JP2003526871A - 環境走査電子顕微鏡の溶解ステージ - Google Patents

環境走査電子顕微鏡の溶解ステージ

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Abstract

(57)【要約】 液体中の単一の試料の溶解中に前記試料を様々な時間間隔で撮像するシステムをESE顕微鏡又はその他の変圧顕微鏡に内設している。前記システムは、試料井筒を有する試料チャンバ(10)を含む。前記試料チャンバは、第1流体ポートと、前記試料井筒中に溶解槽を形成する第2流体ポートと、を含む。本発明による前記システムによると、前記試料チャンバ(10)を前記ESE顕微鏡の検体チャンバ中に載置するとともに、試料を前記試料チャンバの試料井筒中に載置する。前記試料は、溶解サイクル中に前記第1流体ポートと前記第2流体ポートを介して前記試料井筒経由で流動する液体の中に浸漬させる。次に、前記液体を排水サイクル中に前記試料井筒から前記第1流体ポートと前記第2流体ポートの内のどちらか一方の流体ポートを介して排水し、次に、前記試料を撮像サイクル中に前記ESE顕微鏡で撮像する。前記溶解サイクルと排水サイクルと撮像サイクルは、全て、前記試料井筒が前記ESE顕微鏡の前記検体チャンバ(10)に内在する間に発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本願は、1998年5月22日出願の米国仮出願第60/086,427号の
優先権を請求するものであり、同出願の開示内容全体を引用によってここに包含
する。
【0002】 (技術分野) 本発明は、環境走査電子顕微鏡の分野と、この環境走査電子顕微鏡の使用方法
と、に関する。
【0003】 (背景技術) 従来の走査電子顕微鏡(CSEM)の場合、ほとんどの試料は、水を全部蒸発させ
て、次に金属又は炭素でコーティングする必要がある。一般に、この処理は、溶
解の効果等の動的事象を研究することができない。
【0004】 対照的に、環境走査電子顕微鏡(ESE顕微鏡)及び同様の変圧顕微鏡(variabl
e pressure microscope)は、高い水分含有量を有する試料を撮像することがで
きる。ESE顕微鏡内では、試料の撮像は、水蒸気をチャンバに導入するとともに
この蒸気雲を直接前記試料に覆い被せてイオン化させることによって行われる。
前記試料は、チャンバ圧力と試料温度の両方を調節することによって水で湿った
状態に保持することができる。
【0005】 物質の試料に対する効果を吟味するためには、溶解槽中の前記物質に単一の試
料を晒した後にこの単一の試料を様々な時間間隔で観察することが望ましい。例
えば、徐放性薬剤の溶解特性は、薬剤の有用性にとって極めて重要な場合が多い
。さらに、徐放性薬剤の溶解を長時間(例えば、8時間、12時間、又は24時
間以上)モニタすることが重要である場合が多い。
【0006】 徐放性薬剤は溶解中湿っているので、かかる薬剤をESE顕微鏡又は他の変圧顕
微鏡で観察することは有利である。但し、このアプローチには欠点が多い。先ず
第1に、徐放性薬剤の試料は、溶解槽からESE顕微鏡に移動するときに破損しや
すい。第2に、一旦、薬剤の試料をESE顕微鏡で観察するために溶解槽から取り
出すと、この試料を溶解槽に戻すことができない。
【0007】 かかる問題を軽減するために、従来のESE顕微鏡は、ESE顕微鏡の検体チャンバ
に内設した「ペルチエステージ」を提供し、このペルチエステージの温度を調節
することによって前記ペルチエステージは水分を試料上に復水することができる
。このようにして、前記ペルチエステージは、試料のための水の「溶解槽」にな
るように使用することができる。但し、このペルチエステージは、数多くの理由
により、薬剤の溶解特性を吟味するには不適当である。
【0008】 例えば、現在のペルチエステージは、小さすぎて薬剤錠剤を保持することがで
きず、且つ、前記ペルチエステージがESE顕微鏡内で大気から水分を試料上に復
水することによって機能するので、前記ペルチエステージは、有効な溶解実験に
とって所望のレベルの「混合」を提供することができない。また、前記ペルチエ
ステージは復水原理で作動するので、かかるペルチエステージを用いて溶解実験
を擬似胃液又は擬似腸液等の他の溶解媒体で行うことができない。
【0009】 さらに、ペルチエステージで溶解実験を行うためには、先ず、試料を水の中に
浸漬させるのに十分な水がペルチエステージの試料井筒中に復水するようにESE
顕微鏡でペルチエステージを冷却させる必要がある。次に、試料を撮像するため
には、試料を撮像することができるように試料井筒中の水を蒸発させるぐらいペ
ルチエステージを加熱する必要がある。この処理には欠点が多数ある。 先ず、
実験の最初から最後まで試料を所望の温度(例えば華氏98.6度、摂氏37度
)に保つことができるというよりも、むしろ、復水するように試料を繰り返し冷
却し、次に、蒸発するように試料を加熱する必要がある。このため、人体の溶解
環境をシュミレートすることができない。また、この復水/蒸発の技法は、試料
のサイズと、したがって復水するとともに蒸発する水の量と、が増すにつれてさ
らにますます非実用的になる。
【0010】 また、ESE顕微鏡の検体チャンバに内設した試料カップ中に試料を載置するこ
とも既知であり、注射器又は同様の装置を使用することによって液体を試料カッ
プに導入することも既知である。但し、かかる方法も、所望のレベルの混合を得
ることができず、さらに、試料カップを液体で再び充填するためにオペレータが
居なくてはならないので長期間の自動化実験には適さない。さらに、この方法は
、蒸発による脱水が必要なので、上述したペルチエステージと同じ欠陥がある。
【0011】 (発明の開示) 本発明によると、液体中の単一試料の溶解中に前記試料を様々な時間間隔で撮
像するシステムをESE顕微鏡又は他の変圧顕微鏡に内設している。このシステム
は、試料井筒を有する試料チャンバを含む。この試料井筒は、第1流体ポートと
、前記試料井筒中に溶解槽を形成する第2流体ポートと、を含む。本発明による
前記システムによると、前記試料チャンバをESE顕微鏡の検体チャンバ中に載置
するとともに、試料をこの試料チャンバの試料井筒中に載置する。この試料井筒
は、固体の経口投薬量形態(例えば、<5ミリグラムから1000ミリグラムの
錠剤)として調剤した通常の薬剤試料を完全に浸漬させるぐらい大きなものが望
ましい。前記試料は、溶解サイクル中に第1流体ポートと第2流体ポートを介し
て試料井筒経由で流動する液体の中に漬浸させる。次に、この液体を排出サイク
ル中に試料井筒から前記第1流体ポートと前記第2流体ポートのどちらか一方の
ポート経由で排水し、次に、前記試料を撮像サイクル中にESE顕微鏡で撮像する
。この溶解サイクルと排水サイクルと撮像サイクルは、全部、試料井筒がESE顕
微鏡の検体チャンバに内在している間に発生する。試料の溶解を促進させる混合
効果は、流動する液体中に前記試料を浸漬させることによって得られるが、その
理由は、この混合効果が、試料の周りに形成して溶解を阻止する境界領域を減少
させたり又は根絶したりするからである。さらに、前記試料井筒は、検体チャン
バ中に残されたまま充填と排水を行うので、試料井筒を排水させるとともに試料
を撮像して試料井筒を所定の時間間隔で再充填することによって単一の試料を様
々な溶解段階で撮像することができる。また、本発明による試料チャンバは、水
を溶解液として使用することに限定するものではない。擬似胃液又は擬似腸液等
の他の溶解媒体も使用することができる。
【0012】 試料井筒の第2流体ポートは、第1流体ポートよりも高い位置にあることが望
ましい。この構造によって、i)試料井筒が溢れ出ることを防ぐこと、及び、ii
)試料井筒中の水の液位を上下させ、これによって混合効果を高める「シッピン
グ」(sipping)効果が得られること、を含む別の利点が若干数得られる。本実
施例によると、溶解サイクル中に溶解液ソースを第1流体ポートに連結するとと
もに、次に、溶解液を試料井筒から排水するために排水サイクル中に第1流体ポ
ートを排水ラインに連結することによって、試料井筒を充填する。また、流体を
試料井筒からさらに早く且つ効果的に排水するために、バキュームソース(ポン
プ等)を排水ホースに連結することもできる。この連結は、既知の方法で実行す
ることができる。例えば、1つのポートを水道の蛇口に連結し、もう一つのポー
トを排水ホースに連結し、残りの1つのポートを試料井筒の第1流体ポートに連
結した状態で3つのポートバルブを使用することができる。次に、溶解サイクル
中に水道の蛇口を入口に連結するとともに排水サイクル及び撮像サイクル中に排
水ホースを第1流体ポートに連結するように前記バルブを既知の方法で作動させ
ることができる。このバルブは、機械で作動させたり又は電気で(又はその他の
既知の方法で)作動させたりすることができるので、この作動を、オペレータが
手動でトリガしたり、又は、例えばコンピュータ又はその他の自動制御システム
を介して自動的にトリガしたりすることができる。
【0013】 この発明の別の態様によれば、1つの通路が試料井筒を少なくとも部分的に囲
繞しているので、前記通路を加熱及び/又は冷却ソースに連結し、試料井筒中に
載置した試料の温度調節ができるようになっている。加熱と冷却の媒体として水
を使うことが望ましい。この構造によって優れた熱伝導特性が得られるので、大
型の試料を急速に加熱冷却することができる。
【0014】 この発明の別の実施例によると、試料チャンバは、溶解サイクル中に試料井筒
を覆うとともに、試料を撮像することができるように撮像サイクル中に試料井筒
を晒す可動蓋を含む。一般に、ESE顕微鏡は、検体チャンバ中の圧力を指定レベ
ルに保つように図る。溶解サイクル中に試料チャンバの試料井筒を晒す場合、水
が蒸発して検体チャンバ中に入るので、検体チャンバ中の圧力が変化する。ESE
顕微鏡は、圧力変化を検出すると、ESE顕微鏡のポンプを利用して圧力を指定圧
力レベルに達するまで増減させる。これによって、溶解サイクル中に蒸発する比
較的大量の水を補償するように作られていないポンプに望ましくないひずみが生
じる。したがって、ESE顕微鏡のポンプのひずみは、試料チャンバの可動蓋を設
けることによって低減する。あるいはその代わりに、顕微鏡のバキュームポンプ
をスタンバイするように設定することができ、試料井筒に蓋を載置する必要がな
い。
【0015】 この発明の更に別の実施例によると、このシステムは、長期間の自動化溶解実
験を実行するように構成されている。この実施例によると、このシステムは、制
御装置と、ESE顕微鏡と、試料チャンバと、画像蓄積装置と、を含む。この画像
蓄積装置と制御装置は既知の構造でよい。例えば、前記画像蓄積装置は、VCR又
はコンピュータでよく、前記制御装置はコンピュータ又は簡単なプログラム作成
可能なタイマーでもよい。
【0016】 この構造によって、オペレータは、多種多様な溶解媒体を使ってチャンバ内の
溶解実験を行うことができ、比較的大型の試料の熱調節を向上させ、従来の技術
によるステージ槽に付随する混合問題を解消し、自動化を進めた長時間実施の実
験(例えば8時間、12時間、24時間以上)が可能になり、長時間実施の実験
中に自動撮像を行い、非撮像期間中にESE顕微鏡を過剰な量の水分から保護する
【0017】 (発明を実施するための最良の形態) 図1と図2は、ESE顕微鏡5と、制御卓4と、画像モニタ2と、制御モニタ3
と、を含む先行技術によるESE顕微鏡システム1を示す図である。ESE顕微鏡シス
テム1は、上述したように、高い水分含有量を有する試料を撮像することができ
る。ESE顕微鏡5は、電子銃9と、環境2次検出器7と、検体チャンバ8と、を
含む。このESE顕微鏡は、検体チャンバ8内の圧力を調節するように作動可能な
各ポンプと各バルブ(図示せず)を含む。電子銃9は、前記検体チャンバに格納
した検体に当接する電子のビームを発生する。環境2次検出器7は、電子ビーム
と検体の間の相互作用によって生じるピコアンペアレベルの撮像信号を増幅収集
する気体イオン化原理を利用している。ESE顕微鏡システム1が作動する前記原
理は周知なので、したがってここでは説明しない。さらに留意すべきことは、例
えば米国特許第5,412,211号と米国特許第5,362,964号と米国
特許第4,992,662号と米国特許第4,842,006号及びその他に記
載のElectroScan Corporation製造のESE顕微鏡システムを始めとして、既知のES
E顕微鏡又は変圧顕微鏡システムを本発明にしたがって使用することができると
いうことである。
【0018】 図2は、図1のESE顕微鏡5の顕微鏡チャンバドア6と環境2次検出器7と検
体チャンバ8とを示す図である。顕微鏡チャンバドア6はプラットフォーム56
を含むとともに、このプラットフォーム56は、通常、ペルチエステージ又は検
体ホルダーを支持するために使用する。また、前記顕微鏡チャンバドアは、複数
のポート50、51、52、53、54、55を含む。ポート50からポート5
3は、夫々、ホース50.1からホース53.1及びホース50.2からホース
53.2の継ぎ手になる。ポート54は、駆動軸等に連結する回転継ぎ手になる
。ポート55は、探針等の別の構成要素の連結になることができる。あるいはそ
の代わりに、ポート54又はその他の各ポートを、検体チャンバの各々の壁の内
の任意の壁に貫設することができる。
【0019】 図3は、この発明の好適な実施例による試料チャンバ10を示す図である。こ
の試料チャンバ10は、底部100と、中央部200と、蓋ガイド300と、蓋
400と、駆動軸500と、駆動機構600と、を含む。図4から図7を見ると
、底部100は、ESE顕微鏡で撮像する試料の温度を調節する水槽になるように
構成したキャビティ110を含む。このキャビティから槽充填通路101と槽排
水通路102が、各々、底部100の外側のホース連結部101.1と102.
1まで夫々延出している。このホース連結部101.1と102.1は、夫々、
ホース50.2と51.2を介してポート50と51に連結している。
【0020】 図3と図8と図9を見ると、中央部200は、撮像する試料を収容する試料井
筒210を含む。この試料井筒210の深度と幅は、キャビティ110の深度と
幅よりも小さく、中央部を図3に示すように底部に覆設するときにトーラス(ta
urus)が前記試料井筒の周りに形成されるようになっている。前記試料井筒は、
大部分の経口固形投薬量形態の薬剤を完全に浸漬させるぐらい大きなものが望ま
しい。実例として、深度及び直径が20ミリメートルの試料井筒を使用すること
ができる。中央部200は、溶解槽入口201と、溶解槽出口203と、探針入
口204と、を含む。この溶解槽入口201から通路210が下方に延出し、試
料井筒の壁の内面207まで達する。前記溶解槽出口203から第2通路(図示
せず)が延出し、試料井筒の壁の同開口部207から上方の内面まで達する。前
記探針入口204から第3通路(図示せず)が延出し、試料井筒の内面まで達す
る。溶解槽入口201と溶解槽出口203は、夫々、ホース52.2と53.2
を介して各ポート52と53に連結している。所望により、探針を探針入口20
4から挿入することができるので、各ポート55の内の1つのポートから夫々の
モニタ装置に連結することができる。
【0021】 図3と図10と図11と図12を見ると、中央部200に蓋ガイド300を覆
設するとともに、この蓋ガイド300と中央部200の間に蓋400を介設して
おり、蓋400が、試料井筒210を代替的に覆ったり又は晒したりすべく中央
部200に覆い被さりながら左右に滑動することができるようになっている。蓋
400と試料井筒210の間のシールになるようにガスケット(図示せず)を使
用することができる。このガスケットは、例えば、蓋400に取り付けたり、又
は試料井筒の開口部に周設したりすることができる。図10から図12を見ると
、蓋400と蓋ガイド300は、傾斜部401と傾斜部301を含むとともに、
この傾斜部401と傾斜部301は、蓋400が試料井筒に覆い被さりながら滑
動するとき、蓋400を試料井筒に圧接させるとともにガスケットを圧縮してシ
ールを形成することによって蓋400と試料井筒210の間の固定ばめになる。
蓋400の移動は、駆動機構600を介して駆動軸500で制御する。駆動機構
600は既知の構造でよいが、簡単なラックとピニオンの構造体又は簡単な傘歯
車構造体を使用することができる。範例的な傘歯車構造体を図13に示す。駆動
軸500は回転継ぎ手54に連結している。
【0022】 ここで、試料チャンバ10の作用を説明する。試料チャンバ10を顕微鏡チャ
ンバドア6のプラットフォーム56に装着する。試料チャンバ10をプラットフ
ォーム56に装着する方法は、使用するESE顕微鏡5のプラットフォームの構造
によって左右される。図3〜図7は、1992年頃のElectroScanのモデルE−3
のプラットフォーム56に装着するように構成した試料チャンバ10の底部10
0を示す図である。なお、プラットフォーム56に装着した各クランプ(図示せ
ず)に係合する溝220をこの底部100の左右両側に配設している。さらに、
プラットフォーム56において対応するノッチ58中に取り付けるタブ230を
底部100の底面に載設している。
【0023】 試料チャンバ10をプラットフォーム56に固定した後、50.2から53.
2までの各ホースと、駆動軸500と、を、顕微鏡チャンバドア6の内面上の5
0から53までの各ポートと、ポート54と、に夫々接続する。ポート50は、
顕微鏡チャンバドア6の外側から水や擬似胃液又は擬似腸液等の溶解液ソースに
連結する。ポート52は、顕微鏡チャンバドア6の外側から、ポート52に送給
される前に通常の熱交換機を通過する水道水等の温度調節済み水源に連結する。
キャビティ110の排水路の一部を形成するポート53は、排水口に連結させた
り、又は、温度調節済み水源経由で再循環させたりすることができる。試料井筒
210の排水路の一部を形成するポート51は、排水口に連結したり、又は、溶
解液ソースの入口に連結したりすることができる。ポート54は、ステッパーモ
ータ等のモータ700(図14)に連結する。一旦、試料チャンバ10をこのよ
うに構成すると、製薬錠剤等の試料を試料井筒中に載置し、ESE顕微鏡5の顕微
鏡チャンバドア6を閉じて、蓋400をモータ700で制御しながら試料井筒2
10に覆い被せながら滑動させる。
【0024】 次に、この試料チャンバ中に温度調節式溶解槽を以下のように生成させること
ができる。ポート50と、ホース50.2と、溶解槽入口201と、通路210
と、開口部207と、によって形成した通路を介して溶解液を溶解液ソースから
試料井筒に送給することによって試料井筒を前記溶解液で充填する。試料井筒中
の液位が溶解槽出口203に達すると、直ちに、溶解液が試料井筒から溶解槽出
口203経由で排出し、ホース51.2とポート51を通過した後に初めて排水
口に達したり又は溶解液ソースによって再循環したりする。試料井筒210の底
の溶解液を印加するとともにこの溶解液を試料井筒210の上端から排水させる
ことによって、上記構造が試料井筒210中に混合効果を発生させるとともに、
この混合効果によって、滞留液の中の試料、又は、上端から充填して底から排水
した液の中の試料、の周りに形成する境界領域が減少する。さらに、開口部20
3の上端と下端の間で振動する試料井筒210中の液槽の液位によって生じる「
シッピング」効果又は「パルシング」効果によって、試料井筒中の溶解液の混合
が促進する。試料井筒210中の液槽の温度は、温度調節済み水源が調節する。
選択温度に加熱したり冷却したりした水は、ポート52とホース53.2とポー
ト102.1とを介してキャビティ110中に送給し、次に、キャビティ110
からポート102.2とホース53.2とポート53とを経て排水する。このよ
うにして、試料井筒中の液槽の温度は、キャビティ110中の水から試料井筒2
10の各々の壁を経由して伝達することによって急速に選択温度に達する。さら
に、溶解槽の温度を直接モニタするために温度探針を各ポート55の内の1つの
ポートを介して据え付けることができる。あるいはその代わりに、ポート50と
ポート51によって試料井筒に導入した溶解液を加熱又は冷却することによって
試料チャンバの温度を維持することができる。
【0025】 試料をオペレータの所望時間の間に溶解液中に浸漬させた後、溶解液ソースを
ポート50から外し、ポート50を減圧させて溶解液を試料井筒210から排水
する。あるいはその代わりに、前記ポートを外さずに、ポート50から流体を供
給するポンプを逆回転させてもよい。溶解液を排水したら、直ちにモータを係合
させて蓋400を開口位置に滑動させ、これによって試料をESE顕微鏡5の検体
チャンバにさらす。次に、ESE顕微鏡5を通常のように作動させて試料を撮像す
る。撮像後、蓋400を(試料井筒を覆う)閉口位置に戻すことができ、溶解液
ソースをポート50に再び連結し、試料井筒210を溶解液で充填し、試料の溶
解を継続させるようにする。次に、単一試料の画像が様々な溶解段階で得られる
ように上記手順全体を所定の時間間隔で反復することができる。
【0026】 この発明の別の実施例によると、溶解実験中に単一の試料を選択時間間隔で撮
像する自動化システムがある。図15を見ると、この自動化システムは、上述し
たようにESE顕微鏡システム1と試料チャンバ10を含むとともに、さらに、ESE
顕微鏡1が生成した画像を記録するVCR850等の画像蓄積装置を含む。溶解液
ソース(SDF)150とバキュームソース(VAC)250は、三方バルブ450(DF
V)等の選択連結装置を介してESE顕微鏡1のポート50に選択的に連結する。熱
交換機等の温度調節装置(TC)350はポート52に連結している。二方バルブ
550(TCV)等の選択連結装置は、試料チャンバからの水の供給を遮断するよ
うに温度調節装置350とポート52の間に連結することが望ましい。モータ7
50は、駆動軸500を駆動させるためにポート54に連結している。
【0027】 図14に示す実施例では、試料井筒から排水した溶解液を、連結ポート51に
よって溶解液ソース150の入口151に再循環させるとともに、キャビティ1
10から排水した水を連結ポート53によって温度調節装置350の入口に再循
環させる。キャビティ110(及び/又は試料井筒)から水(及び/又は溶解液
)を再循環させると、水(及び/又は溶解液)の節約と、さらにエネルギーの節
約と、いう利点が得られるが、その理由は、一般に、キャビティ110(及び/
又は試料井筒)から排水した流体が水道水よりも所望の温度に近いからである。
また、SDF150からの溶解液の再利用は安全機能として役立つ。特に、全量の
溶解液を制限しているので、漏れやその他の不良によって顕微鏡1が損傷する恐
れは小さい。
【0028】 また、溶解液を再循環させると、新しい流体を自動化システムの中に絶えず導
入するよりもむしろ単一量の溶解液の中で試料を絶えず溶解させることによって
通常の溶解槽(及び体(bodily)条件)により近づくという長所が得られる。こ
れによって、ユーザは、溶解液中に溶解した物質(薬や希釈剤等)を分析するた
めに、溶解液の試料を溶解実験の様々な段階においてSDF150から引き出すこ
とができる。さらに、溶解液中の溶解物質の量は、溶解実験が継続するにつれて
増加するので、比較的少量の溶解物質では実施することが困難であったり不可能
であったりする別の化学分析を行うことができる。
【0029】 バキュームソース250と溶解液ソース150と温度調節装置350と選択継
ぎ手450、550とモータ750は、コントローラ650がコントローラ出力
1〜6を介して制御する。例えば、コントローラ650は、コンピュータ、プロ
グラム作成可能なタイマー、プロセッサ、シーケンス又はその他既知の制御装置
でよい。VCR850は、このVCR固有の内部クロックでトリガしたり、又は、図1
4に示すコントローラ出力7を介してコントローラ650でトリガしたりするこ
とができる。
【0030】 図14の自動化システムの作動方式について、図15のフローチャートと、以
下の実例と、に基づいて説明する。以下の実例では、ユーザが、24時間にわた
って製薬錠剤の溶解を4時間おきにモニタすることを希望するものである。コン
トローラ650は、以下のように夫々の出力でトリガ信号を選択的に出力するこ
とによって150、250、350、450、550、750、850の各構成
要素を作動させるようにプログラムされている。以下の表では、「高」は高電圧
(例えば5ボルト)を表し、「低」は低電圧(例えば零ボルト)を表す。
【0031】
【表1】
【0032】 上記実例によると、150、250、350、850の各構成要素は、「高」
電圧で起動し、「低」電圧で停止する。「高」電圧を出力するとバルブ450が
SDF150をESE顕微鏡5に連結し、「低」電圧を出力するとバルブ450がVAC
250をESE顕微鏡5に連結する。「高」電圧を出力するとバルブ550が開弁
し、「低」電圧を出力するとバルブ550は閉弁する。モータ750に出力した
「低」電圧によって蓋400が閉じるとともに、モータ750に出力した「高」
電圧によって蓋400が開く。
【0033】 図15を見ると、実験の開始時、製薬錠剤等の検体を試料チャンバ10中に載
置し(ステップ1000)、ESE顕微鏡ドア6を閉じて(ステップ1010)、
温度調節装置350中の溶解液の温度を設定する(ステップ1020)。ここで
、この例証的実験の残りを表1と図15に基づいて説明する。
【0034】 時間「0Hr」では、コントローラ650の出力を次のように設定して試料の最
初の画像を撮る(ステップ1030)。即ち、i)出力3=高(TC350がオン
)、ii)出力5=高(バルブ550が開弁、水をTC350から試料チャンバ10
経由で流すことができる)、出力6=高(蓋400が開口)、及び出力7が高い
(VCRをオン)。表1の例では、エネルギーを節約するために、SDF150とV
AC250は、使用しない場合、オフにする。但し、この実験全体を通してSDF1
50とVAC250をオンにしたままにできることに留意する。
【0035】 時間0+(及び図15のステップ1040)では、出力6は低く(蓋400を
閉じる)、出力7は高い(VCRをオフにする)。表1では、〔時間〕、〔時間〕
+、〔時間〕++、〔時間〕+++等のシーケンスにおいて指定時間に発生する
一連のイベントを表すために〔時間〕+、〔時間〕++等の名称を使う。なお、
各々のイベントが発生する具体的な時間は、表示したシーケンスが維持される限
り、重要ではない。
【0036】 時間0++(及び図15のステップ1050)では、出力1と出力4が高く、
SDF150をオンにし、バルブ450によってSDF150を試料チャンバ10に連
結し、これによってSDF150から溶解液を試料井筒210経由で循環させる。
【0037】 この段階で、溶解サイクル(図15のステップ1060)が始まり、試料井筒
中の錠剤が時間=0++から時間=4Hrまで溶解する。
【0038】 時間=4Hr(及びステップ1070)では、出力2は高く(VAC250をオン
にする)、出力4は低い。したがって、バルブ450によってバキュームソース
250を試料チャンバ10に連結し、溶解液を試料井筒210から排水する。ま
た、出力6は高く、モータ750によって蓋400を開く(ステップ1080)
。時間4+では、出力7は高く、VCRによって試料井筒中の錠剤を撮像する(ス
テップ1090)。
【0039】 時間4++(及び図15のステップ1040)では、出力6が低く(蓋400
を閉じる)、出力7が高い(VCRをオフにする)。次に、時間4+++(及び図
15のステップ1050)では、出力4が高く、バルブ450によってSDF15
0を試料チャンバ10に連結し、これによってSDF150から流体を試料井筒2
10経由で循環させる。この段階で、溶解サイクル(図15のステップ1060
)が始まるので、試料井筒中の錠剤は、時間=4+++から時間=8Hrまで溶解
する。次に、この処理を、24時間にわたって錠剤の画像が4時間おきに得られ
るまで表1と図15に示すように反復する。
【0040】 コントローラ650と各バルブ450、550は、ESE顕微鏡の電子ビームに
対する電磁界の影響を低減するために検体チャンバ8の外側に配設することが望
ましい。50.2、51.2、52.2、53.2の各ホースと、駆動軸500
と、試料チャンバ10と、だけが検体チャンバ8内に常駐する。さらに、試料チ
ャンバ10と駆動軸は、磁界の生成を防ぐために非磁性材料で製造したものが望
ましい。例えば、試料チャンバ10はアルミニウムで作ることができるとともに
、駆動軸とホース継ぎ手は真鍮又は他の適切な非磁性材料で製造することができ
る。また、外部の制御装置を有する図14の構造によって、試料チャンバ10の
制御装置をESE顕微鏡の操作システムから独立して設計することができる。
【0041】 本発明の別の実施例によると、水洗充填サイクルと水洗排水サイクルを含む水
洗処理を、蓋を開けるステップ(1070)と撮像ステップ(1080)の前に
実施する。水洗充填サイクル中、試料井筒210を水で充填する。次に、水洗排
水サイクル中に試料井筒から水を排水し、前述した溶解サイクル1060中に試
料上に形成した(例えば塩の)沈積物を除去するようになっている。沈積物を除
去することによって、試料と沈積物ではなくて試料だけを撮像ステップ(109
0)中に撮像する。この処理は、擬似腸液又は擬似胃液を溶解液として使用する
場合に特に有利であるが、その理由は、擬似腸液と擬似胃液が塩の沈積物を試料
上に残留させやすいからである。
【0042】 図19は、水洗処理を行うように構成した例証的制御システムを示す図である。
この制御システムは、図14の制御システムと同一であるが、図19の制御シス
テムが、コントローラ650の別の制御ライン8と、別の各バルブ451、45
2、453と、を含む点が異なる。
【0043】 図19の制御システムが多くの点で図14の制御システムと同一なので、ここ
では、図14の制御システムと異なる図19の制御システムの構成要素及び処理
ステップだけを説明する。
【0044】 溶解液充填サイクル(図15、ステップ1050)中に、制御ライン8の「高
」信号によってバルブ451がSDF150をバルブ452に連結させる。バルブ
452を(図19に示すように)制御ライン4が制御するので、ステップ105
0中に「高」信号がバルブ452に出力するとともに(表1と、それに対応する
説明と、を参照)、溶解液をSDF150からずっと各バルブ452、450を介
してポート50まで連結し、試料井筒210を流体で充填するようになっている
。また、制御ライン8が制御するバルブ453によってポート51がずっとSDF
150まで連結し、これによって溶解液が溶解槽出口203からずっとSDF15
0まで再循環する。
【0045】 溶解液排水サイクル(図15、ステップ1070)中に、「低」信号を各バル
ブ450、452に出力するとともに、ポート50を、バルブ450とバキュー
ムジェネレータ250とバルブ452とバルブ451(未だ「高」)とを介して
SDF150中に連結し、試料井筒210から流体を排水するようになっている。
【0046】 「水洗充填サイクル」(図15のステップ1070の後であってステップ10
80以前に発生)中に、「高」信号を各バルブ450、452に制御ライン4を
介して出力するとともに、「低」信号を各バルブ451、453に制御ライン8
を介して出力する。これによって、TC350(本実施例では自納式再利用温度調
節済み水源であるが、この代わりに別個の洗浄水源でもよい)が各バルブ451
、452、450を介してポート50に連結し、これによって試料井筒210を
水で充填する。溶解槽排水ライン203をTC350にポート51とバルブ453
を介して連結し、水が試料井筒210経由で循環するようになっている。次に、
「水洗排水サイクル」中に、「低」信号を各バルブ450、452に制御ライン
4を介して出力するとともに、「低」信号を各バルブ451、453に制御ライ
ン8を介して出力する。このようにして、ポート50をバルブ450とバキュー
ムジェネレータ250とバルブ452とバルブ451とを介してTC350に連結
するとともに、試料井筒210から水を排水し、試料井筒210中の試料から沈
積物を除去する。次に、このシステムは、図15のステップ1080に進むので
、図14と図15に基づいて上述したように作動する。
【0047】 図3に示す試料チャンバ10の実施例によると、溶解期間中に試料井筒を覆う
ために蓋を設ける。これによって、顕微鏡の各ポンプに対する要求が減るので、
実験の非撮像段階中に試料井筒環境と顕微鏡環境の両方が保護される。但し、試
料チャンバの蓋を不要にすることは可能なので、永久無蓋の試料井筒を使用する
ことができる。かかる実施例において、ESE顕微鏡の各ポンプは、試料から蒸発
する過剰な水を処理する必要がある。
【0048】 本発明による試料チャンバによってさらに多数の利点が得られる。前記試料チ
ャンバは、この種のステージに必要な比較的長い作業距離でも、非常に向上した
画質と、試料の安定性と、が得られる。さらに、前記試料チャンバは、様々な溶
解段階で試料を観察する能力と、再循環モード又はフロースルーモードでチャン
バ中の試料に液体を導入する能力と、様々な溶解段階中に個々の検体の同一領域
に繰り返し戻る能力と、化学分析のために溶解中に、直接、試料井筒からサンプ
リングしたり又は排水ラインからサンプリングしたりする能力と、が得られる。
【0049】 実例1から実例4まで:向上した画質と試料の安定性 実例1 薬剤装填溶融物押出ペレットを取付セメントで取付スタブに取り付けるととも
に、この取付スタブとペレットを図3〜図12にしたがって溶解ステージ中に載
置した。ESE顕微鏡5は、ElectroScanのモデル番号E−3であり、コントローラ
650は、モータ650を制御する5アンプ・ミンステップ・インデックサー・
ドライブ(5Amp min-step indexer drive)と、残りの構成要素を制御するArti
sanのプログラム作成可能なコントローラ/タイマーのモデル番号4696であ
る。SDF150は、Masterflexのポンプのモデル番号1523−10を介して送
給した擬似腸液の容器であり、VAC250は、Masterflexのポンプのモデル番号
5762−10であり、VCR850は、日立の時間経過VCRのモデル番号TL200
0であり、TC350は、外部水槽/循環器で、ALUDAのモデル番号RMS E450
28であり、モータ650は、NEMA34のステッパーモータであり、各バルブ4
50、550は通常の電気制御式三方バルブである。前記コントローラ/タイマ
ーはその出力に110ボルトの交流電流を出力したり又は除去したりすることに
よって150、250、350、450、550、750、850の各構成要素
を作動させる。
【0050】 試料を20ミリメートルから31ミリメートルまでの間の作業距離に載置する
とともに、図16に示すように500倍の倍率で撮像した。次に、擬似腸液(SI
F)を毎分約20ミリリットルの割合で溶解槽に導入した。1時間後、SIFを排水
し、水洗槽を印加して塩の沈積物を除去した。次に、SIFを試料井筒に再び導入
し、溶解2時間後に試料井筒を排水して、ペレット表面上の同じ箇所を520倍
と1000倍の各倍率で撮像した。ペレットを溶解槽に浸漬した後に得られた画
像の質(図17と図18)は、溶解前の画質(図16)よりも驚くほど優れてい
ることが分かった。
【0051】 この実験で用いた比較的長い作業距離は、2次検出器7に異物が混入すること
によって試料井筒から液体がはね散ることを防ぐために望ましいものであり、試
料井筒の蓋400の空間を十分確保できるようにするために望ましく、撮像中に
被写界深度を向上させるのに望ましい。残念なことに、ESE顕微鏡におけるかか
る長い作業距離は、図16に示すように、画質を大幅に低下させてしまう。但し
、図17に示すように、撮像前に試料を液体で「湿潤させる」ことによって画質
が相当向上する。試料を湿潤させると明らかに画像の濃度が増す。さらに、試料
を湿潤させるとチャンバ圧力を低下させることができ、したがって試料と検出器
の間の水蒸気が減量する。撮像の水分は、試料自体から蒸発する水分によってあ
る程度得られる。処理前に500倍よりも高い倍率で撮像することが困難であっ
た試料は、1000倍以上の倍率の比較的良好な画質で観察することができる。
試料を溶解させずに画質を向上させることが望ましい場合、試料が溶けにくい液
体を使用することができる。但し、水蒸気によって最善の信号品質強化が生じる
ものと期待される。
【0052】 実例2 擬薬溶融物押出ペレットを取付セメントで取付スタブに取り付けるとともに、
この取付スタブとペレットを図3〜図12にしたがって溶解ステージ中に設けた
。ESE顕微鏡とそれに付随する各コントローラは、実例1の各構成要素と同一で
あるが、VCRを、ESE顕微鏡からの画像を蓄積するように構成したコンピュータに
取り替えた点が異なる。前記擬薬ペレットを、300倍の倍率と、1.2トルの
チャンバ圧力と、10キロボルトの加速電圧と、の各パラメータで撮像した。出
来上がった画像を図20に示す。次に、ESE顕微鏡チャンバを排気し、前記ペレ
ットの溶解を本発明にしたがって15分間毎分40ミリリットルの流量で試料井
筒210を介して再循環脱イオン水を使って実施した。次に、溶解ステージを排
水し、図21が生成するように試料を上述したものと同じパラメータで撮像した
。図20と図21は、同じペレットの同じ位置の画像である。但し、図20と図
21を比較すると、湿潤試料(図21)の方が乾燥試料(図20)よりも高品質
の画像を生成したことが分かる。例えば、図21では、明らかに、細部とトポグ
ラフィーが比較的顕著であり、ペレットの縁が比較的はっきり区画されている。
【0053】 試料を湿潤させると、過剰な電荷集積を試料表面に伝達することができる。ま
た、このことによって撮像の質が向上する。試料表面上のマイナスの電荷を減少
させることによって、撮像ビームの偏向量が減少する。これによって画像の解像
度と画質が向上する。
【0054】 実例3 溶融物押出擬薬ペレットを取付セメントで取付スタブに取り付けるとともに、
この取付スタブとペレットを図3〜図12にしたがって溶解ステージ中に設けた
。ESE顕微鏡とそれに付随する各コントローラは、実例1の各構成要素と同一で
あるが、VCRを、ESE顕微鏡からの画像を蓄積するように構成したコンピュータに
取り替えた点が異なる。前記擬薬ペレットを、150倍の倍率と、0.4トルの
チャンバ圧力と、15キロボルトの加速電圧と、の各パラメータで撮像した。出
来上がった画像を図22に示す。次に、ESE顕微鏡チャンバを排気し、前記ペレ
ットの溶解を本発明にしたがって15分間毎分40ミリリットルの流量で試料井
筒210を介して再循環脱イオン水を使って実施した。次に、溶解ステージを排
水し、図23を生成するように試料を上述したものと同じパラメータで撮像した
【0055】 図22と図23の各画像は、図20と図21の各画像のチャンバ圧力(1.2
トル)に比べて低いチャンバ圧力(0.4トル)で生成した。低チャンバ圧力で
撮像すると、気体分子のビーム干渉が減少するが、但し、信号も減少し、ぼやけ
た質の悪い画像になる。但し、撮像前に試料を湿潤すると、信号が復元し、画質
が向上し、比較的高いチャンバ圧力にビーム干渉が付随することがない。非湿潤
試料の画像(図22)は、0.4トルで「洗い流した」ように見えるが、一方、
湿潤試料の画像(図23)は、向上したコントラストと解像度を示している。
【0056】 実例4 ポリマー微小球体を粘着テープで取付スタブに取り付けるとともに、この取付
スタブと微小球体を図3〜図12にしたがって溶解ステージ中に設けた。ESE顕
微鏡とそれに付随する各コントローラは、実例1の各構成要素と同一であるが、
VCRを、ESE顕微鏡からの画像を蓄積するように構成したコンピュータに取り替え
たことが異なる。前記微小球体を、1.5トルのチャンバ圧力と、15.0キロ
ボルトの加速電圧と、1000倍(図24a)、1500倍(図24b)、200
0倍(図24c)の倍率と、の各パラメータで撮像した。微小球体は、非常に敏
感な試料である。各々の微小球体のポリマー表面は、図24a、図24b、図24
cに示すように、撮像中に「泡立つ」ので、1000倍、1500倍、2000
倍の撮像によってビーム損傷が生じる。特に、このビーム損傷は図24bで目立
つ。
【0057】 同じ組成のポリマー微小球体を同じように取り付けて、ESE顕微鏡チャンバを
排気し、この微小球体の溶解を本発明にしたがって15分間毎分40ミリリット
ルの流量で試料井筒210を介して再循環脱イオン水を使って実施した。次に、
溶解ステージを排水し、図25(a)(1000倍)、図25(b)(1500倍
)、図25(c)(2000倍)を生成するように試料を上述したものと同じパ
ラメータで撮像した。図24aの非湿潤微小球体と比べて、図25aの湿潤微小球
体は、1000倍でビーム損傷が表れない。同様に、1500倍でも又は200
0倍でも、この湿潤試料は、泡立ちの欠如によって分かるように、ビーム損傷が
表れない。
【0058】 実例2から実例4までの実験中に、図2から図12までの試料チャンバの試料
井筒に蓋をかぶせなかった。このため、溶解サイクルが始まる前にESE顕微鏡を
排気した。但し、可動蓋400を利用した本発明の実施例によると、溶解サイク
ル前にESE顕微鏡を排気する必要はない。
【0059】 実例5−自動化下流処理 また、上述したように、溶解液を再循環させると、この溶解液の中に溶解した
物質(薬や希釈剤等)を分析するためにユーザが溶解実験の様々な段階でSDF1
50の溶解液の試料をモニタすることができるという長所が得られる。なお、例
えば、1つの試料の活性剤(又はその他の成分)の溶解は、やがて、この発明に
よる溶解ステージを利用してモニタすることができる。
【0060】 例えば、1つの錠剤からの活性剤の溶解は、ESE微鏡において前記錠剤が試料
チャンバ中で溶解しながらリアルタイムでモニタすることができる。定期的に試
料チャンバの試料井筒を排水することができるので、ESE顕微鏡において錠剤を
撮像することができる。
【0061】 この特徴を実証するため、900ミリリットルの水を収容する溶解容器をSDF
150として使用した。溶解媒体(濾過済み脱イオン水)を試料井筒経由で循環
させるために、2つのぜん動ポンプを使用した。一方のポンプは、水を試料井筒
に(ポート50経由で)毎分30ミリリットルで送給するように設定するととも
に、他方のポンプは、水を試料井筒からポート51経由で吸引するように設定す
る(溢れ出さないように毎分40ミリリットルに調節)。この容器中の温度は、
保温調節式水槽を用いて摂氏37度に維持した。
【0062】 活性剤の溶解をOcean OpticsのUV最適化分光計(モデル番号S1000)を用
いて測定した。この分光計は、テキサスマイクロ(Texas Micro)ワークステー
ション上で実行するエクセル(Excel)スプレッドシートを介して制御した。こ
のワークステーションは、133メガヘルツのペンティアム(登録商標)(Pent
ium)プロセッサと128キロバイトのRAMを装備している。
【0063】 紫外線のスペクトルデータを前記溶解容器から指定時間に収集するためにフロ
ースルーUVセルを使用し、輻射を前記フロースルーUVセル経由で通過させるため
に光ファイバケーブルを用いて行った。フローダイバータが流体を溶解容器から
前記フロースルーUVセル経由で吸引するとともに、この流体を、溶解容器に挿入
した別の入力チューブからの別のフローと合流させる。
【0064】 200ミリグラムの徐放性トラマドール(tramadol)錠剤を試料井筒の中に自
由に載置した。トラマドールは、272ナノメートルの波長の吸収によって検知
することができ、300ナノメートルで吸収を減算することによってバックグラ
ンド信号を補正する。この溶解システムは、溶解液を溶解容器から試料井筒経由
で循環させるとともに溶解媒体を前記フローセルでリアルタイムに10分ごとに
サンプリングすることによって、トラマドール錠剤(200ミリグラム)から放
出プロファイルを得るために使用した。測定した濃度は、原料基準に対して検量
線作成を行った。結果は図26に示す。また、図26は、従来の技術による高圧
液体クロマトグラフ(HPLC)法で測定した200ミリグラムの徐放性トラマドー
ル錠剤のリリースプロフィールも示す。前記フローセルで得られた溶解結果は、
標準のHPLC溶解法によってトラマドール錠剤から得た溶解結果と略互角である。
これによって、本発明による下流処理システムは、溶解中にESE顕微鏡の試料画
像が選択回数だけ得られると同時に確実で正確な溶解結果を得ることができると
いうことが実証される。
【0065】 また、溶解媒体中の分析物の量を測定するために別の機器を使用することもで
きる。例えば、ここでは開示内容全体を引用で包含する「IMPROVEMENTS IN DETE
CTION SYSTEMS AND METHODS FOR PREDICTING THE DISSOLUTION CURVE OF A DRUG
FROM A PHARMACEUTICAL DOSAGE FORM」という標題のPCT国際公開公報WO97
/46860号に記載された探針等、光ファイバUV探針を溶解容器に内設するこ
とができる。但し、探針のアパーチャ中に気泡が形成しないように探針を改造し
たり又は別の構造体又は別の機構を設けたりすることが必要であると考えられる
。例えば、前記UV探針を、取付ブロックによってポンプ管と一直線に取り付けた
り、又は、溶解ビーカから流体を吸引するポンプラインの前に設けたりすること
ができ、気泡が液体の流動によって押し出されるようになっている。
【0066】 この発明の別の実施例によると、2台のぜん動ポンプの代わりに単一のぜん動
ポンプを使用することができ、前記フローセルから排出する流体を溶解容器に送
り返す代わりに別の容器に戻すことができる。
【0067】 この発明の他の実施例によると、オートサンプラー又は別タイプの検出システ
ム等、他の下流処理装置又は別の下流処理装置を使用することができる。さらに
、他種の溶解媒体又は別タイプの顕微鏡検査法を使用することができる。
【0068】 例えば、オートサンプラーは、クロマトグラフィ法又は別の分析法で確認する
ことができる指定時間に溶解容器から試料を引き出すために使用することができ
る。近赤外線伝導率や旋光又は屈折率の検出を含む化学分析の場合の他の検出器
タイプをシステムに容易に連結することができる。溶解する試料に基づいて行う
撮像は、(例えば)光顕微鏡検査や近赤外線顕微鏡検査又は偏光顕微鏡検査を使
用するために手直しすることができる。さらに、擬似胃液(SGF)又は擬似腸
液SIFを含む別の溶解媒体を使用することができるが、但し、使用した溶解媒体
で破損したり腐食したりすることがない材料を試料チャンバとそれに付随する構
成要素に使用したという条件に限る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ESE顕微鏡と、制御卓と、画像モニタと、制御モニタと、を含む従来の技術に
よるESE顕微鏡システムを示す図である。
【図2】 図1のESE顕微鏡の顕微鏡チャンバドアを示す図である。
【図3】 本発明による試料チャンバの好適な実施例を示す図である。
【図4】 図3の試料チャンバの底部の平面図である。
【図5】 図4の試料チャンバの底部の側面図である。
【図6】 図4の試料チャンバの底部の背面図である。
【図7】 図4の試料チャンバの底部の底面図である。
【図8】 図3の試料チャンバの試料井筒の側面図である。
【図9】 図8の試料井筒の平面図である。
【図10】 図3の試料チャンバの蓋トラックの平面図である。
【図11】 図10の蓋トラックの底面図である。
【図12】 図3の試料チャンバの蓋の平面図である。
【図13】 この発明による例証的駆動機構を示す図である。
【図14】 この発明の別の実施例による自動化ESE顕微鏡システムを示す図である。
【図15】 図14のESE顕微鏡システムで自動化実験を行うフローチャートを示す図であ
る。
【図16】 20ミリメートルから31ミリメートルまでの作業距離に設けた非湿潤試料を
500倍の倍率(比較)で撮像した写真である。
【図17】 図16の非湿潤試料を溶解槽中に2時間浸漬した後に520倍の倍率で撮像し
た写真である。
【図18】 図16の非湿潤試料を溶解槽中に2時間浸漬した後に1000倍の倍率で撮像
した写真である。
【図19】 この発明の更に別の実施例による自動化ESE顕微鏡システムである。
【図20】 非湿潤試料を300倍の倍率(比較)で撮像した写真である。
【図21】 図20の非湿潤試料を溶解槽中に15分間浸漬した後に300倍の倍率で撮像
した写真である。
【図22】 非湿潤試料を0.4トルのチャンバ圧力にて150倍の倍率(比較)で撮像し
た写真である。
【図23】 図22の非湿潤試料を溶解槽中に15分間浸漬した後に0.4トルのチャンバ
圧力にて150倍の倍率で撮像した写真である。
【図24】 図24aは非湿潤試料を1000倍の倍率で撮像した写真である。 図24Bは非湿潤試料を1500倍の倍率で撮像した写真である。 図24Cは図24aの非湿潤試料を2000倍の倍率で撮像した写真である。
【図25】 図25aは試料を溶解槽中に15分間浸漬した後に1000倍の倍率で撮像し
た写真である。 図25bは図25aの試料を1500倍の倍率で撮像した写真である。 図25cは図25aの試料を2000倍の倍率で撮像した写真である。
【図26】 図3から図12までの試料チャンバにおいて16時間にわたる徐放性トラマド
ール錠剤の溶解中に前記トラマドール錠剤から溶解したトラマドールの百分率対
時間の図表であり、従来の技術によるHPLC法で24時間にわたる徐放性トラマド
ール錠剤の溶解中に前記トラマドール錠剤から溶解したトラマドールの百分率対
時間の図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 5C001 AA08 BB01 CC04 5C033 KK09 UU03

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧顕微鏡(variable pressure microscope)中の試料撮像
    システムであって、 試料を撮像する検体チャンバを有する変圧顕微鏡と、 溶解液ソースと、 溶解液排水口と、 前記検体チャンバに内設し、試料井筒と、前記溶解液ソースに連結した第1流
    体ポートと、前記溶解液排水口に連結した第2流体ポートと、を有するとともに
    、前記第1流体ポートと前記第2流体ポートが前記試料井筒に連結された試料チ
    ャンバと、 を具備することを特徴とする試料撮像システム。
  2. 【請求項2】 前記試料井筒は、前記第1流体ポートが開口する第1アパー
    チャと、前記第2流体ポートが開口する第2アパーチャと、を含むとともに、前
    記第1アパーチャの方が前記第2アパーチャよりも前記試料井筒の底部に近いこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記試料チャンバは、温度調節された流体ソースに連結した
    第3流体ポートを含むとともに、前記第3流体ポートは、前記試料井筒を少なく
    とも部分的に囲繞する通路に連結し、前記通路は温度調節された流体の排水口に
    連結していることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記試料チャンバは、キャビティを形成した底部と、前記試
    料井筒を形成した試料井筒部位と、を含むとともに、前記キャビティの深度と幅
    が前記試料井筒の深度と幅よりも大きく、前記試料井筒部位の幅が少なくとも前
    記キャビティの幅と同じ大きさであり、前記試料井筒部位が前記キャビティに隣
    接しながら覆設するように、且つ、前記試料井筒が前記キャビティ中に延出し、
    これによって前記通路を区画するように、前記試料井筒部位を前記底部に覆い被
    さって固定させることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 さらに、前記試料チャンバは、前記試料井筒を覆う試料井筒
    蓋を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 さらに、前記溶解液ソースに連結したコントローラであって
    、前記変圧顕微鏡の溶解サイクル中に前記試料井筒を溶解液で充填するために前
    記溶解液ソースを作動させるように操作可能であるとともに、前記変圧顕微鏡の
    撮像サイクル以前に前記試料井筒から前記溶解液を排水するように操作可能であ
    る前記コントローラを具備することを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 さらに、バキュームジェネレータを具備するとともに、前記
    バキュームジェネレータと前記溶解液ソースを前記第1流体ポートに選択的に連
    結することを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記溶解液排水口は、前記溶解液を再循環させるために前記
    溶解液ソースに連結されることを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記温度調節された流体の排水口は、温度調節された流体を
    再循環させるために前記温度調節された流体のソースの前記ソースに連結したこ
    とを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 さらに、前記溶解液ソースと前記バキュームジェネレータ
    に連結したコントローラであって、前記変圧顕微鏡の溶解サイクル中に前記試料
    井筒を溶解液で充填するために前記溶解液ソースを前記第1流体ポートに選択的
    に連結するように操作可能であるとともに、前記変圧顕微鏡の撮像サイクル以前
    に前記試料井筒から前記溶解液を排水するために前記バキュームジェネレータを
    選択的に連結するように操作可能である前記コントローラを具備することを特徴
    とする、請求項7に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 前記変圧顕微鏡が環境走査電子顕微鏡であることを特徴と
    する請求項1に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 前記溶解液が水であることを特徴とする請求項1に記載の
    システム。
  13. 【請求項13】 前記溶解液が擬似胃液であることを特徴とする請求項1に
    記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記溶解液が擬似腸液であることを特徴とする請求項1に
    記載のシステム。
  15. 【請求項15】 さらに、前記蓋を開口位置と閉口位置に選択的に移動させ
    るモータを含むことを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
  16. 【請求項16】 変圧顕微鏡の検体チャンバ中の試料溶解モニタ方法におい
    て、 a. 前記変圧顕微鏡の検体チャンバに内設した試料チャンバの試料井筒の中
    に試料を載置するステップと、 b. 前記試料井筒を前記検体チャンバ中に残したまま溶解液を前記試料井筒
    中に連続的に投入するとともに前記試料井筒から前記溶解液を連続的に排水する
    ことによって溶解サイクル中に流動溶解槽を前記試料チャンバ中に生成するステ
    ップと、 c. 前記試料井筒を前記検体チャンバ中に残したまま排水サイクル中に前記
    試料井筒から前記溶解液を排水するステップと、 d. 前記変圧顕微鏡で前記試料を撮像するステップと、 e. ステップdで得た画像を画像蓄積装置に蓄積するステップと、 f. 前記試料の複数の画像を得るためにaからeまでの各ステップを自動的に
    所定の時間間隔で反復するステップと、 から成ることを特徴とする試料溶解モニタ方法。
  17. 【請求項17】 さらに、ステップbが、前記溶解槽を生成する以前に前記
    試料井筒を覆うべく試料井筒蓋を移動させるステップを含むとともに、さらに、
    ステップdが、前記試料を撮像する以前に前記試料井筒を晒すべく前記試料井筒
    蓋を移動させるステップを含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記試料が100ミリグラムから1000ミリグラムまで
    の重量を有する経口固形投薬量形態の薬剤であることを特徴とする、請求項16
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】 変圧顕微鏡と併用する試料チャンバにおいて、試料井筒と
    、溶解液ソースに連結する第1流体ポートと、溶解液排水口に連結する第2流体
    ポートと、を具備するとともに、前記第1流体ポートと前記第2流体ポートを前
    記試料井筒に連結したことを特徴とする試料チャンバ。
  20. 【請求項20】 さらに、前記試料井筒を選択的に覆ったり晒したりすべく
    前記試料チャンバに滑動的に係合する試料井筒蓋を具備することを特徴とする、
    請求項19に記載の試料チャンバ。
  21. 【請求項21】 変圧顕微鏡の検体チャンバ中の試料溶解モニタ方法におい
    て、 a. 前記変圧顕微鏡の検体チャンバに内設した試料チャンバの試料井筒の中
    に試料を載置するステップと、 b. 前記試料井筒を前記検体チャンバ中に残したまま溶解液を容器から前記
    試料井筒の中に循環させることによって溶解サイクル中に流動溶解槽を前記試料
    チャンバ中に生成するステップと、 c. 前記試料井筒を前記検体チャンバ中に残したまま排水サイクル中に前記
    試料井筒から前記溶解液を排水するステップと、 d. 前記変圧顕微鏡で前記試料を撮像するステップと、 e. ステップdで得た画像を画像蓄積装置に蓄積するステップと、 f. 前記溶解液中の物質の量を前記容器から検出するステップと、 g. 前記試料の複数の画像と、これに対応する複数の量の前記物質と、を得
    るためにaからfまでの各ステップを所定の時間間隔で自動的に反復するステップ
    と、 から成ることを特徴とする試料溶解モニタ方法。
  22. 【請求項22】 さらに、ステップbが、前記溶解槽を生成する以前に前記
    試料井筒を覆うべく試料井筒蓋を移動させるステップを含むとともに、さらに、
    ステップdが、前記試料を撮像する以前に前記試料井筒を晒すべく前記試料井筒
    蓋を移動させるステップを含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】前記試料が100ミリグラムから1000ミリグラムまでの
    重量を有する経口固形投薬量形態の薬剤であることを特徴とする、請求項21に
    記載の方法。
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