する可能性が存在する。この衝突が生じると、ジャム信号が送出され
てメッセージを除去する。更に、このシステムは、メッセージ内に埋込まれたメ
ッセージの終了(EOM)標識を用いて、各ノードNにメッセージが完了したと
きを知らせる。このEOMは、図23における波の終り320に対応する。この
システムは、機能的であるが、リアルタイム・アクセスを必要とし伝搬の不徹底
性のゆえに制御するシステムにおいては選好されない。すなわち、衝突およびジ
ャミング信号が、正確に制御されるシステムに悪影響を及ぼすおそれがある無用
かつ予測不能な時間的遅延を付加するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メッシュに接続された複数のノードを示す概略図である。
【図2】 1つのバスに接続された複数のノードを示す概略図である。
【図3】 1つのリングに接続された複数のノードを示す概略図である。
【図4】 不良ノードと切断されたリンクとを持つメッシュ状回路網を示す概略図である
【図5】 不良ノードと切断リンクとを持つデュープレックス・バスを示す概略図である
【図6】 切断リンクと不良ノードとを持つデュープレックス・リンク回路網を示す概略
図である。
【図7】 メッシュ状回路網を示す概略図である。
【図8】 トリプレックス・バスを示す概略図である。
【図9】 トリプレックス・リンクを示す概略図である。
【図10】 メッシュ状回路網の伝搬パターンを示す概略図である。
【図11】 TDPAプロトコルにおける順序付けテーブルの概略図である。
【図12】 非対称メッシュ回路網を示す概略図である。
【図13】 非対称バスを示す概略図である。
【図14】 非対称リングを示す概略図である。
【図15】 メッシュ状回路網の伝搬シーケンスを示す概略図である。
【図16】 調停およびロックアウト論理回路の実施の一形態の回路図である。
【図17】 複数のノードとそれらの関連テーブルを示す概略図である。
【図18】 2つのサブメッシュを有するメッシュ状回路網を示す概略図である。
【図19】 サブメッシュにおけるノードのリンク相互接続性を示すテーブルである。
【図20】 2つのサブメッシュを持つメッシュ状回路網を示す概略図である。
【図21】 サブメッシュにおけるノードのリンク相互接続性を示すテーブルである。
【図22】 自己検査ノード・ペアを備えるメッシュ状回路網を示す概略図である。
【図23】 データ信号の伝搬と共にメッシュ状回路網を示す概略図である。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノードのメッシュ状回路網にデータを伝搬させる方法であっ
    て、 a)予め定めた期間に1つのノードを送信側ノードとして確立するステップと
    、 b)予め定めた期間に残りのノードを受信側ノードとして確立するステップと
    、 c)データ・メッセージを送信側ノードから該送信側ノードに接続された全て
    のリンクに沿って送信するステップと、 を含み、 d)各受信側ノードが、 1)到来するメッセージをそのリンクの全てにおいて聴き、 2)1つのメッセージがそのどれかのリンクに到来する唯一のメッセージで
    あるならば、該メッセージをソースとして選定し、あるいは1つのメッセージが
    1つ以上のリンクに到着するならば、該メッセージを任意にソースとして選定し
    、 3)ソースとして指定されない全てのリンクを、これらが残りのメッセージ
    に対するデータを受取ることを阻止するため、全ての該リンクをロックアウトし
    、 4)データの各ビットが受信側ノードにより受取られた直後に、全てのリン
    クにおけるデータの各ビットを再送し、 5)メッセージが完了したとき全てのリンクをアンロックする 方法。
  2. 【請求項2】 前記送信側ノードが、 a)前記メッシュにおける各ノードに、どのノードが送信可能であるかを示す
    エントリを持つ同じアクセス・テーブルを提供し、 b)どのノードが特定の時点に送信するかを示すポインタを前記テーブル内に
    提供し、 c)前記メッシュにおける異なるノードに送信させるため、前記ポインタを前
    記テーブル・エントリで逐次進まさせる ことにより確立される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記テーブル内のポインタが時間に基くものであり、予め定
    めた時間量の経過後に各エントリを逐次進む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 a)前記データが通過するノードの各連結子ごとにカウンタ
    を増分するステップと、 b)各連結子により生じる時間遅延を表わすよう前記カウンタを校正するステ
    ップと、 c)前記カウンタに基いて各受信側ノードの時間ベースのポインタを校正する
    ステップと、 を更に含む請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 1つのメッセージが1つ以上のリンクに到着するならば任意
    にメッセージを選定する前記ステップが、各ノードに調停およびロックアウト・
    ロジックを持つ回路を提供することを更に含み、該回路が、 a)同時に到着する2つ以上のメッセージを論理的に一つに組合わせて1つの
    適正な出力を形成し、 b)2つ以上のメッセージが1つ以上のリンクを準安定状態にさせるには時間
    的に非常に接近して1つのノードに到着するならば、少なくとも1つのリンクが
    適正な出力を提供することを保証する 請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 送信側ノードを確立する前記ステップが、 a)前記メッシュ内に複数のサブメッシュを確立するステップと、 b)各サブメッシュにおける1つのノードを送信側ノードとして指定するステ
    ップと、 c)各サブメッシュの境界に沿って存在するノードをサブメッシュ固有のパラ
    メータに設定するステップと、 を含む請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 第1のサブメッシュから受取るメッセージのみが前記第1の
    サブメッシュへ再送され、かつ第2のサブメッシュから受取るメッセージのみが
    第2のサブメッシュへ再送されるように、サブメッシュ固有のパラメータが、前
    記ノードのリンクを一時的に一つに結合することによって設定される請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 各テーブル・エントリのためのリンク相互接続性を識別する
    アクセス・テーブルの各エントリに対しデータの余分なバイトを追加することに
    よって、前記サブメッシュ固有のパラメータが確立される請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 自己検査ノード・ペアをメッシュにおけるノードごとに提供
    するステップと、 自己検査ペアの1つのノードにより受取られたデータを、前記自己検査ノード
    ・ペアの第2のノードにより受取られるデータと比較するステップと、 前記自己検査ペアにおけるノードにより受取られたデータが一致する場合にの
    み、データを再送させるステップと、 を更に含む請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 メッシュ状回路網におけるノードで使用される調停および
    ロックアウト回路が、 複数の入力リンクと、 各々がフリップフロップの入力に結合される1つの入力リンクに結合された複
    数のフリップフロップと、 各々が第1の入力と第2の入力とを持ち、該第1の入力が前記入力リンクに直
    接接続され前記第2の入力がフリップフロップの出力に結合される、複数のAN
    Dゲートと、 複数の入力と1つの出力とを持つORゲートと、 を備え、各ANDゲートからの出力が前記ORゲートに対する入力を提供し、前
    記ORゲートの出力がノードに対する出力を提供し、かつ複数の前記フリップフ
    ロップの各々にクロック信号を提供する 回路。
  11. 【請求項11】 複数のフリップフロップの各々におけるアイドル入力を更
    に含み、該アイドル入力がトリップされるとき、該入力が前記フリップフロップ
    の出力をハイにさせる請求項10記載の回路。
  12. 【請求項12】 前記ORゲートがクロック信号を出力するとき、ローの入
    力を持つ複数のフリップフロップのどれかがその出力をローにさせる原因となる
    が、ハイの入力を持つ出力はハイの出力を維持するように、複数のフリップフロ
    ップが構成される請求項11記載の回路。
  13. 【請求項13】 アイドルの入力がトリップされるまで、ローの出力を持た
    された複数の前記フリップフロップのどれかがローの出力を持ち続ける請求項1
    2記載の回路。
  14. 【請求項14】 前記アイドルの入力が予め定めた期間後にトリップされる
    請求項13記載の回路。
  15. 【請求項15】 予め定めた前記期間がn個のノードを持つアクセス・テー
    ブル内に画定され、該アクセス・テーブルが、前記メッシュ内の所与のノードが
    送信する時間長さを規定する請求項14記載の回路。
  16. 【請求項16】 前記アイドル入力が、メッセージの終了標識がノードによ
    り受取られるときにトリップされる請求項13記載の回路。
  17. 【請求項17】 メッシュ状回路網において使用されるノードが、 第1のデータ受信機と、 前記受信機に接続された第1のデータ送信機と、 1つのリンク入力を介して受取られたデータが即時全てのリンク出力に対し再
    送されるように、前記受信機に接続された入力と前記送信機に接続された出力と
    をそれぞれ持つ第1の複数のリンクと、 調停およびロックアウト論理回路と、 を備え、該回路が データが1つのリンクを介してのみ受取られるならば、データを適正に送信さ
    せる手段と、 データが複数のリンク入力を介して同時に受取られるならば、データを適正に
    送信させる入力手段と、 データが複数のリンクを介して、1つ以上のリンク入力を準安定状態にさせる
    ようなタイミング・シーケンスで受取られるならば、データを適正に送信させる
    手段と を含むノード。
  18. 【請求項18】 メッシュにおいて連結された送信が可能である全てのノー
    ドのシーケンスを識別するアクセス・テーブルと、 どのノードが送信するかを表示する標識と、 を更に備える請求項17記載のノード。
  19. 【請求項19】 前記標識が時間に基く請求項18記載のノード。
  20. 【請求項20】 メッセージの終り標識がノードで受取られるときに、前記
    標識が進められる請求項18記載のノード。
  21. 【請求項21】 前記アクセス・テーブルがソフトウエアに基く請求項18
    記載のノード。
  22. 【請求項22】 前記アクセス・テーブルがハードウエアに基く請求項18
    記載のノード。
  23. 【請求項23】 前記アクセス・テーブルが、メッシュにおける1つのノー
    ドのみが任意の時点で送信することを許容する請求項18記載のノード。
  24. 【請求項24】 前記アクセス・テーブルが、メッシュ内の複数のサブメッ
    シュを画定し、各サブメッシュにおける1つのノードが同時に送信することを許
    容する請求項18記載のノード。
  25. 【請求項25】 種々のリンクの相互接続性の接続を一時的に確立する手段
    を更に備える請求項24記載のノード。
  26. 【請求項26】 第2の受信機と、 前記第2の受信機に接続された第2の送信機と、 各々が前記第2の受信機に接続された入力と前記送信機に接続された出力とを
    持つ第2の複数のリンクと、 前記第1の受信機により受取られたデータを、前記第2の受信機により受取ら
    れたデータに比較し、前記第1の受信機からのデータが前記第2の受信機からの
    データと一致する場合にのみデータの再送を許容する比較回路と、 を更に備える請求項17記載のノード。
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