JP2003527762A - 無線通信システムにおけるデータ通信を選択的に遅延させることによる音声通信に対する容量の提供 - Google Patents

無線通信システムにおけるデータ通信を選択的に遅延させることによる音声通信に対する容量の提供

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JP2003527762A
JP2003527762A JP2000576509A JP2000576509A JP2003527762A JP 2003527762 A JP2003527762 A JP 2003527762A JP 2000576509 A JP2000576509 A JP 2000576509A JP 2000576509 A JP2000576509 A JP 2000576509A JP 2003527762 A JP2003527762 A JP 2003527762A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/16Central resource management; Negotiation of resources or communication parameters, e.g. negotiating bandwidth or QoS [Quality of Service]
    • H04W28/18Negotiating wireless communication parameters

Abstract

(57)【要約】 無線通信システムは、所望のレベルの音声通信容量を生成するように、サービスされるデータ通信を選択的に遅延させる。このシステムは、最初に、無線通信システムが十分な音声通信容量を有するかどうかを判断する。無線通信システムが不十分な音声通信容量を有すると判断された場合、システムは、十分な音声通信容量を提供するのに必要なデータ通信遅延を決定する。この決定に基づき、システムは、十分な音声通信容量を生成するように、データ通信の一部またはすべてを選択的に遅延させる。ある動作では、無線通信システムによってサービスされる1つのデータ通信が、十分な音声通信容量を生成するように選択的に遅延される。別の動作では、無線通信システムによってサービスされる複数のデータ通信が、十分な音声通信容量を生成するように選択的に遅延される。無線通信システムによって複数のデータ通信がサービスされるとき、無線通信システムによってサービスされる複数のデータ通信のうちの一部は第1の遅延レベルで遅延され、サービスされるデータ通信のうち他の部分は第2の遅延レベルで遅延されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は一般に、セルラー無線通信システムに関し、より具体的には、必要に
応じて音声通信容量を提供するように、該無線通信システムにおいてデータ通信
のフローを制御する方法に関する。
【0002】 [関連する技術] セルラー無線通信システムは、一般に、それぞれのサービスエリア内における
無線通信を支援するものとして当該技術分野で知られている。このような無線通
信システムは、加入者ユニットがサービスエリア内で動作する無線通信を支援す
る「ネットワーク・インフラストラクチャ」を備える。ネットワーク・インフラ
ストラクチャは通常、サービスエリア全体にわたって散在する複数の基地局を有
し、それぞれの基地局は、それぞれのセル(またはセクタのセット)内における
無線通信をサポートする。基地局は基地局コントローラ(BSC)に接続され、
それぞれのBSCは、複数の基地局にサービスを提供する。それぞれのBSCは
、移動交換局(MSC)に接続され、移動交換局はまた、PSTN、インターネ
ット、および/または他のMSCに接続される。
【0003】 サービスエリア内で動作する加入無線ユニットは、1つまたは複数の基地局と
通信する。基地局は、サービスを提供するBSCを介してMSCに通信をルーテ
ィングする。MSCはその通信を、BSC/基地局経路(同じ基地局によってサ
ービスされる別の加入ユニットとの通信のときは、同じBSC/基地局経路でも
よい)を介して、またはPSTN/インターネット/終端宛先への他のネットワ
ークを介して、別の加入無線ユニットにルーティングする。
【0004】 無線通信を標準化するために、動作に関して様々な標準が策定されてきた。無
線通信の動作標準には、例えばAMPS(Advanced Mobile P
hone Service)標準、GSM(Global Standards
for Mobility)、符号分割多重接続(CDMA)、および時分割
多重接続(TDMA)標準が含まれる。これらの動作標準には、異なるベンダー
間で互換性のある動作を容易にする技術要件が述べられている。
【0005】 これらの動作標準は、最初は音声通信をサポートするように開発されたもので
あり、データ通信をサポートするように開発されたものではなかった。しかし、
デジタル・コンピュータおよびデータ・ネットワーキング技術における進歩に伴
い、これらの動作標準に従って音声通信だけでなくデータ通信もサービスするこ
とが有利になってきた。
【0006】 現在、無線通信システムは、音声通信をサポートすることに加え、データ装置
の中でもとりわけラップトップ・コンピュータ、データ端末、および固定無線ア
クセス・ユニットを使用したデータ通信をサービスすることが要求されている。
データ通信のみをサービスする完全に別個のネットワーク・インフラストラクチ
ャを作ることは、ネットワーク資源においてかなりの冗長となるので、本来は音
声通信のみをサービスするように構築された既存の無線システムを改良して、デ
ータ通信もサービスするようにすることが有利である。音声通信およびデータ通
信の両方をサポートするように無線通信システムを改良する際には、新しい動作
標準を策定しなければならない(例えばIS−99)。しかし、そのような動作
標準がどのように機能すべきかを決定することは、特に音声通信と比べてデータ
通信の異なる使用パターンを考慮すると、困難なことである。
【0007】 音声通信は通常数分間継続し、呼(call)がアクティブな期間中には専用
の帯域幅を必要とする。その他の時間においては帯域幅は全く必要とされず、割
り振られたチャネル帯域幅を一時的に解除することができる。これらの帯域幅要
件は、システム・オペレータによってではなくユーザによって制御される。この
ように、音声通信に帯域幅が必要とされるときには、それが提供されなければな
らない。音声通信は通常、遅延の影響を受けやすいが、相対的に高いビット誤り
率(BER)を許容することができる。
【0008】 対照的に、データ通信は数十分間継続することが多く、このデータ通信の継続
時間にわたってかなりの帯域幅を必要とする。リアルタイムでサービスしなけれ
ばならない音声通信と比較して、データ通信は一般にそのようなサービス要件を
有しないが、データを正確に再現することがきわめて重要である。このように、
データ通信は、音声通信と比較してBERが相対的に低いことを必要とする。
【0009】 無線通信システムの動作における困難は、利用可能な資源のうちの実質的な量
がデータ通信に割り振られているときに生じることが多い。1つのデータ通信(
または複数のデータ通信)が起動されると、通常、そのデータ通信が完了するま
で、かなりの帯域幅がそのデータ通信に割り振られる。CDMAまたはTDMA
システムの場合、データ通信は、複数のチャネルまたはタイム・スロットを消費
することがある。この高帯域幅のデータ通信の最中に音声通信が起動された場合
、音声通信にもまた、該システムによって帯域幅が割り振られなければならない
。しかし、帯域幅がすでにデータ通信に割り振られていると、その帯域幅を、音
声通信は利用することができない。結果として、その呼は阻止される。同様に、
進行中の音声通信も、データ通信に対するこのような帯域幅の割振りの影響を受
け、ビット・エラーおよびフレーム・エラーを生じることがある。
【0010】 したがって、データ通信が進行している間でも、音声通信が適切にサービスさ
れるように、システムにおいて十分な音声通信容量を提供する方法が、当該技術
分野で必要とされている。
【0011】 [発明の概要] こうして、欠点の中でもとりわけ従来システムの欠点を克服するために、本発
明によって構築される無線通信システムは、所望のレベルの音声通信容量を生成
するように、サービスされるデータ通信を選択的に遅延させる。本発明による動
作方法では、システムはまず、無線通信システムが十分な音声通信容量を有する
かどうかを判断する。無線通信システムが不十分な音声通信容量を有すると判断
された場合、該システムは、十分な音声通信容量を提供するのに必要なデータ通
信遅延を決定する。その決定に基づき、システムは、十分な音声通信容量を生成
するように、データ通信の一部またはすべてを選択的に遅延させる。
【0012】 異なる動作においては、異なる数のデータ通信が遅延される。例えばある動作
では、無線通信システムによってサービスされる1つのデータ通信が、十分な音
声通信容量を生成するよう選択的に遅延される。しかし他の動作では、無線通信
システムによってサービスされる複数のデータ通信が、十分な音声通信容量を生
成するよう選択的に遅延される。無線通信システムによってサービスされる複数
のデータ通信が選択的に遅延されるとき、該無線通信システムによってサービス
される複数のデータ通信のうちの一部は第1の遅延で遅延され、該サービスされ
るデータ通信のうちの他の部分は第2の遅延で遅延されることができる。
【0013】 本発明によって動作する無線通信システムのある特定の実施態様では、データ
通信は、無線リンクプロトコル(RLP)に従って、無線リンクを介してサービ
スされる。このような実施態様では、サービスを提供する基地局コントローラ(
BSC)が、RLPフレームを選択的に遅延させる。他の実施態様では、データ
伝送経路におけるネットワーク・インフラストラクチャの他の構成要素が、遅延
を提供することができる。いずれの場合でも、遅延が、標準的なネットワーキン
グ層のプロトコル層内に提供されるので、遅延の付加は、他のすべてのアプリケ
ーションに透過である。
【0014】 遅延は、いずれの方向に進むデータ通信にも(例えば、加入者ユニットから発
信されるデータ通信にも、加入者ユニットで終端するデータ通信にも)適用され
ることができる。ある実施例では、サービスされる加入者ユニットで終端するデ
ータ通信は、無線リンクを介してその加入者ユニットに送信される前に選択的に
遅延される。別の実施例では、サービスされる加入者ユニットによって受信され
るデータ通信は、無線リンクを介して受信された後で、かつ次のさらなる送信の
前に、選択的に遅延される。別の実施例では、サービスされる加入者ユニットに
向けられるデータ通信、およびサービスされる加入者ユニットによって受信され
るデータ通信の両方が、選択的に遅延される。
【0015】 さらに、本発明の他の態様は、図および以下の説明をさらに参照することによ
り明らかになろう。
【0016】 以下の好ましい実施形態の詳細な説明を図と共に考察することにより、本発明
のより良い理解を得ることができる。
【0017】 [発明の詳細な説明] 図1は、本発明に従って構築された無線通信システムを示すシステム図である
。このシステムでは、無線リンク上のデータ通信の負荷を低減することが必要と
されるとき、データ通信に遅延が付加され、それにより、音声通信に対して十分
な容量を提供する。無線通信システム100は、基地局106および108と、
基地局コントローラ(BSC)104と、移動交換局(MSC)102と、相互
作用機能(IWF:interworking function)109を備える。無線通信システ
ム100は、示されるように、公衆交換電話網(PSTN)110およびインタ
ーネット112に接続する。他の実施形態では、無線通信システム100は他の
ネットワークにも接続し、そのようなネットワークには、公衆および私設の両方
のワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク
、および、音声通信およびデータ通信をルーティングすることができる他のネッ
トワークが含まれる。
【0018】 無線通信システム100は、音声通信およびデータ通信の両方をサービスする
。音声通信およびデータ通信をサービスする際、通信経路が確立される。これら
の経路において、少なくとも1つの経路セグメントは無線リンクから成る。基地
局106および108が、これらの無線リンクをサービスする。無線通信システ
ム100によってサービスされる通信の一例では、加入者ユニット122および
基地局106が無線リンクを確立し、この無線リンクを介して音声がサービスさ
れる。無線通信システム100は、PSTN110および基地局106の間で、
BSC104、MSC102、およびIWF109を含む経路を介して音声通信
をルーティングする(他の動作例では、MSC102およびPSTN110は直
接接続されており、この場合、中間点としてのIWF109は必要とされない)
。PSTN110は、IWF109および電話機114の間で音声通信をルーテ
ィングする。このような音声通信経路が、呼(call)の継続時間にわたって
維持される。このような音声通信の確立およびサービス提供は当該技術分野で一
般に知られており、本明細書では、本発明に直接関わる場合以外は、さらに詳細
を述べることはしない。
【0019】 同様に、音声通信を、加入者ユニット124、134、136、138と、イ
ンターネット112に接続された電話機120との間に確立することもできる。
音声通信が、インターネット112を介して電話機120または他の終端装置に
ルーティングされるとき、この音声通信は「インターネット・テレフォニー(In
ternet Telephony)」通信と呼ばれ、IWF109、インターネット112、お
よびインターネット・テレフォニー・ゲートウェイ(ITG)119を介して、
電話機120にルーティングされる。コンピュータ128、130、140、1
44、データ・ユニット132および142もまた、音声通信をサポートするこ
とができる。このような場合、無線通信システム100は、これらのコンピュー
タ128、130、140、144、データ・ユニット132および142によ
る音声通信をもサポートする。
【0020】 無線通信システム100はまた、データ通信をサポートする加入者ユニット、
例えばコンピュータ128、130、140、144、データ・ユニット132
および142に対してデータ通信をサポートする。音声通信およびデータ通信が
サービスされる方式には類似性が存在するが、それぞれの要件は大きく異なる。
音声通信は、アクティブなとき、データ通信よりも相対的に少ない帯域幅しか必
要としない。しかし、音声通信は、リアルタイム方式でサービスされなければな
らない。例えば、コンピュータ128とウェブ・サーバ118(これは、インタ
ーネット112に接続されている)との間のデータ通信は、コンピュータ128
およびウェブ・サーバ118の間でデータを転送する間、かなりの帯域幅を必要
とする。他の例としては、コンピュータ144が、PSTN110に接続された
FAX機117にファクシミリ・メッセージを送信することができる。これらの
データ通信は、音声通信よりもかなり多くの帯域幅を必要とするが、リアルタイ
ムのサービスは必要とされない。
【0021】 一般に、無線通信システム100の有線部分によって提供される帯域幅により
、音声通信およびデータ通信の両方を容易にサービスすることができる。しかし
、基地局106および108と加入者ユニット122〜144との間の無線リン
クには、限られた量の帯域幅しか提供されない。無線リンクによって提供される
帯域幅は、それぞれの基地局から提供されるチャネル数と、それぞれのチャネル
によってサービスされることのできるトラフィック量と、基地局106および1
08とBSC104の無線リンクをサービスする能力と、の関数である。この例
では、無線リンクの利用可能な帯域幅は、ピーク負荷期間(最繁時)中にそれら
の無線リンクに出される可能性のある要求よりも少ない。
【0022】 このように、本発明によれば、音声通信をサービスするのに十分な帯域幅が無
線リンクに提供されるようにデータ通信が管理される。データ通信が管理される
方式は、データ通信がより低いデータレートで無線リンクを進むように、データ
通信を無線通信システムの有線部分内で選択的に遅延させることによって行われ
る。データ通信を無線通信システム100の有線部分内で選択的に遅延させるこ
とにより、データ通信に対する無線リンク上の負荷が選択的に低減される。この
結果、音声通信をサービスするための容量が無線リンク上に追加される。このよ
うにして、音声通信は、データ通信に対するサービス提供の優先権を効果的に受
け取る。
【0023】 このような動作の一例では、無線リンクは複数の加入者ユニット間で共用され
る。無線リンクを介する伝送は、進行中の通信の要求に基づいて行われる。した
がって、例えば進行中の音声通信がアイドル期間を有するとき、音声通信に割り
振られた無線リンクを使用してデータ通信(または、場合によっては別の音声通
信)をサービスすることができる。同様に、進行中のデータ通信がアイドル期間
を有するとき、進行中のデータ通信をサービスするように割り振られた無線リン
クを使用して音声通信(または、場合によっては別のデータ通信)をサービスす
ることができる。本発明によれば、音声通信は、それら自体の要求のみに基づい
てサービスされ、データ通信は、それら自体の要求、およびサービスを提供する
セル/セクタに出された要求に基づいてサービスされる。こうして、音声通信要
求の増加により、進行中のまたは所望のデータ通信に提供されるサービスの度合
いをより少なくすることができる。
【0024】 本発明のある特定の実施形態では、無線通信システム100は、音声通信およ
びデータ通信の両方に対して符号分割多重接続(CDMA)標準に従って動作す
る。このような場合、基地局106および108と加入者ユニット122〜14
4との間の無線インターフェースは、IS−95標準(または、IS−95に基
づく後続の標準)に従って動作する。さらにこのような場合、データ通信は、無
線通信システム100によりIS−99標準(または、IS−99に基づく後続
の標準)に従ってサービスされる。これらの標準に従って、データ通信のユーザ
および音声通信のユーザが無線通信システム100において共存し、利用可能な
容量を求めて競合する。CDMAセルまたはセクタの容量は本質的に「ソフト」
であり、いくつかのパラメータ、例えばソフト・ハンドオフ、ユーザ・アクティ
ビティなどによって決まる。本発明によれば、サービスの優先権を音声通信ユー
ザに提供するというシステム目標を満たすために、無線通信システム100内で
音声通信が優先権を受け取る。
【0025】 本発明の原理は、異なる標準に従って動作する他の無線通信システムにも等し
く適用される。例えば、無線リンクの利用可能なチャネルを時分割する時分割多
重接続(TDMA)システムにおいても、本発明の原理を適用して、無線リンク
の帯域幅を得る優先権を、音声通信のユーザに与えることができる。このような
場合、データ通信は、利用可能なスロットのうち所望の量を消費するように管理
される。
【0026】 図2は、図1の無線通信システムの部分的なシステム図であり、加入者ユニッ
トに向けてデータ通信をサービスするために使用される通信経路と、そのような
通信経路を通過するデータ通信に遅延が付加される方法を詳細に示す。本発明に
よる無線通信システムの動作の単純な例として、基地局106は、単一チャネル
を介して音声通信加入者124および電話機114の間の音声通信をサービスす
る。この例では、無線通信システムはまた、単一チャネル上で、データ通信加入
者130およびコンピュータ116の間の高帯域幅のデータ通信もサービスし、
単一チャネルの利用可能な帯域幅を進行中の音声通信と共用する。しかし、この
単一チャネルは、進行中のデータ通信および進行中の音声通信の両方に、限られ
た帯域幅しか提供しない。したがって、音声通信よびデータ通信は、単一チャネ
ルの帯域幅を求めて競合する。
【0027】 音声通信のアイドル期間中、データ通信は、単一チャネルの利用可能な帯域幅
のすべてを消費することができる。しかし、音声通信が、単一チャネルによって
提供される帯域幅の一部またはすべてを要求したときは、その音声通信をサービ
スすることができるようにデータ通信を待ち行列に入れなければならず、そうで
ない場合はデータ通信を保留しなければならない。本発明によれば、データ通信
は、BSC104において、該BSC104にある遅延要素105を介して遅延
される。コンピュータ130から発せられるデータ通信、およびコンピュータ1
16から発せられるデータ通信の両方を、所望の遅延を達成するためにBSC1
04で遅延させることができる。
【0028】 BSC104においてデータ通信を遅延させることは、基地局106が無線リ
ンクを介してコンピュータ130にデータ通信をサービスするのに用いなければ
ならないレートを遅延させるだけでなく、典型的には、コンピュータ116が、
より低いレートでデータ通信を送信するようにもさせる。本発明の一態様によれ
ば、コンピュータ130およびコンピュータ116の間にラウンドトリップ遅延
(RTD;Round Trip Delay)を生成することが好ましい。RTDは、データ通
信がそのソースからその宛先に到達し、該ソースに返されるべき肯定応答が該ソ
ースによって受信されるのに要する時間を含む。BSC104の遅延要素105
を介してデータ通信に遅延を付加することにより、RTDの所望の増加を確立す
ることができる。その後、コンピュータ116は(例えば、コンピュータ116
において動作する伝送制御プロトコル(Transfer Control Protocol)通信層を介
して)、コンピュータ130へのデータ通信の伝送のデータレートを、進行中の
通信の実際のRTDに基づいて調節する。進行中のデータ通信のデータレートが
低下するにつれ、データ通信による単一チャネルの帯域幅の使用がより少なくな
る。こうして使用がより少なくなることによって、無線リンク上のデータ通信ト
ラフィックが低減し、音声通信に利用可能な帯域幅が増加する。
【0029】 本発明の別の動作によれば、その後に確立される音声通信をサービスすること
ができるように、単一チャネルによって提供される帯域幅の一部を予約しておか
なければならない。例えば、加入者126は、任意の時に呼を送信または受信す
る可能性がある。しかし、単一チャネルによって提供された帯域幅すべてが進行
中の音声通信およびデータ通信によって消費されている場合、加入者126は阻
止(ブロック)される。このように、利用可能な帯域幅を維持するために、遅延
要素105によってもたらされる遅延は、音声通信およびデータ通信によって消
費される全体の帯域幅が、その単一チャネルによって提供されるすべての帯域幅
を消費しないように調節される。
【0030】 図2に関して述べた原理は、複数の音声通信よび複数のデータ通信が基地局1
06によってサービスされるシステムに容易に拡張することができる。このよう
な場合は、進行中の音声通信をサービスするために、または基地局によってサー
ビスされることのできる利用可能な帯域幅を提供するために、基地局106によ
ってサービスされるデータ通信の一部またはすべてが選択的に遅延される。図5
および図6に関してさらに、進行中のデータ通信の一部またはすべてに遅延を導
入、またはそれらから遅延を除去して、所望の動作帯域幅のバッファを確立/維
持することができる。
【0031】 図3Aは、IS−99に準拠するCDMAシステムのそれぞれのシステム構成
要素によってサポートされるプロトコル層に特に関する、本発明に従って構築さ
れた無線通信システムの構成要素を示すブロック図である。図3Aには、無線通
信システムのそれぞれの構成要素によってサポートされる様々な国際標準化機構
(ISO)のプロトコル層が示されている。これらのプロトコル層は、無線通信
システム内でデータ通信をサービスするために用いられる。一般に知られている
ように、この様々なプロトコル層は、準拠するシステム間のアプリケーションお
よび異なるベンダーのアプリケーション間に移植性を提供する。この例では、加
入者ユニット302およびTCP/IPホスト308(例えば図1のコンピュー
タ116)上でアクティブであるアプリケーション・プログラムが、相互に連携
して動作する。このようなアプリケーション・プログラムの例として、FAX機
、ウェブ・サーバ/ウェブ・ブラウザの組合せ、ファイルのダウンロード・アプ
リケーション、テレビ電子会議(teleconferencing)アプリケーション、リモート
端末アプリケーション、および、リモートに位置するマシン間のデータ通信を必
要とする他のアプリケーション・プログラムがある。
【0032】 加入者ユニット302は、十分に備わったプロトコル・スタックをサポートす
る(以下、プロトコルが積み重なったものをプロトコル・スタックという)。加
入者ユニット302のプロトコル・スタックの最下位レベルにはIS−95物理
層があり、これは、加入者ユニット302およびBSC304の間の無線リンク
303を管理する。IS−95物理層の上には、無線リンクプロトコル(RLP
)が載っている。RLPは、純然たる否定応答(NAK)ベースのプロトコルで
あり、これは、必要なときにフレームの再送を要求することにより、加入者ユニ
ット302および基地局/BTS(BSS)304の間の無線リンク303によ
って生じるフレーム誤り率(FER)を効果的に低減する。加入者ユニット30
2(受信端)にあるRLPが、エラーのフレームまたは紛失フレーム(例えば、
加入者ユニットから基地局に送信されたデータ、またはその逆)を検出したとき
、RLPは、そのフレームの再送を要求するNAKを送信する。この紛失した(
または欠損した)フレームに対し、タイマがセットされる。最初の試みに対して
このタイマが切れたときは、タイマがリセットされて2つのNAKが送信され、
タイマが再度切れた場合は、3つのNAKが送信される。それぞれのNAKは、
エラー・フレームまたは紛失フレームの再送を1回だけトリガする。このような
動作により、所望の送信が、無線リンク303を介して成功裡に送信されるよう
になる。
【0033】 加入者ユニットのRLPの上には、ポイント・ツー・ポイント・プロトコル(
PPP)/リンク制御プロトコル(LCP)層が載っている。PPP/LCP層
の上にはサブネットワーク依存収束機能(SNDCF;Subnetwork Dependent Co
nvergent Function)層が載っており、これにより、データ通信は、X.25ゲ
ートウェイ/ルータに準拠することができる。また、PPP/LCP層の上には
インターネット・プロトコル制御プロトコル(IPCP)層も載っており、これ
は、その上に載っているインターネット・プロトコル(IP)層に制御プロトコ
ルを提供する。
【0034】 IP層の上には、伝送制御プロトコル(TCP)層およびインターネット制御
メッセージ・プロトコル(ICMP)層が載っている。TCPは、信頼性のある
伝送(トランスポート)サービスを提供し、肯定応答(ACK)ベースのスライ
ディング・ウィンドウ・プロトコルである。ICMP層は、IP層がエラーおよ
び例外を報告するのに使用する層であり、情報メッセージを含むことができる。
TCPの上にはアプリケーション・インターフェース(APP I/F)層が載
っており、これは、TCP層と実行中のアプリケーション・プログラムとの間の
インターフェースを提供する。
【0035】 BSS304は、加入者ユニット302に対するIS−95物理リンクとRL
P層とをサポートする縮小されたプロトコル・スタックをサポートする。BSS
304はまた、DS0物理リンクもサポートする。DS0物理リンクは、ゼロ番
目のDSレベルにおける北米のデジタル伝送階層のデジタル信号に関するフレー
ム化仕様である。DS0信号は、伝送レートが毎秒64キロビットである。代わ
りに、DS0層を、他の様々な有線通信プロトコル物理層で置き換えることもで
きる。DS0層の上には、データサービスのためのインターシステム・リンク・
プロトコル(ISLP;InterSystem Link Protocol)が載っている。通信が進
行している間、データ通信は、BSS304内のRLP層とISLP層との間を
通る。
【0036】 IWF306は、PSTNを介したIPデータ通信をサポートするために本発
明において使用される。これは、物理リンク305を介してBSS304と通信
する(物理リンク305は、DS0層標準に準拠する有線リンク、マイクロ波リ
ンク、光ファイバリンク、または他のリンク、またはこれらリンクの組合せであ
ることができる)。IWF306は、DS0物理層をサポートする。DS0物理
層の上にはISLP層、PPP/LCP層、SNDCFおよびIPCP層、IP
層、およびTCP層がある。アプリケーション・プログラムおよびAPP I/
Fが、IWF306上では稼動しないことに留意されたい。しかし、IWF30
6はTCP層を含むので、TCP層レベルにおいてデータ通信管理を実行するこ
とができる。
【0037】 IWF306は、物理リンク307を介してTCP/IPホストと通信し、こ
の物理リンク307は、DS0層標準に準拠する有線リンク、マイクロ波リンク
、光ファイバリンク、または他のリンク、またはこれらリンクの組合せであるこ
とができる。TCP/IPホスト308もまた、図に示されるように、ISLP
層、PPP/LCP層、SNDCFおよびIPCP層、IP層、およびTCP層
をサポートする。TCP/IPホストはまた、APP I/F層をサポートし、
このAPP I/F層は、加入者ユニット302上で実行されるアプリケーショ
ン・プログラムと通信するアプリケーション・プログラムをサポートする。アプ
リケーション・プログラムおよびAPP I/Fが、IWF306上では稼動し
ないことに留意されたい。
【0038】 動作中、TCP/IPホスト308上にあるアプリケーション・プログラムは
、加入者ユニット302上にあるアプリケーション・プログラムと、それらの間
にある様々な通信機構および経路を介して通信する。この例では、TCP/IP
ホスト308は、TCP層においてデータ・セグメントの第1のグループを送信
し、その後、該第1のセグメントに対するACKを受信するまで非アクティブの
ままである。TCP層は、TCP/IPホスト308のアプリケーション・プロ
グラムから送信されたすべての通信が、加入者ユニット302のアプリケーショ
ン・プログラムに到達することを保証する責任を負う。TCPは、個々のデータ
・セグメントをいくつか送信し、ラウンドトリップ・タイマ(RTT;Round Tr
ip Timer)の期間内に該個々のセグメントに対するACKを待つというように、
スライディング・ウィンドウ・プロトコルに従って動作する。RTT期間内にA
CKが受信されなければ、そのセグメントは再送される。第1のセグメントに対
するACKが受信されたときは、第2のセグメントが送信された時までウィンド
ウがスライドされる。以降のセグメントに対するACKが受信されるのに伴い、
以下同様の動作となる。IS−99標準は、最大セグメント・サイズ(MSS;
Maximum Segment Size)が536バイトよりも小さくなるべきではないと規定し
ている。RTTは一般に、指数バックオフ(exponential back off)と、加入者
ユニット302に成功裡に送信されたデータ通信の現在および以前のラウンドト
リップ遅延時間とに対して、Karnのアルゴリズムを使用することによって推
定される。
【0039】 特定の動作では、TCP/IPホストのTCP層は、複数のTCPセグメント
をBSS304に送信する。TCPセグメントは、(中間層を通過し、通信経路
を横切って)BSS304のRLP層に到達し、RLPフレームに変換される。
通常、1つのTCPセグメントは複数のRLPフレームに変換される。RLPフ
レームは、無線リンク303を介して加入者ユニット302に送信される。RL
Pフレームが受信されると、加入者ユニットにおけるRLP層がTCPセグメン
トを再構築し、そのTCPセグメントを、加入者ユニット302のTCP層に渡
す。その後、加入者ユニット302のTCP層は、受信したTCPセグメントに
対応するACKを送信する。TCPセグメントは、それが加入者ユニット302
によって受信されたところの無線リンク303を介して転送される。
【0040】 データ・セグメントをTCP/IPホスト308のTCP層において送信しか
ら、送信されたデータ・セグメントに基づいて対応するACKを該TCP層にお
いて受信するまでの継続時間を、RTDと呼ぶ。図3Aの例におけるTCPデー
タ・セグメントに対する平均RTDは、次の2つの要因によって決まる。すなわ
ち、(1)セグメントを成功裡に送信する際における無線リンク303での遅延
(セグメントの1つまたは複数のフレームが紛失したときのRLP再送において
浪費された時間を含むことがある)、および(2)BSS304およびリモート
TCP/IPホスト308の間の有線ネットワークにおける遅延、である。
【0041】 スライディング・ウィンドウ・プロトコルの伝送の本質に起因して、RTDが
WS時間よりも大きい場合は、データ通信用の無線リンク303は、WSセグメ
ントに対応するRLPフレームをRLPが送信(または再送)するのに要する継
続時間にわたってアクティブなままである。したがって、データ・アクティビテ
ィは、式(1)のAvによって求められる。
【0042】 Av=Aws/RTD 式(1) ここで、 Av=無線リンク303を介した平均データ・アクティビティ。 Aws=WSセグメントを送信する際にエア(空中)・リンクがアクティブな平
均時間。 RTD=TCPセグメントの送信とACKの受信との間の平均時間遅延。
【0043】 BSS304において、アップリンクおよびダウンリンクの両方向またはいず
れかの方向のフレームすべてに遅延を導入することによって、データ・アクティ
ビティを低減させることができる。この遅延は、最終的には、対応するTCPセ
グメントについてのRTDを増加させることになる。この結果、TCP/IPホ
スト308のTCP層は、より大きいRTDに基づいてそのRTTを調節し、こ
れにより、TCP/IPホスト308は、加入者ユニット302に向けてBSS
304にTCPセグメントを送信する時のレートを低下させることができる。
【0044】 本発明によれば、遅延は、BSS304においてRLPフレームのすべてまた
は一部に選択的に付加される。このような付加された遅延が含まれた、エア(空
中)を介した調節済み平均データ・アクティビティは、式(2)によって表すこ
とができる。
【0045】 A’v=Aws/(RTD+遅延) 式(2) ここで、 A’v=無線リンク303を介した調節済み平均データ・アクティビティ。 Aws=WSセグメントを送信する間にエア・リンクがアクティブな平均時間。 RTD=TCPセグメントの送信とACKの受信との間の平均時間遅延。 遅延=RLPフレームまたはTCPセグメントに付加される平均遅延。
【0046】 アップリンク(加入者ユニット302からのデータ通信)およびダウンリンク
(TCP/IPホスト308からのデータ通信)の両方のフレーム/セグメント
すべてに、固定量の遅延を付加することができる。この遅延を付加することによ
り、RTD’(RTD+遅延)は増加し、このことは、加入者ユニット302の
TCP層およびTCP/IPホスト308のTCP層によって気づかれることと
なる。最初、遅延を付加すると、TCPセグメントの数回(例えば1回または2
回)の再送が行われることとなる。しかし、TCP層はKarnのアルゴリズム
に従うので、TCP層は、新しい値のRTD’に対応するようRTTを調節する
。このように付加された遅延と結びつけられたRTTの増加は、データ通信ユー
ザによる無線リンク303を介したデータ送信のアクティビティを低下させる。
こうして、遅延を導入することにより、無線リンク303の「ソフトな」容量が
解放され、それにより、基地局の対応セルまたはセクタに新しい音声通信ユーザ
を加えることができる。
【0047】 図3Bは、前に図3Aに導入された基地局サブシステムの代替構造310を示
すブロック図である。図3Aに示したように、BSS304のRLP層内に構築
された遅延エージェント(DLY)(例えばソフトウェア・プログラム)を介し
てRLPフレームに遅延が付加される。しかし、図3Bに示すように、遅延は、
BSS310のIS−95物理層とRLP層との間に常駐する遅延シム(delay
shim)DLYを介してRLPフレームに付加することもできる。いずれの場合も
、遅延がRLPフレームに選択的に付加され、無線リンク303上の負荷が低減
される。
【0048】 図4Aは、サービスされるデータ通信に遅延を付加して、接続された基地局に
よってサービスされる音声通信に十分な容量を提供する本発明に従って構築され
た基地局コントローラを示すブロック図である。BSC400は、基地局インタ
ーフェース414を介して複数の基地局のインターフェースをとる。BSC40
0はまた、MSCインターフェース416を介してMSCに対するインターフェ
ースをとる。基地局インターフェース414およびMSCインターフェース41
6は、周辺バス415を介してI/Oインターフェース412に接続される。
【0049】 I/Oインターフェース412にはプロセッサ・バス413が接続される。プ
ロセッサ・バス413は、処理回路402と、メモリ404(例えばRAM、R
OMなど)と、クロック回路406と、ユーザ・インターフェース408と、記
憶装置410(例えば磁気ディスク記憶装置、テープ・ドライブ記憶装置、光デ
ィスク記憶装置など)を接続する。ユーザ・インターフェース408は、システ
ム管理者がBSC400にアクセスして様々な動作を行うことを可能にする。B
SC400の構成要素は、記憶装置410およびメモリ404に記憶されたソフ
トウェア命令を実行する。これらのソフトウェア命令は、前述の様々なプロトコ
ル層の動作を提供する。これらのプロトコル層の動作を提供する際、データ通信
が選択的に遅延され、サービスされるセル/セクタ内の対応するデータ通信負荷
を増加または減少させる。
【0050】 図4Bは、図4Aの基地局コントローラの一部を示すブロック図であり、セレ
クタ・バンク・サブシステム(SBS;selector bank subsystem)450の構
成と、本発明に従って遅延を導入するためにセレクタ・バンク・サブシステムが
使用される方式とを詳しく示す。図に示されるとおり、SBS450は、MSC
インターフェース416および基地局インターフェース414の間を接続する。
SBS450は、通信をルーティングするのに使用される様々なハードウェア構
成要素およびソフトウェア構成要素を備える。SBSの構成は、当該技術分野で
一般に知られているので、本発明の説明をさらに述べる場合を除いては説明を省
略する。
【0051】 図に示されるように、音声通信は、ボコーダ456を介してMSCインターフ
ェース416と基地局インターフェース414との間でルーティングされる。し
かし、データ通信は、RLPブロック452および遅延ブロック454を介して
ルーティングされる。RLPブロック452は、SBS450を通過するデータ
通信に選択的な遅延を導入する。RLPブロック452および遅延ブロック45
4は、SBS450上で利用可能な構成要素を使用して、ソフトウェア命令を介
して実行される。このようにして、本発明の原理は、BSCに対する高価なハー
ドウェア変更を必要とすることなく実現されることができる。
【0052】 コントローラ458は、サービス品質(QoS)マネージャ460をSBS4
50に接続し、データ・トラフィックの選択的遅延を容易にし管理する。QoS
マネージャ460は、音声トラフィック容量を提供するという所望の目標を達成
するために、遅延すべきデータ通信の数と遅延される通信のそれぞれに導入すべ
き遅延とを決定するための計算を行う。さらに、QoSマネージャ460は、ど
のデータ通信から遅延を除去するか、および除去すべき遅延の量を決定するよう
にも動作する。
【0053】 図5は、データ通信に遅延を選択的に付加する際と、データ通信を切る際と、
データ通信から遅延を除去する際の、本発明に従う動作を示す論理図である。ス
テップ500における通常動作中、動作は、前もって確立されたように継続する
。このような、無線通信システムの特定のセル/セクタに対して前もって確立さ
れた動作の1つにおいては、どのデータ通信も選択的に遅延されていない。
【0054】 このような動作の開始点を考えると、ステップ502において阻止された呼(
call)が感知された場合、ステップ516においてフレーム誤り率のしきい
値を超えた場合、ステップ518においてヘッドルームしきい値(headroom thr
eshold;余裕をもたせるためのしきい値)が不十分であると検出された場合があ
る。これらのステップ502、516、518のそれぞれにおいて、既存の音声
通信および起こりうる音声通信が当該セル/セクタ内で適切にサービスされてい
ないことが効率的に判定される。これらのステップ502、516および518
のそれぞれから、動作はステップ504に進み、データ通信の呼を切るかどうか
が判断される。ステップ512においてデータ通信の呼を切るべきであると判断
された場合は、どのデータ通信の呼を切るかが決定され、ステップ514におい
て、そのような呼を切る。ステップ514から、動作はステップ500に戻る。
ステップ512における決定を行う際、どのデータの呼を切るべきかを決定する
ためにQoSマネージャを照会することができる。この決定を行う際、QoSマ
ネージャは、進行中のデータ通信の順位付け(ランク付け)を行って、どのデー
タ通信を切るべきかを決定する。このような場合のデータ通信の順位付けは、加
入者ユニットのアイデンティティの観点から、使用レベルの観点から、または等
しい地位にある加入者間においては公平な別の観点から、所定の優先順位方式に
基づいて行うことができ、またはどの加入者がより高い地位を有するかに基づい
て行うことができる。
【0055】 しかし、ステップ504でどのデータ通信の呼も切らないと判断された場合、
動作はステップ506に進み、どれくらいのレベルの追加容量をセル/セクタ内
で割り振るべきかを決定する。ステップ506における必要な容量の決定に基づ
き、次に、どのデータ通信を遅延すべきか、およびそれぞれのデータ通信に選択
的に付加すべき遅延の量が決定される。ステップ506および508における決
定を行う際、遅延すべきデータ通信と、それぞれに適用すべき推定遅延とを決定
するために、QoSマネージャを照会することができる。このような場合、Qo
Sマネージャが照会され、動作は停止し、QoSマネージャからの応答を待つ。
応答があると、動作はステップ510に進み、ステップ510において、そのよ
うな遅延が選択的に起動される。ステップ510から、動作はステップ500に
戻る。
【0056】 このような動作の後は、ステップ500において、当該セル/セクタ内の無線
通信システムによってサービスされている少なくとも1つのデータ通信の呼が、
所定の遅延量だけ遅延されている。該セル/セクタ内のトラフィックが特定のレ
ベルにまで低減されたとき、ステップ520において停止基準が満たされる。こ
のような停止基準が満たされたとき、次に、どのデータ通信の遅延を除去および
/または減らすかが決定される。この決定は、データ通信遅延が低減および/ま
たは除去された後に、該セル/セクタ内の特定の容量がまだ利用可能であるよう
に行われる。ステップ522から動作はステップ524に進み、それに応じて上
記特定の遅延が低減/除去される。ステップ522から、動作はステップ500
に戻る。ステップ522においてどのデータ遅延を低減/除去するかを決定する
際、QoSマネージャを照会することができる。QoSマネージャは、所定の基
準セットに基づいてその決定を行い、次いでその決定で応答を返す。
【0057】 図6は、データ通信に遅延を選択的に付加することによって音声通信に提供さ
れることになる音声通信容量を推定するのに使用される、本発明に基づいて構築
された無線システムの挙動を示すグラフである。水平軸上には、1つまたは複数
のデータ通信に付加される遅延がミリ秒(Ms)でプロットされている。垂直軸
には、遅延されるデータ通信ユーザの数がプロットされている。グラフ上にプロ
ットされた曲線は、特定の遅延期間にわたり特定のユーザ数を遅延させることに
よって達成される特定の容量レベルを表す。この曲線において、音声通信および
およびデータ通信の両方に必要なEb/Noは7dBと仮定した。さらに、最大
負荷は50%、平均音声アクティビティは0.45、平均データ・ソース・アク
ティビティは0.75、他のセルの干渉は、同一セルの干渉の0.55と仮定し
た。
【0058】 例えば、曲線402は1アーランの音声容量プロットであり、曲線404は2
アーランの音声容量プロットであり、曲線406は3アーランの音声容量プロッ
トであり、曲線408は4アーランの音声容量プロットであり、曲線410は5
アーランの音声容量プロットである。曲線402に沿って特定の数のデータ通信
ユーザが遅延に対してプロットされており、これらの組合せは、1アーランの音
声容量を解放する。例えば、2人のデータ通信ユーザがそれぞれ500ミリ秒に
わたって遅延された場合、1アーランの音声容量が解放される。さらに、8人の
データ通信ユーザがそれぞれ500ミリ秒にわたって遅延された場合、2アーラ
ンの音声容量が解放される。
【0059】 本明細書に開示した本発明は、様々な修正および代替形式が可能である。本発
明の具体的な実施形態を例として図面および詳細な説明に示した。しかし、本発
明に対する図面および詳細な説明は、開示した特定の形式に本発明を限定するも
のではなく、本発明は、特許請求の範囲に規定される本発明の精神および範囲に
含まれるすべての修正、等価物、および代替を包含するものであることを理解す
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】音声通信の十分な容量を提供するために無線リンク上のデータ通信負荷
を低減することが必要とされるときにデータ通信に遅延が付加される、本発明に
従って構築された無線通信システムを示すシステム図。
【図2】加入者ユニットに向けてデータ通信をサービスするために使用される通
信経路と、そのような経路を通過するデータ通信に遅延が付加される方式とを詳
細に示す、図1の無線通信システムの部分的なシステム図。
【図3】(A)は、本発明に従って構築された無線通信システムの構成要素を、
IS−99に準拠したCDMAシステムにおけるシステム構成要素のそれぞれに
よってサポートされるプロトコル層に特に関連して示すブロック図。(B)は、
図3(A)に導入された基地局サブシステムの代替構造を示すブロック図。
【図4A】サービスされるデータ通信に遅延を付加して、接続された基地局によ
ってサービスされる音声通信に十分な容量を提供する、本発明に従って構築され
た基地局コントローラを示すブロック図。
【図4B】図4Aの基地局コントローラの一部を示すブロック図であって、セレ
クタ・バンク・サブシステムの構成と、本発明に従って遅延を導入するためにセ
レクタ・バンク・サブシステムを使用する方式とを詳しく示すブロック図。
【図5】データ通信に遅延を選択的に付加する際と、データ通信を切り捨てる際
と、データ通信から遅延を除去する際の、本発明に従う動作を示す論理図。
【図6】データ通信に遅延を選択的に付加することによって音声通信に提供され
ることになる音声通信容量を推定するのに使用される、本発明に基づいて構築さ
れた無線システムの挙動を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 ジャワンダ・ジャスティンダー アメリカ合衆国75024テキサス州プラノ、 ペンブルック・コート 4588 (72)発明者 バス・カルヤン・ケー アメリカ合衆国75023テキサス州プラノ、 セージ・ブラッシュ・トレイル 3605 (72)発明者 ギリッドハラゴパル・ギリ アメリカ合衆国75093−3850テキサス州プ ラノ、コーチライト・コート 2628 (72)発明者 カカニ・ナヴィーン・ケー アメリカ合衆国76021テキサス州デントン、 ブライアン・ストリート 410、アパート メント ナンバー 6 (72)発明者 ダス・サジャル アメリカ合衆国76205テキサス州デントン、 スモークライズ・サークル 721 Fターム(参考) 5K067 AA11 BB04 BB21 CC10 DD57 EE02 EE04 EE10 EE16 EE23

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音声通信およびデータ通信の両方がサービスされる無線通信シス
    テムにおいて、所望のレベルの音声通信容量を提供するよう該データ通信を制御
    する方法であって、 前記無線通信システムが十分な音声通信容量を有するかどうかを判断するステ
    ップと、 前記無線通信システムが不十分な音声通信容量を有すると判断されたとき、十
    分な音声通信容量を提供するのに必要な前記データ通信の遅延を決めるステップ
    と、 十分な音声通信容量を生成するように前記データ通信を選択的に遅延させるス
    テップと、 を含む所望のレベルの音声通信容量を提供するようデータ通信を制御する方法
  2. 【請求項2】前記無線通信システムによってサービスされる1つのデータ通信
    が、十分な音声通信容量を生成するように選択的に遅延される、請求項1に記載
    の所望のレベルの音声通信容量を提供するようデータ通信を制御する方法。
  3. 【請求項3】前記無線通信システムによってサービスされる複数のデータ通信
    が、十分な音声通信容量を生成するように選択的に遅延される、請求項1に記載
    の所望のレベルの音声通信容量を提供するようデータ通信を制御する方法。
  4. 【請求項4】前記無線通信システムによってサービスされるデータ通信のうち
    の一部は第1の遅延レベルで遅延され、該サービスされるデータ通信のうちの他
    の部分は第2の遅延レベルで遅延される、請求項3に記載の所望のレベルの音声
    通信容量を提供するようデータ通信を制御する方法。
  5. 【請求項5】前記データ通信が無線リンクプロトコル(RLP)に従ってサー
    ビスされる、請求項1に記載の所望のレベルの音声通信容量を提供するようデー
    タ通信を制御する方法。
  6. 【請求項6】前記無線リンクプロトコルのフレームが選択的に遅延される、請
    求項5に記載の所望のレベルの音声通信容量を提供するようデータ通信を制御す
    る方法。
  7. 【請求項7】前記データ通信が伝送制御プロトコル(TCP)に従ってサービ
    スされる、請求項1に記載の所望のレベルの音声通信容量を提供するようデータ
    通信を制御する方法。
  8. 【請求項8】前記データ通信を選択的に遅延させることにより、前記伝送制御
    プロトコルが該データ通信の伝送を遅延させる、請求項7に記載の所望のレベル
    の音声通信容量を提供するようデータ通信を制御する方法。
  9. 【請求項9】サービスされる加入者ユニットに向けられるデータ通信が、選択
    的に遅延される、請求項1に記載の所望のレベルの音声通信容量を提供するよう
    データ通信を制御する方法。
  10. 【請求項10】サービスされる加入者ユニットから受信されるデータ通信が、
    選択的に遅延される、請求項1に記載の所望のレベルの音声通信容量を提供する
    ようデータ通信を制御する方法。
  11. 【請求項11】さらに、前記サービスされる加入者ユニットに向けられるデー
    タ通信が選択的に遅延される、請求項10に記載の所望のレベルの音声通信容量
    を提供するようデータ通信を制御する方法。
  12. 【請求項12】無線通信システムにおいて、音声通信およびデータ通信の両方
    をサービスする基地局および移動交換局に接続された基地局コントローラであっ
    て、 前記基地局に音声通信およびデータ通信を送信し、該基地局から音声通信およ
    びデータ通信を受信する基地局インターフェースと、 前記移動交換局に音声通信およびデータ通信を送信し、該移動交換局から音声
    通信およびデータ通信を受信する移動交換局インターフェースと、 前記基地局が十分な音声通信容量を有するかどうかを判断する処理回路とを備
    え、 前記処理回路は、前記基地局が不十分な音声通信容量を有するとき、十分な音
    声通信容量を提供するのに必要なデータ通信遅延を決定し、 前記処理回路は、十分な音声通信容量を生成するよう前記データ通信を選択的
    に遅延させるよう動作する、基地局コントローラ。
  13. 【請求項13】前記基地局コントローラによってサービスされる1つのデータ
    通信が、十分な音声通信容量を生成するよう前記処理回路によって選択的に遅延
    される、請求項12に記載の基地局コントローラ。
  14. 【請求項14】前記基地局コントローラによってサービスされる複数のデータ
    通信が、十分な音声通信容量を生成するよう前記処理回路によって選択的に遅延
    される、請求項12に記載の基地局コントローラ。
  15. 【請求項15】前記基地局コントローラによってサービスされるデータ通信の
    うちの一部は第1の遅延レベルで遅延され、該基地局コントローラによってサー
    ビスされるデータ通信のうちの他の部分は第2の遅延レベルで遅延される、請求
    項14に記載の基地局コントローラ。
  16. 【請求項16】前記データ通信が、前記基地局コントローラによって無線リン
    クプロトコル(RLP)に従ってサービスされる、請求項12に記載の基地局コ
    ントローラ。
  17. 【請求項17】前記処理回路によって前記無線リンクプロトコルのフレームが
    選択的に遅延される、請求項16に記載の基地局コントローラ。
  18. 【請求項18】前記基地局によってサービスされる加入者ユニットに向けられ
    るデータ通信が選択的に遅延される、請求項12に記載の基地局コントローラ。
  19. 【請求項19】前記基地局によってサービスされる加入者ユニットから受信さ
    れるデータ通信が選択的に遅延される、請求項12に記載の基地局コントローラ
  20. 【請求項20】さらに、前記サービスされる加入者ユニットに向けられるデー
    タ通信が選択的に遅延される、請求項19に記載の基地局コントローラ。
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