JP2003526799A - ウェスタンブロット用分子量マーカー - Google Patents

ウェスタンブロット用分子量マーカー

Info

Publication number
JP2003526799A
JP2003526799A JP2001567380A JP2001567380A JP2003526799A JP 2003526799 A JP2003526799 A JP 2003526799A JP 2001567380 A JP2001567380 A JP 2001567380A JP 2001567380 A JP2001567380 A JP 2001567380A JP 2003526799 A JP2003526799 A JP 2003526799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
poly
peroxidase activity
cytochrome
peptide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001567380A
Other languages
English (en)
Inventor
ルッジェロ,パオロ
マウリツィ,ジョヴァンニ
チアビーニ,アンニバーレ
ディ・チョッチョ,ヴィトー
Original Assignee
ドムペ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ドムペ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ filed Critical ドムペ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
Publication of JP2003526799A publication Critical patent/JP2003526799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/26Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase
    • C12Q1/28Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase involving peroxidase
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/58Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances
    • G01N33/581Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances with enzyme label (including co-enzymes, co-factors, enzyme inhibitors or substrates)
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • G01N33/6803General methods of protein analysis not limited to specific proteins or families of proteins

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ペルオキシダーゼの使用に基づいた全てのウェスタンブロット技法において、抗原の検出時に直接同定できる、ペルオキシダーゼ活性を有する分子量標準物質の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は概して電気泳動及びウェスタンブロットによりタンパク質を分離し検
出するための技法に関する。さらに詳細には、本発明はウェスタンブロットで用
いる分子量マーカー(標準物質)の製造方法に関するものである。技術的背景 ウェスタンブロットの技法が紹介されて以来、主に取り扱いがより容易であり
検出時間がより短いという理由から、酵素標識抗体がラジオアイソトープ標識抗
体に次第に取って代わってきている。現在、タンパク質をウェスタンブロット検
出するための最も一般的な方法は、ペルオキシダーゼ結合体(抗体、プロテイン
A、プロテインG、アビジン、ストレプトアビジンなど)に基づいており、その
酵素活性は適切な基質により色素生産又は化学発光のどちらかで現される。
【0002】 一般的な実験工程では、ウェスタンブロットで用いる分子量標準物質は膜へ転
写し染色した後、対応したバンドの正確性を帰するために鉛筆で標識する。この
工程は前染色してある標準物質を用いた場合にも行われるが、これは一般的にそ
の色がウェスタンブロット工程終了時に変色又は退色し、そのためにいくつかの
バンドが消失し又は膜上での検出が困難になってしまうためである。さらに、化
学発光法を用いる場合でも、検出バンドの不正確な判定を避けるために、これら
全ての標準物質をオートラジオグラフィーフィルム上で再度標識しなくてはなら
ない。
【0003】 膜上で直接検出できる分子量標準物質が存在するが、それらは特別な条件又は
処理が必要である。例えば、ビオチン結合標準物質はビオチン−(ストレプト)
アビジンシステムを用いた時にのみ検出できる。二次抗体溶液に含まれる特異抗
体で検出され得る共通エピトープを共有する一組の標準物質が市販されている(
Santa Cruz Biotechnology, Santa Cruz, CA, U.S.A.)。しかし、この方法はマ
ーカーと二次抗体の両方をある特定の業者から購入することを意味する。ウェス
タンブロットに用いられる膜でペルオキシダーゼ酵素活性により直接検出され得
る標準物質は、現在入手可能ではない。
【0004】 SDS−PAGE及びニトロセルロースフィルターへの転写後、色素生産性及
び化学発光性のペルオキシダーゼ基質の使用に基づいてヘムタンパク質を検出す
る方法が報告されている(Dorward D. W., 1993, Anal. Biochem. 209: 219; Va
rgas C et al., 1993, Anal. Biochem. 209: 323)。さらに、別個の組のホモポ
リマーを生ずるタンパク質の重合によって得られる電気泳動標準物質が市販され
ている(Sigma, U.S.A., カタログ A9392、H2757、H2507、P8906)。発明の開示 ペルオキシダーゼ活性は、ペルオキシダーゼ活性を有する2つ又はそれ以上の
タンパク質を結合させることにより又はペルオキシダーゼ活性を有するタンパク
質とペルオキシダーゼ活性を有しない他のタンパク質とを結合させることにより
、変性に対して保持され、また少なくとも一部は安定化されることが発見された
。このことは、適当なペルオキシダーゼ基質との反応により、ウェスタンブロッ
トで用いられる膜上で直接検出可能な分子量標準物質を製造することを可能にし
た。
【0005】 したがって、本発明は、同一又は異なっていてもよい2つあるいはそれ以上の
(ポリ)ペプチドを架橋剤により結合させることを含み、(ポリ)ペプチドのう
ちの少なくとも1つはペルオキシダーゼ活性を有し、そして任意に、所望の分子
量範囲をカバーするように結合産物を引き続き分離することを含む、ウェスタン
ブロット用分子量標準物質の製造方法に関するものである。
【0006】 ここでいう「結合」は、2つの(ポリ)ペプチドを共有結合することのできる
適当な化合物(架橋剤)により2つ又はそれ以上の(ポリ)ペプチドを連結する
ことを意味する。
【0007】 該架橋剤は、全ての不可逆的二官能性架橋剤から成る群から選択することがで
きる。スベリン酸ジスクシンイミド(DSS)又はその水溶性類似体であるグル
タル酸ジスクシンイミド(DSG)が好適には使用される。
【0008】 ここでいう「ペルオキシダーゼ活性を有するタンパク質」は、好適にはヘム基
を有するタンパク質又は(ポリ)ペプチドを意味する。チトクロームC、ミクロ
ペルオキシダーゼ、ラクトペルオキシダーゼ及び西洋ワサビペルオキシダーゼが
本発明において使用可能なペルオキシダーゼ活性を有するタンパク質の非限定的
な例である。
【0009】 一方、「ペルオキシダーゼ活性を有しないタンパク質」は、電気泳動で用いら
れる異なる条件下で一定かつ再現性のある移動度を示し、また上記架橋剤と容易
にかつ安定に結合できる、分子量が既知のいずれのノンヘムタンパク質でも可能
である。ノンヘムタンパク質は好適にはリゾチーム、カルボニックアンヒドラー
ゼ、オボアルブミン及び血清アルブミンから成るグループから選択される。
【0010】 結合は単一、すなわち架橋剤により2つの同一又は異なるタンパク質が結合さ
れるか、又は多重、すなわち架橋剤により2つ以上のタンパク質が様々に結合さ
れるかのどちらかであり得る。結合多重度は、架橋剤と特定のタンパク質又は異
なるタンパク質の混合物との反応条件、特に反応時間又は試薬濃度を変えること
により調節できる。反応終了後、異なる結合多重度を有する反応産物の混合物が
得られる。結合は様々な反応産物を供し、各々の量はその分子量と反比例する。
反応産物の混合物は、そのままで使用されるか又はその異なる成分に分離して使
用されることができる。このようにして、様々な分子量の範囲をカバーする標準
物質が調製される。分子量をさらに正確に規定するために、それぞれの調製品に
ついてSDS−PAGE及び/又はウェスタンブロットにより、若しくは分子量
が既知のタンパク質から成る市販の標準物質又は実験室用標準物質を用いて較正
を行うことができる。しかし、ウェスタンブロットは分子量を決定するための分
析的技法ではないことを考慮すべきである。したがって、発色団分子との結合で
電気泳動の移動度に変化が生ずる市販の前染色された標準物質に共通するように
、分子量が正確に決定されていない標準物質が使用されうる。
【0011】 電気泳動による分離及びウェスタンブロット膜への転写後、標準物質は色素生
産性基質との反応により膜上で、又は化学発光性基質を用いる場合にはオートラ
ジオグラフィーフィルム上で直接検出され得る。通常使用される色素生産性及び
化学発光性基質の例は:4−クロロ−1−ナフトール及びジアミノベンジジン(
色素生産性);ECL(Amersham)、Supersignal(Pierce)及びD
uoLux(Vector)(化学発光性)である。架橋はSDS−PAGE条件下で
のタンパク質の完全な変性を妨げ、予期せぬ移動度をもたらすことがあるので、
標識タンパク質の見かけの分子量は好適には市販の標準物質を用いた較正により
評価されるべきである。
【0012】 さらに、異なるタンパク質間の結合産物の場合には、結合比(ペルオキシダー
ゼ/タンパク質)を上げて標準物質がより良好に検出されるようにするために、
ペルオキシダーゼ活性を有するタンパク質は低分子量であることが好適である。
Plattner et al., 1977, Histochemistry 53: 223-242により、又はHarbury et
al., 1960, J. Biol. Chem., 235: 3649-3655により、又はKraehenbuhl et al.,
1974, J. Exp. Med., 139: 208-223により記載されている、11アミノ酸を有
するチトクロームCペプチドであるミクロペルオキシダーゼMP−11、又はそ
れぞれノナペプチド及びオクタペプチドであるミクロペルオキシダーゼMP−9
及びMP−8などのミクロペルオキシダーゼが好適であり、さらにそれぞれ6及
び17アミノ酸を有するMP−6及びMP−17(Spee et al., 1996, Eur. J.
Biochem. 241: 215-220)も使用可能である。概して、タンパク質分解又は合成
で生ずるペルオキシダーゼタンパク質由来のどのようなペプチドでもそれが酵素
活性を保持している限りにおいて使用可能である。
【0013】 原則として、ペルオキシダーゼ活性は高温を避けた温和な変性条件下でより良
く保持されるが、本発明の分子量標準物質はSDS−PAGEやウェスタンブロ
ットでの処理後も安定であることが証明されている。
【0014】 本発明のさらなる態様は、個別の容器中に、ペルオキシダーゼ活性を有するタ
ンパク質/ペプチド、架橋剤、並びに任意にペルオキシダーゼ活性を有しないタ
ンパク質、インキュベーション用緩衝液及び反応停止用緩衝液を含む分子量標準
物質の製造用キットに関するものである。緩衝液はトリス又はリジン緩衝液が可
能であるが、タンパク質−膜相互作用がより良好であるという点においてリジン
緩衝液が好適である。
【0015】 ペルオキシダーゼ活性を有する小さな(ポリ)ペプチドがタンパク質マーカー
として効果的であることから、より障害的なペルオキシダーゼタンパク質の代わ
りにそれらを用いることができる。ウェスタンブロット、ELISA、免疫細胞
化学及び免疫組織化学で通常採用される二次抗体、アビジン又はストレプトアビ
ジンは、ミクロペルオキシダーゼと好適に結合し得る分子の例である。得られる
結合体は極めてサイズが小さく、また1分子当りのマーカー数がより高いために
、その効率が増大している。
【0016】 したがって、さらなる態様によれば、本発明は、酵素標識が必要な技法におい
て、ペルオキシダーゼ活性を有する小サイズの(ポリ)ペプチド、好適にはチト
クロームCやミクロペルオキシダーゼを用いて製造される結合産物の使用に関す
るものである。実施例1 〜13から40kDaの範囲(チトクロームCオリゴマー) 材料:20mg チトクロームC 緩衝液A:10mM NaPi pH7.4、150mM NaCl 緩衝液B:緩衝液A中の1M DL−リジン 緩衝液C:40mM Tris−Cl pH7.4、300mM NaCl 溶液D:ジメチルスルホキシド中の20mM DSS(用時調製)。 1. チトクロームCを0.18mlの緩衝液A中に溶解する。 2. 0.02mlの溶液Dを加える。 3. 室温で1時間撹拌する。 4. 0.02mlの緩衝液Bを加える。
【0017】 同じ強度を持つバンドのセットが所望の場合は引き続き以下の工程を継続し、
そうでなければ直接工程7へスキップする。 5. 平衡化したSuperdex75カラム(10×300mm)又は同様な
特性を持ったカラムにロードし、0.5ml/分の流速で緩衝液Cで溶出し、溶
出ピークを個別に回収する。 6. 各々のピークをクロマトグラフィーのピーク面積と反比例する量で混合す
る。 7. 等分し、−20℃以下の温度で凍結する。実施例2 〜60から130kDaの範囲(チトクロームC結合体) 材料:1mg チトクロームC 3.3mg オボアルブミン 10mg 牛血清アルブミン 緩衝液A:10mM NaPi pH7.4、150mM NaCl 緩衝液B:緩衝液A中の1M DL−リジン 溶液D:ジメチルスルホキシド中の20mM DSS(用時調製)。 1) チトクロームCを1mlの緩衝液Aに溶解する。 2) オボアルブミンを0.8mlの緩衝液Aに溶解し、工程1の溶液を0.1
ml加える。 3) 牛血清アルブミンを0.8mlの緩衝液Aに溶解し、工程1の溶液を0.
1ml加える。 4) 工程2及び3で調製した溶液に0.1mlの溶液Dを加える。 5) 工程4の溶液を室温で1時間撹拌する。 6) 0.1mlの緩衝液Bを加える。 7) 等分し、−20℃以下の温度で凍結する。実施例3 〜15から45kDaの範囲(ミクロペルオキシダーゼMP−11結合体) 材料:1mg ミクロペルオキシダーゼMP−11 10mg リゾチーム 5mg カルボニックアンヒドラーゼ 緩衝液A:10mM NaPi pH7.4、150mM NaCl 緩衝液B:緩衝液A中の1M DL−リジン 溶液D:ジメチルスルホキシド中の20mM DSS(用時調製)。 1. ミクロペルオキシダーゼを1mlの緩衝液Aに溶解する。 2. リゾチームを0.8mlの緩衝液Aに溶解し、工程1の溶液を0.1ml
加える。 3. カルボニックアンヒドラーゼを0.8mlの緩衝液Aに溶解し、工程1の
溶液を0.1ml加える。 4. 工程2及び3で調製した溶液に0.1mlの溶液Dを加える。 5. 工程4の溶液を室温で1時間撹拌する。 6. 0.1mlの緩衝液Bを加える。 7. 等分し、−20℃以下の温度で凍結する。実施例4 ウェスタンブロット 未結合のチトクロームC、西洋ワサビペルオキシダーゼ、ラクトペルオキシダ
ーゼ及び(チトクロームC及びMP−11と)結合したタンパク質の重複試料を
還元Laemmli試料緩衝液と混合した。第1の重複試料は95℃で、第2の
重複試料は40℃で、5分間加熱した後、標準的な工程に従って15%のミニS
DS−PAGEでブロード分子量マーカー(Bio-Rad, Hercules, CA, U.S.A.)
と並行して泳動した。泳動後、ゲルを0.45μmのニトロセルロースシート上
にセミドライセルを用いてブロットした。膜を20mM Tris−Cl pH
7.4、150mM NaCl(TBS)で洗浄し、TBSに溶解した3%(w
/v)牛血清アルブミン(BT)で1時間ブロッキングした後、異なるウェスタ
ンブロット工程をシミュレートするために0.05%(v/v)Tween−2
0を含むBT中で2時間又は一晩インキュベートした。0.25%Tween−
20を含むTBSで洗浄し、さらにTBSで洗浄した後、ペルオキシダーゼ活性
を検出した。
【0018】 他のいかなるタンパク質も加えずにチトクロームCをDSSで処理し、平衡化
したSuperdex75(1×30cm)カラム(Amersham Pharmacia Biote
ch, Uppsala, Sweden)でゲルろ過にかけ、40mM Tris−Cl pH7.
4、300mM NaClで0.5ml/分の流速で溶出した。各々の溶出ピー
クは個別に回収した。
【0019】 表1A−Bに要約したように、チトクロームC結合体及びMP−11結合体は
ウェスタンブロット工程の終了時にペルオキシダーゼ活性を保持していることが
判明した。未結合のペルオキシダーゼタンパク質は酵素活性を大幅に減少させる
高温処理に対してより感受性を示すことが判明した:架橋剤処理は実際に変性に
対してタンパク質構造を安定化するようである。
【0020】
【表1】
【0021】 チトクロームCを架橋剤で処理すると、ゲルろ過で容易に分離される3種のオ
リゴマーが生成した(図1、レーン1及び2)。電気泳動の移動度はこれらが単
量体、二量体及び三量体であることを示している(表2)。
【0022】 各々の結合体の量及びチトクロームCオリゴマーの量は、各々のバンドのシグ
ナル強度ができるだけ均一になるように調整した。3種のチトクロームC、オボ
アルブミン−及び血清アルブミン−チトクロームCを混合することで有用な一組
の分子量標準物質が供された(図1、レーン5)。MP−11とリゾチームの結
合は、その全てがMP−11結合体である3種のリゾチームオリゴマー(表1B
及び図1、レーン3)、単量体、二量体及び三量体(表2)を生じた。MP−1
1とカルボニックアンヒドラーゼとの結合は単一バンドを生じた(レーン4)。
【0023】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーン1は、(下から上へ)チトクロームC単量体、二量体及び
三量体を示す。レーン2は、レーン1と同様であるが、同等な強度のバンドにな
るようにオリゴマーを分離し混合した後のものを示す。レーン3は、ミクロペル
オキシダーゼと結合したリゾチームで、(下から上へ)単量体、二量体、三量体
を示す。レーン4は、ミクロペルオキシダーゼと結合したカルボニックアンヒド
ラーゼを示す。レーン5は、レーン2と同様に、(下から上へ)チトクロームC
単量体、二量体、三量体;チトクロームCと結合したオボアルブミン;チトクロ
ームCと結合した牛血清アルブミンを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 チアビーニ,アンニバーレ イタリア国イー−67100 ラクイラ,ヴィ ア・カムポ・ディ・ピレ,ドムペ・ソチエ タ・ペル・アツィオーニ (72)発明者 ディ・チョッチョ,ヴィトー イタリア国イー−67100 ラクイラ,ヴィ ア・カムポ・ディ・ピレ,ドムペ・ソチエ タ・ペル・アツィオーニ Fターム(参考) 2G045 BB01 BB05 BB14 BB46 BB50 BB51 FB01 FB03 FB05 4B063 QA01 QQ22 QR64 QS02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一又は異なっていてもよい2つあるいはそれ以上の(ポリ
    )ペプチドの架橋剤による結合を含み、(ポリ)ペプチドのうちの少なくとも1
    つはペルオキシダーゼ活性を有する、ウェスタンブロット用分子量標準物質の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 分子量に応じた結合産物の分離をさらに含む、請求項1に記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 ペルオキシダーゼ活性を有する(ポリ)ペプチドが、ヘムタ
    ンパク質/ペプチドから成る群から選択される請求項1〜2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 ペルオキシダーゼ活性を有する該(ポリ)ペプチドが、チト
    クロームC、ミクロペルオキシダーゼ、ラクトペルオキシダーゼ及び西洋ワサビ
    ペルオキシダーゼの群から選択される請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 ペルオキシダーゼ活性を有しないタンパク質が、リゾチーム
    、カルボニックアンヒドラーゼ、オボアルブミン及び血清アルブミンの群から選
    択される請求項1〜2に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 架橋剤が不可逆的二官能性架橋剤から選択される請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の方法により得ることのできるウェスタンブロ
    ット用分子量標準物質。
  8. 【請求項8】 チトクロームC結合体、ミクロペルオキシダーゼ及びリゾチ
    ームの結合体、カルボニックアンヒドラーゼ及びミクロペルオキシダーゼの結合
    体、チトクロームC及びオボアルブミンの結合体、チトクロームC及び血清アル
    ブミンの結合体から成る群から選択される請求項7に記載の分子量標準物質。
  9. 【請求項9】 個別の容器中に、ペルオキシダーゼ活性を有する(ポリ)ペ
    プチド及び架橋剤、並びに任意にペルオキシダーゼ活性を有しないタンパク質及
    びインキュベーション用緩衝液を含む、請求項7及び8に記載の分子量標準物質
    の製造用キット。
  10. 【請求項10】 ウェスタンブロット用分子量標準物質を製造するためのペ
    ルオキシダーゼ活性を有する(ポリ)ペプチドの使用。
  11. 【請求項11】 ペルオキシダーゼ活性を有する該(ポリ)ペプチドがヘム
    (ポリ)ペプチドから選択される請求項10に記載の使用。
  12. 【請求項12】 酵素標識が必要な技法における、ペルオキシダーゼ活性を
    有する小サイズ(ポリ)ペプチドのタンパク質マーカーとしての使用。
JP2001567380A 2000-03-17 2001-03-15 ウェスタンブロット用分子量マーカー Pending JP2003526799A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT2000MI000552A IT1318400B1 (it) 2000-03-17 2000-03-17 Markers di massa molecolare per westner blot.
IT2000A000552 2000-03-17
PCT/EP2001/002890 WO2001068899A2 (en) 2000-03-17 2001-03-15 Molecular weight markers for western blot

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003526799A true JP2003526799A (ja) 2003-09-09

Family

ID=11444498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001567380A Pending JP2003526799A (ja) 2000-03-17 2001-03-15 ウェスタンブロット用分子量マーカー

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20050064537A1 (ja)
EP (1) EP1264184B1 (ja)
JP (1) JP2003526799A (ja)
AT (1) ATE315232T1 (ja)
AU (1) AU2001252202A1 (ja)
CA (1) CA2399112A1 (ja)
DE (1) DE60116481D1 (ja)
IT (1) IT1318400B1 (ja)
WO (1) WO2001068899A2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITGE20060047A1 (it) * 2006-04-21 2007-10-22 Ccmi Cashmere & Camel Hair Man Metodo per la determinazione della composizione di fibre tessili.
CA2959427A1 (en) 2014-09-19 2016-03-24 Li-Cor, Inc. Multifunctional protein molecular weight ladders

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL51668A (en) * 1977-03-16 1981-12-31 Israel State Analytical method for the quantitative determination of immunogens and antibodies and a kit therefor
US4328312A (en) * 1979-04-11 1982-05-04 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Process for production of peroxidase
DE19729248C1 (de) * 1997-07-09 1998-07-09 Jochen Uhlenkueken Standardprotein

Also Published As

Publication number Publication date
ATE315232T1 (de) 2006-02-15
CA2399112A1 (en) 2001-09-20
IT1318400B1 (it) 2003-08-25
EP1264184A2 (en) 2002-12-11
WO2001068899A3 (en) 2002-02-21
EP1264184B1 (en) 2006-01-04
ITMI20000552A0 (it) 2000-03-17
US20050064537A1 (en) 2005-03-24
DE60116481D1 (de) 2006-03-30
AU2001252202A1 (en) 2001-09-24
ITMI20000552A1 (it) 2001-09-17
WO2001068899A2 (en) 2001-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Feick et al. Topography of the photosynthetic apparatus of Chloroflexus aurantiacus
US5637508A (en) Biomolecules bound to polymer or copolymer coated catalytic inorganic particles, immunoassays using the same and kits containing the same
US4592998A (en) Process for coupling biological substances by covalent bonds
Moore et al. Column chromatography of peptides and proteins
EP0871658B1 (en) Modified avidin and streptavidin molecules and use thereof
US6114180A (en) Synthetic calibrators for use in immunoassays, comprising the analytes or partial sequences thereof which are conjugated to inert carrier molecules
JP3524401B2 (ja) 酵素抗体複合体およびその製造方法
US6632929B1 (en) Avidin derivatives and uses thereof
Bayer et al. Selective labeling of sulfhydryls and disulfides on blot transfers using avidin-biotin technology: studies on purified proteins and erythrocyte membranes
CA2443320A1 (en) Separation of target material using affinity substance containing labelled nucleic acid chain by electrophoresis
US5316912A (en) Polyacrylic hydrazides and their applications as glycoprotein reagents
Friedman Protein crosslinking: biochemical and molecular aspects
JPH06502912A (ja) アナライト変異体分析
JPH11500302A (ja) プロテアーゼ類の検出用の検定法
Abuknesha et al. Efficient labelling of antibodies with horseradish peroxidase using cyanuric chloride
Burkin et al. Hapten modification approach for switching immunoassay specificity from selective to generic
JPH03502487A (ja) 同一性および出所を確認するための化学物品の標識
JP2003526799A (ja) ウェスタンブロット用分子量マーカー
CA2154013A1 (en) Analytical element, composition and method using modified apo-horseradish peroxidase
AU682010B2 (en) Process for preparing conjugates consisting of a specific binding partner and a carbohydrate-containing protein
JPH03255959A (ja) ポリマー
Cho et al. Site-directed immobilization of antibody onto solid surfaces for the construction of immunochip
EP0206779A1 (en) Detecting antinuclear antibody
Cuatrecasas Functional purification of proteins and peptides by affinity chromatography
Barbarakis et al. Effect of different binding proteins on the detection limits and sensitivity of assays based on biotinylated adenosine deaminase